概要
ハーツシード株式会社は、iPS細胞から作製した心筋細胞の微小組織(心筋球)を心臓に移植する心筋再生医療の開発企業である。2015年11月に東京都渋谷区で設立され、2024年7月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。従業員数は43名(2025年12月末時点)。主力パイプラインは虚血性心疾患による重症心不全を対象とするHS-001(開胸投与)とHS-005(カテーテル投与)で、いずれも薬機法上の再生医療等製品として条件及び期限付承認を目指す。
iPS細胞由来心筋球による心筋補填療法
当社の治療法は、iPS細胞から分化誘導した心筋細胞を直径約200μmの心筋球に形成し、患者の心臓壁に直接移植する「心筋補填療法(Remuscularization)」である。移植された心筋球は患者の心筋内に生着し、長期にわたって収縮機能を補うことで、拡大した心臓の縮小とポンプ機能の改善を狙う。従来の間葉系幹細胞などのパラクライン効果による間接的アプローチとは異なり、細胞自体が心筋組織として機能する点が最大の特徴である。現在、HS-001(開胸投与)は冠動脈バイパス手術と併用する第Ⅰ/Ⅱ相治験(LAPiS試験)で全10例への投与を完了し、52週フォローアップも終了している。HS-005(カテーテル投与)はより低侵襲な投与経路を実現するため、2025年11月に治験届の30日調査が完了し、2026年からの治験開始を準備している。
重症心不全というアンメット・メディカル・ニーズ
心不全は世界の死因第1位で、2019年には約1800万人が死亡している。日本では2020年に約9万人が心不全で亡くなり、患者数は2030年に約130万人へ増加すると予測される。ステージDの治療抵抗性心不全では5年生存率が20%程度で、根治的治療は心臓移植のみだが、国内の年間移植件数は約60例にとどまり(2023年に初めて100例突破)、0.1%の患者しかカバーできない。補助人工心臓(Destination Therapy)も選択肢だが、バッテリー管理や介護者の制約が大きく、適応患者は限られる。既存の薬物治療でも最大用量併用が困難なケースが多く、抜本的な治療法が強く求められている。当社は、こうしたアンメット・ニーズに対し、iPS細胞を用いた細胞補充療法で応答しようとしている。
2025年12月期決算と財務基盤
2025年12月期(14ヶ月変則決算)の売上高は30億2650万円で、その100%がノボノルディスク エー・エスからの収入である(2021年に締結したライセンス契約に基づくマイルストン等)。営業利益は2億7215万円、経常利益2億8898万円、当期純利益1億9060万円と、当期は黒字を達成した。2025年9月にノボノルディスクとの提携が解消されたが、導出していた権利は全て当社に返還され、追加コストなしでノウハウも取得した。12月末時点の現金及び預金は68億3600万円、純資産71億9491万円と十分な資金を保有しており、HS-001の承認申請費用とHS-005の治験費用を賄える財務基盤を有する。ただし、前年度まで継続して当期純損失を計上しており、製品上市までは資金の使い切りリスクも存在する。
外部パートナーと製造委託の体制
当社は自社で製造設備を持たず、治験製品の製造は㈱ニコン・セル・イノベーション(CDMO)に委託している。心筋球や移植針などのデバイス輸送は㈱メディパルホールディングスの子会社SPLine㈱が担当。治験の実施はCROの㈱リニカルが支援する。国内開発は当社単独で進めるが、グローバル展開は新たなパートナー獲得を検討中である。また、投与カテーテルシステムに関しては日本ライフライン㈱と協業中。2023年9月には脂肪酸合成阻害法による未分化iPS細胞除去技術のライセンスアウトも行っており、自社技術のアウトライセンスも収入源の一つとなっている。
業界の中での役割は再生医療等製品の開発企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01医薬品(再生医療)主力
重症心不全患者向けに、他家iPS細胞由来心筋球を心臓に移植する再生医療等製品を開発。リードパイプラインHS-001の治験が進行中で、条件及び期限付承認を目指す。
世界初の心筋再生医療の実現を目指す。
- HS-001
- 他家iPS細胞由来心筋球を開胸手術で心臓に直接投与する治療プログラム。虚血性心疾患による重症心不全が対象。
- HS-005
- 他家iPS細胞由来心筋球をカテーテルで投与する低侵襲な治療プログラム。HS-001の次世代品。
- HS-040
- 自家iPS細胞由来心筋球を用いた治療プログラム。基礎研究段階。
製品と技術
リードパイプラインHS-001:開胸投与による心筋球移植
HS-001は、他家iPS細胞由来の心筋球を冠動脈バイパス手術と併用して開胸で投与する治療プログラムである。対象は虚血性心疾患に伴う重症心不全患者。2023年2月にLAPiS試験(第Ⅰ/Ⅱ相)を開始し、低用量群5例、高用量群5例の計10例への投与を2024年内に完了した。2025年1月に全例で52週のフォローアップが終了し、現在データ解析中である。本治験はPMDAに主たる治験として届け出られており、条件及び期限付承認を目指す。開胸投与は侵襲性が高いが、直接心筋に移植できるため細胞生着率の向上が期待される。製造はCDMOの㈱ニコン・セル・イノベーションが担い、輸送はSPLine㈱が担当する。
次世代パイプラインHS-005:カテーテル投与の低侵襲化
HS-005は、HS-001と同じ他家iPS細胞由来心筋球を、カテーテルを用いて経皮的に投与するプログラムである。対象疾患は虚血性心疾患および拡張型心筋症による重症心不全。開胸手術と比較して患者負担が大幅に軽減されるため、より多くの患者に適用できる可能性がある。2025年11月、PMDAによる治験届の30日調査が完了し、2026年から第Ⅰ/Ⅱ相試験(EMERALD試験)を開始する予定である。目標症例数は14例(各疾患7例ずつ)。投与カテーテルシステムの開発は日本ライフライン㈱と協業しており、デバイスの最適化を進めている。HS-005が成功すれば、心筋再生医療の適応拡大と早期治療介入への道が開かれる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 医薬品(再生医療)世界初の心筋再生医療の実現を目指す。
