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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

総医研ホールディングス

Soiken Holdings Inc.2385 · Growth · サービス業

大学発のバイオマーカー技術を軸に、食品・製薬業界向けの評価試験や素材開発を行う研究開発型企業。

概要

総医研ホールディングスは、大学発の医学研究成果を事業化する持株会社である。5つの子会社を通じて、バイオマーカーを活用した生体評価システム、特定保健指導等のヘルスケアサポート、プラセンタ化粧品、機能性表示食品「イミダペプチド」、ラクトフェリン素材の開発・販売を手掛ける。1994年に大阪で創業し、2003年12月に東京証券取引所マザーズに上場。2025年6月期の連結売上高は48億円、従業員数は81名。科学的根拠(エビデンス)に基づく健康関連商品とサービスの提供を中核とする。

5つの事業セグメントを連結子会社4社が分担

当社グループは、㈱総合医科学研究所(生体評価システム事業・ヘルスケアサポート事業)、㈱ビービーラボラトリーズ(化粧品事業)、日本予防医薬㈱(健康補助食品事業)、㈱NRLファーマ(機能性素材開発事業)の4社を連結子会社とする。非連結子会社に㈱ウイルス医科学研究所があり、ヒトヘルペスウイルスを用いた疲労定量化技術の事業化を目指す。2025年6月期のセグメント別売上高は、健康補助食品が21億2700万円で最大、以下化粧品15億600万円、ヘルスケアサポート6億8800万円、機能性素材開発2億8200万円、生体評価システム2億4200万円。全社費用等を控除した連結売上高は48億4800万円であった。

売上高は2020年6月期の93億円をピークに減少

財務数値の推移をみると、売上高は2012年6月期の15億円から拡大を続け、2020年6月期に93億円のピークを記録した。その後は2021年6月期89億円、2022年6月期93億円と高止まりした後、2023年6月期81億円、2024年6月期52億円、2025年6月期48億円と急減した。純利益は2019年6月期に6億円の黒字を計上したが、2024年6月期には7億円の赤字に転落。2025年6月期は2億円の赤字となった。減収の主因は健康補助食品事業における広告戦略転換と化粧品事業の中国向け販売減少である。一方、ヘルスケアサポート事業は安定した受注基盤を維持し、セグメント利益を確保している。

2度の資本業務提携で中国化粧品市場に参入

2015年5月、中国の化粧品会社Beautyplus Holdings Hongkong Limitedと業務提携・資本提携契約を締結。中国市場向けにプラセンタ化粧品の販路を開拓した。2019年2月には中国の流通企業Hangzhou Golong Holding Co.,Ltd.と資本業務提携を結び、化粧品に加え健康補助食品等の販売も視野に入れた。2025年6月期の化粧品事業卸売部門売上高13億7600万円の大半は中国向けである。前期比2.8%減となったが、これは前期の大口発注の反動減であり、提携関係は継続している。

2007年の持株会社移行でグループ経営を一元化

2007年1月、グループ経営の効率化とコーポレート・ガバナンス強化を目的に持株会社体制へ移行。従来の事業部門を新設分割により㈱総合医科学研究所(現連結子会社)に承継し、当社の商号を株式会社総医研ホールディングスに変更した。これにより子会社の独立性を高め、グループ全体の経営資源を集中投下する体制を整えた。現在、連結子会社4社と非連結子会社1社を統括し、持株会社としての機能を果たしている。

業界の中での役割は大学研究成果を製品化する研究開発型企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
39億円
営業利益
3億円
営業利益率
7.7%
純利益
2億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2022/6
事業売上構成比利益利益率
化粧品44億円49.4%8億円18.2%
健康補助 食品27億円30.3%2億円7.4%
機能性素材開発8億円9.0%2億円25.0%
生体評価 システム5億円5.6%0億円0.0%
ヘルスケアサポート5億円5.6%1億円20.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01食品・製薬業界主力

食品や製薬企業向けに、独自のバイオマーカーを用いた機能性・安全性評価試験サービスを提供。また、バイオマーカーの使用権供与や共同開発を通じて、新たな食薬等の開発を支援している。

主要顧客食品企業、製薬企業

主な製品・サービス2
臨床評価試験サービス
バイオマーカーと生体評価システムを用いて、食品等の機能性や安全性を臨床試験で評価するサービス。
バイオマーカー使用権供与
独自のバイオマーカーや生体評価システムの使用権を企業に供与し、対価を得るビジネス。

02健康保険組合等準主力

医療機関ネットワークを活用し、健康保険組合等が行う疾病予防や健康管理を支援。特定健康診査の受診勧奨や糖尿病の重症化予防サービス等を提供している。

主要顧客健康保険組合

03一般消費者準主力

プラセンタエキスを用いた化粧品と、バイオマーカー技術を活かした健康補助食品を販売。通販や百貨店等を通じて提供している。

主な製品・サービス2
プラセンタ化粧品
プラセンタエキスを使用した独自ブランドの化粧品。通信販売や百貨店等で販売。
イミダペプチド
疲労プロジェクトから生まれた健康補助食品。疲労回復に効果があるとされるイミダペプチドを配合。

04機能性素材・医薬品市場副次

ラクトフェリン等の機能性素材の開発・販売・技術供与や、アスコクロリン誘導体等をシーズとする医薬品開発を行っている。

主な製品・サービス1
ラクトフェリン
機能性素材として知られるラクトフェリンの開発・販売・技術供与。

製品と技術

ヒトヘルペスウイルスを利用した疲労定量化技術

㈱総合医科学研究所が開発した生体評価システム事業の核技術。ヒトヘルペスウイルス(HHV-6、HHV-7)は宿主細胞の健康状態悪化を感知して体液中に逃げ出す性質を持つ。この性質を利用し、唾液や皮膚表面のウイルス発現量を測定することで疲労度を簡便に定量評価する。2003年開始の疲労プロジェクトで基盤技術として活用され、抗疲労候補成分の臨床評価に用いられる。子会社ウイルス医科学研究所が事業化を担当し、診断キットや遺伝子治療用ベクターへの応用も研究中である。

機能性表示食品第一号「イミダペプチド」

疲労プロジェクトから生まれた健康補助食品で、2009年3月に販売開始。2015年4月施行の機能性表示食品制度において、「日常の生活で生じる身体的な疲労感を軽減する」機能性を表示する国内初の製品となった。飲料、ソフトカプセル、錠剤など多様な形状で展開。日本予防医薬㈱が販売を担当し、2025年6月期の健康補助食品事業売上高21億2700万円の主力製品。広告宣伝費の効率化とアップセル施策により、同事業は営業利益9100万円を計上した。

NRLファーマが手掛けるラクトフェリン素材開発

2017年に買収した㈱NRLファーマが担う機能性素材開発事業の中心。ラクトフェリンは母乳由来のタンパク質で、抗菌・抗ウイルス作用、免疫調整作用が知られる。フェムテック関連のOEM商品向けに配合され、新規受注は好調である。一方、原料販売は伸び悩み、2025年6月期の売上高は2億8200万円、営業損失2800万円。アスコクロリン誘導体等の新規化合物シーズの研究開発にも注力しており、当期は研究開発費が増加した。

プラセンタエキスを軸としたビービーラボラトリーズ

2006年に買収した㈱ビービーラボラトリーズが展開する化粧品事業。プラセンタエキスを用いた独自ブランドを持ち、通信販売による直販と百貨店・卸売業者への卸売りを行う。中国市場向けは資本業務提携先の高浪控股(Hangzhou Golong)経由で販売。2025年6月期の売上高は15億600万円(前期比2.7%減)であるが、広告宣伝費の抑制や不採算店舗の閉鎖により営業利益2700万円(前期は1億5200万円の損失から黒字転換)を達成した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

医療・教育の複合型ベンチャー

総医研HDは医療・教育・人材派遣を手掛ける複合型企業。業績悪化により売上高は48億円(2025/6期)に減少し営業赤字が続く。同業のジンジブやイシンと比較すると規模は小さいが、医療機関向け人材紹介と大学・専門学校運営の2軸で差別化を図る。近年はDX支援にも注力するが、収益化途上。財務基盤が弱く、競合に比べて成長鈍化が際立つ。

