本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

北野建設

KITANO CONSTRUCTION CORP.1866 · Standard · 建設業

長野県地盤の建設会社。土木・建築の施工に加え、ホテル・ゴルフ場・広告代理店を擁する複合事業体。

概要

北野建設は長野県長野市に本社を置く建設業を主業とする企業グループである。2026年3月期の連結売上高は787億91百万円、営業利益46億40百万円、親会社株主に帰属する当期純利益34億90百万円。従業員数は1,143人。建設事業に加えて、ゴルフ場(川中嶋カントリークラブ)、ホテル事業(長野市・ソロモン諸島・ベトナム)、広告代理店事業を手掛ける。地域密着型経営と3原則(品質管理・安全管理・コンプライアンス遵守)を基本方針とする。

建設事業が売上の9割以上を占めるセグメント構成

当社グループは建設事業、ゴルフ場事業、ホテル事業、広告代理店事業の4セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、建設事業が748億69百万円(全体の95.0%)、ホテル事業が29億45百万円(3.7%)、広告代理店事業が8億39百万円(1.1%)、ゴルフ場事業が2億75百万円(0.3%)である。セグメント利益は、建設事業が41億27百万円、ホテル事業が4億49百万円、広告代理店事業が22百万円、ゴルフ場事業が8百万円。建設事業が収益の柱であり、利益率の改善が全体の業績を牽引している。ホテル事業は国内長野市の運営に加え、ソロモン諸島とベトナムへの投資を行っており、安定的な収益源となっている。

長野県に根ざした地域密着型経営

本社を長野市に置き、長野県を主要な事業地盤とする。地域密着型経営を経営方針の一つに掲げ、公共工事や民間建築物の建設を中心に受注活動を行っている。選別受注を徹底し、収益性と債権保全を重視する営業指針を採用。また、取引先・協力業者との関係強化のため、2020年9月に「パートナーシップ構築宣言」を公表した。地元の需要動向を捉え、計画的な顧客訪問と情報収集に努めるとともに、優良な土地情報の収集・分析にも注力している。

グループ全体を支える子会社群

連結子会社は5社。川中嶋土地開発株式会社はゴルフ場「川中嶋カントリークラブ」を運営する。ソロモンキタノメンダナホテル リミテッドはソロモン諸島でホテル経営を行い、サクラハノイプラザインベストメントカンパニー リミテッドはベトナム・ハノイの「ホテルデュパルクハノイ」に投資する。株式会社キタノプロパティは当社からの業務委託により長野市のホテル運営と料飲店経営(フランチャイズ)を担う。株式会社アサヒエージェンシーは広告代理店事業を営む。各子会社が専門性を活かし、グループ全体の収益多様化に貢献している。

堅実な財務基盤と安定配当

財務体質の健全性を経営の重要課題と位置づける。2026年3月期末の連結資産は803億30百万円、負債は281億80百万円、純資産は521億50百万円。自己資本比率は約65%と高水準。運転資金は自己資金または借入で調達し、短期の資金需要には金融機関からの短期借入を基本とする。安定配当の継続を財務戦略の柱とし、2026年3月期の配当金支出は6億68百万円。過去10年間の売上高は601億円から853億円の範囲で推移し、毎期黒字を計上するなど、安定的な収益基盤を維持している。

業界の中での役割は地域密着型の建設会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
788億円
営業利益
46億円
営業利益率
5.8%
純利益
35億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設事業749億円95.1%41億円5.5%
ホテル事業29億円3.7%4億円13.8%
広告代理店事業7億円0.9%0億円0.0%
ゴルフ場事業3億円0.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設主力

当社グループの中核事業。土木・建築に関する建設工事の施工を行い、関連業務として太陽光発電事業も展開。子会社のキタノプロパティが建設工事の施工、建築物の総合管理及び警備業を担う。

主な製品・サービス1
土木・建築工事
長野県を中心に、公共土木や民間建築物の建設工事を施工する。

02ゴルフ場準主力

子会社の川中嶋土地開発が「川中嶋カントリークラブ」を運営し、ゴルフ場経営を行う。建設事業で培ったノウハウを活かした事業。

主な製品・サービス1
ゴルフ場運営
長野県の「川中嶋カントリークラブ」の運営。

03ホテル準主力

長野市のホテル経営に加え、ソロモン諸島とベトナムに海外ホテルを保有。子会社のキタノプロパティが長野市のホテル運営を受託し、フランチャイズ契約による料飲店も運営。

主な製品・サービス1
ホテル運営
長野市のホテル、ソロモン諸島の「ソロモンキタノメンダナホテル」、ベトナム・ハノイの「ホテルデュパルクハノイ」を運営・投資。

04広告代理店副次

子会社のアサヒエージェンシーが広告代理店を経営。地域密着型の広告サービスを提供。

主な製品・サービス1
広告代理業
長野県内の企業を中心に広告宣伝の企画・提案を行う。

製品と技術

建設事業:戸建住宅から公共工事まで幅広い施工

建設事業は当社グループの中核事業であり、土木工事と建築工事の両方を手掛ける。対象は戸建住宅、マンション、商業施設、公共施設など多岐にわたる。また、太陽光発電事業も行っている。施工にあたっては「品質管理」「安全管理」「コンプライアンス遵守の徹底」の3原則を掲げ、高品質・高付加価値なものづくりを追求。営業・現業部門間の情報共有により顧客ニーズの把握を徹底し、収益性と債権保全を重視した選別受注を行う。2026年3月期の建設事業売上高は748億69百万円、セグメント利益は41億27百万円。

