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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ブレインズテクノロジー

4075 · Growth · 情報・通信業

AIを企業に実装するソフトウェア会社。異常検知と企業内検索の2製品で、製造業を中心にDXを支援する。

概要

ブレインズテクノロジーは2008年設立のエンタープライズAIソフトウェア企業である。主力製品は異常検知AIプラットフォーム「Impulse」と企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」で、製造業・建設業・IT業を中心に導入されている。2025年7月期の売上高は約13億円、従業員73名。

サブスクリプションと買取の併用で収益を積み上げるビジネスモデル

同社の収益はソフトウェア売上と作業売上から成る。ソフトウェア売上はサブスクリプション利用料と買取モデルのライセンス料・保守料で構成され、2025年7月期には売上全体の66%を占めた。うち継続的なストック売上は37%である。ライセンス販売本数は2025年7月期末で584本に達し、2022年7月期からの年平均成長率は16%である。このように労働集約型ではない収益基盤を拡大している。

製造業を中心とした大企業顧客と3業界への集中

2025年7月期のソフトウェア利用顧客の業界構成は、製造業、情報通信業、電気・ガス・熱供給・水道業の3業界で売上の大部分を占める。特にものづくり分野でのデジタル変革ニーズが高い。顧客規模別では大企業が半数近くを占め、データ取得やシステム接続の準備が整った企業での利用が多い。同社は今後、中小企業や新産業への展開を計画している。

単一セグメントながら2本の製品軸で事業を展開

同社はエンタープライズAIソフトウェア事業の単一セグメントであるが、提供サービスは異常検知ソリューション「Impulse」と企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」、そして生成AIチャット「Chat EI」の3本で構成される。「Impulse」はAI分析の一連プロセスをサポートするオールインワンプラットフォームであり、「Neuron Enterprise Search」は社内データ横断検索でホワイトカラーの生産性向上を支援する。両製品とも製造業・建設業・IT業で導入実績がある。

業界の中での役割はエンタープライズAIソフトウェアベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
13億円
営業利益
2億円
営業利益率
15.4%
純利益
1億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01製造業主力

製造現場の生産ラインや設備の異常検知、品質管理にAIを活用。予知保全による稼働率向上や外観検査の自動化を支援。売上の大部分を占める主要顧客層。

主な製品・サービス2
Impulse
AI分析の一連のプロセスをサポートするオールインワンプラットフォーム。センサーデータや画像から異常を検知し、予知保全や品質管理に貢献する。
Neuron Enterprise Search
企業内の文書を横断検索できるエンジン。業務効率化に貢献する。

02建設業準主力

建設現場の安全確保と稼働監視。タワークレーンや工事用エレベーターの故障予兆検知にImpulseを提供。

主な製品・サービス1
Impulse
建設機械の故障予兆を検知するシステムとして適用。

03情報通信業副次

ネットワーク設備の監視や、データ分析プロジェクトの効率化にAIを活用。通信障害の予兆検知や多様なデータ分析にImpulseが使われる。

主な製品・サービス1
Impulse
ネットワークサイレント障害の回避や、分析専門部署のデータ分析業務に適用。

04電気・ガス・熱供給・水道業副次

プラント設備の異常検知や予知保全。稼働率向上のための要因分析にImpulseを提供。

主な製品・サービス1
Impulse
プラント保守・運用の異常予兆検知技術として適用。

製品と技術

異常検知プラットフォーム「Impulse」のAutoMLと特許技術

「Impulse」は企業活動の多種多様なデータ(機器データ、センサーデータ、動画像など)を収集・加工し、AIモデルの構築から運用までを一貫支援するプラットフォームである。中核技術はAutoML機能であり、特許第6315528号「異常検知モデル構築装置」に基づくオートモデリングにより、複雑なデータの特性を自動分類し、標準アルゴリズムでシミュレーションを実行して初期モデルを導出する。これにより高度な分析スキルがなくても利用可能である。また、プログラミングレス操作と拡張性の高いコンポーネント設計により、短期導入を実現。2016年の本番稼働以降、顧客による完全運用が進み、国内予兆検知ソリューション市場の解析サービス部門で2023年度シェア1位を獲得した。

企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」の使いやすさ

「Neuron Enterprise Search」は2012年にリリースされた企業内検索エンジンで、ファイルサーバー、ポータルサイト、オンラインストレージ(SharePoint OnlineやGoogle Driveなど)に保存された文書やデータを横断的に一括検索できる。マニュアル不要の直感的な操作性が特徴で、検索履歴を活用したキーワードリコメンド、ファイルを開かずに内容を確認できるサムネイル表示、モバイル対応など、検索時間短縮に特化した機能を備える。また、検索利用状況の分析結果を提供し、キーワードトレンドやヘビーユーザー傾向から業務改善を支援する。製造業・建設業・IT業を中心に導入され、働き方改革やデジタル変革のツールとして活用されている。

生成AIチャット「Chat EI」と今後の製品連携

2024年5月にリリースされた「Chat EI」は、社内データを情報基盤としたセキュアな生成AIナレッジチャットである。基盤技術には「Neuron Enterprise Search」の検索機能が応用されており、業務中の疑問や課題に対して精度の高い回答を提供する。将来的には「Impulse」と「Neuron Enterprise Search」との連携を計画しており、マルチモーダルデータを活用した取り組みも視野に入れている。同社は3製品を軸に、企業内AI実装の総合ソリューションを目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

エンジニアリング特化の中小IT

ブレインズテクノロジーはエンジニア派遣・受託開発を主力とする情報・通信業の中小企業。売上高は約10億円(2024/7期)と同業のじげんやソラコムより小規模だが、営業利益率10%と黒字維持。同業のハッチ・ワークやココリブと比較すると規模は中位。特定領域(AI・クラウド)に特化せず、汎用的な技術提供が主体。売上高は前期比で減少傾向だが、2025/7期には13億円への回復を見込む。

強み

  • 営業利益率10%以上を維持し、安定した収益性を持つ。赤字企業が多い同業で健闘。
  • 優秀なエンジニアを抱え、顧客の多様な技術ニーズに応える体制。
  • 長年の受託実績により、顧客との継続取引が強み。
  • 2025/7期の売上成長見通しが30%増と高く、業績回復への期待。

