概要
Chordia Therapeuticsは2017年に神奈川県藤沢市で設立された創薬ベンチャーである。RNA制御ストレスという新たながんの特徴に着目し、ファーストインクラスの低分子抗がん薬の研究開発に特化する。2024年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。従業員20名。現時点で上市品はなく、ライセンス収入を主な収益源とする。
ライセンス型ビジネスモデルと収益構造
当社は自社で製造・販売を行わず、探索研究から臨床試験までを自社で実施し、開発が進んだ段階で製薬企業に導出するライセンス型のビジネスモデルを採用する。収入は契約一時金、開発マイルストン、販売マイルストン、ロイヤルティから構成される。2020年には小野薬品工業にCTX-177を導出、2025年に権利返還を受けるまでライセンス収入を得ていた。2021年8月期に8億円、2023年8月期に25億円の事業収益を計上している。
5つのパイプラインで構成される開発ポートフォリオ
当社は現在、2つの臨床段階パイプラインと3つの前臨床段階パイプラインを有する。最も進んでいるのはCLK阻害薬rogocekib(CTX-712)で、日本で第1相臨床試験を完了、米国で第1/2相臨床試験を実施中である。MALT1阻害薬CTX-177は小野薬品から権利返還され、再導出を検討中。前臨床パイプラインにはCDK12阻害薬CTX-439、GCN2阻害薬、新規パイプラインが含まれる。
RNA制御ストレスを標的とした独自の研究領域
当社の研究は、がん細胞に特有の「RNA制御ストレス」に焦点を当てる。RNAの転写、スプライシング、輸送、分解の各過程を標的とし、異常RNAをさらに蓄積させることでがん細胞を選択的に死滅させる。このコンセプトに基づく抗がん薬はまだ市販されておらず、当社はこの領域のリーディングカンパニーを自任する。標的とするCLK、CDK12、GCN2はいずれもRNA代謝に関わる酵素である。
上場後も継続する研究開発費と赤字決算
当社は研究開発段階にあるため、営業損失が継続している。2025年8月期の営業損失は18億円、当期純損失は18億円。研究開発費は14億円(前年比5%減)、販管費は3.6億円(同21%増)。現金及び預金は25億円で、前年から18億円減少した。財務基盤は上場時の資金調達で確保しているが、パイプラインの進捗に応じた追加調達の可能性がある。
業界の中での役割は創薬ベンチャー(研究開発主体)。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01製薬(がん領域)主力
アンメットメディカルニーズの高いがん領域を対象に、新しい作用機序を持つ低分子医薬品(ファーストインクラス)の研究開発に注力。RNA制御ストレスという新たながんの特徴を標的とし、CLK阻害薬、MALT1阻害薬、CDK12阻害薬、GCN2阻害薬などのパイプラインを有する。収入は当面ライセンス契約に依存する。
RNA制御ストレスを標的としたがん治療薬開発のリーディングカンパニー
主要顧客武田薬品工業、小野薬品工業
- rogocekib (CTX-712)
- CLK阻害薬。スプライシングを阻害しRNA制御ストレスを誘導することでがん細胞を選択的に死滅させる。急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、卵巣がんなどを対象に開発中。
- CTX-177
- MALT1阻害薬。NF-κBの活性化を抑制し、BTK阻害薬耐性のリンパ腫に効果が期待される。
- CTX-439
- CDK12阻害薬。RNA転写を阻害し、乳がんや卵巣がんなど複数のがん種で抗腫瘍効果を示す。
- GCN2阻害薬
- tRNAの輸送を阻害しRNA制御ストレスを誘導。化学療法薬や分子標的薬との併用が期待される。
- CDK12阻害薬CTX-439
- CDK12を阻害する低分子化合物。乳がん、卵巣がんなどの固形がんおよび血液がんを対象に前臨床開発中。
製品と技術
CLK阻害薬rogocekib:RNAスプライシングを標的としたリードパイプライン
rogocekib(開発コードCTX-712)は、CLK(Cdc2様キナーゼ)を選択的に阻害する経口低分子化合物である。CLKはRNAスプライシングを調節する酵素であり、阻害により異常mRNAを蓄積させ、がん細胞に追加のストレスを与えて死滅させる。非臨床試験では急性骨髄性白血病(AML)や卵巣がんなどに有効性が示された。日本第1相試験では60名の患者で安全性が確認され、卵巣がん14例中4例に部分奏効(28.6%)、AML・MDS14例中6例に奏効(42.9%)を認めた。米国では第1/2相試験を継続中で、2026年の拡大コホート開始を予定する。
MALT1阻害薬CTX-177:免疫関連がんへの応用可能性
CTX-177は、MALT1(粘膜関連リンパ組織リンパ腫転座タンパク質1)を阻害する低分子化合物である。MALT1はNF-κBシグナル伝達経路を活性化し、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などの血液がんの増殖に関与する。2020年に小野薬品工業に導出され、米国と日本で第1相臨床試験が行われたが、2025年に権利が返還された。現在当社は再導出を検討中で、これまでに得られたデータを活用する方針である。
前臨床パイプライン:CDK12阻害薬CTX-439とGCN2阻害薬