ゴルフ場事業:川中嶋カントリークラブの運営

連結子会社の川中嶋土地開発株式会社が「川中嶋カントリークラブ」を運営する。ゴルフ場事業は売上高2億75百万円(2026年3月期)、セグメント利益8百万円と小規模だが、安定的に収益を計上している。地域のレジャー施設として親しまれており、グループの事業多角化の一翼を担う。

ホテル事業:国内長野市と海外2か所で展開

ホテル事業は長野市のホテル運営に加え、海外2拠点で展開。ソロモン諸島ではソロモンキタノメンダナホテル リミテッドがホテル経営を行い、ベトナム・ハノイではサクラハノイプラザインベストメントカンパニー リミテッドがホテルデュパルクハノイに投資している。国内では株式会社キタノプロパティが当社からの業務委託により長野市のホテル運営と料飲店経営(フランチャイズ)を担う。2026年3月期のホテル事業売上高は29億45百万円、セグメント利益は4億49百万円。海外事業を含めて堅調に推移している。

広告代理店事業:株式会社アサヒエージェンシー

連結子会社の株式会社アサヒエージェンシーが広告代理店事業を営む。顧客の広告宣伝活動を支援し、グループ内での役割を果たしている。2026年3月期の売上高は8億39百万円、セグメント利益は22百万円。建設事業やホテル事業と比較して規模は小さいが、グループ全体の収益源として機能している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

中堅ゼネコン、業績減収傾向

北野建設は長野県を地盤とする中堅ゼネコンで、公共工事を中心に受注している。同業のショーボンドホールディングスは橋梁補修で強みを持ち、ミライト・ワンは通信インフラ建設で成長しているが、北野建設は伝統的な土木建築が主力で、売上高は減少傾向にある。営業利益率は4-6%と業界平均並みだが、受注環境の競争激化が課題。堅実な経営基盤を持つが、規模拡大には地域外への展開が必要。

強み

  • 長野県を中心に公共工事で強固な顧客関係を構築している。
  • 営業利益率は4-6%と安定的で、財務体質は健全。
  • 長年の実績により、品質と納期への信頼を得ている。
  • 公共工事の継続受注により、一定の安定収入を維持。

課題

  • 2024年3月期以降、売上高が減少しており、受注拡大が必要。
  • 長野県依存が高く、地域経済の変動に影響を受けやすい。
  • 同業との競争が激しく、低価格受注による利益率低下リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字が北野建設

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11814大末建設386億円10.0倍
21723日本電技384億円17.7倍
31904大成温調349億円8.8倍
41780ヤマウラ311億円8.8倍
51964中外炉工業308億円6.1倍
61866北野建設297億円8.2倍
7341Aトヨコー284億円54.2倍
81429日本アクア276億円13.3倍
91828田辺工業264億円7.5倍
101960サンテック264億円9.2倍
111972三晃金属工業263億円9.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

令和2年9月:パートナーシップ構築宣言とSDGs宣言

2020年9月、当社は「パートナーシップ構築宣言」を公表した。これは取引先・協力業者との強固なパートナーシップを構築し、サプライチェーン全体の価値向上を目指すもの。同時に「北野建設グループSDGs宣言」を策定し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を明確にした。この宣言に基づき、長野県SDGs推進企業として登録された。地域密着型経営の一環として、ステークホルダーとの信頼関係を深化させる取り組みが進められた。

令和7年:健康経営優良法人2025に認定

2025年、当社は「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定された。従業員の健康管理を経営戦略の一つと位置づけ、労働安全衛生の徹底、過重労働時間の削減、業務効率化を推進。人材育成にも注力し、研修制度の充実や世代間の技能・知識継承を図る。健康経営の実践は、働きやすい職場環境の提供と企業の持続的成長につながるとの認識に基づく。

令和8年3月期:減収増益と建設事業の利益改善

2026年3月期の連結業績は、売上高787億91百万円(前期比2.5%減)、営業利益46億40百万円(同27.5%増)、経常利益50億6百万円(同23.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億90百万円(同3.2%増)となった。建設事業の売上高は748億69百万円(同2.8%減)ながら、セグメント利益は41億27百万円(同30.3%増)と大幅増益。受注競争の激化や労務費上昇などの課題がある中で、収益性重視の選別受注が奏功した。ホテル事業も堅調に推移し、全体の利益を押し上げた。

