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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

パワーソリューションズ

4450 · Growth · 情報・通信業

金融機関向けDXに特化したシステムインテグレーター。SIerの汎用サービスと顧客業務の橋渡し「ラストワンマイル」を担う。

概要

パワーソリューションズは2002年設立のITサービス企業で、主に資産運用会社などの金融機関向けにDX推進・DXコンサルティングを提供する。業務プロセス全体を俯瞰し、汎用システムをエンドユーザーが使いやすく最適化する「ラストワンマイル」領域に特化。2019年に東証マザーズに上場し、その後M&Aによる事業拡大を進め、2025年12月期の連結売上高は81億円、従業員数は481名である。

ラストワンマイル特化によるニッチなポジション

当社の核となる事業は、金融機関向けDX推進・DXコンサルティングである。SIerが導入した汎用サービスと顧客の既存システムや業務プロセスとの間を埋める「ラストワンマイル」の最適化を担う。この領域は大手SIerが参入しにくいニッチな市場で、資産運用業界の投信残高上位企業との取引実績が差別化要因となっている。2025年12月期のプライム案件比率は95.2%に達し、顧客との直接取引による高収益構造を実現している。

3事業で構成されるグループ体制

当社グループは単一セグメントだが、3つの主要サービスで構成される。DX推進・DXコンサルティング(当社とイノベーティブ・ソリューションズ、ウィズ・テック)、RPA関連サービス(OLDE)、インフラエンジニアリング(エグゼクション、八興システムズ)である。2024年2月にはRPA関連サービスをOLDEに統合し、グループ内の事業再編を完了。2025年には八興システムズやウィズ・テックを子会社化し、インフラエンジニアリングの体制を強化した。

MD制と一気通貫体制による競争力

当社は独自のMD(Managing Director)制を採用し、各部署を擬似的な企業として権限委譲と成果配分を行っている。これにより案件獲得と従業員インセンティブが連動し、リーダーシップ育成とモチベーション向上につながっている。また、コンサルタントが業務分析から開発・運用保守まで一気通貫で提供する体制をとり、顧客満足度の高い提案を可能にしている。2025年12月期の既存取引先継続率は89.1%と高い。

業界の中での役割はシステムインテグレーター(専門特化型)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
81億円
営業利益
7億円
営業利益率
8.6%
純利益
4億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01金融機関主力

資産運用会社等の金融機関に対し、レポーティング・コンプライアンス・発注システム等のDX推進・コンサルティングを提供。SIer等の汎用サービスを顧客の業務部門が使いこなせるよう接続・付加機能開発を行う「ラストワンマイル」領域に特化。

金融業界に特化したニッチなポジション

主な製品・サービス4
DXコンサルティング
業務分析から課題解決まで一気通貫で支援。
レポーティング関連システム開発
金融商品の運用報告等を自動化するシステム。
コンプライアンス関連システム開発
規制対応を支援するシステム。
発注関連システムDX化
発注業務をデジタル化するシステム。

02法人一般(RPA)準主力

UiPath社のRPAソフトウェアのライセンス販売、導入・テクニカルサポートを提供。金融機関に加え、一般事業会社向けにも展開。ダイヤモンドパートナー認定。

主な製品・サービス2
UiPath RPA Platformライセンス販売
業務自動化ソフトのライセンス販売。
RPA導入サポート
RPAの導入設計・実装支援。

03ITインフラ準主力

オンプレミス・クラウド環境のサーバ構築、ネットワーク構築、運用支援等のインフラエンジニアリングサービスを提供。

主な製品・サービス3
サーバ構築
オンプレミス・クラウド環境のサーバ設計・構築。
ネットワーク構築
ネットワーク設計・構築。
システム運用支援
運用監視・保守サポート。

製品と技術

金融機関に特化したDX推進・DXコンサルティング

当社の主力サービスは、資産運用会社など金融機関向けのDX推進・DXコンサルティングである。具体的には、レポーティング関連システム、コンプライアンス関連システム、発注関連システムの開発とDX化を手掛ける。顧客が導入した汎用SIerサービスと既存システムの連携や付加機能の最適化を「ラストワンマイル」と位置づけ、ビジネス部門が使いやすい状態に仕上げる。子会社イノベーティブ・ソリューションズは製造・物流向け、ウィズ・テックはITベンダー向けに同様のサービスを提供する。

UiPathを核としたRPA関連サービス

2018年に開始したRPA関連サービスは、UiPathのRPAプラットフォームのライセンス販売、導入サポート、テクニカルサポートが中心である。UiPathは国内RPA市場で売上シェア1位(2024年度実績、2025年度予測)のリーディングカンパニーであり、当社は2019年からダイヤモンドパートナーとして最上位の地位を維持する。金融機関以外の法人にも販路を拡大しており、2024年には子会社OLDEに事業を集約し、リスキリングによる単価向上を図っている。

インフラエンジニアリングサービスの拡充

子会社エグゼクションと八興システムズが担うインフラエンジニアリングは、オンプレミス・クラウド環境のサーバ構築、ネットワーク構築、システム運用支援を提供する。2021年のエグゼクション子会社化で本格参入し、2025年には八興システムズを加えて体制を強化。2025年12月期には第1四半期に特需案件を獲得するなど堅調に成長し、グループの収益を支える第三の柱となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 金融機関金融業界に特化したニッチなポジション

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ITソリューションで堅調、収益性改善余地

パワーソリューションズは情報・通信業に属し、ITソリューションやシステム開発を手掛ける。売上高は2023/12期59億円から2024/12期67億円、2025/12期81億円と拡大。営業利益率は7.5%→8.6%と改善傾向にあるが、同業のCocoliveなどと比較するとやや低めで、収益性向上が課題。業界内では中堅規模で、VR AIN Solutionなどの競合に対して差別化できる独自技術や顧客基盤が強み。受注拡大により規模の利益を追求するフェーズにある。

強み

  • 3期連続で増収、2025/12期は81億円計画で年率20%超の成長
  • 営業利益率が7.5%→8.6%へ上昇、効率化が進む
  • システム開発から運用までワンストップで提供、顧客満足度高い
  • 既存顧客からの継続受注が安定収益の源泉

課題

  • VR AIN Solutionなど同業と比較し、独自技術の訴求が必要
  • IT業界の人手不足の中でエンジニア採用が課題
  • 業界平均に対し利益率が低く、価格競争からの脱却が急務

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がパワーソリューションズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14752昭和システムエンジニアリング75億円8.7倍
23750ADRバイオメディカルホールディングス75億円
34054日本情報クリエイト75億円12.6倍
44450パワーソリューションズ74億円26.8倍
54263サスメド74億円
63851日本一ソフトウェア74億円
75244jig.jp74億円6.3倍
83671ソフトマックス73億円14.2倍
94255THECOO73億円17.7倍
104060rakumo72億円29.7倍
112321ソフトフロントホールディングス71億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

