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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ROBOT PAYMENT

4374 · Growth · 情報・通信業

サブスクリプションやECの決済インフラを提供するフィンテック企業。継続課金に強みを持つ決済サービスと請求業務自動化クラウドを展開。

概要

ROBOT PAYMENTは、オンライン決済代行プラットフォーム「サブスクペイ」と継続請求管理クラウド「請求管理ロボ」を展開するフィンテック企業である。2000年創業、2021年9月に東証マザーズ(現グロース)に上場。2025年12月期の売上高は33億円、営業利益8億円、従業員数140名。サブスクリプション事業者向けの決済・請求業務支援に特化し、低コストで高収益を実現している。

ペイメント事業とフィナンシャルクラウド事業の二本柱

当社の事業はペイメント事業とフィナンシャルクラウド事業の二つで構成される。ペイメント事業では、ECサイトやサブスクリプションサービスを運営する加盟店向けに「サブスクペイ」を提供する。クレジットカード決済、コンビニ収納、口座振替など多様な決済手段を一元的に扱え、継続課金の自動化機能が特徴である。2022年には上位版「サブスクペイ Professional」、同年10月には「1click後払い」を追加した。フィナンシャルクラウド事業では、BtoB企業向けに「請求管理ロボ」を中心とした請求業務効率化クラウドを展開。請求書発行から入金消込、催促までの自動化を実現し、Salesforceや会計ソフトとの連携も可能である。2024年には「ファクタリングロボ for SaaS」や「請求まるなげロボ」を投入し、資金繰り支援や業務代行にも領域を広げている。両事業ともリカーリング収益が売上の大半を占め、安定的な収益基盤を形成している。

リカーリング収益比率が98%を超える収益構造

当社の収益構造の最大の特徴は、リカーリング収益の比率が極めて高いことである。ペイメント事業では、初期費用(イニシャル)以外に、月額固定費(ストック)、取扱高に応じた手数料(スプレッド)、処理件数に応じたフィーが継続的に発生する。フィナンシャルクラウド事業では月額固定のMRRが中心である。2025年12月期末時点のリカーリング収益比率は、ペイメント事業で98.1%、フィナンシャルクラウド事業で98.3%に達する。この比率は過去5年間一貫して上昇傾向にあり、2021年12月期には両事業とも97%前後だったものが、2020年代後半には98%超へと高まった。毎月積み上がる収益が地層のように蓄積されるため、解約率の低さと合わせて高い利益率を実現している。2024年12月期の営業利益率は約15%だったが、2025年12月期には約24%に改善している。

アカウント数とARPAの堅調な伸び

当社は経営指標としてアカウント数とARPA(アカウントあたり月間平均売上高)を重視している。ペイメント事業のアカウント数は2021年12月期末の5,897から2025年12月期末には8,818へと約1.5倍に増加した。同期間のARPAは13,120円から19,634円へ、年平均10%以上の伸びを示している。これは既存顧客の取扱高拡大と、高単価の「サブスクペイ Professional」へのアップグレードが寄与している。フィナンシャルクラウド事業のアカウント数は同期間で594から1,031へ増加し、ARPAは78,803円から107,716円へ上昇した。特にフィナンシャルクラウド事業のARPAは、エンタープライズ向け「請求管理ロボ for Enterprise」の販売強化により2023年以降加速している。両事業ともアカウント数の増加とARPAの向上が相乗効果を生み、売上高成長を牽引している。

サブスクリプション市場とSaaS市場の追い風

当社の事業環境は、国内EC市場とSaaS市場の拡大という構造的な追い風を受けている。矢野経済研究所の調査(2024年)によれば、EC決済サービス市場は2022年度に28兆円超、2027年度には49兆円規模に成長すると予測される。またサブスクリプションサービス市場もデジタルコンテンツを超えて幅広い業界に拡大しており、堅調な成長が見込まれる。フィナンシャルクラウド事業が立脚するSaaS市場では、日本のSaaS導入率は2021年時点で70.4%まで上昇したが、米国(79%)と比較してまだ余地がある。さらに2023年10月のインボイス制度開始や、経済産業省が指摘する「2025年の崖」への対応需要が、請求業務のデジタル化を後押ししている。人口減少による労働力不足が深刻化する中、業務効率化ツールへのニーズは今後も高まると見られる。

業界の中での役割は決済代行業者および請求管理クラウドサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
33億円
営業利益
8億円
営業利益率
24.2%
純利益
5億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01EC・サブスクリプション事業者主力

BtoC ECやサブスクリプションビジネスを営む事業者(加盟店)向けに、クレジットカード決済やコンビニ収納、口座振替など多様な決済手段を一元的に提供。継続課金エンジンや顧客管理機能を備え、決済だけでなく関連業務の効率化を支援する。

主な製品・サービス4
サブスクペイ
サブスクリプションビジネスに特化した決済サービス。継続課金機能と顧客管理機能を備え、決済手段を一元管理できる。
サブスクペイ Professional
サブスクペイの上位版で、高度な顧客分析や解約防止施策、顧客データ統合機能を提供。
1click後払い
クレジットカード決済をベースに後払いを実現する決済サービス。
1click早マール
クレジットカード決済をベースに資金繰り改善を実現する決済サービス。

02BtoB事業者主力

BtoBビジネスを行う事業者向けに、請求・集金・消込・催促の一連の請求業務を自動化するクラウドサービスを提供。Salesforceや会計ソフトとの連携により、請求から会計まで一気通貫の業務フローを実現する。

主な製品・サービス4
請求管理ロボ
請求書の自動発行・送付、未収管理、決済情報の一元管理などを実現するクラウドサービス。
請求管理ロボ for Enterprise
大企業向けにカスタマイズ性や拡張性を高め、大量の請求書処理に対応。
請求まるなげロボ
請求管理業務を代行し、売掛債権の保証も行うサービス。
ファクタリングロボ for SaaS
SaaS企業向けに売掛債権を早期現金化し資金繰りを改善するファクタリングサービス。

製品と技術

サブスクペイ:継続課金に特化した決済代行エンジン

「サブスクペイ」は、サブスクリプションビジネスを運営する事業者向けのオンライン決済代行サービスである。クレジットカード、コンビニ収納、口座振替、銀行決済など複数の決済手段を一つの契約で利用でき、加盟店は各決済事業者との個別契約が不要となる。最大の特徴は、毎月・毎週などの定期課金を自動実行するエンジンを搭載している点である。課金スケジュールの柔軟な設計が可能で、無料トライアル期間の設定や段階的な料金変更にも対応する。また、決済に紐づいた顧客管理機能を備え、解約防止やリピート促進のためのデータ分析が行える。2022年からは上位版「サブスクペイ Professional」を提供し、顧客分析のレコメンドや顧客データ統合機能を追加している。これらの機能により、加盟店の生涯顧客価値の最大化を支援する。2025年12月期末時点のアカウント数は8,818、ARPAは19,634円である。

請求管理ロボ:請求業務の自動化と会計連携のハブ

「請求管理ロボ」は、BtoB事業者向けの継続請求管理クラウドである。請求書の自動発行・送付、入金状況の管理、未収金の催促までを一貫して自動化する。特にサブスクリプションビジネスでは毎月同じ請求処理が発生するため、業務効率化の効果が大きい。決済機能としてクレジットカード決済、コンビニ収納、口座振替、銀行決済を内蔵し、入金データと請求データの自動消込が可能。Salesforceやkintoneなどの顧客管理システム、マネーフォワード、freee、PCA会計、弥生会計、勘定奉行といった会計ソフトとのAPI連携を提供し、顧客管理から経理処理までの一気通貫を実現する。エンタープライズ向けの「請求管理ロボ for Enterprise」は大量処理とカスタマイズ性を強化した。さらに「請求まるなげロボ」では請求業務の代行と売掛債権の保証を、2024年投入の「ファクタリングロボ for SaaS」では資金繰り改善を支援する。2025年12月期末のアカウント数は1,031、ARPAは107,716円である。

1click後払い・1click早マール:資金繰り改善の新軸

2022年10月に提供開始した「1click後払い」は、クレジットカード決済の仕組みを活用した後払いサービスである。消費者が商品購入時に後払いを選択すると、当社が加盟店に代わって代金を一時的に立替え、消費者から後日回収する。これにより加盟店は売上金の早期入金を得られ、資金繰りが改善する。2024年12月には「1click早マール」を追加投入した。こちらもクレジットカードベースで、加盟店が売上金を実際の決済日より早く受け取れる仕組みである。両サービスとも加盟店のキャッシュフロー課題を解決する点が共通しており、特にサブスクリプション事業者やEC事業者から需要を集めている。これらの新サービスはまだ導入初期段階にあるが、ペイメント事業の収益多様化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

