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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

インテグループ

192A · Growth · サービス業

概要

インテグループは、中小企業向けM&A仲介サービスを専門に手掛ける企業である。2007年に東京都千代田区で設立され、2024年6月に東京証券取引所グロース市場に上場した。完全成功報酬制を採用し、最低成功報酬額を15百万円に設定することで小規模案件に強みを持つ。2025年5月期の売上高は約19億円、従業員数は52名。累計M&A成約組数は300組(2025年3月時点)に達する。

完全成功報酬制と低廉な最低報酬額

インテグループのM&A仲介サービスは、売り手・買い手ともに着手金や中間金を一切徴収せず、成約時にのみ成功報酬を受け取る完全成功報酬制を採用している。この仕組みにより、顧客はM&Aが不成立の場合に費用負担が生じない。また、最低成功報酬額を15百万円に設定しており、これは上場している大手M&A仲介専門会社4社の20百万円〜25百万円と比較して低廉である。小規模案件(譲渡金額300百万円以下)において価格競争力を持ち、中小企業M&A市場のボリュームゾーンでのシェア拡大を狙う。成功報酬の算定基準も売買金額ベースとしており、移動総資産ベースを採用する競合他社と比べて顧客負担が軽減される。

単一セグメントで拡大する収益構造

インテグループはM&A仲介事業のみの単一セグメントで構成される。2025年5月期の売上高は1,892百万円(前期比13.9%減)、営業利益497百万円(同49.5%減)と減収減益となった。これは成約組数が43組(前期53組)に減少したことが主因である。一方、1組当たり平均売上高は44,004千円(前期41,468千円)に上昇しており、大型案件の成約が寄与した。経営成績の推移をみると、2020年5月期の売上高は3億円で当期純損失1億円だったが、2024年5月期には売上高22億円、純利益7億円に成長。2026年5月期の予測(当社の将来見通し)では売上高16億円、純利益1億円と縮小が見込まれている。

東京に集中する拠点と少数精鋭の組織

本社は設立以来すべて東京都千代田区に所在し、現在は丸の内北口ビルディング26階に置く。従業員数は52名(2025年5月末時点)で、うちM&Aコンサルタントは42名。コンサルタント1名がM&Aの初期相談からクロージングまで一気通貫で担当する体制をとり、分業制よりも情報共有の効率性と顧客との信頼醸成を重視する。一方、資料のダブルチェック体制も整備して業務の質を担保している。営業面では、広告出稿やダイレクトメール、コールドコールによるダイレクトソーシングを得意とするが、金融機関等の提携先からの紹介(ネットワークソーシング)強化にも取り組んでおり、2025年5月期には全43組成約中6組が紹介案件であった。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
16億円
営業利益
1億円
営業利益率
6.3%
純利益
1億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

製品と技術

完全成功報酬制と成功報酬の算定方式

インテグループのM&A仲介サービス最大の特徴は、売り手・買い手ともに完全成功報酬制である点だ。業界では一般的に着手金や中間金を徴収する企業が多いが、同社はこれらを全額無料とし、クロージングが完了した場合のみ成功報酬を受け取る。成功報酬額は売買金額(譲渡価格)に一定料率を乗じて算定され、下限として最低成功報酬額15百万円が設定される。例えば譲渡価格120百万円の案件では、料率5%なら6百万円だが、最低報酬額が適用され15百万円となる。この方式は移動総資産ベースで算定する競合と比べ、顧客負担が軽くなるケースが多い。また、M&Aが不成立の場合、顧客は一切の費用を負担しないため、安心して依頼できる。

一気通貫のコンサルタント支援体制

同社の業務フローは、1名のコンサルタントが初期相談からクロージングまで全てを担当する一気通貫方式を採用する。プロセスごとに担当を分ける分業制と異なり、コンサルタントが案件全体を把握することで、顧客との継続的な信頼関係を構築しやすい。初期段階から論点が明確になり、スピーディーな意思決定が可能となる。具体的な流れは、(1)ソーシング(広告や電話営業で売り手・買い手を開拓)、(2)案件化(秘密保持契約締結後に企業価値評価や仲介契約)、(3)買い手への提案(ノンネームシートの提示やトップ面談の設定)、(4)マッチング・エグゼキューション(基本合意、デューデリジェンス、株式譲渡契約まで支援)である。コンサルタントは全プロセスに精通しており、ダブルチェック体制で品質も担保する。

ダイレクトソーシングとネットワークソーシングの併用

案件の源泉は、ダイレクトソーシングとネットワークソーシングの2つのチャネルから成る。ダイレクトソーシングでは、インターネット広告、ダイレクトメール、コールドコール(架電リストへの電話営業)により、自社で直接売り手・買い手を開拓する。現在はこの手法が中心で、2025年5月期の全成約43組中、紹介料支払いが発生したのは6組のみだった。一方、ネットワークソーシングは金融機関や提携先からの紹介によるもので、成約後に紹介料を支払う仕組み。同社は今後の成長に向け、金融機関等の開拓担当コンサルタントを配置するなど、ネットワークソーシングの強化を進めている。また、買い手情報リサーチチームを設け、P.E.ファンドや企業の買収ニーズを収集し、成約率向上に活用している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

高収益型サービス、規模は小さい

同社は売上高16億円(2026年5月期)と小規模ながら、営業利益率は6.25%と大幅に低下しており、高収益モデルの持続に課題がある。ジンジブやイシンなど同業他社と比較し、規模は小さく、市場での存在感は限定的である。しかし、特定のサービス分野で高い付加価値を提供し、収益性を確保してきた実績がある。一方、売上高は3期連続で減少しており、事業の縮小傾向が見られる。今後の成長には、既存サービスの強化や新規市場の開拓が不可欠である。

強み

  • 過去には営業利益率45%超を記録し、高い収益性を実現してきた実績がある。
  • 特定分野への特化により、専門性の高いサービスを提供している。
  • 小規模ながら顧客ニーズにきめ細かく対応し、高い顧客満足度を獲得している。
  • 小規模組織を活かし、迅速な意思決定と柔軟な事業展開が可能である。

課題

  • 売上高が3期連続で減少しており、事業縮小のリスクがある。
  • 営業利益率が大幅に低下し、収益性の悪化が懸念される。
  • 同業他社との競争が激しく、差別化が困難になっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がインテグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19376ユーラシア旅行社30億円54.1倍
26577ベストワンドットコム30億円
37046TDSE29億円15.8倍
46046リンクバル29億円
53326ランシステム29億円27.6倍
6192Aインテグループ28億円
72499日本和装ホールディングス28億円16.6倍
82300きょくとう28億円48.8倍
92425ケアサービス28億円22.1倍
109439エム・エイチ・グループ27億円
119635武蔵野興業27億円7.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 12件

