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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ベルトラ

VELTRA Corporation7048 · Growth · サービス業

現地体験ツアー予約サイト「VELTRA」を運営。世界150カ国・約8,000社の催行会社と直接契約し、22,000点超のツアーを提供する旅行プラットフォーマー。

概要

ベルトラ株式会社は、東京都中央区に本社を置くサービス業で、世界150か国の現地体験ツアー・アクティビティのオンライン予約サイト「VELTRA」を運営する。約8,000社の催行会社と直接契約し、22,000点以上の商品を扱う。2018年12月に東京証券取引所マザーズに上場し、のちにグロース市場に移行。2025年12月期の営業収益は46億円、営業利益は1億円と黒字転換を果たした。

現地体験ツアー専門のOTAとしての収益構造

グループの主な収益源は、催行会社からの手数料収入である。手数料率は契約ごとに個別に決定され、収入はツアー代金と予約数に依存する。予約数はウェブサイト訪問数に比例し、リスティング広告やSEO、SNSマーケティングで集客を強化する。また、旅行関連事業者との業務提携を通じて、他社サイトからの予約も取り込む仕組みを持つ。

世界150か国・22,000点の商品ラインナップ

国内及び海外の約8,000社の催行会社と直接契約し、観光ツアー、文化体験、グルメ、エンターテインメント、クルーズ、スパ、ゴルフ、マリンスポーツなど、22,000点を超えるアクティビティを提供する。小規模な現地ツアーも多数扱い、ユニークな体験を提供。多言語サイト(日本語、英語、中国語繁体字・簡体字、韓国語)を運営し、各国の旅行者に対応している。

コロナ禍からの回復と黒字転換

2020年12月期の営業収益は9億円(前期比79.5%減)、純損失15億円と新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。その後、2023年12月期に営業収益31億円まで回復し、2025年12月期には46億円、営業利益1億円、当期純利益1億円と黒字化を達成。OTA事業の営業利益率は前年の11.6%から23.2%へ改善した。

2つの報告セグメントによる事業運営

2025年12月期より報告セグメントをOTA事業と観光IT事業に区分。OTA事業は自社サイト「VELTRA」や「Hawaii Activities」でのツアー予約収益を計上。観光IT事業は子会社リンクティビティ株式会社が運営するチケットプラットフォーム事業や、観光関連事業者向けITインフラ供給を行う。2025年12月期のOTA事業営業収益は36.7億円、観光IT事業は8.9億円。観光IT事業は先行投資により営業損失2.6億円。

業界の中での役割は旅行業界におけるオンライン予約プラットフォーム(OTA)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
46億円
営業利益
1億円
営業利益率
2.2%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01消費者向け旅行(B2C)主力

日本語サイト「VELTRA」や英語サイト「Hawaii Activities」を通じて、個人旅行者に現地体験ツアーの検索・予約サービスを提供。催行会社から手数料を得る収益モデル。豊富な商品ラインアップと独自のマーケティングで集客する。

日本最大級の現地体験ツアー予約サイト

主な製品・サービス2
VELTRA(ベルトラ)
国内・海外の現地体験ツアーを専門に扱うオンライン予約サイト。観光ツアー、文化体験、グルメ、アクティビティなど多様な商品を提供。
Hawaii Activities
ハワイの現地体験ツアーに特化した英語サイト。日本人観光客向けに多言語対応。

02旅行関連企業(B2B2C)準主力

旅行関連事業者向けに、現地体験ツアーの予約システムやチケット販売プラットフォームなどITインフラを提供。1万社以上のオンライン・オフライン旅行事業者と連携し、B2B2Cモデルで事業を拡大している。

旅行業界向けITインフラの独自ポジション

主な製品・サービス1
チケットプラットフォーム
観光関連事業者のチケット販売を支援するプラットフォーム。リンクティビティ株式会社が展開。

製品と技術

主力プラットフォーム「VELTRA」と多言語展開

日本語サイト「VELTRA」、英語サイト、中国語サイト(繁体字・簡体字)、韓国語サイト(veltra.kr)を運営。催行地をハワイに特化した英語サイト「Hawaii Activities」も展開。いずれも現地体験ツアーの検索・予約・バウチャー発行をオンライン完結できる。2025年3月にはクルーズ旅行専門の「VELTRA クルーズ」を開始し、商品ジャンルを拡大した。

API連携によるリアルタイム予約とユーザー体験

一部の催行会社とAPI連携を行い、商品の空き状況を待ち時間なくリアルタイムで提供するシステムを推進。また、ユーザーフレンドリーなUX・UIの改善を継続し、複雑な現地ツアー情報をスムーズに検索・申込できるようにしている。40万件を超える参加者体験談は信頼性の高い情報源となり、予約促進に寄与している。

チケットプラットフォーム事業とQR改札機導入支援

子会社リンクティビティ株式会社を通じて、交通・観光事業者向けのチケットプラットフォーム事業を展開。QR改札機導入支援や企画乗車券の開発など、観光関連事業者のDXを支援するITインフラ事業も手がける。2024年8月に韓国子会社LINKTIVITY KOREA INC.を設立し、韓国・中国エリアでのサプライヤー連携を強化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 消費者向け旅行(B2C)日本最大級の現地体験ツアー予約サイト
  • 旅行関連企業(B2B2C)旅行業界向けITインフラの独自ポジション

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

業績非開示、サービス業でポジション不透明

ベルトラはサービス業に区分されるものの、近年の売上高や利益率が開示されておらず、業界内でのポジションを正確に評価できない。同業のジンジブ、イシンなどと比較しても情報不足で、競争力や市場シェアは不明。サービス業全体としては人手不足やDX需要を追い風に成長が期待されるが、当社の具体的な事業内容や強みが読み取れない。投資判断には財務情報の開示が不可欠であり、現状では評価を保留せざるを得ない。

強み

  • 人材派遣やITサービスなど、サービス業全体の需要拡大が追い風。
  • 情報不足の裏には、非公開戦略や特殊なビジネスモデルの存在も。
  • 組織が小さければ、新規事業への参入や戦略変更が迅速に行える。
  • 特定のサービス分野に特化し、高い専門性を持つ可能性がある。

課題

  • 売上高や利益率の開示がなく、業績評価や他社比較が不可能。
  • 情報不足により、投資家や顧客からの認知・信頼獲得が困難。
  • サービス内容や強みが不明で、競合との差別化要因を特定できない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がベルトラ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19162ブリーチ59億円
2589Aネイス59億円22.3倍
32385総医研ホールディングス58億円27.2倍
47091リビングプラットフォーム58億円14.5倍
57048ベルトラ56億円
62136ヒップ56億円12.6倍
76182メタリアル56億円114.6倍
86049イトクロ56億円21.1倍
9151Aダイブグループ56億円10.0倍
109159W TOKYO55億円20.8倍
116069トレンダーズ55億円24.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