証券会社向けから始まった創業期(2002-2003年)

2002年1月に当社を設立。同年12月、証券会社向けに業務コンサルティング・システムの受託開発・運用保守サービスの提供を開始した。続く2003年10月には資産運用会社向けにもサービスを拡大し、金融業界に特化したITサービスの基盤を築いた。

信託銀行への拡大と多角化の芽(2006-2012年)

2006年7月、信託銀行向けサービスを開始し、顧客層を広げた。2011年7月には金融事務(投資信託の適時開示レポート)のアウトソーシングを開始。さらに2012年1月には旅行業登録を行い、航空券手配代行サービスという異分野に進出し、福岡オフィスを開設した。同年7月には銀行向けサービスも開始し、金融業界内での事業領域を拡大した。

RPA事業参入と上場(2018-2019年)

2018年2月、UiPath株式会社のゴールドパートナー契約を締結し、同年8月から一般事業者向けRPAライセンス販売と導入サポートを開始。RPAはラストワンマイル最適化との親和性が高く、新たな収益源となった。2019年10月、東京証券取引所マザーズに上場。同年12月にはUiPathの最上位であるダイヤモンドパートナーに認定され、RPA事業での地位を確立した。

M&Aによるグループ拡大期(2021-2023年)

2021年4月、株式会社エグゼクションを子会社化しインフラエンジニアリングに進出。同年12月にはMicrosoft Gold Cloud Platformコンピテンシーを取得。2023年4月、豪州Sazae社と資本業務提携を結び、SaaSインテグレーションを推進。同時にミニコンデジタルワーク株式会社を子会社化し、さらに同年10月には株式会社OLDEを設立してRPA事業の集約を開始した。

事業再編と更なる子会社化(2024-2025年)

2024年2月、RPA関連サービスを提供する自社のデジタルインテグレーション推進本部とミニコンデジタルワークをOLDEに統合し、RPA事業を一本化。同年4月にはイノベーティブ・ソリューションズを子会社化し、DXコンサルティングの製造・物流分野への展開を強化。2025年にはキャッツを持分法適用関連会社化し、八興システムズとウィズ・テックを子会社化してグループ規模を拡大した。

年表24件を開く

2000年代

  • 2002年1月創業当社を設立
  • 2002年12月証券会社向けに業務コンサルティング・システムの受託開発・運用保守サービスの提供を開始
  • 2003年10月資産運用会社向けに業務コンサルティング・システムの受託開発・運用保守サービスの提供を開始
  • 2006年7月信託銀行向けに業務コンサルティング・システムの受託開発・運用保守サービスの提供を開始
  • 2007年1月顧客向けコンサルティングの一環として一般労働者派遣事業許可証を取得

2010年代

  • 2011年7月金融事務(投資信託の適時開示レポート)におけるアウトソーシングを開始
  • 2012年1月旅行業法に基づき旅行業登録し、航空券手配代行サービスを開始
  • 2012年6月福岡オフィス(航空券手配代行サービス)を開設
  • 2012年7月銀行向けに業務コンサルティング・システムの受託開発・運用保守サービスの提供を開始
  • 2018年2月UiPath株式会社のゴールドパートナーとしてリセラー契約(注2)を締結
  • 2018年8月一般事業者向けRPAライセンス販売及びRPA導入サポートサービスを開始
  • 2019年10月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2019年12月UiPath株式会社のダイヤモンドパートナー(注1)に認定

2020年代

  • 2020年1月横須賀市とICT(情報通信技術)を活用した包括連携協定を締結
  • 2020年8月九段下オフィスを開設
  • 2021年4月M&A株式会社エグゼクションの株式取得(子会社化)
  • 2021年12月Microsoft Gold Cloud Platformコンピテンシー(注2)を取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2023年4月M&A豪州Sazae社と資本業務提携に基づく協業開始 ミニコンデジタルワーク株式会社の株式取得(子会社化)
  • 2023年10月株式会社OLDEを設立(子会社)
  • 2024年2月M&Aグループ内事業再編により、RPA関連サービスを提供する当社デジタルインテグレーション推進本部とミニコンデジタルワーク株式会社を株式会社OLDEに統合
  • 2024年4月M&A株式会社イノベーティブ・ソリューションズの株式取得(子会社化)
  • 2025年5月M&A株式会社キャッツの株式取得(持分法適用関連会社)
  • 2025年11月M&A株式会社八興システムズ、株式会社ウィズ・テックの株式取得(子会社化)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高原文に数値目標なし
  • EBITDA原文に数値目標なし
  • 総人員数原文に数値目標なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    カスタマーサクセス戦略で既存顧客取引拡大

    AI搭載SaaSデータを活用し「つくる」から「つかう」へシフト、開発期間を圧縮し継続提案の質を向上させることで既存顧客との取引拡大を目指す。

  2. 02

    AI搭載SaaS企業とのパートナーシップで新規顧客獲得

    AI搭載SaaS企業とのパートナーシップを通じて、金融業界以外(物流、製造等)にも積極的に新規顧客を獲得し、顧客基盤の拡大を図る。

  3. 03

    人員増強と顧客単価向上

    学びの基盤を生かし人材を増やすとともに、顧客単価の向上を目指す。

  4. 04

    コンサルティング領域への進出

    顧客のToBeを描き、AI搭載SaaSの最適配置を導くアドバイザーとしてのコンサルティング領域に進出する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で481人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は694万円で、6期前と比べて2.5%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は6.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年12月71236.05.0155
2020年12月70036.25.6162
2021年12月69735.75.5231
2022年12月71035.55.9262
2023年12月70135.56.0333
2024年12月76438.35.8379132
2025年12月69435.06.3481146

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率40.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都千代田区29百万円
本社 — 神奈川県 横浜市 西区16百万円
本社 — 大阪府 大阪市 中央区4百万円
福岡オフィス — 福岡県福岡市中央区2百万円
本社 — 東京都 新宿区2百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社OLDE (注)1.3.5.
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社イノベーティブ・ソリューションズ(注)1.4.
    神奈川県横浜市西区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は81億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+20.9%、利益が+40.0%。

売上高
+20.9%
81億円
営業利益
+40.0%
7億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
8.6%
前期比 +1.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高100億円81億円
営業利益5億円7億円
純利益2億円4億円
1株あたり配当¥26¥26

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は46億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+15.0%、営業利益は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1417.11
2023年2Q1417.11
2023年3Q1516.71
2023年4Q161
2024年1Q16212.51
2024年2Q1600.00
2024年4Q3538.62
2025年2Q40410.02
2025年4Q4137.32
2026年2Q4636.51

