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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本和装ホールディングス

NIHONWASOU HOLDINGS,INC.2499 · Standard · サービス業

きもの文化の普及啓発を通じて和服・和装品の販売仲介を行う、独自のビジネスモデルを展開する企業。

概要

日本和装ホールディングスは、着物の販売仲介と着付け教室運営を中核とする和装関連サービス企業グループである。1984年に吉田重久が福岡で創業し、現在は東京都港区に本社を置き、154人の従業員を擁する。無料着付け教室で新規顧客を獲得し、全国のメーカーと連携して販売仲介を行う独自のビジネスモデルが特徴。2025年12月期の連結売上高は45億円、営業利益4億円と安定した収益を計上する。

無料着付け教室から販売仲介へ:顧客を囲い込む独自の仕組み

当社グループの核心は、消費者に着物の着方を「教える」ことで顧客を創り出し、その後の販売を仲介する点にある。毎年春と秋の年2回、無料の「きもの着付け教室」を全国で開催し、受講者を集める。2025年12月期には春教室の新規顧客数が計画を下回ったが、秋教室ではWEBプロモーション強化により新規顧客数が前年比117%と好調に推移した。受講者は卒業後も、当社が企画する販売会やイベントに参加し、契約企業(メーカーや卸売業者)が販売する着物や帯を購入する。当社は中立の立場で仲介手数料を得るとともに、購入品の加工から納品までの工程管理も請け負う。この「教えて・伝えて・流通を促す」モデルにより、小売業ではなく新業態の仲介ビジネスを確立している。

製造・金融・通販を内製化するグループ連携

当社グループは、単なる販売仲介に留まらず、グループ内で製造から販売、金融、アフターケアまでをカバーする「ワンストップ・ソリューション」を構築している。連結子会社7社のうち、株式会社はかた匠工芸は博多織の製造を行い、契約企業として製品を供給するほか、「男きもの専門店SAMURAI」を運営する。ニチクレ株式会社は割賦販売斡旋や前払式特定取引業(友の会事業)を手掛け、顧客の代金決済を支援する。株式会社メインステージはきもの専門のモデルエージェンシーで、電通グループが10%出資する。日本和装ダイレクト株式会社はECサイト「KAERUWA」を通じた通信販売、日本和装沖縄株式会社は沖縄県内での販売仲介と卸売事業を担う。また、ベトナムに2つの子会社を置き、縫製の生産管理と企画デザインを行っている。

過去13年間で売上高40〜60億円台を維持する収益安定性

2012年12月期から2025年12月期までの連結業績を見ると、売上高は45億円から61億円の範囲で推移し、営業利益は2024年を除き5億円未満ながら大半の期で黒字を確保している。2012年は売上高55億円、当期純損失2億円だったが、その後は増収基調に転じ、2016年には48億円、2018年には57億円と過去最高を記録。2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で46億円に落ち込んだものの、当期純利益は1億円を確保した。2025年12月期は売上高45億円(前期比4.7%減)、営業利益4億円(同21.9%減)と減益となったが、自己資本比率は42.6%に改善し、財務体質は健全である。配当も継続的に実施しており、安定的な収益基盤を築いている。

全国8支店と沖縄・ベトナムに広がる事業拠点

当社グループの事業拠点は、本社のある東京都港区をはじめ、大阪、広島、名古屋、神戸、札幌、仙台、京都の8支店で構成される。これらの支店は1996年から2003年にかけて順次開設され、全国的な顧客接点を形成している。特に2003年には、北海道・東北地域で和装品加工業を営む株式会社フロムノースを吸収合併し、札幌支店と仙台支店を設置した。さらに、沖縄県には日本和装沖縄株式会社を設立し、沖縄内での販売仲介と卸売事業を展開。海外ではベトナム社会主義共和国に2つの子会社(NIHONWASOU(VIETNAM)CO.,LTDおよびNIHONWASOU TRADING CO.,LTD)を設立し、和服の縫製生産管理と企画デザインを現地で行っている。このように、国内の主要都市と海外生産拠点を組み合わせたネットワークを構築している。

業界の中での役割は和装品の販売仲介サービスを提供し、着付け教室の運営と契約企業の販売機会を創出する企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
45億円
営業利益
4億円
営業利益率
8.9%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01和装品小売・消費者向け主力

着付け教室の運営により新規顧客を開拓し、既存顧客向けにイベントを企画。契約企業の販売機会を提供し、中立の立場で仲介業務を行う。さらに、購入品の加工から納品までの工程管理を請け負う。

主要顧客全国のきもの・帯メーカー、和装品卸売業者、生産者組合

主な製品・サービス2
無料きもの着付け教室
新規顧客向けに着付けを教える無料の教室。顧客の開拓と文化普及の役割を担う。
着付け教室・各種イベント
卒業生向けにニーズを反映した教室やイベントを企画し、販売機会を提供する。

02決済サービス準主力

子会社のニチクレが、割賦販売斡旋業と前払式特定取引業(友の会事業)を運営し、顧客の代金決済の利便性を向上させることで、本業とのシナジー効果を図る。

03通信販売副次

子会社の日本和装ダイレクトが、和装小物を中心に通信販売事業を展開し、受講者・卒業生・一般消費者へ販売する。

製品と技術

無料きもの着付け教室:新規顧客獲得の玄関口

当社グループの最も重要なプロダクトの一つが、年2回(春・秋)開催される「無料きもの着付け教室」である。この教室は、着物を自分で着られる人を増やすという理念のもと、完全無料で開催される。2025年12月期には、従来の「お試し3回無料着付け体験コース」を「2回体験」に変更し、参加のハードルを下げた。その結果、春教室の新規顧客数は減少したが、秋教室ではWEBプロモーションを強化し新規顧客数が前年比117%に増加した。教室では基本的な着付け技術を指導し、卒業後は「きものブリリアンツ地区大会」や「縁の会」「遊々会」などのイベントに招待し、顧客の継続的な着物需要を喚起する。この無料教室が、その後の販売仲介やリフォームサービスの入口となっている。

