概要
株式会社unerryは、2015年8月の設立以来、実世界の位置情報データを収集・解析する生活者行動データプラットフォーム「Beacon Bank®」を運営する。2025年6月期の売上高は37億円、従業員数は91名。東京証券取引所グロース市場に上場(2022年7月)。小売・商業施設・自治体などへ行動分析や広告配信サービスを提供し、リアルとデジタルの融合を目指す。
ビーコンシェア型プラットフォームの仕組み
当社の核となる「Beacon Bank®」は、店舗などに設置されたBluetoothビーコンをスマートフォンアプリがキャッチした反応履歴を集約するオープンプラットフォームである。特許(特許5991793)を取得したビーコン相互活用技術により、アプリが検出できるビーコンの数に制限を設けず、広範なデータを取得可能。GPSデータでは捉えにくい屋内の人流もシームレスに推定できる点が特徴である。2025年6月末時点で約225万個のビーコンと反応した月間1.9兆件以上のログを保有し、最大リーチ可能なID数は8.5億に達する。
3つのサービスでリカーリング収益を積み上げる
当社の事業は単一セグメントであり、3つのサービスから構成される。①分析・可視化サービス:GPS・ビーコンデータをAI解析し、来店分析や商圏把握を可能にするダッシュボード「ショッパーみえーる」を提供。全国約4.5万店のデータをカバーするSaaS型で、年間契約による月額課金が収益源。②行動変容サービス:「Beacon Bank AD」により、来店可能性の高い顧客群にSNS・動画広告を配信し、店頭ビーコンで来店・購買効果を計測。配信料収入を得る。③One to Oneサービス:小売事業者向けに自社アプリ開発やCDP構築を支援し、システム構築対価と運用保守収入を得る。これらはすべてリカーリング性が高く、分析・可視化サービスを起点に上位サービスへクロスセルすることで顧客単価を向上させるモデルである。
リテールDXからスマートシティまで広がる事業領域
当社は、リテールDX、リテールメディア、スマートシティ、グローバルの4つの事業領域にサービスを提供する。国内リテールDX市場は2030年に8,737億円(富士経済調べ)、リテールメディア市場は2028年に1.1兆円(CARTA HOLDINGS)への成長が見込まれる。自治体向けには人流データを活用した観光誘客や自動運転実証実験も手がけ、東京都の観光データ活用事業にも採択された。2025年6月期のリカーリング顧客数は140社、NRR(ネット・レベニュー・リテンション)は116.2%と高い継続率を示す。
業界の中での役割は生活者行動データプラットフォームを運営し、リテールDXを支援にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01小売・商業施設主力
小売事業者や商業施設運営事業者向けに、来店分析・広告配信・アプリ構築などのサービスを提供。独自のビーコンネットワークで屋内外の人流を捉え、マーケティングの高度化を支援する。
主要顧客三菱商事株式会社、株式会社電通、コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社
- ショッパーみえーる
- 来店者の行動データをAIで推定し、商圏把握や競合比較、属性分析などを可視化するSaaSツール。
- Beacon Bank AD
- AIで来店可能性の高い顧客群に絞って広告配信し、来店効果まで計測できる広告サービス。
- Beacon Bank 1to1
- 顧客データを統合・分析し、個々の顧客に最適な情報を最適なタイミングで提供するシステムソリューション。
02消費財メーカー準主力
消費財メーカー向けに、生活者行動データに基づくマーケティング支援や広告効果測定サービスを提供。
03自治体・スマートシティ副次
自治体向けに人流分析レポートを提供し、街づくりや防災などに活用。
製品と技術
行動データ可視化ツール「ショッパーみえーる」
「ショッパーみえーる」は、当社の分析・可視化サービスの中核をなすSaaS型ダッシュボードである。収集したGPSデータとビーコンデータをAIで解析し、来店者の属性・行動嗜好・商圏シェアなどを可視化する。全国約4.5万店(2025年6月末時点)のデータをカバーし、小売事業者のマーケティング施策の意思決定を支援する。新規顧客獲得のドアノック的役割も担い、契約後はより単価の高い上位サービスへのクロスセルを促進する。
広告効果測定と行動変容を促す「Beacon Bank AD」
「Beacon Bank AD」は、生活者行動ビッグデータをAI解析し、来店可能性の高い顧客群を特定してSNS・動画広告を配信する行動変容サービスである。最大の特徴は、配信した広告に対して店頭ビーコンで来店数・来棚数・購買数を計測できる点にあり、広告効果を定量的に評価しPDCAを回せる。収益は、デジタルチラシとしての配信料(月額)やイベント等に応じたスポット配信料からなる。
パーソナライズ体験を実現する「Beacon Bank 1to1」
「Beacon Bank 1to1」は、小売事業者や商業施設運営者向けに、自社アプリ開発や統合マーケティング基盤(CDP)の構築を支援するOne to Oneサービスである。当社の生活者行動ビッグデータと顧客保有データを統合・分析し、AIで意味付けすることで、個々の顧客に適した情報を最適なタイミング・媒体(プッシュ通知、デジタルサイネージ等)で提供する。システム構築対価と運用保守収入が収益源であり、サービス導入後は長期継続が見込まれる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
クラウドベンダー向けAPMツール急成長
