本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヒラノテクシード

HIRANO TECSEED CO.,LTD.6245 · Standard · 機械

塗工・ラミネート装置と高分子化工機械の大手。二次電池電極や機能性フィルムの製造装置を手掛け、電子材料分野の生産設備を支える。

概要

株式会社ヒラノテクシードは、コーティング・ラミネーティング技術と乾燥技術、走行制御技術を核とする産業機械メーカーである。リチウムイオン電池電極の塗工装置や光学フィルム向け塗工設備で高いシェアを持ち、2025年3月期の売上高は484億円、従業員数は417名。大阪証券取引所を経て現在は東京証券取引所スタンダード市場に上場する。本社は奈良県北葛城郡河合町に所在する。

売上高の7割超を占める塗工機関連機器

当社グループの売上高の大部分を占めるのが塗工機関連機器である。2025年3月期の同事業の売上高は253億48百万円で、前期比39.7%減少した。うち国内売上は54億36百万円(前期比294.2%増)と大幅増加したが、輸出は199億12百万円(同51.0%減)と急減。この減少は北米のEV市場減速による主要顧客の設備投資計画見直しが原因である。一方、セグメント利益は25億54百万円(同0.5%増)と微増。受注残高も209億7百万円(同48.2%減)に落ち込んだ。同部門の製品は二次電池電極の塗工装置をはじめ、磁気テープ、包装用複合フィルム、粘接着テープ、合成皮革、床材、壁紙など多岐にわたる。

電子材料向け化工機関連機器が利益を牽引

化工機関連機器は2025年3月期に売上高54億78百万円(前期比17.9%増)、セグメント利益9億62百万円(同227.8%増)と大幅な増益を達成した。電子材料関連の成膜装置や産業資材向け装置が好調で、輸出が32億47百万円(同54.3%増)と伸びた。受注残高も102億50百万円(同56.9%増)に拡大。同部門は高分子化工機械(プラスチックフィルム、フィルム成膜、電子プリント基板、セラミックシート成形、高熱処理機等)や真空成膜装置、各種乾燥熱処理装置を手掛ける。前期に発生した一部案件のコスト増が解消したことも利益改善に寄与した。

北米EV市場減速と事業多角化への転換

北米EV市場の減速は同社の経営に大きな影響を与えている。2025年3月期、北米主要顧客が設備投資を大幅に縮小し、72億29百万円の受注キャンセルが発生。これにより塗工機部門の輸出売上は半減し、全体売上高も33.2%減の323億円に落ち込んだ。ただし、キャンセルに伴う準備費用や材料費は契約条件に基づき回収可能であり、損益への直接的な打撃は限定的とされる。同社は2025年11月に中期経営計画を見直し、EV一辺倒から薄膜新素材の開発や既存顧客への改造・移設・保守サービスへと軸足を移す戦略転換を図った。

グループ3社と研究施設「ヒラノテクニカム」

同社グループは、親会社の株式会社ヒラノテクシードに加え、ヒラノ技研工業株式会社、株式会社ヒラノK&E、HIRANO AMERICA,INC.の3社で構成される。ヒラノK&Eは2017年にヒラノ光音とヒラノエンテックが合併して発足した。技術開発の要は1973年に設置された「ヒラノテクニカム」である。ここではコーティング、ラミネーティング、乾燥の加工実験が一貫して行え、R-800DBやM-600SFなどの試験機を備える。同社は1998年にISO9001、2017年にISO14001の認証を取得し、品質管理と環境マネジメントを重視している。

業界の中での役割は塗工・ラミネート装置メーカー(産業機械)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
323億円
営業利益
16億円
営業利益率
5.0%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
塗工機関連機器253億円78.3%26億円10.3%
化工機関連機器55億円17.0%10億円18.2%
その他15億円4.6%-2億円-13.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01二次電池・機能性フィルム・建材など主力

コーティング、ラミネーティング関連機器を製造・販売。二次電池電極、磁気テープ、包装用複合フィルム、粘接着テープ、合成皮革、床材、壁紙、化粧板などの製造装置を提供。乾燥・熱処理装置やメンテナンスサービスも手掛ける。

主な製品・サービス3
二次電池電極製造装置
リチウムイオン電池の電極に活物質を塗工・乾燥する装置。高精度な塗工で電池性能を左右する。
ラミネート装置
フィルムやシートを貼り合わせる装置で、包装材や機能性フィルムの製造に使用される。
乾燥・熱処理装置
塗工後のフィルムやシートを乾燥・加熱処理する装置で、均一な品質を実現する。

02電子部材・セラミックスなど主力

プラスチックフィルム、フィルム成膜、電子プリント基板、セラミックシート成形、高熱処理機などの高分子化工機械、真空成膜装置を製造・販売。電子材料の生産工程で重要な役割を果たす。

主な製品・サービス3
フィルム成膜装置
プラスチックフィルム上に機能性薄膜を形成する装置で、光学フィルムやバリアフィルムの製造に使われる。
セラミックシート成形装置
セラミック粉末をシート状に成形する装置で、積層セラミックコンデンサなどの電子部品製造に用いられる。
真空成膜装置
真空環境下で薄膜を形成する装置で、光学コーティングや電子部品の電極形成に使用される。

03その他(繊維・機器部品)副次

染色整理機械装置や各種機器の部品の製造・販売、修理・改造を行う。既存顧客向けの保守・サービスが中心。

主な製品・サービス1
染色整理機械
繊維製品の染色・仕上げ加工を行う機械。

製品と技術

リチウムイオン電池電極塗工装置「R-800DB」

同社のR-800DBは、リチウムイオン電池の正極・負極用電極材料をロールツーロールで連続塗工する装置である。高い塗布精度と乾燥制御により、電池性能の均一化に貢献。2009年の導入以来、EV市場の成長とともに改良を重ね、同社の主力製品となった。しかし、2025年3月期の北米市場減速により、同機種を含む塗工機の輸出売上は半減。同社は今後、電池以外の薄膜塗工分野への展開を進める方針である。

LCD用Capillary Coaterと有機ELプロセス

2001年に開発されたCapillary Coaterは、毛細管現象を利用して第5世代LCD用基板に塗工液を均一に供給する装置。従来方式に比べ塗膜の均一性と材料歩留まりが向上した。2002年には有機EL発光層の成膜プロセスを開発し、薄膜塗工技術をディスプレイ分野へ拡張。この技術は耐環境膜の薄膜コーティング技術(2002年)にも応用され、同社のコア技術である「高クリーン・超薄膜コーティング技術」の基盤を形成している。