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年12月期からの11期で、売上は19億円から81億円へ4.3倍に増えた。直近期の営業利益率は8.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年12月190−1
2016年12月1911
2017年12月2132
2018年12月2432
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2019年12月2932
九段下オフィスを開設
2020年12月2711
株式会社エグゼクションの株式取得(子会社化)
2021年12月3843
2022年12月5353
豪州Sazae社と資本業務提携に基づく協業開始 ミニコンデジタルワーク株式会社の株式取得(子会社化)
2023年12月5964
グループ内事業再編により、RPA関連サービスを提供する当社デジタルインテグレーション推進本部とミニコンデジタルワーク株式会社を株式会社OLDEに統合
2024年12月67557.53
株式会社キャッツの株式取得(持分法適用関連会社)
2025年12月81778.64

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高81億円のうち、営業利益として残るのは7億円8.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の4.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.4%53億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.9%21億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.6%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
8.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.7pt
4.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.6pt
11.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年12月期は営業CFが11億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は21億円で、売上の3.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年12月20−123
2018年12月10−113
2019年12月306312
2020年12月0−20−29
2021年12月4−30110
2022年12月4−10313
2023年12月−1−28−318
2024年12月−11−3015
2025年12月11−3−3821

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年12月期の総資産は65億円。このうち返さなくてよい自己資本が38億円で、自己資本比率は54.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年12月93631.7
2016年12月94543.2
2017年12月126650.2
2018年12月128463.1
2019年12月2216674.6
2020年12月2116578.3
2021年12月2819968.1
2022年12月34231166.9
2023年12月49282156.6
2024年12月57332455.5
2025年12月65382754.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
26億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
27億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中148位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中504位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
20.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,348で、1年前と比べて+18.6%過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。

¥2,348-0.7%1ヶ月+9.4%1年+18.6%時価総額74億円
過去52週の値幅
安値¥1,902高値¥2,630

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)26.8倍
PER (会社予想)33.7倍
PBR1.99倍
配当利回り1.11%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬から上昇傾向にあり、7月16日に2,170円まで上昇後、小幅な調整を挟みながら8月12日時点で2,170円と堅調に推移しています。25日移動平均線2127.2円を上回り、乖離率は約2%と適切な水準です。年初来高値2,630円からは約17.5%下落し、52週安値1,902円からは約14%の水準です。出来高は直近で1,400株と低水準で、需給は閑散としています。RSIは47.3と中立圏で、方向感はまだ明確ではありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER17.63倍は業界平均30.53倍を大幅に下回り、PBR1.86倍も業界平均3.59倍より低い。ROE11.5%は業界平均を上回り、収益性は良好。配当利回り1.15%は業界平均3.22%を下回るが、配当性向31%と安定。売上高は増加傾向で営業利益率も改善。割安だが配当利回りは低く、株主還元は控えめ。業界平均と比較して割安で、成長余地あり。

指標この会社業種平均
PER (実績)26.8倍47.9倍
PER (予想)33.7倍
PBR1.99倍2.96倍
ROE11.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益拡大と効率改善が続くなか、投資家の争点は、電力・エネルギー業界の構造変化(再エネシフトや設備更新需要)を追い風に成長を持続できるかどうかに集まっています。強気派は、再エネ関連や省エネ需要の高まりで市場が拡大し、同社の技術力で受注が伸びるとみます。一方、弱気派は、競争激化による価格低下や、人材確保の難しさ、依存度の高い特定顧客・地域への集中リスクを懸念します。

プラスに働く材料7
  • 再エネ関連需要の拡大

    再生可能エネルギー導入支援が成長分野で、政策支援も追い風に。

  • 収益性の改善傾向

    売上高と営業利益率がともに上昇しており、効率化が進む。

  • 安定した増収基調

    過去3期連続で増収し、2025年も計画が上方修正される可能性。

  • 売上高81億円と前期比21%増の増収通年影響

    売上高は67億円→81億円、営業利益は5億円→7億円に拡大

  • 営業利益率8.64%と1.2pt改善通年影響

    営業利益率は7.46%→8.64%に改善。増収効果で更に上振れ余地

  • ROE11.5%に対しPBR1.87倍継続影響

    ROE11.5%に比べPBR1.87倍は割安。資本効率改善が続けば再評価

  • 最終利益4億円と前期比33%増益通年影響

    純利益は3億円→4億円、前期比33.3%の増益

マイナスに働く材料7
  • 競争激化の懸念

    市場参入が容易で、大手や新興との価格競争が利益率を圧迫。

  • 人材依存リスク

    専門技術者の確保が難しく、拡大のボトルネックになる。

  • 顧客・地域集中

    特定の大口顧客や地域に偏ると、需要変動の影響を受けやすい。

  • 時価総額68億円と流動性が低い継続影響

    時価総額68億円、売買代金が細りやすく需給で乱高下

  • 固定費負担で利益率が変動しやすい通年影響

    売上高81億円、営業利益7億円。小規模ゆえ固定費比率が高く減益リスク

  • 営業利益率は8.64%と一桁台継続影響

    営業利益率8.64%は前期の7.46%から改善も、なお低水準で市況次第

  • 配当利回り1.15%と株主還元薄い継続影響

    配当利回り1.15%。配当目的の資金は流入しにくい

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高の先行指標であり、需要の実勢を確認するため。
サービス稼働率
設備投資や人員効率の指標となり、利益率に影響するため。
再エネ関連売上比率
成長市場での競争力を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり26で、前期から+13.6%いまの株価に対する利回りは1.11%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥26
1株あたり
配当利回り
1.11%
いまの株価に対して
配当性向
31.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年12月2238.3
2025年12月2513.631.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥26

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,370人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.5%を占め、残る62.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他49.947.649.649.852.757.9
事業法人42.943.442.142.041.037.4
証券会社4.15.24.34.43.33.4
外国法人2.53.43.53.62.81.1
自己株式1.10.30.30.30.30.3
金融機関0.40.30.30.20.10.1
外国人個人0.20.20.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社一誠堂18.12
02合同会社未来企画16.62
03高橋 忠郎7.31
04佐藤 成信5.61
05藤田 勝彦4.79
06老川 信二郎2.66
07兼子 浩之2.58
08三菱UFJeスマート証券株式会社2.41
09村澤 大輔2.12
10槇田 重夫1.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-02
    兼子 浩之
    新規の大量保有報告
    2.58%
    -0.04pt
  • 2026-06-02
    佐藤 成信
    新規の大量保有報告
    5.60%
    -0.08pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+100%、1株純資産は11期で−100%。直近期のROEは11.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年12月−213,543566,076
2016年12月163,249729,32525.2
2017年12月19956442.9
2018年12月19575929.5
2019年12月2001,18218.620.3
2020年12月266104.343.8
2021年12月9370413.212.5
2022年12月11481115.110.6
2023年12月15797817.67.9
2024年12月1131,07911.010.138.3
2025年12月1281,14211.516.431.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額214百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤成信取締役相談役55697,000
藤田勝彦代表取締役会長 執行役員66150,132
高橋忠郎代表取締役社長 執行役員50229,050
高森要取締役 常務執行役員 コーポレート管掌614,186
川嶋しづ子取締役 執行役員 経営管理本部長5411,444
尾崎弘之取締役(監査等委員) (注)16612,528
中村修一取締役(監査等委員) (注)1538,860
岩下誠取締役(監査等委員) (注)173
播磨俊郎取締役(監査等委員)(注)166

