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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

AnyMind Group

AnyMind Group Inc.5027 · Growth · 情報・通信業

アジア・中東15ヵ国でインフルエンサーマーケティングからEC・物流まで支援する、ソーシャルコマースのプラットフォーマー。

概要

AnyMind Groupは2019年に設立され、2023年に東証グロース市場に上場したインターネット関連企業である。インフルエンサーマーケティングやデジタルマーケティング、D2C/EC支援、物流管理などバリューチェーン全体をカバーするBPaaSモデルを提供。2025年12月期の売上収益は573億円、従業員数は2,160人。東南アジアと日本を中心に15カ国・地域で事業を展開する。

ブランドコマースとパートナーグロースの二軸

事業はブランドコマース(法人ブランド支援)とパートナーグロースの二領域で構成される。ブランドコマースでは法人向けにマーケティングプラットフォーム「AnyTag」「AnyDigital」とD2C/ECプラットフォーム「AnyShop」「AnyX」「AnyChat」「AnyLogi」「AnyLive」「AnyAI」「AnyGift」等を提供し、ブランドの企画から販売、物流まで一気通貫で支援する。2025年度の全社売上収益に対する割合はブランドコマースが72.3%(うちマーケティング43.3%、D2C/EC29.0%)、パートナーグロースが27.4%である。

東南アジアと日本で売上の9割を占める地域構成

地域別売上収益(内部取引消去前)は、東南アジアが49.3%、日本及び韓国が40.7%、インド・中華圏等のその他地域が10.0%である(2025年度)。東南アジアでは大型顧客の獲得によりマーケティング事業とD2C/EC事業が成長を牽引。日本市場でも順調に事業を拡大しており、両地域で全社売上の9割を占める。子会社の所在地ベースで集計しており、実際の顧客所在地とは異なる可能性があるが、アジアを中心としたグローバル展開の実態を示している。

15カ国・地域に広がるグループ体制

連結子会社は英領ケイマン諸島のAnyMind Holdings Limited、日本のENGAWA、インドネシアのPT. Digital Distribusi Indonesia、マレーシアのArche Digital、ベトナムのVibula Groupなど多岐にわたる。2025年から2026年にかけてAnyReach、NADESHIKO Beauty、サン・スマイル、Bcode、MISMなど日本企業を次々と子会社化し、EC運営やライブコマース、バーチャルインフルエンサー、縦型動画広告などの領域を拡充した。グループ全体で15カ国・地域に拠点を持ち、各国のローカルチームがネットワークを深耕している。

業界の中での役割はソーシャルコマース領域におけるBPaaS(ビジネスプロセス・アズ・ア・サービス)プロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
573億円
営業利益
18億円
営業利益率
3.1%
純利益
9億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01ブランド企業(法人)主力

インフルエンサーマーケティングやデジタルマーケティングのプラットフォームを提供し、ブランド企業のマーケティング活動を支援。世界15ヵ国で展開し、クロスボーダー案件にも対応。

主な製品・サービス2
AnyTag
インフルエンサーマーケティングの企画・管理・効果検証を行うプラットフォーム。3,100,000人以上のインフルエンサーが登録。
AnyDigital
デジタル・モバイルマーケティング支援プラットフォーム。広告配信の最適化や効果検証を提供。

02D2Cブランド準主力

ECサイト構築・運用、物流管理、ライブコマースなど、D2Cブランド立ち上げから運営までを支援。自社ブランドの運営も行う。

主な製品・サービス5
AnyX
複数ECチャネルの一元管理ができるECマネジメントプラットフォーム。
AnyChat
会話型コマースを支援するチャットプラットフォーム。
AnyLogi
国内外の物流パートナーネットワークを活用した物流管理プラットフォーム。
AnyLive
生成AIを搭載したライブコマースプラットフォーム。
AnyShop
ECサイト構築・運営を支援するプラットフォーム。

03パブリッシャー準主力

インターネットメディア運営事業者向けに、広告収益の最大化を支援。収益管理・分析、広告在庫管理などのソリューションを提供。

主な製品・サービス1
AnyManager
パブリッシャー向けの収益一元管理・分析、広告在庫管理プラットフォーム。

04クリエイター準主力

YouTuberやTikTokerなどのクリエイターに対し、チャンネル運営や収益化支援、タイアップ案件のマッチングなどを提供。

主な製品・サービス1
AnyCreator
クリエイターの活動を支援するプラットフォーム。チャンネルマネジメントや収益化支援を提供。

製品と技術

マーケティングプラットフォーム「AnyTag」と「AnyDigital」

AnyTagはインフルエンサーマーケティングの企画・推進・管理を行うプラットフォームで、グローバルで310万人以上のインフルエンサー情報を有する。AnyDigitalはデジタル・モバイルマーケティング支援プラットフォームで、各国のインターネットメディアやゲームアプリへの広告配信を最適化する。2025年度のマーケティングプラットフォームの売上は全社の43.3%を占め、取引顧客は1,500社を超える。クロスボーダー案件にも強みを持つ。

D2C/ECプラットフォーム群「AnyX」「AnyLogi」「AnyLive」

AnyShopはECサイト構築・運営、AnyXは複数ECチャネルの一元管理、AnyLogiは物流管理、AnyChatは会話型コマース、AnyLiveは生成AI搭載のライブコマース、AnyGiftはeギフト、AnyAIはデータ統合分析基盤を提供する。これらのプラットフォームは単独でも利用可能だが、組み合わせることでブランドの企画から販売、物流までのバリューチェーン全体をワンストップで支援する。2025年度の売上比率は29.0%で、支援ブランド数は267ブランド。

パブリッシャー・クリエイター支援「AnyManager」「AnyCreator」

AnyManagerはパブリッシャー向けに収益一元管理・分析、広告枠管理、メディアパフォーマンス最適化を提供。Google公式認定パートナーで、2025年12月末時点で1,771媒体が接続され、月間解約率は約1.0%と低い。AnyCreatorはクリエイター向けにYouTubeやTikTokでの収益最大化、データ分析、案件マッチング、イベント企画などを支援。1,237名のクリエイターが所属し、うち79%が海外拠点。100万人超のチャンネル登録者を持つYouTubeチャンネルは160以上。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ITソリューション成長中、収益性改善が課題

AnyMind Groupは情報・通信業に属し、広告・マーケティングプラットフォームを提供。売上高は335億円(2023年12月期)から507億円(2024年12月期)へ急成長、2025年12月期は573億円予想。同業のソラコム(IoTプラットフォーム)やハッチ・ワーク(人材)と異なる領域だが、競合のVRAIN Solutionなども成長中。営業利益率は5.13%(2024年12月期)だが、2025年12月期は3.14%と低下見込み。成長投資が収益を圧迫しており、収益性の改善が今後の焦点。

強み

  • 売上高が3期で1.7倍に拡大、高い成長率を維持。
  • アジアを中心に海外売上比率が高く、成長余地が大きい。
  • 広告・マーケティングの統合プラットフォームを提供し、顧客定着率が高い。
  • デジタル広告市場の拡大を追い風に事業を伸ばしている。

課題

  • 営業利益率が5.13%→3.14%と低下、投資効率の改善が必要。
  • AI・広告分野で競合が多く、差別化が難しい。
  • 成長投資が先行し、利益率が低いため赤字転落のリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がAnyMind Group

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19470学研ホールディングス456億円13.1倍
23040ソリトンシステムズ455億円13.5倍
33836アバントグループ447億円14.2倍
44377ワンキャリア447億円20.5倍
5147Aソラコム444億円69.8倍
65027AnyMind Group441億円35.4倍
73844コムチュア427億円12.8倍
84820イーエムシステムズ423億円27.6倍
99739NSW408億円11.0倍
104477BASE407億円18.3倍
113843フリービット405億円11.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

2019年設立と2020年の子会社設立

2019年12月、東京都港区にAnyMind Group株式会社を設立。2020年4月には英領ケイマン諸島にAnyMind Holdings Limitedを子会社として設立し、グループの基盤を整えた。創業時からアジア市場に焦点を当て、インフルエンサーマーケティングとデジタルマーケティングのプラットフォーム提供を開始した。当初は小規模であったが、その後急速に事業を拡大していく。

ENGAWA買収と中国進出(2021~2022年)

2021年1月、日本でクロスボーダーマーケティングを提供するENGAWA株式会社を完全子会社化し、越境EC支援の体制を強化。2022年9月には中国深センに新オフィスを開設し、中華圏での事業基盤を拡大した。これらの投資により、日本と中国を結ぶクロスボーダー案件の取り扱いが増加し、売上収益も2019年の6.5億円から2022年には24.8億円へと成長した。

東証グロース上場と東南アジア・中東展開(2023年)