博多織製造と男きもの専門店SAMURAI

連結子会社の株式会社はかた匠工芸は、福岡の伝統工芸である博多織の製造を手掛ける。同社は当社グループの契約企業として、無料教室の卒業生やイベント参加者に製品を直接販売する。また、「男きもの専門店SAMURAI」の運営も行っており、男性向けの着物や帯を中心に展開している。博多織は固くて丈夫な織物として知られ、帯や着物の素材として人気が高い。同社の製造機能は、グループ内で品質管理と安定供給を可能にし、他社製品との差別化要因となっている。博多織以外の織物も取り扱い、グループ全体の製品バリエーションを支えている。

ECサイトKAERUWAとオリジナル商品開発

日本和装ダイレクト株式会社が運営するECサイト「KAERUWA」は、2024年に開設された。従来の販売チャネルとは異なり、洗える着物や帯など手に取りやすい価格帯の商品を中心に取り揃え、新たな顧客層の開拓を狙う。老舗足袋メーカーとのコラボレーションによるオリジナル商品「インナーブルーム足袋」をリリースし、好評を得ている。2025年にはサイトの大幅なリニューアルを実施し、デザインと機能を一新して利便性を向上させた。今後は「和の総合サイト」として、グループのシナジーを活かした商品拡充に注力する。また、きもののアフターケアを担う「きものリフレッシュセンター」も運営し、洗い張りや染め替えなどのサービスを提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

和装販売のリーディングカンパニー

日本和装ホールディングスは、サービス業に分類され、着物・和装関連の販売・レンタル・着付け教室などを展開する企業です。2024年12月期の売上高は47億円、営業利益率は10.64%と高い収益性を示しましたが、2025年12月期には売上高45億円、営業利益率8.89%とやや低下見込みです。同業他社には、人材派遣のジンジブや教育のイシンなどが名を連ねており、直接的な競合は少ないと考えられます。和装市場は縮小傾向にあるものの、同社は国内で確固たる地位を築いている可能性があります。海外比率は低いと推測されます。

強み

  • 営業利益率が10%前後と高く、効率的な運営ができていると評価できます。
  • 売上高が45億円前後で推移し、大きな変動がなく安定的です。
  • 長年の実績により、和装市場で一定の知名度と顧客基盤を持っていると推測されます。
  • 販売だけでなくレンタルや教室など複数の収益源を有している可能性があります。

課題

  • 和装市場は人口減少や生活様式の変化により縮小傾向にあり、需要減が懸念されます。
  • 2025年12月期は売上高・利益率とも低下見込みで、成長鈍化が課題です。
  • 海外展開の記載がなく、国内市場の動向に業績が大きく左右されます。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が日本和装ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16577ベストワンドットコム30億円
27046TDSE29億円15.8倍
36046リンクバル29億円
43326ランシステム29億円27.6倍
52499日本和装ホールディングス28億円16.6倍
6192Aインテグループ28億円
72300きょくとう28億円48.8倍
82425ケアサービス28億円22.1倍
99439エム・エイチ・グループ27億円
109635武蔵野興業27億円7.4倍
117036イーエムネットジャパン26億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

舶来品輸入販売業として創業した1984年

1984年3月、吉田重久が福岡市において「デリコ」を個人事業として創業した。当初は舶来品の輸入販売業を営んでいたが、これが後の和装事業への転換の起点となる。創業時の事業内容は現在の和装とは全く異なるものであったが、この経験が後の事業拡大の基盤となった。

有限会社デリコを設立した1986年

1986年7月、有限会社デリコ(資本金100万円)を福岡市南区に設立し、法人化した。引き続き舶来品輸入販売業を営んでいたが、この段階ではまだ和装品は扱っていなかった。法人化により事業の安定化と信用力の向上を図った。

和装品事業へ転換し九和会に改称した1993年

1993年12月、有限会社デリコの事業目的に和装品の販売および着物の加工・仕立業を追加し、商号を有限会社九和会に変更した。これにより、舶来品輸入販売から和装関連事業への本格的な転換が図られた。この決断が、現在の日本和装グループの事業ドメインを決定づけた。

株式会社化と同時に大阪・東京支店を開設した1996年

1996年6月、有限会社九和会を株式会社吉田商店に組織変更し、資本金を1,000万円に増資した。同年7月には大阪市北区に大阪支店、東京都千代田区に東京支店を設置し、関西・関東の両経済圏に進出した。この支店網の拡大が、全国展開の第一歩となった。

広島・名古屋に支店網を拡大した1997〜1998年

1997年9月に広島市中区に広島支店、1998年5月に名古屋市中区に名古屋支店をそれぞれ設置した。これにより、中国地方と中部地方にも拠点を持ち、西日本から東海地方にかけての営業基盤を強化した。支店網の拡大は、顧客へのアクセス向上と販売機会の増加に寄与した。

資本増強を実施した2000年

2000年9月、有償第三者割当により増資を行い、資本金を1,500万円に引き上げた。この増資は事業拡大に伴う資金需要に対応するもので、後の支店開設や子会社設立の原資となった。資本増強により、財務基盤の強化と信用力の向上を実現した。

