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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ファーストアカウンティング

Fast Accounting Co.,Ltd.5588 · Growth · 情報・通信業

AI-OCRと会計知識を組み合わせ、経理業務の自動化をSaaSで提供する経理AIのリーディングカンパニー

概要

ファーストアカウンティングは、経理業務のデジタルトランスフォーメーションを支援するAIソリューション企業である。会計処理の自動化を目的に2016年設立、2023年東京証券取引所グロース市場に上場。主力サービスはAI-OCR型のRobotaシリーズとクラウドプラットフォームRemotaで、売上高500億円以上のエンタープライズを主な顧客とする。2025年12月期の売上高は24億円、従業員数74名。

事業の柱:3種類のサービス群で構成される経理AI事業

当社グループはAIソリューション事業(経理AI事業)の単一セグメントで構成される。サービスは大きく3つに分類される。第一に、AI-OCRと会計仕訳アルゴリズムをサービス化したRobotaシリーズ。第二に、リモート環境でも経理業務を遂行できるクラウドプラットフォームRemota。第三に、経理業務の判断を支援する経理AIエージェントである。これらはSaaS型で提供され、顧客の基幹システムと連携する。2025年12月末時点の導入社数は165社に達する。

収益構造:月額課金を軸にした3つの収益源

課金体系は「月額課金」「従量課金」「プロフェッショナルサービス」の3本柱である。月額課金は原則1年以上の契約で、収益の継続性を支える。従量課金は読み取った帳票枚数に応じて変動する。プロフェッショナルサービスは初期設定などの単発収入である。2025年12月期の売上高は月額課金17億2470万円、従量課金2億5272万円、プロフェッショナルサービス3億8787万円。顧客の平均契約期間は約29カ月、LTVは1億800万円である。

顧客戦略:エンタープライズ直販とOEMの二層構造

販売の主要ターゲットは売上高500億円以上のエンタープライズ(大企業)である。営業担当が直接アプローチする手法に加え、販売パートナーを通じた間接販売も採用する。中小企業向けには、会計ソフトウエアベンダーが提供するサービスにOEMとして機能を組み込む形で提供する。これにより、広範なユーザーへのリーチを実現する。2025年12月末時点で、エンタープライズおよびOEMパートナーへの導入社数は165社である。

技術基盤:自社内でのAI開発とアノテーション体制

製品の根幹となるAIプロダクトは、社内のAIサイエンティストが研究開発する。同時に、自社内で教師データを作成できる32名(2025年12月末時点)の従業員によるアノテーション体制を構築している。定型フォーマットだけでなく非定型フォーマットや手書きの書類に対しても高い読取精度を実現する。生成AIの研究も進めており、経理AIエージェントなどの新サービスに活用している。

海外展開:米国子会社設立によるグローバル化

2025年4月、米国イリノイ州に連結子会社Fast Accounting USA Inc.を設立し、営業活動を開始した。すでに日本での既存顧客の現地法人から契約受注を得ている。海外の請求書フォーマットへの対応として、英語の請求書読み取りのためのAI学習は完了している。米国でもエンタープライズを中心に事業を展開し、経理人材不足を背景に市場ニーズは高いと認識している。

業界の中での役割はエンタープライズ企業を中心に経理業務のAI自動化を支援するソフトウェアプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
24億円
営業利益
3億円
営業利益率
12.5%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01エンタープライズ企業(売上高500億円以上)主力

大企業の経理部門向けに、AI-OCRと会計知識を組み合わせたRobotaシリーズや経理AIエージェントを提供。経費精算や請求書処理の自動化、会計判断の支援を行い、経理業務の効率化と高度化を実現しています。

デジタル庁認定のPeppolサービスプロバイダー

主な製品・サービス4
Robotaシリーズ
経理業務特化のAI-OCRサービス群。請求書、領収書、通帳などの読取、仕訳、振分、確認などをAIで自動化する。SaaSで提供。
Remota
経理業務のリモート化を実現するプラットフォーム。Robotaを統合し、請求書の受領から自動処理まで一気通貫で行う。
経理AIエージェント
会計・税務データを学習したAIが、複雑な会計処理や税務判断を支援する。経理担当者の高度な判断をサポート。
Peppolアクセスポイント
電子インボイスの送受信に必要なPeppolネットワーク接続サービス。デジタルインボイスの標準規格に対応。

02中小企業準主力

中小企業向けには、会計ソフトウェアベンダーへのOEM提供を通じてサービスを展開。会計ソフトに組み込まれる形で広範な利用を可能にしています。

製品と技術

Robotaシリーズ:7種類のAIモジュールで構成

Robotaシリーズは、経理業務の各工程を自動化するAIモジュール群である。具体的には、請求書Robota、領収書Robota、通帳Robota、台紙切取Robota、確認Robota、振分Robota、仕訳Robotaの7種類を用意する。それぞれが証憑画像からの文字読み取り、種別判定、勘定科目の推論などを担う。非定型フォーマットや手書き文書にも対応し、ユーザーは必要な機能を選択・組み合わせて利用できる。

Remota:請求書処理を自動化するクラウドプラットフォーム

Remotaは、経理業務の効率化とリモート化を実現するプラットフォームである。メールで受け取った請求書PDFを専用アドレスに転送すると、AI-OCRで読み取り、取引先マスターデータとの照合や二重申請チェックを自動で行う。さらに仕訳Robotaが自動で勘定科目を付与し、確認・修正後、顧客の会計システムに連携する。紙の請求書もスキャンで同様に処理可能であり、同時に両方で受け取った場合も二重申請を検知する。

経理AIエージェント:生成AIで判断業務を支援

2025年9月に提供を開始した経理AIエージェントは、生成AIを活用した判断支援サービスである。経理人材の不足や法改正による業務複雑化に対応するため、豊富な会計・税務データと専門知識を学習したAIが、複雑な会計処理や税務判断を正確かつ迅速に行う。判断の均質化も実現し、経理担当者が戦略業務に集中できる環境を提供する。既存のRobotaやRemotaと連携して利用される。

Peppolアクセスポイント:デジタルインボイス送受信基盤

当社はデジタル庁から認定を受けたPeppolサービスプロバイダーであり、デジタルインボイスの送受信に必要なアクセスポイントサービスを提供する。Peppolは受発注や請求書の電子文書をやり取りする国際標準規格で、日本でも標準として採用されている。送信側企業から当社アクセスポイントに送られたデジタルインボイスデータは、Peppolネットワークを通じて受信側企業に届けられる。これにより、電子取引の効率化に貢献する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • エンタープライズ企業(売上高500億円以上)デジタル庁認定のPeppolサービスプロバイダー

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

クラウド会計で急成長、利益率も高い

当社はSaaS型クラウド会計・人事給与システムを提供する成長企業で、直近売上高は17億円(2024/12期)、翌期は24億円と急拡大中。営業利益率は12.5%と高収益。同業のソラコムはIoTプラットフォーム、VRain SolutionはVR関連と領域が異なり、クラウド会計に特化した競合は少ない。市場シェアは不明だが、中小企業向けに強みを持つとみられる。

