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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ソフトマックス

SOFTMAX CO.,LTD3671 · Standard · 情報・通信業

Web型電子カルテで医療現場の情報化をリードする総合医療情報システム会社。

概要

ソフトマックスは、1974年に鹿児島市で設立された医療情報システムの開発・販売企業である。電子カルテ、オーダリング、医事会計などのシステムを「PlusUs」ブランドで提供する。2025年12月期の売上高は69億円、営業利益7億円。東証グロース市場を経て2025年12月にスタンダード市場へ移行した。従業員数は230名。

ソフトウェア・ハードウェア・保守の三本柱

当社の売上は「システムソフトウェア」「ハードウェア」「保守サービス等」の三つに区分される。2025年12月期の販売実績は、ソフトウェア29億円、ハードウェア21億円、保守サービス等19億円である。システムソフトウェアには電子カルテやオーダリング、医事会計など自社開発の医療情報システムが含まれる。ハードウェアはサーバーやPC等を医療機関に納入する。保守サービスは導入後のサポートやメンテナンス、消耗品販売を担う。

全国16拠点の直販体制

同社は開発から販売、導入、保守までを一貫して行う製販一体型である。営業拠点は本店・支店・営業所・出張所を合わせて16か所。九州から北海道まで各エリアに配置し、直販を主体に展開する。子会社の株式会社ソーネット(大阪市)への資本参加など、外部との連携も図る。2013年の上場後、東京・仙台・秋田・札幌に支店や営業所を順次開設し、全国カバー率を高めてきた。

Web型・クラウドで差別化

同社の電子カルテシステムはWeb型を採用し、端末へのインストール不要で管理負担を軽減する。近年はデータセンターを利用したパブリッククラウドやグループ病院向けプライベートクラウドでの提供を推進する。これにより初期コストの低減、高セキュリティ、耐災害性を実現するとともに、遠隔サポートセンターによる24時間保守体制を整えている。クラウド提案を競争力の核としている。

単一セグメントの事業構造

グループはソフトマックスとその他の関係会社1社で構成され、事業は単一セグメントである。ただし内部ではシステムソフトウェア、ハードウェア、保守サービスの3区分で管理される。グループ内にはかつて吸収合併した子会社が複数存在したが、2001年の商号変更と同時に統合され、現在の構造に至る。売上高は2012年の38億円から2025年には69億円へ拡大し、営業利益も7億円と堅調に推移している。

業界の中での役割は医療機関向けの情報システムを提供する医療ITベンダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
69億円
営業利益
7億円
営業利益率
10.1%
純利益
6億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01医療機関主力

病院やクリニック向けに、診療記録、指示伝達、会計処理などを一元管理する総合医療情報システム「PlusUs」を提供。Web型で導入コストを低減し、クラウド型も推進。

主な製品・サービス8
PlusUs-カルテ
Web型電子カルテシステム。診療記録の作成・管理を効率化し、部門システムや標準規格に対応。
PlusUs-オーダ
Web型オーダリングシステム。医師の指示をリアルタイムに各部門へ伝達し、ミスや待ち時間を削減。
PlusUs-医事
医事会計システム。診療報酬計算やレセプト作成を自動化し、請求漏れを防止。
PlusUs-健診
健診システム。健康診断や人間ドックの予約・結果管理を支援。
PlusUs-リハ
リハビリ部門システム。療法士の業務を支援し、患者の管理や帳票作成を効率化。
PlusUs-手術
手術部門システム。手術室の予約・実績管理、材料管理を支援。
PlusUs-RIS
放射線情報システム。部門への依頼伝達や実績管理を効率化。
PlusUs-看護勤務
看護勤務システム。勤務表作成や実績管理を支援。

02サポート・保守準主力

導入後のシステム稼働を支える保守サービス、ユーザーサポート、消耗品販売を提供。24時間のサポート体制を特徴とする。

主な製品・サービス1
保守サービス
システムの安定稼働を支えるためのサポート、メンテナンス、消耗品販売。

製品と技術

統合型Web電子カルテ「PlusUs-カルテ」

同社の主力製品はWeb型電子カルテシステム「PlusUs-カルテ」である。従来のクライアントサーバ型と異なり、端末に専用プログラムをインストールする必要がなく、システム管理者の常駐も不要。データベースは一元化され、オーダリングや医事会計とシームレスに連携する。診療科別の専門機能(精神科、産科、透析など)や、栄養サポートチーム向けオプションも備える。SS-MIX2やHL7 FHIRといった標準規格に対応し、外部システムとの連携を容易にしている。

リアルタイム伝達を実現する「PlusUs-オーダ」

「PlusUs-オーダ」は、医師からの薬・注射・検査・処置などの指示をリアルタイムで各施行部門へ伝達するWeb型オーダリングシステムである。重複投与や患者取り違えの防止、転記ミスの削減に寄与する。同時に算定情報が医事会計システムへ自動送信され、請求漏れを軽減。Webベースのため端末管理が不要で、セキュリティと低運用コストを両立する。2025年12月期のソフトウェア販売高は29億円で、その大部分をこれらのシステムが占める。

長年のノウハウを集積した「PlusUs-医事」

同社の医事会計システム「PlusUs-医事」は、1978年からの医事会計システム開発で培った技術を結集した製品である。世界標準のデータベースを採用し、診療所から総合病院、歯科まで幅広い規模に対応。オンライン資格確認や医療扶助、PMHなど国の医療政策に積極的に対応してきた。また、XML技術を用いた標準マスタの活用により、他社の電子カルテやオーダリングシステムとの接続も柔軟に行える。DPC請求や各種電子レセプトにも対応している。

部門システムで診療科・業務別の課題を解決

同社は部門支援システムとして、健診システム「PlusUs-健診」、リハビリ部門システム「PlusUs-リハ」、手術部門システム「PlusUs-手術」、放射線情報システム「PlusUs-RIS」、看護勤務システム「PlusUs-看護勤務」、経営支援システム「PlusUs-DWH/BIツール」を提供する。各システムはPlusUsシリーズと連携し、データの一元管理と業務効率化を実現。例えば「PlusUs-リハ」は訪問リハビリ機能を備え、退院後フォローまで支援する。これらの部門システムは医療機関の規模や専門性に応じてオプション導入される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中堅IT企業、増収も利益率低下

ソフトマックスは情報・通信業セクターの中堅企業で、売上高54億円(2024年12月期)。売上は53億円→54億円→69億円と増加傾向にあるが、営業利益率は12.96%から10.14%に低下見込み。同業のソラコムやハッチ・ワークと戦う中で、拡大期にあるものの収益性の悪化が懸念。コスト増や競争激化が背景と推察され、規模拡大と効率化のバランスが課題。差別化されたサービスを持つとは言えず、業界内でのポジションは中位クラス。