セラミックシート成形テスト機M-600SF

2001年にテクニカムに設置されたM-600SFは、中厚セラミックシートの成形実験用設備である。電子部品の絶縁基板や積層セラミックコンデンサのグリーンシート成形を想定し、均一な厚さと密度のシートを形成する。この装置は顧客の試作段階での利用が主目的で、実際の量産機の設計にフィードバックされる。同社の化工機部門は、セラミック成形以外にも高分子フィルム成膜や真空成膜装置を手掛け、材料加工の幅広いニーズに対応している。

研究開発の中核「ヒラノテクニカム」

1973年に設置されたヒラノテクニカムは、同社の研究開発の中核施設である。コーティング、ラミネーティング、乾燥の各工程を一貫して実験できるラインを備え、顧客の材料を用いた塗工条件の最適化やプロセス開発を受託する。1990年には新鋭施設に建て替えられ、R-800DBやM-600SFなどの最先端テスト機が順次導入された。この施設で培われた技術は、新製品の開発や既存装置の改良に直結し、同社の競争力を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

コーティング装置専業、売上減少で収益性低下

機械業界でコーティング装置に特化。同業の三浦工業や日本製鋼所と比較して売上規模は中堅だが、2026/3期に売上高が484億円から323億円へ減少見込み。営業利益率も3~5%と低く、収益性改善が急務。業界内でのポジションはやや脆弱。

強み

  • 特定分野で技術力を持ち、ニッチ市場に強み。
  • 2025/3期には484億円の売上を達成。
  • コーティング技術で差別化できる可能性。
  • 業績が低迷しているが、立て直しの余地はある。

課題

  • 2026/3期に売上高が323億円へ大幅減、事業縮小が懸念。
  • 2026/3期4.95%と低く、収益性改善が急務。
  • 三浦工業などの同業他社に対し、競争力が低下。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機械の時価総額近傍。太字がヒラノテクシード

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16470大豊工業325億円
26222島精機製作所323億円36.7倍
36125岡本工作機械製作所308億円24.6倍
46328荏原実業307億円12.3倍
56469放電精密加工研究所302億円35.8倍
66245ヒラノテクシード284億円21.2倍
76365電業社機械製作所273億円9.0倍
86232ACSL268億円
91909日本ドライケミカル266億円19.5倍
106279瑞光265億円12.4倍
11544AGMSグループ264億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

熱風乾燥機から出発した1935年の創業

1935年6月、大阪府南河内郡加美村(現大阪市平野区)に平野金属合資会社として創業。1939年3月には「熱と風」の理論から熱風乾燥機、輸送機器、化学機器などの設計製造を開始した。当初から乾燥技術を核とし、1947年4月には染色仕上関係機器に重点を置いた各種乾燥機を開発。繊維機械分野への進出が、後の塗工技術の基盤となった。この時期に培われた熱と風の制御技術は、現在のコーティング・乾燥技術の原点である。創業から10年余りで、乾燥機メーカーとしての技術基盤を固めた。

吸収合併と大阪証券取引所上場

1957年3月、平野金属は平野興産株式会社に吸収合併され、平野金属株式会社に商号変更。さらに1961年9月、株式の券面額変更のため太平金属株式会社に吸収合併され、再び平野金属株式会社となった。この複雑な再編を経て、1962年4月に大阪証券取引所市場第二部に上場。同年4月には輸出貢献企業として通商産業省から表彰されるなど、早くから海外市場への販売を強化した。上場時の資本金は後に増資され、1990年には18億円を超える。

奈良工場建設とヒラノテクニカムの設置

1970年8月、奈良県に現在の本社工場となる奈良工場の建設に着手。1973年6月、コーティング、ラミネーティングなどの加工実験施設「ヒラノテクニカム」を設置し、研究開発体制を強化した。1976年11月には繊維部門の溶剤精練仕上装置が機械振興協会賞を受賞。1981年7月には繊維機械のシンプレックステンターが優秀省エネルギー機器表彰を受け、省エネルギー税制の適用機種に指定された。1983年には集中コンピュータコントロールシステムを開発し、ライン全体の管理を実現。

社名変更と液晶・有機EL向け技術開発

1989年1月、社名を平野金属株式会社から株式会社ヒラノテクシードに変更。1990年3月には新鋭の研究実験施設「ヒラノテクニカム」を竣工し、技術開発を加速。2001年11月には中厚セラミックシート成形テスト機M-600SFを、翌12月には第5世代LCD用新型Capillary Coaterを開発。2002年3月には有機EL発光層成膜プロセス、同年12月には耐環境膜の薄膜コーティング技術を相次いで開発し、ディスプレイ関連の塗工技術で存在感を高めた。

リチウムイオン電池塗工装置の投入

2009年12月、高精度リチウムイオン電池電極塗工装置「R-800DB」をテクニカムに設置。これ以降、EV市場の拡大とともに二次電池向け装置が成長エンジンとなる。2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東証市場第二部へ上場。2014年3月には子会社を本社敷地内に移転し、監査等委員会設置会社に移行した。この時期、売上高は2012/3期の約157億円から2025/3期には484億円へと3倍以上に成長した。

グループ再編と木津川工場竣工

2017年4月、連結子会社のヒラノ光音株式会社と株式会社ヒラノエンテックが合併し、株式会社ヒラノK&Eが発足。同年6月にはISO14001の認証を取得。2019年10月、京都府木津川市に木津川工場を竣工し、生産能力を拡大した。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第二部からスタンダード市場に移行。2023年3月には北米子会社HIRANO AMERICA,INC.を設立し、現地での販売・サービス体制を構築した。

北米EV需要減速と戦略転換

北米EV市場の減速は同社の業績に直撃した。2025年3月期の売上高は前期比33.2%減の323億円、営業利益は16億円と減益。主要顧客の設備投資計画見直しにより総額72億29百万円の受注キャンセルが発生。同社はこれを受け、2025年11月に中期経営計画を改定し、EV関連の二次電池塗工装置に偏った成長戦略から、光学フィルムや電子材料など薄膜新素材分野への拡販や既存顧客向け改造・保守サービス強化へ軸足を移した。経常利益率10%以上を目標に掲げ、収益性を重視した経営を推進する。

年表32件を開く

1930年代

  • 1935年6月創業大阪府南河内郡加美村(現在大阪市平野区)に平野金属合資会社を創業。
  • 1939年3月「熱と風」の理論と探究から応用技術を活かした熱風乾燥機、輸送機器、化学機器等の設計、製造、販売を行う。

