本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

オープンハウスグループ

Open House Group Co., Ltd3288 · Prime · 不動産業

都心の新築一戸建てを製販一体で供給する住宅デベロッパー。

概要

オープンハウスグループは、東京都心部を中心にタワーマンションや戸建て分譲を手掛ける大手デベロッパーである。1997年の創業以来、仕入から設計、販売までをグループ内で完結する製販一体体制を構築し、リーズナブルな価格での住宅供給を強みとする。2024年9月期の売上高は1兆2,959億円、営業利益1,191億円、従業員数は6,620人。東京証券取引所プライム市場に上場(コード3288)。

製販一体型の事業モデル

オープンハウスグループは、住宅業界では珍しい製販一体型の事業運営を採用する。用地の仕入から設計・建設、販売、仲介に至るまでの全工程をグループ内の子会社が担当する。具体的には、株式会社オープンハウス・ディベロップメントが戸建分譲とマンション開発、株式会社オープンハウスが仲介、株式会社オープンハウス・アーキテクトが建築請負を担う。この一貫体制により中間マージンを排除し、都心部の狭小地に適した3階建て戸建住宅などをリーズナブルな価格で安定的に供給する。2024年9月期の戸建関連事業の売上高は6,713億円で全体の約50%を占める。

5つの事業セグメントで構成

報告セグメントは「戸建関連事業」「マンション事業」「収益不動産事業」「プレサンスコーポレーション」「その他」の5区分。戸建関連は不動産仲介、戸建分譲(オープンハウス・ディベロップメント、ホーク・ワン、メルディア)、建築請負(オープンハウス・アーキテクト)を含む。マンション事業は首都圏・名古屋圏・福岡圏で新築マンションを分譲。収益不動産事業は小規模賃貸マンションやオフィスビルを取得・リノベーション後、投資家に販売。プレサンスコーポレーションは関西・東海・沖縄で投資用ワンルームマンションやファミリーマンションを展開。その他に米国不動産事業(Open House Realty & Investments)や住宅ローン事業(アイビーネット)がある。

首都圏から全国、さらに米国へ

創業時の拠点は東京都内だったが、2007年に神奈川県へ進出後、2016年に愛知県、2019年に福岡県、2023年には千葉県・埼玉県へ営業拠点を拡大。2024年9月期末時点で国内に73店舗の営業センターを展開する。また、2010年に米国カリフォルニア州に現地法人を設立し、日本在住の富裕層向けに米国不動産の販売・コンサルティング・管理を手掛ける。2024年9月期のその他セグメント(主に米国事業)の売上高は1,511億円で前年比24.5%増と成長している。

M&Aで事業規模を拡大

オープンハウスグループは積極的なM&Aで事業を拡大してきた。2001年に創建ビルド(後のオープンハウス・ディベロップメント)を子会社化し、建設機能を内製化。2007年にアイビーネット(住宅ローン)を買収。2015年にアサカワホーム(現オープンハウス・アーキテクト)を取得。2018年にはホーク・ワンを完全子会社化し戸建分譲の規模を拡大。2020年から2021年にかけてプレサンスコーポレーションを持分法適用関連会社から連結子会社化し、関西圏のマンション事業を強化。2023年にはメルディア社を子会社化し、戸建分譲の販売エリアを埼玉・東京北部に拡大した。

業界の中での役割は住宅デベロッパー(仲介・分譲・建築請負の一貫体制)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.3兆円
営業利益
1,459億円
営業利益率
10.9%
純利益
1,007億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2023/9
事業売上構成比利益利益率
戸建関連 事業5,903億円51.4%632億円10.7%
収益不動産 事業1,847億円16.1%202億円10.9%
プレサンスコーポレーション1,613億円14.0%258億円16.0%
マンション事業1,247億円10.9%251億円20.1%
その他875億円7.6%87億円9.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01戸建住宅(個人向け)主力

都心部の利便性の高いエリアを中心に、製販一体型の体制で新築一戸建て住宅を供給。仲介・分譲・建築請負をグループ内で完結し、リーズナブルな価格で安定提供する。

主な製品・サービス3
新築一戸建て住宅(分譲)
都心部の狭小地に対応した3階建てを中心とする新築一戸建て住宅。用地仕入から建設、販売までをグループ内で一貫して行う。
住宅用地
新築一戸建て住宅建設向けの土地。お客様のニーズに合った用地を厳選し販売。
建築請負
子会社オープンハウス・アーキテクトが建売事業者等向けに行う建築請負。グループ内の建設機能を強化。

02マンション(個人向け)準主力

首都圏・名古屋圏・福岡圏の都心部で、単身者・2人世帯向けコンパクトタイプ及びファミリータイプの新築マンションを分譲。コスト管理を徹底しリーズナブルな価格を実現。

主な製品・サービス1
新築マンション(イノバス、イノベイシア)
2024年11月に刷新した2ブランド。都心好立地でコンパクト・ファミリータイプを提供。モデルルーム等を最小限に抑えコスト管理を徹底。

03収益不動産(個人投資家・事業会社向け)準主力

首都圏の小規模賃貸マンションやオフィスビルを取得し、リーシングやリノベーションで価値向上後、投資用不動産として個人富裕層や事業会社に販売。

主な製品・サービス1
収益不動産(賃貸マンション・オフィスビル)
主に首都圏の小規模物件を取得し、リーシング・リノベーションにより資産価値を高めた後、売却する。

04プレサンスコーポレーション(投資用マンション・ファミリーマンション)準主力

子会社プレサンスコーポレーションが、主に関西・東海・関東・沖縄でワンルームマンション(投資型)及びファミリーマンションの企画開発・販売を行う。賃貸管理・建物管理も手掛ける。

主な製品・サービス2
ワンルームマンション(投資型)
単身者向け賃貸用投資マンション。企画開発から販売までを一貫して行う。
ファミリーマンション
家族向けマンションの企画開発・販売。

05その他(米国不動産・金融サービス等)副次

米国子会社が日本在住富裕層向けに米国不動産の販売・コンサルティング・管理等を展開。また、アイビーネットが住宅関連ローン・金融サービスを提供する。

製品と技術

都心の狭小地に対応する3階建て戸建住宅

主力商品の一つが、都心部の狭小地を有効活用した3階建て新築一戸建住宅である。用地の仕入から建設・販売までをグループ内で完結する製販一体体制により、中間マージンを削減しリーズナブルな価格を実現。物件は東京都心や神奈川、埼玉、千葉、愛知、福岡などの利便性の高いエリアに集中する。2024年9月期の戸建関連事業の売上高は6,713億円で、連結売上の約50%を占める。子会社ホーク・ワンやメルディアも同様の戸建分譲を手掛け、首都圏・名古屋圏でのシェア拡大を図る。

2ブランドで展開する新築マンション「イノバス」「イノベイシア」

マンション事業では、2024年11月にブランドを刷新し「イノバス(INNOVAS)」と「イノベイシア(INNOVACIA)」の2ブランドで展開する。対象は単身者・2人世帯向けのコンパクトタイプとファミリータイプで、首都圏・名古屋圏・福岡圏の都心好立地に供給する。モデルルームや販促物を最小限に抑えコスト管理を徹底し、良質な商品をリーズナブルな価格で提供。2024年9月期のマンション事業売上高は688億円(前年比22.9%減)だが、需要は高く利益率は改善している。

小規模収益不動産のバリューアップ販売

収益不動産事業では、首都圏の小規模賃貸マンションやオフィスビルを取得し、リーシング(入居者付け)やリノベーションにより資産価値を高めた後、個人富裕層や事業会社に販売する。子会社オープンハウス・リアルエステートが取得・販売を、オープンハウス・プロパティマネジメントが管理を担当。短期での販売を見込める小規模物件を中心に、価格変動リスクを軽減しながら利益を最大化する。2024年9月期の同事業の売上高は2,184億円、営業利益231億円。

建築請負でグループ建設力を支える

子会社オープンハウス・アーキテクト(OHA)は、首都圏・名古屋圏・関西圏において、建売事業者等を対象とした建築請負を展開する。グループ内ではオープンハウス・ディベロップメント向けの建設を担い、戸建供給棟数の増加に貢献。2024年9月期の建築請負受注高は824億円(前年比13.1%増)、受注残高は582億円。OHAは2015年にアサカワホームを買収して設立され、グループの建設機能を強化する役割を果たす。

米国不動産事業と住宅ローンサービス

その他事業には、米国子会社Open House Realty & Investments, Inc.による米国不動産事業と、アイビーネットによる住宅ローン事業が含まれる。米国事業は日本在住の富裕層を対象に、カリフォルニア州を中心とした不動産の販売・コンサルティング・管理・金融サービスを提供。2024年9月期のその他セグメント売上高は1,511億円で、円安と富裕層の資産分散需要を背景に成長。アイビーネットは住宅購入時のローン仲介・金融サービスを手掛け、グループ内の販売を支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

分譲住宅で国内首位級、内需依存の成長モデル

当社は分譲住宅事業を中核に、首都圏を中心に供給戸数を拡大し、国内の戸建分譲市場でトップクラスのシェアを有する。同業であるロボットホームやタスキホールディングスが同市場で事業を展開する中、当社は独自の仕入・販売体制により収益性を確保している。直近の売上高は1兆3千億円超まで成長し、営業利益率も10%前後に改善した。人口動態や金利動向に影響を受けやすいものの、都心部の用地取得力とブランド力が競争優位の源泉だ。