決済インフラで成長、高利益率で急拡大

ROBOT PAYMENTは決済代行サービスで急成長している。同業のソラコムはIoT、VRAINはソリューション提供で、決済分野では直接競合が少ないが、フィンテック企業との競争が存在する。売上高は22億円から33億円と急速に拡大し、営業利益率は17.86%から24.24%と非常に高い。オンライン決済やサブスクリプション課金の需要拡大が追い風。ただし、決済市場は規制が厳しく、セキュリティ対策の強化が必須。また、大手銀行やカード会社との競争も激化しており、差別化が課題。

強み

  • 営業利益率24%と非常に高く、スケーラブルなビジネス。
  • キャッシュレス化の進展で決済代行需要が急拡大。
  • 自社開発の決済システムでセキュリティと利便性を両立。
  • ECサイトやサブスクサービスなど幅広い業種に導入実績。

課題

  • 決済業界の規制強化に柔軟に対応するコストが増大。
  • 金融大手やカード会社の参入で競争が激化し、シェア奪取が困難。
  • 不正利用やデータ漏洩への対策に投資が必須で常にリスクが伴う。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がROBOT PAYMENT

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
12332クエスト93億円11.1倍
24374ROBOT PAYMENT92億円15.8倍
3153Aカウリス92億円29.6倍
45588ファーストアカウンティング92億円40.2倍
5472Aミラティブ92億円9.1倍
63991ウォンテッドリー92億円10.9倍
79445フォーバルテレコム90億円9.1倍
84011ヘッドウォータース90億円
94262ニフティライフスタイル89億円11.4倍
104488AI inside89億円25.0倍
114442バルテス・ホールディングス89億円14.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

ジニックスジャパンとして創業し決済代行サービスを開始

2000年10月、インターネット決済代行業務を目的として資本金20,000千円で「ジニックスジャパン株式会社」が設立された。当時はまだ国内のEC市場が本格的に拡大する前であり、オンライン決済のインフラは整備途上だった。翌2001年5月にはインターネット決済代行サービスの提供を開始し、事業を本格化させた。このサービスは、加盟店に代わって複数の決済事業者との契約や決済処理を一元的に行うもので、後の主力サービス「サブスクペイ」の原型となる。創業当時から、決済代行というフィンテック領域に特化したビジネスモデルを志向していたことが確認できる。

商号変更と実店舗決済への進出

2003年12月、会社名を「株式会社J・Payment」に変更した。翌2004年1月には、新たに実店舗向けクレジット端末決済サービスを開始した。これはオンラインだけでなく対面決済にも事業領域を広げる試みだった。しかし、後年の事業再編の結果、実店舗決済は現在の主軸にはなっていない。2006年9月にはプライバシーマークを取得し、個人情報保護への取り組みを強化した。2010年5月には国際セキュリティ基準「PCI DSS」の認証を取得し、決済データの取り扱いにおける信頼性を高めた。同年11月には口座振替サービスを開始し、決済手段の多様化を進めた。

クラウドサービス「経理のミカタ」のリリースと機能拡充

2013年8月、顧客データベース拡張機能「PayDo」をリリースした。2014年8月には、継続請求管理クラウド「経理のミカタ」のサービスを開始した。これが現在の「請求管理ロボ」の前身である。2015年5月に決済連携機能、同年12月にSalesforce向けアプリ、2016年8月に会計連携機能を相次いでリリースした。これらの機能拡充により、請求業務を起点として決済や会計システムと連携するエコシステムが構築されていった。2014年9月には商号を「株式会社Cloud Payment」に変更し、クラウド事業への注力を明確にした。この時期、決済代行とクラウドの融合が進んだ。

社名とサービス名称を現在の形に統一

2017年9月、商号を「株式会社ROBOT PAYMENT」に変更すると同時に、継続請求管理クラウド「経理のミカタ」を「請求管理ロボ」に名称変更した。ロボット(ROBOT)というブランド名は、自動化・効率化のイメージを強調するものだった。2018年7月には「請求管理ロボ」に銀行入金の自動取得機能を持つ「金融機関連携ロボ」を追加し、消込業務の自動化を実現した。2019年9月には請求書テンプレートのカスタマイズ機能をリリース。2020年7月には、請求書発行から入金消込までのAPI連携機能を提供開始し、大企業向けの需要にも対応可能となった。これらの進化により、中小企業からエンタープライズまでカバーするプロダクト群が整った。

東証マザーズ上場とサービスブランドの刷新

2021年9月、東京証券取引所マザーズ(現グロース)に株式を上場した。上場後の2022年1月、インターネット決済代行サービスの名称を「サブスクペイ」に改め、サブスクリプション特化型であることを明確にした。同年4月の市場区分再編に伴いグロース市場に移行。2022年9月には高機能版「サブスクペイ Professional」を提供開始、顧客分析や解約防止機能を追加した。同年10月には「1click後払い」、11月にはエンタープライズ向け「請求管理ロボ for Enterprise」をリリースし、プロダクトラインを拡充した。上場後2年間でサービスラインナップが大幅に増加した。

新サービスラッシュと利益成長の加速

2024年以降も新サービス投入が続いた。2024年9月に「ファクタリングロボ for SaaS」、11月に「サブスクペイ インボイスエディション」、12月に「1click早マール」を提供開始した。これらは資金繰り改善やインボイス対応など、顧客の新しい課題に対応するものである。新サービス投資を行いながらも、2024年12月期の売上高は28億円(前年同期比28%増)、営業利益は5億円(同61%増)と過去最高を更新。2025年12月期には売上高33億円、営業利益8億円に達し、利益率が急改善した。従業員数は140名と少人数でありながら、一人当たりの生産性が高いビジネスモデルが確立された。

年表27件を開く

2000年代

  • 2000年10月創業インターネット決済代行業務を目的として、資本金20,000千円で「ジニックスジャパン株式会社」を設立
  • 2001年5月インターネット決済代行サービスの提供開始
  • 2003年12月商号変更「ジニックスジャパン株式会社」を、「株式会社J・Payment」に商号変更
  • 2004年1月実店舗クレジット端末決済サービス開始
  • 2006年9月プライバシーマーク取得

2010年代

  • 2010年5月国際セキュリティ基準「PCI DSS」の認証を取得
  • 2010年11月口座振替サービスを開始
  • 2013年8月顧客データベース拡張機能「PayDo」をリリース
  • 2014年8月継続請求管理クラウド「経理のミカタ」サービス開始
  • 2014年9月商号変更「株式会社J・Payment」を、「株式会社Cloud Payment」に商号変更
  • 2015年5月「経理のミカタ」において決済連携機能をリリース
  • 2015年12月「経理のミカタ」のSalesforce®向けアプリをリリース
  • 2016年8月「経理のミカタ」において会計連携機能をリリース
  • 2017年9月商号変更「株式会社Cloud Payment」を、「株式会社ROBOT PAYMENT」に商号変更
  • 2017年9月継続請求管理クラウド「経理のミカタ」を、「請求管理ロボ」にサービス名称変更
  • 2018年7月「請求管理ロボ」において銀行入金自動取得が可能になる「金融機関連携ロボ」をリリース
  • 2019年9月「請求管理ロボ」において請求書テンプレートカスタマイズ機能をリリース

2020年代

  • 2020年7月請求書の発行・送付~入金・消込までのAPI(注)連携機能提供開始
  • 2021年9月上場東京証券取引所マザーズ(現グロース)に株式を上場
  • 2022年1月インターネット決済代行サービスの名称を「サブスクペイ」へ変更
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴いグロース市場へ移行
  • 2022年9月「サブスクペイ Professional」を提供開始
  • 2022年10月「1click後払い」を提供開始
  • 2022年11月「請求管理ロボ for Enterprise」を提供開始
  • 2024年9月「ファクタリングロボ for SaaS」を提供開始
  • 2024年11月「サブスクペイ インボイスエディション」を提供開始
  • 2024年12月「1click早マール」を提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新規契約アカウントの増加

    Webマーケティングを中心に投資対効果を考慮しながらマーケティングを強化し、認知向上と問い合わせ増加を図る。増加する問い合わせに適切に対応するため営業人員の増員・教育に注力し、大手販売パートナーとの連携強化によりリーチ困難な企業への拡販も進める。