マーケティング会社として1991年に創業

1991年11月、東京都港区南青山で資本金10百万円の株式会社アランとして設立。当初はマーケティング関連の企画・コンサルティングを目的としていた。その後、1995年から2002年にかけて本社を港区西麻布、赤坂、文京区小石川、千代田区神田淡路町へと移転し、事業基盤を整えた。

ゴルフ場予約サイト「GORA」の開始と譲渡

2000年2月、インターネット・ゴルフ場予約専門サイト「GORA」を開始。しかし、2003年8月に同事業を楽天株式会社(現「Rakuten GORA」)に営業譲渡。これにより、同社はゴルフ予約から撤退し、新たな方向性を模索することとなった。

現地体験ツアー事業への転換と「Alan1.net」の開始

2004年2月、White Publishing, Inc.(現VELTRA Inc.)の全株式を取得。同年4月、現地体験ツアーサイト「Alan1.net」(現「VELTRA」)を本格稼動。これが現在の主力事業の起点となる。2008年から2012年にかけて本社を新宿区納戸町、市谷へ移転。

グローバルブランド「VELTRA」への刷新と多言語展開

2012年4月、ブランド名を「Alan1.net」から「VELTRA」に変更し、商号もアラン株式会社からベルトラ株式会社へ変更。同時に英語サイトを開設し、グローバル展開を本格化。2015年9月には中国語(繁体字・簡体字)サイトを開設。2017年12月には韓国企業とのフランチャイズ契約により韓国市場に参入した。

マレーシア・フィリピン・シンガポールへの海外子会社設立

2012年11月、システム開発を目的としてマレーシアにVELTRA Malaysia Sdn. Bhd.を設立。2016年2月、CityDiscovery SAS(後にVELTRA SAS)の全株式を取得し、その子会社だったCityDiscovery Asia Pacific Inc.(後にVELTRA PHILIPPINES,INC.)がグループに参画。2017年6月にはシンガポールにLINKTIVITY PTE.LTD.を設立し、ブッキングプラットフォーム事業を開始。

東京証券取引所上場と市場区分の移行

2018年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2022年4月、市場区分の見直しによりマザーズからグロース市場に移行。上場後の2021年1月に本社を千代田区神田美土代町、2023年6月に現在の中央区日本橋へ移転。2024年8月には韓国にLinktivity Korea Inc.を設立し、チケットプラットフォーム事業を強化した。

COVID-19の影響と2025年の黒字転換

2020年12月期、新型コロナウイルスの影響により営業収益が9億円に急減し、純損失15億円を計上。2021年も5億円と低迷したが、2022年以降徐々に回復。2023年12月期には営業収益31億円、純損失1億円まで改善。2025年12月期には営業収益46億円、営業利益1億円、当期純利益1億円と黒字転換を達成した。

年表29件を開く

1990年代

  • 1991年11月創業東京都港区南青山において、マーケティング関連の企画、コンサルティングを行うことを目的として、株式会社アラン(資本金10百万円)を設立
  • 1995年7月本社を東京都港区西麻布に移転
  • 1999年10月本社を東京都港区赤坂に移転

2000年代

  • 2000年2月インターネット・ゴルフ場予約専門サイト「GORA」を開始
  • 2001年11月商号を株式会社アランからアラン株式会社へ変更
  • 2002年2月本社を東京都文京区小石川に移転
  • 2003年8月ゴルフ場予約専門サイト「GORA」事業を楽天株式会社(現:「Rakuten GORA」)に営業譲渡
  • 2003年11月本社を東京都千代田区神田淡路町に移転
  • 2004年2月White Publishing, Inc.(現:VELTRA Inc.)の全株式を取得
  • 2004年4月現地体験ツアー「Alan1.net」(現:「VELTRA」)の本格稼動
  • 2008年4月本社を東京都新宿区納戸町に移転

2010年代

  • 2011年11月本社を東京都新宿区市谷に移転
  • 2012年4月商号変更グローバルな事業拡大を目的に、ブランド名を「Alan1.net」から「VELTRA」に変更。商号をアラン株式会社からベルトラ株式会社へ変更
  • 2012年4月英語サイトを開設
  • 2012年11月創業システム開発を目的としてマレーシアにVELTRA Malaysia Sdn.Bhd.を設立
  • 2015年9月中国語(繁体字・簡体字)サイトを開設
  • 2015年11月本社を東京都中央区八重洲に移転
  • 2016年2月商号変更CityDiscovery SAS(後にVELTRA SASに商号変更、2019年3月に清算)の全株式を取得した結果、その子会社であったCityDiscovery Asia Pacific Inc.(後にVELTRA PHILIPPINES,INC.に改称、2023年12月に清算)が当社グループに参画
  • 2017年6月創業日本国内の商品をアジア市場に供給する事を目的としてシンガポールにLINKTIVITY PTE.LTD.を設立し、企業間の取引システムを提供する、ブッキングプラットフォーム事業の開始
  • 2017年12月韓国に拠点を置く12CM(ワンツーシーエム)社とフランチャイズ契約を行い、「VELTRA」ブランドとして韓国人旅行者向けの現地体験ツアー(www.veltra.kr)を開始
  • 2018年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2019年7月韓国での事業展開を強化することを目的として、12CM(ワンツーシーエム)社と合弁でVELTRA KOREA Inc.を設立
  • 2019年9月本社を東京都中央区京橋に移転

2020年代

  • 2020年1月創業チケットプラットフォーム事業の、日本における事業展開を強化することを目的に、リンクティビティ株式会社を設立
  • 2021年1月本社を東京都千代田区神田美土代町に移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2023年6月本社を東京都中央区日本橋に移転
  • 2024年8月創業チケットプラットフォーム事業の、韓国における事業展開を強化することを目的に、Linktivity Korea Inc.を大韓民国ソウル市に設立
  • 2025年3月クルーズ旅行専門オンライン予約サービス「VELTRA クルーズ」を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    高効率経営と利益成長の加速

    主力のOTA事業の収益拡大を推進し、テクノロジー活用による業務効率化で営業利益率を向上、着実な利益積み上げを図る。

  2. 02

    独自価値によるグローバル競争力強化

    現地催行会社との緊密なパートナーシップでユニークな体験商品を開発し、システム連携深化による即時予約で差別化された顧客体験を提供。

  3. 03

    組織パフォーマンス最大化と人的資本の高度化

    適材適所の配置と権限委譲、AI等の先端技術習得によるスキル再開発を推進し、少数精鋭で高い生産性を発揮する組織を構築。

  4. 04

    AI時代への適応とビジネスモデル変革

    膨大な顧客データを基盤にAI活用を内製化し、パーソナライズサービスの即時提供と業務自動化によるコスト改革を同時に推進。

  5. 05

    グループ全体のガバナンス・管理体制再構築

    子会社を含むグループ各社の管理業務を平準化し、取締役会の監督機能を浸透。役割と責任を再定義し、強固な経営基盤を構築。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で242人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は586万円で、7期前と比べて+4.9%平均年齢は38.4歳、平均勤続年数は5.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年12月233
2019年12月55935.03.2259
2020年12月53735.43.5177
2021年12月54136.74.4133
2022年12月55737.75.5153
2023年12月56437.04.5219
2024年12月60538.06.1258−78
2025年12月58638.45.624241