強み

  • 2025年12月期に69億円と大幅増収見込みで、成長軌道にある。
  • 利益率は低下傾向だが、10%以上の営業利益率を維持。
  • IT投資需要を捉え、売上を伸ばしている。
  • 複数のITサービスを展開し、リスク分散が図られている。

課題

  • 営業利益率が12.96%→10.14%と低下、コスト管理が課題。
  • 同業他社との競争が激しく、価格競争に巻き込まれるリスク。
  • ソラコムなどと比較して明確な独自性を示せていない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がソフトマックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14054日本情報クリエイト75億円12.6倍
24263サスメド74億円
33851日本一ソフトウェア74億円
44450パワーソリューションズ74億円26.8倍
55244jig.jp74億円6.3倍
63671ソフトマックス73億円14.2倍
74255THECOO73億円17.7倍
84060rakumo72億円29.7倍
92321ソフトフロントホールディングス71億円
105576オービーシステム71億円11.5倍
11598Aチャットプラス70億円17.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

ビクター計算機の販売子会社として出発

1974年1月、鹿児島市に資本金120万円でビクター計算機九州販売株式会社を設立した。当初は電算機や事務機器、通信機器の販売を目的としていた。1976年にビクターターミナルシステムズ、1978年に鹿児島ビジネスコンピュータと商号を変更するなど、法人としての性格を徐々に変えていく。同年8月には初の自社製品となる医事会計システムの開発・販売を開始した。

周辺地域での子会社設立と統合の動き

1979年に宮崎市の宮崎ビジネスコンピュータを子会社化し、1985年にはソフトウェア開発のスペック、医療情報システムの日本メディカルシステムを相次いで設立。1986年には久留米市の西日本ビジネスコンピュータも傘下に収め、九州一円に販売網を拡大した。1998年にはハードウェア開発のサイバーウェイを設立。グループ各社はそれぞれ専門性を持ちながらも、2001年の統合を見据えた布石となった。

グループ5社を吸収合併しソフトマックスに

2001年1月、鹿児島ビジネスコンピュータが宮崎・西日本・日本メディカルシステム・スペックの4社を吸収合併し、同時に商号をソフトマックス株式会社へ変更した。これによりグループ内の販売・開発機能が一本化された。2006年4月には残るサイバーウェイも吸収合併し、現在の企業形態が完成した。統合後の社名「ソフトマックス」は、ソフトウェアを最大限活用するという意味を込めている。

東京進出と上場による経営基盤の強化

2002年4月に東京支店を開設し、九州外への営業拠点を初めて設けた。2004年には本社を東京都中央区に移し、首都圏での事業を本格化。同年2月には電子カルテシステムの販売を開始し、製品ラインを拡充した。2013年3月、東京証券取引所マザーズに上場。同年7月には製品ブランド名を「HONEST」から「PlusUs」へ変更し、統一ブランド戦略を打ち出した。

全国展開とクラウドシフトの推進

上場後、東北地方への販売強化を目的に2011年にWeb型電子カルテを開発し、2012年に大阪のソーネットへ資本参加。2013年から仙台、秋田、札幌に営業所・支店を順次開設し、全国16拠点体制を築いた。同時にクラウド型システムの提供を拡大し、データセンターを活用したパブリッククラウドとプライベートクラウドの両軸で展開。2020年代には医療DX対応としてオンライン資格確認や電子処方箋などへの対応を進めた。

スタンダード市場への移行と過去最高業績

2022年4月の東証市場再編に伴いグロース市場へ移行し、2025年12月にはスタンダード市場へ変更。業績面では2025年12月期に売上高69億円(前期比27.6%増)、営業利益7億円(同11.8%増)と上場以来の過去最高を更新した。これは新規導入案件と既存顧客のリプレイス需要の堅調さに加え、医療DX需要を取り込んだ結果である。2024年には投資不動産の取得など資金運用も積極化している。

年表32件を開く

1970年代

  • 1974年1月創業電算機、事務等機器、通信機器等の販売を目的として鹿児島市にビクター計算機九州販売株式会社を資本金120万円にて設立
  • 1976年8月商号変更株式会社ビクターターミナルシステムズに商号変更
  • 1978年6月商号変更株式会社鹿児島ビジネスコンピュータに商号変更
  • 1978年8月医事会計システムの開発・販売開始
  • 1979年5月M&Aコンピュータ機器の販売を目的として設立された株式会社宮崎ビジネスコンピュータ(宮崎市)を子会社化

1980年代

  • 1985年6月創業コンピュータのソフトウェア開発及び販売を目的として株式会社スペック(鹿児島市)設立
  • 1985年9月創業医療情報システムの開発及び販売を目的として株式会社日本メディカルシステム(福岡市)設立
  • 1986年4月M&Aコンピュータ機器の販売を目的として設立された株式会社西日本ビジネスコンピュータ(久留米市)を子会社化

1990年代

  • 1998年6月創業ハードウェアの開発を目的としてサイバーウェイ株式会社設立

2000年代

  • 2001年1月M&A株式会社鹿児島ビジネスコンピュータが株式会社宮崎ビジネスコンピュータ、株式会社西日本ビジネスコンピュータ、株式会社日本メディカルシステム、株式会社スペックのグループ4社を吸収合併しソフトマックス株式会社に商号変更
  • 2002年4月東京都台東区に東京支店を開設
  • 2002年10月オーダリングシステムの開発・販売開始
  • 2004年2月電子カルテシステムの販売開始
  • 2004年4月本社を東京都中央区に開設し同時に東京支店を移転
  • 2006年4月M&Aソフトマックス株式会社がサイバーウェイ株式会社を吸収合併
  • 2009年2月創業東北地方における当社製品の拡販、立上導入指導及びサポートを目的としてヒューマンメディック株式会社(秋田市)設立

2010年代

  • 2011年4月Web型電子カルテシステムの開発・販売開始
  • 2011年5月鹿児島市加治屋町に本店を移転
  • 2012年2月Web型電子カルテシステムの拡販を目的として株式会社ソーネット(大阪市)へ資本参加
  • 2013年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2013年7月製品ブランド名を「HONEST」から「PlusUs」へ変更
  • 2013年11月宮城県仙台市青葉区に仙台営 業所(2023年8月 仙台支店として移設)を開 設
  • 2013年11月株式会社リンクス(鹿児島市)がその他の関係会社へ
  • 2013年12月非連結子会社ヒューマンメディック株式会社が解散
  • 2013年12月秋田県秋田市に秋田営業所を開設(2025年1月 秋田支店として移設)を開 設
  • 2016年2月東京都品川区に本社及び東京支店を移転

2020年代

  • 2020年11月北海道札幌市中央区に札幌営業所を開設(2024年4月 札幌支店として移設)を開 設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズからグロース市場へ移行
  • 2023年8月宮城県仙台市青葉区に仙台支店を開設
  • 2024年4月北海道札幌市中央区に札幌支店を開設
  • 2025年1月秋田県秋田市に秋田支店を開設
  • 2025年12月東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    品質・顧客満足度の向上

