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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

バルテス・ホールディングス

VALTES HOLDINGS CO.,LTD.4442 · Growth · 情報・通信業

ソフトウェアテストを軸に品質コンサルティングからセキュリティ診断まで、第三者視点で品質向上を総合支援する専門企業グループ。

概要

バルテス・ホールディングスは、ソフトウェアの品質保証(テスト)に特化した独立系技術サービス企業である。2004年に大阪で創業し、2026年3月期の連結売上高は119億円、従業員864名。組み込み系から業務系まで幅広いテスト受託と、テスト自動化ツールの提供を手掛ける。請負型のビジネスモデルを採用し、自動車・産業機器向けの品質ニーズを背景に安定成長を続けている。2023年10月に持株会社体制へ移行し、7社の連結子会社を傘下に持つ。

三つの事業セグメントで構成される収益構造

グループはソフトウェアテスト事業、開発事業、セキュリティ事業の三つで構成される。2026年3月期の外部顧客売上高は、ソフトウェアテスト事業が101億7,274万円(構成比85.2%)、開発事業が14億7,669万円(同12.4%)、セキュリティ事業が2億9,051万円(同2.4%)である。ソフトウェアテスト事業では、品質計画立案からテスト実行、レポート作成までを第三者として提供。開発事業ではシステム開発の請負や要員派遣、セキュリティ事業では脆弱性診断を主力とする。セグメント利益は、ソフトウェアテスト事業が8億6,445万円、開発事業が9,187万円、セキュリティ事業が3,852万円と、事業によって収益性が異なる。

請負型主体のビジネスモデルと成長軌道

同社グループは、人材派遣型ではなく請負契約・準委任契約を主体とする点が特徴である。テストセンターテストサービスでは自社の環境でテストを実施し、成果物を納品する。オンサイトテストサービスでは労働者派遣事業の免許を保持しつつも、請負の割合が高い。このモデルにより、単金の向上と利益率の安定を図っている。売上高は2015年3月期の18億円から2026年3月期の119億円へと一貫して成長。営業利益は2026年3月期に9億2,380万円、営業利益率は約7.7%である。M&Aによる子会社取得も成長に寄与しており、2020年以降に4社を連結子会社化した。

国内拠点とフィリピン子会社による地域展開

国内外に複数の拠点を持つ。国内では大阪本社(西区阿波座)のほか、東京本社(東京第2テストセンター、第3テストセンター)、名古屋オフィス、福岡オフィスを配置。2006年から2007年にかけて東京、横浜、名古屋にテストセンターを開設し、その後統合・移転を経て現在の体制に至る。海外では2014年にフィリピン共和国にVALTES Advanced Technology, Inc.を設立。同社は日本企業や在比日系企業向けにソフトウェアテストサービスを提供する。グループ全体で864名の従業員を有し、オフショア活用と国内拠点の連携により、コスト競争力と品質を両立させている。

持株会社体制と7社の連結子会社群

2023年10月、バルテス・ホールディングス株式会社へ商号変更し、持株会社体制に移行した。グループは当社と7社の連結子会社で構成される。主要な子会社として、バルテス・イノベーションズ株式会社(旧バルテス・モバイルテクノロジー)、株式会社アール・エス・アール、株式会社ミント、株式会社シンフォー、タビュラ株式会社、VALTES Advanced Technology, Inc.がある。また、2024年11月にタビュラ株式会社を完全子会社化。2025年4月にはバルテス・モバイルテクノロジーがフェアネスコンサルティング株式会社を吸収合併し、バルテス・イノベーションズに商号変更した。各子会社はソフトウェアテスト・開発・セキュリティの各分野で役割を分担する。

業界の中での役割はソフトウェア品質保証サービス(第三者検証)の専門プロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
119億円
営業利益
9億円
営業利益率
7.6%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ソフトウェアテスト102億円85.0%9億円8.8%
開発15億円12.5%1億円6.7%
セキュリティ3億円2.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業・ソフトウェアベンダー主力

開発工程における品質計画立案からテスト実行、レポート作成まで第三者視点で提供。ISO/IEC/IEEE 29119に準拠し、エンタープライズ系、Web・スマホ系、組込み系等幅広い領域をカバー。テストセンター型とオンサイト型の提供形態がある。

主な製品・サービス4
ソフトウェアテストサービス
単機能テストから受入テスト支援まで、多様なテストを専門エンジニアが提供。
品質コンサルティングサービス
品質PMO・QMOとして開発上流工程を含む品質マネジメントを支援。
バルカレ
ソフトウェア品質教育のセミナー。23コースを集合研修やeラーニングで提供。
デジタル放送テストサービス
デジタル放送受信機の機能・規格テストや異常時テスト、テスト用データ作成を提供。

02ソフトウェア開発企業(開発事業)準主力

ソフトウェア・システムの開発請負と開発要員派遣を提供。企画から運用までワンストップ対応。リバースエンジニアリングやxR技術を活用したメタバース関連サービスも展開。

主な製品・サービス1
ソフトウェア開発サービス
要件定義から開発、UI/UXデザイン、リリース、運用まで一貫した開発サービス。

03セキュリティ(Web・モバイル・IoT)準主力

Webシステムやモバイルアプリ、IoT機器に対する脆弱性診断サービスを提供。SaaS型WAF「PrimeWAF」も提供。

主な製品・サービス2
セキュリティ・脆弱性診断サービス
外部からの侵入の隙がないかを診断し、潜在的な脆弱性を発見します。
PrimeWAF
SaaS型のWebアプリケーションファイアウォール。Webサーバーやアプリへの攻撃を防御。

製品と技術

テスト自動化ツール群「T-DASH」「QualityTracker」「QuintSpect」

同社は自社開発のテストツールを提供している。「T-DASH」はテスト自動化ツールで、手動テストの自動化とリリースサイクルの短縮を支援する。「QualityTracker」はテスト管理ツールであり、テスト計画の作成から進捗管理、結果分析までを一元管理する。2024年にはドキュメント解析AIツール「QuintSpect」のβ版をリリース。正確性・理解性・視覚性・深層性・信頼性の5観点からドキュメントを分析し、スコアリングと改善提案を自動で行う。これらツールは、長年蓄積したテストノウハウに基づいて開発され、顧客のテスト工程効率化に貢献している。

生成AIテスト設計ツール「TestScape」

2025年に正式版がローンチされた生成AI活用のテスト設計ツール。独自のテスト進行基準「QUINTEE®」をベースに、仕様書や参考資料からテストケースを自動生成する。中間生成物として「テスト明細」「テストマップ」「機能確認動作一覧」も作成し、テストケースの根拠を検証可能。2025年6月策定の新中期経営計画では、TestScapeを含むツール群のプラットフォーム化を掲げ、人に依存しないビジネスモデルへの転換を加速している。社内での正式運用を経て顧客案件での活用も拡大しており、テスト設計の生産性向上に寄与している。

セキュリティ診断とSaaS型WAF「PrimeWAF」

セキュリティ事業の中核サービスは、脆弱性診断とPrimeWAFの提供である。脆弱性診断では、Webシステム、モバイルアプリケーション、IoT機器に対する外部からの侵入可能性を調査し、潜在的な脆弱性を発見する。PrimeWAFはSaaS型のWebアプリケーションファイアウォールであり、外部攻撃からシステムを保護する。2026年3月期のセキュリティ事業売上高は2億9,051万円と前期比34.7%増、セグメント利益は3,852万円と230.6%増と急成長している。ソフトウェアテスト事業と連携し、開発・テスト工程でのセキュアコーディング教育も提供している。

教育サービス「バルカレ」と出版・情報発信

ソフトウェア品質教育サービス「バルカレ(バルテスカレッジ)」を運営。全23コースを用意し、集合研修・オープン講座・eラーニング形式で提供する。内容はテスト技法から品質管理まで幅広く、一部コースは英語対応も可能。また、情報発信サイト「Qbook」を運営し、ソフトウェア品質改善や業界トレンドに関する記事を公開。出版分野では『いちばんやさしいソフトウェアテストの本』『ソフトウェアテストの教科書』『ソフトウェアテスト規格の教科書』を刊行している。これら教育・出版事業は、テストナレッジの普及とブランド認知向上に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ソフトテストで中堅、安定成長

ソフトウェア品質保証・テストに特化した独立系。売上高は緩やかに増加し、営業利益率は8%と堅調。同業は上場後間もない企業が多く、明確な比較対象は限定的。大手SIerと競合するが、専門性で差別化。業界内で安定的な地位を築く。