2023年3月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。同年9月にはインドネシアのECイネーブラーPT. Digital Distribusi Indonesiaを子会社化し、東南アジアでの事業を拡大。同時にサウジアラビアにMaiden Arabia Marketingを設立し、中東市場へ進出。10月には韓国にAnyMind Koreaを設立し、アジア全域でのプレゼンスを強化した。上場により資金調達力が向上し、M&Aを加速させる基盤を得た。

BPaaSと生成AIの導入(2024年)

2024年3月、BPaaSモデルの「グローバルECソリューション」の提供を開始。5月にはマレーシアのECイネーブラーArche Digitalを子会社化し、東南アジアでのEC支援能力を強化。9月には中国杭州に新オフィスを開設するとともに、生成AIを搭載したライブコマースプラットフォーム「AnyLive」の提供を開始。これらの取り組みにより、AI活用による業務効率化と新たな収益源の獲得を図った。

M&Aによる事業領域の拡大(2025~2026年)

2025年3月、eギフトサービスを提供するAnyReachを子会社化。8月にはベトナムのライブコマース支援企業Vibula Groupを、10月にはバーチャルインフルエンサー事業のNADESHIKO Beautyをそれぞれ子会社化した。2026年1月には、化粧品・美容雑貨のサン・スマイル、TikTok LIVEコミュニティのBcode、縦型動画広告制作のMISMの3社を同時に子会社化し、ソーシャルコマースと動画マーケティングの領域を一気に拡充した。

年表19件を開く

2010年代

  • 2019年12月創業インターネット関連事業を主な事業目的として、東京都港区にAnyMind Group株式会社を設立

2020年代

  • 2020年4月子会社としてAnyMind Holdings Limited(英領ケイマン諸島)を設立
  • M&A当社の親会社であったAnyMind Group Limitedが既存株主に対して当社の株式を割当交付する三角合併を実施したことに伴い、当社が当社グループの最終親会社となる組織再編を実施
  • 2021年1月M&A日本にてクロスボーダーマーケティングを提供するENGAWA株式会社を完全子会社化
  • 2022年9月中国の 深センにて新オフィスを開設
  • 2023年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年9月M&AインドネシアにてIT、流通及びマーケティング機能支援事業を行うECイネーブラーPT. Digital Distribusi Indonesiaを完全子会社化
  • 2023年9月創業サウジアラビアにてMaiden Arabia Marketing One Person Companyを設立し事業を開始
  • 2023年10月創業韓国にてAnyMind Korea Co., Ltd.を設立し事業を開始
  • 2024年3月BPaaS モデルの「グローバルECソリューション」の提供を開始
  • 2024年5月M&AマレーシアにてEC運営とマーケティングに関する業務を包括的に支援するECイネーブラーArche Digital Sdn. Bhd.を完全子会社化
  • 2024年9月中国の杭州にて新オフィスを開設
  • 2024年9月生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」の提供を開始
  • 2025年3月M&A日本にてeギフトサービスを開発・提供するAnyReach株式会社を完全子会社化
  • 2025年8月M&Aベトナムにてライブコマースを支援するVibula Group Joint Stock Companyを子会社化
  • 2025年10月M&A日本にてバーチャルインフルエンサーのノウハウを活用した縦型ショート動画マーケティング事業を行うNADESHIKO Beauty株式会社を完全子会社化
  • 2026年1月M&A日本で化粧品・美容雑貨領域でブランド流通と自社ブランドの企画・販売を展開する 株式会社サン・スマイルを子会社化
  • 2026年1月M&A日本でTikTok LIVEを中心にファンコミュニティを持ち、ライバーアセットを擁したソーシャルコマースを行う株式会社Bcodeを子会社化
  • 2026年1月M&A日本で縦型動画広告に特化したクリエイティブ制作事業を行う株式会社MISMを子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存プラットフォームの進化

    東南アジア、日本、中華圏、インド等の成長市場で、新規プロダクト開発やオペレーション改善によりプラットフォームを進化させ、顧客基盤の拡大を目指す。

  2. 02

    ブランドコマースのワンストップ強化

    EC構築、マーケティング、物流など複数ソリューションを統合し、クロスセルにより顧客関係を深化。グローバルでのブランドコマースプラットフォームとしての優位性を確立する。

  3. 03

    海外展開地域の拡大

    市場・競争環境を考慮し、自社進出やM&A等の柔軟なアプローチで成長市場への進出を積極的に検討する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で2,160人が働いている。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月91034.62.81,312
2023年12月97035.13.81,590
2024年12月1,10038.04.21,941134
2025年12月2,16083

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社35(国内 12 / 海外 23、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 東京都港区3,196百万円
タイ438百万円
インドネシア277百万円
台湾135百万円
インドネシア97百万円
事務所 — 東京都渋谷区74百万円
香港72百万円
ベトナム60百万円
主な関係会社
  • 海外
    AnyMind Holdings Limited
    ケイマン諸島 Grand Cayman · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AnyMind Group Pte. Ltd. (注)3
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AnyMind (Thailand) Limited
    タイ王国 バンコク都 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AnyMind Vietnam Company Limited (注)3
    ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT AnyMind Technology Indonesia (注)3
    インドネシア共和国 ジャカルタ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AdAsia Media Vietnam Company Limited (注)3
    ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権99.0%
  • 海外
    AnyMind Group Pte. Ltd. Taiwan Branch (注)3
    中華民国(台湾)台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AnyMind (Cambodia) Co.,Ltd.
    カンボジア王国 プノンペン都 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AnyMind Japan株式会社
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AdAsia Shanghai Limited
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AnyMind Hong Kong Limited
    中華人民共和国 香港特別行政区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社フォーエム(注)3
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社23社を開く
  • AnyMind Malaysia Sdn Bhdマレーシア クアラルンプール連邦直轄領100%
  • AnyMind Philippines Inc.フィリピン共和国 マニラ市100%
  • Acqua Media Limited中華人民共和国 香港特別行政区100%
  • AnyMind Media Vietnam Company Limitedベトナム社会主義共和国 ホーチミン市100%
  • AnyMind Commerce (Thailand) Limitedタイ王国 バンコク都50%
  • VGI AnyMind Technology Co., Ltd.タイ王国 バンコク都50%
  • 株式会社AnyUp東京都 港区51%
  • GROVE株式会社東京都 港区100%
  • 株式会社LYFT東京都 港区55%
  • Maiden Marketing (India) Pvt Ltdインド共和国 ムンバイ市100%
  • Maiden Marketing Pte. Ltd. (注)3シンガポール 共和国100%
  • Media Marketing Maiden FZ-LLCアラブ首長国連邦 ドバイ市100%
  • ENGAWA株式会社(注)3東京都 港区100%
  • AnyTag Vietnam Company Limitedベトナム社会主義共和国 ホーチミン市100%
  • PT. Digital Distribusi Indonesia (注)3インドネシア共和国 ジャカルタ市100%
  • PT. Digital Distribusi Indonesia Retailindo (注)3インドネシア共和国 ジャカルタ市100%
  • AnyMind Korea Co., Ltd.韓国 ソウル特別市100%
  • Maiden Arabia Marketing One Person Companyサウジアラビア リヤド100%
  • Arche Digital Sdn. Bhd.マレーシア クアラルンプール連邦直轄領100%
  • OMORO1株式会社東京都 渋谷区100%
  • AnyReach株式会社東京都 港区100%
  • Vibula Group Joint Stock Companyベトナム社会主義共和国 ホーチミン市80%
  • NADESHIKO Beauty株式会社東京都 港区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は573億円営業利益18億円前期と比べると増収減益で、売上が+13.0%、利益が-30.8%。

売上高
+13.0%
573億円
営業利益
-30.8%
18億円
純利益
-60.9%
9億円
営業利益率
3.1%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高791億円573億円
営業利益31億円18億円
純利益16億円9億円
1株あたり配当¥2¥2

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は382億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+48.1%、営業利益は+57.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q66−1−1.5−1
2023年2Q7722.62
2023年3Q8622.31
2023年4Q1064
2024年1Q10543.82
2024年2Q12065.05
2024年4Q282165.716
2025年2Q25872.72
2025年4Q315113.57
2026年2Q382112.95

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、売上は65億円から573億円へ8.8倍に増えた。直近期の営業利益率は3.1%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
インターネット関連事業を主な事業目的として、東京都港区にAnyMind Group株式会社を設立
2019年12月65−4−3
子会社としてAnyMind Holdings Limited(英領ケイマン諸島)を設立
2020年12月111−10−12
日本にてクロスボーダーマーケティングを提供するENGAWA株式会社を完全子会社化
2021年12月193−5−8
中国の 深センにて新オフィスを開設
2022年12月24832
サウジアラビアにてMaiden Arabia Marketing One Person Companyを設立し事業を開始
2023年12月33566
マレーシアにてEC運営とマーケティングに関する業務を包括的に支援するECイネーブラーArche Digital Sdn. Bhd.を完全子会社化
2024年12月50726255.123
日本にてeギフトサービスを開発・提供するAnyReach株式会社を完全子会社化
2025年12月57318143.19