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率37.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 2 / 海外 3、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区267百万円
主な関係会社
  • 海外
    VELTRA Holdings Inc. (注)2
    米国 ハワイ州 ホノルル市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    VELTRA Inc. (注)2
    米国 ハワイ州 ホノルル市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    VELTRA Malaysia Sdn. Bhd.
    マレーシア クアラルンプール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    リンクティビティ 株式会社(注)2.4
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権75.6%
  • 国内
    Linktivity Korea Inc.
    大韓民国 ソウル市 · 連結子会社
    議決権75.6%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和7年度富士箱根伊豆国立公園ネイチャーポジティブなツーリズムコンテンツ造成検討業務
    環境省 · 2025-12-12
    453万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は46億円営業利益1億円前期と比べると増収で、売上が+7.0%。

売上高
+7.0%
46億円
営業利益
1億円
純利益
1億円
営業利益率
2.2%
前期比 +6.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高50億円46億円
営業利益4億円1億円
純利益3億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

8期分

直近は2026年上期で、売上は21億円、営業利益は−2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2019年下期440
2020年下期9−4
2021年下期5−3
2022年下期12−2
2023年下期311
2024年下期4300.0−1
2025年下期4624.32
2026年上期21−2−9.5−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年12月期からの12期で、売上は11億円から46億円へ4.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.2%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年12月1143
中国語(繁体字・簡体字)サイトを開設
2015年12月1642
CityDiscovery SAS(後にVELTRA SASに商号変更、2019年3月に清算)の全株式を取得した結果、その子会社であったCityDiscovery Asia Pacific Inc.(後にVELTRA PHILIPPINES,INC.に改称、2023年12月に清算)が当社グループに参画
2016年12月23−2−7
日本国内の商品をアジア市場に供給する事を目的としてシンガポールにLINKTIVITY PTE.LTD.を設立し、企業間の取引システムを提供する、ブッキングプラットフォーム事業の開始
2017年12月2800
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2018年12月3433
韓国での事業展開を強化することを目的として、12CM(ワンツーシーエム)社と合弁でVELTRA KOREA Inc.を設立
2019年12月4485
チケットプラットフォーム事業の、日本における事業展開を強化することを目的に、リンクティビティ株式会社を設立
2020年12月9−13−15
2021年12月5−11−12
2022年12月12−8−8
2023年12月31−1−1
チケットプラットフォーム事業の、韓国における事業展開を強化することを目的に、Linktivity Korea Inc.を大韓民国ソウル市に設立
2024年12月43−2−3−4.7−4
2025年12月46112.21

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高46億円のうち、営業利益として残るのは1億円2.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金97.8%45億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.2%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比5.4pt
2.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.9pt
2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.2pt
5.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年12月期は営業CFが9億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は57億円で、売上の14.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年12月2−512−323
2017年12月3−40−123
2018年12月9−33632
2019年12月13−50840
2020年12月−32−24−349
2021年12月−7010−712
2022年12月1−114028
2023年12月12−40837
2024年12月5−414152
2025年12月9−40557

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年12月期の総資産は93億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は28.3%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年12月22101244.5
2015年12月29121741.7
2016年12月373347.9
2017年12月3753214.7
2018年12月51143726.9
2019年12月64214332.5
2020年12月1761131.9
2021年12月1912761.4
2022年12月41142733.4
2023年12月65145120.5
2024年12月86295729.1
2025年12月93306428.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-29億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
64億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率19 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中282位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中471位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.2%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
28.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥153で、1年前と比べて-45.4%過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。

¥153-1.9%1ヶ月-2.5%1年-45.4%時価総額56億円
過去52週の値幅
安値¥115高値¥289

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)16.5倍
PBR2.31倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で-4.37%と下落基調。8月20日には153円と前日比+5.52%と反発したが、25日線159.08円、75日線153.17円を下回る弱含み。8月17日に148円まで下落した後、わずかに戻すものの上値は重い。52週高値289円からは約47%下落し、52週安値115円からは+33%の水準。RSIは45と中立圏だが、6月の戻り高値183円を上抜けできず、下降トレンド継続の様相。出来高は8月17日に約58万株と増加したが、その後は減少し、買いの勢いは乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは42.8倍と業界平均26.5倍を大きく上回り割高。PBRは2.25倍で同業平均2.26倍とほぼ同水準。配当利回りは0%で無配。2024/12期は赤字、2025/12期も小幅な黒字予想で収益の回復が不透明。高PERに見合う成長性が確認できず割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)16.5倍
PBR2.31倍3.51倍
ROE5.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

赤字からの脱却と成長軌道への回帰が争点。2025年12月期は営業損失2億円だが、2026年12月期は純利益1億円の黒字予想。強気派は旅行需要回復と訪日客増加を追い風に収益改善を見込む。弱気派は競合激化とサイト集客力の低下を懸念。株価は年初来-45%と大幅下落。

