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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ドーン

Dawn Corporation2303 · Standard · 情報・通信業

地理情報システム(GIS)を基盤に、警察・消防・自治体向けの防災・防犯クラウドサービスを展開する情報サービス会社。

概要

ドーンは1991年に神戸で創業した情報サービス企業である。地理情報システム(GIS)構築用ソフトウエア「GeoBase」の開発からスタートし、現在は警察・消防・自治体防災向けのクラウドサービス(SaaS)を主力事業とする。従業員数65名、2025年5月期の売上高は16億4,670万円、営業利益5億7,414万円を計上する。

地理情報システムからクラウドサービスへの事業転換

ドーンは1994年にGIS構築用基本ソフト「GeoBase」を発売し、当初はソフトウエアのライセンス販売と受託開発を主事業としていた。しかし2000年代半ばからクラウドサービスの提供を開始し、現在では売上高の過半を「NET119緊急通報システム」などのSaaS型サービスが占める。2025年5月期の品目別売上構成では、クラウド利用料が8億2,497万円(全体の50.1%)、SI(初期・保守)が4億1,188万円、クラウド初期構築が3億1,131万円となっている。

官公庁を中心とした顧客基盤

同社の主な販売先は地方自治体、消防本部、警察本部、海上保安庁などの官公庁である。契約は一般競争入札を経ることが多く、年間契約の更新または複数年の長期契約が一般的である。営業形態としては、クラウドサービスは直接受注、SI案件も官公庁や電力事業者からの直接受注が中心で、売上計上が第3・第4四半期に偏る傾向がある。

ストック型収入の拡大と経営指標

ドーンはクラウドサービスの利用料に代表されるストック型収入の増加を重視している。2025年5月期のストック収入(クラウド利用料)は前年比7.9%増の8億2,497万円となり、全売上の約半分を占める。第2次中期経営計画(2026~2028年)では、2028年5月期に売上高18億8,000万円、営業利益6億7,000万円、ROE10%以上を目標に掲げている。

規模と効率を重視した経営

ドーンは社員65名の小規模企業でありながら、情報サービス業界で独自のポジションを築いている。「規模の拡大よりも経営資本を有効に活用した効率の高い経営を追求する」との方針のもと、2025年5月期の営業利益率は34.9%、自己資本比率は89.5%と高い収益性と財務健全性を示している。

業界の中での役割は官公庁向けクラウドサービス(SaaS)提供会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
17億円
営業利益
7億円
営業利益率
41.2%
純利益
5億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/5
事業売上構成比利益利益率
クラウド利用料9億円50.0%
クラウド 初期構築4億円22.2%
SI (初期・保守)3億円16.7%
その他初期・保守(ライセンス、商品)2億円11.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01官公庁(警察・消防・自治体)主力

警察・消防・自治体向けに、地理情報を活用した緊急通報、災害情報共有、防犯・防災アプリなどのクラウドサービスを提供。入札で受注し、初期構築費と月額利用料で収益を得る。

主な製品・サービス8
NET119緊急通報システム
言語や聴覚に障害のある方がスマートフォンのGPS機能と簡単な画面操作で119番通報できるサービス。
Live119・Live118・Live110
緊急通報時に現場の映像を撮影・伝達し、視覚情報で救命・救急を支援する映像通報システム。
Live-X
スマートフォンの映像を介して相談業務を行う映像通話システム。非接触・遠隔での行政対応を実現。
DMaCS
大規模災害時の被害情報や避難所・物資管理などの情報を共有する災害情報共有サービス。
まちかど案内 まちづくり地図
自治体や警察が保有する防犯・防災、観光などの地図情報を住民に公開するサービス。
まちかど地図Pro
自治体の庁内各課で地図情報を共有し、低コストで有効活用する仕組みを提供。
Mailio
電子メールやネットワークメディアを用いたメッセージ配信サービス。自治体の情報伝達を支援。
防犯アプリ
犯罪発生情報の配信に加え、痴漢撃退やココ通知などの機能を搭載した警察本部専用の防犯情報配信サービス。

02インフラ(電力・通信)準主力

GISエンジン「GeoBase」を電力事業者などの設備管理システムに提供。受託開発・保守も行う。

主な製品・サービス2
GeoBase
地理情報システム構築用ソフトウェア。GISアプリケーションを開発するための基盤や関数を提供する。
GeoBase.NET
.NET対応のGIS構築用ソフトウェア。Windows環境で利用できる。

製品と技術

「NET119緊急通報システム」と映像通報シリーズ

「NET119緊急通報システム」は、言語や聴覚に障害がある人がスマートフォンのGPSと画面操作で119番通報できるサービスで、2015年の提供開始以来、全国の消防本部に普及している。派生サービスとして、現場映像をリアルタイム送信する「Live119」(消防向け)、「Live118」(海上保安庁向け)があり、2025年には「Live119」のカバー率が約50%に達した。また、民間企業向けの「Live-X(映像通話システム)」も提供している。

「GeoBase」シリーズ:GIS構築のエンジン

「GeoBase」はドーンの創業以来の製品で、地理情報システムを構築するためのソフトウエアエンジンである。1994年の初版からバージョンアップを重ね、2007年にはMicrosoft .NET Framework対応の「GeoBase.NET」を発売。現在も電力設備管理システムなどで利用されており、ライセンス販売と組み込み開発の形で継続的に収益を生んでいる。

自治体防災・防犯向けクラウドラインアップ

ドーンは自治体向けに「DMaCS(災害情報共有サービス)」や「Mailio(メッセージ配信サービス)」、防犯アプリ・防災アプリなどを提供する。「DMaCS」は大規模災害時の被害情報や避難所管理を支援し、「Mailio」は緊急連絡の一斉配信を行う。また、2018年からは「AED GO」を運用し、119番通報と連携してボランティアがAEDを運搬する仕組みを提供している。

2025年に投入した新サービス

2025年1月から「Live118」を海上保安庁向けに提供開始。同年3月には、マイナ免許証のICチップから免許情報を読み取る「マイナ免許証読み取りアプリ」をリリースした。これらの新サービスは、既存の映像通報技術や行政連携のノウハウを応用したもので、新たな市場開拓を狙う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

AIソリューション特化、小規模高収益

ドーンは、AI・データ分析ソリューションに特化した開発会社である。同業他社と比較して売上高は小規模ながら、営業利益率30%超と極めて高収益。顧客企業のAI導入支援を中心に、PoCから実装まで一貫提供することで差別化を図る。同業のVRAIN Solutionやソラコムは同様にAI関連だが、ドーンは独自のアルゴリズム開発に強みを持つ。売上高は緩やかな成長だが、収益性の高さが特徴。規模拡大と収益維持のバランスが課題。

