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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

イチケン

ICHIKEN Co., Ltd.1847 · Standard · 建設業

新潟県を基盤に全国展開する総合建設会社。2026年3月期は建築・土木・舗装・内装仕上げ等の建設事業と不動産事業の2本柱。

概要

イチケンは、東京都港区に本社を置く中規模総合建設会社(ゼネコン)で、東京証券取引所プライム市場に上場する。1930年に第一相互住宅として創業し、商業施設の建築・リニューアル工事を中核事業とする。2026年3月期の連結売上高は1061億円、営業利益90億円を達成し、従業員は連結ベースで約800名規模である。

二つの事業セグメント:建設と不動産

当社グループは建設事業と不動産事業の二つのセグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高1061億円のうち、建設事業が1058億円(99.7%)を占め、不動産事業は2.8億円である。建設事業では建築工事と土木工事を行い、商業施設の新築・リニューアルを得意とする。不動産事業は主に賃貸及び売却による収益で、安定したキャッシュフローを生む。建設事業のセグメント利益率は10.7%と高く、不動産事業の利益率は35.5%と高いが規模は小さい。

収益の大半を占める建設事業

建設事業の2026年3月期の完成工事高は1058億円で、前期比7.3%増加した。セグメント利益は113億円と29.9%増益。期末の繰越工事高は1038億円と、翌期以降の受注残も厚い。当期受注工事高は1192億円で、前期の1036億円から15%増加。特に建築工事の受注が好調で1166億円に達する。商業施設向け建築工事が受注の中心であり、店舗や宿泊施設の新築・内装・リニューアル工事を手掛ける。土木工事は規模は小さいが、継続的に受注している。

地域別の事業展開

本社は東京都港区に置くが、創業は神戸であり、関西地区にも拠点を持つ。現在は東京支店、関西支店、九州支店、札幌支店の4支店体制で全国展開する。2015年にはベトナムのハノイに事務所を開設し、現地法人ICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO., LTD.を設立。海外事業を戦略事業の一つと位置づけ、将来的な拡大を計画する。従業員数は単体で722名、連結で約800名。首都圏の建設需要を中心に受注を獲得している。

グループの構成と関連会社

連結子会社は片岡工業株式会社1社で、建設工事の一部を担う。片岡工業は埼玉県に所在し、主に内装仕上工事を行う。非連結子会社としてICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTIONがあり、持分法非適用関連会社としてPFI成田スマートウェルネス株式会社がある。また、パチンコチェーン大手のマルハンがその他の関係会社に該当する。これらの企業との連携により、グループ全体の事業基盤を強化する。2015年に設立したベトナム法人は現地での建設工事を手掛け、今後の成長が期待される。

業界の中での役割は建設・不動産事業を営む総合建設会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,062億円
営業利益
90億円
営業利益率
8.5%
純利益
64億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設事業1,059億円99.7%113億円10.7%
不動産事業3億円0.3%1億円33.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設事業主力

総合建設業として、建築・土木・舗装・内装仕上げ等の工事を手掛ける。当社と連結子会社で施工し、公共・民間を問わず多様な建設ニーズに対応する。

主な製品・サービス4
建築工事
建物の新築・改修工事。住宅から大型施設まで幅広く対応。
土木工事
道路、河川、造成などのインフラ整備。
舗装工事
道路舗装や床仕上げなど、アスファルト・コンクリート舗装。
内装仕上工事
建物内部の仕上げ工事。壁、床、天井などの仕上げ。

02不動産事業準主力

不動産の売買・賃貸等の事業。建設事業で培った地域での信頼を活かし、不動産の有効活用を提案する。

製品と技術

商業施設建築に特化した施工力

同社の核心は商業施設の建築である。店舗、宿泊施設、オフィスビルなどの新築工事に加え、内装・リニューアル工事を手掛ける。企画・提案力に優れ、顧客のニーズに応じた空間づくりを提供。2026年3月期の建築工事受注高は1166億円と好調で、売上高の大半を商業施設関連が占める。商業空間事業を通じた社会貢献を経営理念に掲げ、品質向上と安全徹底を追求する。

不動産事業の循環投資モデル

不動産事業では、保有物件の賃貸収入に加え、タイミングを見計らった売却により利益を獲得する。収益を再投資して物件を取得・開発する循環投資を継続。2026年3月期の不動産事業売上高は2.8億円と小規模だが、セグメント利益率は35.5%と高い。長期経営計画では不動産事業への投資を継続し、建設事業の補完と位置づける。保有不動産のバリューアップにも取り組む。

