概要
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、1999年に愛知県名古屋市で設立された創薬ベンチャーである。プロテインキナーゼ阻害剤を中心とした医薬品の研究開発を手掛け、開発品を製薬会社にライセンスアウトすることで収益を得ている。2025年12月期の売上高は3億87百万円、従業員数は19名。東京証券取引所グロース市場に上場している。
創薬事業のビジネスモデル
当社グループは、自社で新薬候補化合物を研究開発し、比較的早期の段階で製薬企業にライセンスアウトするビジネスモデルを採用する。収益は主に契約一時金(フロントマネー)、開発進捗に応じたマイルストーン収入、製品上市後のロイヤリティ収入から構成される。2025年12月期の売上高3億87百万円のうち、84.4%をDutch Ophthalmic Research Center International B.V.からのロイヤリティが占めた。このモデルにより、大規模な自社販売網を持たずとも低コストで多品目の開発を進めることが可能となる。一方で、開発の遅延や中止リスクが収益変動に直結する構造でもある。
眼科領域への特化とパイプライン
当社の開発パイプラインは眼科疾患に集中している。主力品は緑内障・高眼圧症治療剤「グラアルファⓇ配合点眼液」(一般名:リパスジル塩酸塩水和物/ブリモニジン酒石酸塩)で、2022年に日本で上市され、アジア地域にも展開された。また、フックス角膜内皮変性症を対象とする「K-321」は米国・欧州でグローバル第Ⅲ相臨床試験中である。眼科手術補助剤では「ILM-BlueⓇ」「TissueBlue™」など内境界膜染色剤を欧米で販売し、日本ではわかもと製薬と共同開発を進める。さらに再生医療用細胞製品「DWR-2206」の臨床試験も行っており、眼科領域に特化したバイオベンチャーとしての地位を確立している。
財務状況と研究開発投資
創薬ベンチャー特有の長期・高リスクな事業構造から、当社は設立以来多くの期で営業損失を計上している。2025年12月期は営業損失6億19百万円、純損失6億32百万円と赤字が継続した。売上高は年4億円前後で推移するが、研究開発費(同期は6億69百万円)が売上高を上回るためである。一方、新株予約権の行使による資金調達で現金及び預金が17億9百万円と潤沢であり、自己資本比率は66.1%と財務基盤は維持されている。経営指標として一般的な利益目標ではなく、開発パイプラインの進捗を重視する方針を掲げている。
業界の中での役割は創薬研究開発型のバイオベンチャー(ライセンサー)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01製薬業界(ライセンスアウト先)主力
自社開発した医薬品候補を国内外の製薬会社にライセンスアウトし、契約一時金、マイルストーン、ロイヤリティ収入を得る。眼科領域に強み。
独自技術ドラッグ・ウエスタン法による標的タンパク質同定
主要顧客興和、わかもと製薬、DORC、ロート製薬、メドレックス、アクチュアライズ
- グラアルファ®配合点眼液
- リパスジル塩酸塩とブリモニジン酒石酸塩を配合した世界初の配合点眼剤。緑内障・高眼圧症治療薬として国内上市。
- ILM-Blue® / TissueBlue™
- ブリリアントブルーGを主成分とする眼科手術補助剤。硝子体手術時に内境界膜を染色する。
- MembraneBlue-Dual®
- ブリリアントブルーGとトリパンブルーの配合染色剤。内境界膜・網膜上膜等の染色用。
- DW-5LBT (Bondlido)
- イオン液体技術を用いたリドカインテープ剤。帯状疱疹後神経疼痛の治療薬。
製品と技術
リパスジル塩酸塩水和物を基盤とする緑内障治療薬
当社の創製したリパスジル塩酸塩水和物(開発コードK-115)は、Rhoキナーゼ(ROCK)を選択的に阻害する低分子化合物である。この化合物を有効成分とする「グラナテックⓇ点眼液0.4%」は2014年に日本で上市され、2022年にはブリモニジン酒石酸塩との配合剤「グラアルファⓇ配合点眼液」が国内で販売開始された。配合剤は世界初のROCK阻害剤とα2作動薬の組み合わせであり、緑内障・高眼圧症の治療選択肢を拡大した。現在は適応拡大としてフックス角膜内皮変性症への応用が進められ、K-321としてグローバル第Ⅲ相臨床試験が実施されている。
眼科手術補助剤(BBG250製品群)
九州大学の研究グループが発見した色素Brilliant Blue G-250(BBG250)を主成分とする眼科手術補助剤は、内境界膜や水晶体前嚢を染色することで硝子体手術や白内障手術の安全性と確実性を高める。当社は2017年に本事業を譲り受け、DW-1002として開発。欧米ではDORC社が「ILM-BlueⓇ」「TissueBlue™」「MembraneBlue-DualⓇ」の製品名で販売し、日本ではわかもと製薬が製造販売承認取得を目指している。2025年12月に特許が満了したため、米国以外のロイヤリティは終了したが、配合剤の米国承認申請準備や日本での臨床試験が継続中である。
新規モダリティへの挑戦:再生医療と経皮吸収製剤
当社は低分子医薬品に加え、再生医療用細胞製品と経皮吸収製剤の開発にも取り組んでいる。DWR-2206は、培養ヒト角膜内皮細胞とROCK阻害剤を含む懸濁液を前房内に注入し、水疱性角膜症の治療を目指す再生医療製品である。2024年に国内第Ⅱ相臨床試験を開始し、2025年11月に観察期間が終了、視力改善が示唆された。一方、DW-5LBT(Bondlido)はメドレックスのイオン液体経皮吸収技術(ILTS)を利用したリドカインテープ剤で、帯状疱疹後の神経疼痛を対象に2025年9月に米国承認を取得した。異なるモダリティへの挑戦はリスク分散と事業領域拡大の双方に寄与している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 製薬業界(ライセンスアウト先)独自技術ドラッグ・ウエスタン法による標的タンパク質同定
