概要
ダイナミックマッププラットフォームは、自動運転や先進運転支援システム向けの高精度3次元地図データ(HDマップ)の研究開発・整備・販売を主力事業とする企業である。2016年に官民一体のプロジェクトとして設立され、国内の高速道路・自動車専用道路29,205kmの整備を完了。世界26か国で事業を展開し、2026年3月期の売上高は57億円、従業員数210名。日産自動車や本田技研工業など国内10社の自動車メーカーに加え、北米・欧州の顧客向けに地図データをライセンス供与する。
オートモーティブと3Dデータの二軸事業
当社グループの事業は、自動車向けの「オートモーティブビジネス」と、それ以外の分野向けの「3Dデータビジネス」に大別される。オートモーティブビジネスでは、自動運転・先進運転支援システムに必要な高精度3次元地図データ(HDマップ)を生成し、自動車メーカーにライセンス供与する。収益は、顧客ごとの仕様に基づく整備・更新のプロジェクト型売上と、量産車への搭載台数に応じたライセンスフィー・メンテナンスフィーからなるライセンス型売上の2種類がある。3Dデータビジネスでは、計測で得た高精度3次元点群データを活用し、AI学習・シミュレーション用データ(Data for AI)や、インフラ管理・防災・空港オペレーション向けのソリューション(Viewer・Guidanceプロダクト)を提供する。近年はAI関連の法人ライセンス契約が拡大している。
国内と海外で異なる展開段階
当社グループは、国内と海外の2つのセグメントで事業を報告している。国内では、日系自動車メーカー10社の共通仕様に基づく高精度3次元地図データの整備が完了し、量産車への搭載が進む。2024年3月期の国内売上高は14.56億円(前期比45.9%減)と減少したが、これは国家プロジェクトの縮小によるものである。海外は北米・欧州・中東・韓国に子会社を持ち、Dynamic Map Platform North America, Inc.がGeneral MotorsのSuper Cruiseに採用されるなど実績を積む。海外売上高は42.29億円(同11.4%減)で、先進国での新規整備完了に伴い提供・更新フェーズへ移行中。2026年3月末時点で26か国に展開する。
連結子会社9社によるグループ運営
当社グループは、ダイナミックマッププラットフォーム株式会社(事業会社)と8社の連結子会社で構成される。主な子会社として、北米を担当するDynamic Map Platform North America, Inc.(旧Ushr, Inc.)、欧州のDynamic Map Platform Europe, GmbH、韓国のDynamic Map Platform Korea, LLC、中東のDynamic Map Platform Arabia Limited、合弁会社のダイナミックマッププラットフォームAxyz株式会社(三菱UFJ銀行と設立)がある。また、測量事業を手掛ける日本海測量設計株式会社や、コンサルティング子会社も含まれる。これら子会社は各地域での計測・図化・営業を担当し、グループ全体で高精度3次元地図データのグローバルな整備と提供を支える。
業界の中での役割は自動運転向け高精度地図データのプロバイダー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 海外 | 42億円 | 73.7% | — | — |
| 国内 | 15億円 | 26.3% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01自動車OEM主力
自動車メーカー向けに高精度3次元地図データをライセンス供与。プロジェクト型(整備・更新)とライセンス型(販売台数連動)の2類型で収益化。2026年3月末時点で38車種に搭載。
主要顧客トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、SUBARU、General Motors
- 高精度3次元地図データ(HDマップ)
- 自動運転レベル2以上に有用な、cm級精度の3次元地図データ。先読み情報、センサー補完、高精度自己位置推定の機能を提供。
02自動車部品・システム副次
半導体メーカーや自動運転システム開発会社向けに、開発用の高精度3次元地図データを法人向けライセンスで提供。シミュレーションやAI学習用途(Data for AI)に活用される。
- 法人向けライセンス
- 整備済み地図データの使用許諾。開発利用料や固定価格での提供。
03官公庁・自治体副次
高精度3次元データを活用したソリューションを提供。除雪支援システムや事故調査支援など、社会課題解決に貢献。プロジェクト型受注が中心。
- 3Dmapspocket
- 高精度3次元点群データを閲覧・分析できるWebサービス。事故調査やインフラ管理に利用。
- 除雪支援システム
- 3Dデータで雪に覆われた障害物を可視化し、除雪車両をガイド。
製品と技術
cm級精度の高精度3次元地図データ(HDマップ)
当社の主力製品は、自動運転・先進運転支援システム向けの高精度3次元地図データである。従来のカーナビ用地図(SDマップ)と異なり、機械が読んで制御に利用することを目的とし、絶対精度10cm以内、相対精度1cm以内を実現。道路の曲率・勾配、停止線と信号機の対応関係など、制御に必要な情報を立体構造として保有する。生成プロセスは、モービル・マッピング・システム(MMS)を用いた計測、点群からの地物抽出・図化、顧客仕様に応じた統合の3段階からなる。MMSにはMulti-GNSS受信機、高密度LiDAR、高解像度カメラ、高性能IMUを搭載し、衛星不可視区間でも高精度を維持する。国内では日系10社の共通仕様に、海外では北米子会社由来の汎用仕様をベースに顧客ごとにカスタマイズされる。