強み

  • 営業利益率33~41%と業界トップクラスの収益性を誇る。
  • データ分析・AIソリューションに特化し、深い技術力を持つ。
  • PoCから実装・運用までワンストップで提供可能。
  • 自社開発のアルゴリズムにより他社との差別化を実現。

課題

  • 売上高10億円台と規模が小さく、大口案件へのリスク耐性が低い。
  • 売上高の伸びが緩やかで、市場の急成長に乗り遅れるリスク。
  • 高度専門人材への依存が強く、採用・育成が成長の制約に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がドーン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
12303ドーン44億円17.3倍
24334ユークス44億円19.1倍
33933チエル44億円6.3倍
43935エディア44億円9.7倍
54428シノプス44億円24.4倍
67527システムソフト44億円
73768リスクモンスター43億円18.9倍
89476中央経済社ホールディングス43億円12.0倍
94261アジアクエスト43億円30.7倍
104829日本エンタープライズ42億円63.7倍
114052フィーチャ42億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

1991年、神戸で有限会社として創業

前代表取締役社長滝野秀一が1991年に神戸市灘区で有限会社ドーンを設立した。当初から地理情報システム(GIS)に関心を持ち、1994年には最初の製品となる「GeoBase Ver.1.1」を発売した。1997年には株式会社に組織変更し、事業基盤を固めた。

特許取得とGIS技術の蓄積(1998~2000年)

1998年、参画するコンソーシアムが通商産業省の次世代GISモデル事業に採択され、1999年には「n次元空間データ検索表示制御装置及びその方法」の特許を取得した。2000年にはモバイルGISの研究開発が通信・放送機構の助成金対象となり、東京開発センターを開設。この時期にGISの中核技術を確立した。

2002年、JASDAQに上場

2002年、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン(後のJASDAQ)に株式を上場した。同年、携帯電話やPDA向けの「GeoBase 7」を発売し、モバイル対応を強化。上場後の2003~2004年にはコスト低減や統合型GISアプリケーションを標準装備したバージョンを相次いでリリースした。

クラウドサービスへの本格参入(2005~2010年)

2005年10月、地図情報配信ASPサービス「まちかど案内 まちづくり地図」の提供を開始。2009年には地方自治体向け「総合地図ASP Pro」、2010年には「緊急通報システムWeb119」を開始した。これにより、従来のパッケージ販売からSaaS型サービスへの移行が始まった。

NET119の投入と消防市場での拡大(2015年~)

2015年、聴覚・言語障害者向けの「NET119緊急通報システム」を提供開始。同年、東京消防庁への導入を皮切りに全国へ普及し、2025年5月期までに導入消防の管轄人口カバー率が7割を超えた。2015年には同システムが日本消防設備安全センターの推奨品に認定された。

映像通報システムへの展開(2020年~2025年)

2020年7月、119番通報と連携した映像通報システム「Live119」を開始。2021年には「Live-X(映像通話システム)」、2025年1月には海上保安庁向け「Live118」を追加した。これらのサービスはスマートフォンのGPSとカメラを活用し、現場映像をリアルタイムに共有するもので、2025年5月期には「Live119」のカバー率が約5割に達した。

M&AとAI技術の取り込み(2023年以降)

ドーンは2023年5月期に株式会社tiwakiと資本業務提携を締結し、エッジAI技術の取り込みを開始した。2025年5月期には関係会社株式7,427万円を計上。AIとクラウドの融合による新サービス開発を第2次中期経営計画の重点施策に位置づけている。

年表31件を開く

1990年代

  • 1991年創業神戸市灘区にて前代表取締役社長滝野秀一が㈲ドーンを設立
  • 1994年10月地理情報システム構築用基本ソフトウエア「GeoBase Ver.1.1」発売
  • 1996年神戸市地盤情報/震災被害解析GISシステム開発開始
  • 1997年㈱ドーンに組織変更
  • 1998年神戸市中央区港島南町に本社を移転
  • 兵庫県において「中小企業創造的活動促進法」の認定
  • 参画しているコンソーシアムが通商産業省次世代GISモデル事業に採択
  • 1999年Web(インターネット、イントラネット)に対応した「GeoBase Ver.4.1」発売
  • n次元空間データ検索表示制御装置及びその方法に関する日本国内の特許を取得

2000年代

  • 2000年「モバイル利用のためのインターネット用地図データリアルタイム作成・配信技術の研究開発」が通信・放送機構の「1999年度 先進技術型研究開発助成金」対象事業に選定
  • 「モバイルGIS モバイル機器への最適地図リアルタイム作成及び配信」が通商産業省の「2000年度 創造技術開発費補助金」対象事業に選定
  • 東京都目黒区に東京開発センター(現:東京テクノロジーセンター)を開設
  • 2001年神戸市中央区磯上通に本社を移転
  • XMLデータの直接入出力機能に対応した「GeoBase Ver.6」発売
  • 2002年携帯電話、PDA(携帯情報端末)等のモバイル機器に対応した「GeoBase 7」発売
  • 上場大阪証券取引所ナスダック・ジャパン(のちの東京証券取引所JASDAQ)市場に株式を上場
  • 東京営業所(現:東京テクノロジーセンター)を港区に移転
  • 2003年GIS構築にかかるコストを低減する「GeoBase 8」発売
  • 2004年M&A統合型GIS用のアプリケーションソフトを標準装備した「GeoBase 9」発売
  • 2005年10月地図情報配信ASPサービス「まちかど案内 まちづくり地図」提供開始
  • 2006年12月プライバシーマーク(Pマーク)取得
  • 2007年11月Microsoft社の「.NET Framework」に完全対応した「GeoBase.NET」発売
  • 地図データ提供システム、地図データ記憶装置の管理装置及び管理方法に関する日本国内の特許を取得
  • 2009年地方自治体の庁内業務に対応した地図情報配信ASPサービス「総合地図ASP Pro」提供開始

2010年代

  • 2010年「緊急通報システムWeb119」提供開始
  • 品質マネジメントシステムの国際標準規格(ISO9001:2008)の認証取得
  • 地域情報プラットフォーム標準仕様(APPLIC)に準拠した「GeoBase.NET Ver2.2」発売
  • 2013年10月情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC27001:2005)の認証取得
  • 2014年「緊急通報システムWeb119」が一般財団法人日本消防設備安全センター「消防防災製品等」の推奨を得る
  • 2015年「NET119緊急通報システム」提供開始
  • 「NET119緊急通報システム」を東京消防庁に提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/5期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年5月期まで1,880百万円
  • 営業利益2028年5月期まで670百万円
  • 経常利益2028年5月期まで687百万円
  • 当期純利益2028年5月期まで485百万円
  • ROE2028年5月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    Gov-tech市場の深耕

