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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

高砂熱学工業

Takasago Thermal Engineering Co., Ltd.1969 · Prime · 建設業

空調設備工事の総合エンジニアリング。クリーンルームにも強み、海外にも展開。

概要

高砂熱学工業は、空調設備工事で国内大手の一角を占める建設会社である。1923年に旧高砂工業の暖房工事部を継承して創業、現在はオフィスビルや工場、半導体工場向けの空調・衛生設備の設計施工と保守メンテナンスを主力とする。2026年3月期の売上高は4239億円、営業利益477億円。東京証券取引所プライム市場に上場し、従業員数は7287人。近年はデータセンター向け空調やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)関連の成長分野にも注力している。

設備工事と機器製造の二本柱で構成される事業

高砂熱学工業の事業は、設備工事事業と設備機器の製造・販売事業の二つのセグメントから成る。設備工事事業は売上高4154億円(2026年3月期、全社の98%)を占め、空調設備を核に給排水・衛生・電気・クリーンルームなどの設計施工と保守を行う。国内では本社・各支店が、海外では中国・東南アジア・メキシコなどに展開する子会社が施工を担う。設備機器の製造・販売事業は連結子会社の日本ピーマックが手掛け、エアハンドリングユニットやチラーユニットなどの空調機器を設計・製造・販売する。同事業の売上高は93億円。さらに、その他セグメントとして保険代理業を営むヒューコスがある。

安定した収益基盤と成長投資を両立する経営構造

2026年3月期の連結売上高は4239億円で前期比11.1%増、営業利益は477億円で同47.3%増と大幅な増益を達成した。受注高は4600億円に達し、うち海外受注が742億円(全体の16%)、保守メンテナンス受注が340億円を占める。収益性の向上は効率的な施工体制と採算管理の徹底による。経常利益は506億円、親会社株主帰属当期純利益は375億円。自己資本比率は約40%と財務基盤は堅調で、長期ビジョン2040の第1フェーズ(2023-2026年)では建設事業からのキャッシュを成長投資に振り向ける方針を掲げている。

国内全土をカバーする支店網と15の海外拠点

国内では札幌、東北、関信越、横浜、関東(2011年廃止)、名古屋、大阪、広島、九州の各支店に加え、本社直轄のエリアを合わせて全国をカバーする。海外は1980年以降に本格展開し、現在は中国(高砂建築工程(中国)有限公司、高砂熱学工業(香港)有限公司)、シンガポール、ベトナム、タイ(タイタカサゴ、THSイノベーションズ)、マレーシア(T.T.E.エンジニアリング)、メキシコ、インド(インテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズ)の7カ国・地域に連結子会社を持つ。2026年3月期の海外売上高は908億円(全体の26.8%)、特にアジア地域のデータセンター需要を取り込んでいる。

15の連結子会社と持分法適用会社で構成されるグループ

グループは当社(高砂熱学工業)と15の連結子会社、2の持分法適用関連会社、および非連結子会社8社などで構成される。主要な連結子会社として、空調機器製造の日本ピーマック、保守メンテナンスのTMES(旧高砂丸誠エンジニアリングサービス)、海外施工各社(中国・シンガポール・ベトナム・タイ・マレーシア・メキシコ・インド)がある。持分法適用関連会社には日本設備工業(空調設計施工)とTHSデベロップメント(タイ)が含まれる。また、完全子会社化した丸誠や、過去に設立した子会社(日本フレクト、タカサゴフィリピン、アブダビ支店など)は清算・統合されている。

長期ビジョン2040で4つの事業ドメインを定義

同社は2023年に長期ビジョン2040を策定し、「環境革新で、地球の未来をきりひらく」をパーパスに掲げた。空調設備事業を核とし、①建設事業、②設備保守・管理事業、③カーボンニュートラル事業、④環境機器製造・販売事業の4つを将来の事業ドメインと定めた。3つのフェーズで進め、第1フェーズ(2023-2026年)はコア事業の収益基盤強化と成長投資、第2フェーズ(2027-2030年)は海外伸長とDX・カーボンニュートラル事業の収益化、第3フェーズ(2031-2040年)で新事業セグメント確立を目指す。中期経営計画2026では数値目標が設定されている。

業界の中での役割は空調設備工事のエンジニアリング・コントラクターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,239億円
営業利益
477億円
営業利益率
11.3%
純利益
375億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01設備工事事業主力

空調設備を中心に、給排水・衛生・電気・クリーンルームなど建築設備の設計・施工・保守を国内および海外(中国、東南アジア、メキシコ等)で提供。工場・ビル・半導体工場など多様な顧客を持つ。

主な製品・サービス2
空調設備工事
ビル・工場向け空調システムの設計施工。高効率・省エネ対応。
クリーンルーム関連工事
半導体・医薬品工場向けのクリーンルーム設計施工。高度な空気清浄度制御。

02設備機器の製造・販売事業準主力

子会社日本ピーマックにて空調機器(エアハンドリングユニット、チラーユニット等)の設計・製造・販売。自社工事とシナジーを発揮。

主な製品・サービス1
空調機器
エアハンドリングユニット、チラーユニット等。産業・業務用。

03その他その他

保険代理業等。連結子会社のヒューコスが保険代理店事業を営む。

製品と技術

ビル・工場向け空調設備の設計施工

同社の根幹は空調設備工事であり、オフィスビル、商業施設、工場、病院など多様な建築物向けに空調システムの設計と施工を提供する。高効率・省エネ対応のシステムが特徴で、熱源機器(チラー、ボイラー)、空調機、ダクトシステムなどを組み合わせる。2026年3月期の設備工事事業売上高4154億円のうち、一般設備(オフィス等)と産業設備(工場等)がそれぞれ約半分を占める。主要顧客は鹿島建設や大林組などのゼネコンや、愛知県警察本部などの官公庁。受注高は4508億円に達し、国内建設市場の堅調さを背景に高い稼働率を維持する。

半導体・医薬品工場向けクリーンルーム工事

クリーンルーム関連工事は同社の得意分野の一つである。半導体工場や医薬品製造工場では、微粒子や温度・湿度を厳密に制御する空調システムが不可欠であり、同社は高度な空気清浄度制御技術を持つ。連結子会社のインテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズ(インド)はクリーンルーム向け機器・内装材の製造販売も行う。近年はデータセンター需要の急増に伴い、サーバー室の精密空調工事も増加。2026年3月期の産業設備受注高は1308億円、うちクリーンルーム関連が相当部分を占めると見られる。

エアハンドリングユニットとチラーの自社製造

設備機器の製造・販売事業は連結子会社日本ピーマックが担う。主力製品はエアハンドリングユニット(AHU)とチラーユニットで、いずれも産業・業務用の大型空調機器である。AHUは外気を取り入れ濾過・調温・調湿した後、建物内へ供給する中枢機器。チラーは冷水を生成して空調システムに供給する。これらの機器は同社の工事事業とシナジーを発揮し、設計から機器選定・施工まで一貫提供を可能にする。2026年3月期の同事業売上高は93億円、営業利益9億円と堅調に推移している。

保守メンテナンスと設備総合管理の子会社TMES

設備の保守・管理事業は連結子会社TMES株式会社が担当する。同社は2014年に高砂エンジニアリングサービスと丸誠が合併して発足し、空調設備の定期点検、修理、リニューアル工事、さらには設備総合管理(ファシリティマネジメント)を手掛ける。2026年3月期の保守メンテナンス受注高は340億円(前年比10.5%増)、売上高は333億円。オフィスビルや工場の長期運用を見据えたサービスとして、顧客との継続的な関係構築に寄与している。

ZEB・カーボンニュートラル関連技術の開発

長期ビジョン2040の柱の一つがカーボンニュートラル事業である。同社はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現に向け、高効率空調システムや再生可能エネルギーとの連携技術を開発している。2022年3月には石狩厚田グリーンエネルギー株式会社を設立し、地域の再エネ活用を模索。また、高砂熱学イノベーションセンター(2020年開設)では空調の省エネ化や空気質制御の研究を進める。受注段階からLCC(ライフサイクルコスト)を考慮した提案が評価され、環境配慮型建築の増加が追い風となっている。

デジタル技術を活用した設計・施工の高度化

同社は2022年2月にAutodeskと業務連携を発表し、BIM(Building Information Modeling)を活用した設計・施工の効率化を推進している。2022年5月にはT-Baseという技術情報プラットフォームを開設し、社内外のナレッジを共有。これにより、設計段階での干渉チェックや施工計画の最適化が可能となった。また、データセンター向け空調ではAI制御による省エネ運用も手掛け、DX(デジタルトランスフォーメーション)を競争力の源泉と位置づけている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