中長期的な経営戦略と人材投資の継続

当社はコーポレートステートメント「未来を育てる人がいる」を掲げ、次世代を担う人材の育成と技能・知識の継承に取り組む。収益性重視の経営施策と財務体質の健全性を堅持し、持続的な成長を目指す。DXへの更なる取り組みや設備投資を進めるとともに、安定配当を継続する。サステナビリティの実践として、SDGsへの貢献や健康経営を推進しており、こうした方針は中長期的な企業価値の向上に貢献するものとしている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 総売上高次期まで860億円
  • 営業利益次期まで50億円
  • 経常利益次期まで53億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益次期まで35億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    高品質・高付加価値なものづくりの徹底

    品質管理を事業活動の3原則の一つに掲げ、顧客の要望実現を使命として高品質・高付加価値な商品を提供する。技術変革に対応する技術者育成を図る。また、施工面で安全管理、品質管理、工程管理、予算管理を徹底する。

  2. 02

    コンプライアンスとガバナンスの強化

    法令や社会規範の遵守を徹底し、健全なコーポレート・ガバナンスを機能させる。全役職員への啓蒙活動を継続し、各種リスクへの適切な対応を図る。

  3. 03

    選別受注と収益性重視の営業戦略

    受注段階で工事案件の内容を精査し、収益性と債権保全を重視した選別受注を徹底する。意思決定の迅速化と権限・責任の明確化により安定的な受注確保を目指す。

  4. 04

    人材育成とDX推進

    人材の確保と育成に加え、DXへの取り組みを進める。適材適所の社員配置、研修制度の充実、世代間の技能・知識継承を行う。業務効率化による過重労働時間の削減も図る。

  5. 05

    地域密着型経営とSDGs貢献

    地域密着型経営を通じてステークホルダーの信頼を醸成し、SDGs達成に貢献する。北野建設グループSDGs宣言に基づき、持続可能な開発目標に向けた取り組みを推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,143人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は930万円で、9期前と比べて+28.4%平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は15.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,013
2018年3月1,033
2019年3月72439.615.71,009
2020年3月73239.715.8972
2021年3月71839.315.3942
2022年3月72039.414.6919
2023年3月76939.213.4902
2024年3月77644.216.61,094
2025年3月90044.316.51,105326
2026年3月93044.515.91,143402

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率93.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 長野県長野市7,655百万円
建設事業
東京本社 — 東京都中央区3,513百万円
建設事業
ゴルフ場 — 長野県長野市2,283百万円
ゴルフ場事業
本社 — 中華人民共和国 香港特別行政区1,015百万円
ホテル事業
松本支店 — 長野県松本市382百万円
建設事業
本社 — 長野県長野市258百万円
広告代理店事業
本社 — ソロモン諸島国 ホニアラ市32百万円
ホテル事業
大阪支店 — 大阪市北区0百万円
建設事業
主な関係会社
  • 国内
    川中嶋土地開発㈱
    長野県長野市 · 連結子会社
    議決権91.7%
  • 国内
    ソロモンキタノメンダナ ホテルリミテッド
    ソロモン諸島国ホニアラ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    サクラハノイプラザ インベストメント カンパニーリミテッド(注)3
    中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社
    議決権99.5%
  • 国内
    ㈱アサヒエージェンシー
    長野県長野市 · 連結子会社
    議決権59.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は788億円営業利益46億円前期と比べると減収増益で、売上が-2.6%、利益が+27.8%。

売上高
-2.6%
788億円
営業利益
+27.8%
46億円
純利益
+2.9%
35億円
営業利益率
5.8%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高860億円788億円
営業利益50億円46億円
純利益35億円35億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は205億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.0%、営業利益は+71.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q267−5
2024年1Q19973.56
2024年2Q18784.37
2024年3Q227198.415
2024年4Q23711
2025年2Q376215.621
2025年4Q433153.513
2026年2Q380256.613
2026年4Q408215.122
2027年1Q205125.911

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は618億円から788億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は5.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月618136
2014年3月7072624
2015年3月7115229
2016年3月7233722
2017年3月7114933
2018年3月8385035
2019年3月7794728
2020年3月6203222
2021年3月7533018
2022年3月6012917
2023年3月8534420
2024年3月8505139
2025年3月80936414.434
2026年3月78846505.835

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高788億円のうち、営業利益として残るのは46億円5.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は35億円、売上の4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.2%671億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.9%70億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.8%46億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.5pt
5.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.0pt
4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.8pt
7.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−42億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは−55億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は119億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月24−1−142364
2014年3月−13195675
2015年3月85−11−4774105
2016年3月6−5−21185
2017年3月82−14−768144
2018年3月−31−13−16−4483
2019年3月48−7−264198
2020年3月45−46−8−188
2021年3月40−36344124
2022年3月23−3−720139
2023年3月165−2−52163253
2024年3月19−3−1316259
2025年3月−62−8−12−70180
2026年3月−42−13−7−55119

