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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東海ソフト

4430 · Standard · 情報・通信業

独立系ソフトウェア開発会社。車載ECUから金融・公共まで、幅広い業界向けに受託開発と役務提供を行う。

概要

名古屋市に本社を置く独立系ソフトウェア開発会社。1970年の創業以来、自動車・産業機器・金融・公共など幅広い業界向けに組込み系から業務系までの受託開発を手掛ける。2025年5月期の売上高は107億円、営業利益率10.3%。東海地区の製造業を主要顧客とし、安定した収益基盤を築く。東京証券取引所スタンダード市場に上場(2019年)。

組込み・製造・金融の3事業で構成

東海ソフトの事業は、組込み関連事業、製造・流通及び業務システム関連事業、金融・公共関連事業の3つに区分される。組込み関連は、自動車のECU制御や自動販売機・デジタル家電の制御ソフトウェア開発が中心。製造・流通及び業務システム関連は、工場の生産ライン監視や物流システム、生産管理・在庫管理などのシステム開発を手掛ける。金融・公共関連は、大手SIerの協力会社として銀行の基幹システムや官公庁向けシステムを開発してきた。ただし金融関連は2020年以降新規受注を控え、公共にシフトしている。

売上の約半分を製造・流通分野が占める

2025年5月期の売上高107億円のうち、製造・流通及び業務システム関連事業が52.7億円(49.4%)を占め、次いで組込み関連が34.7億円(32.5%)、金融・公共関連が18.6億円(17.4%)となった。残りは子会社AJ・Flatの一般事務派遣など。営業利益は11.2億円、経常利益11.5億円、親会社株主純利益8.1億円。営業利益率10.3%と安定した収益力を示す。自己資本当期純利益率(ROE)は10%以上を目標に掲げる。

東海地方に根差しつつ関東・関西にも拠点

本社は名古屋市中村区。東京支店(1978年開設)、大阪支店(旧関西支店、1997年)、三重支店(2001年)を置く。かつては横浜支店も存在したが2011年に東京支店へ統合。海外では中国蘇州に合弁会社を設立したが2016年に売却。2024年12月にAJ・Flat(本社・東京)を子会社化し、首都圏での事業基盤を強化した。従業員数は808名(連結)。

M&Aと協業で事業拡大を図る

東海ソフトは、1991年に子会社ネオ(SE派遣)を設立したが2011年に売却。2001年には中国合弁会社・宏智科技を設立、海外開発を推進したが2016年に撤退。2018年には車載組込み分野でネクスティエレクトロニクスと資本業務提携したが2023年に解消。2024年12月にAJ・Flatを完全子会社化し、一般事務派遣・アウトソーシング分野を加えた。これらの選択と集中により、現在は単独+AJ・Flatの2社体制でソフトウェア開発に特化している。

業界の中での役割は多業界向けソフトウェア受託開発会社(組込み、製造・流通、金融・公共)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
123億円
営業利益
14億円
営業利益率
11.4%
純利益
10億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01自動車・輸送機器(車載ECU)主力

自動車をはじめ船舶・工事・農業用特殊車両等に搭載されるECUのソフトウェア開発を、受託又は派遣の形態で行う。エアバッグ制御、電源制御、ドア・照明制御、ステアリング制御、変速機制御、ナビゲーション、キーリモコン等の開発実績を持ち、近年はCASE分野の開発比率を増やしている。

主要顧客車載ECUメーカー

主な製品・サービス1
ECUソフトウェア開発
車載ECUのソフトウェア設計・開発・テストを実施。動力系から車体関連、情報・セキュリティ系まで幅広く手掛ける。

02民生・産業機器準主力

自動販売機やデジタル家電等の制御ソフトウェア開発を行う。長期にわたる取引で顧客製品や事業への知見を深め、開発ノウハウを蓄積しており、定常顧客が売上の多くを占める。

主な製品・サービス1
制御ソフトウェア開発
自動販売機・デジタル家電等の制御ソフトウェアを安定的に開発。長年の取引で蓄積したノウハウを活かし、品質の高い開発を提供する。

03製造・流通業(工場・物流)準主力

工場の生産ラインや物流システムの搬送装置を監視・制御するソフトウェア開発を中心に、IoTや産業用AIを支える開発も手掛ける。新規顧客やリピート顧客が年間を通じて多く、柔軟な対応が求められる。自社製品としてIoT化パッケージ「FlexSignal」やDX手法「PlusFORCE」を提供。

主な製品・サービス2
FlexSignal
工場設備のIoT化を簡単に実現するソフトウェアパッケージ。既存設備にセンサー等を接続し、データ収集・可視化を容易にする。
PlusFORCE
IoT開発のノウハウを体系化したDX実現手法。工場の生産性向上や業務改善を支援する。

04製造業・物販・サービス業(業務システム)準主力

製造業向けの生産管理・在庫管理・品質管理等を中心とした業務システムの開発を行う。また物販・サービス業向けの販売管理、在庫管理、Eコマース関連のソフトウェア開発も手掛ける。プロジェクトマネジメントの成否が利益率に直結するため、品質保証部がPMBOK手法を取り入れ管理を強化している。

主な製品・サービス1
業務システム開発
生産管理・在庫管理・品質管理・販売管理などの業務システムを一括受託開発。顧客の業務プロセスに合わせたシステムを提供する。

05官公庁・公共機関準主力

大手SIerのパートナーとして、省庁・地方自治体・大学・公益法人等のソフトウェア開発を継続的に受託。官公庁の特定業務に関するノウハウを蓄積している。大規模・長期のプロジェクトが多く、安定した収益源となっている。

主要顧客大手SIer

主な製品・サービス1
公共システム開発
官公庁・自治体向けのソフトウェア開発。特定業務に特化したノウハウを持ち、SIer経由で受託。

06金融機関(大手金融)副次

大手SIerのパートナーとして大手金融機関向けソフトウェア開発を受託。メガバンクの基幹業務システム開発の収束に伴い、新規受注を控え、開発要員は公共関連開発にシフトしている。今後の大規模開発の動向次第で参入を判断する。