強み

  • ソフトウェアテストに特化し、高度な技術力を持つ。
  • 継続的なテスト需要で売上・利益が安定。
  • 大手機器メーカーなど長期取引先を有する。
  • テスト需要の増加に応じて要員を柔軟に確保。

課題

  • 高度なテスト技術者不足が成長制約要因に。
  • 専門特化ゆえに顧客以外への認知度が低い。
  • オフショアなどの低価格競合が脅威に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がバルテス・ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14374ROBOT PAYMENT92億円15.8倍
29445フォーバルテレコム90億円9.1倍
34011ヘッドウォータース90億円
44442バルテス・ホールディングス89億円14.4倍
54262ニフティライフスタイル89億円11.4倍
64488AI inside89億円25.0倍
74075ブレインズテクノロジー88億円46.8倍
83911Aiming87億円13.5倍
94430東海ソフト87億円8.9倍
104769IC87億円21.1倍
115034unerry87億円27.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

ソフトウェアテスト専門会社として創業(2004年)

2004年4月、ソフトウェアテストサービスの提供と技術者派遣を目的に、資本金3,000万円で会社を設立。同年7月に一般労働者派遣事業許可を取得した。創業当時からテスト技術者派遣ではなく、請負型のテストサービスを志向した。2006年には東京オフィス、大阪テストセンター、横浜テストセンターを開設し、首都圏と関西の両方で事業基盤を整えた。2007年には名古屋オフィス兼テストセンターも開設し、三大都市圏への展開を完了。2008年12月には情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」の認証を取得し、品質管理体制を強化した。

拠点統合とISTQB認定で品質ブランドを確立(2009〜2016年)

2009年7月に東京本部と横浜テストセンターを統合・移転し、首都圏の運営効率を向上。同年12月には名古屋オフィスを新設し、テストセンター機能を分離した。2013年には福岡オフィスを開設し、九州エリアへ進出。2014年2月にはフィリピンに現地法人VALTES Advanced Technology, Inc.を設立し、オフショア開発の体制を整えた。2015年12月、国際的なソフトウェアテスト資格認定団体ISTQBのパートナープログラムで「Platinum Partner」に認定。さらに2017年12月には最高位の「Global Partner」に昇格し、テスト技術力の国際的な認知を獲得した。

M&Aによる事業拡大と持株会社移行(2017〜2023年)

2017年5月に東京本社を移転し、東京第2テストセンターとして拡充。2019年には東京第3テストセンターを開設。2020年8月、株式会社アール・エス・アールの全株式を取得し、初のM&Aによる子会社化を実施。2022年4月には株式会社ミントを、2023年4月には株式会社シンフォーをそれぞれ完全子会社化した。これによりテスト事業に加え、開発事業の強化を図った。2023年10月、持株会社体制へ移行し、商号をバルテス・ホールディングス株式会社に変更。グループ経営の効率化とガバナンス強化を目的とした組織再編である。

さらなるM&Aと生成AIツールへの投資(2024〜2025年)

2023年11月、フェアネスコンサルティング株式会社の全株式を取得。2024年11月にはタビュラ株式会社を完全子会社化し、開発事業の収益改善に寄与した。2025年4月、バルテス・モバイルテクノロジー株式会社を存続会社としてフェアネスコンサルティング株式会社を吸収合併し、存続会社をバルテス・イノベーションズ株式会社に商号変更した。この間、2025年2月には生成AIテストツール開発への積極投資を基本方針として掲げ、同年6月に新中期経営計画(3か年累計12億円の開発投資、25億円のM&A投資)を策定。生成AIテスト設計ツール「TestScape」の正式版やドキュメント解析AIツール「QuintSpect」のβ版をリリースした。

年表30件を開く

2000年代

  • 2004年4月創業ソフトウェアテストサービスの提供及びソフトウェアテスト技術者の派遣を目的として、当社設立(資本金30,000千円)
  • 2004年7月一般労働者派遣事業許可を取得
  • 2006年1月東京オフィスを開設
  • 2006年3月大阪テストセンターを開設
  • 2006年8月横浜テストセンターを開設
  • 2007年5月名古屋オフィス兼テストセンターを開設
  • 2007年11月東京本部を開設し、東京オフィスを廃止
  • 2008年12月情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」認証取得
  • 2009年7月M&A東京本部及び横浜テストセンターを統合、移転
  • 2009年12月名古屋オフィスを開設し、名古屋オフィス兼テストセンターを廃止

2010年代

  • 2012年10月バルテス・モバイルテクノロジー株式会社(現バルテス・イノベーションズ株式会社、連結子会社)を設立
  • 2013年1月福岡オフィスを開設
  • 2014年2月VALTES Advanced Technology, Inc.(現連結子会社)をフィリピン共和国に設立
  • 2015年5月有料職業紹介事業許可を取得
  • 2015年12月ISTQB※パートナープログラム「Platinum Partner」に認定
  • 2016年9月事業拡大に伴い名古屋オフィスを移転
  • 2017年5月事業拡大に伴い東京本社を移転(現:東京第2テストセンター)
  • 2017年12月ISTQB※パートナープログラム「Global Partner」に認定
  • 2018年9月事業拡大に伴い大阪本社を移転
  • 2019年5月東京第3テストセンターを開設
  • 2019年8月事業拡大に伴い福岡オフィスを移転

2020年代

  • 2020年8月株式会社アール・エス・アール(現連結子会社)の全株式を取得
  • 2022年4月株式会社ミント(現連結子会社)の全株式を取得
  • 2023年2月事業拡大に伴い東京本社を移転
  • 2023年4月株式会社シンフォー(現連結子会社)の全株式を取得
  • 2023年6月事業拡大に伴い名古屋オフィスを移転
  • 2023年10月商号変更持株会社体制へ移行し、バルテス・ホールディングス株式会社へ商号変更
  • 2023年11月M&Aフェアネスコンサルティング株式会社(2025年4月にバルテス・モバイルテクノロジー株式会社(現バルテス・イノベーションズ株式会社)を存続会社とする吸収合併により消滅)の全株式を取得
  • 2024年11月タビュラ株式会社(現連結子会社)の全株式を取得
  • 2025年4月M&Aバルテス・モバイルテクノロジー株式会社によるフェアネスコンサルティング株式会社の吸収合併及びバルテス・イノベーションズ株式会社への商号変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    生成AIテストツールへの投資加速

    3か年累計12億円を投じ、生成AIテスト設計ツール「TestScape」の正式版ローンチやドキュメント解析AIツール「QuintSpect」の開発など、AIツール群の機能強化とプラットフォーム化を推進し、属人化からの脱却を図る。

  2. 02

    M&Aによる事業ポートフォリオ拡大

    3か年累計25億円のBS投資を計画し、ソフトウェアテスト周辺領域でM&Aを積極展開。ホールディングス体制のガバナンスを活かし、多角化とリスク耐性を強化する。

  3. 03

    エンタープライズ領域の開拓

    大規模基幹システム(エンタープライズ系)市場を最重点市場と位置づけ、経験豊富なPM層採用や専門部署設置、金融業界などの業界ナレッジ蓄積により案件規模拡大と利益率向上を目指す。

  4. 04

    人的資本への投資拡大

    PM層・ハイレイヤー不足を解消するため、リファラル採用の導入や社内研修の充実、外部人材の有効活用を進め、成長阻害要因を排除するとともに事業規模拡大を図る。

  5. 05

    知的財産の拡大によるビジネスモデル変革

    テスト自動化ツールや教育サービスなど、ノウハウを資産化したビジネスを拡大。AI・新技術とのアライアンスも活用し、高い利益率を実現する属人性の低い事業構造への転換を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で864人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は625万円で、7期前と比べて+26.4%平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は4.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年3月49433.33.7288
2020年3月49032.83.3383
2021年3月48932.93.5489
2022年3月48933.63.6546
2023年3月50133.73.7640
2024年3月52237.44.9801
2025年3月60239.34.9817110
2026年3月62538.74.5864104

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率19.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)52.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 6 / 海外 1、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
東京本社他 — 東京都千代田区210百万円
ソフトウェアテスト事業及び開発事業
東京本社他 — 東京都千代田区196百万円
ソフトウェアテスト事業
大阪本社 — 大阪市西区77百万円
ソフトウェアテスト事業及び開発事業
福岡オフィス — 福岡市博多区68百万円
ソフトウェアテスト事業及び開発事業
名古屋オフィス — 名古屋市中区33百万円
ソフトウェアテスト事業
大阪本社 — 大阪市西区7百万円
ソフトウェアテスト事業
主な関係会社
  • 国内
    バルテス株式会社(注)3、4
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    バルテス・イノベーションズ株式会社(注)3、6
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アール・エス・アール(注)3
    広島市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ミント(注)3
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シンフォー(注)3
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    タビュラ株式会社(注)3
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    VALTES Advanced Technology,Inc. (注)3、5
    フィリピン共和国 マカティ市 · 連結子会社
    議決権99.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は119億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.2%、利益が+0.0%。

