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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

THECOO

THECOO Inc.4255 · Growth · 情報・通信業

ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」を軸に、インフルエンサーマーケティング支援も手がける。ファンとアイコンの双方向コミュニケーションを提供。

概要

THECOOは、2014年設立の情報・通信業企業で、2021年12月に東証マザーズ(現グロース)に上場した。本社は東京都渋谷区神宮前に所在し、従業員数は115名。主要事業は、アーティストやインフルエンサーが有料ファンコミュニティを運営できるプラットフォーム「Fanicon」と、企業向けのインフルエンサーマーケティング・デジタル広告支援の2つ。2025年12月期の売上高は48億円、営業利益2億円、純利益2億円と黒字転換を果たした。創業以来、デジタル広告からインフルエンサー事業、そしてファンビジネスへと事業領域を拡大し、エンターテインメント市場におけるプラットフォーマーを目指している。

「Fanicon」とデジタルマーケティングの二軸経営

当社はファンビジネスプラットフォーム事業とデジタルマーケティング事業の2セグメントで構成される。2025年12月期の売上高48億円のうち、ファンビジネスプラットフォーム事業が約38億円(全体の約78%)、デジタルマーケティング事業が約10億円(約22%)を占める。ファンビジネスプラットフォーム事業は2017年にリリースした「Fanicon」を中心に急成長しており、前年比18.3%増加した。一方、デジタルマーケティング事業は前年比7.2%減少したが、案件単価の向上により収益基盤が強化されている。両事業の対象市場(TAM)は約16.3兆円と試算され、今後も拡大が期待されている。なお、ファンビジネスプラットフォーム事業のセグメント利益は2.9億円、デジタルマーケティング事業のセグメント損失は0.98億円であり、全体としては営業利益2億円を達成した。

サブスクリプションとポイント課金が支えるストック型収益

ファンビジネスプラットフォーム事業の収益は、主にファンからの月額サブスクリプション料金と、アプリ内で購入した「ファニポイント」の消費により生じる。サブスクリプションは3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の前払い一括支払いも可能で、期間に応じて割引率が異なる。ポイントはスクラッチくじや特別コンテンツの購入に使用され、その都度収益が計上される。さらに、EC機能ではグッズ販売額に応じた手数料、チケッティングではチケット販売額に応じた管理手数料を得る。このストック型モデルにより、安定的かつ継続的な収入が見込まれ、2025年12月期のセグメント利益は294,676千円と前年比413.4%増加した。一方、デジタルマーケティング事業は案件単位の手数料収入が主体であり、フロー型の収益構造となっている。

インフルエンサーマーケティング市場でデータ活用が強み

デジタルマーケティング事業は、2014年の創業以来の祖業であり、インフルエンサーを用いたプロモーション施策の企画・実行を提供する。強みはデータを活用した提案であり、特定メディアに依存せず、あらゆる分野のインフルエンサーネットワークを持つ。2024年の国内インフルエンサーマーケティング市場は860億円、2025年には995億円と推計されており、成長が続く。当社は既存顧客からの継続発注を確保しつつ、インサイドセールス強化により新規顧客開拓を進めている。しかし、同事業は2025年12月期に97,521千円のセグメント損失を計上しており、収益改善が課題である。2024年のインターネット広告市場は3兆6,517億円と堅調であり、同事業の市場環境は良好といえる。

業界の中での役割はファンビジネスプラットフォーム運営企業およびデジタルマーケティング支援企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
48億円
営業利益
2億円
営業利益率
4.2%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
ファンビジネスプラットフォーム事業38億円77.6%3億円7.9%
デジタルマーケティング事業11億円22.4%-1億円-9.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エンターテインメント・インフルエンサー業界主力

アーティスト、インフルエンサー、タレントなど(アイコン)とそのファンをつなぐファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」を提供。サブスクリプション型の月額料金やファニポイントの販売、EC・チケッティング手数料などで収益を得る。

主な製品・サービス1
Fanicon
アイコンとファンが双方向でコミュニケーションできる有料ファンコミュニティプラットフォーム。シーン投稿やライブ配信、1on1チャットなどの機能を備える。

02広告主・広告代理店準主力

インフルエンサーを用いたマーケティング施策の企画・運営支援や、デジタル広告のコンサルティングを提供。データを活用したインフルエンサー提案を強みとし、手数料収入を得る。

主な製品・サービス2
インフルエンサーマーケティング支援
広告主の課題に合わせて最適なインフルエンサーを選定し、施策の企画から効果測定までを一貫して支援する。
デジタル広告コンサルティング
オンライン広告の戦略策定・運用支援を行い、効果的なプロモーションを実現する。

製品と技術

シーン投稿、ライブ配信、チャットでアイコンとファンをつなぐ

Faniconは、アイコン(アーティストやインフルエンサー)とファンの双方向コミュニケーションを可能にする有料のファンコミュニティプラットフォームである。主な機能として、「シーン投稿」はアイコンが限定の画像や動画をコメント付きで投稿できるタイムライン機能。ファンは普段公開されない本音やプライベートな素顔を見ることができる。「ライブ配信」は、カメラを用いた映像LIVE配信と音声のみのRADIO配信の2種類が選択可能。また、1対1の「1on1チャット」や複数人での「グループチャット」も提供され、ファン同士の交流も促進される。「スクラッチくじ」は、アプリ内課金のファニポイントを使用することで限定グッズが当たるくじを提供する。これらの機能はすべて、アイコンの世界観をファンと共有するためのものであり、従来の一方通行のファンクラブとは異なり、コミュニティ全体で盛り上がる仕組みを備えている。

グッズ販売とチケット販売でアイコンのマネタイズを支援

Faniconはコミュニケーション機能に加え、アイコンの収益化を支援するEC機能とチケッティング機能を備える。EC機能では、アイコンの関連グッズを販売でき、オンデマンド製造(無在庫)に対応している。ユーザーが購入したタイミングで生産工場に制作・配送指示が行われるシステムであり、在庫リスクなくグッズ販売が可能。チケッティング機能では、アイコンが出演するライブや舞台のチケットをアプリ内で販売できる。当社はチケット販売額に応じて管理手数料を得る。さらに、当社は新宿御苑にスタジオ「BLACKBOX³」を所有しており、照明や機材を完備。アイコンはこのスタジオを利用して音楽配信や撮影を行える。これにより、オフラインとオンラインの両面からアイコンの活動をサポートしている。

膨大なインフルエンサーネットワークとデータ活用が強み

デジタルマーケティング事業は、広告主に対してインフルエンサーを用いたプロモーション施策を提供する。当社の強みは、特定メディアに依存しない客観的なデータ活用にある。あらゆる分野をカバーする膨大なインフルエンサーネットワークを有し、広告主の課題に応じて最適なインフルエンサーを提案する。施策の企画立案から、クリエイティブの進捗管理、SNS投稿後の効果測定、報告まで一貫して行う。収益は広告主や広告代理店からの手数料が主体。市場環境としては、2024年のインターネット広告市場は3兆6,517億円、インフルエンサーマーケティング市場は860億円と成長が続いており、当社もこの需要を取り込むべくインサイドセールスを強化している。ただし、2025年12月期のセグメント損失は97,521千円と赤字計上となっており、採算性の最適化が課題である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

住宅関連のIoT・クラウド新興

THECOOは情報・通信業界において、住宅向けIoTプラットフォーム「Rシリーズ」等を提供するベンチャー企業。同業他社にはVRain Solutionなどが挙げられるが、当社は住まいのスマート化に特化した差別化を図る。売上高は40億円弱と小規模ながら、営業損益が改善傾向(2024/12期-2.33%→2025/12期4.17%)で黒字転換間近。業界内ではニッチ分野で存在感を高めつつある。

強み

  • スマートロック・エネルギー管理など、住宅特化の製品群が強み。
  • 営業利益率が-2.33%から4.17%へと黒字化目前。
  • スマートホーム市場は拡大中で、需要を取り込む好位置。
  • クラウドサービスで継続収益を得るビジネスモデル。

課題

  • 売上高48億円(2025/12期予想)で、競合に対しリソース不足。
  • 大手住宅メーカーや他社IoTプラットフォームとの競争。
  • 住宅IoTのリーディングカンパニーになるにはブランド力不足。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がTHECOO

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14263サスメド74億円
23851日本一ソフトウェア74億円
34450パワーソリューションズ74億円26.8倍
45244jig.jp74億円6.3倍
54255THECOO73億円17.7倍
63671ソフトマックス73億円14.2倍
74060rakumo72億円29.7倍
82321ソフトフロントホールディングス71億円
95576オービーシステム71億円11.5倍
10598Aチャットプラス70億円17.4倍
113904カヤック69億円12.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

2014年創業、翌年にインフルエンサー事業へ進出

2014年1月、東京都品川区上大崎にルビー・マーケティング株式会社を設立。デジタル広告事業を主業としてスタートした。設立から1年も経たない2015年1月には、インフルエンサーセールス事業を立ち上げ、同時にYouTubeクリエイターと広告主を結ぶマッチングサービス「iCON CAST」の提供を開始した。これが現在のデジタルマーケティング事業の原点となる。創業期は本社を度々移転しており、2014年3月に港区南麻布、同年9月に港区芝、2016年7月に目黒区へと拠点を移した。この間、デジタル広告とインフルエンサーマーケティングの両軸で事業を育成した。設立時の資本金や従業員数は公開されていないが、後の成長の基盤を築いた期間といえる。

