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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヘッドウォータース

4011 · Growth · 情報・通信業

AIソリューションに特化したシステムインテグレーター。独自の顧客伴走型開発手法で、上流のコンサルから実装・運用まで一気通貫で提供する。

概要

ヘッドウォータースは、AI(人工知能)を中核としたソリューションを提供する情報・通信業の企業である。東京都新宿区に本社を置き、2025年12月期の連結売上高は39億円、従業員数は389名。エンジニア派遣を起源とし、現在はAIインテグレーション、DX(デジタルトランスフォーメーション)、プロダクトの3つのサービスを柱に、顧客伴走型の開発支援を強みとする。

3つのサービスで構成するAIソリューション事業

ヘッドウォータースは単一セグメント「AIソリューション事業」を展開する。同事業はインテグレーションサービス、DXサービス、プロダクトサービスの3区分で構成される。インテグレーションサービスはさらにAIインテグレーションとDXに分かれ、AIコンサルティングから実装・運用までをワンストップで提供する。プロダクトサービスは自社AIプラットフォーム「SyncLect」のライセンスやクラウド利用料が中心である。2025年12月期の売上構成はAIインテグレーションが26億円、DXが11億円、プロダクトが約2億円であり、AI関連が全体の約67%を占める成長分野となっている。

売上総利益率を指標とする収益構造

同社は経営上の重要な指標として売上総利益率を掲げる。2025年12月期の売上総利益率は44.4%で、目標値42.2%を上回った。売上高39億円に対し営業利益は2.3億円(営業利益率5.9%)、純利益0.6億円と低水準だが、これは新技術への先行投資や資本業務提携に伴うデリバティブ評価損が影響している。売上高は過去5年間で約3倍に成長しており、2021年12月期の12億円から2025年12月期には39億円へと拡大した。

アライアンス戦略による顧客エンタープライズ化

上場(2020年9月)以降、同社はアライアンス戦略を推進し、年商1兆円以上の大企業を主要顧客とするエンタープライズ化を進めている。2025年8月には株式会社LogTechを完全子会社化し、BBDイニシアティブ株式会社と資本業務提携を行うなど、グループ体制を拡充した。連結子会社はヘッドウォータースコンサルティング、ヘッドウォータースプロフェッショナルズ、DATA IMPACT(ベトナム)、LogTechの4社で構成される。海外拠点ではベトナムに開発子会社を持ち、グローバルな人材確保にも注力している。

2025年12月期の業績と課題

2025年12月期の売上高は39億円(前期比34.2%増)と過去最高を更新したが、営業利益は2.3億円(同25.6%減)、純利益は0.6億円(同78.9%減)と減益となった。減益の主因は、資本業務提携に伴うデリバティブ評価損の計上である。同社は売上総利益率の維持・向上を重視しており、2025年12月期の売上総利益率は44.4%と前年(42.7%)から改善した。課題としては、LTV(顧客生涯価値)の向上と優秀な人材の確保・育成を挙げている。

業界の中での役割はAI・DX領域のシステムインテグレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
39億円
営業利益
2億円
営業利益率
5.1%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01全業種(AI導入・DX推進)主力

顧客の経営課題に対して、AIコンサルティングからAIエージェントの実装・運用、データプラットフォーム構築までを一気通貫で提供する。独自の開発手法「X-Tech FDE」により、エンジニアが顧客現場に常駐し、業務知識を蓄えながら技術を組み合わせて社会実装を支援する。

主な製品・サービス3
X-Tech FDE
エンジニアが顧客現場で協働し、課題把握から設計・実装・運用までを一体的に支援する独自の開発手法。
HWS Agent Camp
生成AIの活用・内製化を目指す企業向けに、伴走型ハッカソンと超高速AIエージェント開発プログラムをセットで提供するサービス。
SyncLect
AIソリューション開発用の自社プラットフォーム。マルチAI・マルチクラウドに対応し、AI機能を短期間・低コストで開発・提供できる。

製品と技術

AIインテグレーション:SyncLectとX-Tech FDE

AIインテグレーションサービスの中核は、自社プラットフォーム「SyncLect」と開発手法「X-Tech FDE」である。SyncLectはAI機能をライブラリ化し、AmazonやMicrosoftのクラウドAIサービスをスイッチングして顧客に提供するもので、開発期間とコストを削減する。X-Tech FDEはエンジニアが顧客現場に常駐し、業務知識を蓄えながら伴走型で開発・運用を行う独自のアプローチである。2025年12月期のAIインテグレーション売上は26億円(前期比80.9%増)で、AIエージェント案件が大半を占めた。

DXサービス:Azure中心のクラウド移行と内製化支援

DXサービスでは、Microsoft Azureを中心としたクラウドプラットフォーム開発、モダナイゼーション、マイグレーションを提供する。また、Microsoft Power Platformなどのローコードツールを活用した顧客の内製化支援も行う。2025年12月期のDXサービス売上は11億円(前期比11.0%減)だが、これはAI関連案件へのシフトが進んだためである。同社はDXをAI導入の前段階と位置づけ、データ蓄積や業務デジタル化をワンストップで支援する。

プロダクトサービス:SyncLectライセンスとクラウド課金

プロダクトサービスは、人月課金に依存しない収益モデルとして位置づけられる。主にSyncLectのライセンス提供と、開発案件で利用するクラウドサービスの利用料(販売代理店モデル)から構成される。2025年12月期のプロダクトサービス売上は約2億円と規模は小さいが、月額課金型の安定収益として将来の成長が期待されている。SyncLectはAIソリューション開発の社内基盤としても活用され、実装後のライセンス収入が継続的に発生する仕組みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

AI・セキュリティ特化の成長企業、利益率改善余地

ヘッドウォータースは、売上高23億円(2023/12)→39億円(2025/12)と拡大。しかし営業利益率は10.34%→5.13%に低下。同業のソラコムやL is Bと比べ、利益率の変動が大きい。AI・セキュリティに特化し差別化するが、投資負担が収益性を圧迫。

強み

  • 成長市場であるAIとセキュリティに特化し、差別化。
  • 売上高が2期で約70%増、市場の需要を取り込む。
  • 高度な専門知識を持つエンジニア組織。
  • 大手企業との取引実績があり、信用力向上。

課題

  • 営業利益率が前期10.34%から5.13%へ半減。
  • 高度IT人材の採用・定着が課題、成長の制約要因。
  • AI分野は大手IT企業や多数スタートアップとの競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がヘッドウォータース

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15588ファーストアカウンティング92億円40.2倍
2472Aミラティブ92億円9.1倍
33991ウォンテッドリー92億円10.9倍
44374ROBOT PAYMENT92億円15.8倍
54011ヘッドウォータース90億円
69445フォーバルテレコム90億円9.1倍
74262ニフティライフスタイル89億円11.4倍
84488AI inside89億円25.0倍
94442バルテス・ホールディングス89億円14.4倍
104075ブレインズテクノロジー88億円46.8倍
113911Aiming87億円13.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

ソフトウエア開発会社としての創業(2005〜2008年)

2005年11月、東京都新宿区西新宿に株式会社スマートビジョンテクノロジー(資本金10百万円)として設立された。当初はソフトウエア開発を目的としていた。2007年8月にバリストライド株式会社の子会社となるが、2008年3月に代表取締役篠田庸介への第三者割当増資により独立を果たし、同時に商号を株式会社ヘッドウォータースに変更した。これにより経営の自主性を確保した。

合弁と海外展開で実績を積んだ拡大期(2008〜2014年)