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は803億円。このうち返さなくてよい自己資本が522億円で、自己資本比率は64.2%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月53721432339.1
2014年3月58724134638.5
2015年3月53628025649.2
2016年3月54228425851.0
2017年3月60631728951.7
2018年3月64333830551.9
2019年3月58433724756.8
2020年3月57034322759.3
2021年3月69636433251.6
2022年3月65537528056.5
2023年3月74838935951.3
2024年3月77843734155.4
2025年3月75647228461.7
2026年3月80352228264.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
132億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
343億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
282億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
62
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率140社中46位あたり、逆に低いのはROE140社中113位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.1%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.2%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.6%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,172で、1年前と比べて+9.9%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥1,172-1.7%1ヶ月+4.1%1年+9.9%時価総額297億円
過去52週の値幅
安値¥925高値¥1,714

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.2倍
PER (会社予想)8.1倍
PBR0.54倍
配当利回り2.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7月初めは1,180円前後で推移していましたが、7月23日から下落し、7月24日には1,110円まで値を下げました。その後は1,110〜1,150円のレンジで底固めが続き、8月7日に出来高7万株超を伴って1,191円まで急伸しました。8月に入ってからは1,180円〜1,205円のレンジで推移しており、8月18日には1,186円で取引を終えています。25日移動平均線(1,153.32円)を約2.8%上回っており、短期のトレンドは改善傾向にあります。52週高値(1,714円)からは約31%下落した水準にあり、戻り余地は大きいとみられます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは8.26倍と同業界平均の13.81倍を大きく下回り、予想PERも8.2倍と低い。PBRは0.54倍で平均1.54倍を大幅に下回り、解散価値に対して極めて割安。ROEは7.1%と安定的で、配当利回り2.53%はやや低いが配当性向22%と余裕のある配当政策。売上高は減少傾向だが、営業利益率は改善しており、赤字懸念は低い。低PER・低PBRに加え、自己資本の厚さを考慮すると割安と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.2倍14.4倍
PER (予想)8.1倍
PBR0.54倍1.55倍
ROE7.1%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、公共工事の需要動向と住宅市場の変化が業績に与える影響。強気派は、営業利益率の改善(4.45%→5.84%)とPBR 0.54倍の割安感を評価する。一方、弱気派は、売上高の減少傾向(853億円→788億円)を挙げ、公共投資の削減や工事競争の激化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 利益率改善