空調設備工事で国内首位、内需依存強く海外展開途上

高砂熱学工業は空調設備工事を中核とする建設会社で、国内市場で確固たる地位を築いている。同業他社のエムビーエスやウエストホールディングスと比べ、売上高は4,000億円規模と大きい。設備投資需要やメンテナンス需要を背景に、国内の建築市場に強く依存しており、海外売上比率は低い。直近の業績は売上高が拡大し、営業利益率も改善傾向にある。業界内ではショーボンドホールディングスやミライト・ワンなどと競合するが、空調専門の技術力で差別化している。今後の成長には海外展開や新分野への進出が課題となる。

強み

  • 国内の空調設備工事でトップクラスのシェアを持ち、高い技術力と実績を誇る。
  • 売上高は3,600億円から4,200億円へ増加し、堅調な事業基盤を築いている。
  • 営業利益率は8.5%から11.25%へ上昇し、収益構造が強化されている。
  • 国内の設備投資やインフラ更新需要に支えられ、安定した受注を見込める。

課題

  • 海外売上比率が低く、国内市場の縮小リスクに直面している。
  • 建設業界全体で技能労働者が不足しており、確保が急務となっている。
  • 同業他社との価格競争が激しく、差別化戦略が求められる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字が高砂熱学工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15401日本製鉄3.7兆円210.2倍
21944きんでん1.4兆円20.0倍
31942関電工1.1兆円17.9倍
45076インフロニア・ホールディングス7,832億円11.0倍
51721コムシスホールディングス6,391億円17.5倍
61969高砂熱学工業6,011億円15.0倍
71959クラフティア5,737億円14.3倍
81951エクシオグループ5,398億円17.4倍
91417ミライト・ワン3,286億円13.7倍
101941中電工3,000億円15.1倍
111979大氣社2,459億円15.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。

会社の歴史

沿革 58件

旧高砂工業の暖房工事部から独立した1923年

高砂熱学工業の起源は、1923年11月に旧高砂工業株式会社煖房工事部の権利義務を継承して設立された高砂煖房工事株式会社にある。当時は暖房工事が主力だったが、1943年7月に高砂熱学工業株式会社へ改称し、空調設備工事へ事業を広げた。戦後直後の1949年3月には大阪支店(現関西支店)を開設し、同年10月には建設業法に基づく建設大臣登録を完了。戦後復興期の建築需要を取り込む体制を整えた。

支店網を全国に拡大した高度成長期

1950年代から1960年代にかけて、同社は国内の主要都市に次々と出張所・支店を設置した。1952年3月に札幌出張所(1968年支店昇格)、同年8月に名古屋出張所(1959年支店)、1959年2月に九州出張所(1972年支店)、1967年4月に東北出張所(1973年支店)を開設。これにより北海道から九州までの全国的な営業網が完成した。同時期の1969年11月には東京証券取引所市場第二部に上場、1971年11月に大阪証券取引所第二部に上場し、資本市場からの資金調達力も高めた。

子会社設立と第一部指定替えを果たした1970年代

1970年代に入ると同社はグループ経営へ舵を切る。1972年3月に日本開発興産(現ヒューコス)を設立、同年4月に日本ピーマックを設立し空調機器の製造販売事業を開始した。同年9月には日本エスエフ(後の日本フレクト)を設立。1973年8月には東京・大阪両証券取引所の市場第一部に指定替えされた。また1974年12月の建設業法改正に伴い大臣許可を取得するなど、規制対応も進めた。この時期に、設備工事と機器製造の二軸体制の基礎が固まった。

海外事業本部を開設し国際展開を開始した1980年代

1980年4月、海外事業本部(現国際グループ事業部)を設置し、本格的な海外進出に乗り出した。同年11月にマレーシアでT.T.E.エンジニアリングを設立、1984年7月にタイタカサゴ、1994年3月に香港法人を設立した。1984年12月には総合研究所(現高砂熱学イノベーションセンター)を新設し、技術開発体制を強化。国内でも1987年1月に横浜支店、1989年4月に広島支店(現中四国支店)を開設し、サービスエリアを拡充した。

アジアを中心に子会社網を拡充した2000年代

2000年代に入り、同社は中国と東南アジアでのプレゼンスを高めた。2003年7月に高砂建築工程(北京)有限公司(現高砂建築工程(中国)有限公司)を設立、2005年4月にシンガポール法人、2007年4月にベトナム法人を設立。2008年10月には日本フレクトを子会社化したが、後に清算している。国内では2006年4月に関信越支店を開設。2010年3月に大阪証券取引所上場を廃止し、東京証券取引所一本化を進めた。

M&Aと新興国進出で事業領域を拡大した2010年代

2010年代は買収と新規拠点設立が活発化した。2012年2月に日本設備工業を持分法適用関連会社化、同年3月に株式会社丸誠を連結子会社化(2014年完全子会社化)。2012年11月にインド法人を設立(後に清算)するも、2015年12月にインテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズを持分法適用化しインド再参入。2015年2月にはメキシコ法人を設立。同年4月には関信越支店を埼玉県に移転し、ミャンマー支店も開設(2014年)。2018年11月には株式会社清田工業を連結子会社化。本社も2014年7月に千代田区から新宿区へ移転した。

長期ビジョン策定と脱炭素事業へのシフト(2020年代)

2020年4月、高砂熱学イノベーションセンターを開設し、研究開発機能を集約。2022年2月にはAutodeskと業務連携しデジタル技術の活用を推進。2022年3月には石狩厚田グリーンエネルギー株式会社を設立し、カーボンニュートラル分野に進出。2022年4月の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。2023年6月に監査等委員会設置会社へ移行した。2025年6月にはタイのTHSイノベーションズなど3社を買収し、東南アジアでの保守・管理事業を強化している。

年表58件を開く

1920年代

  • 1923年11月創業旧高砂工業株式会社煖房工事部の権利義務の一切を継承して高砂煖房工事株式会社として設立。

1940年代

  • 1943年7月高砂熱学工業株式会社に改称。
  • 1949年3月大阪支店開設。(現・関西支店)
  • 1949年10月建設業法による建設大臣登録(イ)第558号の登録を完了。(以後2年ごとに登録更新)

1950年代

  • 1952年3月札幌出張所開設。(1968年4月支店に昇格)
  • 1952年8月名古屋出張所開設。(1959年3月支店に昇格)
  • 1959年2月九州出張所開設。(1972年4月支店に昇格)

1960年代

  • 1967年4月東北出張所開設。(1973年4月支店に昇格)
  • 1969年11月上場東京証券取引所の市場第二部に上場。

1970年代

  • 1971年11月上場大阪証券取引所の市場第二部に上場。
  • 1972年3月商号変更日本開発興産株式会社を設立。(2021年4月ヒューコス株式会社に社名変更)(現・連結子会社)
  • 1972年4月日本ピーマック株式会社を設立。(現・連結子会社)
  • 1972年9月創業日本エスエフ株式会社を設立。(1978年4月日本フレクト株式会社に社名変更)
  • 1973年8月東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部に指定替。
  • 1974年12月建設業法改正により、建設大臣許可(特、般-49)第5708号の許可を受ける。(以後3年ごとに許可更新)

1980年代

  • 1980年4月海外事業本部開設。(現・国際グループ事業部)
  • 1980年11月T.T.E.エンジニアリング(マレーシア)Sdn.Bhd.を設立。(現・連結子会社)
  • 1984年7月タイタカサゴCo.,Ltd.を設立。(現・連結子会社)
  • 1984年12月総合研究所新設。(現・高砂熱学イノベーションセンター)
  • 1987年1月横浜支店開設。
  • 1989年4月広島支店開設。(現・中四国支店)

1990年代

  • 1991年4月関東支店開設。(2011年3月廃止)
  • 1994年3月高砂熱学工業(香港)有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 1995年6月創業タカサゴフィリピンInc.を設立。(清算結了)

2000年代

  • 2000年3月創業高砂メンテナンス株式会社を設立。(2008年6月高砂エンジニアリングサービス株式会社に社名変更)(2014年10月吸収合併により消滅)
  • 2003年7月商号変更高砂建築工程(北京)有限公司を設立。(2019年3月高砂建築工程(中国)有限公司に社名変更)(現・連結子会社)
  • 2005年4月タカサゴシンガポールPte.Ltd.を設立。(現・連結子会社)
  • 2005年12月国土交通大臣許可(特、般-17)第5708号の許可(更新)を受ける。(以後5年ごとに許可更新)
  • 2006年4月関信越支店開設。
  • 2007年4月タカサゴベトナムCo.,Ltd.を設立。(現・連結子会社)
  • 2008年10月M&A日本フレクト株式会社を株式の追加取得により子会社化。(2009年1月日本フローダ株式会社に社名変更)(2019年2月清算結了)
  • 2009年1月アブダビ支店開設。(2011年3月閉鎖)

