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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セレコーポレーション

CEL Corporation5078 · Standard · 建設業

アパート経営支援に特化し、コンサルティングから設計・施工・管理までを自社一貫で手掛ける東京都心部の不動産企業。

概要

セレコーポレーションは、1993年に京都で創業し、現在は東京圏(1都3県)でアパート経営のコンサルティングから設計・施工、管理までを一貫して提供する企業である。2022年3月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。2026年2月期の連結売上高は202億円、従業員数は198名。

三つの事業と一貫サービス

事業は三つの柱からなる。賃貸住宅事業は土地所有者向けにアパート経営のコンサルティング、設計、自社製造の鋼材による施工を手掛ける。賃貸開発事業は富裕層向けに都内駅近の土地を仕入れ、付加価値の高いアパートを建築して販売する。賃貸経営事業は完成後のアパートの管理受託や家賃保証などのストック事業であり、子会社のセレレントパートナーズが保険代理店業務も担う。これら三事業を建築前から建築後まで連携させることで、オーナーの長期にわたる資産運営を支援する。

東京圏に特化した地域戦略

事業エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に限定する。かつては関西や中国にも展開していたが、2016年に関西の子会社株式を第三者に譲渡し、2021年には中国の子会社賽力(中国)有限公司を国営企業に売却して撤退した。経営資源を東京圏に集中させる戦略であり、本社は東京都中央区京橋、千葉市若葉区に自社工場を置く。この地域特化により、限られた市場でのシェア拡大と収益性向上を目指す。

二つの顧客層と長期関係

顧客は大きく二つに分かれる。一つは土地を保有する個人で、相続対策や老後資金としてアパート経営を提案する。もう一つは投資目的の富裕層で、資産承継や安定収入を目的とする。同社は「アパート経営100年ドックVISION」を掲げ、建築前のコンサルティングから長期の管理までをワンストップで提供し、複数世代にわたる関係構築を目指す。2025年2月期の管理受託戸数は非開示だが、派生ビジネスとして火災保険代理店業務も行う。

財務体質と成長目標

2026年2月期の連結業績は売上高202億円、営業利益17億円、営業利益率8.4%、親会社株主に帰属する当期純利益11億円である。自己資本比率は85.9%と高い水準。長期経営ビジョン「ビジョン2030」では、2030年2月期に時価総額250億円、売上高300億円、営業利益30億円、ROE9%、PBR1倍を目標とする。2022年3月の上場後、同年6月に経団連に入会し、コーポレートガバナンスの強化も進める。

業界の中での役割は不動産ディベロッパー兼建設業者(特定建設業)兼プロパティマネジメント事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
202億円
営業利益
17億円
営業利益率
8.4%
純利益
11億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
賃貸経営 事業105億円52.0%13億円12.4%
賃貸住宅 事業84億円41.6%11億円13.1%
賃貸開発 事業13億円6.4%1億円7.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01アパートオーナー(個人)主力

土地を所有する個人オーナーに対し、アパート経営を人生設計の課題解決手段としてコンサルティングし、自社設計・自社施工による鉄骨造アパートを建築する。空間設計を重視した付加価値の高い物件を提供。

自社設計・自社施工・自社管理の一貫体制を強みとする

主な製品・サービス1
アパート建築(セレZ構法)
国土交通大臣の型式適合認定を取得した鉄骨造のオリジナル工法で、設計から施工まで自社で一貫対応。H鋼や角パイプ等を組み合わせた高品質なアパートを提供。

02不動産投資家(富裕層)準主力

土地を保有しない富裕層に対し、都心の資産価値の高いエリア(城南・城西)で駅近の土地を自社で仕入れ、付加価値の高いアパートを建築・販売する。安定した家賃収入と資産承継を提案。

主な製品・サービス1
賃貸開発物件(販売用アパート)
都内城南・城西エリアの駅近・整形地に、赤煉瓦調の外観や立体的な空間設計を特徴とする高級感のあるアパートを開発し、富裕層に販売する。

03アパート管理者(オーナー)副次

自社施工物件に加え、他社施工・管理物件の管理を受託するプロパティマネジメント業務を展開。入居者募集や家賃管理、建物維持管理、リフォーム工事の提案・請負に加え、保険代理店業務や家賃保証業務など派生ビジネスも手掛ける。

主な製品・サービス2
プロパティマネジメント業務
アパートの入居者募集、家賃回収、入退去管理、建物の維持管理などをオーナーに代わって行う包括的な管理サービス。
リフォーム・リノベーション工事
築後の経年に応じた原状回復工事や資産価値を高めるリノベーション工事を施工部門と連携して提供。

製品と技術

独自構法「セレZ」と自社工場

中核技術は国土交通大臣の型式適合認定を取得した「セレZ」構法である。H鋼や角パイプ、耐力パネルを組み合わせた鉄骨構造で、厳格な構造試験をクリアしている。千葉工場で型式部材等製造者認証を得て製造し、現場で組み立てる。ISO9001認証の下、品質管理を徹底。この工法により施工期間の短縮と品質の均一化を実現し、自社施工による差別化を図っている。

主力ブランド「My Style vintage」

主力商品はアパートブランド「My Style vintage」である。25歳から35歳の若者をターゲットに、立体的な空間設計を重視したプランを提供。脱炭素社会に対応するため、「東京ゼロエミ住宅」やZEH仕様の高断熱・高効率設備を導入し、太陽光パネル設置に適した屋根構造も採用している。都内城南・城西エリアでは赤煉瓦調の外観など、土地の資産価値に相応しいデザインを施す。

第三者検査と長期管理サービス

施工品質の確保のため、各工程で施工マニュアルを運用し、現場監督検査に加えて外部の建築品質検査専門会社による第三者検査を実施している。賃貸経営事業では自社施工物件だけでなく他社施工物件の管理も受託し、長期にわたる資産価値の維持・向上を提案する。入居者の募集、家賃集金代行、リフォーム工事の提案に加え、子会社セレレントパートナーズによる家賃保証業務や保険代理店業務も行う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • アパートオーナー(個人)自社設計・自社施工・自社管理の一貫体制を強みとする

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

道路メンテナンスの中堅、収益安定

建設業に分類され、道路・橋梁等の補修・補強工事を主力とする。2025年2月期売上高239億円、営業利益率8.37%と安定。2026年2月期は売上高202億円に減収も利益率8.42%と高い水準を維持。同業のショーボンドホールディングスやミライト・ワンが大規模インフラ案件を手掛ける一方、当社は老朽化インフラの維持修繕に特化し、比較的受注が安定。ウエストホールディングスやエムビーエスが建築主体なのと異なり、社会インフラの保全需要を取り込む。

強み

  • 全国的な道路・橋梁の老朽化に伴い、補修工事需要が安定的に存在
  • 営業利益率8%超と高い水準を維持、コスト管理と効率化が奏功
  • 長年の道路補修実績と工法で、官公庁との強い関係を構築
  • 社会インフラ維持は公共投資の優先度が高く、景気変動の影響を受けにくい

課題

  • 建設業界全体で技能労働者が不足、確保と育成が急務
  • 売上の大半が公共工事、公共投資の削減リスクがある
  • ショーボンドHDやミライト・ワンなど大手との受注競争が激化

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

建設業の時価総額近傍。太字がセレコーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11972三晃金属工業263億円9.7倍
21847イチケン249億円7.8倍
31914日本基礎技術243億円9.2倍
41770藤田エンジニアリング215億円10.5倍
51867植木組185億円7.3倍
65078セレコーポレーション167億円14.1倍
71716第一カッター興業165億円9.6倍
81431Lib Work157億円146.5倍
91787ナカボーテック151億円12.0倍
101826佐田建設147億円13.7倍
111848富士ピー・エス145億円13.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

分譲マンション販売から不動産賃貸へ (1993-1996)

1993年8月、京都府京都市下京区でデトム販売(株)として創業し、分譲マンションの販売業務を開始した。翌1994年4月に大阪府大阪市中央区へ本店を移転。1996年10月、社名を(株)デ・リードエステートに変更し、同時に(株)デ・リードコミュニティを設立して不動産賃貸業務(ストック事業)に進出した。この時期に販売から賃貸管理へと事業の幅を広げ、後の一貫サービス体制の基礎を築いた。

社名変更と請負事業・中国事業への参入 (2002)

2002年11月、社名を(株)セレコーポレーションに変更し、本社を東京都港区芝大門へ移転した。翌12月、ニツセキハウス工業(株)より工業化住宅の営業権及び福岡工場を譲り受け、請負事業を開始。同時に中華人民共和国浙江省寧波市の企業を買収し、中国賃貸事業に参入した。この買収により、自社工場での製造と中国市場への足掛かりを得たが、後に両事業とも整理されることとなる。

持株会社体制でグループを再編 (2006-2009)