    営業利益率は4.45%から5.84%へと向上。

  • 割安株

    PBR 0.54倍と解散価値割れの水準。

  • 安定配当

    配当利回り2.53%と安定した株主還元。

  • 営業利益46億円と前期比28%増通年影響

    2026年3月期営業利益は46億円、前期36億円から約28%増加。低採算工事の縮小が寄与。

  • 営業利益率4.45%→5.84%へ改善通年影響

    営業利益率は2025年3月期の4.45%から2026年3月期の5.84%へ上昇。工事採算が改善。

  • PBR0.54倍と純資産割れ、資本施策に期待不定影響

    PBRは0.54倍と解散価値を下回る。株主還元や自己株式取得の余地が意識される。

  • 配当利回り2.53%と予想PER8.2倍の割安継続影響

    配当利回り2.53%、予想PER8.2倍。割安水準として下値買いが入る。

マイナスに働く材料7
  • 売上減少

    売上高は853億円から788億円へ減少続き。

  • 公共工事依存

    公共投資の削減が業績に直結するリスク。

  • 競争激化

    建設業界の人手不足と価格競争が収益を圧迫。

  • 売上高850→788億円と3期減収通年影響

    売上高は850億円(2024年3月期)から809億円(2025年3月期)、788億円(2026年3月期)へ減少。

  • 純利益35億円とほぼ横ばい、増益効果鈍い通年影響

    純利益は34→35億円とほぼ横ばい。営業増益が最終利益に反映されにくい。

  • 建設コスト上昇で採算悪化の懸念継続影響

    営業利益率5.84%でも、労務費・材料費が上昇すれば利益率が低下する。

  • ROE7.1%と低く、PBR是正の材料不足不定影響

    ROE7.1%は資本コストに届かず、PBR0.54倍のまま放置されるリスク。

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を左右する受注動向を確認するため。
公共工事比率
公共工事への依存度が収益の安定性に影響するため。
営業利益率
利益率の改善が持続するか業績の質を判断するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは2.56%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
2.56%
いまの株価に対して
配当性向
22.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2518.9
2018年3月250.018.1
2019年3月250.021.3
2020年3月250.029.1
2021年3月2810.028.0
2022年3月25−9.132.7
2023年3月2810.042.0
2024年3月280.018.9
2025年3月280.022.9
2026年3月309.122.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,307人。区分でいちばん多いのは事業法人45.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.7%を占め、残る38.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人35.235.235.735.446.045.9
個人・その他33.034.736.837.625.324.4
金融機関23.924.021.717.415.115.8
外国法人6.54.64.47.310.913.1
自己株式9.29.313.116.14.24.0
証券会社1.41.51.32.32.70.8
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01一般財団法人北野財団12.62
02公益財団法人北野美術館7.89
03北野管財合同会社7.63
04株式会社テル・コーポレーション6.88
05GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)5.13
06共栄火災海上保険株式会社4.99
07株式会社八十二長野銀行4.32
08株式会社三菱UFJ銀行4.32
09株式会社松屋2.15
10浅井 輝彦1.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1495%、1株純資産は14期で+529%。直近期のROEは7.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月93372.723.179.4
2014年3月3936411.06.753.6
2015年3月4594,24011.67.428.4
2016年3月3484,4378.07.828.5
2017年3月5345,03111.35.718.9
2018年3月5705,56510.77.118.1
2019年3月4745,2748.36.621.3
2020年3月3445,4366.47.429.1
2021年3月2915,7875.28.728.0
2022年3月701,4924.87.632.7
2023年3月821,6115.39.042.0
2024年3月1681,8819.65.618.9
2025年3月1411,9217.57.322.9
2026年3月1442,1217.18.522.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額338百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
北野貴裕代表取締役 会長兼社長 執行役員社長 情報企画本部長(上席執行役員)106,456
山﨑義勝取締役 専務執行役員 技術本部長兼建築事業本部長(上席執行役員)37,840
久保聡取締役 執行役員 人事本部長兼ブランディング・広報戦略室長 兼CSR推進室長(上席執行役員)10,916
秋田孝之取締役 執行役員 経営管理本部長兼 特命案件担当(上席執行役員)4,816
矢崎ふみ子取締役
杉浦康之取締役
滝沢登常任(常勤)監査役
西田孝監査役
酒井光一監査役

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5197552327555
社外取締役533337
監査役12273030