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高573億円のうち、営業利益として残るのは18億円3.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.8%354億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.1%201億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.1%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
38.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.2pt
3.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.1pt
1.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.6pt
5.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが3億円、投資CFが−59億円で、差し引きのフリーCFは−56億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は86億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月−729−529
2020年12月0−723−743
2021年12月−3−1−7−435
2022年12月−7−133−861
2023年12月10−132−363
2024年12月24−13211197
2025年12月3−5944−5686

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は451億円。このうち返さなくてよい自己資本が169億円で、自己資本比率は37.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月706648.8
2020年12月115−5120
2021年12月134716353.2
2022年12月1881147460.7
2023年12月2331359858.1
2024年12月34216617448.6
2025年12月45116928137.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
86億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
89億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
281億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
61
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中236位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中592位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥723で、1年前と比べて-2.8%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥723-5.6%1ヶ月+34.1%1年-2.8%時価総額441億円
過去52週の値幅
安値¥375高値¥856

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)35.4倍
PBR2.44倍
配当利回り0.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月18日に771円と前日比6.64%上昇し、1ヶ月では44%高。急騰により52週高値829円に迫る。25日線(575円)を34%上回っており、上昇トレンドが加速。出来高は8月17日に195万株と急増、高値圏での商いが膨らむ。RSIは82.4と極めて過熱しており、短期的な調整リスクが高いものの、勢いは強い。材料として新サービスの発表などが期待される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり2いまの株価に対する利回りは0.28%。

年間配当
¥2
1株あたり
配当利回り
0.28%
いまの株価に対して
配当性向
40.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥2

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,806人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.6%を占め、残る83.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他64.567.462.954.4
外国法人17.212.614.725.3
金融機関9.512.211.310.9
事業法人6.75.23.25.7
証券会社1.26.82.7
自己株式2.0
外国人個人2.11.51.01.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01十河宏輔36.92
02小堤音彦9.41
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.26
04日本グロースキャピタル投資法人4.79
05JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合4.04
06JAFCO Asia Technology Fund VII Pte. Ltd.3.33
07JPインベストメント1号投資事業有限責任組合2.95
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.17
09渡邊久憲1.91
10野村證券株式会社1.40

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-21
    十河 宏輔
    新規の大量保有報告
    38.07%
    -0.48pt
  • 2026-08-07
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    7.56%
    +1.08pt
  • 2026-05-12
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    6.48%
    -1.48pt
  • 2026-05-12
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.89%
    +0.34pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+236%、1株純資産は6期で+1318%。直近期のROEは5.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年12月−1120
2020年12月−37
2021年12月−20138
2022年12月42022.6
2023年12月102324.593.5
2024年12月4027715.525.6
2025年12月152835.539.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額33百万円。

氏名役職年齢保有株数
十河宏輔代表取締役 CEO3923,124,500
大川敬三取締役 CFO4360,000
池内省五取締役64
村田昌平取締役 監査等委員(常勤)37
北澤直取締役 監査等委員50
岡知敬取締役 監査等委員46