2006年9月、子会社の(株)デ・リードと共同株式移転方式により持株会社(株)デ・リード&セレホールディングスを設立。傘下に(株)セレコーポレーション、(株)デ・リード、賽力(中国)有限公司を置き、グループの管理・指導体制を整えた。2008年4月に(株)デ・リードを(株)セレプロパティーサービスに商号変更し、2009年1月には同社と(株)セレグループホールディングスを(株)セレコーポレーションに吸収合併した。

関西事業を譲渡し東京圏に集中 (2014-2016)

2014年10月、関西の事業を(株)セレコーポレーション関西に会社分割。2016年2月、経営資源を東京圏に特化するグループ戦略の一環として、同社の全株式を第三者に譲渡した。これにより事業エリアは1都3県に絞られ、規模拡大よりも収益性を重視する方針が明確となった。同時期の2011年12月には子会社(株)セレレントパートナーズを設立し、不動産賃貸保証業務を開始している。

千葉工場の設置と品質管理の強化 (2019)

2019年4月、千葉市若葉区に千葉工場を設置。構造部材の自社一貫生産により品質の均一化と高品質化を図った。2022年11月には同工場で品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001の認証を取得し、型式部材等製造者認証も得ている。この工場では独自構法「セレZ」の鋼材を製造し、現場施工の品質差をなくすためのマニュアル運用と第三者検査も導入した。

中国撤退と上場による新たなステージ (2021-2022)

2021年12月、中国浙江省寧波市政府の都市再開発要請により、賽力(中国)有限公司とその子会社格蘭珂(上海)商務諮詢有限公司を国営企業に譲渡し、中国賃貸事業から完全撤退した。2022年3月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。翌4月の市場見直しでスタンダード市場に移行した。同年6月には一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)に入会し、社会的な認知度向上を図った。

年表22件を開く

1990年代

  • 1993年8月創業京都府京都市下京区東洞院通綾小路下ル扇酒屋町289番地においてデトム販売(株)を創業 分譲マンションの販売業務を開始
  • 1994年4月大阪府大阪市中央区北浜三丁目16番13号に本店移転
  • 1996年10月創業社名を(株)デ・リードエステートに商号変更(株)デ・リードコミュニティを設立、不動産賃貸業務(ストック事業)を開始
  • 1999年8月本社を東京都港区高輪二丁目15番21号に移転

2000年代

  • 2002年11月商号変更社名を(株)セレコーポレーション(当社)に商号変更、本社を東京都港区芝大門二丁目10番12号に移転
  • 2002年12月ニツセキハウス工業(株)より、工業化住宅(品質管理された部材を工場で製造し、それを現場で組み立てる住宅)等の営業権及び福岡工場を譲り受け、請負事業を開始。中華人民共和国浙江省寧波市の寧波日積住宅工業有限公司(賽力(中国)有限公司)を譲り受け中国賃貸事業を開始
  • 2003年11月商号変更(株)デ・リードコミュニティを(株)デ・リードに商号変更
  • 2006年9月(株)デ・リードと共同株式移転方式により、子会社の事業の管理・指導を目的とする持株会社(株)デ・リード&セレホールディングスを設立。傘下に(株)セレコーポレーション(当社)、(株)デ・リード、賽力(中国)有限公司を置く
  • 2008年4月商号変更(株)デ・リードを(株)セレプロパティーサービスに商号変更
  • 2009年1月M&A(株)セレグループホールディングス、(株)セレプロパティーサービスを(株)セレコーポレーション(当社)に吸収合併

2010年代

  • 2011年12月不動産賃貸保証業務を目的として(株)セレレントパートナーズ(現・連結子会社)を設立
  • 2013年1月本社を東京都中央区京橋三丁目7番1号に移転
  • 2014年10月関西の事業を(株)セレコーポレーション関西へ会社分割
  • 2016年2月経営資源を東京圏(1都3県)に特化する当社のグループ戦略の一環としてエリアの異なる(株)セレコーポレーション関西の全株式を第三者に譲渡
  • 2019年4月自社一貫生産における構造部材の高品質化、品質の均一化を目的として千葉市若葉区に千葉工場を設置

2020年代

  • 2020年1月賽力(中国)有限公司の子会社として格蘭珂(上海)商務諮詢有限公司を設立
  • 2021年3月機能別組織から事業別組織への変更に伴い、請負事業を賃貸住宅事業、賃貸開発事業に分割、ストック事業を賃貸経営事業に名称変更
  • 2021年12月中華人民共和国浙江省寧波市政府が行う都市再開発に伴う要請により賽力(中国)有限公司(子会社の格蘭珂(上海)商務諮詢有限公司を含む)を中国国営企業に譲渡(中国賃貸事業を廃止)
  • 2022年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2022年6月一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)入会
  • 2022年11月千葉工場にて品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」の認証を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 時価総額2030年2月期まで250億円
  • 売上高2030年2月期まで300億円
  • 営業利益2030年2月期まで30億円
  • 営業利益率2030年2月期まで10%
  • ROE2030年2月期まで9%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ニッチトップ戦略(事業領域の選択と集中)

    東京圏の若者向け鉄骨造アパートに経営資源を集中し、土地活用のコンサルティングから設計・製造・施工・管理・リフォームまで一貫提供する「アパート専門メーカー」としてニッチトップを目指す。差別化商品(立体空間設計等)で価格競争を回避する。

  2. 02

    高付加価値による収益力の改善

    旗艦ブランド「My Style vintage」の構成比を高め、独自の賃貸・建物管理メニューを提供。派生ビジネスを含む多面的経営を展開し、営業利益率の向上を図る。

  3. 03

    人的資本経営の実践

    優秀な人財の確保・育成を最重要課題と位置づけ、社内研修機関「セレアカデミー」を設置。ジョブ型人事制度を導入し、社員一人ひとりの能力発揮を促進する。

  4. 04

    生産性の向上と技術力の強化

    デジタル化・技術改革による工期短縮、建設現場IT導入、共通部材の活用で生産性を向上。日本製鉄との共同開発「セレZ」構法や遮音研究など技術力を高め、コスト低減を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で198人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は791万円で、4期前と比べて+25.4%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は8.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年2月63145.111.0147
2023年2月70344.710.0161
2024年2月70543.99.0180
2025年2月74343.88.01861,075
2026年2月79143.98.0198859

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
千葉工場 — 千葉県千葉市 若葉区1,406百万円
賃貸住宅事業
4階建て モデル棟 — 千葉県佐倉市225百万円
全社(共通)
本社 — 東京都中央区185百万円
賃貸住宅事業 賃貸開発事業 賃貸経営事業 全社(共通)
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱セレレントパートナーズ
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は202億円営業利益17億円前期と比べると減収減益で、売上が-15.5%、利益が-15.0%。

売上高
-15.5%
202億円
営業利益
-15.0%
17億円
純利益
-21.4%
11億円
営業利益率
8.4%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高236億円202億円
営業利益20億円17億円
純利益13億円11億円
1株あたり配当¥160¥160

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は55億円、営業利益は4億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+14.6%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q69710.14
2024年2Q5335.73
2024年3Q5235.82
2024年4Q572
2025年1Q4836.32
2025年2Q68811.86
2025年4Q12397.36
2026年2Q108109.37
2026年4Q9477.44
2027年1Q5547.32

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年2月期からの9期で、売上は178億円から202億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は8.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年2月1781310
2019年2月1741611
賽力(中国)有限公司の子会社として格蘭珂(上海)商務諮詢有限公司を設立
2020年2月1881611
2021年2月171116
東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2022年2月18410107
2023年2月214139
2024年2月2311711
2025年2月23920208.414
2026年2月20217178.411

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高202億円のうち、営業利益として残るのは17億円8.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の5.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.2%158億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.4%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.4%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
8.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.0pt
5.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.4pt
5.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年2月期は営業CFが−16億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−22億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は158億円で、売上の9.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年2月15−7−5866
2021年2月13−1−81271
2022年2月−42172−6130195
2023年2月−42−3−8−45142
2024年2月43−3−540177
2025年2月15−1−614186
2026年2月−16−6−5−22158

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年2月期の総資産は246億円。このうち返さなくてよい自己資本が211億円で、自己資本比率は85.9%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年2月82483458.0
2019年2月104564853.9
2020年2月133726154.3
2021年2月128755358.7
2022年2月2741789664.8
2023年2月2241883683.8
2024年2月2421944880.4
2025年2月2492044582.1
2026年2月2462113585.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
161億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
206億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
35億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率140社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率140社中137位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.5%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.4%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.9%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-15.5%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月1日の終値

直近の終値は¥4,780で、1年前と比べて-10.2%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥4,780+0.0%1ヶ月+0.0%1年-10.2%時価総額167億円
過去52週の値幅
安値¥4,370高値¥6,480

