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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

明星工業

MEISEI INDUSTRIAL Co.,Ltd.1976 · Prime · 建設業

熱絶縁工事を中心とした建設工事と、ボイラ製造・施工を手掛ける。国内外で断熱・クリーンルーム・冷凍冷蔵設備工事も展開。

概要

明星工業は、1944年に大阪で保温・保冷工事請負業として創業し、現在は熱絶縁工事を中核とする建設工事事業とボイラ事業を展開する総合設備エンジニアリング企業である。東証プライム市場に上場(コード1976)。2026年3月期の連結売上高は約603億円、従業員768名。本社を大阪市西区に置き、国内外に16の連結子会社を持ち、シンガポール、ナイジェリア、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピンに海外工事拠点を有する。

熱絶縁とボイラの二本柱で構成される事業

明星工業グループの事業は建設工事事業とボイラ事業の二つに区分される。建設工事事業は連結子会社16社で構成され、熱絶縁工事、建材工事(クリーンルーム)、冷凍冷蔵低温設備工事などを国内外で施工する。ボイラ事業は子会社の(株)よしみねが製造・施工を担当し、産業用蒸気ボイラや温水ボイラを提供する。2026年3月期のセグメント別売上高は建設工事が541億円、ボイラが61億円で、建設工事が全体の約90%を占める。

国内メンテナンスと海外プラント需要を背景とした収益構造

収益の柱は国内既存プラントのメンテナンス工事であり、安定した需要に支えられている。2026年3月期の受注高は635億円(前期比2.0%増)で、うち建設工事が556億円、ボイラが79億円。一方、売上高は大口工事の減少により603億円(前期比9.0%減)となり、営業利益は76億円(同27.7%減)に縮小した。海外では天然ガス関連プラントの新設・増設計画を追い風に受注拡大を図っている。

材料製造から施工まで担うグループ会社の分業体制

グループは17社で構成され、各社が専門分野を分担する。建設工事では、明星建工(株)と(株)エムエステックが施工を、日本ケイカル(株)がけい酸カルシウム保温材の製造を担当する。ボイラ事業は(株)よしみねが一貫して製造・施工を行う。海外ではシンガポール、ナイジェリア、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピンに現地法人を設立し、現地施工に対応する体制を整えている。

脱炭素とデジタル化に対応する中期経営計画

2024年度から2026年度までの中期経営計画を策定し、「未来の躍進に繋げる投資」を基本方針とする。重点施策は収益基盤の強化、持続的成長戦略の展開、経営基盤の強化の三つ。特に水素・アンモニア関連の防熱技術開発やCCS(二酸化炭素回収・貯留)案件への取り組みを通じて、脱炭素社会における新たなビジネスチャンスを創出する方針である。

業界の中での役割は建設工事(熱絶縁・建材・冷凍設備)・ボイラメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
603億円
営業利益
77億円
営業利益率
12.8%
純利益
55億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設工事事業541億円89.7%73億円13.5%
ボイラ事業62億円10.3%2億円3.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設工事主力

国内外で熱絶縁工事、建材工事(クリーンルーム)、冷凍冷蔵低温設備工事等を施工。子会社が材料製造や現地施工を担い、幅広い需要に対応。

主な製品・サービス3
熱絶縁工事
配管・タンク等の断熱施工。省エネルギーやプロセス温度維持に貢献。
クリーンルーム工事
半導体工場など微粒子管理が必要な空間の建材施工。
冷凍冷蔵低温設備工事
冷蔵倉庫、冷凍設備などの低温環境構築工事。

02ボイラ準主力

ボイラ及び産業用機械器具の製造・施工・販売・据付を国内外で行う。子会社(株)よしみねが製造・施工を担当。

主な製品・サービス1
ボイラ
熱供給用の蒸気ボイラ、温水ボイラなど産業用ボイラの製造・施工。

製品と技術

熱絶縁工事:配管・タンクの断熱で省エネに貢献

熱絶縁工事は明星工業の中核技術である。石油化学プラントや発電所の配管、タンク、反応塔などに断熱材を施工し、プロセス温度の維持と省エネルギーを実現する。子会社の日本ケイカル(株)が製造するけい酸カルシウム保温材をはじめ、多様な断熱材を工事に用いる。国内の老朽化設備のメンテナンス需要に加え、海外の天然ガスプラント建設工事でも受注を獲得している。

クリーンルーム工事:半導体工場向け微粒子管理空間の建築

1987年に分社化した明星建工(株)が担うクリーンルーム工事は、半導体や液晶パネル製造に不可欠な微粒子管理空間を構築する。天井材、壁材、床材の施工に加え、空調やフィルターシステムとの調和を図る。半導体産業の設備投資動向に連動し、近年はデータセンター向けの需要も取り込んでいる。

冷凍冷蔵低温設備工事とボイラ製造

2009年に設立した(株)エムエステックが手掛ける冷凍冷蔵低温設備工事は、冷蔵倉庫や冷凍設備の断熱・冷却システムを構築する。ボイラ事業では(株)よしみねが産業用蒸気ボイラ・温水ボイラを製造・施工し、工場の熱源供給やバイオマス発電所などに納入している。両事業ともエネルギー効率向上と脱炭素ニーズに対応した製品開発を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