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
創薬ベンチャー、売上小規模で赤字継続
売上高は5億円未満の極小規模で、営業赤字が継続している。同業のVeritas In SilicoやChordia Therapeuticsも同様に開発段階だが、当社は具体的なパイプライン開示が乏しく、収益化の見通しが不透明。ジーエヌアイグループは後期開発に進んでおり、相対的に先行。資金調達力や提携実績が今後の生存に直結する。
強み
- 創薬プラットフォームを有するが、具体的な成果や導出実績は未確認。
- 小規模組織のため意思決定が速く、研究開発の方向転換が容易。
- 上場企業として認知度はあるが、医薬品業界内では低い。
- 売上規模が小さく固定費も低いが、研究開発費負担は継続。
課題
- 売上高5億円未満で、収益基盤が脆弱。事業継続に資金調達が不可欠。
- 直近期赤字幅は売上比で大きく、キャッシュフローがマイナスの可能性。
- 具体的な開発ステージや提携情報が少なく、将来性の評価が困難。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がデ・ウエスタン・セラピテクス研究所
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4583カイオム・バイオサイエンス | 55億円 | — |
| 2 | 4892サイフューズ | 54億円 | — |
| 3 | 4891ティムス | 49億円 | — |
| 4 | 190AChordia Therapeutics | 48億円 | — |
| 5 | 4591リボミック | 48億円 | — |
| 6 | 4576デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 | 47億円 | — |
| 7 | 4582シンバイオ製薬 | 37億円 | — |
| 8 | 4885室町ケミカル | 37億円 | 22.6倍 |
| 9 | 4586メドレックス | 36億円 | — |
| 10 | 4884クリングルファーマ | 31億円 | — |
| 11 | 4883モダリス | 29億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 27件
創業期からライセンス契約の開始まで(1999〜2002年)
1999年2月、医薬品研究開発を目的として有限会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所が愛知県名古屋市に設立された。資本金は5,000千円。創業から3年後の2002年9月、興和株式会社と閉塞性動脈硬化症治療薬K-134および緑内障・高眼圧症治療薬K-115の開発契約・実施契約を締結した。この契約は当社にとって初の本格的なライセンスアウトであり、以降のビジネスモデルの原型となった。2004年には株式会社へ組織変更し、資本金を10,000千円に増資した。
上場と初期の製品化(2006〜2014年)
2006年12月、国立大学法人三重大学と産学官連携講座共同研究契約を締結し、同大学内に「臨床創薬研究学講座」を開設した。この連携は当社の研究基盤強化に寄与した。2009年10月、ジャスダック証券取引所NEO(現・東京証券取引所グロース市場)に株式上場。2013年3月にはわかもと製薬株式会社とH-1129に関するライセンス契約を結び、同年10月にK-115の国内製造販売承認申請を行った。2014年12月、グラナテックⓇ点眼液0.4%(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)が緑内障・高眼圧症治療薬として国内上市された。
パイプライン拡充と海外展開(2015〜2020年)
2015年6月、英国企業から眼科用治療剤DW-1001の日本における独占的実施権を導入した。同年11月には日本革新創薬株式会社を連結子会社化し、グループ体制を強化した。2017年4月、BBG250を含有する眼科手術補助剤の事業を譲り受け、DW-1002として開発を開始。2018年3月、自社開発品H-1337の米国第Ⅰ相/前期第Ⅱ相臨床試験を開始した。2020年4月にはDW-1002(製品名TissueBlue™)が米国で上市され、同年8月には帯状疱疹後の神経疼痛治療薬DW-5LBTの米国承認申請を行った。この時期、ライセンス先の多様化と海外市場への進出が進んだ。
配合剤上市とグローバル臨床試験の本格化(2021〜2023年)
2021年11月、リパスジル塩酸塩水和物とブリモニジン酒石酸塩の配合剤K-232の国内製造販売承認申請を行い、2022年12月に「グラアルファⓇ配合点眼液」として上市された。これは世界初の組み合わせによる緑内障配合点眼剤である。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行。同年8月、K-321の米国第Ⅲ相臨床試験を開始し、2023年3月にはグローバル第Ⅲ相試験へ拡大した。2022年6月にはアクチュアライズ株式会社と再生医療用細胞製品DWR-2206の共同開発契約を締結し、再生医療領域に参入した。
承認取得と新たな開発ステージ(2024〜2025年)
2024年3月、DWR-2206の国内第Ⅱ相臨床試験が開始された。2025年9月、メドレックスと共同開発した帯状疱疹後の神経疼痛治療薬DW-5LBT(商品名Bondlido)が米国で承認を取得した。これにより当社は初の承認品目を自社ライセンスプログラムから得た。一方、同年12月にはILM-Blue、TissueBlueなどの眼科手術補助剤に関する米国以外の特許が満了し、該当地域のロイヤリティ収入が終了した。売上高は過去最高水準となった2024年から減少に転じている。
年表27件を開く
1990年代
- 1999年2月創業医薬品研究開発を目的とした、有限会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所を愛知県名古屋市に設立(資本金5,000千円)