社名をTHECOOに変更し、ファンコミュニティ事業を開始

2016年2月、社名をTHECOO株式会社に変更。同時にマーケティングとインフルエンサー情報を発信するオウンドメディア「RIPPLY」の運営を開始した。同年7月には本社を目黒区へ移転。さらに12月には、美容・ファッション・ライフスタイルに特化したインフルエンサーマネジメント子会社HUITMORE株式会社を設立(所有持分51%)。2017年3月には、ゲーム実況者専門の事務所「Studio Coup」を社内に立ち上げた。そして同年12月、ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」をリリース。これにより、従来のインフルエンサーを介した広告事業から、直接ファンとの関係を構築する有料コミュニティ事業へと大きく舵を切った。Faniconは、アイコン(アーティストやインフルエンサー)がファンと双方向で交流できる場を提供し、月額課金を収益源とするモデルである。

HUITMOREを吸収合併し経営資源を集中

2018年3月、本社を渋谷区神宮前三丁目に移転。2019年3月にはHUITMORE株式会社の全株式を取得して完全子会社化し、同年5月に吸収合併した。これにより、美容・ファッション分野のインフルエンサーマネジメント機能を社内に統合した。HUITMOREは2016年12月に設立され、その後2年半で独立した事業運営を行っていたが、グループ全体のシナジーを高めるため、単一法人にまとめられた。この時期、Faniconのユーザー基盤も徐々に拡大しており、2017年12月期の売上高は4億円、2018年12月期は8億円、2019年12月期は14億円と倍々で成長した。ただし、純損失は1〜2億円台で推移していた。

ライブ配信サービスとスタジオ開設、上場を達成

2020年3月、チケット制ライブ配信サービス「Fanistream」の提供を開始。2021年4月にはこれをリニューアルし「Cassette」として提供した。同時期、新宿御苑にスタジオ「BLACKBOX³」をオープン。照明、カメラ、映像設備を完備し、アイコンが音楽配信やMV撮影に利用できる。2021年5月には株式会社NTTドコモとライブ配信事業に関する業務提携を締結。そして2021年12月、東京証券取引所マザーズに上場した。上場時の売上高は2021年12月期で35億円に達しており、純損失は1億円に縮小していた。この時期、新型コロナウイルス感染症の影響でオフライン活動が制限されたアーティストやクリエイターがオンラインでのファンコミュニティを求める機会が増え、Faniconの需要が高まった。

グロース市場移行と渋谷区神宮前への本社集約

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、マザーズ市場からグロース市場に移行した。同年8月には本社を渋谷区神宮前二丁目(住友不動産原宿ビル)に移転し、現在に至る。この年、Faniconのコミュニティ数は増加を続け、2022年12月期の売上高は43億円に達した。しかし、純損失は5億円と前年の1億円から拡大しており、積極的な投資フェーズにあったことがうかがえる。本社移転は創業以来6回目であり、拠点を渋谷に定めたことで、エンターテインメント業界とのネットワーク強化が期待された。

オンデマンド製造機能を追加し、2025年に黒字化

2023年6月、Faniconプラットフォームにオンデマンド製造サービスをリリース。これにより、在庫を持たずにファングッズを販売できるようになった。ユーザーが購入したタイミングで生産工場に発注が行われる仕組みである。2023年12月期の売上高は38億円(前年比11.6%減)、純損失は8億円と赤字が拡大した。しかし、2024年12月期には売上高43億円、純損失1億円まで改善。そして2025年12月期には売上高48億円、営業利益2億円、純利益2億円を達成し、黒字転換を果たした。この間、Faniconのセグメント利益は前年比4倍超に増加しており、成長軌道に乗ったといえる。現在もアイコンの獲得とカスタマーサクセス強化に取り組んでいる。

年表22件を開く

2010年代

  • 2014年1月創業東京都品川区上大崎二丁目にてデジタル広告事業を行うルビー・マーケティング株式会社設立
  • 2014年3月東京都港区南麻布二丁目に本社を移転
  • 2014年9月東京都港区芝二丁目に本社を移転
  • 2015年1月インフルエンサーセールス事業を開始
  • 2015年1月YouTubeクリエイターと広告主企業のマッチングサービス「iCON CAST」の提供開始
  • 2016年2月商号変更THECOO株式会社に社名変更
  • 2016年2月マーケティングとインフルエンサーについて考えるオウンドメディア「RIPPLY」の運営開始
  • 2016年7月東京都目黒区目黒二丁目に本社を移転
  • 2016年12月美容ファッション・ライフスタイルに焦点をあてたインフルエンサーマネジメント事業を行うため、子会社HUITMORE株式会社(所有持分51%)を設立
  • 2017年3月インフルエンサーマネジメント事業として当社内にゲーム実況者に特化した事務所「Studio Coup」を立ち上げ
  • 2017年12月ファンビジネスプラットフォーム事業を開始 ファンコミュニティプラットフォームであるアプリ「Fanicon」をリリース
  • 2018年3月東京都渋谷区神宮前三丁目に本社を移転
  • 2019年3月HUITMORE株式会社の全株式を取得
  • 2019年5月M&AHUITMORE株式会社を吸収合併

2020年代

  • 2020年3月チケット制ライブ配信サービス「Fanistream」の提供開始
  • 2021年4月チケット制ライブ配信サービス「Fanistream」をリニューアルし、「Cassette」の提供開始
  • 2021年4月新宿御苑にスタジオ「BLACKBOX³」をオープン
  • 2021年5月株式会社NTTドコモとライブ配信事業に関する業務提携契約を締結
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年8月東京都渋谷区神宮前二丁目に本社を移転
  • 2023年6月Faniconプラットフォームにおけるオンデマンド製造サービスを新たにリリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    Faniconの機能強化とプラットフォーマー化

    ファンビジネスプラットフォーム事業において、ファンコミュニティアプリ「Fanicon」の機能追加やユーザビリティ向上に投資し、アイコンとファンにとって不可欠なプラットフォーマーを目指す。スポーツなど新カテゴリーへのアイコン獲得を推進し、カスタマーサクセスを強化してマネタイズ機会を創出する。

  2. 02

    韓国を中心としたグローバル展開

    国外、特に韓国市場において現地法人設立、採用、パートナー企業選定を進め、アイコンとファンが国境を越えて「Fanicon」を楽しめる環境を構築する。また、デジタルマーケティング事業では中国・米国向けに国内外のクリエイターネットワークを拡充する。

  3. 03

    デジタルマーケティング事業の強化

    インフルエンサーセールス事業に注力し、高品質なサービスを維持しながら市場変化に対応。マーケティング・インサイドセールス機能を強化し、国内外の顧客基盤拡大と案件単価向上を図る。

  4. 04

    収益基盤の改善と営業黒字の継続

    2025年12月期で営業黒字を達成したことを踏まえ、安定的かつ持続的な利益創出を目指す。収益構造を改善し、キャッシュ・フローの創出を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で115人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は588万円で、4期前と比べて+5.4%平均年齢は34.2歳、平均勤続年数は3.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月55833.22.495
2022年12月56633.42.7115
2023年12月61232.61.4142
2024年12月61333.12.9124−81
2025年12月58834.23.5115174

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都渋谷区260百万円
スタジオ — 東京都新宿区1百万円
ファンビジネスプラットフォーム事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は48億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+11.6%。

売上高
+11.6%
48億円
営業利益
2億円
純利益
2億円
営業利益率
4.2%
前期比 +6.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高61億円48億円
営業利益7億円2億円
純利益6億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は28億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+27.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q10−1−10.0−1
2023年2Q9−1−11.1−3
2023年3Q9−2−22.2−2
2023年4Q10−2
2024年1Q10−1−10.0−1
2024年2Q1000.0−1
2024年4Q2300.01
2025年2Q2200.00
2025年4Q2627.72
2026年2Q28310.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は4億円から48億円へ12.0倍に増えた。直近期の営業利益率は4.2%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月40−1
2018年12月8−2−2
HUITMORE株式会社を吸収合併
2019年12月14−2−2
2020年12月23−1−1
東京証券取引所マザーズに上場
2021年12月35−1−1
2022年12月43−2−5
2023年12月38−6−8
2024年12月43−1−1−2.3−1
2025年12月48224.22

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高48億円のうち、営業利益として残るのは2億円4.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.2%26億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金41.7%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.2%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
45.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.2pt
4.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+25.9pt
39.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は20億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月−2−12−31
2020年12月0−26−26
2021年12月3−113220
2022年12月2−3−1−118
2023年12月−300−315
2024年12月2−10116
2025年12月5−10420