    長年蓄積したノウハウを活かし、顧客ニーズに合った品質向上と生成AI等の新技術研究を推進。保守サービス体制を強化し、顧客満足度向上委員会を中心に全社一丸で満足度を高める。

  2. 02

    営業基盤と導入体制の強化

    全国の医療機関へサービスを提供できる拠点を整備し、新規営業とアフターサービスを充実。クラウド提案を積極展開し市場シェア拡大を図る。導入作業の標準化・効率化と他社連携を推進し、組織再編により横断的な即時対応体制を構築する。

  3. 03

    医療DX推進による機能強化

    「PlusUsシリーズ」において、生成AIを活用した診療文書作成支援や診療録要約機能、音声認識による入力支援を実装。医事会計システムでは共通算定モジュールへの対応やレセプトチェック時の病名候補表示機能を開発し、医療従事者の作業時間短縮を目指す。

  4. 04

    セキュリティ対策の徹底

    医療機関向けに二要素認証機能の開発・導入を積極的に推進し、導入・納品段階からセキュリティ強化を徹底する。厚生労働省ガイドラインに準拠し、医療機関へのセキュリティ強化提案を行う。

  5. 05

    人材の採用・育成と環境整備

    開発、技術、営業各部門の積極的な採用で人員増強を図る。労働環境改善と適正配置により企業基盤を強化。医療DX専門部署を設置し、社員の知識・スキル獲得環境を整備して顧客ニーズに対応できる人材を育成する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で230人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は571万円で、9期前と比べて+7.5%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は10.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月180
2017年12月159
2018年12月154
2019年12月53240.811.2162
2020年12月53640.811.3173
2021年12月51640.510.8187
2022年12月53240.510.6200
2023年12月56240.810.6211
2024年12月56241.010.7220318
2025年12月57141.310.8230304

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.9%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本店 — 鹿児島県鹿児島市112百万円
開発・技術部門 — 鹿児島県鹿児島市103百万円
福岡支店 — 福岡市博多区22百万円
本社及び その他支店営業所18百万円
宮崎営業所 — 宮崎県宮崎市2百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社リンクス
    鹿児島県 鹿児島市
    議決権24.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は69億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+27.8%、利益が+0.0%。

売上高
+27.8%
69億円
営業利益
+0.0%
7億円
純利益
+20.0%
6億円
営業利益率
10.1%
前期比 -2.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高78億円69億円
営業利益8億円7億円
純利益6億円6億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は39億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+2.6%、営業利益は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1119.11
2023年2Q10110.00
2023年3Q1100.01
2023年4Q213
2024年1Q900.00
2024年2Q14214.31
2024年4Q31516.14
2025年2Q38410.53
2025年4Q3139.73
2026年2Q3937.72

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は38億円から69億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は10.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月3832
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2013年12月3532
2014年12月3511
2015年12月3011
2016年12月38−10
2017年12月3321
2018年12月3332
2019年12月4343
北海道札幌市中央区に札幌営業所を開設(2024年4月 札幌支店として移設)を開 設
2020年12月4053
2021年12月4564
2022年12月5164
宮城県仙台市青葉区に仙台支店を開設
2023年12月5365
北海道札幌市中央区に札幌支店を開設
2024年12月547713.05
秋田県秋田市に秋田支店を開設
2025年12月697810.16

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高69億円のうち、営業利益として残るのは7億円10.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の8.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.5%50億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.9%11億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.4%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.1%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
27.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.8pt
10.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.1pt
8.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.3pt
15.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが4億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−8億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は24億円で、売上の4.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月4−10313
2013年12月−2−10−310
2014年12月3−41−110
2015年12月−1−13−212
2016年12月−33−209
2017年12月00−109
2018年12月60−1614
2019年12月402420
2020年12月4−4−1019
2021年12月30−4318
2022年12月20−1219
2023年12月20−2219
2024年12月7−1−1623
2025年12月4−129−824

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は91億円。このうち返さなくてよい自己資本が39億円で、自己資本比率は43.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月41113025.7
2013年12月42172539.6
2014年12月45172836.6
2015年12月47163134.6
2016年12月44162836.0
2017年12月45162936.8
2018年12月47182938.0
2019年12月56203635.4
2020年12月57233439.7
2021年12月58263245.5
2022年12月65293644.8
2023年12月67323547.9
2024年12月75354046.7
2025年12月91395243.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
31億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
32億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
52億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中95位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中471位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
27.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥305で、1年前と比べて-5.8%過去52週の値幅のなかでは24%の位置にある。

¥305-1.6%1ヶ月-6.2%1年-5.8%時価総額73億円
過去52週の値幅
安値¥270高値¥416

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PER (会社予想)12.6倍
PBR1.86倍
配当利回り3.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で株価は-6.36%と下落し、8月14日時点で309円。25日移動平均線(322円)を4%下回り、75日線(310円)付近で推移。52週高値416円からは26%下落、安値270円からは14%上昇のレンジ内。出来高は7月中旬に急増(7/17に176,400株)後、8月に入り縮小傾向で、8/10には9,800株と低水準。RSIは33と売られ過ぎ圏に接近しており、自律反発の可能性はあるが、年初来安値圏でのもみ合いが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは12.96倍と業界平均31.09倍の約4割で、割安感が強い。PBRは1.93倍で業界平均3.64倍を下回る。ROEは15.4%と高く、収益性に優れる。配当利回りは3.24%と業界平均2.65%を上回り、配当性向41.9%と安定した株主還元。売上高と利益は増加傾向にあり、2025/12期も増収増益見込み。業界平均と比較して株価指標は総じて低く、成長性と収益性を考慮しても割安と評価。ただし、情報・通信業界の平均PERが高いため、その点は留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍47.9倍
PER (予想)12.6倍
PBR1.86倍2.96倍
ROE15.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

既存の安定収益に加え、クラウド化やAI活用など新市場への適応が成長の焦点。強気派は高い営業利益率と累積顧客基盤による収益安定性を評価し、弱気派は製品需要の成熟と競合によるシェア侵食を懸念する。配当利回り3%超が株価を下支えする一方、成長鈍化で株価は伸び悩む。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    2024/12期の営業利益率は13%と高く、効率的なビジネスモデルが確立。