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容622字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは当社、子会社5社で構成され、建設事業を主な事業としています。 当社及び当社の関連会社の事業内容及び位置付けは次のとおりであり、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。 建設事業   北野建設㈱   ㈱キタノプロパティ     土木、建築に関する建設工事の施工、その他関連業務及び太陽光発電事業を行っています。   建設工事の施工、建築物の総合管理及び警備業を行っています。 ゴルフ場事業   川中嶋土地開発㈱ ※     「川中嶋カントリークラブ」にてゴルフ場経営を行っています。 ホテル事業   北野建設㈱   長野市にてホテル経営を行っています。 ソロモンキタノメンダナホテル リミテッド ※   「ソロモンキタノメンダナホテル」にてホテル経営を 行っています。 サクラハノイプラザインベストメントカンパニーリミテッド ※   ベトナム ハノイ市の「ホテルデュパルクハノイ」のホテル事業に投資を行っています。 ㈱キタノプロパティ   当社からの業務委託により、長野市にてホテルを運営しています。また、フランチャイズ契約により、長野市にて料飲店経営を行っています。 広告代理店事業   ㈱アサヒエージェンシー ※     広告代理店を経営しています。 (注)※連結子会社です。 事業の系統図は次のとおりです。 (注)※連結子会社です。
経営方針・対処すべき課題3,144字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ①経営方針 会社の経営の基本方針 当社及び当社グループは、「品質管理」、「安全管理」、「コンプライアンス遵守の徹底」を事業活動の3原則として掲げています。地域密着型経営を通じて株主の皆様方を含むステークホルダーから寄せられるご期待に応え、その利益を第一に考えて経営を行って参ります。令和2年9月には「パートナーシップ構築宣言」を公表し、取引先・協力業者を始め皆様とより強固なパートナーシップの構築に努めております。また、安定かつ持続的な成長を実現するため、人材育成に注力するとともに、企業を取り巻く状況の変化を瞬時に捉えるよう各種情報の収集及び分析に努めて参ります。更に日々の事業活動において顧客満足度を高めるべく技術力の向上、企画提案力の向上を目指し研鑽に励んで参ります。 今後とも、財務指標等の相対価値のみに左右されることなく、各ステークホルダーの皆様方から寄せられる信頼の醸成によって構築される絶対価値の向上を目指し企業価値の最大化を図って参ります。 中長期的な会社の経営戦略 当社及び当社グループは、コーポレートステートメントとして「未来を育てる人がいる」を掲げています。中長期的な視点に立ち当社及び当社グループの次世代を担う人材の育成、技能・知識の継承、収益性重視の経営施策を継続、財務体質の健全性を堅持し、持続的な成長戦略を描けるよう全役職員一丸となって邁進して参ります。また当社の使命として「高品質・高付加価値なものづくり」を通じて、快適に安心して過ごせる環境、安全で働きやすい健康的な職場環境を提供し、社員や家族のゆとりと豊かさの実現に努め、各ステークホルダーの方々とよりよい未来を共有することを認識し社業に取り組んで参ります(健康経営優良法人2025(大規模法人部門))。また「北野建設グループSDGs宣言」により、国連で採択された「持続可能な2030年までの開発目標(SDGs)」の理念を共有し、国際的な目標である「SDGs」の達成に向けて積極的に貢献することを推進して参ります(長野県SDGs推進企業登録認定済)。 他のゴルフ場、ホテル、広告代理店の各事業におきましても、当社グループの一員として経営理念及び経営方針等を共有し中長期的な成長を目指すべく鋭意努力して参ります。 (経営理念及び経営方針等) (経営理念) 「顧客からの信頼を第一義に考え、高品質・高付加価値なものづくりに徹し、社会の期待に応え、ともに発展する」 (経営方針) 1.高品質・高付加価値なものづくり 2.コンプライアンスの重視とコーポレート・ガバナンスの強化 3.地域密着型経営 4.積極かつ堅実経営 (事業活動の3原則) 「品質管理」 ものづくり企業として顧客からの要望の実現に向け取り組むことを第一義の使命と考え、高品質・高付加価値な商品の提供と、絶え間ない技術変革に対応する技術者の育成に努めて参ります。 「安全管理」 全ての役職員並びに工事に携わる協力企業の作業員は、労働安全衛生管理を徹底し、労働災害及びその他災害事故の発生を防止します。 「コンプライアンス遵守の徹底」 法令や社会規範を遵守し、経営に健全なコーポレート・ガバナンスが機能し、かつ確保されるよう努めて参ります。 (各指針等) 1.高品質・高付加価値なものづくり 1)コンプライアンス遵守の徹底 2)営業・現業部門間の情報共有による顧客ニーズの把握徹底 3)各種リスクの認識と適切な管理(情報の共有化徹底) 2.営業指針 1)選別受注の徹底(収益性と債権保全の重視) 2)計画的な顧客訪問実施による情報収集の徹底 3)土地情報等の優良情報の収集及び分析 3.人材・組織戦略 1)適材適所の徹底、社員配置の適正化 2)社員教育の徹底、研修制度の充実、世代間の技能・知識継承 3)業務効率化による過重労働時間の削減 4.財務戦略 1)安定配当の継続 2)健全な財務体質の堅持 (サステナビリティ及び人的資本に関する方針等) 当社及び当社グループは、サステナビリティの実践に向けて、最も重要な経営資源である人材に対して採用・育成などに積極的な投資を行うことで、持続的に企業価値を向上させることを目指しています。 ②経営環境 当社及び当社グループを取り巻く経営環境は、我が国経済の動向と密接につながっています。令和8年1月23日に閣議決定された「令和8年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」によりますと、我が国経済は、賃上げ率が2年連続で5%を上回るなど、「デフレ・コストカット型経済」から「成長型経済」への移行局面にあり、足元の景気は米国の通商政策による影響を受けつつも緩やかな回復傾向にありますが、食料品を中心とした物価上昇により個人消費は力強さを欠いています。 こうした状況を受け、政府は生活の安全保障・物価高への対応、危機管理投資・成長投資による「強い経済」の実現、防衛力と外交力の強化を3つの柱とする「『強い経済』を実現する総合経済対策」を打ち出しています。 しかし、その後の中東情勢の激化により日本経済は先行きが不透明な状況にあります。建設業を取り巻く事業環境においては、エネルギー価格等の上昇により取引先企業の収益が圧迫され、設備投資の抑制につながる可能性があります。また、サプライチェーンの混乱により設備投資の遅延や計画の見直し等が発生する可能性があり、当社事業に与える影響について引き続き注視して参ります。 当社グループの海外ホテルを含むホテル事業については、同様の影響を受けつつも堅調に推移しています。引き続き「顧客第一」を徹底した営業を展開して参ります。 かかる状況下、当社では、人財の確保と育成といった投資に加え、DXへの更なる取り組みを進めて参る所存です。次期の当社グループの見通しとしましては、総売上高860億円、営業利益50億円、経常利益53億円、親会社株主に帰属する当期純利益35億円の達成に注力して参ります。 ③対処すべき課題等 当社及び当社グループは、経営方針として「コンプライアンスの重視とコーポレート・ガバナンスの強化」を掲げています。コンプライアンスの強化は企業に課せられた重要な命題であると認識し、全役職員に対する啓蒙を日々実践継続しています。また、企業を取り巻く各種リスクへ適切に対応するためには、コーポレート・ガバナンスの強化が重要であると認識しております。当社及び当社グループにおいてはコーポレート・ガバナンスの強化と併せ、「品質管理・安全管理・コンプライアンス遵守の徹底」を事業活動の3原則として重点管理することによって経営効率の改善に向けて積極的に取り組んで参ります。 具体的には、施工面において安全管理、品質管理、工程管理、予算管理等の各種管理を徹底することで顧客の皆様に対して「高品質・高付加価値なものづくり」の提供を目指して参ります。営業面においては受注段階における工事案件の内容を精査し収益性重視の基本方針に基づき意思決定の迅速化、権限と責任の明確化を図り、安定的な受注確保を目指して参ります。人事面においては建設系人材の採用が難しい環境にあり、積極的なキャリア採用を行っています。財務面においては引き続き財務健全性を堅持し、株主の皆様方に対する安定的な配当を実施することが当社の最重要課題であると認識し継続して参ります。