2010年代

  • 2010年3月上場大阪証券取引所における株式上場を廃止。
  • 2012年2月日本設備工業株式会社を株式の取得により持分法適用関連会社化。(現・持分法適用関連会社)
  • 2012年3月M&A株式会社丸誠を株式の追加取得により連結子会社化。(現・連結子会社)
  • 2012年11月創業タカサゴエンジニアリングインディアPvt.Ltd.を設立。(清算結了)
  • 2013年7月グリーン・エアプラザを開設。(2020年9月閉鎖)
  • 2013年11月PT.タカサゴインドネシアを設立。(現・非連結子会社)
  • 2014年4月ミャンマー支店開設。
  • 2014年6月(大)長岡技術科学大学と包括的連携に関する協定を締結。
  • 2014年7月本社を東京都千代田区から新宿区に移転。
  • 2014年8月マレーシア日本国際工科院(MJIIT)と包括的連携に関する協定を締結。
  • 2014年10月M&A株式交換により、株式会社丸誠を完全子会社化。また同社を存続会社、高砂エンジニアリングサービス株式会社を消滅会社とする吸収合併により、高砂丸誠エンジニアリングサービス株式会社が発足。(2020年4月TMES株式会社に社名変更)
  • 2015年1月関信越支店を東京都から埼玉県に移転。
  • 2015年2月タカサゴエンジニアリングメキシコ,S.A.de C.V.を設立。(現・連結子会社)
  • 2015年12月在インドのインテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズPvt.Ltd.を株式の取得により持分法適用関連会社化。(現・連結子会社)
  • 2017年5月株式会社ヤマトと業務・資本提携契約を締結。(2024年5月契約期間満了に伴い解消)
  • 2017年11月M&A在インドのインテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズPvt.Ltd.を株式の追加取得により連結子会社化。(現・連結子会社)
  • 2018年10月ヤマト科学株式会社と業務提携契約を締結。(2023年8月契約期間満了に伴い解消)
  • 2018年11月M&A株式会社清田工業を株式の取得により連結子会社化。(2024年3月一部売却に伴い持分法非適用関連会社化)
  • 2019年3月M&A株式会社上総環境調査センターを株式の取得により子会社化。(現・非連結子会社)

2020年代

  • 2020年4月高砂熱学イノベーションセンター開設。
  • 2022年2月Autodesk, Inc.と業務連携契約を締結発表。
  • 2022年3月石狩厚田グリーンエネルギー株式会社を設立。(現・非連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2022年5月T-Base®を開設。
  • 2023年6月監査等委員会設置会社へ移行。
  • 2025年6月M&A在タイのTHSイノベーションズ Co., Ltd.およびプロンプト・テクノ・サービス Co., Ltd.を株式の取得により連結子会社化。THSデベロップメント Co., Ltd.を株式の取得により持分法適用関連会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    パーパスと長期ビジョン2040の策定

    社是「人の和と創意で社会に貢献」を原点に、パーパスを「環境革新で、地球の未来をきりひらく。」と定め、2040年に向けた長期ビジョンを策定。空気調和技術を核に環境創造の事業領域を拡大し、環境クリエイター人財が社内外の多様な人財と高め合いながらビジネスパートナーと環境価値を共創する企業像を目指す。

  2. 02

    4つの事業ドメインをDXで連携

    空調設備事業を核として、①建設事業、②設備保守・管理事業、③カーボンニュートラル事業、④環境機器製造・販売事業の4事業をDXで連携し、目指す姿の実現を図る。市場環境の成長や投資回収時期に応じ、3フェーズで段階的に推進する。

  3. 03

    3フェーズで長期ビジョンを推進

    第1フェーズ(2023-2026)はコア事業の収益基盤を盤石にし、成長投資へ資金を振り向ける。第2フェーズ(2027-2030)は海外事業の伸長、DXによる新たな付加価値創造、カーボンニュートラル事業の収益化を目指す。第3フェーズ(2031-2040)はカーボンニュートラルに資する新事業セグメントの確立を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7,287人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,246万円で、9期前と比べて+46.9%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は14.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,831
2018年3月5,714
2019年3月84842.116.65,912
2020年3月87942.016.15,899
2021年3月81942.016.15,890
2022年3月89042.315.66,018
2023年3月94542.215.55,885
2024年3月1,02942.215.55,606
2025年3月1,12941.615.05,858553
2026年3月1,24641.514.77,287655

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率101.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社17(国内 5 / 海外 12、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
高砂熱学イノベーション センター — 茨城県つくばみらい市7,826百万円
設備工事 事業
インテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズ Pvt.Ltd. — インド・ハイデラバード2,252百万円
設備工事 事業
本社(東京都新宿区)(注)1(注)21,084百万円
設備工事 事業
日本ピーマック㈱ 本社・工場 — 神奈川県厚木市579百万円
設備機器の製造・販売事業
TMES㈱ 本社 — 東京都港区470百万円
設備工事 事業
T-Base Ⓡ — 埼玉県八潮市271百万円
設備工事 事業
T.T.E.エンジニアリング(マレーシア)Sdn.Bhd. — マレーシア・ペタリンジャヤ86百万円
設備工事 事業
高砂建築工程(中国)有限公司 — 中華人民共和国北京市26百万円
設備工事 事業
タイタカサゴCo.,Ltd. — タイ・サムットプラーカーン25百万円
設備工事 事業
主な関係会社
  • 国内
    TMES㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    高砂建築工程(中国)有限公司
    中華人民共和国 北京市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    タカサゴシンガポール Pte.Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    高砂熱学工業(香港)有限公司
    中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    タカサゴベトナムCo.,Ltd.
    ベトナム・ハノイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    タイタカサゴCo.,Ltd.
    タイ・サムットプラーカーン · 連結子会社
    議決権57.2%
  • 海外
    T.T.E.エンジニアリング(マレーシア)Sdn.Bhd.(注)2
    マレーシア・ペタリンジャヤ · 連結子会社
    議決権30.0%
  • 海外
    タカサゴエンジニアリングメキシコ,S.A.de C.V.
    メキシコ・ケレタロ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    インテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズ Pvt.Ltd.
    インド・ハイデラバード · 連結子会社
    議決権96.5%
  • 国内
    日本ピーマック㈱
    神奈川県厚木市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヒューコス㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TTEマレーシアホールデ ィングスSdn.Bhd. (注)3
    マレーシア・クアラルンプール · 連結子会社
残りのグループ会社5社を開く
  • タイタカサゴホールディングスCo.,Ltd.(注)2タイ・サムットプラーカーン49%
  • THSイノベーションズ Co.,Ltd(注)2タイ・サムットプラーカーン60%
  • プロンプト・テクノ・サービス Co.,Ltd(注)2タイ・サムットプラーカーン60%
  • 日本設備工業㈱東京都中央区34%
  • THSデベロップメント Co.,Ltdタイ・サムットプラーカーン40%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    分館ほか中央監視制御設備改修工事(24)
    参議院 · 2025-01-10
    3.1億円
  • 調達
    東京国際空港統合管制情報処理システム外空気調和設備その他工事
    国土交通省 · 2016-03-17
    2.8億円
  • 調達
    本館暖房用ボイラー改修工事
    参議院 · 2024-01-29
    1.5億円
  • 調達
    東京国際空港ASDE機器室外空気調和設備工事
    国土交通省 · 2021-07-12
    1.2億円
  • 調達
    TV中継センター空調設備その他改修工事
    参議院 · 2026-06-09
    8,350万円
  • 調達
    本館冷凍機その他改修工事(22)
    参議院 · 2022-05-27
    7,900万円
  • 調達
    インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト インフラ状態モニタリング用センサシステム開発 ライフラインコアモニタリングシステムの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-04-03
    4,399万円
  • 調達
    革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発/高効率エネルギー回収・利用システム開発/高効率エネルギー回収・利用システム開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-29
    4,249万円
  • 調達
    分館ほか給水ポンプユニット改修工事
    参議院 · 2025-10-08
    1,650万円
  • 調達
    経済産業省本館空気調和設備修繕工事
    経済産業省 · 2017-01-31
    1,480万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,239億円営業利益477億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.1%、利益が+47.2%。

売上高
+11.1%
4,239億円
営業利益
+47.2%
477億円
純利益
+35.9%
375億円
営業利益率
11.3%
前期比 +2.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高4,400億円4,239億円
営業利益500億円477億円
純利益400億円375億円
1株あたり配当¥123¥123

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は849億円、営業利益は85億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.6%、営業利益は+269.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,00153
2024年1Q782232.920
2024年2Q862596.840
2024年3Q99310310.481
2024年4Q99755
2025年2Q1,599986.182
2025年4Q2,21822610.2194
2026年2Q1,94524712.7202
2026年4Q2,29423010.0173
2027年1Q8498510.064

