本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ベストワンドットコム

6577 · Growth · サービス業

クルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社。国内外の船会社と直接契約し、乗船券やパッケージ旅行を24時間オンラインで販売。

概要

ベストワンドットコムは、オンライン旅行会社であり、特にクルーズ旅行の販売を主力事業とする。2005年に東京都渋谷区で創業し、2018年に東京証券取引所マザーズに上場した。傘下に高級クルーズ専門のファイブスタークルーズと京都の宿泊施設を運営するえびす旅館を持つ。インターネット販売に特化し、店舗を持たない低コスト体制が特徴。2025年7月期の連結売上高は約25.4億円、従業員数は19名。日本のクルーズ市場の成長余地を捉え、若年層への訴求を強みとする。

クルーズと国内旅行を扱う主力事業

当社グループの主力事業は旅行業であり、国内外のクルーズ乗船券やパッケージツアーの販売を中核とする。取扱船会社は98社(2025年10月時点)、登録コース数は約58,000に上る。2020年からは国内旅行事業にも進出し、バスツアー専門サイト「ベストワンバスツアー」、ホテル・旅館予約サイト「ベストワン宿泊予約」、国内ツアー専門サイト「ベストワン国内ツアー」、格安航空券サイト「ベストワン格安航空券」などを順次開設。旅行業のセグメント売上高は2025年7月期に約25億円を計上したが、前期比19.2%減となった。一方、子会社えびす旅館が担う宿泊事業(その他事業)は、インバウンド需要の回復に支えられ同10.3%増の約0.39億円を売り上げた。

ネット販売に特化した低コスト構造

当社グループは実店舗を一切持たず、すべての販売をインターネット経由で行う。顧客とのやり取りはメールと電話が主であり、店舗運営に伴う固定費を大幅に削減している。24時間対応のオンライン予約システムを備え、空室照会から予約までを時間や場所の制約なく完結できる。また、主要なWEBサイトの構築やWEBマーケティングは内製化しており、広告代理店を介さないことでコストを抑制。開発経験豊富なエンジニアの採用により、ユーザーインターフェースの改善やAPI連携の拡大を継続的に進めている。このビジネスモデルにより、少人数(従業員19名)で効率的な運営を実現している。

3社で構成されるグループ体制

当社グループは、株式会社ベストワンドットコムを親会社とし、2つの連結子会社で構成される。株式会社ファイブスタークルーズは高級客船に特化したオンライン旅行会社で、富裕層やシニア層向けに5つ星客船の乗船券やパッケージを販売。株式会社えびす旅館は京都駅前で9室の宿泊特化型ホテルを運営し、主に外国人旅行客を対象とする。2025年7月期の宿泊事業セグメント利益は1,179万円と、ホテル事業は安定した収益源となっている。一方、旅行業セグメントは売上高の大部分を占めるが、営業利益は1,740万円と低調であり、チャータークルーズの販売不振が影響した。

業界の中での役割はクルーズ旅行のオンライン販売・企画・手配を一貫して行う旅行サービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
25億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/7
事業売上構成比利益利益率
旅行業25億円100.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01クルーズ旅行主力

国内外のクルーズ乗船券やパッケージ旅行をオンラインで販売。船会社98社と契約し約58,000コースを掲載、API連携によりリアルタイムな空室料金を提供。自社企画のチャータークルーズも催行。

クルーズ乗船券の取扱い(手配旅行)により、パッケージツアー主体の他社と差別化

主な製品・サービス3
クルーズ乗船券
国内外の客船の乗船券を単品で販売。顧客は希望の船・日程・部屋タイプを選べる。
パッケージツアー(募集型企画旅行)
クルーズに航空券やホテル、送迎などを組み合わせた往復旅行商品。自社企画のオリジナルツアーも多数。
チャータークルーズ
船全体を貸し切る特別なクルーズを自社で企画・販売。

02その他旅行(フェリー・バス等)準主力

フェリー乗船券、バスツアー、ホテル、国内ツアー、ダイナミックパッケージ等の国内旅行をオンラインで販売。

主な製品・サービス5
フェリー乗船券
国内のフェリー航路の乗船券をオンラインで販売。
バスツアー
バスを利用した団体旅行や日帰りツアーを販売。
ホテル
国内外のホテル宿泊をオンラインで予約販売。
国内ツアー
国内の観光地を巡るパッケージツアーを販売。
ダイナミックパッケージ
交通手段と宿泊施設を自由に組み合わせた旅行商品を販売。

03宿泊(ホテル運営)副次

子会社の株式会社えびす旅館が京都駅前で宿泊特化型ホテル(9室)を運営。主に外国人旅行客向けに予約販売。

主な製品・サービス1
宿泊施設
京都駅前の9室の宿泊特化型ホテル。外国人旅行客向けに予約販売。

製品と技術

ベストワンクルーズ:58,000コースを超える総合予約サイト

「ベストワンクルーズ」は当社の核となるオンライン予約サイトで、国内外のクルーズ乗船券とパッケージツアーを検索・予約できる。2025年10月時点で取扱コース数は約58,000に達し、MSCクルーズ(1,544コース)、ロイヤルカリビアン(1,205コース)、ホーランド(923コース)など98社の船会社と契約。複数の船会社とAPI連携を行い、9,063コースが自動掲載・リアルタイム更新される。乗船券の手配旅行(運送型)を中心に扱うことで、募集型企画旅行中心の他社と差別化。24時間オンライン予約に加え、専門スタッフによる電話・メールサポートも提供する。

ファイブスタークルーズ:ラグジュアリー客船専門の子会社

連結子会社である株式会社ファイブスタークルーズが運営する「ファイブスタークルーズ」は、高級客船専門のオンライン旅行サイトである。キュナードライン、シーボーンクルーズライン、リージェントセブンシーズなど、日本クルーズ協会が定義する5つ星客船と、その他の船会社のスイート客室に限定して販売。富裕層・シニア層を主なターゲットとし、当社のベストワンクルーズが幅広い層を対象とするのとは対照的なポジションを取る。これによりグループ全体で異なる顧客属性・嗜好に対応できる体制を構築している。

国内旅行関連サイト:バスツアーから格安航空券まで

2021年以降、当社は国内旅行分野で複数の専門サイトを立ち上げた。「ベストワンバスツアー」はバスツアー専門の予約サイト、「ベストワン宿泊予約」はホテル・旅館の予約サイト、「ベストワン国内ツアー」はオリジナル国内ツアー専門、「ベストワン国内ダイナミックパッケージ」は航空券と宿泊を組み合わせた動的パッケージを提供。2023年5月には「ベストワン格安航空券」を開設し、航空券単体販売にも参入。これらのサイトをグループで運営し、クルーズ以外の旅行需要を取り込むことで、収益基盤の多角化を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • クルーズ旅行クルーズ乗船券の取扱い(手配旅行)により、パッケージツアー主体の他社と差別化