2008年11月、中国の東忠グループとの合弁で株式会社東忠ヘッドウォータースを設立(持株比率50%)。海外では2010年にベトナムのLife Time Technologies社の株式取得、2011年にカンボジアにJCIT社設立、2014年にベトナムにIELOVE Vietnam社やSPORTSONE VIETNAM社を設立し、東南アジアに拠点を広げた。しかし、これらの合弁・子会社は後に閉鎖や譲渡され、現在の連結対象には含まれていない。

AIとロボットへの転換点(2014〜2016年)

2014年6月にロボットアプリ制作サービスを開始し、2015年1月には人型ロボット「Pepper」向けアプリケーションサービスを開始した。同年7月にはJCITの全株式を譲渡するなど、非中核事業を整理し、AIとロボットに経営資源を集中させる方向へ転換した。2016年3月にはクラウドロボティクスサービス「SynApps」をリリースし、AI技術のコア化を進めた。

マルチAIプラットフォームのリリースと上場(2018〜2020年)

2018年1月、マルチAIプラットフォーム「SyncLect」をリリース。このプラットフォームはAI機能をライブラリ化し、システム開発の短納期・低コストを実現するもので、現在のプロダクトサービスの核となっている。2020年9月、東京証券取引所マザーズ(後のグロース市場)に上場し、資金調達と知名度向上を図った。

子会社設立とグループ体制の強化(2022〜2023年)

2022年2月、コンサルティングとプロフェッショナル人材派遣を目的とした2つの子会社(ヘッドウォータースコンサルティング、ヘッドウォータースプロフェッショナルズ)を設立。同年4月には東証の市場区分見直しによりグロース市場へ移行した。2023年6月、ベトナムにDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYを設立し、オフショア開発体制を強化した。

M&Aと資本提携で事業拡大(2025年)

2025年8月、物流システム開発の株式会社LogTechを完全子会社化し、BBDイニシアティブ株式会社と資本業務提携を実施。LogTechの買収により物流領域のAIソリューションを拡充し、BBDイニシアティブとの提携で株主構成の安定化と事業シナジーを狙う。同社の売上高は2025年12月期に39億円に達し、上場以来の成長を続けている。

年表29件を開く

2000年代

  • 2005年11月創業東京都新宿区西新宿にソフトウエア開発を目的とした、株式会社スマートビジョンテクノロジー(資本金10百万円)を設立
  • 2007年8月株式移動によりバリストライド株式会社の子会社となる
  • 2007年10月本社を東京都新宿区新宿一丁目に移転
  • 2007年10月商号変更商号を「株式会社ヘッドウォータース」に変更
  • 2008年3月当社代表取締役である篠田庸介への第三者割当増資に伴いバリストライド株式会社から独立
  • 2008年11月東京都新宿区新宿に合弁企業として株式会社東忠ヘッドウォータースを設立(持株比率50%)
  • 2009年11月ISMS情報セキュリティマネジメントシステム ISO/IEC27001の認証を取得

2010年代

  • 2010年1月本社を東京都新宿区新宿二丁目に移転
  • 2010年3月Life Time Technologies Co.,Ltd. (ベトナム)の株式を一部取得(持株比率16.1%)
  • 2011年10月カンボジアに合弁企業としてJCIT Co.,Ltd.を設立(持株比率60.0%)
  • 2014年6月ロボットアプリ制作サービスを開始
  • 2014年10月ベトナムに合弁企業としてIELOVE Vietnam Co.,Ltd.を設立(持株比率49.0%)
  • 2014年12月ベトナムに合弁企業としてSPORTSONE VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立(持株比率34.0%)
  • 2015年1月「Pepperサービス」「Pocket Work Mateサービス」を開始
  • 2015年4月株式会社東忠ヘッドウォータースを閉鎖
  • 2015年7月JCIT Co.,Ltd.の全株式を譲渡
  • 2016年3月クラウドロボティクスサービス「SynApps」をリリース
  • 2016年5月SPORTSONE VIETNAM COMPANY LIMITEDの全株式を譲渡
  • 2016年8月IELOVE Vietnam Co., Ltd.を譲渡
  • 2016年9月Life Time Technologies Co.,Ltd.の全株式を譲渡
  • 2018年1月マルチAIプラットフォーム「SyncLect」をリリース

2020年代

  • 2020年9月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年2月子会社として株式会社ヘッドウォータースコンサルティング(現連結子会社)を設立(持株比率100.0%)
  • 2022年2月子会社として株式会社ヘッドウォータースプロフェッショナルズ(現連結子会社)を設立(持株比率100.0%)
  • 2022年3月本社を東京都新宿区西新宿六丁目に移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2023年6月ベトナムに子会社としてDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANY(現連結子会社)を設立(持株比率75.0%)
  • 2025年8月M&A株式会社LogTechを株式取得により、完全子会社化(持株比率100.0%)
  • 2025年8月BBDイニシアティブ株式会社との資本業務提携及び株式の取得(持分法適用会社化)(持株比率26.13%)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    先端技術の業務適合を推進

    急速に進歩するAI技術(生成AI、マルチモーダルAI、XR等)をキャッチアップし、現場の業務に適合する形で社会実装する。技術偏重にならず、顧客と併走しながら期待値と技術限界のギャップを埋め、デジタル化・内製化を支援する。

  2. 02

    LTV向上と収益性改善

    ロイヤルクライアント化による顧客最適化・離反防止で顧客生涯価値(LTV)を高める。同時に、強みを単価に反映し案件管理を徹底することで収益性を改善する。

  3. 03

    優秀な人材の確保・育成

    新卒・キャリア採用で優秀な人材を確保し、福利厚生・給与制度の改善やリスキリングによる戦力化・定着率向上を図る。海外エンジニアも含め、パートナー企業の開拓・協力強化も行う。

  4. 04

    コーポレートガバナンス・内部管理体制強化

    内部統制の実効性向上のための環境・体制を整備し、会計監査人や顧問弁護士など外部機関と連携してガバナンスを充実させる。

  5. 05

    M&A後のPMI円滑推進

    M&Aや資本業務提携後、経営方針・組織文化・人事制度・業務プロセス等を適切に統合し、グループ全体の戦略との整合を図りながらシナジーを発現させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で389人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は559万円で、5期前と比べて+29.2%平均年齢は35.2歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年12月43232.46.175
2021年12月43633.86.588
2022年12月44033.15.5113
2023年12月45034.26.0165
2024年12月50734.35.0240125
2025年12月55935.24.438951

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都新宿区33百万円
本社 — ベトナム社会主義共和国ハノイ市1百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ヘッドウォータースプロフェッショナルズ
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 海外
    DATA IMPACT JOINT STOCK COMPANY
    ベトナム社会主義共和国ハノイ市
    議決権75.0%
  • 国内
    株式会社LogTech (注)5
    東京都新宿区
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和2年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(行政手続PaaSを利用した工業用水道事業許可申請等のオンライン申請システム開発事業)
    経済産業省 · 2021-11-30
    1,200万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は39億円営業利益2億円前期と比べると増収減益で、売上が+34.5%、利益が-33.3%。

売上高
+34.5%
39億円
営業利益
-33.3%
2億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
5.1%
前期比 -5.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高86億円39億円
営業利益8億円2億円
純利益4億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は21億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+31.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q6−1−16.70
2023年3Q6116.71
2023年4Q50
2024年1Q7114.31
2024年2Q6116.70
2024年4Q1616.32
2025年2Q1600.0−1
2025年4Q2328.72
2026年1Q1317.70
2026年2Q2129.5−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年12月期からの10期で、売上は8億円から39億円へ4.9倍に増えた。直近期の営業利益率は5.1%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月8−1−1
2017年12月900
2018年12月910
2019年12月1111
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年12月1222
2021年12月1210
子会社として株式会社ヘッドウォータースコンサルティング(現連結子会社)を設立(持株比率100.0%)
2022年12月1611
ベトナムに子会社としてDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANY(現連結子会社)を設立(持株比率75.0%)
2023年12月2311
2024年12月293410.33
株式会社LogTechを株式取得により、完全子会社化(持株比率100.0%)
2025年12月39215.11