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
社外取締役313134
取締役(社内)212126
取締役(社内)1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,975字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは「Make Every Business Borderless」というミッションのもと、ブランド企業へのソーシャルコマース(注1)及びソーシャルメディアマーケティング(注1)支援を中核として、EC及びD2C(注1)支援、物流・生産管理等を含むバリューチェーン全体を支援するプラットフォームを提供しております。 アジア・中東を中心に世界15ヵ国・地域にて事業を展開しており、2025年度における地域別売上収益比率(注)は東南アジアが49.3%(前連結会計年度末51.5%)、日本及び韓国が40.7%(前連結会計年度末35.9%)、インド・中華圏等のその他地域が10.0%(前連結会計年度末12.6%)となっております。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 (注)地域別売上収益比率は、子会社の所在地における内部取引消去前の売上収益に基づいて算定しております。 昨今のインターネット・テクノロジーの進化を通じて個人も法人も誰もがブランドを築き、グローバルにビジネスを展開できる世の中になってきていると考えております。一方で、まだ国や業界を跨ぐと情報の非対称性や、サプライチェーンの複雑さ、地理的・文化的な制約などが存在しております。そのような制約や複雑性はブランド構築や商品販売を行うための工程において複数の事業者や異なるサービスと連携をするハードルが要因の1つとしてあげられます。当社グループは、法人クライアント向けにはマーケティング支援に加え、EC戦略やECサイト構築・運用、物流管理に至るまでのバリューチェーン全体を一気通貫で支援しております。また、パブリッシャー(注1)やクリエイター(注1)の収益向上に向けた支援も展開しております。複数のプラットフォームを開発・提供しており、これらとオペレーション支援を組み合わせた「BPaaS(注1)」モデルの提供を通じ、DX推進と業務の効率化・省人化を実現し、クライアントの事業成長に貢献します。 当社グループはインターネット関連事業の単一セグメントでありますが、ブランドコマース(法人ブランド支援)、パートナーグロースの2つの領域にて事業を展開しております。 事業領域   プロダクト種別   具体的な当社プラットフォームまたはサービスの名称 ブランドコマース (法人ブランド支援)   マーケティング   AnyDigital AnyTag D2C/EC(注1)   AnyShop AnyX AnyChat AnyLogi AnyAI AnyLive AnyGift パートナーグロース   パブリッシャーグロース   AnyManager クリエイターグロース   AnyCreator (1) ブランドコマース(法人ブランド支援)領域について 当社グループはインフルエンサーマーケティング等のマーケティングと、ブランドの設計・企画から、ECサイトの構築・運用、オフラインを含む物流管理に至るまでのバリューチェーン全体を「ブランドコマース(法人ブランド支援)」と定義し、その各プロセスでサービスを提供しております。当社グループは創業以来、事業の軸として展開するインフルエンサーマーケティング、モバイルマーケティング、デジタルマーケティング支援のためのマーケティングプラットフォームを、アジア全域にて法人クライアントへ提供しております。また、新しくブランドを立ち上げたいクリエイターにはD2Cブランド企画から販売・物流までのバリューチェーン全体を支援し、既にブランドを有する法人クライアントへはクライアントのニーズに合わせて、ECサイト構築・運営、マーケティング、物流管理、越境対応等の個別ソリューションでの支援もしくは包括支援を行っております。そのほか、自社D2Cブランドの構築・運営も行っております。 これらのブランドコマース領域においては、マーケティングプラットフォーム「AnyTag」「AnyDigital」と、ECサイト構築・運営、複数ECチャネルの一元管理、会話型コマース(注1)、ライブコマース(注1)、物流管理、等を支援するD2C/ECプラットフォーム「AnyShop」「AnyX」「AnyChat」「AnyLive」「AnyLogi」「AnyAI」「AnyGift」等を提供しております。 (マーケティングプラットフォーム) 当社グループのマーケティングプラットフォームでは、インフルエンサーマーケティングの企画・推進・管理を行うプラットフォームである「AnyTag」、デジタル・モバイルマーケティング支援プラットフォームである「AnyDigital」を中心にブランド運営事業者に対してマーケティングソリューションの提供を行っており、2025年度において当社グループの全社売上収益に対して43.3%の割合を占めております。 インフルエンサーマーケティングとは、ソーシャルメディア上で影響力を持つインフルエンサー(クリエイターを含む)がクライアント企業の商品・サービスを直接体験し、その価値を伝えることによるマーケティング活動の支援を行うアプローチです。ソーシャルメディアを通じてユーザー目線で商品の価値を写真や体験談等を伝えることにより、商品・サービスの特性や価値が消費者に伝わりやすく、ブランディングや認知度の更なる向上が期待できることから、その手法に対する需要は高まっております。 インフルエンサーマーケティングにおいて、当社グループは、広告主に対し、「AnyTag」の提供を通じて、マーケティング対象の商品・サービスやターゲットとするユーザーに適したインフルエンサーの調査・特定、市場調査、インフルエンサーとの交渉・マーケティング準備、マーケティングを実施する際のリアルタイムでのモニタリング・効果検証といった、広告主のマーケティング活動の包括的な支援をしております。また、インフルエンサーへそれぞれの特性やフォロワー層に適した案件機会を提供しております。既にグローバルで3,100,000人以上(2025年12月末時点)のインフルエンサーの情報がプラットフォーム上に登録されており、クロスボーダー案件や海外マーケティング案件含めて、多様なブランドの支援を行っております。 デジタルマーケティングにおいて、当社グループは、広告主に対し、「AnyDigital」の提供を通じて、当社グループが各国で直接連携するインターネットメディアでの広告媒体と親和性の高い様々な広告フォーマットでの出稿、また、当社グループが連携するゲーム事業者及びパブリッシャーの運営するゲームアプリ上での広告配信を通じて、各メディア及びアプリのユーザーに対して、効果的なターゲティングを行うことによる広告効果の最適化といった、広告主のマーケティング活動の包括的な支援を行っております。 当社グループはインフルエンサーマーケティング、デジタル・モバイルマーケティングも含めた多様なマーケティングソリューションを展開し、マーケティング戦略策定、広告運用の最適化、クリエイティブ制作支援、効果検証とモニタリング等、幅広いソリューションを提供しております。特に展開する15ヵ国・地域に跨るクロスボーダーでのマーケティング支援、各国でローカライズされた専門チームによる高度なマーケティング施策への対応により、グローバル企業のクライアント層を拡大しております。2025年12月期に当社グループがマーケティングプラットフォームによる取引を行った顧客は1,500社を超えております。 (D2C/ECプラットフォーム) D2C/ECプラットフォームとして、複数ECチャネルの一元管理ができるECマネジメントプラットフォーム「AnyX」をはじめ、会話型コマースを支援する「AnyChat」や国内外の物流パートナーのネットワークを活かして在庫や物流の管理を行う物流管理プラットフォーム「AnyLogi」、生成AIを搭載したライブコマースプラットフォームである「AnyLive」等を提供しております。2025年度において当社グループの全社売上収益に対して29.0%の割合を占めております。 昨今、企業のデジタル化、オンライン化、海外市場展開、クロスボーダーECのニーズは高く、クリエイターも多様な収益源を求めています。法人クライアントやクリエイターがブランドを立ち上げ、運営する際の課題として、企画から販売、マーケティング、物流まで異なる領域で最適な外部パートナーを選定し、一貫したバリューチェーンを構築・管理することにハードルがあると考えております。 それらの課題解決を行うために、当社グループはブランドの設計・企画から、ECサイトの構築・運用、複数ECモールのデータ管理、会話型コマース、マーケティング、ライブコマース、物流管理に至るまでの主要ソリューションを「ブランドコマース(法人ブランド支援)」としてワンストップで提供しております。またアジア全域でのサービス提供を行うことでクロスボーダーでの連携が可能な体制で運営しております。2025年12月末時点で展開又は支援するブランド数は267ブランドとなっております(クリエイター向け47ブランド、法人向け220ブランド)。 また、自社プラットフォームを活用して自社ブランドの構築・運営も行っており、連結子会社である株式会社LYFTにおいてフィットネス用のアパレルやプロテイン製品を企画・生産・販売するブランドである「LYFT」を運営しております。 (2) パートナーグロース領域について 当社グループはインターネットメディアやモバイルアプリ運営事業者などのパブリッシャーやYouTuberやTikToker等のクリエイターを中心とする当社パートナーに対して、データ分析、収益化支援、ユーザーエンゲージメント向上支援を行っており、また、アドネットワーク会社や動画配信サイト運営者に対して、広告掲載枠や動画コンテンツの提供等を行っております。これらのパートナーの成長支援を行う一連のソリューションを「パートナーグロース」と定義しており、具体的にはパブリッシャー向けにはパブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」、クリエイター向けにはクリエイターグロースプラットフォーム「AnyCreator」を提供しております。2025年度において当社グループの全社売上収益に対して27.4%の割合を占めております。 (パブリッシャーグロースプラットフォーム) 当社グループのパブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」は、メディア事業者が運営するオンライン媒体について、収益一元管理・分析機能の提供、広告在庫枠の管理・運用、メディアパフォーマンスの最適化のための各種ソリューション提供といった包括的なサービスを提供しております。当社グループはGoogleに公式認定されたメディアソリューションパートナーとなっている他、220社を超えるネットワークと連携しインターネットメディア向けの収益最大化支援をアジア全域で行っております。AnyManagerに接続されたパブリッシャーは2025年12月末時点で1,771媒体となっており、2025年の月間解約率(注1)は約1.0%で低く推移しております。また、2025年12月末時点で取引を行うパブリッシャーのうち、海外のパブリッシャー数は全体の56%を占めております。 インターネットメディア事業主は、運営するオンライン媒体やモバイルアプリをAnyManagerプラットフォームと連携いただくことにより、自社メディアの広告枠のパフォーマンスや収益状況の可視化、CPM(注1)の最適化、広告枠消化率の向上などの様々な収益向上のためのソリューションを活用いただくことが可能となっております。パブリッシャーグロースプラットフォームの収益としては、当社プラットフォームに連携するインターネットメディアの広告枠を各種ネットワーク上で販売することによる広告収益が主たるものであり、当社グループと広告配信ネットワーク事業者との契約により当社グループが広告収益を一括して受け取り、当社グループから各メディア事業者に対して売上シェア(注1)の契約に基づいて広告収益の一部を支払っております。 (クリエイターグロースプラットフォーム) 当社グループのクリエイターグロースプラットフォーム「AnyCreator」は、主にYouTubeやTikTok等の動画配信サイトにおいて、動画コンテンツの配信を含む、コンテンツを配信するクリエイターの活動やアカウント(YouTubeチャンネル等)のマネジメントを行っております。具体的には、YouTubeチャンネル等で動画視聴者を増加させ収益を最大化するための施策やデータ分析、動画コンテンツや著作権の管理、広告主のタイアップ(注1)案件のマッチング、イベント企画開催、グッズ販売、動画企画制作支援、また各種法律や規制の遵守のための支援を行っております。 これらのサポートへの取り組みの結果、「AnyCreator」は、2025年12月末時点で、グローバルで1,237名のクリエイターを支援しております。そのうち、海外にて活動するクリエイター数は全体の79%を占めております。