強み

  • 売上高が前期比41%増と高成長で、サブスク型の安定収益基盤を構築中。
  • 営業利益率12.5%とSaaS業界でも優れた収益性を実現。
  • 中小企業向けクラウド会計に特化し、大手との差別化に成功。
  • 製品の使い勝手やサポートにより、解約率が低いと推測される。

課題

  • freeeやマネーフォワードなど大手との競争が激しく、差別化が必要。
  • 急成長に伴い、人材・組織体制の拡充が追いつかないリスク。
  • 主力製品への依存が高く、新規分野開拓が成長の鍵。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がファーストアカウンティング

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15570ジェノバ94億円16.2倍
24356応用技術94億円12.0倍
35582グリッド93億円29.8倍
42332クエスト93億円11.1倍
55588ファーストアカウンティング92億円40.2倍
6153Aカウリス92億円29.6倍
7472Aミラティブ92億円9.1倍
83991ウォンテッドリー92億円10.9倍
94374ROBOT PAYMENT92億円15.8倍
109445フォーバルテレコム90億円9.1倍
114011ヘッドウォータース90億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 17件

AI会計処理サービスを目的に2016年設立

2016年6月、AI及びITを使った会計処理の高速化サービスの提供を目的として、東京都港区にファーストアカウンティング株式会社を設立した。同年8月には本社を東京都千代田区に移転し、事業基盤を整えた。その後も複数回の本社移転を経て、2024年5月に現在の東京都港区に本社を置く。設立から約7年後の2023年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。

AIモジュールの提供を開始した2018年

2018年1月、通帳の画像をテキスト情報に変換するAIモジュール「通帳AI」(現 通帳Robota)の提供を開始した。同年2月には領収書AI(現 領収書Robota)、11月には勘定科目を推論する仕訳AI(現 仕訳Robota)をリリースした。これにより、経理業務の入力・仕訳工程を自動化する基盤が整った。これらのモジュールは、後にRobotaシリーズとして統合される。

サービス名をRobotaに統一した2019年

2019年7月、請求書の画像をテキスト情報に変換する「請求書AI」(現 請求書Robota)の提供を開始した。これにより、主要な証憑書類に対応するAIモジュールが出揃った。同年10月、これらのAIモジュールのサービス名を「Robota」(ロボタ)に統一した。Robotaは、定型・非定型フォーマットや手書き書類にも対応する高い読取精度を持つ。

クラウドプラットフォームRemotaを2020年に提供開始

2020年9月、経理業務を効率化する請求書処理プラットフォーム「Remota」(リモタ)の提供を開始した。Remotaは、メールで受け取った請求書PDFを自動処理し、AI-OCRによる読み取り、自動仕訳、確認作業、会計システムへの連携までを一気通貫で行う。紙の請求書もスキャンで対応可能であり、二重支払い防止機能も備える。RemotaはRobotaシリーズと組み合わせて一体として機能する。

デジタル庁からPeppol認定を受けた2022年

2022年8月、デジタル庁からデジタルインボイスの送受信サービス「Peppolサービスプロバイダー」として認定を受けた。Peppolは国際的な標準規格であり、日本におけるデジタルインボイスの標準として採用された。2023年10月には、Peppolアクセスポイントの提供を開始し、企業間の電子取引を仲介する基盤を提供する。これにより、受発注や請求書の電子的なやり取りを支援する。

東証グロース市場に上場した2023年

2023年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場により資金調達の選択肢が広がり、成長投資の加速が可能となった。上場後の2024年12月期の売上高は17億円、当期純利益は5億円に達した。2025年12月期には売上高24億円、営業利益3億円、親会社株主に帰属する当期純利益2億円を計上し、成長軌道を維持している。

米国子会社設立と経理AIエージェント提供開始の2025年

2025年4月、米国イリノイ州にFast Accounting USA Inc.を設立し、海外展開を本格化した。同年9月には、経理AIエージェントの提供を開始した。これは生成AIを活用し、これまで経験豊富な経理担当者が行っていた判断業務を支援するサービスである。会計・税務データと専門知識を学習したAIが、複雑な会計処理や税務判断を正確かつ迅速に行うことを可能にする。

株式会社プロシップとの資本業務提携を2026年に締結

2026年2月、株式会社プロシップと資本業務提携契約を締結した。プロシップは企業向け業務ソフトウエアを手掛ける企業であり、本提携により経理DXソリューションの相互連携や販売チャネルの拡大が期待される。具体的な提携内容は有価証券報告書には明記されていないが、当社の経理AI事業のさらなる拡大に向けた戦略的一歩と位置づけられる。

年表17件を開く

2010年代

  • 2016年6月創業AI及びITを使った会計処理の高速化サービスの提供を目的とし東京都港区にファーストアカウンティング株式会社を設立
  • 2017年3月東京都新宿区に本社移転
  • 2017年8月東京都千代田区に本社移転
  • 2018年1月通帳の画像をテキスト情報に変換するAIモジュール『通帳AI』(現 通帳Robota)の提供開始
  • 2018年2月領収書の画像をテキスト情報に変換するAIモジュール『領収書AI』(現 領収書Robota)の提供開始
  • 2018年11月勘定科目を推論するAIモジュール『仕訳AI』(現 仕訳Robota)の提供開始
  • 2019年6月東京都港区に本社移転
  • 2019年7月請求書の画像をテキスト情報に変換するAIモジュール『請求書AI』(現 請求書Robota)の提供開始
  • 2019年10月サービス名を『Robota』(ロボタ)に統一

2020年代

  • 2020年9月経理業務を効率化する請求書処理プラットフォーム『Remota』(リモタ)の提供開始
  • 2022年8月デジタル庁からデジタルインボイスの送受信サービスPeppolサービスプロバイダーとして認定
  • 2023年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年10月Peppolサービスプロバイダーとしてデジタルインボイスの送受信サービスの提供開始
  • 2024年5月東京都港区に本社移転
  • 2025年4月米国にFast Accounting USA Inc.(現 連結子会社)を設立
  • 2025年9月経理AIエージェントの提供開始
  • 2026年2月株式会社プロシップと資本業務提携契約を締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ARPA維持・上昇
  • グロスチャーンレート低減

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経理生成AIの研究とサービス化

    生成AIに関連する研究開発を進め、経理業務の付加価値の高い自動化・判断支援サービスを開発する。既存サービスへのAIエージェント導入や新サービスの複数進行中。

  2. 02

    海外展開(米国市場)

    米国市場をターゲットに子会社を設立し、営業活動を開始。経理特化ソリューションで差別化し、現地法人への契約受注実績あり。外国籍人材の採用を強化。

  3. 03

    エンタープライズ経理DX集中

    売上500億円以上のエンタープライズ顧客を対象に、高いARPAを維持しつつ、市場細分化と経営資源集中によりシェアNo.1を目指す。

  4. 04

    パートナーセールス体制の強化

    コンサルティングファームやシステムインテグレーターとの再販契約、会計ソフトベンダーとのOEM契約を通じて、低広告費で多様な企業へサービスを拡販する。

  5. 05

    アナログ・デジタル両面の経理帳票対応

    Peppol対応やAIプラットフォーム「Remota」により、紙・PDF・デジタルインボイスなど異なる媒体の請求書を一元処理できる体制を提供。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で74人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は677万円で、2期前と比べて+28.5%平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は3.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2023年12月52736.92.850
2024年12月66138.43.071
2025年12月67738.83.674