2000年代
- 2002年9月興和株式会社とK-134(閉塞性動脈硬化症)の開発及び実施契約、K-115(緑内障・高眼圧症)の開発及び実施契約を締結
- 2004年11月有限会社より株式会社へ組織変更(資本金10,000千円)
- 2006年12月国立大学法人三重大学と産学官連携講座共同研究契約を締結し、同大学内に「臨床創薬研究学講座」を開設
- 2009年10月上場ジャスダック証券取引所NEO(現 東京証券取引所 グロース市場)に株式上場
2010年代
- 2013年3月わかもと製薬株式会社と日本におけるH-1129(緑内障・高眼圧症)の独占的実施権を許諾するライセンス契約を締結
- 2013年10月K-115(緑内障・高眼圧症)の国内製造販売承認申請
- 2014年12月グラナテック ® 点眼液0.4%(開発コード:K-115、一般名:リパスジル塩酸塩水和物)(緑内障・高眼圧症)の国内上市
- 2015年6月眼科用治療剤の日本における独占的実施権を取得する導入契約を締結(開発コード:DW-1001)
- 2015年11月M&A日本革新創薬株式会社を連結子会社化
- 2017年4月BBG250を含有する眼科手術補助剤にかかる事業の譲受(開発コード:DW-1002)
- 2018年3月H-1337(緑内障・高眼圧症)の米国第Ⅰ相/前期第Ⅱ相臨床試験開始
- 2019年8月リパスジル塩酸塩水和物(フックス角膜内皮変性症)の米国第Ⅱ相臨床試験のIND申請(治験許可申請)(開発コード:K-321)
- 2019年9月H-1129(緑内障・高眼圧症)の開発中止
- 2019年12月ロート製薬株式会社とDW-1001の日本における独占的実施権を許諾するライセンス契約を締結
2020年代
- 2020年2月緑内障治療剤の配合剤(リパスジル塩酸塩水和物とブリモニジン酒石酸塩)の国内第Ⅲ相臨床試験開始(開発コード:K-232)
- 2020年4月DW-1002(製品名:TissueBlue™)(内境界膜染色)の米国上市
- 2020年8月DW-5LBT(帯状疱疹後の神経疼痛)の米国承認申請
- 2021年11月K-232(緑内障・高眼圧症)の国内製造販売承認申請
- 2022年3月DW-1001の国内第Ⅰ相臨床試験開始
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(グロース)からグロース市場に移行
- 2022年6月アクチュアライズ株式会社と再生医療用細胞製品DWR-2206(水疱性角膜症)の共同開発契約締結
- 2022年8月K-321(フックス角膜内皮変性症)の米国第Ⅲ相臨床試験開始
- 2022年12月グラアルファ ® 配合点眼液(開発コード:K-232)(緑内障・高眼圧症)の国内上市 H-1337(緑内障・高眼圧症)の米国後期第Ⅱ相臨床試験開始
- 2023年3月K-321(フックス角膜内皮変性症)のグローバル第Ⅲ相臨床試験開始
- 2024年3月DWR-2206(水疱性角膜症)の国内第Ⅱ相臨床試験開始
- 2025年9月DW-5LBT(帯状疱疹後の神経疼痛)の米国承認取得
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
研究開発型へのシフトとパイプライン拡充
自社技術に加え他社からのインライセンスを積極的に進め、開発パイプラインを拡充する。ライセンスアウトによるフロントマネー、マイルストーン、ロイヤリティ収入の最大化を目指す。
- 02
複数の開発パイプラインの保有と推進
基礎研究による新薬候補の発見と、大学や企業からのインライセンス活動を積極的に行い、様々な開発ステージのパイプラインを保有する。既存パイプラインの臨床試験を順調に推進する。
- 03
事業領域の拡大と自社開発の強化
財務状況を踏まえつつ、早期のライセンスアウトではなく非臨床試験以降の自社開発を進め、ライセンスアウト時の収益性を向上させ企業価値を高める。
- 04
基盤技術の応用と提携推進
独自のプロテインキナーゼ阻害剤創製技術を強みとし、その技術を活かした他社との提携や適応拡大を進め、新薬候補品のポテンシャルを最大限に活かす。
- 05
財務基盤の充実
付加価値の高い収益構造を目指し、開発パイプラインのステージアップや拡充のために、必要に応じて金融・資本市場からの資金調達を実施する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で19人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は667万円で、9期前と比べて+35.3%。平均年齢は50.8歳、平均勤続年数は10.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 16 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 15 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 17 | — |
| 2019年12月 | 493 | 41.4 | 10.0 | 17 | — |
| 2020年12月 | 483 | 41.5 | 11.2 | 15 | — |
| 2021年12月 | 573 | 43.4 | 10.1 | 19 | — |
| 2022年12月 | 610 | 46.4 | 10.4 | 20 | — |
| 2023年12月 | 676 | 50.6 | 10.6 | 21 | — |
| 2024年12月 | 668 | 50.8 | 11.1 | 21 | −5,714 |