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
医薬品で急成長、赤字から脱却
Heartseedは医薬品セクターに属し、再生医療や細胞治療に特化している。直近の売上高は2023/10期3億円から2024/10期9億円、2025/12期30億円と急拡大し、2025/12期には黒字転換し営業利益率10%を達成した。同業他社にはVeritas In SilicoやChordia Therapeuticsなどがあり、これらはまだ初期段階の企業が多い。Heartseedは売上規模でこれらを上回り、特に成長性で際立つ。一方で、医療分野では規制や承認リスクが高く、研究開発費の負担が課題となる。しかし、技術力と成長性で独自の地位を築きつつある。
強み
- 売上高が3期で10倍に拡大し、高成長を実現。
- 2025/12期に営業利益率10%で黒字転換。
- 再生医療・細胞治療の専門技術で差別化。
- 医療分野で新しい治療法への需要が高まる。
課題
- 医薬品承認プロセスが長く不確実性が高い。
- 研究開発投資が膨らみ、収益圧迫の可能性。
- 再生医療分野への競合参入で競争が激化。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がHeartseed
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4569杏林製薬 | 709億円 | 19.7倍 |
| 2 | 4592サンバイオ | 708億円 | — |
| 3 | 4552JCRファーマ | 678億円 | 29.3倍 |
| 4 | 4886あすか製薬ホールディングス | 596億円 | 10.8倍 |
| 5 | 197Aタウンズ | 521億円 | 9.9倍 |
| 6 | 219AHeartseed | 508億円 | 266.2倍 |
| 7 | 4894クオリプス | 449億円 | — |
| 8 | 4554富士製薬工業 | 439億円 | 17.8倍 |
| 9 | 4548生化学工業 | 401億円 | 26.2倍 |
| 10 | 4577ダイト | 382億円 | 12.3倍 |
| 11 | 4593ヘリオス | 341億円 | 286.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 27件
慶應義塾大学から特許を移管して始まった2015〜2016年
2015年11月、東京都渋谷区に資本金2500万円でハーツシード株式会社を設立した。設立の基盤となったのは、慶應義塾大学で循環器内科医を務めていた福田惠一(現代表取締役社長)の研究成果である。2016年3月には心筋の純化精製に関する特許、6月には高品質iPS細胞の製造方法に関する特許を慶應義塾大学から移管。さらに同年10月には心筋再生医療の実用化に必要な関連4特許を移管され、合計で複数の基本特許を取得した。この段階から、iPS細胞由来心筋細胞を使った治療法の開発が本格化した。
AMED採択と提携拡大の2018〜2021年
2018年9月、他家iPS細胞由来再生心筋球移植療法が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の補助対象に選定され、国の支援を受けることになった。2020年3月には伊藤忠ケミカルフロンティア㈱と㈱メディパルホールディングスとの資本業務提携を発表。同年9月には川崎市のかわさき新産業創造センター(KBIC)内に研究スペース増設、2021年3月には同事業が京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区の認定を受けた。2021年5月には世界的製薬企業ノボノルディスク エー・エスと全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約を締結し、開発・製造・販売の権利を導出した。
臨床試験開始と上場を果たした2023〜2024年
2023年2月、HS-001の国内第Ⅰ/Ⅱ相治験(LAPiS試験)で1例目の投与を完了し、臨床段階に進んだ。同年9月には自家iPS細胞由来再生心筋球移植療法が再度AMED事業に採択され、脂肪酸合成阻害法のライセンスアウトも発表した。2024年7月、東京証券取引所グロース市場に新規上場。上場と同時にLAPiS試験の低用量群5例の安全性レビューが完了し、高用量群への移行が可能になったと公表。同年内に全10例の投与を完了した。2025年1月にはLAPiS試験の52週フォローアップが完了した。
ノボノルディスクとの提携解消と全権利回帰(2025年)
2025年9月、ノボノルディスク エー・エスより、主力事業領域への集中を理由に独占的技術提携・ライセンス契約の解消通知を受けた。これにより、導出していた開発・製造・販売に関する権利及び知的財産権は全て当社に返還され、HS-001およびHS-005の全世界の権利を当社が保持することとなった。ノボノルディスクが提携期間中に独自に開発したノウハウや知財も追加コストなく取得した。この解消は一時的な収入減少リスクをもたらしたが、同時に将来の収益最大化への自由度を高める転機となった。2025年11月にはHS-005の治験届がPMDAで受理され、次の段階へ進んでいる。
年表27件を開く
2010年代
- 2015年11月創業東京都渋谷区にHeartseed株式会社(資本金25,000千円、資本準備金25,000千円)を設立
- 2016年3月心筋の純化精製に関する特許を慶應義塾大学より移管
- 2016年5月移植可能なiPS細胞由来再生心筋細胞の製造方法に関する共同研究契約を慶應義塾大学と締結