強み

  • 首都圏向け戸建分譲で供給戸数が国内最大級となり、規模のメリットを活かした用地取得が強み。
  • 国内住宅市場に特化し、輸出や海外市況の影響を受けにくい安定的な事業モデルを構築。
  • 直近の営業利益率は10%を超え、同業他社と比較しても収益性の高さが際立つ。
  • 地域密着型の仕入ネットワークとスピーディーな開発判断で競争優位を形成。

課題

  • 住宅ローン金利の上昇は需要減退につながり、販売件数と利益率の低下要因となる。
  • 首都圏の用地取得競争が激化し、仕入原価の上昇が収益を圧迫する可能性がある。
  • 国内市場の縮小局面で多角化が進んでおらず、成長の持続性に課題が残る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字がオープンハウスグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19024西武ホールディングス1.1兆円22.8倍
29005東急1.0兆円10.8倍
35332TOTO9,808億円24.3倍
43289東急不動産ホールディングス9,495億円9.7倍
59143SGホールディングス9,427億円15.0倍
63288オープンハウスグループ9,344億円7.9倍
79023東京地下鉄8,625億円14.6倍
83231野村不動産ホールディングス8,536億円9.6倍
91911住友林業8,060億円9.5倍
105929三和ホールディングス7,894億円12.7倍
113086J.フロント リテイリング7,553億円24.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

不動産仲介業として創業した1997年

1997年9月、株式会社オープンハウスを東京都渋谷区に創業し、新築一戸建住宅の売買仲介事業を開始する。同年10月には「株式会社センチュリー21・ジャパン」とフランチャイズ契約を締結し、フランチャイズ網のもとで仲介業務を拡大した。創業時の資本金は不明だが、都心部の住宅需要を取り込みながら事業基盤を築いた。

自社分譲に乗り出した2001年

2001年2月、自社新築一戸建住宅の販売を開始。仲介から分譲開発へ事業を拡大する転換点となる。同年9月には創建ビルド有限会社を子会社化し(後に株式会社泊ビルド、現オープンハウス・ディベロップメント)、建設機能をグループ内に取り込んだ。2008年10月には同子会社がマンション販売を開始し、多角化を進めた。2012年9月にはセンチュリー21とのフランチャイズ契約を解約し、独自ブランドでの営業に一本化した。

首都圏全域への展開と上場(2007~2013年)

2007年3月、神奈川県川崎市に「溝口営業センター」を開設し、都心以外での営業を開始。2010年1月、本社機能の一部を東京都千代田区丸の内に移転。同年9月には米国子会社と中国子会社を設立し、海外展開の第一歩を踏み出す。2013年1月に本店を丸の内に移転し、同年9月に東京証券取引所市場第一部に上場。上場時の売上高は970億円(2013年9月期)で、上場後の成長資金を確保した。

M&Aによる事業多角化(2015~2019年)

2015年1月、株式会社アサカワホームを子会社化し、翌年10月にオープンハウス・アーキテクトに商号変更。建築請負機能を強化した。2016年10月、愛知県名古屋市に進出。2018年7月、株式会社ホーク・ワンの株式を取得し、同年10月に完全子会社化。ホーク・ワンは首都圏・名古屋圏で戸建分譲を展開、売上高に貢献した。2019年には福岡県・千葉県にも営業センターを開設し、関東・中部・九州へネットワークを広げた。

プレサンスコーポレーションの連結子会社化(2020~2021年)

2020年5月、関西圏で投資用マンションに強みを持つ株式会社プレサンスコーポレーションの株式を31.9%取得し、持分法適用関連会社とする。翌2021年1月には追加取得により議決権所有割合64.45%とし、連結子会社化した。これにより事業エリアを近畿・東海・沖縄に拡大し、マンション事業の規模を飛躍的に拡大した。プレサンス社はワンルームマンション(投資型)とファミリーマンションの企画開発・販売・賃貸管理を手掛け、2024年9月期の売上高は2,267億円に達する。

メルディア統合と現中期計画(2023年~)

2023年10月、株式会社メルディアとその子会社を連結子会社化。メルディアは首都圏・名古屋圏で戸建分譲を展開し、さらに埼玉県南部・東京都北部で事業を持つ永大を傘下に収めた。2023年11月に発表した3カ年基本方針(2024年9月期~2026年9月期)では、累計当期純利益目標を2,500億円(後に3,055億円へ上方修正)とし、成長投資5,000億円(うちM&Aに3,500億円)を計画。株主還元として総還元性向40%以上を掲げ、積極的な財務運営を進めている。

年表34件を開く

1990年代

  • 1997年9月創業株式会社オープンハウスを創業し、新築一戸建住宅の売買仲介事業を開始
  • 1997年9月本社を東京都渋谷区に開設
  • 1997年10月「株式会社センチュリー21・ジャパン」とフランチャイズ契約を締結

2000年代

  • 2001年2月自社新築一戸建住宅の販売開始
  • 2001年9月M&A創建ビルド有限会社の全出資持分を取得し100%子会社化(2002年7月に株式会社に組織変更、2004年8月に株式会社泊ビルドに商号変更)
  • 2006年10月商号変更株式会社泊ビルドを株式会社オープンハウス・ディベロップメントに商号変更
  • 2007年3月神奈川県川崎市高津区に「溝口営業センター」を開設し、神奈川県での営業を開始
  • 2007年8月商号変更イトーピアビジネスネット株式会社の全株式を伊藤忠商事株式会社より購入し、子会社(取得時持分67%、2010年9月に100%取得)とし、株式会社アイビーネットに商号変更
  • 2008年10月株式会社オープンハウス・ディベロップメントがマンションの販売開始

2010年代

  • 2010年1月東京都千代田区丸の内に「丸の内事務所」を開設(本社機能を一部移転)
  • 2010年9月M&A株式会社アイビーネットの持分を追加取得し、100%子会社化
  • 2010年9月創業米国カリフォルニア州にOpen House Realty & Investments, Inc.を設立
  • 2010年9月創業中国上海市に旺佳建築設計諮詢(上海)有限公司を設立
  • 2011年10月創業東京都千代田区丸の内に株式会社OHリアルエステート・マネジメントを設立
  • 2012年9月「株式会社センチュリー21・ジャパン」との間のフランチャイズ契約を解約
  • 2013年1月本店所在地を東京都千代田区丸の内に移転
  • 2013年9月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 2015年1月M&A株式会社アサカワホームの株式を取得し、100%子会社化
  • 2016年10月商号変更株式会社アサカワホームを株式会社オープンハウス・アーキテクトに商号変更
  • 2016年10月愛知県名古屋市中区に「栄営業センター」を開設し、愛知県での営業を開始
  • 2016年12月東京都渋谷区に戸建の「オープンハウスグループ 渋谷ショールーム」を開設
  • 2017年9月東京都中央区に「OPENHOUSE GINZA SALON」を開設
  • 2017年9月愛知県名古屋市中区に「名古屋マンションギャラリー」を開設
  • 2017年10月埼玉県さいたま市浦和区に「浦和営業センター」を開設し、埼玉県での営業を開始
  • 2018年7月M&A株式会社ホーク・ワンの株式を取得し子会社化(同年8月の取得分を含む議決権の所有割合69.7%)
  • 2018年10月M&A株式会社ホーク・ワンを株式交換により100%子会社化
  • 2019年1月福岡県福岡市中央区に「天神営業センター」を開設し、福岡県での営業を開始
  • 2019年3月愛知県名古屋市中村区に「名古屋サロン」を開設
  • 2019年3月東京都新宿区に「飯田橋マンションギャラリー」を開設
  • 2019年7月千葉県市川市に「本八幡営業センター」を開設し、千葉県での営業を開始

2020年代

  • 2020年5月株式会社プレサンスコーポレーションの株式を取得し持分法適用関連会社化(議決権の所有割合31.9%)
  • 2020年11月福岡県福岡市に「天神マンションギャラリー」を開設
  • 2021年1月M&A株式会社プレサンスコーポレーションの株式を追加取得し連結子会社化(議決権の所有割合64.45%)
  • 2021年3月商号変更株式会社OHリアルエステート・マネジメントを株式会社オープンハウス・リアルエステートに商号変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 3カ年累計当期純利益2026年9月期まで3,055億円
  • 自己資本比率35%以上
  • ネットD/Eレシオ1.0倍以下
  • 3カ年成長投資額2026年9月期まで5,000億円
  • 3カ年累計株主還元額2026年9月期まで1,300億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    3カ年基本方針に基づく経営資源配分

    2024年9月期から2026年9月期までの3カ年で累計当期純利益3,055億円を前提に、自己資本比率35%以上、ネットD/Eレシオ1.0倍以下の財務健全性維持、3,500億円のM&Aや1,500億円の既存事業投資などの成長投資、総還元性向40%以上の株主還元を実施する。

  2. 02

    戸建関連事業の成長強化

    主力事業である戸建関連事業において、好立地の用地仕入れ(仕入力)、低コストで良質な住宅を供給する商品力、多店舗展開による営業力を強化し、関西圏など4大都市圏へ出店を拡大して市場シェア拡大を図る。

  3. 03

    M&Aによる事業規模拡大とシナジー創出

    プレサンス社やメルディア社などを完全子会社化し、グループ全体の販売力・供給力・商品ラインナップの拡充、調達コスト低減などのシナジーを追求。既存領域の規模拡大と新領域への進出をM&Aで加速する。