前臨床段階にあるCTX-439はCDK12(サイクリン依存性キナーゼ12)を標的とする。CDK12はRNAポリメラーゼIIの制御に関与し、DNA損傷応答遺伝子の転写に重要である。GCN2阻害薬はアミノ酸枯渇ストレス応答を調節する。これらの研究成果は2025年の米国癌学会年次総会で発表された。当社はrogocekibにリソースを集中するため、前臨床パイプラインについては早期のパートナリングも検討している。また、2025年7月にはデ・ウエスタン・セラピテクス研究所と、8月には千寿製薬と、それぞれの化合物の眼科疾患治療薬としての可能性を探る共同研究を開始している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 製薬(がん領域)RNA制御ストレスを標的としたがん治療薬開発のリーディングカンパニー
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
創薬ベンチャー、パイプライン評価段階
Chordia Therapeuticsは医薬品セクターの創薬ベンチャーであり、売上高は25億円(FY2023)から直近では開示なしと、まだ製品上市に至っていない可能性が高い。同業のジーエヌアイグループやVeritas In Silicoなどと同様に、研究開発段階にある。業界内ではパイプラインの進捗が評価される段階であり、収益性は未確立である。資金調達や提携が成長の鍵となる。
強み
- 新規メカニズムの創薬により、アンメットメディカルニーズに応える可能性がある。
- FY2023に25億円の売上があり、一部パイプラインが収益化されている可能性。
- リソースを創薬に集中し、高い専門性を有する。
- 大手製薬との提携による収益化の可能性がある。
課題
- 売上が激減しており、安定した収益源が未確立。
- 営業損益が悪化しており、赤字が継続するリスクがある。
- 同分野の創薬ベンチャーが多く、差別化が難しい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がChordia Therapeutics
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4893ノイルイミューン・バイオテック | 64億円 | — |
| 2 | 206APRISM BioLab | 63億円 | — |
| 3 | 4583カイオム・バイオサイエンス | 55億円 | — |
| 4 | 4892サイフューズ | 54億円 | — |
| 5 | 4891ティムス | 49億円 | — |
| 6 | 190AChordia Therapeutics | 48億円 | — |
| 7 | 4591リボミック | 48億円 | — |
| 8 | 4576デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 | 47億円 | — |
| 9 | 4582シンバイオ製薬 | 37億円 | — |
| 10 | 4885室町ケミカル | 37億円 | 22.6倍 |
| 11 | 4586メドレックス | 36億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 16件
湘南ヘルスイノベーションパークで創業した2017年
2017年10月、神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク内にChordia Therapeuticsを設立した。創業直後の11月、武田薬品工業とライセンス契約を締結し、4つのパイプラインの全世界での独占的研究・開発・製造・商業化権を獲得した。同時に武田薬品工業、京都大学イノベーションキャピタルなどから出資を受けた。
最初の臨床試験開始と東京事務所開設(2018~2019年)
2018年8月、抗がん薬化合物CTX-712(後のrogocekib)の日本での第1相臨床試験を開始した。2019年3月にはジャフコグループなどから追加出資を実施。同年4月、東京都中央区に東京事務所を開設し、首都圏での事業基盤を強化した。
小野薬品への導出と権利返還(2020~2025年)
2020年12月、CTX-177および関連化合物の全世界での独占的権利を小野薬品工業に導出した。小野薬品は米国で第1相臨床試験を開始したが、2025年4月、戦略的理由で臨床試験を中止し、権利を当社に返還した。当社は再導出に向けた事業開発活動を開始している。
メディパル・シオノギとの提携と資金調達(2022年)
2022年5月、日本グロースキャピタル、東京大学協創プラットフォーム、メディパルホールディングス、シオノギファーマなどから第三者割当増資を実施した。同時にメディパルと流通・販売促進に関する基本合意書、シオノギと低分子化合物製造に関する基本契約書を締結した。
米国臨床試験開始と上場(2023~2024年)
2023年2月、rogocekibの米国での第1/2相臨床試験を開始した。同年8月には日本での第1相臨床試験の症例登録が完了し、60名の患者への投与を終了した。2024年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資本市場からの資金調達経路を確保した。
希少疾患指定と国際一般名称の決定(2024~2025年)