1940年代

  • 1947年4月染色仕上関係機器に重点を置いた各種乾燥機を開発。

1950年代

  • 1957年3月創業平野興産株式会社に吸収合併され、同時に平野金属株式会社に商号変更(平野興産株式会社は1956年3月設立)。

1960年代

  • 1961年9月創業株式の券面額変更のため太平金属株式会社に吸収合併され、同時に平野金属株式会社に商号変更(太平金属株式会社は1949年7月設立)。
  • 1962年4月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1964年4月輸出貢献企業として通商産業省(現 経済産業省)より表彰される。

1970年代

  • 1970年8月奈良工場(現在の本社工場)建設に着手。
  • 1973年6月「ヒラノテクニカム」を設置し、コーティング、ラミネーティングなどの加工実験を行い得る設備が完成。
  • 1976年11月繊維部門で溶剤精練仕上装置が財団法人機械振興協会賞を受ける。
  • 1978年6月ヒラノ技研工業株式会社(現連結子会社)を設立。

1980年代

  • 1981年7月繊維機械の新機種シンプレックステンターが優秀省エネルギー機器表彰を受賞し、通商産業省(現 経済産業省)より省エネルギー税制優遇措置適用機種となる。
  • 1983年9月集中コンピューター・コントロールシステムを開発し、巻出しから塗工、乾燥、巻取りに至る一連の装置に対し、集中指令、集中管理を行う新システムを確立。
  • 1987年6月株式会社ヒラノエンテック(現株式会社ヒラノK&E(現連結子会社))を設立。
  • 1987年10月M&A光音電気株式会社(現株式会社ヒラノK&E(現連結子会社))を買収。
  • 1988年4月株主割当による増資を行い資本金は560,000千円から1,053,026千円となる。
  • 1989年1月商号変更社名変更を行い、平野金属株式会社から株式会社ヒラノテクシードとなる。

1990年代

  • 1990年3月新鋭「ヒラノテクニカム(研究及び実験施設)」を竣工。
  • 1990年11月スイス・フラン建転換社債の転換により資本金は1,847,822千円となる。
  • 1998年4月国際標準化機構(ISO)の品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証を取得。

2000年代

  • 2001年11月中厚セラミックシート成形テスト機「M-600SF」をテクニカムに設置。
  • 2001年12月第5世代LCD用「新型 Capillary Coater」を開発。
  • 2002年3月有機EL発光層成膜プロセスを開発。
  • 2002年12月耐環境膜の薄膜コーティング技術を開発。
  • 2009年12月高精度のリチウムイオン電池電極塗工装置「R-800DB」をテクニカムに設置。

2010年代

  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部へ上場。
  • 2014年3月ヒラノ光音株式会社(現株式会社ヒラノK&E(現連結子会社))の本社及び工場を当社敷地内に新築移転。監査等委員会設置会社に移行。
  • 2017年4月M&Aヒラノ光音株式会社と株式会社ヒラノエンテックは、ヒラノ光音株式会社を存続会社として合併、株式会社ヒラノK&Eに商号変更。
  • 2017年6月国際標準化機構(ISO)の環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得。
  • 2019年10月木津川工場(京都府木津川市)を竣工。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年3月HIRANO AMERICA,INC.(現連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益率10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経常利益率10%以上の達成

    株主資本効率と株主還元のバランスを考慮し、経常利益率10%以上を重要な経営指標として確保する。

  2. 02

    高精密製造装置のリーディングカンパニーへ

    コーティング・ラミネーティング、乾燥、走行制御技術を核に、最先端分野へ高精密・高精度な製造装置を提供し、グローバルに事業を展開する。

  3. 03

    EV依存から多角化への戦略転換

    2025年に中期経営計画を見直し、EV用二次電池塗工装置への過度な依存から、薄膜新素材など多様なニーズに対応する本来の強みを活かした戦略に転換する。

  4. 04

    既存顧客向けサービス強化

    設備改造・移設や保守サービスの提案を積極的に推進し、安定的な収益源を確保する。

  5. 05

    新技術開発と人材育成

    高クリーン・超薄膜コーティング技術とウェット/ドライコーティング融合技術の開発に注力するとともに、大学との共同研究やOJTによる人材育成を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で417人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は699万円で、9期前と比べて+10.2%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は14.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月323
2018年3月336
2019年3月63439.414.7352
2020年3月63038.814.3370
2021年3月64138.714.1376
2022年3月64138.914.2388
2023年3月64438.814.4394
2024年3月64839.114.1413
2025年3月65539.114.2419406
2026年3月69939.314.4417384

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
木津川工場 — 京都府木津川市3,982百万円
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通)
本社及び工場 — 奈良県北葛城郡河合町3,149百万円
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通)
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通) — ヒラノ技研工業(株)(奈良県橿原市)620百万円
大阪オフィス — 大阪府大阪市阿倍野区99百万円
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通)
工場用地 — 奈良県橿原市38百万円
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通)
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通) — HIRANO AMERICA, INC. (アメリカジョージア州)34百万円
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通) — (株)ヒラノK&E(奈良県北葛城郡河合町)31百万円
東京支店 — 東京都千代田区6百万円
塗工機関連機器・化工機関連機器・その他・全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    ヒラノ技研工業株式会社
    奈良県橿原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヒラノK&E
    奈良県北葛城郡河合町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    HIRANO AMERICA,INC.(注)1,2
    アメリカ合衆国 ジョージア州 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は323億円営業利益16億円前期と比べると減収減益で、売上が-33.3%、利益が-5.9%。

売上高
-33.3%
323億円
営業利益
-5.9%
16億円
純利益
+44.4%
13億円
営業利益率
5.0%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高250億円323億円
営業利益15億円16億円
純利益11億円13億円
1株あたり配当¥84¥84

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は61億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−51.6%、営業利益は−83.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1225
2024年1Q12664.85
2024年2Q9722.11
2024年3Q1241814.513
2024年4Q1225
2025年2Q244104.19
2025年4Q24072.90
2026年2Q182126.69
2026年4Q14142.84
2027年1Q6111.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は157億円から323億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部へ上場。
2013年3月157128
2014年3月2853621
2015年3月14564
2016年3月1832013
ヒラノ光音株式会社と株式会社ヒラノエンテックは、ヒラノ光音株式会社を存続会社として合併、株式会社ヒラノK&Eに商号変更。
2017年3月1973123
2018年3月2073021
木津川工場(京都府木津川市)を竣工。
2019年3月3274934
2020年3月3173824
2021年3月2582718
2022年3月3794131
HIRANO AMERICA,INC.(現連結子会社)を設立。
2023年3月4243222
2024年3月4693424
2025年3月48417193.59
2026年3月32316175.013