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2,484億円から4,239億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.3%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
グリーン・エアプラザを開設。(2020年9月閉鎖)
2013年3月2,4844822
株式交換により、株式会社丸誠を完全子会社化。また同社を存続会社、高砂エンジニアリングサービス株式会社を消滅会社とする吸収合併により、高砂丸誠エンジニアリングサービス株式会社が発足。(2020年4月TMES株式会社に社名変更)
2014年3月2,3749140
タカサゴエンジニアリングメキシコ,S.A.de C.V.を設立。(現・連結子会社)
2015年3月2,4368652
2016年3月2,51310667
在インドのインテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズPvt.Ltd.を株式の追加取得により連結子会社化。(現・連結子会社)
2017年3月2,60213487
株式会社清田工業を株式の取得により連結子会社化。(2024年3月一部売却に伴い持分法非適用関連会社化)
2018年3月2,899175118
株式会社上総環境調査センターを株式の取得により子会社化。(現・非連結子会社)
2019年3月3,198184126
高砂熱学イノベーションセンター開設。
2020年3月3,209193132
2021年3月2,752139101
石狩厚田グリーンエネルギー株式会社を設立。(現・非連結子会社)
2022年3月3,027156115
2023年3月3,388167122
2024年3月3,634262196
在タイのTHSイノベーションズ Co., Ltd.およびプロンプト・テクノ・サービス Co., Ltd.を株式の取得により連結子会社化。THSデベロップメント Co., Ltd.を株式の取得により持分法適用関連会社化。
2025年3月3,8173243508.5276
2026年3月4,23947750611.3375

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,239億円のうち、営業利益として残るのは477億円11.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は375億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.9%3,302億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.9%460億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.3%477億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.9pt
11.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.4pt
8.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.3pt
19.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが297億円、投資CFが−118億円で、差し引きのフリーCFは179億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は425億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月131−9−28122311
2014年3月13615−33151443
2015年3月−34−49−8−83358
2016年3月−13−54−22−67263
2017年3月23523−61258466
2018年3月62−57715546
2019年3月149−61−7988552
2020年3月−64−82−42−146365
2021年3月226−336223623
2022年3月1210−8022569
2023年3月258−54−83204700
2024年3月−131−81−5−212491
2025年3月59−14−12745414
2026年3月297−118−170179425

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3,818億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,151億円で、自己資本比率は55.0%(業種中央値55.5%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,0759391,13643.6
2014年3月2,1719741,19743.0
2015年3月2,2581,0841,17446.8
2016年3月2,2331,0461,18745.8
2017年3月2,3341,1161,21846.9
2018年3月2,6411,2451,39645.7
2019年3月2,7971,2621,53543.6
2020年3月2,6561,2591,39746.0
2021年3月2,7111,3581,35348.7
2022年3月3,0071,3691,63844.2
2023年3月3,1341,4721,66245.5
2024年3月3,4011,6721,72948.3
2025年3月3,3491,8431,50753.9
2026年3月3,8182,1511,66855.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
482億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,707億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
42億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,668億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE140社中10位あたり、逆に低いのは配当利回り140社中100位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.2%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.3%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.0%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.1%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,279で、1年前と比べて-1.5%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥4,279-2.8%1ヶ月+0.8%1年-1.5%時価総額6,011億円
過去52週の値幅
安値¥3,955高値¥5,749

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.0倍
PER (会社予想)14.0倍
PBR2.71倍
配当利回り2.87%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に4220円、前日比0.96%安。8月5日に4440円と急騰したが、その後の戻りは鈍く、8月10日には3996円まで下落した。25日線4312円や75日線4578円を下回り、弱含み。52週安値3955円に接近しており、下値リスクが意識される。出来高は8月5日に196万株と急増した後も高水準で、8月21日は33万株に減少。需給はやや売り優勢で、週足の傾きは下向き。反発には25日線回復が条件となる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは14.91倍と業界平均の13.74倍を約9%上回るが、予想PER13.9倍はほぼ平均に近い。PBR2.69倍は平均1.53倍を大きく上回り、高水準。ROE19.2%は非常に高く、収益性は優れる。配当利回り2.89%は平均3.4%を下回る。配当性向44.4%で、増配余地はある。成長が見込まれるが、PBRの高さが割高感を生む。利益は増加傾向で、総合的に妥当圏内。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.0倍14.4倍
PER (予想)14.0倍
PBR2.71倍1.55倍
ROE19.2%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、データセンター需要の急増とZEB/省エネ規制強化が空調設備投資をけん引し、高収益な工事案件が増えると見る。受注単価の上昇と利益率改善が続く中、2026年3月期は増収増益が予想され、ROE 19.2%と高い資本効率も評価する。一方、弱気派は、建設業界全体の人件費高騰や資材価格上昇が工事採算を圧迫するリスクを指摘する。また、景気減速による企業の設備投資延期や、競争激化で受注単価が下落する懸念もある。さらに、株価が1年で4%下落しており、市場の期待が織り込み済みとの見方も。

プラスに働く材料7
  • データセンター需要の追い風

    AI普及でデータセンター建設が急増し、高度な空調技術が必須。大型受注が続く。

  • 利益率の改善

    営業利益率が8.49%から11.25%へ上昇。工事単価の適正化や施工効率化が寄与。

  • 高いROEと株主還元

    ROE 19.2%、配当利回り2.99%と資本効率が高く、株主価値向上を実現。

  • 2026/3期の営業利益477億円、前期比47%増益計画通年影響

    営業利益324億円→477億円、増益153億円。営業利益率8.49%→11.25%へ改善。

  • 売上高4,239億円、前期比11.1%増と増収基調通年影響

    売上高3,817億円→4,239億円、増加422億円。増収と増益が同時に進み、株価評価が高まりやすい。

  • ROE19.2%と高水準、PBR2.58倍に見合う継続影響

    ROE19.2%はPBR2.58倍の評価を下支え。資本効率の高さが中長期的な株主価値向上につながる。

  • 予想PER13.5倍、現在14.39倍から低下余地通年影響

    2026/3期の純利益375億円に基づく予想PER13.5倍。現在の14.39倍から低下余地がある。

マイナスに働く材料7
  • コスト上昇リスク

    建設資材や人件費の高騰が続き、工事原価が増加。価格転嫁が遅れれば採算悪化。

  • 景気減速の影響

    企業の設備投資が減速すれば、空調工事の受注が減少する可能性。1年で株価は4%下落。

  • 競争激化

    新規参入や同業他社との価格競争で、受注単価が低下するリスクがある。

  • 株価1年で4.03%下落、モメンタム欠如不定影響

    過去1年の株価は-4.03%。成長が見込まれる割に株価が冴えず、投資家関心が集まりにくい。

  • PBR2.58倍は高水準、上値を抑える不定影響

    PBR2.58倍はROE19.2%で妥当だが、既に2.5倍超。さらなる上昇には業績上振れが必要。

  • 外国人保有比率21.93%と低め継続影響

    外国人保有比率21.93%と低め。海外勢の資金流入の恩恵を受けにくい。

  • 純利益375億円は営業利益477億円を下回る通年影響

    営業利益477億円に対し純利益375億円、差額102億円。税負担等で最終利益が目減りしやすい。

次の決算で確かめる点
受注高と受注残
今後の売上高の先行指標。受注の増減が将来の業績を左右する。
データセンター関連売上高
成長セグメントの売上が計画通り伸びているか、戦略の進捗を確認。
営業利益率
価格転嫁やコスト管理の成果を示し、収益性の改善が持続するか確認。
完工工事高
工事の進捗と売上計上の状況を把握し、売上の質を検証する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり123で、前期から+37.7%いまの株価に対する利回りは2.87%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥123
1株あたり
配当利回り
2.87%
いまの株価に対して
配当性向
44.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1830.9
2018年3月2538.935.8
2019年3月264.033.4
2020年3月287.732.5
2021年3月280.039.2
2022年3月307.135.0
2023年3月325.038.6
2024年3月65104.847.9
2025年3月8429.542.4
2026年3月11537.744.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥123

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ17,617人。区分でいちばん多いのは個人・その他29.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.6%を占め、残る53.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他26.230.030.530.428.129.6
金融機関40.637.735.836.531.629.0
外国法人12.411.813.313.120.421.9
事業法人20.019.519.618.818.017.6
自己株式0.04.24.34.33.75.1
証券会社0.80.90.81.21.91.8

