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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

富士製薬工業

Fuji Pharma Co.,Ltd.4554 · Prime · 医薬品

注射剤に特化したスペシャリティファーマ。産婦人科ホルモン剤と造影剤が主力

概要

富士製薬工業は、1965年設立の中堅製薬企業で、医療用医薬品、特に産婦人科領域のホルモン剤注射剤と放射線科領域の尿路・血管造影剤注射剤を中核製品とする。ジェネリック医薬品と自社開発の新薬の両方を手掛け、2025年9月期の売上高は約517億円、営業利益50億円を見込む。従業員数1,760名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

産婦人科ホルモン剤と造影剤の二軸

富士製薬工業の医薬品事業は、主に産婦人科領域のホルモン剤注射剤と放射線科領域の尿路・血管造影剤注射剤の2つを軸とする。ホルモン剤には子宮内膜症治療剤「ルナベル配合錠」、月経困難症治療剤「アリッサ配合錠」、天然型黄体ホルモン製剤「エフメノカプセル」があり、経口避妊薬「ファボワール錠」も含む。造影剤では非イオン性の「イオパミドール注」が主力。両領域とも注射剤の製剤技術に強みを持ち、富山工場とタイ子会社OLICが生産拠点を担う。単一セグメントながら、2025年9月期生産実績では女性医療が22,756百万円、造影剤などその他が21,314百万円と二本柱である。

売上高517億円、利益率は安定的

2025年9月期の連結売上高は517億円(前年同期比12.0%増)、営業利益は50億円(同28.6%増)を見込む。過去10年の売上高は2015年317億円から2025年517億円へと拡大傾向にあり、2024年9月期の営業利益率は8.46%であった。利益面では、研究開発費や人件費の増加を売上増で吸収しており、デリバティブ評価損の計上などで経常利益は増減するが、安定した収益基盤を持つ。自己資本比率は50.2%(2025年9月期)と財務体質も良好である。

タイ子会社OLICを活用したCMO事業

グループは富士製薬工業とタイの連結子会社OLIC (Thailand) Limitedで構成される。OLICはタイ最大の医薬品製造受託企業で、2012年10月に子会社化。日本とタイの2拠点で多剤型の製造が可能であり、グローバルCDMO事業として製剤開発を含む受託製造を展開する。地政学的リスクが低いと位置付け、欧米企業からの受託案件も増加している。国内では札幌、名古屋、大阪、福岡、東京(日本橋)の5オフィスで営業活動を行い、女性医療専任MR90名が情報提供を行う。

自社新薬とバイオシミラーの二方向

新薬開発では、海外承認品の国内導入と自社開発の両方を進める。2016年に「ウトロゲスタン腟用カプセル」、2021年に「エフメノカプセル」、2024年に「アリッサ配合錠」の製造販売承認を取得した。バイオシミラー事業では、2013年に「フィルグラスチムBS注」、2024年に「ウステキヌマブBS皮下注」を発売し、2025年9月にはさらに3製剤の承認を取得。今後は早期開発フェーズのシーズ探索やコーポレートベンチャーキャピタル設置も計画する。

業界の中での役割は注射剤に特化した医薬品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
517億円
営業利益
50億円
営業利益率
9.7%
純利益
30億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
製商品の販売433億円83.9%
医薬品受託製造83億円16.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医薬品事業主力

産婦人科領域のホルモン剤や放射線科領域の尿路・血管造影剤等の注射剤を軸に、医薬品の開発・製造・販売を行う。タイ子会社との間で製品売買・資金貸付も実施。単一セグメント。

主な製品・サービス2
ホルモン剤(注射剤)
産婦人科領域のホルモン剤注射剤
尿路・血管造影剤(注射剤)
放射線科領域の尿路・血管造影用注射剤

製品と技術

ルナベル、エフメノ、アリッサの女性医療3製品

富士製薬工業の女性医療領域は、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP製剤)の「ルナベル配合錠」に始まり、天然型黄体ホルモン製剤「エフメノカプセル100mg」、経口避妊薬「ファボワール錠」、2024年発売の「アリッサ配合錠」を擁する。アリッサ配合錠は既存のLEP製剤とは異なるプロゲスチン成分を採用し、月経困難症患者への新たな選択肢として位置付けられる。国内女性医療市場は認知拡大余地が大きく、90名の女性医療専任MRが情報提供活動を展開する。

非イオン性造影剤イオパミドール注

放射線科領域では、非イオン性尿路・血管造影剤「イオパミドール注」が主力製品。1996年の発売以来、注射剤の製造技術を生かした製品である。造影剤分野では他に尿路・血管造影剤の注射剤を有し、安定した需要がある。生産は富山工場とタイ子会社OLICで行われ、GMPに準拠した品質管理が強み。

フィルグラスチムBSとウステキヌマブBSのバイオシミラー

バイオシミラー事業は、2013年の「フィルグラスチムBS注シリンジ『F』」で開始。2024年には「ウステキヌマブBS皮下注45mg『F』」を発売。2025年9月にはさらに3製剤の製造販売承認を取得し、ラインアップを強化している。世界のバイオ医薬品市場の拡大を受け、日本でも厚労省が2029年目標を掲げる中、高品質なバイオシミラーの早期提供を目指す。Alvotech Holdings社とのパートナーシップも活用する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

ジェネリック医薬品で中堅、収益性改善中

当社は後発医薬品(GE)を中心とした中堅医薬品企業。売上高約460億円と同業のジーエヌアイグループ(約200億円)より規模は大きいが、大手GEメーカー(数千億円)に比べると小規模。最近の営業利益率は8-10%で改善傾向にあるが、業界全体の競争激化や薬価改訂の影響を受けやすい。新薬開発型のベンチャーとは異なる安定事業モデル。