海外事業(ベトナム)の現地化戦略

2015年に設立したICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO., LTD.を通じて、ベトナムでの建設工事を展開する。ハノイ事務所を拠点に、現地の日本人需要や日系企業の工場建設等に対応。現地法人は非連結子会社であるが、今後の成長投資対象として位置づけられる。長期計画では、M&A等を利用したベトナム現地法人との提携強化や、外国籍人材の採用を計画している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

建設業で中規模、収益拡大中だが課題も

当社は建設業に属し、売上高は約1000億円と中規模。営業利益率は直近期で約6.9%から8.5%へ向上と好調。同業のショーボンドHDやミライト・ワンは同等かそれ以上の規模と収益性を持ち、競争は激しい。当社は売上・利益とも成長傾向にあり、業界内での地位向上が期待される。ただし、人手不足や資材高騰といった業界共通の課題に加え、競合との差別化が不十分な点がリスク。海外展開など新たな成長戦略が求められる。

強み

  • 営業利益率が6.9%→8.5%へ改善し、収益力が増強。
  • 売上高が964億→990億→1062億円と堅調に増加。
  • 売上1000億円規模で業界内で一定の地位を確保。
  • 収益改善に伴い、財務体質も強化されている可能性。

課題

  • ショーボンドHDなど大手と比べ、ブランド力や技術力で劣る。
  • 人手不足と資材高騰が長期的な収益圧迫リスク。
  • 特別な強みが不明で、価格競争に巻き込まれる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がイチケン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1341Aトヨコー284億円54.2倍
21429日本アクア276億円13.3倍
31828田辺工業264億円7.5倍
41960サンテック264億円9.2倍
51972三晃金属工業263億円9.7倍
61847イチケン249億円7.8倍
71914日本基礎技術243億円9.2倍
81770藤田エンジニアリング215億円10.5倍
91867植木組185億円7.3倍
105078セレコーポレーション167億円14.1倍
111716第一カッター興業165億円9.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

第一相互住宅の創業と戦時下の改称

1930年6月、第一相互住宅株式会社として設立される。1943年6月、第一建築株式会社に改称。創業期から建築事業に特化していたことがうかがえる。1949年11月には建設業法による建設大臣登録を受け、公共工事への参入基盤を整えた。1956年12月、第一建設工業株式会社に商号変更し、本格的に建設業を展開する。

戦後復興と証券取引所上場

1963年4月に東京支店を開設し、首都圏進出を開始。同年6月、東京証券取引所及び大阪証券取引所の市場第二部に株式を上場する。この時期、建設需要の高まりを背景に事業を拡大。1974年には建設業法改正により大臣許可(特-49)を取得し、以後5年ごとに更新している。

商号変更と本社移転、多角化の試み

1985年12月、竜野開発株式会社と合併し、竜野開発事業所(赤とんぼ広場ショッピングセンター)を開設。小売事業に進出するが、2023年1月に閉鎖された。1989年10月、商号を株式会社イチケンに変更し、本店を神戸市中央区に移転。同時に大阪営業所を開設。東京証券取引所第一部への指定替えを1990年に果たす。

東京本社への完全移転と一部指定

1990年9月、東京・大阪証券取引所市場第一部に指定替え。1996年4月、本社事務所を東京都港区に移転。2000年2月、本社を東京都台東区に移転。2008年7月、本店所在地を東京都台東区に変更。同年11月、大阪証券取引所第一部上場を廃止し、東京単独上場となる。首都圏での事業基盤を固める。

海外展開と本社の現在地への移転

2008年に本店を台東区に変更した後、2015年7月に本社を東京都港区に再移転し、現在の所在地となる。同時にベトナム・ハノイに事務所を開設し、現地法人ICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO., LTD.を設立。海外事業への本格参入を開始。また、東京証券取引所の市場区分見直しにより、プライム市場へ移行した(※沿革上の注記)。

長期経営計画と成長戦略

2026年度から2035年度を対象とする長期経営計画「ビジョン2035」を策定。経営目標として売上高1500億円、営業利益率7%以上、ROE10%以上を掲げる。2026-2028年度の中期経営計画では売上高1100億円、営業利益率7%以上を目標とし、成長投資(M&A、不動産開発、DX等)に総額100億円を計画する。安定成長と社会貢献を両立する企業像を目指す。

年表19件を開く

1930年代

  • 1930年6月創業第一相互住宅株式会社を設立。

1940年代

  • 1943年6月第一建築株式会社に改称。
  • 1949年11月建設業法による建設大臣登録[イ]第3348号の登録。

1950年代

  • 1956年12月第一建設工業株式会社に改称。

1960年代

  • 1963年4月東京支店開設。
  • 1963年6月上場当社株式を東京・大阪証券取引所、市場第二部に上場。

1970年代

  • 1974年4月建設業法の改正により、建設大臣許可(現 国土交通大臣許可)[特-49]第3844号を受ける。(以後5年ごとに更新)