主要顧客大手SIer

主な製品・サービス1
金融システム開発
大手金融機関向けのソフトウェア開発。基幹業務システム等を担当。

製品と技術

車載ECU制御からCASE対応まで手掛ける組込み開発

組込み関連事業では、自動車に搭載されるECU(電子制御ユニット)のソフトウェア開発が中核。エアバッグ制御、電源制御、ドア・照明制御、ステアリング制御、変速機制御、ナビゲーション、キーリモコンなど多岐にわたる。近年はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)分野の開発比率を増やしている。開発規模が大きく長期にわたる案件が多く、プロジェクトマネジメントと開発プロセス(CMMI等)の理解が成功の鍵。顧客である車載ECUメーカーとの長期取引を通じて品質管理手法を蓄積している。

民生・産業機器の制御ソフトで安定収益を確保

組込み関連のもう一つの柱が、自動販売機やデジタル家電など民生・産業機器の制御ソフトウェア開発。顧客の製品ライフサイクルに合わせた複数年にわたる安定取引が特徴で、定常顧客が売上の多くを占める。この分野では顧客製品や事業についての深い知見が強み。一方で開発規模・期間が変動する案件も多く、定常顧客以外の仕事は空き工数を埋める平準化の役割を持つ。新技術習得の機会とも位置づけている。

製造現場のDXを支える「FlexSignal」と「PlusFORCE」

製造・流通及び業務システム関連事業では、工場の生産ライン監視・制御システム、物流搬送装置の制御ソフトを開発。IoTやAIを活用したシステムも手掛ける。2020年には過去のIoT開発成果を基に、工場設備のIoT化を簡単に実現するソフトウェアパッケージ「FlexSignal」を製品化。さらに同年、DX(デジタルトランスフォーメーション)を簡易に実現する手法「PlusFORCE」を発表。これらを活用した提案活動を強化し、製造業の業務効率化やSDGs対応を支援している。

金融・公共向けは大手SIerパートナーとして参画

金融・公共関連事業は、大手SIerの協力会社として大規模プロジェクトに参画する形態が中心。金融ではメガバンクの基幹業務システム開発に携わってきたが、2020年以降は新規受注を控え、要員は公共向けにシフト。公共では省庁、地方自治体、大学、公益法人向けシステムを継続的に受注。長年の開発実績から発注元のSIerから安定した評価を得ており、QMS(ISO9001)、ISMS(ISO27001)、プライバシーマークを取得し品質・セキュリティ体制を強化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

組み込みソフト中堅、高収益成長

東海ソフトは組み込みソフトウェア開発を主力とする独立系ソフトハウス。同業のソラコムなどと比べ規模は中堅で、売上高100億円超。2025/5期営業利益率10.28%、2026/5期11.38%と高収益で成長中。自動車・産業機器向けが中心で、IoTや制御系に強み。エンジニアの確保が成長のカギ。

強み

  • 営業利益率10%超と業界平均を上回り、利益成長が持続。
  • IoT・自動運転など組み込み需要が拡大する分野で事業展開。
  • 自動車・産業機器メーカーとの長期取引で安定収入。
  • 制御系・リアルタイムOSに強く、競合との差別化要因。

課題

  • 需要拡大に人材確保が追いつかず、受注制限リスク。
  • 自動車向け比率が高く、同業界の景気変動の影響を受けやすい。
  • 同業他社(ソラコムなど)との競争で価格競争や技術競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が東海ソフト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

産業用コンピュータ開発会社として創業した1970年

1970年5月、産業向けコンピュータシステムの開発を目的に、名古屋市中区錦二丁目に資本金1,000万円で東海ソフト株式会社を設立。創業当初から請負開発を主軸とし、1978年には金融・公共関連事業の強化のため東京支店を開設。1980年には民生機器向け組込み関連事業に参入し、事業の幅を広げた。1989年には静岡事業所(後の静岡支店)を開設し、請負体制を強化した。

バブル期から2000年代にかけて子会社と海外拠点を設立

1991年1月、SE派遣事業を推進するため100%子会社「株式会社ネオ」を設立。1997年には西日本顧客の請負強化のため関西支店(現大阪支店)を開設。2001年10月には海外開発推進を目的に「株式会社グローバル・アドバンテージ」を設立し、同時に中国蘇州に合弁会社「宏智科技有限公司」を設立。同年6月には車載関連開発を開始し、組込み事業を本格化させた。2001年11月には横浜事業所を開設(後に支店化)。

子会社売却と認証取得で事業を整理した2000年代後半

2005年4月、海外開発パートナーの選択と集中によりグローバル・アドバンテージを売却。2007年5月、東京支店で情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格ISO27001を取得し、2009年には本社と横浜支店も取得。2011年2月、業務効率化のため横浜支店を東京支店に統合。同年9月には株式会社ネオを売却し、技術者派遣事業から撤退。2016年6月には中国合弁会社宏智科技を売却し、海外開発から完全に手を引いた。

資本提携と上場を経て成長路線へ(2018年~2021年)

2018年6月、車載組込みソフトウェア開発の分野で株式会社ネクスティエレクトロニクスと資本業務提携。2019年2月、東京証券取引所市場第二部および名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。2020年2月には両取引所の市場第一部に指定。2021年1月、製造業向けソリューションでビジネスエンジニアリング株式会社との協業を強化。同年4月には3事業分野のシナジー向上のため本社・ソフトウェア開発センターを移転した。

市場再編と提携解消、新たな子会社取得(2022年~2024年)

2022年4月、東京証券取引所の市場再編に伴いスタンダード市場へ移行。名古屋証券取引所はプレミア市場に移行。2023年3月、ネクスティエレクトロニクスとの資本業務提携を解消。2024年12月、AJ・Flat株式会社を子会社化。AJ・Flatは一般事務派遣・アウトソーシングを手掛け、連結業績に加わった。これにより東海ソフトグループは単体から2社体制となり、2025年5月期から連結決算を開始した。