強み

  • 後発品は需要が安定しており、医療費抑制の流れから成長期待。
  • 営業利益率が8.5%から9.7%へ向上、効率化が進む。
  • 自社工場を持ち、品質管理とコスト競争力に強み。
  • 安定した収益とキャッシュフローで財務基盤が堅牢。

課題

  • 政府の薬価改定により収益性が圧迫される懸念。
  • 大手GEメーカーに比べスケールメリットで劣る。
  • パイプラインが少なく、長期的成長エンジンに欠ける。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字が富士製薬工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14552JCRファーマ678億円29.3倍
24886あすか製薬ホールディングス596億円10.8倍
32207meito579億円19.0倍
42395新日本科学562億円12.3倍
52931ユーグレナ474億円
64554富士製薬工業439億円17.8倍
74548生化学工業401億円26.2倍
84577ダイト382億円12.3倍
99273コーア商事ホールディングス321億円8.6倍
102533オエノンホールディングス301億円8.0倍
118095アステナホールディングス221億円9.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

1965年設立、1973年に富山工場完成

1965年4月、資本金250万円で東京都足立区に富士製薬工業株式会社を設立。当初は医療用医薬品の製造販売を目的とした。1972年2月、整形外科向け副腎皮質ホルモン剤「デキサン」を発売。1973年には富山県富山市に新工場が完成し、旧工場から移転。同年、名古屋支店と東京支店を開設し、営業拠点を拡大した。富山工場は以後、研究棟・配送センター(1973年)、抗生剤注射薬棟(1976年)と順次設備を増強し、生産基盤を固めた。

抗生物質参入と造影剤発売

1978年、新たに抗生物質製剤を薬価基準収載・発売。1982年には産婦人科向け体外診断用薬を発売。1996年7月、非イオン性尿路・血管造影剤「オイパロミン注(現イオパミドール注)」を発売し、放射線科領域に参入。この製品は後の主力製品の一つとなる。1995年6月には日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場への道を開いた。

ジャスダック上場、東証二部へ

2004年12月、ジャスダック証券取引所に株式上場。2006年には富山工場に錠剤工場(第4製剤棟)を新設し、経口剤の生産能力を強化。2008年6月、自社開発新薬「ルナベル配合錠」(子宮内膜症に伴う月経困難症治療剤)の販売を開始した。2011年3月、本社を東京都千代田区三番町に移転。同年7月、東京証券取引所市場第二部に上場し、翌2012年7月には市場第一部銘柄に指定された。

OLIC子会社化とフィルグラスチムBS発売

2012年10月、タイ最大の医薬品製造受託企業OLIC (Thailand) Limitedを子会社化し、グローバルCMO事業に乗り出す。2013年には富山研究開発センターが完成。同年5月、バイオ後続品「フィルグラスチムBS注シリンジ『F』」を販売開始し、バイオシミラー事業に参入。2014年3月、三井物産と資本業務提携を締結(2021年解消)。2017年、OLICがタイ工場に注射剤工場と倉庫棟を新設。2018年11月にはAlvotech Holdings社とバイオシミラーの日本における商業化に関する独占的パートナーシップを締結した。

エフメノカプセル承認、プライム市場へ

2016年1月、「ウトロゲスタン腟用カプセル200mg」の製造販売承認取得。2021年9月には「エフメノカプセル100mg」を承認取得。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。同年、富山工場に第6製剤棟(錠剤)、第7製剤棟(包装)、新倉庫棟を新設し生産能力を拡大した。

アリッサ配合錠発売、バイオシミラー3製剤承認

2024年9月、新薬「アリッサ配合錠」(月経困難症治療剤)の製造販売承認を取得し、同年12月に発売。2025年9月期にはバイオシミラー3製剤の承認を取得し、ラインナップを拡充。2024年5月には乾癬治療薬「ウステキヌマブBS皮下注45mg『F』」を発売。中期経営計画では2029年9月期を最終年度とし、女性医療、バイオシミラー、グローバルCMOの成長戦略を掲げる。

年表36件を開く

1960年代

  • 1965年4月創業医療用医薬品の製造及び販売を目的として、資本金250万円で東京都足立区北鹿浜町2083番地に富士製薬工業株式会社を設立

1970年代

  • 1972年2月整形外科向けに副腎皮質ホルモン剤「デキサン」を発売
  • 1973年7月名古屋市千種区に名古屋支店(現 名古屋オフィス)を開設 東京都足立区に東京支店(現 日本橋オフィス)を開設
  • 1973年10月富山県富山市に新工場が完成し旧工場から移転
  • 1973年11月富山工場敷地内に研究棟及び配送センター完成
  • 1974年4月大阪市南区に大阪支店(現 大阪オフィス)を開設 福岡市西区に九州支店(現 福岡オフィス)を開設
  • 1976年11月富山工場敷地内にGMP適合抗生剤注射薬棟完成
  • 1978年4月新たに抗生物質製剤を薬価基準に収載し発売
  • 1979年3月札幌市白石区に札幌支店(現 札幌オフィス)を開設
  • 1979年4月本社を東京都足立区鹿浜一丁目9番11号に移転

1980年代

  • 1982年8月産婦人科向けに体外診断用薬を発売

1990年代

  • 1995年6月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1996年7月非イオン性尿路・血管造影剤「オイパロミン注(現 イオパミドール注)」を発売

2000年代

  • 2000年4月外皮用薬「エルタシン軟膏」の輸入販売を開始
  • 2002年5月富山工場敷地内に注射剤工場(現 第2製剤棟)を新設
  • 2003年7月本社ならびに東京支店を東京都千代田区紀尾井町に移転
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年4月富山工場敷地内に錠剤工場(現 第4製剤棟)を新設
  • 2008年6月新薬「ルナベル配合錠」(子宮内膜症に伴う月経困難症治療剤)の販売開始