- 2016年6月高品質なiPS細胞の製造方法に関する特許を慶應義塾大学より移管
- 2016年10月心筋再生医療の実用化に必要な関連4特許を慶應義塾大学より移管
- 2017年11月東京都港区に本店を移転
- 2018年3月iPS細胞作製に関する特許を慶應義塾大学より移管
- 2018年9月他家(「3 事業の内容」<用語解説>※3)iPS細胞由来再生心筋球移植療法が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」の補助対象先に選出
- 2018年10月東京都新宿区に本店を移転
- 2018年12月慶應義塾大学と特許出願譲渡契約及び特許実施許諾契約に基づき合計8特許に対する実施料の支払い料率を合意
- 2019年4月iPSアカデミアジャパン㈱と、指定国立大学法人京都大学(以下「京都大学」という。)より実施許諾されているiPS細胞技術関連特許について、非独占的通常実施権を許諾する契約を締結
2020年代
- 2020年3月伊藤忠ケミカルフロンティア㈱と資本業務提携
- 2020年3月㈱メディパルホールディングスと資本業務提携
- 2020年9月川崎市のかわさき新産業創造センター(KBIC)内に研究スペースを増設
- 2021年3月KBICでの心筋再生医療の研究開発事業が、内閣府が指定する「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」の事業として川崎市より認定
- 2021年5月ノボノルディスク エー・エスと、全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約を締結
- 2022年3月東京都が実施する「未来を拓くイノベーション TOKYO プロジェクト」に採択
- 2023年2月虚血性心疾患に伴う重症心不全患者さんを対象とするHS-001の国内第Ⅰ/Ⅱ相治験(LAPiS試験)において、1例目投与完了を公表
- 2023年9月東京都港区に本店を移転
- 2023年9月自家iPS細胞由来再生心筋球移植療法が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」の補助対象先に選出
- 2023年9月脂肪酸合成阻害法による未分化iPS細胞除去に関する知財のバイオテック企業へのライセンスアウトを発表
- 2023年11月アイ・ピース㈱作製の複数ドナー由来のiPS 細胞を用い、高純度心筋の安定した作製に成功したことを発表
- 2024年7月上場東京証券取引所グロース市場へ新規上場
- 2024年7月LAPiS試験において、低用量群(1例目から5例目)の安全性評価委員会によるレビューが完了し、高用量群(6例目から10例目)への移行が可能となったことを発表
- 2025年9月ノボノルディスク エー・エスとの事業提携が解消
- 2025年11月虚血性心疾患及び拡張型心筋症による重症心不全を対象にしたHS-005(カテーテルによる投与)の国内第I/II相治験(EMERALD試験)に関して、治験届の30日調査が完了し、治験実施の準備開始
- 2026年1月LAPiS試験で既定の52週間フォローアップが、全10例において完了
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- HS-005被験者投与開始目標2026年まで2026年内
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
心筋再生医療の臨床開発加速
リードパイプラインHS-001(他家iPS細胞由来心筋球の開胸投与)の第Ⅰ/Ⅱ相試験(LAPiS試験)を完了させ、日本で条件及び期限付き承認を目指す。同時に、低侵襲なカテーテル投与プログラムHS-005の国内臨床試験を進め、2026年内の被験者投与開始を目標とする。
- 02
中長期事業基盤の構築
ノボノルディスクとの契約解消後、全世界の権利が当社に返還された。自社保有のプラットフォーム技術と知的財産を拡充し、将来的な収益最大化に向けた事業基盤の強化を図る。
- 03
財務基盤の強化
研究開発資金を安定的に確保するため、株式市場からの調達に加え、銀行融資や補助金の活用を検討し、資金調達手段の多様化を図る。
- 04
組織体制の整備と人材育成
優秀な人材の確保・定着のため、働きやすさの追求、キャリア教育、健康・メンタルヘルスへの配慮を方針とし、離職率低減に取り組む。
- 05
コーポレート・ガバナンス強化
社外取締役の知見を活用した取締役会の監督機能強化、報酬委員会の設置、内部通報制度やコンプライアンス研修の徹底、社内倫理委員会による研究開発の監視などを通じ、経営の公正性・透明性を確保する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で43人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は889万円で、1期前と比べて+1.7%。平均年齢は45.0歳、平均勤続年数は4.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年10月 | 874 | 44.1 | 4.2 | 39 | −2,564 |
| 2025年12月 | 889 | 45.0 | 4.9 | 43 | 698 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は30億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収で、売上が+233.3%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5億円 | 30億円 |
| 営業利益 | -22億円 | 3億円 |
| 純利益 | -22億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
2期分