売上高
+10.2%
119億円
営業利益
+0.0%
9億円
純利益
+0.0%
6億円
営業利益率
7.6%
前期比 -0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高142億円119億円
営業利益10億円9億円
純利益6億円6億円
1株あたり配当¥4¥4

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は30億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.0%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q261
2024年1Q2514.01
2024年2Q2627.71
2024年3Q2627.71
2024年4Q272
2025年2Q5135.92
2025年4Q57610.54
2026年2Q5635.41
2026年4Q6369.55
2027年1Q3000.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2015年3月期からの12期で、売上は18億円から119億円へ6.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.6%。売上は11期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年3月1810
2016年3月1910
2017年3月2310
2018年3月2500
東京第3テストセンターを開設
2019年3月3321
2020年3月4932
2021年3月5332
2022年3月6764
フェアネスコンサルティング株式会社(2025年4月にバルテス・モバイルテクノロジー株式会社(現バルテス・イノベーションズ株式会社)を存続会社とする吸収合併により消滅)の全株式を取得
2023年3月91107
2024年3月10485
バルテス・モバイルテクノロジー株式会社によるフェアネスコンサルティング株式会社の吸収合併及びバルテス・イノベーションズ株式会社への商号変更
2025年3月108998.36
2026年3月119997.66

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高119億円のうち、営業利益として残るのは9億円7.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.9%82億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.7%27億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.8%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.6%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
7.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.6pt
16.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年3月期は営業CFが9億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年3月10−112
2018年3月00002
2019年3月2−1−113
2020年3月2−15110
2021年3月3−10212
2022年3月5−1−2413
2023年3月8−60215
2024年3月5−96−417
2025年3月6−94−319
2026年3月9−2−3723

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は67億円。このうち返さなくてよい自己資本が36億円で、自己資本比率は53.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年3月82626.7
2016年3月93629.3
2017年3月93629.7
2018年3月93630.1
2019年3月124835.5
2020年3月2112959.6
2021年3月25151058.8
2022年3月29171258.4
2023年3月41241758.9
2024年3月54282652.3
2025年3月65333249.8
2026年3月67363153.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
24億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
32億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中212位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中534位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥415で、1年前と比べて-8.0%過去52週の値幅のなかでは40%の位置にある。

¥415+1.0%1ヶ月+1.2%1年-8.0%時価総額89億円
過去52週の値幅
安値¥366高値¥490

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.4倍
PER (会社予想)13.5倍
PBR2.39倍
配当利回り0.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月下旬に366円で底入れ後、7月2日に出来高4.3万株を伴って395円まで上昇するなど買いが進み、7月末には412円まで回復しました。直近の410円は25日線(約402円)を約2%上回って推移し、75日線(約400円)も上回っています。ただし、52週高値の490円からは約16%下にあり、上値は重たい状況です。8月4日の出来高は7,700株と最近の平均より低く、買い一巡後の様子見姿勢がうかがえます。RSIは52.27と中立圏で、方向感は出ていません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは14.26倍と業界平均の30.27倍を下回るが、PBRは2.24倍で同平均の3.46倍を下回る。ROEは16.7%と高く、収益性は優秀。ただし、配当利回りは0.98%と平均の3.51%を大幅に下回り、株主還元が手薄。業績は増収ながら利益は横ばいで、成長性に疑問。割安要素と割高要素が混在し、総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.4倍47.9倍
PER (予想)13.5倍
PBR2.39倍2.96倍
ROE16.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

少子化でエンジニア不足が深刻化する中、品質保証の外部委託ニーズは増加基調にある。強気派は、テスト自動化の需要拡大と単価上昇で収益性が改善すると見る。一方、弱気派は、競合となるITサービス各社もQA領域に参入しており、価格競争力が低下する懸念を指摘。また、直近の売上成長率は鈍化気味で、新規案件の獲得ペースが鍵を握る。両論の争点は、市場成長を取り込めるかどうかよりも、差別化できるサービスを提供できるかどうかに集約される。

プラスに働く材料7
  • テスト需要の底堅さ

    DX推進やシステム刷新で品質検証の必要性は高まり、受注は安定的に推移

  • 自動化による生産性向上

    自動化ツールの活用で単価と粗利率の改善余地がある

  • 人材不足の追い風

    自社開発より外注を選ぶ企業が増え、独立系QAの需要が拡大

  • 売上高119億円と3期連続の過去最高通年影響

    売上高は104億円→108億円→119億円と拡大。2026/3期は前期比10.2%増

  • ROE16.7%と高収益体質継続影響

    ROE16.7%はPBR2.24倍に対応。資本効率の高さが株価の支えとなる

  • 最終利益6億円と安定した黒字通年影響

    2024/3期5億円、2025/3期6億円、2026/3期6億円と最終利益を維持

  • 予想PER14.26倍で利益成長余地継続影響

    PERは14.26倍とROE16.7%の割に低く、増収が利益に反映されれば評価が拡大

マイナスに働く材料7
  • 競争激化で価格低下

    大手IT企業がQAサービスを強化し、価格競争が激しくなる可能性

  • 成長鈍化の懸念

    2025年3月期の売上成長率は前年比で鈍化傾向が見られる

  • 人材依存の高さ

    売上は技術者数に比例しやすく、採用難が成長制約になる

  • 営業利益率7.56%へ0.77ポイント低下通年影響

    2026/3期は売上119億円、営業利益9億円で利益率7.56%。前期8.33%から低下

  • 営業利益9億円で2期連続横ばい通年影響

    2025/3期、2026/3期とも営業利益9億円。増収が増益に結びつかず伸び悩む

  • 株価は前年比4%安、小型株の需給細り継続影響

    株価410円と1年前から4.03%下落。時価総額88億円で出来高も限定的

  • 配当利回り0.98%と低い株主還元継続影響

    配当利回り0.98%と低く、株主還元を重視する投資家の選好から外れやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
受注獲得競争の勝敗が表れやすく、成長の持続性を見るため
営業利益率
価格競争と生産性改善の綱引きを確認するため
従業員数
人材が主要リソースであり、増加が成長余地の指標になる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり4で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.96%。

年間配当
¥4
1株あたり
配当利回り
0.96%
いまの株価に対して
配当性向
62.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月425.5
2025年3月40.020.6
2026年3月40.062.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥4

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,793人。区分でいちばん多いのは個人・その他88.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.2%を占め、残る89.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他90.390.074.481.987.388.5
事業法人1.11.01.32.37.79.4
自己株式3.25.34.55.66.47.7
証券会社3.71.04.23.32.10.9
金融機関2.81.87.18.70.80.8
外国法人2.06.213.03.82.00.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01田中 真史37.63
02株式会社ポリアフ7.83
03バルテス・ホールディングス社員持株会6.12
04大薗 雅嗣1.73
05角田 誠1.01
06住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.84
07合同会社YMT0.73
08北口 慶0.70
09小久保 雄史0.45
10竹村 祐一0.42

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で+107%、1株純資産は12期で−95%。直近期のROEは16.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年3月−4043,624
2016年3月7484,36618.7
2017年3月74615.5
2018年3月−045
2019年3月257043.4
2020年3月116027.028.5
2021年3月127218.051.7
2022年3月208425.829.0
2023年3月3211831.634.2
2024年3月2513919.820.225.5
2025年3月2916119.214.420.6
2026年3月2918316.713.962.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額65百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田中真史代表取締役 会長兼社長648,071,800
西村祐一取締役475,111
赤井祐記取締役56
高野誠司取締役625,300
安中利彦取締役 監査等委員693,000
舟串信寛取締役 監査等委員551,400
吉川和美取締役 監査等委員554,200
小塚武典536,600