工業炉施工で国内有力、内需依存型

明星工業は工業炉・プラント設備の建設工事を主力とし、国内の鉄鋼・化学メーカー向け需要を中心に事業を展開している。同業のショーボンドホールディングスが橋梁補修に特化するのに対し、当社は熱関連設備に強みを持つ。一方、ミライト・ワンは通信インフラ工事が主体で、市場は異なる。業界内では特定セグメントで高いシェアを有するが、海外売上比率は限定的で、国内設備投資動向に業績が左右される構造にある。2025年3月期の営業利益率は15.99%と高水準だが、2026年3月期は減収減益予想で、受注環境の変化が懸念される。

強み

  • 鉄鋼・化学向け工業炉の施工・メンテナンスで国内トップクラスの実績を持つ。
  • 2025年3月期営業利益率15.99%と、建設業平均を上回る収益性を達成。
  • 設備の保守・改修需要が定期的に発生し、ストック型収益が確保されている。
  • 高温・高圧環境下の施工技術に強みを持ち、安全面での信頼が厚い。

課題

  • 売上の大部分が国内設備投資に依存し、海外展開は限定的。
  • 大口案件の受注時期により、売上高が年度で大きく変動する。
  • 建設業界全体の技能労働者不足が進行し、工事遅延リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字が明星工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16332月島ホールディングス1,106億円6.7倍
25602栗本鐵工所1,105億円15.6倍
31939四電工1,086億円14.0倍
41871ピーエス・コンストラクション1,066億円11.3倍
55351品川リフラ969億円3.6倍
61976明星工業936億円14.5倍
76458新晃工業897億円12.4倍
89621建設技術研究所892億円13.1倍
91882東亜道路工業807億円21.6倍
102734サーラコーポレーション800億円10.5倍
115011ニチレキグループ722億円15.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

1944年の創業から法人化、保温・保冷工事に特化

明星工業の起源は1944年4月、大阪市西区で「明星工業所」として保温・保冷工事請負業を始めたことに遡る。終戦後の1947年7月に法人改組し、明星工業株式会社を設立。戦後復興期の工場設備需要を捉え、熱絶縁技術を核とする事業基盤を築いた。1966年には東京支店(現・東京本部)を設置し、営業エリアを関東に拡大した。

1971年の上場と研究所設置による技術基盤の強化

1971年10月に大阪証券取引所市場第二部に上場し、翌1972年11月には名古屋証券取引所にも上場した。同時期の1972年2月、静岡県引佐郡(現・浜松市)に中央研究所および浜松工場を設置し、技術開発と自社生産体制を強化。1973年には大阪市西区に本社ビルを建設し、現在の本社所在地となる。

1980年代の事業多角化:クリーンルームとボイラへの進出

1984年9月に両証券取引所第一部へ指定替え。1987年4月には明星建工(株)を設立し、クリーンルーム事業を分社化。同年10月には(株)よしみねを買収し、ボイラ事業に本格参入した。これらの買収・分社により、建設工事の周辺領域へ事業を拡大し、熱絶縁以外の収益源を確保した。

1990年代以降の海外展開と子会社再編

1990年4月にシンガポールにMEISEI INTERNATIONAL PTE. LTD.を設立し、海外工事拠点を初めて確保。2000年にはナイジェリア、2006年にはインドネシア、2008年にはタイ、2011年にはマレーシア、2020年にはフィリピンと逐次拠点を拡大した。一方、2003年には化学工業製品子会社のサンライズ(株)を譲渡、2007年には明星不動産(株)を解散するなど、非中核事業を整理した。

2013年の東証一部上場とプライム市場への移行

2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所市場第一部に上場。2003年に名古屋証券取引所の上場は廃止していた。2022年4月の市場区分見直しにより、プライム市場に移行し現在に至る。2026年3月期の連結売上高は603億円、純利益55億円を計上している。

年表26件を開く

1940年代

  • 1944年4月創業大阪市西区に明星工業所を創業し保温・保冷工事請負業を開始
  • 1947年7月創業法人改組し明星工業株式会社を設立

1960年代

  • 1966年2月東京都中央区に東京支店(現・東京本部)を設置
  • 1967年11月創業明星チャーチル(株)(現・サンライズ(株))を設立、化学工業製品製造分野に進出
  • 1969年10月本社を大阪市西区より大阪市北区に移転

1970年代

  • 1971年10月上場大阪証券取引所市場第二部上場
  • 1972年2月静岡県引佐郡(現・浜松市)に中央研究所及び浜松工場を設置
  • 1972年3月創業明星不動産(株)を設立、オフィスビル賃貸業に進出
  • 1972年11月上場名古屋証券取引所市場第二部上場
  • 1973年9月本社ビルを大阪市西区に建設、本社を移転
  • 1979年2月日本ケイカル(株)(現・連結子会社)設立、けい酸カルシウム保温材生産事業を開始

1980年代

  • 1984年9月上場大阪証券取引所・名古屋証券取引所第一部上場
  • 1987年4月明星建工(株)(現・連結子会社)設立、建材分野(クリーンルーム事業)を分社化
  • 1987年10月M&A(株)よしみね(現・連結子会社)を買収、ボイラ分野へ進出

1990年代

  • 1990年4月MEISEI INTERNATIONAL PTE. LTD.(シンガポール、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立

2000年代

  • 2000年6月MEISEI NIGERIA LTD.(ナイジェリア、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立
  • 2003年7月化学工業製品分野のサンライズ(株)の株式を譲渡
  • 2003年9月上場名古屋証券取引所の上場を廃止
  • 2006年6月PT. MEISEI INDONESIA(インドネシア、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立
  • 2007年3月明星不動産(株)の解散を決議
  • 2008年6月MEISEI INTERNATIONAL CO., LTD.(タイ、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立
  • 2009年4月(株)エムエステック(現・連結子会社)設立、冷凍冷蔵低温設備分野へ進出