情報・通信業に属し、2024年6月期売上高28億円のSaaS企業。アプリケーション性能管理(APM)ツール「Kandji」を提供し、クラウドネイティブ企業を中心に顧客を拡大。同業のVRaiN SolutionやCocoliveと比較し、売上高は小規模だが、成長率は高い。2023年6月期から2025年6月期にかけて売上高が約1.8倍に拡大、営業利益率も7%から8%へ改善。海外比率が高く、グローバル競争に晒される。
強み
- クラウドAPM市場は年率20%超で拡大し、同社製品の需要が旺盛。
- 独自のエージェントレス監視技術が他社との差別化要因。
- SaaS型のためストック収益が積み上がり、収益の予見性が高い。
- 日本企業のみならず海外のクラウドネイティブ企業にも採用され、ブランド認知度向上。
課題
- DatadogやNew Relicなど海外大手との競合が激しく、シェア拡大が課題。
- 売上高成長に伴い営業利益は改善しているが、依然として赤字の可能性。
- グローバル展開には人材投資が必要で、販管費が膨らみやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がunerry
時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4442バルテス・ホールディングス | 89億円 | 14.4倍 |
| 2 | 4075ブレインズテクノロジー | 88億円 | 46.8倍 |
| 3 | 5034unerry | 87億円 | 27.3倍 |
| 4 | 3911Aiming | 87億円 | 13.5倍 |
| 5 | 4430東海ソフト | 87億円 | 8.9倍 |
| 6 | 4769IC | 87億円 | 21.1倍 |
| 7 | 4415ブロードエンタープライズ | 86億円 | 12.2倍 |
| 8 | 155A情報戦略テクノロジー | 86億円 | 21.2倍 |
| 9 | 9478SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ | 86億円 | 13.3倍 |
| 10 | 5248テクノロジーズ | 85億円 | 32.0倍 |
| 11 | 3623ビリングシステム | 83億円 | 15.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 11件
位置情報IoTプラットフォームとして創業した2015年
2015年8月、東京都中央区に株式会社unerryを設立。ビーコン等を活用した位置情報IoTプラットフォームの運営を目的とした。同年12月、ビーコンシェアのオープンプラットフォーム「Beacon Bank®」のβ版をリリースし、ビーコンを相互活用する基盤を構築し始めた。
ビーコン相互活用技術で特許を取得した2016年
2016年8月、ビーコン相互活用に必要な技術特許(特許5991793)を取得。この特許は、アプリが検出できるビーコン数を限定せず、広範なデータ収集を可能にするもので、後の競争優位の基礎となった。同年12月、コカ・コーラウエスト株式会社(現コカ・コーラボトラーズジャパン)と業務提携し、「スマホ自販機」搭載ビーコンとの連携を開始。プラットフォームのネットワーク拡大を進めた。
広告配信と行動分析サービスを開始した2019〜2020年
2019年6月、広告配信サービス「Beacon Bank AD」の提供を開始。これにより、収集した行動データを活用した効果的な広告配信が可能となった。2020年1月には、リテールテック向けダッシュボードサービス「ショッパーみえーる」をリリース。小売事業者向けに来店分析ツールを提供し、SaaS型の収益基盤を確立した。
NTTデータ・三菱商事との資本業務提携で事業を加速(2020〜2021年)
2020年4月、株式会社エヌ・ティ・ティ・データと資本業務提携を締結。移動と目的地サービスに関する社会課題の解決を目的とし、データ連携を強化。2021年4月には三菱商事株式会社と資本業務提携を結び、同社の都市開発・スマートシティ事業において行動データを活用したビジネス展開を視野に入れた。大手企業との提携により、事業領域がリテールから都市開発へと拡大した。
東証グロース市場に上場した2022年
2022年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場に先立ち、同年1月には事業拡大に伴い本社を東京都港区虎ノ門の神谷町トラストタワーに移転した。上場により資金調達力が向上し、その後も提携や製品開発を加速させた。
三菱食品との提携でリテールメディアを強化(2023年)
2023年8月、三菱食品株式会社と資本業務提携を締結。リテールメディアネットワーク事業を共同推進することを目的とした。食品卸大手との連携により、小売店舗でのデータ活用と広告配信の拡大を図った。
年表11件を開く
2010年代
- 2015年8月創業東京都中央区に、ビーコン等を活用した位置情報IoTプラットフォームを運営する目的にて株式会社unerryを設立
- 2015年12月ビーコンシェアのオープンプラットフォームである「Beacon Bank®」のβ版をリリース
- 2016年8月ビーコン相互活用に必要な技術特許(特許5991793)を取得
- 2016年12月コカ・コーラウエスト株式会社(現コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社)と、同社が管理する「スマホ自販機®」搭載のビーコンと「Beacon Bank®」の連携を目的に業務提携
- 2019年6月Beacon Bank ADサービス(広告配信サービス)提供開始
2020年代
- 2020年1月リテールテック・ダッシュボードサービス「ショッパーみえーる」(ショッパー行動分析ツール)の提供を開始
- 2020年4月株式会社エヌ・ティ・ティ・データと、移動と目的地でのサービス利用に関わる社会課題を解決し、新たな移動体験を得られる社会の実現を目的に資本業務提携