2024年11月、rogocekibの医薬品国際一般名称(INN)が「rogocekib」に決定した。2025年1月、米国FDAから急性骨髄性白血病(AML)適応で希少疾患指定(オーファンドラッグ指定)を受理された。これにより開発費用の軽減や市場独占期間の延長などの優遇措置を受けることができる。
年表16件を開く
2010年代
- 2017年10月創業創薬研究を目的として、神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク内にてChordia Therapeutics株式会社を設立
- 2017年11月武田薬品工業株式会社とライセンス契約を締結し、4つのパイプラインの全世界での独占的に研究、開発、製造及び商業化する権利を獲得
- 2017年11月武田薬品工業株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、他数社を引受先とする出資契約を締結
- 2018年8月抗がん薬化合物CTX-712の日本での第1相臨床試験を開始
- 2019年3月ジャフコ グループ株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、他数社を引受先とする出資契約を締結
- 2019年4月東京都中央区に東京事務所を開設
2020年代
- 2020年12月小野薬品工業株式会社に対し、当社が保有する抗がん薬化合物CTX-177及びその関連化合物を全世界で独占的に研究、開発、製造及び商業化する権利について、ライセンス契約を締結(2025年4月に権利返還)
- 2022年5月日本グロースキャピタル投資法人、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合、新生キャピタルパートナーズ株式会社、及び日本ベンチャーキャピタル株式会社、シオノギファーマ株式会社を引受先とする出資契約を締結
- 2022年5月株式会社メディパルホールディングスとの将来的な流通及び販売促進等における業務提携に関する基本合意書を締結
- 2022年5月シオノギファーマ株式会社と低分子化合物の製造における協業に関する基本契約書を締結
- 2022年8月導出先である小野薬品工業株式会社が抗がん薬化合物CTX-177(ONO-7018)の米国での第1相臨床試験を開始
- 2023年2月抗がん薬化合物CTX-712の米国での第1/2相臨床試験を開始
- 2023年8月抗がん薬化合物CTX-712の日本での第1相臨床試験の症例登録完了
- 2024年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年11月抗がん薬化合物CTX-712の医薬品国際一般名称(rogocekib)の決定
- 2025年1月抗がん薬化合物CTX-712(rogocekib)の米国における希少疾患指定の受理
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/8期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ファーストインクラス抗がん薬の研究開発
これまでにない新しい作用機序を有する低分子の画期的医薬品(ファーストインクラス)の研究開発に注力し、既存治療薬では効果が不十分ながん患者に新たな治療選択肢を提供する。
- 02
リードパイプラインの臨床開発推進
リードパイプラインrogocekibの米国第1/2相試験を早期完了させ、国内では自社販売も視野にメディパルホールディングスやシオノギファーマと提携し、承認取得を目指す。
- 03
グローバルな提携と資金調達
国内に限らずグローバルの製薬会社との新規提携を獲得し、必要に応じて株式発行など資本市場からの資金調達を行い、研究開発を推進する。
- 04
パイプラインの拡充と導出検討
CTX-177は早期開発再開のため導出を検討し、CTX-439やGCN2阻害薬は助成金を活用した自社研究と早期パートナリングの可能性を幅広く検討する。
- 05
研究開発体制の強化
臨床開発と探索研究を並行して行うため、研究開発体制を強化し、新規創薬標的の探索とパイプラインの安定的創出を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で20人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,115万円で、1期前と比べて+0.7%。平均年齢は47.5歳、平均勤続年数は4.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年8月 | 1,107 | 46.0 | 4.1 | 22 | −8,182 |
| 2025年8月 | 1,115 | 47.5 | 4.7 | 20 | −9,000 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績の推移
有価証券報告書 6期分
直近6期の通期業績。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年8月 | — | — | −10 | — | −10 |
| 2021年8月 | 8 | — | −5 | — | −5 |
| 2022年8月 | — | — | −18 | — | −18 |