2010年代

  • 2011年6月SMI GLOBAL SDN. BHD.(マレーシア、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立
  • 2013年7月上場東京証券取引所市場第一部上場(東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合)

2020年代

  • 2020年10月MEISEI-KOGYO PHILIPPINES,INC.(フィリピン、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益基盤の持続的強化

    既存事業のプラントメンテナンス工事と新規建設案件の受注拡大に向け、新規顧客開拓とシェアアップを図り、営業・工事・技術部門が顧客信頼を得ることで収益基盤を強化する。

  2. 02

    持続的成長戦略の展開

    素材産業の設備最適化やカーボンニュートラル対応に合わせ、事業ポートフォリオ再構築と断熱以外の業際分野への多角化を進める。海外市場ではエネルギー需要の高まりを捉え積極的な受注活動を展開する。

  3. 03

    経営基盤の強化

    デジタル化・グローバル化・顧客ニーズ多様化に適応するため、経営戦略策定、組織体制整備、人材育成、財務・リスク管理を恒常的に見直し、経営の透明化・効率化・最適化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で768人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は726万円で、9期前と比べて+14.7%平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は13.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月626
2018年3月632
2019年3月63339.814.1641
2020年3月61239.713.7658
2021年3月60639.613.7663
2022年3月61340.414.4651
2023年3月58539.613.5671
2024年3月59739.913.1691
2025年3月61539.312.67561,402
2026年3月72639.713.87681,003

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率16.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
中部事業所 — 三重県 亀山市3,728百万円
ボイラ 事業
浜松工場・中央研究所 — 浜松市浜名区3,164百万円
本社 — 大阪市西区2,415百万円
建設工事 事業
東京本部・東部支店 — 東京都中央区1,491百万円
本社工場 — 浜松市 浜名区642百万円
建設工事 事業
西部支店 — 広島市南区556百万円
近畿・中部支店 — 大阪市西区370百万円
本社 — 大阪市 城東区81百万円
建設工事 事業
大阪工場 — 大阪府 東大阪市74百万円
主な関係会社
  • 国内
    明星建工(株)(注5)
    大阪市城東区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ケイカル(株)
    浜松市浜名区
    議決権66.7%
  • 海外
    MEISEI INTERNATIONAL PTE.LTD.
    シンガポール
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は603億円営業利益77億円前期と比べると減収減益で、売上が-9.0%、利益が-27.4%。

売上高
-9.0%
603億円
営業利益
-27.4%
77億円
純利益
-35.3%
55億円
営業利益率
12.8%
前期比 -3.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高610億円603億円
営業利益70億円77億円
純利益56億円55億円
1株あたり配当¥65¥65

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は131億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.8%、営業利益は+37.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q16018
2024年1Q12586.48
2024年2Q1411913.514
2024年3Q1592113.215
2024年4Q17925
2025年2Q3163912.329
2025年4Q3476719.356
2026年2Q283289.919
2026年4Q3204915.336
2027年1Q131118.49

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は416億円から603億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は12.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所市場第一部上場(東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合)
2013年3月4163021
2014年3月4383922
2015年3月4696242
2016年3月4545839
2017年3月5175739
2018年3月5516544
2019年3月5287551
MEISEI-KOGYO PHILIPPINES,INC.(フィリピン、現・連結子会社)を海外工事拠点として設立
2020年3月5317047
2021年3月5056746
2022年3月4845638
2023年3月5597347
2024年3月6048562
2025年3月66310611216.085
2026年3月603778312.855

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高603億円のうち、営業利益として残るのは77億円12.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は55億円、売上の9.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金78.1%471億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.1%55億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.8%77億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+5.4pt
12.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.7pt
9.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.9pt
8.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが65億円、投資CFが23億円で、差し引きのフリーCFは88億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は367億円で、売上の7.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月9−9−15069
2014年3月44−10−93495
2015年3月67−1−1566149
2016年3月16−1−915153
2017年3月4−12−13−8131
2018年3月98−21−977199
2019年3月30−8−1322206
2020年3月92−2411194
2021年3月52−5−1547225
2022年3月720−2772272
2023年3月41−8−1733290
2024年3月71−19−3152314
2025年3月69−5−4764334
2026年3月6523−5688367

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は856億円。このうち返さなくてよい自己資本が695億円で、自己資本比率は80.6%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月46430116364.5
2014年3月49832517364.9
2015年3月53135617566.8
2016年3月54538416170.1
2017年3月58241516770.8
2018年3月62845417471.8
2019年3月66548717872.7
2020年3月66350815576.0
2021年3月68954414578.3
2022年3月71155915278.1
2023年3月77559418176.2
2024年3月84463920575.1
2025年3月88669219477.4
2026年3月85669516180.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
365億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
630億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3億円
在庫として抱えている分
負債合計
161億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
96
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率26 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率140社中5位あたり、逆に低いのは売上成長率140社中127位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.0%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.8%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.6%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-9.1%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,699で、1年前と比べて+6.9%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥1,699-2.6%1ヶ月-8.2%1年+6.9%時価総額936億円
過去52週の値幅
安値¥1,559高値¥2,110