強み

  • 医師・看護師に特化した人材紹介や派遣で医療業界との強いネットワークを持つ。
  • 医療系専門学校を運営し、卒業生を自社の人材事業に供給する垂直統合モデル。
  • 医療機関向けにクラウド型電子カルテや業務効率化ツールを提供し、デジタル化需要を取り込む。
  • 従業員数が少なく、意思決定が速いため新規事業への素早い展開が可能。

課題

  • 売上高が3期連続減少し営業赤字が続く。早期の黒字化が急務。
  • 同業のジンジブやイシンと比較して際立った競争優位性が見えにくい。
  • 自己資本比率が低く、赤字継続による資金繰り悪化で追加調達が必要となる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が総医研ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17079WDBココ62億円9.1倍
22373ケア2161億円52.2倍
3480Aリブ・コンサルティング60億円11.3倍
49162ブリーチ59億円
5589Aネイス59億円22.3倍
62385総医研ホールディングス58億円27.2倍
77091リビングプラットフォーム58億円14.5倍
82136ヒップ56億円12.6倍
97048ベルトラ56億円
106182メタリアル56億円114.6倍
116049イトクロ56億円21.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

有限会社として創業、3年後に子会社を設立

1994年7月、大阪府堺市に資本金300万円で有限会社総合医科学研究所を設立。医薬品の臨床開発に有用なバイオマーカーと生体評価システムの開発を目的とした。1996年6月には機能性食品の販売等を目的に株式会社日本臨床システム(現日本予防医薬)を設立。2001年4月に本社を大阪府豊中市へ移転し、同年12月に株式会社総合医科学研究所へ組織変更した。2003年6月、大阪市立大学と新規バイオマーカーを用いた疲労等に関する研究委託契約を締結し、同年12月に東京証券取引所マザーズへ上場。同時に疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクトを開始した。

ウイルス技術の子会社設立と化粧品事業への参入

2005年12月、東京慈恵会医科大学の近藤一博教授と共同で株式会社ウイルス医科学研究所を設立。ヒトヘルペスウイルスを用いた疲労定量化技術や遺伝子治療用ベクターの事業化を目指す。2006年1月には博報堂と合弁で株式会社エビデンスラボを設立し、特定保健用食品(トクホ)の市販後調査やマーケティングリサーチに進出。同年7月、化粧品事業への進出を目的に株式会社ビービーラボラトリーズ他2社を買収し、プラセンタエキスを用いた化粧品ブランドを獲得した。

持株会社体制に移行し子会社を再編

2007年1月、グループ経営の効率化とコーポレート・ガバナンス強化を目的に持株会社体制へ移行。当社の事業部門を新設分割により新設の株式会社総合医科学研究所に承継し、当社は商号を株式会社総医研ホールディングスに変更した。同年5月には株式会社日本臨床システムの商号を日本予防医薬株式会社に変更し、同社の株主割当増資を引き受けて連結子会社とした。これにより生体評価システム、ヘルスケアサポート、化粧品、健康補助食品の各事業を子会社が担う現在のグループ体制の基礎が固まった。

中国企業との提携と機能性素材事業への参入

2015年5月、中国の化粧品会社Beautyplus Holdings Hongkong Limitedと業務提携・資本提携契約を締結し、中国市場での化粧品販売を開始。2017年6月にはラクトフェリンを中心とする機能性素材の開発・販売を行う株式会社NRLファーマを買収し、機能性素材開発事業に参入した。これにより疲労関連以外のヘルスケア素材ポートフォリオを拡大した。2019年2月には中国の流通企業Hangzhou Golong Holding Co.,Ltd.と資本業務提携を結び、化粧品に加え健康補助食品等の中国市場販売を目指した。

グロース市場への移行と2020年代の減収

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、マザーズからグロース市場に移行した。2020年6月期に売上高93億円のピークを達成した後、2023年6月期81億円、2024年6月期52億円、2025年6月期48億円と減少した。主因は健康補助食品事業における継続購入顧客へのターゲット絞り込みによる減収、化粧品事業における中国向け販売の減少である。2025年6月期は連結営業損失1億3700万円、当期純損失2億2000万円を計上した。

年表19件を開く

1990年代

  • 1994年7月創業医薬品の臨床開発に有用なバイオマーカー及び生体評価システムの開発を目的として、大阪府堺市に資本金3,000千円をもって有限会社総合医科学研究所を設立。
  • 1996年6月本社を大阪市中央区に移転。機能性食品の販売及び医療用具等の企画・販売を目的として、株式会社日本臨床システム(現・連結子会社)を設立。

2000年代

  • 2001年4月本社を大阪府豊中市に移転。
  • 2001年12月株式会社総合医科学研究所に組織変更。
  • 2002年5月総医研クリニックとの業務提携を開始。
  • 2003年6月大阪市立大学と新規バイオマーカーを用いた疲労等に対する食薬開発とその機能解析に関する研究委託契約を締結。
  • 2003年7月東京都港区に東京支社を開設。
  • 2003年10月疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクトを開始。
  • 2003年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場。
  • 2005年12月ウイルスを用いた疲労バイオマーカー等の事業化を目的として、株式会社ウイルス医科学研究所(現・非連結子会社)を設立。
  • 2006年1月特定保健用食品(以下「トクホ」といいます。)にかかる情報の発信等を行うウェブサイトを介したトクホ等の市販後調査やマーケティングリサーチ等を目的として、株式会社博報堂と合弁で株式会社エビデンスラボを設立。
  • 2006年7月M&A化粧品事業への進出を目的として、株式会社ビービーラボラトリーズ他2社(現・連結子会社)を買収。
  • 2007年1月商号変更グループ経営効率化やコーポレート・ガバナンスの強化等を目的として、持株会社体制へ移行。当社の事業部門を新設分割により分社化し、新設会社として株式会社総合医科学研究所(現・連結子会社)を設立し、当社は持株会社となり商号を株式会社総医研ホールディングスに変更。
  • 2007年5月商号変更医療機関向けの機能性食品等の販売等の事業化を目的として、株式会社日本臨床システムの商号を日本予防医薬株式会社に変更し、同社の株主割当による募集株式の発行を引受け、連結子会社とする。

2010年代

  • 2010年2月東京支社を東京都千代田区に移転。
  • 2015年5月中国市場での化粧品販売に関する協力関係の構築を目的として、中国の化粧品会社Beautyplus Holdings Hongkong Limitedと業務提携並びに資本提携契約を締結。
  • 2017年6月M&Aラクトフェリンを中心とする機能性素材の開発及び販売等を行う株式会社NRLファーマを買収。
  • 2019年2月中国市場での化粧品販売及び健康補助食品等の販売に関する提携関係の構築を目的として、中国の流通企業Hangzhou Golong Holding Co.,Ltd.と資本業務提携契約を締結。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    エビデンス活用事業の推進

    長年培った食品評価試験や疲労プロジェクトのノウハウを活かし、エビデンスの取得・構築・活用事業に注力する。

  2. 02

    独自性のある商品の開発販売

    バイオマーカー技術を活かし、抗疲労やフェムテック領域で健康補助食品・化粧品を開発。他社との提携で販路開拓しヒット商品に育てる。

  3. 03

    総合ヘルスケアプラットフォーム構築

    オンライン診療・健康相談・検査・PHR・医薬品販売等を統合し、いつでもどこでも適切な医療・健康サポートを受けられるプラットフォームを構築する。

  4. 04

    海外展開の推進

    アジア市場に向け、提携先と共同で健康補助食品を開発・EC販売し、中国などでの販路拡大を図る。

  5. 05

    戦略的M&A・業務提携

    医療DX分野での買収やプラットフォーム充実のための業務提携を積極的に実行し、事業拡大と経営資源の最適配分を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で81人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は816万円で、9期前と比べて+28.4%平均年齢は46.0歳、平均勤続年数は4.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月78
2017年6月86
2018年6月97
2019年6月63646.03.0101
2020年6月68247.04.0105
2021年6月71547.04.0104
2022年6月71348.04.0100
2023年6月69249.03.098
2024年6月71646.03.090−667
2025年6月81646.04.081−123

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 大阪府豊中市6百万円
健康補助食品
東京支社 — 東京都千代田区2百万円
ヘルスケア サポート
本社 — 大阪府豊中市1百万円
会社統括業務
本社 — 神奈川県川崎市高津区0百万円
機能性 素材開発
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱総合医科学研究所(注)3
    大阪府豊中市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ビービーラボラトリーズ(注)3
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本予防医薬㈱(注)3
    大阪府豊中市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱NRLファーマ
    神奈川県 川崎市高津区 · 連結子会社
    議決権98.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は39億円営業利益3億円前期と比べると減収で、売上が-18.8%。