  2. 02

    ARPAの向上による収益性改善

    サービス機能強化や新規プロダクト開発、エンタープライズ顧客向け営業組織の構築により顧客単価(ARPA)を向上させる。そのための体制整備や外部パートナーとの連携を進める。

  3. 03

    解約率の低減

    サービス機能強化を継続し、カスタマーサクセス部隊を中心に顧客満足度を向上させることで、既存顧客の解約率を低減し収益力を高める。

  4. 04

    優秀な人材の確保と定着

    営業、カスタマーサクセス、エンジニア、経営企画等の優秀な人材を獲得し、教育プラン・評価制度・働きやすい環境の整備によりスキルアップと定着率向上を図る。

  5. 05

    新規事業開発とビジネス多角化

    ビジョン「商取引を自由にする決済インフラで再び日本を強くする」に基づき、既存事業の拡販に加え、商取引の壁を破壊する新規事業を開発・展開し、リカーリング収益を積み上げ中長期的な収益の多角化・最大化を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で140人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は616万円で、4期前と比べて+20.5%平均年齢は32.8歳、平均勤続年数は3.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月51131.22.578
2022年12月55031.12.6106
2023年12月55231.82.6113
2024年12月60332.32.7128391
2025年12月61632.83.0140571

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区284百万円
ペイメント フィナンシャルクラウド

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は33億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.9%、利益が+60.0%。

売上高
+17.9%
33億円
営業利益
+60.0%
8億円
純利益
+66.7%
5億円
営業利益率
24.2%
前期比 +6.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高37億円33億円
営業利益9億円8億円
純利益6億円5億円
1株あたり配当¥31¥31

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は18億円、営業利益は4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+12.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q500.00
2023年2Q5120.01
2023年3Q6116.70
2023年4Q60
2024年1Q6116.71
2024年2Q7114.31
2024年4Q15320.01
2025年2Q16425.03
2025年4Q17423.52
2026年2Q18422.23

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は14億円から33億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は24.2%。売上は6期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
「株式会社Cloud Payment」を、「株式会社ROBOT PAYMENT」に商号変更
2017年12月140−2
2018年12月1611
2019年12月90−2
2020年12月1111
東京証券取引所マザーズ(現グロース)に株式を上場
2021年12月1421
2022年12月17−10
2023年12月2221
2024年12月285517.93
2025年12月338824.25

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高33億円のうち、営業利益として残るのは8億円24.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の15.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金9.1%3億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金66.7%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.2%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
90.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+15.9pt
24.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.5pt
15.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+31.9pt
45.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
20.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが38億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは21億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は57億円で、売上の20.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月7−20535
2020年12月−9−10−1025
2021年12月10−12936
2022年12月−6−20−827
2023年12月8−10733
2024年12月6−10539
2025年12月38−17−32157

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は85億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は15.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月291282.1
2018年12月341333.8
2019年12月40040
2020年12月373347.1
2021年12月4964312.0
2022年12月4664011.9
2023年12月5784913.5
2024年12月66115517.2
2025年12月85137215.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
72億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率10 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中17位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中591位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
45.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
24.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
15.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
17.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,410で、1年前と比べて-23.5%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥2,410-3.3%1ヶ月+5.1%1年-23.5%時価総額92億円
過去52週の値幅
安値¥2,078高値¥3,540

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.8倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR6.54倍
配当利回り1.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月17日に2589円と前日比+5.37%で上昇しました。8月12日に2448円、8月13日に2413円と上昇し、8月17日には一気に2589円まで買われました。週足では上昇基調に転換しつつあり、25日線(2360円)を上回っています。一方、200日線(2545円)付近にあり、上抜けが確認されれば上昇トレンドが強まると見られます。出来高は8月13日に6万2100株と急増しましたが、8月17日は1万1400株と減少しています。RSIは75.45と過熱圏にあり、短期的な調整に注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは16.61倍と業界平均の30.09倍を大幅に下回り、予想PERは開示されていないが、業績は増収増益で成長性が高い。PBRは6.3倍と高めだが、ROEは45%と非常に高く、収益性を反映した適正な水準とも言える。配当利回りは1.21%と低いが、利益成長に伴う還元増加が期待できる。割安指標と高成長を兼ね備え、今後の利益拡大が続けば株価上昇の余地が大きい。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.8倍47.9倍
PER (予想)15.2倍
PBR6.54倍2.96倍
ROE45.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、加盟店数と取引高の成長、利益率の維持可能性、競争環境の厳しさが争点。強気派は、EC市場の成長と決済多様化で需要が拡大、高ROEと営業利益率の高さを評価。弱気派は、競合が多く手数料競争による利益率低下、加盟店の離脱リスク、成長鈍化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 決済需要の拡大

    EC市場の拡大と決済手段の多様化で取引高が伸びる。

  • 高収益・高ROE

    営業利益率24%超、ROE45%と資本効率が高い。

  • 増収基調

    売上高が年率20%超成長、勢いが継続。

  • 営業利益率が24.24%へ急改善通年影響

    2025/12期営業利益は8億円と前期5億円から60%増

  • 売上高33億円と前期比18%増通年影響

    売上高は28億円から33億円へ拡大、増収を継続

  • 当期純利益が5億円と前期比67%増通年影響

    純利益は3億円から5億円に増加、最終利益も伸長

  • 外国人保有12.58%と需給の厚み継続影響

    外国人保有比率12.58%と高く、継続的な物色期待

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    多数の競合が存在し、手数料引き下げ競争が利益を圧迫。

  • 加盟店離脱

    競合に乗り換える加盟店が出る可能性。

  • 成長持続の不確実

    EC市場の成長鈍化や規制強化で成長が止まるリスク。

  • PBR6.3倍とバリュエーションの高さ継続影響

    PBR6.3倍はROE45%を織り込み済み、前提崩れで急落

  • 増収率が27%から18%へ鈍化通年影響

    売上高伸び率は前期27%から当期18%へ減速

  • 今期予想PERが非開示で不透明決算発表後影響

    フォワードPERの開示がなく、業績見通しを確認しづらい

  • 株価が1年で12.26%下落継続影響

    株価は2321円と前年比12.26%安、高値警戒が残る

次の決算で確かめる点
取扱高
決済事業の規模と成長を直接示す。
加盟店数
加盟店開拓の進捗と顧客基盤の拡大を確認。
営業利益率
手数料競争やコスト増が利益を圧迫しないか注視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり31で、前期から+86.7%いまの株価に対する利回りは1.29%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥31
1株あたり
配当利回り
1.29%
いまの株価に対して
配当性向
19.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年12月1517.6
2025年12月2886.719.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥31

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,562人。区分でいちばん多いのは事業法人43.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.3%を占め、残る53.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人18.216.516.438.443.6
個人・その他66.571.766.647.537.9
外国法人6.30.18.08.812.5
自己株式0.00.03.2
証券会社4.62.98.24.53.2
金融機関4.34.00.60.62.8
外国人個人0.04.80.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01KKキャピタル株式会社40.10
02清久 健也10.22
03GMCM VENTURE CAPITAL PARTNERS Ⅰ INC (常任代理人:濱崎 一真)3.96
04株式会社Orchestra Investment2.77
05木田 裕介2.67
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.65
07INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人:インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.94
08RE FUND 107-CLIENT AC(常任代理人:シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.92
09須田 忠雄1.49
10株式会社SBI証券1.05

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-22
    清久 健也
    変更報告
    5.69%
    -4.81pt
  • 2026-05-21
    清久 健也
    新規の大量保有報告
    5.69%
    -4.81pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+225%、1株純資産は8期で+900%。直近期のROEは45.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年12月−11735
2018年12月387371.1
2019年12月−43
2020年12月307481.9
2021年12月3715731.578.8
2022年12月−8147
2023年12月3920522.465.3
2024年12月8530233.729.417.6
2025年12月14734545.020.419.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額135百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
清久健也代表取締役561,919,896
川本圭祐取締役4320,000
久野聡太取締役39
澤博史社外取締役57
石橋慶太社外取締役 常勤監査等委員5215,040
清水幸明社外取締役 監査等委員46
小坂亜沙美社外取締役 監査等委員46
藤田豪人執行役員
小倉政人執行役員
古田剛二執行役員
白坂有己人執行役員