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.10
02日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)6.49
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)5.20
04高砂熱学従業員持株会4.47
05高砂共栄会3.83
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.77
07第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.01
08株式会社京王閣1.45
09株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.29
10三和工業株式会社1.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-22
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    3.74%
    -1.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+894%、1株純資産は14期で+35%。直近期のROEは19.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月291,1862.526.1115.2
2014年3月531,2484.419.959.3
2015年3月691,4145.221.738.5
2016年3月891,3926.415.836.0
2017年3月1181,4878.213.330.9
2018年3月1601,63810.312.235.8
2019年3月1731,70410.410.333.4
2020年3月1861,75810.88.932.5
2021年3月1461,9088.011.839.2
2022年3月851,0058.710.235.0
2023年3月921,0768.911.438.6
2024年3月1481,23812.816.547.9
2025年3月2081,36016.013.342.4
2026年3月2861,60419.215.044.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

39名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は39名。2026/3期の役員報酬は総額562百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小島和人代表取締役社長 社長執行役員64193,000
久保田浩司代表取締役 副社長執行役員 営業本部長 兼 研究開発本部管掌 兼 カーボンニュートラル事業本部管掌 兼 コーポレート統括部 管掌6567,000
神谷忠史取締役 専務執行役員 技術本部長 兼 関係会社担当6279,000
森野正敏取締役6028,000
内野州馬取締役721,000
髙木敦取締役58
関葉子取締役56
森本英香取締役691,000
山田博隆取締役 監査等委員6340,000
榊原一夫取締役 監査等委員68
日岡裕之取締役 監査等委員68
若松弘之取締役 監査等委員54
残りの役員27名を開く
氏名役職年齢
赤松孝宏常務執行役員
渡辺孝志常務執行役員
田村文明常務執行役員
鮫島武士常務執行役員
田中淳執行役員
橋本晋執行役員
古川裕高執行役員
山田昌平執行役員
御手洗淳執行役員
阿部哲也執行役員
池田仁人執行役員
吉本浩明執行役員
山本一郎執行役員
村岡博之執行役員
青木正寿執行役員
平原美博執行役員
谷口雅之執行役員
佐部利俊和執行役員
中川昇二執行役員
山崎真執行役員
村木剛尚執行役員
上田真祐執行役員
古本剛夫執行役員
天野智司執行役員
田山直輝執行役員
牧本浩明執行役員
藤江信之執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41531558038997
取締役(社内)4808020
社外取締役3636321
取締役(社内)2303015