また、100万人以上のチャンネル登録者を有するYouTubeチャンネルは2025年12月末時点で、160チャンネルを超えております。 クリエイターグロースプラットフォームにおける収益は複数あり、1つはYouTube上に流れる広告による収益の一部をYouTubeから受領する広告収益です。YouTube上の動画視聴に付随して発生する広告収益のうち、一部が広告収益としてクリエイターに還元されておりますが、当社グループ所属のクリエイターについては当社グループとGoogle社等の動画配信事業者との契約により当社グループが広告収益を一括して受け取り、当社グループからクリエイターに対して各クリエイターとの契約に基づく広告収益の一部の支払いを行っております。 もう一点の収益として、一部のタレントと専属契約を締結し、全活動のマネジメントを行っております。具体的には、クライアント企業からの直接の依頼に基づいて行われるタイアップ案件に紐づく収益です。タイアップ案件としては、クリエイターは顧客企業の商品やサービスを紹介する動画を作成し、自身のチャンネルやソーシャルメディア上において公開することで、顧客企業より対価を受け取ります。クライアント企業にとっても広告効果が高いマーケティングが可能になると考えられております。 また、クリエイター向けの支援としては「TikTok Shop」や「YouTube Shopping Affiliate Program」といった新たなマーケットへの対応だけでなく、オンライン・オフラインを問わず、動画コンテンツ作成、ライブ配信、音楽配信、イベント参加、テレビ出演、パートナーシップ等様々な領域でクリエイターの活動を支援しております。 (注)1.本項「3 事業の内容」において使用しております用語の定義について以下に記します。 項番   用語   用語の定義 1   ソーシャルコマース   ソーシャルメディア上での投稿、レビュー、ライブ配信などの交流を通じて、商品の発見から購買までを一体的・シームレスにつなげる販売手法。 2   ソーシャルメディアマーケティング   ソーシャルメディアを活用し、認知拡大、ブランド構築、顧客との関係強化などを目的として行われるマーケティング活動の総称。 3   D2C   Direct to Consumerの略であり中間流通等を介さずに製造者が直接的に消費者とインターネット上で取り引きをする販売方法を指します。 4   パブリッシャー   ウェブサイト等のインターネットメディアやモバイルアプリを運営する事業者をパブリッシャーと呼びます。 5   クリエイター   YouTubeやTikTok等のソーシャルメディアにおいて動画等のコンテンツを作成・投稿する活動を継続的に行っている個人をクリエイターと呼び、ソーシャルメディアにおいて他のユーザーへの口コミ等の影響力が強い個人をインフルエンサーと呼びます(インフルエンサーの定義はクリエイターを含みます)。 6   BPaaS   Business Process as a Serviceの略であり、ソフトウェアとオペレーション支援機能を組み合わせて提供するビジネスモデルを指します。 7   会話型コマース   リアルタイムでのオンラインチャットによる接客体験やカスタマーサポート、ECサイトとの連携により購買や商品発送をトリガーにした配信などの機能でオンラインチャットにより直接顧客とコミュニケーションして商品を販売することを指します。 8   ライブコマース   ライブ配信の動画を通じて、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら商品を販売する手法。視聴者は配信画面から直接商品を購入できるほか、チャット機能等を通じて販売者に質問やコメントを送ることが可能。 9   月間解約率   月間解約率とは、前四半期末時点の顧客企業(全体の使用比率に対して0.1%未満の顧客企業を除く)の数に対する当四半期に離脱した顧客企業数の割合を月平均したものです。 10   CPM   「Cost Per Mille(コスト・パー・マイル)」の略であり、インターネット広告において広告単価を表現する単位であり、Web広告を1,000回表示するごとに発生する広告費となります。 11   売上シェア   当社のパートナーグロース領域においての取引形態で、パブリッシャーやクリエイター等のパートナーの広告枠を収益化し、当社が総収益を受領した後にパートナーと合意した比率(%)にて収益の一部を支払う取引となります。また、ブランドコマース領域のD2C関連取引でも一部活用しており、その場合は当社グループが支援するブランドの収益実績に基づいて合意した比率に基づいて報酬支払を当社グループが受けるといった形態となっております。 12   タイアップ   クライアント企業の商品やサービスに関する動画をクリエイターが制作し、クリエイターのチャンネル又はその他ソーシャルメディアで公開することによるプロモーション施策です。ブランドコマース領域にて行うインフルエンサーマーケティングと同様のプロモーション施策ですが、当社グループにおいては所管部門に合わせて売上の管理区分がなされております。 13   ECイネーブラー   EC戦略立案、倉庫・物流管理、店舗運営、マーケティング、カスタマーサポート等、ECのバリューチェーン全体にわたって様々なサービスを提供する企業です。 [事業系統図] (a)ブランドコマース(法人ブランド支援)領域:マーケティング (b)ブランドコマース(法人ブランド支援)領域:D2C/EC (c)パートナーグロース領域
経営方針・対処すべき課題6,108字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「Make Every Business Borderless」をミッションとし、国境や産業、オンラインやオフラインなどの制約に捉われず、テクノロジーの力で誰もが簡単にビジネスをできる世界を実現するビジネスインフラとなり、社会に貢献していくことを目指します。 (2)経営戦略等 当社グループはミッションである「Make Every Business Borderless」の実現のため、ブランドコマース(法人ブランド支援)及びパートナーグロース領域における様々なソリューションをグローバルに提供しております。インターネットの普及により、顧客である法人及びクリエイターの抱える課題は国境や業界を超えてより複雑になっております。それらの顧客のニーズに応えるべく以下の事項を中長期的な成長戦略としております。 ① プラットフォーム開発を通じた既存事業の更なる成長 当社グループは東南アジア、日本、中華圏、インド等においてブランド、クリエイター、パブリッシャーへのサービス提供を行っております。成長が続く市場において、絶えず変化するクライアントのニーズに対応するために、既存サービスにおいて新規プロダクト開発やオペレーション改善を図り、プラットフォームを更に進化させ続けることで顧客基盤の拡大を目指します。 ② ブランドコマース(法人ブランド支援)領域におけるワンストップソリューションの強化 当社グループはEC構築・運営を中心とした「AnyShop」、マーケティング支援を行う「AnyTag」「AnyDigital」、複数ECチャネルの一元管理・運営できるプラットフォーム「AnyX」、会話型コマースを支援する「AnyChat」、物流管理を行う「AnyLogi」、AI活用を前提とした自社データの統合分析基盤プラットフォーム「AnyAI」、生成AIを搭載したライブコマースプラットフォームである「AnyLive」等の提供を行っており、ブランドの企画・生産・販売・マーケティング・物流を通じた一気通貫でのソリューションを提供しております。国内におけるEC・D2Cブランドの支援だけでなく、海外クリエイターや法人クライアントに対するソリューションの提供やクライアントの海外展開のローカルパートナーとしての支援も行っており、グローバルにおけるブランドコマースプラットフォームとしての優位性を確立し同事業の成長を目指してまいります。また、複数のプラットフォームを顧客が同時利用(顧客が当社グループのプラットフォームを複数利用し、当社グループとして複数の収益機会を得ることを「クロスセル」と言います)することにより、顧客とより深く効率的に関係を強化することができております。 ③ 海外展開地域の拡大 当社グループは創業以来アジアを中心としてグローバルに事業展開地域を拡大しており、現在は15ヵ国・地域での事業展開を行っております。新地域への展開については市場環境や競争環境を考慮して、自社での進出やM&Aによる人材・事業基盤の獲得、又はその双方の組み合わせ等、展開アプローチを柔軟に検討しております。過去の事業拡大や経営統合の中で培った経験やノウハウは更なる事業地域展開においても活用可能と考えており、今後も積極的に成長市場への進出を検討していく方針です。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業拡大及び企業価値向上を示す指標として、売上収益及び売上総利益を重要な経営指標と位置づけ、各経営課題に取り組んでおります。 (4)当社グループの強み ① 成長が見込まれるアジア市場における成長実績と事業基盤 当社グループは創業当初よりアジア市場に注力しており、2025年度における地域別売上収益比率(注)は日本が40.7%、東南アジアが49.3%、その他地域(インド・中華圏等)が10.0%となっております。当社グループが事業を行う各業界においてもアジア市場は中長期的な成長が期待されており、当社グループが各国に有する人材、インフラ、ノウハウを積極的に活用し継続的な成長の実現を目指します。当社グループは2017年以降の売上収益の推移は「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」をご参照下さい。 (注)地域別売上収益比率は、子会社の所在地における内部取引消去前の売上収益に基づいて算定しております。 ② ローカライズされたパートナーネットワーク 当社グループの展開する事業において各国のクリエイターやパブリッシャーのネットワークが重要になります。特にアジアにおいては各国が異なる言語や文化を有しており、現地のクリエイターやパブリッシャーが強い影響力を有しております。当社グループは2025年12月末時点で、3,100,000人以上のインフルエンサー、1,237のクリエイター、1,771のパブリッシャー、267のEC/D2Cブランドを支援しております。当社グループの各国のローカルチームは継続的にネットワークの深耕を推進しており、当社グループがワンストッププラットフォームとしてソリューションを提供する上でローカライズされた各種ネットワークは重要な経営資産と考えております。 ③ データ・オペレーション・営業の「三位一体」体制とAIによる最適化 当社グループは、「データ・プロダクト」「オペレーション」「営業」が融合した独自の事業基盤を構築しております。 SNSや購買データを基盤としたデータドリブンなアプローチにより、インフルエンサーマーケティングからEC運営、効果検証に至るまで、透明性と再現性の高い一気通貫の支援を実現しています。 また、年間1万件を超える膨大な案件実績に裏打ちされた強固なオペレーション体制が、戦略の確実な実行を担保。さらに、アジア15ヵ国・500名超のプロフェッショナルによる営業ネットワークを活かし、各地域に深く根ざした密なコミュニケーションと、国境を越えたクロスボーダー支援を両立させております。 ④ ローカル市場への深い知見を有するグローバルなマネジメント 当社グループはアジア市場に焦点を置いて事業展開をしてきており、マネジメント体制も事業のグローバル展開に最適化された多国籍なチームとなっております。各経営陣がそれぞれの市場や事業領域において深い専門性を有しているだけでなく、自身で過去に事業を立上げて成長させてきた経営経験の豊富なメンバーが揃っております。 ⑤ M&Aを通じた成長加速と確立された買収後の統合戦略 当社グループは創業以来、経営メンバーや事業リソースの獲得を目的として15件の企業買収を国内外で行っております。事業戦略や地域展開戦略に沿って、当社グループのソリューションや企業文化に沿うターゲットを特定し、事前に適切なデューディリジェンスや統合戦略の検討を行った上で買収を行ってきており、また買収後に対象企業の経営陣、組織、システム、ソリューションを当社グループに融合させ、統合後短期間でシナジーを実現してきた実績を有しております。今後も適切な機会があれば企業買収も選択肢として、柔軟に事業拡大を実現していきたいと考えております。 (5)経営環境 当社グループが事業運営を行う法人ブランド支援領域において、ソーシャルメディアマーケティング市場、ソーシャルコマース市場規模は日本及びアジア各国におけるスマートフォンやインターネットの普及、市場参加者の増加、SNSによる情報流通量の増加等を背景に安定成長が見込まれております。Grand View Researchが提供する「Asia Pacific Influencer Marketing Platform Market Size & Outlook,2025-2030」によると、アジアでのインフルエンサーマーケティング市場規模は2025年から2030年の間、27%の年平均成長率で成長すると推計されております。