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.5倍
PER (会社予想)13.9倍
PBR1.14倍
配当利回り3.83%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1872円で、直近1日で8.15%と急落。1ヶ月では1.35%上昇、1年では23.6%上昇と中期的な上昇トレンド。25日移動平均線(1889円)を約0.9%下回ったが、75日線(1816円)は上回る。52週高値2110円からは約11%下、52週安値1540円からは約21%上。出来高は急落日に197400株と大量。RSIは56.55から低下し、過熱感が解消。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは16倍と予想15.3倍でほぼ横ばい、業界平均13.85倍を上回る。PBRは1.25倍で平均1.48倍より低い。ROEは8%と健全で、配当利回り3.47%は平均と同水準。配当性向43.4%は安定感がある。収益は2025/3期に営業利益率15.99%と高いが、2026/3期は減益見込みで、やや割高感もあるが、PBRの低さと配当利回りが下支えし、総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.5倍14.4倍
PER (予想)13.9倍
PBR1.14倍1.55倍
ROE8.0%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、建設需要の変動と収益性の持続性。強気派は、省エネ需要や設備更新需要の拡大に加え、同社の高い営業利益率が今後も維持される可能性を指摘。既存ビルの改修需要も追い風と見る。弱気派は、建設業界の人手不足や資材高騰が採算を圧迫するリスクや、2026年3月期の減収減益予想から、業績のピークアウトを懸念。また、公共工事の減少や競争激化による受注単価の低下も嫌気する。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    2025年3月期は営業利益率15.99%と業界高位を確保。

  • 更新需要

    老朽化インフラ更新や省エネ改修で安定的な需要見込み。

  • 増配期待

    3.47%の配当利回りは株主還元の姿勢を示す。

  • 予想PER15.3倍、今期増益期待決算発表後影響

    実績PER16.0倍に対し予想15.3倍。純利益55億円から約67億円への回復を織り込む

  • 営業利益率12.8%と高収益継続通年影響

    26/3期営業利益77億円・売上高603億円、利益率12.77%。25/3期15.99%から低下も高水準

  • 配当利回り3.5%と安定配当通年影響

    配当利回り3.47%。PBR1.25倍、自己資本利益率8.0%とバランス

  • 株価1年+23.6%、期待先行継続影響

    過去1年で23.59%上昇。時価総額1032億円と中型で資金流入継続

マイナスに働く材料7
  • 減収減益予想

    2026年3月期は売上高・利益とも減少見込み。

  • 建設コスト増

    資材高騰と人手不足により採算悪化リスク。

  • 受注競争

    公共工事減少で民間工事の価格競争が激化。

  • 営業利益106→77億円と大幅減益2026年Q2影響

    25/3期106億円→26/3期77億円、▲27%。高水準からの反動が顕在

  • 売上高663→603億円、9%減収通年影響

    25/3期663億円→26/3期603億円、大型工事完了で反動減

  • 純利益85→55億円、35%減益2027年〜2028年影響

    25/3期85億円→26/3期55億円。再減益ならPER16倍は割高感

  • 外国人保有22.8%がリスクオフ売り金融政策次第影響

    外国人株主比率22.83%。海外金利急変時に換金売りが膨らむ

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上の先行指標。建設需要の動向を反映。
営業利益率
工事採算性の変動を監視し、収益力の持続性を確認。
既存ビル改修受注比率
安定的な更新需要の取り込み状況を示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり65で、前期から+8.3%いまの株価に対する利回りは3.83%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥65
1株あたり
配当利回り
3.83%
いまの株価に対して
配当性向
43.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1420.8
2018年3月2685.732.4
2019年3月3015.438.9
2020年3月300.038.5
2021年3月22−26.737.1
2022年3月3036.438.2
2023年3月3620.043.0
2024年3月5552.864.5
2025年3月609.141.5
2026年3月658.343.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥65

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,350人。区分でいちばん多いのは個人・その他33.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.7%を占め、残る57.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他28.930.332.130.231.433.5
金融機関41.340.038.939.236.732.2
外国法人19.017.917.818.619.822.8
自己株式13.411.311.313.213.416.5
事業法人10.010.510.110.711.110.5
証券会社0.71.31.11.20.90.9
外国人個人0.10.10.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)7.49
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.32
03公益財団法人富本奨学会4.89
04NAVF SELECT LLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)4.09
05大同生命保険株式会社3.69
06株式会社三井住友銀行3.63
07明星工業取引先持株会3.57
08日本生命保険相互会社3.56
09株式会社三菱UFJ銀行2.54
10株式会社伊予銀行2.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-12
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    13.62%
    +1.02pt
  • 2026-07-31
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    変更報告
    12.60%
    +1.01pt
  • 2026-06-05
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド (NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    7.95%
    +0.46pt
  • 2026-04-08
    ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド (NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC)
    新規の大量保有報告
    7.49%
    +0.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+214%、1株純資産は14期で+173%。直近期のROEは8.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月375507.110.420.1
2014年3月415937.211.128.5
2015年3月7866712.38.316.3
2016年3月7472110.76.416.8
2017年3月757959.98.520.8
2018年3月8486910.18.632.4
2019年3月9792710.87.738.9
2020年3月919849.58.138.5
2021年3月901,0538.88.637.1
2022年3月751,1166.99.238.2
2023年3月941,1868.28.243.0
2024年3月1261,29910.210.464.5
2025年3月1751,44112.87.441.5
2026年3月1171,5038.014.743.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額158百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
栁瀬徹次代表取締役社長65
篠原基嗣取締役 執行役員 支店統括部長 兼 技術統括部長 兼 品質・安全管理部担当 兼 調達部担当 兼 浜松工場担当63
藤野景三取締役 執行役員 営業統括部長 兼 工事統括部長 兼 タングープロジェクトダイレクター66
都木裕取締役 執行役員 管理本部長 兼 総務部長 兼 経営企画室長 兼 関連会社担当65
髙瀬善久取締役(監査等委員)64
上村恭一取締役(監査等委員)86
岸田光正取締役(監査等委員)71
西村強取締役(監査等委員)53
髙橋理恵子取締役(監査等委員)40
宇都宮一志54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)451402611830
社外取締役427277
取締役(社内)213137