1980年代

  • 1981年5月宅地建物取引業法による建設大臣免許(現 国土交通大臣免許)[1]第2936号を受ける。(以後5年ごとに更新)
  • 1982年1月福岡営業所開設。(現 九州支店)
  • 1985年12月M&A竜野開発株式会社と合併し竜野開発事業所(赤とんぼ広場ショッピングセンター)を開設。(2023年1月閉鎖)
  • 1988年10月本社事務所を神戸市中央区に移転。札幌営業所開設。(現 札幌支店)
  • 1989年10月商号変更株式会社イチケンに商号変更及び本店の所在の場所を神戸市中央区に変更。
  • 1989年10月大阪営業所開設。(現 関西支店)

1990年代

  • 1990年9月上場当社株式を東京・大阪証券取引所、市場第一部に上場。
  • 1996年4月本社事務所を東京都港区に移転。

2000年代

  • 2000年2月本社事務所を東京都台東区に移転。
  • 2008年7月商号変更本店の所在の場所を東京都台東区に変更。
  • 2008年11月上場大阪証券取引所市場第一部、上場廃止。

2010年代

  • 2015年7月創業本社事務所を東京都港区に移転し、本店の所在の場所を東京都港区に変更。(現 東京本社)ハノイ事務所開設。 ICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO., LTD.をベトナムに設立。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。(注)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で722人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は858万円で、9期前と比べて+20.3%平均年齢は43.6歳、平均勤続年数は16.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月605
2018年3月615
2019年3月71342.815.9624
2020年3月70142.916.1631
2021年3月71743.616.3640
2022年3月73943.716.6645
2023年3月76743.717.1644
2024年3月79543.816.7652
2025年3月80544.116.8687990
2026年3月85843.616.27221,247

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率21.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
東京本社・東京支店 — 東京都港区326百万円
建設事業 不動産事業
本社 — 千葉県長生郡46百万円
建設事業
札幌支店・名古屋支店 他4営業所等 — 札幌市中央区他17百万円
建設事業
関西支店 — 大阪市中央区16百万円
建設事業
その他15百万円
不動産事業
九州支店 — 福岡市中央区12百万円
建設事業
主な関係会社
  • 国内
    片岡工業㈱
    千葉県長生郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱マルハン
    京都市上京区 · その他の関係会社
    議決権40.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,062億円営業利益90億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.3%、利益が+32.4%。

売上高
+7.3%
1,062億円
営業利益
+32.4%
90億円
純利益
+36.2%
64億円
営業利益率
8.5%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,100億円1,062億円
営業利益110億円90億円
純利益73億円64億円
1株あたり配当¥180¥180

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は243億円、営業利益は29億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+5.2%、営業利益は+383.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2213
2024年1Q23162.65
2024年2Q264134.99
2024年3Q230125.28
2024年4Q2397
2025年2Q516305.820
2025年4Q474388.027
2026年2Q492377.525
2026年4Q570539.339
2027年1Q2432911.920

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は576億円から1,062億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は8.5%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月576113
2014年3月624137
本社事務所を東京都港区に移転し、本店の所在の場所を東京都港区に変更。(現 東京本社)ハノイ事務所開設。 ICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO., LTD.をベトナムに設立。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。(注)
2015年3月6772310
2016年3月7183823
2017年3月8154330
2018年3月8205036
2019年3月9384632
2020年3月8654229
2021年3月8864732
2022年3月8384630
2023年3月8812617
2024年3月9644029
2025年3月99068686.947
2026年3月1,06290908.564

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,062億円のうち、営業利益として残るのは90億円8.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は64億円、売上の6.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.7%931億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.9%41億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.5%90億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
12.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.2pt
8.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
6.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.4pt
17.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−32億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−35億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は147億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−94−2−590
2014年3月−180−2−1869
2015年3月8−1−2774
2016年3月71−3878
2017年3月17−1−31691
2018年3月1236−3129216
2019年3月−81−12−6−93118
2020年3月36−5422−18122
2021年3月5−1−84118
2022年3月8−1−87117
2023年3月13−1−1212117
2024年3月194−923130
2025年3月81−14167199
2026年3月−32−3−17−35147

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は744億円。このうち返さなくてよい自己資本が400億円で、自己資本比率は53.7%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3127623624.2
2014年3月3088222626.5
2015年3月3629127125.2
2016年3月38711127628.5
2017年3月49213935328.1
2018年3月54617337331.5
2019年3月58719838933.7
2020年3月52721930841.5
2021年3月54024629445.5
2022年3月57626830846.5
2023年3月55727528249.4
2024年3月63930133847.0
2025年3月67634133550.4
2026年3月74440034453.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
147億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
339億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
344億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE140社中17位あたり、逆に低いのは自己資本比率140社中75位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.3%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.5%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.7%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.3%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.3%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,425で、1年前と比べて+100.0%過去52週の値幅のなかでは93%の位置にある。