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.1倍
PER (会社予想)11.7倍
PBR0.78倍
配当利回り3.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月は+1.3%と小幅高。7月27日に4915円と直近高値を付けたが、その後は4750円に低下。25日線(4790円)を下回り、75日線(4835円)も下回っている。200日線(5134円)に対しては7%下で、中長期トレンドは下降。52週高値6480円からは27%安、安値4370円からは9%高。出来高は低調で、1日100株前後の取引が多く、流動性が低い。RSIは48.7と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは14.03倍で業界平均13.95倍とほぼ同水準。PBRは0.77倍と業界平均1.49倍を大幅に下回り、割安感がある。配当利回りは3.37%で業界平均3.44%とほぼ同等。ROEは5.5%と低めで、収益性は低い。2026/2期の売上高は202億円と前期比15.5%減、営業利益は+0.6%と横ばいが見込まれ、成長性は乏しい。PBRの割安さとPERの妥当性が混在。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.1倍14.4倍
PER (予想)11.7倍
PBR0.78倍1.55倍
ROE5.5%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設業界は公共投資の動向や景気に左右される。強気派は、インフラ老朽化対策や防災需要の高まりが地盤改良工事の需要をけん引すると見る。一方、弱気派は、建設投資の減少や競争激化による受注単価の低下、人手不足によるコスト増を懸念する。業績は増収基調だったが、直近では減収予想となっており、今後の受注動向が焦点。

プラスに働く材料7
  • 防災・インフラ需要

    老朽化インフラの更新や防災対策で地盤改良工事の需要が見込まれる。

  • 利益率の改善

    営業利益率は8%台を維持しており、収益性は安定している。

  • 株主還元

    配当利回り3.37%と高水準で、株主への還元姿勢が強い。

  • 売上高の回復で営業利益20億円台への反動増決算発表後影響

    2026/2期売上高202億円は前年239億円から減少。239億円へ戻れば営業利益20億円(率8.4%)。

  • PBR0.77倍と解散価値割れ、資産価値の見直し不定影響

    PBR0.77倍は純資産比で割安。PBR1倍へ修正されれば株価約3割高。

  • 配当利回り3.37%が株価の下支え継続影響

    配当利回り3.37%は相対的に高い。減配なければ下値リスク限定的。

  • 予想PER11.6倍が示す来期増益期待決算発表後影響

    現在PER14.03倍に対し予想PER11.6倍。来期EPSの増加を示唆。

マイナスに働く材料7
  • 建設市場の先行き不透明

    公共工事の削減や民間投資の減速で受注環境が悪化する恐れがある。

  • 人手不足と人件費高騰

    建設技能労働者の不足が続き、人件費上昇が利益を圧迫する可能性がある。

  • 受注単価の低下

    競争激化により工事単価が下落しやすく、収益力が低下するリスクがある。

  • 売上高202億円からさらに減収するリスク決算発表後影響

    2026/2期売上高は202億円に15.5%減。建設需要等の悪化で更に減収なら営業利益減。

  • 純利益11億円と3期で25%減少通年影響

    純利益は2024年11億→2025年14億→2026年11億。低迷が続く可能性。

  • ROE5.5%と低資本効率、PBR1倍割れが続く懸念継続影響

    ROE5.5%は低く、資本効率の改善が見られない限りPBR0.77倍のまま。

  • 外国株主比率2.6%と低く需給不安継続影響

    外国持ち株比率2.6%と低く、海外資金の選好が薄い。流動性が低い。

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上高を左右する先行指標。
営業利益率
受注単価やコスト変動の影響を確認する。
公共工事関連の動向
公共投資が業績に大きな影響を与えるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり160で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.35%。

年間配当
¥160
1株あたり
配当利回り
3.35%
いまの株価に対して
配当性向
41.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年2月10532.6
2025年2月13528.632.8
2026年2月1350.041.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥160

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ447人。区分でいちばん多いのは事業法人70.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が73.1%を占め、残る26.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人72.074.174.376.570.1
個人・その他28.019.418.217.624.0
金融機関2.02.62.32.9
外国法人4.04.63.52.6
自己株式6.70.71.10.70.7
証券会社0.50.40.20.3
外国人個人0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ジェイコーポレーション57.45
02株式会社マキテック11.46
03光通信KK投資事業有限責任組合6.39
04セレコーポレーション社員持株会3.12
05株式会社日本カストディ銀行(信託E口)2.25
06UH Partners 2投資事業有限責任組合1.67
07紀平久代1.40
08山本幸1.40
09INTERACTIVE BROKERS LLC[常任代理人]インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社1.18
10貝本富哉1.15
11貝本貴哉1.15

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−99%、1株純資産は9期で−98%。直近期のROEは5.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年2月58,353291,65521.725.7
2019年2月3341,71421.126.9
2020年2月3472,21416.628.1
2021年2月1772,3067.835.3
2022年2月3,3075,50384.52.3
2023年2月2485,4194.710.132.3
2024年2月3235,7205.810.632.6
2025年2月4186,0287.110.432.8
2026年2月3396,2335.514.741.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/2期の役員報酬は総額206百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山口貴載代表取締役 社長執行役員62200,007,530
西本昌善取締役 常務執行役員 開発カンパニー長62200,002,350
鈴木謙一取締役 常務執行役員 千葉工場 カンパニー長56100,001,857
大嶋正史取締役 常務執行役員6422,001,619
小栗聡取締役 常務執行役員5453,003,045
竹内毅取締役 常務執行役員561,440
渡辺衛男取締役737
白石徹取締役687
奥地正敏取締役677
遊佐卓大常勤監査役561,800
寺浦康子監査役557
中島真琴監査役497
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
陣内光成取締役 常務執行役員 アセット マネジメント カンパニー長4817,001,743
伊藤大輔取締役677
中山尚美取締役607
森尚美監査役547

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7130151716123
社外取締役5253296
監査役2114168