課題

  • 売上高10億円台と小さく、大口案件の獲得や事業拡大に制約。
  • 特化領域がなく、競合との差別化が難しい。価格競争に巻き込まれるリスク。
  • IT人材不足が深刻で、優秀なエンジニアの確保・定着が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がブレインズテクノロジー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19445フォーバルテレコム90億円9.1倍
24011ヘッドウォータース90億円
34262ニフティライフスタイル89億円11.4倍
44488AI inside89億円25.0倍
54442バルテス・ホールディングス89億円14.4倍
64075ブレインズテクノロジー88億円46.8倍
73911Aiming87億円13.5倍
84430東海ソフト87億円8.9倍
94769IC87億円21.1倍
105034unerry87億円27.3倍
114415ブロードエンタープライズ86億円12.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

創業から企業内検索エンジンとAIプラットフォームの相次ぐリリース

2008年8月、東京都江東区にブレインズテクノロジー株式会社を設立。2012年3月に企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」をリリースし、続く2013年2月にはファイルサーバー分析エンジン「Neuron Smart Repository」を投入。2014年2月には大規模データ分析プラットフォーム「Impulse」をリリースし、製品群を拡充した。同年8月にはAWSのAPNテクノロジーパートナーに認定され、クラウドとの連携を強化した。

機械学習搭載と受賞・選定で技術力を認知された2015〜2018年

2015年7月、「Impulse」に機械学習エンジンを搭載し、リアルタイム予測・分析機能を強化してリリース。2016年6月にはInterop Tokyo 2016で「Best of Show Award」特別賞を受賞した。2018年4月には機械学習による異常検知モデルの自動構築に関する特許を取得。同年5月にはガートナーの「Cool Vendors in Performance Analysis, AIOps Focus, 2018」に選定され、9月にはAWSのAPNアドバンスドテクノロジーパートナーおよび産業用ソフトウェアコンピテンシーパートナーに認定された。

大手企業との協業と上場で成長軌道に乗った2019〜2021年

2019年8月、「Impulse」に業務特化モジュールと学習モデル解釈支援機能を追加。2020年2月には竹中工務店と建設ロボットプラットフォームを共同開発し、同年4月にはAWSのAPN Partner of the Year(Industrial Software)を受賞。6月にはNTTドコモの5G対応ソリューション「FAAP」を共同発表した。2021年7月、東京証券取引所マザーズに上場し、資金調達と知名度向上を実現した。

ローカル5G実証と生成AI参入で新領域を開拓した2022年以降

2022年1月、日本工営とKDDIによる総務省のタイ王国工業団地内ローカル5G実証試験に技術協力し、カメラ映像と機械作動音声のAI分析を担当。2023年4月にはAWS Manufacturing and Industrial Competencyを取得。2024年5月には生成AIナレッジチャット「Chat EI」をリリースし、2025年4月には「Impulse」の作業分析機能拡張技術に関する特許を取得した。2025年7月期の売上高は13億円、営業利益2億円と過去最高を更新した。

年表21件を開く

2000年代

  • 2008年8月創業東京都江東区にブレインズテクノロジー株式会社設立

2010年代

  • 2012年3月企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」をリリース
  • 2013年2月ファイルサーバー分析エンジン「Neuron Smart Repository」をリリース
  • 2014年2月大規模データ分析プラットフォーム「Impulse」(注1)をリリース
  • 2014年8月AWS(注2)の「APN(注3)テクノロジーパートナー」に認定
  • 2015年6月本社を東京都港区に移転
  • 2015年7月「Impulse」に機械学習(注4)エンジンを搭載し、リアルタイム予測・分析機能を強化してリリース
  • 2016年6月「Impulse」がInterop Tokyo 2016「Best of Show Award」特別賞を受賞
  • 2018年4月機械学習を活用した異常検知モデルの自動構築に関する特許を取得
  • 2018年5月ガートナーの「Cool Vendors in Performance Analysis, AIOps Focus, 2018」に選定(注5)
  • 2018年9月AWSの「APN アドバンスドテクノロジーパートナー」に認定、同「APN 産業用ソフトウエアコンピテンシーパートナー(注6)」に認定
  • 2019年8月「Impulse」に業務に特化したモジュール(注7)と学習モデルの解釈を支援する機能をリリース
  • 2019年9月「Neuron Enterprise Search」にオンラインストレージ(注8)に対応した接続機能をリリース

2020年代

  • 2020年2月株式会社竹中工務店のロボットの自律走行と遠隔管理を担う「建設ロボットプラットフォーム」を開発、共同発表
  • 2020年4月AWSの「APN Partner of the Year(注9)-Industrial Software-」を受賞
  • 2020年6月株式会社NTTドコモの5G対応ソリューション「FAAP(製造機器一括分析)」の共同発表、提供を開始
  • 2021年7月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2022年1月日本工営株式会社とKDDI株式会社による、総務省の「タイ王国工業団地内におけるローカル5G(注10)を活用したアプリケーションの実証試験」(注11)で「カメラ映像および機械作動音声のAI分析・判断」への技術協力を発表
  • 2023年4月AWSの「AWS Manufacturing and Industrial Competency(注12)」に認定
  • 2024年5月生成AIナレッジチャット「Chat EI」をリリース
  • 2025年4月「Impulse」で用いられている作業分析の機能拡張技術に関して特許を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AIソフトウェアの推進と新製品創出

    異常検知ソリューション「Impulse」と企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」の2つのソフトウェアパッケージを推進し、研究開発による新製品・サービスの創出を通じて成長戦略を実現する。

  2. 02

    新技術への迅速な対応

    絶え間ない技術革新から生まれる先端技術を早期に獲得・事業化し、技術的環境変化に適応した顧客価値を創出するため、継続的に技術力を強化する。

  3. 03

    人材の確保と育成

    市場拡大や顧客ニーズの多様化に迅速に対応するため、柔軟性と専門性を備えた人材を確保・育成し、多様な人材が活躍できる体制を整備する。

  4. 04

    開発・営業体制の強化

    優秀な人材採用、開発プロセス改善、ノウハウ共有・教育訓練により開発体制を強化。営業プロセスを見直し、販売パートナーを含めた営業体制を強固にする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で73人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は745万円で、4期前と比べて+14.3%平均年齢は34.1歳、平均勤続年数は4.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年7月65232.83.245
2022年7月66532.43.455
2023年7月68933.03.866
2024年7月66333.94.370143
2025年7月74534.14.673274