2010年代

  • 2011年3月本社ならびに東京支店を東京都千代田区三番町に移転
  • 2011年6月富山工場敷地内に注射剤工場(第5製剤棟)を新設
  • 2011年7月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2012年7月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2012年10月M&Aタイ最大の医薬品製造受託企業であるOLIC (Thailand) Limitedを子会社化
  • 2013年4月富山工場の近隣に富山研究開発センターが完成
  • 2013年5月バイオ後続品「フィルグラスチムBS注シリンジ『F』」の販売開始
  • 2014年3月三井物産株式会社と資本業務提携契約締結
  • 2016年1月新薬「ウトロゲスタン腟用カプセル200mg」の製造販売承認を取得
  • 2017年1月OLIC (Thailand) Limitedがタイの工場敷地内に注射剤工場及び倉庫棟を新設
  • 2018年11月Alvotech Holdings社とバイオシミラーの日本における商業化に関しての独占的なパートナーシップ契約の締結

2020年代

  • 2021年2月三井物産株式会社との資本提携解消
  • 2021年9月新薬「エフメノカプセル100mg」の製造販売承認を取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年6月富山工場敷地内に新錠剤棟(第6製剤棟)を新設
  • 2022年7月富山工場敷地内に新包装棟(第7製剤棟)、新倉庫棟を新設
  • 2024年9月新薬「アリッサ® 配合錠」の製造販売承認を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年9月期まで800億円
  • 営業利益2029年9月期まで100億円
  • 営業利益率2029年9月期まで12.5%
  • EBITDAR2029年9月期まで230億円
  • ROE2029年9月期まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    女性医療領域での貢献拡大

    月経随伴症状や更年期障害など女性医療市場の拡大余地を捉え、アリッサ配合錠などを中心に、女性医療専任MR90名による情報提供と、共同開発先のプラットフォームを活用し、国内でのプレゼンスを高める。

  2. 02

    バイオシミラー事業の成長

    バイオシミラーの普及加速を見据え、承認済み3製剤に加え新たに3製剤の承認を取得。高品質なバイオシミラーをいち早く提供し、医療現場と医療経済への貢献を拡大する。

  3. 03

    グローバルCDMO事業の成長

    タイと日本の生産拠点の地政学的リスクの低さを活かし、製剤開発を含むCDMO事業を拡大。多様な剤型で顧客ニーズに対応する。

  4. 04

    次の成長に向けた戦略投資

    女性医療領域のシーズ探索を中心に、CVC設置や北米・欧州へのリサーチハブ設置を検討。医薬品に加え医療デバイスにも目を向け、新規開発パイプラインを構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,760人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は694万円で、9期前と比べて0.3%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月1,455
2017年9月1,480
2018年9月1,511
2019年9月69641.811.01,527
2020年9月66042.111.31,550
2021年9月59942.410.91,532
2022年9月66742.911.21,560
2023年9月69442.611.21,621
2024年9月68842.711.11,658235
2025年9月69443.111.01,760284

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率104.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
富山工場 — 富山県富山市141億円
工場 — タイ王国アユタヤ県4,815百万円
富山研究開発 センター — 富山県富山市919百万円
本社 — 東京都千代田区140百万円
その他営業所11百万円
主な関係会社
  • 海外
    OLIC(Thailand)Limited (注)
    タイ王国アユタヤ県
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は517億円営業利益50億円前期と比べると増収増益で、売上が+12.1%、利益が+28.2%。

売上高
+12.1%
517億円
営業利益
+28.2%
50億円
純利益
-50.8%
30億円
営業利益率
9.7%
前期比 +1.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高593億円517億円
営業利益61億円50億円
純利益22億円30億円
1株あたり配当¥49¥49

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は157億円、営業利益は10億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+52.4%、営業利益は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q9266.57
2023年3Q10365.82
2023年4Q11414
2024年1Q107−1−0.927
2024年2Q1071514.016
2024年4Q2472510.118
2025年2Q241239.513
2025年4Q276279.817
2026年2Q2974414.87
2026年3Q157106.411

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は215億円から517億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は9.7%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
タイ最大の医薬品製造受託企業であるOLIC (Thailand) Limitedを子会社化
2012年9月2152714
富山工場の近隣に富山研究開発センターが完成
2013年9月2523421
2014年9月2923221
2015年9月3173121
2016年9月3423321
OLIC (Thailand) Limitedがタイの工場敷地内に注射剤工場及び倉庫棟を新設
2017年9月3544633
2018年9月3794534
2019年9月3634230
2020年9月3383021
2021年9月3403324
富山工場敷地内に新錠剤棟(第6製剤棟)を新設
2022年9月3543727
2023年9月4094534
2024年9月46139448.561
2025年9月51750459.730

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高517億円のうち、営業利益として残るのは50億円9.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は30億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.8%309億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.6%158億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.7%50億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.7pt
9.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.1pt
5.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.6pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが58億円、投資CFが−42億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は72億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月121−81357
2013年9月36−6637−3065
2014年9月28−2013887
2015年9月610−461657
2016年9月45−3311268
2017年9月32−15−301755
2018年9月38−11−202763
2019年9月70−12073−5085
2020年9月58−26532120
2021年9月60−23−5437102
2022年9月−7−11351−12035
2023年9月19−5219−3323
2024年9月42−17−42546
2025年9月58−42101672