資本金10百万円で創業した2007年

インテグループ株式会社は2007年6月、東京都千代田区丸の内に資本金10百万円で設立された。創業以来、中小企業向けのM&A仲介サービスに特化し、完全成功報酬制という当時としてはユニークな料金体系を導入した。2010年2月には業容拡大に伴い、同じ千代田区丸の内で本社を移転。2012年8月には利益剰余金の資本組入れにより資本金を60百万円に増資し、財務基盤を強化した。この時期は、M&A仲介業界が成長期にあったが、同社は小規模案件に焦点を当てる戦略で差別化を図った。

霞が関への移転と100百万円増資

2014年8月、業容拡大に伴い本社を千代田区霞が関に移転。2015年7月には再度の利益剰余金の資本組入れにより資本金を100百万円に増やした。この頃、中小企業の後継者不足問題が顕在化し、M&Aによる事業承継の需要が高まりつつあった。インテグループは完全成功報酬制と低い最低成功報酬額を武器に、小規模案件の受注を拡大。2019年12月には累計M&A成約組数が100組に達し、業界内で一定の地位を確立した。

累計200組達成と監査等委員会設置

2020年6月、本社を再び丸の内に移転。同年7月にはコーポレート・ガバナンス強化のため監査等委員会設置会社へ移行した。この時期、新型コロナウイルス感染症の影響で経済環境が変化する中、中小企業の事業承継ニーズはむしろ高まり、M&A仲介市場は拡大。インテグループは2023年2月に累計成約組数200組を達成した。売上高も2020年5月期の3億円から2024年5月期には22億円へと急成長し、上場に向けた準備を進めた。

グロース市場上場と300組の節目

2024年5月、業容拡大に伴い本社を丸の内北口ビルディングに移転。同年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後も成約件数は伸び、2025年3月には累計成約組数300組に到達。しかし2025年5月期の業績は成約組数が43組(前期比10組減)に落ち込み、売上高19億円、純利益3億円と減益となった。大型案件の寄与で1組当たり売上高は上昇したものの、複数案件の長期化や不成立が響いた。

年表12件を開く

2000年代

  • 2007年6月創業インテグループ株式会社(東京都千代田区丸の内、資本金10百万円)を設立

2010年代

  • 2010年2月業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区丸の内)
  • 2012年8月利益剰余金の資本組入れによる増資(増資後の資本金60百万円)
  • 2014年8月業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区霞が関)
  • 2015年7月利益剰余金の資本組入れによる増資(増資後の資本金100百万円)
  • 2019年12月M&A成約数(累計)100組を達成

2020年代

  • 2020年6月業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区丸の内)
  • 2020年7月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2023年2月M&A成約数(累計)200組を達成
  • 2024年5月業容拡大に伴い本社を移転(東京都千代田区丸の内)
  • 2024年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年3月M&A成約数(累計)300組を達成

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    完全成功報酬制M&A仲介No.1ブランドの確立

    広告投資の拡大、ダイレクトメールやコールドコールによる提案型営業の積極化、金融機関等とのネットワーク強化により、完全成功報酬制のM&A仲介会社として年間成約組数で業界首位を目指す。

  2. 02

    小規模案件セグメントでのシェア拡大と平均売上高維持

    譲渡金額300百万円以下の小規模案件において、最低成功報酬15百万円という価格競争力を活かし市場成長以上に成約組数を伸ばす。PEファンド関連案件の増加で1組当たり平均売上高の引き上げも図る。

  3. 03

    バランスの良い案件ソーシングとネットワークソーシング強化

    問い合わせ、DM/コールドコール、人的紹介、金融機関紹介等の各ルートからバランスよく案件を獲得。特に金融機関等からの紹介強化のため人員を配置し、中長期目線で成約増加を目指す。

  4. 04

    質の高い人材の採用と効果的な育成

    最大40%以上のインセンティブ率と働きやすい環境で優秀な人材を厳選採用。入社後約2ヶ月の集中研修とOJT機会の提供により早期戦力化を図る。

  5. 05

    コンサルタント1人当たり成約組数の回復・向上

    初期段階での受託可否選別、一気通貫の業務体制により生産性とモチベーションを維持。ノウハウ共有、成果管理体制強化、ITツール活用によりコンサルタント1人当たり成約組数の引き上げを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で65人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,186万円で、2期前と比べて34.1%平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は2.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年5月1,80032.32.0392,564
2025年5月1,48231.92.452962
2026年5月1,18632.42.665154

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区40百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は16億円営業利益1億円前期と比べると減収減益で、売上が-15.8%、利益が-80.0%。

売上高
-15.8%
16億円
営業利益
-80.0%
1億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
6.3%
前期比 -20.1%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高21億円16億円
営業利益3億円1億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

4期分

直近は2026年下期で、売上は10億円、営業利益は1億円。前年の2025年下期と比べると、売上は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期13538.53
2025年下期600.00
2026年上期600.00
2026年下期10110.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年5月期からの7期で、売上は3億円から16億円へ5.3倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年5月3−1−1
2021年5月832
2022年5月600
2023年5月1322
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年5月22101045.57
2025年5月195526.33
2026年5月16116.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高16億円のうち、営業利益として残るのは1億円6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.3%9億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.5%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
43.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.3pt
6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.3pt
4.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
35.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年5月期は営業CFが2億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は8億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年5月−20−25
2023年5月60610
2024年5月10−1919
2025年5月−202−219
2026年5月2−12−1−108

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年5月期の総資産は22億円。このうち返さなくてよい自己資本が19億円で、自己資本比率は85.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年5月43188.9
2021年5月85367.3
2022年5月65190.9
2023年5月117462.9
2024年5月2114864.2
2025年5月2119289.5
2026年5月2219385.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中22位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中512位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.5%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-15.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,273で、1年前と比べて-41.6%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥1,273+1.2%1ヶ月+5.4%1年-41.6%時価総額28億円
過去52週の値幅
安値¥1,175高値¥2,302

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)12.8倍
PBR1.50倍
配当利回り3.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は52週安値圏で推移しており、直近は1212円と下値が固まっている。25日線は1215円、75日線は1328円、200日線は1700円で、株価は全ての移動平均線を下回っている。52週高値2302円からは47.4%下落した水準にある。出来高は極端に少なく、8月10日は1,100株と低調。RSIは58.8と中立圏にあり、売られ過ぎではないものの、明確な買い材料も見当たらない。7月1日に1366円まで上昇したが、それを除けば1200円前後でのもみ合いが続いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