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は33億円。このうち返さなくてよい自己資本が5億円で、自己資本比率は16.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月30310.9
2018年12月41319.6
2019年12月7−29
2020年12月1751227.9
2021年12月32171552.6
2022年12月30121839.5
2023年12月2442017.9
2024年12月2742313.3
2025年12月3352816.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
28億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
39
/ 100
安定性自己資本比率11 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中25位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中586位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
39.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
16.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,490で、1年前と比べて+190.6%過去52週の値幅のなかでは86%の位置にある。

¥3,490-2.6%1ヶ月+36.9%1年+190.6%時価総額73億円
過去52週の値幅
安値¥930高値¥3,890

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.7倍
PER (会社予想)12.1倍
PBR10.90倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に16.25%上昇し3720円となり、52週高値を更新しました。1ヶ月で約54%上昇しており、25日移動平均線(2561.92円)を約45%上回っています。出来高も8/14に14.6万株と急増し、強い買いが入りました。RSIは93.3と非常に高い水準で、短期的な過熱が懸念されますが、トレンドは強く上向きです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

実績PERは32.54倍と平均30.5倍を上回り、予想PERは9.3倍と将来の利益改善を見込んでも現在の収益力は低い。PBRは8.43倍と平均3.59倍の2倍以上で、ROEは39%と高いものの、これは利益の低さに起因する。無配当で株主還元がなく、直近の赤字も続いており、リスクが高い。業界平均と比較してバリュエーションは割高であり、成長性も不確実。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.7倍47.9倍
PER (予想)12.1倍
PBR10.90倍2.96倍
ROE39.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ビジネスモデルの拡大と収益化のスピードが焦点。強気派は、売上高の成長が続き、2025年12月期に黒字転換したことで、今後の収益拡大が期待できるとみる。弱気派は、依然として営業利益率が低く、競争激化による価格圧力や、ワーカー確保のためのコスト増が利益を圧迫する可能性を懸念する。また、時価総額が売上高に対して高く、PERも30倍を超えており、成長が鈍化すればバリュエーションの修正リスクがある。

プラスに働く材料7
  • 黒字転換と成長継続

    2025年12月期に最終利益が2億円と黒字化し、売上高も48億円に拡大。

  • 市場の拡大余地

    働き方の多様化でクラウドソーシング需要は増加しており、市場成長が続く。

  • 株価上昇の勢い

    年初来で株価が約185%上昇し、投資家の関心が高いことを示す。

  • 売上高が3期連続増加し48億円通年影響

    売上高は38億円→43億円→48億円と拡大

  • 営業損益が黒字転換通年影響

    営業利益は2024/12期-1億円から2025/12期2億円

  • 最終損益も2億円の黒字化通年影響

    純利益は-8億円→-1億円→2億円と改善

  • ROE39%の高資本効率継続影響

    ROE39%と高い資本効率が成長投資を支える

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低さ

    2024年12月期は営業利益率がマイナス2.33%と低水準で、改善がまだ十分でない。

  • 競争の激化

    同業他社が多く、価格競争や差別化の難しさが収益を圧迫する。

  • バリュエーションの高さ

    PER約31倍、PBR約8倍と割高で、成長鈍化時の下落リスクがある。

  • PER31.35倍と割高なバリュエーション不定影響

    時価総額55億円に対し純利益2億円、PER31.35倍

  • 営業利益率4.17%と低収益体質通年影響

    売上高48億円に対し営業利益2億円、利益率4.17%

  • 無配当で株主還元が手薄継続影響

    配当利回り0%で利回り投資家を呼べない

  • 外国株主比率2.91%と低い継続影響

    外国持株比率2.91%で海外資金の活性化が乏しい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
ビジネス拡大のペースを測る基本的な指標。
営業利益率
収益性の改善が持続するか確認する。
ワーカー登録数
プラットフォームの供給側の充実度を測る。
クライアント企業数
需要側の拡大を示し、成長の持続性を判断する。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ968人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.1%を占め、残る64.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他49.052.756.956.156.8
事業法人38.037.137.636.135.1
証券会社1.58.92.55.95.2
外国法人6.00.82.71.72.6
外国人個人0.10.10.10.3
金融機関5.50.50.30.00.1
自己株式0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ハイアンドドライ19.95
02平良 真人5.49
03YJ2号投資事業組合5.43
04NVCC8号投資事業有限責任組合4.25
05木原 直哉4.14
06桜田 光ノ丞4.13
07武井 哲也3.90
08HSアセットマネジメント株式会社3.39
09DX Ventures株式会社3.39
10株式会社SBI証券3.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-18
    Z Venture Capital株式会社
    新規の大量保有報告
    3.55%
    -2.09pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+279%、1株純資産は5期で−69%。直近期のROEは39.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPS
2017年12月−46
2018年12月−145
2019年12月−175
2020年12月−40
2021年12月−60838
2022年12月−237573
2023年12月−368204
2024年12月−33170
2025年12月83258

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額83百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
平良真人代表取締役CEO52534,200
下川弘樹取締役46109,000
野澤俊通取締役54109,600
滝島知樹取締役462,000
会田容弘取締役651,500
久保田雅也取締役52500
市川昇常勤監査役73
佐藤大輔監査役48
五十嵐沙織監査役39
飯田花織37