フロムノース合併で北海道・東北へ進出した2003年

2003年6月、神戸市中央区に神戸支店を設置。同年9月には、北海道・東北地域で同業を営んでいた株式会社フロムノースを吸収合併し、札幌市中央区に札幌支店、仙台市青葉区に仙台支店を開設した。同時に京都市中京区にも京都支店を設置し、全国7支店体制が完成した。この合併により、当社は北海道から九州まで全国的な販売網を獲得した。

売上高40億台で推移した2012年以降の業績

2012年12月期以降の連結売上高は40億円から61億円の範囲で安定的に推移している。2015年には50億円、2018年には57億円と過去最高を記録したが、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で46億円に減少。それでも当期純利益は1億円を維持した。2025年12月期は売上高45億円、営業利益4億円、純利益2億円となり、配当も継続している。自己資本比率は42.6%に改善し、不透明な業界環境の中でも安定した収益基盤を堅持している。

年表10件を開く

1980年代

  • 1984年3月創業吉田重久がデリコ(個人事業、舶来品輸入販売業)創業
  • 1986年7月創業有限会社デリコ(舶来品輸入販売業)設立(福岡市南区、資本金100万円)

1990年代

  • 1993年12月商号変更有限会社デリコの目的に和装品の販売及び着物の加工・仕立業を追加し、商号を有限会社九和会に変更
  • 1996年6月有限会社九和会を株式会社吉田商店に組織変更(資本金1,000万円)
  • 1996年7月大阪市北区に大阪支店、東京都千代田区に東京支店を設置
  • 1997年9月広島市中区に広島支店を設置
  • 1998年5月名古屋市中区に名古屋支店を設置

2000年代

  • 2000年9月有償第三者割当により増資(資本金1,500万円)
  • 2003年6月神戸市中央区に神戸支店を設置
  • 2003年9月M&A当社と同じ着物の加工・仕立業を北海道・東北地域にて営んでいた株式会社フロムノースを事業効率化のため吸収合併し、札幌市中央区に札幌支店、仙台市青葉区に仙台支店を設置 京都市中京区に京都支店を設置

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益黒字

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    和装市場の活性化と五方良し経営

    「教えて・伝えて・流通を促す」ビジネスモデルを通じ、消費者、生産者、株主、取引先、社員のすべてと喜びを共有する「五方良し」の企業を目指し、サービスの向上に努める。

  2. 02

    グループシナジーの最大化

    製造、縫製、仕入れ、流通、販促、アフターケアをグループ内完結する「ワンストップ・ソリューション」を活用し、グループ会社の強みを結集して和装業界での売上シェア拡大を図る。

  3. 03

    全社的な生産性向上と人材育成

    組織整備と教育強化による人材育成を進め、安定的な収益基盤を確保する。

  4. 04

    新規受講者獲得のためのプロモーション強化

    市場ニーズを捉えた効果的なプロモーション(特にWEB中心)で、無料きもの着付け教室への新規顧客獲得を促進し、需要拡大を図る。

  5. 05

    卒業生の顧客満足度向上と継続的関係構築

    きものを楽しむ機会の充実、感動体験や付加価値提供により、卒業生の長期的な愛顧と顧客満足度の向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で154人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は520万円で、9期前と比べて+2.1%平均年齢は50.6歳、平均勤続年数は9.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月106
2017年12月122
2018年12月145
2019年12月50944.97.0156
2020年12月49946.17.9167
2021年12月49547.08.4161
2022年12月50547.18.8158
2023年12月51648.88.9159
2024年12月52049.79.0155323
2025年12月52050.69.6154260

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 福岡県大野城市71百万円
それ以外営業局他 — 大阪府大阪市北区他30百万円
本社 — 東京都港区6百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社はかた匠工芸(注)1、3
    福岡県大野城市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニチクレ株式会社(注)1
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    NIHONWASOU TRADING CO.,LTD (注)1、2
    ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は45億円営業利益4億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.3%、利益が-20.0%。

売上高
-4.3%
45億円
営業利益
-20.0%
4億円
純利益
-33.3%
2億円
営業利益率
8.9%
前期比 -1.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高46億円45億円
営業利益4億円4億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥14¥14

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は22億円、営業利益は1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q9−1−11.1−1
2023年2Q13215.42
2023年3Q1119.10
2023年4Q121
2024年1Q10−1−10.00
2024年2Q12216.70
2024年4Q25416.03
2025年2Q2214.51
2025年4Q23313.01
2026年2Q2214.50

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は55億円から45億円へ82%に減った。直近期の営業利益率は8.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月55−3−2
2013年12月6142
2014年12月58−4−5
2015年12月5021
2016年12月4832
2017年12月5243
2018年12月5774
2019年12月5564
2020年12月4621
2021年12月5143
2022年12月4842
2023年12月4542
2024年12月475410.63
2025年12月45438.92

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高45億円のうち、営業利益として残るのは4億円8.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金8.9%4億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金82.2%37億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.9%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
91.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
8.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.6pt
4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.5pt
6.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが4億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の5.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月004013
2013年12月−15−222−1718
2014年12月−7−21−910
2015年12月124−131613
2016年12月4−4−2011
2017年12月−4−18−515
2018年12月−307−319
2019年12月22−2421
2020年12月40−2424
2021年12月80−5827
2022年12月00−1026
2023年12月−201−225
2024年12月30−2325
2025年12月4−1−6322

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は88億円。このうち返さなくてよい自己資本が37億円で、自己資本比率は42.6%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月54272748.7
2013年12月82285434.4
2014年12月77225528.5
2015年12月63224135.4
2016年12月63243937.5
2017年12月76265033.9
2018年12月89305933.4
2019年12月90315934.6
2020年12月89315835.1
2021年12月90335736.8
2022年12月88345438.6
2023年12月92355737.5
2024年12月93365738.9
2025年12月88375042.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
30億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
50億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中474位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.3%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.9%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.6%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥305で、1年前と比べて-17.4%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥305+1.0%1ヶ月+3.7%1年-17.4%時価総額28億円
過去52週の値幅
安値¥265高値¥421