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高323億円のうち、営業利益として残るのは16億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.7%267億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.4%40億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.7pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.0pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.4pt
3.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが47億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは39億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は116億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月225−427102
2014年3月37−3−134135
2015年3月−24−13−4−3795
2016年3月40−9−431122
2017年3月−3−92−12111
2018年3月−6−17−5−2383
2019年3月110−34−876151
2020年3月−312−6−29116
2021年3月207−727135
2022年3月23−11−912138
2023年3月−102195−101132
2024年3月551−5056137
2025年3月−7−1−18−8113
2026年3月47−8−3439116

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は578億円。このうち返さなくてよい自己資本が394億円で、自己資本比率は68.2%(業種中央値65.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月32018014056.1
2014年3月2931979667.2
2015年3月2582015777.9
2016年3月2982108870.5
2017年3月33723110668.6
2018年3月37424912566.6
2019年3月43727716063.3
2020年3月42229312969.5
2021年3月42731111672.7
2022年3月50534516068.3
2023年3月60536024559.5
2024年3月62938624361.3
2025年3月61738223562.0
2026年3月57839418468.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
121億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
330億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
184億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中21位あたり、逆に低いのは売上成長率209社中206位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.2%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-33.3%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.6%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,842で、1年前と比べて+19.3%過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。

¥1,842-1.5%1ヶ月+13.6%1年+19.3%時価総額284億円
過去52週の値幅
安値¥1,523高値¥2,626

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.2倍
PER (会社予想)25.3倍
PBR0.70倍
配当利回り4.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で +4.31% と上昇し、14日に 1869円 の高値をつけたが、19日には 1720円 まで下落し、25日移動平均線(1674.44円)を上回る水準を維持。52週高値(2626円)からは約34.5%低い位置にあり、52週安値(1523円)に対しては約12.9%高い。出来高は8月10日に 220,800株 と増加して上昇をけん引したが、直近では売りが優勢。RSIは 66.05 と上昇基調にあるが、過熱感も見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは19.83倍で業界平均23倍を下回り、PBRは0.6571倍と平均1.53倍を大きく下回る。ROEは3.38%と低いが、配当利回りは4.88%と業界平均2.69%を大きく上回る。ただし、配当性向は121.22%と配当が利益を超えており、持続性に懸念。業績は減収減益傾向で、予想PERは23.7倍と上昇見込み。割安ではあるが、収益性と配当の持続性に問題があり、両面性を踏まえ割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.2倍22.7倍
PER (予想)25.3倍
PBR0.70倍1.50倍
ROE3.4%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

電池関連需要の急減速による減収と、稼働率低下にもかかわらず改善する利益率が注目点。強気派は、電極塗工機の技術的優位性と中長期のEV需要回復を評価し、設備更新や保守需要の安定性を強調する。一方、弱気派は、EV市場の減速に伴う設備投資の先送りリスク、稼働率の低下による固定費負担、競合の台頭によるシェア低下を懸念し、2026年3月期の減収減益予想を重視する。また、PBR低位で配当利回りが高い点を強気材料とする一方、ROEの低迷を弱気材料とする。

プラスに働く材料7
  • EV需要回復で塗工機需要

    中長期でEV普及が続き、電極塗工機の更新需要が見込める。

  • 保守・サービス収入安定

    設置後の消耗品交換やメンテが収益の下支えになる。

  • 割安指標と高配当

    PBR0.66倍と低水準、予想配当利回り4.88%は厚い。

  • PBR0.66倍と解散価値割れ継続影響

    PBR0.6571倍は1株純資産の34%ディスカウントに相当

  • 配当利回り4.88%の高利回り継続影響

    配当利回り4.88%は長期投資家の下支え要因

  • 営業利益率4.95%へ改善決算発表後影響

    2026年3月期営業利益率4.95%は前期3.51%から+1.44pt

  • 純利益13億円と増益転換通年影響

    2026年3月期純利益13億円、前期9億円から+44%

マイナスに働く材料7
  • EV減速で設備投資停滞

    24年後半から電池需要が減速し、新規受注が低迷。

  • 稼働率低下で採算悪化

    減収局面で固定費負担が重く、利益確保が困難。

  • 競合台頭でシェア低下

    塗工技術の陳腐化リスクと新興勢の追随で優位性が薄れる。

  • 営業利益16億円と減益通年影響

    営業利益は前期17億円から16億円へ減少

  • 売上高323億円と33%減収通年影響

    2026年3月期売上高323億円、前期484億円から161億円減

  • 予想PER23.7倍と割高感決算発表後影響

    実績PER19.83倍に対し予想PER23.7倍へ上昇

  • ROE3.38%の低収益性継続影響

    ROE3.38%はPBR0.66倍の低評価要因

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上を左右し、需要減速の度合いを示す。
営業利益率
減収下で採算改善が進むか確認する指標。
EV用塗工機の受注動向
中核市場の回復を見るうえで重要。
保守サービス売上
設備販売が落ちても収益を支える柱か判断する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり84で、前期から6.7%いまの株価に対する利回りは4.56%。

年間配当
¥84
1株あたり
配当利回り
4.56%
いまの株価に対して
配当性向
121.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2835.4
2018年3月307.124.4
2019年3月4550.028.9
2020年3月462.237.5
2021年3月30−34.833.8
2022年3月5686.729.9
2023年3月560.038.7
2024年3月8857.161.0
2025年3月902.31059.5
2026年3月84−6.7121.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥84