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)48721511328
社外取締役622224

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,998字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「商取引を自由にする決済インフラで再び日本を強くする」というビジョンを掲げております。商取引を阻む社会課題である「慣習」「非効率」「与信」という3つの壁に対して、お金をつなぐ様々な革新的サービスで解決し、日本における中小企業や基幹産業が持つ本来の力を発揮できるよう、お金の流れを潤滑にすることで、商取引が円滑に進み、新たな価値が次々と生まれる機会を創出してまいります。そのビジョンの下、現在当社はペイメント事業において「サブスクペイ」「サブスクペイ Professional」「1click後払い」「1click早マール」を提供しており、フィナンシャルクラウド事業において「請求管理ロボ」「請求管理ロボ for Enterprise」「請求まるなげロボ」「ファクタリングロボ for SaaS」を提供しており、企業の課題を解決しております。 主な収益を生み出している「サブスクペイ」は、当社の顧客である事業者が、購買者に対して、インターネットを介してクレジットカードなどで決済ができる仕組みを提供するだけでなく、サブスクリプションビジネス(注)の運営において重要な顧客管理や定期課金の機能を提供しております。そのため、サブスクリプションビジネスを営む事業者をはじめとする様々な事業者にご利用頂いております。「請求管理ロボ」は、「サブスクペイ」と同様に、決済の機能をベースに、企業内での一連の請求業務(請求・集金・消込・催促)の効率化・自動化を実現する機能が付加されており、企業内における請求管理業務の効率化・自動化を実現するものであります。 以下に当社の各事業の具体的な内容を記載いたします。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (注)サブスクリプション:一定期間の利用権の対価として定期定額の課金をするサービス体系のことです。 (1)事業の種類 ① ペイメント事業 ペイメント事業では、主に消費者向け(以下、BtoC)ECをはじめとしたインターネット上で販売等を行う事業者、および企業間ビジネス(以下、BtoB)を行う事業者(以下、加盟店)向けに「サブスクペイ」を提供しております。加盟店に代わり、当社が一元して金融機関やカード会社といった各決済事業者との契約手続き、決済情報連携を行うため、加盟店がそういった手続きの手間や時間を割くことなく、クレジットカード決済・コンビニ収納・口座振替・銀行決済等の様々な決済を利用できる決済サービスを提供しております。「サブスクペイ」のサービスの特徴としては、毎月や毎週など継続的な課金を自動で行うエンジンを搭載している等特にサブスクリプションビジネスを支援する機能が充実していることが挙げられます。これにより、加盟店のサブスクリプションビジネスにおける決済のみならず幅広い関連業務の効率化が実現され、継続的な課金に応じて生じる毎月の業務を削減することができます。また、多様な課金スケジュールを柔軟に設計でき、柔軟なサービス設計の一助となります。さらに、サブスクリプションビジネスに必要な顧客管理機能も搭載されており、加盟店は当社のセキュアな環境において決済に紐づいた様々な顧客データを管理することが可能になり、それらのデータを用いることで、会員の解約の防止やリピート促進などの施策を講じることができ、顧客価値の最大化が可能となります。また、「サブスクペイ」に対して、さらに高度な顧客分析やアクションのレコメンド機能、顧客データの統合を可能とする「サブスクペイ Professional」を2022年より提供しております。顧客の解約防止や顧客生涯価値の最大化を実現し、顧客の事業成長を実現するプロダクトであります。 加えて、2022年10月に提供開始した「1click後払い」、2024年12月に提供開始した「1click早マール」では、クレジットカード決済の仕組みをベースに、顧客の資金繰り改善を実現しております。 ペイメント事業におけるアカウント数、及びARPA(注)の最近5事業年度の推移は以下の通りです。 (注)ARPA:Average Revenue Per Accountの略称で1アカウントあたりの月間平均売上高を指します。 2021年12月期末   2022年12月期末   2023年12月期末   2024年12月期末   2025年12月期末 アカウント数(AC)   5,897   6,810   7,769   8,487   8,818 ARPA(円)   13,120   13,949   16,029   17,932   19,634 ② フィナンシャルクラウド事業 フィナンシャルクラウド事業では、主にBtoBビジネスを行う事業者(以下、事業者)をはじめ、BtoCビジネスを行う事業者などに対して「請求・集金・消込・催促」という請求に関する業務を効率化・自動化するクラウドサービス「請求管理ロボ」、それに加えてカスタマイズ性や拡張性を備え、さらには請求書の大量処理を可能とする「請求管理ロボ for Enterprise」を提供しております。これらはサブスクリプションビジネスを営む事業者を中心に幅広い顧客に利用頂いております。サブスクリプションビジネスにおいては、定期定額課金のビジネスであるために毎月同じような請求業務を繰り返しミスなく行わなければいけないという課題を解決します。事業者は、請求書の自動発行・送付、請求先の未収状況等の管理に加え、クレジットカード決済・コンビニ収納・口座振替・銀行決済など幅広い決済情報の一元管理が可能となります。また、Salesforce®・Kintone等の顧客管理システムや、マネーフォワード・freee・PCA会計・弥生会計・勘定奉行等の会計システムなど、請求業務を起点とした周辺業務向けのシステムとの連携も可能であることから、顧客管理から会計までの一気通貫の業務フローの構築が可能となり、かつ事業者の様々なニーズ、業務フローに対応した商品設計となっております。また、請求管理業務を当社が代行し、売掛債権の保証も行う「請求まるなげロボ」、資金繰り改善を実現する「ファクタリングロボ for SaaS」を提供し、様々な顧客のニーズに応えております。 フィナンシャルクラウド事業におけるアカウント数、及びARPAの最近5事業年度の推移は以下の通りです。 2021年12月期末   2022年12月期末   2023年12月期末   2024年12月期末   2025年12月期末 アカウント数(AC)   594   734   867   936   1,031 ARPA(円)   78,803   77,516   87,216   100,348   107,716 (2)各事業のビジネスフローについて ① ペイメント事業 当社は「サブスクペイ」をお客様である加盟店に提供しております。具体的には、加盟店に代わり、各決済事業者との決済処理を行うシステムの提供、包括した契約を行うため、一度当社に売上が入金され、その後当社が以下のサービス利用料を徴収したうえで、当社から加盟店へ送金(注)します。 当社は、サービス利用料として以下を加盟店から得ております。 ・イニシャル:当社決済システムを利用するためのアカウント発行、各種初期設定、接続サポート等に対する初期導入費用、他社への顧客紹介の際に発生するフィー ・ストック:システム利用や利用期間中のカスタマーサポート等に対する月額固定費用 ・スプレッド:加盟店の売上に対して料率で課金される、当社の精算処理に対する手数料、対面決済における手数料 ・フィー:決済データ処理の件数に応じて課金される決済処理に対する費用 (注)これを「精算」と呼んでおります。 ペイメント事業の事業系統図は以下の通りです。 ② フィナンシャルクラウド事業 当社は利用企業に「請求管理ロボ」を提供しており、サービス利用料として以下の収益を得ております。 ・イニシャル:「請求管理ロボ」のアカウント発行、各種初期設定(請求書フォーマットカスタマイズ等含む)などのサービス開始時における導入支援費用 ・MRR(注):「請求管理ロボ」の利用や利用期間中のカスタマーサポート等に対する月額固定費用、請求書の郵送代行や各プランの上限を超過した請求件数の処理等に対する従量課金の費用 なお、クラウド版の「請求管理ロボ」の他に、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供するエンタープライズ企業向けのクラウドプラットフォームSalesforce®において、ビジネス用アプリケーションマーケットプレイスであるAppExchange上で「請求管理ロボ for Salesforce」を提供しており、この場合、株式会社セールスフォース・ドットコムからライセンスの付与を提供され、その対価としてライセンス利用料を支払うフローが入ります。 フィナンシャルクラウド事業の事業系統図は以下の通りです。 (注)MRR:Monthly Recurring Revenueの略称で、毎月繰り返し得られる収益のことです。 (3)各事業の収益構造について ① ペイメント事業 ペイメント事業の「サブスクペイ」「サブスクペイ Professional」において、サービスの内容に従って「イニシャル」「ストック」「スプレッド」「フィー」の4つに売上を区分しております。顧客である加盟店数が増えると、主に初期費用である「イニシャル」が計上され、サービス利用期間中は、月額固定費用の「ストック」が計上される他、加盟店の取扱高や件数の増加に伴い、「スプレッド」「フィー」が増加し、一加盟店からの収益増加に寄与します。「イニシャル」のうち継続的に発生するフィー、「ストック」「スプレッド」「フィー」はサービス利用期間に渡って顧客から継続的に繰り返し当社の売上に寄与するものとして、「リカーリング収益」と定義しております。 ② フィナンシャルクラウド事業 フィナンシャルクラウド事業の「請求管理ロボ」「請求管理ロボ for Enterprise」「請求まるなげロボ」において、サービスの内容に従って「イニシャル」「MRR」の2つに売上を区分しております。顧客企業数が増えると、主に初期費用・導入支援費用である「イニシャル」が計上され、サービス利用期間中は、月額固定費用を中心に、請求書の郵送費用や請求件数の超過件数等に応じた従量課金の費用も加えた「MRR」が増加し、一顧客企業からの収益増加に寄与します。「MRR」はペイメント事業と同じくその性質から、「リカーリング収益」と定義しております。 上記の通り当社の安定的な収益基盤として、「リカーリング収益」というものを定義しております。リカーリング収益比率(注)は2025年12月期末時点で両事業においてそれぞれ98%以上となっており、当社の収益構造の特徴となっております。 (注)リカーリング収益比率:ペイメント事業においては、「ストック」「スプレッド」「フィー」、「イニシャル」のうち継続的に売上があがるもの、の合計金額をペイメント事業の全売上高で除したもの、フィナンシャルクラウド事業においては、「MRR」の金額をフィナンシャルクラウド事業の全売上高で除したものをそれぞれ当事業のリカーリング収益比率と定義しております。 各事業におけるリカーリング収益比率の最近5事業年度の推移は以下の通りです。 ペイメント事業 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 リカーリング収益比率   97.0%   97.0%   97.1%   97.8%   98.1% フィナンシャルクラウド事業 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 リカーリング収益比率   95.1%   93.6%   96.3%   97.8%   98.3%