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,079字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社(株式会社セレレントパートナーズ)の合計2社で構成されており、アパート経営に関するコンサルティング及びソリューション提供を行う賃貸住宅事業、不動産の開発・販売を行う賃貸開発事業、アパートの管理受託によるプロパティマネジメント業務を行う賃貸経営事業の3事業を1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)で運営し、東京都に事業所1か所と千葉県に工場を1か所展開しております。 当社グループの各事業の具体的内容は以下のとおりです。 (1) 賃貸住宅事業 当事業は、当社が行っており、賃貸不動産のオーナーであるお客様(以下「オーナーさま」といいます)のそれぞれの人生設計における課題(収益獲得、事業承継、相続・贈与等)をヒアリングし、そのソリューションとして、空間設計を重視した設計を基に、自社製造の鋼材と自社施工によるアパートの建築を行っております。主な業務の内容及び特徴については以下のとおりであります。 ① コンサルティング 当社では、アパート経営は多くのオーナーさまにとって目的ではなく、人生設計における課題を解決するための選択肢の一つであると位置づけ、土地を保有されているオーナーさまに向けて、例えば子供の養育資金や老後の不安解消に向けた私設年金の形成など土地の有効活用を提言し、アパート経営を通じてオーナーさまが抱える様々な問題や人生の課題に対する解決プランの提案を行っております。 ② ソリューション 一級建築士事務所として平面に高さを加えた立体的な空間設計を行い、アパートのプランニングから実施、設計・施工管理までを手掛けております。また、特定建設業者として建築施工全般を請け負っております。 施工につきましては、国土交通大臣より型式適合認定を取得した“新型式構法:セレZ”による鉄骨を主要構造材とするオリジナル工法(厳格な構造試験をクリアしたH鋼や角パイプ、耐力パネル等を組み合わせた工法)で設計を行い、国土交通大臣の型式部材等製造者認証及び品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO9001」の認証を取得した自社工場での製造により、品質管理の徹底を図り、各工程での施工マニュアル運用により現場ごとの施工品質の差を無くし、検査においては現場監督検査に加え、外部の建築品質検査専門会社による第三者検査を実施するなど徹底した施工管理を行っております。 (2) 賃貸開発事業 当事業は、当社が行っており、不動産購入資金に対する家賃収入といった投資利回り、エリアや駅近など地価が下落しづらいことを物件選択において重視される土地を保有されていない富裕層に対して、豊かな資産承継に貢献できるようなアパート経営の提案を行っております。 具体的には、将来にわたり確かな価値として残る土地の立地を重視し、土地の資産価値が高い都内の城南(品川区・目黒区・港区・大田区)・城西(渋谷区・新宿区・世田谷区・中野区・杉並区・練馬区)エリアにおいて、駅近の立地を条件とし、整形地・角地など見栄えの良さや富裕層のニーズを考慮した土地を自社で仕入れ、その土地の資産価値に相応する赤煉瓦調の外観や立体的な空間設計による付加価値の高いアパートを建築し、販売しております。 (3) 賃貸経営事業 当事業は、当社及び子会社の株式会社セレレントパートナーズが行っており、アパートの管理受託によるプロパティマネジメント業務をはじめとするストック事業(賃貸管理手数料など継続的に収入を得ることができる事業)を行っております。主な業務の内容及び特徴については以下のとおりであります。 ① 管理受託 自社施工物件並びに、他社の施工物件や他社の管理物件について管理受託営業を積極的に行っております。 オーナーさまのアパート経営にアパート建築前のコンサルティングから関わり、完成後もアパート管理のオペレーションを担うことで3世代、4世代と長期にわたりオーナーさまに寄り添う「アパート経営100年ドックVISION」を理念に掲げ、資産価値を守り・育み・高める賃貸管理を提案しております。 ② オペレーション 管理アパートのプロパティマネジメント業務を行っております。 一括借上や家賃集金代行等による入居者(ゲスト)の募集、入退去管理、家賃回収、レポーティングといった賃貸管理業務と併せて、日常の建物点検、清掃など維持管理業務の委託を受け、オーナーさまに代わり長期的な資産運営と維持管理を行っております。また、築後の経年に応じ、資産価値の維持を図るためのリフォーム工事及び価値向上を目的としたリノベーション工事の提案・請負を賃貸住宅事業の施工部門と連携し行っております。 ③ 派生ビジネス 上記各業務から派生する事業として、オーナーさまやゲストの火災、家財、その他保険の取り扱い業務(保険代理店業務)及び、子会社である株式会社セレレントパートナーズによるゲストの入居契約における不動産賃貸保証業務を行っております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題5,922字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社グループでは、“子どもたちの 子どもたちの 子どもたちへ” の企業理念のもと、日本の未来を担う若者に住まいの選択肢を増やし、若者たちのより素晴らしい未来を拓く一翼を担うことで社会に貢献いたします。 ① 企業理念“子どもたちの 子どもたちの 子どもたちへ” 日本の、そして地球のよりよい未来をつくるために、私たちセレコーポレーションが果たすべきこと。それは、この国の豊かさをつくりだした先人たちに敬意を表し、感謝の気持ちを抱きながら、この豊かさがよりいっそう広がる未来を描くこと。 そのために社会に貢献する永続企業でなければならないと考えます。 ② 事業目的 「ゲストに最高の笑顔と感動を届け続ける」 生き方にこだわる若者たちの住まいの選択肢を増やし、住まいを通して「最高の笑顔と感動」を提供し続けることで、若者たちのより素晴らしい未来を拓く一翼になること。これこそが、私たちセレコーポレーションの社会における存在意義であり、社会貢献であると位置づけています。 「社員一人ひとりの「しあわせ」の総和が企業価値」 私たちが実現したい企業価値とは、社員一人ひとりの「しあわせ」の総和という、私たち独自の指標です。会社にとって一番の財産は社員であり、社員一人ひとりの物心両面の「しあわせ」を大切にしたいと考えています。 この「しあわせ」の総和が大きくなればなるほど、より大きな歓びと感動をゲストに届けることができ、さらにオーナーさまの歓びへとつながり、社会が豊かになり、その果実として、私たちの企業価値が高まっていくと信じています。 ③ 経営方針「持続可能な安定的成長」 私たちセレコーポレーションは、リスクの高い性急な成長路線を志向したり、いたずらに規模を追うことはせず、身の丈に合った堅実経営を貫き、安定的成長を重ねる永続企業として、ゲストに感動を届け続けてまいります。 ④ 行動指針「信頼」「人財」「変化」 私たちセレコーポレーションの価値創造のために守るべき原則、それが行動指針です。 「信頼」と「人財」、そして「変化」。それぞれの言葉に、私たちの想いや信念、価値観を託しています。 信頼とは、社会の一員である私たちが、企業として果たすべき約束を守り続けることで得られるものです。会社そのものへの信頼、入居するゲストからの信頼、そして、住まいの品質やブランドに対する信頼。 私たちは、決して一朝一夕では得ることのできない信頼という価値を、日々の事業活動の積み重ねの中で培っていきます。 人財とは、会社にとって社員が何よりも大切な財産であるという考えです。ゆえに私たちセレコーポレーションでは「人材」と記さず、「人財」と記しています。 一人ひとりの社員がよりいっそう魅力ある人財に育っていくことで、私たちの会社は、さらに魅力ある会社へと成長していくと考えています。 変化とは、会社の成長を推進する原動力です。環境の変化をいち早く読み取り、柔軟かつ迅速に対応すること。そして、自らも変化することを恐れず、変化することに積極果敢に挑んでいくことが重要です。 変化を恐れず、常に進化し続ける先に、豊かな未来が広がっていくのです。 ⑤ 長期経営ビジョン「ビジョン2030」 当社では、2030年に向けて“ありたい姿” を定め、その実現のための長期経営ビジョン「ビジョン2030」を策定しております。 「ビジョン2030」のコンセプトは、当社の企業理念に基づく原理原則「セレフィロソフィ」と「CEL未来戦略」に基づき、あくまで本業の付加価値を高めるため、本業及び本業周辺ビジネスの多面的経営の展開により目標を達成することを目指すものです。「ビジョン2030」は、さらに長期の経営ビジョンである「CEL未来戦略」の実現に向けた通過点と位置づけております。 2027年2月期で「ビジョン2030」が折り返し地点を迎えたことを契機に、当社のありたい姿は『企業価値の極大化と物心両面の「しあわせ」の実現』であることを改めて認識し、企業価値経営の価値創造プロセスを明らかにいたしました。この結果、「企業価値の極大化」を表す指標として時価総額を加えることといたしました。あわせて、当社を取り巻く市況の変化等に鑑み、売上高、営業利益及びROEの目標値の見直しを行いましたが、「ビジョン2030」の位置づけ、目標時期に変更はありません。 引き続き、資本コストや株価等、市場を意識した経営に取り組んでまいります。 ビジョン2030 ~企業価値の極大化と物心両面の「しあわせ」の実現~ ・アパート専門メーカーとしてニッチトップの実現 ・高付加価値追求による粗利益率の向上 <重要指標> ※目標年度は2030年2月期 時価総額250億円、売上高300億円、営業利益30億円、営業利益率10%、ROE9%、PBR1倍 平均年収900万円 (2) 経営環境 今後の我が国経済は、雇用・所得環境の改善もあり景気は緩やかな回復を続けることが期待されるものの、労務費の上昇や資材価格の高止まりにより建築コストの上昇が続くものと思われます。また、米国の関税政策による世界経済への影響、変動する金融市場の動向に加え、ウクライナ及び中東の地政学的リスクに起因する原油価格の高騰等により、引き続き不透明な状況が続くものと想定しております。 また、新設貸家着工戸数は、全国で前年同期を下回り、当社グループの事業エリアとなる東京都は前年同期(6.9%減)から回復がみられました(出典:国土交通省「建築着工統計調査」)。 なお、当社の事業エリアである東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の人口流動は、転入超過が続いている状況です。 (3) 経営戦略等 当社は、東京圏において生き方にこだわりを持つ25歳から35歳を中心とした若者たちに「最高の笑顔と感動を届け続ける」ことをモットーに、経営方針である「持続可能な安定的成長」を実現するため、確立された企業理念と事業目的の下、いたずらに規模を追うのではなく、「ゲスト」「エリア」「構造」「対象」など事業ドメインを選択と集中により絞り込み(ニッチ戦略)、経営資源を集中させております。また、ゲストの多様な生活シーンに対応する平面に高さを加えた立体的な空間設計を主軸とした差別化商品を提供することによって、他社との価格競争を排しております。