また、アジアにおけるソーシャルコマース市場規模についても、Grand View Researchが提供する「Asia Pacific Social Commerce Market Outlook,2026-2033」によると、2026年から2033年までの間、39%の年平均成長率で成長すると推計されております。 個別市場における需要の高まりに加えて、顧客企業の事業領域の拡大に伴いインバウンド需要も含めてクロスボーダーでのサービス(海外市場向けマーケティング、越境EC等)に対する需要が高まっております。当社グループはアジア各国に拠点と現地市場環境に精通したプロフェッショナルを有しているため、クロスボーダーでのサービス提供や海外市場でのローカライズした顧客支援が可能となっております。また、当社グループはプロダクト開発への投資を継続して行っており、アジア各国で活用できるプラットフォームを顧客に提供しております。特にアジア各国において多くのインフルエンサー、パブリッシャーのデータを有しており、当社プラットフォーム上でのデータ活用や創業以来支援してきた案件実績から得られるノウハウを活かし、先行優位性を有してグローバルで提供価値を向上できると考えております。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 新規サービス・事業の創出及び開発体制の強化 アジア市場ではテクノロジー活用が急速に進展する一方、各国・各業界における商習慣やオペレーション要件は依然として多様であり、顧客ニーズも高度化・複雑化しております。このような環境下において競争優位性を維持・強化するため、当社グループは、ソフトウェアとオペレーションを組み合わせたBPaaSモデルを基盤として、既存サービスの高度化及び新規サービス創出を継続的に推進する必要があります。特に、マーケティング支援、D2C/EC支援等の法人ブランド支援領域において、自社プロダクトの機能強化を進めるとともに、生成AIをプロダクト機能及び社内業務プロセスの双方へ活用することで、業務効率化と生産性向上を体系的に推進しております。また、AnyReach社、Vibula社等のM&Aを通じて獲得した技術・ノウハウを自社プラットフォームへ統合し、プロダクト開発と運用実装を一体的に推進できる体制を強化することで、市場環境の変化に迅速に対応可能な開発体制の構築を進めております。今後もテクノロジー人材の確保及び育成を通じ、継続的なイノベーション創出と事業開発体制の強化を図ってまいります。 ② サービスの認知度及びブランド力の向上 当社グループが持続的成長を実現するためには、顧客基盤の拡大とともに、各国市場における認知度及び信頼の向上が重要であると認識しております。特に東南アジアを中心とした成長市場において、当社の強みである「クロスボーダー×バリューチェーン」による提供価値を、より広範な顧客層へ浸透させることが課題となっております。当社グループは、法人顧客向けにマーケティング及びD2C/EC支援をはじめとする各種ソリューションを提供しており、TikTok Shop等の主要プラットフォームとのパートナーシップ強化や、クロスボーダーEC支援実績の蓄積を通じて、リージョナルクライアントからの信頼獲得を進めております。加えて、中国RED(小紅書)との連携を活用したインバウンド・アウトバウンド支援等、独自のユースケースの発信を強化するとともに、地域特性に応じた営業戦略の高度化及び各事業のシナジーを活かした統合提案を推進し、アジアを代表するビジネスインフラとしてのポジション確立とブランド価値向上を図ってまいります。 ③ 多様な人材の確保と組織文化の統一 事業拡大に伴い、各国拠点におけるローカルチームの強化と、多国籍な人材が連携し機動的に事業を推進できる組織体制の構築が重要な課題となっております。特に、プロダクト開発、データ活用、AI導入及びグローバルオペレーション構築等の専門領域における人材確保と育成が継続的に求められています。また、拠点・言語・文化の違いを越えた円滑なコミュニケーションと意思決定プロセスの整備、生成AIを活用した業務変革を現場へ定着させるための教育及びガイドライン整備も重要となります。今後も、多様性と包容性を重視しつつ、採用力強化、育成体制の整備及び評価・報酬制度の高度化を通じて、従業員のエンゲージメント向上と組織力強化を推進してまいります。 ④ コーポレート・ガバナンスの強化 当社グループは、持続的成長及び企業価値向上の実現に向け、コーポレート・ガバナンスの強化を重要な経営課題と位置づけております。グローバル展開を進める中で、各国の法規制への対応、コンプライアンス徹底、リスクマネジメント高度化及び情報セキュリティ対策の継続的強化が求められております。さらに、事業領域拡大やM&A推進に伴い、グループ経営の透明性確保、意思決定プロセスの適正化及び内部統制の実効性向上が重要性を増しております。加えて、生成AI等の新技術活用に伴う情報管理及び運用ルール整備も重要な課題となります。今後も監督機能の強化及びグループ横断のリスク管理体制の高度化を通じ、透明性と公正性の高い企業運営を推進してまいります。 ⑤ 運転資金の最適化 当社グループは複数の国・地域で事業を展開しているため、各国における資金需要や通貨建て債権債務の管理が必要となり、資金効率低下のリスクが存在します。特に、法人向けEC支援及びマーケティング事業における売掛金回収期間や在庫・物流オペレーションに伴う資金回転期間の変動がキャッシュ・フローへ影響を与える可能性があります。今後も与信管理の徹底、売掛金回収迅速化及び在庫・物流管理の高度化を進めるとともに、グループ全体の資金管理体制を強化することで、キャッシュ・フローの安定化と資金効率向上を図ってまいります。 ⑥ 財務基盤の強化 当社グループは、成長投資を継続しつつ、収益性改善と財務健全性維持の両立を図ることが重要な課題であると認識しております。既存事業の成長に加え、M&A及び業務効率化を通じた収益力強化を推進することで、安定的な利益創出体制の構築を進めております。また、成長投資と財務健全性のバランスを確保しながら、自己株式取得及び配当等の株主還元を機動的に組み合わせ、資本効率向上と企業価値最大化を図ってまいります。今後も資本市場との対話を重視し、投資規律の徹底及び収益性改善を通じて財務基盤の強化を推進してまいります。
事業等のリスク6,237字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には下記のようなものがあります。なお、これらは、当社グループが事業を遂行する上で発生しうるすべてのリスクを網羅しているものではありません。また、文中における将来に関する事項につきましては別段の記載のない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境にかかわるリスク ① 参入市場について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期) 当社グループが事業を展開しているEC市場、インフルエンサーマーケティング市場、デジタルマーケティング市場、EC市場では、スマートフォン市場の成長やブロードバンドの普及、新しいテクノロジーの活用により拡大傾向にあります。当社グループはこの成長は継続するものと見込んでおり、現在展開市場を軸に多角的に事業を展開する計画であります。しかしながら、今後国内外の経済情勢や景気動向等の理由により市場成長が鈍化、若しくは市場環境が変化するような場合には、当社グループ財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新等について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期) 当社グループが事業を展開しているEC市場、インフルエンサーマーケティング市場、デジタルマーケティング市場、EC市場では、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に早く、事業者はその変化に柔軟に対応する必要があります。当社グループにおいても、最新の技術や市場環境の変化を迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、当社グループが技術革新や顧客ニーズの変化に対応できない場合、また変化の対応のためのシステムや人件費に多くの投資を要する場合、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 他社との競合について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループが事業を展開しているEC市場、インフルエンサーマーケティング市場、デジタルマーケティング市場、Eコマース市場においては、多くの企業が事業展開しております。当社グループは展開領域において技術力や事業展開力を活かして高付加価値のサービスを提供することで市場における優位性を確立し、競争力を向上させてまいりました。今後もクライアント目線に立ってサービスをより充実させていくとともに、知名度向上に向けた取り組みも行ってまいりますが、他に優れたビジネスモデルの競合他社が現れた場合、既存事業者や新規参入事業者も含めた各市場での競争の激化により、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システムトラブルについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期) 当社グループの事業は、すべてインターネットを活用して行われており、そのサービス基盤はインターネットに接続する通信ネットワークに依存しております。安定的なサービス運営を行うために、サーバー設備等の体制強化を継続的に行っておりますが、地震等の自然災害や事故等により予期せぬトラブルが発生し、大規模なシステム障害が起こった場合には、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが構築しているコンピュータ・システムは、適切なセキュリティや保護手段を講じておりますが、自然災害や不正アクセス等による通信ネットワークの切断や障害が発生した場合、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ マーケティング市場の季節変動性について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:短期) 当社グループが事業を展開しているインフルエンサーマーケティング市場、デジタルマーケティング市場、オンライン動画市場は、広告主の広告予算により構成されるため、広告主の予算の月ごとの配分の影響を受けます。特に年度末に多めに予算の配分を行う広告主が多く、年度末(日本国内及びインドにおいては主に3月、その他海外においては12月が中心となります。)に売上収益が集中する傾向があります。したがって、安定的に月次業績が推移する業種に比し売上収益及び利益の変動が起こりやすいほか、繁忙時に業務が継続するよう人員を確保しておく必要があるため、変動が大きく下振れ幅が顕著な場合には当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業体制にかかわるリスク ① 特定人物への依存について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期) 当社の代表取締役である十河宏輔は当社グループが事業運営を行う全ての市場において豊富な知識と経験を有すると認識しており、新規事業の推進や経営戦略の構築等についての役割を担っております。当社は、特定の人物に依存しない体制を構築すべく、経営戦略の実行については各国経営陣に権限を委譲するなど組織体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社グループにおける業務執行が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 社歴が浅いことについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期) 当社グループは2016年4月に創業されており社歴が浅いため、期間業績比較を行うために十分な期間の財務情報を得られず、過年度の業績のみでは今後の業績を判断する情報としては不十分な可能性があります。 ③ 優秀な人材の獲得・育成について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループは今後の企業規模の拡大に伴い、当社グループのミッションや事業に対して共感した優秀な人材を継続的に採用し、強固な組織を構築していくことが重要であると考えております。