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がベストワンドットコム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
16577ベストワンドットコム30億円
27057エヌ・シー・エヌ30億円19.1倍
39767日建工学30億円10.4倍
49212Green Earth Institute30億円43.1倍
57359東京通信グループ30億円9.3倍
69376ユーラシア旅行社30億円54.1倍
77046TDSE29億円15.8倍
86046リンクバル29億円
93326ランシステム29億円27.6倍
10192Aインテグループ28億円
112499日本和装ホールディングス28億円16.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

クルーズ乗船券販売会社として2005年に創業

2005年9月、国内外のクルーズ乗船券の販売を目的に、東京都渋谷区松濤で資本金1,050万円にて株式会社ベストワンドットコムを設立。同年12月に東京都へ第3種旅行業登録を行い、2006年1月にはオンライン旅行予約サイト「ベストワンクルーズ」の運用を開始した。創業当初からインターネット販売に特化し、店舗を持たないビジネスモデルを採った。2014年12月には観光庁へ第1種旅行業に変更登録し、自社企画旅行の販売を開始。同時に一般社団法人日本旅行業協会(JATA)に加盟し、事業の幅を広げた。

子会社買収と株式上場で規模を拡大

2016年3月、クルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社である株式会社ファイブスタークルーズを完全子会社化。高級船専門の販売網をグループに取り込み、顧客層の多様化を図った。2018年4月には東京証券取引所マザーズに上場し、資金調達力と知名度を向上。同年12月には京都で宿泊施設を運営する株式会社えびす旅館を完全子会社化し、旅行・宿泊の一貫体制を構築。2019年5月にはプライバシーマークを取得し、個人情報保護への対応を強化した。本社は2017年8月に新宿区富久町へ拡大移転している。

国内旅行事業に進出しサイトを多角化

2020年7月、国内旅行事業を開始。従来のクルーズ中心から国内旅行分野へ事業を拡大した。2021年2月には一般社団法人東京都旅行業協会への加盟及び全旅クーポン会への入会を果たし、同年4月にバスツアー専門サイト「ベストワンバスツアー」、10月にホテル・旅館予約サイト「ベストワン宿泊予約」をオープン。11月には後払い決済対応のホテル予約サイト「minute」を事業譲受。2022年1月にオリジナル国内ツアー専門サイト「ベストワン国内ツアー」、7月に国内ダイナミックパッケージサイトを開設し、国内旅行の商品ラインアップを一気に拡充した。

コロナ禍で売上急減、回復途上に

新型コロナウイルスの影響で、2020年7月期の売上高は前期22億円から11億円に半減し、当期純損失1億円を計上。2021年7月期には売上高が1億円まで落ち込み、2期連続の赤字となった。2022年7月期も売上高2億円、当期純損失2億円と厳しい状況が続いたが、2023年7月期には売上高13億円、当期純利益0.3億円と黒字転換。2024年7月期は売上高31億円に急回復した。2022年4月には東証の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行している。

チャータークルーズに挑戦するも業績は不安定

2023年4月、共同運航で初めてのチャータークルーズ(MSCベリッシマ横浜発着)を実施。2024年6月には当社単独で初のチャータークルーズ(コスタセレーナ金沢発着)を催行し、2025年6月には2度目の単独チャータークルーズを実施した。大型キャビン買取やチャーター費用が先行し、2025年7月期の売上高は前期比18.9%減の約25.4億円、営業利益は同88.9%減の29百万円と大幅に低下。販売が当初見込みを下回ったことが響いた。2026年ゴールデンウィークには3度目のチャータークルーズが決定しており、PR活動を強化している。

年表22件を開く

2000年代

  • 2005年9月創業国内外のクルーズ乗船券の販売を目的とした株式会社ベストワンドットコムを渋谷区松濤に資本金1,050万円で設立
  • 2005年12月東京都へ第3種旅行業登録(東京都知事登録旅行業第3-5693号)
  • 2006年1月オンライン旅行予約サイト「ベストワンクルーズ」運用開始

2010年代

  • 2014年9月ハネムーンクルーズ専門サイト「HUNEMOON」オープン
  • 2014年12月商号変更観光庁へ第1種旅行業に変更登録(観光庁長官登録旅行業第1980号)し、自社企画旅行を販売開始 一般社団法人日本旅行業協会(JATA)へ加盟
  • 2016年3月M&A株式会社ファイブスタークルーズ(現連結子会社)を完全子会社化
  • 2017年8月本社を新宿区富久町に拡大移転
  • 2018年4月上場東京証券取引所マザーズに当社株式上場
  • 2018年12月M&A株式会社えびす旅館(現連結子会社)を完全子会社化
  • 2019年5月プライバシーマーク取得

2020年代

  • 2020年7月国内旅行事業の開始
  • 2021年2月一般社団法人東京都旅行業協会への加盟及び全旅クーポン会への入会
  • 2021年4月バスツアー専門サイト「ベストワンバスツアー」オープン
  • 2021年10月ホテル・旅館専門予約サイト「ベストワン宿泊予約」オープン
  • 2021年11月後払い決済ができるホテル予約サイト「minute」を事業譲受
  • 2022年1月オリジナル国内ツアー専門予約サイト「ベストワン国内ツアー」オープン
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2022年7月国内旅行予約サイト「ベストワン国内ダイナミックパッケージ」オープン
  • 2023年4月共同運航での初めてのチャータークルーズ(MSCベリッシマ横浜発着)を実施
  • 2023年5月国内旅行予約サイト「ベストワン格安航空券」オープン
  • 2024年6月当社単独での初めてのチャータークルーズ(コスタセレーナ金沢発着)を実施
  • 2025年6月2度目の当社単独チャータークルーズ(コスタセレーナ金沢発着)を実施

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    オリジナルツアーの品質向上と商品拡充

    添乗員同行ツアー等のオリジナルツアーの品質とコース数を改善し、チャータークルーズなどの独自商品を提供することで新たな需要を創出する。また、未取扱いの外国船の取扱い開始や総代理店業務の拡大、船会社との関係強化による割引や特典、セミナー開催を進める。

  2. 02

    オンライン予約システムの強化と新技術導入

    24時間受付可能なオンライン完結型予約システムを拡充し、サーバー機能増強やユーザー視点のウェブサイト・アプリ開発により利便性を向上する。AIなどの新技術を導入して業務効率化を図るIT投資に注力する。