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
データセンター — 東京都府中市283百万円
本社 — 東京都港区153百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は24億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+41.2%、利益が+50.0%。

売上高
+41.2%
24億円
営業利益
+50.0%
3億円
純利益
-60.0%
2億円
営業利益率
12.5%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高31億円24億円
営業利益3億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥3.9¥3.9

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2026年2Qで、売上は13億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+18.2%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q9111.11
2023年4Q30
2024年1Q4125.00
2024年2Q400.01
2024年4Q94
2025年2Q1119.11
2025年4Q13215.41
2026年2Q13215.41

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、売上は2億円から24億円へ12.0倍に増えた。直近期の営業利益率は12.5%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年12月2−2−2
2020年12月3−4−4
2021年12月5−4−4
2022年12月8−1−1
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年12月1211
2024年12月1725
米国にFast Accounting USA Inc.(現 連結子会社)を設立
2025年12月243312.52

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高24億円のうち、営業利益として残るのは3億円12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金29.2%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金58.3%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.5%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
70.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
12.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.7pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
12.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
19.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが3億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は18億円で、売上の9.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月−204−25
2022年12月20026
2023年12月3−26113
2024年12月5−20316
2025年12月3−31018

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は29億円。このうち返さなくてよい自己資本が17億円で、自己資本比率は57.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月2022.3
2020年12月52342.5
2021年12月72537.2
2022年12月72522.3
2023年12月169754.4
2024年12月24141057.1
2025年12月29171257.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
8億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率25 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中38位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中578位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
41.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥823で、1年前と比べて-43.4%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥823-4.3%1ヶ月-3.9%1年-43.4%時価総額92億円
過去52週の値幅
安値¥650高値¥1,486

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)40.2倍
PER (会社予想)44.1倍
PBR5.79倍
配当利回り0.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+2.39%と小幅上昇にとどまりましたが、8月20日には814円と前日比+5.58%上昇しました。前年比では-47.9%と下落基調が続いています。52週安値650円からは反発していますが、52週高値1600円からは約49%下落しています。25日線806円を上回っており、RSIは48.96と中立圏です。ただし、8月14日に122,300株と出来高が急増し、その後は減少傾向にあります。200日線891円を下回っており、中長期トレンドは弱含みです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは49.74倍と業界平均30.21倍を大幅に上回り、PBRも6.04倍と平均3.56倍の約1.7倍で割高。ROEは12.2%と平均を下回り効率性は低い。配当利回りは0.43%と平均3.33%を大きく下回り、配当性向20.1%ながら水準が低い。高成長の期待が織り込まれているが、現時点の収益・配当に対して株価は割高であり、リスクが高い。

指標この会社業種平均
PER (実績)40.2倍47.9倍
PER (予想)44.1倍
PBR5.79倍2.96倍
ROE12.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

会計業務のデジタル化とアウトソーシング需要は成長分野とされるが、競争激化と市場成熟が課題。強気派は、中小企業の業務効率化ニーズを捉え、売上高が急成長している点を評価する。一方、弱気派は、直近の営業利益率の改善はあるものの、株価が低迷しており、収益の安定性や競合との差別化に疑問を持つ。過去の業績は増収だが、純利益の変動が大きく、一過性の要因がないか注視が必要。

プラスに働く材料7
  • 急成長

    売上高が2022年8億円から2025年24億円と3倍に拡大

  • 利益率改善

    2025年12月期の営業利益率は12.5%と高い

  • ストック型

    定額制モデルで継続的な収益が見込める

  • 売上高24億円、3期連続の拡大2025年12月期影響

    売上高は12億→17億→24億へ増加。前期比41%増と成長スピードが加速

  • 営業利益3億円を計上し黒字化2025年12月期影響

    営業利益3億円、営業利益率12.5%を達成。売上高拡大が利益に結びつく

  • PER49.7倍は高成長で正当化通年影響

    売上高成長率41%に対しPER49.74倍。成長が続けばバリュエーションは吸収可能

  • 株価1年で47%下落し調整が進む不定影響

    株価858円は1年で46.91%下落。好業績と逆行しており見直し買いの対象

マイナスに働く材料7
  • 株価低迷

    過去1年で株価が46.9%下落し、市場評価は低い

  • 純利益変動

    純利益は2024年に5億円、2025年に2億円と激しく変動

  • 競争激化

    同業他社や会計ソフトの自動化が脅威となり、価格競争に陥る恐れ

  • 純利益が5億→2億に急減2025年12月期影響

    純利益は2024年12月期5億円から2025年12月期2億円へ大幅減。利益の変動が大きい

  • PER49.74倍と割高な水準継続影響

    予想PERは開示なく、実績PER49.74倍は成長鈍化時に大きな調整要因

  • 配当利回り0.43%と還元が手薄継続影響

    配当利回り0.43%はほぼ無配。株主への利益還元がなく長期投資家を引き付けにくい

  • PBR6.04倍はROE12.2%を超える高評価継続影響

    PBR6.04倍はROE12.2%に対して過大。利益率が低下すれば修正圧力となる

次の決算で確かめる点
顧客数推移
ストック型収益の基盤となるため、顧客の増減を確認
解約率
サービスの定着度と継続性を測る重要な指標
売上高成長率
アウトソーシング需要の伸びを確認するため
営業利益率
競争下での収益性維持を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3.9で、前期から+208.3%いまの株価に対する利回りは0.47%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥3.9
1株あたり
配当利回り
0.47%
いまの株価に対して
配当性向
20.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年12月12.8
2025年12月4208.320.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3.9

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,510人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.1%を占め、残る60.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他48.044.645.6
事業法人31.429.829.0
外国法人7.312.013.1
金融機関9.012.310.0
証券会社4.11.31.9
外国人個人0.20.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01森 啓太郎23.05
02MoriSpaceManagement株式会社21.40
03INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)8.11
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.52
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.49
06株式会社マイナビ4.46
07DAIWA CM SINGAPORE LTD-NOMINEE ALL STAR SAAS FUND PTE.LTD. (常任代理人 大和証券株式会社)3.70
08中薗 直幸1.29
09葛 鴻鵬1.07
10株式会社オービックビジネスコンサルタント0.84
11株式会社ミロク情報サービス0.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-01
    株式会社プロシップ
    新規の大量保有報告
    5.04%
  • 2026-06-01
    株式会社プロシップ
    変更報告
    5.04%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+100%、1株純資産は3期で+78%。直近期のROEは12.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年12月−46,617
2020年12月−90,198
2021年12月−40
2022年12月−8
2023年12月138324.056.66.0
2024年12月4312841.044.92.8
2025年12月1814812.254.220.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
森啓太郎代表取締役社長524,985,200
松田顕取締役執行役員 CTO5076,200
中薗直幸取締役執行役員 CRO52145,060
上村朗取締役CFO625,000
牧野正幸取締役63
三村真宗取締役57
石関加代子取締役61
作野勝英常勤監査役70
安本隆晴監査役72
大濱正裕監査役45