¥3,425-1.6%1ヶ月+25.0%1年+100.0%時価総額249億円
過去52週の値幅
安値¥1,755高値¥3,560

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.8倍
PER (会社予想)6.8倍
PBR1.21倍
配当利回り5.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬まで2600-2760円のレンジで推移していたが、8月7日に3260円へ急伸し、8月10日には3395円まで上昇した。1ヶ月で28%上昇、年初来では107.8%の大幅高となっている。25日線は2747円で株価は大きく上回り、75日線(2662円)、200日線(2523円)も全て上回る。RSIは83.6と過熱圏にあり、短期的な反落リスクがある。52週高値3560円に近く、8月10日の出来高は282,500株と急増しており、需給が逼迫している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが7.69倍と業界平均の14.04倍を大きく下回り、予想PERも6.8倍と低水準。PBRは1.2倍で平均1.51倍を下回る一方、ROEは17.3%と高く効率的な資本活用が示唆される。配当利回りは5.3%と平均3.48%を上回り、株主還元も厚い。過去3期で売上・利益が成長しており、2026/3期も増益見込み。割安ながら配当性向は26.8%と低く、今後の増配余地は限定的かもしれない。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.8倍14.4倍
PER (予想)6.8倍
PBR1.21倍1.55倍
ROE17.3%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設需要は堅調だが、競争激化やコスト上昇が課題。強気派は、首都圏の再開発やマンション需要の高まりで受注が増加し、収益性が向上するとみる。一方、弱気派は、建設資材や労務費の高騰が利益を圧迫する懸念や、競争激化による受注単価の低下を指摘する。また、近年の株価上昇(1年で107%増)が評価されすぎの可能性もある。

プラスに働く材料7
  • 旺盛な建設需要

    首都圏の再開発やインフラ更新で受注は堅調。

  • 収益性の改善

    営業利益率が6.87%と改善傾向にあり、過去最高益を更新。

  • 高い資本効率

    ROE17.3%と高く、PBR1.2倍で成長が期待される。

  • 営業利益68→90億円、利益率8.5%に改善決算発表後影響

    営業利益68億円→90億円、営業利益率8.47%に改善。

  • 純利益が64億円と増益基調、EPS拡大決算発表後影響

    純利益47億円→64億円、PER7.7倍と割安。

  • 予想PER6.8倍で業績拡大が織り込まれず継続影響

    現在PER7.69倍に対し予想PER6.8倍、増益期待が残る。

  • 配当利回り5.3%と高い水準が魅力通年影響

    配当利回り5.3%、PBR1.2倍。株主還元が買い材料。

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇リスク

    資材価格や人件費の高騰が利益を圧縮する可能性。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で受注単価が下落する懸念。

  • 株価の過熱感

    1年で株価が倍増しており、割高感がある。

  • 1年間で株価が108%上昇、短期的な過熱継続影響

    株価上昇率+107.8%と急ピッチ、調整リスクがある。

  • 売上高成長率は7%台、利益成長は価格転嫁次第決算発表後影響

    売上高+7.3%に対し営業利益+32%、価格転嫁に依存。

  • 2024年3月期は純利益29億円と低調決算発表後影響

    直近3年前は純利益29億円、収益変動が大きい。

  • 建設資材高で採算が悪化する懸念継続影響

    資材費上昇が営業利益90億円を下押しするリスク。

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高の先行指標となるため。
営業利益率
コスト管理と価格転嫁の状況を測るため。
受注残高
建設需要の持続性を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり180で、前期から+64.3%いまの株価に対する利回りは5.26%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥180
1株あたり
配当利回り
5.26%
いまの株価に対して
配当性向
26.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2310.7
2018年3月4077.816.3
2019年3月400.018.4
2020年3月4512.522.4
2021年3月450.020.6
2022年3月5011.124.3
2023年3月500.042.5
2024年3月5510.027.2
2025年3月7027.321.7
2026年3月11564.326.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥180