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高39億円のうち、営業利益として残るのは2億円5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.4%22億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.5%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
43.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.3pt
5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.1pt
2.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.7pt
4.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年12月期は営業CFが0億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは−21億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は6億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年12月00002
2019年12月20024
2020年12月20228
2021年12月0−10−18
2022年12月1018
2023年12月10019
2024年12月1−20−18
2025年12月0−2119−216

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年12月期の総資産は38億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は34.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月3037.8
2017年12月42256.1
2018年12月53258.9
2019年12月64268.3
2020年12月98180.7
2021年12月108282.2
2022年12月129374.9
2023年12月1310374.1
2024年12月1813570.4
2025年12月38142534.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
6億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
25億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中53位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中528位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
34.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,330で、1年前と比べて-39.8%過去52週の値幅のなかでは22%の位置にある。

¥2,330-2.4%1ヶ月+19.5%1年-39.8%時価総額90億円
過去52週の値幅
安値¥1,840高値¥4,050

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)32.0倍
PBR2.04倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月で24.21%上昇し、8月20日には前日比9.09%高の2447円まで買われた。25日移動平均線を約19%上回るなど短期的な上昇が加速している。ただし52週高値4080円からは約40%下回る位置にあり、年初来の下落基調からの戻り局面とみられる。出来高は8月17日に15万株超と急増しており、個人投資家の参加が活発化している。RSIは78.9と過熱感があり、短期的な調整リスクにも注意が必要だ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

予想PERが29.4倍と業界平均の30.5倍とほぼ同水準だが、実績PERが154.8倍と突出して高く、ROEも4.4%と低い。PBRは6.16倍と平均3.59倍を大きく上回り、資産効率の悪さが懸念される。無配当で株主還元も乏しく、収益力に対して株価が過大評価されている。ただし将来の成長期待から予想PERは改善しており、その点は割高感を一部緩和している。

指標この会社業種平均
PER (予想)32.0倍
PBR2.04倍2.96倍
ROE4.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

現在の投資論点は、急拡大する売上に対して利益が変動している点にあります。強気派は、DX需要の追い風とIBM製品の需要増を背景に、売上の成長が続けばいずれ利益率も改善すると見ています。一方、弱気派は、高い成長にもかかわらず営業利益率が10%から5%へ低下したことを問題視し、人員増や原価高騰が続けば利益成長が遅れると懸念しています。さらに、PERが約149倍と割高な水準にあるため、成長鈍化が株価に大きく響く可能性を指摘しています。

プラスに働く材料7
  • 売上高の急拡大

    売上高は2022年の16億円から2025年には39億円へと2倍以上に成長しています。

  • DX需要の追い風

    企業のDX投資は継続しており、IBM製品を含むシステム構築需要は旺盛です。

  • AIプラットフォームの強化

    AI分野への需要拡大により、IBMのAI製品を扱う当社にも恩恵が期待できます。

  • 売上高が3期連続で二桁増収を達成2026年Q1影響

    2025/12期売上39億円、前期比34.5%増。2023/12期23億円から拡大。

  • 予想PER28.3倍と実績149倍から急改善決算発表後影響

    時価総額79億円÷予想PER28.3倍で来期利益約2.8億円。実績1億円から増益転換。

  • 営業利益率10.34%を再現できれば増益余地継続影響

    2024/12期の営業利益率10.34%。2025/12期は売上39億円に対し営業利益2億円。

  • 1年で44%下落しバリュエーション調整が進展不定影響

    株価2067円、1年間で44.44%下落。成長期待の反動が一巡した可能性。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下

    営業利益率は2024年の10.3%から2025年には5.1%へ低下しており、収益性が悪化しています。

  • 評価の高さ

    PERは約149倍と市場平均を大きく上回り、期待が先行しています。

  • 競争の激化

    ITサービス業界は競争が激しく、同業他社との差別化が難しい領域です。

  • 営業利益が3億円から2億円へ減益決算発表後影響

    2024/12期営業利益3億円→2025/12期2億円。営業利益率10.34%→5.13%に半減。

  • 純利益が3億円から1億円へ3分の1に決算発表後影響

    2025/12期純利益1億円、前期から2億円減。収益悪化が鮮明。

  • 無配当で株主への還元が薄い継続影響

    配当利回り0%。ROEも4.4%と資本効率は低い。

  • 実績PER149倍は依然極端な高評価不定影響

    2025/12期純利益1億円に対し時価総額79億円。来期回復でも割高感が残る。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
売上の成長が続くかどうかが、現在の高いPERを正当化できるかを判断する重要な指標です。
営業利益率
増収にもかかわらず利益率が低下しているため、改善するかどうかを確認します。
受注残高
将来の売上を占う先行指標であり、需要の持続性を確認するために重要です。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,162人。区分でいちばん多いのは個人・その他89.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.9%を占め、残る97.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他72.183.788.591.890.089.7
証券会社8.62.73.93.92.36.1
事業法人14.811.65.42.52.72.8
外国法人2.81.51.71.42.10.9
外国人個人0.10.30.30.10.20.4
金融機関1.60.20.30.12.70.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01篠田 庸介46.42
02水谷 量材3.12
03楽天証券株式会社共有口2.93
04疋田 正人1.31
05山崎 哲靖1.01
06BCホールディングス株式会社0.85
07今 秀信0.84
08野村證券株式会社0.83
09株式会社ROBOT PAYMENT0.83
10畠山 獎二0.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-18
    稲葉 雄一
    新規の大量保有報告
    11.27%
    -11.21pt
  • 2026-06-18
    稲葉 雄一
    新規の大量保有報告
    11.27%
  • 2026-06-18
    稲葉 雄一
    変更報告
    11.27%
    -11.21pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+100%、1株純資産は10期で−94%。直近期のROEは4.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2016年12月−41,3236,010
2017年12月4,77158,08713.2
2018年12月5334316.7
2019年12月6123330.1
2020年12月4520526.983.1
2021年12月72143.5159.3
2022年12月202348.643.7
2023年12月192557.7210.3
2024年12月7233424.581.8
2025年12月153464.4186.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/12期の役員報酬は総額103百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
篠田庸介代表取締役581,784,392
石澤直樹取締役 インテリジェント・テクノロジー事業本部本部長518,392
原島一隆取締役 管理本部 本部長5214,392
松崎神都取締役 経営企画本部 本部長508,323
疋田正人取締役 投資戦略本部本部長4850,323
西間木将矢取締役 ITインキュベーション事業本部本部長39323
稲葉雄一取締役58
柳沢貴志取締役58
佐藤幸恵取締役55
竹内道忠取締役(監査等委員)67
白川篤典取締役(監査等委員)59
大野雅樹取締役(監査等委員)59