経営方針・対処すべき課題4,373字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社は、「商取引を自由にする決済インフラで再び日本を強くする」というビジョンを掲げております。「慣習」「非効率」「与信」という3つの壁に対して、お金をつなぐ様々な革新的サービスで解決し、日本における中小企業や基幹産業が持つ本来の力を発揮できるよう、お金の流れを潤滑にすることで、商取引が円滑に進み、新たな価値が次々と生まれる機会を創出してまいります。 また、収益構造については、安定的な経営基盤を引き続き強化すべく、リカーリングビジネスを志向し、収益が地層構造のように着実に積み上がるビジネスモデルを今後も推し進めてまいります。 (2)経営環境 当社の各事業を取り巻く経営環境については、以下の通りです。 ① ペイメント ペイメントが立脚するネット決済代行サービス市場は国内EC市場の成長を背景に今後も堅調な伸びが予想されています。それを後押しする材料としては、スマートフォンなどの利便性の高まりや新型コロナウイルス感染症に伴う新たな生活様式に関わるオンライン消費の浸透、さらにはそれを受けたより多様なサービスのオンライン化などが挙げられると考えております。 株式会社矢野経済研究所「EC決済サービス市場に関する調査を実施(2024年)」(2024年4月)によれば、2022年度のEC決済サービス市場は28兆円超であり、2027年度には49兆円規模へ成長すると予測されています。 また、「サブスクペイ」はサブスクリプションサービスを展開する事業者に多くご利用頂いておりますが、株式会社矢野経済研究所「サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2023年)」(2023年12月)によると、サブスクリプションサービス市場はこれまでデジタルコンテンツ業界を中心に拡大してきたが、それ以外の業界でも継続的にサービスを提供する形態が広がっており、全体として今後も堅調な成長が見込まれると予測されております。 以上の通り、EC市場、サブスクリプションサービス市場ともに、堅調な成長が見込まれていると認識しており、「サブスクペイ」の経営環境は良好に推移するものと認識しております。 ② フィナンシャルクラウド 総務省が発行した「情報通信白書平成30年版」(2018年7月)によると、急速に進む少子高齢化の結果、我が国の15歳から64歳の生産年齢人口は既に減少の一途をたどっており、2017年の7,596万人が2040年には5,978万人まで減少することが推計されており、社会的・経済的な課題として労働力不足は深刻化していくことが見込まれます。また、日本生産性本部「労働生産性の国際比較」2023年版(2023年12月)によると、日本における就業者一人当たり労働生産性はOECD加盟38か国中31位となっております。一方、フィナンシャルクラウドが立脚しているSaaS市場はソフトウエア投資において、その占有率を徐々に増やしており、そのトレンドは今後も継続されることが見込まれております。また、総務省公表の「我が国のICT現状に関する調査研究」(2018年3月)によると、2017年の日本のSaaS導入率は41%に対して米国の導入率は79%であり、国内のSaaS市場は米国と比較するとまだまだ拡大する余地があることが推察されます。さらに、総務省が発行した「令和4年版 情報通信白書」(2022年7月)では、企業のクラウドサービス利用率が2021年には70.4%となっており、様々な企業でクラウドサービスが活用されてきていることが窺えるとともに、今後も普及が進むものと言及されております。それらを背景に、ソフトウエア投資における提供形態別の市場規模の推移では、今後SaaS型での提供のシェアが益々上がるものと予測されております。 また、経済産業省が2018年9月に発表した「DXレポート」で謳われている「2025年の崖」、電子帳簿保存法や電子インボイス制度などにより、請求業務を含む様々な業務改善やデータ活用といった切り口でソフトウエア投資が国内において広まっていくものと考えております。 以上の通り、人口減少及び相対的に低い労働生産性が我が国の経済成長の大きな壁となりうると考えられる中で、我が国経済の発展のために、人手不足を補い、労働生産性を向上させるために、ソフトウエア投資、特にその中でもSaaSの利活用がその利便性などから今後さらに注目されることが見込まれることから、フィナンシャルクラウドの大きな成長機会が存在していると考えております。 (3)経営上の目標の達成状況を客観的に判断するための指標等 当社の事業はこれまでのご説明の通り、既存顧客から継続的に上がるリカーリング収益が売上の大半を占め、安定的かつ主要な収益基盤となっております。そのため、両事業におけるリカーリング収益比率、さらにそのリカーリング収益を生み出している既存のアカウント数やアカウント毎の平均単価であるARPAを当社の経営上重要な指標として定めております。また、中長期的な企業価値向上の観点から利益を創出していくことも重要と考えており、その観点より営業利益も重要な指標と定めております。 (4)経営戦略 当社は上記の通り、経営上重要な指標を定めております。各指標を着実かつ持続的に向上させる取り組みを行い、企業価値の最大化を目指してまいります。具体的な取り組みについては、下記「(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」をご覧ください。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 新規契約アカウントの増加 ・当社及び当社が提供するサービス「サブスクペイ」・「請求管理ロボ」の認知度はまだ改善の余地が多いと考えており、webマーケティングを中心に投資対効果に留意しつつマーケティングを強化し、認知向上・お問い合わせの増加を目指してまいります。 ・マーケティングの強化に伴い増加するお問い合わせに適時適切に対応し、新規契約に結び付けるために、営業人員の増員や教育にさらに注力してまいります。 ・全国各地に販売網を有する大手販売パートナー等との連携を強化し、当社のみではアプローチが難しい企業への拡販も強化してまいります。 ② ARPAの向上 現在提供しているサービス機能強化・新規プロダクト開発、エンタープライズ顧客向け営業組織の構築を通じてエンタープライズ顧客へのアプローチを開始し、ARPAの向上を実現することが収益性の向上には必要と考えております。また、それを可能とする体制の整備・強化、外部パートナー等との連携が必要不可欠と考えております。 ③ 解約率の低減 当社が提供している「サブスクペイ」・「請求管理ロボ」は、ビジネスモデルの特性上、顧客の事業成長に比例して、1顧客あたりの収益が増加していく特徴があります。そのため、事業が成長している既存顧客の解約率を低減させることは当社の収益力の向上に必要不可欠と考えております。サービスの機能強化を継続的に実行するとともに、カスタマーサクセス部隊を中心に顧客満足度向上を目指し、解約率の低減を引き続き目指してまいります。 ④ 優秀な人材の確保 当社は、今後、上述したようなミッションを達成し、中長期的に事業拡大を継続していくためには、営業、カスタマーサクセス、エンジニア、経営企画等において優秀な人材の確保が不可欠であると考えております。当社のミッション、ビジョンに共感してもらえる優秀な人材を獲得し、合わせて、教育プラン、評価制度、働きやすい環境を整備することで、個人のスキルアップを促しつつ、当社への定着率の向上に努めてまいります。 ⑤新たなビジョンに基づく新規事業開発、ビジネスの多角化 当社は、「商取引を自由にする決済インフラで再び日本を強くする」というビジョンを新たに制定いたしました。我が国において商取引を阻む「慣習」「非効率」「与信」という3つの壁を破壊し問題を解決していくために、既存事業をさらに拡販することともに、新規事業の開発・展開が必要であると考えております。既存事業に加え、新規事業の展開により、リカーリング収益をさらに積み上げていくことで、中長期的な収益の多角化、最大化を目指してまいります。 ⑥ 利益およびキャッシュ・フローの創出 当社の収益構造については、リカーリング収益が収益の大半であり、顧客のサービス利用が継続すればするほど収益が地層のように積み上がるモデルとなっております。特に「請求管理ロボ」においては、ITサービス業界における伝統的なシステムの一括売り切り型のモデルと比較すると、サービス開始直後において、売上高に対する開発費用や顧客獲得費用の割合が相対的に大きくなる傾向があり、収支的には赤字が先行するという特徴があります。 一方で、当社が創業以来サービスを継続している「サブスクペイ」は、ネット決済代行サービス市場の堅調な成長にも支えられ、当社のキャッシュカウビジネスとして売上、利益ともに安定的に成長をしております。そのため全社で見るとキャッシュ・フローが安定しており、外部からの資金調達に大きくは依存しない体制となっております。 当社としては、売上高成長のために引き続き積極的に投資は継続しながらも、全社の営業利益率の改善を目指し、全社的な利益やキャッシュ・フローの最大化に努めてまいります。 ⑦ 内部管理体制とコーポレート・ガバナンスの強化 当社が持続的な成長を維持していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化・効率化が重要であると考えております。それらの実効性を高めるための環境を整備し、組織的な統制・管理活動を通じてリスク管理を徹底するとともに、業務の標準化と効率化を目指しております。また、コーポレートガバナンス・コードの基本原則に従い、株主の皆様をはじめとする全てのステークホルダーからの社会的信頼に応えていくことを企業経営の基本的使命とし、コンプライアンス体制の強化、迅速かつ正確な情報開示の充実に努め、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでまいります。2020年10月には取締役会の諮問機関として指名・報酬諮問委員会を設置いたしました。同委員会は委員の過半数が社外役員によって構成されており、取締役の指名、報酬体系の決定プロセス等について、より透明性と客観性を確保してまいります。