予想PERは12.1倍で業界平均22.69倍を大幅に下回り、PBRも1.43倍で平均3.23倍の半分以下。ROEは19.06%と高収益だが、直近の売上・利益が減少傾向にあり、成長の持続性に懸念。配当利回り4.13%は平均2.64%を上回り魅力的。割安ではあるが、業績悪化を考慮するとやや注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (予想)12.8倍
PBR1.50倍3.51倍
ROE4.5%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は2024/5期に売上高22億円、営業利益率45%超と急拡大したが、2025/5期以降は減収減益に転じ、2026/5期には売上高16億円、営業利益率6%台まで低下する見込み。この急激な変動が投資論点の核心である。強気派は、過去の成長が実力であり、一時的な需要調整で業績は再加速するとみる。一方弱気派は、営業利益率の異常な高さはバブル的であり、事業の持続性に疑問を呈し、人材派遣業界の競争激化と景気感応度の高さを懸念する。市場は今後も縮小するとの見方で、株価は1年で45%下落している。

プラスに働く材料7
  • 高い営業利益率

    2024/5期は営業利益率45%超と業界屈指の収益性を達成した実績がある。

  • 需要回復の可能性

    人材不足は構造的問題であり、採用需要が戻れば業績は再び拡大する余地がある。

  • 低評価

    時価総額26億円と小さく、成長余地を織り込めば割安との見方もできる。

  • 予想PER12.1倍は収益回復を見込む市場評価決算発表後影響

    直近純利益1億円に対し予想PER12.1倍、回復期待が先行。

  • 株価が年間45%下落し、売られ過ぎ継続影響

    1年間で-45.2%下落、下落要因が織り込み済みの可能性。

  • PBR1.43倍・ROE19.1%の資本効率継続影響

    ROE19.06%に対しPBR1.43倍、収益力の高さが評価材料。

  • 配当利回り4.13%が下値を支える継続影響

    配当利回り4.13%・PBR1.43倍、株主還元が安心感。

マイナスに働く材料7
  • 急激な業績悪化

    2026/5期の営業利益率は6%台とピークから大幅低下し、収益性の崩壊が懸念される。

  • 競争激化

    同業他社が多く、価格競争に陥りやすい業界構造で、優位性が維持できるか疑問。

  • 需要の変動

    派遣需要は景気に敏感で、経済減速時には売上減少が避けられない。

  • 売上高が3期連続減少、事業縮小加速通年影響

    売上高22億円→19億円→16億円と毎年減少、基盤が毀損。

  • 営業利益が10→5→1億円と急減決算発表後影響

    営業利益は10億円→5億円→1億円、赤字転落の懸念。

  • 営業利益率が45.5%→6.3%に悪化通年影響

    営業利益率は45.45%→6.25%と39pt低下、収益構造が激変。

  • 楽観予想に対する下振れリスク不定影響

    実際の業績は2期連続で減少、予想PER12.1倍の達成は不透明。

次の決算で確かめる点
営業利益率
高収益モデルが持続可能か、利益率の維持が最大の焦点。
売上高成長率
需要の回復・拡大の度合いを示す主要指標。
派遣稼働率
人材リソースの稼働状況から収益性を考察できる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から55.6%いまの株価に対する利回りは3.93%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
3.93%
いまの株価に対して
配当性向
50.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年5月4530.3
2026年5月20−55.650.2

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ964人。区分でいちばん多いのは個人・その他91.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.5%を占め、残る98.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他100.086.691.1
外国法人6.63.9
証券会社4.93.4
事業法人1.61.4
外国人個人0.00.2
金融機関0.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01藤井 一郎32.97
02籠谷 智輝32.97
03石川 大祐2.75
04NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)2.46
05吉川 直樹1.75
06廣瀬 一憲1.42
07光通信KK投資事業有限責任組合1.37
08野村證券株式会社1.30
09株式会社EPARK1.14
10MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.85

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-09-01
    藤井 一郎
    新規の大量保有報告
    32.95%
    -2.18pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+236%、1株純資産は7期で+435%。直近期のROEは4.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年5月−29164
2021年5月9626045.1
2022年5月−0260
2023年5月8534528.2
2024年5月33668165.5
2025年5月14988919.116.730.3
2026年5月408794.534.450.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/5期の役員報酬は総額75百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤井一郎取締役会長52720,200
籠谷智輝代表取締役社長 管理本部長49720,200
廣瀬一憲取締役 コンサルティング本部長4431,000
牟田口賢次郎取締役(常勤監査等委員)696,200
川﨑勝之取締役(監査等委員)541,500
増田薫則取締役(監査等委員)471,500