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)589655420741
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,623字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」という企業ビジョンを掲げて、①資産運用会社等金融機関およびその他業界に向けたDX推進・DXコンサルティングサービス、②法人に向けたRPAライセンスの販売、導入サポート及びテクニカルサポート等のRPA関連サービス、③サーバ構築やネットワーク構築、システム運用支援などのインフラエンジニアリングサービスを行っております。 当社グループは、当社及び連結子会社である株式会社エグゼクション、株式会社OLDE、株式会社イノベーティブ・ソリューションズ、株式会社八興システムズ及び株式会社ウィズ・テックで構成されており、「ビジネステクノロジーソリューション事業」の単一セグメントで事業を展開しております。 当社グループの主な提供サービスの内容は次のとおりであります。 ①DX推進・DXコンサルティング 当サービスは、主に当社及び連結子会社である株式会社イノベーティブ・ソリューションズ、株式会社ウィズ・テックが行っております。 当社は、資産運用会社をはじめとする金融機関を対象に業務のDX推進・DXコンサルティングを行っており、当社の主要サービスであります。具体的には、レポーティング関連システムの開発、コンプライアンス関連システムの開発、発注関連システムのDX化を行っております。株式会社イノベーティブ・ソリューションズは、製造業や物流業などの幅広い分野に対して、主に業務プロセスの改善や標準化を行うコンサルティングを行っており、株式会社ウィズ・テックは、総合ITベンダーなどにシステムインテグレーションサービスを提供しております。 金融機関では、システムインテグレーター(注1)(以下、「SIer」という。)等が提供する様々な汎用サービスを利用しておりますが、当該サービスに接続できる環境を整備しただけでは、実際に汎用サービス等のシステムを使用するビジネス部門において、既存のシステムと上手く接続がされないなど業務上利用しやすい状態とはならない場合があります。当社では、各ビジネス部門のニーズを満たすために、SIer等の汎用サービス間や顧客内のシステムの連携や付加機能のDX化を行っております。 当社は顧客企業が各種汎用サービス導入後、エンドユーザーであるビジネス部門が利用できるまでの最後の部分を「ラストワンマイル」と呼び、これらを最適化することを主な事業としております。 金融機関は新商品対応や金融規制への対応、AI・IoT・ビッグデータ・RPA・SaaSといった新たなテクノロジーの組み込み等、業務プロセスの変更や新技術の導入機会が多く存在しております。当社は、「あらゆるラストワンマイルにITで立ち向かう」というミッションを実現すべく、ユーザーに密着した業務のDX推進・DXコンサルティングを行っております。 また、新たなビジネスモデルの確立を目的として、SaaSインテグレーションの更なる推進に注力しており、2023年3月に数多くのSaaSサービスを取り扱う豪州Sazae社と資本業務提携を締結したほか、当社内においてもSaaS商材を中心に幅広い先端IT商材に関して、有用性検証及び当社の主要サービスであるDX推進・DXコンサルティングサービスでの活用を進めております。 ②RPA関連サービス 当サービスは、M&Aやグループ内事業再編など(注2)により主に連結子会社である株式会社OLDEが行っております。 RPA(注3)は「複数のシステムを接続し、業務を最適化すること」を目的としており、「ラストワンマイルの最適化」を行ってきた当社のDX推進・DXコンサルティングサービスとの親和性が非常に高いサービスであると考えております。 当社グループは、これまで培ってきた「ラストワンマイルの最適化」に関する業務プロセスの自動化を一層推進するため、2018年2月にUiPath株式会社のゴールドパートナーとしてリセラー契約を締結し、同年8月より一般事業会社向けにRPAソフトウェアであるUiPath RPA Platform(注4)のライセンス販売及び導入サポートを行っております。UiPath社はRPAソフトウェアにおけるリーディングカンパニーであり、2024年度(2024年4月~2025年3月)の国内RPA市場で、UiPath社が第1位になりました。また、2025年度(2025年4月~2026年3月)の同市場でも、引き続きUiPath社が売上シェア第1位と予測されています(出典:「ITR Market View:RPA/iPaaS/ワークフロー市場2025」)。当社グループでは、既に取引を行っていた金融機関に加えて、その他の業界の法人に対してもサービスを提供しており、2019年12月には最上位のダイヤモンドパートナーに認定されております。 ③インフラエンジニアリング 当サービスは、主に連結子会社である株式会社エグゼクションおよび株式会社八興システムズが行っております。 オンプレミス環境、クラウド環境などのサーバ構築やネットワーク構築、システム運用支援など基盤構築支援、ならびに導入サポートを展開しております。 (注)1.システムインテグレーター 情報システムの構築や統合を請け負い、企画、設計、開発、構築、導入、保守、運用などを行う業者。 2.RPA関連サービスの事業拡大を目的として2023年4月にミニコンデジタルワーク株式会社の全株式を取得、RPA関連サービスの集約を目的として2023年10月に株式会社OLDEを設立し、2024年1月に両社を株式会社OLDEに統合。さらに2024年2月に当社のRPA関連サービスを提供するデジタルインテグレーション推進本部を株式会社OLDEに統合させ、株式会社OLDEがRPA関連事業を行っております。 3.RPA Robotic Process Automationの略語であり、ルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用して、これまで人間のみが対応可能と想定されていた操作等をソフトウェアロボットによって自動化する取り組み。日本国内でも、生産年齢人口の減少や働き方改革による業務効率化のニーズを満たす技術として注目されている。 4.UiPath RPA Platform 当社グループがリセラー契約を締結しているUiPath社が提供するRPA製品シリーズ(UiPath Studio、UiPath Orchestrator、UiPath Robots等)。 当社の特長と強みは次のとおりであります。 ①業界特化によるニッチなポジションの確立 ラストワンマイルを事業領域とするには、「多様な汎用サービスの統合」及び「オーダーメイドの開発」が必要となります。各社の汎用サービスの習熟と個社特性が高い開発を効率的に実現することは難しく、大手SIerを含む競業が少ないニッチな領域であります。 特に金融機関では、採用されているシステムが比較的共通していることから、金融業界に特化することでノウハウの横展開が可能となり、当社は、同事業領域でのサービス提供とコスト優位性を実現しております。また、業界の特徴として案件獲得時に受注実績が重要な評価指標となることから、資産運用業界における投信残高純資産上位企業との取引実績が、他社との差別化要因の一つになっているものと考えております。 ②ラストワンマイル領域の事業化による高収益案件の獲得 当社が属するシステムインテグレーション業界では、元請けから下請けに作業を段階的に委託していくピラミッド構造が一般的であります。当社は、汎用サービスを導入した後の開発を個社別に提供していることから、顧客と直接取引を行うプライム案件(注1)が主体となっております。 ③顧客ニーズに柔軟に応えるための組織体制 当社は、業務分析・問題発見から課題解決・実践まで一貫してサポートする「一気通貫体制」及びコンサルタントが直接顧客とコミュニケーションをとる「製販一体体制」を構築しております。 当社は、業務コンサルティング・システム設計・開発・運用保守までのDX化を一気通貫で提供しております。特に金融機関の業務は高度かつ複雑化しており、システム開発前に業務コンサルティング、システムアドバイザリーを行ったうえで、設計、開発、運用保守サイクルを総合的に提案しております。 一般的に、コンサルティングを主な業務分野とするITコンサルティング会社では業務分析・問題発見・業務改善提案を行いますが、具体的に解決策の提供までは行いません。また、受託型SIerは対象とする業務範囲を限定した業務改善提案と解決策の提示を行うため、全体最適された提案に至らない場合があります。 当社は、一気通貫体制によって業務プロセス全体を俯瞰して課題解決を行うことが出来、顧客満足度の高いサービスの提案が可能であると考えております。 製販一体体制とは、コンサルタントがチームで専属担当となり、案件獲得からサービス提供までを行う体制です。営業人員を確保する必要がないため、コストを意識した営業展開が可能となると同時に、現場の声を丁寧に拾い上げたサービスの提供が可能となっております。