  3. 03

    インバウンド需要への対応強化

    多言語サイト「Cruisebookjapan」を活用し、注力マーケットの選定とマーケティング施策を実施。グローバル人材の採用を強化し、訪日クルーズ需要を取り込む計画的な事業展開を進める。

  4. 04

    人材の確保と育成

    優秀なエンジニアの確保とクルーズ専門知識を持つスタッフの育成を推進。船会社とのAPI連携や新機能開発を通じた実践的教育、座学研修や乗船研修の強化により能力向上を図る。

  5. 05

    ブランド認知度向上とリピーター強化

    SEO対策やSNSなどの多様なマーケティング手法を駆使し、費用対効果を考慮した広告宣伝・広報活動を実施。既存顧客向けにニーズに合った提案やリピーター限定の割引・特典を提供し、顧客基盤を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で19人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は383万円で、7期前と比べて+17.0%平均年齢は32.5歳、平均勤続年数は3.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年7月22
2019年7月32728.63.025
2020年7月33030.02.726
2021年7月28031.63.824
2022年7月33531.44.322
2023年7月35431.73.621
2024年7月35232.13.8251,200
2025年7月38332.53.9190

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都新宿区100百万円
旅行業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ファイブスタークルーズ
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社えびす旅館
    京都府京都市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    [第四回]令和2年度事業再構築補助金(交付申請等)
    中小企業庁
    834万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は25億円営業利益0億円前期と比べると減収減益で、売上が-19.4%、利益が-100.0%。

売上高
-19.4%
25億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
-100.0%
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 -9.7%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は10億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q1−1−100.0−1
2023年3Q5120.01
2023年4Q60
2024年1Q900.00
2024年2Q4−1−25.0−1
2024年3Q7114.31
2024年4Q11327.32
2025年2Q1000.00
2025年4Q1500.00
2026年2Q1000.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年7月期からの12期で、売上は4億円から25億円へ6.3倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
観光庁へ第1種旅行業に変更登録(観光庁長官登録旅行業第1980号)し、自社企画旅行を販売開始 一般社団法人日本旅行業協会(JATA)へ加盟
2014年7月400
2015年7月710
株式会社ファイブスタークルーズ(現連結子会社)を完全子会社化
2016年7月900
2017年7月1210
東京証券取引所マザーズに当社株式上場
2018年7月1611
2019年7月2211
2020年7月11−1−1
2021年7月1−1−1
2022年7月2−2−2
2023年7月1300
2024年7月31339.72
2025年7月25000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高25億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.0%20億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.0%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.5pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.0pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比11.0pt
0.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年7月期は営業CFが−2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は26億円で、売上の12.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年7月10114
2017年7月00307
2018年7月108116
2019年7月2−22018
2020年7月−305−320
2021年7月−1−1−2−216
2022年7月−1−10−214
2023年7月1−1−2013
2024年7月302317
2025年7月−2011−226

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年7月期の総資産は40億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は28.4%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年7月21124.5
2015年7月41331.4
2016年7月71622.1
2017年7月113824.5
2018年7月2171430.4
2019年7月2972225.0
2020年7月2772024.3
2021年7月2361724.3
2022年7月2351823.5
2023年7月2772026.7
2024年7月29121740.0
2025年7月40112928.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
29億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
39
/ 100
安定性自己資本比率19 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中317位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中519位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.8%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
28.4%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-19.4%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,962で、1年前と比べて-14.4%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥1,962-0.2%1ヶ月+3.8%1年-14.4%時価総額30億円
過去52週の値幅
安値¥1,776高値¥2,445

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR2.77倍
配当利回り0.92%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/30に1953円、前日比-17.4%の急落。1ヶ月では-13.8%下落。25日線(2270円)を-14.0%下回る。RSI20.0と売られすぎ。52週安値(1776円)に接近。出来高62,600株と直近平均の約10倍超。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERが算出不能で利益の不安定性が顕著、PBR 3.25倍は業界平均2.35倍を上回るがROE 0.83%と著しく低い。配当利回り0.65%は業界平均1.66%を下回り、今期は営業利益がゼロと業績悪化が進んでおり、割高と判断した。

指標この会社業種平均
PBR2.77倍3.51倍
ROE0.8%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり18で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは0.92%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥18
1株あたり
配当利回り
0.92%
いまの株価に対して
配当性向
479.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年7月159.0
2025年7月1820.0479.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥18

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ3,257人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.5%を占め、残る89.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年7月%2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
個人・その他76.875.780.159.758.074.5
事業法人10.210.09.811.611.210.5
外国法人8.91.61.026.826.39.4
証券会社3.811.37.41.34.15.4
自己株式1.11.11.01.00.90.9
外国人個人0.10.10.30.20.20.1
金融機関0.11.31.40.40.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01澤田 秀太31.33
02GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社)9.09
03米山 実香8.01
04有限会社秀インター7.70
05株式会社松井証券4.22
06諸藤 周平2.62
07JPM株式会社2.05
08小川 隆生0.86
09岩崎 泰次0.66
10野本 洋平0.54

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−49%、1株純資産は12期で+513%。直近期のROEは0.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年7月1212310.5
2015年7月19514539.4
2016年7月51493.5
2017年7月3526016.4
2018年7月6953616.680.2
2019年7月6958012.353.2
2020年7月−42539−7.6
2021年7月−105449−21.2
2022年7月−165397−40.0
2023年7月205114.3241.3
2024年7月17076126.816.39.0
2025年7月67550.8381.3479.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/7期の役員報酬は総額31百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
澤田秀太取締役 会長44
野本洋平代表取締役 社長49
田渕竜太取締役 経営管理本部長38
米山実香取締役 管理部長48
小川隆生取締役45
高木洋平取締役47
松尾昭男監査役(常勤)74
野村宜弘監査役52500
髙梨良紀監査役43500