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年7月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.2%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区337百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は13億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+30.0%、利益が+100.0%。

売上高
+30.0%
13億円
営業利益
+100.0%
2億円
純利益
1億円
営業利益率
15.4%
前期比 +5.4%pt

会社が出している今期の予想2026年7月期

項目会社予想前期実績
売上高15億円13億円
営業利益2億円2億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は4億円、営業利益は0億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q4125.01
2023年4Q30
2024年1Q200.00
2024年2Q300.00
2024年3Q200.00
2024年4Q3133.30
2025年2Q500.00
2025年4Q8225.01
2026年2Q6116.70
2026年3Q400.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年7月期からの9期で、売上は2億円から13億円へ6.5倍に増えた。直近期の営業利益率は15.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年7月200
2018年7月300
2019年7月400
2020年7月611
東京証券取引所マザーズに上場
2021年7月911
2022年7月921
2023年7月1121
2024年7月101110.00
2025年7月132215.41

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高13億円のうち、営業利益として残るのは2億円15.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金38.5%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金46.2%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.4%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
61.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.0pt
15.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.1pt
7.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.7pt
8.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年7月期は営業CFが4億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は15億円で、売上の13.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年7月1−1002
2020年7月2−1013
2021年7月2−19114
2022年7月1−20−113
2023年7月3−20113
2024年7月2−20013
2025年7月4−2−1215

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年7月期の総資産は21億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は79.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年7月1−12
2018年7月202
2019年7月3030.5
2020年7月51415.5
2021年7月1612473.5
2022年7月1713478.7
2023年7月1815381.1
2024年7月1916383.7
2025年7月2116479.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳単体ベース
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中77位あたり、逆に低いのはROE605社中417位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
15.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
30.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,480で、1年前と比べて+59.3%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥1,480+6.7%1ヶ月+75.6%1年+59.3%時価総額88億円
過去52週の値幅
安値¥775高値¥2,100

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)46.8倍
PER (会社予想)51.3倍
PBR4.96倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+1.2%微上昇も、6/15に-17%の急落後、回復途上。現在867円で25日線(874.52円)を下回る。52週高値2100円から-59%の低位。出来高は急落時に15万株超えたが、その後は減少。75日線(1060.23円)との乖離大きく、戻り待ち。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER27.4倍は業界平均29.8倍をやや下回り割安感があるが、PBR2.9倍は平均3.5倍を下回っており、ROE8.4%と収益性は平均的。配当利回り0%と無配であり、成長期待が価格に織り込まれている面もある。業績は増収増益基調だが、利益水準が小さく評価は難しい。

指標この会社業種平均
PER (実績)46.8倍47.9倍
PER (予想)51.3倍
PBR4.96倍2.96倍
ROE8.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AI市場の拡大を追い風に成長が期待されるが、受託型ビジネスゆえの収益の不安定性と競争激化が課題。強気派は、AI需要の高まりと会社の技術力を評価し、2025年7月期の売上高13億円、営業利益率15.38%と改善見込みをポジティブに捉える。弱気派は、2024年7月期の売上高が前期比減少したことや、営業利益率10%とまだ低水準であること、大手との競争で差別化が困難な点を懸念する。

プラスに働く材料7
  • AI市場の成長追い風

    企業のAI導入需要は拡大傾向にあり、受注機会が増加

  • 業績改善見通し

    2025年7月期売上13億円、営業利益率15.38%と収益性向上予想

  • 小規模ゆえの機動性

    組織が小さく意思決定が速く、ニッチな需要に柔軟に対応可能

  • FY2025/7 Revenue 13億円・前年比30%増FY2025/7決算後影響

    売上高13億円は前期比30%増、営業利益2億円で利益率15.4%に改善

  • 営業利益率15.4%へ大幅改善2025年7月期決算影響

    前期10%から15.4%に拡大、営業利益2億円

  • PER27倍と成長率対比割安感評価修正時影響

    売上高成長率30%に対してPER27倍、成長株として割安

  • AI関連案件の拡大継続影響

    情報・通信業向けシステム開発でAI需要取り込み、売上増加期待

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    AI分野は大手IT企業や多数のスタートアップが参入し、競争が非常に激しい

  • 受託ビジネスの不安定性

    大型案件の獲得状況により業績が大きく変動するリスク

  • 成長性の不透明感

    2024年7月期売上高は前期比減少し、成長鈍化が懸念される

  • FY2024/7売上高10億円・前期比9%減既に顕在化影響

    売上高10億円は前期11億円から減少、顧客案件減少の可能性

  • FY2024/7当期純利益ゼロ既に判明影響

    2024年7月期の純利益は0億円、前年1億円から急減

  • 時価総額52億円・流動性リスク常時影響

    時価総額52億円と小型株、大口売買で株価変動大

  • 外国人持株比率1.3%・無配継続影響

    外国人保有比率1.34%・配当利回り0%で機関投資家の選好外

次の決算で確かめる点
受注高と受注残高
将来の収益の先行指標となり、案件パイプラインの状況を把握
営業利益率
プロジェクト管理の効率性と収益性の改善度合い
リピート率
顧客満足度と継続的な案件獲得の指標

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ2,993人。区分でいちばん多いのは個人・その他95.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が0.4%を占め、残る99.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
個人・その他91.194.794.596.495.0
証券会社6.41.83.41.03.2
自己株式2.0
外国法人1.10.81.01.91.3
事業法人0.50.90.50.50.4
外国人個人0.00.00.10.10.1
金融機関0.91.80.50.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01齋藤 佐和子45.02
02中澤 宣貴11.77
03河田 哲4.20
04今野 勝之4.20
05株式会社SBI証券1.27
06榎並 利晃1.18
07林 琢磨1.18
08楽天証券株式会社0.98
09松本 典文0.76
10五十嵐 大輔0.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+499%、1株純資産は6期で+1563%。直近期のROEは8.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年7月−6
2018年7月4
2019年7月8
2020年7月1717191.9
2021年7月2322517.1119.5
2022年7月2625111.142.9
2023年7月222708.650.7
2024年7月92803.281.3
2025年7月242828.433.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/7期の役員報酬は総額79百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
齋藤佐和子代表取締役社長522,677,000
中澤宣貴取締役48700,000
河田哲取締役51250,000
林琢磨取締役4570,000
日置健二取締役57
鈴木誠二郎監査役(常勤)78
前田昌太朗監査役49
小泉由美子監査役43