事業等のリスク8,067字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境について ① ペイメント事業の市場動向について 当社は、ペイメント事業において「サブスクペイ」を提供しております。インターネットの発展や各種高機能モバイル端末の普及などによりEC化率が上昇し、インターネット上の商取引が増加傾向にあるため、当事業の売上拡大余地は大きいものと考えております。しかしながら、経済情勢や法的規制など様々な要因により、インターネット上の商取引が急激に落ち込んだ場合、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② フィナンシャルクラウド事業の市場動向について 当社は、フィナンシャルクラウド事業において「請求管理ロボ」を提供しております。当事業が立脚するクラウドサービス市場はその利便性から今後も拡大が期待されており、当事業は今後も引き続き同市場を基盤とした事業を展開する計画であります。しかしながら、今後、経済情勢や景気動向により同市場の拡大が鈍化、縮小するような場合には、当事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合他社について インターネットの利用者は年々増加しており、それに伴い、インターネットに関連する事業への参入も年々増加しております。当社は顧客のニーズに合ったサービスの継続開発を行うことで優位性を高めております。しかしながら、インターネットを介したサービスの開発、提供は新規参入の技術的な障壁が必ずしも高いとは言えず、資金力、ブランド力を有する大手企業をはじめとする競合他社により類似したサービスが開発され、価格を始めとする競合環境が激化した場合や、より画期的な機能を包含した新たなサービスが出現した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新への対応について 当社が各種サービスを提供するインターネット業界においては、新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が頻繁に行われており、変化の激しい業界となっております。そのため優秀なエンジニアの人材確保に取り組み、常に新しい技術要素をエンジニアに習得させておりますが、何らかの理由で技術革新への対応が遅れた場合、当社が提供するサービスの競争力が低下する可能性があります。 また、新技術への対応のため、予定していないシステムへの投資が必要となった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを回避するためにエンジニアの採用強化、資格取得補助等を実施し、リスクの低減を図っております。 ⑤ 法規制について 当事業年度末において、当社の事業が国内において事業を行う上で、適用を受ける直接的かつ特有の法規制等は「割賦販売法の一部を改正する法律」により改正された割賦販売法上の規制を除いては存在しないと考えております。ただし、会社法や電気通信事業法をはじめとする企業活動に関わる一般的な法令諸規制の適用を受けております。当社はこれらの法規制を遵守してサービス提供をしておりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、当社が提供するサービスが新たな法規制の対象となる場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ ペイメント事業における関連法令について ペイメント事業においては、2021年4月1日に「割賦販売法の一部を改正する法律」が施行され、当社のような決済代行業者についても、クレジットカード番号等の適切管理が義務化されました。現状、当社は、当改正で求められるクレジットカード番号等の適切管理のための「必要な措置」として、後記のとおり、「PCI DSS」に準拠した対応をとっているほか、法改正に適切に対応しており、当改正は、ペイメント事業の業績に影響があるものではありません。 他方、当社の重要な契約の締結先であるクレジットカード会社は、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」の適用を受けており、当社の加盟店の中には「特定商取引法」の適用を受ける先があります。これらの法律の適用を受けるペイメント事業の取引先が法令に違反した場合や行政の指示・指導により事業に制約を受けた場合、ペイメント事業が取扱う決済件数や決済金額の変動等を通じて、ペイメント事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、現時点の法規制等に従って業務を遂行しており、また、弁護士や外部諸団体を通じて新たな法規制及 び加盟店を含めた取引関係先の法規制改正の情報を直ちに入手できる体制を整えております。 しかしながら、今後クレジットカード業界に関する法規制、及びペイメント事業の顧客である加盟店の事業に関連する法規制等の制定により、ペイメント事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 個人情報の保護について 当社は、提供サービスに関連して個人情報を取り扱っているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。具体的には、ペイメント事業の決済システムにおいては、クレジットカード情報などの重要な情報を管理しており、フィナンシャルクラウド事業においては、企業情報、取引情報をはじめとした機密情報を取り扱っております。そのため、個人情報保護に関しては重要課題と認識しております。ペイメント事業における決済システムは、JCB・American Express・Discover・Visa・Mastercardのクレジットカードの国際ブランド5社が共同で策定した、国際セキュリティ基準「PCI DSS」については、2010年5月に最初の認証を取得した後、毎年更新される最新の認証を取得しております。その他、個人情報の取扱いに関しては、日本工業規格「JIS Q 15001:個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を認定するプライバシーマークを取得しており、法律への適合性に加え、自主性により高いレベルの個人情報保護マネジメントシステムを確立及び運用しております。 このように当社は、個人情報の外部漏洩防止施策に加えて、法令及び各種ガイドラインに基づき、個人情報保護基本規程を制定し、個人情報取扱フローの明確化を図っております。また、同規程に基づき、定期的に役職員への教育を実施し、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。 しかしながら、外部からの不正アクセスや当社関係者の故意又は過失によりペイメント事業における当社が保持するカード情報などの個人情報が流出する等の問題が発生した場合には、当社の顧客等に対する信頼の著しい低下、賠償金支払い等により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 知的財産権について 当社が運営するサービスにおいて使用する商標、ソフトウエア、システム等については、現時点において、第三者の知的財産権を侵害するものではないと認識しております。今後も、第三者の知的財産権の侵害を回避するため、弁理士等の外部専門家と連携していく方針であります。 しかしながら、当社の事業分野で当社が認識していない知的財産権が既に成立している可能性は否定できません。そのような場合、当社が第三者の知的財産権を侵害したことによる損害賠償請求や使用差し止め、権利に関する使用料等の支払請求がなされ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 自然災害及び事故等について 当社は、自然災害及び事故等に備え、定期的システム等バックアップ、システム稼働状況の常時監視等によりトラブルの事前防止又は回避に努めておりますが、当社所在地近辺において、大地震等の自然災害が発生した場合、当社設備の損壊や電力供給の制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生して、当社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)当社の事業内容及びサービスについて ① 特定サービスへの依存について 当社はペイメント事業・フィナンシャルクラウド事業の2事業を有し、特定の事業に依存しない事業ポートフォリオを構築しておりますが、ペイメント事業は「サブスクペイ」、フィナンシャルクラウド事業は「請求管理ロボ」に依存した事業になっております。今後も両事業において既存サービスの取引拡大に努め、競合企業のサービスとの差別化をより図るとともに、新サービスの企画、開発に積極的に取り組んでまいります。 しかしながら、これらが計画通りに進まず、上記依存度が変わらない場合には、当該サービスの売上高の変動が当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報処理センターネットワークの利用について 当社は、株式会社日本カードネットワークが運営するCARDNETを利用することにより、「サブスクペイ」を提供しています。CARDNETは、加盟店とクレジットカード会社の間で決済データの中継を行うオンラインネットワークシステムで、当社は加盟店に代わり、決済データをCARDNET経由でクレジットカード会社へ伝送しており、「サブスクペイ」提供に不可欠なものであります。そのため、CARDNETの障害等の理由によりサービス利用が困難になるといった不測の事態が起こった場合には、当社は「サブスクペイ」の提供が困難になります。