事業等のリスク1,184字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、財政状態及び株価に影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ①建設市場の縮小リスク 当社グループが事業活動を行う市場である我が国の経済環境の動向は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・景気後退懸念による企業の設備投資抑制による受注機会の減少 ・工事完成時までの発注者側の業況悪化に伴う工事代金回収の遅延、又は貸倒れの発生懸念 ・資材、エネルギー価格の高騰等による原価高騰 ・災害等の影響による需要の減少及び上記に基づく建設市場の更なる収縮 ②重大事故や契約不適合の発生リスク 当社グループが設計、施工した物件において、施工途中における重大事故の発生や完成後に契約不適合が認められた場合、多額の費用負担が生じ、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③海外工事のカントリーリスク 当社グループの建設事業では海外工事を受注していますが、以下のような理由等により工事の進行に支障が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・現地における政変・暴動の発生等による工事の中断、又は中止 ・現地政府の政策、税制を含む各種制度等の変更による原価高騰 ・政情不安等による当社社員の安全面の確保 ④為替相場の変動リスク 当社グループの建設事業では海外工事を受注しています。現地での外貨必要資金は基本的に受注確定後、速やかに為替予約によるリスクヘッジを行っていますが、急激な為替市場の変動により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また海外におけるホテル事業も建設事業同様に為替変動リスクが顕在化する可能性があります。 ⑤保有不動産等の価格変動リスク 当社グループでは不動産(販売用不動産等を含む)を多数保有していますが、不動産市況の動向によっては、時価評価額が下落し評価損が発生するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥保有投資有価証券の価格変動リスク 当社グループでは投資有価証券(非上場を含む)を多数保有していますが、証券市場の動向によっては、時価評価額が下落し評価損が発生するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦関連会社の業況リスク 当社グループ内の関連会社につきましては、堅実な経営を心掛けていますが、業況が変化した場合は当社グループへの影響が発生する可能性があります。 ⑧法的規制等に関するリスク 当社グループの建設事業では建築基準法に代表される様々な法的規制を受けています。これらの規制を遵守できない事象が発生した場合、官公庁による営業停止、入札参加資格の停止処分を受け、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,536字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 ①経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものです。 (1)財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態 (資産の部) 当連結会計年度末における資産の残高は803億30百万円(前年同期比6.3%増)となり、前連結会計年度末に比べ47億41百万円の増加となりました。主な要因としましては、「現金及び預金」が減少した一方で、「受取手形・完成工事未収入金等」及び「開発事業等支出金」、「投資有価証券」が増加したことによるものです。 (負債の部) 当連結会計年度末における負債の残高は281億80百万円(前年同期比0.6%減)となり、前連結会計年度末に比べ1億80百万円の減少となりました。主な要因としましては、「未成工事受入金」が減少したことによるものです。 (純資産の部) 当連結会計年度末における純資産の残高は521億50百万円(前年同期比10.4%増)となり、前連結会計年度末に比べ49億21百万円の増加となりました。主な要因としましては、「利益剰余金」及び「その他有価証券評価差額金」が増加したことによるものです。 ロ.経営成績 当連結会計年度における我が国経済は、米関税政策による景気の下押しを受けつつも、底堅い内需により堅調に推移しております。家計部門では春闘賃上げ率は高い伸びを維持しており、個人消費は物価上昇による下押しを受けつつも底堅さを維持しております。また、企業部門ではソフトウェア投資を中心に、効率化や省人化、DX化等の中長期的な課題解決に向けた設備投資は堅調に推移しております。世界経済におきましては、中東情勢の激化を背景とした物価上昇による個人消費の下振れや、サプライチェーンの混乱の長期化、先行き不透明感の高まりに伴う企業活動および設備投資の抑制などによる下押しの可能性があり、日本経済への影響に十分注意する必要があります。 当社グループが主に事業を展開している建設業界におきましては、政府建設投資、民間建設投資共に底堅く推移しておりますが、労働者不足や労務費の上昇、原材料価格の高騰、為替変動、同業他社との受注競争の激化、地政学的リスクの高まり等、引き続き注視が必要な状況が続いております。また、連結子会社のホテル事業につきましては、同様の影響を受けつつも堅調に推移しております。 かかる状況下におきまして、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高787億91百万円(前年同期比2.5%減)、営業利益46億40百万円(前年同期比27.5%増)、経常利益50億6百万円(前年同期比23.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益34億90百万円(前年同期比3.2%増)となりました。 当社グループにおける経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、当社グループ各社の事業計画における売上高、営業利益を元に算出し、証券取引所にて開示している通期業績見込みの営業利益を重視しております。 なお、各社の事業計画策定にあたっては、数字ありきではなく、配分資源の効率性、市場環境の動向等を踏まえ、総合的に勘案した上で事業計画を策定しているため、目標値は年度ごとに変動するものとなります。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 (建設事業) 当連結会計年度における建設事業の業績につきましては、売上高は前年同期比2.8%減の748億69百万円となり、セグメント利益は前年同期比30.3%増の41億27百万円となりました。 (ゴルフ場事業) ゴルフ場事業の業績につきましては、売上高は前年同期比7.1%増の2億75百万円となり、セグメント利益は前年同期比27.1%増の8百万円となりました。 (ホテル事業) ホテル事業の業績につきましては、売上高は前年同期比4.5%増の29億45百万円となり、セグメント利益は前年同期比10.4%増の4億49百万円となりました。 (広告代理店事業) 広告代理店事業の業績につきましては、売上高は前年同期比1.7%減の8億39百万円となり、セグメント利益は前年同期比10.2%減の22百万円となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます)は118億84百万円(前年同期比34.1%減)となり、前連結会計年度末に比べ61億42百万円の減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の減少41億64百万円(前年同期は61億69百万円の資金の減少)の主な内訳は、税金等調整前当期純利益48億59百万円、売上債権の増加62億円及び未成工事受入金の減少22億64百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少12億80百万円(前年同期は8億49百万円の資金の減少)の主な内訳は、定期預金の預入による支出12億14百万円、有形固定資産の取得8億37百万円及び投資有価証券の売却による収入5億61百万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少6億82百万円(前年同期は12億35百万円の資金の減少)の主な内訳は、親会社の配当金による支出6億68百万円などによるものです。 (3)財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金又は借入による資金の調達を基本としています。建設事業において、工事代金の回収と下請工事代金の支払のタイミングが一致しないことにより生じる短期の運転資金需要については、金融機関からの短期借入を基本としています。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ②生産、受注及び販売の実績 当社グループが営んでいる事業の大部分を占める建設事業では生産実績を定義することが困難であり、請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐいません。 また、当社グループにおいては建設事業以外では受注生産形態をとっていません。 したがって受注及び販売の状況については記載可能な項目を「①経営成績等の状況の概要」におけるセグメントごとの経営成績に関連付けて記載しています。 なお、提出会社単独の事業の実績は、以下のとおりです。 1 建設事業部門 (1)受注工事高、完成工事高及び繰越工事高 期別   区分   前期繰越工事高 (百万円)   当期受注工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成工事高 (百万円)   次期繰越工事高 (百万円) 前事業年度 自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日   建築工事   63,514   92,163   155,678   69,337   86,341 土木工事   6,659   6,689   13,348   7,123   6,224 計   70,173   98,853   169,026   76,460   92,566 当事業年度 自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日   建築工事   86,341   45,635   131,977   67,158   64,818 土木工事   6,224   5,981   12,206   7,032   5,173 計   92,566   51,617   144,183   74,190   69,992 1 前事業年度以前に受注した工事で契約の変更により請負金額の増減がある場合、当期受注工事高にその増減額を含めています。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれます。 2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致します。 (2)受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   合計(%) 前事業年度 自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日   建築工事   51.0   49.0   100 土木工事   24.1   75.9   100 当事業年度 自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日   建築工事   47.2   52.8   100 土木工事   8.7   91.3   100 (注)百分比は請負金額比です。 (3)完成工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   合計(百万円) 前事業年度 自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日   建築工事   5,147   64,189   69,337 土木工事   5,315   1,808   7,123 計   10,462   65,998   76,460 当事業年度 自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日   建築工事   5,384   61,774   67,158 土木工事   5,878   1,154   7,032 計   11,262   62,928   74,190 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は次のとおりです。 前事業年度 相手先   完成工事高(百万円)   割合(%) 公益財団法人倉石地域振興財団   8,218   10.7 当事業年度 相手先   完成工事高(百万円)   割合(%) 東急不動産株式会社   7,820   10.5 (4)繰越工事高(令和8年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   合計(百万円) 建築工事   6,600   58,217   64,818 土木工事   4,969   204   5,173 計   11,570   58,422   69,992 2 開発事業部門 開発事業等の売上実績 提出会社における開発事業等の売上高の推移は次のとおりです。 科目   前事業年度 自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日   当事業年度 自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日 件数   金額(百万円)   件数   金額(百万円) 建物   1   0   -   - 不動産賃貸収入他   21   1,197   20   1,361 計   22   1,197   20   1,361

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。