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)24614724
社外取締役518184

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,187字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「品質向上のトータルサポート企業」を目標に掲げ、ソフトウェアの品質に関わるサービスを提供しております。ソフトウェアの進化は、今後益々社会を便利にする一方、品質面での問題、不具合等が生じた際の社会に与える影響は大きくなり、品質の重要性は増すものと考えられます。当社グループはこうした変化を積極的に捉え、提供サービスを通じて、豊かで安全なICT(Information and Communication Technology(情報通信技術))社会の実現へ貢献していく事を目指しております。 当社グループは2026年3月末現在において、当社及び連結子会社7社で構成されております。ソフトウェアテスト事業、開発事業及びセキュリティ事業を提供しており、この3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 事業別セグメントを構成する主要な関係会社については、後述の事業系統図をご参照ください。 なお、持株会社である当社は特定上場会社等に該当しており、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1)ソフトウェアテスト事業 (当社及び連結子会社3社) 当事業では、製造業やソフトウェアベンダー(※1)に対して、ソフトウェアの不具合により顕在化するリスクを回避するため、開発工程における品質計画の立案、開発プロセスの改善、ソフトウェアの不具合を発見、または重大な不具合が発生していない事を確認する為のテスト計画、テスト設計、テストケースの作成、テスト実行及びテストサマリレポートの作成まで、第三者の中立的立場で提供しております。 また、提供する成果物においては、ソフトウェアテストの統合的な国際規格であるISO/IEC/IEEE 29119(※2)に準拠しており、グローバルな要件にも対応が可能です。 当事業が対象とするサービス提供領域は、エンタープライズ系(業務システムや基幹システム等)、Web・スマートフォン系(Webサイトやモバイルアプリケーション等)、組込系(AV機器や家電、産業機器、IoT機器等)、その他、幅広いものとなっており、テスト対象におきましても、予定した動作が正確に作動するか否かの機能性に限定せず、例えば実運用を想定したユーザー数からのアクセスや、営業活動継続によるデータ量の蓄積、継続性、耐久性の面など様々なニーズに対応したものとなっております。 さらに当事業においては、長年蓄積した知見をもとに自社開発したソフトウェアテストツールサービス、セキュリティツールサービス及びソフトウェアテストに関する教育サービスも提供しております。 なお、当社グループのフィリピン法人であるVALTES Advanced Technology,Inc.において、当社グループを窓口とした日本企業や在比日系企業に向けて上記サービスの提供を行っております。 当社グループが提供するソフトウェアテスト事業のフローは以下のとおりです。 また、当社グループが提供する主なソフトウェアテストサービスは以下のとおりであります。 サービス名   概要 1.ソフトウェアテスト  サービス   単機能テストから、システムテスト支援、多端末テスト、テスト自動化、受入テスト支援など、様々なソフトウェアのテストを顧客に代わり、当社グループの専門知識を持つエンジニアが目的に応じて最適なテストパターンを抽出し、アプリケーションやシステムの品質を支えるテストサービスを多種多様な業界に提供しております。 2.品質コンサルティングサービス   開発したソフトウェアをテストするソフトウェアテストサービスに対し、品質コンサルティングサービスでは、品質のPMO・QMO(※3)としてソフトウェア開発工程の上流工程を含む全体における品質確保のプロセス確立・標準化など、品質マネジメントを支援しております。 3.ソフトウェア品質  セミナーサービス  (バルカレ)   当社グループのエンジニアにも実施しているソフトウェア品質教育を顧客の開発者、品質担当者、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーなどを対象にセミナーとして提供しております。 当社グループの教育コンテンツは現在23コースあり、集合研修形式やオープン講座形式、eラーニングと様々な形式で提供しております。コースによっては英語化もされており、英語での研修も可能となっております。 4.デジタル放送テスト  サービス   多種多様なデジタル放送に関するテストサービスを提供し、受信機の機能テストだけでなく、放送規格に則ったシステムになっているかの規格テストや、規格では定められていない異常時のテスト、テスト用データ作成などのサービスを提供しております。 5.セキュリティ・脆弱性診断(※4)サービス   Webシステムやモバイルアプリケーション、またIoT機器に対しての外部からの侵入(ハッキング)などが行える隙が無いかを確認する診断サービスや、またSaaS型WAFサービス(※5)「PrimeWAF」を提供しております。 6.テストツール提供  サービス   ソフトウェアテストを効率化し、システムの高品質化とリリースのスピードアップを実現させるべく、テスト自動化ツール「T-DASH」、テスト管理ツール「QualityTracker」、AI仕様書インスペクションツール「QuintSpect」を提供しております。 7.出版・情報発信・  サイト運営   ソフトウェア開発に携わるすべての人のために、ソフトウェア品質改善だけにとどまらず、業界のトレンド情報やマネジメント手法など、エンジニアが必要とする価値ある情報を発信するWebサイト「Qbook」を運営しております。 また、書籍においては、エンジニア向けの新書「いちばんやさしいソフトウェアテストの本」、「ソフトウェアテストの教科書」、「ソフトウェアテスト規格の教科書」を出版しております。 なお、当社グループは、主に2つの提供形態及び3つの契約形態によりソフトウェアテスト事業を提供しております。 提供形態   概要 テストセンターテスト サービス   当社グループにテストセンターを設置し、顧客のニーズに合わせたテスト環境を構築し、ソフトウェアテストサービスを提供しております。 オンサイトテストサービス   労働者派遣事業の免許を保持しており、顧客のニーズに合わせた人材を提供しております。 契約形態   概要 派遣契約   労働者派遣契約に基づき当社グループのエンジニアを顧客先に派遣し、顧客の指揮命令下でサービスの提供を行っております。 準委任契約   当社グループの指揮命令下において顧客との契約内容に応じた役務提供を行っております。 請負契約   主に当社グループのテストセンターにてテストを行い、テストレポート等の成果物を顧客に納品しております。 (2)開発事業 (連結子会社4社) 当事業では、ソフトウェア・システムの開発請負及び開発要員派遣等のサービスを提供しております。ソフトウェア・システムの開発において、企画から、要件定義、開発、UI/UXを含むデザイン、リリース、運用までワンストップで提供が可能です。開発ドキュメントが無い状態のソフトウェアに対して、ソフトウェアからドキュメントを作成するリバースエンジニアリングサービスも当事業に含まれます。また、メタバース(※6)分野で注目を集めるxR技術の習得を進め、建築、不動産、自動車、映像等の業界をターゲットにサービス展開を進めております。 なお、ソフトウェアの品質向上をグループ経営方針としており、当社グループによるソフトウェアテスト、セキュリティサービスチームからの教育によるセキュアコーディング(※7)を施したソフトウェア開発サービスを提供しております。 (3)セキュリティ事業 (連結子会社1社) 当事業では、セキュリティ診断(脆弱性診断)サービスを提供しております。Webシステムやモバイルアプリケーション、またIoT機器に対しての外部からの侵入(ハッキング)などが行える隙が無いか、システムの安全性を調査し、潜在的な脆弱性を発見するサービスとなります。 ※1 ソフトウェアベンダー   ソフトウェアを製造・販売する会社である。 ※2 ISO/IEC/IEEE 29119   ISO、IEC、IEEEという3つの標準化団体が合同で策定したソフトウェアテストの統合的な国際規格の名称。 ※3 PMO・QMO   PMO(Project Management Office)とは、組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システムを言う。 QMO(Quality Management Office)とは、組織における個々の品質管理の支援を積極的に行う部門や構造システムを言う。 ※4 脆弱性診断   コンピュータ又はネットワーク全体のセキュリティに弱点を作り出すコンピュータソフトウェアの欠陥や仕様上の問題点を診断する。 ※5 SaaS型WAFサービス   SaaS(Software as a Service)型WAF(Web Application Firewall)サービスとは、通信ネットワークなどを通じて、利用者が必要なものを必要なときに呼び出して使う利用形態において、WebサーバーやWebアプリケーションに対して、外部からの攻撃から守るサービスである。 ※6 メタバース   コンピュータ上に構築された、3次元の仮想空間やそのサービスのこと。英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語である。 ※7 セキュアコーディング   悪意のある攻撃者等による攻撃に耐え得る堅牢なプログラムを書くことを意味し、不注意な設計やバグに起因する脆弱性を作り込まないコーディング作法の総称をいう。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は、以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題5,729字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「私たちは品質にコミットし、安心・安全なICT社会の実現に貢献します」、「私たちはICT社会に貢献する人材を育成します」、「私たちは多くの価値を創り、お客様と共に歓びを分かち合います」を企業理念とし、提供サービスを通じて、豊かで安全なICT社会の実現へ貢献していく事を目指しております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、品質向上のトータルサポート企業として、ソフトウェアテストをはじめ、品質コンサルティングやテスト自動化支援など、ソフトウェア開発の全工程で品質向上支援サービスを展開しております。 