| 2025年12月 | 667 | 50.8 | 10.3 | 19 | −3,158 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内日本革新創薬株式会社(注)1、2名古屋市中区議決権77.9%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は4億円、営業利益は-6億円。前期と比べると減収で、売上が-20.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3億円 | 4億円 |
| 営業利益 | -8億円 | -6億円 |
| 純利益 | -8億円 | -6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は0億円、営業利益は−3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 1 | −1 | −100.0 | −1 |
| 2023年2Q | 1 | −2 | −200.0 | −1 |
| 2023年3Q | 1 | −2 | −200.0 | −2 |
| 2023年4Q | 1 | — | — | −4 |
| 2024年1Q | 1 | −3 | −300.0 | −3 |
| 2024年2Q | 1 | −1 | −100.0 | −2 |
| 2024年4Q | 3 | −8 | −266.7 | −8 |
| 2025年2Q | 2 | −3 | −150.0 | −3 |
| 2025年4Q | 2 | −3 | −150.0 | −3 |
| 2026年2Q | 0 | −3 | — | −3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年12月期からの14期で、売上は1億円から4億円へ4.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-150.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 1 | — | −3 | — | −3 |
| 2013年12月 | 1 | — | −2 | — | −2 |
| 2014年12月 | 1 | — | −2 | — | −2 |
| 日本革新創薬株式会社を連結子会社化 | |||||
| 2015年12月 | 1 | — | −3 | — | −3 |
| 2016年12月 | 2 | — | −3 | — | −3 |
| 2017年12月 | 3 | — | −7 | — | −16 |
| 2018年12月 | 3 | — | −8 | — | −7 |
| 2019年12月 | 6 | — | 1 | — | 1 |
| 2020年12月 | 4 | — | −3 | — | −3 |
| 2021年12月 | 4 | — | −2 | — | −1 |
| 2022年12月 | 4 | — | −3 | — | −4 |
| 2023年12月 | 4 | — | −8 | — | −8 |
| 2024年12月 | 5 | −12 | −12 | −240.0 | −13 |
| 2025年12月 | 4 | −6 | −6 | −150.0 | −6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高4億円のうち、営業利益として残るのは-6億円で-150.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-6億円、売上の-150.0%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金25.0%1億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金250.0%10億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-150.0%-6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが−5億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−5億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は17億円で、売上の51.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | −3 | 1 | 1 | −2 | 2 |
| 2013年12月 | −2 | −10 | 20 | −12 | 11 |
| 2014年12月 | −2 | 3 | 0 | 1 | 12 |
| 2015年12月 | −3 | 8 | 1 | 5 | 18 |
| 2016年12月 | −3 | −2 | 11 | −5 | 23 |
| 2017年12月 | −8 | −8 | 14 | −16 | 21 |
| 2018年12月 | −5 | 0 | — | −5 | 16 |
| 2019年12月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 15 |
| 2020年12月 | −2 | 0 | 10 | −2 | 23 |
| 2021年12月 | −2 | −1 | −1 | −3 | 19 |
| 2022年12月 | −4 | −1 | 9 | −5 | 23 |
| 2023年12月 | −6 | 0 | 1 | −6 | 19 |
| 2024年12月 | −13 | 0 | 6 | −13 | 11 |
| 2025年12月 | −5 | 0 | 11 | −5 | 17 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は22億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は66.1%(業種中央値69.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 5 | 5 | 0 | 96.4 |