    主力のNET119緊急通報システムの全国普及を進めるとともに、映像通報システムLive119や災害情報共有サービスDMaCSなど、防災やライフライン安定供給に役立つサービスの案件開拓に注力する。

  2. 02

    AI活用とM&A・提携

    クラウドソリューションにAIなどの先進技術を融合させ、社会課題解決に資する新サービスを創出する。また、同業種や他業種とのM&A・事業提携を通じてグループシナジーを実現する。

  3. 03

    社内体制強化・人財育成

    IT人材の獲得競争が激化する中、採用活動の強化や企業型DC制度の導入、教育・処遇制度の充実により、多様な人財の確保と社員が安心して働ける職場環境を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で66人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は711万円で、10期前と比べて+29.3%平均年齢は37.8歳、平均勤続年数は8.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月44
2017年5月46
2018年5月49
2019年5月55037.37.052
2020年5月55637.47.052
2021年5月56837.57.356
2022年5月57637.47.360
2023年5月58737.78.061
2024年5月63437.88.263794
2025年5月67338.58.965923
2026年5月71137.88.5661,061

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
東京テクノロジーセンター — 東京都港区12百万円
本社 — 神戸市中央区5百万円
大阪オフィス — 大阪市北区1百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)交通規制情報のデータ精度向上等に係るモデルシステムに関する調査研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-09-01
    5,315万円
  • 調達
    免許情報記録個人番号カード読み取りアプリケーション開発及び保守委託(国民向け)
    警察庁 · 2023-12-08
    4,760万円
  • 調達
    NET118緊急通報サービス提供業務
    海上保安庁 · 2019-03-18
    3,455万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は17億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+16.7%。

売上高
+6.3%
17億円
営業利益
+16.7%
7億円
純利益
+25.0%
5億円
営業利益率
41.2%
前期比 +3.7%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高18億円17億円
営業利益7億円7億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は11億円、営業利益は5億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+10.0%、営業利益は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q5240.01
2023年4Q41
2024年1Q3133.30
2024年2Q3133.31
2024年3Q4125.01
2024年4Q5240.02
2025年2Q6233.31
2025年4Q10440.03
2026年2Q6233.31
2026年4Q11545.54

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は5億円から17億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は41.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年5月5−1−1
2013年5月500
2014年5月600
2015年5月600
2016年5月811
2017年5月811
2018年5月821
2019年5月922
2020年5月1132
2021年5月1132
2022年5月1243
2023年5月1453
2024年5月155533.34
2025年5月166637.54
2026年5月177741.25

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高17億円のうち、営業利益として残るのは7億円41.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の29.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金29.4%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.4%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益41.2%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
70.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+32.8pt
41.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+22.8pt
29.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.3pt
16.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
15.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
32.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが7億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は10億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月01011
2013年5月00001
2014年5月00001
2015年5月10012
2016年5月2−2002
2017年5月01013
2018年5月2−1013
2019年5月10014
2020年5月3−1025
2021年5月2−1016
2022年5月3−1027
2023年5月4−1−238
2024年5月4−1−139
2025年5月3−3−207
2026年5月7−1−3610

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は33億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は89.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月1211190.9
2013年5月1110191.0
2014年5月1211190.6
2015年5月1211188.9
2016年5月1312188.0
2017年5月1412288.6
2018年5月1513288.3
2019年5月1615189.7
2020年5月1917288.1
2021年5月2119289.5
2022年5月2421390.3
2023年5月2522389.2
2024年5月2825388.1
2025年5月3128389.5
2026年5月3330489.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
28億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中15位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中498位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
41.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
89.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,347で、1年前と比べて+9.9%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥1,347-0.9%1ヶ月+5.1%1年+9.9%時価総額44億円
過去52週の値幅
安値¥1,162高値¥1,550

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.3倍
PER (会社予想)16.5倍
PBR2.68倍
配当利回り1.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1か月で2.2%上昇し、25日移動平均線を6.4%上回って推移しています。8月5日には1354円と急伸し、8月6日も1346円と高値を維持しました。RSIは67.7とやや過熱気味ですが、上昇トレンドが続いています。出来高は7月9日に266200株と異常な急増を見せ、その後も高水準で推移しており、材料視された需給が続いています。週足では52週高値1550円から13%下落した後の反発局面にあり、上値を試す展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが17.26倍と業界平均の30.31倍を大きく下回り、予想PERも16.5倍と割安感がある。PBRも2.68倍で平均3.5倍を下回る。ROEは16%と高水準で、収益性は良好。配当利回りは1.19%と平均3.42%を下回るが、配当性向17.6%は低く、増配余地がある。売上高・利益は堅調に増加しており、バリュエーションは割安と言えるが、配当利回りの低さは留意点。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.3倍47.9倍
PER (予想)16.5倍
PBR2.68倍2.96倍
ROE16.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、高収益性の持続可能性と規模の拡大余地をめぐって、強気派と弱気派が対立しています。強気派は、営業利益率40%超という高収益体質や、GIS市場の成長性を評価し、今後も高い利益率が維持されると見ています。一方、弱気派は、売上高が17億円と小規模で、特定セグメント依存のリスクを指摘し、成長の限界を懸念します。また、競争激化による利益率の低下リスクも考慮されます。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質が継続