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は934億円。このうち返さなくてよい自己資本が469億円で、自己資本比率は50.2%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月3152219470.2
2013年9月39124115061.5
2014年9月49028520558.2
2015年9月45828617262.5
2016年9月48129218960.7
2017年9月49632617065.8
2018年9月53135417766.5
2019年9月60739421364.8
2020年9月62040022064.5
2021年9月64232731550.9
2022年9月75535839747.4
2023年9月85341244148.3
2024年9月90045644450.6
2025年9月93446946550.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
72億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
362億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
66億円
在庫として抱えている分
負債合計
465億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率79社中20位あたり、逆に低いのは自己資本比率79社中61位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.7%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.2%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
12.2%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,763で、1年前と比べて+17.8%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥1,763-2.0%1ヶ月-2.7%1年+17.8%時価総額439億円
過去52週の値幅
安値¥1,478高値¥2,559

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.8倍
PER (会社予想)19.3倍
PBR0.89倍
配当利回り2.78%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に-5.29%の下落で、25日線(1890.64円)を約6.3%下回る。1ヶ月で-4.89%と下降トレンド。75日線(2094.65円)や200日線(2020.29円)も下回る。出来高は373300円と急増し、売りが活発。RSIは28.2と売られすぎ圏。52週高値2559円からは約31%下落。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは18.9倍と業界平均27.4倍を下回り、PBRは0.95倍と平均3.07倍を大きく下回り、株価は解散価値以下。ROEは6.5%と低いが、配当利回り2.43%は平均2.73%に近く、配当性向45.3%と安定。売上高は増加傾向だが、2025/9期の純利益が30億円と変動大きく、収益の安定性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.8倍36.0倍
PER (予想)19.3倍
PBR0.89倍3.53倍
ROE6.5%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、ジェネリック医薬品の使用促進政策による市場拡大と、同社の堅調な業績成長を評価。一方、弱気派は、業界全体の競争激化や薬価改訂による値下げリスク、さらに2025年9月期の大幅な純利益減少予想(39億→30億)を懸念。ROE6.5%と資本効率の低さも指摘される。

プラスに働く材料7
  • 後発品市場の拡大

    政府のジェネリック使用促進策で需要増加傾向。

  • 増収基調

    売上高が堅調に増加、2025年9月期も増収予想。

  • 事業の安定性

    医療用医薬品は需要が景気に左右されにくい。

  • 売上高517億円への増収継続2025年9月期影響

    売上高461億→517億と12%増。主力製品の販売好調。

  • 営業利益50億円と過去最高の可能性2025年9月期影響

    営業利益39億→50億と28%増。収益性改善。

  • PBR0.95倍と割安感決算発表後影響

    PBR1倍割れで解散価値接近。株価上昇余地が大きい。

  • ジェネリック医薬品の需要増継続影響

    医療費抑制政策で後発品需要拡大。市場環境は追い風。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率10%未満、ROE6.5%と低効率。

  • 薬価改訂リスク

    定期的な薬価引き下げで収益圧迫の可能性。

  • 競争激化

    多くのジェネリックメーカーが参入し価格競争。

  • 純利益の大幅減少(61億→30億円)2025年9月期影響

    純利益が前年比51%減の30億円予想。特別損失の発生か。

  • 薬価改定による値下げ圧力通年影響

    医薬品の薬価引き下げで売上高に影響。具体的な影響額は不明だが業界リスク。

  • ROE6.5%の低収益性通年影響

    自己資本利益率が低く、資本効率が悪い。PBR1倍割れの原因。

  • 研究開発費の増加リスク継続影響

    新薬開発費の増加が利益を圧迫。具体的な数値はないが。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場拡大の恩恵を享受できているか。
営業利益率
薬価改訂や競争の影響を測る。
純利益
2025年9月期の利益減少が一時的か。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり49で、前期から+7.1%いまの株価に対する利回りは2.78%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥49
1株あたり
配当利回り
2.78%
いまの株価に対して
配当性向
45.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月2331.4
2017年9月246.722.2
2018年9月2816.725.9
2019年9月293.631.2
2020年9月290.044.8
2021年9月290.030.5
2022年9月3520.734.3
2023年9月375.728.8
2024年9月4314.917.8
2025年9月467.145.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥49

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ10,785人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.3%を占め、残る54.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他33.544.545.241.345.242.6
事業法人41.224.226.230.330.230.6
金融機関13.916.312.012.115.114.7
外国法人10.714.115.314.17.810.2
証券会社0.70.91.32.21.61.8
自己株式0.21.81.81.81.61.6
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社FJP17.30
02今井 博文12.26
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.67
04新井 規子4.98
05Lotus Japan Holdings合同会社4.90
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.20
07株式会社Yamhill Sciences4.02
08今井 道子1.79
09公益財団法人今井精一記念財団1.61
10富士製薬工業従業員持株会1.49

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-07-31
    今井 博文
    新規の大量保有報告
    29.99%
    -1.69pt
  • 2026-06-24
    今井 博文
    変更報告
    11.68%
    -1.07pt
  • 2026-06-23
    今井 博文
    新規の大量保有報告
    11.68%
    -1.07pt
  • 2026-05-29
    今井 博文
    新規の大量保有報告
    12.75%
    +0.42pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+27%、1株純資産は14期で+23%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月971,5656.313.338.1
2013年9月1461,7048.611.925.2
2014年9月1411,8277.914.429.9
2015年9月1381,9127.314.629.5
2016年9月1421,9547.318.931.4
2017年9月1101,08910.717.422.2
2018年9月1131,1819.915.925.9
2019年9月971,2647.913.631.2
2020年9月671,2825.318.744.8
2021年9月911,3466.712.930.5
2022年9月1111,4747.99.334.3
2023年9月1411,6948.98.328.8
2024年9月2531,87414.25.017.8
2025年9月1231,9186.512.645.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