  4. 04

    マンション・収益不動産・米国事業の拡大

    利便性の高い都心部でコンパクトマンションを展開し、収益不動産は小規模・短期物件中心にリスク管理しながら持続的成長を図る。富裕層の米国不動産需要にも対応する。

  5. 05

    私募リート事業の展開

    グループの投資用不動産開発力を活かし、スポンサーとして私募REITに物件を継続供給することで、賃貸マンションやホスピタリティアセットへの投資を支援する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,620人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は914万円で、9期前と比べて+42.4%平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は4.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月1,258
2017年9月1,522
2018年9月2,263
2019年9月64229.03.02,642
2020年9月65629.03.32,876
2021年9月64529.33.24,087
2022年9月69833.33.74,493
2023年9月73233.53.94,904
2024年9月93234.34.26,1071,950
2025年9月91434.74.56,6202,204

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率25.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)50.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 8 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社 — 大阪市 中央区111億円
プレサンスコーポレーション事業
本社 — 東京都 渋谷区1,271百万円
戸建関連事業
本社 — 東京都 中野区1,245百万円
戸建関連事業 収益不動産事業
本社 — 東京都 杉並区1,103百万円
戸建関連事業
本社 — 東京都 千代田区1,032百万円
戸建関連事業 マンション事業 収益不動産事業
本社 — 東京都千代田区736百万円
全社
本社 — 東京都 新宿区572百万円
戸建関連事業 収益不動産事業
その他 — その他196百万円
本社 — 大阪市 淀川区5百万円
その他
主な関係会社
  • 国内
    株式会社オープンハウス・ディベロップメント(注)2、3、4、6
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オープンハウス・リアルエステート(注)3、4、6
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 海外
    Open House Realty & Investments, Inc. (注)2、3、5
    米国 カリフォルニア州 ロサンゼルス
    議決権100.0%
  • 海外
    Open House Texas Realty & Investments LLC (注)5
    米国 テキサス州 ダラス
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アイビーネット(注)3、4
    大阪市淀川区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オープンハウス・アーキテクト(注)3、4
    東京都中野区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ホーク・ワン(注)3、4、6
    東京都杉並区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社プレサンスコーポレーション(注)2、6
    大阪府大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社メルディア(注)3
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 海外
    MELDIA DEVELOPMENT LLC (注)2、5
    米国 デラウエア州 ケント
    議決権100.0%
  • 国内
    その他52社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は1.3兆円営業利益1,459億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.1%、利益が+22.5%。

売上高
+3.1%
1.3兆円
営業利益
+22.5%
1,459億円
純利益
+8.4%
1,007億円
営業利益率
10.9%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高1.5兆円1.3兆円
営業利益1,800億円1,459億円
純利益1,185億円1,007億円
1株あたり配当¥205¥205

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は3,342億円、営業利益は366億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+37.2%、営業利益は+35.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q2,93639013.3249
2023年3Q2,43527111.1169
2023年4Q3,632307
2024年1Q3,04832610.7330
2024年2Q2,9802317.8189
2024年4Q6,9316349.1410
2025年2Q6,43473811.5466
2025年4Q6,93172110.4541
2026年2Q6,89284412.2570
2026年3Q3,34236611.0243

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は623億円から1.3兆円へ21.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.9%。売上は13期、純利益は13期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月0.064525
東京証券取引所市場第一部に株式を上場
2013年9月0.109257
2014年9月0.1112978
株式会社アサカワホームの株式を取得し、100%子会社化
2015年9月0.18203126
株式会社アサカワホームを株式会社オープンハウス・アーキテクトに商号変更
2016年9月0.25292187
東京都中央区に「OPENHOUSE GINZA SALON」を開設
2017年9月0.30361248
株式会社ホーク・ワンの株式を取得し子会社化(同年8月の取得分を含む議決権の所有割合69.7%)
2018年9月0.39461318
福岡県福岡市中央区に「天神営業センター」を開設し、福岡県での営業を開始
2019年9月0.54549394
福岡県福岡市に「天神マンションギャラリー」を開設
2020年9月0.58774595
株式会社プレサンスコーポレーションの株式を追加取得し連結子会社化(議決権の所有割合64.45%)
2021年9月0.81976696
2022年9月0.951,212779
2023年9月1.151,369921
2024年9月1.301,1911,2039.2929
2025年9月1.341,4591,39510.91,007

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高1.3兆円のうち、営業利益として残るのは1,459億円10.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,007億円、売上の7.5%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.8%1.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.3%972億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.9%1,459億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
10.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.4pt
7.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+7.2pt
20.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが295億円、投資CFが−111億円で、差し引きのフリーCFは184億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は4,077億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月−136−2139−13893
2013年9月42−512737259
2014年9月−114−26125−140244
2015年9月−15218323−134433
2016年9月98−2717371675
2017年9月−8−13252−21909
2018年9月−100−126507−2261,190
2019年9月143−4872951,353
2020年9月488−2415942472,192
2021年9月5012354067363,345
2022年9月−164−44247−2083,461
2023年9月174−356491−1823,786
2024年9月1,048−226−6938223,909
2025年9月295−111−301844,077

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は1.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,388億円で、自己資本比率は38.1%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月0.0615041926.4
2013年9月0.0830048138.4
2014年9月0.1037063636.8
2015年9月0.164761,14829.2
2016年9月0.206411,40831.1
2017年9月0.268341,73332.3
2018年9月0.391,1352,79927.0
2019年9月0.451,3813,07830.9
2020年9月0.572,3373,35341.0
2021年9月0.883,4715,32833.4
2022年9月1.033,9576,35532.7
2023年9月1.204,8047,18334.7
2024年9月1.285,3597,46236.2
2025年9月1.415,3888,73238.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
4,219億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5,149億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8,732億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE131社中32位あたり、逆に低いのは売上成長率131社中102位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.1%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.9%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
38.1%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
3.1%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥7,741で、1年前と比べて+3.2%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥7,741-3.4%1ヶ月-6.1%1年+3.2%時価総額9,344億円
過去52週の値幅
安値¥7,187高値¥11,790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.9倍
PER (会社予想)7.3倍
PBR1.45倍
配当利回り2.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に8061円まで下落し、その後は8000円台で推移しています。8月21日時点で8136円と、直近の戻り場面があるものの、25日移動平均線(8373円)を下回っており、短期的な調整局面が続いています。52週高値11790円からは大きく乖離し、52週安値7187円に対しては+13.2%の水準です。出来高は8月12日に71万株まで増加しましたが、直近は40万株前後に落ち着いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは8.3倍で業界平均14.7倍を大きく下回り、予想PERも7.7倍と割安だ。PBRは1.5倍で平均1.8倍を下回る。ROEは20.1%と高水準で収益性が高い。配当利回りは2.5%と平均3.0%より低いものの、配当性向は25.7%と低く、今後の増配余地がある。総合すると割安感が強い。成長と還元のバランスは良好だが、配当利回りはやや低い。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.9倍14.9倍
PER (予想)7.3倍
PBR1.45倍1.84倍
ROE20.1%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

住宅需要の先行きと金利動向が主な論点。都心部のマンション需要は根強く、価格上昇が続く一方、金利上昇による住宅ローン負担増が需要を冷やすリスクがある。強気派は供給制約による価格の下支えと財務体質の改善を評価する。弱気派は販売戸数の伸び悩みと用地価格高騰による収益圧縮を懸念する。今後の住宅市場の需給バランスと同社の仕入れ力が投資判断の分かれ目となる。

プラスに働く材料7
  • 一貫体制で高収益を実現

    仕入から販売まで内製化し、高い営業利益率を維持。

  • 都心部の需要が堅調

    マンション価格は上昇を続け、高所得者層の需要は底堅い。

  • 財務体質は安定

    自己資本比率は高く、金利上昇にも耐えうる財務基盤。

  • 2025年9月期に営業益1,459億円・純益1,007億円決算発表後影響

    営業利益は前期比22.5%増の1,459億円、純利益1,007億円と過去最高

  • ROE20.1%と高収益構造が継続継続影響

    ROE20.1%、PBR1.63倍。資本効率の高さで増益トレンドが持続

  • 予想PER8倍と収益力の割安評価通年影響

    PER8.68倍、予想PER8倍。ROE20.1%の収益力に対して割安水準

  • 売上高1兆3,365億円と最高水準通年影響

    売上高は前期比3.1%増の1兆3,365億円。戸建事業の規模拡大が利益を支える

マイナスに働く材料7
  • 金利上昇が需要を冷やす

    住宅ローンの負担増で購入意欲が減退する可能性。

  • 用地価格の高騰で採算悪化

    都心部の用地取得コストが上昇し、粗利率を圧迫。

  • 戸建て需要は一服感

    郊外の戸建て需要は伸び悩み、販売が鈍化する恐れ。

  • 売上高の伸び率は3.1%と鈍化通年影響

    売上高の増加額は407億円、伸び率3.1%。拡大ペース減速で成長期待が低下

  • 住宅ローン金利上昇で販売戸数減少金融政策次第影響

    営業利益1,459億円の計画は金利に敏感。金利上昇で戸建受注が落ち込めば大幅減益

  • 建築費高騰による利益率圧迫継続影響

    営業利益率10.92%と改善も、建築費・人件費の上昇で粗利が悪化し、1,459億円の下振れ要因

  • 外国人持株比率35.42%の売りリスク不定影響

    外国人持株比率35.42%。グローバルなリスク回避時に売りが膨らみ需給が悪化

次の決算で確かめる点
販売戸数
需要動向と売上規模の先行指標となるため。
粗利率
用地価格と販売価格のバランスを測る重要指標。
契約率
販売の勢いと価格設定の妥当性を判断できる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり205で、前期から+7.2%いまの株価に対する利回りは2.65%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥205
1株あたり
配当利回り
2.65%
いまの株価に対して
配当性向
25.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月2555.9
2017年9月3330.049.3
2018年9月4950.835.9
2019年9月6328.644.6
2020年9月8027.035.5
2021年9月11037.540.2
2022年9月12917.334.9
2023年9月16427.137.2
2024年9月1661.224.5
2025年9月1787.225.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥205