    営業利益率は40%超で推移し、高い収益性が持続。

  • 市場成長の追い風

    GIS市場はインフラ管理や防災分野で拡大傾向。

  • 強固な顧客基盤

    自治体や建設業界との関係が安定した受注に寄与。

  • 営業利益率41.18%へ上昇決算発表後影響

    営業利益率は33.33%→37.5%→41.18%と上昇。

  • 営業利益7億円と2期連続増益決算発表後影響

    営業利益は5→6→7億円と着実に増加。

  • 純利益5億円へ増加決算発表後影響

    純利益4→4→5億円、最終益が拡大。

  • 予想PER16.5倍と割安感継続影響

    予想PER16.5倍は実績PER17.26倍を下回り、改善期待。

マイナスに働く材料7
  • 小規模事業の限界

    売上高17億円と小規模で、事業拡大のペースは緩やか。

  • 特定分野への依存

    GIS中心の構成で、市場縮小時には業績が直撃。

  • 競争激化の懸念

    大手参入で価格競争が激化する可能性。

  • 配当利回り1.19%と低く魅力薄継続影響

    年間配当利回り1.19%では利回り目的の需要が見込めない。

  • PBR2.68倍と資産価格から乖離継続影響

    PBR2.68倍は純資産倍率として高め。

  • 外国人保有4.92%と低く外人資金流入限定的継続影響

    外国人保有4.92%は低く、海外投資家主導の上昇は起こりにくい。

  • 売上高伸び率6%台と成長加速なし通年影響

    売上高16億円→17億円、増収率6%強に過ぎない。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
小規模企業では成長の持続性が重要。
営業利益率
高収益維持が投資判断の鍵。
自治体・建設案件の受注状況
主要顧客セグメントの動向を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは1.19%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
1.19%
いまの株価に対して
配当性向
17.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月317.7
2018年5月320.016.7
2019年5月425.015.3
2020年5月533.315.9
2021年5月620.016.1
2022年5月716.715.8
2023年5月814.315.8
2024年5月1025.016.0
2025年5月1220.017.6
2026年5月1416.717.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ3,510人。区分でいちばん多いのは個人・その他78.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.0%を占め、残る86.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他77.377.075.278.775.078.9
事業法人9.313.112.813.817.313.3
自己株式3.02.95.76.98.09.9
外国法人4.66.27.42.64.75.0
証券会社5.82.63.53.82.22.0
金融機関2.70.70.80.80.60.7
外国人個人0.20.30.30.30.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01宮崎正伸6.98
02株式会社ディキャピタル6.66
03近藤浩代6.17
04光通信KK投資事業有限責任組合5.88
05株式会社サンセイエンジニアリング4.21
06UHPartners2投資事業有限責任組合2.19
07徳永道太1.35
08成沢政明1.18
09MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.06
10枝松禄1.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-25
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    10.07%
    +1.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+454%、1株純資産は15期で+48%。直近期のROEは16.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月−22340−6.3
2013年5月−11329−3.2
2014年5月33310.888.745.5
2015年5月53341.4103.027.1
2016年5月323659.1123.111.8
2017年5月283897.559.217.7
2018年5月364198.942.316.7
2019年5月4946311.119.715.3
2020年5月6352012.835.715.9
2021年5月7458813.438.116.1
2022年5月4433414.121.515.8
2023年5月5135814.720.115.8
2024年5月6340416.516.016.0
2025年5月6845316.016.617.6
2026年5月7850316.417.517.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/5期の役員報酬は総額115百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮崎正伸代表取締役 社長57460,600
岩田潤取締役 兼管理部長5633,600
品川真尚取締役 兼営業統括部長5363,200
三木相煥取締役(監査等委員)68800
吉田郁子取締役(監査等委員)431,200
辰巳八栄子取締役(監査等委員)55600