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,673人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.1%を占め、残る56.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他25.427.128.429.240.845.0
金融機関38.835.732.330.927.326.3
事業法人13.115.815.015.019.116.8
外国法人19.317.420.521.07.88.3
証券会社3.33.93.83.95.03.5
自己株式2.22.12.11.81.81.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)9.42
02伊藤忠商事株式会社9.42
03ヒラノ会9.08
04株式会社三菱UFJ銀行4.31
05光通信KK投資事業有限責任組合4.11
06株式会社りそな銀行3.79
07株式会社南都銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.92
08立花証券株式会社2.60
09ヒラノテクシード従業員持株会2.42
10株式会社紀陽銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.46
11株式会社三十三銀行1.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-29
    ヒラノ会 理事長 待場 宏貴
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -8.59pt
  • 2026-07-29
    ヒラノ会 理事長 新川 浩
    新規の大量保有報告
    9.08%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+69%、1株純資産は14期で+118%。直近期のROEは3.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月511,1944.417.127.1
2014年3月1411,30911.27.752.3
2015年3月301,3372.229.733.2
2016年3月881,3946.58.624.6
2017年3月1521,53810.39.035.4
2018年3月1391,6578.719.524.4
2019年3月2281,84013.07.628.9
2020年3月1561,9498.36.937.5
2021年3月1192,0625.924.533.8
2022年3月2062,2889.310.129.9
2023年3月1492,3886.413.838.7
2024年3月1622,5526.512.961.0
2025年3月602,5282.427.21059.5
2026年3月872,6033.419.5121.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額134百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
岡田薫取締役会長 代表取締役67
安居宗則取締役社長 代表取締役66
原昌史取締役兼 執行役員コーポレート部門管掌62
大森克洋取締役兼 執行役員設計・開発部門管掌60
鶴谷信佳取締役兼執行役員 営業部門管掌65
藤本万太郎取締役73
小西隆志取締役66
大久保俊哉取締役(常勤監査等委員)64
吉田郁子取締役(監査等委員)43
西田真規子取締役(監査等委員)54
生方徹取締役(監査等委員)65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)585151510020
社外取締役534347