年表29件を開く

1970年代

  • 1970年5月創業産業向けコンピュータシステム開発を目的として、名古屋市中区錦二丁目9番2号に資本金1,000万円で東海ソフト株式会社を設立
  • 1978年5月金融・公共関連事業の請負体制強化を目的として、東京支店開設
  • 1979年8月請負開発の拡充を目的として、本社を名古屋市中村区名駅に移転

1980年代

  • 1980年6月民生機器向け組込み関連事業を開始
  • 1989年7月請負体制強化を目的として、静岡事業所開設

1990年代

  • 1991年1月SE派遣事業推進を目的として、当社100%出資子会社、株式会社ネオ設立
  • 1997年6月西日本の顧客請負体制強化を目的として、関西支店(現大阪支店)開設

2000年代

  • 2001年5月本社を名古屋市西区新道二丁目15番1号に移転
  • 2001年6月組込み関連事業の一環として車載関連開発を開始
  • 2001年10月創業新市場獲得戦略と海外での開発推進を目的として、株式会社グローバル・アドバンテージ設立
  • 2001年10月民生機器組込み関連事業の拡充を目的として、三重支店開設
  • 2001年11月関東地方の組込み関連開発の請負体制強化を目的として、横浜事業所開設
  • 2001年12月海外での開発推進を目的として、中国(蘇州)に合弁会社宏智科技有限公司を設立
  • 2004年6月業容拡大を目的として、横浜事業所を横浜支店に昇格
  • 2005年4月海外の開発パートナーの選択と集中の結果により、株式会社グローバル・アドバンテージ売却
  • 2007年5月情報セキュリティ確保を目的として、東京支店にて、ISO27001認証取得
  • 2009年5月情報セキュリティ確保を目的として、本社、横浜支店にてISO27001認証取得

2010年代

  • 2011年2月M&A業務の効率化を目的として、横浜支店を東京支店に統合し廃止
  • 2011年3月品質確保を目的として、東京支店にてISO9001認証取得
  • 2011年9月技術者派遣事業への転換により当社とのシナジー効果が無くなり、株式会社ネオ売却
  • 2016年6月海外の開発パートナーの選択と集中の結果により、合弁会社宏智科技有限公司売却
  • 2018年6月株式会社ネクスティエレクトロニクスと車載組込みソフトウエア開発の分野で資本業務提携
  • 2019年2月上場東京証券取引所市場第二部及び名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場

2020年代

  • 2020年2月東京証券取引所市場第一部及び名古屋証券取引所市場第一部銘柄指定
  • 2021年1月製造業向けソリューション分野におけるビジネスエンジニアリング株式会社との協業強化
  • 2021年4月3事業分野のシナジー向上を目的として、本社及びソフトウエア開発センター移転
  • 2022年4月市場再編に伴い東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所プレミア市場に市場移行
  • 2023年3月株式会社ネクスティエレクトロニクスとの資本業務提携解消
  • 2024年12月M&AAJ・Flat株式会社を子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率10%以上
  • 自己資本当期純利益率(ROE)10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の強化・拡大

    組込み主要顧客と中核技術への選択と集中、公共関連事業での業種・業務分野の選択と集中、製造・流通・業務システム関連事業の拡大と効率化により収益性・効率性を追求する。

  2. 02

    新たな事業基盤の確立

    製造業向けパッケージメーカーとの技術連携・協業、IoT事業を起点とした産業DXの推進、車載SPFベースの車載開発へのシフト、関東地区への組込み・産業向け開発展開により新たな事業モデルを創造する。

  3. 03

    新技術・新事業の開拓と創出

    CASE関連開発による組込み事業の価値向上、政府の「デジタルガバメント実行計画」への挑戦、トータルソリューションによる高付加価値システム提案により中長期の成長を図る。

  4. 04

    生産体制の強化

    ソフトウエア開発技術の競争力向上、開発パートナーの開拓と協力関係強化、積極的な採用活動と社内教育体制の強化により品質と効率性を追求する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で795人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は675万円で、7期前と比べて+21.7%平均年齢は36.0歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年5月55435.011.0468
2020年5月58635.011.0509
2021年5月55236.011.0523
2022年5月56036.012.0537
2023年5月57836.011.0543
2024年5月61736.011.0565
2025年5月63236.011.0808136
2026年5月67536.011.0795176

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
男性育休取得率53.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社 — 名古屋市中村区3,349百万円
金山オフィス — 名古屋市熱田区91百万円
本社 — 名古屋市中区39百万円
東京支店 — 東京都港区27百万円
静岡事業所 — 静岡県三島市8百万円
大阪支店 — 大阪市中央区3百万円
三重支店 — 三重県四日市市1百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    AJ・Flat株式会社
    愛知県 名古屋市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は123億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.0%、利益が+27.3%。

売上高
+15.0%
123億円
営業利益
+27.3%
14億円
純利益
+25.0%
10億円
営業利益率
11.4%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高125億円123億円
営業利益14億円14億円
純利益9億円10億円
1株あたり配当¥67¥67

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は61億円、営業利益は7億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+3.4%、営業利益は+40.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q19315.82
2023年4Q201
2024年1Q20210.02
2024年2Q22313.61
2024年3Q22313.62
2024年4Q232
2025年2Q48612.54
2025年4Q5958.54
2026年2Q62711.35
2026年4Q61711.55

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2015年5月期からの12期で、売上は45億円から123億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.4%。売上は5期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年5月4520
2016年5月5432
2017年5月5522
2018年5月5832
東京証券取引所市場第二部及び名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場
2019年5月6343
2020年5月6754
2021年5月6754
2022年5月7374
2023年5月7796
AJ・Flat株式会社を子会社化
2024年5月87107
2025年5月107111110.38
2026年5月123141411.410

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高123億円のうち、営業利益として残るのは14億円11.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の8.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.4%94億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.0%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.4%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.0pt
11.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.5pt
8.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.8pt
14.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年5月期は営業CFが12億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は21億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年5月−10−2−16
2018年5月410510
2019年5月4−19323
2020年5月4−72−322
2025年5月8−20622
2026年5月12−1−121121