自動運転レベル2+以上に不可欠なデータ製品
当社の地図データは、自動運転のレベル区分において特にレベル2+(ハンズオフ走行・自動レーンチェンジ)以上で有用とされる。レベル1・2ではカメラやレーダー主体の制御が可能だが、英知を強化するには高精度な地図情報が不可欠となる。レベル3以上ではシステム主体の制御となるため、機械可読性の高いHDマップの採用が広がる。当社データは、General MotorsのSuper Cruise(2017年採用)、日産ProPILOT 2.0(2019年)、ホンダHonda SENSING Elite(2021年)など、世界初の実用化事例に採用されている。近年はAI学習・検証用データ(Data for AI)としても需要が高まり、半導体メーカーや自動車メーカーグループへの法人ライセンス販売が拡大している。
3次元データ活用を広げるViewer・Guidanceプロダクト
3Dデータビジネスでは、高精度3次元点群データを可視化・活用するためのソフトウェア製品「Viewer」と、実空間でのオペレーションを支援する「Guidance」を提供する。Viewerは事故調査やインフラ管理、不動産開発向けに導入が進む。Guidanceは除雪支援システムとして実装され、空港や物流施設内の車両オペレーションへの横展開が進められている。これらのプロダクトは、自動車向け地図データの生成過程で得られる技術を応用したものであり、新たな収益源として育成中である。また、国家プロジェクト(BRIDGE事業、SBIR事業)を通じて、公共エリア向けダイナミックマップや空港業務効率化ソリューションの開発も手掛けている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
高精細地図技術、収益課題
ダイナミックマッププラットフォームは自動運転向け高精細3D地図を提供する情報通信企業。売上高は2025年3月期75億円と増加したが、営業赤字が継続。2026年3月期は売上高57億円と減少見込みで、赤字幅も拡大する。同業のVRain SolutionやソラコムはAIやIoTに注力する中、同社は自動運転向け地図に特化し、技術的優位性を持つ。ただし、自動運転の普及が遅れると収益化が遅延するリスクがあり、早期の事業拡大とコスト削減が課題。
強み
- 自動運転に必須な高精度3D地図を自社開発し、技術的優位性を保持。
- 自動運転市場の成長に伴い、早期に市場シェアを獲得できる可能性。
- 自動車メーカーや地図関連企業との協業により、技術の実用化を推進。
- 地図生成や更新技術に関する特許を保有し、競合に対する参入障壁を構築。
課題
- 自動運転の普及が想定より遅れており、本格的な収益化が先送りに。
- 営業赤字が続き、2026年3月期は赤字幅が拡大見込みで、資金調達リスク。
- 他社も類似技術を開発しており、技術面での競争激化が懸念。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がダイナミックマッププラットフォーム
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 147Aソラコム | 444億円 | 69.9倍 |
| 2 | 5027AnyMind Group | 442億円 | 35.5倍 |
| 3 | 4377ワンキャリア | 440億円 | 20.2倍 |
| 4 | 3844コムチュア | 428億円 | 12.9倍 |
| 5 | 4820イーエムシステムズ | 425億円 | 27.7倍 |
| 6 | 336Aダイナミックマッププラットフォーム | 420億円 | — |
| 7 | 4477BASE | 410億円 | 18.4倍 |
| 8 | 9739NSW | 407億円 | 11.0倍 |
| 9 | 4725CAC Holdings | 403億円 | 9.2倍 |
| 10 | 3843フリービット | 403億円 | 11.5倍 |
| 11 | 545Aトランヴィア | 396億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
官民連携でスタートした2016年の設立
2016年6月、高精度3次元地図データの研究開発を目的として、ダイナミックマップ基盤企画株式会社(資本金300百万円)が設立された。これは自動運転の実現に向け、日本国内で官民一体となった取り組みの核として位置づけられた。翌2017年1月には、国内高速道路及び自動車専用道路の上下線計500kmのサンプルデータを出荷。同年6月には実行組織として事業会社化し、社名をダイナミックマップ基盤株式会社に変更した。この段階ではまだ収益化前であり、研究開発に注力していた。
北米企業買収と国内高速道路完成の2019年
2019年3月、国内の高速道路及び自動車専用道路29,205kmの整備が完了し、商用化の基盤が整った。同年4月には、北米で高精度3次元地図データを手掛けるUshr, Inc.(現Dynamic Map Platform North America, Inc.)を子会社化。これにより、北米市場への参入と技術・顧客基盤の獲得を図った。2019年9月には、日産自動車のProPILOT 2.0を搭載したスカイラインに当社のHDマップが初採用され、量産車向けの実績が生まれた。この時期からライセンス型売上の基盤が形成され始めた。
世界初のレベル3対応車採用と海外拠点拡充