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)74614609
社外取締役6261275

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,349字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「AI(注1)と最先端技術を活用して、顧客と取引先にシームレスで効率的な商取引を提供し、生産性の向上と社会の発展を支援する。」をミッションとしており、会計分野に特化したAIソリューション事業(経理AI事業)を提供しております。経理業務のデジタルトランスフォーメーションによる効率化と、リモートワークをはじめとする働き方改革の推進が求められている中、それを実現するため以下に記載のRobotaシリーズのサービスを中心に事業展開しております。また、経理人材の不足が深刻化する中、経理業務においては単純な入力や照合などの作業の他、会計基準の十分な理解及び実務経験を必要とする局面が増えてきており、このような経理上の判断を要する業務を支援する経理AIエージェントに関連するサービス販売を本格的に開始しております。なお、当社グループはAIソリューション事業(経理AI事業)の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 当社グループのサービスは、AI-OCR(注2)関連及び会計仕訳のアルゴリズムをサービス化したRobotaシリーズとリモートワークでも経理業務を遂行できるように開発したRemotaというプラットフォーム及び経理業務における判断を支援する経理AIエージェントで構成されております。SaaS型のクラウドサービスであり、課金体系は、原則として1年以上の「月額課金(MRR:Monthly Recurring Revenue)」、読み取った帳票枚数に応じて変動する「従量課金」及び当期から提供したサービスとして初期設定サービス等の提供に応じて発生する「プロフェッショナル サービス」で構成されております。契約期間の長期化による収益の継続性を実現しており、2025年12月末における顧客の平均契約締結期間は約29か月、LTV(注3)は108百万円となっております。 なお、月額課金、従量課金及びプロフェッショナルサービスによる売上高は以下のとおりであります。 2024年12月期   2025年12月期 月額課金(千円)   1,399,366   1,724,709 従量課金(千円)   212,877   252,726 プロフェッショナルサービス(千円)   89,771   387,875 当社は、販売の主要なターゲットを売上高500億円以上のエンタープライズ(大企業)としております。販売ルートとしては、当社の営業担当が直接潜在顧客にアプローチする手法に加え、販売チャネルを増やして受注を拡大させるため、販売パートナーが主体となってアプローチする手法も採用しております。サービスの提供方法はいずれの場合も顧客の基幹システム等に当社サービスが提供されることになります。一方、中小企業への販売ルートとしては、当社サービスを広範に利用いただくため、会計ソフトウエアベンダー等が提供するサービスの機能としており、サービスの提供方法はOEMが基本となっております。2025年12月末現在におけるエンタープライズ(大企業)及びOEMパートナーへの当社サービスの導入社数は165社となっております。 (注)1.AI(Artificial Intelligence、人工知能)とは、コンピュータを用いて「認識、言語の理解、課題解決」などの知能行動を実行する技術であります。 2.OCR(Optical Character Recognition/Reader、光学的文字認識)とは、印刷された文字や手書き文字に光を当てて読み取り、デジタルの文字コードに変換する技術やソフトウエアであります。 3.LTV(Life Time Value)とは、ある顧客がその取引期間を通じて当社にもたらす利益を意味しており、ARPA(Average Revenue per Account、1アカウント当たりの売上高)に売上総利益率を乗じた値をグロスチャーンレートで除して算出しております。 (1)Robotaシリーズ Robotaシリーズの機能は以下のとおりです。定型フォーマットの書類だけでなく非定型フォーマット(注1)や手書きの書類に対しても高い読取精度を実現しております。また、読み取った文字や数値を入力するだけでなく、証憑画像を振り分けたり、台紙に複数枚貼られた証憑を切り取ったりする機能や、読み取った内容が合っているかチェックする機能を有しているため、経費精算や請求書支払の突合業務についても利用することができます。経理業務の自動化のニーズに合わせ、必要な機能を選択し、組み合わせて利用できます。 Robotaシリーズの種類   内容 請求書Robota   請求書の画像から、金額、日付、相手先等処理に必要な項目を読み取り、テキスト情報に変換します。請求情報の鑑だけでなく、明細も読み取ることが可能です。 領収書Robota   領収書・レシートの画像から、金額、日付等処理に必要な項目を読み取り、テキスト情報に変換します。 通帳Robota   通帳の画像から、金額、日付等処理に必要な項目を読み取り、テキスト情報に変換します。 台紙切取Robota   経費申請書や支払申請書に添付されている領収書や請求書を検出して切り出します。切り出された証憑が回転していた場合には向きを補正した後の画像を出力します。 確認Robota   領収書・請求書Robotaが読み取った金額等が正しく読み取れているかを確認するために、複数の視点で整合性確認を行った結果を通知します。 振分Robota   証憑画像の種別を判定します。複数の書類を複合機やスキャナの連続スキャン機能などでまとめてスキャンし、一か所にデータ保存した際に、当該証憑画像を自動的に選別することができる便利な機能です。 仕訳Robota   入力された情報から、その証憑に対する勘定科目を推論して候補リストを通知します。領収書・請求書Robotaと連動して利用することで、証憑画像から読み取ったデータに勘定科目まで追加することができる機能です。 (注)1.非定型フォーマットとは、記載されている項目は同じでも、記載されている場所、レイアウトが無数にあり、書類の種類数が限定的でない、領収書や請求書等の帳票です。 (2)Remota 経理業務の効率化・リモート化を実現することができるプラットフォームとしてRemotaを提供しており、上述の各Robotaを組み合わせることで一体として機能し、顧客のニーズに合わせた提案が可能となっております。Remotaは、メールにより請求書PDFファイルを受け取ると、下記のSTEPで自動で処理を行います。また、紙の請求書を郵送で受け取った場合は、請求書を複合機などでスキャンして、ストレージ(注1)にアップロードするとPDFファイルと同じように処理されます。郵送とメールの両方の方法で二重に受け取った場合でもRemotaは二重申請を検知することができるので、二重支払のミスを未然に防ぐことができます。 処理フロー   処理内容 STEP1 請求書の受け取り   請求書のPDFファイルが添付されているメールを、専用アドレスに転送します。 STEP2 OCR処理・自動仕訳   アップロードされた証憑はRemotaに搭載されたAI-OCR機能で読み取られます。請求書の内容(日付・金額・発行元会社名・発行元口座情報など)を読み取り、Remota上で取引先マスターデータとの照合や二重申請のチェック、未入力欄の有無など整合性の確認をすることができます。さらにRemotaに搭載されている仕訳Robotaが自動で仕訳を行います。 STEP3 確認・修正作業   RemotaがOCRで読み取ってAIにより仕訳した請求書の内容は、Remotaの管理画面から確認できます。Remotaの管理画面では、再確認が必要な項目にはマークが表示されます。 STEP4 会計システムへの連携   Remotaによりデジタル化された請求書の確定データを顧客の会計システムに連携します。 (注)1.ストレージ(Storage)とは、コンピュータなどのデータを長期的に保存しておくことを目的とした記憶装置です。 (3)経理AIエージェント 当社が開発した経理特化型AIを活用することで、経理人材の不足や法改正等に伴う業務の複雑化に対応することができ、経理担当者が「戦略経理」に集中する環境を実現することができます。特に昨今の経理業務においては経理担当者の高度な判断が必要となる局面が多く存在しますが、豊富な会計・税務データと専門知識を学習したAIが、複雑な会計処理や税務判断を正確かつ迅速に行うことが可能になるとともに、判断の均質化も実現することができます。 (4)Peppolアクセスポイント デジタルインボイスの送受信に必要なPeppolアクセスポイントのサービスを提供しております。日本におけるデジタルインボイスの標準規格としてPeppol(注1)が採用され、Peppolを用いた電子取引はアクセスポイントを経由します。Peppol Authorityであるデジタル庁が、日本の各種法令や商習慣に対応した日本標準仕様を策定し、国内におけるPeppolの管理・運用等を行っております。当社は、2022年8月にデジタル庁からPeppolサービスプロバイダーとして認定を受けております。 これにより、送信側企業より当社アクセスポイントにデジタルインボイスデータが送信され、当社はPeppolネットワークに接続することで受信側企業に同データを送信することが可能となりました。 (注)1.Peppol(PAN-EUROPEAN PROCUREMENT ONLINE)とは、受発注や請求にかかる電子文書をネットワーク上でやり取りするための「文書仕様」「ネットワーク」「運用ルール」の規格で、国際的な非営利組織であるOPEN PEPPOLが管理しているグローバルな標準規格です。 [事業系統図] (注)1.エンタープライズ(大企業)は、主に売上高500億円以上の企業を指しております。 2.販売パートナーは、当社の製品・サービスをユーザー企業に販売する代理店です。 3.OEMパートナーは、当社の製品・サービスをOEM商品としてユーザー企業に販売する会計ソフトウエアベンダーです。 4.サーバ事業者は、当社が契約するクラウドコンピューティングサービスを提供する事業者です。