2024年5月には、さらなる成長を目指して中期経営計画を策定し、「ソフトウェアテスト市場の社会的価値を高めるバリューアッププラットフォーマーへ」という10年ビジョンの下、当社の誇るソフトウェアテストナレッジの普及と、テストツール事業·教育事業等の人に依存しないビジネスモデルの拡充によって、生産性の向上に注力してまいりました。 他方、外部環境に目を移すと、近年急速に進むAI技術の拡大は、短期的にはAI利用ニーズの高まりによる事業拡大の好機となる一方で、中長期的には企業による開発内製化の加速や、労働集約型ビジネスの代替につながり、業界全体にとって大きなリスクとなりつつあります。当社グループでは、これらAIの拡大による事業機会の活用とリスク排除を目的に、2025年2月「生成AIテストツール開発への積極投資」に基本方針を転換し、同年6月には当該方針を反映した新たな3か年のFY2025 新中期経営計画(ローリングプラン)を策定いたしました。 この新中期経営計画においては、生成AIテストツールへの継続的な開発投資(3か年累計12億円)およびM&A等のBS投資(3か年累計25億円)を重要方針としており、新中期経営計画の1年目でもある当連結会計年度においては、これら投資方針のもと、生成AIテスト設計ツール「TestScape」の正式版ローンチおよびドキュメント解析AIツール「QuintSpect」のβ版リリースを実現し、顧客案件での活用も進展いたしました。今後は、これらツールの現場定着と販売強化を図るとともに、現在は独立している各ツールを自動連携させる「プラットフォーム化」を進め、主業であるソフトウェアテスト事業の「人に依存しないビジネスモデル」への転換を加速させてまいります。一方で当連結会計年度においては、M&A等のBS投資の実施には至らなかったことから、当進行期においては、より積極的にM&A投資を進め、当社グループの持続的な成長を実現し、企業価値のさらなる向上に努めてまいります。 (3) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが属する情報サービス業界において、米国の政策動向や中国経済の見通し、ウクライナ情勢や中東情勢等による為替や資源高の影響もあり、先行き不透明な状況は継続するものと予想されます。一方で人件費の上昇は当面継続するものと想定されることから、国内企業において生産性向上は喫緊の課題であり、リモートワーク、クラウド環境の導入、IoT、AI、5G、メタバースなどのDXに関連するIT投資や、企業防衛のためのセキュリティ対策投資へのニーズは増大し、情報サービス業界の市場の成長は底堅く継続するものと認識しております。 このような経営環境の中で、当社グループは今後更なる成長を実現する上で以下の事項を経営課題として重視しております。 ①人的資本への投資拡大 当社グループが継続的に企業価値を向上させていくためには人的資本への効率的投資が経営上の最重要課題であると認識しております。特に現状ではPM層/ハイレイヤーの不足が主たるボトルネックとなっていると課題認識したうえで、これら人員の拡充のために、リファラル採用制度等の導入、充実した社内研修メソッドによる教育制度の充実、業界別ナレッジの蓄積による高スキル化及び外部人材の有効活用といった諸施策を積極的に展開し、成長阻害要因の排除と事業規模の拡大に努めてまいります。 ②エンタープライズ領域拡大 デジタル技術の発展により、旧来の大規模基幹システムが大容量高速通信時代に対応できない等のシステム老朽化問題が発生しており、これに起因するシステム等の切り替えの作業「マイグレーション」の増加によって、特に歴史のある大手企業は多大な負担を強いられております。当社グループでは現状拡大を続けるソフトウェアテスト市場の中でも、これら基幹システムを指す「エンタープライズ系」領域の市場は、特に拡大可能性の高い最重点市場であると認識し、当市場の早期開拓を重要課題ととらえております。この開発拡大のために、経験豊富なPM層/ハイレイヤーの採用、専門部署の設置、エンタープライズ領域に強い外部企業との取引拡大及び業界固有(特に金融業界)ナレッジの蓄積を推し進め、参入障壁構築による価格競争の回避、案件規模の拡大及び利益率の向上を目指してまいります。 ③知的財産の拡大 あらゆる要素がデジタル化されていく中で、従前の有形固定資産の設備投資に頼らず、知的財産への投資を通じてビジネスモデルを抜本的に変革し、高い利益率で新たな成長を実現する企業が現れてまいりました。一方で、これら新たなビジネスモデルにより既存ビジネスが破壊される事例(デジタルディスラプション)も増加しております。特に、近年急速に進むAI技術の拡大は、短期的にはAI活用ニーズの高まりによる事業拡大の好機となる一方で、中長期的には企業による開発の内製化の加速や労働集約型ビジネスの代替につながるなど、IT業界全体にとって大きなデジタルディスラプションリスクとなり得ると認識しております。 当社においても、今後これら外部環境の変化に対応しつつ高い利益率を維持するためには、知的財産への投資を拡大することが必須であると認識し、これを欠くことのできない重要課題の一つとして位置付けております。この推進のために、当社が強みとするソフトウェアテストのノウハウ、エンジニア教育ノウハウ及び各業界における固有ナレッジを基盤に、テスト自動化ツールT-DASH(※1)、クラウド型のセキュリティ対策サービスPrimeWAF(※2)、テスト管理ツールQualityTracker(※3)、ソフトウェア品質向上のためのプラットフォームQbook(※4)、教育サービスのバルカレ(※5)及び企業向けオンライン教育サービスのバルデミー(※6)等のツール及び教育サービスの拡大を進めるとともに、2025年3月に社内実装された生成AIテスト設計ツールTestScape(※7)及び2025年10月にプロトタイプ版の提供を開始したAI仕様書インスペクションツールQuintSpect(※8)の機能強化と、その他テストツールへの生成AI機能の拡大を目指してまいります。上記サービスを通じて当社グループの品質管理技術を業界に波及させ、業界全体の技術力及び信用力の向上を図ると共に、これら人に依存しないビジネスモデルの拡大によって当社グループの生産性向上も進めてまいります。また新規ソフトウェア開発や新技術企業とのアライアンスも積極的に行い、新たな企業価値の創造に努めてまいります。 ④M&Aによる拡大と組織強化 加速するIT化、デジタル化の影響により今後も国内ソフトウェアテスト市場は高い成長率を維持するものと見込んでおりますが、それゆえに今後のIT人材の不足傾向も明らかであり、従前のままの拡大戦略を踏襲すれば機会損失のリスクも相応に高まるものと考えております。加えて気候変動リスクや地政学的リスクも近年大きく上昇しております。当社ではこれらのリスクに対応するために、M&Aによる事業ポートフォリオの更なる拡大が必須であると認識し、これを重要課題の一つに位置付けております。 近年当社グループは、「品質向上のトータルサポート企業」をスローガンとして掲げ、主にソフトウェアテスト事業を展開する「バルテス株式会社」、「VALTES Advanced Technology,Inc.」及び「株式会社ミント」、開発事業及びセキュリティ事業を展開する「バルテス・イノベーションズ株式会社」(2025年4月グループ企業の「バルテス・モバイルテクノロジー株式会社」が同「フェアネスコンサルティング株式会社」を吸収合併し、名称変更いたしました。)、主に開発事業を展開する「株式会社アール・エス・アール」、「株式会社シンフォー」及び「タビュラ株式会社」等、グループのサービス多面化と優秀なエンジニアの確保を目標に、M&Aによる業容拡大を続けてまいりました。 加えて2023年10月にホールディングス体制に移行したことで、M&Aでの拡大に適した水平的グループガバナンス体制の整備に注力し、個々の企業の自律的運営と経営効率化を推し進めております。今後も積極的なM&A展開とそれに適した体制整備によって、多角化型の事業ポートフォリオを拡大し、リスクに対するレジリエンス(耐性)とリスクに対応する力であるダイナミックケイパビリティ(自己変革能力)を向上させてまいります。 ※1 T-DASH   非エンジニアでも“カンタン”にWebアプリケーションの動作確認を行うことが可能なテスト自動化ツール。 URL https://service.valtes.co.jp/t-dash/ 従来のソフトウェアテストの自動化を阻んでいた、メンテナンスコスト・技術的難易度に対し、T-DASHは、コードを書かず、”日本語”で作られたテストケースと、画面を定義することで自動化スクリプトを作成することができ、“回数無制限”でテストを自動実行することが可能なツール。弊社試算で手動テストと比較し、最大50%のコスト削減が可能。 ※2 PrimeWAF   当社グループが展開するクラウド型のセキュリティ対策サービス。 URL https://security.valtes.co.jp/primewaf/ Webサイトを始めとしたWebアプリケーションに対する様々なサイバー攻撃を可視化、防御ができ、また非常に簡単に導入可能なクラウド型のWAFサービス。「WAF(Web Application Firewall)」は、一般的なファイアウォールでは防げないWebアプリケーションに対する不正な攻撃を防御するセキュリティシステムとして注目されている。 ※3 QualityTracker   当社グループが展開するクラウドベースでテスト実行時の進捗管理、テストケースの管理が可能になるツール。 URL https://service.valtes.co.jp/qualitytracker/ EVM(Earned Value Management)を採用し、工数=仕事量ベースで管理することにより、各テストの進行状況がリアルタイムで表示され、正確な進捗管理が可能。また、管理者のコスト削減にも大きな効果が期待されるツール。 ※4 Qbook   当社グループが運営するソフトウェア品質向上のためのプラットフォーム。 URL https://www.qbook.jp/ “品質”を意味する「Quality」と、”知識の源”を意味する「book」に由来し、ソフトウェア開発やテストに関わる人に向けて、現場で役立つ情報を発信するWebサイト。日々の知識向上につなげるコラム提供やソフトウェア品質の勉強用書籍の検索など、品質のスキルアップや現場の仕事で活用できるコンテンツを掲載。 ※5 バルカレ   当社グループが展開するテストの専門家が体系化したソフトウェアテストの教育サービス。 URL https://service.valtes.co.jp/s-test/education/ 「企業向け講座」「オープン講座」「e-ラーニング」の3つの教育メニューから構成され、多数のプロジェクト経験により培われた品質向上のノウハウを集約し、人材育成に役立てるコンテンツを提供。 ※6 バルデミー   当社が展開するソフトウェアテストの企業向けオンライン教育サービス。 URL https://service.valtes.co.jp/valdemy/ より実践に近いプログラムと、バルテスの現役テストエンジニアによる添削コンテンツで、現場でもすぐに活用可能な実践的なスキル・技法の習得が可能なオンライン教育プログラム。 ※7 TestScape   当社が自社実装する生成AIテスト設計ツール。 ソフトウェアテスト専門事業者として積上げた豊富な実績と独自のテスト進行基準「QUINTEE®」をベースに、仕様書/参考資料からテストケースを生成AIで自動作成。「テスト明細」、「テストマップ」、「機能確認動作一覧」といった中間生成物も併せて作成することからテストケース作成の過程・根拠の検証が可能。 ※8 QuintSpect   当社が自社開発するAI仕様書インスペクションツール。 正確性・理解性・視覚性・深層性・信頼性の5観点から仕様書等をAIで分析し、スコアリングと改善提案を自動で実施。当社独自のインスペクションノウハウを活用し、仕様書レビュー工程の効率化と品質向上に寄与。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高増加率、売上総利益率、人材の確保を重要な経営課題と認識していることから営業利益率を重視しております。