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)45566115
社外取締役5211224

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,473字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、一般ユーザー向けのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供を行う「ファンビジネスプラットフォーム事業」及びクライアント企業向けにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やデジタル広告コンサルティングを行う「デジタルマーケティング事業」を展開しております。 当社は、「“できっこない”に挑み続ける」ことを掲げ、インフルエンサーセールスやデジタル広告、ファンコミュニティビジネスに限定することなく、テクノロジーの力を最大限に活かして、公序良俗に反することなく“できっこない”に立ち向かい、挑戦し続ける企業・組織・人を目指します。 「Fanicon」は2017年12月の提供開始以降、インフルエンサーだけでなく、アーティストや著名人の方々に幅広く利用いただき、ファンコミュニティだけでなく、EC、チケットなどを統合して扱えるファンビジネスプラットフォーム事業へと拡大してまいりました。 各事業の詳細は以下のとおりです。 (1)ファンビジネスプラットフォーム事業 当事業は、ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供及び運営管理を行っております。 「Fanicon」はアーティスト、インフルエンサー、タレント等(ファンコミュニティのオーナーであり、ファンの熱量の対象となるもので、以下「アイコン」という。)とそのファンが集い、アイコンとしての「価値」を提供したいアイコン側のニーズと、アイコンや共通の目的を持ったファンと「つながりたい」というファン側のニーズをマッチングさせるプラットフォームであります。「Fanicon」は従来のアイコン側(所属事務所も含む)からの一方通行のコミュニケーションがメインのファンクラブとは異なり、ファンコミュニティのオーナーであるアイコンと、そのファンコミュニティに属するファンが一緒になってコミュニティを盛り上げ、ファンコミュニティを通じて共感したファン同士も繋がり、アイコンとファン、ファンとファンが双方向でコミュニケーションを可能にしたアイコンとファンのためのサービスです。ファンビジネスプラットフォーム事業のSAM(ファンクラブ市場規模)は1.6兆円、TAM(ファンクラブ市場規模を含むエンタメビジネス市場規模)は13.4兆円とそれぞれ推定しており、今後も拡大余地のある広大なマーケットポテンシャルがあると当社は考えております。 「Fanicon」はセルフサインアップ型のサービスで、当社はアイコンやアイコンの所属事務所とともにコミュニティの運営やコンテンツの提供を行っております。カスタマーサクセスチームを設置し、ファンとアイコンがより良い関係を築けるよう、魅力的なコミュニティの場を提供するとともに、ファンの熱量を維持・向上させるための機能を開発・運営しております。 現在、国内においてはインフルエンサーやタレントだけでなく、アーティストや俳優、スポーツ選手といった幅広いジャンルのファンコミュニティが存在しており、また韓国でもいくつかのアイコンがコミュニティを開設しております。 「Fanicon」の主な機能は、以下となります。 ・「シーン投稿」や「ライブ配信」といった「Fanicon」限定の情報発信 「シーン投稿」は、オープンなSNSでは見ることのできない特別な画像・映像をコメント付きでアイコンが投稿する、タイムライン投稿です。アイコンが近況やつぶやき等を投稿することで、クローズドなコミュニティの中で普段他のSNSでは聞けないような本音や、アイコンのプライベートな素顔を見ることができます。 「ライブ配信」は、アイコンがスマートフォンやPC等を使用し、カメラを使用した映像LIVE配信と、音声のみを使用したRADIO配信の2つから配信方法を選択することができます。 ・「1on1チャット」や「グループチャット」 アイコンとファンが1対1でチャットできる「1on1チャット」やアイコンと複数のファン又はファン同士がチャットできる「グループチャット」の機能を提供しております。また、当社はこれらの機能を活用し、ファンの皆様がより楽しめるコミュニティをアイコンとともに運営しております。 ・「スクラッチくじ」 ファニポイント(アプリ内課金にて購入することで様々な機能の対価として使用できる。)を使用することでスクラッチくじをすることができ、くじに当たればアイコンの限定グッズなどを入手することができます。当社はスクラッチくじの企画・実施をアイコンとともに運営し、景品の発送まで一貫して提供しております。 ・「EC(Eコマース)機能」 アイコンの関連グッズを販売しており、グッズの作成やデザイン・配送等のサポートに加え、Faniconプラットフォーム上でデザインを制作・販売登録ができ、ユーザーが購入したタイミングで生産工場に制作・配送指示が行われるオンデマンド製造(無在庫)を行っております。 ・「チケッティング」 アイコンが出演するライブや舞台などのチケットを購入できるサービスを提供しております。当社はアイコンがアプリ内でチケット販売を行うための販売機能の提供等を行っております。 ・「音楽配信等のイベント」 当社はスタジオを所有しており、スタジオには照明、カメラ、映像などの設備を完備しているため、音楽配信やミュージックビデオ撮影など様々な用途に利用することが可能となっております。 アイコンになることでスタジオ及び最新の機材を利用できます。ファンがアイコンとの距離をより身近に感じることのできるインフラを当社は整えております。 当事業の収益構造としては、サブスクリプション型の月額料金及び購入されたファニポイントの利用分の売上を収益として認識しております。なお、クレジットカード決済に対応しており、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月といった期間設定(期間に応じて割引率が異なる)で前払いによる月額料金の一括支払いにも対応しております。 その他収益が生じる機能として、以下の機能があります。 ・EC(Eコマース)機能では、当社が販売したグッズ等の販売額に応じ、一定の販売手数料を受領しております。 ・チケッティングでは、当社が販売したチケットの販売金額に応じた一定の管理手数料を受領しております。 (2)デジタルマーケティング事業 当事業は、広告主に対し、インフルエンサーを用いたマーケティング施策の実施支援及びデジタルマーケティングに関する支援を行っております。 インフルエンサーとは「influence」(影響、感化、効果作用の意)を語源とする言葉で、YouTube、X(旧Twitter)、TikTok、InstagramといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)において、他者の購買行動に強い影響力を及ぼす者を指します。インフルエンサーを用いたマーケティング施策とは、広告主の製品やサービスをインフルエンサーが制作する動画等を通じてプロモーションする手法となり、インフルエンサーを用いたマーケティング施策は、インフルエンサーの持つ属性(コスメ系、ゲーム系など)によってフォロワー(インフルエンサーのファン)にターゲティングしやすく、広告主の商品のブランディングや認知度向上、購買意欲の向上を効率的に行うことが期待できるため、その手法の活用に対するニーズが高まっております。 デジタルマーケティングとは、形式を問わず、オンライン上で行われる広告活動やマーケティングを指し、自社のブランド、製品・サービス等に関するメッセージを潜在的な顧客に広めることを目的としております。 当事業では、広告主や広告代理店からプロモーションの依頼を受けて、最適なインフルエンサーの提案・選定及び施策内容の企画立案を行い、インフルエンサーが作成するクリエイティブ(制作物)の進捗や内容確認を実施して、インフルエンサーによるSNSへの投稿、その後の効果測定及び広告主に対しての施策結果の報告を行っております。特に当社が強みとしているのがデータを活用した提案であり、特定のメディアを持たず、またあらゆる分野をカバーする膨大なインフルエンサーネットワークを用いることで、広告主の課題に寄り添った最適なソリューションを提供しております。 当事業の収益は、主に広告主並びに広告代理店より、契約に基づき収受する手数料等となります。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題5,608字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は同じ想いを持つ仲間が集まって創業しました。当社は「“できっこない”に挑み続ける」ことを会社として最も重要な価値観と捉えております。これは、創業者達が「失敗するかもしれない」と不安になることで挑戦を諦めてしまい、一歩を踏み出せば物事が進むにも関わらず、踏み出すことを止めてしまっている現状を多く見てきたためです。人々が自分自身で可能性の芽をつむことをやめ、第一歩を踏み出すことで自ずと道は開ける、という想いを広く実現するため、当社は存在しております。 当社はインフルエンサーセールスやデジタル広告、ファンコミュニティビジネスに限定することなく、テクノロジーの力を最大限に活かして、公序良俗に反することなく“できっこない”に立ち向かい、挑戦し続ける企業・組織・人を目指します。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社の中長期的な経営戦略は、デジタルマーケティング事業に加え、成長事業としてファンビジネスプラットフォーム事業を中心に据え、エンターテインメント市場において、アイコンとファンにとってなくてはならないプラットフォーマーとしての地位を国内、そして国外(特に韓国)において築きあげることです。そのために、スポーツなどのより広いカテゴリーにおいてアイコン獲得を進めるだけでなく、魅力的なプラットフォーマーであり続けるために積極的に開発を進め、また、カスタマーサクセスをより強化してマネタイズの機会を創出してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ファンビジネスプラットフォーム事業においては、ストック型の収益モデルとなっており、主な収益はファン(ユーザー)からの月額課金によるストック売上と購入されたポイントの消費によるフロー売上から構成されております。ファン(ユーザー)数については、「Fanicon」の売上構成要素のひとつではありますが、アイコン自身が行うコミュニティ開設の告知活動に影響される傾向があります。そのため、当社がファン(ユーザー)のコミュニティ加入に直接的に関わる機会が少ないため、ファン数同様にアイコン数も主要なKPIとして位置付けております。加えて、「Fanicon」のもうひとつの売上構成要素である、ARPU(Average Revenue Per Userの略称であり、1ファンあたりの平均売上金額を指します)は主要な経営指標と位置付けております。 また、デジタルマーケティング事業においては、インフルエンサーセールス事業の取扱件数及び案件単価を重要な経営指標として捉えております。 (4)経営環境・市場の拡大について 当社の主要なビジネスであるファンビジネスプラットフォーム事業では、ファンコミュニティアプリ「Fanicon」を提供し、アーティストや俳優、インフルエンサー、スポーツ選手など幅広いジャンルのアイコンが、熱量の高いコアなファンとオンライン上の安心できる空間で交流できるサービスを提供しております。 エンターテインメント業界は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、オフラインでの活動を制限されたアーティストやクリエイター等が、新たな活動の場としてオンラインによる活動を求める機会が増加しました。それに呼応するようにデジタル化した配信プラットフォームが多数出現し、アーティストやクリエイター等が、そのプラットフォームを活用し自らの情報発信を一元管理することが可能になりつつあります。加えて、当社が提供するプラットフォーム「Fanicon」が進化することで、アーティストやクリエイターとファンの間のコミュニケーションの促進・発展が進んでいます。その結果、マネタイズの機会が増えたことも影響し、市場成長が継続しております。 ファンビジネスプラットフォーム事業においては、ファンコミュニティアプリである「Fanicon」は、ライブ配信機能、グループチャット機能、シーン投稿機能、スクラッチ(オンラインくじ)機能、EC(Eコマース)機能等、アイコンとファンとの双方向のコミュニケーションを促進する機能を有しております。また、従来のファンクラブが有していた機能として、グッズ、チケット販売などの機能も併設した完全会員制、完全有料制のファンビジネスプラットフォームとなっております。