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)525255
社外取締役4662

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,402字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社ベストワンドットコム)及び当社の連結子会社2社(株式会社ファイブスタークルーズ、株式会社えびす旅館)によって構成され、当社及び株式会社ファイブスタークルーズによる旅行業を主とし、その他事業として株式会社えびす旅館が宿泊業を営んでおります。なお、事業区分はセグメント情報と同一の区分であります。また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 当社は、オンライン旅行会社として、海外・国内クルーズの乗船券やパッケージ旅行、フェリーの乗船券、バスツアー・ホテル・国内ツアー・ダイナミックパッケージ等の国内旅行を販売しております。株式会社ファイブスタークルーズは、クルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社として、主に個人顧客をターゲットに、海外・国内クルーズの乗船券やパッケージ旅行の販売を行っており、クルーズ旅行に必要な航空券、ホテル、送迎、オプショナルツアーなど様々な旅行商品を提供しております。株式会社えびす旅館は、京都駅前にて宿泊施設の運営を行っております。9室の宿泊特化型ホテルとして、主に外国人旅行客に向けた予約販売を行っております。 (当社グループの特徴) (1) インターネット販売 当社グループでは、国内を含む世界中のクルーズ乗船券やパッケージクルーズ旅行、国内旅行全般を、当社WEBサイトへの掲載、WEBサイトへの集客によって販売しており、店舗を運営しておりません。 販売チャネルをインターネットに限定し、お客様とのやり取りについては、メール及び電話を主な手段とすることで店舗運営にかかる固定費等のコスト削減を図っております。 (2) オンライン予約対応 当社グループでは、専門スタッフによるお客様のサポートに加え、24時間対応のオンライン予約を強化しており、クルーズ乗船券やパッケージ旅行の空室料金照会と予約が24時間いつでも可能です。 空室や料金の問い合わせを行い、その回答を以て検討を始める、という従来の検討行動では、営業時間や連絡手段、場所による制約がありましたが、オンラインでの空室料金照会と予約受付は、曜日や時間を問わず検討、予約したいというお客様のニーズに対応しております。 (3) 多様な商品ラインナップとAPI連携 当社グループでは、お客様が検索できる商品の拡充を図るため、国内外の98社(2025年10月7日時点)の船会社と契約し、当社WEBサイトへのコース登録総数は約58,000コース(2025年10月7日時点)となっております。また、複数の船会社とのAPI連携(注)を行うことにより、従来のコース登録に必要とした作業時間削減と、提携船会社が掲載している全てのコースが当社WEBサイトへ自動で掲載され、リアルタイムな空室状況及び料金の反映が実現しており、API連携によるコース登録数は9,063コース(2025年10月7日時点)となっております。 また、当社グループでは、クルーズ乗船券の取扱い(手配旅行)により、価格帯や期間などのお客様の多様なニーズへの対応が可能であり、パッケージツアー(募集型企画旅行)が主体の他社との差別化を図っております。 船会社とのAPI契約(2025年10月7日時点) 提携船会社   掲載コース数 MSCクルーズ   1,544 ロイヤルカリビアン   1,205 ホーランド   923 コスタクルーズ   798 プリンセスクルーズ   797 カーニバルクルーズ   733 セレブリティクルーズ   694 シーボーン   576 エクスプローラジャーニー   567 アマウォーターウェイズ   533 ノルウェージャンクルーズ   483 キュナード   210 合計   9,063 (注) API連携とは、Application Programming Interfaceの略で、ソフトウェアコンポーネントが互いにやり取りするのに使用するインターフェースのこと。具体的には船会社各社が持つ予約システムの機能や情報を当社WEBサイトで利用することをいいます。 (4) 独自商品 当社は、旅行業法に基づく第一種旅行業者に登録しており、自社でクルーズツアーを企画しております。 国内外の多くの船会社との契約を背景にしたコース選択の多様さや、インターネット販売ならではの機動力を生かし、船会社特別料金を反映した期間限定ツアーなどを発表し、多くのお客様にご利用を頂いています。また、近年ではチャータークルーズの催行も行っております。 (5) 専門スタッフによる接客・提案 当社グループは、クルーズ旅行に関して、提案経験の豊富なスタッフがお客様のサポートを行っております。 近年、インターネットの普及により、個人が能動的に様々な情報を検索、取得、発信することが可能となりましたが、クルーズ旅行に関する情報が普及しておらず、購買経験が無いお客様も多いことから、旅行会社によるアドバイスや商品提案に一定のニーズがあると把握しております。 このニーズに応えるため、24時間対応のオンライン予約と、専門スタッフによるメールや電話対応を2つの柱とすることで、初めてクルーズを検討するお客様にも安心のサポートを提供しています。 多店舗運営ではなく1拠点ですべての接客対応を行うことにより、商品知識や接客・提案に関する知識が共有蓄積されやすく、専門性を高めやすい販売体制となっております。 また、取引船会社による社内研修会の定期開催や、入社後半年以内の乗船研修など、教育訓練にも注力し、他社との差別化を図っております。 (6) IT・マーケティングの強みとその内製化 インターネット販売を支えるのが、技術力とマーケティング力であります。そのため、旅行の企画や手配等の業務だけでなく、WEBサイト構築やWEBマーケティングに関わる主要業務を内製化しております。 開発経験豊富なエンジニアの採用により、当社WEBサイトのユーザビリティや各種機能について日常的に向上を図るとともに、船会社とのAPI連携や、その他の商品登録のスピード化などに取り組んでおります。 また、マーケティングについても広告代理店等を利用せず、自社で蓄積した経験・知識を活用して、WEBマーケティングによる集客や利用顧客のリピーター化の向上を図っております。 (当社グループの主な運営サイト) (1) ベストワンクルーズ ベストワンクルーズは、国内外のクルーズ乗船券とパッケージツアーをオンラインで検索、予約可能なサイトであります。乗船券、自社企画ツアーの販売に加え、各提携旅行会社企画のパッケージツアーを販売する為、取扱いコース数は約58,000コース(2025年10月7日時点)が登録されております。 (2) フネムーン ハネムーンを検討しているカップルへ向けたクルーズ専門サイトです。ハネムーンにかける日数、予算などの調査に基づき、若年層でも楽しめるクルーズコースに限定して紹介しております。 ベストワンクルーズとは別サイトとして独自のマーケティングを行うことで、当初クルーズを検討していなかったハネムーナーへもアプローチし、クルーズ旅行認知の向上を図っております。 (3) ファイブスタークルーズ 高級船専門のクルーズ旅行会社として、子会社(株式会社ファイブスタークルーズ)が運営しております。「すべてのお客様に初めての感動体験を」を謳い、クルーズ旅行を身近な旅行スタイルとして提案する当社とは対照的に、社名通り5つ星のラグジュアリー客船(注)と、その他の客船のスイートに限定して富裕層、シニア向けに販売を行っております。 これにより様々な顧客属性、嗜好に対応できる販売体制をグループで構築しております。 (注) 具体的には以下の船会社を指します。(「クルーズ教本」日本外交客船協会/日本旅行業協会 より) キュナードライン、シーボーンクルーズライン、リージェントセブンシーズ、クリスタルクルーズ、シルバーシークルーズ、ハパグロイドクルーズ [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,985字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、クルーズ事業を主力事業と位置づけ、若年層や、まだクルーズに乗船したことが無い旅行者に向けて、気軽に安心してクルーズ旅行に行くための環境づくりを行い、新しい旅行スタイルを経験するきっかけを提供していきたいと考えております。 当社グループは世界中の船会社と提携し、旅行者がインターネットを通じて手軽にクルーズ・チケットを入手できるサービスを提供しております。これにより、カリブ海・地中海等の海外主要クルーズ・スポットへの長期間・高価格な豪華客船ツアー等の提案のみに留まらず、旅行者のニーズに合った国内外様々な目的地への多様な旅行期間・価格帯のクルーズ・チケットの選択を可能としております。 