2021年3月、本田技研工業のHonda SENSING Eliteを搭載したレジェンドが世界初の自動運転レベル3として発売され、当社のHDマップが採用された。これは技術的なマイルストーンとなった。同年12月には欧州統括会社DMP Europe GmbHを設立。2022年4月には日産アリアへの搭載が決定。同年10月には韓国法人Dynamic Map Platform Korea, LLCと、三菱UFJ銀行との合弁会社DMP Axyz(現ダイナミックマッププラットフォームAxyz株式会社)を設立し、アジアと金融分野への展開を図った。収益面では、2023年3月期に売上高37億円と急成長した。
社名変更と事業フェーズ転換の2023年
2023年2月、社名をダイナミックマッププラットフォーム株式会社に変更するとともに、本社を東京都渋谷区に移転した。この頃より、海外での新規道路整備が概ね完了し、事業は新規整備フェーズからデータの提供・更新フェーズへ移行。2024年3月期の売上高は56億円に拡大したが、海外子会社を中心に事業運営体制の見直しが進められた。売上高は2025年3月期に75億円とピークに達した後、2026年3月期は57億円と減少。これは中東プロジェクトの後ろ倒しや国家プロジェクト縮小が影響した。継続的な赤字を計上しているが、法人向けAIデータライセンスなど新たな需要が成長を牽引している。
年表14件を開く
2010年代
- 2016年6月創業高精度3次元地図データを研究開発する目的で、当社の前身であるダイナミックマップ基盤企画株式会社(資本金300百万円)を設立
- 2017年1月高精度3次元地図データのサンプルデータを出荷(国内高速道路及び自動車専用道路の上下線計500km)
- 2017年6月商号変更高精度3次元地図データの研究開発を行う実行組織として事業会社化。ダイナミックマップ基盤株式会社に社名変更
- 2017年9月General Motors Companyのハンズフリー運転支援システムである“Super Cruise™”にUshr, Inc.(現・連結子会社Dynamic Map Platform North America, Inc.)の高精度3次元地図データが初採用
- 2017年10月公共測量計画機関(注2)の認定を国土交通省より取得
- 2019年3月国内高速道路及び自動車専用道路(29,205km)の整備を完了し、商用化に向けた基盤を構築
- 2019年4月M&A北米を中心として高精度3次元地図データを開発・整備・販売するUshr, Inc.(現・連結子会社 Dynamic Map Platform North America, Inc.)を子会社化
- 2019年9月国内で初めて高精度3次元地図データを搭載した自動車(日産自動車株式会社“ProPILOT 2.0”搭載『スカイライン』)の発売が開始され、当社の高精度3次元地図データが採用
2020年代
- 2021年2月創業海外事業資金調達を特別目的とする会社としてD2NA合同会社を設立(2023年1月に当社へ吸収合併)
- 2021年3月世界初の自動運転レベル3(注3)の運転支援機能を搭載した自動車(本田技研工業株式会社”Honda SENSING Elite”搭載『レジェンド』)の発売が開始され、当社の高精度3次元地図データが採用
- 2021年12月欧州地域事業の統括を目的とするDMP Europe GmbH(現・連結子会社 Dynamic Map Platform Europe, GmbH)を設立
- 2022年4月日産自動車株式会社“ProPILOT 2.0”搭載『アリア』に当社高精度3次元地図データが採用
- 2022年10月Dynamic Map Platform Korea, LLC、また株式会社三菱UFJ銀行との合弁会社として株式会社DMP Axyz(現・連結子会社 ダイナミックマッププラットフォームAxyz株式会社)を設立
- 2023年2月商号変更ダイナミックマッププラットフォーム株式会社に社名変更、また本社を東京都渋谷区に移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
自動運転向け高精度地図の量産搭載拡大
世界初のレベル2+以上自動運転システム搭載車への採用実績を基に、量産車種の搭載を38車種に拡大。自動車メーカー各社との関係を強化し、搭載車種の更なる増加を図る。
- 02
3Dデータビジネスの多用途展開
オートモーティブ以外の分野(防災・減災、インフラ維持管理、MaaS等)へ高精度3次元データの用途を拡大し、多様なニーズに応える。北米・アジア太平洋のインフラ・輸送・防衛分野での事業拡大を進める。
- 03
ライセンス型売上比率の向上
収益性の高いライセンス型売上(販売台数連動フィーやデータライセンス)を成長させ、全体の粗利率を向上。整備済みデータやシステムを活用し、限界利益率の高い収益源を拡大する。
- 04
調整後EBITDAの黒字化達成
売上収益の成長とライセンス型売上比率向上により、早期の調整後EBITDA黒字化を目指す。固定的な原価構造を活かし、収益性とキャッシュフローを改善する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で210人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は913万円で、1期前と比べて−0.5%。平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は2.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 917 | 42.3 | 2.5 | 224 | −536 |