事業等のリスク6,700字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境についてのリスク ① ソフトウェアテスト業務のアウトソーシングについて 当社グループは、メーカーやソフトウェアベンダーの顧客に対して、ソフトウェアテストの実施サービスや、その他ソフトウェアに関する品質向上支援サービスを提供しております。 従来、ソフトウェアテスト業務は顧客企業内で行われておりましたが、ソフトウェアテストに関する専門的知識を有しない一般の開発エンジニアによるテスト実行は効率が悪いため、テスト専門事業者に委託することが工数の短縮及び品質面の向上につながるとの認識が広がっていることや、国内IT産業におけるエンジニア不足によって貴重なリソースをテストではなく開発に集中させたいというソフトウェアベンダーが増えていること、またDXの拡大によって一般ユーザー企業の負担が増加し、受入テストや品質管理を、第三者機関としてテスト専門事業者に委託するケースが増えていることなどから、今後もソフトウェアテスト業務をアウトソーシングするニーズは拡大するものと認識しております。 当社グループは、品質向上のための情報サイトや、書籍、冊子の刊行を通して、品質の重要性や専門知識の必要性を発信し、アウトソーシングのメリットが認知されるように努力しておりますが、今後経済状況や顧客の経営方針の変化にて社内リソースでテストを行う内製化へ進んだ場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 法的規制に関するリスク 当社グループの事業収益には顧客企業内に当社グループの人員を常駐させる人材派遣業務によるものが含まれており、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(以下「労働者派遣法」という。)に基づき、厚生労働大臣の「労働者派遣事業」の許可を取得し、人材派遣を行っております。 労働者派遣法では、労働者派遣事業主としての欠格事由を同法第6条において、また、当該事業許可の取消事由を同法第14条において定めており、該当した場合には、厚生労働大臣が事業許可の取消、業務の停止を命じることができる旨を定めております。 現在、当社グループはこれらの法令に定める欠格事由及び取消事由に該当する事実はないものと認識しておりますが、労働者派遣法及び関係諸法令については、労働市場をとりまく状況の変化等に応じて今後も適宜改正されることが予想され、その改正内容によっては当社グループの事業が制約され、あるいは経済的負担が増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 海外事業展開について 当社グループは、ソフトウェアテスト事業において国内企業の海外展開のサポートと英語圏への事業範囲拡大を目的として積極的に展開する経営方針のもと、フィリピンに連結子会社VALTES Advanced Technology,Inc.を設立しております。 しかしながら、海外での事業活動においては、政治経済の変化における法律、規制の変更、雇用制度や労使慣行の相違、自然災害や為替変動など、予期せぬ影響を受ける可能性があり、このような場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 新規事業展開及びM&Aによる事業拡大について 当社グループは、「品質向上のトータルサポート企業」を目標としており、ソフトウェアテスト以外の領域においても積極的な事業展開を行い、新しい価値を創造する企業としてのブランドを醸成していくことが重要な課題であると認識しております。こうした課題に対応するため、収益の柱としてのソフトウェアテスト事業を拡大させる一方で、既存事業との関連性、収益性、社会性、従業員の士気向上への影響等を考慮した上で、新規事業への投資やM&Aによる事業拡大を進めております。現在、子会社のバルテス・イノベーションズ株式会社(2025年4月グループ企業のバルテス・モバイルテクノロジー株式会社が同フェアネスコンサルティング株式会社を吸収合併し、名称変更いたしました。)においては開発事業を、子会社VALTES Advanced Technology,Inc.においてはソフトウェアテスト事業をそれぞれ新規事業として展開しております。さらに近年は株式会社アール・エス・アール、株式会社ミント、株式会社シンフォー及びタビュラ株式会社をグループインするなど、M&Aによる水平的事業拡大にも注力しております。 今後も新規事業展開及びM&Aによる事業拡大を積極的に進めてまいりますが、状況によっては設備投資や人的投資等の追加施策の実施によって、利益率が低下する可能性があります。また、当初計画目標を達成できなかった場合は、それまでの投資が回収できず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 価格競争について 当社グループは、ソフトウェアテスト業界において、これまで蓄積したソフトウェアテストに関するノウハウや特定業界におけるナレッジを活用して各種テストを行うことにより、他社との差別化を進めております。一方で、金銭などの決済を行う機能や個人情報管理などの機能を持たない、比較的シンプルなモバイルアプリケーションのソフトウェアテストにおいては、低価格提示を優位とする競合他社が発注先に選定されることがあります。 当社グループは、引き続き潜在市場が大きくかつ高い技術を必要とするエンタープライズ領域の拡大に注力することで競合他社との差別化と参入障壁の構築を進め、競合他社との価格競争回避を図ってまいりますが、顧客が発注先選定をする際の判断基準がコストである場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 他社との競合について 当社グループのソフトウェアテスト事業では、ソフトウェアテストに特化した専門会社として独自のノウハウを蓄積し、各テストを通じて、ソフトウェアの品質向上、開発プロセスの改善に努めております。 しかしながら、当社グループの競合他社が資本力、知名度、人材調達力などにおいて、当社グループより優れている場合があります。競合他社がその優位性を現状以上に活用してサービス提供に取り組んだ場合、当社グループが計画通りにサービス提供が出来ない、顧客企業の獲得・維持が出来ないことも考えられます。 当社グループは競合他社に先駆けてサービス提供を行い、ノウハウを蓄積して品質の高いソフトウェアテスト等を顧客企業へ提供する事を取り組んでおりますが、競合他社と比較して優位性を保てなくなった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 大規模自然災害等の異常事態について 当社グループは、国内で複数の事業拠点、海外ではフィリピンにおいて事業を運営しております。大規模な自然災害や新型コロナウイルス感染症拡大のようなパンデミック等の異常事態が当社の想定を超える規模で発生し、事業運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。 当社グループでは、事業復旧の早期化・省力化を図るため、オフィスの分散化や在宅勤務が可能なテレワークを導入しております。また、有事の際にはすでに定めている事業継続計画に基づき、事業リスクの最小化に向けた施策を推進してまいります。 ⑧ 技術の進化や革新に対する適応 当社グループは主にソフトウェアテスト事業において、長年蓄えた専門的ノウハウによって顧客の信頼を獲得し、事業の拡大成長を続けております。一方でIT業界は急速に変化しており、近年急速に拡大するAI技術をはじめ、新しい技術やビジネスモデルが常に現れ、既存のビジネスモデルや業界に革命的な変化をもたらすデジタルディスラプションが発生する場合があります。当社グループがこれら急激な環境変化に適応できない場合、又は事業モデルや提供サービスの見直し・転換が適時に行えない場合には、競争力の低下によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、これら変化への対応のために、生成AIテストツール技術を中心とした知的財産への投資拡大に注力するとともに、積極的なM&A展開とそれに適した体制整備によって、多角化型の事業ポートフォリオを拡大し、これらデジタルディスラプションリスクに対するレジリエンス(耐性)とダイナミックケイパビリティ(自己変革能力)を向上させてまいります。 (2) 事業内容についてのリスク ① 人材の確保について 当社グループでは、事業拡大に伴って優秀な人材の確保とその育成が重要な課題となっております。特にソフトウェアテスト事業及び開発事業においては、旺盛な顧客需要にこたえるべく恒常的に多数の従業員を確保する必要があり、外部リソースを活用した募集活動に留まらず、人事担当の増員によるアプローチ強化や、M&Aによる人材の確保にも努めております。またバルゼミを始めとした人材育成コンテンツ・メソッドを充実させ、人材の早期教育にも注力しております。 一方で、当社グループの属するソフトウェアテスト市場及びIT市場の拡大によって、競合他社との人材獲得競争が激化した場合は、当社グループの人材が外部に流出することや、人材確保に支障をきたすことも想定されます。このような事態が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 不採算プロジェクトについて 当社グループにおいては、顧客からソフトウェアテスト及びその他開発等を受託するにあたり、あらかじめサービスの対価や納期を定めた請負契約を締結する場合があります。当該契約を締結したプロジェクトについては、原則として受注金額が契約時に確定し、定められた納期までにプロジェクトを完成して納品する責任が当社グループに発生します。