2024年の世界のクルーズ旅行者数が約3,460万人となりましたが(出所:State of the Cruise Industry Report 2025)、同年の日本のクルーズ旅行者数は22.4万人(出所:国土交通省「2024年の我が国のクルーズ等の動向について」)と依然少なく、日本のクルーズ旅行市場の成長の余地は大きいと考えています。当社は移動・宿泊・食事・娯楽が一体となったクルーズならではの非日常的な感動体験を、身近な旅行の選択肢の一つとして広く一般の皆様に提供することで、日本のクルーズ旅行市場を開拓してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、事業を継続的に発展させていくためには、売上高を増加させ、適正な利益確保を図っていくことが必要であると考え、「売上高」及び「営業利益」を重要な経営指標として捉え、その向上を図る経営に努めてまいります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、取扱い船会社やツアーのラインナップ数を大きな競合差別化要因としておりますが、広く一般旅行者に同様の認知を得るまで、さらに強みを磨いてまいります。具体的には、添乗員同行ツアー等のオリジナルツアーの品質・コース数両面での改善、チャータークルーズなど独自商品の提供による新たな需要創出、総代理店業務(日本市場における独占的または排他的な販売代理店)を含めたまだ日本で取扱いの無い外国船の取扱い開始、船会社との関係強化による各種割引料金・船上特典・セミナー開催などを進める計画となります。 また、クルーズをより身近な存在にしていくため、WEBサイトやスマートフォンアプリでのオンライン予約などの利便性向上、新サイトの立ち上げなどにも力を入れてまいります。現在、当社顧客の内、50歳代以下の割合は56.4%(2025年7月期)と、国内クルーズ旅行者全体の同32.0%(出所:2024 Asia Source Passenger Market Report)と比べて高く、今後も上記施策により若年層・中堅層顧客に訴求してまいります。また、シニア層に対しては電話オペレーターによるフォローをより充実させ、世代を問わず顧客の取り込みを図ります。 (4) 会社の対処すべき課題 これからの旅行業界は、店舗を中心とした営業を展開する旅行会社及びインターネットを中心としたオンライン旅行会社、さらには店舗中心の旅行会社によるインターネット販売の拡販により、旅行会社間の競争がより一層激しくなるものと思われます。さらには、スマートフォン等の通信端末の進化や様々なオンラインメディアの誕生により、今までとは異なるマーケティング機会や新たな技術が日々登場しております。そのような中、当社グループが対処すべき主な課題は以下のとおりです。 a. システム強化 当社グループではオンライン完結型の予約システムを稼働させ、24時間の受付体制を整備しておりますが、対象商品の拡充や、サーバー機能の増強など、引き続きオンライン予約システムの強化を推進してまいります。また、ユーザーが見やすく使い勝手の良いウェブサイトやスマートフォンアプリの開発によりお客様の利便性を高めつつ、AIに代表される新技術の導入で業務効率化を図るIT投資に引き続き注力してまいります。 b. インバウンド需要への対応 国土交通省が2024年2月28日付で発表している「訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数(2024年速報値)」によると、2024年(1月~12月)の訪日クルーズ旅客数は143.8万人(2023年比303.9%増)、我が国港湾へのクルーズ船の寄港回数は前年比31.3%増の2,479回(うち外国クルーズ船1,923回、日本クルーズ船556回)となりました。また、外国クルーズ船が寄港する港湾数は97港(2023年の97港から変わらず)となりました。なお、「観光立国推進基本計画(2023年3月31日閣議決定)」では、日本におけるクルーズ再興に向けた2025年の目標として「訪日クルーズ旅客250万人」「外国クルーズ船の寄港回数2,000回超」「外国クルーズ船が寄港する港湾数100港」を掲げております。 当社は2018年12月に多言語サイト「Cruisebookjapan」を立ち上げておりますが、現在は業績への貢献はわずかであります。注力マーケット(言語)の選定、マーケティング施策の投入を行い、計画的な事業展開、業績貢献の見通しを立てることが必要であると考えております。語学が堪能な人材、海外WEBマーケティングに長けた人材など、外国人も含めたグローバル人材の採用に力を入れてまいります。 c. 人材の確保及び育成 当社グループの事業を拡大していくためには、オンラインで予約完結する利便性の高いウェブサイトを構築する優秀なエンジニアの確保と、オンライン受付では対応できないニーズに応えるための、クルーズの案内に高い専門性を持ったスタッフの確保と育成が重要な課題であると認識しております。 当社グループでは、船会社とのAPI連携や、WEBサイトの新機能開発など実サービスの開発の中でエンジニアに対して多くの教育機会を設けており、旅行部のスタッフについても、船会社による座学研修や、入社後随時行われる乗船研修などの教育を通じて接客対応の知識習得の機会を設けておりますが、エンジニアの能力向上と、専門性の高い接客対応に関する育成を引き続き強化してまいります。 d. マーケティングの進化 スマートフォン、タブレットなどの情報端末の進化、日常へのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の浸透、新たなオンラインメディアの登場などにより、消費者のインターネット上での購買行動が変化していくことが予想されます。その結果、中長期的にはこれまでのインターネット上での広告手法や外部ポータルサイトを通じての集客が通用しなくなり、これまでとは異なるマーケティング手法への迅速な対応が課題であると認識しております。 当社グループでは、SEO対策、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNSなど様々なマーケティング手法をできる体制を構築してまいりましたが、今後も、現在の手法にとらわれることなく新たなマーケティング方法を模索してまいります。 e. ブランドの認知度向上 旅行商品は、個人消費の中でも比較的単価が大きいこともあり、旅行会社の選択には旅行会社の信頼性および信用力も重要な要素であり、また、業務提携や仕入れなどの対法人取引、条件交渉に際しても、当社グループの信頼性および信用力が重要な要素となります。当社グループの提供するサービスの利用拡大と、継続的な企業価値の向上を実現していくには、当社グループの知名度の向上、信頼性および信用力の向上が重要な課題であると認識しております。 当社グループのブランド認知及び信頼性を高めるため、費用対効果を見極めながら、コーポレートサイトでの情報発信やメディアへの露出など、積極的な広告宣伝活動、広報活動に取り組んでまいります。 f. リピーター顧客の強化 当社グループでは、クルーズ市場の拡大に合わせて、クルーズ旅行をはじめて体験する新規顧客の獲得に注力してまいりました。クルーズ市場の拡大、認知の向上のため、引き続き新規顧客を対象としたマーケティング活動を行いますが、当社グループの安定的かつ継続的な事業拡大のため、これまで当社グループを利用した顧客に継続的に利用してもらうための施策を強化することが重要な課題であると認識しております。 既存顧客のニーズに合った旅行提案を行うことや、リピーター向けの割引や特典の付与などで積極的な囲い込みを行い、顧客基盤の強化を進めてまいります。 g. 新規事業の強化 2021年4月にバスツアー予約サイト「ベストワンバスツアー」を、2021年10月にホテル・旅館予約サイト「ベストワン宿泊予約」を、2022年1月にオリジナル国内ツアー予約サイト「ベストワン国内ツアー」を、2022年7月に航空券・新幹線+ホテル・旅館を自由に組み合わせられる国内旅行予約サイト「ベストワン国内ダイナミックパッケージ」、2023年5月に国内航空券予約サイト「ベストワン格安航空券」をリリースいたしました。これらのWEBサイトにおいて、これまでのクルーズ事業で培ったベストワンブランドとは別で新たにブランディングしていく必要があり、WEBサイトへの集客が喫緊の課題となります。今後、広告戦略等のマーケティング活動を強化し、これら国内旅行関連予約サイトのドメインパワー強化を図ってまいります。また、М&Aによる新たな領域への進出も試みたいと考えております。