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.6倍
PER (会社予想)10.6倍
PBR0.76倍
配当利回り4.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は292円で、25日移動平均線(289.8円)を小幅に上回って推移。直近1ヶ月で+2.1%の上昇を見せ、3月初旬からの上昇基調が続いている。ただし、52週高値の421円からは約30%下落しており、戻り待ちの売り圧力が意識される水準。RSIは60で中立圏。出来高は直近で1万株前後と低水準で、材料不足ながらも下値は堅い。週足では25日線を支持線に推移しており、75日線(290.6円)との接近もあり、上値追いには勢い不足の感。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは11.4倍と業界平均22.6倍を大きく下回り、PBRは0.74倍と1倍を割り込む。配当利回りは5.48%と高く、業界平均2.74%を大幅に上回る。ROEは6.3%と低水準だが、利益は安定しており、株価は割安と考えられる。ただし、配当性向が109%と高く、持続性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.6倍23.4倍
PER (予想)10.6倍
PBR0.76倍3.51倍
ROE6.3%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

和装関連の専門企業で、着物販売と教室事業を展開。安定した収益を上げており、配当利回り5%超と株主還元が魅力。強気派は、着物文化の維持や冠婚葬祭などイベント需要を背景にした安定需要、PBR0.74倍の割安感を評価する。一方、弱気派は、若者の着物離れや少子高齢化による中長期的な市場縮小、訪問販売の規制強化による販売手法のリスクを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 割安指標

    PBR0.74倍、PER11.4倍と割安感がある

  • 高配当

    配当利回り5.48%と利回りが高い

  • 安定収益

    売上・利益が安定して推移

  • 高配当利回り5.48%が下値を支える継続影響

    株価292円で配当利回り5.48%、PER11.4倍と合わせ割安感

  • PBR0.74倍の1倍回復余地不定影響

    PBR0.74倍、ROE6.3%のでPBR1倍なら株価約397円

  • 営業利益4億円の安定水準通年影響

    2025/12期売上高45億円、営業利益4億円を確保

  • 余剰資金で株主還元拡大次回株主総会影響

    配当性向約74%と高く、増配や自社株買いの可能性

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小

    着物離れや少子高齢化で需要が減少傾向

  • 販売手法リスク

    訪問販売への規制強化が販売に影響

  • 成長性欠如

    売上高が横ばいで成長が期待しにくい

  • 2025/12期は減収減益通年影響

    売上高45億円(前期比-4.3%)、営業利益4億円(同-20%)

  • 高配当維持に伴う減配リスク決算発表後影響

    配当性向74%と高く、業績次第で減配も

  • ROE6.3%の低い資本効率継続影響

    ROE6.3%は資本市場での評価を抑制

  • 外国人保有0.34%の需給の薄さ継続影響

    浮動株が少なく、売買が細る可能性

次の決算で確かめる点
着物売上高
主力の販売事業の動向が業績を左右
教室生徒数
教室の受講者が将来の販売につながる顧客基盤
イベント顧客数
イベントが新規顧客獲得の重要チャネル

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり14で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは4.59%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥14
1株あたり
配当利回り
4.59%
いまの株価に対して
配当性向
109.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月5409.8
2017年12月11120.059.6
2018年12月129.131.4
2019年12月138.345.4
2020年12月11−15.4127.3
2021年12月129.159.0
2022年12月138.3116.7
2023年12月147.796.6
2024年12月140.064.3
2025年12月1614.3109.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥14

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ6,769人。区分でいちばん多いのは個人・その他96.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.2%を占め、残る97.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他94.894.194.296.295.696.0
事業法人2.72.83.52.02.12.2
証券会社0.62.21.60.81.81.4
自己株式0.80.80.80.80.80.8
外国法人1.90.50.41.00.50.3
金融機関0.00.40.20.00.00.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01吉田 重久53.48
02中川 昴4.71
03日本和装加盟店持株会3.44
04日本和装ホールディングス 社員持株会2.40
05大川 真美1.97
06道面 義雄1.07
07となみ織物株式会社0.74
08日本和装講師持株会0.70
09奥津 利彦0.57
10金室 貴久0.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-27
    吉田 重久
    新規の大量保有報告
    53.89%
    +0.41pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+198%、1株純資産は14期で+40%。直近期のROEは6.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月−26294−8.3
2013年12月263128.710.640.4
2014年12月−56245−20.1
2015年12月82483.235.1110.8
2016年12月192647.613.3409.8
2017年12月3128811.314.659.6
2018年12月4632614.96.931.4
2019年12月4034411.810.145.4
2020年12月103453.020.9127.3
2021年12月303648.48.859.0
2022年12月263757.111.4116.7
2023年12月193815.018.496.6
2024年12月334018.49.464.3
2025年12月264126.314.2109.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2025/12期の役員報酬は総額90百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鶴野尚史代表取締役社長55
井上誠司取締役48
近藤美知子取締役78100
渡辺弘取締役74
松葉重樹取締役52
菅原洋二取締役69
藤巻隆志常勤監査役65
二反田友次監査役662,500
白石哲也監査役43
吉田重久代表取締役社長634,885,300
佐藤正樹取締役67
岩本福子取締役702,000
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢保有株数
石井恵美取締役52300
松浦恵美子取締役641,805
前田政文取締役52
坂口珠美取締役58
清成留美取締役52
大國正直監査役77
牧野憲晃監査役52
植木康彦監査役64