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)63899215
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,981字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社(株式会社ヘッドウォータースコンサルティング、株式会社ヘッドウォータースプロフェッショナルズ、DATA IMPACT JOINT STOCK COMPANY、株式会社LogTech)の計5社で構成されております。連結子会社の事業内容については「4 関係会社の状況」に記載しております。 当社グループは、創業以来基軸として「エンジニアからビジネスパーソンへ」を掲げ事業を推進してまいりました。業務を通じて培った業務コンサルティングや様々な業種業態の企業に対して提供してきたシステム開発の経験、ノウハウをもとに、AI(※1)をはじめとする新技術で経営課題を解決する提案、開発、サービス化を行っていくことで、企業の発展に貢献することを志向しております。創業時にはエンジニアの派遣や受託開発を行うことでシステム開発や業務のノウハウを取得し、幅広い技術領域に対応できる経験を積みました。2014年からPepperをはじめとする人型ロボット向けのアプリケーション開発をスタートしました。さらにロボットの高機能化を実現すべくAIの研究及びロボットへの実装をスタートさせたことで、他社に先駆けてAIソリューション開発の知見を得ることができました。現在は幅広いシステム開発や、営業や客先常駐を通じて培ってきた業務コンサルティングの経験と、AIソリューション開発の経験を組み合わせ、顧客の経営課題を解決することが当社グループのAIソリューション事業になります。 AIを業務利用するためには、業務分析、データの活用・整備、回答精度の向上、実証実験、日々アップデートされていく技術の吸収にセキュリティをはじめとするシステム運用など幅広い知見と体制が必要なため、導入は簡単ではありません。顧客が思い描くAI導入後の姿と実際のAIで実現できる精度や機能的な限界にギャップが生じるほか、顧客が考えるAIの導入ポイントが必ずしも適切ではないといった事象が生じます。当社グループでは業務コンサルティングによって業務を整理することでAI導入、DX推進に対してしっかりと費用対効果を得られるか導入プランを提示して、顧客との認識齟齬が発生しないよう努めております。顧客のデジタル化が遅れている場合は、まずデジタルトランスフォーメーション(DX)を計画的に行うことで、属人化を排除し省人化を進めます。企業内にあるノウハウをデータ化して、活用できるデータを正しく蓄積することがDX推進とその後のAI導入に対して重要なポイントとなります。また、AIを使用するためには、IoT(※2)のデバイス(※3)からデータを収集したり、WebシステムにAIを組み込んだりと、多岐にわたる周辺技術への理解も必要になります。新しい技術はどんどん生み出されており技術情報のアップデートも必要不可欠のものとなっています。当社グループは、さまざまな新技術のノウハウを持ったうえで伴走型の支援を重視しており、顧客と共にオンサイトで発生する課題に対応することで、顧客事業の成功に向けて貢献しております。 当社グループが提供するAIソリューション事業は、以下の事業サービスに記載の通りです。 なお、当社グループは「AIソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 (1) 事業サービス 当社グループが提供するAIソリューション事業は、X-Tech FDE(※4)を中心にAIデータプラットフォームをベースとした顧客伴走型の事業となっております。企業の経営課題に対してAIやDXを問わず、コンサルティング領域となる企画・提案などの上流工程からAIエージェントの実装・運用、データ基盤となるプラットフォーム基盤の構築やプロダクトまでシステムのライフサイクルに対して一気通貫でソリューションを提供するインテグレーションサービスとなります。インテグレーションサービスは、以下の3つのサービス区分に分類しております。 ① インテグレーションサービス a.AIインテグレーションサービス AIインテグレーションサービスとは、AI技術の導入に向けて顧客の業務・ビジネスに合わせて大きく3つ(「AIコンサルによる企画・提案」「AIエージェントの実装・運用」「AIデータプラットフォーム」)に分かれた工程をワンストップで行うサービスです。最初に行われる「AIコンサルによる企画・提案」では、AIコンサルタントが顧客の業務を分析して、AIの最適な活用部分を抽出します。AIの導入が効果的であるか、デジタル化(DX化)施策を先に行うべきかなど、顧客から業務をヒアリングする中で必要な施策を提案いたします。顧客がAIエージェントをはじめとする新技術に対する理解が浅い場合には、ワークショップを通じて技術の理解を深め、ハッカソンで顧客業務とAI利用の案だしを行ってもらうことでAIに対する理解を深めるだけでなく、過度な期待に対する期待値コントロールを行います。次に行う「AIエージェントの実装・運用」では、実証実験をいくつかの機能単位に分けて、顧客とAI導入後の利用イメージやAIの精度について機能単位で確認した後、本番実装から運用までの一連の業務を遂行します。アジャイル開発(※5)によるAI駆動開発(※6)を行うことで高速開発を実現し、利用イメージに違いが発生する場合や精度が十分でない場合は、別の施策によって何度も「実証実験」を繰り返し、顧客とともに十分に業務で利用できるところまで精度向上に努めます。業務に十分耐えうる状態を確認した後に、本番実装や運用を支援しますが、AIははじめとする新技術は常に技術が更新されるため、セキュリティ上の問題や技術のアップデートなど運用業務の中で継続的な支援を行います。「AIデータプラットフォーム」は、既存システムで溜まったデータを整備・活用するためのプラットフォーム化や作成したAIエージェントをプラットフォームに格納して管理するための基盤として活用しております。 また、当社グループはAIを業務で活用するために必要な業務ノウハウや業務システムの開発経験を幅広く積んでおります。業界に特化した形でAIのアルゴリズムを提供したり、月額課金型のAIサービスを提供している会社が増えたりとしておりますが、それだけでは業務の利用に完全に対応できるとは言えません。 当社グループは、「X-Tech FDE」と言う形で顧客と一緒に現場で業務知識を蓄えながら、先端技術をはじめとするさまざまな技術を課題に合わせて組み合わせることで、先端技術の社会実装を支援しております。例えば、顧客が所有するデータをAIに学習させることで、高度な予測機能やリコメンド機能を顧客のサービスに付加したり、スマートスピーカーやドローンにAIを組み込む事で高度な作業を人の代わりに行わせたりと、顧客の事業にあわせて、AIの学習モデルはもとよりAIと連携する管理画面やWEBアプリケーションなどの周辺システムについても開発を行います。AIのアルゴリズム自体はMicrosoftやGoogleの様なAIプラットフォーマーが提供するサービスを活用することで開発期間やコストを抑え、顧客の要望に沿ってカスタマイズ開発を行います。 当社グループは公開されている既存技術や、当社グループが過去に生成した学習モデルなどを組み合わせて開発するため、顧客の業種範囲に関わらず広い分野でサービス提供が可能です。 b.DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス 当社グループは顧客企業のIT化を支援し、企業のデジタル化を推進しております。顧客企業のAI化に向けたファーストステップとして、業務やサービスをアナログからデジタルへ移行していくための対応や、オンプレミスからクラウドサービスへのシステム移行なども行っております。 今後国内企業が高い成長を目指すには、中堅・中小企業を含む各企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)は必須と考えられております。社会的な課題となっている生産労働人口の減少もあり、業務はより効率化を求められ、自動化やデータ連携、効率化に伴うソリューション提供の需要は増していく一方となっております。AI活用も普及期に入り、デジタルトランスフォーメーション(DX)からAI化への流れも加速するものと考えております。 当社グループは顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)をワンストップで支援しております。部分的なデジタル化ではなく、顧客の業務全体に対するデジタル化を目指し、計画的にシステムの開発・導入やデータの蓄積を行います。業務分析をはじめ、デジタルトランスフォーメーション計画の策定、システム開発、AI活用を見越したデータの蓄積及び解析、これらのサービスを顧客の必要に応じて提供しております。 c.プロダクトサービス 当社グループが有するAIプロダクト「SyncLect」(※7)は汎用的に利用される機能をライブラリ化することで顧客に提供、もしくはカスタマイズすることによって顧客の経営課題を解決するサービスです。 当社グループはAIソリューションの開発を短納期、低コストで行うためのAIプラットフォーム「SyncLect」を有しております。システム開発時に「SyncLect」を通して提供したAIの機能は、実装後にライセンス提供することもでき月額課金の安定した収益基盤となるサービスとして注力しております。加えて、ほぼすべての開発業務でクラウド開発を行っていることで、クラウド利用料が発生するため、クラウド利用による売上をプロダクトサービスとして計上しております。 ※1 AI(Artificial Intelligence 人工知能)とは、人工的にコンピュータ上等で人間と同様の知能を実現させようとする試み、あるいはその一連の基礎技術をいいます。 ※2 IoT(Internet of Things)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけでなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みをいいます。 ※3 デバイスとは、情報端末機のことをいいます。 ※4 X-Tech FDE(X-Tech Forward Deploy Engineering クロステック エフ・デー・イー)とは、エンジニアが顧客の業務現場に近い位置で協働し、顧客課題の把握からシステム設計、実装、運用定着までをさまざまな技術を組み合わせて一体的に支援するヘッドウォータース独自の開発手法のことをいいます。 ※5 アジャイル開発とは、短期間の開発サイクルを反復しながら、顧客や利用部門からのフィードバックを継続的に反映し、機能改善や追加を段階的に行う開発手法のことをいいます。 ※6 AI駆動開発とは、AIを活用して、要件整理、設計支援、コード生成、テスト及び改善提案等の開発プロセスを効率化・高度化する開発手法をいいます。開発生産性の向上、及び品質の安定化を図ることを目的としております。 ※7 SyncLectとは、当社のAIソリューション開発用の社内向けプラットフォームです。SyncLectを活用することで、AIと各種デバイスを連動させ、WebシステムやスマートフォンアプリにAI機能を簡単に組み込むことが可能です。AmazonやMicrosoftなどがクラウド上で提供しているAIの機能を評価し、適切なものをスイッチングして顧客に提供する機能もあります。このプラットフォームを活用することで、コストと工期の削減が可能になります。 (2) 事業の特徴 当社グループのAIソリューション事業の特徴は下記の通りです。 ① 「X-Tech FDE」による顧客伴走型のAI社会実装 当社グループが提供するAIソリューション事業は、技術を持ったエンジニアが現場に赴き、業務のプロである顧客担当者と協働することで業務ノウハウを身に着け、同時にさまざまな業務上の課題を理解します。技術とビジネスを現場で融合することで、横断的かつ実用的なシステム提供を特徴としております。 日々、クラウドプラットフォーマーから提供されるクラウドサービスはアップデートを繰り返しております。それらのサービス・技術を複合的に組み合わせることで、AIデータプラットフォーム上にデータが溜めることで、精度の高さや将来のAI化に向けたプラットフォーム作りを特徴としております。 ②   生産性向上を実現するワンストップのAI導入支援 AIソリューション事業の提供に際しては、AIによって何を解決するか顧客と共通認識を持つことが全ての始まりになります。そのためには顧客事業の業務分析やデジタル環境分析を行うことで当該顧客の業務を理解し、適切な課題抽出を行うことが重要です。当社グループはAIコンサルティングチームを有しており、顧客の状況に合わせて、経営全般に関わるDXロードマップを作成するケースや、「HWS Agent Camp」(※1)というハッカソンと超高速AIエージェント開発体現プログラムをセットにしたサービス提供によって、適切なAIの選択や導入に関するイメージの共有を行うケースがあります。 DXのロードマップを作成する場合は、顧客業務を分析・把握した後に課題・改善点の抽出を行い、理想的な業務フローを検討します。具体的には、属人化の排除、業務効率の向上、AI導入を目論んだデータの蓄積などの施策を計画します。 AIの導入計画を支援する場合は、顧客の有するデータがAIエージェントの利用に適しているか、どの様なAIやサービスを使用し組み合わせることが適切か、実証実験から実業務に組み込み稼働させるまでにどの程度の期間とコストがかかるかの概要を計画します。また、当社グループでは実証実験の数値的なレポートを顧客に提出するだけではなく、実際に顧客自身がAIを触って検証できる状態にして納品するため、AI導入へのイメージを顧客と共有することが可能です。 AIの実装・運用においては、実証実験から始まり、AI駆動開発やAIデータプラットフォームの構築、X-Tech FDEの活用により、カスタマーサクセスという形で顧客に伴走しながら、AIを利用したシステムがエコシステムとして循環型の開発プロセスが特徴となります。 当社グループでは、創業期よりビジネスを意識した事業展開やエンジニアに対する教育を行っておりました。当社グループのエンジニアは技術に長けているだけではなく、技術をどのようにビジネスに役立てるかを考えることができ、顧客が望んでいる成果を達成するために、どのような施策が必要かを提案できることができます。上流工程のコンサルティング領域から、現場伴走型の実装・運用までのこのプロセスをワンストップで提供できることが、当社グループの特徴の一つになっております。 当社グループにおけるAI導入のプロセスは、下記の通りです。 〔事業系統図〕 当社グループの事業系統図は、次の通りであります。 ※1 HWS Agent Camp(ヘッドウォータース エージェント キャンプ)とは、生成AI技術の活用・内製化を目指す企業向けに、当社グループが専門家による伴走型ハッカソンを提供し、豊富な実績に基づくノウハウと環境をワンストップで提供することで、短期間にAIエージェントの実装スキル獲得を支援するサービスをいいます。 (3) 経営戦略 当社グループは、顧客の事業を変革し成長させるコアの技術をAIと定めて、あらゆる企業に対してワンストップでAIソリューションの提供を行っております。多くの企業にAIを活用したソリューションを使ってもらうためには、使いやすく、適切な金額でAI機能を提供することが必要となります。 また、当社グループは長期的に利用されるAI活用を目的として、そのファーストステップとなる顧客各社のデジタルトランスフォーメーションを支援いたします。 これらの事業を推進する当社グループの取り組みは、以下の3つとなります。 ① 営業戦略 当社グループでは、営業戦略の1つとしてアライアンス戦略を実施しております。アライアンスを組む会社間で「共同営業×共同マーケティング×共同ソリューション」を行ってお互いの強みを活かしあうことで、各社が持つ顧客に対して自社だけではできなかったソリューションの提案を行うことが可能となっております。新規の顧客開拓においてもアライアンス先の営業リソースを活用できる一方、当社グループはアライアンス先や顧客に対して新技術を利用したシステムの企画力・提案力に加えて、開発力まで一気通貫でソリューションを提供しております。 その他、当社グループでは案件実績や事例をIR活動の中で積極的に公開しており、新技術を利用したサービス化もコーポレートサイトを通じて公開しております。これらのSEO(※1)対策を行うことでwebマーケティングによるプル型営業(※2)が実行できており、営業工数を大幅に削減しております。削減できた工数を利用して企画作成を行うことで競合他社を上回る提案力を実現しております。 ② 技術的優位性 最新の技術やデバイスの研究開発を継続的に行っております。様々なAIを簡単に使うためにマルチAIプラットフォーム「SyncLect」を構築し短納期、高利益によるAI提供を実現しております。また豊富なロボット・アプリケーション開発の経験に基づいた、IoTデバイス、マルチクラウド(※3)、マルチAI(※4)を複合的に組み合わせたソリューション開発を目的とした研究開発にも取り組んでおります。 ③ 人材育成 当社グループでは、様々な技術に習熟したITエンジニアに対しOJT及びOFFJTによるAI研修を行うことでAIエンジニアの育成に取り組んでおります。AIの知識だけではなく、顧客の業務や周辺技術の知識をベースに持つAIエンジニアを育成することで、他社が真似のできない顧客に寄り添ったAIソリューションの提供を実現します。 以上の活動から競争優位性を確保し、業績の最大化を目指すと共に、顧客に対して高付加価値なAIソリューションの提供を実現いたします。 ※1 SEO(Search Engine Optimizationの略)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからWebサイトに訪れる人を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策のことをいいます。特定のキーワードによる検索結果で、自分のWebサイトを検索ページの上位に表示させることで、アクセス数を伸ばすことを目的とします。 ※2 プル型営業とは、製品・サービスに対して顧客が自発的に興味を持ち資料請求や問いあわせなどの行動を喚起する営業スタイルのことをいいます。対義語となるプッシュ営業は、逆に製品・サービスを売りたい会社から顧客に対して営業を仕掛けるスタイルを指します。 ※3  マルチクラウドとは、AWS(Amazon Web Service)やMicrosoft Azure、GCP(Google Cloud Platform)などの複数のクラウドサービスを組み合わせて利用することをいいます。 ※4 マルチAIとは、複数のAIエンジンを組み合わせて利用することをいいます。