21名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は21名。2025/9期の役員報酬は総額202百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岩井孝之代表取締役 会長6214,954
森田周平代表取締役 社長514,241
上出豊幸取締役 副社長 経営管理本部長6121,373
鈴木聡取締役 副社長 経営戦略本部長631,304
平井敬二取締役766,900
三宅峰三郎取締役746,900
木山啓子取締役662,100
荒木由季子取締役651,000
小澤実取締役642,800
尾島大司常勤監査役628,600
三村藤明監査役728,000
相良美織監査役571,600
残りの役員9名を開く
氏名役職年齢
平野清久取締役63
小島玲子取締役50
三橋厚弥常務執行役員 経営企画部長
長縄正之常務執行役員 研究開発本部長
野崎隆宏執行役員 生産本部長
宇治浩執行役員 経営管理部長
桜井和久執行役員 信頼性保証本部長
松山幸子執行役員 生産企画部長
横山均執行役員 医薬事業本部長

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51424101015631
社外取締役732325
監査役1141414

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容251字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社(富士製薬工業株式会社)、連結子会社1社で構成され、主要な事業として医薬品の開発・製造・販売を行っております。 当社は、産婦人科領域のホルモン剤や放射線科領域の尿路・血管造影剤等の注射剤を軸とした商品構成を持ち、全国5ヶ所のオフィスを拠点として活動しております。 当社とOLIC(Thailand)Limitedとの間で製品の売買及び資金の貸付等を行っております。 なお、当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント情報を記載しておりません。
経営方針・対処すべき課題3,169字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「優れた医薬品を通じて、人々の健やかな生活に貢献する」、「富士製薬工業の成長はわたしたちの成長に正比例する」ことを経営理念としております。今後も引き続きこの経営理念の下に、良質な医薬品の開発・製造・販売を通じて、顧客、仕入先、株主、従業員、地域・社会の各ステークホルダーに対する責任を果たしつつ、さらに貢献と成長の好循環を発展させてまいりたいと考えております。 (2) 経営者の問題認識と今後の方針について 中期経営計画の成長戦略としては、中期視点で3つ、長期視点で1つを進めて参ります。 これらの4つの成長戦略を支える3つの施策として、人財の強化、組織機能の高度化、デジタルの推進を推進してまいります。 ① 女性領域での貢献拡大 女性領域とは婦人科疾患以外にもメンタルヘルス、心臓血管関連、母体の健康など様々なカテゴリーに分けられておりますが、いずれも将来的に市場が拡大する見通しとなっており、婦人科疾患に絞ってもグローバルでは現時点でも2兆円を超える市場となっております。 日本国内では、月経随伴症状と更年期障害による経済損失は2.5兆円と言われ、その背景には先進諸国と比較して疾患認知の遅れ、低い産婦人科受診率、低いホルモン剤治療率などがあり、国内市場拡大の余地は、まだ十分あると考えております。 このように拡大余地が大きな国内女性医療市場に向けて、2024年12月から発売を始めたアリッサ配合錠を中心に、エフメノカプセル、経口避妊薬などが貢献する見通しです。 国内の月経困難症の患者様に対しては、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP製剤)が約80%使用されています。このLEP製剤の増加傾向は今後も続くと見込んでおり、既存のLEP製剤にないメリットを有するアリッサ配合錠を、より多くの患者様に届けられるよう、国内最大規模である当社女性医療専任МR90名が情報提供活動に取り組んでまいります。また、よりメディカル視点での医師とのコミュニケーションを実現するためメディカルアフェアーズ部、メディカルサイエンスリエゾンとともに、日本の医師90%以上が会員となっている共同開発先のエムスリー社の情報提供プラットフォーム、サービスを活用しながら、女性医療での貢献拡大に努めてまいります。 ② バイオシミラー事業の成長 世界のバイオ医薬品市場は医薬品市場全体の40%に到達しており、日本においても医療経済的観点から、低分子のジェネリック医薬品が数量ベース80%を達成しております。 このような背景から、昨年国内におけるバイオシミラー普及について、過去のジェネリック医薬品と同様に、厚労省から2029年に向けた具体的な数値目標が出され、今後、バイオシミラーの普及はこれまで以上に急速に進んでいくと考えられます。当社では既に上市済みの3製剤に加え、2025年9月には、さらに3製剤の製造販売承認を取得いたしました。今後もバイオシミラーのラインナップの拡充をはかり、日本市場において高品質なバイオシミラーをいち早く患者さまにお届けし、医療現場や医療経済においても今まで以上に貢献することができるよう取り組んでまいります。 ③ グローバルCMO事業の成長 CMOに製剤開発を加えたグローバルのCDMO市場は今後も年平均成長率で7.2%拡大していくと想定されています。当社グループでも、既に製剤開発を加えたCDMO事業を手掛けております。 当社が製造所を保有しているタイ、日本という生産拠点は、地政学的リスクも比較的低く、欧米の大企業をはじめ多くの新規受託案件の検討がなされております。 タイ、日本で製造できる剤型は多岐に及び、OLICと富山工場が連携することで様々な顧客ニーズにお応えできるものと考えております。 ④ 次の成長に向けた戦略投資 当社は、これまでにも新薬の自社開発を3製品手掛けてきておりますが、既に海外で承認済みの製品の国内未承認薬、既に医薬品となることが見通せている成分の国内開発が中心でした。 今後は、早期の開発フェーズにあるもののシーズ探索と目利き、そしてこれを医薬品として開発していくことを計画しています。 女性医療領域でのシーズ探索を中心として、創薬エコシステムに入り込むためにコーポレートベンチャーキャピタルの設置や、女性医療分野の新規成分の研究が盛んに行われている北米やヨーロッパにリサーチハブを設置することも含め、医薬品に限らず、医療デバイスによる価値提供にもアンテナを張って新規開発パイプラインの構築に努めてまいります。 これらの4つの成長戦略を支えるため、人財の強化、組織機能の高度化、デジタルの推進をそれぞれ進めてまいります。 ひとつ目の人財の強化は、女性医療に注力する企業として、女性が働きやすい環境整備を積極的に進め、女性の健康課題解決に対する福利厚生を、さらに充実させていき、女性管理職比率を現在の20%から引き上げる取り組みを進めてまいります。また、当社の真面目で仲間を想う組織の源泉となっている徳目のさらなる浸透に注力し、よりフラットでオープンな一体感のある組織を目指してまいります。 ふたつ目の組織機能の高度化については、シーズ探索など研究開発基盤の強化、現在社会問題となっている安定供給を堅持するためのサプライチェーンの維持、効率的な生産体制の強化を進めてまいります。また上市した医薬品の価値を最大化するためのライフサイクルマネジメントの推進についても強化してまいります。 最後は、デジタルやAI活用が必須となっている現代において、後れをとることの無いよう、デジタル専門組織体制を整備し、全社を挙げてデジタル人財の育成と風土改革、デジタル基盤の構築とデータの更なる利活用を推進してまいります。 (3) 目標とする経営指標 中期経営計画の最終年度である2029年9月期は、売上高800億円、営業利益100億円を目指します。 営業利益率は、収益性の高い女性医療領域の新薬と既存製品やバイオシミラーの貢献などにより、2024年9月期の8.4%から大きく改善させて12.5%を目指します。 収益性改善に伴い、EBITDARは106億円から230億円と倍増させ、営業利益ベースの一株あたり純利益は 240円、ROEは10%を目標としております。 (4) 対処すべき課題 当社では2035年の長期ビジョンとして「女性医療で新たな価値を創出し続け、誰もがwell-beingを実感できる社会へ貢献する」を定めました。 人生のうち、女性は男性よりも25%多い時間を不健康で過ごしていると世界経済フォーラム2024で公表されており、経済産業省からは月経随伴症に伴う経済損失額は約6,000億円、更年期症状による経済損失額は約1兆9,000億円であるといわれ、女性の健康課題の解決は大きな社会問題であると考えております。 そのなかで、当社は創業以来50年以上にわたって一人でも多くの女性を笑顔にするために、女性医療に取り組んできており、女性医療領域はわたしたちの貢献と成長の象徴であると捉え、今後、ウィメンズヘルスにおける医療格差がなくなり、女性が男性と同様に健康な生活を送れる世の中を目指し、富士製薬工業グループ全体でそんな未来の創造に貢献する責任があると考えております。 まずは、日本そしてタイの子会社を中心としたASEAN諸国において、当社グループの貢献の範囲が広がっていくことを重要な戦略と位置付けております。
事業等のリスク3,882字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 法的規制について 当社グループは医薬品医療機器等法及び関連法規の厳格な規制を受けており、各事業活動の遂行に際して以下のとおり許認可等を受けております。これらの許認可等を受けるための関連法規及び諸条件の遵守に努めており、現時点におきましては当該許認可等が取り消しとなる事由は発生しておりません。しかし、法令違反等によりその許認可等が取り消された場合等には、規制の対象となる製商品の回収、または製造並びに販売を中止することを求められる可能性等があり、これらにより当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、医薬品医療機器等法及び関連法規等に基づく許可等を受けて医療用医薬品の製造・販売を行っております。今後の関連法規改正等により当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (主たる許認可等の状況) 許認可等の名称   所轄官庁等   有効期限   主な許認可等取り消し事由   備考 医薬品製造業許可   富山県   2029年8月(5年ごとの更新)   医薬品医療機器等法その他薬事に関する法令もしくはこれに基づく処分に違反する行為があったとき、または役員等が欠格条項に該当したときは許可の取消(医薬品医療機器等法第75条第1項)   富山工場 第一種医薬品製造販売業許可   富山県   2029年8月(5年ごとの更新)   同上   富山事業所 第二種医薬品製造販売業許可   富山県   2029年8月(5年ごとの更新)   同上   富山事業所 医薬品卸売販売業許可   富山県   2028年5月(6年ごとの更新)   同上   富山配送センター 富山県   2028年11月(6年ごとの更新)   富山水橋配送センター 富山県   2029年12月(6年ごとの更新)   富山滑川配送センター 千葉県   2031年7月(6年ごとの更新)   東日本第一配送センター 千葉県   2031年7月(6年ごとの更新)   東日本第二配送センター 兵庫県   2031年6月(6年ごとの更新)   西日本配送センター 埼玉県   2029年12月(6年ごとの更新)   加須センター ② 医薬品の研究開発について 臨床試験で期待した結果が得られないあるいは行政当局の指摘による開発計画見直しなど当社グループの研究開発での問題のみならず、共同開発先・提携先・委託先等社外関係者で生じた問題により、新規開発品その他の研究開発が計画どおりに進行せずに、計画変更に伴う費用の高騰、あるいは開発期間の延長、開発が中止・中断となる場合があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対策の一つとして社外との契約においては契約条項に問題発生時の対応策を盛り込むなどリスク被害の最小化に努めています。 ③ 同業他社との競合について 当社グループは採算性を考慮して適正な価格で販売するよう努めておりますが、一部品目については、多数のメーカーの競合により著しく市場価格が低下、あるいは、国内新薬メーカーの市場シェア確保のための諸施策により、当社グループが計画する予算を達成できない可能性があります。対策として、原材料調達コストの低減、製造方法の見直しによるコスト削減等、集積性を確保するための施策を部門横断で実施しております。 ④ 原材料の調達について 当社グループは原材料を国内外より調達しており、重要製品の原材料についてはサプライチェーンの複数化を順次進めておりますが、原材料価格の高騰により製品原価に影響を及ぼす場合や、原材料の需給バランスの変動、国内外の規制または原材料メーカーによる品質問題の発生等により、原材料の入手が長期的に困難になり製品を製造・販売することができなくなる場合があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 副作用・品質について 市販後の予期せぬ副作用の発生、製品に不純物が混入する等の事故、原材料や製法の変更に伴う品質変化、行政当局の規制変更等により、製品の回収又は製造あるいは販売中止を余儀なくされる可能性があります。その場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対策として品質管理のための「品質マネジメント・レビュー」を導入したほか、予期し得る品質の問題の発生の可能性については信頼性保証部門に設置した専門部署がこれを監視・確認しております。 ⑥ 製品供給の遅延又は休止について 技術的・規制上の問題、又は水害、火災、地震その他の人災もしくは自然災害により、製品を製造する製造施設・倉庫等において操業停止又は混乱が発生した場合、当該製品の供給が停止し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対策として社内にリスク管理委員会を設置し、被災時の供給代替計画並びに供給の復旧手順について策定を行っております。 ⑦ 薬価基準の改定について 医療用医薬品は、健康保険法の規定に基づき厚生労働大臣の定める薬価基準により薬剤費算定の基礎となる収載価格が定められております。厚生労働省では医療保険の償還価格である薬価基準価格と市場実勢価格との乖離を縮小するため、薬価調査に基づき定期的に収載価格の見直しを行っており、2021年4月以来、毎年薬価改定が実施されるなど医療用医薬品業界における事業環境はますます厳しくなっております。なお、当社製商品につきましては、医薬品の安定供給問題や急激な原材料の高騰などによる不採算品再算定により、全体で1.1%の引き下げに留まりました。 ⑧ 訴訟等について 後発医薬品の承認時に新薬メーカーより製法特許等の侵害を理由に訴訟が提起される可能性があります。また、製造販売後も製造物責任関連、環境関連、労務関連、その他に関する訴訟が提起される可能性があります。これらの訴訟の結果により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。対策として特許関連については知財部門が、法規関連は法務部門がそれぞれ事前の訴訟リスクのチェックを行い、リスクが顕在化する可能性の低減に努めております。 ⑨ ITセキュリティ及び情報管理に関するリスク 当社は、各種情報システムを使用しているため、システム障害やコンピューターウイルス、サイバー攻撃等により、業務が阻害される可能性があります。また、個人情報を含め多くの機密情報を保有していますが、これらが社外に漏えいした場合、損害賠償、行政処分、社会的信用の失墜等により、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。対策として当社全社員を対象とした定期的な情報セキュリティ教育を行っております。 ⑩ 人財確保に関するリスク 当社では今後の業務拡大に伴う適切な人財確保が必要であると考えております。一方で人財の確保が困難となる場合や、人財の育成が順調に進まない場合、当社の業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。 当社では、創業以来人財を大切にする企業文化を育んでまいりました。この企業文化を軸に、人財の確保や育成に注力しております。 ⑪ デジタル化に関するリスク 当社ではデジタル化を進めておりますが、対応の遅れ若しくは競合対比で高コストとなり、情報セキュリティ対策が遅れた場合、事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、中期経営計画においてデジタル化を進めるべく、医薬事業本部、生産本部・研究開発本部、本社コーポレート機能の3分野において、具体的な取組みを進めております。 ⑫ 独占販売権及び独占販売権に係る前払金に関するリスク 当社は契約に基づく独占販売権及び、独占販売権に係る前払金を計上しており、定期的に減損の兆候の有無について評価が必要となります。減損が生じていると判断される場合には、減損損失の計上により、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、契約に基づく独占販売権を「販売権」に計上しており、営業本部を当該事業所管部署とし、定期的な報告をもとに協議する機会を設け、販売計画の評価や検証を行っております。 当社では、契約に基づく独占販売権の前払金を「長期前渡金」に計上しております。長期前渡金の計上に際しては、必要に応じて外部専門家による適切な評価を行っており、計上後は毎期、適切に評価を実施しております。 また、事業開発部を当該事業所管部署とし、定期的な報告をもとに協議する機会を設け、開発の進捗状況や販売計画の評価、検証を行っております。 ⑬ 提携先への投資に関するリスク 提携先への投資について、上場株式及びデリバティブ債権については基準価格の下落等により、投資有価証券評価損およびデリバティブ評価損を計上し、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、デリバティブ債権などの計上に際し、必要に応じて外部専門家による適切な評価を行っており、計上後は毎期、適切に評価を実施しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,173字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、不安定な世界情勢が続き原材料価格が高騰するなか円安傾向が続きました。 医療用医薬品業界におきましては、社会保障費の増加に伴う薬価抑制は続くなか、毎年薬価改定が実施されるなどその事業環境はますます厳しくなっております。当社製品につきましては、不採算品再算定による一部製品における薬価引上げの影響により、薬価改定率は全体でマイナス1.1%に留まりました。 このような状況のもと、富士製薬工業グループが経営理念である「成長」と「貢献」のサイクルをより一層循環させ、将来にわたって価値を生み出し続ける姿として、「長期ビジョン2035」を策定し、長期ビジョン2035を実現するために、これからの5年間で、「女性医療での貢献拡大」「バイオシミラー事業による貢献拡大」「グローバルCMO事業による収益貢献」「次の成長ドライバーの仕込み・見極め」の4つの成長戦略とそれを支える経営基盤の強化として「人財の強化」「組織機能の高度化」「デジタルの推進」の3つの施策を中期経営計画として進めております。 当連結会計年度の売上高は、51,677百万円(前年同期比12.0%増)となりました。 「女性医療」は、順調に推移し、その主なものは2024年12月に販売を開始した新薬の月経困難症治療薬アリッサ配合錠、天然型黄体ホルモン製剤エフメノカプセル100mg、経口避妊剤ファボワール錠です。「バイオシミラー」は、2024年5月に販売を開始した乾癬治療薬ウステキヌマブBS皮下注45mg「F」の注力するとともに、2025年9月に3製品を新たに製造販売承認取得し、さらなるバイオシミラー事業拡大に向け歩みを進めております。「グローバルCMO」は、計画通り進捗しております。その他の領域としましては、主に2024年7月以降田辺三菱製薬から承継した3製品と前期に販売を開始したジェネリック3製品の伸長が貢献しました。 利益面につきましては、売上高の増加に加え、販管費として人件費や減価償却費などが増加した一方、研究開発費は前連結会計年度に計上した新製品の契約一時金等が当連結会計年度は発生しなかったことにより、営業利益は4,990百万円(同28.6%増)となりました。また、デリバティブ評価損の計上などにより経常利益は4,459百万円(同0.3%増)、前連結会計年度の投資有価証券の売却等による一過性の利益がなかったことから親会社株主に帰属する当期純利益は3,000百万円(同51.2%減)となりました。 なお、当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の総資産額は93,405百万円となり、前期末と比べ3,404百万円の増加となりました。 資産の部においては、流動資産は、売掛金が減少した一方で、現金及び預金や棚卸資産が増加したことにより47,913百万円となり、前期末と比べ5,445百万円の増加となりました。固定資産は、販売権等の無形固定資産が増加した一方で、投資有価証券や長期前渡金が減少したことにより45,491百万円となり、前期末と比べ2,040百万円の減少となりました。 (負債) 負債の部においては、流動負債は、支払手形及び買掛金が増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が減少したことなどにより30,988百万円となり、前期末と比べ4,809百万円の減少となりました。固定負債はリース債務が減少した一方で、長期借入金が増加したこと等により15,508百万円となり、前期末と比べ6,869百万円の増加となりました。 (純資産) 純資産の部においては、その他有価証券評価差額金が減少した一方で、利益剰余金の増加などにより46,908百万円となり、前期末と比べ1,345百万円の増加となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ2,660百万円増加し、7,245百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益4,000百万円に、棚卸資産の増加額3,078百万円などがあった一方、減価償却費3,875百万円、賞与引当金の増加額542百万円、売上債権の減少額525百万円があったこと等により、営業活動による収入は5,801百万円(前年同期比1,650百万円の収入増)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形固定資産の取得による支出1,981百万円、無形固定資産の取得による支出1,873百万円などがあったことにより、投資活動による支出は4,219百万円(前年同期比2,561百万円の支出増)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 長期借入金の返済による支出7,099百万円、配当金の支払額1,036百万円などがあった一方で、長期借入による収入9,000百万円などがあったことにより、財務活動による収入は954百万円(前年同期は435百万円の支出)となりました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標 2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 自己資本比率(%)   48.3   50.6   50.2 時価ベースの自己資本比率(%)   33.2   34.4   40.5 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   1,516.0   486.5   534.6 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   17.9   30.6   17.6 ・自己資本比率:自己資本/総資産 ・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 ・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー ・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/支払利息 (注) 1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 3.有利子負債は、連結貸借対照表上に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 4.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書上に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」、支払利息は、連結損益計算書に記載されている「支払利息」を用いております。 5.マイナスの場合は「―」を記載しております。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 領域別(百万円)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 女性医療   22,756 バイオシミラー   2,645 CMO   11,850 その他   21,314 合計(百万円)   58,567 (注) 1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、領域別生産実績を記載しております。 2.金額は販売価格で表示しております。 3.当連結会計年度より報告区分を変更し、領域別の実績を表示しております。また、この変更により当連結会計年度においては前連結会計年度との比較の記載はありません。 (2) 商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績は、次のとおりであります。 領域別(百万円)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 女性医療   1,860 その他   218 合計(百万円)   2,078 (注) 1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別商品仕入実績を記載しております。 2.金額は仕入価格で表示しております。 3.当連結会計年度より報告区分を変更し、領域別の実績を表示しております。また、この変更により当連結会計年度においては前連結会計年度との比較の記載はありません。 (3) 受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。 受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 14,242   110.4   2,540   149.7 (注) 1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載しておりません。 2.金額は販売価格で表示しております。 (4) 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 領域(百万円)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 女性医療   22,372 バイオシミラー   1,973 CMO   8,342 その他   18,989 合計(百万円)   51,677 (注) 1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、領域別販売実績を記載しております。 2.金額は販売価格で表示しております。 3.当連結会計年度より報告区分を変更し、領域別の実績を表示しております。また、この変更により当連結会計年度においては前連結会計年度との比較の記載はありません。 4.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は,次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年10月1日至 2024年9月30日)   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 株式会社メディセオ   13,777   29.9   15,625   30.2 アルフレッサ株式会社   7,429   16.1   7,837   15.2 株式会社スズケン   4,768   10.3   5,096   9.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定 を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記情報(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因について 医薬品事業は医薬品関連法規等の規制を受けており、医療制度改革、後発品の使用促進及び薬価改定等の医療費適正化策の動向、及び主力品の市場における競争状況が経営成績に継続的に影響を及ぼす要因として認識しております。また、経営成績に大きな影響を与える要因となる可能性があるリスクについては、3[事業等のリスク]に記載のとおりであります。 当連結会計年度は、こうした諸要因の影響も計画に織り込み、事業に取り組みました。その結果、「(1)① 経営成績の状況」に記載のとおりの経営成績となったと認識しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は上記「(1)③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 財務政策につきましては、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、必要に応じて内部資金の活用及び金融機関からの借入金により資金調達を行っております。 主な資金需要につきましては、運転資金として、医薬品に係る製造原価、研究開発費を含む販売費及び一般管理費等があります。また、設備資金として、医薬品に係る研究開発及び生産のための設備投資等があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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