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4595915
社外取締役731314

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,507字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社である株式会社はかた匠工芸、ニチクレ株式会社他5社で構成されており、和服及び和装品の販売仲介を主な事業としております。当社グループの事業内容及び当社の主要子会社の当該事業に係る位置付けは以下のとおりであります。 なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。 当社グループは、文化ビジネス創造企業として、「『教える』又は『伝える』というプロセスなしでは、展開しない商品及び衰退もしくは消滅しかねない商品」の技術及び産業の継続を支援する活動を通して、単なる小売業ではなく、仲介の新業態としてのビジネスモデルを確立しております。 きもの関連事業の中でも中核的な「日本和装」事業は、きもの文化のPR活動として、きものを「着る」ことを教え、きものを「着る機会」をつくり、きものの「物の価値」を伝えることにより、和装文化の普及啓発と販売仲介業務を行うものであります。 「日本和装」事業では、当社が新規顧客(「無料きもの着付け教室」の受講者)向けに着付け教室を運営し、また、既存顧客(「無料きもの着付け教室」の卒業生)向けに、より顧客のニーズを反映した教室や各種イベントを企画することで、当社と販売業務委託契約を締結した全国のきものや帯のメーカー、和装品全般の総合卸売業者及び生産者組合等(以下、「契約企業」という。)が、受講者や卒業生に販売する機会を提供しております。 受講者や卒業生への販売主体はあくまで各契約企業でありますが、当社は中立の立場で、各契約企業の取扱商品の品質、価値及び価格に配慮しながら仲介業務に取り組んでおります。また、受講者や卒業生の購入したきもの等の加工から納品までの一貫した工程管理を各契約企業から請け負っております。 ・日本和装ホールディングス株式会社(当社) 「日本和装」事業の中核的な位置付けであり、グループ全体の経営管理を行っております。 ・株式会社はかた匠工芸(連結子会社) 博多織の製造を行い、「日本和装」事業の契約企業として、受講者や卒業生に製品の販売を行っております。また、「男きもの専門店SAMURAI」の運営主体であります。 ・ニチクレ株式会社(連結子会社) 受講者や卒業生の代金決済の利便性を向上させ、「日本和装」事業とのシナジー効果を最大限にあげることを目的に設立され、割賦販売斡旋業、前払式特定取引業(友の会事業)を営んでおります。 ・株式会社メインステージ(連結子会社) きもの専門のモデルエージェンシー事業を行っております。現在の出資割合は、当社90%、株式会社電通グループ10%です。 ・日本和装ダイレクト株式会社(連結子会社) 受講者や卒業生及び一般消費者に向けて、和装小物を中心とした通信販売事業を営んでおります。 ・NIHONWASOU(VIETNAM)CO.,LTD(連結子会社) ベトナム社会主義共和国における和服縫製に関する生産管理コンサルティング業及び小物等の企画デザイン及び生産管理コンサルティング業を営んでおります。 ・NIHONWASOU TRADING CO.,LTD(連結子会社) ベトナム社会主義共和国において和服縫製業を営んでおります。 ・日本和装沖縄株式会社(連結子会社) 沖縄県内にて、「日本和装」事業を営んでおります。また、当社契約企業へ向け、和服及び和装品の卸売事業を営んでおります。 [事業系統図] 以上述べた事業の内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,131字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処するべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、和装という日本の伝統文化を守り、次世代へ繋げていくために、きものを自分で着られる人を増やしたい、という想いから、設立当初より変わらないビジネスモデルである「教えて・伝えて・流通を促す」ことを通して、和装市場の活性化を図ることに努めてまいりました。今後とも、当社グループの事業活動においてご縁の生じたすべての方々から「出会えてよかった!」と心から思っていただけるよう、サービスの向上に努め、消費者の皆様、生産者の皆様、株主様、各御取引先様、そして社員一人ひとりとの間で喜びを共有できる“五方良し”の企業を目指します。 (2)経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や経済・物価動向に応じた各種政策の効果などにより、設備投資や個人消費の持ち直しの動きもみられ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクや、物価上昇が個人消費に及ぼす影響の長期化など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 和装業界においても、まだ先行き不透明な状況が続いており、現在の不透明な外部環境にどのように対応していくのかという課題に直面しています。しかし、そのような業界環境があるからこそ、当社グループでは新しい試みやグループ企業間のシナジー効果をより一層発揮できるように努めております。 昨年好評を博した新規顧客向けの春期「きもの着付け教室」において、「お試し3回無料着付け体験コース」を「2回体験」へと回数を見直し、参加へのハードルを下げる一方で、内容の充実を図り、より満足度の高い運営に努めましたが、春期の新規顧客数の参加者数が計画を下回った結果、通期で減収減益となりました。また、秋期「きもの着付け教室」においては、マーケティング戦略等を見直し、WEBを中心としたプロモーションの展開を強化した結果、前年よりも広告宣伝費は増加したものの、今後の収益のベースとなる新規顧客数は前年同期を上回りました。 当社グループ企業間のシナジー効果についての強みは、製造(株式会社はかた匠工芸)や、縫製機能(NIHONWASOU TRADING CO.,LTD)だけでなく、仕入れ機能、流通機能(当社)、販促機能(ニチクレ株式会社)やアフターケア機能(当社きものリフレッシュセンター)等、グループ内で完結するいわば和装業界における「ワンストップ・ソリューション」によるグループシナジーを築いてきたことにあります。これは、創業時から確固たるビジネスモデルを確立し、不変的な軸足(ビジネスモデル)を右足にしっかりと置き、時代の変化をうまく捉えられる様に左足を順応させて動かしていくことを重んじてきたことが主要因であり、その結果として、不透明な外部環境の影響を受けながらも、比較的安定した成果をあげることができております。 今後はさらに幹となる日本和装事業を中心として、グループ会社がそれぞれの強みを活用することによって、和装業界に関わるあらゆるシェアの拡大に取り組み、和装業界における売上シェアナンバーワンを目指していきたいと考えております。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 全社的な生産性向上 当社グループは市場規模が縮小傾向にある和装業界に属しながら、独自のビジネスモデルによって、業界内では比較的安定した営業利益を計上しております。