また、案件獲得においても、顧客企業のビジネス部門への理解と金融機関特有のシステムサービスに関する知見の双方が必要であるため、本体制が効果的に機能しているものと考えております。 ④MD制(注2) 当社は、顧客企業からの受託開発及び運用保守等のサービス提供を担当する各部署を疑似的な企業とみなし、部長であるMD(Managing Director)に権限の委譲と成果の適正な配分を行っております。部署での収益は諸コストを除き部署内で配分されるため、案件の成功と従業員のインセンティブを紐付けることで、案件獲得力を強化しております。また、自部署の部下がMDとなり、新部署を設立すると、独立元のMDにはのれん分けとして新部署の収益の一部が継続的に付与される仕組みとなり、人材育成にも効果を発揮しております。 各部署の「経営」をMDに任せることで、リーダーシップや起業家精神の養成とモチベーションの向上を図っております。 (注) 1.プライム案件 トライアルとしての販売があることからライセンス販売及び航空券手配代行サービスのみを提供している取引先を除き、エンドユーザーである顧客との直接取引及び顧客グループのシステム開発会社との取引を指す。 2.MD制 組織を各部署に分け、それぞれをひとつの会社のように位置付けて部署別収益管理制度をベースに運営することで部署の収益に個人の賞与を連動させる制度。なお、当社MDの賞与は、業績等に連動するインセンティブ賞与と業績等に連動しない基本賞与の2段構造となっており、インセンティブとは、年2回(夏、冬)の賞与のうち、部署及び個人の成果に連動したインセンティブ賞与を指す。 (注) 1.SaaS企業 Smartsheet社、Boomi社等のSaaS製品の製造・販売元の企業。 2.ビジネスパートナー等 システムエンジニア等の人材提供や再委託先の企業等。 3.当社の連結子会社のみ記載しております。
経営方針・対処すべき課題3,020字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」を企業ビジョンに掲げております。顧客の業務プロセス全体を俯瞰し、既に導入されている各種システムインテグレーター等の汎用サービスをビジネス部門がスムーズに利用できるよう最適化するためのソリューションの提供を主な事業としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 ミッションである「あらゆるラストワンマイルにITで立ち向かう」を推し進めるための事業基盤の強化を行ってまいります。顧客領域は、今までの主力業界である金融業界(資産運用会社を中心とした、証券会社、信託銀行等)をさらに深耕させ、金融業界以外(物流、製造等)についても積極的に新規顧客の獲得を目指し、顧客領域の拡大を図ってまいります。 2025年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画では、この3年間を「変革期」と位置づけ、売上・利益での着実な成長を実現しつつ、飛躍期(28-30年)に向けた成長投資を行います。 中期経営計画の基本方針は、ソリューション提供の方法をシフトし、成長を目指します。 経営戦略の重点施策は、つぎの4つとなり、詳細は当社HPの中期経営計画をご覧ください。 https://powersolutions.co.jp/ir/managementplan/ 重点施策①:既存顧客との取引拡大(カスタマーサクセス戦略) AI搭載SaaSデータの活用により、「つくる」から「つかう」へのシフトすることで開発期間を圧縮し、また、継続提案の質を向上させることで、更なる取引拡大を目指していきます。 重点施策②:新規顧客獲得(顧客基盤の拡大) AI搭載SaaS企業とのパートナーシップを通じて、顧客基盤の拡大を目指していきます。 重点施策③:人員の増強と顧客単価の向上 学びの基盤を生かし、人を増やして、顧客単価も上げる。 重点施策④:コンサルティング領域への進出 顧客のToBe(あるべき未来)を描き、AI搭載SaaSの最適配置を導くアドバイザーへ。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、利益を安定的に確保することを目指しており、2025年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画では、売上高、EBITDA(営業利益+償却費(減価償却費、のれん償却費等))、総人員数を重要な指標と位置付けております。 (4)経営環境 ①DX市場の成長性 ②深刻な国内IT人材不足 ③日本企業のDX取り組み状況 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 <当社グループ> ① 優秀な人材の確保 当社グループにおいて、事業規模及び事業領域の拡大には、適切な水準でサービスを提供する質の高い人材の確保が必要であり、人材が重要な経営資源の一つであると考えております。今後も積極的な採用活動を継続するとともに、採用した人材に対する成長機会の提供や働きやすい環境の整備などを通じて離職率を抑制し、優秀な人材が定着化する仕組み作りを進めてまいります。 ② グループとしてのコーポレート・ガバナンス体制及びグループ連携の強化 当社グループでは、優秀な人材の獲得及びBtoBのIT分野でのサービスの幅の拡大を主な目的として、今後もM&Aを推進していく方針です。そのような状況において、当社グループとして健全な成長を継続していくため、子会社を含むグループ全体としてのガバナンス強化並びに内部管理体制強化をこれまで以上に進めるとともに、グループシナジー発揮のため、グループ企業間の営業連携や人事交流等の施策を推進してまいります。 <当社> ① 既存事業の受注拡大 ・安定的な取引の実現 当社は設立以降、着実な実績の積み重ねにより、資産運用会社をはじめとする金融機関との取引を実現するに至りました。今後も製販一体体制、一気通貫したサービス提供体制を強化し、提案力及び顧客の満足度向上に努め、既存取引先及び新規取引先との安定的な案件獲得を目指します。 既存取引先(注1)は、2024年12月期に案件受注実績のある取引先企業64社のうち、2025年12月期も案件受注実績がある取引先企業は57社であり、2025年12月期の取引継続率は89.1%となっております。2025年12月期の新規取引(注1)は、17社獲得となり、今後、更なる顧客基盤の強化を目指します。 ・プライム案件(注2)の獲得 システム開発業界では、ピラミッド構造と呼ばれる開発体制が一般的でありますが、当社は、各種SIerからサービスを導入した後のエンドユーザーの支援を行うため、顧客である金融機関と直接コミュニケーションをとって案件を推進するプライム案件が多数を占めております。プライム案件は、中抜きが発生しないことで収益性が高まる案件が多くなる傾向にあり、また、顧客と直接コミュニケーションが取れることで次の案件提案につながるニーズを把握することも可能であります。当社は、今後も当該案件の拡大を目指してまいります。なお、2025年12月期(注1)において、売上高4,419,607千円のうちプライム案件の売上高は4,206,890千円であり、プライム案件売上高比率は95.2%となっております。 (注)1. トライアルとしての販売があることからライセンス販売及び航空券手配代行サービスのみを提供している取引先を除いて集計しております。 2. プライム案件 エンドユーザーである顧客との直接取引及び顧客グループのシステム開発会社との取引を指す。 ② 優秀な人材の確保と育成 当社が継続して成長し発展していくためには、業務分析スキルやITスキルをもった優秀な人材の確保と育成が最重要経営課題であります。そのため、転職イベントへの出展、当社ホームページでの採用特設サイト等を通じて当社の知名度向上・ブランディング強化を図り、継続的な新卒採用と即戦力となるキャリア採用を推進しております。 また、当社の事業展開と発展のためには、ITコンサルタントとしての資質を備えていることに加えて顧客経営層と現場担当者の双方のニーズを適切に汲み取れるコミュニケーションスキルやAI搭載SaaS製品等の先端ITの動向に対応できる人材が必須のため、社内に企業内大学を創設し、従業員にITコンサルタント研修、システムエンジニア研修、階層別研修、ナレッジ共有などを実施し、人材開発に関連する投資を実行してまいります。 ③ R&DとM&Aの推進 当社のR&Dは、既存サービスの付加価値向上や新たなITサービスの探索を目的としており、当社ビジネス領域における各種先端IT商材(全業種が共通に注目している技術・サービス等)を対象としております。特長は、ゼロからプロダクトを創るというものではなく、すでに世の中にあるプロダクトをリサーチし、選定し、その有用性を検証し、既存サービスに活用してまいります。 当社のM&Aは、R&Dの各種先端IT商材を保有した会社の他、ITコンサルタントやITエンジニアを多く保有する会社を対象とすることで、ITサービスの幅の拡大や人員増加による事業拡大を図ってまいります。