| 2013年12月 | 23 | 23 | 0 | 99.0 |
| 2014年12月 | 21 | 21 | 0 | 99.1 |
| 2015年12月 | 21 | 21 | 0 | 88.1 |
| 2016年12月 | 29 | 29 | 0 | 93.5 |
| 2017年12月 | 29 | 21 | 8 | 69.5 |
| 2018年12月 | 21 | 13 | 8 | 60.8 |
| 2019年12月 | 20 | 14 | 6 | 70.3 |
| 2020年12月 | 27 | 22 | 5 | 78.9 |
| 2021年12月 | 25 | 20 | 5 | 81.4 |
| 2022年12月 | 30 | 19 | 11 | 62.8 |
| 2023年12月 | 24 | 13 | 11 | 53.9 |
| 2024年12月 | 17 | 7 | 9 | 43.9 |
| 2025年12月 | 22 | 14 | 7 | 66.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で79社中44位あたり、逆に低いのは売上成長率で79社中68位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥86で、1年前と比べて-25.9%。過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 3.51倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月中旬に一時428万株超の出来高を伴い84円まで上昇したが、その後は80円前後で推移し高値圏でのもみ合いが続く。直近80円は25日移動平均線(79.16円)を約1%上回り、75日線(78.77円)も上回るが、200日線(92.03円)には届かず、52週高値181円からは約56%低い水準。RSIは58.33と中立圏で、週足では76円から80円への緩やかな上昇基調を維持している。出来高は直近で6.1万株と7月15日の428万株から急減しており、上値余地を試すには需給の再活発化が必要。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 35/100)。
PERが算出不能で、PBRは3.34倍。同業界平均PBR3.11倍を上回り、割高感がある。ROEは10%と平均的だが、直近期は赤字が継続し、2024年12月期は営業損失12億円、最終損失13億円と業績が悪化。2025年12月期も赤字が続く見込みで、収益性の低さが懸念。配当利回りはゼロで、株主還元も期待できない。PBRが高い一方で、収益力が弱く、割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 3.51倍 | 3.53倍 |
| ROE | 10.0% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
研究開発型のため業績は不安定で、2024/12期は大幅な最終赤字。強気派はパイプラインの進捗や提携の可能性を期待し、弱気派は資金調達リスクや開発失敗リスクを重視する。
- 研究開発進展
今後の臨床試験結果次第で株価上昇の可能性
- ROE10%
2022/12期のROEは10%と高い水準を記録
- 専門分野
特定領域の専門性で差別化の可能性
- 2025/12期営業赤字が12億→6億と半減決算発表後影響強
営業利益-12億円→-6億円と6億円改善。時価総額43億円に対し赤字縮小の寄与が大きい
- 最終赤字も13億→6億と縮小、損失拡大の歯止め通年影響中
純損失-13億円→-6億円。赤字幅が縮小すれば市場の懸念が後退し投機資金が入る
- 売上高4億円、固定費削減で損益分岐点が低下通年影響中
売上高は4億円でも営業赤字は6億円改善。コスト削減が進めば黒字化に必要な売上高も下がる
- 営業利益率▲240%→▲150%とマイナス幅が縮小通年影響弱
2024/12期営業利益率-240%に対し2025/12期-150%。売上高4億円で赤字額は6億円に圧縮
- 赤字継続
2024/12期は純損失13億円と赤字幅拡大
- 開発リスク
医薬品開発は失敗リスクが高く、業績が不安定
- 資金不足
赤字が続き、資金調達リスクがある
- 最終赤字3期連続、黒字化のめどが立たず継続影響強
純損失は-8億円→-13億円→-6億円と3期連続。収益構造が変わらなければ投資家離れが続く
- 売上高が5億→4億と減収、商業化の進展が見えない通年影響中
売上高は2024/12期5億円→2025/12期4億円。既存事業が縮小しており成長シナリオが描きにくい
- 営業利益率▲150%、本業の赤字が継続通年影響中
売上高4億円に対して営業損失6億円。売上総利益では固定費を賄えず資金消耗が続く
- 株価1年で28.6%下落、小型バイオの需給悪化継続影響弱
年間リターン-28.57%。外国人保有4.76%と流動性が薄く、売り圧力が価格を大きく動かす
- 研究開発費
- 将来の収益源となる開発投資の規模を確認
- 現金及び預金
- 資金繰りの持続可能性を確認するため
- 提携・ライセンス収入
- 外部からの収入獲得の状況を測るため
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ18,948人。区分でいちばん多いのは個人・その他で82.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.6%を占め、残る97.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 87.9 | 89.3 | 87.6 | 87.3 | 86.5 | 82.2 |
| 証券会社 | 10.2 | 9.4 | 10.7 | 6.7 | 4.5 | 10.5 |