  • 安定配当と株主還元

    配当利回り3.2%と高水準で、株主への利益還元が手厚い。

  • 堅調な売上推移

    売上高が51億円から54億円へ堅調に増加し、底固い需要を維持。

  • 売上高69億円と前期比28%増の成長続く決算発表後影響

    売上高が54億円→69億円へ拡大。成長率は27.8%と高く、次期の増益期待が高まる

  • 予想PER12.8倍と割安感が再評価の起点に通年影響

    現行PER12.96倍に対し予想12.8倍。今期の増益が見込まれ、バリュエーションが下支え

  • 自己資本利益率15.4%と資本効率の良さ継続影響

    ROE15.4%は市場平均を上回る水準。PBR1.93倍でも資本コストを上回り評価が維持

  • 配当利回り3.24%が株価を下支え継続影響

    配当利回り3.24%は国債利回りを上回り、株価下落時は投資家の買いが入りやすい

マイナスに働く材料7
  • 成長の鈍化

    売上高の伸びは5%前後と低調で、新規市場開拓の進展が限定的。

  • 製品の陳腐化リスク

    クラウドネイティブな競合製品の台頭で、従来型ソフトの需要が縮小。

  • 顧客離れの懸念

    大手顧客の内製化や他社への切り替えが進むと、保守料収入が減少。

  • 売上高増も営業利益が横ばいの7億円決算発表後影響

    売上高69億円に増加しても営業利益は7億円。コスト増が利益を圧迫し増益期待が後退

  • 営業利益率が12.96%→10.14%へ低下決算発表後影響

    売上高は増えたが営業利益率は2.8ポイント悪化。この傾向が続けば減益もあり得る

  • 1年間で株価は横ばいと相対的な弱さ継続影響

    前年比▲2.23%と日経平均に劣後。上値追いの勢いに欠け売られやすい需給

  • 外国所有比率1.51%で外人資金の流入が限定的継続影響

    外国人保有比率は1.51%と低位。機関投資家の新規買いが進まず、出来高が細りやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成熟市場での新規顧客開拓とアップセルの成果を示す。
営業利益率
競争環境下での価格維持力とコスト管理の効率を見る。
配当性向
株主還元の持続性と財務健全性のバランスを確認する。
クラウド売上比率
新規製品戦略の進捗を測る重要な指標となる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは3.28%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
3.28%
いまの株価に対して
配当性向
41.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月2
2017年12月20.044.5
2018年12月349.734.0
2019年12月320.026.4
2020年12月30.021.4
2021年12月566.728.2
2022年12月850.042.8
2023年12月80.039.7
2024年12月80.037.5
2025年12月1033.341.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,593人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.2%を占め、残る64.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他58.560.459.158.957.559.1
事業法人32.332.632.534.634.431.2
証券会社3.42.13.31.63.24.1
金融機関4.34.24.14.14.14.1
外国法人1.30.50.80.70.71.1
外国人個人0.10.20.20.20.20.4
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社リンクス24.95
02野村俊郎21.29
03光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社5.16
04株式会社鹿児島銀行3.99
05株式会社青雲3.36
06ソフトマックス従業員持株会1.74
07槇田重夫1.46
08楽天証券株式会社共有口1.35
09株式会社SBI証券1.34
10中園政秀1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−76%、1株純資産は14期で−75%。直近期のROEは15.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月9865915.910.2
2013年12月8783612.334.345.8
2014年12月428385.045.895.1
2015年12月92753.258.474.4
2016年12月02690.12385.4
2017年12月152775.529.844.5
2018年12月2930010.211.534.0
2019年12月4533514.322.026.4
2020年12月5637915.719.921.4
2021年12月1811017.311.428.2
2022年12月1812315.113.042.8
2023年12月1913414.79.939.7
2024年12月2014714.310.437.5
2025年12月2416315.414.041.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額156百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野村俊郎代表取締役 会長795,120,368
萩原千恵子代表取締役 社長64126,544
野村俊幸専務 取締役55131,900
齊藤克司常務 取締役 管理本部担当6584,444
野村竜彦常務 取締役 西日本事業部担当5019,136
下玉利一志常務 取締役 システム開発事業部担当4715,384
長澤宗年取締役 関西事業部担当兼近畿四国営業本部部長兼大阪支店長5116,164
福元紳一取締役6811,400
愛甲孝取締役816,400
今和泉悟取締役67
稲村修一監査役(常勤)7023,000
徳留利幸監査役(非常勤)658,400
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
若松一三監査役(非常勤)73

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)81315814418
監査役17088
社外監査役2221
社外取締役2221