事業等のリスク6,469字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開その他に関してリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも、そのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 旅行市場について 旅行市場は、国内では観光庁主導のもと市場拡大へ向けた様々な施策が行われております。当社グループは、日本及び急速に成長するアジアをはじめとする世界の旅行市場は今後も中長期的に拡大していくものと想定しております。 しかしながら、日本を含めて世界的な感染症の発生・蔓延、天候の変動、及び景気の悪化等により社会的に消費者の旅行に対する意欲が減退した場合、テロや戦争などの世界情勢の変化や自然災害、事故等による観光インフラへの被害が起きた場合、急激な為替相場変動による世界情勢の混乱等が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 電子商取引の普及について 世界における電子商取引は、インターネットの普及およびスマートフォンやタブレット端末の浸透による利便性の向上に伴い、市場規模が拡大しております。国内旅行会社のインターネット販売比率も上昇傾向にあり、世界の旅行市場でもオンライン販売の比率は高い水準にあります。 当社グループでは、今後も電子商取引が発展し、インターネット販売比率の上昇傾向が継続すると見込んでおります。 しかしながら、電子商取引に関する新たな規制の導入や、技術的障害、セキュリティ事故、外部環境の変化等により、当社グループの想定どおりに電子商取引の普及が進まない場合には、当社グループの事業および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 競合他社の影響について クルーズ旅行は、大手を含めた総合旅行会社の多くが、数ある旅行商品の一部として販売を行っております。そのような中、当社グループは、旅行商品の中でもクルーズ旅行に専門特化して多くの商品提案を行うことにより、顧客の選択肢を広げ、専門的なサポートを提供し、顧客からの評価を獲得してまいりました。また、船会社との協力関係により、独自の仕入れルートも構築しております。 しかしながら、有力な競合企業や新興のベンチャー企業が、その資本力、営業力、技術力等を活用してクルーズ商品の販売に取り組み、当社の想定している以上に競争が激化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (4) インターネットの直販化について 当社グループは、主に船会社から乗船券を仕入れて販売を行っております。近年のインターネットの発達により、航空券予約やホテル予約などでは、エンドユーザーへの直販が年々増加傾向にあります。一方、国内のクルーズ乗船券販売においては、商品認知も低いことから、旅行代理店のサポートを前提とした販売がその多くを占めています。 そのような中、当社グループでは、船会社横断での検索や一覧、圧倒的な選択肢の数など、直販サイトでは実現が難しい部分での利便性を高め、成長を図ってまいります。 しかしながら、他の旅行商品に見られるように、クルーズに習熟した旅行者が増え、船会社サイトでの直接購入を嗜好する旅行者が増えた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) システム障害について 当社グループのサービス提供は主にインターネット環境において行われております。そのため、当社グループはサービスの安定供給を図るためのセキュリティ対策と、コンピューターウイルス等の侵入やハッカーによる妨害等を回避するために必要と思われる対策をとっております。 しかしながら、あらゆる可能性を想定して対策を施すことは困難であり、当社グループの想定しないシステム障害やサービスの妨害行為等が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (6) 個人情報保護について 当社グループは、サービスの提供に際して顧客の個人情報(氏名、メールアドレス、生年月日、性別、住所、電話番号等)を取得し、サーバー上で適切に管理しております。 顧客のプライバシー保護を重要な経営課題の一つと位置づけ、「プライバシーポリシー」および「個人情報保護規程」を定め、適切な保護措置を講じる体制の整備を進めております。その取組みの一環として、2019年5月に一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)より「プライバシーマーク」の認定を取得し、以降も継続して更新を行っております。 しかしながら、サイバー攻撃、不正アクセス、人的ミス等により個人情報が外部に流出した場合には、当社グループの信用や顧客の信頼を損なうおそれがあり、事業および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 既存事業拡充及び新規事業展開について 当社グループは今後、既存サイトの機能追加や他社との提携による顧客基盤の拡大、国内旅行事業の強化およびM&Aを通じた新分野への進出等により、事業の拡大を図る方針です。 しかしながら、これらの施策が安定的に収益を生み出すまでには一定の時間を要することが見込まれ、当面は投資負担の増加等により収益が一時的に悪化する可能性があります。 また、これらの新規事業や提携等が必ずしも当社グループの想定どおりに推移しない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 在庫リスクについて 当社グループが行う取引は、顧客の予約に対して仕入を行う受注発注型がメインではございますが、在庫を伴うチャータークルーズの催行や船会社主催クルーズのキャビン買取等により、独自商品の企画やリピーターの囲い込みを積極的に行うことを、成長戦略のひとつとし、直近でその比率を高めてまいりました。 実施においては、過去の販売統計分析から十分な計画を基に仕入を行い、当社のマーケティングや販売ノウハウを駆使した販売を行いますが、予測不能な市場環境の変化等により、計画を大きく下回る販売となった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9) 法的規制について 当社グループの運営しているオンライン旅行サイトは旅行業法第2条に定める旅行業に該当し、当社は、第一種旅行業者の登録を行っており、5年毎の更新が義務付けられております。当社が旅行業法第6条で定める登録拒否事由に該当して更新を行うことができない場合、または、旅行業法第19条で定める登録取消事由に該当した場合には、登録の取消しもしくは営業の停止等を命じられる可能性があります。当社には、現時点において登録の取消し等の事由となる事実はないと認識しておりますが、何らかの理由によりこの資格の登録拒否事由等が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 当社の旅行業に関する登録事項は以下の通りです。 登録区分   登録番号   有効期限   登録行政庁 第1種旅行業   1980号   2025年12月13日   観光庁 また、当社グループの行うオンライン事業においては、知的財産法、不当景品類及び不当表示防止法、特定商取引に関する法律等による法的規制を受けております。 当社グループは、社内の管理体制の構築等によりこれら法令を遵守する体制を整備しておりますが、万一、これら法令に違反する行為が行われた場合若しくは、やむを得ず遵守できなかった場合あるいは行政機関によって当社グループ事業に関わる法令等による規制の改廃や新設が行われた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (10) 特許等知的財産権について 当社グループは第三者の知的財産権を侵害しないように常に留意するとともに、必要に応じて弁護士等の専門家を通じて調査しておりますが、第三者の知的財産権を侵害する結果が生じる可能性は皆無ではありません。 そのため、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求及び使用差止請求等の訴えを起こされ、結果として当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (11) 訴訟発生リスクについて 当社グループでは、コンプライアンス規程及びリスク管理規程を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、当社グループが扱う乗船券やクルーズツアーにおいてトラブルが生じ、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果によっては、多大な訴訟対応費用の発生や企業ブランドイメージの悪化等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 代表者への依存について 当社グループ創業者の実弟である澤田秀太は、これまで当社グループの代表取締役として、当社グループの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において中心的な役割を果たしてまいりました。 