事業等のリスク6,518字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。 また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらのリスクに対し発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針であります。 なお、本項記載の将来に関する事項は本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)経済、市場の動向 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 当社グループが提供するDX推進・DXコンサルティングサービスの主要顧客は主に資産運用を行う国内金融機関であります。現在、資産運用会社の運用残高は、「貯蓄から資産形成へ」という政策の後押しによって大きくなり、資産運用業界は堅調な事業環境にあると考えております。また、金融機関のIT投資についても、SaaSソリューション(Smartsheet、Boomi、Snowflake、Tableauなど)やローコード(GeneXus、Outsystemsなど)の組み込みなど、業界全体として継続的に投資ニーズが存在しているものと考えております。しかしながら、国内外の景気動向の悪化等により、当該顧客のIT投資が大幅に抑制された場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 既存のDX推進・DXコンサルティング、RPA関連サービス、インフラエンジニアリングサービス、さらに新規サービスを多角的に展開することで対応しております。特に新たなビジネスモデルの確立を目的として、SaaSインテグレーションの更なる推進に注力しております。 (2)資産運用ビジネスへの依存度 発生可能性:中   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:大 リスク: 当社グループが提供するDX推進・DXコンサルティングサービスは、主に資産運用ビジネスを行う企業にサービスを提供しており、その顧客は当該事業を営む金融機関であります。金融ビジネスは景気に左右されやすいものの、顧客金融機関は、その大多数が国内外に上場している、または上場会社のグループ会社であり、基本的には強固な財務体質を備えております。 今後は、RPA、SaaSソリューションおよびローコードの導入支援などで金融機関以外の幅広い業界に向けても事業を展開していく予定でありますが、当社グループが想定している通り金融機関以外の顧客開拓が進展する保証はありません。さらに、リーマン・ショックに代表されるような全世界規模での金融恐慌的な事態が発生した場合、また、金融機関グループの合併・統廃合等大幅な再編が行われた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 金融機関以外の幅広い業界に対して、SaaSを活用したDX推進・DXコンサルティング、RPA関連サービス、インフラエンジニアリングサービスを展開しております。 (3)競合 発生可能性:中   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 当社グループは、顧客のビジネス部門にて業務上ストレスなく作業が遂行できるよう最適化を行うことにより、同業他社との差別化を図っているものと考えておりますが、顧客企業においては、当社グループ同様のシステムの受託開発等を行っているSIerとの取引を既に有していることから、当社グループとこれらの業者との間に競合が生じる可能性があります。また、顧客自身におけるシステムの開発及び運用も当社グループの事業機会を減少させる要因となります。 当社グループといたしましては、顧客システムの改善事項の抽出、顧客に対する有効な改善提案等を行うことにより、顧客から継続的な受注の確保、複数部署との取引等、サービス提供の拡大を図っております。しかしながら、競合企業及び顧客企業のサービス力の向上等により、当社グループの競争力が相対的に低下し、受注が減少した場合や受注条件が悪化した場合等には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: SaaSを活用したカスタマーサクセスの拡大により、顧客システムの改善事項の抽出、顧客に対する有効な改善提案等、これまでのノウハウ等を活用した付加価値の高いサービスを提供することで競合との差別化を図ることで対応しております。 (4)IT業界における技術革新への対応 発生可能性:中   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 当社グループが提供するDX推進・DXコンサルティングサービスの主要顧客である金融機関において使用されているシステムは、特に安定性及び継続性が重視されております。そのため、顧客が新規システムを導入する、もしくは既存のシステムを改修、更新する場合であっても、当社が未知であるソフトウェアを使用したシステム等、従来とは全く異なる規格のものが採用される可能性は高くないものと判断しておりますが、周辺機器なども含んだコンピュータハードウェア及びソフトウェアの機能は、日々向上しており、顧客が新たに導入したシステム等に対して、当社グループがただちに順応できない可能性もあります。 当社グループといたしましては、社内における情報共有、研修の実施等により、最新の技術の修得を図っているだけでなく、RPA、SaaSソリューションおよびローコードなど重点分野を定めて新しい技術の習得にも努めております。ただし、当社グループが、顧客が導入した新たなシステム等に対応できる技術を十分に習得できず、新規案件を失注した場合や、当社グループの対応が遅延し、プロジェクト自体の採算性が悪化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 社内における情報共有、社内大学による研修の実施等により、最新の技術の修得を図っているだけでなく、RPA、SaaSソリューションおよびローコードなど、重点分野を定めて新しい技術の習得にも努めることで対応しております。 (5)特定の顧客への高い依存度 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:大 リスク: 当社は、野村グループ(注)に対する依存度が相対的に高く、2025年12月期における売上高に占める同グループに対する割合は、37.8%となっております。当該取引比率は、同グループが国内の資産運用金融機関として、また、関連システムにおいて相当程度のシェアを有していたため、当社は設立時から取引の拡大を図ってきた結果であると考えております。同社グループの各社とは独立して契約を締結しており、また、当社は、今後においても、取引顧客基盤の一層の拡大等に努める方針でありますが、同社グループの受注が大幅に減少した場合や受注条件が大幅に悪化した場合には、当社の業績や財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 なお、各社の2025年12月期の売上高の構成比はそれぞれ、野村アセットマネジメント株式会社22.0%、NRIプロセスイノベーション株式会社4.2%、株式会社野村総合研究所4.2%、野村ホールディングス株式会社3.5%、野村信託銀行株式会社2.9%、野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング株式会社1.0%であります。(注)野村グループ野村ホールディングス株式会社(第121期 2024年4月1日~2025年3月31日)及び株式会社野村総合研究所(第60期 2024年4月1日~2025年3月31日)の有価証券報告書等において関係会社として記載されている企業。 対応策: 野村グループには、DX推進・DXコンサルティングサービスを中心に展開しているが、RPA関連サービス、インフラエンジニアリングサービス、さらに新規サービスを全業界に展開することで対応しております。当社では、野村グループ以外の金融機関の売上拡大、さらにはグループ全体として、金融機関以外の業界を拡大していくことで、野村グループへの依存度の低下に対応しております。 (6)人材の確保と育成 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 当社グループは、優秀な人材に裏付けられた高い技術力と提案力により業績を拡大してまいりました。今後も業容拡大のために、優秀な人材を確保し、教育・育成していくことが必要不可欠であり、採用活動の強化と教育研修の充実を推進してまいります。 しかしながら、優秀な人材の採用・確保及び教育・育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人材が社外流出した場合には、事業規模拡大の制約、顧客に提供するサービスの質の低下、それに起因する競争力の低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが受注するサービスの一部では、当社の人的資源の制約からビジネスパートナー等に対し、技術者派遣の要請や再委託を行っています。