2020年度から3期にわたり、新型コロナウイルス感染症による影響を受けたものの、営業利益は黒字を確保し、その後の2023年度から2025年度においても営業利益の黒字を確保しております。今後とも安定的な収益を確保するため、組織整備と教育強化による人材育成を進めてまいります。 ② 新規受講者の獲得 毎年春と秋の年2回実施している新規受講者の募集につきましては、消費者に対してきものへの興味を喚起し、当社の無料きもの着付け教室の扉をたたいていただくための最も重要なプロセスのひとつであります。当社では、市場のニーズを適切に捉え、効果的なプロモーション活動を行うことで事業の根幹となる需要拡大を図ってまいります。 ③ 卒業生へのアプローチ 当社の無料きもの着付け教室を卒業した卒業生に、当社を永くご愛顧いただくことも、当社グループの継続的な成長にとって重要であると考えております。当社グループでは、「きものを着ることを楽しむ機会」を充実させ、感動体験や付加価値の提供に注力するなど、常に品質やサービスの向上に努めるとともに、顧客の多様なニーズに応え、顧客満足度の向上を目指してまいります。 ④ ガバナンス体制の強化 当社グループでは、ガバナンス体制及び内部管理体制の強化が重要課題のひとつと認識しており、グループ全体で適切な経営管理体制の構築と、内部管理体制の充実を図ってまいります。
事業等のリスク4,264字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)「日本和装」事業への依存度が高いことについて 「日本和装」事業では、当社が、新規顧客(「無料きもの着付け教室」の受講者)向けに着付け教室を運営し、また、既存顧客(「無料きもの着付け教室」の卒業生)向けに、より上級の着付け教室や各種イベントを企画することで、当社と販売業務委託契約を締結した全国の着物や帯のメーカー、和装品全般の総合卸売業者及び生産者組合等(以下、「契約企業」という。)が、受講者や卒業生に販売する機会を提供しております。 受講者や卒業生への販売主体はあくまで各契約企業でありますが、当社は中立の立場で、各契約企業の取扱商品の品質、価値及び価格に配慮しながら仲介業務に取り組んでおります。また、受講者や卒業生の購入した着物等の加工から納品までの一貫した工程管理を各契約企業から請負っております。 当社の主たる収入は、これら一連の「日本和装」事業において、各契約企業から受領する手数料であります。よって、「日本和装」事業のビジネスモデルが、社会情勢及び文化の激変等により一般に展開できなくなった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)類似業者の違法販売による社会的イメージダウンについて 「無料きもの着付け教室」の形態をまねた類似業者による、いわゆる押売りやキャンセル受付の違法拒否等、違法販売行為がマスコミ等に取り上げられるケースが見受けられます。 当社では消費者からのクレーム受付及び相談窓口を「お客様相談室」に一本化し、キャンセルや各種相談には即座に対応できる体制を整えております。 また、当社は、販売主体である各契約企業に対して万全のコンプライアンス(消費者保護ルール遵守)体制の構築を最優先に考えており、消費者の方々が商品の選別及び検討を充分に行うことができる環境をつくるため「きもの安心宣言」を掲げ、消費者第一主義の営業姿勢をより一層明確にしております。 しかしながら、当社が類似業者と混同され、一般消費者に当社と違法業者の区別を理解していただけなかった場合、「無料きもの着付け教室」の受講者の応募数減少等の影響が出る可能性があります。 (3)風評のリスクについて 当社は、「(2)類似業者の違法販売による社会的イメージダウンについて」にも記載したように、販売主体である各契約企業に対して万全のコンプライアンス体制の構築を最優先に考えておりますが、既契約企業が経営環境の変化や経営者の交代などにより、当社のコンプライアンス基準を満たさない状態になった場合には、消費者保護の観点から、当社が取引を停止する可能性があります。 このような当社の営業姿勢が、契約企業に十分に理解されず、事実と異なる又は歪曲された情報として流布した場合には、業界や一般消費者に対する当社の信用低下を招き、受講者の応募数減少等、当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。 (4)広告宣伝活動について 現在「日本和装」事業の中心は、「無料きもの着付け教室」の展開でありますが、各開催期において受講者募集には各種媒体を利用して広告宣伝を行っております。当事業の収入は各契約企業が受講者に対して販売活動を行った際に発生する各種手数料であります。そのため、受講者募集の広告宣伝活動を行う際には広告代理店との協議を充分に行い、予定定員の確保に向けて、支出した費用に対して充分な効果が現れるよう細心の注意を払いながら広告内容を決定しております。 しかし、受講者募集の広告宣伝が費用に見合った効果を生まず、受講者が予定定員まで達しなかった場合、各契約企業の販売活動を鈍化させ、ひいては当事業に関連する売上高が直接的に影響を受ける可能性があります。 (5)人材の確保について 当社グループでは、「日本和装」事業の事業拡大と安定化のためには、当社のビジネスモデルを充分に理解し、その業務に積極的に取り組むことのできる人材の確保が必須の課題となります。このため当社グループでは、ウェブサイトや各種媒体を通じ採用広告を行っております。 人材確保ができない場合、在職社員の兼任や、事業計画の見直しなど労務、財務及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制等に関する影響について 「日本和装」事業では、消費者からの代金回収の大部分がクレジットによるものです。クレジット業界においては「割賦販売法」の適用を受けており、消費者の支払可能見込額の調査義務や当該見込額を超える与信の禁止等が定められております。これら法令の将来における改正もしくは解釈の変更や厳格化等により、クレジット業界が大きく影響を受ける可能性があります。 これらは、割賦販売斡旋業を行う当社グループ内のニチクレ株式会社においても同様であり、当社グループの業務遂行や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)個人情報の取扱について 「日本和装」事業では、受講者募集や、代金の回収にショッピングクレジットを利用した場合等に、個人情報を取り扱うケースがあります。当社グループでは個人情報保護の概念を充分理解し、正しく取り扱うため個人情報保護管理責任者を選任し、全社を挙げて体制の確立及び運用に努めております。 しかしながら、外部からの悪意によるハッキング等何らかの原因により情報流出があった場合には、社会的信用の低下や損害賠償の費用支出等、当社の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (8)調達金利の変動等の影響について 当社グループは、営業活動に必要な資金を金融機関からの借入により調達しております。資金の調達にあたっては、金利変動リスクを最小限にとどめるための施策を講じておりますが、金融市況及び景気動向の急激な変動、その他の要因により当社グループの信用力が低下した場合、調達金利の上昇等、資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9)各契約企業への精算方法について 当社は、当社の仲介で各契約企業が自社の取扱商品を消費者に販売した場合、消費者からの代金回収を代行します。