一方で、CARDNETは20年以上に及ぶ豊富な運用実績と高い信頼性を有するものであり、クレジットカード会社や決済代行会社の多くが決済情報の授受に利用していることから、当該ネットワークの利用が困難になるという事態が発生する可能性は極めて低いと考えております。 ③ 業務代行に関する契約について 当社は、ペイメント事業においてクレジットカード会社と加盟店間の加盟店契約において発生するクレジットカード決済に係る売上承認請求業務及び売上請求業務等を事務代行するために、必要な提携契約を各クレジットカード会社と締結しております。常に主要なクレジットカード会社との連絡を密にし、より強固な関係を築いていく所存でありますが、万が一、主要なクレジットカード会社から契約解除の申し出や条件変更等の接続制限がなされた場合は、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 代表加盟に関する契約について 当社は、ペイメント事業において加盟店のクレジットカード決済業務に係る事務を代行する目的として、各クレジットカード会社と包括加盟に関する契約を締結しております。但し、通常クレジットカード会社が加盟店に対して行う売上代金支払いを当社の責任範囲で行うため、当社が加盟店に代金支払いを完了した後に、加盟店の不正な売上請求や倒産等の契約解除に相当する状態となったことが判明した場合には、その回収が困難になるチャージバックリスクが生じます。このようなリスクを回避するために、加盟店の契約時にクレジットカード会社の審査に加え、当社においても開設サイトの存在確認、及び特定商取引に関するサイト上の表記確認等を行うと共に、月毎に滞留債権管理を実施しております。また、前払い式の継続的サービス提供を行っている加盟店が倒産した場合に、当該加盟店の顧客が継続的サービス提供の対価として当該加盟店に対して前払いした金額のうち、加盟店が倒産した時点において、顧客が未だ提供を受けていないサービスに対する対価の金額の相当分を当社が負担するリスクがあります。 ⑤ 加盟店等からのクレジットカード情報の流出について ペイメント事業において、万が一、当社の加盟店等からクレジットカード情報が漏洩した際は、原則、加盟店等が賠償負担を行うため当社に影響はありません。しかしながら、加盟店等に賠償負担する支払い能力がない場合、当社が連帯責任として、クレジットカード再発行手数料等の賠償を負担する可能性があります。当該リスクを軽減するため、当社では、クレジットカード情報を加盟店等ではなく当社が保持するフローの促進などを行っております。 ⑥ 信用リスク及び貸倒リスクについて 当社は、事業活動を行う中で、取引先への信用供与を行っております。当社として取引先への与信情報は社内規程に従って審査しております。 また、当社は、取引開始時に信用調査や与信管理を実施し、売掛債権が発生した場合に貸倒れが出ないように努め、過去の貸倒実績率等に基づいて貸倒引当金を計上しておりますが、予期せぬ貸倒れが発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ パブリッククラウドについて 当社は、サービス及びそれを支えるシステム、並びにインターネット接続環境の安定した稼働が、事業運営の前提であると認識しております。当社の提供する「サブスクペイ」、「請求管理ロボ」は、外部クラウドサーバ(例:Amazon Web Services、以下「AWS」という。)にてユーザーの企業情報をはじめとする情報や、サービスに関するシステムの全てを管理することによってサービスを提供しており、利用しているAWSなどのパブリッククラウドの安定的な稼働が当社の業務遂行上必要不可欠な事項となっております。そのため、当社では利用しているAWSなどのパブリッククラウドが継続的に稼働しているかを監視しており、障害が発生した場合には、当社の役職員が迅速に当該事実を認識し、早急に復旧するための体制を整えております。しかしながら、利用しているAWSなどのパブリッククラウドの不備や人為的な破壊行為、役職員の過誤、自然災害等、当社の想定していない事象の発生によるサービスの停止により収益機会の逸失等を招く恐れがあります。このような事態が発生した場合には当社が社会的信用を失うこと等が想定され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ システムトラブルについて 当社のサービスは、通信事業者が提供する公衆回線、専用回線及びインターネット網を利用することを前提としたものであるため、自然災害または事故・外部からの不正な手段によるコンピュータへの侵入・コンピュータウイルス・サイバー攻撃等により、通信ネットワークの切断やアプリケーションの動作不良が予測されます。また、予期せぬクレジットカード会社など決済事業者のシステムダウンや当社のシステムの欠陥により、当サービスが停止する可能性もあります。このようなリスクを回避するために、外部・内部からの不正侵入に対するセキュリティ対策、24時間のシステム監視態勢、システム構成の冗長化、並びに社内規程の整備運用等により然るべき対応を適宜図っております。しかしながら、このような事象が発生した場合は、当社に損害賠償請求や障害事後対応により営業活動に支障をきたし機会損失が発生し、さらに当サービスへの信用が失墜し、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 訴訟について 当社は当事業年度末において、重大な訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社が事業活動を行う中で、当社が提供するサービスの不備及びアプリケーションの不具合、個人情報及びクレジットカード情報等の漏洩等により、訴訟を受けた場合には、当社の社会的信用が毀損され、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)当社の事業体制について ① 代表者への依存について 当社代表取締役清久健也は、当社の重要事項に関する意思決定、基幹事業の推進等において、重要な役割を果たしております。従いまして、同氏が何らかの理由により当社の業務を遂行することが不可能あるいは困難となった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 小規模組織であることについて 当社は、組織規模が小さく、規模に応じた業務執行体制となっており、各業務分野、内部管理において少人数の人材に依存しております。当社では特定の人員に過度の依存をしないよう組織的な経営体制を整備し、全般的な経営リスクの軽減に努めると共に、内部管理体制の整備・強化を図ってまいりますが、何らかの理由で従業員等に業務遂行上の支障が生じた場合、あるいは従業員が社外に流出した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材の獲得・定着及び育成について 当社は、競争力の向上及び今後の事業展開のため、優秀な人材の獲得・定着及び育成が重要であると考えております。しかしながら、優秀な人材の獲得・定着及び育成が計画通りに進まない場合や優秀な人材の社外流出が生じた場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約要因になる可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 内部管理体制の構築について 当社は、今後の事業拡大に対応するため、内部管理体制をさらに強化する必要があると認識しております。今後は人材採用及び育成を行うこと等により内部管理体制の強化を図っていく方針であります。しかしながら、事業の拡大ペースに応じた内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コンプライアンス体制について 当社は、今後企業価値を高めていくためにはコンプライアンス体制が有効に機能することが重要と考えております。そのため、コンプライアンスに関する社内規程を策定し、全役員及び全従業員を対象として外部研修及び社内研修を実施し、周知徹底を図っております。併せて、コンプライアンス体制の強化に全社を挙げて取り組んでおります。しかしながら、これらの取組みにも関わらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後の当社の事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、当社の企業価値及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社役員及び従業員に対するインセンティブの目的で新株予約権を付与しております。また、一部社外協力者に対しても継続的な協力関係の維持のため新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が新たに発行され、保有株式の株式価値が希薄化する可能性があります。 なお、当事業年度末現在における新株予約権による潜在株式数は278,922株であり、発行済株式総数(自己株式を除く)の7.6%に相当しております。 ② ベンチャーキャピタル等の株式保有割合について 当事業年度末現在において、当社の発行済株式総数(自己株式を除く)の7.0%に相当する258,612株についてはベンチャーキャピタル及びベンチャーキャピタルが組成した投資事業有限責任組合(以下「ベンチャーキャピタル等」という。)が保有しております。 一般的に、ベンチャーキャピタル等が未上場会社の株式を取得する場合、上場後には保有する株式を売却しキャピタルゲインを得ることがその目的のひとつであり、当社におきましても、上場後既に当初の株主であるベンチャーキャピタル等が保有する当社株式の一部が売却されていますが、今後もベンチャーキャピタル等の保有株式の売却により、短期的に当社株式の需給バランスが悪化し当社の株価が低下する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,778字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は前事業年度末に比べ1,158,779千円増加し、7,174,603千円となりました。これは主に、預り金の増加により現金及び預金が1,770,847千円増加したことによるものです。 固定資産は前事業年度末に比べ748,707千円増加し1,340,248千円となりました。