| 2026年3月 | 913 | 42.3 | 2.9 | 210 | −905 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社8社(国内 4 / 海外 4、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。
- 海外Dynamic Map Platform North America, Inc. (注)3米国 ミシガン州リボニア · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Dynamic Map Platform Europe, GmbHドイツ フランクフルト · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Dynamic Map Platform Korea, LLC (注)4韓国 ソウル · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ダイナミックマッププラットフォームAxyz株式会社(注)1東京都渋谷区 · 連結子会社議決権95.1%
- 国内Dynamic Map Platform Arabia Limited (注)4サウジアラビア リヤド · 連結子会社議決権100.0%
- 海外DYNAMIC MAP PLATFORM DATA-L.L.C (注)4アラブ首長国連邦 アブダビ · 連結子会社議決権99.0%
- 国内日本海測量設計株式会社(注)1,4,5富山県高岡市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ダイナミックマッププラットフォームコンサルタンツ株式会社(注)6東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 調達14.9億円産業DXのためのデジタルインフラ整備事業デジタルライフラインの先行実装に資する基盤に関する研究開発自動運転支援道:自動運転運行に係るデータ連携システムおよび高速道路におけるユースケースの開発・実証(委託)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-07-31
- 調達13.8億円グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築商用利用される電気自動車・燃料電池自動車の本格普及時における社会全体最適を目指したシミュレーションシステム構築に関する研究開発電気自動車・燃料電池車の導入に向けたエネルギーマネジメントと車両運行管理を最適化するシミュレーションシステムの構築国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-10-07
- 調達2.7億円モビリティ分野における産業用データ連携基盤の整備に関する実証調査研究デジタル庁 · 2023-09-14
- 調達1.3億円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)車両プローブ情報等による高精度3次元地図更新に関する研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-03-11
- 調達1,998万円脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査高速道路等・空港・港湾における車両から排出されるCO2の精確な予測とそれに基づく効率的な輸送を実現するための高精度ダイナミックマップに関する実証研究(欧州)国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-12-27
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は57億円、営業利益は-19億円。前期と比べると減収で、売上が-24.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 70億円 | 57億円 |
| 営業利益 | — | -19億円 |
| 純利益 | — | -17億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
3期分
直近は2027年1Qで、売上は11億円、営業利益は−10億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2Q | 25 | −11 | −44.0 | −12 |
| 2026年4Q | 32 | −8 | −25.0 | −5 |
| 2027年1Q | 11 | −10 | −90.9 | −10 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年3月期からの6期で、売上は6億円から57億円へ9.5倍に増えた。直近期の営業利益率は-33.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 海外事業資金調達を特別目的とする会社としてD2NA合同会社を設立(2023年1月に当社へ吸収合併) | |||||
| 2021年3月 | 6 | — | −16 | — | −16 |
| Dynamic Map Platform Korea, LLC、また株式会社三菱UFJ銀行との合弁会社として株式会社DMP Axyz(現・連結子会社 ダイナミックマッププラットフォームAxyz株式会社)を設立 | |||||