当プラットフォームは、ファンがいる方であればファン数の大小に左右されることなく誰でも(Fanicon利用規約の遵守が前提条件)「Fanicon」を開設することができ、多数の機能の中から、自分のファン層にあった機能だけを選択してファンコミュニティを運営することができます。なお、「Fanicon」を利用中のアイコンであれば大型の4面LEDパネルと最新の音楽配信機材をそろえ、アイコンとファンのコミュニケーションをデジタル・リアルの両面からサポートしております配信スタジオ「BLACKBOX³」を利用可能です。 コミュニティごとにその規模や特色は異なりますが、有名無名を問わず、アイコンの世界観をファンとともに分かち合う場を提供することはファン拡大に繋がるものであり、当社の成長のためにはアイコンに対する収益化のサポートだけでなく、アイコンの活躍の場を広げていくことが重要であると考えております。 当社のもう一つの主要事業であるデジタルマーケティング事業は、広告主に対して、影響力のあるインフルエンサーを活用したマーケティング施策等のサポートを提供しています。株式会社電通が発表した「2024年日本の広告費」によると、2024年のインターネット広告市場は前年比109.6%の3兆6,517億円と堅調に増加を示しております。この市場の動向から、当社は今後も同市場が着実に推移すると予測しています。また、サイバー・バズ/デジタルインファクトの調査によれば、2025年の国内インフルエンサーマーケティング市場は前年比115.7%の995億円と推計されており、2024年は860億円だったことから、ここ数年で市場規模が著しく成長しています。この背景から、インフルエンサーのソーシャルメディア上の影響力が増している中、広告主もますますインフルエンサーを活用したマーケティング手法に注目しています。デジタルマーケティング事業においては、人材育成及びサービス品質の向上に注力することで、既存顧客からの継続発注を安定的に確保しております。さらに、マーケティング及びインサイドセールス機能の強化を通じて国内外での顧客基盤の拡大を推進するとともに、案件単価の向上を実現しています。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 市場環境の変化に適応した継続的なサービス品質の向上 当社が今後も高い成長を持続するためには、ファンビジネスプラットフォーム事業におけるファンコミュニティアプリ「Fanicon」の認知度向上と、ファンの皆様にとって魅力的な新規アイコンの継続的な獲得が不可欠であると考えております。そのため、「Fanicon」の魅力向上及び安定的な運用を通じて、顧客満足度のさらなる向上に努めてまいります。また、当社がファンビジネスプラットフォーム事業を通じて構築した芸能事務所、レーベル、テレビ局、制作会社等との強固なネットワークや、デジタルマーケティング事業で培った豊富な知見を活かし、国内外においてジャンルやカテゴリー、そして年代を問わず、新規アイコンの獲得に積極的に取り組んでまいります。これにより、多くのファンの皆様が「Fanicon」をより一層お楽しみいただけるよう環境を整備し、サービスの成長を実現してまいります。また、当社がファンビジネスプラットフォーム事業で築いた芸能事務所やレーベル、テレビ局、制作会社などとの人脈、さらにはデジタルマーケティング事業で築いたネットワークを活かして、ジャンルやカテゴリー、年代を問わず、多くの方々に「Fanicon」を楽しんでいただけるように、より多くの新規アイコンを獲得し、さらなるサービス成長を図ります。 さらに、デジタルマーケティング事業におきましては、インフルエンサーセールス事業の強化に注力し、当該事業の強みである高品質なサービスを維持しつつ、変化する市場環境においてクライアントの多様なニーズにお応えできるよう努めてまいります。また、組織体制の強化を継続し、社員一人ひとりがデジタルマーケティングのプロフェッショナルとして成長し続けることで、新たな価値を創出し、当社全体の発展に寄与してまいります。 ② 機能とユーザビリティ向上のための開発体制の構築 アプリ開発における技術革新のスピードは非常に速く、消費者の嗜好も日々変化している中、新たなサービスや競合他社が次々と登場しております。当社では、競合優位性の確保及び事業の拡大を目的として、よりクリエイティブなサービスを展開するため、「Fanicon」における新機能の追加開発やユーザビリティの向上に向けた投資を継続してまいります。また、当該開発を推進するにあたり、システム開発や開発プロジェクトの指揮・管理を担うプロダクトマネージャーの役割、さらには保守運用体制の強化が必要不可欠であると考えております。そのため、優秀な人材の確保を進め、より強固な開発体制を構築してまいります。 ③ 情報管理体制の強化 当社では、インフルエンサーの個人情報に加え、「Fanicon」をご利用いただくアイコンや多数の会員の皆様の個人情報を取り扱っており、その件数はサービスの拡大に比例して増加しております。このため、個人情報の管理体制をより一層厳格にすることを重要な課題として認識し、以下の対策を講じております。まず、プライバシーマークの遵守を徹底するとともに、情報の取り扱いに関する社内規程を明確に定めております。また、情報セキュリティを強化するため、社内教育・研修を定期的に実施し、従業員の情報管理意識を高める取り組みを行っております。加えて、内部規定の整備を進めるとともに、社内で使用する端末やサービスについて適切な選定基準を設け、それに基づいた運用ルールを構築しております。これらの取り組みを通じて、当社の情報管理体制をさらに強化してまいります。 ④ 組織体制の整備 当社は、持続的な成長を支える基盤として、組織体制の整備が不可欠であると考えております。そのため、当社が求める人材の要件を「THECOO DNA」として定義し、人事制度の指針としています。「THECOO DNA」に共感し、高い意欲を持つ優秀な人材を確保するとともに、その人材が最大限に活躍できるよう、労働環境の整備を継続的に進めてまいります。また、人事制度の構築・改善を通じて、より働きがいのある職場の実現を目指してまいります。 ⑤ グローバルな事業展開 「Fanicon」では、国外のアイコンによるコミュニティ開設が進んでおり、現在アプリ内でのコミュニケーションは日本語に加え、多言語での対応が可能となっております。また、現在、グローバルなエンターテインメント市場において大きな影響力を持つ韓国のアイコンによるコミュニティも徐々に増加しています。今後は、さらに多くのアイコンとファンの皆様に、国境を越えて「Fanicon」をお楽しみいただけるよう、現地法人の設立、採用活動、パートナー企業の選定などを重要な経営課題として認識し、取り組んでまいります。また、デジタルマーケティング事業においては、近年、国外のクライアントからのニーズが高まりつつあり、特に中国及び米国のクライアントとの取引が大きく拡大しています。今後は、国内外のクリエイターの起用が可能なネットワークの構築を継続し、ボーダレスで支援できる体制の整備を進めてまいります。 ⑥ 財務上の課題 当社では、2025年12月期において営業黒字を達成し、収益基盤の改善が進んでおります。一方で、引き続き安定的かつ持続的な利益創出を実現していくことが重要な経営課題であると認識しています。また、資金繰りに関しては、ファンビジネスプラットフォーム事業において前受金収入の割合が大きいため、現時点では財務上の課題は認識しておりません。 ⑦ 利益及びキャッシュ・フローの創出(収益化) 当社は、事業拡大を目指し、サービス品質の向上や顧客獲得のために積極的な先行投資を継続しつつ、収益性の改善にも取り組んでまいりました。その結果、2025年12月期において営業黒字を達成し、利益及びキャッシュ・フローの創出に向けた基盤が整いつつあるものと認識しております。収益構造については、デジタルマーケティング事業においては法人顧客との取引から得られる収益、また、ファンビジネスプラットフォーム事業においては、ユーザーが利用期間に応じて支払う利用料金を基にしたサブスクリプション方式による継続的な収益や、ポイント使用に応じて認識される収益などが主要な要素となっております。 ⑧ 内部管理体制の強化 当社では、法令遵守やコンプライアンス意識の向上、内部監査の強化、部門間の相互チェック機能の強化、社内規程の改訂、内部通報制度の実効性確保などを継続的な重要課題として取り組んでおります。全社的に管理体制のさらなる強化を目指し、所属するスタッフへの教育を進めるとともに、業務フローの改善や社内統制の向上を図ってまいります。
事業等のリスク10,443字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している重要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅することを保証するものではありません。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上、発生の回避及び発生した場合の対応に努めてまいります。 (1)事業環境に関するリスク ① 業界動向について (ファンビジネスの業界動向) 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、ファンビジネスプラットフォーム事業において、オンラインのファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」を提供しております。当事業が関連するファンビジネスの市場は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営環境・市場の拡大について」に記載のとおり、大きく広がっていることが想定され、「Fanicon」の今後の成長余地も大きいものと考えております。 また、当社は、「Fanicon」のアイコンの獲得及びファン数の拡大に向けた取り組みを継続的に実施・強化しております。特に「Fanicon」の特徴でもある、そのコミュニティの大きさに関係なく、あらゆる人がアイコンとしてファンと一緒に楽しめ、またファン同士も繋がることで、アイコンとファン双方が楽しんでいただけるオンラインのコミュニティを作ることの出来るユニークな仕組みを構築しております。そのために、従業員一人ひとりを中心とした組織力を強化し、創業以来培ってきたノウハウを生かすことでサービス機能の追加・強化に取り組んでいくほか、当社の強みでもある、ネイティブアプリ(注)の特徴を生かした技術力及び企画力で、アイコンとファン双方の満足度を高めるサービスを引き続き開発することで差別化を図ってまいります。その一方で、当社と同様のサービスを提供する事業者の参入増加や、資本力、ブランド力、技術力を持つ大手企業等の参入やコアコンピタンスを掛け合わせた企業間の事業提携、価格競争、サービス開発力又は全く新しいビジネスモデルや技術によるサービスを提供する事業者の参入等により、当社が「Fanicon」の特徴をアイコン並びにファンに伝えきれず、優位的に事業を展開出来ない場合、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。加えて、アイコンの所属する芸能事務所等の変更、アイコンの引退、活動休止、グループの場合は解散といった事象が生じた場合や、ファンの嗜好の変化等によりアイコンの人気低下が発生した場合、当社の事業に係る収益が減少し、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 (注)ネイティブアプリとは、スマートフォン等にアプリケーションストアを介してインストールして使用するアプリのこと (インフルエンサーマーケティングの業界動向) 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社のデジタルマーケティング事業が関連するインフルエンサーマーケティングの市場は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営環境・市場の拡大について」に記載しましたように、今後も堅調に推移すると予想しております。 当社はこうした市場及び業界のトレンドについて、第三者の客観的な市場調査結果及び海外での動向などを注視することに加え、広告主、インフルエンサー双方からのヒアリングを通して随時キャッチしながら、広告主へのインフルエンサーを用いたプロモーションの提案に活かしております。しかしながら、消費者行動の変化により、視聴するサービスへの嗜好の変化や、それによって消費者の動画視聴回数や視聴時間の変化、また、当市場が立脚するSNSユーザーの増加傾向の鈍化などが生じた場合、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② サービスの陳腐化について 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社のデジタルマーケティング事業が関連するインターネット広告業界においては、日々新たな技術革新や新サービスの提供が行われており、競合する各社から、よりクオリティの高いアウトプットを提供する商品や新しい技術を採用したサービスが生まれています。