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年5月期の総資産は110億円。このうち返さなくてよい自己資本が68億円で、自己資本比率は61.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年5月2791833.6
2016年5月30121839.5
2017年5月29131645.8
2018年5月33151846.8
2019年5月48282058.5
2020年5月55352063.2
2021年5月73383552.0
2022年5月78413752.3
2023年5月78473160.3
2024年5月84533163.2
2025年5月112615253.9
2026年5月110684261.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
49億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
42億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中119位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中321位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
14.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,777で、1年前と比べて+14.1%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥1,777-1.0%1ヶ月+10.1%1年+14.1%時価総額87億円
過去52週の値幅
安値¥1,558高値¥2,034

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.9倍
PER (会社予想)9.5倍
PBR1.25倍
配当利回り3.77%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に高値1733円をつけた後、8月3日に1603円まで下落したが、その後は反発し1663円で推移。25日線1659円をほぼ等しく、75日線1667円や200日線1715円は依然下回る。52週高値2034円からは18%低く、52週安値1558円からは7%高い。RSIは58.04とやや強気圏。出来高は8月14日に1.7万株と増加したが、その後は減少。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは8.33倍と業界平均の30.75倍を大きく下回り、PBRも1.17倍と平均の2.92倍を下回る。ROEは13.43%と良好で、配当利回りは4.03%と平均の2.64%を上回る。配当性向は30.99%と安定しており、売上高・利益とも増加基調にある。ただし、PBRが1倍を超えており、資産価値に対しては割安感が薄れる可能性があるほか、利益成長率に対して配当利回りが高い分、成長への再投資が限定される点は留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.9倍47.9倍
PER (予想)9.5倍
PBR1.25倍2.96倍
ROE14.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、IT投資需要の拡大の中で、独立系としての競争力をどう発揮し、増収増益を続けられるか。強気派は、システム開発需要の底堅さと、人材確保による供給能力の拡大で成長が続く、と見る。また、PER8倍台と割安で、利回り4%超の配当も魅力。一方、弱気派は、競争激化で単価下落の懸念や、人件費上昇が利益を圧迫する可能性を指摘。売上の拡大はあるが、持続的な成長には技術者の確保が鍵。

プラスに働く材料7
  • 増収増益の継続

    売上高・利益率とも拡大傾向にある。

  • 高い配当利回り

    利回り4%超は投資家に魅力的。

  • IT需要の堅調

    デジタル化でシステム開発需要は底堅い。

  • 売上高が87→107→123億円と大幅増収通年影響

    売上高は前期比16億円増の123億円。2期連続で2桁増収

  • 営業利益11億円→14億円、利益率も改善通年影響

    営業利益は前期比3億円増の14億円。利益率10.28%→11.38%

  • 配当利回り4.03%と高水準の株主還元継続影響

    株価1663円、配当利回り4.03%。高利回りが下支え

  • ROE13.43%とPBR1.17倍の割安感継続影響

    資本効率の高さに比べPBR1.17倍と評価が低い。増益で修正期待

マイナスに働く材料7
  • 競争と単価下落

    同業他社との競争で受注単価が下がる恐れ。

  • 人件費の上昇

    技術者不足で採用コストや給与が増加。

  • 成長の限界

    地域密着型で全国展開が進まず成長が頭打ちか。

  • 予想PER8.9倍は実績8.33倍を上回り減益懸念通年影響

    時価総額82億円、予想PER8.9倍。来期利益が今期を下回る可能性

  • 営業利益率11.38%は高水準で維持リスク通年影響

    高利益率が維持できなければ、減益によりPERが上昇し株価調整

  • 株価上昇率5.09%と小幅で需給が細い不定影響

    1年で5.09%上昇にとどまり、外国人保有6.15%と低く売買が細る

  • 売上高成長の鈍化で増益ペースが減速通年影響

    売上高伸び率は前期比15%と高いが、今後は成長鈍化リスクがある

次の決算で確かめる点
受注高と受注残
将来の売上を予測する先行指標。
技術者数と稼働率
供給能力と収益性を左右する。
売上高営業利益率
競争下での採算性の推移を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり67で、前期から+18.2%いまの株価に対する利回りは3.77%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥67
1株あたり
配当利回り
3.77%
いまの株価に対して
配当性向
29.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年5月1518.8
2021年5月150.018.3
2022年5月166.717.7
2023年5月3087.522.9
2024年5月4756.730.4
2025年5月5517.031.0
2026年5月6518.229.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥67

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ3,944人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が8.1%を占め、残る91.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他80.281.384.684.886.184.8
事業法人4.14.52.42.24.45.9
外国法人1.82.82.54.16.14.8
自己株式0.03.63.23.02.72.5
金融機関9.09.27.14.00.82.2
証券会社4.82.33.44.82.52.1
外国人個人0.00.00.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01水谷 慎介15.53
02東海ソフト社員持株会7.26
03ビジネスエンジニアリング株式会社5.00
04仁井田 博義4.06
05伊藤 秀和3.86
06藤本 茂2.15
07株式会社日本カストディ銀行1.71
08光通信KK投資事業有限責任組合1.56
09山下 一浩1.04
10野島 誠0.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で+7%、1株純資産は12期で−77%。直近期のROEは14.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年5月1876,0573.264.2
2016年5月1,5377,38322.210.4
2017年5月4941312.416.5
2018年5月6947415.511.7
2019年5月7559712.627.716.8
2020年5月8070512.117.118.8
2021年5月8276911.116.018.3
2022年5月9086111.311.517.7
2023年5月13198714.27.622.9
2024年5月1541,11214.78.430.4
2025年5月1701,26613.49.131.0
2026年5月2001,42214.98.529.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/5期の役員報酬は総額168百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
伊藤秀和取締役会長67190,100
尾上雅憲代表取締役社長5246,564
山下一浩常務取締役6251,746
赤尾洋行取締役4936,894
神谷俊一取締役(監査等委員)54
阿知波知子取締役(監査等委員)42
吉永明宏取締役(監査等委員)40