| 2022年3月 | 6 | — | −18 | — | −198 |
| ダイナミックマッププラットフォーム株式会社に社名変更、また本社を東京都渋谷区に移転 | |||||
| 2023年3月 | 37 | — | −35 | — | −41 |
| 2024年3月 | 56 | — | −25 | — | −40 |
| 2025年3月 | 75 | −12 | −14 | −16.0 | −15 |
| 2026年3月 | 57 | −19 | −17 | −33.3 | −17 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高57億円のうち、営業利益として残るのは-19億円で-33.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-17億円、売上の-29.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.0%49億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金47.4%27億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-33.3%-19億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが−19億円で、差し引きのフリーCFは−20億円。この組み合わせは「消耗型」にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線。期末の手元現金は36億円で、売上の7.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | −49 | −19 | 71 | −68 | 136 |
| 2024年3月 | −32 | −8 | 2 | −40 | 102 |
| 2025年3月 | −23 | −25 | 28 | −48 | 84 |
| 2026年3月 | −1 | −19 | −28 | −20 | 36 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年3月期の総資産は109億円。このうち返さなくてよい自己資本が72億円で、自己資本比率は66.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 228 | 190 | 38 | 83.2 |
| 2022年3月 | 87 | 28 | 59 | 32.2 |
| 2023年3月 | 185 | 88 | 97 | 47.3 |
| 2024年3月 | 142 | 49 | 93 | 33.9 |
| 2025年3月 | 160 | 90 | 70 | 55.9 |
| 2026年3月 | 109 | 72 | 37 | 66.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中271位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中590位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥1,779で、1年前と比べて+63.8%。過去52週の値幅のなかでは100%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 6.63倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月20日に848円と前日比+5.47%と上昇。1ヶ月で+5.08%と回復基調にあるが、25日線815円を上回るものの、75日線825円を上回り、200日線743円を上回る。8月10日に711円まで急落した後、反発し、8月20日には848円と戻りを強めている。52週高値1234円からは約31%下落し、52週安値532円からは約59%高い水準。RSIは59.78と中立強気圏で、出来高は8月20日に21万株と増加しており、買い意欲が見られる。ただし、8月10日の急落前の水準にはまだ戻っていない。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PERが計測不能で、直近赤字継続のため収益性が低い。PBRは2.65倍と同業平均3.48倍より低いが、無配であり配当利回りは0%と平均3.46%を大きく下回る。ROEがマイナスで、成長性が見込めずバリュエーションは割高と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 6.63倍 | 2.98倍 |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
自動運転の普及を追い風に長期的な成長が期待される一方、現状は赤字継続で黒字化時期が焦点。強気派は2026年以降の自動運転市場拡大と高付加価値データへの需要増を評価。弱気派は普及ペースの不確実性や競合(Google等)の脅威、資金消耗リスクを指摘。
- 自動運転需要の追い風
自動運転レベル3以上の普及に伴いHDマップ需要が急拡大する可能性。
- 高い参入障壁
高精度地図の整備には莫大なコストと認証が必要で新規参入が困難。
- 政府支援・社会実装
インフラDX案件など公共セクターからの安定需要。
- 自動運転向け高精細地図需要拡大で将来収益化2027年~2028年影響強
自動運転レベル4普及で地図需要増、2030年には黒字化期待