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3931310635
社外取締役3993

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,751字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 事業内容について 当社は、地理情報システム構築用ソフトウエアのライセンス販売、地理情報システムに係るアプリケーションソフトウエア(以下、「アプリケーション」という。)の受託開発といった創業期からの事業品目を継続するとともに、中核となる領域を、地理情報に関連づけた各種クラウドサービス(SaaS)の開発・提供にシフトし、「安心・安全」をテーマに警察・消防・自治体防災・社会インフラ保全等に関する業務の高度化を実現する独自のクラウドソリューションを展開しております。 なお、当社は情報サービス事業の単一セグメントであります。 ① クラウドサービス(SaaS)の提供について 主に、警察・消防・自治体防災・社会インフラ保全等の官公庁等の業務に係る各種情報を地理情報に関連づけて配信するクラウドサービス(インターネット回線を通じてソフトウエアを配信し、ユーザーの利用に供するサービス)を行っております。 <主な自社サービス> サービス名称   主な販売先   サービス概要 NET119緊急通報システム   地方自治体及び消防本部   2010年4月よりサービスを開始した「緊急通報システムWeb119」の広域対応版。言語や聴覚に障害がある方が、スマートフォン等のGPS機能を利用し、簡単な画面操作で素早く119番通報をすることができるサービス Live119・Live118・Live110(映像通報システム)   消防本部、海上保安庁及び警察本部   2020年7月よりLive119サービス開始。119番通報など緊急通報時の現場の映像を撮影・伝達することで視覚的な情報をリアルタイムに収集でき、救命・救急等を支援するシステム Live-X(映像通話システム)   地方自治体及び民間企業   2021年4月よりサービス開始。スマートフォンが撮影する映像を介した相談業務を行うことで、非接触・遠隔での行政対応を実現するシステム DMaCS(災害情報共有サービス)   地方自治体   2017年4月よりサービス開始。大規模災害時に被害情報や避難所・物資管理等の情報を共有し、迅速な災害対策を支援するサービス まちかど案内 まちづくり地図   地方自治体及び警察等の官公庁   2005年10月よりサービス開始。地方自治体や警察等の公的機関が保有する様々な地図情報(防犯・防災、観光、公的施設、環境等)を住民等に対して公開するサービス まちかど地図Pro   地方自治体   2009年5月よりサービス開始。地方自治体の庁内各課で保有する地図情報等を共有し、庁内の資産を低コストで有効に活用する仕組みを提供 Mailio(メッセージ配信サービス)   地方自治体   2021年10月よりサービス開始。電子メールを含む各種ネットワークメディアを用いたメッセージの一斉配信を行い、地方自治体の業務等に関連する適時の情報伝達を支援するシステム 防犯アプリ   警察本部   2016年3月よりサービス開始。犯罪発生情報の配信に加え、女性や子供の安全を守る「痴漢撃退」や「ココ通知」機能などを搭載するなど、各警察本部専用の防犯情報等を配信するサービス 防災アプリ   地方自治体   2016年4月よりサービス開始。防災情報の配信に加え、開設中の避難所へのルート案内、防災知識を学べる各種コンテンツなどを搭載するなど、各自治体専用の防災情報等を配信するサービス AED GO(AED運搬支援システム)   地方自治体及び消防本部   2018年7月よりサービス開始。119番通報と連携し、救急車が到着する前に救命ボランティアが素早くAEDを運搬し、現場に駆けつけることで救命率の向上を目指したサービス 消防アプリ「RED」   地方自治体及び消防本部   2026年1月よりサービス開始。発災通知から参集、活動記録・報告までを一元管理し、消防職団員の迅速かつ的確な活動を支援するサービス 表に掲示したもの以外にも、感染症サーベイランス情報を収集・共有する「感染症危機管理システム」等、官公庁等の業務を支援する各種のクラウドサービスを提供しております。なお、行政が扱う情報の多くは地理的な位置に関係したものであるため、各種クラウドサービスの機能には、創業期からの地理情報システム事業における技術やノウハウが生かされています。 <クラウドサービスに係る営業形態> クラウドサービスは、主なユーザーである官公庁から直接受注する形態が多く、その場合は、一般競争入札を経ることが一般的であります。 当社と官公庁との契約は、官公庁の予算に合わせ1年契約を毎年更新する場合が一般的ですが、複数年にわたる長期契約を締結する場合もあります。 クラウドサービスの売上は、サービス開始前に環境を構築する請負の対価(初期構築費)とサービス提供期間中に継続的に受領する月額利用料により構成されます。 ② SI(初期・保守)について 地理情報に関連する各種システムの受託開発・保守を行っております。 例えば、当社の地理情報システム構築用ソフトウエア(「GeoBase(ジオベース)」「GeoBase.NET」)を用いた受託開発・保守案件としては、電力事業者の設備管理用のシステムを中心に継続的に受注しております。 また、オンプレミス環境(情報システムの利用に必要となるサーバー等の機器をユーザーの管理下に設置する従来型の運用形態)でのシステム開発・保守も行っており、取り扱う情報や業務の性質上クラウド環境で運用する形態に適さないもの(例えば警察業務に関するシステム等)について、ユーザーが定める仕様に基づいて開発する案件等がございます。 なお、SI初期開発案件の納品においては、顧客の要望により、デジタル地図やハードウエア等の仕入れ販売を併せて行うケースがあります。 <SI(初期・保守)に係る営業形態> クラウドサービスと同様、ユーザーである官公庁や電力事業者から直接受注する形態が多く、官公庁から受注する場合は、一般競争入札を経ることが一般的であります。 当社と各顧客との契約は、顧客(大手企業や官公庁等)の決算期が集中する3月末にかけて売上計上される案件が多いため、第3又は第4四半期会計期間に売上計上が偏重する傾向があります。 SI(初期・保守)の売上は、サービス開始前に環境を構築する請負の対価(初期開発費)とサービス提供期間中に継続的に受領する対価(運用保守費)により構成されます。 ③ 地理情報システム構築用ソフトウエアのライセンス販売について GIS(Geographic Information System)の訳語である地理情報システムは、電子地図を背景として地理的な位置の情報に属性データ(空間データともいう。)を重ね合わせ、統合的に処理・分析を行い、表示するシステムであり、主に、地方公共団体等の官公庁における防災・都市計画、医療・福祉・教育等の分野で利用されているほか、民間の施設管理や出店計画等にも利用されております。 <ライセンス販売の営業形態について> 当社は、自社製の地理情報システム構築用ソフトウエア(「GeoBase」「GeoBase.NET」)を、エンドユーザーの仕様にあわせたアプリケーションとして開発する企業に対し、ライセンス販売を行っております。 販売先であるソフトウエア開発事業者・総合電機メーカー・測量又は建設土木に関するコンサルタント及び電力等のインフラ関連事業者(以下、「SI事業者等」という。)が当社製品をもとに地理情報システムを開発し、地方自治体等の官公庁及び電力・通信事業者等のインフラ系事業者といったユーザーに提供することに対し、当社がロイヤリティを受け取る契約形態をとっております。 当社の「GeoBase」及び「GeoBase.NET」は、地理情報システムを構築するためのソフトウエアであり、単体のソフトウエアとして地理情報システムの機能を有するものではなく、当該製品を組み込み、エンドユーザーの用途に必要な機能や仕様に応じたアプリケーションを開発するための部品を組み合わせたもの(アプリケーションを構成する関数の集合体)であり、一般にエンジンとも呼ばれる基幹部分の機能が含まれております。 ④ 品目別の売上構成の推移について 「第一部 企業情報 第1 企業の概況 2 沿革」に記載のとおり、1994年から開始している地理情報システム構築用ソフトウエアのライセンス販売及び当該ソフトウエアを用いた受託開発については、長年にわたり当社の主力となる事業でしたが、近年、従来の構築型やパッケージ型のシステムからクラウドサービスへと利用形態が変化しております。当社も2005年からクラウドサービスの提供を開始し、主に地方自治体の防犯や防災分野で利用するクラウドサービスの提供に注力しており、クラウド利用料、クラウド初期構築に関する売上が着々と増加し、品目別の売上構成が変化しております。 <各事業年度の売上高を100%とした場合の品目別の売上構成>