- 2021年4月三菱商事株式会社と、同社の都市開発・都市運営事業(スマートシティ(注3))等において行動データを基にした様々なビジネスを展開することを視野に資本業務提携
- 2022年1月多様なワークスタイルの実現と事業拡大に伴い東京都港区に本社を移転
- 2022年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2023年8月三菱食品株式会社と、リテールメディアネットワーク事業を共同推進することを目的として資本業務提携
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2028年6月期まで100億円
- リカーリング顧客売上高比率90%程度
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
環境知能の実装
実世界の人々の行動データを収集・解析し、リアルとデジタルが融合した「環境知能」を社会に実装することで、生活者のUX向上や地域・交通の社会課題の解決を目指す。
- 02
横断型データエコシステムの確立
メガプレイヤーとの連携を強化し、様々なデータやサービスを独自のIDで連携する横断型のデータエコシステムを構築することで、垂直型エコシステムとの差別化を図る。
- 03
4つの成長戦略の推進
データ拡充とプラットフォーム強化による「Data Scaling Law戦略」、成長性の高いパートナーとの協業拡大による「重点パートナー戦略」、プロダクト連携による「フライホイールプロダクト戦略」、組織強化と人材育成による「人的資本戦略」を推進する。
- 04
技術優位性の強化
位置情報に関する独自特許や独自AIを活用し、ユーザの状況推定やペルソナ推定などのAIアルゴリズムを開発、さらに購買データなどとの掛け合わせにより先進的なサービスを提供し、競争優位性を強化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で91人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は746万円で、3期前と比べて+26.0%。平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は2.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年6月 | 592 | 34.7 | 2.0 | 39 | — |
| 2023年6月 | 638 | 35.1 | 2.0 | 59 | — |
| 2024年6月 | 671 | 34.0 | 2.1 | 72 | 278 |
| 2025年6月 | 746 | 35.1 | 2.3 | 91 | 330 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は49億円、営業利益は4億円。前期と比べると増収増益で、売上が+32.4%、利益が+33.3%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 80億円 | 49億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 4億円 |
| 純利益 | 4億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は27億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+35.0%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 6 | 1 | 16.7 | 0 |
| 2023年4Q | 5 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 5 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 6 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年3Q | 10 | 2 | 20.0 | 1 |
| 2024年4Q | 7 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年2Q | 17 | 1 | 5.9 | 1 |
| 2025年4Q | 20 | 2 | 10.0 | 2 |
| 2026年2Q | 22 | 1 | 4.5 | 0 |
| 2026年4Q | 27 | 3 | 11.1 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2018年6月期からの9期で、売上は2億円から49億円へ24.5倍に増えた。直近期の営業利益率は8.2%。売上は8期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年6月 | 2 | — | 0 | — | 0 |
| 2019年6月 | 3 | — | 0 | — | 0 |
| 2020年6月 | 6 | — | −1 | — | −1 |
| 2021年6月 | 8 | — | −2 | — | −2 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2022年6月 | 14 | — | 1 | — | 1 |
| 2023年6月 | 21 | — | 0 | — | 0 |
| 2024年6月 | 28 | 2 | 1 | 7.1 | 1 |
| 2025年6月 | 37 | 3 | 3 | 8.1 | 3 |