これらの受注にあたっては、発生が見込まれるコストと適正な利益を乗せたものを見積り金額として提示しております。また、受注後は進捗状況を監督する案件管理者を選任し、原則として社内関係者に週次で進捗状況及びプロジェクト終了までの見込み工数を報告することとしております。大規模プロジェクト等、リスクの高いプロジェクトについては、ソフトウェアテスト部・開発部会議において、受注前の見積り金額の妥当性や受注後の進捗状況をモニタリングし、プロジェクトに係る適正な利益を確保するよう努めております。 しかしながら、全てのプロジェクトに対して正確に必要コストを見積もることは困難であり、仕様変更や追加作業に起因する作業工数の増大等が発生する可能性があります。また、当社グループの提供するサービスにおいて、予期せぬ不具合等が発生し、手直し等の追加コストの発生や損害賠償が発生する可能性があります。この場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ サービスの契約不適合について 当社グループが提供するソフトウェアテスト事業及び開発事業には、顧客企業から受託するテスト業務及び開発業務があります。 顧客企業は、当社グループによるサービス提供の完了後に、委託業務における検収確認を実施した上で製品の発売、リリース等をしておりますが、発売、リリース後に不具合が発生する場合があります。 当社グループは受託案件においての契約不適合責任は、品質を保証するものではない旨、また受託規模の範囲において契約不適合責任を行う旨を契約書に記載し免責条項等を規定しております。しかしながら、何らかの事情により契約不適合責任あるいは損害賠償責任等を追及される可能性は否定できず、このような場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 主要顧客との取引について 当社グループは、主要顧客とは継続的で良好な関係を築いております。しかしながら、主要顧客の製品開発や社会環境の変化等の要因により、主要顧客との取引に著しい変動があった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ システムダウンや障害について 当社グループは、顧客へのサービス提供をインターネット環境に依存しております。自社設備や第三者が所有し運営する通信設備等のインターネット接続環境が良好に稼働するようにサーバーの二重化、冗長化、また脆弱性をついた攻撃への対策等を行っておりますが、災害や事故、ハッカー攻撃により、通信ネットワーク障害や、コンピューターウィルス被害があった場合には、受託業務が継続できなくなる可能性があります。このような場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 情報管理について 当社グループの事業活動において、個人情報、顧客情報の取得及び顧客企業の機密情報を保有しております。これらの各種情報の取り扱い及び機密保持には細心の注意を払っており、不正なアクセス、改ざん、破壊、漏洩及び紛失などから守るための管理体制を構築するとともに、ファイルの持ち出しを禁止する情報漏洩防止ソフトウェア導入や脆弱性診断、アクセス管理などの技術的対策を実施、従業員への定期セキュリティ教育とセキュリティチェックの実施など、適切と考える安全処置を講じております。 しかしながら、万が一、情報漏洩等の事故が起きた場合には、顧客企業をはじめとするステークホルダーからの信頼を著しく低下させ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 顧客との紛争の可能性について 当社グループのサービスは製品・システムそのものの品質を保証しているわけではなく、当社グループが行ったサービスの範囲の中で責任を負う形態となっております。受託する契約においては、作業範囲、作業項目等を明確にした見積仕様書を作成し、当社グループの責任範囲の明示を行い、また顧客先でサービス提供する契約においては、契約書での作業概要明記などを行い管理しております。更にISMS(※)の取得やセキュリティ教育、当社グループ独自のマニュアル運用など顧客との意思疎通の円滑化、問題の早期発見などに努め、顧客との紛争が生じないように指導、管理しております。 しかしながら、当社グループが提供したサービスを経て販売する製品、システムの中に不具合があった場合や、当社グループ従業員による機密情報の漏えいや、器物破損等、顧客に多大な損害を与える様な事象が発生した場合において契約の解約、損害賠償請求等、顧客との紛争が発生する可能性があります。 ※ISMSとは「情報セキュリティマネジメントシステム」の略です。当社はISMSの規格である「ISO/IEC 27001:2013」及び「JIS Q 27001:2014」への適合について証明を受けております。 ⑧ 業績の下半期偏重について 当社グループが提供するソフトウェアテストサービスは、その提供対象となる顧客のサービス・製品などのリリースが下半期となることが多いため、当社グループの売上高及び利益についても下半期に偏重する傾向にあります。特に第1四半期においては、採用や教育、研修に力を入れることもあり、営業赤字となる可能性があります。 (3) 事業体制に関するリスク ① 代表者への依存について 代表取締役田中真史は、当社設立の中心人物であり、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしており、同氏に対する当社グループの依存度は高くなっております。 当社グループは、同氏への過度な依存を回避すべく、経営管理体制の強化、経営幹部への教育、採用を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社グループの業務を継続することが困難となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,150字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用·所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、海外情勢の不確実性や物価上昇、金融資本市場の変動などにより、経済の先行きについては注視すべき状況が続いております。 当社グループが属する情報サービス業界は、行政によるデジタル化推進やクラウド環境の導入、IoT·AI·5G·メタバース等の技術革新を背景に、DX関連のIT投資を積極的に行う企業の増加やセキュリティ需要の高まりを受け、中長期的には市場規模の拡大が継続すると見込まれております。特に近年急速に進むAI技術の拡大は、短期的にはAI利用ニーズの高まりによる事業拡大の好機となる一方で、中長期的には企業による開発の内製化の加速や労働集約型ビジネスの代替が進むことで、業界全体にとって潜在的なリスクとなり得るものと認識しております。 当社グループでは、上記AI拡大による事業機会の活用とリスク排除を目的に、かねてより開発を進めておりました生成AIテスト設計ツール「TestScape」(注1)の実装目途がついたことから、生成AI関連技術のリードを保つため、前年2月に「生成AIテストツール開発への積極投資」に基本方針を転換することといたしました。併せて前年6月、従来の計画に、これら基本方針転換によるソフトウェアテスト事業の生産性向上施策を加味し、「新中期経営計画」として新たな3か年計画を策定し、その達成に注力してまいりました。 このような状況の下、当社グループの主力サービスであるソフトウェアテスト事業におきましては、潜在市場規模が大きく、かつ参入障壁の高いエンタープライズ系(注2)領域の開拓への注力を継続し、売上規模と利益率の向上に努めてまいりました。また新中期経営計画の初年度である当連結会計年度においては、生成AI関連投資による開発も順調に進捗し、生成AIテスト設計ツール「TestScape」の正式版ローンチ及びドキュメント解析AIツール「QuintSpect」(注3)のβ版ローンチが実現し、顧客案件での利用も拡大いたしました。 当連結会計年度においては、ソフトウェアテスト事業における営業体制整備の影響で売上高が伸長いたしました。またタビュラ株式会社の連結組入れの影響もあり開発事業の利益率が大きく改善し、連結の売上総利益率伸長に寄与いたしました。一方で、新中期経営計画に沿って生成AIテストツール開発等の投資を推し進めたことや、株主優待コスト等により販管費も相応に増加したため、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益ともに、ほぼ前年並みに推移いたしました。 その結果、当連結会計年度の売上高は11,939,953千円(前期比10.6%増)となりました。各段階利益は、営業利益923,808千円(同0.4%減)、経常利益921,497千円(同1.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益573,341千円(同1.2%減)となりました。 (注1)TestScape 当社が自社実装する生成AIテスト設計ツール。 ソフトウェアテスト専門事業者として積上げた豊富な実績と独自のテスト進行基準「QUINTEE®」をベースに、仕様書/参考資料からテストケースを生成AIで自動作成。「テスト明細」、「テストマップ」、「機能確認動作一覧」といった中間生成物も併せて作成することからテストケース作成の過程・根拠の検証が可能。 (注2)エンタープライズ系 企業の業務システムや情報システム、金融機関、病院、鉄道など大規模かつ社会基盤を支える情報システムなどに含まれ、それらの中心となる制御システムの総称 (注3)QuintSpect 当社が展開するドキュメント解析AIツール。 正確性・理解性・視覚性・深層性・信頼性の 5 つの観点からドキュメントを分析し、スコアリングと改善提案を自動でおこなう。これまで人の専門知見により実施してきたレビューに、バルテスが長年培ってきたインスペクションノウハウを基盤とするAI 技術を加えることで、より高精度かつ効率的に品質診断を実現する。 各セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。 [ソフトウェアテスト事業] 当事業においては、近年、エンタープライズ系領域の受注が拡大したほか、PMO(注4)·QMO(注5)として上流工程への関与及び大型マイグレーション(注6)案件への参画が増加したことにより、案件の大型化が進み、事業は順調に拡大しております。また、社内でのテスト運用・改善実施を経て生成AIテスト設計ツール「TestScape」が社内正式運用を開始し、ドキュメント解析AIツール「QuintSpect」がβ版リリース後改良を重ねる等、生成AIテストツールの開発投資に関しても、順調に進捗いたしました。 当連結会計年度においては、営業体制整備の効果により案件数は順調に増加し、外部顧客に対する売上高は10,172,739千円(前期比12.1%増)と堅調に推移いたしました。