経営方針・対処すべき課題5,463字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「制約を取り払うことで、自信と勇気を与える。」をパーパス(社会における存在意義)として掲げ、顧客・従業員・社会が抱える制約を取り払うことで、「自信」と「勇気」が満ち溢れる社会を作ることを目的として追求しております。 当社グループは会計分野に特化したAIソリューションサービスを提供しておりますが、技術研究を活かしたサービス開発により煩雑で複雑な経理業務を自動化して、導入いただいた企業に、正確で早い会計を実現し、社内リソースを入力や確認といった単純作業から価値の高い戦略的な経理業務へシフトさせることを支援いたします。 (2)中長期的な会社の経営戦略 基本戦略としては、①情熱を持って取り組める領域としてのエンタープライズの経理DX、②経済的原動力となる顧客単価の高さ、③マーケットシェアでNo.1になれる分野の3つを満たす領域にリソースを集中することとしております。当社グループは売上500億円以上のエンタープライズを顧客として高いARPAを獲得できていると考えておりますが、今後もターゲットとする市場を細分化し、経営資源を一点に集中して投下することで、マーケットシェアNo.1を目指してまいります。また、経理DX実現のため、下記の成長戦略を実行してまいります。 ① 生成AIの研究とサービス化 独自のLLM(Large Language Model)等を活用した生成AIに関連する研究開発をおこない、付加価値の高いサービス開発に努めてまいります。 現在生成AIの基礎研究に取り組んでおりますが、将来その研究成果を基にした先進的なサービスを構成する要素に関する技術の確立を目指しており、すでに生成AIを利用した一部サービスをリリースしております。また既存サービスであるRobota、Remotaについても生成AIに基づき開発された経理AIエージェントを利用することで、より付加価値の高い経理処理業務の自動化の実現を目指しております。さらに、従来は経験豊富な経理担当者が行っていた判断を要する業務についても、その判断業務を均質かつ効率的に実施する判断支援サービスの開発が複数進行中であります。一部サービスについては既存顧客へ導入実績がありますが、さらなる精度向上及び判断業務の提供領域の拡大に努めてまいります。 ② 海外展開 サービスのグローバル化及び海外展開に向けて、外国籍人材の採用を強化しております。以前より外国籍のエンジニアは継続的に採用しておりましたが、海外で営業活動を行うために必要な営業やカスタマーサクセスの人材採用も成功しております。デジタル化に関しては、海外の請求書のフォーマットへの対応を進めておりますが、現在英語の請求書読み取りを行うためのAI学習は完了しております。海外においても国内と同様、エンタープライズを中心に事業を展開しております。具体的な展開地域としてはアメリカ市場を選定しており、2025年4月にイリノイ州に子会社を設立、営業活動を開始し、すでに日本での既存顧客の現地法人について契約受注の実績もございます。 アメリカの外部環境として、経理担当者や米国CPAの資格保有者の人材不足が顕著であり、日本国内と同様に、経理業務の効率化に対するマーケットニーズが非常に高いと認識しております。一方で、OCR技術を提供している会社は複数存在しているため、当社としては経理業務に特化したソリューションを提供し、経理部門に受け入れられるサービスを提供することで、差別化し事業展開しております。 (3)経営環境 当社グループが提供する会計分野に特化したAIソリューションサービスは、経理DX関連の市場に属していると考えられます。経理DXのみを対象とした市場統計はありませんが、新型コロナウイルス感染症の流行を契機として、経理業務に関してもDXが進展しており、その市場規模は今後も拡大していくものと考えられます。また、日本におけるデジタルインボイスの標準規格としてPeppolが採用され、会計帳票の電子化が進む一方、依然として紙媒体の会計帳票も相当数流通すると想定されることから、今後は紙媒体、電子データの会計帳票が混在し、経理業務がより煩雑化すると考えられ、経理DXへのニーズはより一層高まるものと考えられます。特に生成AIを活用することで経理業務に実用的なサービスを開発することが肝要であり、当社グループとしても生成AIの研究開発を継続し、その研究成果をより付加価値の高い新サービス提供に繋げていくことが出来るかが、今後の課題と認識しております。 このような状況の中、当社グループは経理DXの異なる段階ごとのサービス展開を実行・計画しております。デジタイゼーション(Digtization:紙などのアナログ情報をデジタルデータに変換すること)のために、紙帳票のデジタル化とデータの送受信のサービスを、デジタライゼーション(Digitalization:デジタル技術を活用して業務やビジネスプロセスを効率化すること)のために、経理の業務プロセスを自動化し、効率化するソリューションを提供いたします。 また、当社グループはエンタープライズ経理領域におけるソリューション提供にあたり、次の3つの要素を継続することにより、競合優位性を維持することができると考えております。 ① AIプロダクトの自社内開発体制 当社グループの製品・サービスの根幹となるAIプロダクトは、社内のAIサイエンティストが研究開発すると同時に、自社内で教師データを作成できる32名(2025年12月末時点)の従業員によるアノテーション(注1)体制を構築しており、経理業務の効率化に資するAIプロダクトを数多く開発しております。特に生成AIを活用することで従来、経理業務の中で複雑な判断業務として位置付けられていた業務の一部についてもAIにより判断することが可能となっております。 ② パートナーセールス体制 当社グループは、当社の製品・サービスをユーザー企業に販売する代理店である販売パートナーとしてコンサルティングファームやシステムインテグレーターを中心とした企業と再販売契約(注2)を締結し、エンタープライズへのRemota及びRobota導入促進及び共同でのウェビナー開催などによる集客を図っております。また、会計ソフトウエアベンダーをOEMパートナーとして選定し、当該ベンダーの製品にRobotaを組み込む形で中小企業へのサービス提供を行っております。 このようにパートナーセールス体制を構築した結果、当社は自社発の広告宣伝に依存せずに多様な企業にアプローチでき、サービス導入社数を増やせるビジネスモデルを確立できていると考えており、当連結会計年度の広告比率(売上高に占める広告宣伝費の割合)は約2.6%にとどまっております。 ③ アナログ/デジタル両面の経理帳票への対応 当社グループは、2022年8月にデジタル庁よりPeppolサービスプロバイダーとして認定され、2022年10月よりサービス提供しております。今後は、デジタルインボイスの利用も進み、紙、PDF及びデジタルの異なる媒体の請求書利用が混在することが見込まれておりますが、当社のクラウド型AIプラットフォームであるRemotaはこれらの請求書をすべて処理でき、一元管理することができます。 (注)1.アノテーションとは、AIが学習する教師データを作成するため、画像等のデータに関連する情報を注釈として付与する作業です。 2.再販売契約とは、当社サービスの利用権を販売できる契約です。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の主な課題は以下のとおりとなります。 ① 技術革新への対応 AI市場においては生成AIに代表されるように日々の技術革新が継続しており、当社グループが属する業界においても新規参入企業が増加しております。このような中、顧客ニーズの多様化に対応するためには、最先端の技術の研究が必要であり、優秀な人材の確保が必要と考えております。 しかし、優秀な技能を持つ人材の安定的な確保は、同業他社とも競合することから難しい状況となっております。当社グループは、採用計画に基づき安定的な人材確保が出来ておりますが、今後も継続的に国内外を問わず最先端の技術と経験を有する人材を確保するため、引き続きAIトップカンファレンスに論文が採択されるように投稿し、AI市場における知名度向上を図ることで魅力的で存在感のある企業であることを訴えかけるとともに労働環境や福利厚生の充実にも取り組んでまいります。また社内研修の強化等により人材育成にも努めてまいります。 ② カスタマーサクセスの重要性 当社グループが提供するサービスの内容は、顧客毎の業務プロセスに適応したサービス導入が必要であり、また企業会計基準や税制改正等の法令等の改正に伴い顧客のニーズが変化するという特徴があります。そのため顧客ニーズを迅速かつ的確に捉え、より魅力的なサービスを継続的に提供することで解約を未然に防ぎ、また複数サービスの受注により顧客単価向上につながることからカスタマーサクセス(注1)の充実が重要であると考えております。今後も既存顧客等から構成されるユーザー会などを企画運営し、顧客ニーズの多様化にマッチしたサービスを提供し続けるための活動を行ってまいります。 ③ サービスデリバリー能力の強化 当社グループは、AI-OCRを活用した経理業務の効率化サービスに加え、生成AIを活用した経理処理の自動化サービスの提供を開始しております。