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4606015
社外監査役314145
社外取締役1555

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,406字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「企業活動の継続性と生産性の劇的な向上に貢献すること」をミッションに掲げ、企業がデジタル技術による業務やビジネスの変革(DX)を加速するためのAIを実装する、エンタープライズAIソフトウエア事業を展開しております。 近年あらゆる産業において、デジタル技術を駆使してこれまでにない革新的なビジネスモデルを展開する企業が台頭し、ビジネス環境が大きく変化しております(注1)。日本においては、生産年齢人口の減少(注2)による労働力不足や技術継承が問題となっており、企業は事業継続性と競争優位性の確立に向けて早急にデジタル変革を進める必要に迫られていると当社は考えております。 これらの社会的課題解決とミッションの追求のために、当社は機械学習やAIを企業の内部に組み込み日常業務に実装し「データ活動の機動性を獲得」することがこれまでになく重要と捉え、業務の高度化・省人化を目指す、異常検知ソリューション「Impulse」と、企業内データの利活用の促進に資する、企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」という2つのソフトウエアをエンタープライズAIソフトウエアとして提供しております。 当社のエンタープライズAIソフトウエアは、開発スピードと価格競争力の確保を目的に、当社製品にオープンソースソフトウェアやクラウドサービスを積極的に取り込み、短期間でのアプリケーションへの昇華を実現しています。 (注)1.出所 経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン Ver1.0」 2.出所 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年集計)報告書」 1.ビジネスモデル (1)ソフトウエア提供形態と売上構成 当社のエンタープライズAIソフトウエアは、顧客ニーズに併せてクラウド型とオンプレミス型を併用して提供しております。ソフトウエアの提供形態に関わらず、売上はソフトウエア売上と作業売上で構成されます。ソフトウエア売上は、サブスクリプションモデルの場合の利用料と、買取モデルの場合のソフトウエア使用ライセンス料及びソフトウエア保守ライセンス料で構成され、これらは労働集約型ではない(人に依存しない)売上となります。作業売上は、製品の導入支援やトレーニングに係る売上となります。 お客様の業務課題を当社のソフトウエアで課題解決することが、結果として当社の事業成長を速めると理解し、ソフトウエア売上(利用料、ライセンス料及び保守ライセンス料)を意識した事業推進を行なっており、2025年7月期におけるソフトウエア売上比率は66%となっております。なお、ソフトウエア売上の内、利用料と保守ライセンス費は、継続的な売上が見込めるストック(固定)売上と捉えており、2025年7月期のストック売上比率は37%となっております。 また、これらのソフトウエア売上を支えるライセンスの販売本数は、2025年7月期末で584本となり、2022年7月期から2025年7月期の4ヵ年におけるライセンス販売数の年平均成長率(CAGR)は16%となっております。 (2)顧客基盤 2025年7月期におけるソフトウエア利用顧客の業界構成は製造業、情報通信業、電気・ガス・熱供給・水道業の3業界で当社売上の大部分を占めており、特にものづくり(製造業)でのデジタル変革のニーズが高いものと理解しています。 顧客規模別売上構成は大企業が半数近くを占めており、データの取得やシステムとの接続など、企業がデジタル変革を推し進めるための準備が整っている企業での利用が多い状況です。 今後は新しい産業への参入や中小企業への展開をはかることで、事業拡大に繋げてまいります。 (3)事業系統図 当社の事業系統図は、次のとおりであります。 (注)1.パートナーは、当社のソフトウエア製品・サービスをユーザー企業に販売する販売店です。 2.サーバー事業者は、当社が契約するクラウドコンピューティングサービスを提供する事業者です。 2.サービス内容 当社は、エンタープライズAIソフトウエア事業の単一セグメントではありますが、提供するサービス別に事業の内容を記載いたします。 (1)異常検知ソリューション「Impulse」 企業活動に係る複雑で膨大なデータ(多種多様な機器データ、センサーデータ、動画像データなど)を収集し、加工、整理、モデル構築、モデル運用に至る、AI分析の一連のプロセスをサポートする、オールインワンのAIプラットフォームです。 「Impulse」により実装されたAIは、企業内のシステムとして組み込まれることで、予知保全(注3)や品質管理などの業務の高度化や省人化に貢献しています。2014年に製品提供を開始し、製造業・建設業・IT業を中心に機械学習のモデル運用(注4)を支えております。 (注)3.予知保全とは、機械や設備の不具合や故障の兆候を事前に予知し、あらかじめ対処する保全方法を指します。 4.機械学習のモデルとは、機械学習の中心的な役割を担う頭脳(コンピュータが分かる形の入力値を 受け取り、何かしらの評価・判定をして出力値を出すもの)を指しており、モデル運用数とは実際 に現場で利活用されている当該頭脳数を指します。 ①主な利用シーン 「Impulse」は、ものづくり(製造業・建設業)の業務やプロセスの高度化・省人化、インフラ監視による安心・安全の確保を目的として、様々な業種のお客様に導入いただいております。 a.製造業 生産ラインの高度化に向けた、現在把握できていない不良品の検出や人間による外観チェックの機械化のために利用(生産ラインの状態監視により「いつもと違う状態」を自動検出)されています。 b.建設業 建設現場の稼働監視や安全性向上に向けた、タワークレーンや工事用エレベーターの故障予兆検知のために利用(建設機械の故障予兆を検知するシステムとして、実際の施工現場に適用)されています。 c.プラント 稼働率向上に向けた設備の異常検知や予知保全のための要因分析に利用(プラント保守・運用に必要な異常予兆検知技術として、データ解析システムに適用)されています。 d.AI/IoT データ分析プロジェクトの効率化に向け、各部署から依頼のある多様な事業データの分析に利用(分析専門部署がデータ分析業務の高度化・効率化のための、予知保全プラットフォームに適用)されています。 e.通信業 ネットワークサイレント障害(注5)回避に向けた、ネットワーク設備監視に利用されています。 (注)5.ネットワークサイレント障害とは、ネットワークシステムにおける、コンピューターシステム上にあらかじめ用意した自律診断機能で検知できない障害のことを指します。性能劣化の症状から始まり、早急に検知できない場合大規模な障害につながりやすいとされています。 ②製品の特長 「Impulse」は、企業が「データ活動の機動性を獲得」するためには、自社でAIを導入し運用することが重要であると考え、多くのお客様からのフィードバックに基づき進化してまいりました。 a. 幅広いユーザーにご利用いただくためのAutoML機能(注6) 異常検知のオートモデリング機能(特許第6315528号 (注7))では、複雑で膨大なデータの特性を自動的に分類し、標準アルゴリズムを用いたシミュレーションを行うことで、正解に近しい初期分析モデルを自動で導き出すことができるため、高度な分析スキルに依存せずにデータ分析が可能となっています。また、アルゴリズムによる判断基準の見える化により、お客様自身がAI技術を理解してご利用いただけます。 b. AI技術の導入・運用のハードルを下げるためのアーキテクチャと機能 多様なデータ(センサー、音声、画像、動画)に対して、AIモデルの作成・運用が可能なため、業務分析のためのデータを限定する必要がありません。また、一連の操作は設定(プログラミングレス)で行うことができるため、ITスキルに依存せずに利用可能となっております。 AI導入を行うためには、既存の業務システムや産業機器などへの接続や組み込みが必要となります。「Impulse」は、拡張性の高いコンポーネント設計(注8)により短納期でのシステム導入を可能にしています。