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3595920
監査等委員316165

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,931字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「我々は、完全成功報酬制のM&A仲介会社として、質量ともに圧倒的なリーディング企業になり、優良企業の存続・発展、起業家精神の高揚、経済全体の生産性の向上に貢献する。」及び「我々は、様々な経営課題を解決することで、経営と経営者に付加価値を与え、企業や組織の経営力の向上に貢献し、社会に活力を与え、そして最も信頼される経営支援会社になる。」というビジョンの下、日本社会が抱える重要課題である中小企業の後継者不足問題等をM&Aで解決するために、創業以来、中小企業を中心としたM&A仲介サービスを提供しております。当社はM&A仲介事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 (1) M&A仲介サービスについて 当社のM&A仲介サービスは、会社売却を希望されている経営者に、初期のご相談から、売却見込額の査定、買い手候補企業・譲渡スキームの提案、必要資料の準備、買い手候補の選定、買い手候補への提案、買い手候補との面談、条件交渉、基本合意、デューデリジェンスのアレンジ、最終契約に至るまでワンストップで支援するサービスです。 (2) 当社の特徴 ①完全成功報酬制の料金体系 当社は、売り手・買い手ともに、着手金(一般的に仲介契約書締結時に発生)、中間金(一般的に基本合意書締結時に発生)を徴収せず、成功報酬のみでM&Aを支援しております。 M&Aは必ず成立するというものではなく、交渉が進んでいても、最後の最後まで破談する可能性があります。最終的にM&Aが成立しなかった場合でも、着手金や中間金は返金されないケースが多くなっております。当社のM&A仲介サービスでは、M&Aが成立しなければ報酬は一切発生しませんので、顧客は不要なリスクを負うことなく、安心して利用することができます。 ②低廉な最低成功報酬額(※1) M&A仲介業界では、各M&A仲介会社が成功報酬額の下限である最低成功報酬額を設定しております。上場している大手M&A仲介専門会社(※2)4社は、この最低成功報酬額として20百万円~25百万円を採用しております(2026年7月末日時点の各社HPを基に当社調べ)が、当社は15百万円と低い水準となっております。このため、国内中小企業M&A市場におけるボリュームゾーンである小規模案件について、当社の低廉な最低成功報酬額は、価格競争力を有します。 ※1 最低成功報酬額とは、譲渡価格に一定の料率を乗じて算定される成功報酬について下限を設けるもので、小規模案件に適用されます。例えば、譲渡価格120百万円の案件であれば、最低成功報酬の設定がなければ成功報酬額は120百万円×5%=6百万円となりますが、最低成功報酬が15百万円と設定されていれば譲渡価格120百万円の案件であっても、成功報酬額は15百万円に固定されます。最低成功報酬額の設定は各社で大きく異なっております。 ※2 M&A仲介専門会社とは、「連結又は単体売上高の90%以上がM&A仲介に係る売上高で構成されている会社」と定義しております。 ③売買金額ベースの成功報酬算定方式 上場している大手M&A仲介専門会社4社の中には、成功報酬の算定基準を移動総資産ベースとする会社もある中、当社は売買金額ベースの算定基準を採用しております。売買金額ベースの算定方式は移動総資産ベースの算定方式と比して顧客の負担額が下がるため、顧客にとってのコストメリットがあり、価格訴求力を有しております。 (3) 業務フロー 当社のM&A仲介サービスは、M&Aの初期相談から最終のクロージングまで、コンサルタント1名が一気通貫で支援する体制をとっております。プロセスごとに担当を分ける分業制に対して、当社の一気通貫の支援体制では、全てのプロセスに精通したコンサルタントが最初から顧客の相談に乗ることで、顧客との信頼を醸成できることに加え、論点が早い段階で明確になり、顧客に寄り添った質の高いサービスが提供可能になります。 また担当者間の非効率な情報共有、ミスコミュニケーションも発生せず、スピードと効率性が向上します。一方で、作成資料はダブルチェックする管理体制を整備しており、業務の質を担保するよう努めております。業務フローの各プロセスは以下の通りです。 ① ソーシング インターネット等への広告出稿、ダイレクトメール、及びコールドコール(架電リストに対して行う新規の電話営業)によるダイレクトソーシング、並びに、金融機関等の提携先からの紹介によるネットワークソーシングを通じて、会社・事業の売却を希望する経営者又は企業(売り手)と会社・事業の買収を希望する企業(買い手)から幅広くM&Aに関する相談を受けます。 なお、現在、当社では、広告出稿、ダイレクトメール及びコールドコールにより顧客を直接開拓するダイレクトソーシングを得意としておりますが、今後の更なる成長のために、これらの手法ではアクセスしにくい潜在顧客との接点を増やすべく、金融機関等の提携先からの紹介であるネットワークソーシングの強化を進めております。 ② 案件化 売り手から売却相談を受けた場合、秘密保持契約書(※1)を締結した上で、売却可能性の診断、企業価値評価、及び買い手候補の提案を行い、売り手と仲介契約書(※2)を締結します。仲介契約書を締結後、資料パッケージ(※3)の作成、買い手候補への打診を行います。 ※1 秘密保持契約書:当社及び顧客が、M&Aの検討に際して相互に開示する情報に関して、秘密保持を約する契約書です。 ※2 仲介契約書:当社が提供する業務内容、成功報酬等を定めた契約書です。 ※3 資料パッケージ:企業(売り手)の会社概要、財務内容、希望条件等を含む案件概要書及び附属資料一式を指します。 ③ 買い手への提案 買い手から買収相談を受けた場合、買収希望をヒアリングした上で、買収ニーズを当社の社内データベースに登録します。その後、買い手の買収ニーズに合致する具体的な売却案件が出てきた際に、ノンネームシート(※1)による提案を行い、秘密保持契約書を締結した上で、詳細資料による提案を行います。その後、売り手とのトップ面談(※2)まで進む場合には、買い手と仲介契約書を締結します。 このように、売り手の売却ニーズありきで、買い手候補に売却案件を紹介することが一般的ですが、これとは逆に、買い手の買収ニーズありきで、売り手候補にM&Aの打診をしていくこともあります。 ※1 ノンネームシート:秘密保持契約書を締結する前の段階で買い手候補企業に提示する一枚ものの資料で、会社名等の具体的な会社が特定できる情報は記載せず、会社所在地、事業内容、売上規模等の情報を記載したものです。 ※2 トップ面談:売り手と買い手が直接顔を合わせ、話し合い及び質問をすることで相互理解を深める面談です。 ④ マッチング及びエグゼキューション 当社は、売り手と買い手を中立的に仲介する立場として、売り手と買い手のマッチング、トップ面談の設定、意向表明書(※1)の授受、基本合意書(※2)の締結、デューデリジェンス(※3)の設定、最終条件の交渉、株式譲渡契約書(※4)等の契約書類等の調整、譲渡の実行・譲渡対価の支払(クロージング)まで、M&Aにおける一連のプロセスを支援し、クロージングが完了した段階で、売り手と買い手の双方から成功報酬を受領します。 また、当社が売り手のファイナンシャル・アドバイザー(※5)、提携先が買い手のファイナンシャル・アドバイザー(又はその逆)の立場でM&Aを支援することもあり、この場合、M&Aが成立すれば、当社は売り手(又は買い手)からのみ成功報酬を受領します。 なお、提携先から売り手又は買い手の紹介を受けていた場合は、クロージング後に、業務提携契約に定めた紹介料(売り手又は買い手から受領した成功報酬の一定割合)を当社から提携先に支払います。