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容730字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社で構成され、塗工機関連機器、化工機関連機器、その他の産業用機械の製造販売を主な事業内容とし、さらに各事業に関連する事業活動を展開しております。 当社グループの事業内容に関わる位置づけは次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (塗工機関連機器) 当部門においては、コーティング、ラミネーティング関連機器(二次電池電極、磁気テープ、包装用複合フィルム、粘接着テープ、合成皮革、床材、壁紙、化粧板、絶縁板等の製造装置)、各種乾燥熱処理装置の製造・販売、及びメンテナンスサービス並びに各種工事をしております。 〔主な関係会社〕 (製造・販売) ヒラノ技研工業株式会社 株式会社ヒラノK&E HIRANO AMERICA,INC. (化工機関連機器) 当部門においては、高分子化工機械(プラスチックフィルム、フィルム成膜、電子プリント基板、セラミックシート成形、高熱処理機等の製造装置)、真空成膜装置、各種乾燥熱処理装置の製造・販売及びメンテナンスサービス並びに各種工事をしております。 〔主な関係会社〕 (製造・販売) ヒラノ技研工業株式会社 株式会社ヒラノK&E HIRANO AMERICA,INC. (その他) 当部門においては、染色整理機械装置及び各種機器の部品の製造・販売及び修理・改造等を行っております。 〔主な関係会社〕 (製造・販売・修理改造等) 株式会社ヒラノK&E HIRANO AMERICA,INC. 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,001字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、コーティング・ラミネーティング技術と乾燥技術及び走行制御技術を柱に、高精密・高精度の製造装置を市場に供給することで、社会の進歩発展に貢献することを基本理念としております。 また、株主・取引先・社員など全てのステークホルダーの信頼と期待に応えることを行動指針として、事業活動を行っております。 (2)経営戦略等 当社グループは、最先端技術分野への高精密・高精度な製造装置メーカーとしてリーディングカンパニーを目指し、「顧客満足度の向上」・「環境エネルギー市場への拡販」・「コスト競争力の強化」を最優先に各業界へ技術革新に対応した最新機器を提供すべく製品開発を行い、グローバルな活動を推進してまいります。 営業及び開発・設計・製造さらに据付からアフターサービスに至るまで、グループ一体となりさらなる企業価値向上を目指し、「より高い精度の製品を供給し続けること」を念頭におき活動してまいります。 当社グループは、エネルギー価格や原材料価格、外注費用の高騰、さらには市場の変化に伴う顧客の設備投資計画の変更など、生産活動及び収益への影響も懸念されますため、EV関連以外の分野への営業活動を強化するとともに、既存顧客に対する設備改造・移設や保守サービスの提案を積極的に推進することにより、安定的な収益と収益力の向上に努めてまいります。 また、当社は、2025年11月に見直した中期経営計画を公表し、EV需要に基づく二次電池塗工装置を中心とした生産能力向上重視の戦略から、各先端分野の薄膜新素材の開発に重点を置いたあらゆるニーズに対応できる弊社の本来の強みを生かした戦略に力を入れる方針へ転換を図り、収益性を重視し、将来的な成長戦略への事業基盤を構築してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な成長により企業価値を向上させるという観点から株主資本効率及び株主還元の適切なバランスを検討し、経常利益率を重要な指標としております。経常利益率10%以上を確保するとともに、キャッシュ・フローを重視した経営を進めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 インバウンド需要の増加に加え、雇用・所得環境の改善を背景として個人消費は緩やかな持ち直しの動きが見られ、企業の設備投資が底堅く推移するなか、追加利上げも実施される等、景気は緩やかに回復基調となっております。一方で、依然エネルギー価格や原材料価格の更なる高騰の懸念があり、米国における通商政策および関税政策を巡る不透明感もあり、企業の設備投資姿勢は総じて慎重な状況が続いております。さらに、長期化するロシアによるウクライナ侵攻や中東地域における地政学的リスクもあり、金融資本市場等の経済の先行きは不透明な状況で推移しております。 このような状況のもと、当社グループは、幅広い市場への納入実績を活かし、北米以外の地域やEV関連以外の分野への営業活動を強化するとともに、設備の新設のみならず、既存顧客への設備改造及び移設・各種部品の供給等、潜在的な需要の開拓及びカスタマーサービス体制を強化し、利益水準の向上に努めてまいります。 昨今の市場のニーズが急速に変化する環境下においては、新技術の開発が不可欠であるとの認識のもと、積極的に技術開発を推進し、さらなる企業価値向上を目指しております。具体的には、当社のコア技術である「高クリーン・超薄膜コーティング技術」及び「ウェットコーティングとドライコーティングの融合」を軸とした新技術の開発に注力しております。 また、安定した技術の継続的な提供や市場ニーズに対する最適な新技術の開発は、当社グループの持続的な成長と発展において重要であります。その実現に向けては、次代を担う優秀な人材の育成は不可欠であると考えており、継続的な人材採用を進めるとともに、国内外の大学機関との共同研究開発、OJTや各種研修等を通じた人材育成を積極的に実施し、経営層及び技術者層のさらなる強化を図ってまいります。 さらに、財務上の課題としましては、近年、輸出案件の増加傾向が見られる一方で、世界情勢の不安定化により景気の先行きが不透明な状況にあります。このような環境下においては、与信限度の適切な管理及び売掛金の確実な回収が重要な課題であります。これに対応するため、営業部門における契約時の回収条件の適正化、並びにコーポレート部門における債権管理を徹底し、早期回収及び貸倒れの未然防止に努めてまいります。
事業等のリスク3,073字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)新規設備等の投資需要に関するリスク 当社グループが製造販売する産業用機械業界は、消費マインドの低下や市場の動向により左右されます。また、原油の高騰又はテロ等世界経済の動向にも大きく左右されるため、社会的混乱やグローバル経済下での市場経済環境の大きな変化による設備投資需要の動向いかんによっては、計画の見直し又は中止により受注済案件のキャンセルに伴う棚卸資産の評価損失や、客先の経営環境の悪化による不良債権の発生など、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 近年、EV市場の拡大を背景に、当社はエネルギー関連分野を注力分野と位置付け、経営資源を集中させる戦略を進めてまいりました。しかしながら、世界的なEV需要の減速や米国の政策転換等の影響で、市場環境が急速に変化し、顧客の設備投資計画の見直しや投資時期の不透明化等により、当社グループの経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 こうした外部環境の変動に対応するため、幅広い市場への納入実績を活かし、北米以外の地域や様々な市場へも積極的に受注活動を行い、設備の新設のみならず、改造及び移設・各種部品の供給等、潜在的な需要の開拓及びカスタマーサービス体制を強化してまいります。 (2)技術者の確保と育成に関するリスク 当社グループは多岐にわたる市場に技術を提供しており、提供先の設備の更新並びに増設の頻度は様々であります。数年から数十年にわたり利用される製品ゆえに、継続的な固有の技術からその時代に応じた新技術が求められます。しかしながら、労働市場の逼迫等により採用、育成や雇用に支障をきたす事態等の発生により従業員が大量に退職した場合には、当社グループの事業展開が制約される可能性があります。 このため、次代を担う優秀な人材を育成し、固有技術の確実な継承と新技術の開発力の強化が必須であると考えており継続的な人材採用、OJTや研修等による人材育成を積極的に実施しております。 (3)材料調達に関するリスク 当社グループの製品は他社にはない独自の革新的な技術のもとに成り立っており、当製品における製造原価のうち約6割を鋼材・部材等が占める他、各種電気部品等の供給についても外部からの購入に依存しております。 市場の急激な変化により原材料や部材等及びそれらに含まれている加工費等の価格が高騰する等のリスクがあります。それによる調達コストの上昇を販売価格に転嫁できない場合や、半導体不足等による電気部品が長納期化することによる納期遅延など、当社グループの生産活動に支障が生じる場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、常に材料価格や人件費の市場動向に注視するとともに、関連部品の先行手配や、複数の仕入先を確保し、仕入価格の安定及び調達に努めております。 (4)退職給付債務に関するリスク 当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響額は将来にわたり認識されるため費用に影響を及ぼします。よって当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、定期的に財政再計算を実施し基礎率の見直しを行っており、主幹の運用機関から運用に関するアドバイスを受けるようにしております。また、年金資産については、運用に当たり当社が定めた運用基本方針に基づき、委託した運用受託機関において運用を行っております。所管部署である当社総務部では、運用受託機関との定期的な情報交換を行い、定量的・定性的な評価を実施し、運用状況を適切に管理しております。 (5)知的財産等に関するリスク 当社グループは当連結会計年度末時点で、特許を182件保有しておりますが、製品や事業分野において第三者の特許が成立した場合や、当社グループが認識していない特許等が現在成立している場合、当該第三者より当該特許に関する対価の支払請求、又は損害賠償及び製品の販売差止め等の訴えを提起される可能性があります。 