経営方針・対処すべき課題2,957字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、「新技術の社会実装を通じて世界を変革する」ことをミッションに掲げております。 創業以来、AI、データ活用、生成AI・AIエージェントをはじめとする先端技術をいち早く捉え、それらを実用的な形で企業活動や社会に実装することにより成長してまいりました。技術革新のスピードが加速する中においても、単なる技術開発や研究にとどまることなく、社会課題や企業課題の解決につながる形で価値を創出することを基本方針としております。また、技術とビジネスの双方を理解し、事業創造や課題解決を担うビジネスエンジニアの育成・輩出を通じて、新技術の社会実装を推進するとともに、持続的な成長と企業価値の向上を目指しております。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループにおいては、受注生産方式による売上計上が中心であるため、生産性を向上させ、効果的に外注の協力を得ること、安価かつパフォーマンスの高いサービスを仕入れることにより原価を抑えつつ、売上高を上げていくことが重要になってきます。そのため、売上総利益率が重要な経営指針になると認識し、これを最も重要な指標として位置付けております。 (3) 経営環境 当社グループの主軸事業分野である情報通信産業は、生成AIのような新しい技術が加速度的に進化しており、特にAIに関する分野は大きな成長が見込まれる状況にあります。 株式会社富士キメラ総研が実施した国内AIビジネス市場の調査によると、2024年度の国内AIビジネス市場は1兆6,080億円となる見通しで、年平均9.3%の成長によって2027年度に1兆9,357億円まで拡大すると予測されております。国内AIビジネス市場は、3つの市場(AIプラットフォーム市場、AIアプリケーション市場、AIサービス市場)に分類されており、いずれの市場でも今後拡大見込みとなっております。 少子高齢化による労働人口の減少は、各企業にデジタル化・AI化の導入に向けたトリガーともなっており、企業はさらなる成長のため、経済状況が不透明な中であっても業界によってAI投資を優先的に行い、将来に向けた準備へいち早く取り組んでおります。当社グループがターゲットとするAIサービス市場は年平均8.9%の成長を予測、2027年度には1兆428億円と予測されております。また同様にターゲットとなるAIプラットフォーム市場も年平均10.1%の成長が予測され、2027年度には6,723億円と高い成長ポテンシャルを示しております。 (4) 対処すべき課題 当社グループは、以下の事項を対処すべき主要課題と捉えております。 ① 先端技術の業務フィットに対する課題 AI技術の急速な進歩により、近年AI市場の規模拡大は著しいものがあります。進化を続けるIT技術を積極的に活用し、いかに現場で利用できる形へフィットさせることができるかが、AIソリューション事業の重要な成功の鍵と考えております。技術だけが先行しても、実際の業務で活用されないとAIは研究開発分野の1つでしかありません。 そのような環境の中で、顧客がAIに抱く期待値と技術的な限界のギャップが現場の大きな課題となっております。そのギャップを既存の技術や運用方法、アーキテクトなどで埋め合わせながら、顧客と併走して事業課題に取り組むことで、当社の顧客事業に対する理解と顧客のIT技術に対する理解を双方で行い、その結果が顧客の進めるデジタル化や内製化に繋がっております。 当社グループは常に最新の技術にアンテナを張りながら検証を行い、その業務用途を構想することで、どのような業種・業態に対して、どのような技術の活用方法があるかを探求しております。この技術のキャッチアップ力と柔軟な思考力、適用力が当社の強みであると考えております。重点分野は、「生成AI」を最重要分野と捉え、その他、画像認識、自然言語解析、機械学習などによる「マルチモーダルAI」、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(混合現実)などの「XRソリューション開発」となります。 ② LTV(Life Time Value)と収益性の向上 当社グループが展開するAIソリューション事業は、年間で30%前後の新規顧客を毎年獲得できている一方で、新しい技術に取り組むため一定のリスクを織り込みながら案件を実施しております。その結果、収益性の低い案件が一定数発生する可能性や、案件が単発で終わってLTVが向上しないといった課題が顕在化しております。近年推し進めているロイヤルクライアント化によって顧客の最適化を行い、顧客に寄り添ったプロジェクト進行を行うことで顧客満足度を上げて顧客の離反を防ぎLTVの向上へ繋げるよう努めております。 また、フロー型ビジネスが売上の大半を占めており、エンジニア単価や契約条件が収益に大きな影響を与えます。当社の強みを付加価値として単価にしっかりと跳ね返し、案件管理の徹底によって効率化を計ることで、収益の向上を図ってまいります。 ③ 優秀な人材の確保・育成 当社グループは、今後も事業を永続的に行っていくためには、新卒採用、キャリア採用において優秀な人材を確保し、育成することが重要な課題であると認識しております。人材の定着率を上げるために福利厚生制度の見直しや給与制度の改善を行い、併せて採用人材の戦力化と先端技術の習得に向けたリスキリングなどの人材開発に注力しております。日本国内においては生産年齢人口の減少問題は社会課題となっており、グローバル化への対応も鑑みて海外エンジニアについても同様に優秀な人材の確保と育成に力を注いでまいります。 当社従業員のみならずパートナー企業についても常に新規の協力会社を開拓しながら、既存の協力会社との協力体制も強化して、優秀なパートナーの安定的な調達を図ってまいります。 ④ コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制の強化 当社グループは、永続的に事業を展開し企業価値を高めるために、強固な内部管理体制の構築が重要な課題であると認識しております。当社グループでは、内部統制の実効性向上に向けた環境・体制を整備し、会計監査人や顧問弁護士といった外部専門機関と連携を取り、コーポレート・ガバナンスの充実に繋げていくよう内部管理体制の強化に努めてまいります。 ⑤ M&A後の事業統合(PMI)における円滑な推進 当社グループは、事業ポートフォリオの拡充や提供価値の高度化を図る手段の一つとして、M&Aや資本業務提携の活用が重要であると認識しております。その際、買収・提携の実行にとどまらず、グループ全体としての戦略やビジネスモデルとの整合を図りつつ、経営方針、組織文化、人事制度、業務プロセス及びシステム等を適切に統合し、シナジーを着実に発現させることが重要な課題であります。
事業等のリスク3,181字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、当社グループの事業等に関するリスクを網羅するものではございません。 (1) 事業環境に関するリスク (経済、市場の動向について) 当社グループのAIソリューション事業は、企業を主要顧客としております。従って、国内の景気及び顧客企業のシステム関連の設備投資動向が悪化した場合には、当社グループの事業展開、財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (競合、価格競争等について) 当社グループの属するAI関連の業界は、AIの普及による新規参入や他社との製品の差別化競争、価格競争が激化することが想定されます。当社グループでは当業界での知名度を上げ、実績等を積み重ねることにより製品の差別化競争や価格競争に勝てるよう対応を講じておりますが、想定した単価で契約ができない場合は、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスク (開発工数の増加について) 当社グループが、システム開発を請け負う場合、仕様の大幅な変更、不具合の発生等、当初想定通りの品質が確保できない場合など、予期し得ない事由の発生等により開発工数が増加することで、当初グループの納入予定日が変更となり、開発工数増加による採算性悪化や、売上及び利益の計上が翌四半期あるいは翌事業年度に期ずれする可能性があります。そのような採算性の悪化や期ずれが発生した場合、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (技術革新への対応について) 当社グループの事業領域であるAI関連の業界は、全世界で研究開発が進んでおり、技術革新の速度が極めて速いという特徴があります。当社グループはそうした技術革新に対応できる体制づくりに努めておりますが、今後において技術革新のスピードに対応できない場合、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (外注先について) 当社グループにおけるシステム開発業務等については、人材の確保、開発業務の効率化、顧客要請への迅速な対応等を目的として、業務の一部について外注先への外部委託を活用しております。現時点では優秀な外注先との良好な連携体制を維持しており、今後も外注先の確保、及びその連携体制の強化を積極的に推進していく方針ではありますが、外注先から十分な人材を確保できない場合には、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (情報システムのトラブルについて) 当社グループは社内システムの大部分をクラウドサービスにすることで、システムに必要なメンテナンスや故障対応を外部に委託しております。データのバックアップ、故障発生時のデータ保全、システムの可用性などクラウドサービスで定義されたSLA(Service Level Agreement)を確認して、障害発生時にも当社グループの業務がいち早く復旧できるよう備えております。 通常の通信回線とは別に副回線による冗長化も施しておりますが、大規模な地震や火災等の災害、コンピュータウイルス、電力供給の停止、通信障害等によるシステムトラブルが生じた場合、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 組織体制に関するリスク (人材の確保と育成について) 当社グループの基幹事業であるシステム開発は、知的労働集約型の業務であり、一定水準以上の専門技術や知識を有する技術者やそれを販売する営業部員の確保と育成並びに当社グループへの定着が重要であると認識しております。また、管理部門の人員についても、会社の重要な業務を担う部門であるため、人材の確保と定着が重要であると認識しております。現在、採用の強化や社内での教育の実施、福利厚生の充実など離職防止策の導入を実施しておりますが、当社グループが必要とする人材が十分に確保できない場合には、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (情報管理体制について) 当社グループは、顧客の秘密情報及び顧客が保有する個人情報を知りうる場合があることから、当該情報を漏えいするリスクがあります。当社グループはISO/IEC27001を取得するとともに、情報管理体制を構築し、情報管理の徹底を図っております。