経営方針・対処すべき課題2,628字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 ① 企業理念 当社は、「社会課題に挑戦し新しい価値を創造する」を使命に定めるとともに、この使命を果たす原動力となる大切な価値観として「“なぜ誰も思いつかなかったのか”をカタチに」を掲げ、ユーザーや社会の新しい課題と真剣に向き合う社員の情熱を表現しております。 ② 経営方針 上記の理念に基づき、次に掲げる経営方針をもとに事業展開を行います。 一、位置情報その他各種機器から収集・分析されるデータと関連づけた各種情報システムの分野において最先端の技術と信頼性のある製品、サービスを提供します。 一、技術力・販売力を有する企業との提携、共同展開により新事業の開拓を積極的に進めます。 一、規模の拡大よりも経営資本を有効に活用した効率の高い経営を追求します。 一、法令を遵守し、公正かつ透明性の高い企業経営に努めます。 ③ ビジョン 当社は、上記の使命の遂行を通じて目指す姿(ビジョン)として“エッセンシャル カンパニー”を宣言しております。未来の人々が安心して暮らせる社会の実現に向け、新世代のクラウドアプリケーションを多角的に提供することで、時代を変える新しい価値を創造し、“社会に必要不可欠な存在”となる決意を込めております。 (2) 目標とする経営指標 新たな成長軌道に繋げる創造的進化のスタートの3年間と位置づけた第1次中期経営計画(2023年5月期から2025年5月期)に引き続き、拡大ステージの3年間と位置付ける第2次中期経営計画(2026年5月期から2028年5月期)におきましては、以下の数値目標を掲げ、引き続き新規ソリューションの創造及びグループ間シナジーの発揮を目指し、各事業展開に取り組んでおります。 2025年5月期(実績)   2026年5月期(実績)   2027年5月期(計画)   2028年5月期(計画) 売上高   百万円1,646   百万円1,734   百万円1,800   百万円1,880 営業利益   574   655   670   670 経常利益   584   672   687   687 当期純利益   418   471   485   485 ROE(自己資本当期純利益率)   %16.0   %16.4   %10以上   %10以上 第2次中期経営計画の最終年度である2028年5月期の当期純利益目標477百万円について、2026年5月期に約99%を達成したことを受け、2027年5月期、2028年5月期の目標を更新いたしました。しかしながら、受託開発の受注について一定の不確実性があること、及び物価高の先行きを明確に見通すことが困難であること等の理由により、2028年5月期の営業利益、経常利益、当期純利益は2027年5月期と同数値を用いております。 (3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当社の属する情報サービス産業界においては、官公庁・民間企業における事業拡大や人手不足解消に向けた戦略的なIT投資が活発化しており、AIやクラウドサービス、セキュリティ対策等のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をはじめ、従来型のシステム刷新の需要が拡大しており、当社の事業領域である公共システムの分野、とりわけ防災や市民の安全にかかわる社会課題を解決するテクノロジーの分野においても、課題解決に貢献する付加価値の高いサービスへの期待は依然として高い状況が続いております。 当社は、このようなシステムの利用構造や市場環境の変化を捉え、これまでの地理情報システム(GIS事業)で培った独自技術・ノウハウや知見を最大限に活用しつつ、中核となる領域を、地理情報に関連づけた各種クラウドサービス(SaaS)にシフトし、警察・消防・自治体防災・社会インフラ保全の分野を中心に、サービス利用料や保守料等のストック型売上を増やすという事業構造改革に取り組んでまいりました。 このような環境において、当社は、2025年7月に策定した第2次中期経営計画の最重点施策である「Gov-tech市場の深耕」を推進する一方で、「AIを活用したクラウドサービスの展開」や「M&A・事業提携」による課題解決へのシナジー創出に取り組むとともに、これらの達成を支える人財基盤の強化に注力しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 第2次中期経営計画の実現に向けた主な重点施策は以下のとおりであります。 ① Gov-tech市場の深耕 主力の「NET119緊急通報システム」は、全国普及に向けた残りの地域への導入を引き続き推進するとともに、今後数年間の成長を牽引するサービスと位置付ける「Live119(映像通報システム)」の他、映像通報の技術を応用した「Live-X(映像通話システム)」、自治体や警察が防災・防犯情報を配信するスマートフォンアプリ、災害対策本部での情報収集を支援する「DMaCS(災害情報共有サービス)」など、防災やライフラインの安定供給といった分野の課題解決に有用なサービスとして、案件開拓に引き続き注力いたします。 ② AIを活用したクラウドサービスの展開、M&A・事業提携によるシナジー創出 当社は、前中期経営計画期間中に株式会社tiwakiと資本業務提携を締結し、エッジAI技術を活用した新たな社会課題解決サービスの基盤を構築してまいりました。第2次中期経営計画においては、当社のクラウドソリューションにAIをはじめとする先進技術を融合させることにより、社会課題解決に資する新たなサービスや事業機会の創出に取り組むとともに、同業種、他業種を対象としたM&A・事業提携を通じて社会課題解決に向けたグループシナジーを実現していくことに注力いたします。 ③ 社内体制強化・クリエイティブ人財育成 IT人材の獲得競争は激化する一方であり、増員数は足踏み傾向となっておりますが、採用コンテンツの充実やカジュアル面談の実施等を通じた採用活動の強化を図るとともに、企業型DC制度の導入を通じた社員が安心して働ける職場環境の構築や社内制度(教育・処遇等)を充実させることで、多様な人財確保を進めて参ります。
事業等のリスク3,130字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても投資家の投資判断上、重要なものであると考えられる事項につきましては、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。また、以下の記載は、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 官公庁等に係る市場動向及びその依存度について 当社のクラウドサービス及びシステム開発の主要顧客は、地方自治体等の官公庁であり、民間は電力会社等のインフラ系事業者等に限られていることから、公共市場への依存度が高い状況となっております。 民間市場の開拓にも努めておりますが、当面は官公庁市場への高い依存度が継続するものと想定されます。そのため、地方自治体の財政状態が感染症の流行対策等、何らかの要因により急激に悪化し、予算が減額されたり、政府の重点施策の変更により予算配分が変更された場合等は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 特定の製品やサービスへの依存度が高いことについて 地理情報システム構築用ソフトウエア(「GeoBase」及び「GeoBase.NET」)のライセンス販売が当事業年度の売上高に占める割合は7%程度まで低下しておりますが、利益面におけるライセンス販売への依存度は未だ高い状態にあります。したがって、当社ライセンスの主要顧客が競合製品に切り換えたり、設備投資の大幅な減額等により受注が急激に減少した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当事業年度において売上高の52.3%を占めるクラウド利用料のうち、当社の主力サービスである「NET119緊急通報システム」の利用料の割合が大きい状態にあります。当社は、警察・消防・自治体防災・社会インフラ保全等の業務に係る各種クラウドサービスの開発を進めておりますが、当面は特定のサービスへの依存度が高い状態が続くものと思われます。したがって、他社の同様のシステムに切り換えられたり、緊急時における聴覚障害者支援において他の方式のシステムが採用されることとなった場合には、契約数が減少し当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製品の不具合の発生による影響について 当社は、ISO9001に基づく品質管理基準に従って製品開発や受託開発を行っており、不具合等の発生防止に最大限の注意を払っております。 しかしながら、当社製品の不具合により顧客が損害を被った場合、損害賠償請求を受けたり、当社に対する信頼の低下により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) システム障害について 当社のクラウドサービスは、通信ネットワークを通じてサービスを提供しておりますが、災害や事故により通信ネットワークが切断された場合、サーバー機能が停止した場合、コンピュータウイルスによる被害にあった場合、ソフトウエアに不具合が生じた場合等によりサービスが提供できなくなる可能性があります。 当社は、サーバーを冗長化したり、地理的に複数箇所に分散して配置する等の対策を行っておりますが、これらの障害が発生した場合には、回復のためのコスト負担や当社に対する信頼の低下により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 受託開発業務に係る仕様拡大の影響について 当社の受託開発については、業務仕様に関し、事後的に発注元との認識の違い等が発生する可能性があります。当社は、受注までに発注元と入念に仕様等について打ち合わせを行い、認識の齟齬が発生しないように努めておりますが、万一、齟齬が発生した場合は、発注元との協議の結果、納入後に当社の責任において再開発や補修するための費用が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 競合他社による影響について 当社のクラウドサービスは、防災・防犯関連にターゲットを絞り、先行者メリットを活かしつつ顧客ニーズに合ったサービスを開発することにより優位性を高めております。 また、特許の取得にも積極的に取り組んでいるものの、新規参入の障壁は必ずしも高いものとはいえず、類似したサービスが開発され、価格競争が激化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 小規模組織における管理体制について 当社は、当事業年度末現在、取締役(監査等委員を含む。)6名及び従業員66名と組織としての規模は小さく、内部管理体制もこのような組織の規模に応じたものとなっております。 また、小規模な組織であることから、業務遂行を特定の個人に依存している場合があります。今後、さらなる権限委譲や業務の定型化、代替人員の確保・育成等を進める予定でありますが、特定の役職員の社外流出等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 人材の確保について デジタル化推進の流れを受け、現在、情報サービス業界においてはIT人材の確保が厳しい状況であります。