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容933字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社15社、持分法適用関連会社2社、持分法非適用非連結子会社8社、持分法非適用関連会社4社で構成され、設備工事事業、設備機器の製造・販売事業を主な事業内容としております。 当社グループの事業に係る位置付けおよび事業のセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、セグメントと同一の区分であります。 設備工事事業        当社は空調設備の技術を核として、その設計・施工を主な事業としており、TMES㈱(連結子会社)は、設備の保守メンテナンス、設備総合管理等を行っております。また、持分法適用関連会社である日本設備工業㈱は、空調・給排水設備の設計・施工を行っております。一方、海外においては、連結子会社である高砂建築工程(中国)有限公司、タカサゴシンガポール Pte. Ltd.、高砂熱学工業(香港)有限公司、タカサゴベトナムCo., Ltd.、タイタカサゴCo., Ltd.、T.T.E.エンジニアリング(マレーシア)Sdn.Bhd.、タカサゴエンジニアリングメキシコ,S.A.de C.V.、THSイノベーションズ Co.,Ltd.ならびに持分法適用関連会社であるTHSデベロップメント Co., Ltd.が空調設備の設計・施工等を行い、プロンプト・テクノ・サービス Co.,Ltd.は設備保守管理等を行っております。また、連結子会社であるインテグレーテッド・クリーンルーム・テクノロジーズPvt.Ltd.は、クリーンルーム向け関連機器・内装材の製造・販売・取付事業を行っております。当社はこれら在外子会社に対して技術援助を行っております。 設備機器の製造・販売事業        日本ピーマック㈱(連結子会社)は、空調機器等の設計・製造・販売の事業を行っております。 その他        ヒューコス㈱(連結子会社)は、保険代理店等の事業を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) TTEマレーシアホールディングスSdn.Bhd.はT.T.Eエンジニアリング(マレーシア)Sdn.Bhd.の株主であり、当社はその株主に対して貸付を行っていること等から、連結の範囲に含めております。
経営方針・対処すべき課題1,763字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境および対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その実現を約束する趣旨のものではありません。 <経営環境および対処すべき課題等> ■政治・地政学 イラン情勢による原油・天然ガス価格の高騰、世界的なインフレ再加速と景気後退や米国経済による関税引き上げ政策による輸入減少・物価上昇が懸念されます。また、足許インバウンド需要の頭打ちによる景気転換の兆しがあります。 ■産業・経済 物価上昇とコスト増(原油・原材料価格の高騰)により企業の生産コストを圧迫、実質賃金の伸び悩みにより消費者の購買力が低下、為替レート(円安・円高)の急速な変動により輸出入企業の収益に大きな影響が予測されます。 ■社会・環境 気候変動リスクに対する対応が急務の中、脱炭素コストの低減の遅れによるカーボンニュートラルに係る事業化の遅延リスクを抱えています。また労働力人口の減少により深刻な人手不足が顕著化しています。 ■技術・イノベーション 生成AI技術の急速な発展・普及、データセンター・半導体需要の増加に伴う電力需要の拡大が予測されます。 以上の通り、当社を取り巻く事業環境は劇的に変化しています。 <経営方針> このような事業環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、多様な価値観を活かして、当社グループが、持続的な成長と付加価値を創出するためには、当社の社是「人の和と創意で社会に貢献」を原点に、当社グループに集う全ての人たちの心の拠り所が必要であると考え、自らのパーパスを『環境革新で、地球の未来をきりひらく。』と定めました。 「高砂熱学グループ長期ビジョン2040 Create our PLANET, Create our FUTURE」の策定にあたり、2040年にどのような姿であるべきか、株主・投資家の皆様、お客様、取引先、協力会社や社員といったすべてのステークホルダーのエンゲージメント向上の観点で議論してまいりました。その結果、当社グループは、これまでの空気調和の技術を核としながら、環境創造の事業領域を拡げ、役職員一人ひとりが、環境クリエイターⓇとして、社内外の多様な人財と高め合いながら常に挑戦を続けていき、ビジネスパートナーと環境価値を共創する企業像を導き出しました。 そして、これからの社会変化を踏まえ、空調設備事業を核として、①建設事業、②設備保守・管理事業、③カーボンニュートラル事業、④環境機器製造・販売事業の4つの事業ドメインをDXで連携し、目指す姿を実現する企業グループへ変革してまいります。高砂熱学グループ長期ビジョン2040を、市場環境の成長や投資回収時期等の観点から、3つのフェーズで着実に進めていき、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。第1フェーズ(2023-2026)の「中期経営計画2026 Step for the FUTURE −未来への船出の4年間−」では、コア事業(建設事業)による収益基盤を盤石なものとし、得られる資金を事業領域拡大に向けた成長投資に振り向けてまいります。第2フェーズ(2027-2030)は、成長実現の4年間と位置づけ、海外事業の伸長、DXによる新たな付加価値の創造やカーボンニュートラル事業の収益化の実現を目指してまいります。そして、第3フェーズ(2031-2040)は、飛躍の10年と位置づけ、カーボンニュートラルに資する新たな事業セグメントの確立を目指します。 ※“環境クリエイターⓇ”とは、偏に環境関連事業に携わる狭義の人財ではなく、高砂熱学グループにおいて技術・営業・管理・経理の業務を通じて、社会課題解決に資する価値創造を成す人財である。 <高砂熱学グループの長期ビジョン2040> 高砂熱学グループ長期ビジョン2040で目指す姿と4つの事業ドメイン 長期ビジョン2040実現に向けた3つのフェーズ(2025年5月修正版) <高砂熱学グループの中期経営計画2026> 中期経営計画2026 Step for the FUTURE -未来への船出の4年間-の基本方針 中期経営計画(2023年~2026年)の数値目標(2025年5月修正版)
事業等のリスク9,385字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、あらゆるリスクの顕在化を未然に防止するとともに、リスクが顕在化した場合にはその損失を最小化すべくリスクマネジメントを行っております。リスク顕在化の未然防止にあたっては「リスク管理規程」に基づき、最高責任者を代表取締役社長とし、リスク管理担当役員を委員長とする「全社リスク管理委員会」を設置し、リスクマネジメント体制の運用方針・計画を定めるほか、当社グループに重大な影響を及ぼす可能性のあるリスクを定期的に見直し特定したうえで、その対策および対応状況の妥当性を評価しております。なお、全社リスク管理委員会は、事業統轄部門の役員、個別リスク主管部等の長で構成されており、当連結会計年度は6回開催いたしました。 リスクについては、各リスクの主管部門である経営企画部、人事部等の本社機構部門と技術本部、営業本部等のマネジメントセンター部門が、当社グループが既に直面している、或いは、近い将来顕在化が予想されるリスクを抽出しております。 そして、抽出したリスクについては、影響度と発生可能性から重要度を評価し、それらのリスクをリスクマップ上に表示することにより、当社のリスクを俯瞰的に把握・管理しております。全社リスク管理委員会では、このように抽出されたリスクのうち、重要度・緊急度の高いリスク対策の実施状況と対策の充分性を確認し、必要に応じて追加対策を指示しております。 なお、当社はリスクが現実のものとして顕在化したこと、もしくは顕在化する蓋然性が高まったことで、当社グループの事業活動に深刻な状況および重大な被害・損失を生じさせるか、または、社会一般に悪影響を及ぼすおそれがある状態を「危機」と定義し、リスクが顕在化し「危機」が発生した場合に備え、経営陣が迅速に事態を把握するための報告ルールを定め、運用しております。さらに、当該「危機」に対して、代表取締役社長を委員長とする危機管理会議を立ち上げ、対応しております。 当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況等に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクには、以下のようなものがあります。各リスクについて、影響度を「大」「中」「小」、発生可能性を「高」「中」「低」に分類し、双方の観点で評価することで、優先して対応すべき重要リスクを選定し、リスク縮減策の策定、モニタリング等を実施しております。但し、以下に記載された項目以外のリスクが生じた場合においても、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.事業環境に関するリスク [影響度:中 発生可能性:中 発生時期:短~中期] (1)民間設備投資の変動に関するリスク 世界的な経済情勢の変化の影響を受け、顧客の投資計画の中止・延期、内容の変更等により、想定を上回る建設需要および空調設備需要が減退する等、事業環境に著しい変動が生じる場合があります。かかる場合、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 経済情勢の変化は先行きの見通しの予測が困難であるものの、当社グループは固定費縮減等を含め、全社で総合的取り組みを行っていくことで対処いたします。 (2)資機材の調達コスト・納期に関するリスク 当社グループが工事を施工するにあたり、経済環境から、ダクト、配管、断熱、冷媒、冷凍機・空調機等、工事に係る資機材価格が高騰する場合や納期が長期化する場合があります。これらを請負金額に反映することが困難な場合には、工事原価が想定以上に増加し、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 資機材の多くは、素材の相場の影響を受けることから、当該リスクが顕在化する可能性は常にありますが、これに対しては、購買の体制を強化し、全店集中購買を加速させることでスケールメリットを生かした調達機能を強化し、価格の上昇を抑制すること等で対処いたします。 また、納期の長期化に対しては、発注者と協議のうえ、先行発注や機種・システムの変更を提案する等、工期への影響を最小限に留めるよう努めております。 (3)技術員・技能者の人手不足による工程遅延リスク 当社グループが工事を施工するにあたり、資機材の調達遅延に加え、協力会社を含めて施工に携わる技術員が不足し、定められた納期までに工事を完了させることができない場合、売上高が計上されず、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。さらに、想定を上回る水準での工数の増加によって、当該リスクが顕在化する可能性があります。 当社グループは、アウトソーシング体制の構築と活用、ITツールの活用、業務の標準化による生産性向上を図ることで対処してまいります。また、サプライチェーン全体との連携・共存共栄を進めるため、協力会社が有する経営課題解決への貢献や技術教育の支援等を通じサプライチェーンの基盤の維持・強化に努めております。特に技術員・技能者の不足については、委託工事会社の新規採用への注力、国交省の進める建設キャリアアップシステムの活用等による技能職の確保によって対処してまいります。 2.時間外労働に係るリスク [影響度:大 発生可能性:中 発生時期:短期] 建設業界においては、人手不足が慢性的に継続しており、特に繁忙期においては、特定の技術員等に作業負荷が集中することで、時間外労働が発生する可能性があります。こうした状況が継続する場合には、従業員の安全や健康に悪影響を及ぼすだけではなく、生産性の低下や人財の流出等により、施工能力の縮小につながり、その結果売上高が減少し、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、労務管理データを労務管理現場に加え本社でもモニタリングし対策を講じております。さらに、これまでの現場ごとの「施工管理」からプラットフォームによる「生産管理」へと、施工の在り方の変革を進める(T-Base®プロジェクト)等、生産性の向上に取り組むことにより、時間外労働の削減等に継続的に取り組むことで、過重労働を回避するとともに、施工能力の維持・増強に努めております。 3.海外事業展開に伴うリスク [影響度:大 発生可能性:中 発生時期:不明] 当社グループは、収益機会の拡大のため、これまで中国、東南アジア、インドを中心に海外への事業展開を図ってまいりました。 他方、当社グループの事業を海外展開していくにあたっては、不安定な政情、戦争やテロといった国際政治に関わるリスク、言語、地理的要因、法制・税制度を含む各種規制、自主規制機関を含む当局による監督、各国の通商政策の影響等の動きやその影響を受けた海外の経済的・政治的不安定性、商慣習の違い等の様々なリスクおよび特定の国や地域またはグローバルマーケットにおいて競争力を有する競合他社との競争が激化するリスクが存在します。更には、外国政府により関係する諸規制が予告なく変更されるリスクも存在します。当社グループがこれらのリスクに対処できない場合、当社グループの海外への事業展開、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これらのリスクの低減を図るため、国際グループ事業部が海外グループ会社を管理・統括することにより、国際事業全体の戦略拠点の見直しを進めるとともに海外グループ会社と常時情報連携を図り、適切なモニタリングを行うことで迅速にリスク対応できる体制を整備しております。 4.