この度、同氏は、2025年10月27日開催の第20期定時株主総会及び当該株主総会終了後に開催された取締役会決議を経て、代表取締役会長から取締役会長へ異動いたしました。 当社グループでは、取締役会をはじめとする経営会議体の機能強化や役員・従業員間の情報共有体制の整備を進めており、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を図っております。したがって、当該異動により直ちに経営上の支障が生じるものではないと考えておりますが、今後の事業環境や経営体制の変化等により、同氏の関与度合いの変化が当社グループの事業運営や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 小規模組織であること並びに優秀な人材の確保及び育成について 当社グループは人数規模が小さく、内部管理体制もこのような規模に応じたものとなっております。 当社グループは、今後の事業拡大及び事業内容の多様化等に対応するために、人員の強化及び内部管理体制の充実を図る予定ではありますが、人材の採用等が予定どおり進まなかった場合、または既存の人材が社外に流出した場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは未だ成長途上にあり、会社運営を円滑に遂行する上で、優秀な人材を適切な時期に確保し、育成する必要があります。そのような人材が適切に確保できなかった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (14) 為替リスクについて 当社グループは、旅行商品の中でも海外旅行の取扱いを主としており、旅行代金の決済に際し外貨建ての取引を行っていることから、外国為替の影響を受けます。仕入価格決定時の為替を基に旅行代金を確定するなど、為替リスクの軽減に努めていますが、完全に回避できるものではありません。 ① 円貨換算の変動 具体的には、円高になった場合、仕入価格、売上ともに円貨換算の価格は減少し、売上総利益も減少するため、マイナスの影響を与える可能性があります。逆に円安となった場合は、仕入価格、売上ともに増加し、売上総利益も増加することから業績改善につながる可能性があります。 ② 予約傾向による影響 円高時には旅行代金が値下がりすることから、海外旅行の申込みが増加する傾向にあり、当社グループの業績改善につながる可能性があります。逆に円安時には海外旅行の申込みが低調となる傾向があり、業績にマイナスの影響が生じる可能性があります。 (15)業績の季節変動について 当社グループは旅行商品を取扱っているため、従来はお客様が長期休暇を取得しやすい時期に旅行の実施が集中し、売上高が4月から9月に偏重する傾向がありました。 しかしながら、近年は、冬季の那覇発着クルーズなど新たな運航スケジュールが拡充し、年間を通じた需要が拡大しております。これにより、売上の季節変動は相対的に緩和しつつあり、直近期では四半期ごとの売上高が概ね均衡しています。 もっとも、クルーズ市場全体としては依然としてオンシーズン・オフシーズンの差が存在し、配船状況や需要動向によっては業績に季節的な変動が生じる可能性があります。 第19期連結会計年度(自 2023年8月1日 至 2024年7月31日) 第1四半期連結会計期間   第2四半期連結会計期間   第3四半期連結会計期間   第4四半期連結会計期間   通期 売上高(千円)   895,621   372,505   755,515   1,113,517   3,137,160 第20期連結会計年度(自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 第1四半期連結会計期間   第2四半期連結会計期間   第3四半期連結会計期間   第4四半期連結会計期間   通期 売上高(千円)   516,476   513,552   536,524   977,290   2,543,844 (16) 広告宣伝費について 当社グループの事業では、広告を掲載することで集客が図られ売上が増加することから、広告宣伝費は重要な投資であると認識しております。当社としましては、広告宣伝費の支出に関しては、費用対効果を測定し、最適な広告宣伝を実施するように努めておりますが、市場動向、競合動向などの事由により広告宣伝費に対する費用対効果を期待通り得られない場合には、収益性を低下させるなど、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (17) 配当政策について 当社グループは、経営基盤の長期安定化に向けた財務体質の強化および事業の持続的な成長を図るため、内部留保の充実を重要な経営課題と位置づけております。 一方で、株主の皆様への利益還元も重要な経営方針の一つと認識しており、前期において当社グループとして初めて金銭による配当を実施いたしました。 今期においても、業績の動向や今後の成長投資とのバランスを総合的に勘案したうえで、前期に引き続き配当を行うこととしております。 (18) のれんの減損に関するリスク 当社グループは2025年7月末時点で29,254千円ののれんがあります。「固定資産の減損に係る会計基準」では、減損の兆候が認められる資産グループについて、当該資産グループから得られる割引前キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減額した当該金額を減損損失として計上することとされています。今後事業の収益性が著しく低下し減損損失の計上が必要になった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (19) 感染症拡大に関するリスク 当社グループは、過去に新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、大きな影響を受けました。現在は概ね正常化しておりますが、今後、新たな感染症の発生や感染症拡大に伴う行動制限、運航中止、入国制限等が生じた場合には、クルーズ送客数や旅行需要に影響を及ぼし、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,820字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における経営環境につきましては、世界的には金融引き締めの長期化から一部で利下げ局面への移行が見られるなど、金融政策の転換点を迎えつつあります。物価上昇も落ち着きを見せているものの依然として高水準にあり、為替変動や地政学リスク等の不確定要素をはらんでおります。他方、国内におきましては、個人消費が底堅く推移するとともに、2024年の訪日外国人旅行者数が過去最高を更新するなど観光需要の回復が鮮明となり、景気は持続的な回復基調を示しました。 当連結会計年度の売上高は2,543,844千円(前年同期比18.9%減)、営業利益は29,192千円(前年同期比88.9%減)、経常利益は27,881千円(前年同期比90.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は9,518千円(前年同期比96.2%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次の通りであります。 (旅行業) クルーズ業界におきましては、国土交通省が発表した「2024年の我が国のクルーズ等の動向について」によりますと、2024年の日本人のクルーズ人口は22.4万人となり、コロナ禍前の2019年の35.7万人と比較して約63%程度までの回復にとどまっております。 このような状況のもと、当社グループは、2025年6月催行のチャータークルーズの販促・実施、2026年ゴールデンウィーク催行予定のチャータークルーズに向けたプロモーション、日本発着外国船を中心とした個人旅行としてのクルーズ商品の販売強化に注力してまいりました。6月には前年に続きコスタセレーナ金沢発着クルーズを実施し、その販促としてWeb広告に加え、新聞広告やテレビCMといったマスメディア、北陸地方を中心とした各地での集客セミナー、旅行会社との提携販売を展開いたしました。さらに、2026年には催行実績の積み上げの成果としてゴールデンウィーク期間におけるチャータークルーズの催行が決定しており、現在はその周知・集客に向けてPR活動や販促活動を展開しております。加えて、チャータークルーズ以外の日本発着外国船や日本船、海外発着クルーズについても、継続的な販促キャンペーンを通じて集客の拡大を図ってまいりました。 もっとも、ゴールデンウィーク期間に催行されたクルーズのキャビン買取やチャータークルーズにおいて、販売額が当初の見込みを下回ったことから、収益面では厳しい状況となりました。 