プラスに働く材料7
  • 旅行需要回復

    訪日外国人客数が増加傾向で追い風

  • 黒字転換予想

    2026/12期純利益1億円と利益率改善見込み

  • 低評価圏

    PBR2.25倍だが、成長期待織り込み不足か

  • FY2025/12期黒字転換、純利益1億円2025年12月期影響

    前期純損失4億→当期純利益1億、改善幅5億

  • 営業利益1億円達成2025年12月期影響

    営業損失2億→営業利益1億、黒字化

  • 外国人保有率36%、株主構成安定継続影響

    外国人保有率36%と高く、需給安定

  • 株価下落後のリバウンド期待不定影響

    1年間で株価44%下落、割安感

マイナスに働く材料7
  • 競合ひしめく

    Klook等の大手プラットフォームに劣位

  • 赤字継続懸念

    2025/12期も営業損失2億円と改善遅れる

  • 不透明な訪日需要

    インバウンド回復ペースは為替・規制に依存

  • PER42.9倍と割高継続影響

    純利益1億円に対しPER42.9倍、過大評価

  • 売上高非開示、ビジネス不透明継続影響

    財務データに売上高なし、事業内容不透明

  • 高外国人保有率の売りリスク継続影響

    外国人保有率36%、売り圧力で下落リスク

  • 業績の持続性不透明決算発表後影響

    FY2025/12期の黒字が一時的、継続性疑問

次の決算で確かめる点
取扱高
プラットフォームの成長性を測る指標
営業損益
赤字縮小・黒字化の進捗確認
会員数・アクティブユーザー
サイトの集客力と定着度を示す

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ8,973人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.5%を占め、残る76.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他52.845.841.542.542.945.3
外国法人34.530.734.629.726.426.9
事業法人7.317.015.215.220.220.6
証券会社1.06.45.52.02.24.3
金融機関4.30.03.210.58.12.9
外国人個人0.00.10.10.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Paxalan S.à r.l. (常任代理人小谷野税理士法人)24.57
02株式会社オープンドア14.61
03永島 徹三4.54
04二木 渉4.18
05齊藤 精良2.87
06株式会社JTB2.46
07野村信託銀行株式会社(投信口)2.09
08株式会社プレンティー2.05
09楽天証券株式会社共有口1.95
10萬年 良子1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−100%、1株純資産は12期で−100%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2014年12月16,307,09948,187,44233.8
2015年12月11,370,75559,558,19719.1
2016年12月−2512
2017年12月1208.4
2018年12月124932.542.6
2019年12月187330.168.1
2020年12月−5419
2021年12月−3535
2022年12月−2338
2023年12月−237
2024年12月−1168
2025年12月4725.645.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額72百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
二木渉代表取締役 社長兼CEO551,530,000
倉上智晴取締役 HR&General Affairs Division Director55117,000
皆嶋純平取締役 CFO兼Headquareters Division Director5170,000
カスバート・ロドニー取締役69
池田哲司取締役 監査等委員7550,000
鈴木学取締役 監査等委員56
毛利正人取締役 監査等委員7010,000
荒木篤実取締役618,992,000
孔成龍取締役48