現状、主としてダイレクトソーシングによる案件開拓を行っていることから、当社の成約組数に占める提携先からの紹介案件比率は低くなっておりますが(2026年5月期において紹介料の支払が発生した案件は全成約49組中11組)、金融機関等との提携を担当するコンサルタントを置くなど提携先からの案件開拓の強化を進めております。 ※1 意向表明書:買収目的、買収スキーム、買収価格、スケジュール等、記載した条件を基準に買収検討を進めたい旨を買い手が売り手に対して表明する書面です。 ※2 基本合意書:売り手と買い手の間で合意した基本的条件や独占交渉期間等を定める契約書です。 ※3 デューデリジェンス:M&A実行前に、買い手及び買い手が起用した専門家が、企業(売り手)に対して実施する調査であり、法務デューデリジェンス、財務デューデリジェンス、ビジネスデューデリジェンス等があります。 ※4 株式譲渡契約書:譲渡価格、譲渡日、表明保証等、全ての最終的なM&Aの取引条件について定める契約書です。 ※5 ファイナンシャル・アドバイザー:売り手側又は買い手側どちらか一方のみに対して助言を行うM&Aの専門家を指します。 当社の通常の業務フローは以下のとおりです。 ※ダイレクトソーシングとは、広告出稿、ダイレクトメール等によるインバウンドマーケティング及びコールドコール等によるアウトバウンドマーケティングを含む、提携先からの紹介ではない、当社が直接案件開拓する手法を指します。 当社の事業系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題5,827字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営理念 当社は以下の経営理念を掲げ、事業を展開しております。 ① ミッション 我々は、経営課題の解決のために、個々の社員として及び組織として、常に自己研鑽に努め、誠実に社内外の他者に貢献し、「良い仕事」をし続ける。 「良い仕事」とは、以下の3つの要素をすべて満たすものである: a.顧客を成功に導き、顧客に喜ばれる仕事 (具体的な成果、高品質、スピード、リーズナブルな価格、心遣い) b.社会に価値をもたらす仕事(社会に対する良い影響) c.自らが成長でき、自ら誇れる仕事(自己成長、自己実現) ② ビジョン a.我々は、完全成功報酬制のM&A仲介会社として、質量ともに圧倒的なリーディング企業になり、優良企業の存続・発展、起業家精神の高揚、経済全体の生産性の向上に貢献する。 b.我々は、様々な経営課題を解決することで、経営と経営者に付加価値を与え、企業や組織の経営力の向上に貢献し、社会に活力を与え、そして最も信頼される経営支援会社になる。 ③ 価値観 a.インテグリティ 顧客、提携先、取引先、社員、株主、債権者、社会その他全ての関係者に対して、リスクを隠さず、裏表なく、誠実に仕事をする。 b.顧客の成功の実現 顧客の成功なくして我社の成功はない。我々は、顧客が大きな成果を得られるよう真摯に努力しなければならない。 c.長期的信頼関係の構築 顧客、提携先、取引先との長期的な信頼関係を築き、短期的な利益よりも、双方が長期的に利益を得られるよう行動する。 d.オーナーシップ 社員一人一人は、「自らの仕事を裁量権を持ってマネジメントする」という経営者の自覚と当事者意識を持って、自ら考え行動し、結果に責任を持つ。 e.プロフェッショナリズム 常にプロとして、生涯をかけて理論と実践により自己研鑽に努め、社内外のリソースを使いながら、合理的・効率的に業務を進め、プライドを持って仕事をする。 f.チームワーク 我社全体としての生産性が最大となるように行動する。社員は互いに協力し、他の社員から質問されたり、助けを求められたりしたときは、自分の仕事よりも優先して、親身になって助けなければならない。 g.チャレンジ精神 ビジネスチャンスの発掘に努め、自分ができることだけやろうとするのではなく、今までやったことがない新しいこと、高い目標に果敢に挑戦する。 h.謙虚さ 常に、自分が間違っているかもしれないと謙虚に考えて、相手の身になって考え、他者の意見もよく聞くようにする。 i.仕事を楽しむ 仕事で、楽しさを追求すべきである。自らコントロールできることに集中し、結果に一喜一憂せず、良い仕事をするプロセス、逆境を克服するプロセスを楽しむようにする。 j.倫理観を養う 法令を遵守し、倫理観を養い、社会的正義のない取引やサービス提供は行わない。会社や個人の利益のために、違法行為・不正行為を行わない。 (2)経営戦略 ① ブランド戦略:「完全成功報酬制のM&A仲介会社No.1」ブランドの確立 広告投資を拡大し、またダイレクトメール・コールドコールによる提案型営業を積極化し、さらには金融機関等とのネットワークを強化することで、完全成功報酬制の意義とメリットの啓発に努めるとともに、完全成功報酬制のM&A仲介会社として、年間成約組数で圧倒的に業界第1位となることを目指してまいります。 また、「上場企業で唯一の売り手・買い手ともに完全成功報酬制のM&A仲介専門会社」という認知を浸透させ、「完全成功報酬制のM&A仲介会社No.1」ブランドを確立してまいります。 ② ポジショニング戦略:小規模案件セグメントにおけるシェア拡大と1組当たり平均売上高の維持・向上 中小企業のM&Aにおけるボリュームゾーンである小規模案件セグメント(譲渡金額300百万円以下)においては、20百万円~25百万円を採用する仲介会社もある中で、最低成功報酬額が15百万円と低廉な当社は価格競争面で優位性があり、それを訴求することで市場の成長を上回って成約組数を成長(シェア拡大)させるべく努めてまいります。 なお、1組当たり平均売上高については、2026年5月期の実績では31百万円となっております。PEファンドの投資ポートフォリオの検索機能等を備えたPEファンドに特化したWEBメディア「PEファンド.JP」を運営している効果も得ながら、PEファンド関連の案件(ファンドへの売却、ファンドの投資先の売却、ファンドの投資先による追加買収)の件数を増やす等により、一層の引き上げを目指してまいります。 ③ 営業戦略:バランスがよい案件ソーシングとネットワークソーシングの強化 問い合わせ、ダイレクトメール及びコールドコール、人的紹介(ファンドのエグジット案件含む)、金融機関等からの紹介等、各ルートからバランスよく案件をソーシングすることを目指してまいります。特に、金融機関等からの紹介や人的紹介によるネットワークソーシングについては、完全成功報酬制で、かつ最低成功報酬額も小さいという当社の特徴から、金融機関等は当社と連携しやすく、金融機関等からの紹介による案件発掘の余地は大きいと考えており、複数のコンサルタントを金融機関等の開拓担当に配置する等、人員体制を整備し、ネットワークソーシングの強化に努めてまいります。 但し、金融機関等からの案件紹介には一定の関係構築期間が必要となるため、必ずしも性急に多数の成約は求めず、中長期目線で、ネットワークソーシング(人的紹介を含む)による成約を増やすことを目指してまいります。 ④ 人事戦略:質の高い人材の採用と効果的な人材育成 完全成功報酬制のM&A仲介事業を成長・発展させるためには、能力と人間性に優れた人材を継続的に採用していく必要があります。 当社は、最大で40%以上というインセンティブ率を設定し、長時間労働のない働きやすい職場環境を整備することで、優秀かつ当社の価値観に合致した人材を厳選して採用してまいります。 人材育成については、M&A実務の経験豊富な教育専任の担当者を配置し、入社後約2か月間に集中的に研修を実施するとともに、実際のM&A案件を題材にOJTを受ける機会を数多く提供することで、早期に戦力化できる体制を構築しており、将来の人員増加に向けて当該教育体制の更なる改善・向上に進めてまいります。 ⑤ 業務戦略:コンサルタント1人当たりの成約組数の回復・向上 当社は営業の初期段階で受託可能かどうかを、業界、売上規模、利益水準、希望条件等の観点から判断し選別を行うことで、成約につながらない業務負担を抑制すると共に、コンサルタントが1人で初期相談からクロージングまで担当する一気通貫の業務体制をとること等により、コンサルタントの生産性とモチベーションを高めており、これによりコンサルタント1人当たり成約組数を高める戦略をとっております。 