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,132人。区分でいちばん多いのは事業法人42.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.6%を占め、残る54.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人35.436.635.436.237.042.6
個人・その他33.535.142.640.543.940.1
外国法人6.57.78.011.312.810.1
証券会社3.32.02.13.52.74.0
金融機関21.318.411.78.23.42.9
自己株式0.30.30.30.30.30.4
外国人個人0.00.10.30.10.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社マルハン39.86
02一栄会持株会3.62
03MURAKAMI TAKATERU(常任代理人 三田証券株式会社)3.27
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.19
05株式会社SBI証券1.60
06BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS-DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE(常任代理人 株式会社三井住友銀行)1.23
07竹内 理人1.11
08宇藤 秀樹1.00
09山本 雅史0.82
10BNP Paribas Financial Markets COO Charles Monnot(常任代理人 BNPパリバ証券株式会社)0.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+5762%、1株純資産は14期で+1211%。直近期のROEは17.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月82103.623.066.4
2014年3月1031,1359.48.224.3
2015年3月1451,26612.110.824.1
2016年3月3201,52223.05.012.5
2017年3月4211,90924.55.210.7
2018年3月4912,37822.94.916.3
2019年3月4362,72717.14.318.4
2020年3月4023,01214.03.022.4
2021年3月4363,39013.64.720.6
2022年3月2061,84511.64.524.3
2023年3月1181,8956.37.642.5
2024年3月2022,07010.26.227.2
2025年3月3222,34513.74.321.7
2026年3月4412,75517.35.726.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額242百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
長谷川博之取締役会長66
政清弘晃代表取締役社長 社長執行役員62
磯野慶治取締役 常務執行役員(事業本部長)65
小谷実弦取締役 常務執行役員(経営戦略本部長)62
武内秀明取締役67
伊知地俊人取締役63
久保田裕丈取締役55
湯浅史朗取締役(常勤監査等委員)64
初瀬貴取締役(監査等委員)49
井上明子取締役(監査等委員)50
城戸澄仁取締役(監査等委員)51
吉田光夫取締役61
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
太田代光英取締役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41374718546
社外取締役538388
取締役(社内)1191919