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容516字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社16社の計17社により構成されており、熱絶縁工事を中心とする建設工事事業 及びボイラ事業の事業活動を展開しております。 各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 なお、次の2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)建設工事事業(16社) 当社と国内及びアジア地域等での現地法人を含めた連結子会社で構成されており、国内外での材料等の製造及び施工において、熱絶縁工事、建材工事(クリーンルーム)、冷凍冷蔵低温設備工事等、幅広い需要先のニーズに対応しています。 [主な関係会社] (施 工) 明星建工(株)、(株)エムエステック、メイセイ工事(株)、 MEISEI INTERNATIONAL PTE.LTD.(シンガポール) (製 造) 日本ケイカル(株) (2)ボイラ事業(1社) ボイラ及び産業用機械器具の製造・施工及び販売・据付を国内外で行っております。 [関係会社] (製造・施工) (株)よしみね なお、事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,501字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、近年「エネルギー」と「エコロジー」の豊かな共存こそが企業に課せられた重要なテーマといわれるなかで、「顧客の創造と信頼の確保」、「社会への貢献」、「未来への挑戦」の3つの経営理念に基づき、コア事業である断熱工事・技術を通じてエネルギーの有効利用に貢献するとともに、事業領域の拡大を図り、燃焼技術を基礎としたボイラの製造・据付、クリーンルーム内装工事、冷凍冷蔵低温設備工事及び環境関連工事等に取組んでおります。 こうしたなかで、当社グループの技術力は多業種にわたるユーザーから高い信頼を得るとともに、地球規模の課題である省エネルギーや環境保全を推進することで、企業としての社会的責任を果たすために尽力しております。 (2)経営戦略等 当社グループは、企業が国内労働人口の減少に伴うビジネスモデルの変革や地球温暖化への対応を進めるなか、将来の当社としてのあるべき姿を見据えて、2024年4月から中期経営計画(2024年度~2026年度)を新たにスタートさせました。本計画は、「未来の躍進に繋げる投資」を基本方針として、サステナビリティ経営の確立を目指す一方、企業風土の醸成、当社グループ内の意識改革を図り、脱炭素社会に向けた新たなビジネスチャンスを創出するため、三つの重点施策を掲げております。 ①収益基盤の持続的な強化 既存事業であるプラントのメンテナンス工事と新規建設案件のさらなる受注拡大のためには新規顧客の開拓およびシェアアップは必要不可欠であり、営業・工事・技術部門が顧客からの信頼を得ることで既存事業の深化・進化を図り、収益基盤の強化に努めてまいります。 ②持続的な成長戦略の展開 当社グループの主要顧客であるわが国の素材産業は、設備の運転最適化と保全効率化ならびに再生可能エネルギーやカーボンニュートラルへの対応を進めており、当社が将来に亘って持続的な成長を遂げていくため、これらに対応するとともに事業ポートフォリオの再構築を行ってまいります。同時に、断熱以外の業際分野にも取り組んでいくことで事業の多角化を図ってまいります。また、世界的なエネルギー需要の高まりを背景とした海外市場においても積極的な受注活動を展開してまいります。 ③経営基盤の強化 事業環境が劇的に変化していくなか、経営基盤を強化するためにはデジタル化やグローバル化、顧客ニーズの多様化などに適応できるよう、タイムリーな経営戦略の策定、組織体制の整備と人材育成、財務・リスク管理を恒常的に見直していくことが必要となります。引き続き、経営の透明化・効率化・最適化を推進してまいります。 当社グループは、新たな事業環境下においても常に一歩先をリードするべく挑戦し、経営環境の変化が厳しい中でも持続的に成長できる収益基盤を確立できるように取り組んでまいります。 (3)経営環境 当社グループの事業を取り巻く経営環境は、建設工事事業におきましては、老朽化設備の維持・更新を中心とした設備投資をはじめ、再生可能エネルギー、CCS(二酸化炭素回収・貯留)、合成メタン、既存設備の温室効果ガス削減に向けての投資が期待されます。また、海外領域では、エネルギー需要の増大によって中長期的にプラント市場が拡大していくことが見込まれることから、今後も顧客の受注動向を注視していく必要があります。 ボイラ事業におきましては、設備増強投資や既存ボイラの更新投資は継続しており、需要は増加してくるものと思われます。 今後の経営環境につきましては、景気は緩やかな回復基調が続くことが期待されますが、米国の通商政策の影響や今後の政策動向、金融資本市場の変動、諸物価の上昇等、国内外の経済に影響を与えうる不確定な要素も多く、先行きは不透明な状況が続くことが見込まれます。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記の経営環境を踏まえ、当社グループは、2024年度に開始した中期経営計画(2024年度~2026年度)の2026年度目標数値の達成に向けて、「未来の躍進に繋げる投資」の基本方針のもと、「改革、スピード&チャレンジ」の行動指針をグループ全体に浸透させ、脱炭素案件の獲得に向けた情報の収集及び情報の共有を図り、将来的なエネルギー源となる水素・アンモニアに係る防熱技術・工法の開発等、未来に向けた持続的成長戦略を展開してまいります。また、ESG課題に取り組みながらサステナビリティ経営を実践するとともに、より強固なコーポレート・ガバナンス体制の構築ならびにコンプライアンスを徹底し、ステークホルダーの皆様のご期待にお応えできるよう企業価値の向上に邁進する所存です。 セグメント別の対処すべき課題は、以下のとおりであります。 ①建設工事事業 主要な事業対象である石油・石油化学分野における設備投資の伸び悩みや国内マーケットの縮小、価格競争の熾烈化などにより、引き続き厳しい事業環境となるものと予想されます。海外では環境負荷が比較的少ないエネルギー源である天然ガスの需要が引き続き高いと想定され、産油・産ガス諸国におけるプラントの新設や既設プラントの増設・改造計画の進展が期待されます。 当社グループでは、海外工事の受注獲得に注力し、国内においても顧客企業の設備投資動向が不透明な中、メンテナンス工事等を基礎にして周辺事業と合わせて着実な積み上げにより収益基盤の盤石化を図ってまいります。 ②ボイラ事業 近年増加している自然災害による事故等により、社会が求めるエネルギーのニーズが安定供給と安全確保にシフトしており、特に自然エネルギーを活用した再生可能エネルギー発電事業に注目が高まっております。その中でも、バイオマス発電については、原燃料の需給バランス不均衡が懸念されるものの、低炭素化や未利用資源の有効活用、地域産業の振興等への寄与が期待され、その需要は当面根強くあると考えられます。 