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ4,874人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.5%を占め、残る86.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他50.243.043.843.946.348.9
外国法人31.134.834.736.035.735.4
金融機関15.119.319.117.215.813.4
自己株式0.00.00.03.56.8
証券会社3.52.82.32.72.12.1
事業法人0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01荒井 正昭31.68
02いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド(常任代理人香港上海銀行東京支店)12.63
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.17
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.74
05JP MORGAN CHASE BANK 385864(常任代理人株式会社みずほ銀行)2.45
06JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人株式会社みずほ銀行)1.83
07特定有価証券信託受託者株式会社SMBC信託銀行1.82
08今村 仁司1.42
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人株式会社みずほ銀行)1.13
10モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.06

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-19
    いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッド(Ichigo Asset Management International, Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    13.30%
    +13.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1213%、1株純資産は14期で+1105%。直近期のROEは20.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月6739718.039.4
2013年9月14453525.28.155.7
2014年9月13864523.27.482.2
2015年9月11141929.98.3101.7
2016年9月16656733.76.555.9
2017年9月22274433.88.949.3
2018年9月28596033.69.835.9
2019年9月3511,24632.37.344.6
2020年9月5251,85632.17.235.5
2021年9月5522,33026.412.040.2
2022年9月6262,80224.77.834.9
2023年9月7643,44924.46.637.2
2024年9月7833,98321.16.924.5
2025年9月8754,77720.18.825.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/9期の役員報酬は総額1,415百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約22倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福岡良介代表取締役社長48878,300
鎌田和彦代表取締役副社長60127,300
若旅孝太郎専務取締役CFO50266,100
菊池健太取締役 専務執行役員42269,400
宗正浩志取締役641,200
荒井正昭取締役Founder6040,437,200
石村等取締役73
大前由子取締役60
小谷真生子取締役61
小山恵常勤監査役5621,400
松本耕一監査役74
佐々木聖子監査役64
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
馬渕亜紀子52

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)74398141411,395199
監査役1141414
社外取締役68361