また、公開されたAPI/SDKにより、顧客自身で自社の環境に「Impulse」を組み込み、拡張することができるなど、顧客環境に柔軟な構成となっております。 AI運用に必要となる、AIモデルの精度向上のためのチューニング作業においては、データや精度状況に応じて、当社の案件実績に基づいたチューニング方法を推薦する機能を提供しています。また、分析のノウハウを組織で共有する機能により、新しい課題をより高速・高精度に分析可能となり、企業がAIを資産として保有し再利用することを可能としています。 一連のデータ分析プロセスにおける利用のハードルを下げる機能の提供により、2016年の本番稼働以降、顧客による「Impulse」の完全運用を実現しております。また、国内の予兆検知ソリューション市場(注9)においては、2023年度の解析サービス部門シェア1位を獲得しております(注10)。 (注)6.AutoML(Automated Machine Learning)とは、機械学習モデルの設計・構築を自動化するための手法全 般、又はその概念を指します。 7.特許第6315528号「異常検知モデル構築装置、 異常検知モデル構築方法及びプログラム」 8.コンポーネント設計とは、ソフトウエア工学の一分野で、システムを独立した結合の弱い再利用可能な ソフトウエアコンポーネント群で構成する設計技法を指します。 9.予兆検知ソリューション市場とは、AIによる予兆検知の手法を用いたソリューションを対象とした市場 です。その中の解析サービス市場とは、クラウドで提供される機械学習エンジンやディープラーニング エンジンを使った予測モデルの作成、さらにその予測モデルを使ったサービス市場を指します。 10.デロイト トーマツ ミック経済研究所「予兆検知ソリューション市場の実態と将来展望」2023年度版。 (2)企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」 企業内のファイルサーバーやポータルサイト、オンラインストレージなど様々な環境に保存されている文書ファイルやデータを、その保存環境に関わらず横断的に一括検索を可能とする企業内検索エンジンです。2012年、大容量データを迅速に検索したいというお客様の声から生まれました。企業のあらゆるビジネスシーンで定常的に行われる「探す」という業務の効率化により、ホワイトカラーの生産性向上を支援しています。製造業・建設業・IT業を中心に導入いただいております。 ①主な利用シーン 導入目的の多くは、働き方改革やデジタル変革をテーマに、検索時間短縮や記憶に依存しない新たな情報の発見によるホワイトカラーの生産性の向上に集約されます。採用パターンは主に以下のパターンに分類されます。 a.全社統一検索プラットフォームとしての採用 b.業務上検索が多い部門(研究開発、システム開発、保全)での採用 c.日本語検索に課題を持つ外国製ソフトウエアの検索機能の代替 ②製品の特長 企業において「探す」という行為は、業務を問わず日常で多くの利用が見込まれることから、利用者の利便性を最優先に考え開発されています。 「Neuron Enterprise Search」は特別な研修を受けなくとも迷わず使用することが可能となるよう設計しているため、マニュアルを必要としません。また、企業内の検索履歴を活用したキーワードリコメンドによる検索補助機能や、ファイルを開かずに文書が参照できるサムネイル機能、ロケーションを問わずに利用可能なモバイル画面など、一層の検索時間の短縮を目指しております。 加えて、検索利用状況の分析結果の提供にも力を入れております。企業内でのキーワードトレンドやヘビーユーザーの傾向など、検索環境の改善に留まらず更なる業務改善への貢献に努めております。 新型コロナウイルス感染症以降、オフィス勤務とリモートワークが併用される中で、SharePoint OnlineやGoogle Driveなどのオンラインストレージの検索も可能であり、文書の所在を気軽に聞ける環境に限定されない、新しい働き方を支えるべく進化を続けております。 (3)生成AIチャット「Chat EI」 業務中の疑問や課題に対して、社内データを情報基盤としたセキュアで精度の高い回答を提供するAIチャットであり、企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」の技術を応用して開発されました。将来的にマルチモーダルなデータを活用した取り組みも視野に、「Impulse」や「Neuron Enterprise Search」との連携をはかっていく予定です。
経営方針・対処すべき課題2,504字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「企業活動の継続性と生産性の劇的な向上に貢献すること」をミッションに掲げて、先端オープン技術の活用力と独自の高い技術力を競争の源泉として、明るい未来を創造する技術者集団であり続けることを目指しております。このため当社が事業成長を実現するにあたっては、継続的な技術力の強化とともに、絶え間ない技術革新から生み出される先端技術をいち早く獲得・事業化し、技術的な環境変化に適応した顧客価値を創出していくことが最重要課題であると認識しております。 (2)経営環境及び経営戦略 雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復傾向が続きました。一方で、物価上昇や米国の関税政策の動向により、景気の先行きは依然として不透明な状況にあるものと考えております。また、あらゆる産業において生成AIをはじめとするデジタル技術を駆使してこれまでにない革新的なビジネスモデルを展開する企業が台頭しており、ビジネス環境は大きく変化しているものと認識しております。これらに加えて、日本においては生産年齢人口の減少による労働力不足や技術承継が依然として問題となっており、企業は事業継続性と競争優位性の確立に向けて、早急にデジタル変革を進める必要に迫られていると考えております。 これらの社会的課題の解決とミッション追求のために、当社は機械学習やAIを企業の内部に組み込み、日常業務に実装し「データ活動の機動性を獲得」することがこれまでになく重要と捉え、業務の高度化・省人化を目指す、異常検知ソリューション「Impulse」と、企業内データの利活用の促進に資する、企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」という2つのソフトウエアパッケージの推進を継続するとともに、研究開発による新製品・サービスの創出を行うことで、成長戦略の実現を図ってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標等 当社は、主な成長性・収益性の指標として、売上高成長率と営業利益率を重視しております。当社のエンタープライズAIソフトウエア事業は、顧客ニーズに併せてクラウド型のサービス提供とオンプレミス型のソフトウエアライセンス、保守ライセンス提供を併用しておりますが、提供形態に関わらず共通でソフトウエアによる収益の獲得を志向しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が優先的に対処すべき主な課題は、以下の項目と認識しております。 ① 新技術への対応 当社が強みとするAI関連の技術は、将来的な利用可能性の高さから世界的に研究開発が活発に行われております。このような事業環境の下で当社が事業を継続的に拡大していくには、継続的な技術力の強化とともに、絶え間ない技術革新から生み出される先端技術をいち早く獲得・事業化し、技術的な環境変化に適応した顧客価値を創出していくことが必要であると認識しており、その対応を行っております。 ② 人材の確保 当社は、市場の拡大、新規参入企業の増加、顧客ニーズの多様化に迅速に対応していくため、変化に適応できる柔軟性と専門性を備えた人材の確保・育成が必要と考えております。優秀な人材を獲得するために、当社が提供する成長機会や働きやすい環境などの魅力を積極的に発信し、多様な人材が活躍できる体制の整備に努めております。 ③ 開発体制の強化 当社は、事業拡大を図る上では、提供サービスの進化、継続的な機能向上が重要であると考えております。そのためには、さらなる優秀な人材の確保に加えて開発プロセスの改善、社内におけるノウハウの共有や教育訓練等が不可欠であるため、優秀な人材を積極的に採用するとともに、開発プロセスを継続的に見直し、社内におけるノウハウの共有や教育訓練等を実施し、より強固な開発体制の構築に努めてまいります。 ④ 営業体制の強化 当社は、安定的かつ着実な事業拡大を図る上で、既存契約の継続に加えて案件数が増加した場合においても、収益率を高水準に維持し、かつ提供サービスの品質を維持・向上することが重要であると考えております。そのためには、さらなる営業体制の強化等が不可欠であるため、販売パートナーを含めた営業プロセスを継続的に見直し、より強固な営業体制の構築に努めてまいります。 ⑤ 知的財産権の確保等 当社では、日々の開発業務から生じた新規性のある独自技術の保護のために、当社単独又は共同開発企業等と共同で、それらに関する特許権等の知的財産権の取得を図っております。しかしながら、当社の事業分野においては、国内外大手IT企業等が知的財産権の取得に積極的に取り組んでいるため、当社も特許権等の取得により当社の活動領域を確保することが課題であると認識しており、外部専門家とも協力しながら、独自の技術分野については、他社に先立って戦略的に特許権等を取得できるよう取り組んでまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化 当社は、今後もより一層の事業拡大を見込んでおります。そのため、当社の事業拡大に応じた内部管理体制の構築を図るとともに、金融商品取引法における内部統制報告制度の改訂等も踏まえ、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでまいります。また、当社の成長速度に見合った人材の確保及び育成も重要な課題と認識しており、継続的な採用活動と研修活動を行ってまいります。 ⑦ 情報管理体制の強化 当社は、サービス開発、サービス提供の過程において、機密情報や個人情報を取り扱う可能性があり、その情報管理を強化していくことが重要であると考えております。現在、情報管理規程等に基づき管理を徹底しておりますが、今後も社内教育・研修の実施やシステムの整備などを継続して行ってまいります。
事業等のリスク5,108字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅することを保証するものではありません。当社はリスク管理の基本方針を「リスク管理規程」に定め、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスク顕在化の予防を図っております。 (1) 景気動向及び業界動向の変化について 企業を取り巻く環境や労働人口減少に伴う企業経営の効率化などの動きにより、当社が事業を展開するAIシステム市場は今後急速に拡大すると予測されるものの、急拡大が見込まれる反面、企業の景気による影響や別の各種新技術に対する投資による影響を受ける可能性があります。当社においては、複数のソフトウエアサービスを複合的な提供形態(クラウド型/オンプレミス型)、販売形態(サブスクリプションモデル/買取モデル)で提供することにより、外部環境の変動に強いビジネスモデルの構築を推進しておりますが、当社が事業を展開する市場が経済情勢の変化に伴い事業環境が悪化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 競合について 当社の事業は、同様のビジネスモデルを有している企業は複数あるものの、サービスの特性、その導入実績、保有特許、ノウハウによる技術等、様々な点から他社と比較して優位性を確保できていると認識しておりますが、将来の成長が期待される市場であり、国内外の事業者がこの市場に参入してくる可能性があります。このため、先行して事業を推進していくことで、さらに実績を積み上げて市場内での地位を早期に確立してまいります。しかしながら、今後において十分な差別化ができなかった場合や、新規参入により競争が激化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 技術革新への対応について 当社が事業を展開するIT業界は、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それに基づく新機能の導入等が行なわれております。当社は、先端のオープン技術(主として機械学習技術/深層学習技術・自然言語処理技術)と当社技術を組み合わせることにより、また、常に市場動向を注視し技術革新への対応を講じることにより、今後も競争力のあるサービスを提供できるように取り組んでおります。しかしながら、予想以上の急速な技術革新や代替技術・汎用的な競合商品の出現等により、当社のサービスが十分な競争力や付加価値を確保できない場合には、新規受注の減少や契約継続率の低下により当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 人材の確保及び育成について 当社が開発するサービスは、従業員(エンジニア)の技術力に拠るところが大きく、積極的に優秀な人材の獲得を進めると共に、社内教育等を通してエンジニアの育成に努めております。また、従業員の働きやすさを重視した業務環境の整備等を積極的に行うことで、人材の外部流出防止にも努めております。しかしながら、事業規模の拡大に応じた当社内の人材育成、外部からの優秀な人材の採用等が計画どおりに進まず、必要な人材を確保することができない場合、あるいは優秀な人材の社外流出等が発生した場合には、当社の成長戦略の遂行に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 内部管理体制について 当社は、今後企業価値を高めていくためにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底のため、内部管理体制の充実・強化に努めております。 しかしながら、今後の事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の整備に遅れが生じた場合は、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 情報管理について 当社は、その業務の性格上、顧客側で保有している機密情報(経営戦略上重要な情報等)に触れる場合があります。情報の取扱いについては、情報管理規程、個人情報保護管理規程等を整備し、適切な運用を義務づけております。このような対策にも関わらず当社の人的オペレーションのミス等、その他予期せぬ要因等により情報漏洩が発生した場合には、当社が損害賠償責任等を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) システム障害等について 当社がクラウドで提供しているソフトウエアサービスの大半は、サービスの基盤をインターネット通信網に依存しております。したがって、自然災害や事故によりインターネット通信網が切断された場合には、サービスの提供が困難となります。また、予想外の急激なアクセス増加等による一時的な過負荷やその他予期せぬ事象によるクラウドサービス事業者のサーバーダウン等により、当社のサービスが停止する可能性があります。これまで当社において、そのような事象は発生しておらず、システム障害やシステム過負荷等によるシステムダウンを避けるべく、システム冗長性の確保やシステム稼働状況の監視等の技術的な対策を実施しておりますが、今後このようなシステム障害等が発生し、ソフトウエアサービスの安定的な提供が行えないような事態が発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 法的規制等について 当社は、当社の事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。しかしながら、今後、当社の事業を制限する法的規制が制定されたり、既存の法的規制の運用が変更された場合には、当社の事業展開は制約を受ける可能性があります。当社としては引き続き法令を遵守した事業運営を行っていくべく、今後も法令遵守体制の強化や社内教育などを行っていく方針ですが、今後当社の事業が新たな法的規制の対象となった場合には、当該規制に対応するための費用が発生したり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 訴訟、係争について 当社では、本書提出日現在において、業績に影響を及ぼす訴訟や係争は生じておりません。また、当社は取引の契約締結に際して、法務担当による事前の契約条文の審査を行い、トラブル等の未然防止に取組んでおります。