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)58264815331
社外取締役315155

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,721字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び連結子会社(AJ・Flat株式会社)は、独立系ソフトウエア開発会社でありますが、多くのソフトウエア開発の協力会社を活用し、ソフトウエア受託開発及びソフトウエア開発に係る役務の提供を主たる事業としております。当社グループはソフトウエア開発事業の単一セグメントであるため、事業戦略上、組込み関連事業、製造・流通及び業務システム関連事業、金融・公共関連事業の3つの事業に区分して、以下に記載いたします。 (1)組込み関連事業 組込み関連事業は、自動車、産業機器及び民生機器等に搭載される組込みソフトウエア並びに関連システムの設計、開発、評価・検証を主たる事業としております。車載関連開発及び民生・産業機器関連開発を中心にサービスを提供しております。 ①車載関連開発 車載関連開発では、自動車、船舶及び農業機械等に搭載される動力系制御ECUや、車体関連機器等を制御するECU向けのソフトウエア開発を行っております。また、自動車業界におけるSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)化の進展を背景として、車載制御ソフトウエアに加え、車載通信、OTA(Over The Air)によるソフトウエア更新機能及びクラウド連携機能等の開発を行っております。主に、ドア、照明、キーリモコン及び電源等のボディ系制御、ステアリング制御並びにモーター制御、インバータ制御及び充電制御等の電動化関連の車載ソフトウエア開発を行っており、近年はADAS(先進運転支援システム)及びコネクテッドサービス等に関連する開発案件も増加しております。事業の特徴としましては、一般的に開発規模が大きく開発期間・開発要員も多く必要とされるため、本開発に係る事業においては、機動的な開発要員の確保・投入とプロジェクトマネジメント能力及び開発プロセスに対する理解と適用が重要な成功要因となります。当社グループは、継続的な開発支援を通じて培った品質管理ノウハウ、技術力及び開発体制を強みとしております。また、長年にわたり車載分野で蓄積した知見を活かして顧客の開発プロセスに対応した開発支援を行うと共に、生成AI技術を活用した開発プロセスの効率化及び品質向上にも取り組んでおります。これらの取り組みにより、定常的かつ安定的に開発案件を受注及び遂行が可能な体制を構築しております。 ②民生・産業機器関連開発 民生・産業機器関連開発では、自動販売機及びデジタル家電等の民生分野並びに産業機械、半導体製造装置等の産業機器向け制御ソフトウエアの開発を行っております。主に、機器制御、通信制御及び表示制御等の制御ソフトウエア開発を行っております。また、製品へのAI技術の組込みに加え、クラウドサービスの連携を含む製品開発、ROS2(Robot Operating System 2)等の新たなソフトウエア技術を活用した開発案件にも対応しております。事業の特徴としましては、複数年にわたる顧客製品向けソフトウエア開発の安定的かつ継続的な取引を通じて、当社グループは、これまで培ってきた製品知見、制御技術、品質管理ノウハウ及び開発体制を強みとし、顧客製品のライフサイクルを通じた継続的な開発支援を行っております。更に、多様な分野の開発案件への対応を通じて新たな技術及び開発ノウハウを蓄積すると共に、顧客の技術革新、新製品開発及び新規事業領域への展開に伴う開発支援にも取り組んでおります。これにより、継続的な受注の確保及び事業の安定化に努めております。 (2)製造・流通及び業務システム関連事業 製造・流通及び業務システム関連事業は、工場の生産ラインや物流システムの搬送装置等を監視・制御するソフトウエア開発を中心とした製造・流通システム関連開発及び製造業向けの生産管理、在庫管理、品質管理等を中心とした業務システム関連開発を主たる事業としております。 ①製造・流通システム関連開発 製造・流通システム関連開発では、長年培った通信技術及び各種制御機器との接続技術を活かし、工場の生産ラインや物流システムの搬送装置等を監視・制御するソフトウエアの開発を行っております。また、IoTやAI技術を活用したシステム開発に加え、MES(製造実行システム)、WMS(倉庫管理システム)等の関連ソリューションの提供を通じて、製造現場のデジタル化及び生産性向上を支援しております。更に、過去のIoT関連開発の成果を基に工場設備のIoT化を簡単に実現するソフトウエアパッケージ「FlexSignal」を開発・製品化し、2020年5月期にはIoTに係る開発で培ったノウハウを「PlusFORCE」として体系化し、デジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」)の実現手法として提案しております。事業の特徴としまして、製造・流通システム関連開発は適用するノウハウ及び基礎的技術は同様なものが多いものの、ほとんどが新規顧客あるいは数年以上の間隔を経たリピート顧客で、年間を通じて取引企業や案件数が多く、年度ごとの顧客の入れ替わりが多いことから、顧客ごとの特性を捉えた柔軟な対応が求められます。また、顧客の業務システムを一括して受託する開発案件が多く、開発プロジェクトのマネジメントの成否により、高い利益率を稼ぐことが可能な反面、顧客との仕様や工程の調整等に係るプロジェクトマネジメントの問題により、想定外の開発工数が掛かり、開発案件が不採算化する可能性もあり、品質保証部が主導してPMBOKの手法を取り入れ品質改善とプロジェクト管理を強化しております。 ②業務システム関連開発 業務システム関連開発では、当社グループの主たる顧客である製造業の生産管理、在庫管理、工程管理を中心に、物販・サービス業における顧客向けの販売管理、在庫管理等の業務アプリケーション開発を行っております。また、生産・販売・原価管理パッケージソフトウエア「mcframeシリーズ」への取り組みを通じて、業務プロセスの標準化や効率化を支援しております。事業の特徴としましては、製造・流通システム関連開発同様、ノウハウ及び基礎的技術は同様なものが多いものの、年間を通じて取引企業及び案件数が多く、ほとんどが新規顧客あるいは数年以上の間隔を経たリピート顧客で、年度ごとの顧客の入れ替わりが多いことが挙げられます。