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,023字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社及び関係会社64社(うち、子会社63社及び持分法適用関連会社1社にて構成され、非連結子会社及び持分法非適用会社を除く)により構成されております。 当連結会計年度より、報告セグメントの区分を従来の「戸建関連事業」、「マンション事業」、「収益不動産事業」、「その他」、「プレサンスコーポレーション」、「メルディア」の6区分から、「メルディア」を廃止、集約し、5区分に変更しております。なお、従来「メルディア」と区分していた事業は、経営管理体制、事業内容等により「戸建関連事業」、「収益不動産事業」、「その他」、「プレサンスコーポレーション」に区分しております。 当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 各事業の内容並びに当該事業に係る当社及び主な関係会社の位置付けは次のとおりであります。 (1) 戸建関連事業 当社グループは、1997年に新築一戸建住宅の売買仲介事業会社として創業して以来、「お客様が求める住まい」を追求し続けてまいりました。2000年以降、女性の社会進出が進み、共働き世帯が増加するなどの生活スタイルの変化に伴い、利便性の高い都心部においてリーズナブルな価格の住宅を求める傾向がより強くなってきております。これら都心で手の届く価格の新築一戸建住宅を、安定的かつ効率的に供給し続けるためには、創業からの仲介機能に加えて、用地の仕入、建設を含む一連の機能を当社グループ内で完結できる体制を整備することが最良であるとの考えに至りました。そのため、当社グループは住宅業界においては他に類をみない製販一体型の事業運営を行っております。なお、戸建関連事業は、①不動産仲介、②戸建分譲(オープンハウス・ディベロップメント)、③戸建分譲(ホーク・ワン)、④戸建分譲(メルディア)、⑤建築請負(オープンハウス・アーキテクト)の5つのサブセグメントにより構成されております。 ① 不動産仲介 株式会社オープンハウス(以下「OH」という)が、当社グループが販売する新築一戸建住宅並びに住宅用地を中心として売買仲介を行っており、当連結会計年度末時点で東京都、神奈川県、愛知県、埼玉県、福岡県、千葉県、大阪府、兵庫県並びに群馬県において計73店舗の営業センターを展開しております。 また、2023年10月より当社の連結孫会社となった株式会社メルディアリアルティにおいても、同様に当社グループが販売する新築一戸建住宅等の売買仲介を行っております。 各営業センター等における営業活動を通じて、お客様のニーズを把握し新築一戸建住宅の開発に反映しております。 今後も、複数店舗の出店を通じて、事業展開エリアの拡大を図ってまいります。 ② 戸建分譲(オープンハウス・ディベロップメント) 株式会社オープンハウス・ディベロップメント(以下「OHD」という)が新築一戸建住宅並びに住宅用地を販売するほか、同社より住宅用地を購入されたお客様から一戸建住宅の建築を請負っております。同社が住宅用地の仕入、一戸建住宅の建設を行い、OHがお客様への売買仲介を行うなど、新築一戸建住宅を供給するプロセスを当社グループ内で完結することで、効率的な事業運営を実現しております。仕入においては、同社が都心部の利便性の高い地域を中心に精力的に収集した膨大な物件情報の中からお客様のニーズに合った住宅用地を厳選し、建設においては限られた敷地面積を有効に活用することができる3階建の新築一戸建住宅を中心に構成することで、リーズナブルな価格の住宅を安定的に提供しております。 引き続き、仕入及び建設機能を強化し、当社グループの新築一戸建住宅の魅力を高めてまいります。 ③ 戸建分譲(ホーク・ワン) 2018年9月末より当社の連結子会社となった株式会社ホーク・ワン(以下「ホーク・ワン」という)が、首都圏及び名古屋圏において、「良質で快適に、安心してお住まい頂ける住宅」を適正な価格で提供することを第一に戸建分譲住宅の販売を展開しております。 今後も、シェアの拡大に努めるとともに、当社グループによる仲介を通じて同社の更なる経営効率の改善も目指してまいります。 ④ 戸建分譲(メルディア) 2023年10月より当社の連結子会社となった株式会社メルディア(以下「メルディア社」という)が、首都圏及び名古屋圏において新築一戸建住宅の販売等を行っております。 また、2025年4月よりメルディア社の連結孫会社(2025年8月より連結子会社)となった株式会社永大が、埼玉県南部及び東京都北部を中心に新築一戸建住宅の販売等を展開しており、当社グループの販売エリアの拡大に貢献してまいります。 ⑤ 建築請負(オープンハウス・アーキテクト) 2015年1月より当社の連結子会社となった株式会社オープンハウス・アーキテクト(以下「OHA」という)が、首都圏、名古屋圏及び関西圏において建売事業者等を対象とする建築請負を展開しております。同社は、OHD向けの建築請負棟数を着実に増加させ、当社グループの建設機能の強化に寄与しております。 更に、OHD向けの建築請負棟数を増加させ、当社グループの戸建供給棟数の増加に貢献してまいります。 (2) マンション事業 マンション事業は、OHDが新築マンションの開発及び分譲を行っており、一部の物件においてはOHAが建築を担っております。首都圏、名古屋圏及び福岡圏の都心部を中心として利便性の高い貴重な立地において、マンション志向の強い単身者、2人世帯を対象としたコンパクトタイプ並びにファミリータイプのマンションに取り組んでおります。現場ごとのモデルルームや販売促進物等は必要最小限に留めることにより、コスト管理の徹底を図り、良質な商品をよりリーズナブルな価格で提供していく方針であります。 また、2024年11月より同社が開発するマンションのブランドを刷新し、イノバス(INNOVAS)、イノベイシア(INNOVACIA)の2ブランドにて販売を展開してまいります。 (3) 収益不動産事業 収益不動産事業は、株式会社オープンハウス・リアルエステート(以下「OHRE」という)及びOHD等にて国内収益不動産等の取得・運用・販売等を、株式会社オープンハウス・プロパティマネジメントにて一部の収益不動産の管理を行っております。当社グループが、主に首都圏の小規模な賃貸マンションあるいはオフィスビル等の収益不動産を取得し、リーシング並びにリノベーション等により資産価値を高めた後、投資用不動産として個人富裕層及び事業会社等に販売しております。また、2023年10月より当社の連結孫会社となった株式会社MAI(メルディア社の連結子会社)は分譲アパート及び収益不動産の販売並びに賃貸管理等を行っております。 今後も、市場環境の急変等による価格変動リスクを軽減しつつ売却による利益を最大化するため、小規模かつ短期間での販売が見込める物件を中心として事業を進めてまいります。 (4) その他 事業の規模並びに重要性の観点より、個別のセグメントを設けていない事業は、その他に区分しております。 Open House Realty & Investments, Inc.は、米国及びOH等の国内の関係会社とともに、日本在住の富裕層に対するアメリカの不動産に係る販売、コンサルティング、不動産管理、金融サービスを含むアメリカ不動産事業等を展開しております。 株式会社アイビーネット(以下「IBN」という)は、個人のお客様が住宅を購入される際の住宅関連ローン事業及び金融サービス事業を行っております。 (5) プレサンスコーポレーション プレサンスコーポレーションは、株式会社プレサンスコーポレーション(以下「プレサンス社」という)(注1)が運営するワンルームマンション(主に単身者向けに賃貸に供される投資型マンション)及びファミリーマンション(家族での使用を想定したマンション)の企画開発と販売を主たる事業としております。同セグメントは、主に関西圏、東海圏、関東圏及び沖縄において事業を展開しており、プレサンス社は、主にマンションの企画開発及びワンルームマンションの販売、株式会社プレサンス住販は、ファミリーマンションの販売代理並びに戸建の企画開発及び販売、株式会社プレサンスNEXT(注2)は、ワンルームマンションの販売並びに中古物件の仲介、買取及び販売、三立プレコン株式会社は、東海圏にてファミリーマンションの企画開発及び販売、株式会社メルディアDC(以下「メルディアDC」という)は、主に関西圏にてワンルームマンション及び戸建の企画開発及び販売を、それぞれ行っております。 不動産販売以外の事業においても、プレサンス社は、ワンルームマンションの賃貸管理事業(入居者の斡旋及び家賃の集金代行)及び賃貸事業(プレサンス社所有マンションの賃貸)を行っております。また、株式会社プレサンスコミュニティは、プレサンス社が分譲したマンションの建物管理及び損害保険代理事業を、メルディアDCは、マンション及びホテルの建築請負工事等の建設業を行っております。 (注)1.「株式会社プレサンスコーポレーション」は、2026年4月1日付で「株式会社プレサンス」への商号変更を予定しております。 2.「株式会社プレサンスNEXT」は、2025年10月1日付で「株式会社プレサンスリアルタ」から商号変更いたしました。 [事業系統図] 主要な関係会社及び事業内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,374字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の基本的な経営方針 当社グループは、以下の「企業使命」を達成するために、「事業展望」を目指し、「価値観」に沿った活動・行動を行ってまいります。 <企業使命> お客様のニーズを徹底的に追求し、価値ある不動産を届けます <事業展望> ① 正々堂々市場に向き合い、社会の信頼を得ます ② 慣習や常識にとらわれない発想で成長を目指します ③ 地域の活力向上に積極的に貢献し、街の元気を作ります <価値観> ① 全てを決めるのはお客様です ② 誠実さと情熱を持ちお客様に向き合います ③ 明るく前向きな態度で、元気よく礼儀正しい行動をとります ④ やる気のある人を広く受け入れ、結果に報いる組織を作ります ⑤ 愚直に泥臭く取り組む社員に挑戦の場を提供します ⑥ 全ての人が未来に期待できる職場環境を作ります (2) 経営環境 わが国経済の先行きにつきましては、雇用、所得環境の着実な改善並びに各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されております。ただし、主要国による対外的な経済政策の変更に加えて、国内物価の上昇による消費マインドの低下が個人消費に及ぼす影響は、わが国の景気を下押しするリスクとなるほか、金融資本市場の動向には、引き続き注意が必要であります。 当社グループが属する不動産業界につきましても、緩やかな景気回復のもと、マンション価格の高騰が続く一方で、販売戸数は限定的であることから、利便性の高い都心部におけるマンション並びに手頃な価格の戸建住宅に対するニーズが、より高まることが想定されております。また、都市部における家賃上昇も顕著となるなか、緩和的な金融環境を背景として、収益不動産等の投資用不動産に対する高い需要が見込まれております。加えて、富裕層においては円からドルへの資産分散ニーズから、アメリカ不動産への需要も高まっております。 このような事業環境のもと、当社グループにつきましては、戸建及びマンションによって構成される実需不動産並びに収益不動産及びアメリカ不動産によって構成される投資不動産によるポートフォリオ経営により、企業価値の向上を図ってまいります。 (3) 中期的な経営方針及び対処すべき課題 ① 3カ年の基本方針 当社グループは、2023年11月に3カ年の基本方針(2024年9月期~2026年9月期)を発表いたしました。当時の事業環境が不透明であったため、基本方針においては一定の利益前提のもとで、財務方針、投資方針、株主還元方針を策定いたしました。 利益前提につきましては、当初、3カ年累計の当期純利益を2,500億円と設定いたしました。その後、足元の事業進捗を踏まえ段階的に引き上げ、2025年11月には3,055億円に上方修正いたしました。 財務方針につきましては、重視する指標として、自己資本比率をこれまでの30%以上から35%以上に引き上げました。ネットD/Eレシオは1.0倍以下を継続いたします。いずれも、不透明な経済環境の中で、より安全性の高い財務体質を維持することを企図しております。引き続き資本効率を重視しつつ、M&A等の成長投資にも機動的に対応できる資金調達力を保持することを目指しております。 成長投資方針につきましては、3カ年で5,000億円の成長投資を想定しております。内訳としましては、国内、海外を合わせたM&Aに3,500億円(2023年11月のメルディア社の完全子会社化に伴う投資額約1,000億円を含んでおります。)、棚卸資産の増加並びに米国開発事業、DX、サステナビリティ等の既存事業への投資に1,500億円を想定しております。 株主還元方針につきましては、当初、3カ年累計の株主還元額を1,000億円と設定しておりました。その後、当期純利益の伸長に伴い、2025年11月には1,300億円に上方修正いたしました。これは、2025年3月に株主還元指標を配当性向20%以上から総還元性向40%以上へ、より株主還元重視の指標への変更も踏まえたものであります。 