当社のコンサルタント1人当たりの成約組数は、2026年5月期の実績では1.1組となっております。コンサルタント間のノウハウの共有の促進、コンサルタントに対するプロセス・成果管理体制の強化、並びにCRMシステム(顧客管理システム)及びマーケティングオートメーションツール(顧客開拓のためのマーケティング活動を自動化するツール)の活用といった業務のIT化等を進めることにより、引き上げを目指してまいります。 (3)経営環境 現在、中小企業経営者の高齢化と後継者不足を背景に、中小企業のM&Aに対する社会的ニーズは急速に高まっております。このような背景の中、中小企業の事業承継問題という大きな社会的課題の解決策の一つとしてM&Aの活用が期待されており、それを支援するM&A仲介会社が担う社会的な責任は過去に例を見ないほど高まっております。 このようにM&A仲介会社が果たすべき社会的役割の重要性が増す中で、当社は人材の積極採用と広告投資の拡大を進め、透明性が高くかつリスクの小さい完全成功報酬制によるM&A仲介支援というサービスを、より多くの中小企業に対して提供していきたいと考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 社会的信用力の向上 M&A仲介会社は依頼者にとって非常に大きな決断となる会社の売却や買収を支援するため、その遂行には重大な責任を伴います。また、中小企業の事業承継問題という日本経済にとって喫緊の社会的課題の解決策としてM&Aが期待されていることから、それを啓発・支援するM&A仲介会社は重い社会的責務を負っています。当社は、依頼者や社会全体に対する責任に応えるために、社会的信用力の向上が重要な課題であると認識しております。 当社が事業を展開する中小企業M&A仲介業界では、当該業界を直接的に管理する法令はありませんが、中小企業庁がM&A業者に対して適切なM&Aのための行動指針を提示するため、「中小M&Aガイドライン」を策定し、事業承継・引継ぎ支援センター及びその登録機関、並びにM&A支援機関登録制度の登録事業者に対してガイドライン遵守を義務付けるほか、その他の中小M&A支援に関わる幅広い機関にも遵守を求めております。当社は、M&A支援機関登録制度の登録事業者として、M&A市場の健全な発展に資するべく、当該ガイドラインを遵守しております。具体的には、ガイドラインに準拠した顧客説明資料の整備、業務手順の構築を実施するとともに、コンサルタントに対し当該ガイドラインについての社内研修を実施しております。 こうした対応により、当該ガイドラインを遵守し健全に業務を行っていることを外形的に示し、また依頼者に対して明示的にアピールすることで、社会的信用の向上に努めてまいります。 ② 知名度の向上 先行する大手仲介会社と比較して当社のM&A仲介業界における認知度は低く、知名度を向上させる必要があると考えております。 今後、広告投資を拡大し、またダイレクトメール・コールドコールによる提案型営業を積極化し、さらには金融機関等とのネットワークを強化することで、完全成功報酬制の意義とメリットの啓発に努め、当社の知名度向上を目指してまいります。 ③ 人材の採用及び育成 M&A仲介事業の更なる成長を担保するには、より多くの優秀な人材の採用と育成が課題になると認識しております。 当社は、引き続き料率の高いインセンティブ制度を提示するとともに、ノルマのない管理体制や、テクノロジーを活用した効率的かつ長時間労働のない働きやすい職場環境を整備することで、優秀な人材を厳選して採用してまいります。 人材育成については、実際のM&A案件を題材としたOJTを受ける機会を数多く提供することで、早期に戦力化できる体制の維持・向上を進めます。 また、担当者1名が一気通貫で責任を持って案件を担当することでコンサルタントに幅広いノウハウが蓄積し、成長が早くなることから、一気通貫で案件を担当することを希望する応募者も多いため、人材採用を有利に進めていくとともに、主体的に案件に携わり実績を積み上げたいと考える上昇志向の強いコンサルタントにとってモチベーション高く働ける環境を提供してまいります。 ④ 管理体制の強化 M&A仲介会社の社会的責任を鑑みると、コンプライアンスの遵守を始めとした内部管理体制の強化が課題になると認識しており、現在も、コンプライアンスマニュアル勉強会の定期的な実施や、情報管理に関する社内研修を実施しております。 上場企業として、資本市場から厳しい監視を受け、それに応えるべく高い透明性と厳格な管理体制を保つことにより、全てのステークホルダーの信頼に応え、企業としての社会的責務を全うするための企業文化・組織体制を構築し、維持するように努めてまいります。 ⑤ 成約率の向上 M&A仲介市場の環境変化により、成約期間の長期化と成約難易度の上昇が生じており、成約率が低下しております。 このような厳しい市場環境を鑑み、前期より始動した「買い手情報リサーチチーム」の増員を進め、鮮度の高い買い手情報の収集を強化してまいります。また、当期より導入した「部門制」においては、部門業績評価制度の導入を軸として、各部門におけるコンサルタントへの指導・営業支援を強化してまいります。さらに、「インサイドセールス部門」を新設し、コンサルタントの営業活動をサポートする体制を構築することで、質の高い売却案件の受託を増加させてまいります。これらの施策を着実に遂行することにより、成約率の向上を目指してまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、持続的な成長と企業価値向上という経営上の目標を達成するために、売上高及び成約組数を経営指標として重視しております。また、これらに影響を与える指標として、成約1組当たりの売上高、コンサルタント1人当たりの成約組数、及び平均コンサルタント数を把握・管理することで、売上高及び成約組数の持続的な成長を目指しております。これらの指標の過年度推移は以下の通りです。 決算期   2022年5月期   2023年5月期   2024年5月期   2025年5月期   2026年5月期 売上高(百万円)   649   1,273   2,197   1,892   1,558 成約組数(組)   30   47   53   43   49 成約1組当たりの 売上高(百万円)   22   27   41   44   31 コンサルタント1人当たりの 成約組数(組)   1.4   1.8   1.8   1.1   1.1 平均コンサルタント数(人)※   22.0   26.5   30.0   38.0   45.5 ※平均コンサルタント数は、前期末と当期末のコンサルタント数の和を2で除して算定しております。
事業等のリスク3,583字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境に関連するリスク ① 国内M&A市場の低迷 (発生可能性:中 影響度:中 発生時期:特定時期なし) 中小企業の後継者不在による事業承継、業界再編、事業の選択と集中、創業者利益の獲得等のM&Aニーズが拡大しており、また「中小M&Aガイドライン」の策定、事業承継・M&A補助金の制定、税制による支援等、政府によるM&Aを含む事業承継の促進策の後押しもあり、中長期的に中小企業M&A市場は安定的に拡大すると考えております。しかし、将来何らかの事情により中小企業M&A市場が縮小に転じた場合には、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 一方、短期においては、中小企業のM&A市場は、景気動向、自然災害、パンデミック等により一時的に低迷する可能性があり、その場合には、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 ② 法規制・許認可 (発生可能性:低 影響度:中 発生時期:特定時期なし) 現状、M&A仲介業を直接的に規制する法令・許認可はありません。