今後、積極的な採用活動を行っていく予定でありますが、当社グループの求める人材が十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 内部管理体制の構築について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期) 当社グループの継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程の整備及び法令遵守を徹底してまいりますが、事業が急速に成長することによりコーポレート・ガバナンスが適切に機能しなかった場合には、業務運用体制に問題が生じ、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ Googleグループとの契約について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期) 当社グループはパートナーグロース領域において、Googleグループとの契約に基づき、同社との取引を行っております。クリエイターグロースプラットフォームにおいては、当社グループが管理する動画コンテンツの利用許諾を同社に対して行い、当該コンテンツから生じる広告収益の一定料率分を報酬として受領しております。パブリッシャーグロースプラットフォームにおいては、当社グループが管理するメディア広告在庫を同社ネットワークを通じて販売することでその販売代金を同社より受領しております。当該契約が解除された場合、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ リコール発生などの品質問題に関するリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループはブランドコマース領域において継続的に新規ブランド及び商品を企画しております。当社グループは、商品の品質、安全性を重視しており、商品開発や製造委託事業者の選定においても常に品質を重視しております。しかしながら、意図しない商品不良等により大規模なリコールが発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 在庫に関するリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期) 当社グループは、在庫の保有状況をモニタリングしながら生産数量と発注数量の調整を毎月実施し、滞留が予測される商品について販売施策を追加で立案することで在庫リスクの最小化を図っております。しかしながら、需要動向を見誤ったことによる欠品機会損失、ないし滞留在庫が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 新規事業開発について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループの今後の事業展開としまして、事業規模の更なる拡大を目指して、新事業開発に引き続き積極的に取り組んでいく方針でありますが、新規事業の立ち上げは既存事業よりリスクが高いことを認識しております。市場理解や事業計画分析が十分であった場合でも、予測とは異なる状況となり計画どおりに進まない場合に投資資金の回収が困難になり、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 海外事業展開について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループは海外で創業がなされ創業当時より海外での事業活動が中心であり、今後も成長戦略の軸としてもグローバル展開を積極的に行うことで中長期的な成長の実現を目指してまいります。特定地域への依存を避けることでリスク低減を図っているものの、国際情勢や各国特有の政治経済、売掛金の回収リスク等の状況により当社グループの事業の運営に影響が発生し、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当該シンガポール子会社は当社の重要子会社である中間持株会社であり、当社グループの連結子会社の37社のうち、22社を傘下に置いております。シンガポールの現地法制度において、同国での会社の設立にあたってシンガポール居住者である取締役を1名以上選任すること等の定めがございますが、いずれも適切に対応しております。その他、株主総会での議決権行使や配当の実施、役員の派遣など、子会社管理に必要な会社制度における特段の規制・制約は認識しておりませんが、今後も法制度の改正等の動向に留意してまいります。 ⑩ 業務提携や買収について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループは他社との業務提携や企業買収等が、将来の成長性、収益性等を確保するために必要不可欠な要素であると認識しております。しかしながら、当初想定した成果を得ることができず、のれんの減損や、事業再編等に伴う事業売却損、事業清算損その他これに伴う費用が発生した場合、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 配当政策について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:中期) 当社グループは、株主に対する利益還元と同時に、財務体質の強化及び競争力の確保を経営の重要課題と位置付けております。また、今期より配当を実施いたしますが、今後も財務状況と経営成績のバランスを考慮しながら継続的に配当の実施を行ってまいります。しかしながら、本リスク情報に記載されていないことも含め、当社グループの事業が計画通り進展しない等、当社グループの業績が悪化した場合、継続的に配当を行えない可能性があります。このようなリスクを認識し、今後も経営計画の策定に際しては十分な検討を行い、目標達成を目指して取り組んでまいります。 (3)法的規制に関するリスク ① 訴訟等について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期) 当社グループは、法令及び契約等の遵守のため、各種規程を定めて社内教育やコンプライアンス体制の充実に努めております。しかしながら、当社グループが事業活動を行う中で、顧客、取引先又はその他第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。かかる訴訟の内容及び結果によっては当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報の管理について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループは、クリエイターや消費者(D2Cブランドの商品購入者)等の個人情報を保有しています。個人情報漏洩による企業経営・信用への影響を十分認識し、各種規程・マニュアルの整備、社員への周知徹底など、個人情報の管理体制の整備を行っておりますが、万が一情報が漏洩した場合は、損害賠償費用の発生、社会的信用の失墜などにより、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ インターネット及び広告業界に関連する法的規制について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期) 当社グループの主要な事業領域であるマーケティング関連市場においては、当社グループの事業遂行に関連して、著作権法のほか、特定商取引に関する法律、景品表示法、個人情報の保護に関する法律、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律などを遵守する必要があります。各種規程・マニュアルの整備、社員への周知徹底などにより法令遵守の体制強化を徹底してまいりますが、現行の法令及び権利内容の解釈適用上での論点などが生じた場合、また既存法令の強化等が行われ当社グループが運営する事業が規制の対象となる等制約を受ける場合には、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期) 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する知的財産権の取得に努め、当社グループが使用する商標、技術・コンテンツ等についての保護を図っておりますが、当社グループの知的財産権が第三者の侵害から保護されない場合、又は知的財産権の保護のために多額の費用が発生する場合には、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ① ストック・オプション行使による株式の希薄化について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:短期) 当社グループでは、取締役、従業員等のインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。2025年12月末時点における新株予約権による潜在株式数は3,279,350株であり、発行済株式総数及び潜在株式数の合計64,289,300株の5.1%に相当します。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 ② 為替変動の影響について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:短期) 当社グループは15ヵ国・地域において事業を運営しており、各国においては現地通貨で資産・負債を保有しております。連結財務諸表を作成するにあたっては現地通貨を円換算する必要があり、換算時に使用する為替レートによっては当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、為替相場の変動は中長期的には平準化されるものと考え、為替予約等は行っていません。
経営成績の分析 (MD&A)7,511字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べて、10,981百万円増加し45,143百万円となりました。これは主に、子会社株式取得による前払金の増加によりその他の流動資産が4,087百万円増加したこと、日本オフィスの契約更新及び増床に伴う使用権資産が2,281百万円増加したこと、売上収益の強い成長に伴い営業債権及びその他の債権が1,425百万円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べて、10,610百万円増加し、28,057百万円となりました。これは主に、借入金が6,316百万円増加したこと、日本オフィスの更新及び増床によりリース負債が2,387百万円増加したこと、増収により営業債務及びその他の債務が921百万円増加したことによるものであります。 (資本) 当連結会計年度末の資本は、前連結会計年度末に比べて、370百万円増加し、17,086百万円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により利益剰余金が927百万円増加したこと及び株式報酬型ストック・オプションの行使により資本金が65百万円増加した一方で、自己株式の取得にともない自己株式が747百万円増加したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるアジア各国経済は、インフレ圧力の緩和に伴う金融環境の改善により、内需が堅調に推移いたしました。これに加え、デジタル経済の進展やインバウンド需要の回復がサービス消費を押し上げ、製造業においても底堅さが見られました。日本経済においても緩やかな回復基調が続いております。一方で、地政学的リスクの長期化や主要国の金融政策に伴う為替変動、通商政策の変化など、世界経済の先行きには依然として不透明な状況が続いております。 こうした変化の激しい経営環境下において、当社グループは各事業領域において積極的な成長投資を継続いたしました。その結果、売上収益は引き続き着実な成長を維持しております。特にマーケティング事業及びD2C/EC事業を合わせた法人ブランド支援事業が牽引役となり、大型顧客の獲得が進んだ東南アジア市場で著しい成長を実現したほか、日本市場でも順調に事業を拡大しております。 収益面においては、パートナーグロース事業における市場環境の変化が全社の収益性に影響を及ぼしたものの、法人ブランド支援事業の拡大に加え、販売管理費の適正なコントロール、さらには生成AIの活用による業務効率化を推進した結果、利益水準は第1四半期から第4四半期にかけて毎四半期着実に改善しており、収益基盤はより強固なものとなっております。 さらに、持続的な成長基盤の構築を目的とした投資戦略を加速させております。生成AIを活用したプロダクト強化に加え、2025年を通じて法人ブランド支援事業領域のAnyReach社、Vibula社、NADESHIKO Beauty社の3社が相次いでグループへ参画したことで、M&Aによる大きなシナジー創出を図っております。 これらの結果、当連結会計年度の売上収益は57,300百万円(前連結会計年度比+13.0%)、売上総利益は21,932百万円(前連結会計年度比+16.9%)、営業利益は1,798百万円(前連結会計年度比△29.7%)、税引前利益は1,409百万円(前連結会計年度比△44.5%)、当期利益は1,002百万円(前連結会計年度比△57.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は927百万円(前連結会計年度比△60.3%)となりました。 