また、顧客の業務システムを一括して受託する開発案件が多く、開発プロジェクトのマネジメントの成否により、高い利益率を稼ぐことが可能な反面、顧客との仕様や工程の調整等に係るプロジェクトマネジメントの問題により、想定外の開発工数が掛かり、開発案件が不採算化する可能性もあり、品質保証部が主導してPMBOKの手法を取り入れ品質改善とプロジェクト管理を強化しております。 (3)金融・公共関連事業 金融・公共関連事業は、大手SIerの協力会社として、主に大手金融機関向けのソフトウエア開発及び各種省庁、地方自治体、大学、公益法人等のソフトウエア開発を主たる事業としております。 ①金融関連開発 金融関連開発では、大手SIerのパートナー企業の一員として、主に大手金融機関向けソフトウエア開発を受託しておりますが、本開発の中心でありましたメガバンクの基幹業務システム関連開発の収束に伴い、2020年5月期以降におきまして本開発の新規受注を控えております。なお、本開発の開発要員につきましては同じ顧客であり同様の開発ノウハウが活用できる公共関連開発にシフトしております。今後につきましては、金融関連の大規模開発が開始されたタイミングで本開発への参入の可否について判断して参ります。 ②公共関連開発 公共関連開発では、大手SIerのパートナー企業の一員として、継続して様々な省庁、地方自治体、大学、公益法人等のソフトウエア開発を受託しており、これら官公庁の特定業務についてノウハウを蓄えております。 これら事業の特徴としましては、開発が大規模かつ長期間で複数の企業が参加するプロジェクト型の事業が大半であり、受託開発会社には、まとまった規模の開発人員とプロジェクトマネジメント能力とSIer固有の開発手法や品質管理手法のノウハウ及びプラットフォーム活用のノウハウの蓄積が要求されます。当社グループは、金融・公共関連事業における長年の開発実績を評価され、発注先であるSIerからこれらの要求を満たす開発会社として、安定的、継続的な受注・売上が可能な状況にあり、これら事業は当社グループの業績に安定的に貢献しております。当社グループは、これら大型プロジェクトに要求される、品質管理・セキュリティマネジメント、個人情報保護などの要件に対し、QMS、ISMS、Pマークなどを取得し、一層の受注拡大に向け開発体制を整えております。 [事業系統図] 組込み関連事業 ※協力会社は当社の子会社を含みます。 製造・流通及び業務システム関連事業 ※協力会社は当社の子会社を含みます。 金融・公共関連事業 ※協力会社は当社の子会社を含みます。
経営方針・対処すべき課題4,732字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「東海ソフトは顧客に信頼される誠実な企業である」、「東海ソフトは技術・商品を常に研く企業である」、「東海ソフトは社員に信頼される誠実な企業である」を経営理念とし、日本の製造業をソフトウエア技術で支えることを経営の中心として、以下の経営方針を掲げて事業を進めております。 1.顧客に価値を提供し続けるために、 ・新しい技術への挑戦と提案を行います。 ・トレンドを先取りしたビジネス展開を目指します。 ・提案から開発・運用までのワンストップソリューションを提供します。 2.顧客・社員・社会すべてに信頼される会社であるために、 ・高品質な製品と高信頼なサービスを提供します。 ・良好な労働環境と人材育成及び安定雇用に努めます。 ・コンプライアンス・セキュリティ・環境保全へ真摯に対応します。 (2)目標とする経営指標 当社グループが目標とする経営指標は、営業利益率10%以上、自己資本当期純利益率(ROE)12%以上としております。当社グループ事業であるソフトウエア受託開発及びソフトウエア開発に係る役務の提供は、開発に係る人材と営業利益が非常に強い関係を持っております。優秀な人材による高付加価値の開発案件の受注とプロジェクト管理力・品質管理力の向上が利益を生み、将来の利益につながる人材教育と新技術習得の余裕を生み出します。以上のことから、当社グループでは利益の社員への還元と株主の皆様への還元を図るためにも収益力の向上を目標として、営業利益率を重要な経営指標としております。また、株主価値の最大化のため、強固な財務体質の維持に注力することを目標として、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標としております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 生成AIをはじめとするAI技術の急速な進展により、当社グループを取り巻く事業環境は大きな転換期を迎えております。ソフトウエア開発の事業環境は大きく変化しており、開発の高度化・複雑化が進む中で、技術力に加え、顧客業務や業界に対する深い知識が競争力の源泉となりつつあります。 また、VUCA時代に象徴される不確実性の高い経営環境においては、景気変動の影響を受けにくい安定的な収益基盤の構築が重要な経営課題となっております。更に、高度なIT人材の不足が続く中、顧客課題を的確に把握し、プロジェクトを牽引すると共に、顧客への付加価値創出を担う高度な専門人材の確保・育成も重要な課題と認識しております。 このような環境変化を踏まえ、当社グループは、AI活用力、顧客業務・業界知識、現場実装力を融合し、開発生産性の向上と提供価値の高度化を両立することを目指して参ります。安定的な収益基盤の構築に向けては、公共・社会インフラ領域の拡大を目指し、事業ポートフォリオの最適化を図ると共に、技術者の専門性向上と多様な専門人材の育成を進めて参ります。 更に、持続的な成長を支える人的資本への投資を強化し、顧客業務・業界の知識及びマネジメント力を備えた人材の育成に取り組んで参ります。教育投資、処遇の向上、働きやすい環境の整備に加え、バックオフィス機能を含む経営基盤の強化を進めることで、事業成長を支える強固な組織基盤の構築を図って参ります。 当社グループは、中期経営計画において「AI時代における持続的成長への戦略投資」をスローガンに掲げ、以下の取り組みを通じて企業価値の向上と持続的な成長の実現を目指して参ります。 1.製造業の競争力向上と現場変革を支えるDX事業への進化 ①パートナー企業との協業によるソリューション提供力の強化 ②自社ソリューションによる提供価値の拡大 ③製造・物流現場の自動化・省人化領域への展開 2.SDx時代における製品開発事業(組込み領域)の進化 ①SDV時代を支える車載ソフトウエア開発の拡大 ②AI・クラウドによるデジタルエンジニアリングへの進化 ③ロボティクス・次世代産業機器分野への事業拡大 3.AI活用による競争力の強化 ①開発生産性の向上による収益力の強化 ②自社ソリューションへのAI統合による提供価値の高度化 ③組込み領域におけるAI活用の推進 ④AI活用力、顧客業務・業界知識、現場実装力を融合した競争優位の確立 4.