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容440字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社(片岡工業株式会社)1社、非連結子会社(ICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO.,LTD.)1社及び持分法非適用関連会社(PFI成田スマートウェルネス株式会社)1社により構成されており、建築・土木・舗装・内装仕上工事等の建設事業及び不動産事業を主な事業の内容としております。 また、関連当事者である㈱マルハンはその他の関係会社であります。 当社グループの事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 建設事業 当社及び子会社は総合建設業を営んでおります。 不動産事業 当社は不動産売買・賃貸事業等を営んでおります。 事業の系統図は次のとおりであります。 ※非連結子会社1社及び持分法非適用関連会社1社につきましては、重要性が乏しいため、事業の系統図への記載を省略しております。
経営方針・対処すべき課題1,735字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) イチケングループの企業理念 ① 経営理念 当社は、品質の向上と安全の徹底に努め、いかなるときもクリエイティビティを発揮し、商業空間事業を通じ、快適で豊かな社会の実現をめざします。 ② 経営ビジョン より豊かで快適な『くらし空間』を創造する事で広く社会へ貢献する企業 (2) 経営環境及び対処すべき課題 今後の事業環境につきましては、雇用・所得環境の改善により緩やかな景気回復が期待されるものの、中東情勢の悪化による原油価格の影響から生じる建設資材価格の上昇や調達環境の悪化に加え、慢性的な労働力不足による労務費の高騰等、先行き不透明な状況となっております。 このような事業環境のもと、当社グループは、長期経営計画『ビジョン2030』をローリングし、2026年度を初年度とする新たな『ビジョン2035』及び2026年度から2028年度の3ヶ年を対象期間とする『中期経営計画(2026-2028)』を策定いたしました。本計画の経営目標の達成に向けて、協力会社の皆様とのパートナーシップをより一層強固にし、変化する市場環境に適応して各種施策を実行してまいります。 長期経営計画『ビジョン2035』 ① 計画期間と経営テーマ [期 間]2026年度~2035年度(10ヶ年) [経営テーマ]進化・躍進 ② 企業像 安定した成長を続けていくとともに社会の持続的発展に貢献する企業 ③ 基本方針 ・基幹の建築事業を安定・充実させ、不動産・海外事業を戦略事業として拡充を行い、新規事業を含めた業容の拡大を目指す ・商業空間の建設事業を中核に確実な成長を遂げる ・技術者集団として品質・安全・環境・原価・生産性を追求する ・財務基盤の充実と安定を図る ・働きやすい職場を追求し、従業員一人ひとりの能力と働きがいを向上させる ・社会のニーズに常に対応し、環境の変化に負けない会社となる ④ 経営目標(2035年度) ・売上高1,500億円、営業利益率7%以上 ・ROE10%以上 ・配当性向40%~45%程度 ⑤ 投資計画(2035年度迄の投資認識の支出ベース) 投資総額400億円 [ 成長投資 ]・・・・M&A、土木事業の進展、新規事業への挑戦、建築技術分野への投資 [不動産事業]・・・・「循環投資」を継続 [ 海外事業 ]・・・・外国籍人材の採用、M&A等を利用したベトナム現地法人との提携 [ 人材開発 ]・・・・施工管理者育成、採用 [ DX関連 ]・・・・AIを活用した業務刷新と人材の再配置、社内システム環境再構築 『中期経営計画(2026-2028)』 ① 計画期間と経営テーマ [期 間]2026年度~2028年度(3ヶ年) [経営テーマ]成長拡大 ② 基本方針・事業戦略 [基本方針]成長投資と収益力の強化 [事業戦略]建設事業の強化(注力分野は中核の商業施設の建築、リニューアル工事) 建設事業を補完する取り組みの推進 [不動産事業]-建設事業の補完と継続的な投資(循環投資の継続) [ 海外事業 ]-ベトナム事業の体制強化 [ 新規事業 ]-既存事業以外からの収益確保を模索(環境分野、FC等) ③ 経営目標<計画期間内の達成目標> ・売上高1,100億円、営業利益率7%以上 ・ROE10%以上 ・配当性向40%程度またはDOE4%程度 ・自己資本比率50%以上 ・D/Eレシオ0.3倍以下 ④ 投資計画(計画期間内の投資認識の支出ベースで100億円) [不動産開発]・・・・保有不動産のバリューアップ等 40億円 [ M&A 等]・・・・事業拡大のための成長投資 35億円 [ 人材開発 ]・・・・技術者教育、高度人材の育成や採用他 15億円 [ DX関連 ]・・・・デジタル技術を活用した業務変革等 10億円 ⑤ 経営基盤の強化に向けた取り組み ・人的資本経営 ・DXへの取り組み ・サステナビリティへの取り組み
事業等のリスク1,110字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであるため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1) 受注環境と建設資材価格等の動向による影響について 「商業施設に強みを持ったオンリーワン企業」としての地位の確立を目指して、商業施設を中心に一般民間工事の新規顧客の獲得と原価管理の強化による利益の向上に努めてまいる所存でありますが、不透明さを払拭できない経済環境にあって、他社との受注競争の激化による工事採算性の悪化及び急激な建設資材価格や労務費の高騰による工事採算性の悪化が生じた場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 取引先の信用リスクについて 取引先に関する信用力や支払条件等の厳格な審査の実施に努めるとともに信用不安情報の早期収集等、可能な限り信用リスクの最小化を図っておりますが、景気の減速や建設市場の縮小等により、発注者、協力業者等の取引先が信用不安に陥った場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 工事代金の回収による影響について 今後の事業計画におきまして、商業施設に経営資源を集中し住宅関連工事の選別受注の強化を図ってまいる所存でありますが、請負代金の全額回収までに通常よりも期間を要する大型工事等を受注した場合には、キャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 施工上の契約不適合等による影響について 施工体制の強化を経営上の重点項目として捉え、品質管理に万全を期しておりますが、訴訟等により契約不適合責任を追及され損害賠償が発生した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 保有資産の時価等の変動による影響について 有価証券・不動産・会員権等の資産を保有しており、これらの資産は将来において、時価の変動や使用状況等により財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 訴訟等のリスクについて 事業活動を行う過程において法令遵守に努めておりますが、訴訟等のリスクに晒される可能性があり、その結果によっては、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 災害発生に伴うリスクについて 地震、津波等の自然災害などの原因による予期せぬ災害が発生した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,621字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により緩やかな景気回復が期待されるものの、金融政策による金利水準の上昇や物価上昇、また中東地域を始めとした不安定な国際情勢に伴う地政学リスク等、引き続き今後の状況に注視していく必要があります。 建設業界におきましては、政府建設投資は堅調に推移しており、民間設備投資についても、企業収益の改善等を背景に高まりがみられましたが、中東情勢の悪化による原油価格の影響から生じる建設資材価格の上昇や調達環境の悪化に加え、慢性的な労働力不足による労務費の高騰等、先行き不透明な経営環境が続いております。 