事業の拡大に関するリスク [影響度:中 発生可能性:低 発生時期:短~中期] (1)事業領域の拡大について 新規の事業領域へ参入するにあたっては、相応の先行投資に加え、その領域固有のリスク要因により、コントロールが困難なほど投資が膨らむ可能性があるほか、新規に参入した市場で求められる技術と当社グループが保有する技術がマッチングしない場合や、市場の拡大スピードや成長規模、市場へ参入する難易度によっては、当初想定していた成果を挙げることができないこともあり、かかる場合、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対しては、参入する市場調査、事業計画の精査等により、極力リスクを低減するよう努めております。また、参入後は、予め定めた撤退基準に基づき、撤退の要否を判断しております。 (2)M&A等について M&A等については、買収後に偶発債務の発生や未認識債務が判明する可能性もあり、その結果、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。また、M&A実施後、収益計画と実績に大きな乖離が生じた場合には、のれんや株式の評価損計上を余儀なくされる可能性があります。 これに対しては、対象企業の財務内容、契約関係、事業計画の精査等を行うことによって、極力リスクを低減するように努めております。 5.資金調達に関するリスク [影響度:中 発生可能性:低 発生時期:短~中期] 金融市場が不安定な場合や、当社グループの信用力の悪化により格付機関から当社に付与されている信用格付が引き下げられた場合等においては、当社グループにとって好ましい条件で適時に資金調達をできることは保証されておりません。そのような事態に至った場合、安定した資金繰りに支障が発生する等、当社グループの事業遂行の制約要因となる可能性があるほか、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ロシア・ウクライナや中東情勢の影響をはじめとする地政学リスクの高まりや、各国の通商政策等の影響、国際金融システム不安等が拡大・深刻化した場合、当該リスクが顕在化する可能性は高くなります。当社グループは、これらのリスクを回避するため、金融機関との対話および情報連携を常時行うよう努めるとともに、従来の短期融資枠に加え、当連結会計年度にはCP(コマーシャルペーパー)発行枠を新規に設定しております。さらに、コミットメントラインの導入の検討や追加の社債発行の検討等により、資金調達の安定化・多様化に努めております。 6.施工中の事故、災害リスク [影響度:中 発生可能性:中 発生時期:短期] 当社グループが工事を施工するにあたって、施工中の災害または事故等の発生により、損害賠償責任、契約不適合責任等を負担する可能性があります。当社グループは不測の事態に備えて包括賠償責任保険に加入しておりますが、多額の損害賠償金が発生した場合には、当社グループの事業、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 多数の施工現場を有する当社グループにおいては、安全に向けて最大限の配慮を払うとともに、安全衛生の現場指導、適正な労務環境の構築等による安全衛生管理の徹底等、未然防止策によりリスクの低減に努めております。 7.人財確保に関するリスク [影響度:大 発生可能性:中 発生時期:中~長期] (1)国内の従業員数の減少リスク 日本国内においては、定年退職者の増加により従業員数の減少が見込まれており、将来の事業活動に支障をきたす可能性があります。このような場合、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、定年延長・再雇用制度を充実させる等、長く従業員が勤め続けることができる人事制度を導入・浸透させるとともに、IoTの活用やデジタル化の推進等による省人化・効率化により生産性を高めることによって、従業員数減少に備えております。また、海外の人財を含めた多様な人財の活用等、人財への人的投資を拡充して対応してまいります。 (2)若手・専門性を有する人財の採用リスク 当社グループが若手や専門性を有する人財を継続的に確保することができず、円滑な事業活動に支障が出る場合は、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、国内の大学等において就職セミナーを開催し、またインターンシップを実施する等によって優秀な人財の確保に努めております。通年採用やリージョナル採用等による採用機会の拡充を行うとともに、キャリア採用も積極的に行っており、多様な人財・多様なスキルの充足に向けて取り組んでおります。 8.無形資産(知的財産権等)に関するリスク[影響度:小 発生可能性:中 発生時期:不明] 当社グループは、環境に貢献しうる技術を持ち、多くの特許等を保有しております。特許権その他の知的財産権等が取得できずに当社グループが使用する技術等を保護できない場合には、事業の競争優位性が確保できず、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。一方で、当社グループが、故意なく他者が持つ特許権その他の知的財産権等を侵害してしまい、被侵害者から損害賠償請求されることもあり得ます。 当社グループは、知的財産権等に関する専門部署を設け、全部門間で常に情報共有を図る体制を確立することで、他者の知的財産権等を侵害することおよび他者による当社グループの知的財産権侵害の未然防止に努めております。 9.市場に関するリスク [影響度:小 発生可能性:中 発生時期:不明] (1)資産保有リスク 当社グループは、不動産や有価証券等の資産を保有していますが、取引先を中心とした市場性ある株式等は価格変動リスクを負っております。当連結会計年度末時点での市場価格との評価差額(税効果会計の適用前)は31,144百万円の含み益ですが、今後の時価の動向次第でこれらの数値は変動いたします。また、大幅な時価の下落が生じた場合、評価損が発生し、特別損失として計上する可能性があります。 政策保有株式については、当社グループは持続的な企業価値向上に向けて、戦略上重要な協業および取引関係の維持発展が認められる場合を除き、原則として保有いたしません。経済動向を注視しつつ、定期的に取締役会で資産の保有意義の検証を行い、企業価値向上に資するものとはいえないと判断した資産については売却する等、保有資産が価値減少するリスクの低減に努めております。 当社グループは、個別投資においては決裁基準を設けて投資案件検討委員会等による事前の協議・審査を厳格に行うこととしております。また、取得後についても、投資先の運営・経営状況や時価を定期的にモニタリングすることとしております。 (2)為替変動リスク 当社グループの海外連結対象会社の財務諸表について、現地通貨で作成したものを、円換算した上で連結財務諸表を作成する際、為替変動による影響を完全に排除することは困難であり、その結果、外国為替相場の変動が当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対しては、必要に応じ、国際政治・経済動向を注視し、モニタリングいたしますが、当社グループでは、国を跨いでの資機材の調達は少ないため、取引上における為替変動リスクは限定されたものであります。 10.情報セキュリティに関するリスク [影響度:中 発生可能性:中 発生時期:不明] 当社グループは、個人情報の保護、取引先の秘密情報の管理に最大限の注意を払い、また、建築設備等に関わるクラウド基盤およびその基盤上で提供するアプリケーションの開発、運用、保守業務における情報セキュリティマネジメントに取り組む等、グループ全体としてリスク管理を徹底し、適切な情報管理を行っております。しかしながら、サイバー空間では様々な技術を用いた攻撃が増加し、不正アクセス等による情報の外部への漏洩や悪用等の可能性を完全に排除することは困難であり、これらが発生した場合に法的紛争に巻き込まれる可能性があるほか、内外監督官庁からの処分を受ける可能性があります。 当社グループは、個人情報および取引先からの秘密情報を保持して事業活動を継続していくため、情報セキュリティ方針に基づき業務上保有する情報資産を適切に保護することとしております。 これを実現するため、情報管理規則を施行し、全従業員の秘密保持体制を強化するとともに、情報リテラシーを高めるための社内教育及び訓練を行っております。 また、昨今高まるサイバー攻撃への対応として、攻撃の検出・分析を行うため、SOC(Security Operation Center)の整備、SIEM(Security Information and Event Management)のツールを導入しセキュリティ監視の強化を行うとともに、インシデント発生時に迅速かつ円滑な対応が可能なCSIRT(Computer Security Incident Response Team)体制の構築にも取り組む等、ITガバナンス強化に努めております。さらに、外部専門機関との連携強化、クラウド・AI環境への対応等、多面的な情報収集と改善を継続するとともに、サイバー被害発生・復旧を前提としたシステムセキュリティポリシーの策定や有事対応の実効性向上に向けた活動を推進しております。 11.コンプライアンスに関するリスク [影響度:中 発生可能性:中 発生時期:不明] (1)法的規制等の適用の可能性について 当社グループは、建設業法、独占禁止法、労働基準法、労働安全衛生法、個人情報保護法等、国内外の各種法令・制度等の事業活動に関連する法的規制を受けております。 こうした法的規制の新設や改正、監督官庁による許認可の取消または処分、新たなガイドラインや自主的ルールの策定または改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受ける場合、または既存の規制が強化された場合には、当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは法令遵守を重要な企業の責務と位置付け、グループ横断的なコンプライアンスに対する取り組みを進め、全社リスク管理委員会、内部統制委員会および取締役会へその取り組み状況を報告し、適正な職務執行を徹底するとともに、代表取締役社長直轄の独立組織である内部監査室による内部監査を実施し、コンプライアンス体制を強化して法令遵守の徹底を図っております。 (2)訴訟等の可能性について 当社グループが事業活動を展開する中で、環境、労務、知的財産権等、当社グループに対し様々な訴訟を提起される可能性、またはその他の請求を受ける可能性があります。 かかる事態に直面した場合、顧問弁護士と連携し、事実関係の調査を行った上で、必要に応じ、応訴等を検討しております。 (3)人権リスクについて 当社グループが事業を進める上では、雇用形態にかかわらず事業に関わる全ての従業員(正社員のほか、契約社員、派遣社員、アルバイト・パート社員等を含む。)や取引先従業員、更には、顧客や事業活動が行われる地域住民等、事業活動に関わる全ての人の人権を尊重しなければなりません。しかしながら、人権に関する取り組みが不十分である場合、取引の停止や株価の下落、罰金等が発生し当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、「人権の尊重」を企業が果たすべき概念と認識し、人権基本方針を作成のうえ開示するとともに、サプライチェーンおよびその他のビジネス上の関係を踏まえ、人権への負の影響を予測・特定し、人権への悪影響の防止、軽減に努めております。 12.災害等のリスク [影響度:大 発生可能性:中 発生時期:不明] 当社グループが事業を展開する地域において、地震、台風、津波等の大規模自然災害等の発生や感染症の拡大等に伴い、工事の中断や大幅な遅延等の事態が生じた場合には、事業所において事業の継続に支障をきたす重大な損害が生じる可能性があります。また、これらの災害等が発生した場合には、短期的な復興需要の可能性がある一方、中長期的に社会全体の経済活動が停滞し、建設需要そのものが低下する結果、これらが当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 大規模災害等は予測困難であるものの、当社グループにおいては、これらの災害等が発生した場合に備え、事業継続計画(BCP)において基本的な方針や体制等を定め、定期的に実地訓練を実施する等、中長期的な対応・対策を講じるとともに、定期的に計画の見直しを行い、精度向上を図っております。 13.気候変動に関するリスク [影響度:中 発生可能性:中 発生時期:中~長期] 気候変動は国・地域を超えて世界規模で影響を与える問題であり、当社グループにとって重要な課題であると認識しておりますが、対応の遅れや不足によって以下のリスクが顕在化する可能性があります。 (1)移行リスク 当社グループが脱炭素社会への移行や、顧客・社会の気候変動へのニーズに対応できない場合、投資家・顧客等からの評価が低下し、受注等の事業機会の喪失を招く等、企業価値の低下につながる可能性があります。また、カーボンプライシング制度等の導入に伴うコスト増加により当社グループの事業、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 脱炭素社会への移行に対処するため、サステナビリティ推進委員会を設置し、変化する情勢を常に確認し、環境目標の見直しやリスク顕在化の未然防止・迅速な対処に努める体制を整備しております。 (2)物理リスク 異常気象による資機材の高騰に伴うコストの増加の負担や大規模災害の発生に伴うサプライチェーンへの影響および施工のうち当社受注分の工期延長・利益減少によって、当社グループの事業、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、サプライヤーと協力し、より安定的な資機材の供給体制を構築するとともに、発生予測が困難な自然災害等に対する事業継続能力向上に取り組んでまいります。また、気候変動に伴い発生する事象等の影響について、一定の想定に基づくシミュレーション(シナリオ分析)の実施およびBCP訓練等、不測の事態に備えた対応策を継続してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,327字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、諸外国の政策動向や外交情勢の影響により金融・資本市場の変動が懸念されたものの、雇用情勢や所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。 建設業および当社が関連する空調業界では、製造業ならびに非製造業ともに設備投資の堅調な動きが続くなかでも、一部では投資時期を慎重に見極める動きも見られました。