土地有効活用のコンサルティングから、自社開発物件の組成、建物の企画・設計、自社工場での構造部材の製造、建物の自社建築、入居者の募集、建物のメンテナンス、リフォーム、リノベーション、建替え等入居後の賃貸経営まで一貫して担う「アパート専門メーカー」として収益性の高い独自のビジネスモデルを確立していくことを戦略としております。 各ビジネスモデルの事業戦略は下記のとおりです。 賃貸住宅事業 賃貸住宅事業におきましては、保有する土地の有効活用を検討しているオーナーさまに対し、赤煉瓦調の外壁とデザイン性のある門柱・門扉、オートロックや防犯カメラを標準装備し、各住戸を立体的に空間設計した当社基幹ブランド「My Style vintage」を主軸に、アパート経営の企画、設計、施工等を行っております。営業面ではオーナーさまがアパート経営を通じて実現したいことは何かを顕在化し、目的達成に向けた課題解決のため、ファイナンシャルプランナー的手法にて総合的な資金計画を提案し、経済的側面から実現に導くことができるようコンサルティング力の強化を図っております。 これらに加えて、IoTスマートアパート(オートロックの共用インターホンとスマートフォンが連動し、不在時でも宅配便や来客対応が可能なほか、室内の照明器具やエアコンなどをスマートフォンで操作でき、セキュリティセンサーや防犯カメラとスマートフォンが連動できるアパート)の商品化による競争力強化を図っております。また、SDGsに賛同し、高断熱材、ペアガラスサッシ等により断熱性を高め、省エネエアコンや高効率給湯器、LED照明などの省エネ設備の導入により消費エネルギーを低減したアパートへの取り組みなど、アパート建築を通した社会貢献も行っております。 賃貸開発事業 賃貸開発事業におきましては、不動産購入資金に対する家賃収入といった投資利回り、エリアや駅近など地価が下落しづらいことを物件選択において重視される土地を保有されていない富裕層に対して、豊かな資産承継に貢献できるようなアパート経営の提案を行うことで、当社の新たな収益基盤の構築に取り組んでおります。 また、新たな収益基盤を目指し、城南(品川区・目黒区・港区・大田区)・城西(渋谷区・新宿区・世田谷区・中野区・杉並区・練馬区)エリアに絞込み、駅からの距離・規模・ルックスなどを基準に、将来にわたり価値を維持できるような土地を仕入れ、その土地の資産価値に相応する付加価値の高い「My Style vintage」を建築し販売を行ってまいります。 賃貸経営事業 賃貸経営事業におきましては、同行営業を強化し、アパート受注前の段階から賃貸経営事業・賃貸住宅事業・賃貸開発事業が一体となって受注・販売活動を行い、管理物件の受託営業活動に注力しております。 また、管理アパートの入居者募集などを行う賃貸仲介協力業者の組織であるセレリーシングパートナーズ(2026年2月末で16社)、日常の建物点検、清掃や維持管理業務などを委託するメンテナンス協力業者の組織であるセレメンテナンスパートナーズ(2026年2月末で9社)により業者間との連携強化に努め、ゲストに対する課題を共有することにより、機動的かつきめ細やかなサービスの提供に努めてまいります。 さらに、建物修繕などのメンテナンスに加え、オーナーさまの大切なアパート資産を長期にわたりサポートする建物延長保証制度の提供、オーナーさまの賃貸収益向上に繋がるリフォーム、リノベーションにも積極的に取り組んでまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ビジョン2030 ~企業価値の極大化と物心両面の「しあわせ」の実現~ ・アパート専門メーカーとしてニッチトップの実現 ・高付加価値追求による粗利益率の向上 <重要指標> 指標   目標   目標時期 時価総額   250億円   2030年2月期 売上高   300億円 営業利益   30億円 営業利益率   10% ROE   9% PBR   1倍 平均年収   900万円 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、この「ビジョン2030」のもと、独創的な「アパート専門メーカー」として、東京圏・若者たち・鉄骨造アパートに絞り込み、圧倒的シェアを誇るニッチトップ企業を目指します。 「ビジョン2030」実現のために優先的に対処すべき課題は、以下のとおりであります。 ①人的資本経営の実践 「ビジョン2030」を達成するためには、優秀な人財を継続的に確保し、育成することが最も重要であると認識しております。そのため当社では、セレアカデミーを設置し、全ての社員に対し、自己研鑚を重ね、高い専門性を身に付けることができるよう環境を整備しております。 持続的成長と中長期的な企業価値の向上を実現していくことを目的として、社員一人ひとりの役割と責任を明確にして、個々が最大限に力を発揮することを促進するため、ジョブ型人事制度を導入しております。 ②生産性の向上 当社は、付加価値向上による収益力強化と効率性重視による費用削減を推進し、高利益体質の創出を目指します。そのためには、さらなる生産性の向上が必要と考えております。 デジタル化による効率化、技術改革による工期短縮、建設現場におけるIT導入による安全性確保及び効率化推進、共通部材による生産の効率化を進めます。 ③収益力の改善 付加価値向上による収益力強化のため、旗艦ブランド「My Style vintage」の商品構成比を高めるほか、当社独自の賃貸・建物管理メニューを提供してまいります。 あわせて、着実かつ安定的な成長の実現のため、賃貸住宅事業、賃貸開発事業及び賃貸経営事業を通じて構築されるオーナーさま及びゲストとのネットワークをリソースとする派生ビジネスを主軸とした新規ビジネスモデルを構築し、多面的経営の展開を目指してまいります。 ④技術力の強化 日本製鉄株式会社(旧:新日鐵住金株式会社)との共同開発により主要鋼材の軽量化と耐久性強化を実現した“新型式構法:セレZ” の活用により、敷地対応への更なる自在性の向上を図るとともに、生産性の向上とコスト低減を目指してまいります。 また、2020年10月に国土交通大臣より型式部材等製造者認証を千葉工場で取得し、生産品質の更なる均一化を図るほか、千葉工業大学及び東京理科大学と遮音性能向上の共同研究を行うなど、新たな部材の開発と効率的な施工方法の研究を進めてまいります。 ⑤内部管理体制の強化 当社グループの継続的な発展のためには、コーポレート・ガバナンス機能のさらなる強化及び内部統制システムの適切な運用が重要であると認識しております。カンパニーごとに内部統制の専任担当者を配置したほか、現業を担う各カンパニー・グループ会社(第1線)が実効性のあるリスクマネジメントと内部統制を確立できるよう、従来の内部監査室(第3線)に加え、第1線を指導する役割を担うリスクマネジメント室及び内部統制室(第2線)を新設し、ガバナンスの強化を図っております。引き続き、内部管理体制の強化に取り組んでまいります。 ⑥当社株式の流動性の向上 当社は、当社株式の流動性の確保に努めることとしておりますが、株式会社東京証券取引所が定める流通株式比率は当社の上場するスタンダード市場においては25%以上と定められております。 当社の流通株式数は投資家の売買を通じて変動いたしますが、当社はその動向を注視し、必要に応じて主要な株主に保有株式の売出し等にご協力をいただくなど、当社株式の流動性向上に努めてまいる方針です。
事業等のリスク4,385字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、事業活動に伴うリスクのうち、経営戦略及び事業運営への影響度が高いものを中心に認識しております。 以下に記載するリスクは、当社グループが現在の経営環境及び事業戦略のもとで、連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに重要な影響を与える可能性があると認識している主なものです。 また、事業運営上のリスクを「経営・戦略リスク」「オペレーショナルリスク」「ハザードリスク」に大別し、主なものを以下に記載しています。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、当社グループに関するすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 基本理念(経営・戦略リスク) 当社グループの基本理念(企業理念、事業目的、経営方針、行動指針、セレフィロソフィ)が十分に浸透しない場合、経営判断や行動に一貫性を欠き、中長期的な競争力や企業価値の低下につながる可能性があります。 <対応策> このリスクに対応するために、経営の羅針盤である「セレフィロソフィ」を策定するとともに、セレアカデミーを中心とした取り組みを通じて、役職員への浸透及び理解の深化に努めております。 (2) 経営者人財(経営・戦略リスク) 適切な後継者の育成が進まない場合、経営の安定性や持続的成長に支障をきたし、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 社内だけでなく、外部専門家による研修・外部機関による評価などの目線も入れ、段階的にボードサクセッションプランを推し進めております。 (3) 技術人財(経営・戦略リスク) 建設業界における職人の後継者不足を背景として、当社グループが必要とする技術人財を安定的に確保できない場合、施工能力の低下や持続的成長の制約を通じて、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 協力業者と連携し、当社グループ内に施工会社を設立するなど、自社内で職人の育成を行う体制を検討しております。 (4) 戦略策定(経営・戦略リスク) 長期経営ビジョン「ビジョン2030」に基づく経営戦略が計画どおりに進捗しない場合、目標とする成長の実現が遅れ、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 戦略(改革項目)ごとに責任及び成果を明確化するとともに、その進捗及び成果について定期的なモニタリングを行っております。 (5) ガバナンス体制(経営・戦略リスク) 経営資源に対する統制が十分に機能しない場合、意思決定の遅延や経営資源の最適配分が阻害され、経営の健全性や企業価値に悪影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 取締役会の実効性評価の実施、段階的な経営と執行の分離に加え、内部監査室、内部統制室及び現業部門によるいわゆる三線(3ディフェンス)モデルを採用するなど、ガバナンス体制の強化に取り組んでおります。 (6) 安定株主(経営・戦略リスク) 当社には、当社株式を一定程度保有する安定株主が存在しておりますが、将来的に何らかの事情により当該株主が当社株式を売却した場合には、当社株式の市場価格や流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 企業価値経営の推進を通じて、持続可能な安定的な成長及び収益力の改善に努めるとともに、当社グループの魅力を高める企業活動を継続しております。その際には、少数株主からの多様な意見も分析してまいります。 (7) 外部環境変動(経営・戦略リスク) 賃料水準や不動産市況の変動、保有資産の価値下落、建築資材価格の動向、土地仕入環境の変化等の外部環境の影響により、建設受注や収益性に影響が生じた場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、原価変動や賃貸・不動産市場の変化に対応するため、原価低減・生産性向上の取り組み、多様な管理メニューによる収益安定化、並びに全社横断的な戦略の立案・実行を通じて、外部環境変動リスクの軽減に努めております。 (8) 技術開発(オペレーショナルリスク) 当社グループでは、空間設計を重視した設計を基に、自社製造の鋼材と自社施工によるアパートの建築を行っており、重要性の高い技術課題(耐震、省エネ、防音等)並びに新技術及び新構法の研究開発に取り組んでおりますが、競争力のある新技術や新構法の開発が進まない場合、原価低減や差別化が図れず、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、課題ごとに専担体制を整備した技術開発部を中心に、実効性の高い研究開発を推進するとともに、技術課題に対する意思決定から実行までのスピードを高めることで、原価低減及び差別化の実現に向けた取り組みを行っております。 (9) 品質管理(オペレーショナルリスク) 当社グループでは、設計、製造、施工及び検査に至る各工程において品質基準を定め、工場内検査や工程内検査等を含む多層的な検査体制により、品質の確保・向上に努めております。しかしながら、想定を超える契約不適合責任等が発生した場合には、多額の費用の発生や社会的評価の低下を通じて、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、品質に関するルール及びマニュアルの整備・徹底並びに教育活動を継続的に実施するとともに、設計カンパニー、建設カンパニー及び千葉工場カンパニーに内部統制専担者を配置し、各工程における品質管理の実効性向上と再発防止の徹底に取り組んでおります。 (10) 情報セキュリティ(オペレーショナルリスク) サイバー攻撃等により、個人情報や機密情報の漏洩、システム停止が発生した場合、損害賠償請求や社会的信用の低下により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、情報セキュリティポリシーを定めるとともに、当該ポリシーに基づく全社的な管理体制のもと、役職員への教育・啓発活動や運用ルールの徹底を継続的に実施し、情報セキュリティリスクの低減に取り組んでおります。 (11) 商品開発(オペレーショナルリスク) 当社グループは、旗艦ブランド「My Style vintage」において、圧倒的な差別化による付加価値の提供を商品開発の中核に据え、コンサルティング内容やデザイン性等の面で競争優位性の確立を図っております。しかしながら、競合先による類似商品・サービスの投入や市場ニーズの変化等により、当社グループが想定どおりの商品開発を行えず、十分な差別化や競争力を維持できない場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、事業企画部を中心に全社横断的な商品・ブランド戦略を立案・推進するとともに、ブランド戦略室による一貫したブランディング活動及び商品企画室による空間設計を軸とした商品開発を連携して行うことで、市場ニーズを踏まえた差別化と競争力の維持・向上に取り組んでおります。 (12) コンプライアンス(オペレーショナルリスク) 当社グループは、建設・不動産事業に関連する各種法令・規制の遵守及び役職員のコンプライアンス徹底を、経営の最重要課題の一つと位置づけ、内部統制体制のもと継続的な取り組みを行っております。しかしながら、法令改正や新たな規制への対応に不備が生じた場合、または役職員による法令等に抵触する行為が発生した場合には、事業活動の制限、刑事罰・行政処分、追加的な対応コストや損害の発生等を通じて、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、内部監査室、内部統制室及び現業部門による三線(3ディフェンス)モデルの採用や、リスクを全体的に俯瞰するマネジメント室からの情報が取締役会に適時に報告・協議される体制としています。あわせて、法令遵守体制及び従業員コンプライアンス体制を整備・運用しております。さらには、セレアカデミーによる定期的な研修、職務分離を含む社内規程の整備、内部通報制度及び内部監査体制の運用等を通じて、法令違反及び不正行為の未然防止に取り組むとともに従業員アンケートによりその浸透度合いを測定しております。 (13) ハラスメント(オペレーショナルリスク) 当社グループでは、パワーハラスメントを含むあらゆるハラスメント行為を禁止し、コンプライアンスガイドブックへの明記や研修等を通じてその防止に努めております。しかしながら、重大なハラスメントが発生した場合には、被害者のみならず、組織運営や事業活動への支障、社会的評価の低下等を通じて、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、セレアカデミーによる定期的な研修を通じた役職員の意識啓発に加え、内部通報制度及び外部のハラスメント相談窓口を設置し、これらの制度の周知・活用を図ることで、ハラスメントの未然防止及び早期把握・対応に取り組んでおります。加えて、従業員アンケートによるハラスメントへの意識レベルの測定も行っております。 (14) 安全(ハザードリスク) 当社グループは、多数の建設現場や工場を有する事業特性から、安全及び環境への配慮を最優先事項として事業活動を行っております。しかしながら、これらの取り組みにもかかわらず、現場における事故や環境関連の事象が発生した場合には、人的・物的被害の発生等を通じて、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、安全及び環境に関するルール・マニュアルの整備・徹底並びに教育活動を継続的に実施するとともに、管理カンパニーを除く各カンパニーに内部統制専担者を配置し、各現場・拠点における安全管理及び環境配慮の実効性向上と事故・事象の未然防止に取り組んでおります。 (15) 気候変動(ハザードリスク) 当社グループは、東京圏(1都3県)を中心に事業展開していることから、当該地域において大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合には、建築現場や事業所等の復旧対応、管理物件への対応等に伴う費用の発生や、リーシング活動への支障を通じて、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループでは、自然災害の発生に備え、復旧対応や事業継続に必要となる資金需要を想定したキャッシュアロケーションを行うとともに、建築現場及び管理物件における被害の最小化や早期復旧を図る体制整備を通じて、事業への影響の軽減に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)11,882字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は21,787百万円であり、前連結会計年度末に比べて248百万円減少しました。これは主に販売用不動産と販売用仕掛品が合わせて2,121百万円増加したものの、現金及び預金が2,413百万円減少したこと等によるものです。 固定資産は2,791百万円であり、前連結会計年度末に比べて45百万円減少しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は3,179百万円であり、前連結会計年度末に比べて1,001百万円減少しました。これは主に、未払法人税等が378百万円、未成工事受入金が165百万円、賞与引当金が152百万円、その他が263百万円減少したこと等によるものです。 固定負債は283百万円であり、前連結会計年度末に比べて10百万円増加しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は21,116百万円であり、前連結会計年度末に比べて697百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を1,147百万円計上したこと及び配当金の支払468百万円により、利益剰余金が679百万円増加したこと等によるものです。 この結果、自己資本比率は85.9%(前連結会計年度末は82.1%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中で、景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、米国の関税政策による世界経済への影響、物価高騰、不安定な金融市場の動向、ウクライナ及び中東の地政学的リスク等、先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの主要事業である賃貸住宅市場においては、エネルギー資源や建築資材価格の高騰、労務費の上昇等により建築コストは依然として高い水準で推移しました。なお、当連結会計年度における新設貸家着工戸数は全国で前年同期を下回り、当社グループの事業エリアとなる東京都は前年同期(6.9%減)から回復がみられました。 ・新設貸家着工戸数 (出典:国土交通省「建築着工統計調査」) 2025年 3月   4月   5月   6月   7月   8月 全国   戸数   42,706戸   24,939戸   18,893戸   24,289戸   27,412戸   26,585戸 前年同月比   +51.2%   △27.9%   △30.5%   △14.0%   △13.1%   △8.1% 東京   戸数   8,386戸   5,367戸   4,905戸   5,560戸   6,177戸   4,663戸 前年同月比   +51.3%   △21.5%   △0.1%   +17.3%   +12.0%   △20.1% 2025年   2026年   当連結会計年度 9月   10月   11月   12月   1月   2月 全国   戸数   28,494戸   30,771戸   25,253戸   25,518戸   24,032戸   25,042戸   323,934戸 前年同月比   △8.2%   +4.2%   △5.5%   △3.4%   △1.5%   △2.7%   △5.4% 東京   戸数   5,021戸   5,988戸   5,441戸   4,939戸   5,087戸   4,888戸   66,422戸 前年同月比   △25.3%   +7.9%   +11.3%   +12.7%   △8.7%   △8.4%   +0.9% このような環境の中、当社グループは、“子どもたちの 子どもたちの 子どもたちへ”の企業理念のもと、日本の未来を担う若者たちに住まいの選択肢を増やし、若者たちのより素晴らしい未来を拓く一翼を担うことで社会に貢献すべく、事業を展開してまいりました。 また、当社グループは2030年に向けてありたい姿を定め、その実現のための長期経営ビジョン「ビジョン2030」を2024年4月に策定いたしました。「ビジョン2030」のコンセプトは、当社の企業理念に基づく原理原則「セレフィロソフィ」と「CEL未来戦略」に基づき、あくまで本業の付加価値を高めるため、本業及び本業周辺ビジネスの多面的経営の展開により目標を達成することを目指すものです。「ビジョン2030」は、さらに長期の経営ビジョンである「CEL未来戦略」の実現に向けた通過点と位置づけております。 