一方、建設業法等の法改正がなされ、労働力確保を目的とした処遇改善の取り組みのもと、建設業界全体として持続的な成長に向けた環境整備が進められております。 このような状況のなか、当社グループは、従前から培ってきたコア事業である「商業施設」建築のノウハウや企画・提案力を生かし、店舗等の新築・内装・リニューアル工事や宿泊施設の建設需要に対して積極的な受注活動を行ってまいりました。 この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は1,061億7千6百万円(前期比7.2%増)となりました。 損益につきましては、営業利益は90億3千3百万円(前期比32.2%増)、経常利益は89億5千4百万円(前期比32.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は64億8百万円(前期比36.9%増)となりました。 セグメントの経営成績は、以下のとおりであります。 (建設事業) 完成工事高は1,058億9千3百万円(前期比7.3%増)、セグメント利益は113億2千万円(前期比29.9%増)となりました。 (不動産事業) 不動産事業売上高は2億8千2百万円(前期比4.9%増)、セグメント利益は1億円(前期比1.8%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は146億6千3百万円(前連結会計年度末の資金は198億8千9百万円)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、32億3千2百万円の資金の減少(前連結会計年度は81億4千4百万円の資金の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益91億9百万円、仕入債務の増加32億6千8百万円、未成工事支出金の減少11億4千3百万円、主な減少要因は、売上債権等の増加95億4千4百万円、未収消費税等の増加27億4千2百万円、法人税等の支払額28億8千6百万円などであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、2億7千1百万円の資金の減少(前連結会計年度は13億5千3百万円の資金の減少)となりました。主な増加要因は、差入保証金の回収による収入1億7千万円、投資有価証券の売却による収入1億5千4百万円、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出5億3千2百万円、無形固定資産の取得による支出1億2百万円などであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、17億2千2百万円の資金の減少(前連結会計年度は7千5百万円の資金の増加)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入10億5百万円、主な減少要因は、長期借入金の返済による支出15億3百万円、配当金の支払額11億2千2百万円などであります。 ③ 受注高、売上高及び繰越工事高の実績 受注工事高、売上高及び繰越工事高 期別   セグメントの名称   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期売上高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建設事業 建築工事   -   102,526   102,526   97,054   88,118 土木工事   -   1,099   1,099   1,675   2,362 計   -   103,626   103,626   98,730   90,481 不動産事業   -   -   -   269   - 合計   -   103,626   103,626   98,999   90,481 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建設事業 建築工事   88,118   116,673   204,792   102,887   101,905 土木工事   2,362   2,599   4,962   3,006   1,956 計   90,481   119,273   209,754   105,893   103,861 不動産事業   -   -   -   282   - 合計   90,481   119,273   209,754   106,176   103,861 (注)前連結会計年度の次期繰越工事高に軽微な誤りがあったことが判明したことから、訂正後の金額を記載しております。 なお、参考のため提出会社個別の事業の実績は次のとおりであります。 a.受注工事高、売上高及び繰越工事高 期別   セグメントの名称   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期売上高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建設事業 建築工事   81,381   101,625   183,006   96,129   86,876 土木工事   44   91   135   49   86 計   81,425   101,716   183,142   96,178   86,963 不動産事業   -   -   -   269   - 合計   81,425   101,716   183,142   96,448   86,963 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建設事業 建築工事   86,876   115,849   202,726   101,397   101,328 土木工事   86   64   150   150   - 計   86,963   115,913   202,876   101,548   101,328 不動産事業   -   -   -   282   - 合計   86,963   115,913   202,876   101,830   101,328 (注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更あるものについては、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがって、当期売上高にも係る増減額が含まれております。 2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期売上高)であります。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されております。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度   (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建築工事   46.0   54.0   100 土木工事   100.0   -   100 当事業年度   (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建築工事   58.6   41.4   100 土木工事   100.0   -   100 (注)百分比は請負金額比であります。 c.売上高 期別   セグメントの名称   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   建設事業 建築工事   426   95,703   96,129 土木工事   -   49   49 計   426   95,752   96,178 不動産事業   -   269   269 合計   426   96,021   96,448 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   建設事業 建築工事   624   100,772   101,397 土木工事   -   150   150 計   624   100,923   101,548 不動産事業   -   282   282 合計   624   101,206   101,830 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。 