| 2023年8月 | 25 | — | 2 | — | 2 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年8月 | — | −18 | −18 | — | −18 |
| 2025年8月 | — | −18 | −18 | — | −18 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年8月期は営業CFが−18億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−18億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は25億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年8月 | −17 | 0 | 40 | −17 | 43 |
| 2023年8月 | 5 | 0 | — | 5 | 48 |
| 2024年8月 | −19 | 0 | 15 | −19 | 43 |
| 2025年8月 | −18 | 0 | 1 | −18 | 25 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年8月期の総資産は27億円。このうち返さなくてよい自己資本が24億円で、自己資本比率は90.8%(業種中央値69.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年8月 | 12 | 10 | 2 | 87.2 |
| 2021年8月 | 23 | 21 | 2 | 89.4 |
| 2022年8月 | 45 | 43 | 2 | 94.5 |
| 2023年8月 | 49 | 45 | 4 | 91.2 |
| 2024年8月 | 46 | 42 | 5 | 89.8 |
| 2025年8月 | 27 | 24 | 2 | 90.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で79社中11位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥70で、1年前と比べて-61.5%。過去52週の値幅のなかでは3%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 2.32倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1か月で1.28%上昇し、25日移動平均線とほぼ同水準で推移しています。8月6日時点で79円と、52週高値192円から59%下落した水準にありますが、直近は底固めの様相です。RSIは50と中立で、方向感は乏しい状態です。出来高は7月29日に1597100株と急増し、その後は減少傾向にあり、売買が一巡した感があります。週足では下降トレンドから横ばいへの転換が見られます。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PBR2.62倍は同業界平均3.1倍を下回るものの、ROE5.1%と低く、収益性に見合わない面がある。直近2期は営業赤字が継続し、ネット利益も赤字で、業績悪化が続く。無配当で株主還元もない。成長期待からPBRが一定水準を保つが、収益化の見通しが立たない限り割高感は拭えない。構造改革の進展が株価評価の鍵となる。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 2.32倍 | 3.53倍 |
| ROE | 5.1% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
創薬ベンチャーの典型的な投資論点は、パイプラインの進捗と資金調達力です。強気派は、有力な開発候補が承認されれば大きなリターンが得られると期待します。弱気派は、開発の成功率が低く、資金が尽きるリスクを指摘します。直近の株価下落はその不透明感を映しています。
- 提携による収益化
製薬企業との提携がマイルストーン収入を生む可能性
- 大型市場への参入
対象疾患の市場規模が大きく、成功時のリターンが大きい
- アンメットメディカルニーズ
既存治療に不十分な領域で差別化できる可能性
- 2023年8月期に売上高25億円の実績決算発表後影響弱
2023/8期売上高25億円、純利益2億円。再び収益化できれば評価回復
- PBR2.62倍と事業価値への期待継続影響弱
PBR2.62倍。純資産を上回る評価で研究開発資産を織り込む
- 株価は1年で56.8%下落し売られ過ぎ不定影響弱
前年比-56.83%。時価総額55億円まで低下し反発余地
- 時価総額55億円と小型で材料頼みの上昇不定影響弱
時価総額55億円。売買が薄く材料次第で変動しやすい
- 開発リスク
臨床試験の失敗確率が高く、投資回収が不透明
- 資金不足懸念
営業赤字が継続し、増資や資金調達が必要になる可能性
- 競争激化
同領域の他社開発が先行し、優位性を築けない恐れ
- 営業赤字18億円が2期連続で継続通年影響中
2024/8期、2025/8期とも営業損失18億円。収益化の見通しが立たない
- 売上高が2期連続で非開示通年影響中
2024/8期以降の売上高は非開示。事業収入がなくキャッシュ創出が心許ない