以上のとおり、財務の健全性維持、成長投資及び株主還元の3点について経営資源の適切な配分を重視した企業運営を行ってまいります。 ② 重要課題(マテリアリティ) 当社グループは、2023年11月発表の3カ年の基本方針の策定にあたり、以下のマテリアリティを設定しております。 <重要課題(マテリアリティ)> (ⅰ) ガバナンス、コンプライアンスの改革 (ⅱ) 顧客満足の向上 (ⅲ) 人材採用の強化 (ⅳ) サステナビリティの推進(サステナブルな社会及び企業の成長) (イ) 人的資本の価値最大化 (ロ) 健康及び安全な暮らしの実現 (ハ) 脱炭素への貢献 なお、その他の事業推進にかかる対処すべき課題につきましては、以下のとおりであります。 ③ 戸建関連事業を中心とする継続的な成長 イ.戸建を主軸とする既存事業の成長 当社グループは、戸建関連事業を主力事業と位置付けており、土地の仕入れから、設計・施工、販売までの業務をグループ内で行う製販一体体制を特徴としています。同事業においては、好立地の用地を適正価格で仕入れる仕入力、良質な住宅を低コストで建設し、マーケットインの発想でお客様のニーズにあった商品をリーズナブルな価格で提供する商品力、現住居の徒歩圏内で購入されるお客様の比率が高いという特性に合致した多店舗展開に支えられた営業力の全てが当社グループ独自の経営資源として重要であります。今後も、仕入力、商品力、営業力を更に強化し、戸建を主軸とする既存事業の成長を図ってまいります。 ロ.戸建関連事業の関西圏への進出 当社グループの戸建関連事業を今後も拡大させるためには、新築一戸建住宅の販売拠点となる営業センターの出店を継続することが重要であります。これまで、東京都23区、神奈川県川崎市及び横浜市から周辺エリアに加え、愛知県名古屋市並びに福岡県福岡市等への出店に取り組んでまいりました。加えて、2022年9月期より関西圏においても販売を開始いたしました。今後も、4大都市圏における市場シェアの拡大を目指してまいります。 ハ.マンション事業の着実な成長 当社グループは、利便性の高い都心立地でコンパクトタイプの居室を中心としたマンション事業を展開しており、お客様から立地と価格に関しての高いご支持をいただいております。これまで、首都圏、名古屋圏、福岡圏の都心部において事業を展開してまいりました。引き続き、マンション事業の拡大を視野に入れつつ、物件ごとの採算も重視し着実な成長を目指してまいります。 ニ.収益不動産事業の持続的成長 金融緩和政策の継続により、引き続き投資用不動産に対する需要は高水準で推移することが見込まれております。今後も、当社グループが展開する収益不動産事業においては、規模が小さく、事業期間の短い物件を中心として展開することにより、事業リスクをコントロールし、短期的には金融機関の融資姿勢等に鑑み慎重に事業を運営しつつ、収益不動産事業の持続的成長を図ってまいります。 ④ プレサンス社及びメルディア社とのグループシナジーの追求 イ.プレサンス社との首都圏での新築投資用マンション事業の展開 当社グループが持つ首都圏での膨大な土地情報とプレサンス社が持つ投資用マンション事業のノウハウ及び強力な販売力を活用するために、両者が協力して首都圏での投資用マンション事業の展開に向け、取組みを進めております。引き続き、プレサンス社とのシナジー効果の実現を追求してまいります。 ロ.メルディア社との販売協力による戸建事業全体の底上げ 当社グループが持つ販売力を活用することにより、メルディア社の物件供給量が増えることとなります。また、当社グループの販売においても、これまでのOHD、ホーク・ワンに加えて、同社が開発するデザイン性に優れた物件を取り扱うことにより、顧客の選択の幅を拡げる等両者の戸建事業全体の底上げに繋がっております。引き続き、メルディア社とのシナジー効果の実現を追求してまいります。 ⑤ M&Aの推進 イ.M&Aの進捗状況 当社は、更なる成長に向けて、事業シナジーを発現できるM&Aに積極的に取り組んでおります。例えば、2015年1月にはOHAを、2018年10月にはホーク・ワンを、それぞれ完全子会社化いたしました。OHAについては、引渡棟数が2,173棟から4,307棟へ2,134棟(注)増加し、ホーク・ワンについては、引渡棟数に占めるOH仲介件数が25棟から1,725棟へ1,700棟(注)増加するなど、いずれも、当社の連結子会社となって以降、受注棟数の大幅な増加等による売上高の増加を実現しています。また、当社グループとしてのスケールメリットの実現による調達コストの低減や仕入れの効率化を通じた営業利益の大幅な伸長も実現しており、更に、当社グループの採用ノウハウ、リソースを相互に活用することで、より多くの人材採用にも成功しております。このように、当社は、M&Aを通じた当社グループ全体としての着実な業績拡大及び経営効率の改善を実現してまいりました。 加えて、当社は、地域補完及び商品補完関係の構築等を目指し、当社とプレサンス社の経営資源や経営ノウハウを融合することによる事業シナジーを発現させること等により、両者並びに両者のお客様、株主、従業員、取引先及び関係者の皆様にとっての利益の最大化を図るべく、2020年4月にプレサンス社との間で資本業務提携契約を締結し、その後、2020年5月にはプレサンス社の総議決権数(2020年3月31日現在)の31.9%の取得を完了し、プレサンス社を当社の持分法適用関連会社といたしました。しかしながら、2020年9月時点で、プレサンス社の足許の事業環境については、取引金融機関のプレサンス社に対する融資姿勢は依然として慎重になっており、加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大は沈静化するに至っておらず、更なる感染の流行により、コロナ禍の影響がより深刻化するおそれもあることが改めて認識されました。かかる状況を受け、当社はプレサンス社の信用補完及び資金調達の安定化、並びにシナジーの実現可能性の更なる向上のために、プレサンス社を連結子会社とすることの検討を開始し、2021年1月には第三者割当増資及び金融商品取引法に基づく公開買付により、2020年5月の取得分と合わせてプレサンス社の総議決権数(2020年9月30日現在)の64.45%を取得し、プレサンス社を当社の連結子会社といたしました。 また、プレサンス社に対して、当社は2025年1月、金融商品取引法に基づく公開買付を開始し、同年3月、従来の保有分と合わせてプレサンス社の総議決権数(2024年9月30日現在)の94.74%を取得いたしました。なお、プレサンス社は同年3月に東京証券取引所スタンダード市場を上場廃止となり、その後の株式売渡請求の効力発生により、同年4月に当社の完全子会社となりました。これにより、当社グループはプレサンス社との親子上場を解消し、ともにグループ利益の最大化を目指してまいります。 更に、メルディア社に関しては、物件供給力と販売力を相互に活用した両社の戸建事業全体の底上げ、同社のデザイン性に優れた戸建を加えることによる当社の商品ラインナップの拡充、スケールメリットを活かした各種購買力強化によるコスト競争力向上、同社の金融機関取引の円滑化・安定化等、同社の再建及び両社の企業価値を向上させるため、2023年8月に金融商品取引法に基づく公開買付を開始し、同年10月には同社の総議決権数(2023年5月31日現在)の93.02%の取得を完了し、当社の連結子会社といたしました。その後、同年11月に株式売渡請求により当社の完全子会社としております。 当社は、これらの連結子会社化が実現したことを受けて、独立系総合不動産会社として、当社グループの連結売上高を競合の大手不動産会社に迫る規模とすること及び業界におけるポジショニングの更なる向上を目指してまいります。 (注)それぞれ、OHAにおける、株式取得完了日(2015年1月15日)の直前決算期(2014年12月期)から当社の直近決算期(2025年9月期)までの引渡棟数の増加数、ホーク・ワンにおける、株式取得完了日(2018年10月1日)の直前決算期(2018年9月期)から当社直近決算期(2025年9月期)までの当社仲介件数の増加数を記載しております。 ロ.既存領域及び新領域への積極的な投資 当社グループは、戸建関連事業を主力事業と位置付けるとともに、外部環境の変化を踏まえた成長分野への新規参入を図ることにより、効率的な事業ポートフォリオを構築することを目指しております。今後も、既存領域での規模の拡大並びに収益力の改善に加え、新領域への進出等により成長スピードの加速を目的とするM&Aに取り組んでまいります。 ⑥ 住居系を中心とする私募リート事業の展開 当社グループ及びプレサンス社の投資用不動産の開発力及び情報収集力を活用し、株式会社オープンハウス不動産投資顧問が資産運用委託を受けるオープンハウスリート投資法人(私募REIT)のスポンサー企業として、賃貸マンション並びにホスピタリティアセット等の投資用不動産を継続して供給することにより成長をサポートする事業を展開しております。2022年9月期に投資法人を設立し、一定の資産規模にて運用しております。 ⑦ アフターコロナにおける環境の変化に伴う新たな事業機会の獲得 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、当社が属する不動産業界においては賃料の低下及び不動産売買市場の状況悪化が散見され、当社においても2020年4月の戸建の仲介契約件数は前年同月比で相当程度減少するなど、一定の影響がみられました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大による環境の変化をきっかけとして、家族が揃って自宅で過ごす時間が増えたこと並びにテレワークの機会が増えたことにより、住まいに対する新たなニーズが発生し、戸建に対する需要は一気に高まりました。このように、新型コロナウイルス感染症が拡大する環境下においても、当社グループの主要事業である戸建関連事業が牽引する形で、中期経営計画における取組み事項は、順調に進捗いたしました。 その後、ウィズコロナからアフターコロナに至る環境の変化に伴い、戸建に対する極めて高い需要は平準化する傾向を示したものの、都心部の利便性の高い戸建に対する需要は堅調に推移しております。かかる環境下においても当社グループにとっての新たな事業機会を獲得するべく、引き続き、当社グループの主要事業である戸建関連事業を推進してまいります。 (4) 目標とする経営指標 当社グループは、安全性の高い財務体質を保持するため、2023年11月に発表した3カ年の基本方針にて、自己資本比率35.0%以上及びネットD/Eレシオ1.0倍以内を維持することを、目標とする経営指標として定めております。当連結会計年度においては、自己資本比率は38.1%、ネットD/Eレシオは0.6倍となりました。
事業等のリスク5,968字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を以下のとおり記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。なお、本文における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業を取り巻く経営環境について ① 景気動向、金利動向等の影響 当社グループが属する不動産業界の企業業績は、景気動向、金利水準、地価の水準、為替相場等のマクロ経済要因の変動等と密接に関係しております。そのため、不動産市況、住宅ローン金利及び消費税増税の動向、人口動向、不動産に係る税制の改正等の経済状況や政策動向並びに住宅取得希望者の心理動向等が、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 ② 営業エリアが首都圏に集中していること並びに競合及び災害等の影響 当社グループは、首都圏を中心として、不動産の仲介のほか、新築一戸建住宅、新築マンション並びに中古収益不動産の販売並びに建築請負等を行っております。 首都圏は、住宅及び収益不動産に対する需要が高いことから、競合他社が多く競争が今後更に激化する可能性があります。近年は名古屋圏、福岡圏及び関西圏で事業を展開しておりますが、これらの地域においても競合他社との競争に晒されています。当社グループよりも仕入力、販売力、ブランド力等において競争優位に立つ競合他社の影響等により、当社グループの土地の仕入力及び販売力の相対的な低下並びに価格変動等により急激に需要が低下する場合には、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの営業活動は首都圏を中心として都市部で展開しているため、首都圏その他の都市部の人口動向、地理的変化、平均収入の変化、地域経済、不動産市況等の影響を特に受けやすく、それにより当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 更に、当社グループが事業を展開する地域において地震、台風その他の災害が発生した場合、人的・物的被害のほか、工事の遅延、開発・販売ができなくなるおそれ、不動産の価値が減少するおそれ、修復等に費用を要するおそれなど、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ③ 気候変動について 当社グループは、不動産を顧客に提供する事業を展開していることから、気候変動に伴う政策及び法規制の強化並びに自然災害の多発及び激甚化は、当社グループの事業に影響を与える可能性があるものと認識しております。