| 2026年6月 | 49 | 4 | 4 | 8.2 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高49億円のうち、営業利益として残るのは4億円で8.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金91.8%45億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.2%4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年6月期は営業CFが2億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は18億円で、売上の5.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年6月 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
| 2021年6月 | −2 | 0 | 8 | −2 | 8 |
| 2022年6月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 9 |
| 2023年6月 | 0 | 0 | 2 | 0 | 11 |
| 2024年6月 | 2 | 0 | 4 | 2 | 17 |
| 2025年6月 | 2 | −1 | 0 | 1 | 18 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年6月期の総資産は26億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は77.0%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年6月 | 3 | 3 | 0 | 85.9 |
| 2019年6月 | 3 | 2 | 1 | 72.7 |
| 2020年6月 | 3 | 2 | 1 | 65.6 |
| 2021年6月 | 9 | 7 | 2 | 69.3 |
| 2022年6月 | 12 | 8 | 4 | 67.9 |
| 2023年6月 | 15 | 11 | 4 | 72.4 |
| 2024年6月 | 21 | 16 | 5 | 77.4 |
| 2025年6月 | 26 | 20 | 6 | 77.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中62位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中312位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,300で、1年前と比べて-42.6%。過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 27.3倍 |
| PER (会社予想) | 22.6倍 |
| PBR | 3.64倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月13日に前日比-8.41%の2,057円と急落し、25日線(2,237円)を8%下回りました。1か月では-11.34%と下落基調が続き、52週高値4,210円からは51%下落しています。RSIは39.7と弱気圏にあり、まだ下げ余地がある可能性があります。8月13日の出来高は54,300株と増加しており売り圧力を示します。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)。
PER29.4倍は業界平均29.7倍と同水準だが、PBR3.76倍は平均3.44倍を上回る。ROE18.2%と高いものの、無配で配当利回り0%。業績は増収だが利益水準が低く、将来の成長が価格に織り込まれている。競合とのバリュエーション対比で割高感がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 27.3倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 22.6倍 | — |
| PBR | 3.64倍 | 2.96倍 |
| ROE | 18.2% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
クラウド会議市場は競争が激しいが、同社は低価格戦略でシェア拡大中。強気派はSaaSのストック収益が積み上がり、利益率が改善すると期待。弱気派は競合大手(Zoom、Teamsなど)のプレゼンスが強く、価格競争に巻き込まれて利益率が上がらないと懸念。PER29倍と成長株としての評価は高い。
- SaaSのストック収益
月額課金ベースで顧客数を積み上げ、収益の安定化
- 中小企業への深耕余地
国内中小企業の市場浸透率はまだ低く成長余地あり
- 黒字化定着
2024/6期に営業黒字化、2025/6期も増益予想
- 3期連続売上高30%超成長の継続2026年6月期影響強
FY2025/6期売上高37億円、成長トレンド維持ならFY2026/6期48億円超
- 営業利益率の更なる改善余地2026年下期影響中
FY2025/6期営業利益率8.11%から10%達成で営業利益約4.8億円
- 外国人保有比率の低さからの買い増し期待不定影響弱
外国人保有比率1.57%と極低水準、成長認知で買い増し余地大
- PBR3.76倍と成長株として割安感継続影響弱
ROE18.2%に対しPBR3.76倍、成長継続なら株価再評価の余地
- 大手競合の壁
Microsoft Teams、Zoomなどが無料・低価格で参入
- 価格競争の激化
同質化が進み、値下げ圧力で利益率が伸び悩む
- 低い営業利益率
営業利益率8%程度とSaaS業界として低水準
- PER29倍と成長鈍化で割高転落リスク次期決算影響強
PER29.4倍、成長鈍化でPERがさらに上昇し調整リスク