しかし、今後、法令等の制定・改定によりM&A仲介業が法的に規制される状況となった場合には、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 なお、M&A仲介業を営むための必須の条件ではないものの、M&A仲介業界に関する登録制度及び業界団体として以下のものがあります。 2021年8月において、中小企業庁によりM&A支援機関登録制度が創設され、M&A支援機関の活用に係る補助金については、当該支援機関の登録事業者の活用に係る費用のみが対象となることとが定められております。当社は、2021年9月より、当該支援機関の登録事業者となっており、中小企業庁が定めた「中小M&Aガイドライン(第3版)」(2024年8月改訂)を遵守していることを当社サイト上で宣言しております。 また、業界団体としては、M&A支援機関等を会員とする自主規制団体である一般社団法人M&A支援機関協会(※)があります。当社は同協会の正会員であり、当該協会が策定した倫理規程及び業界自主規制ルール3規程(広告・営業規程、コンプライアンス規程、契約重要事項説明規程)を遵守しております。 ※一般社団法人M&A支援機関協会:M&A仲介の公正・円滑な取引の促進、中小M&Aガイドラインを含む適正な取引ルールの徹底、M&A支援人材の育成サポート及びM&A支援機関に係る苦情相談窓口の運営を目的として設立された業界団体です。 ③ 競合 (発生可能性:大 影響度:中 発生時期:特定時期なし) M&A仲介業界は法規制・許認可等がなく、大規模な設備投資も必要ないことから、参入障壁が低い事業と考えられます。そのため、上場企業、未上場企業、個人事業者や金融機関、会計事務所等の多数の競合先が既に存在するとともに、今後も新規参入が増えることにより、競争が更に激しくなる可能性があります。 当社は、競合する大手企業が存在しない「売り手・買い手ともに完全成功報酬制のM&A仲介専門会社」という独自のポジションを確立するとともに、競合先が比較的少ない小規模案件(譲渡金額300百万円以下)を注力分野の一つとすることで競争優位を実現する方針ですが、今後、競争環境が激化した場合には、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 (2)事業内容に関連するリスク ① 業績変動 (発生可能性:大 影響度:中 発生時期:特定時期なし) 当社は、原則として、報酬の全てを案件のクロージング後に受領するという完全成功報酬制を採用しており、また、成功報酬額は案件の譲渡金額に大きく左右されます。そのため、コンサルタント数及び成約件数を継続して増加させることで個別案件が業績全体へ与える影響を低減させるよう取り組んでおりますが、期間ごとの案件のクロージングの数、譲渡金額の変動、成約率の低下、大型案件の成否、案件進捗の遅延等の影響が大きくなった場合、四半期又は事業年度の期間業績が大きく影響を受ける可能性があります。 ② 訴訟・クレーム (発生可能性:中 影響度:中 発生時期:特定時期なし) 当社は、適切なコンプライアンス体制を確立するとともに、サービスの質を向上するための社内手続き、クレーム報告・管理体制、及び教育制度を整備していますが、不測の事態等の発生により顧客から訴訟又は重大なクレームを受ける可能性があります。 そのような場合には、損害賠償や当社の社会的信用・ブランドの毀損等により、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 なお、当社に不利益や経済的損失を与えうる事象についてリスク・コンプライアンス会議にて広範囲に検討するとともに、重要な事象については取締役会に報告する体制となっております。 ③ M&A仲介事業への依存 (発生可能性:中 影響度:中 発生時期:特定時期なし) 当社は、M&A仲介のみの単一事業を営んでいます。中長期的には、M&A仲介以外の業界への進出による事業の多角化も検討してまいりますが、当面は、今後も継続的な拡大が見込まれる中小企業のM&A仲介市場を中心に事業展開を行う予定です。そのため、将来何らかの事情により中小企業M&A市場が縮小に転じた場合には、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 (3)組織体制に関連するリスク ① 人材確保 (発生可能性:中 影響度:中 発生時期:特定時期なし) M&A仲介事業においては、コンサルタント一人一人の能力が案件の成否に与える影響は大きく、事業拡大のためには、十分な数の優秀な人材を採用・育成・維持することが必要不可欠となります。 当社は、優秀な人材を採用し、長期的に勤務を継続してもらうために、引き続き料率の高いインセンティブ制度を提示し、ノルマのない管理体制や、テクノロジーを活用した効率的かつ長時間労働のない働きやすい職場環境の整備に努めています。 しかし、採用環境における競争激化や想定外の大量離職により、事業拡大に必要なコンサルタント数が確保できない場合には、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 ② 小規模組織 (発生可能性:中 影響度:低 発生時期:特定時期なし) 当社は小規模組織であり、内部管理体制も企業規模に応じたものとなっております。今後、組織の拡大に応じて、特定の人員に過度に依存しないよう、優秀な人材の確保及び育成により経営リスクの軽減に努め、今後の業容拡大を見据えて、内部管理体制の一層の強化、充実を図る方針です。 しかし、これらの施策が適切に進まなかった場合、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 ③ 情報管理体制 (発生可能性:低 影響度:中 発生時期:特定時期なし) 当社は、業務の性質上、顧客の機密情報やインサイダー情報等の守秘性の高い情報を取り扱っており、顧客と締結した秘密保持契約等に基づく守秘義務を負っています。当社では、内部情報管理規程、機密情報管理規程を整備するとともに、従業員に対する研修を実施すること等により、情報管理を徹底しております。 また、当社では、顧客からの問い合わせ等により個人情報を取得する場合があります。当社は、個人情報の保護に関する法律及びその関連法規に基づき、個人情報管理規程を定めることにより、個人情報を適切に管理しております。 しかし、不測の事態等により顧客の機密情報、インサイダー情報、及び個人情報等の漏洩や不正利用が発生した場合には、損害賠償や当社の社会的信用・ブランドの毀損等により、当社の業績が影響を受ける可能性があります。 (4)その他のリスク ① 当社株式の流動性 (発生可能性:中 影響度:低 発生時期:特定時期なし) 当社の株主構成は、当社株式の流動性の確保に努めることとしておりますが、株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は本書提出日現在において31%にとどまる見込みです。 今後は、当社主要株主による一部売出しの検討、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加等を勘案し、これらの組み合わせにより流動性の向上を図っていく方針であります。しかし、何らかの事情により流動性が向上しない場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,108字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社の事業領域である中小M&A市場の現況としては、後継者不在を背景とした事業承継の解決策としてのM&Aニーズは根強く、中小企業庁が開催した「中小M&A市場の改革に向けた検討会(第3回)」の配布資料である『中小M&A市場の改革に向けた方向性について』(2025年10月7日公表)においても、経営者が60代以上かつ事業承継の意向が未定の法人企業が約26万者存在することを踏まえると中小M&Aはいまだ拡大を図っていく必要があると考えられる、と報告されております。