当社は、採用市場や求職者の動向の変化に対応し、オンラインでのインターンシップや会社説明会、直接求職者にアプローチするダイレクトリクルーティング等の多様な募集方法を活用することにより、新卒及び中途採用の応募者の裾野を広げ、優秀な人材の獲得に努めております。 しかしながら、当社が必要な人材の獲得ができなかった場合や優秀な従業員の退職が発生した場合には、製品・サービスの開発や受託開発に遅れが生じることによる売上の未達、人員の採用や教育等に伴う経費の増加等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 知的財産権について 当社は、当社製品の名称について商標登録を行っているほか、独自に開発したシステムについても特許の登録を行っております。 また、当社は、第三者の知的財産権を侵害しないよう留意し、調査を行っておりますが、万一、当社が第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者より使用差止及び損害賠償請求等を提起される可能性並びに当該特許使用にかかる対価等の支払い等が発生する可能性があります。このような場合には、当社の経営成績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 個人情報等の取り扱いについて 当社が保有する利用者等の個人情報、特定個人情報及び顧客企業に関する情報の取り扱いについては、2006年12月にプライバシーマーク(Pマーク)を取得、2013年10月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC27001)を取得し、厳重に社内管理並びに委託先管理を行っております。 しかしながら、不正アクセス者等からの侵入や委託先管理不備により、個人情報等が外部に漏洩し、不正使用される可能性が完全に排除されているとはいえません。また、不正使用等に備え、当社は個人情報漏洩に対応する保険に加入しておりますが、全ての損失が完全に補てんされるとは限りません。 したがって、このような事態が起こった場合には、当社への損害賠償請求や信用の失墜により、当社の経営成績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,472字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、中東情勢の緊迫化や米国の政策動向、資源・エネルギー価格の高騰及び物価上昇の影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社の属する情報サービス産業界においては、官公庁・民間企業における事業拡大や人手不足解消に向けた戦略的なIT投資が活発化しており、AIやクラウドサービス、セキュリティ対策等のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をはじめ、従来型のシステム刷新の需要が拡大しており、当社の事業領域である公共システムの分野、とりわけ防災や市民の安全にかかわる社会課題を解決するテクノロジーの分野においても、課題解決に貢献する付加価値の高いサービスへの期待は依然として高い状況が続いております。 このような環境において、当社は、第2次中期経営計画の最重点施策である「Gov-tech(注)市場の深耕」を推進する一方で、「AIを活用したクラウドサービスの展開」や「M&A・事業提携」による課題解決へのシナジー創出に取り組むとともに、これらの達成を支える人財基盤の強化に注力しております。 具体的な取組みとしては、「Live119(映像通報システム)」について導入拡大を進めるとともに、「Live-X(映像通話システム)」に関して民間企業からの受注拡大に取り組んでいるほか、地方自治体の業務等に関連する適時の情報伝達を支援する「Mailio(メッセージ配信サービス)」の導入拡大、並びに自治体や警察が防災・防犯情報を配信するスマートフォンアプリ、災害対策本部での情報収集を支援する「DMaCS(災害情報共有サービス)」等、各種システムの積極的な提案に注力いたしました。直近では、当社が提供する防犯アプリ「Digi Police」において、2025年12月1日より新たに『国際電話ブロック機能』を搭載し、リリースいたしました。また、2026年1月5日より、消防・消防団活動のDXを推進する新サービス「消防アプリ『RED』」を提供開始いたしました。 また、株式会社tiwakiとの資本業務提携につきまして、防犯事業を中心に、各社の強みを活かしたシナジーの創出に向け、関係各所との調整、及び実証実験に取り組んでおります。官公庁における特性上、業績への反映には時間を要しますが、引き続き社会課題の解決に向け、各社一丸となって取り組んでまいります。 以上の結果、当事業年度の売上高につきましては、ストック型売上であるクラウド利用料の順調な増加に加え、ライセンス販売において消防防災を中心に新規・更新受注があるなど増加要因があった一方で、前事業年度に大型のSI初期開発売上があった反動等が減少要因となり、1,734,668千円(前事業年度比5.3%増)となりました。 利益面では、売上高の増加が人件費等の売上原価・販売費及び一般管理費の増加を上回ったことにより、営業利益655,128千円(前事業年度比14.1%増)、経常利益672,045千円(前事業年度比15.0%増)、当期純利益471,599千円(前事業年度比12.6%増)となりました。 なお、当社は情報サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (注) Gov-tech(ガブテック):既存の産業とテクノロジーを組み合わせることでイノベーションを起こす動きをさすxTech (クロステック)のひとつであり、政府(Government)が積極的に新しい技術(Technology)をとりいれ、公的サービスを テクノロジーの力でより良いものにする取組 品目別の売上高の実績は次のとおりであります。 品目   当事業年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 金額(千円)   前事業年度比(%) クラウド利用料   907,383   110.0 クラウド初期構築   372,622   119.7 SI保守   77,523   89.9 SI初期   227,492   69.9 その他保守(ライセンス、商品)   39,644   98.3 その他初期(ライセンス、商品)   110,003   189.0 合計   1,734,668   105.3 (注)当事業年度の期首より、品目の内訳を変更しております。前事業年度比については、前年同期の数値を変更後の項目に組み替えて比較しております。 a) クラウド利用料 「NET119緊急通報システム」・「Live119(映像通報システム)」・「Live-X(映像通話システム)」・「DMaCS(災害情報共有サービス)」のほか、行政・警察向けスマートフォンアプリ等の顧客獲得が順調に進み、既存契約の継続に加えて、新規顧客の獲得により契約数が積み上がったため、907,383千円(前事業年度比10.0%増)となりました。 b) クラウド初期構築 「Digi Police」追加機能(国際電話ブロック機能)や民間向けアプリ案件等の受注に係る売上が堅調に推移し、売上高は372,622千円(前事業年度比19.7%増)となりました。 c) SI(初期・保守) 地理情報システムの受託開発・保守に関して堅調に推移したものの、前期の一部大型案件の反動があったことにより、売上高は305,015千円(前事業年度比25.9%減)となりました。 d) その他(初期・保守) 既存顧客からの継続的な受注やデジタル地図等の納品のほか、ライセンス販売にて消防防災を中心に新規・更新受注が増加したため、売上高は149,647千円(前事業年度比51.9%増)となりました。 また、売上高に占める各種売上の四半期推移は次のとおりであります。 (ア)ストック型売上 (イ)フロー型売上(初期開発・販売収益等) ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の総資産は3,343,042千円となり、前事業年度末と比較して268,616千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が73,243千円、有価証券が49,800千円、投資有価証券が266,637千円それぞれ増加した一方で、売掛金が141,103千円減少したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末の負債は355,393千円となり、前事業年度末と比較して31,417千円増加いたしました。これは主に、未払金が7,596千円、未払法人税等が33,577千円、長期前受収益が14,161千円それぞれ増加した一方で、買掛金が24,352千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末の純資産は2,987,648千円となり、前事業年度末と比較して237,199千円増加いたしました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が471,599千円、譲渡制限付株式の付与により資本剰余金が11,042千円それぞれ増加した一方で、配当金の支払いにより利益剰余金が72,859千円減少し、自己株式の取得等により自己株式が184,356千円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、投資活動によるキャッシュ・フローが107,644千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが272,573千円の支出となったものの、営業活動によるキャッシュ・フローが653,462千円の獲得となったため、前事業年度に比べ273,243千円増加し、当事業年度末には1,006,822千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動の結果獲得した資金は、653,462千円(前事業年度比350,894千円増)となりました。