直近は2026年上期で、売上は5億円、営業利益は−6億円。前年の2025年上期と比べると、売上は−73.7%、営業利益は−166.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 19 | 9 | 47.4 | 7 |
| 2026年上期 | 5 | −6 | −120.0 | −6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
直近期の営業利益率は10.0%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年10月 | — | — | −10 | — | −10 |
| 2021年10月 | 16 | — | −3 | — | −3 |
| 2022年10月 | 5 | — | −14 | — | −14 |
| 2023年10月 | 3 | — | −15 | — | −15 |
| 東京証券取引所グロース市場へ新規上場 | |||||
| 2024年10月 | 9 | −10 | −8 | −111.1 | −8 |
| 2025年12月 | 30 | 3 | 3 | 10.0 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高30億円のうち、営業利益として残るのは3億円で10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の6.7%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金90.0%27億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年12月期は営業CFが11億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは12億円。この組み合わせは「現金積み上げ型」にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも。期末の手元現金は68億円で、売上の27.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年10月 | −19 | 0 | 0 | −19 | 40 |
| 2023年10月 | −8 | −4 | 18 | −12 | 46 |
| 2024年10月 | −13 | −1 | 21 | −14 | 53 |
| 2025年12月 | 11 | 1 | 4 | 12 | 68 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年12月期の総資産は77億円。このうち返さなくてよい自己資本が72億円で、自己資本比率は93.7%(業種中央値69.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年10月 | 26 | 24 | 2 | 91.9 |
| 2021年10月 | 63 | 61 | 2 | 97.0 |
| 2022年10月 | 49 | 47 | 2 | 95.5 |
| 2023年10月 | 57 | 53 | 4 | 91.9 |
| 2024年10月 | 71 | 66 | 4 | 93.5 |
| 2025年12月 | 77 | 72 | 5 | 93.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で79社中1位あたり、逆に低いのはROEで79社中56位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,223で、1年前と比べて-38.4%。過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 266.2倍 |
| PBR | 7.64倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1日で13.13%上昇し2274円。25日線1780.48円を27.7%上回り、75日線1680.52円も大きく超過。52週高値3855円からは41.0%下、52週安値1343円からは69.3%上。出来高は8/20に87.13万株と急増。直近1ヶ月で40.89%上昇も、年初来ではまだ36.39%下落。RSIは89.6と過熱気味。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PER218.59倍と極端に高く、同業界平均26.91倍を大きく上回る。PBR5.83倍も平均3.1倍を超え、バリュエーションは膨張している。ROE2.76%と低く、収益力に見合わない株価水準。直近の業績は改善傾向だが、無配当で株主への還元が乏しい。成長期待が先行するものの、現状の利益水準に対しては割高であり、調整リスクが高い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 266.2倍 | 36.0倍 |
| PBR | 7.64倍 | 3.53倍 |
| ROE | 2.8% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
この銘柄は、将来の医薬品開発成功に賭けるハイリスク・ハイリターン投資です。強気派は、2025年の大幅な売上増加はブレークスルーを示唆し、今後の成長が期待できると見ます。弱気派は、売上の持続性が不明で、開発コストが経営を圧迫するリスクを指摘します。株価は大きく下落しています。
- 売上の急成長
2025年12月期の売上高が30億円と前期比3倍超見込み
- 利益への転換
2025年12月期に黒字化見込みで、利益率も改善
- 技術の進展
提携やパイプラインの進展が評価される可能性
- 売上高9億円から30億円へ3.3倍に急拡大決算発表後影響弱
2024/10期9億円、2025/12期30億円と売上高が急増。