売上高
-18.8%
39億円
営業利益
3億円
純利益
2億円
営業利益率
7.7%
前期比 +9.8%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高33億円39億円
営業利益3億円3億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は15億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−28.6%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q24520.83
2023年4Q150
2024年1Q11−5−45.5−5
2024年2Q1700.00
2024年3Q10−1−10.0−1
2024年4Q1400.0−1
2025年2Q27−2−7.4−2
2025年4Q2114.80
2026年2Q2428.32
2026年4Q1516.70

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は15億円から39億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.7%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月15−2−2
2013年6月2011
2014年6月2300
2015年6月2500
2016年6月3220
ラクトフェリンを中心とする機能性素材の開発及び販売等を行う株式会社NRLファーマを買収。
2017年6月4132
2018年6月5532
2019年6月7696
2020年6月93117
2021年6月8996
2022年6月93138
2023年6月8175
2024年6月52−6−6−11.5−7
2025年6月48−1−1−2.1−2
2026年6月39337.72

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高39億円のうち、営業利益として残るのは3億円7.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金92.3%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.7%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+0.1pt
7.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.1pt
5.1%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが6億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は50億円で、売上の12.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月−21−118
2013年6月120321
2014年6月−1−2−318
2015年6月−13220
2016年6月2−21021
2017年6月113−11433
2018年6月−10−3−130
2019年6月5−3−1231
2020年6月87−11545
2021年6月−10−1−143
2022年6月21−2−11960
2023年6月−12−1159
2024年6月−90−3−948
2025年6月6−40250

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は68億円。このうち返さなくてよい自己資本が60億円で、自己資本比率は88.4%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月4139294.1
2013年6月4340393.9
2014年6月4341294.3
2015年6月4441394.0
2016年6月4943685.7
2017年6月5547878.8
2018年6月56461079.6
2019年6月63521179.5
2020年6月74581675.7
2021年6月7162984.5
2022年6月85681778.3
2023年6月82721084.6
2024年6月6962789.7
2025年6月6860888.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
50億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
22億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中91位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中518位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-18.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥221で、1年前と比べて+18.2%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥221-1.3%1ヶ月+3.3%1年+18.2%時価総額58億円
過去52週の値幅
安値¥180高値¥325

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)27.2倍
PER (会社予想)23.1倍
PBR0.95倍
配当利回り4.52%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

事業構造改革による収益立て直しの成否が最大の焦点。強気派は遠隔医療市場の成長性と新サービスの展開を評価。弱気派は2024/6期の大幅減収・営業赤字、2025/6期も赤字継続予想から、回復には時間がかかるとみる。

プラスに働く材料7
  • 遠隔医療成長

    ポストコロナで遠隔医療需要拡大期待

  • 新サービス

    新プラットフォーム投入で収益源多様化

  • 会社側の改革

    不採算事業整理とコスト削減推進中

  • 営業赤字縮小、黒字化目前2026年6月期影響

    営業損失が前年比5億円改善の-1億円、黒字化まであと一歩

  • コスト削減効果の顕在化継続影響

    売上高減少下でも損失幅縮小、固定費削減で収益改善

  • 新規事業の成長期待2026年〜影響

    医療関連サービスの新展開で売上反転の可能性

  • 株価バリュエーションの割安感不定影響

    PER約32倍と高めだがPBR0.9倍と割安、業績改善でPER低下期待

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化

    2024/6期営業赤字11.54%、減収続く

  • 赤字継続

    2025/6期も営業赤字予想

  • 競合ひしめく

    遠隔医療・電子カルテ市場は大手・新興が乱立

  • 売上高の減少継続継続影響

    2025年6月期売上48億円、前期比7.7%減、需要減少で更なる低下懸念

  • 営業赤字長期化リスク2026年6月期影響

    黒字化が遅れれば資金繰り悪化、自己資本減少

  • 競争激化による価格圧力不定影響

    サービス単価下落で売上高さらに減少の可能性

  • 大口顧客の喪失リスク不定影響

    売上高が小規模、主要顧客の離脱で業績に大打撃

次の決算で確かめる点
売上高推移
減収基調が継続か、反転の兆しを見極める
営業損益
赤字解消の時期と水準が再生の鍵
遠隔医療契約数
注力事業の成長性を測る重要指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.52%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
4.52%
いまの株価に対して
配当性向
29.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月118.1
2018年6月2100.087.3
2019年6月4100.093.9
2020年6月525.084.6
2021年6月50.045.4
2022年6月50.066.9
2023年6月50.091.9
2025年6月50.029.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ13,441人。区分でいちばん多いのは個人・その他72.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が0.8%を占め、残る99.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他74.485.475.371.773.772.8
外国法人12.64.019.520.820.222.1
証券会社2.76.23.23.34.33.9
事業法人3.13.61.33.01.20.6
外国人個人0.00.10.10.60.30.5
金融機関7.20.80.60.70.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01GOLONG HOLDING CO.,LIMITED (常任代理人 三田証券株式会社)17.68
02梶本 修身16.92
03INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブブローカーズ証券株式会社)2.20
04天野 謙二郎1.35
05山下 敬弘1.32
06細川 陽介1.03
07市川 敏夫0.84
08大和証券株式会社0.76
09藤元 道夫0.69
10林 一弘0.69

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+215%、1株純資産は14期で+55%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月−7148
2013年6月31541.8113.9
2014年6月11560.6212.1
2015年6月−0158
2016年6月21621.1179.9
2017年6月71674.346.318.1
2018年6月81724.5107.887.3
2019年6月2119111.732.693.9
2020年6月2821413.818.984.6
2021年6月212319.721.245.4
2022年6月3125412.810.966.9
2023年6月172666.617.491.9
2024年6月−25238
2025年6月−823029.2
2026年6月8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
石神賢太郎取締役 会長5321,700
角田真佐夫代表取締役 社長49
梶本修身取締役(非常勤)644,426,800
奥野貴人取締役 財務部長493,100
中島正和取締役524,200
山本博幸取締役734,200
林一弘監査役(常勤)73180,000
市田直志監査役40
古谷礼理監査役57