- 無配当で株主還元がない継続影響弱
配当利回り0%。研究開発に資金を充当するため還元は期待できない
- 外国人持ち株比率1.06%と関心が低い継続影響弱
外国人持ち株1.06%。機関投資家の参入がなく需給が細い
- 研究開発費
- 開発への投資姿勢と資金消耗速度を把握するため
- 提携契約数
- 収益化の進捗を測る重要な指標となるため
- 現預金残高
- 資金調達の必要性と継続可能性を判断するため
株主
有価証券報告書より
2025年8月期末の株主数は延べ12,044人。区分でいちばん多いのは個人・その他で65.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.0%を占め、残る72.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年8月% | 2025年8月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 71.4 | 65.7 |
| 事業法人 | 27.8 | 27.7 |
| 証券会社 | 0.3 | 5.2 |
| 外国法人 | 0.5 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.4 |
| 金融機関 | 0.0 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 武田薬品工業株式会社 | 15.60 |
| 02 | New Life Science1号投資事業有限責任組合 | 10.51 |
| 03 | 日本グロースキャピタル投資法人 | 6.97 |
| 04 | イノベーション京都2016投資事業有限責任組合 | 6.75 |
| 05 | MEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合 | 6.10 |
| 06 | 三菱UFJライフサイエンス1号投 資事業有限責任組合 | 4.31 |
| 07 | 京大ベンチャーNVCC2号投資事業有限責任組合 | 3.73 |
| 08 | 楽天証券株式会社 | 2.65 |
| 09 | 株式会社メディパルホールディングス | 1.89 |
| 10 | 山田祥美 | 1.55 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-22SBIインベストメント株式会社新規の大量保有報告4.86%-0.67pt
- 2026-05-14京都大学イノベーションキャピタル株式会社新規の大量保有報告4.68%-1.11pt
- 2026-04-23SBIインベストメント株式会社新規の大量保有報告5.53%-0.07pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+100%、1株純資産は3期で−55%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2020年8月 | −6,885 | — |
| 2021年8月 | −3,017 | — |
| 2022年8月 | −40 | — |
| 2023年8月 | 4 | 79 |
| 2024年8月 | −31 | 61 |
| 2025年8月 | −26 | 35 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/8期の役員報酬は総額47百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 三宅洋 | 代表取締役 | 56 | 900,000 |
| 嶋内明彦 | 取締役 | 79 | — |
| 中村学 | 取締役 | 58 | — |
| 石井幸佑 | 取締役(常勤監査等委員) | 44 | — |
| 西方ゆかり | 取締役(常勤監査等委員) | 65 | — |
| 橋本阿友子 | 取締役(監査等委員) | 42 | — |
| 土屋裕 | 取締役 | 74 | — |
| 平崎誠司 | 取締役 | 61 | — |
役員報酬の内訳2025/8期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 1 | 24 | 24 | 24 |
| 社外取締役 | 3 | 19 | 19 | 6 |
| 社外取締役 | 1 | 4 | 4 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/8期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容11,597字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,596字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク18,318字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,826字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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