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3363612
監査等委員324248
社外取締役1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,456字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは当社及び連結子会社5社により構成されており、国内及び世界150か国の現地体験型オプショナルツアー専門のオンライン予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」を運営しております。国内及び世界150か国、約8,000社の催行会社と直接契約し、観光ツアー、文化体験、グルメツアー、ショー・エンターテインメント、美術館・博物館、クルーズ、レストラン、スパ・エステ、ゴルフ、マリーンスポーツなど幅広いラインナップで提供しております。当社のサービスは、世界各国の催行会社・プロツアーガイドとのネットワークに裏付けられる、豊富な商品ジャンルとラインナップの豊富さを特徴としており、時代や個人のニーズに合った商品を開発し、スピーディーに提供することで顧客満足度の向上に積極的に取り組んでおります。 旅行者は、当社グループと契約した催行会社が提供する現地体験ツアーの商品情報を、「VELTRA」で検索・閲覧します。旅行者は、体験したい現地体験ツアーを見つけたら、「VELTRA」に会員情報を登録し、その予約申込を行います。その予約は、当社グループ経由で催行会社に依頼され、予約確定後、バウチャー(*)を発券いたします。旅行者はこのバウチャーを提示することで現地体験ツアーに参加、終了後は体験談を投稿することができます。このような旅行における一連の体験をオンライン上で完結するサービスを当社グループの特徴としております。 当社グループは、従来、現地体験ツアーの旅行オンラインサービスを運営する旅行関連事業の単一セグメントとしておりましたが、当連結会計年度より、報告セグメントを以下の2つに区分いたしました。 (1)当社グループが運営する、現地体験ツアーオンライン予約サイト(日本語サイト「VELTRA」、催行地をハワイに特化した英語サイト「Hawaii Activities」)でのツアー予約にかかる収益を得るオンライン・トラベル・エージェント事業(以下、「OTA事業」) (2)観光関連事業者のITインフラを供給するサービス、連結子会社であるリンクティビティ株式会社が展開するチケットプラットフォーム事業など、OTA事業以外から収益を得る事業(以下、「観光IT事業」) なお、主な連結子会社として、上記リンクティビティ株式会社、及び「Hawaii Activities」を運営しているVELTRA Inc.などの事業子会社がある他、ITシステムのオフショア開発拠点であるVELTRA Malaysia Sdn. Bhd.があります。 * バウチャー:予約・代金支払いと引き換えに発行され、これを提示してサービスを受ける証票。 (1)収益構造 当社グループは、現地体験ツアーを専門に販売する日本最大級の旅行オンラインサービスを展開しております。国内及び海外で現地体験ツアーを運営する現地の催行会社と直接契約を締結し受託販売を行います。 当社グループの主な収益源は、催行会社からの手数料収入であり、収入金額はツアー代金、手数料率及び当社グループが運営する予約サイトにてご予約いただいた予約数によって決まります。 手数料率は、現地の催行会社と販売合意を締結する際に、相対で都度、決定しております。 申込数につきましては、当社ウェブサイトへの訪問数(Visit数)に比例いたします。当社ウェブサイトの知名度をあげるため、検索キーワード連動型広告(リスティング広告)による宣伝活動、Google等の検索エンジンの最適化(SEO)、SNSによるコンテンツマーケティングを実施しております。 また、旅行関連事業者等と業務提携を行っており、例えば同社のホームページからの現地体験ツアーの申し込みにつきましては、当社にて取り扱う形となっております。このような他社との事業提携は、現地体験ツアーへの申込数の拡大に貢献しているため、さらなる拡大に努めてまいる所存であります。 (2)当社グループの強み ① 国内及び海外の現地体験ツアー商品の提供 国内及び世界150か国、約8,000社の催行会社と直接契約し、観光ツアー、文化体験、グルメツアー、ショー・エンターテインメント、美術館・博物館、クルーズ、レストラン、スパ・エステ、ゴルフ、マリーンスポーツなど22,000点を超える幅広いラインナップで提供しております。 ② ITを活用した独自のマーケティング力と商品企画力 当社グループは、催行会社との契約、商品情報の掲載、商品の販売、旅行者の現地体験ツアーの参加、その後の体験談投稿という一連の流れの中で、ITを活用した独自のマーケティング力と商品企画力を構築しております。 各種言語別に制作した当社グループの商品ラインナップにおいては、世界各国で人気のある商品はもちろんのこと、小規模で運営されている少人数制の現地体験ツアーも多数取り扱っております。小規模な現地体験ツアーでは、ツアーガイドやインストラクター、ドライバー等が現地を熟知し、当該地のガイドに精通していることによりユニークな現地体験ツアーを提供し、効率かつ安全な移動手段を提供することを可能にしていると当社グループでは考えております。 また、旅行者のニーズを分析した商品を企画し、現地の催行会社と共同で制作したオリジナルの商品も提供しております。これらのバリエーション豊かな商品もインターネット販売に特化しているからこそ実現可能なサービスであり、多様化する旅行ニーズにおいても、旅行者の選択肢の幅を広げ、それぞれの旅行スタイルにマッチした商品提供を可能にすると考えております。 旅行者が行った予約依頼は、当社グループ経由で催行会社に依頼し、予約確定を旅行者にお知らせいたします。当社グループでは、一部の催行会社との間で、API連携(*1)をすることによって、商品の空き状況を待ち時間無く、リアルタイムにて旅行者に提供するサービスを推進しております。 加えて、商品内容が複雑な現地体験ツアーにおいて、スピーディーかつスムーズな検索、申込を実現するため、ユーザーフレンドリーなUX(*2)とUI(*3)のシステム改善を進めております。 また、40万件を超える実際に参加した旅行者が投稿した体験談は、これから参加を検討している旅行者にとって、リアルかつ信頼性を持った情報であると考えております。これらのプロモーションは、旅行者の集客、予約申込の促進に大きく貢献していると思われます。 旅行者のロイヤリティ(*4)を向上させるとともに、会員向けにリピート率を向上させる一環として、購入代金に応じたポイント付与する(ポイントプログラム)ことや、体験談を投稿したときにもポイントを付与することで、次のツアー参加時の代金の一部として利用できるようなインセンティブも提供しております。 そして、体験談やカスタマーサービスでのフィードバックを元に催行会社と商品・サービスの改善を実施しております。 *1 API連携:自社のシステムと他社のシステムとを連携すること。 *2 UX:User Experienceの略で、ウェブサイト訪問者がサービスを通じて得られる体験。 *3 UI:User Interfaceの略で、ウェブサイト訪問者の目に触れ、操作する部分。 *4 ロイヤリティ:当社グループのサービスに対して感じる信頼や愛着。 ③ 旅行関連企業へのITインフラ供給 当社グループが築いてきた催行会社約8,000社との直接契約とそれを支えるシステム連携などのB2C(*1)向けのITインフラを基盤として、1万社以上の国内・海外のオンライン旅行事業者、対面対応(オフライン)の旅行事業者、当社グループとフランチャイズ契約にて展開している旅行事業者などの旅行関連企業に対して、B2B2C(*2)向けのシステムを提供しています。現在、各事業者とのシステム連携の強化を推進し、更に提携先のマイルなどの企業通貨を現地体験ツアーの支払いに利用できるサービスを随時拡大しております。 *1 B2C:Business to Consumerの略称で、企業と消費者の取引を意味しております。 *2 B2B2C:Business to Business to Consumerの略で、企業と消費者の取引を行う法人の支援をするビジネスを意味しております。 事業系統図は以下のとおりになります。
経営方針・対処すべき課題3,591字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「人を想い、人に寄り添うことでよりよい世界を実現する」を企業ビジョンとして掲げております。旅行者、取引先、株主を含め、当社グループに関わる人たち全ての発展と繁栄を目指し、共に成長する共存共栄の精神で観光産業をリードするとともに、世界各地から奥深い魅力ある体験を世界中の旅行者に届けます。 当社グループのサービスは業界内でも独自性の高さを誇り、その独自性とはバリエーションの広さと奥行きの両方を追求することであります。また、ここでのバリエーションの広さとは旅行者の数に関わらず世界中の現地体験ツアーをジャンル別に幅広く提供することであり、奥行きとは個性豊かな商品を漏れなく、かつ、重複なく提供することであります。そして取扱う商品情報の正確性と品質・安全性に責任を持ち「ベルトラが扱う商品だから」と常に信頼されるサービスの実現を目指しております。 (2)経営戦略等 上記の経営方針のもと、その事業領域は旅行関連事業を収益区分別に分類し、①当社グループが運営する、現地体験ツアーオンライン予約サイト(日本語サイト「VELTRA」、催行地をハワイに特化した英語サイト「Hawaii Activities」)でのツアー予約にかかる収益を得るオンライン・トラベル・エージェント(以下、「OTA」)事業、②観光関連事業者のITインフラを供給するサービス、連結子会社であるリンクティビティ株式会社が展開するチケットプラットフォーム事業など、OTA事業以外から収益を得る事業(以下、「観光IT事業」)より構成されております。 当社グループは長年に亘り、現地体験ツアーをオンラインで取り扱ってきた中で築きあげた国内外の約8,000社のツアー催行会社とのネットワークを有し、約22,000の質の高いアクティビティ商品を提供することで顧客満足度の向上に努めてまいりました。