このような状況に対し、当社では常にサービス機能の追加・強化や、優秀な人材の確保に努めておりますが、当社サービスが陳腐化し、市場の求める変化への十分な対応が困難となった場合、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (2)事業展開又は事業体制に関するリスク ① 「Fanicon」コミュニティ内でのトラブルの発生と炎上の可能性について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の「Fanicon」は、Apple Inc.が運営するApp Store及びGoogle Inc.が運営するGoogle Playといったプラットフォーム上で提供されるアプリケーションであるため、App Store及びGoogle Playにて定められた厳しいコンテンツガイドラインを遵守する必要があり、また、そのコンテンツガイドラインに抵触しないよう監視も行われております。加えて、当社では、コミュニティのオーナーであるアイコン及びそのコミュニティに入会するファンに対して、公序良俗違反や反社会的活動の禁止及びそのような活動をするグループへの加担、関わりを持つことを禁止し、さらにコミュニティ内でのアイコン若しくは他のユーザーへの誹謗中傷を禁止する規約への同意を求めております。また当社は「Fanicon」のプラットフォーム運営者として、社内に「コミュニティガイドライン違反の場合の対応フロー(アイコン側)」と「コミュニティガイドライン違反の場合の対応フロー(ファン側)」を設け、ファンビジネスプラットフォーム事業本部がコミュニティ内のコンテンツ及びチャット内容のチェック・管理を定期的に行う体制を敷いております。さらに、コミュニティ内のファンから直接当社に報告ができるようになっており、当社が報告を受け調査した結果によっては、不適切な発言等をするユーザーをコミュニティから排除できるようにしております。 しかしながら、これらの対策を講じているにも拘らず、コミュニティ内で何らかのトラブルが発生し、さらに当社の対応が遅れ、また不十分だった場合等によりトラブルの収拾がつかない所謂炎上状態となった場合、「Fanicon」及びその運営者である当社のレピュテーションの低下や、アイコン及びファンが「Fanicon」から離れることに繋がり、当社の事業、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ② インフルエンサーとの関係について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社のデジタルマーケティング事業は、広告主のマーケティングに関する多種多様なニーズや市場の変化に応えるために、影響力のあるインフルエンサーや、特定の分野で著名なインフルエンサーと、安定した信頼に基づくネットワークを確保・維持する必要があります。そのために、当社と専属の取引を行うインフルエンサーの場合は、当社の「各種法令遵守等に関するガイドライン」の理解を特に周知徹底し、当該インフルエンサーのSNS上での言動や風評などに問題がないかのリスクモニタリングを実施するなどの社内体制を整えております。しかしながら、様々な要因の変化により、インフルエンサーとのネットワークを確保・維持することが難しくなった場合や、インフルエンサーの不祥事等により、インフルエンサーマーケティング自体の信頼性が低下したり、当社の広告案件以外において炎上したりするなど、当社が管理することのできない事態が発生した場合、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 個人情報管理について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、ファンビジネスプラットフォーム事業においてはアイコン及びファンの、デジタルマーケティング事業においてはインフルエンサーであるクリエイターの個人情報を保有しております。当社は、個人情報漏洩による企業経営・信用への影響を十分に認識した上、全社的な取り組みとして、プライバシーマークを取得し(2025年8月に更新)、コーポレート本部・メンバーサクセス本部を中心に、個人情報保護基本規程及び特定個人情報等取扱規程やPMS(個人情報保護マネジメントシステム)マニュアルを整備するとともに、これら規程及びマニュアルの役職員への周知徹底を行っております。その上で、ファンビジネスプラットフォーム事業本部及びデジタルマーケティング事業本部は、これら規程・マニュアル等に従い、個人情報保護担当者である各部門長が個人情報の特定及びリスク分析等を行い、取り扱う社員を限定した上、それぞれの事業に関する個人情報の管理を行っております。 しかしながら、万が一、個人情報漏洩が発生した場合、損害賠償費用の発生、社会的信用の失墜等により、当社の事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ④ 機密情報の取り扱いについて 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、ファンビジネスプラットフォーム事業のアイコン及びデジタルマーケティング事業のクライアント企業などの顧客より機密情報を受領することがあります。当社では、これらの機密情報の取り扱いについて「情報セキュリティ管理規程」に定めるとともに、情報管理統括責任者を代表取締役CEOが指定し、情報セキュリティ担当を情報システム部、情報セキュリティ管理責任者を各部門長とした管理体制を整備しております。情報セキュリティ環境として、Google Workspace(アメリカ合衆国に本社を置くGoogle LLCが提供するグループウェアツール)等の社内情報システムにおいては、所属部門や役職等に応じてアクセスできる情報を個別に制御するとともに、社外とのファイル共有については、いつ誰とどのようなファイルを共有しているかを把握・管理できる状態にしております。加えて、役職員に対し、定期的な研修を通して情報セキュリティの周知徹底を図っております。 しかしながら、万が一、故意又は過失によって事前に知り得た情報が外部に流出した場合、損害賠償費用の発生、社会的信用の失墜等により、当社の事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ⑤ 法的リスクやレピュテーションリスクについて (知的財産権を侵害するリスク及び侵害されるリスク) 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社のデジタルマーケティング事業において、当社のクリエイターが制作する動画や著作権を保有する動画について、第三者から意図せずに著作権を侵害される可能性や第三者の権利を侵害してしまう可能性があります。当社は、当社の事業に関する知的財産権の獲得に努めるとともに、第三者が保有する知的財産権を侵害することのないよう、第三者の商標権や著作権等の知的財産権への抵触の有無について必要と考えられる調査を実施しておりますが、当該侵害のリスクを完全に排除することは極めて困難であると考えられます。 当社において、第三者が保有する知的財産権の侵害が生じた場合には、当該第三者より使用差止及び損害賠償等の訴えを起こされる可能性や知的財産権の使用にかかる対価等の支払いが発生する可能性等があり、そうした場合、当社の事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 (インターネット、アプリ等についての法令の解釈適用に関するリスク) 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社のファンビジネスプラットフォーム事業及びデジタルマーケティング事業は、著作権法のほか、肖像権・プライバシー権、特定商取引に関する法律、景品表示法、個人情報の保護に関する法律、電気通信事業法、動画配信事業に係る租税法、資金決済法の規制対象となります。当社はこれら法令を遵守するため、コーポレート本部が中心となり、各部署と連携して法令に抵触しない実務運用を整備するほか、関連法令等の改廃動向についても常に情報収集を行うとともに、適宜顧問弁護士と連携する体制を整備しております。また、代表取締役CEOを委員長とし、四半期に最低1回開催されるリスク管理委員会においても、これら法令遵守に関するリスクの管理・把握を行っております。 当社は上記のような取り組みを行っておりますが、ファンビジネスプラットフォーム事業及びデジタルマーケティング事業は新しい業態の事業であるため、現行の法令及び権利内容の解釈適用上で論点が生じる可能性があり、その結果として当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 重要な訴訟等について 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、本書提出日現在において、当社の経営成績等に重要な影響を与えうる訴訟等には関与しておりません。しかしながら、当社の事業活動等が今後重要な訴訟等の対象となった場合、その結果によっては、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑦ システム障害について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の「Fanicon」は、自社でサーバーを持たず、Google Cloud Platform(アメリカ合衆国に本社を置くGoogle LLCが提供するクラウドコンピューティングサービス)及びAmazon Web Services(アメリカ合衆国に本社を置くAmazon Web Services Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービス)を利用して、24時間365日安定したサービスを提供しております。 しかしながら、災害や事故等の発生により通信ネットワークが切断された場合、急激なアクセス数の増大によりサービス提供のためのサーバーが一時的に作動不能になった場合、又はサーバーハードウェアに不具合が発生した場合には、安定したサービス提供ができなくなる可能性があります。この場合、「Fanicon」のアイコン及びファンに直接的な障害が及び、「Fanicon」及びその運営者である当社のレピュテーションの低下や、アイコン及びファンが「Fanicon」から離れることに繋がり、当社の事業、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ⑧ Apple及びGoogleの動向について 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の「Fanicon」は、ユーザー向けにスマートフォンアプリを提供しており、Apple Inc.が運営するApp Store及びGoogle Inc.が運営するGoogle Playといったプラットフォームを通じてアプリを提供することが、同事業にとって重要な前提条件となっております。従って、これらの事業者の動向、事業戦略及び当社との関係等により、当社の事業、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ⑨ 決済代行事業者が提供する決済プラットフォームのリスク 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の「Fanicon」は、決済代行事業者が提供する決済プラットフォームを利用して、サービスの利用料や販売代金等の回収を行っております。当社は決済代行事業者との良好な関係を維持しておりますが、決済代行事業者の経営方針等が変更された場合や、当社と決済代行事業者との関係が悪化した場合などにより、当社の事業、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ⑩ 固定資産の減損に係るリスク 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、有形固定資産等の固定資産を保有しています。これらの資産については、減損会計を適用し、減損の兆候がある場合には当該資産から得られる将来キャッシュ・フローによって資産の帳簿価額を回収できるかを検証しており、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っております。 しかし、将来の環境変化により将来キャッシュ・フロー見込額が減少した場合、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ⑪ 事業の収益性に関するリスク 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社の注力事業である「Fanicon」の持続的成長のためには、アイコンの獲得及びファン数の拡大、コミュニティ開設後の継続的なサポート体制の強化、並びにサービス機能の拡充及びユーザビリティの向上が重要であると認識しております。そのため、当社はこれまで人材採用及び体制強化に継続的な投資を行ってまいりました。その結果として前事業年度までは損失を計上しておりましたが、当該先行投資の成果が発現し、2025年12月期より黒字化を達成いたしました。ただし、今後も競争環境の変化や市場環境の影響により、想定どおりに事業展開が進まない場合には、再び損失を計上する可能性があります。