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5676713
社外取締役514143
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,362字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(㈱総医研ホールディングス)及び子会社5社により構成されており、生体評価システム事業、ヘルスケアサポート事業、化粧品事業、健康補助食品事業及び機能性素材開発事業を主たる業務としております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の各事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (生体評価システム事業) 生体評価システム事業は㈱総合医科学研究所が営む事業であり、大学の研究成果を導入することにより、身体や病気の状態を客観的かつ定量的に評価するための指標であるバイオマーカーとそれを利用した生体評価システムの研究開発を行い、その技術を応用して、従来は適正な評価方法が存在しなかったために有効な食品や医薬品等の開発が不可能であった病態や疾病等に関して新たな食薬等の市場の開拓を行う事業であります。 具体的な事業構造は以下のように区分されます。 ① 評価試験事業:開発したバイオマーカー・生体評価システムを用いて、食品等の機能性・安全性等に関する臨床評価試験及びこれに付随するサービスを提供する事業 ② バイオマーカー開発事業:当社グループ独自のバイオマーカー・生体評価システムの使用権を食品企業や製薬企業等に供与して対価を得る、開発したバイオマーカー・生体評価システムを用いて食品企業や製薬企業等と共同で新たな食薬等を開発する事業 ㈱ウイルス医科学研究所(非連結子会社)は、2005年12月8日に東京慈恵会医科大学の近藤一博教授と共同で設立した子会社であり、近藤教授の研究成果であるヒトヘルペスウイルスを用いた疲労定量化技術(※1)や遺伝子治療用ベクター(※2)等の事業化を目指しております。 (ヘルスケアサポート事業) ヘルスケアサポート事業は㈱総合医科学研究所が営む事業であり、当社グループの有する医療機関ネットワークを活用し、各種健康診断や特定保健指導に関する業務受託、主に被扶養者を対象とする特定健康診査の受診勧奨サポート、糖尿病の重症化予防サービス等、健康保険組合等が行う疾病予防及び健康管理への様々な取り組みを支援するサービスを提供しております。 (化粧品事業) 化粧品事業は㈱ビービーラボラトリーズが営む事業であり、プラセンタエキスを用いた独自商品ブランドを展開しており、通信販売による直販及び有名百貨店や卸売業者等への卸売りを行っております。 (健康補助食品事業) 健康補助食品事業は主に日本予防医薬㈱が営む事業であり、当社グループが有するバイオマーカー技術、食薬開発にかかるノウハウや経験等を活かした独自性ある健康補助食品の販売を行っており、疲労プロジェクトから生まれた製品である「イミダペプチド」を主力商品としております。 (機能性素材開発事業) 機能性素材開発事業は㈱NRLファーマが営む事業であり、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材の開発、販売及び技術供与並びにアスコクロリン誘導体等の化合物をシーズとする医薬品開発等を行っております。 <用語解説> ※1 ヒトヘルペスウイルスを用いた疲労定量化技術について ヒトが疲労したり、体調が悪くなったりした場合に、口唇ヘルペスや帯状ヘルペス(帯状疱疹)を発病しやすくなることは経験的に知られています。通常のウイルスは、宿主である細胞が死滅すると自らも死滅するのに対して、ヒトヘルペスウイルス(HHV-6及びHHV-7)は、宿主細胞の健康状態の悪化を感知して細胞の外、特に唾液や皮膚の表面に逃げ出す性質を有しており、これが口唇ヘルペスや帯状ヘルペスを発病するメカニズムに深く関与していると考えられます。本技術は、このヒトヘルペスウイルスの性質を利用し、体液中のヒトヘルペスウイルスの発現量を測定することにより、日常における疲労度を簡便かつ定量的に評価できる方法です。疲労プロジェクトにおいてもその有用性が確認されており、医療の現場や医薬品・食品等の臨床評価だけでなく、診断キットの開発による疲労度の自己モニタリングの実現にも繋がる技術として期待されます。 ※2 ヒトヘルペスウイルスを用いた遺伝子治療用ベクターについて 遺伝子治療においては、治療用遺伝子を治療の対象となる細胞に届け、その細胞の中に放出する技術が必要になります。体外から治療の対象となる細胞に治療用遺伝子を運ぶ役割をするのが「ベクター(運び屋)」です。ウイルスは、細胞に感染し、その細胞内に自らの遺伝子を放出して増殖をする性質を有していますが、このウイルスの性質を利用して、無害化したウイルスに治療用遺伝子を閉じ込め、細胞内に届ける技術を「ウイルスベクター」といいます。従来、ウイルスの感染能力を利用するウイルスベクターは、治療用遺伝子の導入効率は高いものの安全性の面で劣るとされていましたが、本技術は、ヒトに持続的に潜伏感染する、もともと病原性の低いウイルスであるヒトヘルペスウイルス(HHV-6及びHHV-7)を利用した導入効率と安全性の両面で優れたベクターであり、癌やAIDS等の遺伝子治療への応用が期待されます。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) 無印 連結子会社 ※ 非連結子会社で持分法非適用会社
経営方針・対処すべき課題5,571字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループの企業理念は「医科学の研究成果を事業化し、人々の健康で安全な生活の実現に寄与する」であり、当社グループは、医学分野における大学の研究成果を人々の生活の身近なところで開花させることによって、人々の健康で安全な暮らしを実現し、医療費の抑制や生活快適性の向上等に貢献することを目指しております。 当社グループは、大学の研究成果を活かして創出するエビデンス(科学的根拠)に基づき、国民の健康の維持及び増進並びに医療資源の効率的活用等に資するサービスや商品を開発し、提供してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業としての成長過程にあることに鑑み、安定的かつ継続的な成長を確保するための事業基盤を強化しつつ、事業規模の拡大を通じて企業価値を高めることを経営上の目標としております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 国民の健康意識の高まりや医療の適正かつ効率的な運用を目指す「EBM」(Evidence Based Medicine=科学的根拠に基づく医療)の概念の普及にともない、医薬、食品、化粧品、ヘルスケア関連サービス等の様々な領域において、エビデンスを求める流れが強まっております。同時に、超高齢化社会を迎え、慢性疾患の増加によって、医療資源の逼迫、医療費の増大は大きな社会課題となっております。こうした課題の解決に重要な役割を果たすものは、WHO(World Health Organization=世界保健機関)が「個人が自らの健康を維持・増進し、軽度の疾病・症状を自己判断で治療するために医薬品等を適切に選択・使用すること」と定義するセルフメディケーションであると考えております。セルフメディケーションは①医療資源の持続性、②医療費抑制、③予防医療の促進による国民のQOL向上という三つの社会的価値を生みます。これらの実現には「正確な健康情報」、「適切な医薬品・機能性食品利用」、「行動変容支援」の三位一体のアプローチが必要であり、医療DXはこれらを①健康情報のアクセス向上、②データに基づく健康管理、③オンライン医療の普及によって加速させる鍵となります。 当社グループは、高度な医学的背景と研究開発力、エビデンスの取得や権威付けのノウハウや経験、医師及び各種の医師組織とのネットワーク、大学発企業としての中立性・公益性等の特長を活かし、セルフメディケーション商品の開発及び販売、予防から治療、健康リテラシーの向上までをサポートする「総合ヘルスケアプラットフォーム」の構築に注力し、国民の健康の維持及び増進並びに医療資源の効率的活用等に資するサービスや商品を開発し、提供してまいります。 具体的な戦略は次のとおりであります。 ① エビデンスの取得、構築及び活用に向けた事業の推進 当社グループは、長年にわたり主にトクホの許可取得を目的とした食品の評価試験や市販後調査、疲労プロジェクト等を通じて、エビデンスの取得、構築及び活用に向けた事業を行ってまいりました。当社グループでは、これまでに培ったノウハウや経験、インフラ等を活用し、当社グループの特長を発揮できる事業領域として、今後ともこれらの事業に注力してまいります。 ② エビデンスに基づく独自性のある商品の開発及び販売 疲労プロジェクトは、「疲労」を客観的に定性化・定量化するための評価システムを確立し、これまで適正な評価方法が無かったために有効性を評価することが不可能であった抗疲労候補成分等について、その効果を検証することによって抗疲労トクホ及び抗疲労医薬品を世に送り出すことを目指すものであります。疲労プロジェクトの成果につきましては、当社グループの日本予防医薬㈱を含め、既に複数の参加企業が、臨床試験の実施等を経て事業化に成功し、商品の発売に至りました。 また、疲労プロジェクトで創出された製品である「イミダペプチド」は、2015年4月に施行された機能性表示食品の届出が受理され、「日常の生活で生じる身体的な疲労感を軽減する」という機能性を表示することができる我が国で初めての製品となりました。 当社グループでは、今後とも、「イミダペプチド」と同様、当社グループの特長であるバイオマーカー技術やノウハウ等を活かして、食品・製薬企業等と共同で臨床的メリットに富む独自性の高い健康補助食品や化粧品等を開発し、エビデンス構築と権威付けのための医学界や医療機関のネットワークの活用、エビデンスに基づく付加価値の創出や普及活動、販売力のある他社との提携による販売ルートの開拓等を通じてヒット商品に育ててまいります。 ③ 総合ヘルスケアプラットフォームの構築 当社グループは、医療DX・健康経営支援を推進し、高齢化や医療従事者不足、海外駐在員の健康不安の深刻化など、医療アクセスを取り巻く課題が多様化する中、オンライン健康相談サービス、オンライン診療サービス、疾病管理サービス、セカンドオピニオンサービス、郵送検査、PHR(Personal Health Record)の活用を組み合わせ、健康補助食品、OTC医薬品、漢方薬、機能性化粧品の販売を統合したセルフメディケーションサービスを展開し、「いつでも、どこでも、自分に合った医療と健康サポートを受けられる総合ヘルスケアプラットフォーム」の構築を進めてまいります。この「総合ヘルスケアプラットフォーム」は、当社グループが保有する専門医のネットワークの活用、ヘルスケアサポート事業における健康保険組合等の健康経営を重視した顧客層、フェムケア機能性素材であるラクトフェリンや疲労感軽減の機能を保有するイミダペプチドなどの素材を含め当社グループのヘルスケア関連ノウハウとオンライン健康相談サービスを提供する株式会社Medifellow、女性特有の健康課題に対応した法人向けヘルスケアアプリWellflowを提供するFlora株式会社など様々な資本又は業務提携先のサービスを連携させ、さらにコンテンツを充実させることで唯一無二のプラットフォームとして事業展開を図ります。 ④ 海外展開 当社グループでは、2019年2月に中国の流通企業である杭州高浪控股有限公司(現高浪控股股份有限公司)との間で資本業務提携を実施し、化粧品事業において中国市場での事業展開を行っておりました。化粧品事業は、中国市場から撤退し、国内市場における主力製品であるプラセンタ製品に注力する方針としておりますが、高浪控股股份有限公司のグループ会社であるGlobal Beauty Technology株式会社との間で、中国を中心としたアジア市場に向けたサプリメント等の健康補助食品の製造等及び購買に関する製造等委託購買基本契約を締結し、中国をはじめとするアジア市場において、EC販売等のノウハウ及び販路を保有する高浪控股股份有限公司グループと共同にて、アジア市場のニーズに即した新たな健康補助食品の開発を行い、アジア市場での健康補助食品事業の販路拡大を図ってまいります。 ⑤ 戦略的なM&A及び業務提携等の推進 当社グループは、各事業においてこれまで様々な外部の主体との業務提携等を推進してまいりました。 当社グループでは、今後も、既存事業の事業領域の拡大及び総合ヘルスケアプラットフォームの構築に向けて、医療DXを中心としたヘルスケア事業領域における積極的なM&Aでの買収による事業拡大、総合ヘルスケアプラットフォームにおけるコンテンツの充実のための業務提携等、各事業でのシナジー効果が期待できる企業等との間で戦略的なM&A及び業務提携等を行い、業容の拡大及び経営資源の最適配分等を図る方針であります。 (4)優先的に対処すべき事業上の課題 当社グループは、2024年6月期において、化粧品事業の大幅な減収や健康補助食品事業の収益率の低下を主要因として、経常損失を計上し、厳しい経営環境となりました。 この状況に対し、当社グループは、2025年6月期を「構造改革」の連結会計年度として位置づけ、新経営体制のもと、将来の持続的成長に向けた研究開発や新サービス構築などの先行投資を積極的に実施しながら、グループ全体の収益性改善に取り組んでまいりました。根幹たる「エビデンス」を様々な領域で構築、活用することにより、人々の健康で安全な暮らしを実現し、医療費の抑制や生活快適性の向上等に貢献することに立ち返り、これまでの医療界・医学界との幅広いネットワークを活かし、抗疲労事業やフェムテック事業の領域への事業展開に向けて研究開発に注力する方針として、資本業務提携や共同開発などの取組みや新たなバイオマーカーやラクトフェリンの更なる活用に向けた研究開発等を行うとともに、化粧品事業及び健康補助食品事業における販売促進・広告宣伝の費用対効果の向上や当社グループ全体の収益性改善に取り組んでまいりました。 構造改革は着実に進展しており、その成果として複数の事業で営業利益黒字化を達成しました。あわせて、連結業績における営業損失も大幅に縮小しており、収益性の改善は確実に進んでおります。当社グループは今後、「選択と集中」を方針として、構造改革の継続とともに医療DXを中心としたヘルスケア事業領域への経営資源の集中を図ってまいります。 ① 研究開発投資 当社グループの原点である「医科学の研究成果を事業化し、人々の健康で安全な生活の実現に寄与する」という経営理念に立ち返り、これまでも取り組んでまいりました疲労プロジェクトを基礎とした抗疲労領域及び機能性素材開発事業におけるフェムテック領域において更なる研究開発投資が重要と考えております。こうした研究開発投資によって、新たな製品の開発を進めてまいります。 これらの研究開発においては、大学の研究成果の導入が不可欠であり、大学との関係性の維持・強化が重要であります。従来からの大学及び大学研究者との良好な関係の継続、大学における研究成果を導入した事業展開を行ってきた実績に基づく精力的な大学への働きかけを継続して実施してまいります。 ② 総合ヘルスケアプラットフォームの構築 当社グループは、医療DXを中心とした「いつでも、どこでも、自分に合った医療と健康サポートを受けられる総合ヘルスケアプラットフォーム」の構築を進める方針であります。当該プラットフォームの構築に際しては、データセキュリティとサイバーセキュリティの確保、エビデンスに基づくアルゴリズム設計、プライバシー保護、薬機法等の医療関連法令や規制への適合のみならず、十分な倫理的配慮も必要であり、法令遵守を徹底してまいります。 ③ 知的財産権への対応 当社グループでは、研究開発の成果として生ずる成分や製品等について、大学研究者等との共同又は当社グループ単独にて特許権その他の知的財産権を取得することにより、その権利の確保を図っております。また、当社グループの事業に必要な大学研究成果が当社グループ以外で利用されることを防ぐため、当該研究成果について、一定の対価を支払う代わりにその特許を受ける権利の一部を譲り受け、発明者と当社の共同で特許を出願することも行っております。また、国内外ともに、当社グループが有する独自性の高い製品の模倣品による被害を防ぐため、商標登録、意匠登録等を適切に行い、権利保全を図る必要があります。 以上のようなことから、当社グループは、引き続き知的財産権を戦略的に取得又は活用してまいります。 ④ 人材戦略及び組織体制の最適化 当社グループは、「選択と集中」を方針として、構造改革の継続とともに医療DXを中心としたヘルスケア事業領域への経営資源の集中を図るために事業ポートフォリオの見直しを実施します。事業ポートフォリオの再構築は、医療DXを中心としたヘルスケア事業領域への集中に加えて、中国市場に大きく依存した化粧品事業を縮小し、また、既存の健康補助食品事業をセルフメディケーション支援通販事業として強化を図るなど大幅な変更となります。事業ポートフォリオの再構築のタイミングにおいて、人的資源の最適化を図り、効率的な事業運営体制を構築するとともに、グループ全体として大きな転換期を迎える中、既存の各社員のライフプランにおける新たなキャリアの支援の一環として希望退職制度を実施し、人的資源の最適化を図り、効率的な事業運営体制を構築してまいります。 ⑤ 医療機関ネットワークの拡充及び整備 当社グループでは、特定保健指導の受託等におきまして、医療機関とのネットワークを重要な事業基盤としております。 当社グループでは、医療機関ネットワークのさらなる拡充に加え、構築した医療機関ネットワークを効率的に運用するためのインフラの整備も進めてまいります。 ⑥ M&A・業務提携の推進 当社グループは、医療DXを中心としたヘルスケア事業領域における積極的なM&Aでの買収による事業拡大、総合ヘルスケアプラットフォームにおけるコンテンツの充実のための業務提携の推進を方針としており、シナジーを生み出す候補企業又は候補事業のリサーチ、リストアップを迅速に実施する体制を構築し、対象となる企業又は事業に適切なアプローチを行うことで、M&A・業務提携を推進してまいります。
事業等のリスク7,540字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスクの存在を認識した上で、その発生を未然に防ぎ、かつ、万が一発生した場合でも適切に対処するよう努める所存でありますが、当社株式への投資判断は、本項及び本資料中の本項以外の記載も併せまして、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 評価試験事業について 評価試験事業の受注は食品・製薬企業等におけるトクホや機能性表示食品等の新規開発が前提となりますが、昨今、血圧や血糖値等といった一般的な健康表示のトクホの開発が一巡したこと等を背景として、新規の開発案件が減少する傾向が続いております。もともとトクホや機能性表示食品等を開発できるほどの開発力や資金力等のある企業の数も多いとは言えず、そのような企業の経営環境、経営方針、事業戦略、予算等の動向により、今後とも現在のような傾向が続き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 研究開発について 当社グループは、身体や病気の状態を客観的かつ定量的に評価するための指標であるバイオマーカーとそれを利用した生体評価システムを開発し、従来は適正な評価方法が存在しなかったために開発が不可能であった病態や疾病等に関して、新たな特定保健用食品、機能性表示食品や医薬品等を世に送り出すことを目指しており、疲労プロジェクトを始め、「評価システムの確立による新たな食薬市場等の開拓」というビジネスを様々な病態等をターゲットとして展開しております。また、当社グループにおいては、バイオマーカー及びそのバイオマーカーを利用した生体評価システムの開発に留まらず、当社グループ独自の食品、化粧品、機能性素材等の新規開発にも取り組んでおります。このような研究開発には相当の費用と時間を費やすことになりますが、必ずしも事業化に成功する保証はなく、また仮に事業化に成功した場合でも、期待どおりの収益が得られる保証はありません。ターゲットとする分野の設定、商品の企画及び研究開発費用の支出には、その採算性に十分注意を払いますが、事業の多様化や研究領域の拡大を背景として、今後、研究開発費用が増加する可能性があり、それにより当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 加えて、当社グループでは、消費者・生活者のニーズを実現するために必要な大学発研究成果を収集し、選択的に利用するという形態にて研究開発活動を行っておりますが、何らかの原因により必要な研究成果について当社グループへの提供が受けられない場合や、不可欠な研究成果について過大な対価を求められた場合等には、当社グループの事業運営に悪影響が生ずるおそれがあります。 (3) 知的財産権について 開発したバイオマーカー及び生体評価システム並びにそれらにより開発された成分や製品等について、その権利を保全するため、特許権その他の知的財産権を確保することは極めて重要であると考えられます。また、当社グループでは、当社グループの事業に必要と考えられる大学研究者の発明について、その特許を受ける権利の一部を譲り受け、共同で特許出願することにより、当該発明が当社グループ以外で実用化されないようにしております。 当社グループは、今後も、知的財産権を戦略的に取得または活用していく方針でありますが、特許等を申請した全ての研究成果について必ずしもその権利を取得できるとは限りません。また、より優れた研究成果が当社グループ以外で生まれた場合には、当社グループの研究成果が淘汰される可能性があります。 (4) 代表取締役社長の角田真佐夫について 当社の代表取締役社長の角田真佐夫は、医療機器・医薬品販売を事業とするバイオテック会社を経て当社グループに入社し、ヘルスケアサポート事業を新規に立ち上げ、多数の特許を保有する機能性素材の研究開発を行う機能性素材開発事業の事業責任者も兼務し、2024年9月に代表取締役社長に就任いたしました。 当社グループは、昨今の事業環境に鑑み、根幹たる「エビデンス」を様々な領域で構築、活用することにより、人々の健康で安全な暮らしを実現し、医療費の抑制や生活快適性の向上等に貢献することに立ち返り、これまでの医療界・医学界との幅広いネットワークを活かし、セルフメディケーション商品の開発及び販売、予防から治療、健康リテラシーの向上までをサポートする「総合ヘルスケアプラットフォーム」の構築に注力する方針とし、事業の選択と集中を図っており、同取締役は、このような当社グループの経営及び事業運営全般において中心的な役割を果たしているため、何らかの理由により同取締役の当社業務の遂行が困難となった場合には、当社グループの事業戦略や経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 (5) 取締役の梶本修身について 当社の取締役梶本修身は、当社の創業者であり、大学の研究医として当社を創業して以来、「精神検査方法及び精神機能検査装置(ATMT)」の開発、大学及び大学研究者とのネットワークの構築や維持も含め、ビジネスモデル構築やノウハウ蓄積の中心的役割を担ってきました。 当社グループは、事業運営において組織的対応の強化を図ってまいりましたが、大学及び大学研究者との関係を根拠とした高い学術レベルを事業の背景としておりますので、大学及び大学研究者とのネットワークの構築や維持及び当社グループが生み出す成果物への権威付け等の点において、同取締役は極めて重要な役割を果たしております。この点につきましては、当社グループは、以前から組織的対応の強化等により、学術面における同取締役への依存度を低下させるべく体制の整備を進めております。しかし、何らかの理由により同取締役の当社業務の遂行が困難となった場合には、当社グループの事業戦略や経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 (6) 大学との関係について 当社グループは大学の研究成果を導入することによって事業を行っておりますので、大学との関係が重要な事業基盤となりますが、この点について以下のようなリスクがあると考えております。 国立大学の独立行政法人化の根拠法となる国立大学法人化法や、公務員である大学の研究者が適用を受ける国家公務員法、地方公務員法、人事院規則等の改廃、または関係当局の運用の変化等の影響を受ける可能性があります。また、国公立大学の独立行政法人化にともない、大学が生み出す知的財産等の取り扱いの変化、研究の委託や研究成果の提供の対価についての見直し等、今後、民間企業と大学との関係に変化が生じる可能性があり、当社グループの事業にも影響を与えるおそれがあります。 当社グループは、大学研究者に対して、寄付金の形態で当社グループにとって有用と思われる研究について資金供与を行うことがありますが、形式上は寄付金であることから、研究成果として生まれたものに関して、必ずしも当社グループが利益を享受できないおそれがあります。 (7) 組織体制の最適化について 当社グループ事業におきましては、医学及び薬学等の分野での専門性の高い人材の配置が不可欠であり、また、事業の多様化や拡大に対応してマーケティング、国内外営業、国際業務、内部管理等の幅広い人材の配置を最適化させる必要があります。当社グループでは、効率的な事業運営体制の構築を目的として、人材配置の最適化を図る方針であります。しかしながら、人材配置の最適化が計画通りに進まない場合には、当社グループの業務及び事業運営に支障をきたすおそれがあります。 (8) 訴訟リスクについて 当社グループは、バイオマーカー等に関する研究開発及びその事業化を推進しておりますが、他社が当社グループと同様の研究開発を行っている可能性も皆無ではないため、他社の知的財産権を侵害し、その結果訴えを提起されることがないとはいえません。その場合は当社グループの事業戦略及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしましても、そのような事態を未然に防止するため、事業展開にあたっては特許事務所等を通じた特許調査を実施しており、当社グループの特許が他社の特許に抵触しているという事実は認識しておりません。しかしながら、当社グループのような研究開発型企業にとって、知的財産権侵害の発生を完全に回避することは困難であります。 (9) 配当政策について 当社グループは株主に対する利益還元を経営上の最重要課題の一つと位置づけており、将来の研究開発活動や事業基盤の拡充、業務体制の強化等のための内部留保充実の必要性等を総合的に勘案しつつ、安定的な配当を通じて、株主への利益還元を図りたいと考えておりますが、業績動向等によっては減配や無配となる可能性があります。 (10) 化粧品事業について 当社グループでは、連結子会社の㈱ビービーラボラトリーズが化粧品事業を行っており、同社は2026年3月末日までに事業活動を終了し、解散及び清算を行う予定でありますが、プラセンタ製品に関する化粧品事業は同じく連結子会社の日本予防医薬㈱が日本国内において行います。当該事業には次のようなリスクがあります。 ① 運転資金の増加 化粧品事業においては、販売に先立って、原材料の購入や製品製造外注委託費の支払等が発生するため、販売代金の回収までの期間についての運転資金が必要になり、当社グループの運転資金が増加することとなります。 ② 与信リスク 化粧品事業の販売先は、個人顧客への通信販売及び卸先への卸売上に大別されますが、これらの販売チャネルの何れの場合にも、販売代金の回収不能という事態が起こり得ます。当社グループでは、卸売上先については、信用調査会社の活用や、また特に海外あるいは大口の取引先からの受注に対しては、前金対応を図る等して与信リスク回避に努めている一方で、相当の貸倒引当金を計上し貸倒れの発生に備えておりますが、当該貸倒引当金の額を上回る貸倒れが発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 ③ 在庫リスク 化粧品事業においては、原材料の発注及び製品製造外注委託について、市場の需要動向や商品在庫状況等を勘案した上での見込み発注を行っております。そのため、常に販売計画等とその実績との乖離要因を把握し、適正在庫の維持に努めておりますが、競合他社との競争激化、消費者の需要の動向等の要因により販売計画と実績との乖離が顕著に発生した場合には、結果として商品在庫の陳腐化等により商品評価損を計上する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 ④ 海外販売 ㈱ビービーラボラトリーズが行う化粧品事業は、2026年3月末日までに事業活動を終了する予定でありますが、現状、国内市場だけでなく、中国、ロシア、台湾、香港、シンガポール、韓国等の海外市場での販売も行っており、特に中国市場向け商品が売上高の大部分を占めております。 海外販売については、現地の法規制や行政当局の運用、商慣習等が国内とは異なるほか、顧客の信用力等の情報収集にも限界があることから、不測の損害が発生したり、期待通りの業績が計上できない恐れがあります。また、何らかの理由により売上高の大部分を占める中国市場向け商品の販売が落ち込んだ場合には、㈱ビービーラボラトリーズが行う同事業の業績が大きく悪化する恐れがあります。 (11) 健康補助食品事業について 当社グループでは、主に日本予防医薬㈱が健康補助食品事業を行っており、当社グループが有するバイオマーカー技術、食薬開発にかかるノウハウや経験等を活かした独自性ある健康補助食品を開発し、販売しております。現在は、疲労プロジェクトから生まれた製品である「イミダペプチド」の飲料及びソフトカプセルを主力製品とし、通信販売による直販及びドラッグストア等への卸売りを展開しております。健康補助食品事業も、基本的な事業構造は化粧品事業と類似していることから、上記(10)と同様に運転資金の増加に関するリスク、与信リスク、在庫リスクを抱えております。 「イミダペプチド」につきましては、主に広告宣伝費を投下して通信販売の顧客を獲得することによって販売の増加を図っており、現状、定期顧客数も安定的に推移しておりますが、競合他社との競争激化、消費者の需要の動向等の要因により、想定通りに顧客獲得が進まない場合は、当該事業の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、「イミダペプチド」は主成分を鶏むね肉から抽出しており、原料となる鶏むね肉の仕入価格が大幅に高騰する状況や鶏むね肉の供給が不足する状況が生じた場合、製造原価が増加することによって今後の当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 同事業は今後「セルフメディケーション支援通販事業」として強化し当社の強みである抗疲労成分「イミダペプチド」を中心に、OTC 医薬品、医薬部外品、漢方薬などセルフメディケーション関連の新商品を順次投入し、製品ポートフォリオの多角化を企図しており、これらの商品開発が想定どおりに進捗しなかった場合、同事業の業績が悪化する恐れがあります。 