また、当該特許等技術を使用した製品の納入先(顧客)より、当該製品が使用できなくなった場合や一部地域の法的制度の違い等の事由に関して、損害賠償等の訴えを提起される可能性があります。このような場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは特許管理部門が、複数の特許事務所と連携し定期的に関連の知的財産の確認及び当社グループが保有する特許等の適切な管理を実施しリスク回避を行っております。 (6)災害・感染症等に関するリスク 当社グループでは、地震、台風等の自然災害及びウイルス等による感染症の流行や、その他の社会的混乱により操業を停止せざるを得ないような事態に備え、従業員の安全確保、災害及び感染症の未然防止、早期復旧、取引先との連携等リスク分散を実施しております。 本社工場につきましては、自治体より隣接する河川の大規模な氾濫により3m未満の浸水が予想されている地域にあります。そのため、生産工場や屋外キュービクルなど水防対策に取り組む他、操業停止による影響を最小限に抑えるため、BCP(事業継続計画)も考慮した木津川工場(京都府木津川市)を第二の拠点として稼働させ、リスクの低減を図っております。 しかしながら、予想を超える規模の被災により両拠点の建物・設備の倒壊・破損や感染症の発生などにより生産活動の休止等が生じた場合、客先への製品の供給が遅れること等により、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (7)海外子会社の事業活動に関するリスク 当社グループは、2023年3月にアメリカにメンテナンスサービス並びに各種工事を実施する子会社を設立いたしました。運営に際しては、相手国の政治・社会・経済等の環境変化に起因した様々なリスクが発生する恐れがあります。また、設立間もないことから投資利益実現までには一定の期間と資金を要する可能性があり、当初予定どおりに事業展開、及び収益が得られない可能性があります。 このため、子会社及び各種専門家との連携を進め、経営判断の早期化によりリスク軽減に努めてまいります。 (8)為替変動に関するリスク 当社グループでは、海外子会社の財務諸表を連結財務諸表作成のために円換算しております。そのため、金融市場が混乱し大幅な為替変動が生じた場合は、輸出入の取引、連結財務諸表における財政状態や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 このため、このようなリスクに対応して、当社グループは取引の一部を円建てとする他、仕入と売上の決済通貨を統一するなど、急激な為替変動に備え適切なリスクヘッジ等の検討を行っており、リスクが顕在化した場合は速やかに意思決定できるように体制構築を目指してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,094字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、訪日外国人客数の回復・拡大を背景としたインバウンド需要の増加に加え、賃上げの広がりに伴う雇用・所得環境の改善を受けて、個人消費は緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方で、物価上昇の影響により消費者マインドには慎重さが残り、個人消費の回復は力強さを欠く局面も見られました。 企業活動においては、収益改善への期待を背景に、AI基盤投資や省力化・省人化対応、業務効率化を目的としたデジタル化等のDX投資を中心に設備投資は底堅く推移いたしましたが、金利動向や海外経済の先行きに対する不透明感を背景として、投資内容や投資時期につきましては慎重に判断する動きも見られました。このような状況のもと、日本銀行による金融政策の正常化が段階的に進展し、金融環境は緩和的な状態を維持しつつも、金利は上昇局面に移行しました。 世界経済におきましては、高金利水準が継続する中で、欧米諸国を中心に個人消費や企業の設備投資に減速感が見られる局面がありました。インフレ率の鈍化を受け、金融引き締め政策からの転換が意識される場面も見られましたが、米国における通商政策および関税政策を巡る不透明感もあり、企業の設備投資姿勢は総じて慎重な状況が続きました。 中国におきましては、設備投資やハイテク関連投資の下支えはあったものの不動産市場の調整が長期化する中、内需の回復は限定的な水準にとどまり、景況感の改善には至らず経済成長の鈍化傾向が継続いたしました。 さらに、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東地域における地政学的緊張の高まりを背景として国際情勢は依然として不安定な状況が継続しており、これに伴い、エネルギー価格および原材料価格については、地政学的要因や国際的な資源需給動向の影響を受けて高止まりの傾向が続いております。また、為替市場および株式市場においても、各国の金融政策動向や国際情勢の変化等を受けて変動性の高い状況が続いており、企業活動を取り巻く事業環境については、引き続き先行き不透明な状況にあります。 このような経済環境のもと、当社グループにおきましては、「成長基盤の確立~収益性・生産性の拡大」をスローガンに掲げ、『中期経営計画(2024-2027年度)』のもと、企業価値の向上に向けた事業運営に取り組んでまいりました。しかしながら、当社グループの主要市場である北米において、EV市場の減速が明確となりました。特に北米市場においては、米国の政策転換に伴いEV関連投資が大幅に縮小した結果、主要顧客による設備投資計画の見直しや投資時期の後ろ倒しが相次ぎました。 このため、当連結会計年度の売上高は32,285百万円(前期比33.2%減)となり、利益面では、一部の案件において外注費等が増加したことにより、営業利益は1,599百万円(前期比4.9%減)、経常利益は1,706百万円(前期比9.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,313百万円(前期比45.0%増)となり、前回予想を下回る水準となりました。 また、EV関連の機械装置の受注量が前期比で大きく減少したほか、付帯工事を含む周辺業務の案件数も大幅に縮小いたしました。利益におきましても、一部案件において受注条件の見直しが進んだことにより、利益の下振れが一定程度緩和されたものの、他市場での受注量に改善が見られなかったことからその影響は限定的なものとなりました。 また、顧客の設備投資計画の見直しにより、複数の案件において総額7,229百万円のキャンセルが発生した結果、当連結会計年度末の受注残高は減少しております。なお、当該キャンセルに関しては、キャンセルに至るまでに当社が負担した準備費用及び作業費用、材料費用等については、契約条件に基づき回収可能であり、損益に大きな影響を与えることはありません。 その結果、当連結会計年度における受注高は23,605百万円(前期比28.7%減)、受注残高は31,649百万円(前期末比33.5%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (塗工機関連機器) 当セグメントは、国内においてディスプレイ市場向けの光学機能性フィルム塗工装置の売上が堅調に推移したものの、EV市場の減速に伴う北米主要顧客の設備投資計画の見直し等により輸出が減少し、売上高は25,348百万円(前期比39.7%減)、うち国内は5,436百万円(前期比294.2%増)、輸出は19,912百万円(前期比51.0%減)となりました。利益面におきましては、一部案件において受注条件の見直しが進んだことにより、セグメント利益は2,554百万円(前期比0.5%増)となりました。 受注残高につきましては、20,907百万円(前期比48.2%減)、うち国内は6,345百万円(前期比17.1%増)、輸出は14,562百万円(前期比58.3%減)となりました。 (化工機関連機器) 当セグメントは、電子材料関連の成膜装置を中心として、産業資材向け装置の売上も堅調に推移し、売上高は5,478百万円(前期比17.9%増)、うち国内は2,231百万円(前期比12.2%減)、輸出は3,247百万円(前期比54.3%増)となりました。前期に発生した一部案件における顧客との仕様決定及び機械装置の調整に伴うコストが解消したこともあり、セグメント利益は962百万円(前期比227.8%増)となりました。 受注残高につきましては、10,250百万円(前期比56.9%増)、うち国内は2,514百万円(前期比26.8%増)、輸出は7,735百万円(前期比70.1%増)となりました。 (その他) 当セグメントは、染色整理機械装置、各種機器の部品の製造及び修理・改造などを行っております。 売上高は1,458百万円(前期比13.6%減)となりました。売上の減少に加え、原価の上昇や販管費の増加により、セグメント損失は183百万円(前期はセグメント利益271百万円)となりました。 受注残高につきましては、491百万円(前期比29.0%減)となりました。 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ3,908百万円減少し、57,785百万円となりました。以下において主な科目別に説明いたします。 (資産) 流動資産は前連結会計年度末に比べ5,609百万円減少し、42,895百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が375百万円、有価証券が300百万円それぞれ増加した一方で、売上債権及び契約資産が3,650百万円、前渡金が1,607百万円、その他に含まれる未収消費税等が1,086百万円それぞれ減少したことによります。 また、固定資産は前連結会計年度末に比べ1,701百万円増加し、14,889百万円となりました。その主な要因は、研究開発設備等への投資に伴い建設仮勘定の増加により有形固定資産が521百万円、投資その他の資産が1,224百万円それぞれ増加したことによります。 (負債) 流動負債は前連結会計年度末に比べ5,486百万円減少し、17,019百万円となりました。その主な要因は、前受金が2,864百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が4,793百万円、電子記録債務が1,134百万円、短期借入金が2,500百万円それぞれ減少したことによります。 また、固定負債は前連結会計年度末に比べ418百万円増加し、1,365百万円となりました。