当社グループでは、バイオマス発電や産業用ボイラの新設工事受注に注力するとともに、業績の基盤を補完するメンテナンス工事を安定的継続的に確保するとともに、調達チャネルを多様化し、コスト競争力の強化を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益を、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等として用いており、各指標等の状況は次のとおりであります。 当連結会計年度       (単位:百万円) 指標   2025年5月公表 年度計画   実績   増減   対予想比増減 売上高   60,000   60,299   299   0.5% 営業利益   7,750   7,675   △74   △1.0% 経常利益   8,000   8,306   306   3.8% 親会社株主に帰属する当期純利益   6,200   5,494   △705   △11.4% なお、経営指標については各種のものがあり、それぞれが企業の健全性、収益性、効率性等の一面を示すものとして有効であることは承知しておりますが、経営に当たっては特定の指標に限定せず、総合的な判断が必要であると考えております。 (6)経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループを取り巻く主要関連市場におきましては、熾烈な受注競争に加えて建設業全般に見られる労働力不足の問題や調達価格の上昇など、今後も厳しい事業環境は続くものと思われますが、世界的に脱炭素社会に向けた取り組みは本格化しており、関連投資の需要により、新たな収益確保の機会が期待されます。 このような情勢に対処するため、中期経営計画に基づき脱炭素社会に向けた技術力・施工能力の向上、企業として持続的に成長していくための事業戦略の構築及び業界におけるシェアアップや新規顧客の創出に努めてまいります。 また、持続的にコーポレート・ガバナンス体制を強化し、サステナビリティ課題に対して取り組みながらコンプライアンスの浸透ならびにリスク・マネジメントを徹底し、経営諸施策を着実に遂行し企業価値をより高めるために取り組んでまいります。
事業等のリスク1,810字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社は、「リスク管理規程」に基づきリスク管理体制を明確化し、グループ全体のリスクを網羅的・統括的に管理しております。また、必要に応じて各リスク委員会を設置し、緊急時には対策本部の設置を行う等、リスクを最小限に止める体制を整備しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループに関連する需要市場の急激な変動 当社グループが形成する各セグメント及び各事業領域は、幅広い需要分野に支えられていますが、収益基盤である国内需要分野の経済状況、統廃合、製造拠点の海外移転等により、需要が長期に停滞、減少傾向が続くと、業績に悪影響を与える可能性があります。 (2)完成工事補償のリスク 海外工事、大型工事等について、引渡しを完了した工事に係る瑕疵担保の費用が大きく発生した場合には、業績及び財務状況に悪影響を与える可能性があります。 (3)海外事業に伴うリスク 当社グループの海外事業はアジア地域を中心に展開しており、テロや政情悪化、予期しない法律・規制の変更、市況の悪化、JV等のパートナー企業の経営状況等によって業績に悪影響を与える可能性があります。 (4)為替及び金利の変動リスク 急激な為替相場の変動または金利の上昇により、業績に悪影響を与える可能性があります。 (5)顧客に対する信用リスク 当社グループが多額の債権を有する顧客が財務上の問題に直面した場合には、業績及び財務状況に悪影響を与える可能性があります。 (6)会計基準に係る見積りリスク等 収益認識については、請負工事契約に基づく工事収益総額に対応する工事原価総額及び工事進捗度を合理的に見積り認識しております。工事原価総額の見積りの算定は、工程の遅れや当初想定していなかった事象の発生等、工事施工に係る状況変化に伴い、見直しの必要性が生じることがあります。将来の状況の変化により見積りと実績が乖離した場合は、収益の金額に影響を与える可能性があります。 有形固定資産については、主に事業用の土地、建物、機械及び装置等を保有しておりますが、事業環境が著しく変動した場合、時価の下落や設備等の遊休化、稼働率の低下等により、減損損失を計上する可能性があります。 繰延税金資産については、税効果会計における回収可能性を見積って計上しておりますが、想定している業績計画を下回った場合、繰延税金資産の取り崩しを行う可能性があります。 投資不動産及び有価証券については、時価の下落により、減損損失を計上する可能性があります。 退職給付債務については、年金資産の運用状況等により、費用処理額が増加する可能性があります。 上記いずれの場合におきましても、業績に悪影響を与える可能性があります。 (7)不採算工事の発生に対するリスク 工事施工段階での想定外の追加原価等により不採算工事が発生した場合には、業績及び財務状況に悪影響を与える可能性があります。 (8)災害等の発生等によるリスク 想定外の災害や感染症の流行などにより、当社グループや主要取引先の事業活動に支障をきたす事態が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)法的規制等によるリスク コンプライアンスの徹底を経営上の重要課題と位置づけ、役職員へのコンプライアンス教育を実施するほか、コンプライアンス委員会を設置し、法的規制の遵守徹底を図っていますが、万一、法令違反が発生した場合には、社会的信用を著しく損ねるとともに、関係官庁からの行政処分等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)情報漏洩によるリスク 情報セキュリティ体制を構築し、サーバーやパソコンの設置及びネットワークの維持管理等、情報システム全般について管理・保全するとともに、事業活動を通じて得た顧客の機密情報について、細心の注意を払って管理していますが、万一、情報漏洩が発生した場合には、顧客や社会からの信用喪失や、損害賠償金の支払い等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,868字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当社グループの当連結会計年度の受注高は、国内向け受注が建設工事事業、ボイラ事業ともに順調に推移し、63,536百万円(前年同期比2.0%増)の計上となりました。 売上高は、進行中の大口工事が建設工事事業、ボイラ事業ともに減少し、60,299百万円(同9.0%減)の計上となりました。 なお、利益面につきましても、売上高の減少および人件費等のコスト負担が影響し、営業利益は7,675百万円(前年同期比27.7%減)、経常利益は8,306百万円(同26.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,494百万円(同35.0%減)の計上となりました。 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 (建設工事事業) 国内メンテナンス工事は堅調に推移しましたが、国内外の大口工事案件の減少に伴い、売上高は54,145百万円(前年同期比8.1%減)の計上となりました。