代金回収の大部分は、クレジットによりますが、消費者の希望で現金払いの場合には、販売日から一週間以内に一括回収を行い、原則的に入金確認後に加工に取り掛かります。 一方、回収した代金の各契約企業への支払(以下、「精算」という。)は、各契約企業と締結した販売業務委託契約に基づき、当社の仲介手数料等を差引いて、販売日から10日後(以下、「精算日」という。)に行います。 着物業界では代金回収までの期間が長いことが通例であり、各業者の資金繰りの圧迫へとつながっておりますが、当社の仲介による販売の場合、販売日から10日後の回収になることから、各契約企業における流動性の向上に役立てていただいており、各契約企業のメリットとなっております。 当社の代金回収が、何らかの事由による遅延のため精算日後となる場合においても、各契約企業への精算は当該契約に基づき販売日から10日後に行われます。このため、代金回収の遅延が多額に発生した場合、当社の資金繰り及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10)システムへの依存について 当社グループでは、会計システムや業務の基幹システムを利用し、情報の一元管理を図っております。そのため全国の情報がリアルタイムで更新され、必要部署への伝達が遅滞なく行われており、業務の効率化が図られております。 しかしながら、自然災害によるハードウェアの損壊や、通信インフラの不具合などによりシステムの利用が不可能となった場合には、業務の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 (11)和装の市場縮小傾向について 当社グループが仲介を行う和装業界におきましては、長年縮小傾向にあった小売市場で下げ止まり感が見受けられておりますが、劇的な回復には及んでおりません。 当社では、「無料きもの着付け教室」等の展開において、新たな需要の創出及び市場拡大策(潜在市場の顕在化)を手掛けております。引き続き日本文化が世界から注目されているなか、和装に対して意識のある潜在的な消費者は多いと考えており、切り口を変えれば大きな市場があると考えております。 しかしながら、市場縮小傾向が急激に加速し、各契約企業の販売活動の継続が困難となった場合、当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。 (12)販売契約全体からグループが負っているリスクについて 当社グループ内のニチクレ株式会社では、消費者に対し割賦販売斡旋を行っておりますが、消費者からの代金回収が遅延するあるいは貸倒れる場合には、貸倒引当金の増加や貸倒損失の発生により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、消費者からの代金回収が長期となることから、金融機関からの借入による資金調達が適時に実行できない場合には、当社グループの資金繰り及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 この対策として、資金計画に基づき適時適切な金額を設定し取引金融機関数行との間で当座貸越契約及びコミットメントライン契約を締結することとしています。また、グループ会社間の資金調達を行うとともに金融機関と情報交換を行うことにより、良い条件で資金を調達するよう努めております。 (13)自然災害等のリスクについて 想定外の大規模地震、津波、洪水等の自然災害や火災等の事故災害、感染症の流行、その他の要因による社会的混乱等が発生したことにより、当社グループや取引先の事業活動の停止又は事業継続に支障をきたす事態が発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、先般発生した新型コロナウイルス感染症を含む自然災害等への対策として、発生時もしくは発生が予測されるときには随時対策会議を開催するなどして社内外の状況を把握し、当社グループの対応ガイドラインの策定やリモートワークの導入により従業員の安全を確保しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,951字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や経済・物価動向に応じた各種政策の効果などにより、設備投資や個人消費は持ち直しの動きもみられ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクや、物価上昇が個人消費に及ぼす影響の長期化など、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況下、第1四半期連結会計期間から第2四半期連結会計期間にかけては、お試し無料着付け体験コースにおいて、2024年12月期に実施し、好評を博した「3回体験」から「2回体験」へと回数を見直し、参加へのハードルを下げる一方で、内容の充実を図り、より満足度の高い運営に努めましたが、春教室の新規顧客数は減少いたしました。また、既存顧客向けには「きものブリリアンツ地区大会」を2~3月に開催し、取扱金額は前年比約103%と堅調に推移いたしました。さらに、京都や米沢への産地ツアーや、全国21会場で開催した「縁の会」と日本最大級のきものの祭典「遊々会」では、あわせて約3,000名の方にご来場いただきました。 第3四半期連結会計期間以降も、「おっしょい!!博多祇園山笠ツアー」などの企画を実施し、8月には帝国ホテル東京で開催した「きものブリリアンツ全国大会」にも多数の方が参加するなど、好評を博しました。また、秋の無料「きもの着付け教室」の募集については、マーケティング戦略等を見直し、WEBを中心としたプロモーション展開を強化した結果、前年よりも広告宣伝費用は増加しておりますが、今後の収益のベースとなる新規顧客数は前年比約117%と好調に推移いたしました。前述のとおり卒業生(既存顧客)向けのイベントは好評であり、秋の「きもの着付け教室」の新規顧客数も好調に推移いたしましたが、春の新規顧客数および新規顧客向けの販売会での参加者数が計画を下回った結果、通期で売上高が前年比で4.7%減少し、利益においても、営業利益は前年比21.9%減の減益となりました。 開設から1年を迎えるECサイト「KAERUWA」では、当社グループでこれまで取り扱いのなかった、洗える着物や帯など、手に取りやすい価格帯の商品を揃えております。老舗足袋メーカーとのコラボレーションによるオリジナル商品「インナーブルーム足袋」等の商品をリリースし、多くのお客様から好評をいただきました。また、サイトの利便性向上とサービス拡充を目的に大幅なリニューアルを実施し、デザインから機能まで一新したことにより、お客様がより快適にお買い物を楽しめるようになっています。今後も、当社グループのシナジー効果を最大限に活かし、「和の総合サイト」としての価値向上を目指してまいります。加えて、オリジナル商品の開発や魅力的な商品の拡充にも注力してまいります。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高4,485百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益375百万円(同21.9%減)、経常利益324百万円(同24.