- 生成AI関連の地図データ需要の取り込み不定影響中
AI学習用地図データ需要増で売上拡大の可能性
- 政府のデジタルインフラ投資促進政策不定影響中
国土交通省の3D地図整備補助金など公的支援期待
- 株価810円とIPO比下落、割安感からのリバウンド不定影響弱
上場来安値圏、需給改善で一時的な戻り期待
- 黒字化のメド不透明
2026/3期も営業赤字33%と大幅赤字継続見込み。
- 技術代替リスク
カメラ・AIのみでの自動運転技術が進めばHDマップ不要になる可能性。
- 資金調達リスク
営業キャッシュフロー赤字が続き、追加増資リスク。
- 2026/3期営業損失19億円と赤字拡大2026年Q4影響強
営業損失12億→19億と拡大、売上高も57億に減少、黒字化遠く
- 自動運転普及遅れで収益化時期が不透明不定影響中
自動運転の法規制・技術課題で普及遅れ、収益化先送り
- 競合との価格競争激化でデータ販売単価下落継続影響中
ゼンリンなど競合が多く、地図データ価格低下で収益圧迫
- 無配継続、株主還元ゼロで投資家離れ継続影響弱
配当なし、自己株式取得もなく、長期保有インセンティブ不足
- 契約件数・ライセンス収入
- 収益化の進捗を示す最優先指標。
- 営業キャッシュフロー
- 赤字継続中の資金消耗度合いを確認。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ10,114人。区分でいちばん多いのは事業法人で51.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.4%を占め、残る39.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|
| 事業法人 | 64.5 | 51.4 |
| 個人・その他 | 14.3 | 34.6 |
| 金融機関 | 7.1 | 9.0 |
| 証券会社 | 7.8 | 3.8 |
| 外国法人 | 6.3 | 1.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社産業革新投資機構 | 31.33 |
| 02 | 株式会社海外交通・都市開発事業支援機構 | 14.72 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.81 |
| 04 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 3.94 |
| 05 | 三井物産株式会社 | 2.37 |
| 06 | SBI4&5投資事業有限責任組合 | 2.15 |
| 07 | 時津 昭彦 | 1.75 |
| 08 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.51 |
| 09 | 株式会社トヨタマップマスター | 1.35 |
| 10 | 野村證券株式会社 | 0.81 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-11野村證券株式会社新規の大量保有報告0.70%+0.70pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+99%、1株純資産は6期で−100%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2021年3月 | −5,961 | 69,537 |
| 2022年3月 | −69,447 | 9,193 |
| 2023年3月 | −236 | 466 |
| 2024年3月 | −215 | 257 |
| 2025年3月 | −82 | 378 |
| 2026年3月 | −72 | 305 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額81百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉村修一 | 代表取締役 社長 | 44 | 9,700 |
| 麻生紀子 | 取締役 グループ技術・生産担当 | 66 | 4,700 |
| 鈴木秀和 | 取締役 | 44 | 1,000 |
| 志賀俊之 | 取締役 | 72 | — |
| 加藤徹行 | 常勤 監査役 | 59 | — |
| 中山達也 | 監査役 | 44 | — |
| 大橋俊之 | 監査役 | 51 | — |
| 渡邊尚久 | — | 62 | — |
| 中川浩輔 | — | 47 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 40 | 11 | 52 | 26 |
| 社外取締役 | 5 | 29 | — | 29 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容14,990字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題15,702字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク18,393字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,505字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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