その結果、2025年12月末現在において、約260万人の会員基盤を保持しております。今後は、ツアー催行会社とのネットワークや会員基盤等のアセットを最大限に活かしながら、当社グループが旅行という枠を超えて「体験」と「交流」をベースに新しい技術やビジネスモデルを取り入れたサービスに変革させていくことで、新たな収益モデルの確立を行ってまいります。また、インバウンド旅行を含め、需要が急回復した国内旅行事業を強化し、これまで海外旅行事業を主力としていたビジネスポートフォリオを拡張することで、当社グループ全体の収益力を向上させる施策に努めてまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 営業収益成長率並びに営業利益率を重要な指標としております。 (4)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に伴う緩やかな所得増に加え、過去最高を更新し続けるインバウンド需要が地方経済を含む国内消費を強力に下支えいたしました。一方で、実質賃金の伸び悩みによる生活防衛意識の定着や、国内政治の流動化に伴う先行き不安が個人消費の重石となる局面も見られました。国外におきましては、米国新政権の通商政策の進展による不確実性の増大や、長期化する地政学的リスクが国際的なサプライチェーンやエネルギー価格に与える影響が注視されるとともに、為替市場の乱高下が続くなど、依然として予断を許さない状況で推移いたしました。 当社サービスの対象である旅行業界におきましては、当連結会計期間を通じて、各国のスクールホリデーやクリスマス、年末年始に合わせた旅行需要の一層の高まりが見られました。東アジアでは韓国、台湾、東南アジアではマレーシア、タイ、欧米豪では米国、カナダを中心に、新規就航や増便に伴う航空座席数の増加が強力な押し上げ要因となり、当連結会計年度における訪日外客数は前年比15.8%増の42,683,600人を記録いたしました。これは過去最高であった2024年を580万人以上上回り、年間として初めて4,200万人を突破する史上最多の実績を更新する結果となりました。一方、海外旅行市場におきましては、渡航先の物価高や円安傾向の継続といった経済的要因の影響を受けつつも、年間の出国日本人数は前年比13.3%増の14,731,500人と、底堅い回復基調にあります(出典:日本政府観光局(JNTO))。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 ① 高効率経営の実現と利益成長の加速 これまでの当期純損失の計上から黒字転換を果たし、安定的な収益構造を確立することが最優先の課題であると認識しております。これに対し、当期における黒字化達成を足掛かりとして、主力であるOTA事業の収益拡大をさらに推進するとともに、「生産性の改善」を旗印に掲げ、積極的なテクノロジー活用によるオペレーションの効率化を断行することで、営業利益率のさらなる向上と着実な利益の積み上げを図ってまいります。 ② 独自価値の追求によるグローバル競争力の強化 旅行者のニーズが多様化・高度化する中、グローバルOTA競合との差別化を実現し、独自の成長路線を歩むことが不可欠な課題となっております。これに対し、単なる在庫確保に留まらず、現地の催行会社との緊密なパートナーシップに基づいたユニークで魅力ある体験商品の開発・提供を加速させてまいります。併せて、システム連携の深化により予約プロセスの即時性を高め、他社にはない圧倒的な顧客体験を提供することで、グローバル市場におけるプレゼンスを確立してまいります。 ③ 組織パフォーマンスの最大化と人的資本の高度化 既存事業の拡大や新たなビジネスモデルの構築を加速させるためには、限られた経営資源の中で組織全体の実行力を極限まで高めることが重要な課題であると認識しております。これに対し、社内人材の適材適所な配置と適切な権限委譲による「組織パフォーマンスの最大化」を推進してまいります。特に、AIをはじめとする先端技術を使いこなし、付加価値の高い業務へシフトするためのスキルの再開発を強力に推進することで、社員一人ひとりが高い生産性を発揮できる環境を整え、エンゲージメントの向上と共に、少数精鋭で高い成果を生む組織体質を構築してまいります。 ④ AI時代への完全適応とビジネスモデルの変革 急速に進展するAI技術への対応は、現在進行形で取り組むべき最重要戦略であると捉えております。これに対し、蓄積された膨大な顧客データを基盤としたAI活用の内製化を急ぎ、旅行者一人ひとりに最適化されたパーソナライズ・サービスを即時提供できる体制を構築いたします。AIによる業務プロセスの自動化を全社的に推進し、コスト構造の抜本的改革と付加価値の向上を同時に成し遂げることで、AI時代のリーディングカンパニーとしての地位を確立してまいります。 ⑤ ベルトラグループ全体におけるガバナンス及び管理体制の再構築 事業規模の急拡大とグローバル展開の進展に伴い、グループ全社において親会社と同水準の高度な経営管理・統制機能を一貫して浸透させることが、持続的な成長に向けた重要な課題であると認識しております。これに対し、子会社を含めたグループ各社の経理財務、法務、労務といった管理業務の平準化を強力に推進し、親会社の知見を活かしたプロセスの厳格化を図ってまいります。取締役会による監督機能をグループ全体に直接及ぼすとともに、「個人・組織・グループ」の各階層における役割と責任を再定義し、潜在的リスクを未然に防ぐ仕組みをグループ横断で定着させることで、グループ一体となった強固かつ柔軟な経営基盤を構築してまいります。 ⑥ 情報セキュリティ・ガバナンスの高度化とリスク管理の徹底 子会社の資金流出事案を重く受け止め、巧妙化するサイバー攻撃や不正アクセス等の脅威に対し、グループ全体の防御力を一律に底上げし、有事の際の事業継続性を確保することが最優先の課題であると認識しております。このため、従来の各社独自の対応を統合し、グループ共通の「情報セキュリティ・ガバナンス」を確立した上で、公的なガイドライン等に基づく高度な監視体制を全グループ会社へ導入いたします。併せて、自然災害やツアー事故等を想定した「BCP(事業継続計画)」の策定・運用をグループ全体で徹底し、継続的な教育・啓発を通じて、高い倫理観と防犯意識に基づいた強固なセキュリティ文化を組織全体に根付かせてまいります。
事業等のリスク4,027字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 1.有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)自然災害、地政学的リスク及び感染症等について ① 海外催行地のリスク 当社グループの現地体験ツアーは主に海外で行われるため、現地での自然災害、テロ、戦争、紛争等の発生によりツアー実施が困難になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 日本国内のリスク 当社グループのサービスを利用する主要な旅行者は日本に居住する邦人であります。そのため、日本国内において自然災害等が起こった場合には、会員数及び現地体験ツアー申込件数が著しく減少し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人的被害と風評 ツアー催行中に旅行者に人的被害が生じた場合、当社が直接催行していない場合でも、風評被害により社会的信用や会員数及び現地体験ツアー申込件数が著しく減少し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競争環境の変化について 当社グループは現地体験ツアーを専門に販売する日本最大級の旅行オンラインサービスを展開しており、業界においてユニークなポジションを築いているものと認識しております。 しかしながら、世界市場には、航空券やホテル等のオンライン旅行事業を営んでいる有力な企業が多数存在しており、それらの企業が、その資本力、営業力等を活用して現地体験ツアー分野に進出すること等により、当社グループが想定している以上に競争が激化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 これに対し、当社グループは現地体験ツアー分野を専業として長年築いてきた、ツアー催行会社とのネットワーク強化や、国内外の観光事業者との業務連携等により競争力を維持・向上させてまいります。 (3)技術革新(生成AI等)への対応について 当社グループが事業を行っているインターネット関連市場では技術革新のスピードが極めて速く、特に生成AIを活用した旅行比較・提案サービス等の普及により顧客ニーズが急速に変化しております。当社グループがこれら技術革新の導入に遅れを取った場合、事業遂行上の制約となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループは市場動向や顧客ニーズの変化を早期に捉え、変化に対応した新機能や新サービスをフレキシブルに開発・導入していくことで対応してまいります。 (4)システム障害及びサイバー攻撃について 当社グループの行っている現地体験ツアーの予約サイトの運営は、インターネット環境に大きく依存しております。そのため、ITインフラ関連の障害やコンピュータウイルスへの感染、サイバー攻撃等によりサービスが停止した場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループはインターネット環境を安定させるため、ITインフラのクラウド化やシステムの常時監視等の対応策を講じており、システム障害にかかるリスクを低減に努めております。 (5)個人情報の管理について 当社グループでは業務に関してサービス利用者の個人情報を有しており、個人情報の管理は非常に重要であると認識しております。しかしながら、不測の事態により顧客情報が外部へ流出した場合、社会的信用の失墜や損害賠償請求等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 これらの情報の取り扱いについては、情報システム管理規程、情報セキュリティ管理規程、個人情報保護規程、個人番号及び特定個人情報取扱規程を設け万全を尽くすとともに、情報システムの有効性、効率性、機密性等を確保するといった対応策を講じております。 (6)人材確保と育成について 当社グループの事業拡大及び経営管理体制強化には優秀な専門人材、並びに人材を監督・指導できるマネジメント人材の確保と育成が、必要不可欠と認識しております。人材の確保や教育が不十分な場合、当社グループの成長スピードが鈍化する可能性があります。そのため、当社グループでは、採用体制の随時見直しや定期的なスキルアップ教育等の研修制度を実施するなど、人材の定着率向上に努めております。 (7)為替変動リスクについて 当社グループは現地体験ツアーの中でも海外商品を主力としており、ツアー催行会社への外貨建決済において為替変動の影響を受けます。 これに対し、当社グループは為替予約取引の実施等により、為替変動による業績への影響を最小限にとどめるよう努めております。 (8)業績の季節的変動について 当社グループでは営業収益の計上基準として催行実施日基準を採用しており、営業収益及び利益については旅行者が長期休暇を取得しやすい7月から9月(第3四半期)に増加する傾向がある一方、その他の期間については相対的に減少する傾向があります。したがって、当社グループの四半期別の業績のみで通期の業績を見通す際には留意が必要です。 (9)特有の法的規制について 当社グループで取り扱いをしている一部ツアーには運送手配等が含まれており、それらは旅行業法に該当するため、当社は第二種旅行業(5年ごとの更新)の登録を受けております。当社が旅行業法で定める登録拒否事由に該当し更新することができない場合又は旅行業法上の登録取消し事由に該当し登録取消処分等を受けた場合は、登録の取消し又は営業の停止等を命じられる可能性があります。 これに対し、当社は現時点において登録拒否事由や取消し事由に該当する事実はありませんが、今後も業界の健全性・発展性を損なうことの無いよう努めてまいります。 (許認可等の名称) 許認可等の名称   許認可登録番号   有効期限   関連法令   許認可等の取消事由 第二種旅行業   東京都知事登録 旅行業第2-5555   2030年1月17日   旅行業法   同法第19条 (10)海外事業展開に伴うリスクについて 当社グループは、日本国内のほか米国、東南アジアなどグローバルに事業拠点を配置し、事業を展開しております。現地の法規制等の成立・改正等が実施された場合や政治情勢により事業運営に支障をきたす事態が生じた場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、本社と現地子会社の連携強化に加え、顧問契約を締結している現地の会計事務所や法律事務所と情報共有を行うことで、海外展開に伴うリスク軽減を図っております。 (11)ウェブサイト及びSNS上の発信について 当社グループが運営するウェブサイトでは、現地体験ツアーに対するツアー参加者個人の評価・感想などを「参加体験談」として自由に発信できる仕様となっており、「参加体験談」は旅行者がツアーへの参加を検討する際、有意義な情報となりうる一方、「参加体験談」には好意的な内容だけでなく、現地体験ツアーに対して改善を要望する内容についても書かれており、中には不適切な書き込みがなされるケースがあります。このような不適切な書き込みやSNS等での予期せぬ悪評の拡散に対し、発見や対応が遅れた場合は信用低下を招く恐れがあります。 これに対し、当社グループでは参加体験談利用規約を明示し、法令や公序良俗に反する内容や誹謗中傷など不適切と判断した場合には、その内容を投稿者に事前通告なく削除する対応を取っており、健全なサイト運営を維持しております。 (12)知的財産権について 当社グループでは、ツアー催行会社より直接入手した画像等をウェブサイト上に掲載する際、第三者の著作権や肖像権等の知的財産権の侵害がないかの表明保証を催行会社から取得する等の対策を行っておりますが、第三者から知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームを提起されるリスクは排除できません。 これに対し、当社グループでは社内ガイドラインとして知的財産権侵害クレームが発生した際の対応マニュアルを定めており、万が一侵害が発生した場合には迅速に対応できる体制を整備しております。 (13)配当政策について 当社グループでは、創業以来、無配を継続しております。これは、将来の事業発展と長期的な財務基盤の強化を経営の最重要課題と位置付けているためです。当面は利益を内部留保し、成長投資に充当することが株主利益の最大化に資すると判断しております。 将来的な配当実施については、財政状態及び経営成績を勘案し検討する方針ですが、事業計画の進捗状況によっては実施できない可能性がある点にご留意ください。 (14)ストック・オプション及び第三者割当新株予約権行使における株式価値の希薄化について 当社は、当社グループの取締役、従業員に対するインセンティブを目的に、会社法の規定に従ってストック・オプションとして、2017年12月29日に第1回(2017年12月28日開催の取締役会決議)及び2020年4月9日に第5回新株予約権(2020年3月25日開催の取締役会決議)を発行しております。 今後、現在付与済みの新株予約権に加えて、今後付与される新株予約権の行使が行われた場合には、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。なお本書提出日の前月末(2026年2月28日)現在における新株予約権による潜在株式数は397,900株であり、これは発行済株式総数36,603,380株の1.1%に相当します。
経営成績の分析 (MD&A)6,511字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に伴う緩やかな所得増に加え、過去最高を更新し続けるインバウンド需要が地方経済を含む国内消費を強力に下支えいたしました。一方で、実質賃金の伸び悩みによる生活防衛意識の定着や、国内政治の流動化に伴う先行き不安が個人消費の重石となる局面も見られました。国外におきましては、米国新政権の通商政策の進展による不確実性の増大や、長期化する地政学的リスクが国際的なサプライチェーンやエネルギー価格に与える影響が注視されるとともに、為替市場の乱高下が続くなど、依然として予断を許さない状況で推移いたしました。 当社サービスの対象である旅行業界におきましては、当連結会計期間を通じて、各国のスクールホリデーやクリスマス、年末年始に合わせた旅行需要の一層の高まりが見られました。東アジアでは韓国、台湾、東南アジアではマレーシア、タイ、欧米豪では米国、カナダを中心に、新規就航や増便に伴う航空座席数の増加が強力な押し上げ要因となり、当連結会計年度における訪日外客数は前年比15.8%増の42,683,600人を記録いたしました。これは過去最高であった2024年を580万人以上上回り、年間として初めて4,200万人を突破する史上最多の実績を更新する結果となりました。一方、海外旅行市場におきましては、渡航先の物価高や円安傾向の継続といった経済的要因の影響を受けつつも、年間の出国日本人数は前年比13.3%増の14,731,500人と、底堅い回復基調にあります(出典:日本政府観光局(JNTO))。 このような環境の中、当社グループは国内及び世界150か国の現地体験型オプショナルツアー専門のオンライン予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」の運営を中心に、複数の事業展開を通して、旅行者、取引先、株主を含め、当社グループに関わる人たち全ての発展と繁栄を目指し、共に成長する共存共栄の精神で観光産業をリードするとともに、「グローバルを舞台に、デジタルと体験の力で未来の観光を創造する」ことを経営の軸に置き、事業を推進しております。 セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。 なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前連結会計年度比較につきましては、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。また、各セグメントの金額は、セグメント間取引を相殺消去する前の金額であります。 (OTA事業) アクティビティツアーの予約成立に応じて収益を得るオンライン・トラベル・エージェント(OTA)として、現地体験ツアーオンライン予約サイト(①「VELTRA」の日本語サイト及び英語サイト、②催行地をハワイに特化した英語サイト「HawaiiActivities」)を運営しております。 当連結会計年度におきましては、収益性の抜本的な改善に向けた「高収益体質への進化」をテーマに構造改革を推進いたしました。海外旅行事業では、円安や物価高に加え、Google検索の仕様変更に伴う流入減といった厳しい環境下、DXによる業務効率化やマーケティングROIの改善に注力いたしました。具体的には、広告費の高騰を受け、費用対効果を優先して一部の広告出稿を抑制したことで営業収益は計画を下回ったものの、マーケティング費や人件費などの諸経費における厳格なコスト管理が着実に成果を上げました。また、法人向けサービスの強化や新たなクルーズ事業(VELTRA Cruise)の展開など、収益源の多角化にも取り組みました。 国内旅行事業におきましても、訪日外国人向けのインバウンド商品が極めて好調に推移し、国内事業単体での収益性も着実に改善いたしました。また、中央省庁と連携した国内観光施策の強化や、顧客ロイヤリティプログラムの拡充、サービスのタッチポイントを増やす施策等、継続的に実施しております。 これら一連の結果、OTA事業全体の営業利益率は前年の11.6%から23.2%へと劇的に向上いたしました。これにより、通期での黒字化達成に大きく寄与し、持続的な利益創出に向けた強固な事業基盤が確立されたものと考えております。今後は、最適化されたコスト構造を維持しつつ、ユーザーの利便性向上や独自性の高い商品ラインナップの拡充を図り、さらなる成長と収益性の向上を加速させてまいります。 