そのため、サステナビリティ委員会においてTCFD提言に沿ったシナリオ分析に基づき、当社グループに及ぼすリスク及び機会の特定、重要度の評価、財務影響の算出並びに今後推進すべき対応策の検討を実施いたしました。 その詳細につきましては、2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)脱炭素の貢献(TCFD提言に沿った開示)に記載のとおりであります。 しかしながら、今後、想定を超える気候変動に伴う政策及び法規制の強化並びに自然災害の多発及び激甚化により、対応する費用が多大となる場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 感染症等の流行について 新型コロナウイルス感染症については、感染症法上の位置づけが第5類感染症に分類され、感染拡大による経済活動等の停滞リスクは低減いたしました。 しかしながら、今後新型コロナウイルス感染症以外の治療方法が確立されていない感染症が流行した場合には、当社グループの事業、業績、流動性及び財政状態に重大な悪影響を与える可能性があります。 また、感染予防対策として、当社グループ、顧客、外注先、仕入先及び提携先において活動が制限される結果、当社グループの強みである営業活動への支障やサプライチェーンの混乱等が生じる可能性があります。加えて、感染予防対策が有効である保証はなく、当該対策が奏功しない場合には当社グループの事業活動及び事業計画の遂行に悪影響を及ぼすおそれがあります。 一方で、新たな感染症の感染拡大は、当社グループにとって新たな事業機会でもあると考えておりますが、事業機会が今後も継続する保証はありません。 なお、当該感染症が当社グループに与える最終的な全体の影響の程度は、感染症の収束時期など今後の事態の進展によるため、極めて不透明であり、予測することが困難です。その影響の程度によっては、当社グループの事業、業績、流動性及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 (2) 土地の仕入れ、木材・建材などの調達や人件費等について 当社グループは、首都圏その他の都市部の物件を中心に用地を仕入れており、当該仕入れのコストが開発コストの相当部分を占めておりますが、首都圏その他の都市部における物件の供給不足等の当社グループがコントロールできない外部要因により、仕入価格が高騰する可能性があります。また、当社グループが提供している新築一戸建住宅並びにマンション等は、木材・建材その他の原材料を使用しております。これらの原材料が、為替相場の変動並びに当該原材料の生産国におけるカントリーリスク等により価格高騰する可能性があります。更に、建築業界における人材不足等を背景として建築工事に係る人件費が高騰する可能性もあります。これらのコストの上昇を販売価格に転嫁することが難しい場合には、当社グループの業績に重大な悪影響を与える可能性があります。 (3) 事業戦略について 当社グループは、成長のための事業戦略を掲げて様々な取組みを行っておりますが、将来の業績や市場環境には不確実性が内在しており、多様な要因により事業戦略が奏功しない可能性や事業戦略を変更せざるを得ない可能性があります。 例えば、当社グループが戸建関連事業を展開する、首都圏、名古屋圏、福岡圏並びに関西圏において、出店候補地の立地条件、競合企業の動向、エリア特性及び採算性等の総合的な判断に基づき、店舗展開を行っていく方針であります。今後、当社グループの出店条件に合致する物件が見つからず、新規出店が進まない場合には、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 (4) M&Aについて 当社グループは、事業拡大のため事業戦略の一環として企業買収、戦略的出資、提携等のM&Aを行っており、今後も推進してまいります。しかしながら、今後、当社グループの事業戦略に合致する適切な対象企業候補が見つかり、当該対象企業候補との間で、適切な条件でM&Aを実施することができる保証はありません。また、2023年11月にメルディア社、2025年4月にプレサンス社を完全子会社化いたしましたが、このようにM&Aを実施した場合においても様々なリスクがあり、例えば、対象企業との事業統合が計画通り進まない可能性、想定していたシナジー効果が実現しない可能性、M&Aに必要な業務にリソースが割かれることにより当社グループの通常の事業活動に支障が生じる可能性、対象企業の優秀な人材が流出する可能性、当社グループのコンプライアンスに係る水準と同等の水準で対象企業を運営できない可能性、対象企業の価値評価等を見誤る可能性、将来の減損の対象となりうる多額ののれんを計上する可能性、M&Aに関連して当社グループの負債が増加する可能性があります。一方、当社グループが対象企業の非支配株主持分のみを取得する場合には、対象企業の経営を有効に監督、コントロールすることができず、戦略的投資の効果を実現する上で当社グループが最適と考える対象企業の経営方針、事業戦略が実行されない可能性があり、かかる場合には、当社の事業、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。また、提携先との提携関係が存在することによって、将来における他の潜在的な提携候補先との協働に関する自由度が制限される可能性があります。以上のようなリスクにより、場合によっては当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (5) 有利子負債への依存について 当社グループは、事業用地並びに物件取得資金及び運転資金は、主として金融機関からの借入金によって賄っております。当連結会計年度末(2025年9月30日)現在、当社グループの連結有利子負債残高は720,063百万円となり、前連結会計年度末(2024年9月30日)と比較して108,291百万円増加しました。また、総資産に占める有利子負債の比率は51.0%となっております。 現在の金利水準が変動する場合には、業績に影響を与える可能性があります。また、今後金融情勢の急速な変動等何らかの理由により十分な資金が調達できない場合には、当社グループの業績、財政状態及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 (6) 不動産開発における収益認識までの期間の長期化等について 当社グループが営む不動産の販売事業では、用地の仕入れから一般消費者への販売までに相当の期間を要し、また、当該期間中において複数回にわたり多額の投資を行う必要があります。一般消費者への販売完了までの間には、原材料の価格高騰や人材不足、顧客の需要の変化などといった当社グループがコントロールのできない外部要因によって、想定外の期間や費用を要する可能性があります。また、開発が遅延することによって、当社グループが在庫を当初の計画よりも長く抱えざるをえず、その間に市況が悪化した場合には、棚卸資産の評価損の計上にもつながりうるほか、収益の認識にも遅れが生じ、当社グループの業績及び財政状態に重大な悪影響を与える可能性があります。更に、当初の計画通りに開発を完了できない場合には、当社グループの信用毀損や顧客に対する責任が生じる可能性もあります。 (7) 棚卸資産について 当社グループは、不動産の販売事業を行っており、棚卸資産として販売用不動産、仕掛販売用不動産を計上しております。なお、2025年9月末現在における状況は以下のとおりであります。 販売用不動産及び仕掛販売用不動産の内訳 内訳   販売用不動産(百万円)   仕掛販売用不動産(百万円) 戸建関連   62,461   243,665 マンション   1,266   100,118 収益不動産   60,917   25,914 その他   21,615   39,471 プレサンスコーポレーション   21,290   193,274 総計   167,551   602,444 当社グループが保有する棚卸資産の不動産価値は様々な要因により下落する可能性があります。また、当社グループでは、想定していた価格での販売が困難な場合には、在庫リスクを軽減するため、販売価格の値引きにより販売を促進させる施策をとることがあります。それら施策の実行に伴う利益の減少並びに棚卸資産の評価損が多額となる場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (8) 外注管理について 当社グループは、新築一戸建住宅の建設に際して、施工監理業務(品質・安全・工程・コストの各監理)を除き、原則として請負業者に分離発注の上、外注をしております。また、マンション建設業務においては、施工監理業務も含め大部分を建設業者に外注をしております。 このように施工業務の大部分を外注に依存しているため、外注先を十分に確保できない場合、外注先による工事の品質に問題がある場合又は外注先の経営不振並びに工期遅延が発生する場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9) 人材の確保について 当社グループは、今後も戸建関連事業を中心に展開してまいります。お客様のニーズに合った良質の商品及びサービスを提供していくためには、高い潜在能力を持ち、お客様にご満足いただける商品提案等のできる人材に、教育訓練を実施して戦力化していくことが経営上の重要な課題であります。 当社グループは、今後も事業の拡大に伴い、積極的に優秀な人材を数多く採用していく方針でありますが、そうした人材が十分に確保できない場合、又は現在在籍している人材が流出する場合、人材確保に関してコストが増加する場合等には、事業の展開や業績に影響を与える可能性があります。 (10) 瑕疵担保責任又は契約不適合責任について 当社グループでは、住宅の品質確保の促進等に関する法律により、新築住宅の構造上主要な部分及び雨水の浸水を防止する部分について10年間の瑕疵担保責任又は契約不適合責任を負っています。万が一、当社グループの販売した物件に重大な瑕疵があるとされた場合には、その直接的な原因が当社グループ以外の責によるものであっても、当社グループは売主としてその責任を負うことがあります。その場合には、補償工事費の増加や当社グループの信用力低下により、当社グループの業績、財政状態及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 (11) 法的規制について 当社グループは、事業運営上、宅地建物取引業法、建築基準法、都市計画法、建設業法、国土利用計画法、貸金業法、環境規制等による法的規制を受けております。 当社グループは、これらの許認可等を受けるための諸条件及び関係法令の遵守に努めており、現状において当該許認可等が取り消しとなる事由は発生しておりません。今後、これらの関連法規が改廃された場合や新たな法的規制が設けられる場合、又はこれらの法令等の規制について遵守できなかった場合には、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 (12) 個人情報の管理について 当社グループは、各事業において、見込顧客情報及び取引顧客情報等、当社グループ事業を通して取得した個人情報を保有しており、個人情報の保護に関する法律等による規制を受けております。 これらの個人情報については、個人情報を有する当社グループの各社にて細心の注意を払って管理しております。しかしながら、万が一、外部漏洩等の事態が発生する場合には、損害賠償や社会的信用の失墜等により、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,360字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態及び経営成績の状況の概要は、以下のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態 a.資産 当社グループの当連結会計年度末における総資産は1,412,001百万円となり、前連結会計年度末と比較して129,910百万円増加しました。これは主として、販売用不動産及び仕掛販売用不動産が合わせて85,817百万円増加したほか、投資その他の資産が16,518百万円、現金及び預金が11,941百万円増加したこと等によるものであります。 b.負債 負債は873,167百万円となり、前連結会計年度末と比較して126,995百万円増加しました。これは主として、短期借入金、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)及び社債(1年内償還予定の社債を含む)が合わせて108,291百万円増加したほか、未払法人税等が13,216百万円増加したこと等によるものであります。 c.純資産 純資産は538,834百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,915百万円増加しました。これは主として、株式会社プレサンスコーポレーションの完全子会社化等により非支配株主持分が70,988百万円減少したほか、自己株式の取得により純資産が24,999百万円減少した一方で、利益剰余金が81,324百万円、資本剰余金が13,378百万円増加したこと等によるものであります。 ロ.