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,809字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)事業の特徴 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社とその他の関係会社1社により構成され、電子カルテシステム・オーダリングシステム・医事会計システム等の総合医療情報システムの開発・販売及び保守サポートを中心とするシステム事業を行っております。なお、当社の事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりますが、販売区分は「システムソフトウェア」、「ハードウェア」、「保守サービス等」としております。 システムソフトウェアでは、医療機関向けに、患者の診療情報の記録、検査及び投薬等の指示、医事会計など一連の院内業務効率化のための各種医療情報システムの提供を行っております。自社開発システムとしては電子カルテシステム、オーダリングシステム、医事会計システム、その他として健診システム、リハビリシステム等の部門支援システムがあります。また、複数のシステムを組み合わせることで、総合病院からクリニックに至る医療機関向けに総合医療情報システム「PlusUs」を提供しています。 このほか、システムの稼動に必要なサーバやPC等のハードウェアの販売、導入後のユーザーサポート、メンテナンスサービスの提供及び消耗品の販売にかかる保守サービス等を行っております。 さらに最近では、データセンターを利用したクラウド型医療情報システムでの提供を進め、サーバ投資の初期コストや運用管理コストを低減するとともに、高レベルのセキュリティと耐災害性を備えたサービスを提供しています。 当社の製品開発については、生産性の向上及び製造原価の低減に努めております。また、製品導入については、作業工程の標準化、効率化等により、導入期間の短縮に努めております。 当社の総合医療情報システムの中核をなすWeb型電子カルテシステムは、従来のクライアントサーバ型電子カルテシステムと異なり、端末への専用プログラムのインストールや管理にあたるシステム管理者の常駐を必要とせず、納期の短縮、初期導入コスト・ランニングコストの低減につながります。こうしたWeb型の特徴を生かし、クラウド型の導入を推奨したアプローチを行っています。また、当社は、サポートセンターからリモート技術を活用して、24時間のサポート体制でサービスを提供しています。 (2)主な製品 A.Web型電子カルテシステム「PlusUs-カルテ」 Web型電子カルテシステムは、医療現場の声を第一に、医師の大切なカルテ情報の取り扱いにあたり、多忙な日々の診察の中でも、迅速かつ容易にカルテ作成を可能にするユーザーインターフェースを備えたシステムとして開発を重ねてきました。 医療機関における情報化の経過は看護支援システム、オーダリングシステムそして電子カルテシステムへと変化してきました。当社はいち早くWebベースによるこれらの主要システムを一つのシステムに統合しました。システムを統合したことでデータベースの一元化が可能になり、複雑なデータ連携の仕組みが不要になると同時に、データ反映がリアルタイムになりました。またWebベースで運用することで、端末(パソコン)の管理が不要になり、高いセキュリティと低い運用コストを実現することができます。さらに、データバックアップの容易性と保存場所の拡張性を確保するとともに、データウェアハウスを容易に構築することができるようになりました。 また、多様な診療形態に適応した専門機能群を有しており、精神科、産科向け等の診療科ごとの機能、透析診療のスケジュール、基本情報、透析条件記録等の透析機能、さらに、患者の栄養管理のための、職種の壁を越えた栄養サポートチーム等のチーム医療に適したオプション機能もあります。 医療現場で発生する医師や看護師などが入力した診察内容や看護・検査記録、さらには検査データや予診データなど、あらゆる診療の場で発生するデータが他の医療情報システムとも柔軟に対応できるSS-MIX2や医療情報交換のための国際的な標準規格であるHL7 FHIRでの出力にも対応しております。 また、オンライン資格確認、電子処方箋、電子カルテ情報共有サービス、診療報酬改定DX等の医療DXの各種施策にも積極的に関与し、対応しております。 B.Web型オーダリングシステム「PlusUs-オーダ」 Web型オーダリングシステムは、院内のコンピュータネットワーク上において医師から薬や注射、検査、処置、リハビリ等の指示(オーダ)が出されるとリアルタイムに施行部門へ伝達されますので、複数の診療科での重複投与の防止や施行時の患者取違いの防止に役立ちます。また、手書きで起こりがちな、転記ミス等が減少し、帳票の印刷と同時に算定情報が医事会計システム「PlusUs-医事」へ送信されますので、請求漏れの軽減ができます。患者にとっては受付や会計での待ち時間の短縮にメリットがあります。 Webベースで運用する事で、端末(パソコン)の運用管理が不要になり高いセキュリティと低い運用コストを実現することができます。 C.医事会計システム「PlusUs-医事」 当社が長年培ってきた医事会計に関する技術ノウハウを集積した医事会計システムです。世界標準のデータベースを採用したシステム構成で、高品質な運用の安定を図っており、様々な病院の運用体系を考慮し、ワンパッケージで診療所から旧総合病院まで歯科を含め対応しております。 各種電子レセプトへの対応やDPC請求等の対応もしており、また、国の政策に対応した、オンライン資格確認や医療扶助、PMH(Public Medical Hub)にも積極的に対応してまいりました。 柔軟な納品・品質の安定を目指し標準マスタの活用やXML技術等を採用し、複数社の電子カルテ・オーダリングシステム、部門システムとの接続にも対応しております。 D.部門支援システム 当社では部門支援システムとして健診システム「PlusUs-健診」、リハビリ部門システム「PlusUs-リハ」、手術部門システム「PlusUs-手術」、「PlusUs-RIS」、「PlusUs-看護勤務」を開発、販売しています。 健診システム「PlusUs-健診」は、健康診断、人間ドック、生活習慣病予防健診などの健診業務をサポートするシステムです。健康診断および人間ドックに関する業務の『はじめから終わりまで』、また受診後のデータ管理において、健診・ドック施設はもとより受診者へのサービスを大幅に向上いたします。「PlusUs-健診」は、施設側での運用設定が容易で施設ごとにシステムをセットアップする事ができる機能を提供いたします。 リハビリ部門システム「PlusUs-リハ」は、リハビリ療法士の理学・言語・作業の各療法に対応した運用画面と訪問リハビリ機能では訪問先での患者情報、リハカルテの参照・登録・退院後フォローを支援します。また電子カルテ・オーダリング、医事会計システムとの連携により療法士の管理業務、患者の受付から計画・実施・評価・リハカルテ・計画書・帳票作成までの大幅な省力化を実現します。 手術部門システム「PlusUs-手術」は、電子カルテシステムからオーダされた手術申込情報を取り込み、手術室ごとに予定一覧の確認と予約確定をスピーディーに行います。入退室時間・術式等の管理等、実施入力では「手術実施記録」や手術材料に貼付されている保険請求ラベルのバーコードを読込むことにより、使用した材料や薬剤を簡単に入力することができます。記録された手術管理情報は、そのまま医事会計システムで取り込むことができます。その他手術管理台帳等の管理等、手術室の医師・看護師を全面的に支援します。 放射線情報システム「PlusUs-RIS」は、電子カルテ・オーダリングシステムとの連携による、受付から各部門への依頼情報のタイムリーな伝達により業務の効率化が可能です。また、実績入力の大幅な省力化と結果の電子カルテ・オーダリング、医事会計システムとの連携が可能となります。 看護勤務システム「PlusUs-看護勤務」は、電子カルテシステムと連携した日誌作成が可能であり、看護師の多様な勤務形態に対応した勤務予定表作成の支援は勿論のこと、実績管理や超過勤務管理、職員の人事管理につきましても強力にサポートします。 経営支援システム「PlusUs-DWH/BIツール」は、PlusUsシリーズで日々発生するデータをデータウエアハウスに自動集約し、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールにて患者数や収益の当月速報データをビジュアル的に表現し、集約されたデータを多角的にグラフ化やフィルタリングを行い情報の視覚的分析機能(セルフBI)を提供しています。 (3)当社の販売形態 当社の販売・サポート体制につきましては、当事業年度末現在営業拠点16か所(本店・支店・営業所・出張所)を設置し、九州・中国・四国・近畿・中部・関東・東北・北海道各エリアにおいて直販を主体に展開しております。 また、当社は開発・販売・システム導入・保守につきまして、製販一体で提供しております。 