公共・社会インフラ領域の拡大 ①行政・公共DXによる社会的価値の創出 ②エネルギー・防災・社会インフラ分野への展開 ③景気変動に強い安定収益基盤の構築 ④成長性と安定性を両立する事業ポートフォリオの実現 5.人的資本経営 ①高度専門人材の採用・育成・定着 ②技術力、組織力、マネジメント力の強化 ③多様な人材が活躍できる環境整備 ④持続的成長を支える組織基盤の強化 (4)会社の優先的に対処すべき課題 当社グループのソフトウエア開発事業の顧客を取り巻く経営環境は、製品の製造・販売から継続的に価値を提供するサービス型ビジネスへの転換が一層進展しており、この流れは海外企業を先行としたグローバルな潮流として定着しつつあります。加えて、生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な進化により、開発プロセスやビジネスモデルそのものの変革が求められており、当社グループの受注環境も大きく変化しております。 また、地政学的リスクの高まりや世界経済の不確実性、物価上昇等の影響につきましては、当社グループの事業ポートフォリオ及び多様な顧客基盤により、現時点での影響は限定的でありますが、引き続き動向を注視して参ります。一方で、企業における競争力強化やリスク対応の観点から、業務の高度化・効率化やデジタル化の推進に向けた投資は一層加速しており、生成AIやクラウドの活用、業務の自動化、安全性確保に向けた取り組みの重要性も高まっております。現在、製造業を中心に多くの企業がDXを軸とした事業変革を推進しており、当社グループにおいても、こうした先端技術の活用を通じて付加価値の高いソフトウエア開発を推進して参ります。今後は、以下の取り組みを通じて中長期的な業績拡大を図ると共に、省人化・省エネルギー・省資源に資するシステム開発を推進し、持続可能な社会(SDGs)の実現に寄与して参ります。 ①労働集約型企業から顧客事業協業型企業へ 取引高の大きい既存・定常の顧客からの安定受注を継続すると共に、新規顧客からの受注拡大に必要な開発要員を確保するために技術者教育に注力し、生成AIをはじめとする先端技術の習得や、より付加価値の高い領域へのシフトを目的としたリスキリングを推進することで、様々な開発案件に開発人材を柔軟かつ機動的に配置できる体制の構築に努めて参ります。また、新規顧客を開拓するために、当社グループのDX支援ソリューション「PlusFORCE」を強化し、営業と技術が一体となった受注体制の強化を図って参ります。加えて、既存の保守・準委任業務においてもシステムの開発・維持だけでなく、顧客の課題に広く目を向け、自社製品だけでなく他社の製品サービスを組み合わせた提案を実施し、顧客事業の成長に貢献する企業を目指して参ります。 ②人材育成と組織力向上 各々の社員の力の総和が企業力です。今一度原点に立ち返り社員のキャリアパスと当社グループのビジョン・方針を合致させ、共に成長していく風土の再構築が必要となります。そのためにグループ制を採用しプロジェクトや個人の課題の把握とサポートをきめ細かく実施して参ります。 また上記の人材育成のためには、その範となる上長の更なる成長が欠かせません。予算達成に向けての短期的な施策だけでなく、中長期的に部下と組織の成長を両立させるべく、ヒューマンスキル教育を強化し組織力の向上を目指すと共に、女性管理職の育成にも注力して参ります。 ③生産体制の強化 昨今のIT人材不足に対応するため、第2新卒採用とキャリア採用を強化した結果、年間採用数の25%程度を占めるまでとなり、今後も更に強化して参ります。一方、パートナー活用においては、外注加工費が前期比20%増となり業績拡大に大きく貢献しました。今後更なる拡大のために重点パートナー施策にてWinWinの関係を構築し、請負パートナーの拡大を図って参ります。しかしながら昨今のシステムの大規模化・高度化・複雑化の流れに対応するには、量だけでなく質(スキル)の向上も喫緊の課題であり、技術者のマルチスキル化を早急に図り、顧客の要求に即座に対応できる機動力を培って参ります。今後も、採用・育成・パートナー連携に加え、M&Aを含む各種施策を通じて経営資源の充実を図り、更なる事業拡大と生産体制の強化に取り組んで参ります。 ④AI活用による生産性向上と付加価値創出 生成AIをはじめとするAI技術の進展により、ソフトウエア開発の生産性及び付加価値の在り方が大きく変化しております。当社グループにおいても、開発工程へのAI適用やナレッジ共有の高度化に加え、生成AIを活用した開発生産性の向上、製品開発への組込み、更には自社ソリューションへの適用を進めることで、生産性向上と高付加価値化の両立を図って参ります。 ⑤BO(バックオフィス)機能強化 ここ数年、基幹システムの刷新、社内インフラの整備、人的資本経営を意識した人事制度の改定、品質保証と社員教育の強化に取り組んで参りましたが、従来の定型業務に囚われずゼロベースで業務の効率改善を図ると共に、AIを活用した業務の効率化や高度化を推進し、社員が働きやすい環境整備と内部統制の充実に努めて参ります。 ⑥働き方改革の実践 当社グループの従業員に対しては、働き方改革の方針を踏まえ、心身の健康とワーク・ライフ・バランスに配慮した労務管理を進めており、人的資本経営やSDGsを重視した経営の根幹を成すものと捉えております。具体的には、ノー残業dayの実施とその浸透、衛生委員会を通じた職場・労務環境の管理と整備、プロジェクトマネジメントの強化による工程遅れやトラブルに起因する残業の増加防止等の施策について全社を挙げて進めると共に、勤務時間の柔軟性につきましても、介護・育児等の諸事情に配慮し、新しい時代の働き方の可能性の一つとして、今後も進化させて参ります。 ⑦サステナビリティへの対応 当社グループは、国際的な取り組みであるSDGs(持続可能な2030年までの開発目標)の実現に向けて、社内でできることは当然のことながら、長年にわたる産業向けソフトウエア開発の経験とノウハウを活かし、「人が安全・安心して働ける製造現場」、「製造に係るエネルギーの削減」、「製造に必要な資源のムダの排除」等をお客様のシステム開発に適用し、製造業のお客様のSDGs実現を支えて参りました。また当期におきましては、こども食堂への寄付等も実施し、今後も継続・強化して参ります。 ⑧サイバーセキュリティへの対応強化 サイバーリスクの高度化に伴い、情報セキュリティの確保は重要な経営課題となっております。当社グループにおいては、開発プロセス及び社内基盤の両面においてセキュリティ対策の強化を図ると共に、生成AIを活用した開発におけるセキュリティ確保にも留意しながら、安全性と利便性の両立を図って参ります。