| 外国法人 | 0.3 | 0.2 | 0.6 | 1.5 | 6.8 | 3.9 |
| 事業法人 | 0.6 | 0.7 | 0.7 | 4.1 | 1.9 | 1.9 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.3 | 0.2 | 0.3 | 0.3 | 0.9 |
| 金融機関 | 0.8 | 0.2 | 0.3 | 0.1 | 0.0 | 0.7 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日高 有一 | 9.49 |
| 02 | 楽天証券株式会社共有口 | 4.26 |
| 03 | MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 2.08 |
| 04 | 株式会社SBI証券 | 1.63 |
| 05 | 株式会社ミートプランニング | 1.57 |
| 06 | 日高 万由子 | 1.35 |
| 07 | SMBC日興証券株式会社 | 1.09 |
| 08 | 日高 弘義 | 0.79 |
| 09 | 日本証券金融株式会社 | 0.66 |
| 10 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 0.56 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-13日髙 有一新規の大量保有報告9.00%-2.07pt
- 2026-05-13日髙 有一変更報告11.07%-1.04pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+9%、1株純資産は14期で+6%。直近期のROEは10.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2012年12月 | −14 | 25 |
| 2013年12月 | −10 | 100 |
| 2014年12月 | −8 | 93 |
| 2015年12月 | −13 | 83 |
| 2016年12月 | −10 | 110 |
| 2017年12月 | −60 | 76 |
| 2018年12月 | −29 | 48 |
| 2019年12月 | 5 | 53 |
| 2020年12月 | −10 | 74 |
| 2021年12月 | −5 | 68 |
| 2022年12月 | −15 | 60 |
| 2023年12月 | −26 | 40 |
| 2024年12月 | −37 | 18 |
| 2025年12月 | −13 | 26 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額131百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 日高有一 | 代表取締役 社長 | 53 | 5,150,600 |
| 松原さや子 | 取締役 | 47 | 44,600 |
| 山田富士雄 | 取締役(監査等委員) | 67 | — |
| 山川善之 | 取締役(監査等委員) | 64 | 18,000 |
| 中村栄作 | 取締役(監査等委員) | 65 | 100 |
| 中村和史 | 取締役(監査等委員) | 46 | — |
| 都築伸弥 | 取締役(監査等委員) | 33 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 67 | 29 | 20 | 20 | 115 | 58 |
| 社外取締役 | 4 | 13 | — | — | — | 13 | 3 |
| 取締役(社内) | 1 | 3 | — | — | — | 3 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,515字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,938字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,023字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,827字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第29期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第28期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-23
- 半期報告書半期報告書-第28期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第27期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-25
- 半期報告書半期報告書-第27期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第27期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第26期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-27
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第26期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-30
- 四半期報告書四半期報告書-第25期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
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