セグメント利益は、売上高の減少により7,343百万円(同27.3%減)の計上となりました。 (ボイラ事業) 大口案件の進捗が減少したことにより、売上高は6,154百万円(前年同期比16.1%減)の計上となりました。また、新工場の稼働によるコスト負担の増加により、セグメント利益は237百万円(同52.5%減)の計上にとどまりました。 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ2,986百万円減少し、85,597百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ3,302百万円減少し、16,074百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ315百万円増加し、69,522百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比べ、3,247百万円増加して36,696百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 1. 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動による資金は、6,497百万円の増加(前年同期は6,937百万円の増加)となりました。 主な増加要因は、税金等調整前当期純利益7,359百万円、減損損失2,880百万円、売上債権の減少額2,671百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額3,271百万円、仕入債務の減少額2,776百万円、投資有価証券売却益1,818百万円であります。 2. 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動による資金は、2,285百万円の増加(前年同期は500百万円の減少)となりました。 主な増加要因は、投資有価証券の売却及び償還による収入2,221百万円、投資事業組合からの分配による収入157百万円、投資不動産の売却による収入106百万円であり、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出463百万円であります。 3. 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動による資金は、5,639百万円の減少(前年同期は4,692百万円の減少)となりました。 主な減少要因は、配当金の支払額2,812百万円、自己株式の取得による支出2,744百万円であります。 ③生産、受注及び販売の状況 1. 受注実績 セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   前年同期比 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日   自 2025年4月1日 至 2026年3月31日 建設工事事業(百万円)   56,778   55,628   △2.0% ボイラ事業(百万円)   5,493   7,908   44.0% 合計(百万円)   62,271   63,536   2.0% 2. 売上実績 セグメントの名称   前連結会計年度   当連結会計年度   前年同期比 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日   自 2025年4月1日 至 2026年3月31日 建設工事事業(百万円)   58,944   54,145   △8.1% ボイラ事業(百万円)   7,338   6,154   △16.1% 合計(百万円)   66,283   60,299   △9.0% (注)当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。 なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。 建設事業における受注工事高及び完成工事高の状況 a.受注工事高、完成工事高及び繰越工事高 期別   区分   前期繰越工事高 (百万円)   当期受注工事高 (百万円)   計 (百万円)   当期完成工事高 (百万円)   次期繰越工事高 (百万円) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   施工   14,114   41,698   55,812   45,273   10,539 販売   323   765   1,088   585   503 計   14,437   42,463   56,901   45,858   11,042 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   施工   10,539   42,326   52,865   40,614   12,251 販売   503   544   1,047   584   463 計   11,042   42,871   53,913   41,198   12,715 (注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額が含まれております。したがって当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。 2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)であります。 3.当期受注工事高のうち海外工事の割合は、前事業年度0.3%、当事業年度0.3%であります。 b.受注工事高の受注方法別比率 工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。 期別   区分   特命(%)   競争(%)   合計(%) 前事業年度   (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   施工   42.5   57.5   100.0 販売   -   100.0   100.0 当事業年度   (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   施工   45.4   54.6   100.0 販売   -   100.0   100.0 (注)百分比は請負金額比であります。 c.完成工事高 期別   区分   国内   海外   合計 (B) (百万円) 官公庁 (百万円)   民間 (百万円)   (A) (百万円)   (A/B) (%) 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   施工   11   45,186   74   0.2   45,273 販売   0   376   208   35.6   585 計   11   45,563   282   0.6   45,858 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   施工   -   40,589   25   0.1   40,614 販売   0   444   138   23.8   584 計   0   41,033   163   0.4   41,198 (注)1.