- 営業損益が10億円の赤字から3億円の黒字へ決算発表後影響弱
営業損益は-10億円から+3億円へ大きく改善。
- 最終損益が-8億円から+2億円へ黒字化決算発表後影響弱
純損益は-8億円から+2億円と黒字化を達成。
- 営業利益率10%を達成し収益性向上決算発表後影響弱
売上高30億円、営業利益3億円で営業利益率10%。
- 売上の継続性
急増した売上は一時的要因で持続しない恐れ
- 研究開発費
研究開発負担が重く、利益が安定しない可能性
- 株価の低迷
1年で半値以下となり、投資家の信頼が低下
- 黒字定着は不透明、再び赤字転落の恐れ決算発表後影響弱
営業利益3億円は過去の赤字幅10億円に比べ小さく、変動が大きい。
- PER218.59倍とバリュエーション過大継続影響弱
時価総額417億円に対し純利益2億円、PER218.59倍。
- 無配当でROE2.76%と還元期待薄継続影響弱
無配当、ROE2.76%で投資家への還元が乏しい。
- 株価1年で48.65%下落し売り圧力残る継続影響弱
1年間で株価が48.65%下落し、弱気トレンドが続く。
- 売上高の内訳
- 一時収入か継続収入かを判断するため
- 研究開発費比率
- 将来の成長への投資と財政の健全性を測るため
- 現預金残高
- 資金調達の必要性と事業継続可能性を判断するため
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ16,307人。区分でいちばん多いのは個人・その他で73.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が20.9%を占め、残る79.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年10月% | 2025年12月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 68.8 | 73.9 |
| 事業法人 | 19.1 | 20.3 |
| 外国法人 | 5.6 | 3.2 |
| 証券会社 | 2.4 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.9 | 0.8 |
| 金融機関 | 3.2 | 0.5 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 福田 惠一 | 13.76 |
| 02 | SBI Ventures Two㈱ | 9.79 |
| 03 | 古川 俊治 | 4.02 |
| 04 | 新村 健造 | 3.69 |
| 05 | ㈱イノベーション企画21 | 2.84 |
| 06 | ㈱JMDC | 2.02 |
| 07 | 秋山 琢己 | 1.93 |
| 08 | 五味 大輔 | 1.53 |
| 09 | SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 1.16 |
| 10 | ㈱メディパルホールディングス | 1.09 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-28福田 惠一新規の大量保有報告13.74%-0.81pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+100%、1株純資産は2期で+6%。直近期のROEは2.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2020年10月 | −76,652 | — |
| 2021年10月 | −18,900 | — |
| 2022年10月 | −129 | — |
| 2023年10月 | −107 | — |
| 2024年10月 | −49 | 297 |
| 2025年12月 | 8 | 315 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額183百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 福田惠一 | 代表取締役社長 | 69 | 3,146,000 |
| 安井季久央 | 取締役COO兼 経営企画室長 | 45 | 35,200 |
| 金子健彦 | 取締役CMO兼 研究開発本部長 | 49 | — |
| 高野六月 | 取締役CFO兼戦 略ファイナンス・IR室長 | 47 | 50,400 |
| 平野達義 | 取締役CAO | 67 | 2,400 |
| 河西佑太郎 | 取締役 | 46 | — |
| 古川俊治 | 取締役 | 63 | 920,000 |
| 出口恭子 | 取締役 | 60 | 18,400 |
| 菊川知之 | 監査役 | 72 | 21,600 |
| 藤吉彰 | 監査役 | 72 | 18,400 |
| 江戸川泰路 | 監査役 | 51 | 5,600 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 155 | 155 | 26 |
| 社外取締役 | 5 | 28 | 28 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容20,870字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,318字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク11,850字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,753字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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