以上の結果から、売上高は2,504,610千円(前年同期比19.2%減)、セグメント利益は17,403千円(前年同期比93.1%減)となりました。 (その他事業) 子会社のえびす旅館におきましては、インバウンド需要が継続的に増加しており、ADR(客室平均単価)の更なる回復が見られました。 以上の結果から、売上高は39,234千円(前年同期比10.3%増)、セグメント利益は11,789千円(前年同期比19.5%増)となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金収支は、186,555千円の支出(前連結会計年度は288,922千円の収入)となりました。これは主に、契約負債の増加54,739千円があったものの、旅行前払金の増加244,535千円、法人税等の支払い55,429千円の計上があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金収支は、13,815千円の支出(前連結会計年度は23,651千円の支出)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入25,172千円があったものの、固定資産の取得による支出20,120千円、投資有価証券の取得による支出15,982千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金収支は、1,115,655千円の収入(前連結会計年度は152,327千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金返済による支出349,612千円、親会社による配当金の支払いによる支出22,595千円あったものの、長期借入れによる収入1,480,000千円があったことによるものであります。 以上により当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度に比べて925,455千円増加し、2,624,504千円となりました。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績及び受注実績 当社グループはオンライン旅行業を営んでおり、生産実績及び受注実績について記載を省略しております。 (2) 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績は次の通りです。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 旅行業   2,025,896   84.8 その他事業   11,036   90.2 (注) 金額は、仕入価格によっております。 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 旅行業   2,504,610   80.8 その他事業   39,234   110.3 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は本書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。この連結財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。 (2) 経営成績の分析 当連結会計年度の売上高は2,543,844千円(前年同期比18.9%減)、営業利益は29,192千円(前年同期比88.9%減)、経常利益は27,881千円(前年同期比90.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は9,518千円(前年同期比96.2%減)となりました。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は2,543,844千円(前年同期比18.9%減)となりました。これは旅行売上の減少によるものです。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 売上原価は2,036,933千円(前年同期比15.2%減)、販売費及び一般管理費は477,718千円(同1.4%増)となりました。これは主に海外仕入高が344,416千円減少、広告宣伝費が25,672千円減少した一方、株主優待引当金繰入が32,560千円増加したことによります。 この結果、当連結会計年度の営業利益は29,192千円(前年同期比88.9%減)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は18,024千円(前年同期比42.5%減)となりました。これは主に補助金収入が8,340千円、為替差益が4,128千円減少したことによります。 営業外費用は19,335千円(同18.9%増)となりました。これは主に支払解決金が4,000千円減少した一方、支払利息が7,236千円増加したことによります。 この結果、当連結会計年度の経常利益は27,881千円(前年同期比90.0%減)となりました。 (特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益は計上しておりません(前年同期も同様)。 特別損失は計上しておりません(前年同期は13,336千円を計上)。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は9,518千円(前年同期比96.2%減)となりました。 (3) 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べて1,143,296千円増加し、4,012,580千円となりました。これは主に、現金及び預金が900,283千円、旅行前払金が244,535千円増加したことによります。 (負債) 当連結会計年度末の負債総額は前連結会計年度末に比べて1,147,380千円増加し、2,865,540千円となりました。長期借入金が885,735千円、1年以内返済長期借入金が244,653千円、契約負債が54,739千円増加したことによるものであります (純資産) 当連結会計年度末の純資産は前連結会計年度末に比べて4,083千円減少し、1,147,039千円となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入により資本金が3,003千円、資本剰余金が3,003千円増加した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益から配当金を控除することで利益剰余金が13,092千円減少したことによります。 (4) キャッシュ・フローの状況の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載の通り、営業活動によるキャッシュ・フローの支出、投資活動によるキャッシュ・フローの支出、財務活動によるキャッシュ・フローの収入の結果、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて増加となりました。 (5) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通り、事業環境、法規制等様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当該リスクを分散・低減すべく、市場動向に留意しつつ内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保育成することで、顧客のニーズを的確にとらえた商品やサービスを、適時に提供してまいります。 (6) 経営戦略の現状と見通し 当社グループは現在、クルーズ専門の検索・予約サイト「ベストワンクルーズ」の運営を軸に、海外・国内クルーズの乗船券およびパッケージツアーを取扱っております。 今後は、クルーズ旅行の販売・予約経路としてオンラインシェアの拡大が見込まれるなか、情報量および取扱コース数のさらなる充実を図るとともに、ユーザー向け機能の強化などによりユーザビリティを高め、競合優位性の向上を目指してまいります。 さらに、旅行需要の回復が進むなかで、クルーズ旅行の需要を的確に取り込みつつ、国内旅行事業の成長および新規領域への展開を通じて、事業ポートフォリオの多角化を推進し、クルーズ事業への依存度の低減を図ってまいります。 (7) 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、企業価値を最大限に高めるべく努めております。経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 中期経営計画2030年中期経営計画(事業計画及び成長可能性に関する事項)2026-07-07

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。