生成AIサービスは、従来人が行っていた判断業務を代替するものであり、導入にあたっては顧客の業務プロセスや判断基準を精緻に分析したうえでシステムに反映させる必要があるため、一案件あたりの導入作業は従来のサービスと比較してより高度かつ複雑なものとなっております。今後の販売拡大に伴い、このような高度な導入案件の増加及び大型化が見込まれることから、サービスデリバリー能力の強化を重要な経営課題と認識しております。 当社グループは、この課題に対し、人材、プロセス及びプロダクトの三つの観点から取り組んでまいります。人材面では、高度な導入業務を担うサービスデリバリー人材の計画的な採用及び育成を進めてまいります。プロセス面では、案件を通じて蓄積した導入ノウハウの体系化及び導入プロセスの標準化を推進し、品質の安定と効率の向上を図ってまいります。プロダクト面では、顧客自身による設定・調整を可能とする機能の拡充を進め、導入期間及び工数の構造的な削減を目指してまいります。これらの取組みを通じて、事業の成長に対応しうるサービス提供能力の確立に努めてまいります。 ④ 情報管理体制の強化 当社グループはサービスの提供過程において、機密情報や個人情報を取り扱う可能性があり、その情報管理を強化していくことが重要であると考えております。「ISO/IEC 27001:2022(JIS Q 27001:2023)」と「ISO/IEC 27017:2015(JIS Q 27017:2016)」に加え、米国進出を契機により具体的かつ技術的な統制を監査法人が保証するSOC2 TYPE1の保証報告書を取得しております。また、各施策に応じて情報セキュリティ管理責任者を配置し、これらを遵守するための社内規程の策定や内部監査体制の整備を行い、アクセス管理など漏洩防止等の対策を講じております。今後も社内教育・研修の実施やシステム整備等を継続して行ってまいります。 ⑤ システムの安定性の確保 当社グループは顧客に対してインターネットを介したサービスを提供しているため、システムの安定稼働の確保が必要不可欠となっております。そのためアクセスが増加する月末月初は一時的にサーバを増強するとともにサーバ監視システムを導入し突発的なトラブル等が発生しても機動的にサーバを増強できる仕組みを整備することでシステムの安定性を担保しております。定期的にサーバ上でバックアップを行っておりますが、今後は顧客増加に伴うサーバ負荷増大に対応してさらなる安定性確保と効率化に取り組んでまいります。 (注)1.カスタマーサクセス:製品やサービスを通じて顧客の成功を支援することで、契約を継続してアップセルの実現やチャーンを防止することであります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループのAIソリューションサービスはサブスクリプションモデルであることから、企業価値の持続的な向上のためには、新規顧客の獲得に加え、既存顧客の複数サービス導入に伴うARPAの維持・上昇及び契約の更新に伴うグロスチャーンレート(解約率)の低減が重要であり、そのための目標とする経営指標としては、ARPA及びグロスチャーンレートであると考えております。
事業等のリスク5,766字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)競合について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの基幹技術であるAI-OCRを利用した会計帳票の読み取り技術は、類似のサービスが多く存在しており、中でも昨今はAIを利用したサービスも増えつつあることから価格競争による売上単価の減少リスクがあります。当社グループは会計帳票に特化することで、読み取り精度や、読み取り結果を仕訳に反映するシステムなど特異性のある技術をいち早く確立し、さらにこれらの技術に関連した経理業務の効率化に関連する特許を集中取得することで、技術的優位性を確保しております。また、生成AIの独自開発を推進することにより、人と同等以上のレベルでの経理判断を可能とする「経理シンギュラリティ」を実現することで、従来のOCRとは大きく差別化を図ってまいります。しかしながら、競合他社に比して優位な価格を提供できない場合、または、技術的優位性を確保できなくなった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)情報セキュリティについて (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが取り扱うお客様の会計データは、機密となる情報を含むことも多く、外部からの不正アクセス等によりこれらの情報が外部に流出した場合には、当社グループは損害賠償責任を負担するほか、他のお客様からの信頼失墜に直結し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、国際規格である情報セキュリティマネジメントシステム「ISO/IEC 27001:2022(JIS Q 27001:2023)」、及びクラウドセキュリティ認証「ISO/IEC 27017:2015(JIS Q 27017:2016)」を取得しており、このマネジメントシステムを適切に運用することで、これらのリスクの最小化を図ってまいります。 (3)技術革新等への対応について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが属するAI業界の技術は、国内外を問わず研究開発が進められており、その結果、常に新しい技術が生み出され、その技術がサービスの一部として提供されております。当社グループのAIソリューション事業(経理AI事業)の競争力の源泉は技術力であるため、最新の技術の収集及び優秀な人材確保に努めてまいりますが、急速な技術革新への対応が遅れた場合、新規契約が伸びず、また既存顧客の解約が発生することで当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)解約リスクについて (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) クラウドサービスの契約期間は通常1か月から数年の設定となっておりますが、当社の2025年12月末における顧客の平均契約締結期間は29ヶ月となっております。当社は、顧客満足度を高めるために、顧客ニーズを迅速かつ的確に捉え、ニーズを充足するための機能開発に努めております。また、当社グループが提供するサービスが顧客の業務フローに円滑に組み込まれるためのカスタマーサクセス体制の構築にも取り組んでおります。しかしながら、主要取引先について契約期間の満了時に契約が更新されない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)販売パートナー、OEMパートナーとの取引について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの販売体制としては、当社グループの営業担当が直接顧客にアプローチするダイレクト営業のほか、再販売契約等を締結した販売パートナー、OEMパートナー経由で顧客にアプローチするパートナー営業があり、2025年12月期においてパートナー経由の売上高割合は約50%となっております。現状、いずれのパートナーとも良好な関係を築くよう努めておりますが、今後パートナーとの契約が解約または更新されなかった場合やパートナーの販売方針の変更等により、パートナー経由の売上が著しく落ち込んだ場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)知的財産権の侵害について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが提供するサービスが他人の特許等の知的財産権を侵害することで訴訟に至り業績に重要な影響を及ぼすリスク、及び事業の継続に支障を来すリスクがあります。当社グループでは、知的財産分野に強みを持つ弁護士及び弁理士と顧問契約を締結し、新規の技術やサービスについてはサービス検討と並行して随時当該弁護士等に第三者による権利化の有無を調査依頼し、知的財産戦略上、当社グループの競争優位性を得られるものについては自社技術の権利化に努めるとともに、第三者の知的財産権の侵害を防ぐ体制をとっております。しかしながら、他人の特許等の知的財産権を侵害している旨の訴えがあった場合、または当社グループが保有する知的財産権が第三者により侵害された場合には、法的措置を含めた対応が想定され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)システム障害への対応について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループのサービスは、インターネットを利用してお客様へサービス提供を行ういわゆるSaaSビジネスであり、システムの安定的な稼働が不可欠となります。一時的なアクセスの急増によるアクセス障害や、ネットワーク機器・サーバの動作不良、ネットワーク障害や自然災害などが生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、サーバ監視システムの導入、システムの随時バックアップや冗長化を行うほか、「ISO/IEC 27001:2022(JIS Q 27001:2023)」に準拠した内部監査を含むマネジメントシステムの運用により、これらのリスクの最小化を図ってまいります。 (8)法令について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの提供しているAI-OCRサービスについては、電子帳簿保存法をはじめとした法令の要件を満たすようサービス設計を行っておりますが、今後、法令の改正により現状のサービスが法令の要件に適合しないこととなる恐れがあります。当社グループでは、電子帳簿保存法その他主要な関連法令について、顧問弁護士や顧問税理士等と随時情報共有を行い、いち早く改正の動きをキャッチできる体制を整えております。 また、2023年10月に開始されたインボイス制度をきっかけとして請求書等の電子化が進み、将来的にはAI-OCR 技術が利用されなくなる可能性が考えられます。当社グループは、国内のデジタルインボイスの標準規格である「Peppol」を用いてデジタルインボイスを送受信するためのアクセスポイントも提供しており、その他の新規事業についても積極的な検討を行っております。 しかしながら、これらの法令の改正等による事業環境の変化に当社サービスが適切に対応できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)人材の採用及び育成について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの事業領域は、進化の早いAI領域であることに加え、多様化するエンタープライズを中心とした顧客ニーズに対応するためには、最先端の技術と経験を有する優秀な人材の確保が必要と考えております。当社グループは継続して採用活動を行っておりますが、必要な人材を獲得できない場合及び十分な人材育成が進まなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)内部管理体制について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは少人数であり、現段階の事業規模にあわせた内部管理体制をとっております。今後、事業規模の拡大に伴い、人材の採用、育成を行うことにより現状の内部管理体制をより強固にしていく方針ではありますが、この体制強化が事業規模の拡大に追いつかない場合には、内部管理体制が有効に機能せず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)訴訟及び係争事件について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 現段階で、顧客、パートナーや取引先及び株主などのステークホルダーとの間で訴訟等はなく、その可能性も把握しておりませんが、将来これらが生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 (12)自然災害について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、サービスシステムをクラウドサーバに置いており、当該クラウドサーバにおいても、複数のデータセンターにおける常時バックアップ体制等により洪水や地震等の大規模災害のサービス提供への影響を最小限に抑える対策を講じておりますが、想定を超える自然災害が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)特定人物への依存について (発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の代表取締役社長である森啓太郎は、当社グループのサービスモデル及びビジネスモデルの考案、事業戦略の立案に加えて、営業活動をはじめとする事業推進においても中心的な役割を担っております。当社グループでは今後の事業拡大に備え、外部人材の登用、社内人材の育成など代表取締役へ過度に依存しない体制の構築を進めておりますが、何らかの理由により代表取締役が職務遂行をできなくなった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)小規模組織であることについて (発生可能性:高、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは現在のところ、高い能力を有する少数の従業員による小規模組織体制で業務運営を行っております。そのため、大規模な組織と比べると業務が属人化しやすく、人員減少への耐性も低いといえ、業務の標準化やマニュアル化を進めておりますが、従業員の大量退職が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について (発生可能性:高、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、役職員の意欲を高め、経営への参加意識を醸成するため、役職員に対してストック・オプションとして新株予約権を発行しており、その総数は2025年12月末時点における発行済株式総数の7.9%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合には、既存株主の株式価値及び議決権比率が希薄化する可能性があります。 (16)海外進出について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、2025年12月期より米国での販売活動を開始しておりますが、当社グループが進出を検討している各国において政治、経済、社会的混乱などが内在している可能性があり、また、進出後においても様々な政府規制や法規制の適用による影響を受けることで事業継続が困難となり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17)配当政策について (発生可能性:高、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題の一つと認識しておりますが、利益配分につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としており、今後の配当性向は21%とする予定であります。しかしながら、当社の業績が計画どおりに進捗しない場合には、配当を実施できない可能性があります。 (18)繰延税金資産の回収可能性について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金について、将来の課税所得を合理的に見積もった上で回収可能性を検討し、繰延税金資産を計上しております。将来の課税所得については、企業内外の経営環境の変化等を踏まえ、適宜、見直しを行っておりますが、その結果、繰延税金資産の全額又は一部に回収可能性がないと判断した場合、繰延税金資産の取崩しが必要となり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (19)資本業務提携について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、2026年2月13日付で株式会社プロシップとの間で、新リース会計基準対応における判断業務の自動化・効率化、及び顧客基盤の相互活用による販売拡大等を目的として資本業務提携契約を締結しております。現在良好な関係を築いており、目的達成のための協議を進めておりますが、当該資本業務提携が当初想定した効果が見込めないと判断された場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,434字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。なお、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較分析は行っておりません。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、2,129,822千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が1,769,361千円、売掛金及び契約資産が284,130千円であります。また、固定資産は、769,599千円となりました。主な内訳は、有形固定資産352,754千円、無形固定資産82,982千円、投資その他の資産が333,862千円であります。この結果、資産合計は2,899,421千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、1,145,442千円となりました。主な内訳は、未払金が244,020千円、契約負債763,726千円であります。固定負債は、39,349千円となり、内訳は資産除去債務であります。この結果、負債合計は1,184,792千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、1,714,629千円となりました。主な内訳は、資本金が420,340千円、資本剰余金が466,291千円、利益剰余金が771,805千円であります。この結果、自己資本比率は57.3%となりました。 ② 経営成績の状況 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、2,369,766千円となりました。この主な要因は、企業のリモートワーク化と経理業務のデジタルトランスフォーメーション(経理DX)が促進される中で、従来のAPIソリューションサービスである『Robota』シリーズに加え、会計帳票の入力業務及び確認作業を効率的に実施できるクラウド型AIプラットフォームである『Remota』が引き続き好調に推移したことによるものであります。 