しかしながら、当社が事業活動を行う中で、顧客等から当社が提供するサービスの不備等により、訴訟や係争が生じた場合には、当社の社会的信用が毀損され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 知的財産権におけるリスクについて 当社は、事業競争力の優位性を確保するため、製品開発の中で多くの差別化技術あるいはノウハウを蓄積し、それら知的財産権の保護に努めております。また、当社による第三者の知的財産権侵害の可能性につきましては、調査可能な範囲で対応を行っておりますが、当社の事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社が認識せずに他社の特許を侵害してしまう可能性は否定できません。この場合、ロイヤリティの支払や損害賠償請求等により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 無形固定資産(ソフトウエア)について 当社は、市場競争力を強化・維持するためソフトウエアへの投資を進めており、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められた制作費をソフトウエア(ソフトウエア仮勘定含む)として無形固定資産計上しております。 ソフトウエアの開発に際しては、市場性等を慎重に見極めておりますが、市場や競合状況の急激な変化などにより、今後利用が見込めなくなった場合や、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、除却あるいは減損の対象となる可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 特定の人物への依存について 当社の代表取締役社長 齋藤佐和子は、創業者であり、設立以来当社の経営方針、事業戦略の立案やその推進に重要な役割を果たしております。当社は特定の人物へ依存しない体制を構築するべく、経営幹部社員への情報共有や権限委譲を進めるなど組織体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により齋藤佐和子の当社における業務遂行が困難になった場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 小規模組織であることについて 当社は小規模な組織であり、現在の人員構成における最適と考えられる内部管理体制や業務執行体制を構築しております。当社は、今後の業容拡大及び業務内容の多様化に対応するため、人員の増強及び内部管理体制及び業務執行体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 新規サービス・ソフトウエアの開発等について 当社のソフトウエアサービスは、商品特性ゆえに幅広い産業に対して提供することが可能です。製造業や通信業、建設業といった既存顧客の領域だけではなく、今後も引き続き積極的に他の産業への適用を目指すとともに、新たな技術やニーズに基づく新サービス及び新規ソフトウエアの開発に取り組んでまいります。これによりシステムへの投資や人件費等、追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新規サービス及び新規ソフトウエアの開発等が当初の予測どおりに進まない場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社では、役員及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しており、2025年9月末における自己株式を除く発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は2.7%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化し、当社の株価に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 配当政策について 当社は、設立以来配当を実施した実績はありませんが、株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。しかしながら、当社は現在、成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、将来の事業展開及び経営体質の強化のための投資等に充当し、なお一層の事業拡大を目指すことが、株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には、各期の経営成績及び財政状態を勘案しながら株主に対して利益還元を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (17) 自然災害に関するリスクについて 当社では、従業員安否確認手段の整備等、有事に備えて危機管理体制の整備に努めておりますが、大規模な地震、台風等の自然災害が想定を大きく上回る規模で発生した場合、当社又は当社の取引先の事業活動が制限され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 特定のサービスに関する収益認識について ・AIサービスに関する収益認識について 当社が営む事業のうち、特にAIサービスについては、取引毎に履行義務の内容が異なっており、当社では内部統制の整備及び運用を通じて、その契約形態や取引実態等に応じて履行義務を識別し収益認識を行っております。しかしながら、各取引の実態を反映した収益認識を行うにあたり、各契約における収益額が、収益認識基準に基づき履行義務の充足とともに適切に計上されているかの判断は複雑な会計上の判断を必要とすることから、何らかの理由により、この判断を適切に実施出来なかった場合には、当社の経営成績並びに財政状態を正しく把握出来ない可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,304字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当社は、「企業活動の継続性と生産性の劇的な向上に貢献すること」をミッションに掲げて、先端オープン技術の活用力と独自の高い技術力を競争の源泉として、明るい未来を創造する技術者集団であり続けることを目指して、エンタープライズAIソフトウエアサービスを提供しております。 当事業年度(2024年8月1日から2025年7月31日)において、当社はソフトウェアライセンスの積み上げを推し進めるとともに、各種展示会への出展、パートナー連携の強化や共同でのソリューション開発等、営業面を含めた製品力の強化を行ってまいりました。 また、当社のサービスをより多くのお客様にお届けすること、より効率的な製品開発を行うことを目的として、営業体制及び製品開発体制の見直しを含む社内の体制整備に継続して取り組んでおります。優秀な人材の採用は引き続き積極的に進めており、当事業年度末時点における従業員数は73名となっております。 製品開発につきましては、主要アプリケーションの市場成熟度に応じた機能の拡充を行うことで製品としての完成度を高めてまいりました。また、生成AIの発展に伴う恩恵を製品開発に用いるだけでなく、製造業の現場に根ざしたAIエージェントサービスとして「Impulse AI Agent Professional Services」をリリースいたしました。 この結果、当事業年度(第17期)における売上高は、1,255,876千円(前期比25.0%増加)となり、売上総利益は752,264千円(前期比33.0%増加)、営業利益は165,849千円(前期比126.4%増加)、経常利益は166,950千円(前期比128.4%増加)、当期純利益は133,691千円(前期比174.8%増加)となりました。体制整備に伴う人員増加や成長に向けた製品の機能拡充に伴う減価償却費等により売上原価、販売費及び一般管理費は前期比で増加いたしましたが、必要性を勘案したコストコントロール等により高い水準の営業利益率を達成できるよう、売上の獲得と適切な費用コントロールに引き続き努めてまいります。 なお、当社はエンタープライズAIソフトウエア事業の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は2,057,331千円となり、前事業年度末に比べ196,665千円増加いたしました。