その主な要因は、長期借入金が253百万円、繰延税金負債が252百万円それぞれ増加したことによります。 (純資産) 純資産は前連結会計年度末に比べ1,159百万円増加し、39,400百万円となりました。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を1,313百万円計上したこと、その他有価証券評価差額金が982百万円、退職給付に係る調整累計額が152百万円それぞれ増加した一方で、配当金を1,316百万円支払ったことによります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ375百万円増加し、11,628百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、4,703百万円の収入(前連結会計年度は724百万円の支出)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益が1,706百万円になったこと、売上債権及び契約資産が3,440百万円、前渡金が1,541百万円それぞれ減少したこと、並びに前受金が2,889百万円増加したことによります。 また、主な減少要因は仕入債務が5,625百万円減少したことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、839百万円の支出(前連結会計年度は147百万円の支出)となりました。 主な支出要因は研究開発設備への投資に伴う有形固定資産の取得による支出が673百万円あったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、3,419百万円の支出(前連結会計年度は1,776百万円の支出)となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入が920百万円あったことによります。 また、主な減少要因は、短期借入金が2,500百万円減少したこと、及び配当金の支払額が1,315百万円あったことによります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 塗工機関連機器   20,995,601   △42.6 化工機関連機器   4,244,001   +5.6 その他   1,406,680   +14.1 合計   26,646,283   △36.3 (注)金額は生産原価で、上記には外注生産によるものを含んでおります。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前期末比(%) 塗工機関連機器   13,150,699   △50.6   20,907,743   △48.2 化工機関連機器   9,196,701   +79.4   10,250,113   +56.9 その他   1,258,040   △9.0   491,933   △29.0 合計   23,605,440   △28.7   31,649,790   △33.5 (注)1.金額は販売価額によっております。 2.塗工機関連機器につきましては、前期末受注残高に当期受注高・当期売上高を加減算した額が当期末受注残 高に一致しておりません。これは、顧客の設備投資計画の見直しによるキャンセルに伴い受注残高より 7,229,789千円を減額したことによります。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) 塗工機関連機器   25,348,701   △39.7 化工機関連機器   5,478,119   +17.9 その他   1,458,553   △13.6 合計   32,285,374   △33.2 (注)1.金額は販売価額によっております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。なお、前連結会計年度において主要な販売先に該当する社数が3社ありますが、販売先と秘密保持契約を締結しているため主要な販売先及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その社名、金額及び割合の公表は控えさせていただきます。 相手先   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%) 日東電工株式会社   3,623,086   11.2 LG Energy Solution Arizona ESS, Inc.   3,420,572   10.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、最先端技術分野への高精密・高精度な製造装置メーカーとしてリーディングカンパニーを目指し、「顧客満足度の向上」・「環境エネルギー市場への拡販」・「コスト競争力の強化」を最優先に各業界へ技術革新に対応した最新機器を提供すべく製品開発を行い、グローバルな活動を推進してまいります。 営業及び開発・設計・製造さらに据付からアフターサービスに至るまで、グループ一体となりさらなる企業価値向上を目指し、「より高い精度の製品を供給し続けること」を念頭におき活動してまいります。 当連結会計年度の財政状態及び経営成績につきましては、当社グループの主要市場である北米において、EV市場の減速が明確となりました。特に北米市場においては、米国の政策転換に伴いEV関連投資が大幅に縮小した結果、主要顧客による設備投資計画の見直しや投資時期の後ろ倒しが相次ぎ、大きく業績に影響を及ぼした結果、売上高は32,285百万円となりました。 売上総利益は5,639百万円となりました。また、売上総利益率は17.5%となりました。 営業利益は1,599百万円となり、経常利益は1,706百万円となりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益は1,313百万円となりました。 セグメントごとの経営成績の状況につきましては、塗工機関連機器部門では、国内においてディスプレイ市場向けの光学機能性フィルム塗工装置の売上が堅調に推移したものの、EV市場の減速に伴う北米主要顧客の設備投資計画の見直し等により輸出が減少となりました。化工機関連機器部門では、電子材料関連の成膜装置を中心として、産業資材向け装置の売上が堅調に推移し、前期に発生した一部案件における顧客との仕様決定及び機械装置の調整に伴うコストが解消したことにより、増益となりました。 今後の見通しにつきましては、米国の通商・関税政策の動向や地政学的リスクの影響等により、国際金融市場および為替市場は引き続き不安定な状況が継続する可能性があり、企業活動を取り巻く事業環境は先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。 このような環境のもと、当社グループの主要顧客において設備投資計画の見直しの動きが見られており、特に北米におけるEV関連分野の設備投資は引き続き慎重な状況が継続することが見込まれます。一方で、環境対応や省力化・自動化ニーズを背景とした設備更新需要や改造・移設需要は底堅く推移するものと見込んでおり、当社グループは、北米以外の地域やEV関連以外の分野への営業活動を強化するとともに、既存顧客に対する設備改造・移設や保守サービスの提案を積極的に推進することにより、安定的な収益の確保と収益力の向上に努めてまいります。 なお、2025年5月に公表した業績予想と比較した当連結会計年度の実績は、売上高32,285百万円(予想比1,214百万円減)、営業利益1,599百万円(予想比99百万円増)、経常利益1,706百万円(予想比106百万円増)、経常利益率5.3%(予想4.8%)となりました。 EV市場の減速や米国の政策転換の影響を受け、主要顧客による設備投資計画の見直しや投資時期の後ろ倒しが発生しましたが、一部案件において受注条件の見直しが進み、化工機関連機器部門では、前期に発生した一部案件における顧客との仕様決定及び機械装置の調整に伴うコストが解消したことにより、2025年5月に予想した経常利益率4.8%を上回る結果となりました。 連結経営目標数値 (単位:百万円) 2026年3月期予想   2026年3月期実績   計画比増減 売上高   33,500   32,285   △1,214 営業利益   1,500   1,599   +99 経常利益   1,600   1,706   +106 当社グループが製造販売する塗工機関連機器、化工機関連機器、その他の産業用機械業界は世界経済の動向に左右されるため、消費マインドの低下やテロ等の特殊要因による社会的混乱、グローバル経済下で国際商品市場の高騰による素材価格の急騰、災害及び感染症の流行等の影響で、操業を停止せざるを得ないような事態により製品の供給が遅れる場合は、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループは財務基盤の強化を図るとともに、将来見込まれる成長分野への設備投資を進めてまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品部材の仕入、法人税等の支払、設備投資、研究及び技術開発費用、借入金の返済、配当金の支払等であり、投資資金については、営業活動で獲得した資金と、金融機関からの借入れにより資金の調達を行っております。その調達については、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、調達規模、既存の借入れの弁済時期等を総合的に考慮し、実施しております。 また、株主還元については、企業の収益状況により決定するものと考えており、安定的な配当の維持を基本としております。 なお、2024年度~2027年度の配当金につきましては、中期経営計画(2024年度~2027年度)の株主還元方針を維持し、安定的かつ継続的な株主配当の充実を目的としてDOE3.5%または配当性向60%のいずれか高い金額を目安に実施いたします。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、報告数値に影響を与える見積りは、その時点で最も合理的と考えられる基準にて実施しておりますが、見積り等の不確実性があるため実際の結果は異なる場合があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。