経理DXを推進するエンタープライズを中心に、経費精算や会計帳票の入力業務及び突合業務に加え、メールで受け取った請求書を正確かつ効率的に処理し、また郵送で受け取った請求書と二重支払いにならないようなチェック機能も搭載することで、ユーザーにとって投資効果が得られる提案を行ってまいりました。また、会計ソフトウエアベンダが提供する会計システムへの機能追加や、単純な入力業務や突合業務に関連するサービスだけではなく、生成AIを活用した経理業務の判断支援サービスを本格的に販売開始しました。この結果、当連結会計年度末の導入社数は165件となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、652,938千円となりました。主な内訳は、開発及び当社サービス導入のための要員の給料及び手当272,947千円、一部外注等に伴う業務委託費94,379千円及び当社サービス提供のための通信費143,742千円等であります。この結果、売上総利益は1,716,828千円、また売上総利益率は72.4%となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,424,652千円となりました。主な内訳は、営業及びコーポレート部門要員の給与及び手当が395,128千円、一部外注等に伴う業務委託費179,721千円及び学習用サーバ等を含む減価償却費100,649千円等であります。この結果、営業利益は292,175千円となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は4千円、また営業外費用は592千円となりました。この結果、経常利益は291,587千円となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の特別利益は4千円、また特別損失は発生しておりません。法人税、住民税及び事業税48,380千円を計上した一方、法人税等調整額を41,067千円計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は202,143千円となりました。 なお、セグメントについては、当社グループはAIソリューション事業(経理AI事業)の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)のは、1,769,361千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、349,348千円であります。この主な要因は、売上債権及び契約資産の増加額240,433千円があった一方、税金等調整前当期純利益291,591千円、減価償却費159,837千円、及び契約負債の増加額105,106千円があったこと等によるものであります。契約負債が増加した理由は、契約社数が増加したためであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、266,091千円であります。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出210,962千円、無形固定資産の取得による支出55,129千円があったことによるものであります。有形固定資産の取得による支出の主な内容は、学習用サーバの購入、また無形固定資産の取得による支出の主な内容は、当社サービスの機能拡充に係る開発、及び自社利用のソフトウエア開発によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、79,019千円であります。この主な要因は、配当金の支払額13,044千円があった一方、新株予約権の行使による株式の発行による収入78,830千円、及び新株予約権の発行による収入13,347千円があったこと等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) AIソリューション事業(経理AI事業)   2,369,766   - 合計   2,369,766   - (注)当社グループの事業セグメントは、AIソリューション事業(経理AI事業)事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載はしておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りを行うにあたり、国内外の経済動向、技術革新への対応状況、競合他社の状況、及び当社の事業活動に影響を及ぼす法改正並びに過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。また、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち特に重要なものは以下のとおりであります。 a.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産は、取締役会で承認された事業計画を基礎として見積られた将来の課税所得に基づき、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金の解消時期をスケジューリングし、将来の税金負担額を軽減すると認められる繰延税金資産の金額を計上しております。課税所得の見積りの基礎となる事業計画における主要な仮定は月額課金の新規導入社数であります。月額課金の新規導入社数は、販売経路別に過去の受注実績や商談中の案件の状況等を踏まえた上で受注可能と想定される社数を見積もっておりますが、経済環境等に大幅な変化が生じたこと等により、新規導入社数が当該事業計画の予測を大幅に下回った場合、新規受注案件の金額に見直しが必要となり、その結果、翌連結会計年度以降の繰延税金資産の回収可能性に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況 ② 経営成績の状況 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ③ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社はARPA及びグロスチャーンレートを経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として重視しております。ARPAは概ね1百万円程度で推移しておりますが、ARPAの向上のためには、エンタープライズに特化した営業及び開発戦略を実行するとともに、提供可能なサービスを拡充することで複数サービスの導入を達成することが重要であると考えております。また、グロスチャーンレートは、2023年12月期は第4四半期で大型案件の解約があったため一時的に上昇しておりましたが、当該解約が算定期間から外れたこと及び2024年12月期は大型案件の解約がなかったことから低減しており、2025年12月期もこの傾向が継続しております。今後より一層低減させるためには法令改正等によって変化する顧客ニーズを適時に識別し、サービスの機能強化または品質向上により顧客満足度を向上させるようなカスタマーサクセス体制を構築していくことが重要であると考えております。 期別   2024年12月期   2025年12月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 ARPA(千円)(注1)   1,095   1,054   1,053   1,073   1,076   1,041   1,052   1,080 グロスチャーンレート(%) (注2)   1.4   1.3   1.3   0.7   0.7   0.6   0.6   0.7 (注)1.ARPA:1アカウント当たりの売上高で、「当月末のMRR/当月末のアカウント数」で算定しております。 2.グロスチャーンレート:月次解約率で、「当月失ったMRR/前月末のMRR」を直近12ヶ月分単純平均して算定しております。 サービス導入当初はMRRが小さい顧客も多い傾向にあるものの、サービス利用が進むにあたってアップセルによるMRRの増加や、他の機能をクロスセルすることでMRRが増加する顧客が多い傾向にあります。 2025年12月末時点におけるサービス導入時期別のARPAの推移は以下のとおりとなっております。 導入期   2025年12月期 (1年未満)   2024年12月期 (1年以上2年未満)   2023年12月期以前 (2年以上) ARPA(千円)   609   838   1,317 なお、当社の四半期末毎の導入社数の推移は以下のとおりとなっております。 期別   2024年12月期   2025年12月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 導入社数(社)   114   125   135   140   148   154   163   165 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の主な運転資金需要は、新規機能及びサービス拡充のための開発、営業人員等の人件費のほか、関連する外注費が中心となっております。当社は、事業上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、これらの運転資金需要に対しては自己資金にて充当する方針でありますが、より安定的な資金供給のためには、銀行借入等も含め柔軟に検討を行う予定であります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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出典

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