海外工事の地域別割合は、次のとおりであります。 地域   前事業年度(%)   当事業年度(%) アジア   100.0   99.3 その他   -   0.7 計   100.0   100.0 2.完成工事高の内で主なものは、次のとおりであります。 前事業年度 原電エンジニアリング(株)   日本原子力発電(株)東海第二発電所・建屋内足場設置工事 日揮(株)   中外製薬(株)藤枝工場・FJ3プロジェクト建設工事 当事業年度 原電エンジニアリング(株)   日本原子力発電(株)東海第二発電所・建屋内足場設置工事 川崎重工業(株)   県央県南広域環境組合・長崎諫早市クリーンセンター耐火工事 3.前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が10%以上の相手先はありません。 d.次期繰越工事高(2026年3月31日現在) 区分   官公庁(百万円)   民間(百万円)   合計(百万円) 施工   -   12,251   12,251 販売   -   463   463 計   -   12,715   12,715 (注)次期繰越工事高の内で主なものは、次のとおりであります。 川崎重工業(株)   神奈川県川崎市扇島・液化タンク保冷工事   (2029年6月完成予定) 川崎重工業(株)   ひびきエル・エヌ・ジー・ひびきLNGタンク保冷工事   (2029年1月完成予定) (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は次のとおりであります。 (財政状態) 当連結会計年度末における総資産は、85,597百万円となり、前連結会計年度末と比べ2,986百万円減少いたしました。 資産の部は、流動資産は61,199百万円となり、前連結会計年度末と比べ37百万円減少いたしました。主な要因は現金預金の増加3,253百万円、完成工事未収入金の減少1,172百万円、契約資産の減少1,200百万円であります。固定資産は24,397百万円となり、前連結会計年度末と比べ2,949百万円減少いたしました。主な要因は、有形固定資産の減少3,166百万円であります。 負債の部は、流動負債は12,872百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,759百万円減少いたしました。主な要因は、契約負債の増加1,050百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加600百万円、支払手形の減少1,685百万円、電子記録債務の減少643百万円であります。固定負債は3,202百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,543百万円減少いたしました。主な要因は、繰延税金負債の減少943百万円、長期借入金の減少600百万円であります。 この結果、負債合計は16,074百万円となり、前連結会計年度末と比べ3,302百万円減少いたしました。 純資産の部は69,522百万円となり、前連結会計年度末と比較して315百万円増加いたしました。主な要因は親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加5,494百万円、剰余金の配当による減少2,816百万円であります。 この結果、自己資本比率は80.6%(前連結会計年度末は77.4%)となりました。 (経営成績) 当連結会計年度は、2024年4月から新たにスタートさせた中期経営計画(2024年度~2026年度)の2年目にあたり、「未来の躍進に繋げる投資」の基本方針のもと、「改革、スピード&チャレンジ」の行動指針をグループ全体に浸透させ、収益力・競争力の強化及び事業領域拡大に向け経営資源を投入し、企業価値をより高めるために取り組んでまいりました。 1. 売上高 当連結会計年度の売上高は、60,299百万円(同9.0%減)の計上となりました。 セグメント別では、建設工事事業においては国内メンテナンス工事が堅調に推移したものの、国内外の大口工事案件の減少に伴い、売上高は54,145百万円(前年同期比8.1%減)の計上となり、ボイラ事業においては大口案件の進捗が減少したことにより、売上高は6,154百万円(前年同期比16.1%減)の計上となりました。 2. 営業利益 当連結会計年度の営業利益は、7,675百万円(前年同期比27.7%減)の計上となりました。 セグメント別では、建設工事事業においては売上高の減少により7,343百万円(同27.3%減)の計上となり、ボイラ事業においては大口案件の進捗が減少したことと、新工場の稼働によるコスト負担の増加により237百万円(同52.5%減)の計上にとどまりました。 3. 経常利益 当連結会計年度の経常利益は、営業利益の減少に伴い8,306百万円(同26.1%減)の計上となりました。 4. 親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、5,494百万円(同35.0%減)の計上となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   78.1   76.2   75.1   77.4   80.6 時価ベースの自己資本比率(%)   48.3   49.7   75.9   69.5   92.1 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.1   0.2   0.1   0.1   0.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   1,647.7   919.4   1,495.9   1,197.9   924.2 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ※営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。 ※利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ※営業キャッシュ・フローがマイナスとなった期につきましては、「キャッシュ・フロー対有利子負債比率」及び「インタレスト・カバレッジ・レシオ」を記載しておりません。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは材料費・外注費等の工事原価、並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要の主なものは、設備投資等によるものであります。 資金需要には基本的に自己資金及び銀行借入等にて対応しております。 当連結会計年度末における有利子負債残高は962百万円であり、現金及び現金同等物の残高は36,696百万円であります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 なお、その他の事項については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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