これは主に、投資有価証券が803,926千円増加したことによるものです。 この結果、資産合計は前事業年度末に比べ1,907,487千円増加し8,514,851千円となりました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は前事業年度末に比べ1,764,480千円増加し、7,220,903千円となりました。これは主に、ペイメントにおける加盟店の預り金増加により預り金が1,583,854千円増加したことによるものです。 固定負債は前事業年度末に比べ4,591千円減少し、233千円となりました。これは繰延税金負債が4,591千円減少したことによるものです。 この結果、負債合計は前事業年度末と比べ1,759,888千円増加し、7,221,137千円となりました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末と比べ147,598千円増加し、1,293,714千円となりました。これは主に、2025年2月13日実施の自己株式の取得等により自己株式が320,084千円増加した一方、当期純利益542,126千円を計上したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用や所得の改善やインバウンド需要の回復により景気回復の兆しがみられるものの、原材料価格の高騰や円安による物価上昇に伴う実質賃金の停滞による個人消費の低迷、国際情勢不安等により、依然として景気の先行きについては不透明な状況が続いております。 一方、当社サービスが属するソフトウエア業界を含む情報通信サービス業界では、2023年10月施行のインボイス制度など、国の法制度改正も後押しとなり、企業におけるバックオフィス業務のDX化を目的としたクラウドサービスの需要がより高まっております。 このような状況の中、当社はCPS(Corporate Purpose Statement、企業が社会的課題を解決するために行う活動や目標)を2025年2月に制定し、「商取引を自由にする決済インフラで、再び日本を強くする」というビジョンの下、当社サービスの提供により商取引を阻む社会課題である「慣習」「与信」「非効率」という3つの壁を解決することで、企業が持続的に成長できる環境を提供してまいります。具体的には、「決済」を軸としたサービスとして、ペイメント事業において「サブスクペイ」「サブスクペイProfessional」、フィナンシャルクラウド事業において「請求管理ロボ」「請求まるなげロボ」等を展開し、変化し続ける消費者や企業のニーズに応じて生じる課題に対して、ソリューション提供を日々進めており、また上述したCPSに則り、新たなサービス展開を進めております。具体的な事業の状況については以下の通りです。 ペイメント事業においては、「サブスクペイ」が引き続き商取引のオンライン化という構造的なトランスフォーメーションの影響も受け、新規顧客獲得及び既存顧客の取扱高が好調に推移しております。また、サブスクビジネスの収益最大化をより包括的に支援するサービスである「サブスクペイProfessional」もサービス開始以降、着実に顧客数が拡大してきており、収益に貢献しております。 フィナンシャルクラウド事業においては、企業におけるバックオフィス業務の効率化、デジタル化の需要の盛り上がり、インボイス制度の開始など、請求書を電子化して保存するニーズの高まりを受け、「請求管理ロボ」の新規顧客獲得が順調に推移しております。 加えて、両事業への成長投資を継続するとともにさらなる収益拡大に向けて新規事業の展開に向けた投資も実行しつつ、売上高と営業利益の双方のバランスの良い成長を目指す経営方針の下、費用管理を徹底し、利益創出力の向上にも注力してまいりました。 その結果、両事業における順調な契約件数の積み上がり等を主な背景として当事業年度の売上高は3,256,436千円(前年同期比17.9%増)となり、過去最高となりました。増収効果及び費用管理の徹底により営業利益は774,392千円(前年同期比61.4%増)となり、こちらも過去最高となりました。経常利益は789,875千円(前年同期比64.5%増)、当期純利益は542,126千円(前年同期比69.0%増)となり、いずれも過去最高となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (ペイメント) 当セグメントにおきましては、商取引のオンライン化や利用者層の広まり等により、わが国におけるEC市場の拡大の追い風を受け、「サブスクペイ」の既存顧客の取扱高や決済処理件数が拡大したことや、継続的なサービス機能拡充、積極的なマーケティング施策の実行、営業体制の強化による営業活動の拡大などを背景とした「サブスクペイ」の新規顧客の獲得により、リカーリング収益が順調に積み上がりました。また、「サブスクペイProfessional」も顧客数が着実に増加することで、リカーリング収益がさらに積みあがりました。この結果、売上高は1,987,250千円(前年同期比17.0%増)となり、セグメント利益は、主に増収効果により、972,050千円(前年同期比33.1%増)となりました。 (フィナンシャルクラウド) 当セグメントにおきましては、より一層高まっている企業におけるクラウドサービスによる業務効率化ニーズ、デジタルトランスフォーメーションへの関心の高まりなどを受け、「請求管理ロボ」の継続的なサービス機能拡充、積極的なマーケティング施策の実行、営業体制の強化による営業活動の拡大などを背景とした新規顧客の獲得を推進するとともに、既存顧客の解約防止への取り組みを進めることで顧客数を増加させてまいりました。この結果、売上高は1,269,185千円(前年同期比19.6%増)となり、セグメント利益は、主に増収効果により、283,967千円(前年同期比54.7%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ、1,839,775千円増加し、5,723,604千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動による資金の増加は、3,825,730千円(前事業年度は638,557千円の増加)となりました。主な要因はペイメントにおける前渡金の減少1,508,466千円、預り金の増加1,583,854千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動による資金の減少は、1,652,834千円(前事業年度は82,285千円の減少)となりました。主な要因は有価証券の増加による支出600,000千円及び投資有価証券の取得による支出1,002,156千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動による資金の減少は、333,119千円(前事業年度は5,385千円の減少)となりました。主な要因は自己株式の取得による支出320,084千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ペイメント   1,987,250   17.0 フィナンシャルクラウド   1,269,185   19.6 合計   3,256,436   17.9 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成にあたっては、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 なお、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (固定資産の減損) 当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況 ②経営成績の状況」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の事業活動における主な資金需要は、既存事業の安定的かつ持続的な成長にかかる運転資金(主に人件費、広告宣伝費)及びソフトウエア投資であります。これらの事業活動に必要な資金については、営業活動によるキャッシュ・フローでまかなうことを基本として、必要に応じて金融機関からの調達を実施する予定であります。 また、当社の事業は仕入れ等が無く、提供するサービスに対するシステム利用料等をお客様から受領するビジネスモデルであり、短期的な資本の財源及び資金の流動性に問題はないものと考えておりますが、今後も資金の残高及び各キャッシュ・フローの状況を常にモニタリングしつつ、資本の財源及び資金の流動性の確保・向上に努めて参ります。 なお、現金及び現金同等物の残高は、当事業年度末において5,723,604千円であり当社の事業を推進していく上で十分な流動性を確保していると考えております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を客観的に判断するための指標等」に記載の通り、主な経営上の重要な指標としてリカーリング収益比率、アカウント数、ARPAを重視しており、各セグメントの各指標の推移は以下の通りであります。 ペイメント 2024年12月期実績   2025年12月期実績 リカーリング収益比率(%)   97.8   98.1 アカウント数(AC)   8,487   8,818 ARPA(円)   17,792   19,634 フィナンシャルクラウド 2024年12月期実績   2025年12月期実績 リカーリング収益比率(%)   97.8   98.3 アカウント数(AC)   936   1,031 ARPA(円)   100,348   107,716 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、前述の「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 ⑦ 経営者の問題意識と今後の方針 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社の経営陣は、今後更なる業容拡大と成長を遂げるには、様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。また、当社を取り巻く外部環境及び内部環境を適宜適切に把握し、市場におけるニーズを識別して経営資源の最適化に努めてまいります。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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