「ビジョン2030」につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題」をご参照ください。 当社グループの当連結会計年度における売上高は20,190百万円(前期比15.6%減)、営業利益は1,692百万円(前期比16.2%減)、経常利益は1,702百万円(前期比16.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,147百万円(前期比19.0%減)となりました。 各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 (賃貸住宅事業) 賃貸住宅事業におきましては、衣食住の「住」の領域で東京圏において生活にこだわりを持つ25歳から35歳の未来を担う若者たちに感動を届け続けるため、旗艦ブランドである「My Style vintage」を軸としたアパートの企画、設計、施工等の請負事業を行い、未だ確立されていない「住まいの選択肢」を増やすことに注力しております。 賃貸住宅事業は、次の3つの組織(カンパニー)に分かれており、役割ごとに迅速かつ効率的な業務執行が可能な体制を実現しております。 〔アセットマネジメントカンパニー〕アパート経営の提案営業による受注活動 〔建設カンパニー〕 アパートの企画・設計・自社施工及び監理 〔千葉工場カンパニー〕 千葉工場での構造部材の製造・加工 当連結会計年度における活動は以下のとおりです。 営業活動につきましては、アセットマネジメントカンパニーにおいて、引き続き賃貸管理契約が見込め管理受託数の拡大に繋がる紹介先(金融機関、コンサルタント、士業等)の開拓に努め、新たなビジネスマッチング契約を締結した他、顧客獲得に向けて士業を中心とした会員組織「セレ エキスパートナーズ+(プラス)」とのイベントを多数開催する等、新規情報源の開拓に注力いたしました。また、引き続き旗艦ブランド「My Style vintage」の販売強化を目的に自社ウェブサイトにおいて「My Style vintage」の魅力を分かりやすく発信することで、ウェブサイトからの集客数の増加に注力しました。さらに、脱炭素社会の実現に貢献できる高性能の断熱材や省エネ性能の高い照明等を取り入れた「東京ゼロエミ住宅」や「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」仕様に、太陽光パネル設置に適する屋根構造を採用した高付加価値アパートをオーナーさまへ積極的に提案したことにより一棟単価の向上に繋げた他、賃貸経営事業との連携を強化し賃料への適正な価格転嫁に継続して取り組みました。 生産活動につきましては、引き続き資源高及び労務費・輸送費の上昇等による原価高騰への対策に取り組み、建設カンパニーにおいて、施工協力業者も含めた現場の休日・就労時間の改善を行った他、原価抑制、工期短縮、施工品質向上、安全対策を推進しました。具体的には、施工協力業者の労務・安全衛生情報を一元管理するグリーンサイトシステムと建築現場の安全確保及び入退場管理を目的とした顔認証システムを連携した他、保全向上と現場管理の更なる効率化を目的としたWebカメラを2025年6月より全ての建築現場で運用開始しました。また、使用部材の自社製造を担い、「ISO9001」認証を取得している千葉工場は、2025年3月1日付で「千葉工場カンパニー」として独立し、体制を強化した上で、生産性向上及び原価抑制を目指し、更なる品質向上、効率改善に取り組みました。その他、中長期的な成長や将来の世代交代を見据え、専門的な資格を有する優良な技術者、幅広い経験を持つ多能工人財の教育・研修にも積極的に取り組みました。 研究開発活動につきましては、アパートの構造や性能といったハード面の更なる強化を目的として2025年3月1日付で技術開発室を新設(2026年3月1日付で技術開発部に変更し体制強化)し、「Z構法:セレZ」の耐震性を高める構造強化・型式改良開発、遮音性や省エネ、断熱等住宅性能の向上に取り組みました。また、産学連携によるアパートの価値創造にも引き続き取り組み、若者たちの思考・居住性・多様性や利便性について共立女子大学と「カリクラ プロジェクト ~これからの借りる暮らしのデザイン~」をテーマとした共同研究、千葉工業大学及び東京理科大学と遮音性能向上に関する共同研究を行いました。環境面では、SDGsの持続可能な開発目標に賛同し、脱炭素社会に貢献できるよう、省エネルギー性能を強化した「東京ゼロエミ住宅」対応アパートの商品開発にも継続して注力しました。また、「親密なふたりの毎日に“ゆとり”と“うるおい”を提供する」をコンセプトとする新空間設計「Fwin suite(ファイン スイート)」をオーナーさまやゲスト等に深く理解いただけるよう、体感エリア併設型のショールーム(本社)を2025年7月にリニューアルオープンしました。 以上の活動の結果、当連結会計年度における売上高は、販売商品を戦略的に絞り込んだことで引渡し棟数が減少したことにより、9,491百万円(前期比13.9%減)となりましたが、販売価格の見直しによる売上総利益率の改善が奏功したことにより、セグメント利益は1,142百万円(前期比13.5%増)となりました。 (賃貸開発事業) 賃貸開発事業は開発カンパニーが担当しており、収益不動産のなかでも『土地の資産価値』に重きを置いた商品を提供することで、富裕層における豊かな資産承継の一助となるよう取り組んでおります。 生き方にこだわりを持つ当社のゲストが住みたい街であり、かつ資産価値の高い「城南・城西エリア」にエリアを絞り込み、「駅近の立地」「適切な規模」「ルックス」の合わせて4つの要素にこだわった土地の選定を行い、その土地に以下の特長をもった商品を企画・設計・施工し販売を行っております。 ・『ワンルームを1LDKへ』という発想で設計された「Feel」に収納量の増大とリモートワークを可能とする 書斎機能を追加した「Feel+1」 ・設備仕様のすみずみまでこだわったパワーカップル向け商品「Fwin」 ・赤煉瓦調の外観にクラシカルな門柱門扉等の高級感あふれる外装を施した旗艦ブランド 「My Style vintage」 当連結会計年度におきましては、販売面では、完成現場見学会を開催し、購入検討者や仲介者に向けて販売促進活動を行った他、金融機関を中心とした仲介者との情報交換を行いました。仕入面では、引き続き富裕層に好まれる資産価値・希少価値の高い角地にこだわり用地取得を推進した他、良質な仕入情報を迅速に入手するため、仕入業者に対し実績資料を基に当社仕入基準の浸透を図る活動や仕入情報を入手してから回答するまでの期間短縮に取り組みました。 また、引き続き全物件に高い断熱効率を実現する「東京ゼロエミ住宅」仕様を採用し、脱炭素社会実現に向けた取り組みを推進した他、付加価値向上のため「住宅性能表示制度」における評価項目の一つである耐震等級について、条件を満たした物件であれば、その最高基準である耐震等級3まで実現可能とすることで、資産価値及びゲストの安全性向上といったオーナーさまの要請に応える取り組みを推進しました。 以上の活動に取り組みましたが、土地代・建築費の上昇に伴う原価高騰や金利上昇による他の金融商品との利回り差縮小等の影響を受け、当連結会計年度に予定していた物件の販売が計画通りに進まなかったことにより、当連結会計年度における売上高は1,385百万円(前期比70.3%減)、セグメント利益は119百万円(前期比83.1%減)となりました。 (賃貸経営事業) 賃貸経営事業におきましては、当社の事業目的である「ゲストに最高の笑顔と感動を届け続ける」ことによって、若者たちがより素晴らしい未来を拓いていくこと、そしてそれがオーナーさまのアパート経営の成功につながり、安定した資産承継に繋がっていくという考え方のもと、ゲストへ快適な居住環境を提供するよう努めております。具体的には、オーナーさまに対して、会員組織「セレパートナーズ倶楽部」によるサポートサービスの提供、一括借上や家賃集金代行等によるゲストの募集、入退去管理、家賃回収、レポーティング等の賃貸管理業務及び日常の建物点検、設備の保守点検、植栽の管理、清掃等の建物管理業務やリフォーム、リノベーションといった賃貸オペレーション全てを担うプロパティマネジメント業務を行っております。 当連結会計年度におきましては、賃貸管理業務において、前年度に引き続き同行営業を強化し、アパート受注前の段階から賃貸経営事業・賃貸住宅事業・賃貸開発事業が一体となって受注・販売活動を行い、管理物件の受託営業活動に注力しました。また、ゲスト募集活動においてAI査定システムを活用して募集条件の設定を行った他、ゲストの賃料引き上げ分相当額をオーナーさまに還元する提案と併せて、オーナーさまの突発的な修繕費用の負担軽減につながるパッケージ商品を提案する等、オーナーさまに寄り添った取り組みを推進しました。建物管理業務においては、修繕工事対応におけるゲスト満足度の更なる向上のため、2025年9月より修繕工事における全ての窓口業務を自社運営に一本化しました。その結果、当連結会計年度末の管理戸数は12,612戸(前期末比137戸増)となりました。リフォームにおいては、オーナーさまのアパート資産の長寿化を目的として、一定条件のもと、築20年目以降もさらに10年間にわたり建物の主要構造部及び防水メンテナンスの保証期間が延長できる再延長保証制度を活用し、受注活動に取り組んだ他、補修工事を当社の管理・指導のもとで1つの業者にまとめて発注する一括施工発注から、工事の種類ごとにそれぞれ異なる専門業者に発注する分離施工発注への切替え促進による施工原価の低減とともに、リフォーム施工体制の強化に向けた取り組みを推進しました。入居率については、専任の賃貸仲介協力業者の組織「セレリーシングパートナーズ」(2026年2月末現在16社)との協業、メンテナンス協力業者の組織「セレメンテナンスパートナーズ」(2026年2月末現在9社)の協力のもと迅速な退去リフォーム工事完了を促進した結果、高水準の入居率(2026年2月末現在98.8%)を維持することができました。 以上の活動の結果、当連結会計年度における売上高は10,524百万円(前期比5.1%増)、セグメント利益は1,291百万円(前期比13.7%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて2,713百万円減少し、15,848百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は1,626百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,535百万円を計上した一方で、棚卸資産の増加2,104百万円及び法人税等の支払額787百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は620百万円となりました。これは主に定期預金の預け入れ300百万円、有形固定資産及び無形固定資産の取得318百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は466百万円となりました。これは主に配当金468百万円の支払い等によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度(自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前期比(%) 賃貸住宅事業   6,507,402   82.1 合計   6,507,402   82.1 (注) 当社グループの生産機能は賃貸住宅事業に含められるため、賃貸開発事業及び賃貸経営事業については記載しておりません。 