しかしながら、人為的ミス等により知り得た情報が漏えいした場合には、当社グループの社会的信用の失墜等により、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法的規制及び知的財産等に関するリスク (法的規制等について) 当社グループは、事業者との間で業務委託契約を締結し、業務を委任しておりますが、「中小受託取引適正化法」(取適法)が適用される場合があります。 当社グループは、法令を遵守し事業運営を行っておりますが、運用の不備等により法令義務違反が発生した場合には、当社グループの社会的信用の失墜等により、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (知的財産権について) 当社グループでは、第三者の知的財産権を侵害しないよう努めておりますが、当社グループが認識していない第三者の知的財産権が既に成立している可能性や、使用しているフリーソフトウエアが第三者の知的財産権を侵害している可能性などから、当社グループによる第三者の知的財産権の侵害が生じる可能性があり、その第三者より、損害賠償請求、使用差止請求及びロイヤリティの支払い請求等が発生した場合には、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 継続企業の前提に関する重要事象等 (継続企業の前提に関する重要事象等について) 当社グループでは、当連結会計年度末において、流動比率が63.4%となり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況を識別しておりますが、その主な原因は関係会社株式取得のための短期借入金1,900,000千円によるものであります。この短期借入金については、金融機関から借入の際に、1年後に長期借入金に借り換えをする前提で借入をしたものであるため、継続企業の前提に重要な不確実性はないと認識しております。しかしながら、この借り換えの前提は契約締結等確実に借り換えが約束されているものではないため、借り換えができなかった場合には、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) その他 (新株予約権について) 当社グループは、当社グループの役職員に対してインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。本書提出日現在におけるストック・オプションは443個(354,400株)であり、発行済株式数の9.2%に相当します。これらストック・オプションが行使された場合、新株式が発行され、株式価値が希薄化する可能性があります。 (訴訟等について) 当社グループは、その事業活動の遂行過程において、取引先により提起される訴訟その他の法的手続きの当事者となるリスクを有しております。これらの手続きは結果の予測が困難であり、多額の費用が必要となったり、事業活動に影響を及ぼしたりする可能性があります。さらに、これらの手続きにおいて当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの財政状況及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,226字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)における日本の経済は、米国が保護主義的な通商政策を公表したことを契機に、国内企業において輸出価格の見直しや原価の抑制、サプライチェーンの再構築といった動きが進んでまいりました。この影響により、当社グループが属するIT産業においても、開発・投資案件の中止や延期が一部でみられました。また、物価水準の高止まりに加え、日銀による金利政策の動向や、世界的な資源・原材料価格の上昇、地政学的リスクの高まりなどにより、企業の投資判断は慎重さを増している状況にあります。これらを背景に、国内景気の先行きは依然として不透明な状況となっております。 このような経済環境の中、当社グループが属するIT業界は、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)などの技術革新により、急速な成長を続けております。とりわけ生成AIを基盤としたAIエージェントの登場・進化は、生産年齢人口の減少をはじめとする社会課題だけでなく、新たなビジネスモデルの創出やイノベーションの促進に大きく貢献しております。 当社グループの事業領域においては、生成AI技術の進展を背景に、マルチモーダル処理を活用したAIエージェント関連技術が顕著に進歩しております。これに伴い、処理速度、精度及びコスト面の改善が進んだ関連サービスが相次いで登場いたしました。一方で、企業が保有する大規模データとAIエージェント技術をどのように業務運用や経営判断へ結び付け、実効性のある成果につなげていくかについては、依然として解決すべき課題として認識しております。 上場以来推進しているアライアンス戦略においては、顧客のエンタープライズ化が順調に進んでおり、年商1兆円以上の規模を有する企業を主要な顧客層として位置付ける中で、当該顧客数は堅調に増加しております。また、生成AIからAIエージェントへとトレンドが変化する中、アライアンス先の拡充と、当社グループの成長に合わせた組織化が進んだことで、市場ニーズへの対応力がいっそう高まっております。 前連結会計年度に続き資本業務提携を行うとともに、事業拡大に向けた重点投資を選択的に実施し、将来の成長に向けた体制を強化した1年となりました。 当連結会計年度では、デリバティブ評価損による営業外損益が発生しております。このデリバティブ取引については、資本業務提携に伴う株式取得の一環として行われたものであり、投機的取引に該当するものではありません。 当社グループは、AIソリューション事業を以下の3つのサービス区分に分けて事業を推進しております。 AIインテグレーションサービス: AIエージェント、AI駆動開発、データプラットフォーム 開発、フィジカルAIなどコンサルティング・開発案件 DXサービス: Azureクラウド開発、アプリ開発、DXコンサルティング、ローコード開発など プロダクトサービス: 自社サービス、クラウド利用料などのライセンス・販売代理店モデル これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下の通りとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ2,049,483千円増加し、3,849,872千円となりました。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ1,968,380千円増加し、2,496,173千円となりました。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ81,103千円増加し、1,353,699千円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度末の売上高は3,900,040千円(前年同期比34.2%増)、営業利益は229,250千円(前年同期比25.6%減)、経常利益は128,516千円(前年同期比64.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は57,656千円(前年同期比78.9%減)となりました。また、重要な経営指針と位置付けている売上総利益率は、42.2%の目標値に対し、44.4%(前連結会計年度42.7%)となりました。 <AIソリューション事業を構成するサービスライン> 当社グループでは、AIエージェントをはじめとする新技術を積極的にキャッチアップして実業務で使われるサービス、ソリューションを展開しております。アライアンス戦略のパートナーから紹介された顧客に対してハンズオンワークを実施することで顧客へ伴走型の開発支援を提供しております。長年取り組んできた伴走型の開発支援が、近年FDE(フォワード・デプロイ・エンジニアリング)という形で表現されるようになり、当社においては、さらに様々な技術を掛け合わせて顧客へ伴走支援を行う「X-Tech FDE」を独自に推進しております。当社グループメンバーが新技術の活用(オンボーディング)を進めることで現場ニーズの拾い上げと各顧客から得たノウハウを相互に共有して、顧客の内製化やDX化を支援しております。 当連結会計年度は、AIエージェント案件が大半を占めており、AIによるワークフロー化(Agentic Workflow)案件やデータ活用を目的としたデータプラットフォーム案件、RAG精度向上案件などに分類されます。 このような案件の企画・提案といったコンサルティング領域から、その設計や顧客が提供するユーザーインターフェースの開発まで一貫したサービスを提供できる企業は非常に限られております。当社グループでは、これに内製化支援も含めた顧客伴走型のプロジェクト推進(ハンズオンワーク)を実践することで顧客深耕を図り、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の増加に繋げております。当連結会計年度におきましては、生成AI案件の売上拡大によってAIインテグレーションサービス売上高は2,626,396千円(前年同期比80.9%増)となりました。 [DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス] <DXサービス> 当社グループのDXサービス案件では、Microsoft Azureを中心としたクラウドサービスのプラットフォーム開発やモダナイゼーション、マイグレーションと呼ばれる古いシステムを先進的な技術・手法に更新・改善する案件、企業のDX化に向けたコンサルティング及び支援業務、Microsoft Power Platformに代表されるローコードツールを活用した内製化支援を行っております。 当連結会計年度におきましては、複数年にわたって実施される大型案件が進捗しております。