当該ビジネスパートナー等において優秀な人材確保が困難となった場合には、外注人員の単価高騰、外注人員の先行確保による先行費用発生、顧客に提供するサービスの制約及びそれに起因するサービスの質の低下等により、また外注で人員を確保した場合においても、当社グループの受注が減少する局面においては外注人員の調整に一定期間を要することが想定され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 人材の確保は、採用媒体の活用や時代に適した積極的な採用活動の実施や従業員に満足度の高い労働環境の提供や評価・報酬制度の構築などにより離職率の低減を図っております。また育成面では、当社サービスに適した開発技術やSaaS技術を積極的に教育していくことでスキルアップを図ることで対応しております。 (7)法的規制等 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 当社グループは、事業展開の必要上、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)及び「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律」(労働者改正法)で定められた労働者派遣事業に該当するものがあります。 当社グループは、これらの法規制のみならず、業務に関連する諸法令を遵守し事業運営を行っておりますが、運用の不備等により法令義務違反が発生した場合には、当社グループの社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: これらの法規制のみならず、業務に関連する諸法令を遵守するための全役職員への教育、リスク・コンプライアンス委員会の開催、コンプライアンス規程による社内管理・運用を徹底することで対応しております。 (8)情報管理体制 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:大 リスク: 当社グループは、主に資産運用ビジネスを展開している金融機関に対してサービスを提供しており、その過程において当該顧客の機密情報や個人情報を有することがあります。当社グループでは、情報セキュリティに関するルールや基準を定め、厳格に運用するとともに、全役職員に対し、守秘義務の遵守、機密情報や個人情報の管理を徹底するよう常時教育研修、啓蒙活動を行っております。 しかしながら、不測の事態により、当該情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の失墜、取引先顧客との取引停止等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 情報セキュリティに関するルールや基準を定め、厳格に運用するとともに、全役職員に対し、守秘義務の遵守、機密情報や個人情報の管理を徹底するよう常時教育研修、啓蒙活動を行うことで対応しております。 (9)情報システムのトラブル 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 当社グループは社内のコンピュータシステムに関して、バックアップ体制を確立することによる災害対策を講じておりますが、コンピュータウィルス、電気供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止等、現段階では予測不可能な事由によるシステムトラブルが生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 社内のコンピュータシステムに関して、複数のバックアップ拠点などBCP体制を確立することで対応しております。 (10)自然災害 発生可能性:中   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:中 リスク: 大地震、台風等の自然災害及び事故、火災等により、開発や業務の停止、設備の損壊、通信ネットワークの遮断や電力共有の制限等の不測の事態が発生した場合には、当社グループによるサービス提供に支障が生じる可能性があり、ひいては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: 複数のバックアップ拠点やリモートワークの整備、また複数のサービス展開により極端な業績悪化が生じない事業展開を行うことで対応しております。 (11)新株予約権の行使による株式価値の希薄化 発生可能性:中   発生可能性のある時期:短中期   影響度:低 リスク: 当社は、当社取締役、監査等委員及び従業員に対するストック・オプション制度を採用しております。そのため、付与されている新株予約権の行使が行われた場合には、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末時点のこれらの新株予約権による潜在株式数は111,358株であり、発行済株式総数3,135,406株3.5%に相当しております。 対応策:- (12)大株主 発生可能性:低   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:大 リスク: 当社の取締役佐藤成信及び執行役員兼子浩之は、当社の創業者であります。両氏の所有株式数は、当事業年度末現在で発行済株式総数の佐藤成信(同氏の資産管理会社である合同会社未来企画を含む)22.30%、兼子浩之(同氏の資産管理会社である合同会社一誠堂を含む)20.76%を所有しております。 両氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。 当社といたしましても、両氏は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である両氏の持分比率が低下した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 対応策:- (13)のれん及び無形資産の減損リスク 発生可能性:中   発生可能性のある時期:特定時期なし   影響度:小 リスク: 当社グループでは、連結貸借対照表において企業結合により生じたのれん及び無形資産を計上しております。この資産については、今後の事業計画との乖離等によって期待されるキャッシュ・フローが生み出されない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策: つぎの対応をしております。・当社グループのサービスと親和性の高い企業との業務・資本提携やM&Aを実施することでシナジー効果を発生させる・事前に財務・税務・法務等詳細なデューデリジェンスを実施・取締役会等において買収価格の適切性に関する審議を実施・買収後のシナジー実現に向けたフォローアップや定期的なモニタリング
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、所得環境の改善、インバウンド需要の拡大などに後押しされ、緩やかな回復基調となりました。一方で、継続的な物価上昇、米国の今後の貿易政策への懸念など、依然として先行きが不透明な状況が続いております。その中で政府は、家計金融資産を貯蓄から投資に回すためにNISAやiDeCoの拡充・改革を進めており、当社がターゲットとする資産運用業界に更なる成長が期待されます。 当社が主に提供するDX推進・DXコンサルティングサービスの主要販売先である金融業界の資産運用(投信・投資顧問)セクターにおきましては、顧客の経営戦略に伴って、業務・事務負担が発生する毎に必要な対応があり、業界全体として引き続き業務ソリューションの需要が高まっております。さらに、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)関連サービスの市場は依然として各種メディアでの注目度は高く、業務効率化、人件費削減、ヒューマンエラー防止、働き方改革の推進など、金融業界のみならず一層活用期待は高まっております。 このような環境のもと当社は、中期経営計画にて2025年から2027年の3か年を、飛躍に向けた変革期として位置付け、「つくる」から「つかう」へのシフトと最上流コンサル領域への進出期として捉えており、重点施策として、①既存顧客との取引拡大、②新規顧客獲得(顧客基盤の拡大)、③人員の増強と顧客単価の向上、④コンサルティング領域への進出、という4つを掲げ、事業の成長に取り組んでおります。 当社グループのサービス別の当期の事業状況は次の通りです。当社及び当社の子会社である株式会社イノベーティブ・ソリューションズが提供するDX推進・DXコンサルティングサービスは、株式会社イノベーティブ・ソリューションズの業績が当期から通年寄与することになったことに加え、既存事業においても安定的な需要に後押しされ、堅調に成長しております。次に、当社の子会社である株式会社OLDEが提供するRPA関連サービスは、旺盛な需要及びRPA人材へのリスキリングによる単価向上により、順調に成長しております。最後に、当社の子会社である株式会社エグゼクションが提供するインフラエンジニアリングは、第1四半期に特需案件を獲得したことが業績に寄与し、堅調に成長しております。