なお、当社グループは、インターネット関連事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。 (参考)当社グループの売上収益の推移 当社グループは2017年12月期以降、安定した成長を実現しており2025年12月期までの売上収益の年平均成長率は45.7%となっております。2017年12月期の東南アジアにおけるマーケティングプラットフォーム「AnyTag」、「AnyDigital」中心の収益構造から、2018年12月期は日本及び中華圏においてパブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」を積極的に展開し、2019年12月期にはクリエイターグロースプラットフォーム「AnyCreator」をグローバルに展開開始したことに加え日本における「AnyTag」の事業の強化を行っております。 2022年12月期においてはD2C/ECプラットフォームからの収益貢献の拡大もあり、収益モデルの分散が更に進み、広告主からのマーケティング報酬(マーケティング支出)に加えて、D2C/ECプラットフォームにおいて、商品販売収益、法人クライアントとの売上シェア(レベニューシェア)、月額固定報酬(サブスクリプション)、利用料に応じた従量課金等の重要性が高まりました。 2023年12月期においてはD2C/EC事業におけるEC領域の拡大に取り組みました。2023年9月25日のDDI社の取得も追い風となりD2C/EC事業は前年同期比で過去最高の成長を記録しました。クロスボーダービジネスを含めた法人EC支援を推進することで、日本をはじめとするアジア諸国の旺盛な需要を取り込み、継続的な事業成長を達成しました。 2024年12月期において当社グループは、独自のプラットフォームの継続的な強化を最優先し、卓越した価値を提供することに注力しました。 2025年12月期においてはマーケティング事業及びD2C/EC事業を中心とする法人ブランド支援事業が大型顧客獲得により東南アジア及び日本市場で売上成長を牽引するとともに、販管費コントロールや生成AI活用により利益水準も着実に改善しております。さらに、3社のM&Aによるシナジー創出を通じて、中長期的な成長基盤の強化を図りました。 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期   年平均成長率 売上収益(百万円)   19,252   24,790   33,460   50,713   57,300   45.7% ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における「現金及び現金同等物」の残高は、前連結会計年度末比1,057百万円増加し8,607百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において、営業活動によるキャッシュ・フローは268百万円の収入となりました(前年同期比では2,131百万円の収入の増加)。これは、税引前利益1,409百万円を計上、減価償却費及び償却費の計上2,084百万円があった一方で、運転資金の増加に伴う1,427百万円及び前渡金の増加を主要因としたその他1,338百万円の支出、法人所得税の支払額568百万円等があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において、投資活動によるキャッシュ・フローは5,866百万円の支出となりました(前年同期比では4,525百万円の支出の増加)。これは主に、有形固定資産の取得による支出849百万円及び子会社株式取得に関連した支出5,040百万円があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において、財務活動によるキャッシュ・フローは4,406百万円の収入となりました(前年同期比では2,275百万円の収入の増加)。これは主に、長期借入れによる収入7,788百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出1,833百万円及びリース負債の返済による支出1,187百万円があったことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、提供するサービスの性格上、生産活動を行っておりませんので、記載しておりません。 b.受注実績 当社グループは、受注から役務提供の開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 第6期連結会計年度及び第7期連結会計年度の主要なプラットフォームごとにおける販売実績は、次のとおりであります。なお、当社グループはインターネット関連事業の単一セグメントであります。 第6期連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   第7期連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 金額(百万円)   前期比(%)   金額(百万円)   前期比(%) マーケティングプラットフォーム   21,069   +25.7   24,831   +17.9 パートナーグロースプラットフォーム   19,608   +62.7   15,674   △20.1 D2C/ECプラットフォーム   9,891   +118.9   16,601   +67.8 その他   144   +13.6   193   +34.2 合計   50,713   +51.6   57,300   13.0% (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります 第6期連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   第7期連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Google Ireland limited   9,237   18.2   6,485   11.3 Shopee   1,475   2.9   3,924   6.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合には、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しております。 また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度においては、マーケティング事業におけるインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」、パブリッシャー成長プラットフォーム「AnyManager」が引き続きグループ全体の成長に寄与しました。また、D2C/EC事業のEC領域も積極的に拡大し、前年同期比67.8%の増収となりました。 経営成績等の分析・検討内容は以下のとおりであります。 a.売上収益 売上収益は、全事業において取引社数が増加し57,300百万円(前連結会計年度比6,587百万円増)となりました。2025年12月期における地域別売上収益比率(注)は、東南アジアが49.3%、日本が40.7%、インド・中華圏等のその他地域が10.0%(前連結会計年度は、東南アジアが51.5%、日本が35.9%、インド・中華圏等のその他地域が12.6%)となっております。 (注)地域別売上収益比率は、子会社の所在地における内部取引消去前の売上収益に基づいて算定しております。 b.売上原価、売上総利益 売上原価は、主に売上収益増加に伴いマーケティング費用、パブリッシャー及びクリエイターへの支払、商品売上原価等の増加により、35,368百万円(前連結会計年度比3,410百万円増)となりました。この結果、当連結会計年度の売上総利益は21,932百万円(前連結会計年度比3,176百万円増)となりました。また、当連結会計年度の売上総利益率は、38.3%(前連結会計年度は37.0%)となりました。 c.販売費及び一般管理費、営業利益 販売費及び一般管理費は、主に事業拡大に伴う人件費、減価償却費及び償却費、業務委託料及び販売促進費等の増加により20,112百万円(前連結会計年度比3,838百万円増)となりました。この結果、当連結会計年度の営業利益は1,798百万円(前連結会計年度比759百万円減)となりました。 d.金融収益・金融費用、税引前利益 金融収益は主に受取利息により65百万円となりました。金融費用は主にリース利息の支払や借入利息により454百万円となりました。この結果、税引前利益は1,409百万円(前連結会計年度比1,129百万円減)となりました。 e.親会社の所有者に帰属する当期利益 法人所得税費用406百万円及び非支配株主持分75百万円を計上した結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は927百万円(前連結会計年度比1,408百万円減)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性の分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループの業容拡大のための運転資金と人件費等の営業費用であります。当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金の調達は自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、8,607百万円であり、十分な流動性を確保しております。当社グループはM&Aを行う場合等に投資活動によるキャッシュ・フローが支出超過となる場合がありますが、投資からの想定回収期間が中長期に亘る場合、当該タイミングにおける金利及び資本コスト、資金需要の額を考慮した上でエクイティファイナンスを行う場合があります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に影響を与えるおそれがあることを認識しております。そのため、当社グループは常に外部環境の変化に留意しつつ、内部管理体制の強化、優秀な人材の確保及び育成等により、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。売上収益及び売上総利益は市場成長も背景に堅調に成長が続く中、「優秀な人材の確保」が足元の事業成長を継続するために重要と考えており、当社グループの知名度向上による採用力の強化とグループ内の従業員に対する育成について優先的に対応を行っていく予定です。 (参考情報) 当社グループは、経営成績を評価するために売上収益及び売上総利益に加えて、調整後EBITDAを重要な経営指標と考えております。売上収益及び売上総利益の伸長の背景については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」をご参照ください。その事業規模の拡大に伴い調整後EBITDAについては継続的に改善しております。 ① 売上収益及び売上総利益 (単位:百万円) 決算期   国際会計基準 第3期(2021年12月期)   第4期(2022年12月期)   第5期(2023年12月期)   第6期(2024年12月期)   第7期(2025年12月期) 売上収益   19,252   24,790   33,460   50,713   57,300 売上総利益   6,272   9,291   12,699   18,756   21,932 ② 調整後EBITDA (単位:百万円) 決算期   国際会計基準 第3期(2021年12月期)   第4期(2022年12月期)   第5期(2023年12月期)   第6期(2024年12月期)   第7期(2025年12月期) 営業利益又は営業損失(△)   △213   30   747   2,558   1,798 +減価償却費及び償却費   766   893   1,060   1,377   2,084 +株式報酬費用   1   81   50   38   49 調整後EBITDA   554   1,005   1,858   3,974   3,931 (注)1.調整後EBITDA=営業利益又は営業損失(△)+減価償却費及び償却費+株式報酬費用 2.調整後EBITDAはIFRSにより規定された指標ではなく、当社グループが、投資家にとって当社グループの業績を評価するために有用であると考える財務指標です。当社グループにおける調整後EBITDAは、同業他社の同指標あるいは類似の指標とは算定方法が異なるために、他社における指標とは比較可能でない場合があり、その結果、有用性が減少する可能性があります。

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出典

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