当社としては、既存経営資源の効率的な活用及び収支管理の徹底により、安定的な収益基盤の確立に努めてまいりますが、先行投資が収益創出を上回る場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 新規事業創出について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、「“できっこない”に挑み続ける」ことを掲げ、挑戦し続ける企業・組織・人を目指しております。従って、特に人と組織の成長を会社として後押しするためにも、新規事業を継続して創出してまいります。 費用対効果及び収支予測を立てた上で、新しく生まれる事業を適切に管理してまいりますが、これらの新規事業が想定どおりに推移しなかった場合、中長期的な経営成績に影響を与える可能性があります。 (3)会社組織に関するリスク ① 特定人物への依存について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 代表取締役CEOである平良真人は、当社の創業者であり、創業以来代表を務めております。同氏は、当社の事業領域に関する豊富な経験と知識を有しており、当社の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において極めて重要な役割を果たしております。当社は、取締役会等における役員及び幹部社員との情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難となった場合、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 優秀な人材の確保・育成について 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、今後の企業規模の拡大に伴い、当社の理想とする考え方やマインドに共感し高い意欲をもった優秀な人材を継続的に活用し、強固な組織を構築していくことが重要であると考えており、以下のような取り組みを行っております。 ・優秀な人材の確保のため、正社員雇用を基本として、即戦力人材を中途採用にて採用し、次代を担うコア人材を新卒採用にて採用するとともに、ダイレクト・リクルーティング、リファラル(社員紹介)、人材紹介など複数のチャネルを組み合わせた採用アプローチを採っております。 ・採用のミスマッチを防ぐため、明確な採用基準を策定して採用活動を行っております。特にすべてのポジションに共通して、どんなにスキル・経験において優秀な人材であっても、当社の企業文化と価値観を十分理解し、候補者が当社の企業文化にフィットするであろうとの判断を採用関連部門の部長以上が複数名判断した上で採用合否をつけております。 しかしながら、当社の求める人材が十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 内部管理体制の構築について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社は、継続的な成長のために、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが必要不可欠であると認識しており、法令遵守・コンプライアンス意識の向上や内部監査の強化、部門間の相互チェック機能の強化、社内規程の改訂や内部通報制度の実効性確保等に注力して行っております。しかしながら、事業の急拡大等によりコーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合、適切な業務運営を行うことができず、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (4)その他のリスクについて ① 税務上の繰越欠損金について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:中 当社は、2025年12月期末時点において、税務上の繰越欠損金を有しております。当社の経営成績が事業計画に比して順調に推移することにより、繰越欠損金が解消した場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当期純損益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ② ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について 発生可能性:大、発生する可能性のある時期:1年以内、影響度:中 当社では、従業員等に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。当事業年度末における新株予約権における潜在株式数は18,400株であり、発行済株式総数2,100,105株の0.9%に相当しますが、権利行使期間において段階的に行使が可能となる条件を付与することで、希薄化の影響が分散するようにしております。なお、新株予約権の詳細については、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。 ③ ベンチャーキャピタル等の当社株式保有割合について 発生可能性:大、発生する可能性のある時期:1年以内、影響度:中 当事業年度末における当社の発行済株式総数は2,100,105株であり、このうちベンチャーキャピタル及びベンチャーキャピタルが組成した投資事業有限責任組合(以下、「VC等」という。)が保有する株式数は263,826株と、当社株式の発行済株式総数に対する割合は12.6%となっております。一般に、VC等が未上場会社の株式を取得する場合、上場後に保有株式を売却しキャピタルゲインを得ることがその目的のひとつであり、VC等が保有する当社株式の一部又は全部を市場にて売却した場合には、当社株式の需給バランスが短期的に損なわれ、株価の形成に影響を与える可能性があります。なお、上記ベンチャーキャピタル等が所有している株式数には、株式公開後に取得された株式数を含めておりません。 ④ 配当政策について 発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 株主への利益還元の重要性を認識しておりますが、当社は成長過程にあると考えていることから、競争力の確保とさらなる成長の継続を経営上の最重要課題としております。また、内部留保の充実を図り、それを原資として中長期的な事業拡大のための投資に充当していくことが、将来的な株主への利益還元に繋がると考えております。以上の理由から、当社は創業以来配当を実施しておりません。 将来的には、財政状態、経営成績、事業計画等を勘案し、株主への利益還元策を決定していく所存でありますが、配当実施の可能性及びその時期等については現時点で未定であります。 ⑤ 海外との取引について 発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社の「Fanicon」は、日本語を含む多言語で提供しており、海外のファンにも利用されております。また、韓国のアイコンが開設する等、アイコン側においても海外展開が徐々に広がってきております。デジタルマーケティング事業においては、海外クライアントとの取引が近年増えております。 このような状況において、景気変動等の経済情勢、社会情勢及び地政学的な状況によって事業運営に支障をきたす事態が生じた場合や当社の事業に係る法規制等の成立・改正が行われた場合に、当社事業の海外展開に一定の影響が及び、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 このようなリスクがすぐに顕在化する可能性は低いものの、リスクは常に存在すると認識しており、当社は、当該リスクに対する迅速な情報収集と適切な対応を検討する体制を構築し、リスクの軽減を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,075字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当社を取り巻く音楽・エンターテインメント業界は、技術革新とコンテンツの進化が著しく、多くの注目すべきトレンドが生まれております。特に日本発のコンテンツは、引き続き世界的な人気を集めており、マンガ・アニメ・音楽などが海外で高い評価を受け、多くのファンが国境を越えて支持しています。また、VTuberや2.5次元IPといったバーチャルアーティストが音楽活動やイベント出演など多方面で活躍し、これに伴い関連市場の拡大も進んでおります。さらに、エンターテインメント業界では投資や提携が活発化しており、業界再編の動きが加速しています。これらのトレンドは、業界全体の成長を促進するとともに、新たなビジネス機会を生み出しております。 このような環境のもと、当社は「“できっこない”に挑み続ける」ことを掲げ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)全盛期の現在、1対Nの時代から大きく変化した、N対Nの潮流をとらえ、Fan(ファン)+Icon(アイコン)(注)を起源とした完全会員制、完全有料制のファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon(ファニコン)」を提供するファンビジネスプラットフォーム事業と、祖業であるデジタルマーケティング事業の2つの事業を展開しております。 (注)アーティスト、インフルエンサー、タレント等、ファンコミュニティのオーナーであり、ファンの熱量の対象となるもの エンターテインメント業界は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、オフラインでの活動を制限されたアーティストやクリエイター等が、新たな活動の場としてオンラインによる活動を求める機会が増加しました。それに呼応するようにデジタル化した配信プラットフォームが多数出現し、アーティストやクリエイター等が、そのプラットフォームを活用し自らの情報発信を一元管理することが可能になりつつあります。加えて、当社が提供するプラットフォーム「Fanicon」が進化することで、アーティストやクリエイターとファンの間のコミュニケーションの促進・発展が進んでいます。その結果、マネタイズの機会が増えたことも影響し、市場成長が継続しております。 当社が想定するファンクラブの市場規模(SAM:Service Available Market)は約1兆6,000億円であり、これは、総務省の「人口推計」と、矢野経済研究所が実施したインターネットアンケート調査「ファンの消費行動」に基づく1人当たりの消費額と潜在層を含めたファン数を基に、当社が想定するファンクラブ市場規模を算定したものであります。 また、デジタルマーケティング事業の市場環境としては、株式会社電通の「2024年日本の広告費」によると、2024年のインターネット広告市場は前年比109.6%の3兆6,517億円と堅調に増加を示しております。この市場の動向から、当社は今後も同市場が着実に推移すると予想しています。また、サイバー・バズ/デジタルインファクト調べによる「国内インフルエンサーマーケティングの市場規模推計・予測 2022年-2029年」によると、2025年の国内インフルエンサーマーケティング市場は前年比115.7%の995億円が推計されており、2024年は860億円だったことから、ここ数年で大幅に市場規模が拡大しております。 両事業を合わせた市場規模(TAM:Total Addressable Market)は約16兆3,000億円と試算しており、その内訳は、当社想定のファンクラブ市場規模1兆6,000億円(上述)、ライブ・エンターテインメント市場7,605億円(「ライブ・エンタテインメント白書」を参照。ライブ・エンターテインメント市場規模=音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計と定義)、デジタルコンテンツ市場11兆702億円(デジタルコンテンツ協会「デジタルコンテンツ白書2025」2024年度市場規模より推計。音楽(音楽ダウンロード、音楽ストリーミング、広告)、映像(動画配信(SVOD)、動画配信(TVOD) 、VRビデオ、広告(動画共有サイト等)、ゲーム(コンソールゲーム、/PCゲーム(ダウンロード)、モバイルゲーム、VRアプリ、VRゲーム、広告)のデジタルコンテンツ市場の合計と定義)、日本のインターネット広告媒体費2兆9,611億円(株式会社電通「2024年日本の広告費」のインターネット広告媒体費を参照)となっています。 a ファンビジネスプラットフォーム事業 ファンビジネスプラットフォーム事業は、ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供及び運営管理を行っております。 「Fanicon」はアイコンとそのファンが集い、アイコンとしての「価値」を提供したいアイコン側のニーズと、アイコンと「つながりたい」というファン側のニーズをマッチングさせるプラットフォームです。