加えて、日本予防医薬㈱は高浪控股股份有限公司のグループ会社であるGlobal Beauty Technology株式会社との間で、中国を中心としたアジア市場に向けたサプリメント等の健康補助食品の製造等及び購買に関する製造等委託購買基本契約を締結し、中国をはじめとするアジア市場において、EC販売等のノウハウ及び販路を保有する高浪控股股份有限公司グループと共同にて、アジア市場のニーズに即した新たな健康補助食品の開発を行い、アジア市場での健康補助食品事業の販路拡大を図ってまいります。これらの海外販売においては、上記(10)と同様に海外販売に関するリスクが存します。 (12) ヘルスケアサポート事業について ㈱総合医科学研究所が行うヘルスケアサポート事業は、当社グループの有する医療機関ネットワークを活用し、各種健康診断や特定保健指導に関する業務受託、主に被扶養者を対象とする特定健康診査の受診勧奨サポート、糖尿病の重症化予防サービス等、健康保険組合等が行う疾病予防及び健康管理への様々な取り組みを支援するサービスを提供する事業であります。当該事業には次のようなリスクがあります。 ① 関連法令等について ヘルスケアサポート事業におけるサービスには、特定健康診査および特定保健指導の根拠法令である「後期高齢者の医療の確保に関する法律」、定期健康診断の根拠法令である「労働安全衛生法」等、関連法令等の適用を受けるものがあります。このため、これらの関連法令等の改廃が行われた場合には、当該事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 受注高について ヘルスケアサポート事業の受注高は特定保健指導等の対象者の受診実績に応じて事後的に決まることから、当該事業の受注高は、契約締結時点ではなく受診実績が確定した時点で計上しております。受診は対象者の意思に依存するため、受注済の業務であっても受注高を正確に予想することは困難であり、また、結果として受診率が伸びない場合には当該事業の業績に悪影響を及ぼすことになります。 (13) 機能性素材開発事業について ㈱NRLファーマが行う機能性素材開発事業は、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材の開発、販売及び技術供与等を行う事業であります。当該事業には次のようなリスクがあります。 ① ラクトフェリンの価格変動について 機能性素材開発事業においては、ラクトフェリンの原料を仕入れ、粉砕加工等を行った上で、健康補助食品等の機能性素材として販売しております。このため、ラクトフェリンの原料の仕入価格や機能性素材の販売価格の変動が、当該事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 為替変動について 機能性素材開発事業におけるラクトフェリンの原料の仕入は外国の企業から行っており、外貨建で決済しております。為替リスクにつきましては、為替予約といったデリバティブ取引により軽減を図っておりますが、為替市場の動向が当該事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 研究開発費について 機能性素材開発事業においては、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材について、新規開発、加工及び用途等に関する研究を行っており、研究開発費を投下しております。研究開発費の投下につきましては、当社グループ全体の業績計画と整合する範囲内で行うこととしておりますが、研究開発費が増加した場合には、当該事業の業績に悪影響が生じる可能性があります。 (14) 新規事業について 当社グループは、根幹たる「エビデンス」を様々な領域で構築、活用することにより、人々の健康で安全な暮らしを実現し、医療費の抑制や生活快適性の向上等に貢献することに立ち返り、これまでの医療界・医学界との幅広いネットワークを活かし、セルフメディケーション商品の開発及び販売、予防から治療、健康リテラシーの向上までをサポートする「総合ヘルスケアプラットフォーム」の構築に注力する方針としております。新規事業の立ち上げ及び推進には、相応の物的・人的資源の投下が必要となりますが、期待通りの成果が得られる保証はありません。そのような場合、固定費負担の増加等が、当社グループの業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。 (15) 企業買収等について 当社グループは、既存事業の拡大または新規事業領域への進出のため、企業買収や資本提携を行っております。企業買収や資本提携に際しては、対象企業の財務内容等について詳細な事前調査及び監査を行い、リスクを把握したうえで決定しますが、事業環境等の変化等により、当初想定した効果が得られない場合には、のれんの減損損失の計上等、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,229字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度の我が国の経済は、経済活動が正常化に向かい、企業収益や雇用・所得環境の改善が進み、景気は緩やかな持ち直しの動きがみられたものの、原材料価格やエネルギー価格高騰や物価の上昇、為替変動の影響等により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 我が国では、社会の高齢化を背景として医療費の増加が続く中、医療の効率的運営や予防医療の推進が必須の課題となっています。このような状況下、医療の適正かつ効率的な運用を目指す「EBM」(Evidence Based Medicine=科学的根拠に基づく医療)の気運が高まっているほか、国策としても、メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査・特定保健指導の導入、全ての健康保険組合等における「データヘルス計画」(レセプト等のデータ分析に基づいた保健事業)の策定及び実施の義務付け等が行われています。また、食品等の機能性表示の規制が緩和され、企業責任によりエビデンス(科学的根拠)をもとに食品等に機能性を表示できる機能性表示食品制度が施行される等、当社グループの事業への追い風となり得る環境の変化が生じています。 このような状況下、当社グループでは、大学発のバイオマーカー技術に基づくエビデンスの構築と活用に関する実績やノウハウ、医学界や医療界における幅広いネットワーク等を活かし、医薬、食品、化粧品、医療DXを中心としたヘルスケア関連サービス等の様々な領域において、社会のニーズに対応した商品やサービスを開発して提供することにより、事業の拡大を図ってまいる方針であります。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (生体評価システム) 生体評価システム事業のうち評価試験事業におきましては、主に被験者バンクからの被験者リクルート手数料や食品の有効性及び安全性に関する臨床評価試験の受託手数料等242百万円(前期比84.7%増)の売上計上を行いました。また、受注状況につきましては、受注高362百万円(前期比14.5%増)、当連結会計年度末の受注残高は331百万円(前期末比57.3%増)となりました。 この結果、生体評価システム事業の業績は、売上高242百万円(前期比9.6%増)、営業利益8百万円(前期は70百万円の営業損失)となりました。なお、生体評価システム事業全体の前期の業績につきましては、2024年6月で事業を廃止した、医薬臨床研究支援事業の業績が含まれております。 (ヘルスケアサポート) ヘルスケアサポート事業は、特定保健指導の受託を中心として、企業における社員の健康管理・増進のニーズや個人の健康意識の高まり等に関連した様々なサービスを健康保険組合等に提供する事業であり、生活習慣病の専門医から成る組織である一般社団法人専門医ヘルスケアネットワークと共同で事業展開しております。 当連結会計年度におきましては、特定保健指導、被扶養者を対象とした特定健康診査のサポート、糖尿病の重症化予防サービス、レセプト解析の受託手数料等の安定した受注基盤を維持しつつ、新規受注先からの契約が着実に増加し、688百万円(前期比15.7%増)の売上計上を行いました。 また、受注状況につきましては、受注高688百万円(前期比15.7%増)、当連結会計年度末の受注残高はありませんでした(前期末はなし)。なお、この事業の受注高は、主に特定保健指導の実績等に応じて事後的に決まるものでありますので、契約締結時点ではなく、当該実績等が確定した時点で計上しております。 この結果、ヘルスケアサポート事業の業績は、売上高688百万円(前期比15.7%増)、営業利益106百万円(前期比15.3%増)となりました。 (化粧品) 化粧品事業におきましては、通信販売部門の売上高は、129百万円(前期比1.3%減)となりました。また、卸売部門の売上高は、中国市場向け商品の販売において、前期に予定していた資本業務提携先である高浪控股股份有限公司からの発注が当連結会計年度において行われたものの前期との比較で減少し、1,376百万円(前期比2.8%減)となりました。また、国内外での広告宣伝費及び販売促進費の抑制に加え、販売促進の一環として設置していたフラッグシップショップを閉鎖したことにより、営業利益率は改善しました。 この結果、化粧品事業の業績は、売上高1,506百万円(前期比2.7%減)、営業利益27百万円(前期は152百万円の営業損失)となりました。 (健康補助食品) 健康補助食品事業におきましては、2009年3月より、「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」から生まれた製品である「イミダペプチド」を販売しており、主力の飲料のほか、ソフトカプセル、錠剤等の多種多様な商品ラインナップを有しております。 当連結会計年度におきましては、当連結会計年度の途中より、継続的な購入顧客にターゲットを絞った広告宣伝及び販売促進へと集客方針を転換したことに伴い、売上高は、前期との比較で減収となりましたが、利益率の高い商品へのアップセル施策を強化したこと、また、原材料価格の高騰に対応した販売価格の値上げによる原価率の改善、広告宣伝費及び販売促進費の効率化により、営業利益率は大幅に改善しました。 この結果、健康補助食品事業の業績は、売上高2,127百万円(前期比14.7%減)、営業利益91百万円(前期は157百万円の営業損失)となりました。 (機能性素材開発) 機能性素材開発事業におきましては、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材の開発及び販売等を行っており、ラクトフェリン原料の販売、ラクトフェリン等を配合した健康補助食品のOEM供給等による売上を計上しております。 当連結会計年度におきましては、フェムテック関連のOEM商品の新規受注は好調なものの、原料の販売が伸び悩み、売上高は減少しました。また、フェムテック関連の新商品の開発に向けて研究開発費を投下したため、前期との比較で販売費及び一般管理費が増加しました。 この結果、機能性素材開発事業の業績は、売上高282百万円(前期比5.4%減)、営業損失28百万円(前期は13百万円の営業損失)となりました。 これらに加えまして、セグメント間取引の消去や全社費用による営業損失は342百万円(前期は308百万円の営業損失)となりましたので、当連結会計年度の連結売上高は4,848百万円(前期比6.0%減)、連結営業損失は137百万円(前期は610百万円の連結営業損失)、連結経常損失は129百万円(前期は565百万円の連結経常損失)となりました。 また、特別損失として関東事業所の統合に係る事業所整理損失40百万円、減損損失36百万円等を計上したことにより、当連結会計年度の税金等調整前当期純損失は220百万円(前期は614百万円の税金等調整前当期純損失)となりました。 これらの結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は210百万円(前期は662百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて133百万円減少(1.9%減)し、6,812百万円となりました。これは主に、有価証券が300百万円、現金及び預金が168百万円それぞれ増加したものの、その他流動資産が236百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が205百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べて78百万円増加(11.2%増)し、775百万円となりました。これは主に、その他流動負債が45百万円、買掛金が15百万円それぞれ減少したものの、契約負債が91百万円、株主優待引当金が25百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて211百万円減少(3.4%減)し、6,037百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失210百万円の計上等によるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べ168百万円増加(前期は1,155百万円の減少)し、当連結会計年度末には4,958百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、557百万円(前連結会計年度に使用した資金は880百万円)となりました。これは主に、売上債権の減少額205百万円、棚卸資産の減少額194百万円、法人税等の還付額177百万円等によるものでありますが、税金等調整前当期純損失220百万円の計上により一部相殺されております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、389百万円(前連結会計年度に使用した資金は14百万円)となりました。これは主に、短期の運用目的で保有している有価証券の取得による支出(純額)300百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、0百万円(前連結会計年度に使用した資金は260百万円)となりました。これは過年度の配当金の支払額0百万円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループは、サービスの提供にあたり、製品の生産を行っていないため、生産実績について記載すべき事項はありません。 b. 仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) 化粧品   (千円)   755,673   155.0 健康補助食品   (千円)   664,472   65.9 機能性素材開発   (千円)   176,852   48.4 合計   (千円)   1,596,998   85.8 (注)生体評価システム及びヘルスケアサポートでは商品を取り扱っていないため、仕入実績は記載しておりません。 c. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 生体評価システム   362,945   114.1   331,167   157.3 評価試験   362,945   114.5   331,167   157.3 バイオマーカー開発   -   -   -   - ヘルスケアサポート   688,306   115.7   -   - 合計   1,051,252   115.1   331,167   157.3 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.上記の金額は、契約締結日を基準として集計しております。 3.生体評価システム事業全体の前年同期比には、前連結会計年度末をもって事業を廃止した医薬臨床研究支援事業の受注実績を含んで計算しております。 d. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) 生体評価システム   (千円)   242,294   109.6 評価試験   (千円)   242,294   184.7 バイオマーカー開発   (千円)   -   - ヘルスケアサポート   (千円)   688,306   115.7 化粧品   (千円)   1,506,090   97.3 健康補助食品   (千円)   2,127,777   85.3 機能性素材開発   (千円)   282,565   94.6 報告セグメント計   (千円)   4,847,034   94.0 調整額   (千円)   1,500   100.0 合計   (千円)   4,848,534   94.0 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.生体評価システム事業全体の前年同期比には、前連結会計年度末をもって事業を廃止した医薬臨床研究支援事業の販売実績を含んで計算しております。 3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社トレンドリンクス   672,503   13.0   -   - 高浪控股股份有限公司   444,610   8.6   1,072,673   22.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態 当連結会計年度末の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載の通りであります。 b. 経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高4,848百万円、営業損失137百万円、経常損失129百万円、親会社株主に帰属する当期純損失210百万円となりました。当連結会計年度における経営成績の分析は以下のとおりであります。 売上高の主な内訳は、生体評価システム事業が242百万円(前期比9.6%増)、ヘルスケアサポート事業が688百万円(前期比15.7%増)、化粧品事業が1,506百万円(前期比2.7%減)、健康補助食品事業が2,127百万円(前期比14.7%減)、機能性素材開発事業が282百万円(前期比5.4%減)となっております。健康補助食品事業において当連結会計年度の途中より、継続的な購入顧客にターゲットを絞った広告宣伝及び販売促進へと集客方針を転換したこと等から減収となり、全社合計では前期比6.0%の減収となりました。 販売費及び一般管理費は2,548百万円(前期比17.6%減)となり、営業損失は137百万円(前期は610百万円の営業損失)となりました。販売費及び一般管理費の主な減少要因といたしましては、化粧品事業の国内外での広告宣伝費及び販売促進費の抑制、健康補助食品事業での原価率の改善や広告宣伝費及び販売促進費の効率化を図った結果等によるものであります。 特別損失には、関東事業所の統合に係る事業所整理損失40百万円、減損損失を36百万円計上したこと等により合計では91百万円(前期は48百万円)となりました。 これらのことから、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は210百万円(前期は662百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ②経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通りであります。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。 b. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び原材料の仕入、外注費などの製造費用のほか、人件費、物流費、研究開発費、広告宣伝費等を中心とする販売費及び一般管理費等の支出によるものであります。これらの資金需要につきましては、全て自己資金にて対応しており、外部からの有利子負債残高はありません。 当社グループが持続的に成長するために必要な運転資金及び設備投資資金等については、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、内部留保資金から充当することとしています。 なお、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得る現金及び現金同等物の水準については、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しているものと考えております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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