前事業年度 請負金額5億円以上の主なもの ㈱ニトリ   福岡DC新築工事 IS鳥栖開発1号特定目的会社   鳥栖物流センター新築工事 三菱地所レジデンス㈱   ザ・パークハウス三郷新築工事 オーケー店舗保有㈱   オーケー高井田店新築工事 ㈱Eco Ring Japan Holdings・㈱エコリング   エコリング本社屋新築工事 当事業年度 請負金額5億円以上の主なもの ㈱コスモビューティー   コスモビューティー神戸工場フロンティア新築工事 大阪ロジスティクス特定目的会社   LOGIPORTAL大正新築工事 青梅駅前地区市街地再開発組合   藍テラス建設工事 住友商事㈱   ミラモール東岸和田駅前新築工事 イオンリテール㈱   イオンモール津田沼South新店工事 2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。 前事業年度 ㈱ニトリ 12,469百万円 13.0% 当事業年度 該当事項はありません。 d.次期繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 建築工事   9,413   91,914   101,328 土木工事   -   -   - 計   9,413   91,914   101,328 (注)次期繰越工事のうち請負金額5億円以上の主なものは、次のとおりであります。 第一リアルター㈱   (仮称)ホテル浦安千鳥PJ 新築工事   2026年6月完成予定 アパホーム㈱/アパマンション㈱   アパホテル&リゾート〈札幌駅前〉新築工事   2027年2月完成予定 アパホーム㈱/アパマンション㈱   (仮称)アパホテル〈近鉄四日市駅前〉新築工事   2027年11月完成予定 三井不動産㈱   (仮称)MOP多摩南大沢B街区建替え工事   2028年2月完成予定 U.S.ARMY CORPS OF ENGINEERS, JAPAN DISTRICT   キャンプ座間・相模原基地ハウジング改修工事   2028年3月完成予定 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態の分析 当連結会計年度末における資産合計は744億3千6百万円、負債合計は344億1千5百万円、純資産合計は400億2千1百万円となり、前連結会計年度末と比べて総資産は68億5千2百万円増加しております。 a.流動資産 現金預金が52億8千万円、未成工事支出金が11億4千3百万円減少した一方、受取手形・完成工事未収入金等が89億5千3百万円、電子記録債権が5億9千万円、未収消費税等が27億4千2百万円増加したことなどにより、流動資産は前連結会計年度末と比べて63億7千1百万円増加の683億7千6百万円となりました。 b.固定資産 有形固定資産が3億9千8百万円、投資有価証券が6億7千6百万円増加したことなどにより、固定資産は前連結会計年度末と比べて4億8千1百万円増加の60億6千万円となりました。 c.流動負債 未払法人税等が1億6千9百万円、未払消費税等が22億3千5百万円、役員退職慰労引当金が2億円減少した一方、支払手形・工事未払金が31億2千7百万円、電子記録債務が1億4千1百万円、未成工事受入金が7億2千3百万円増加したことなどにより、流動負債は前連結会計年度末と比べて17億6千6百万円増加の288億5千2百万円となりました。 d.固定負債 長期借入金が5億1千1百万円、退職給付に係る負債が3億2千3百万円減少したことなどにより、固定負債は前連結会計年度末と比べて8億6千6百万円減少の55億6千3百万円となりました。 e.純資産 剰余金の配当を行ったことにより11億2千5百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益を64億8百万円獲得したことなどにより、純資産は前連結会計年度末と比べて59億5千1百万円増加の400億2千1百万円となりました。 ② 経営成績の分析 経営成績につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりで、キャッシュ・フロー指標は次のとおりであります。 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   -   50.4   53.7 時価ベースの自己資本比率(%)   -   29.6   49.3 キャッシュ・フロー対有利子負債 比率(年)   -   0.8   - インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   -   76.5   - (注)自己資本比率   :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率   :株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率   :有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ   :キャッシュ・フロー/利払い 1.いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。 3.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。 4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。 5.2025年3月期より連結貸借対照表を作成しているため、2024年3月期については記載しておりません。 6.2026年3月期は営業キャッシュ・フローがマイナスのため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは記載しておりません。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産については、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。当社グループでは、取締役会等において決議された翌事業年度の事業計画に基づき回収可能性を検討しておりますが、繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、前提とした条件や仮定に変更が生じ、繰延税金資産の全部又は一部に回収可能性がないと判断した場合には、繰延税金資産の計上額が変動する可能性があります。 b.販売用不動産及び仕掛販売用不動産の評価 当社グループが保有している販売用不動産及び仕掛販売用不動産については、「棚卸資産の評価に関する会計基準」を適用しており、期末に帳簿価額と正味売却価額を比較し、正味売却価額が帳簿価額を下回っている場合には、販売用不動産及び仕掛販売用不動産に係る評価損として計上しております。当社グループでは、経済情勢や不動産市況の悪化等により、収益性が低下した場合には、正味売却価額が下落することで、販売用不動産及び仕掛販売用不動産に係る評価損が計上される可能性があります。 c.工事原価総額の見積り 工事原価総額の見積りについては、当初は工事契約に関する実行予算によって算出しております。当社グループでは、実行予算作成時には、将来の気象条件や作成時点で入手可能な情報に基づき、施工条件や建設資材価格等について仮定を設定し、作業効率等を勘案して工種ごとに詳細に積み上げることによって工事原価総額を見積り、工事着工後完成に至るまでは、作業所において実際の発生原価と対比して適時・適切に工事原価総額の検討・見直しを行っております。このように気象条件、施工条件、建設資材価格、作業効率等さまざまな仮定要素があり、適時・適切に見積りを行っておりますが、将来の損益は見積金額と異なる可能性があります。 d.工事損失引当金の計上 工事契約について、工事原価総額が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合には、その超過すると見込まれる額のうち、当該工事契約に関して既に計上された損益の額を控除した残額を、超過が見込まれた期の損失として処理し、工事損失引当金を計上しております。当社グループでは、工事原価総額を合理的な方法により算定しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、将来において認識される経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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