セグメント利益に関しては、ツールのリリースに伴う償却開始や東京本社増床等、労務コスト以外の原価が増加したことで売上総利益率がやや低下したことに加え、新中期経営計画に沿って生成AIテストツール開発投資を積極的に推し進めた結果、セグメント利益は864,455千円(同19.3%減)となりました。 (注4)PMO(Project Management Office) 組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システム (注5)QMO(Quality Management Office) 組織内における個々の品質管理の支援を横断的に行う部門や構造システム (注6)マイグレーション ソフトウェアやシステム、データなどを別の環境に移動したり、新しい環境に切り替えたりすること [開発事業] 当事業においては、既存子会社の業績は堅調に推移いたしましたが、生成AIテストツールの開発強化によりグループ内の開発取引が大幅に増加したことにより、外部顧客に対する売上高は1,476,699千円(前期比2.0%減)と前年並みに推移いたしました。利益に関しては、タビュラ株式会社の連結組入れの影響もあり、不採算案件が発生した前年同期と比較すると大幅に改善し、セグメント利益は91,877千円(前期は75,931千円のセグメント損失)となりました。 [セキュリティ事業] 当事業においては、事業は順調に拡大し、外部顧客に対する売上高は290,514千円(前期比34.7%増)、セグメント利益は38,523千円(同230.6%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より419,462千円増加し2,336,314千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は934,838千円(前期比55.0%増)となりました。これは主に法人税等の支払又は還付額等による減少372,336千円があった一方で、税金等調整前当期純利益を841,783千円、減価償却費を104,380千円、のれん償却額を182,323千円、売上債権及び契約資産の増減額78,317千円を計上したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は234,092千円(前期比73.0%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出78,567千円、無形固定資産の取得による支出60,925千円及び敷金及び保証金の差入による支出76,032千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は281,451千円(前期は439,156千円の収入)となりました。これは主に短期借入金の返済540,000千円、長期借入金の借入600,000千円、長期借入金の返済による支出149,046千円、自己株式の取得による支出128,336千円、配当金の支払額80,339千円があったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループが行う全ての事業は、受注から売上計上までの期間が短いため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度のセグメント別の販売実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ソフトウェアテスト事業   10,172,739   12.1 開発事業   1,476,699   △2.0 セキュリティ事業   290,514   34.7 合計   11,939,953   10.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、以下のとおりであります。 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ1,144,878千円増加し、11,939,953千円(前期比10.6%増)となりました。これは主に、営業体制整備の効果により案件数が順調に増加したことによるものです。各報告セグメントの外部顧客に対する売上高の連結売上高に占める割合は、ソフトウェアテスト事業が85.2%、開発事業が12.4%、セキュリティ事業が2.4%となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ450,142千円増加し、3,660,756千円(同14.0%増)となり、売上総利益率は30.7%と前連結会計年度(29.7%)から1.0ポイントの増加となりました。これは主に、ソフトウェアテスト事業における案件管理の徹底による生産性向上の影響やタビュラ株式会社の連結組入れの影響により開発事業の利益率が大きく改善したことによるものです。 (営業利益) 当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ3,746千円減少し、923,808千円(同0.4%減)となり、営業利益率は7.7%と前連結会計年度(8.6%)から0.9ポイントの低下となりました。これは主にAI投資の影響による販管費の増加によるものです。 (経常利益) 当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ9,292千円減少し、921,497千円(同1.0%減)となり、経常利益率は7.7%と前連結会計年度(8.6%)から0.9ポイントの低下となりました。これは、営業利益の減少によるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度は新株予約権戻入益2,286千円を特別利益に計上しました(前連結会計年度の特別利益の計上はありません。)。 当連結会計年度は投資有価証券評価損82,000千円を特別損失に計上しました(前連結会計年度は投資有価証券評価損30,000千円を特別損失に計上しました。)。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ7,229千円減少し、573,341千円(同1.2%減)となりました。 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は4,323,690千円となり、前連結会計年度末に比べ335,203千円増加いたしました。これは主に現金及び預金の増加419,702千円、売掛金の減少67,371千円によるものであります。固定資産は2,401,612千円となり、前連結会計年度末に比べ109,598千円減少いたしました。これは主に有形固定資産の増加71,562千円、のれんの償却等に伴う無形固定資産の減少174,431千円、投資有価証券の減少73,630千円、差入保証金の増加59,972千円によるものであります。 この結果、総資産は6,725,302千円となり、前連結会計年度末に比べ225,605千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は2,065,243千円となり、前連結会計年度末に比べ495,288千円減少いたしました。これは主に短期借入金の減少540,000千円、1年内返済予定の長期借入金の増加105,744千円、未払消費税等の減少170,972千円によるものであります。固定負債は1,032,163千円となり、前連結会計年度末に比べ346,456千円増加いたしました。これは主に長期借入金の増加345,209千円によるものであります。 この結果、負債合計は3,097,406千円となり、前連結会計年度末に比べ148,831千円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は3,627,895千円となり、前連結会計年度末に比べ374,437千円増加いたしました。これは主に取得等による自己株式の増加115,464千円及び親会社株主に帰属する当期純利益573,341千円の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。 この結果、自己資本比率は53.9%(前連結会計年度末は49.8%)となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高増加率、売上総利益率、人材の確保を重要な経営課題と認識していることから営業利益率を重視しております。 当連結会計年度における売上高増加率は10.6%と前連結会計年度(4.2%)から6.4ポイントの増加、売上総利益率は30.7%と前連結会計年度(29.7%)から1.0ポイントの増加、営業利益率は7.7%と前連結会計年度(8.6%)から0.9ポイントの低下となりました。 引き続きこれらの指標について上昇するように取り組んでまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、労務費及び外注費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、M&A投資、設備投資及びソフトウェアの開発費用等によるものであります。 資本の財源及び資金の流動性について、当社グループは、運転資金については自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債(借入金)の残高は1,516,392千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,336,314千円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に際しては、連結決算日における資産及び負債の計上、当連結会計年度における収益、費用の計上については、過去の実績や現況に基づいた合理的な基準による見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。 また、重要な会計方針等につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 及び 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであります。 ④経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループが高品質なサービスを継続的に提供していくために、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の経営課題に対処することが必要であると認識しております。また、当社グループを取り巻く外部環境及び内部環境を適宜適切に把握し、市場におけるニーズを識別して経営資源の最適化に努めてまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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