なお、2025年5月に持分法適用関連会社となった株式会社キャッツは6月30日をみなし取得日としており、2025年11月に子会社化した株式会社八興システムズおよび株式会社ウィズ・テックは12月31日をみなし取得日としております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高8,099,962千円(前年同期比20.0%増)、EBITDA829,741千円(前年同期比33.8%増)、営業利益713,170千円(前年同期比35.0%増)、経常利益703,020千円(前年同期比38.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益388,089千円(前年同期比18.5%増)となりました。 なお、当社グループはビジネステクノロジーソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載は省略しております。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ348,596千円増加し、4,458,990千円となりました。これは主として、現金及び預金が524,457千円増加したことによるものです。 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ473,210千円増加し、2,078,611千円となりました。これは主として、敷金及び保証金が241,905千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ332,454千円増加し、2,194,951千円となりました。これは主として、契約負債が71,081千円増加、未払法人税等が77,662千円増加、未払費用が62,634千円増加したことによるものです。 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ6,333千円減少し、540,306千円となりました。これは、主として、役員退職慰労引当金が100,978千円増加した一方で、長期借入金が116,858千円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ495,685千円増加し、3,802,344千円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が317,117千円増加したことによるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ524,457千円増加し、2,056,363千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは1,080,761千円の収入(前年同期は115,800千円の支出)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益679,991千円計上による収入によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは289,596千円の支出(前年同期は61,872千円の収入)となりました。これは主として、敷金及び保証金の差入による支出230,739千円計上による支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは266,707千円の支出(前年同期は252,540千円の支出)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出206,093千円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当社グループが行う事業では、提供サービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 (受注実績) 当社グループが行う事業では、概ね受注から役務提供までの期間が短いため、当該記載は省略しております。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績は次の通りであります。 当社グループはビジネステクノロジーソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けての記載はしておりません。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 区分   販売高(千円)   前年同期比(%) ビジネステクノロジーソリューション事業   8,099,962   120.0 合計   8,099,962   120.0 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高 (千円)   割合(%)   販売高 (千円)   割合(%) 野村アセットマネジメント株式会社   986,831   14.6   1,036,188   12.8 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社   892,984   13.2   1,010,333   12.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、見積りが必要な事項につきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因に基づき、見積りや判断を行っております。しかし、見積り及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積もり及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績は下記の通りであります。 (売上高) 売上高は、既存取引先の金融機関からの需要拡大による受注拡大と、子会社の株式会社イノベーティブ・ソリューションズの連結対象期間が通期となったこと、更に子会社の株式会社OLDEのRPA関連案件の増加および株式会社エグゼクションが提供するクラウド基盤領域での特需の発生などにより、8,099,962千円となりました。 (売上原価) 売上原価は、主に資産運用会社、信託銀行の業務プロセス改善支援など既存顧客を中心とした受注の拡大、新規顧客からのRPA関連案件の増加により、5,321,395千円となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、主に会社基盤の構築および拡大のための人件費の増加、機器・システム利用料の増加等により、2,065,396千円となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外損益の主な内訳は、営業外費用の投資事業組合運用損20,465千円等であり、経常利益は、703,020千円となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 特別損益の主な内訳は、退職特別加算金22,464千円等であり、税金等調整前当期純利益は、679,991千円となりました。 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、388,089千円となりました。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。持続的な成長を図るため既存事業の拡大に取り組んでおりますが、これらに必要な資金については必要に応じて多様な資金調達を実施しております。なお、当連結会計年度末における有利子負債の金額は602,735千円、現金及び現金同等物の残高は2,056,363千円であります。現時点で重要な資本的支出の予定はございません。 ④経営者の問題認識と今後の方針について 当社は「誰もが新たな一歩を踏み出せる社会」を企業ビジョンに掲げております。また、ミッションである「あらゆるラストワンマイルにITで立ち向かう」を推し進めるため、事業基盤の強化と一層広範な業界及び業務プロセスへの関与を目指しております。 当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としてEBITDA(営業利益+償却費)の安定的な確保を目指しております。なお、2025年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画では、売上高及びEBITDAのCAGR(年間平均成長率)、総人員数を重要な指標と位置付けております。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。また、経営戦略の重点施策については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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開示資料

出典

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