また、資機材価格の高止まりや労務費高騰の影響には、引き続き注視を要するなど、事業運営には慎重な取り組み姿勢が求められる状況となりました。 このような事業環境のもと、当社グループは中期経営計画に基づき、建設事業による収益基盤を盤石なものとし、将来の成長に向けた投資を推進するための「ビジネスモデルのトランスフォーメーション」と、環境クリエイター®企業を目指した人的資本投資と体制構築による「企業と人財のトランスフォーメーション」を進めております。 当社グループの当期の売上高は423,923百万円(前期比+11.1%)となりました。 利益につきましては、効率的な施工体制の取り組みを通じた順調な工事進捗に加え、受注および施工段階における採算改善の取り組み等により、営業利益は47,745百万円(前期比+47.3%)、経常利益は50,642百万円(前期比+44.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は37,470百万円(前期比+35.6%)となりました。 また、受注高につきましては、460,057百万円(前期比+10.6%)となりました。 セグメントごとの業績は次のとおりであります。(セグメントごとの業績については、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しております。) (設備工事事業) 売上高は415,429百万円(前期比+11.2%)、セグメント利益(営業利益)は46,766百万円(前期比+47.4%)となりました。 (設備機器の製造・販売事業) 売上高は9,350百万円(前期比+9.6%)、セグメント利益(営業利益)は907百万円(前期比+56.5%)となりました。 (その他) 売上高は125百万円(前期比+5.1%)、セグメント利益(営業利益)は80百万円(前期比△3.0%)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①受注高 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円)   前連結会計年度比 (%) 設備工事事業   408,328   450,823   10.4 設備機器の製造・販売事業   7,699   9,108   18.3 その他   119   125   5.1 合計   416,147   460,057   10.6 (うち海外)   (72,336)   (74,166)   (2.5) (うち保守・メンテナンス)   (30,753)   (33,975)   (10.5) ②売上高 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (百万円)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (百万円)   前連結会計年度比 (%) 設備工事事業   373,683   415,383   11.2 設備機器の製造・販売事業   7,859   8,414   7.1 その他   119   125   5.1 合計   381,661   423,923   11.1 (うち海外)   (71,579)   (90,756)   (26.8) (うち保守・メンテナンス)   (30,818)   (33,299)   (8.1) (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 当社グループでは生産実績を定義することは困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。 なお、参考のため、提出会社の事業の状況は、次のとおりであります。 設備工事事業における受注工事高および完成工事高の状況 ①受注工事高、完成工事高および繰越工事高 期別   区分   前期繰越 工事高 (百万円)   当期受注 工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成 工事高 (百万円)   次期繰越 工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   一般設備   153,735   157,627   311,362   134,805   176,557 産業設備   121,238   150,347   271,586   139,469   132,116 計   274,974   307,974   582,949   274,274   308,674 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   一般設備   176,557   211,819   388,377   136,367   252,009 産業設備   132,116   130,815   262,932   158,129   104,802 計   308,674   342,635   651,309   294,497   356,812 (注)1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額に変更あるものについては、当期受注工事高にその増減額を含んでいるため、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。 2 次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 ②受注工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   一般設備   6,427   151,199   157,627 産業設備   805   149,541   150,347 計   7,233   300,741   307,974 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   一般設備   19,689   192,130   211,819 産業設備   4,527   126,287   130,815 計   24,217   318,417   342,635 (注)受注工事高のうち、主なものは次のとおりであります。 前事業年度 鹿島建設(株)   赤坂二・六丁目地区開発計画 (株)大林組   東京駅南部東西自由通路新設他 愛知県警察本部   愛知県警察本部北館空調改修工事 鹿島建設(株)   Rapidus解析センター新築工事 (株)竹中工務店   基町相生通地区第一種市街地再開発事業 当事業年度 東京海上日動火災保険(株)   (仮称)東京海上ビルディング計画 空調設備工事 (株)大林組   (仮称)Shibuya Upper West Project 宮城県庁   県民会館・NPOプラザ複合施設新築空調工事 東京都目黒区役所   目黒区総合庁舎空調設備改修工事 東急建設(株)   渋谷駅地区駅街区開発計画 中央棟・西棟新築工事 受注工事方法は、特命と競争に大別されます。これを受注金額比で示すと次のとおりであります。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   計(%) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   一般設備   31.3   19.9   51.2 産業設備   25.6   23.3   48.8 計   56.8   43.2   100.0 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   一般設備   41.9   19.9   61.8 産業設備   23.1   15.1   38.2 計   65.0   35.0   100.0 ③完成工事高 期別   区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   一般設備   5,480   129,324   134,805 産業設備   3,333   136,135   139,469 計   8,814   265,460   274,274 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   一般設備   6,428   129,939   136,367 産業設備   908   157,220   158,129 計   7,337   287,159   294,497 (注)1 完成工事高のうち、主なものは次のとおりであります。 前事業年度 大成建設(株)   東京ワールドゲート赤坂新築工事 (株)竹中工務店   大阪三菱ビル建替計画 低層事務所 東急建設(株)   東京都市大学B棟新築工事 (株)竹中工務店   NHK渋谷放送センター情報棟建替え (株)大林組   グラングリーン大阪南街区 当事業年度 Rapidus(株)   Rapidus株式会社IIM-1 建設計画 (株)大林組   品川駅北開発4街区 品川開発プロジェクト(第1期) 三菱電機冷熱プラント(株)   三菱電機株式会社パワーデバイス製作所 泗水工場SA棟新築工事 鹿島建設(株)   SMC柏の葉キャンパス新技術センター C棟 北海道エアポート(株)   新千歳空港コージェネレーションシステム更新工事 2 完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高およびその割合は、次のとおりであります。 前事業年度 Rapidus㈱                                               37,447百万円 13.7% 当事業年度 ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング㈱ 40,918百万円 13.9% ④手持工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   計(百万円) 一般設備   20,504   231,505   252,009 産業設備   4,088   100,714   104,802 計   24,592   332,219   356,812 (注) 手持工事高のうち、主なものは次のとおりであります。  完成予定 清水建設(株)   大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発   2028年5月 丸の内熱供給(株)   大手町地域(仮称)Torch Towerプラント新設工事   2028年3月 鹿島建設(株)   大和地所・住友不動産 北仲通北地区A1・2地区プロジェクト   2028年3月 (株)竹中工務店   基町相生通地区第一種市街地再開発事業   2027年12月 大成建設(株)   広島空港ターミナルビル拡張計画アトリウム増築他工事   2027年3月 (2)財政状態の分析 当連結会計年度末における総資産は、受取手形・完成工事未収入金及び契約資産が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて46,874百万円増加し、381,823百万円となりました。 負債合計は、短期借入金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べて16,101百万円増加し、166,766百万円となりました。 また、純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて30,773百万円増加し、215,056百万円となりました。 (3)キャッシュ・フロー ①キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,172百万円増加し、42,537百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、29,725百万円の収入(前連結会計年度比+23,839百万円)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、11,840百万円の支出(前連結会計年度比△10,435百万円)となりました。これは主に投資有価証券の取得による支出の増加等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、16,956百万円の支出(前連結会計年度比△4,242百万円)となりました。これは主に配当金の支払いによるものであります。 ②資本の財源および資金の流動性に関する情報 当社グループの資金需要は、事業運営に必要な運転資金、設備投資・研究開発・新規事業開発等の成長投資のための資金および株主還元のための資金等であります。当連結会計年度の実績は設備投資額5,030百万円、研究開発費3,931百万円、株主還元額20,636百万円(配当12,634百万円、自己株式の取得8,002百万円)でありました。設備投資の詳細については「第3 設備の状況」を、研究開発費の詳細については「第2 事業の状況 6 研究開発活動」を、株主還元の詳細については「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をそれぞれご参照ください。 当該資金需要に備えるための資金調達は、主に営業キャッシュ・フローの積み上がりによる自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入、社債の発行により行っております。 当社グループは、将来の資金需要に備え、金融機関との対話および情報連携を常時行うよう努めるとともに、従来の短期融資枠に加え、コミットメントラインの導入の検討や追加の社債発行の検討により、資金調達の安定化・多様化に努めております。 (4)重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積りおよび仮定を用いております。会計上の見積りにあたっては、入手し得る将来に関する情報や過去の実績等に基づき合理的と判断する方法によっておりますが、将来に関する事象については不確実性を伴うため、見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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