b.受注実績 当連結会計年度(自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 賃貸住宅事業   9,186,027   102.1   7,394,588   110.9 賃貸開発事業   -   -   -   - 合計   9,186,027   89.9   7,394,588   110.9 (注) 1.金額は販売価格によっております。 2.受注高及び受注残高は建築請負契約を締結した取引を集計しております。なお、賃貸開発事業の受注高及び受注残高は、建築条件付土地売買契約及び建築請負契約を締結している取引を集計しています。 3.賃貸経営事業は、受注という概念が馴染まないため記載しておりません。 c.販売実績 当連結会計年度(自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   売上高(千円)   前期比(%) 賃貸住宅事業   8,358,748   89.9 賃貸開発事業   1,309,545   28.4 賃貸経営事業   10,522,186   105.1 合計   20,190,480   84.4 (注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、10%未満のため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載しております。 b.経営成績 (売上高・売上原価・売上総利益) 当連結会計年度の売上高は20,190百万円と前連結会計年度と比較して3,731百万円減少(前期比15.6%減)しました。 当連結会計年度は、賃貸住宅事業において、販売商品を戦略的に絞り込んだことで引渡し棟数が減少したことにより、売上高が936百万円減少して8,358百万円となり、賃貸開発事業において、当連結会計年度に予定していた物件の販売が計画通りに進まなかったことにより物件売却棟数が減少したことから、売上高が前連結会計年度と比較して3,305百万円減少し、1,309百万円となりました。また、賃貸経営事業においては、オーナーサービスの強化、管理受託率の向上等により売上高が前連結会計年度と比較して510百万円増加し10,522百万円となりました。 売上原価は15,816百万円と前連結会計年度と比較して3,393百万円減少(前期比17.7%減)しました。前連結会計年度に引き続き、各種資材等の高騰という影響はあったものの、顧客のアパート経営の事業性を考慮して原価高騰の影響を販売価格に転嫁したこと等により、当連結会計年度の売上総利益率は21.7%と、前連結会計年度の19.7%から上昇しました。 上記の結果、当連結会計年度の売上総利益は4,373百万円と前連結会計年度と比較して337百万円減少(前期比7.2%減)しました。 (販売費及び一般管理費・営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は2,681百万円と前連結会計年度と比較して11百万円減少(前期比0.4%減)しました。 上記の結果、当連結会計年度の営業利益は1,692百万円と前連結会計年度と比較して326百万円減少(前期比16.2%減)しました。 (営業外収益・営業外費用・経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は11百万円であり、前連結会計年度と比較して16百万円減少(前期比57.9%減)しました。 営業外費用は1百万円であり、前連結会計年度と比較して5百万円減少(前期比80.8%減)しました。 上記の結果、当連結会計年度の経常利益は1,702百万円と前連結会計年度と比較して337百万円減少(前期比16.5%減)しました。 (特別損益・法人税等・親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において、柱・金物溶接工程自動溶接システムに係る減損損失により166百万円の特別損失を計上しました。 当連結会計年度の法人税等の金額は388百万円であり、前連結会計年度と比較して258百万円減少(前期比40.0%減)しました。 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,147百万円と前連結会計年度と比較して268百万円減少(前期比19.0%減)しました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当連結会計年度の営業キャッシュ・フローは1,626百万円の資金流出となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,535百万円を計上した一方で、棚卸資産の増加2,104百万円及び法人税等の支払額787百万円等によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは620百万円の資金流出となりました。これは主に定期預金の預け入れ300百万円、有形固定資産及び無形固定資産の取得318百万円等によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは466百万円の資金流出となりました。これは主に配当金468百万円の支払い等によるものです。 以上の結果、期末における現金及び現金同等物の残高は15,848百万円となりました。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、賃貸開発事業における土地の仕入代金、材料費、労務費、外注費及び経費等の製造経費、人件費や賃借料等の販売費及び一般管理費によるものであります。当社の方針として運転資金については自己資本で賄うことを原則としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、連結財務諸表の作成に当たり、資産、負債、収益及び費用の報告に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定に基づく会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、次の会計方針は、連結財務諸表における重要な見積りの判断に影響を及ぼすものと考えております。 (販売用不動産) 通常の販売目的で保有する販売用不動産等は、取得原価をもって貸借対照表価額とし、収益性の低下により正味売却価額が取得原価よりも下落している場合は、正味売却価額をもって貸借対照表価額とし、差額を簿価切下額として売上原価に計上しております。 正味売却価額の見積りにあたっては、近隣地域における市場価格や当該不動産の想定利回り等に基づいて算定された将来の販売見込額に販売に係る費用を踏まえ算定しておりますが、経済情勢や不動産市況の悪化等により正味売却価額が想定以上に下落した場合には、評価損を計上する必要があります。 (請負工事に係る収益) 当社グループの請負工事に係る収益は、一定の期間にわたり履行義務の充足が認められる工事について、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度の見積りの方法は、見積総原価に対する発生原価の割合(インプット法)で算出しております。その他の工事については、それぞれ履行義務を充足した時点で収益を計上しております。 工事の基本的な仕様や作業内容は顧客の指図に基づいて行われることから、工事原価総額の見積りにあたっては、工事に対する専門的な知識と施工経験を有する工事現場責任者による一定の仮定と判断を伴い不確実性を伴うものとなります。具体的には、工事は契約から完成まで一般に長期にわたることから工事の進行途上における工事契約の変更、悪天候による施工の遅延、建設資材単価や労務単価等の変動が生じる場合があり、工事原価総額の適時・適切な見直しには複雑性が伴います。このため、仮定した個別の工事契約ごとの諸条件と異なる事象が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社グループの繰延税金資産については、将来の利益計画に基づいて課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、経営環境の悪化等によりその見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ、将来の課税所得の見積りが減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 (固定資産の減損) 当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損の要否を検討しております。当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、資産のグルーピングを行い、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上することになります。固定資産の回収可能価額については、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に基づき、算出しているため、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社の業績を悪化させる可能性があります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであり、事業環境の変化をはじめ様々なリスク要因が当社グループの成長及び経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の対応について 経営者の問題意識と今後の対応については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の課題に対処し、当社グループが今後も持続可能な安定的成長を果たしていく必要があると認識しております。 当社グループの主力事業であるアパート経営は、オーナーさまに長期的な資産形成に資するものであることから、当社が安定的に成長し持続し続けることが、オーナーさまの安定的な資産形成を確実なものとし、ステークホルダー全ての安心につながると考えています。 ⑥ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では2024年4月に、2030年2月期を目標時期とする長期ビジョン「ビジョン2030」を策定いたしました。この「ビジョン2030」に掲げる目標のうち、達成状況を判断するための客観的な指標(2026年4月更新)は下表のとおりであります。 指標   目標   目標時期 時価総額   250億円   2030年2月期 売上高   300億円 営業利益   30億円 営業利益率   10% ROE   9% PBR   1倍 平均年収   900万円

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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