一方で、DXサービス案件においてもAIの活用が徐々に浸透しており、DXサービスの売上からAIインテグレーションサービスへの売上へと移行が進んでおります。その結果、DXサービス売上高は1,167,263千円(前年同期比11.0%減)となりました。 <プロダクトサービス> プロダクトサービスは、人月に頼らない2つの収益モデルを軸としております。 自社サービスモデル:自社サービス「SyncLect」の初期導入費+月額ライセンス費 他社サービスモデル:クラウドサービス利用料(月額回収)やIoT機器の仕入れ販売による販売代理店 当連結会計年度におきましては、生成AI活用プラットフォーム「SyncLect Generative AI」を軸にサービス開発を進めております。モビリティAI基盤案件のほかにAIカメラに代表されるエッジAIのライセンス型ビジネスモデル案件などが売上を構成し、さらにAzureクラウドをベースとした開発によってクラウド利用料が増加したことから、プロダクトサービス売上高は106,380千円(前年同期比25.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ、218,088千円減少し、625,145千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、38,713千円(前連結会計年度は144,409千円の獲得)となりました。 主な要因は、税金等調整前当期純利益128,421千円、減価償却費27,468千円、仕入債務の増加47,603千円、持分法による投資損益の増加40,637千円、未払費用の増加65,355千円、デリバティブ評価損58,597千円があったものの、売上債権及び契約資産の増加231,774千円、法人税等の支払額148,923千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、2,094,641千円(前連結会計年度は210,970千円の支出)となりました。 主な要因は、有形固定資産の取得による支出21,928千円、関係会社株式の取得による支出1,910,146千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、1,914,022千円(前連結会計年度は10,250千円の獲得)となりました。 主な要因は、短期借入金の増加1,900,000千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループは、生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) AIソリューション事業   3,918,336   130.2   524,673   103.6 (注)当社グループは、AIソリューション事業の単一セグメントであります。 c.売上実績 当連結会計年度における売上実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   売上高(千円)   前年同期比(%) AIソリューション事業   3,900,040   134.2 (注) 当社グループは、AIソリューション事業の単一セグメントであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要とされております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。しかしながら実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 b.経営成績等 (売上高) 当連結会計年度の売上高は3,900,040千円となり、前連結会計年度に比べ994,059千円増加いたしました。主な変動要因については、本書「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況」に記載の通りであります。 (売上原価・売上総利益・売上総利益率) 当連結会計年度の売上原価は2,167,305千円となり、前連結会計年度に比べ501,397千円増加いたしました。この主な内訳は、売上高が増加したことによるものであります。 この結果、売上総利益は1,732,735千円となり、前連結会計年度に比べ492,661千円増加となりました。 また、重要な経営指針と位置付けている売上総利益率は、44.4%となりました。 (販売費及び一般管理費・営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は1,503,484千円となり、前連結会計年度に比べ571,365千円増加いたしました。この主な内訳は、従業員の増加による人件費及び教育に係る費用等の増加によるものであります。 この結果、営業利益は229,250千円となり、前連結会計年度に比べ78,703千円減少しました。 (営業外損益・経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は主として助成金収入により15,480千円となり、前連結会計年度に比べ39,124千円減少いたしました。営業外費用は116,215千円となり、前連結会計年度に比べ116,088千円の増加となりました。 この結果、経常利益は128,516千円となり、前連結会計年度に比べ233,916千円減少しました。 (特別損益、法人税等、当期純利益) 当連結会計年度において、特別利益は発生しませんでした。特別損失は94千円となり、前連結会計年度に比べ94千円増加となりました。その結果、税金等調整前当期純利益は128,421千円となり、前連結会計年度に比べ234,010千円減少しました。 また、法人税、住民税及び事業税は、33,126千円となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は57,656千円となり、前連結会計年度に比べ215,131千円減少しました。 c.財政状態 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、3,849,872千円となり、前連結会計年度末と比較して2,049,483千円の増加となりました。 流動資産は1,580,604千円となり、前連結会計年度末と比較して120,791千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が218,088千円減少したものの、売掛金及び契約資産が265,799千円、仕掛品が13,393千円、前渡金が30,250千円、前払費用が6,827千円増加したことによるものであります。固定資産は前連結会計年度末と比較して1,928,691千円増加し、2,269,268千円となりました。主な要因は、のれんが154,603千円、関係会社株式が1,870,609千円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は2,496,173千円となり、前連結会計年度末と比較して1,968,380千円の増加となりました。これは主に、未払法人税等が95,453千円減少したものの、買掛金が51,934千円、短期借入金が1,900,000千円、未払金が23,022千円、未払費用が83,121千円増加したことによるものであります。 なお、当連結会計年度において、流動比率が63.4%となり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況を識別しておりますが、その主な原因は関係会社株式取得のために短期借入金1,900,000千円によるものであります。この短期借入金については、金融機関から借入の際に、1年後に長期借入金に借り換えをする前提で借入をしたものであるため、継続企業の前提に重要な不確実性はないと認識しております。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,353,699千円となり、前連結会計年度末と比較し81,103千円の増加となりました。これは主に、資本金が11,548千円、資本剰余金が11,548千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が57,656千円増加したことによるものです。 d.キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 e.資本の財源及び資金の流動性 主な資金需要は、労務費、経費並びに販売費及び一般管理費等の運転資金となります。これらにつきましては、基本的に営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金で対応していくこととしております。 f.経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通り認識しており、これらのリスクについては発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 g.経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループが今後業容を拡大し、より高品質なサービスを継続提供していくためには、経営者は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していく必要があると認識しております。それらの課題に対応するため、経営者は常に市場におけるニーズや事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を認識した上で、当社グループの経営資源を最適に配分し、最適な解決策を実施していく方針であります。

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出典

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