また、従来のファンクラブとは異なり、ファンコミュニティのオーナーであるアイコンと、そこに属するファンがともにコミュニティを盛り上げ、共感したファン同士も繋がることが可能なネットワーク効果のある、アイコンとファンのためのサービスです。 Faniconの会員(ファン)はすべて有料会員となっており、ファンビジネスプラットフォーム事業の売上高は、会員より受領するサブスクリプションフィーを売上高として計上するストック型のビジネスモデルとなっています。また、昨今はポイント課金型の売上高も伸びており、安定的、継続的な収入が見込まれております。会員数を安定的に成長させるためには、新規アイコンの獲得が不可欠です。新規アイコンを獲得するための営業活動は専属チームが継続的に実施しておりますが、一部大型アイコンの獲得に関しては、パートナー企業等の協力を得ており、その結果、コミュニティ開設数は堅調に成長を続けております。 また、アイコンの解約率は、アイコンに対する季節や個人イベントに応じた施策の提案やファン体験の価値を高めるカスタマーサクセスの実施により、前事業年度に引き続き低水準で推移しております。 以上の結果、当事業の売上高は3,769,270千円(前年対比18.3%増加)、セグメント利益は294,676千円(前年対比413.4%増加)となりました。 b デジタルマーケティング事業 人材育成及びサービス品質の向上に注力することで、既存顧客からの継続発注を安定的に確保しております。さらに、マーケティング及びインサイドセールス機能の強化を通じて国内外での顧客基盤の拡大を推進するとともに、採算性の最適化を進めた結果、案件単価が向上し、事業の収益基盤が強化されております。 以上の結果、当事業の売上高は1,062,057千円(前年対比7.2%減少)、セグメント損失は97,521千円(前年同期はセグメント損失125,735千円)となりました。 以上の結果、当事業年度の売上高は4,831,327千円(前年対比11.5%増加)、営業利益は197,155千円(前年同期は営業損失68,333千円)、経常利益は215,620千円(前年同期は経常損失63,249千円)、当期純利益は174,505千円(前年同期は当期純損失69,325千円)となりました。 ② 財政状態の状況 (流動資産) 当事業年度末における流動資産は、前事業年度末に比べ681,298千円増加し、2,917,318千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加443,710千円、売掛金が246,562千円増加したことによるものであります。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産は、前事業年度末に比べ2,523千円減少し、432,344千円となりました。主な要因は、建物が9,647千円減少、工具、器具及び備品が9,339千円減少、リース資産が3,400千円減少、ソフトウエアが21,430千円増加したことによるものであります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債は、前事業年度末に比べ492,888千円増加し、2,728,532千円となりました。主な要因は、買掛金の増加166,500千円、未払金の増加24,656千円、未払法人税等の増加25,980千円、前受金が294,745千円増加したことによるものであります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債は、前事業年度末に比べ579千円減少し、80,273千円となりました。主な要因は、繰延税金負債の減少1,008千円、資産除去債務が428千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ186,466千円増加し、540,857千円となりました。主な要因は当期純利益を174,505千円計上したことによるものであります。 なお、当社は、2025年3月26日開催の第11回定時株主総会の決議に基づき、2025年4月1日付で減資の効力が発生し、資本金の額649,294千円及び資本準備金の額649,293千円をそれぞれ減少し、その他資本剰余金に振り替えております。 また、振替後のその他資本剰余金1,353,984千円を繰越利益剰余金に振り替え、欠損填補に充当しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は2,024,909千円(前事業年度末比443,678千円増加)となりました。各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は549,972千円(前事業年度は225,406千円の収入)となりました。これは主にファンビジネスプラットフォーム事業におけるファン数の増加等に伴う前受金の増加額294,745千円、売上債権の増加額246,562千円、仕入債務の増加額166,500千円、未払金の増加額23,683千円、税引前当期純利益の計上211,684千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は101,996千円(前事業年度は131,261千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出6,107千円、無形固定資産の取得による支出98,201千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は4,297千円(前事業年度は21,044千円の支出)となりました。これは主にリース債務の返済による支出4,513千円、株式の発行による収入231千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c 販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) ファンビジネスプラットフォーム事業   3,769,270   18.3 デジタルマーケティング事業   1,062,057   △7.2 合計   4,831,327   11.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益及び費用の報告額に不確実性がある場合、作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出するために見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当社の財務諸表作成のための会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 また、財務諸表の作成に当たって用いた重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 財政状態 財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 b 経営成績 (売上高) 当事業年度における売上高は、4,831,327千円(前年対比11.5%増加)となりました。 セグメントごとの状況及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (ファンビジネスプラットフォーム事業) ファンビジネスプラットフォーム事業においては、サービス開始以来の地道なマーケティング及び営業活動の結果、順調にアイコンの獲得が進み、2025年12月末時点において、アイコン数は約3.8千(前事業年度末は約3.2千)、ファン数(有料課金ユーザー数)は約41.2万人(前事業年度末は約34.5万人)となりました。新規開設コミュニティにおいて、月額500円前後の通常サービス機能を利用できるプランに加え、プレミアムサービスがついた高価格料金プランの2種類の価格プランを設定し、サブスク料金の月額単価向上を図りつつ、サブスク外売上においてもポイント購入だけでなく季節的なイベント等の施策が牽引し、当事業の売上増加に繋がっております。 この結果、売上高は3,769,270千円(前年対比18.3%増加)となりました。 (デジタルマーケティング事業) デジタルマーケティング事業においては、人材育成及びサービス品質の向上に注力することで、既存顧客からの継続発注を安定的に確保しております。さらに、マーケティング及びインサイドセールス機能の強化を通じて国内外での顧客基盤の拡大を推進してまいりました。加えて、採算性を重視した案件の見直しを進めております。 この結果、当事業の売上高は1,062,057千円(前年対比7.2%減少)となりましたが、収益性の改善が進んでおります。 (売上原価、売上総利益) 両事業ともに利益改善の取り組みにより、売上原価は2,601,675千円(前年対比4.1%増加)となりました。この結果、売上総利益は2,229,651千円(前年対比21.7%増加)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は2,032,496千円(前年対比7.0%増加)となりました。主な要因としては、売上拡大に向けた成長投資の実行と、人件費等の費用コントールを行い適正に推移しており、この結果、営業利益は197,155千円(前年同期は営業損失68,333千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は主に雑収入により20,100千円(前年対比104.7%増加)、営業外費用は為替差損、雑損失により1,635千円(前年対比65.5%減少)となり、この結果、経常利益は215,620千円(前年同期は経常損失63,249千円)となりました。 (特別利益、特別損失、当期純利益) 特別利益は発生しておりません(前年同期は2,761千円)。特別損失は主に固定資産除却損により3,935千円(前年対比23.8%減少)となり、その結果、税引前当期純利益は211,684千円(前年同期は税引前当期純損失65,655千円)となりました。 法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額を加減した、当期純利益は174,505千円(前年同期は当期純損失69,325千円)となりました。 c キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 d 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標(以下KPIと呼ぶ。KPIは、Key Performance Indicatorの略称であり、重要業績指標を意味する)については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。注力事業であるファンビジネスプラットフォーム事業のKPIの推移は以下のとおりとなっており、当事業の成長が当社全体の成長ドライバーとなっていることから、当該KPIの進捗を週次ベースで注視し、経営上の目標達成状況を判断しております。 KPIのひとつであるアイコン数はローンチ以来の地道な営業活動を通じ、下記のとおり順調に増加しており、その結果ファン数も順調に増加しております。 アイコン数   ファン数 (有料課金ユーザー数) 2025年12月期第1四半期   約3.3千   約35.9万人 2025年12月期第2四半期   約3.4千   約36.2万人 2025年12月期第3四半期   約3.6千   約37.7万人 2025年12月期第4四半期   約3.8千   約41.2万人 デジタルマーケティング事業においては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、インフルエンサーセールス事業の取扱件数及び案件単価を重要な経営指標としております。当該指標の推移は以下のとおりであります。 インフルエンサーセールス事業 取扱件数   インフルエンサーセールス事業 案件単価 (千円) 2025年12月期第1四半期   121   1.7 2025年12月期第2四半期   131   1.5 2025年12月期第3四半期   144   1.9 2025年12月期第4四半期   150   2.1 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当事業年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社は、当社の資本の財源及び資金の流動性については、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は自己資金及び必要に応じて銀行からの借入金を基本としており、借入実績もあることから、過去借入実行した金額の範囲は可能と考えております。運転資金需要のうち主なものは、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。これらの必要な資金については、必要に応じて多様な資金調達を実施してまいります。

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出典

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