なお、当社の販売形態の事業系統図は、次のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,750字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 <経営理念>顧客の成功と利益 情報技術を駆使し、高品質かつ柔軟性・拡張性のあるシステム構築を通して、お客様に最適なソリューション   を提供するトータルなシステムインテグレーションサービスを実現します。 <基本方針> ①品質及びサービスの向上 当社は、提供するシステムを安心してご利用いただくため、国際品質保証規格「ISO9001」、情報セキュリティの認証規格「ISO27001」を取得しております。また「プライバシーマーク」を取得し、個人情報保護方針を定め適切かつ的確な個人情報保護の管理を実施し、お客様の信頼にお応えしております。当社はこれからも、より高品質なシステム開発とサービス提供の維持向上に取り組んでまいります。 ②お客様と共にさらなる成長 当社は1974年1月の設立以来、「顧客第一主義」をモットーに事業の運営を行ってまいりました。2001年1月に現社名へ商号変更し、2013年3月には東京証券取引所マザーズに上場(2022年4月グロース市場へ移行)、2025年12月にスタンダード市場へ市場区分を変更いたしました。お客様と共にさらなる成長を続ける為に、お客様のニーズに適応できる体制づくりを推進し、これからも迅速な意思決定・業務執行を図ってまいります。 ③社会変化への対応及び貢献 社会は常に変化し、その変化の中でIT技術は極めて重要な役割を担っています。社会に貢献し、企業価値を高め、存在意義のある企業をあるべき姿として捉え、これからも積極的に社会変化に対応した新分野にチャレンジしてまいります。 (2) 経営環境 わが国の医療分野のICT化が進展していく中、当社は、医療情報システムを事業の柱として、市場の成長をとらえた事業の推進を図ってまいりました。近年、医療機関の経営は、より一層の効率化と質の高い医療サービスの提供が求められており、医療情報システムの役割も、単なる診療データの記録という一次的な利用だけでなく、医療従事者の負担軽減、また医療情報の共有化によるデータの統計・分析と効率的で安全性の高い医療の提供など、二次利用(データの利活用)へも繋がっております。昨今医療機関では、ICT等を活用したDXの推進が喫緊の課題となっており、当社のWeb型電子カルテをはじめとした医療情報システムは、その根幹となるシステムとして益々重要性が増しております。医療情報の共有化と地域医療連携による質の高い医療の提供を目指す上では、当社のクラウドをベースとしたWeb型システムは、広域ならびにグループにおける医療情報の連携を容易にすることで貢献します。 (3) 優先的に対処すべき事業上の課題 ①品質、お客様満足度の向上 当社は、長年蓄積されたノウハウを活かし、医療機関のニーズに応え、また、国の医療政策に適応すべく、システムの開発、機能強化を進めてまいりました。今後も、顧客ニーズに合致したさらなる品質の向上を図るとともに、生成AI等の新しい技術の研究に取り組み、安全性と信頼性のある製品の提供に努めてまいります。また、システム稼働後の保守サービス体制を強化し、変化する顧客ニーズと医療機関を取り巻く環境に十分応えられる専門性の高いカスタマーサービスを行い、「お客様満足度向上委員会」を中心に全社一丸となってお客様の満足度を高めてまいります。 ②営業基盤、導入体制の強化 当社は、営業基盤の強化、導入サポート技術部の強化等、全国の医療機関へサービスを提供できる拠点の整備を行うことで新規営業活動及びアフターサービスの充実と、営業活動における戦略的な営業展開を図ってまいります。また独創性を市場にアピールできるクラウド提案を積極的に展開し、市場シェアの拡大に取り組みます。導入作業に関しては、作業の標準化・効率化を図るとともに、他社との提携をなお一層推進してまいります。 また、生産性の向上を図るため、それぞれの課題の共有を円滑に行うことのできる横断的かつ即時性のある組織を目指し、組織の再編を進めてまいります。 ③医療DX推進における機能強化 「PlusUsシリーズ」において、診療支援機能の強化、診療報酬請求業務の効率化を目指します。 電子カルテシステム 生成AIを利用して患者の診療録の情報を元に診療情報提供書や退院時サマリ等の文書作成を支援する機能や診療録の要約機能、音声認識・要約による入力支援機能等、AI技術を活用した機能を実装することにより、医療従事者の作業時間短縮を目指してまいります。 医事会計システム 診療報酬改定DXに含まれる「共通算定モジュール」が2026年6月稼働予定となっております。当社医事会計システムからの利用研究・開発を行い具体的な提供運用方法の研究をしてまいります。また、レセプトチェック時に発生する適用病名の不足に対して、対象となった候補病名を表示する機能を実装し、医師補助作業として病名候補をカルテ上に付与することで医師の病名付与作業の削減を図り、診療報酬請求業務時の病名確認にかかる時間短縮を目指してまいります。 ④セキュリティ対策 昨今、医療機関においてもランサムウェアによる被害が相次いで報告されています。 医療情報システムを提供する弊社としても、導入・納品段階からセキュリティ強化を徹底することが重要であると考えております。 厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版」では、新規導入・更新時に二要素認証の実装が必須である旨が示されています。 これを踏まえ、弊社では二要素認証機能の開発・構築・導入を積極的に進め、医療機関の皆様に対してもセキュリティ強化策として積極的にご提案してまいります。 ⑤人材の採用、育成 医療情報システムに対するニーズの拡大に伴う導入案件の増加に対応するためには、開発、技術、営業各部門の人材の確保が必要不可欠になります。今後とも積極的な採用活動による人員の増強を図ってまいります。 また、社内においては、労働環境の改善をより一層進めつつ、人材の適正配置により、企業基盤の強化に努めるとともに、社員一人一人のやりがいや達成感を重視した教育を実践してまいります。 さらに、医療DXに関する理解を深めるために専門の部署を設け、新しい情報を常に全体で学習、共有するとともに、サービスの多様化やシステムの機能充実へ対応すべく、社員の知識・スキル獲得のための必要な環境を整備し、顧客ニーズに応えられる有用な人材を育成してまいります。
事業等のリスク3,464字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 医療分野の変化と動向について 当社のシステム事業の対象である医療分野、特に医療機関につきましては、人口構造の変化等に起因する社会保障制度の変化、医療制度の改革により経営環境は厳しさを増しております。 医療機関の対策としては、診療業務の効率化により医療の質を高め、患者サービスを向上させることが重要視されております。電子カルテシステムやオーダリングシステムは、医療機関のこのようなニーズに合致したものであり、医療情報システムの市場は今後も順調な成長が続くと考えております。しかし、法規制、医療制度改革等の動向によって、市場の成長が進まない場合は、当社の業績に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、市場に関する情報収集を行い、市場に即した営業活動を行うこと等により、医療分野の変化と動向に迅速な対応ができるよう運営しております。 (2) 競合状況及び競争政策について 現在、当社が販売する医療情報システムの市場は、大手コンピュータメーカー、医療情報システム会社などがしのぎを削り、厳しい競合状況にあります。病床規模別のセグメントでは、400床以上の病院のみならず399床以下の病院での導入が促進されており、従来の競合状態が変化しつつあります。将来的に、競争環境の変化による製品価格の低下等があった場合は、収益性が低下し、当社の業績に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社は、長年にわたり蓄積された技術とノウハウ、営業基盤を背景とした顧客満足度向上への取り組み並びに開発から導入サポートまでを自社で一貫してできる強みを生かしつつ、生成AIを活用した研究開発と他社とのシステム等の連携を通じて、さらなる機能拡充を推進し、競合他社との差別化を図っております。 (3) 診療報酬の改定について 高齢化社会の到来とともに、医療費は増大傾向にあります。このような状況のもと、財源の確保、財政の健全化を踏まえ、厚生労働省は医療制度運営の適正化と医療供給面の取り組みに重点を置いた、医療費適正化の方針を打ち出しております。今後、診療報酬のマイナス改定等が行われた場合、当社の主要顧客である医療機関の経営を圧迫することとなり、医療機関の投資意欲が萎縮するような影響を及ぼす可能性があります。その結果として、当社が提供する医療情報システムの導入を中止、延期する医療機関が発生し、当社の事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。また、診療報酬改定の内容によっては、開発負荷が過度に増大する可能性がございます。このようなリスクを踏まえ、医療情報システム関連団体や医療機関から情報を収集し、診療報酬改定への迅速な対応を図っております。 (4) 法的規制について 当社の総合医療情報システム「PlusUs」は、製品自身の適合性に加え、システムのインフラストラクチャ(ハードウェア、ミドルウェア、データベース)及び関連システム群との連携により、機能面あるいは運用面での性能保証を求められております。今後も様々な仕様・規格の標準化等の法規制が行われる可能性があり、それに伴いシステムの新規開発あるいは改変作業が発生します。法規制の対応に遅れる、或いは適切に対応できなかった場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、医療情報システム関連団体や医療機関から情報を収集し、法規制への迅速な対応を図っております。 (5) 知的財産権について 当社は第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されたことはありませんが、ソフトウェアに関する技術革新の顕著な進展により、当社のソフトウェアが第三者の知的財産権に抵触する可能性を的確に想定、判断できない可能性があります。また、当社の業務分野において認識していない特許などが成立している場合、当該第三者より損害賠償及び使用差し止めなどの訴えを起こされる可能性、並びに当該訴えに対する法的手続諸費用が発生する可能性があります。このようなリスクを踏まえ、知的財産に関する社内教育を行うとともに、当社の知的財産権の出願・取得を推進いたします。 (6) 人員の確保、育成について 当社では、今後の事業拡大及び技術革新に対応できる優秀な人材を継続的に確保し、育成していくことが重要な課題であると認識しております。様々な市場ニーズへの対応や、付加価値の高い製品・ITサービスを提供していく上で、急速なIT技術の進歩への対応や、高度な開発技術を有する人材の確保が必要となり、これらの新しいIT技術への対応に遅れが生じる場合や、高度技術を有する人材が計画通りに確保できない場合は、当社の業績に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社では、定期的な新卒採用や積極的な中途採用の受け入れ、必要に応じて専門知識を有する人材の適宜採用に取り組んでおります。また市場に対し、より付加価値の高い製品やITサービスの提供を行っていくことを目的として、新技術取得に向けた技術者教育を行うとともに、新技術・新分野に対する研究開発活動を推進する等、積極的な技術投資を行っております。 (7) 情報システムの障害について 電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムは、医療機関の業務を支えるインフラとして重要な役割を果たしております。しかしながら、お客様に提供した情報システムに予期し難い欠陥や不具合が発生した場合、当社の社会的信用は低下し、お客様に対する賠償責任が発生する可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社では、情報システム構築にあたっては、品質管理部門を設け、ISO9001に準拠した開発プロセスの運用により、品質向上等に努めております。 (8) コンピュータウィルス等について コンピュータシステムは、常にコンピュータウィルス等の脅威にさらされております。コンピュータウィルス等は、日々、新種が発生しており、その時点で考え得る万全の対策を行っていたとしても、当社が感染源となり、ユーザーが感染する可能性があります。この場合、ユーザーより損害賠償請求を受け、損害賠償金及び訴訟費用を必要とする可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社では、サーバ及び各端末に最新のアンチウィルスソフトウェアを適用させるとともに、外部とのメールのやりとりによる当社への感染防止、また、当社が感染源にならないためのセキュリティシステムを構築し、バックアップの取得を提言するなど、各種対策を講じております。また、昨今医療機関での被害が増加しているランサムウェア等へのセキュリティ対策につきましても、積極的に推進しております。 (9) 情報漏洩について 当社の業務遂行上、当社従業員が、個人情報をはじめ顧客医療機関の保有する診療情報や一般企業の保有するさまざまな機密情報を取り扱う機会があり、これらの情報にアクセス可能な環境下にあります。万が一、当社からの情報漏洩が発生した場合には、当社の社会的信用は低下し、お客様に対する賠償責任が発生する可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社では、「プライバシーマーク」の認証および、「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」の認証を取得し、従業員の情報管理教育を強化し、当社内部からの情報漏洩を未然に防ぐ措置を講じております。 (10) 自然災害及び感染症蔓延等について 大規模な震災や津波、台風、洪水等の自然災害や感染症が発生した際は、当該事象が発生した地域の医療機関が対策を実施することにより、システムの導入中止や延期が発生することが想定され、また当社の事業所が存在する場合、閉鎖等事業活動が制限されることにより、当社の業績に影響を与える可能性があります。このようなリスクを踏まえ、お客様医療機関からの情報の収集体制及び防災に対する適切な管理体制の構築を行うとともに、リスク発生時には対策本部を設置し、迅速な対応ができる体制を整備しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,885字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善等が見られるものの、一方で、ウクライナや中東地域をめぐる国際情勢不安、米国の金融政策と通商政策及び物価上昇の長期化などの課題に直面しており、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。 当社が事業展開している医療機関におきましても、人口構造の変化による医療需要の拡大は見込まれるものの、より質の高い医療の提供、医療従事者の人材確保のための処遇改善、医師の働き方改革、医療需要の変化、資材や光熱費の高騰など、重要な課題に直面しており、経営環境においてはコストの見直しや生産性の向上など、様々な判断が求められる状況です。 喫緊の課題として医療サービスの質の向上と効率的な医療提供体制の構築が挙げられ、いわゆる「骨太方針2025」におきましても、政府を挙げて「全国医療情報プラットフォーム」の基盤整備などの医療DXの推進を加速する方針が改めて示されております。また、2025年12月には、「医療法等の一部を改正する法律」が可決、成立しました。この中でも「地域医療構想の見直し等、医師偏在是正に向けた総合的な対策の実施、これらの基盤となる医療DXの推進のために必要な措置を講ずる」こととされており、その中核を担う電子カルテシステム等の医療情報システム需要は引き続き強く、当社が事業を展開するにあたって、大きな追い風となっております。 当社が長年培ってきたクラウド技術は保守負担の軽減や、データのバックアップによる業務継続性の向上、医療機関間の情報連携の効率化等により一層重要性が増しております。また、研究を進めている生成AIなどの先端技術は、医療現場における業務効率化に寄与することが期待されています。 このような状況の下、当社は主力製品であるWeb型電子カルテシステムを、データセンターを活用したパブリック クラウドおよびグループ病院向けのプライベートクラウド(※)にてお客様に提供しております。これにより、競争が激化する市場環境の中において差別化を図るとともに、既存顧客のリプレイス需要の取り込みにも注力してまいりました。 加えて、医療DX関連のシステムの開発、販売、導入、保守を継続的に行ってまいりました。また、開発・技術部門においては、顧客ニーズに応じたシステム機能の拡充と信頼性向上に引き続き取り組むとともに、他社との連携を強化し、先進的なテクノロジーを活用した医療プロジェクトを推進することで、顧客満足度の向上に努めてまいりました。 (※)パブリッククラウド:外部のデータセンターを利用して電子カルテ等を使用すること プライベートクラウド:グループ病院内の病院や診療所等のワンサーバーでのクラウド環境で電子カルテ等を使用すること その結果、新規導入案件や既存顧客のリプレイス需要は堅調に推移し、当事業年度の業績は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも上場以来過去最高となりました。 当事業年度の業績は、売上高6,928,650千円(前期比27.6%増)、営業利益740,630千円(前期比11.8%増)、経常利益794,725千円(前期比13.4%増)、当期純利益573,459千円(前期比19.4%増)の増収増益となりました。また、受注高は4,739,027千円(前期比10.9%減)となりましたが、引き続き堅調に推移しました。 なお、財政状態につきましては、後記の「第2  事業の状況  4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容  a.財政状態の分析」をご参照ください。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末より103,212千円増加し、2,449,256千円となりました。 