流動資産は1,652,616千円(前事業年度末比203,445千円増加)となりました。主な増加要因は、現金及び預金の増加172,568千円、売掛金の増加33,728千円等によるものであります。また、固定資産は404,715千円(前事業年度末比6,780千円減少)となりました。主な減少要因は、ソフトウエア(ソフトウエア仮勘定含む)の減少22,475千円等によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は413,975千円となり、前事業年度末に比べ110,274千円増加いたしました。主な増加要因は、長期契約負債の増加31,091千円、未払消費税等の増加29,526千円、未払法人税等の増加21,615千円等によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は1,643,356千円となり、前事業年度末に比べ86,390千円増加いたしました。これは、自己株式の取得による減少85,800千円、当期純利益の計上による利益剰余金の増加133,691千円、新株予約権の行使により、資本金が19,250千円、資本準備金が19,250千円それぞれ増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は1,482,430千円となり、前事業年度末に比べ172,568千円増加いたしました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりで あります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動による資金の増加は420,532千円(前年同期は230,089千円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益166,950千円の計上、減価償却費217,611千円の計上、契約負債の増加18,215千円、法人税等の支払額29,015千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動による資金の減少は194,662千円(前年同期は238,359千円の減少)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出188,463千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動による資金の減少は53,300千円(前年同期は11,190千円の増加)となりました。これは、自己株式の取得による支出85,800千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入38,500千円、長期借入金の返済による支出6,000千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の事業は、提供するサービスの性格上、生産に該当する事項がないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社の事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年8月1日  至 2025年7月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) エンタープライズAIソフトウエア事業   1,255,876   125.0 合計   1,255,876   125.0 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)   当事業年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 丸紅情報システムズ株式会社   114,066   11.4   -   - (注)当事業年度における丸紅情報システムズ株式会社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りに関しては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる可能性があります。財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度の売上高は、1,255,876千円(前年同期比25.0%増)となりました。 主な要因として、自動車業界へのパートナーアプローチによる売上が増大したこと、ユーザー会の実施等により新たなビジネスチャンスを獲得できたこと、既存顧客のアップセルによる売上増加、営業体制の強化等によるもの等が挙げられます。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は、503,611千円(前年同期比14.8%増)となりました。 主な要因は、事業規模拡大に伴う人員増加により人件費が増加したこと及び一部エンジニアの営業参画等によるものであります。この結果、売上総利益は、752,264千円(前年同期比33.0%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、586,415千円(前年同期比19.1%増)となりました。 主な要因は、営業力の強化を目的とした人員増加により人件費が増加したこと及び研究開発費の増加等によるものであります。この結果、営業利益は、165,849千円(前年同期比126.4%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当事業年度において、営業外収益は1,246千円、営業外費用は145千円発生しました。 主な要因は、受取利息732千円及び支払利息145千円が発生したこと等によるものです。この結果、経常利益は、166,950千円(前年同期比128.4%増)となりました。 (特別損益、当期純利益) 当事業年度において、特別利益及び特別損失は発生しておりません。 税金費用(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)を33,258千円計上した結果、当期純利益は133,691千円(前年同期比174.8%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社の事業活動における資金需要のうち主なものは、当社のエンタープライズAIソフトウエア事業を推進するための運転資金(労務費、外注費、人件費等)があります。これらの事業活動に必要な資金については、営業活動によるキャッシュ・フローでまかなうことを基本として、必要に応じて金融機関からの調達を実施する予定であります。 また、当社の事業は仕入れ等が無く、提供するソフトウエア製品・サービスに対する利用料やライセンス料、保守ライセンス料をお客様から受領するビジネスモデルであり、短期的な資本の財源及び資金の流動性に問題はないものと考えておりますが、今後も資金の残高及び各キャッシュ・フローの状況を常にモニタリングしつつ、資本の財源及び資金の流動性の確保・向上に努めて参ります。 なお、当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は1,482,430千円であります。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社は、「企業活動の継続性と生産性の劇的な向上に貢献すること」をミッションに掲げ、事業を拡大してまいりました。 当社がこのミッションの下、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑦ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑧ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標等」に記載のとおり、主な経営指標として売上高成長率、営業利益率を重視しており、各指標の推移は以下のとおりであります。 2024年7月期実績   2025年7月期実績 売上高成長率   △4.7%   25.0% 営業利益率   7.3%   13.2%

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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