以上の結果、OTA事業の営業収益は3,672,431千円(前年同期比2.2%増)、営業利益は852,397千円(前年同期比104.7%増)となりました。 (観光IT事業) 当社グループでは、連結子会社であるリンクティビティ株式会社を通じて、交通・観光事業者向けのチケットプラットフォーム事業や、観光関連事業者のDXを支援するITインフラ事業を展開しております。 当連結会計年度におきましては、主力であるチケットプラットフォーム事業が、継続的なインバウンド旅行者の増加に加え、取扱商品の拡充と戦略的な販売展開により、好調な市場の伸びを大幅に上回る飛躍的な成長を遂げ、グループ全体の収益成長を支える柱としての存在感を高めております。また、2024年8月の韓国子会社「LINKTIVITY KOREA INC.」の設立を機に、韓国・中国エリアでのサプライヤー獲得と連携強化を加速させるなど、プラットフォームとしての優位性は一段と強固なものとなりました。 一方で、さらなる事業領域の拡大に向けた新規事業として、QR改札機導入支援等のITインフラ事業を推進しております。当連結会計年度におきましては、中長期的な収益基盤のさらなる強化を見据え、当該事業への開発投資および営業・開発体制の構築に伴う人員増強を戦略的に実行いたしました。 今後は、QR改札機の導入支援やさらなる利便性を備えた企画乗車券の開発を継続し、国内外での強固なプラットフォーム基盤を活用することで、更なる市場優位性の確立と継続的な事業拡大を図ってまいります。 以上の結果、観光IT事業の営業収益はプラットフォーム事業の飛躍的な伸びにより891,549千円(前年同期比24.0%増)となりました。利益につきましては、ITインフラ事業への積極的な先行投資を優先した結果、営業損失262,751千円(前年同期132,275千円の営業損失)となりました。 これらセグメントごとの経営成績の結果、当グループの当連結会計年度の営業収益は4,581,627千円(前年同期比6.4%増)、営業利益は105,125千円(前年同期175,594千円の営業損失)となりました。また、経常利益は99,426千円(前年同期298,365千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は140,537千円(前年同期407,943千円の親会社株主に帰属する当期純損失)と、当初計画には及ばなかったものの、コロナ禍以降、5年ぶりに黒字転換を達成いたしました。 ② 財政状態の状況 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は8,336,871千円と、前連結会計年度末比490,190千円増加しました。これは主に、現金及び預金が520,249千円増加、営業未収入金が140,188千円減少したことによるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は986,536千円と、前連結会計年度末比248,495千円増加しました。これは主に、ソフトウエアが117,916千円増加したことと、ソフトウエア仮勘定が93,466千円増加したことによるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は6,353,155千円と、前連結会計年度末比657,385千円増加しました。これは主に、営業未払金が389,500千円、前受金が230,299千円それぞれ増加したことによるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は475千円と、前連結会計年度末から微増となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は2,969,777千円と、前連結会計年度末比81,262千円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が140,537千円増加した一方で、連結子会社リンクティビティ株式会社による営業損失の計上等により、非支配株主持分が53,927千円減少したことによるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末より520,249千円増加し、5,686,926千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果増加した資金は920,212千円(前連結会計年度は459,565千円の収入)となりました。これは主に、仕入債務の増加392,715千円や前受金の増加231,743千円などの増加要因と、前渡金の増加149,812千円などの減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果減少した資金は388,246千円(前連結会計年度は436,202千円の支出)となりました。これは主に、固定資産取得による支出400,311千円などの減少要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果増加した資金は46千円(前連結会計年度は1,352,893千円の収入)となりました。これは、株式の発行による収入46千円の増加要因によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループは、概ね受注から役務提供までの期間が短いため、受注実績に関する記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 収益区分   当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 営業収益(千円)   前年同期比(%) OTA事業   3,663,862   2.3 観光IT事業   879,844   25.3 その他   37,920   86.2 合計   4,581,627   6.4 (注)主要な販売先については、総販売実績に対する割合が100分の10以上に該当する相手がいないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (営業収益) 営業収益は、4,581,627千円(前年同期比6.4%増)となりました。 なお、営業収益を収益区分別にみますと、OTA事業部門が3,672,431千円(前年同期比2.2%増)、観光IT事業部門が891,549千円(前年同期比24.0%増)となりました。 (営業費用及び営業損益) 営業費用は、4,476,502千円(前年同期比0.1%減)となりました。主な要因は、営業収益増加に伴うカード決済手数料の増加、旅行需要の回復を見越しての人員増加による人件費及び広告宣伝費の増加によるものであります。これらの結果、営業利益は105,125千円(前年同期175,594千円の営業損失)となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常損益) 営業外収益は71,925千円(前年同期比2135.0%増)、営業外費用は77,624千円(前年同期比38.4%減)となりました。これは主に、匿名組合投資利益の増加や円安による為替差損の増加などによるものであります。これらの結果、経常利益は99,426千円(前年同期298,365千円の経常損失)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 法人税等合計は19,512千円(前年同期20,238千円)となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は140,537千円(前年同期407,943千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ③ 当社グループの資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、広告宣伝費や人件費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は基幹システムの開発・改良等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。また、主要取引銀行と総額15億円の当座貸越契約の継続を行っておりますが、引続き、主要取引銀行との関係を維持しつつ、継続的に支援いただくための協議を行い、財務基盤の安定化に努めてまいります。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高はありません。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,686,926千円となっております。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」で述べましたとおり、当社グループでは、営業収益成長率並びに営業利益率を重要な指標としております。当連結会計年度における営業収益成長率は6.4%、営業利益率は2.3%となりました。 引き続きこれらの指標の改善について取り組んでまいります。 ⑤ 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」で述べましたとおり、人為災害、テロ、戦争等や、技術革新、システム障害、為替変動等が、経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 従いまして、当社グループは常に市場動向や各国の情勢等に留意しつつ、内部管理体制を強化するとともに優秀な人材を確保し、顧客のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、上記のような経営成績に重要な影響を与えるリスクを低減してまいります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

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開示資料

出典

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