なお、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動により得られた資金は、388,949千円(前事業年度は663,976千円の収入)となりました。主な要因は、売上債権の増加171,706千円などの資金減少があったものの、税引前当期純利益の計上794,725千円などの資金増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動により使用した資金は、1,169,293千円(前事業年度は92,760千円の支出)となりました。主な要因は、投資不動産の賃貸による収入101,707千円などの資金増加があったものの、投資不動産の取得による支出1,775,840千円などの資金減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動により得られた資金は、883,556千円(前事業年度は100,223千円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出34,200千円、配当金の支払180,430千円などの資金減少があったものの、長期借入れによる収入1,000,000千円などの資金増加によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度の生産実績を示すと、次のとおりであります。 事業部門   当事業年度(自  2025年 1月 1日至  2025年12月31日) システム事業   生産高 (千円)   前年同期比 (%) 5,103,712   116.6 (注) 金額は当期総製造費用によっております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績を種類別に示すと、次のとおりであります。 種類別   当事業年度(自  2025年 1月 1日至  2025年12月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) ソフトウェア   2,712,550   73.1   2,335,741   92.2 ハードウェア   2,026,477   126.1   847,731   92.1 合計   4,739,027   89.1   3,183,473   92.2 c.販売実績 当事業年度の販売実績を種類別に示すと、次のとおりであります。 種類別   当事業年度(自  2025年 1月 1日至  2025年12月31日) 販売高 (千円)   前年同期比 (%) ソフトウェア   2,910,792   117.7 ハードウェア   2,099,210   157.8 保守サービス等   1,918,647   118.1 合計   6,928,650   127.6 (注) 当事業年度の保守サービス等には、損益計算書上の売上高区分の「商品売上高」45,005千円が含まれております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度 (自 2024年 1月 1日 至 2024年12月31日)   当事業年度 (自 2025年 1月 1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 医療法人社団日高会 日高病院   -   -   738,724   10.7 ※ 前事業年度の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、本文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ、流動資産が147,845千円減少、固定資産が1,741,338千円増加した結果、1,593,492千円増加し、9,129,108千円となりました。流動資産の減少は、主に売掛金が168,446千円増加したものの、現金及び預金が335,777千円減少したことによるものです。一方、固定資産の増加は、有形固定資産が27,518千円減少したものの、投資その他の資産が1,759,374千円増加したことによるものです。 (負債) 当事業年度末の負債は、前事業年度末に比べ、流動負債が170,589千円、固定負債が1,015,251千円増加した結果、1,185,840千円増加し、5,203,738千円となりました。流動負債の増加は、主に支払手形が191,784千円減少したものの、買掛金が141,389千円、短期借入金が100,000千円それぞれ増加したことによるものです。また、固定負債の増加は、主に長期借入金が899,080千円増加したことによるものです。 (純資産) 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ、407,652千円増加し3,925,369千円となりました。その主な要因は、当期純利益の計上573,459千円、配当による利益剰余金の減少179,970千円によるものです。なお、自己資本比率は43.0%となりました。 b. 経営成績の分析 (売上高) 売上高は、医療DX関連のシステム需要の高まりや大型案件の受注売上に加え、導入件数の増加に伴う保守を含めた売上の伸長の結果、前事業年度に比べ1,499,664千円増加し6,928,650千円(前期比27.6%増)となりました。種類別の内訳では、ソフトウェアが17.7%増加の2,910,792千円、ハードウェアが57.8%増加の2,099,210千円、保守サービス等が18.1%増加の1,918,647千円となりました。 (売上総利益) 売上総利益は、売上高の増加1,499,664千円から売上原価の増加1,308,221千円を差し引き、前事業年度に比べ191,442千円増加し1,863,503千円(前期比11.4%増)となりました。システム売上原価の内訳では、売上の増加に伴い、当期製造費用のすべての内訳で前期比において増加となりました。 (営業利益、経常利益) 営業利益は、販売費及び一般管理費が113,344千円増加したものの、売上総利益が191,442千円増加したことにより、前事業年度に比べ78,098千円増加し、740,630千円(前期比11.8%増)となりました。さらに営業外損益の54,095千円(益)が加わり、経常利益は、前期比13.4%増加の794,725千円となりました。 (当期純利益) 税引前当期純利益は、経常利益の増加により、前事業年度に比べ93,776千円増加し794,725千円(前期比13.4%増)となりました。当期純利益は、法人税、住民税及び事業税が3,596千円増加したものの、法人税等調整額が3,126千円減少し、19.4%増加の573,459千円となりました。 c. 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社は、事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項及び投資家の投資判断、あるいは当社の事業活動を理解する上で重要と考えられる事項について、リスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、詳細につきましては、本書「第2  事業の状況  3  事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 当社は、経営資源を総合医療情報システムの開発、販売、導入指導に集中させ、その基幹システムであるWeb型電子カルテシステムの市場拡大に取り組んでまいりました。近年、医療機関をとりまく環境は大きく変わろうとしており、より質の高い医療サービス、システムが求められております。中でも、医療分野のICT化は国の掲げる政策であり、ICTの普及による医療の効率化、医療費の削減が喫緊の課題となっております。このような環境の下、当社では、ICT化の代表的な指標である医療機関における電子カルテシステムの稼働施設数のアップを推進してまいります。こうした導入推進とともに、システムの機能強化、次世代システムの開発に取り組むことが、当社の更なる成長の基盤となる見通しです。 なお、詳細につきましては、本書「第2  事業の状況  1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況は、本書「第2  事業の状況  4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社の資金需要は、主に運転資金、設備資金需要ですが、今後の事業展開を考慮しますと、研究開発資金需要が増えることが想定されます。運転資金、設備資金については、自己資金で賄うことを原則としておりますが、場合により銀行借入による資金調達も選択肢の一つとしております。また研究開発資金については、有価証券発行による資金調達も視野に入れ、総合的にその調達先を判断する方針であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たっては、会計方針の選択・適用、資産・負債、収益・費用の金額など開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。