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益231百万円(同22.0%減)となりました。 なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は8,538百万円となり、前連結会計年度末に比べ502百万円減少いたしました。これは主に割賦売掛金が334百万円及び現金及び預金が239百万円減少した一方で、棚卸資産が32百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は233百万円となり、前連結会計年度末に比べ67百万円減少いたしました。これは主に繰延税金資産が42百万円減少したこと等によるものであります。 この結果、総資産は、8,771百万円となり、前連結会計年度末に比べ570百万円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は3,618百万円となり、前連結会計年度末に比べ114百万円減少いたしました。これは主に未払費用が94百万円、未払消費税等が33百万円及び未払法人税等が32百万円減少した一方で、短期借入金が62百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は1,420百万円となり、前連結会計年度末に比べ555百万円減少いたしました。これは長期借入金が555百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、5,039百万円となり、前連結会計年度末に比べ670百万円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は3,732百万円となり、前連結会計年度末に比べ99百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益231百万円の計上による増加及び剰余金の配当126百万円等によるものであります。 この結果、自己資本比率は42.6%(前連結会計年度末は38.9%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,175百万円(前連結会計年度末は2,502百万円)となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は385百万円(前連結会計年度は343百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益348百万円、割賦売掛金の減少334百万円、法人税等の支払額109百万円、未払費用の減少94百万円、棚卸資産の増加32百万円、割賦利益繰延の減少25百万円及びその他の減少37百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は93百万円(前連結会計年度は46百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入273百万円、敷金及び保証金の回収による収入9百万円、定期預金の預入による支出363百万円、有形固定資産の取得による支出3百万円、無形固定資産の取得による支出1百万円及びその他の減少7百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は619百万円(前連結会計年度は245百万円の使用)となりました。これは長期借入れによる収入1,700百万円、短期借入金の純増加額90百万円、長期借入金の返済による支出2,282百万円及び配当金の支払額126百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、一部織物の製造及び販売を行っておりますが、主として仲介業であるため、生産実績の記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループは、一部織物の製造及び販売を行っておりますが、主として仲介業であるため、受注実績の記載を省略しております。 c.販売実績 当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 種類   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) きもの関連事業(千円)   4,485,990   △4.7 合計(千円)   4,485,990   △4.7 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとお りであります。 相 手 先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) となみ織物株式会社   611,349   13.0   516,430   11.5 株式会社長嶋成織物   542,929   11.5   502,447   11.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績等の状況は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載したとおりでありますが、このうち売上高、販売費及び一般管理費について、当連結会計年度に実施いたしました営業施策に関係付けて分析すると、以下のとおりであります。 a.売上高について 当連結会計年度の売上高は4,485百万円(前期比4.7%減)となりました。 このうち、主要な事業における売上高の対前期比較は下記のとおりです。 ・販売仲介手数料による売上高が、前期比で10.1%減 ・和服及び和装品販売による売上高が、前期比で12.5%増 ・縫製加工による売上高が、前期比で12.1%減 b.販売費及び一般管理費について 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は3,710百万円(前期比2.8%減)となりました。 主要な要因は下記のとおりです。 ・業務効率化や人員適正化により、給与手当及び法定福利費が前期比で55百万円減少 ・イベントにかける経費を見直したため、イベント経費等が前期比で50百万円減少 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの所要資金は、大きく分けて販売仲介の過程で生じる契約企業への支払資金、割賦販売斡旋業に係る立替資金及び経常の運転資金であります。 これらの資金のうち、契約企業への支払資金については、販売会やイベントなどの販売機会において消費者が購入した販売代金をいったん当社が受領し、10日後に精算することから、資金の流動性には問題はないと考えております。割賦販売斡旋業に係る立替資金については、所要資金の不足を銀行借入により調達しております。 現状、ただちに資金が不足する状況にはありませんが、回収よりも支払が先行する割賦販売斡旋事業については、業況の変化等について十分に考慮し、必要な流動性を確保していく所存であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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