また、単に事業承継を実現するための選択肢としてだけではなく、中小企業が成長を実現するための戦略的な手段としてもM&Aの推進を図っていく重要性が一層高まっているとも報告されております。このような社会課題解決のために政府主導で事業承継及びM&Aに対する支援策はより一層強化されていく流れもあり、中小M&A市場は継続して拡大していくと考えております。 一方、中小M&A市場において売却案件の供給量が増加したこと等の背景もあり、買い手側が案件を慎重に検討し選別する姿勢を強めていること等を要因として、成約率が低下している状況にあります。 当社は、上記環境に対応するため、「買い手情報リサーチチームによる買い手情報の収集強化」「コンサルティング部長の緊密な指導・営業支援による質の高い売却案件の獲得」「金融機関等との提携強化」「同業他社とそれぞれ売りFA/買いFAとして連携することにより成約組数を積み増す取り組み」に継続的に取り組んでおり、また、「インサイドセールス部門の新設によるコンサルタントの営業活動のサポート体制構築」により、案件成約及び成約率の向上を目指しております。 しかしながら、大型案件を含む複数案件で検討期間の長期化や不成立が重なり、成約組数は前事業年度を上回ったものの、1組当たり売上高は31,797千円(前事業年度は44,004千円)となり、前事業年度と比較して減少しました。 人員面につきましては、当事業年度末のM&Aコンサルタント数は49名(前事業年度末は42名)となりました。 この結果、当事業年度においては、成約組数が49組(前事業年度は43組)、売上高1,558,064千円(前期比17.7%減)、営業利益119,931千円(同75.9%減)、経常利益127,630千円(同73.8%減)となり、当期純利益85,842千円(同72.4%減)となりました。 なお、当社はM&A仲介事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産の部) 当事業年度末の流動資産につきましては、前事業年度末に比べ119,947千円増加し、2,078,504千円となりました。これは主として、現金及び預金が109,691千円増加したことなどによるものであります。 当事業年度末の固定資産につきましては、前事業年度末に比べ7,083千円減少し、159,797千円となりました。これは主として、建物が3,513千円減少し、敷金及び保証金が2,456千円減少したことなどによるものであります。 (負債の部) 当事業年度末の流動負債につきましては、前事業年度末に比べ93,831千円増加し、317,755千円となりました。これは主として、決算賞与等の未払金が106,870千円増加し、未払費用が7,746千円減少したことなどによるものであります。 (純資産の部) 当事業年度末の純資産につきましては、前事業年度末に比べ19,032千円増加し、1,920,546千円となりました。これは主として、利益剰余金が当期純利益の計上により85,842千円増加し、剰余金の配当により96,300千円減少した一方で、資本金及び資本剰余金が役職員によるストック・オプションの行使によりそれぞれ14,744千円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は822,388千円であり、前事業年度末に比べ1,090,308千円の減少となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は176,469千円(前事業年度は224,300千円の使用)となりました。これは主に、法人税等の支払額が56,568千円あった一方で、税引前当期純利益が127,630千円、未払金の増加額が106,837千円あったことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は1,200,000千円(前事業年度は6,800千円の使用)となりました。これは、定期預金の預入による支出が1,200,000千円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は66,778千円(前事業年度は228,036千円の獲得)となりました。これは、株式の発行による収入が29,489千円あった一方で、配当金の支払額が96,267千円あったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当社はM&A仲介事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 当事業年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自2025年6月1日 至2026年5月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) M&A仲介事業   1,558,064   82.3 合計   1,558,064   82.3 (注) 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自2024年6月1日 至2025年5月31日)   当事業年度 (自2025年6月1日 至2026年5月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日本グロース・キャピタル株式会社   280,781   14.8%   -   - (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、資産・負債及び収益・費用に影響を与える見積り及び判断を必要としております。 当社は、財務諸表の基礎となる見積りについて過去の実績に基づき合理的であると考えられる判断を行ったうえで計上していますが、これらの見積りには不確実性が伴うため、見積りと実際の結果とが異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成において採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載のとおりです。 また、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等の分析 当社の経営成績等については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社のキャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、資金需要のうち主なものは、事業拡大のための広告宣伝費、採用費、人件費等であります。また、資金の源泉は主として営業活動によるキャッシュ・フローによって確保しております。 d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 当社では経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として売上高及び成約組数を重視しております。また、これらに影響を与える指標として、成約1組当たりの売上高、コンサルタント1人当たりの成約組数、及び平均コンサルタント数を把握・管理しております。 当事業年度における売上高は1,558,064千円(前期比17.7%減)、成約組数は49組(同14.0%増)となりました。また、成約1組当たりの売上高31,797千円(同27.7%減)、コンサルタント1人当たりの成約組数は1.1組(同増減なし)、平均コンサルタント数(※)は45.5人(同19.7%増)となりました。 成約1組当たりの売上高は、大型案件を含む複数案件で検討期間の長期化や不成立が重なったことで減少しましたが、成約組数と平均コンサルタント数は、前事業年度と比較して増加しております。 しかしながら、売上高について、前事業年度を下回る結果となっております。 (※)平均コンサルタント数は、前期末と当期末のコンサルタント数の和を2で除して算定しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。