- 売上高の伸び率低下懸念2026年Q2影響中
前期32%成長も競争激化で20%未満に減速なら業績未達
- 少額利益のため1四半期の変動で大幅悪化不定影響中
営業利益3億円規模、1億円下方修正で33%減益の影響
- 無配当継続でバリュー株投資家の敬遠継続影響弱
配当利回り0%、成長期待剥落時は株価支え欠く
- ARR(年間経常収益)
- SaaS成長の核となる指標。顧客数の増加を測る
- チャーンレート(解約率)
- 顧客定着率。解約率の上昇はビジネスモデルの弱点を示す
- 営業利益率
- 先行投資からの転換点。改善が成長の持続性に必須
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ2,129人。区分でいちばん多いのは個人・その他で57.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.9%を占め、残る62.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年6月% | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 48.1 | 52.2 | 51.4 | 57.1 |
| 事業法人 | 51.0 | 31.4 | 31.6 | 28.9 |
| 金融機関 | 0.9 | 10.3 | 9.3 | 9.0 |
| 証券会社 | — | 1.3 | 3.7 | 3.4 |
| 外国法人 | — | 4.8 | 3.9 | 1.3 |
| 自己株式 | 7.1 | 1.1 | 1.0 | 0.9 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.2 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 内山 英俊 | 28.23 |
| 02 | 株式会社UC AIR | 14.01 |
| 03 | 三菱商事株式会社 | 8.04 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.56 |
| 05 | 鈴木 茂二郎 | 4.37 |
| 06 | 清板 大亮 | 2.97 |
| 07 | 三菱食品株式会社 | 2.39 |
| 08 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 2.34 |
| 09 | 株式会社電通グループ | 2.12 |
| 10 | 株式会社SBI証券 | 1.94 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-12アセットマネジメントOne株式会社新規の大量保有報告7.12%-2.22pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で+101%、1株純資産は4期で+116%。直近期のROEは18.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年6月 | −6,193 | — | — | — |
| 2019年6月 | −4,110 | — | — | — |
| 2020年6月 | −38 | — | — | — |
| 2021年6月 | −59 | — | — | — |
| 2022年6月 | 46 | 250 | 19.5 | — |
| 2023年6月 | 3 | 311 | 1.0 | 1691.5 |
| 2024年6月 | 19 | 439 | 5.0 | 164.8 |
| 2025年6月 | 89 | 540 | 18.2 | 27.4 |
| 2026年6月 | 88 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/6期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 内山英俊 | 代表取締役社長 執行役員CEO | 50 | 1,591,810 |
| 鈴木茂二郎 | 取締役副社長 執行役員COO セールス&オペレーション部長 | 51 | 164,800 |
| 斎藤泰志 | 取締役 執行役員CFO コーポレート部長 | 54 | 30,640 |
| 内山麻紀子 | 取締役 執行役員CMO マーケティング・PR部長 | 48 | 1,860 |
| 八十川祐輔 | 取締役 | 60 | — |
| 神成敦 | 常勤監査役 | 68 | — |
| 前川研吾 | 監査役 | 45 | — |
| 渡邊涼介 | 監査役 | 45 | — |
| 伊藤清香 | 執行役員CTO | — | — |
| 今泉ライアン幸男 | 執行役員CE | — | — |
| 田岡恵 | 監査役 | 55 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 76 | 7 | 83 | 21 |
| 社外取締役 | 4 | 18 | — | 18 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,612字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題6,047字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク11,725字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,370字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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