経営成績 当社グループの当連結会計年度における業績は、売上高は1,336,468百万円(前連結会計年度比3.1%増)、営業利益は145,933百万円(同22.5%増)、経常利益は139,491百万円(同16.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は100,670百万円(同8.3%増)となりました。 セグメント別の概況は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、「メルディア」セグメントを廃止し、既存の事業セグメントに集約することにより、報告セグメントの区分を変更しております。また、前連結会計年度のセグメント情報についても変更後の区分方法により作成しており、その数値を用いて前連結会計年度比を算出しております。その他セグメント情報の詳細につきましては、連結財務諸表「注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (戸建関連事業) 戸建関連事業につきましては、当社グループの展開エリアにおける戸建住宅に対する需要の回復に加え、前連結会計年度に取り組んだ在庫の入替えが奏功したことにより、売上高は伸長し、売上総利益率の改善が顕著となっております。 その結果、売上高は671,339百万円(前連結会計年度比2.8%増)、営業利益は69,507百万円(同36.9%増)となりました。 (マンション事業) マンション事業につきましては、マンション用地及び建設費の上昇を受けて仕入を厳選したため、売上高は前連結会計年度を下回りましたが、マンションに対する需要は高く、売上総利益率は改善しております。また、翌連結会計年度の引渡予定物件にかかる販売費及び一般管理費が先行して発生しております。 その結果、売上高は68,810百万円(前連結会計年度比22.9%減)、営業利益は8,047百万円(同24.5%減)となりました。 (収益不動産事業) 収益不動産事業につきましては、当社グループが顧客とする事業法人、富裕層が投資対象とする賃貸マンション、オフィスビル等に対する高い需要を背景として、売上総利益率が改善いたしました。 その結果、売上高は218,420百万円(前連結会計年度比5.9%減)、営業利益は23,196百万円(同31.4%増)となりました。 (その他) その他につきましては、日本の富裕層における資産分散を目的とするアメリカ不動産に対する投資需要が高く、販売は順調に推移いたしました。 その結果、売上高は151,111百万円(前連結会計年度比24.5%増)、営業利益は15,743百万円(同41.0%増)となりました。 (プレサンスコーポレーション) プレサンスコーポレーションにつきましては、主要販売エリアの近畿圏、東海・中京圏において、好立地の投資用及びファミリーマンションの販売に注力いたしました。 その結果、売上高は226,755百万円(前連結会計年度比13.2%増)、営業利益は28,720百万円(同1.3%増)となりました。 ② キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて16,565百万円増加し、407,682百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、29,530百万円(前連結会計年度は104,764百万円の獲得)となりました。これは主として、棚卸資産の増加額が70,678百万円、法人税等の支払額が32,307百万円あった一方、税金等調整前当期純利益が144,796百万円あったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、11,107百万円(前連結会計年度は22,584百万円の使用)となりました。これは主として、貸付金の回収による収入が1,864百万円あった一方、関係会社出資金の払込による支出が13,878百万円あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、2,959百万円(前連結会計年度は69,253百万円の使用)となりました。これは主として、借入れによる収入と借入金の返済及び社債の償還による支出に係る純収入が102,892百万円あった一方、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が61,013百万円あったことに加え、自己株式の取得による支出及び配当金の支払額が合わせて44,345百万円あったこと等によるものであります。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当社グループの生産実績は、販売実績とほぼ一致しておりますので、生産実績に関しては販売実績の項をご参照ください。 ② 受注実績 当連結会計年度における建築請負の受注状況は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前連結会計年度比増減率(%)   受注残高(百万円)   前連結会計年度比増減率(%) 戸建関連事業   82,481   13.1   58,279   23.3 プレサンスコーポレーション   236,066   60.2   97,690   19.3 (注) 上記以外のセグメントについては、提供するサービスの性格上、受注状況の記載になじまないため、記載を省略しております。 ③ 販売実績 販売実績については、「(1) 経営成績等の状況の概要」におけるセグメント別の業績にて示しております。 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響はあるものの、日経平均株価は2年続けて最高値を更新するなど総じて良好な状況が続いております。個人消費は、雇用、所得環境の改善を受けて持ち直しの動きがみられ、消費者物価も上昇しております。また、企業収益は改善傾向にあり、業況判断は良好な水準を維持しつつ、設備投資も緩やかに持ち直しております。加えて、公共投資は堅調に推移するなど、一部に弱めの動きはみられるものの、景気は緩やかに回復しております。 当社グループが属する不動産業界につきましても、景気の緩やかな回復並びに緩和的な金融環境を背景として、全国平均の地価は住宅地、商業地のいずれも4年連続の上昇となり、その上昇幅も拡大しております。中でも、三大都市圏の上昇幅は大きく、上昇基調が続いております。住宅地におきましては、都市中心部で生活利便性に優れた地域における住宅需要は引き続き堅調であり、特に東京、大阪の中心部の地価は高い上昇を示しております。商業地におきましては、主要都市の店舗、ホテルの需要が堅調なほか、オフィス賃料の上昇による収益性の向上もあり、地価の上昇は継続しております。 このような事業環境のもと、当社グループは2023年11月に策定した「3カ年の経営方針(2024年9月期~2026年9月期)」に掲げる経営目標の達成を目指して業務に取り組んでまいりました。 ロ.経営成績の分析 a.売上高 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して40,606百万円増加の1,336,468百万円(前連結会計年度比3.1%増)となりました。これは、主としてアメリカ不動産事業を主とするその他セグメントが29,794百万円増加して151,261百万円(同24.5%増)となったことに加えて、プレサンスコーポレーションが26,829百万円増加して227,316百万円(同13.4%)となったこと等によるものであります。 b.売上原価、売上総利益 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して4,356百万円増加の1,093,301百万円(前連結会計年度比0.4%増)となり、売上総利益は36,250百万円増加の243,167百万円(同17.5%増)となりました。売上総利益率は、2.2ポイント改善して18.2%(前連結会計年度は16.0%)となりました。これは、主として戸建関連事業において前連結会計年度より在庫の入れ替えに取り組み、販売時に想定した利益率が見込める在庫内容に改善したことにより、売上総利益率が3.1ポイント改善して17.1%(前連結会計年度は14.0%)となったこと等によるものであります。 c.販売費及び一般管理費、営業利益 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して、9,404百万円増加して97,233百万円(前連結会計年度比10.7%増)となり、販売費及び一般管理費率は0.5ポイント上昇の7.3%(前連結会計年度は6.8%)となりました。これは、主として事業拡大に伴う人員増加により人件費が4,049百万円増加して35,604百万円(同31,555百万円)となったほか、これまで売上原価に計上していた広告宣伝にかかる費用の一部を、販売費および一般管理費の広告宣伝費への計上に変更したこと等により2,622百万円増加して8,247百万円(同5,625百万円)となったこと等によるものであります。 営業利益は26,845百万円増加して145,933百万円(同22.5%増)となりました。なお、売上高営業利益率は、1.7ポイント超過して10.9%(前連結会計年度は9.2%)となりました。 d.営業外損益、経常利益 営業外収益は、前連結会計年度と比較して4,702百万円減少の4,450百万円(前連結会計年度比51.4%減)となりました。これは、主として前連結会計年度に非継続的な投資有価証券売却益を3,518百万円計上していたこと等によるものであります。 営業外費用は、2,935百万円増加して10,892百万円(同36.9%増)となりました。これは、主として事業拡大に伴う借入金の増加及び金利の上昇に伴い支払利息が2,192百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、経常利益は、19,207百万円増加して139,491百万円(前連結会計年度比16.0%増)となりました。なお、売上高経常利益率は、1.1ポイント改善して10.4%(前連結会計年度は9.3%)となりました。 e.特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益 株式会社永大ホールディングスの連結子会社化に伴い、企業結合時の時価純資産が取得原価を上回ったため、その差額5,147百万円を負ののれん発生益として特別利益に計上いたしました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、7,748百万円増加して100,670百万円(前連結会計年度比8.3%増)となりました。なお、売上高当期純利益率は、0.3ポイント改善して7.5%(前連結会計年度は7.2%)となりました。 ② 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが2023年11月に策定した3カ年の基本方針(2024年9月期~2026年9月期)に掲げる経営目標に対する当連結会計年度における達成状況は以下のとおりです。 前提となる3カ年累計の当期純利益を、当初の2,500億円から3,055億円に上方修正いたしました。 財務方針につきましては、自己資本比率は38.1%(目標35.0%に対して3.1ポイント超過)、ネットD/Eレシオは0.6倍(目標1.0倍に対して0.4倍低位)と達成しております。また、重視している資本効率においてもROEは20.1%を確保しております。 成長投資方針につきましては、3カ年累計の成長投資額5,000億円に対してその半分を実行しております。 株主還元方針につきましては、3カ年累計の株主還元額を、当初の1,000億円から1,300億円に上方修正いたしました。株主還元指標においても、配当性向20%以上から総還元性向40%以上に強化しており、前連結会計年度の総還元性向も45.0%に達しております。 以上のように目標とする全ての経営指標において、上方修正もしくは超過達成しております。 なお、経営方針の概要につきましては、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等「(3)中長期的な経営方針及び対処すべき課題」「①3カ年の基本方針」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの主な資金需要は、各セグメントにおける事業用地、物件取得、建設資金、事業拡大のための投資資金並びに運転資金であります。それらの財源については、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、自己資本、金融機関からの借入金並びに社債の発行による有利子負債等を充当することに加え、資金使途に応じた幅広い資金調達手段の確保に努めております。 ④ 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。当該見積りにつきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる各種の要因に関して仮定設定、情報収集を行い、見積金額を算出しておりますが、実際の結果は見積り自体に不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。