これは主に、税引前当期純利益が672,045千円、売上債権の減少額が141,103千円あった一方で、法人税等の支払額が172,076千円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動の結果支出した資金は、107,644千円(前事業年度比229,140千円減)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入が1,045,000千円あった一方で、定期預金の預入による支出が845,000千円、投資有価証券の取得による支出が299,705千円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果支出した資金は、272,573千円(前事業年度比111,384千円増)となりました。これは、自己株式の取得による支出が199,814千円、配当金の支払による支出が72,759千円あったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 当社は、情報サービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を行っておりません。 (生産実績) 当事業年度の生産実績は次のとおりであります。 品目   当事業年度(自 2025年6月1日至 2026年5月31日) 金額(千円)   前事業年度比(%) 受託開発   612,806   109.6 合計   612,806   109.6 (注) 金額は、販売価格によっております。 (受注状況) 当事業年度の受注状況は次のとおりであります。 品目   当事業年度(自 2025年6月1日至 2026年5月31日) 受注高   受注残高 金額(千円)   前事業年度比(%)   金額(千円)   前事業年度比(%) 受託開発   670,973   131.9   171,474   153.5 合計   670,973   131.9   171,474   153.5 (注) 金額は、販売価格によっております。 (販売実績) 当事業年度の販売実績を品目別に示すと次のとおりであります。 品目   当事業年度(自 2025年6月1日至 2026年5月31日) 金額(千円)   前事業年度比(%) クラウド利用料   907,383   110.0 クラウド初期構築   372,622   119.7 SI保守   77,523   89.9 SI初期   227,492   69.9 その他保守(ライセンス、商品)   39,644   98.3 その他初期(ライセンス、商品)   110,003   189.0 合計   1,734,668   105.3 (注)1 当事業年度の期首より、品目の内訳を変更しております。前事業年度比については、前事業年度の数値を変更後の項目に組み替えて記載しております。 2 前事業年度及び当事業年度の主な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先名   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社STNet   230,450   14.0   -   - ※1 上記の金額は、販売実績の合計額であります。 2 当事業年度の株式会社STNetについては、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。当社経営陣は、財務諸表の作成に際して、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積り及び仮定設定を行う必要があります。経営陣は、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 ② 当事業年度の経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高につきましては、ストック型売上であるクラウド利用料の順調な増加に加え、ライセンス販売において消防防災を中心に新規・更新受注があるなど増加要因があった一方で、前事業年度に大型のSI初期開発売上があった反動等が減少要因となり、1,734,668千円(前事業年度比5.3%増)となりました。 各品目の実績は次のとおりであります。 a)クラウド利用料 「NET119緊急通報システム」・「Live119(映像通報システム)」・「Live-X(映像通話システム)」・「DMaCS(災害情報共有サービス)」のほか、行政・警察向けスマートフォンアプリ等の顧客獲得が順調に進み、既存契約の継続に加えて、新規顧客の獲得により契約数が積み上がったため、907,383千円(前事業年度比10.0%増)となりました。 b)クラウド初期構築 「Digi Police」追加機能(国際電話ブロック機能)や民間向けアプリ案件等の受注に係る売上が堅調に推移し、売上高は372,622千円(前事業年度比19.7%増)となりました。 c)SI(初期・保守) 地理情報システムの受託開発・保守に関して堅調に推移したものの、前期の一部大型案件の反動があったことにより、売上高は305,015千円(前事業年度比25.9%減)となりました。 d)その他(初期・保守) 既存顧客からの継続的な受注やデジタル地図等の納品のほか、ライセンス販売にて消防防災を中心に新規・更新受注が増加したため、売上高は149,647千円(前事業年度比51.9%増)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、売上高が伸長する中で外注開発費の抑制及び地図関連費用等の低減など、製造経費の効率的な運用に努めたことにより、534,142千円(前事業年度比36,562千円減)となりました。 売上総利益は、売上高の増加及び売上原価が減少したことに伴い、売上高総利益率は3.9ポイント増加し、1,200,526千円(前事業年度比124,531千円増)となりました。 販売費及び一般管理費は、主に人件費や支払手数料等の増加により、545,397千円(前事業年度比43,540千円増)となりました。 (営業利益) 営業利益は、売上高の増加及び売上原価の減少が販売費及び一般管理費の増加を上回ったことに伴い、営業利益率が2.9ポイント増加し、655,128千円(前事業年度比80,991千円増)となりました。 (営業外収益) 営業外収益は、受取利息、有価証券利息等により16,916千円(前事業年度比6,709千円増)となりました。 (経常利益) 経常利益は、672,045千円(前事業年度比87,700千円増)となりました。 (当期純利益) 当期純利益は、471,599千円(前事業年度比52,825千円増)となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、市場動向による影響等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しており、これらのリスクの発生を抑え、影響を最小限に抑えるよう適切に対応する所存であります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 (流動性と資金の源泉) 当社の所要資金は、主にソフトウエアの製造・販売を行うための投資及び経常の運転資金であり、これらについてはすべて自己資金により対応しております。 当社の当事業年度末の流動比率は692.7%、自己資本比率は89.4%であり、充分な流動性・安全性を確保しております。翌事業年度においては、特記すべき設備投資計画は無く、経常の運転資金は自己資金で賄い、M&Aに要する資金も原則として自己資金で賄う予定であります。一方で、規律を持った金融投資を継続的に実施し、物価上昇等に伴うインフレーション・リスクに適切に対応してまいります。 (財政状態の分析) 当事業年度における財政状態の状況につきましては、上記「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」をご参照ください。 (キャッシュ・フローの分析) 資金需要を満たすための資金は、原則として、営業活動によるキャッシュ・フローを財源としております。 なお、当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、上記「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ⑤ 経営者の経営状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するように努めております。 当社が属する情報サービス産業においては、デジタル庁創設を契機としたデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れが加速し、官民を問わずクラウド化、データ利活用、AI導入等の需要が拡大しています。技術面では、生成AIの急速な進化など、技術革新のスピードは一層加速しており、これらを活用した新たなビジネス機会の創出が期待される一方、顧客ニーズの高度化・多様化への対応が求められています。これらの変化に対応できるIT技術者は慢性的に不足しており、人材の確保と育成が課題となっております。 このような環境下において、当社は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載した各課題への対応を実施することにより、さらなる人的資本の向上を通じた、売上の増大と収益力の向上を目指します。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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  • 中期経営計画2026年5月期決算説明・中期経営計画進捗説明資料2026-07-09

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