事業等のリスク8,034字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる主なものとしては、以下の内容が挙げられます。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家に対する積極的な情報開示の観点から、以下に開示しております。なお、すべてのリスクを網羅している訳ではありません。また各リスク以外にも、現時点では予測できないリスクの発生により、当社グループの経営成績等が影響を受ける可能性があります。当社グループでは、下記で各リスクに関する記載の中の対応等を講じておりますが、それらの対策が当社グループの意図する通りに実現できない可能性もあります。 当社では、リスク・コンプライアンス委員会にて事業その他に関する様々なリスクを抽出して「発生頻度・影響度」にて重要性を評価し「重要リスク一覧表」として明確化した上で、対応策を策定し取り組んでおります。 リスク分類はリスクが与える影響として、①事業活動への悪影響、②財務状況への悪影響、③信用の失墜、④損害賠償を識別しております。 なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 リスク分類   リスクの内容   主な取り組み ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響   「景気変動によるリスク」  当社グループの事業であるソフトウエア受託開発及びソフトウエア開発に係る役務の提供は、景気の影響を受けやすい傾向にあります。国内外の政治・経済の大幅な変動及び地震等の広域大規模災害・パンデミック等による国内外景気の大幅な悪化により、顧客企業における事業縮小・撤退及び設備投資・製品開発・情報システム等の計画見直しや縮小による受注・売上の減少は、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、営業及び技術部門が収集した情報や政府発表の景気動向指数等指標から景気情勢の的確な把握に努め、景気悪化に迅速かつ的確な対応をとることで当社グループの業績や財政状態に与える影響の抑制に努めております。また組込み関連事業、製造・流通及び業務システム関連事業、金融・公共関連事業の3つの事業分野を有しており、事業領域を分散しバランスをとることにより業績の安定化を図っております。 ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響   「大口顧客依存に関するリスク」  当社グループの各事業部門には、それぞれ大口取引先が存在します。大口取引先の事業方針及びソフトウエア開発投資計画の変更など、何らかの理由により、大口取引先との取引が終了又は大幅に縮小した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、大口取引先との取引関係を継続するために、顧客の開発及び品質手法の習熟に努め、品質・コスト・納期等に対する顧客満足度の向上を通して信頼関係の維持に努めると共に、新規顧客開拓を進めることにより顧客基盤の拡大に努めております。 ①事業活動への悪影響   「協力会社依存に関するリスク」  当社グループは、生産性向上及び外部企業の持つ専門性の高いノウハウ活用等の目的で、受託したシステム開発における一部プログラム作成業務を協力会社(外注先)に外部委託又は派遣による役務の提供を受けることがあります。また、協力会社への委託は、受注の機会損失を無くし顧客要請への迅速な対応を可能にすることから、当社グループの事業拡大において協力会社の確保や良好な取引関係の維持は不可欠であります。今後、協力会社技術者の需給バランスの変化による、協力会社の要員の確保難や発注価格の高騰等が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、協力会社社員の教育・研修等の施策を実施し協力会社との協力関係をより強固なものにするために努めております。また新規協力会社の開拓に取り組むための専門の部署を設けて、既存の取引先との関係強化及び新規取引先の開拓を進め、優秀な技術者の確保に努めております。 ①事業活動への悪影響   「人材確保のリスク」  当社グループの事業の継続、拡大、及び付加価値向上において、一定水準以上のスキルを有する優秀な技術者の確保は不可欠なものであります。しかし、こうした技術者の獲得競争は年々厳しさを増し、収益の要となるプロジェクトマネジメント技術を有する技術者の育成にも時間がかかるのが現状であります。こうした中で、景気変動をはじめ諸般の事情により採用人員が計画数を大きく下回った場合及びプロジェクトマネジメントやプロジェクトを支える技術の要となる従業員が離職した場合には、ソフトウエア開発力の低下を招き、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、新人・中途採用を問わず計画的かつ継続的に人材の採用と育成を行い技術者の要員確保及び技術レベルの向上に努めております。また、優良な協力会社の開拓と関係維持に努め外部人材の活用にも積極的に取り組んでおります。 リスク分類   リスクの内容   主な取り組み ①事業活動への悪影響   「価格競争に関するリスク」  当社グループの属する受託ソフトウエア開発業界は、価格による差別化が競争優位を確保する大きな要因の一つであります。今後はソフトウエア開発のグローバル化による海外企業を交えた価格競争や開発効率の向上による価格競争が激化することが予想されます。こうした競合相手との価格競争による受注の減少や収益性の低下等が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、価格競争に対して継続的なプロジェクト管理や品質管理の強化を通じて、開発効率の向上に努め開発コストの低減を進めると共に、価格競争に左右されない新しく高度なソフトウエア技術の習得等により、常に収益性の向上に努めております。 ②財務状況への悪影響 ③信用の失墜   「不採算プロジェクト及びトラブル・クレーム発生に関するリスク」  ソフトウエアによるシステム開発においては、開発規模の大型化、顧客の要求の高度化、複数のメーカーのソフトウエア製品を組み合わせて活用するソフトウエアのオープン化の進展等によるシステムの複雑化が進み、開発の難易度がますます高くなっております。顧客の要求するシステムに係る開発は、社会的にも重要性が高く、納期厳守と高い品質の確保が要求されるため、これらシステム開発における品質や納期遅延の問題は、顧客の信頼を失うと共に大きな赤字を計上するだけでなく、顧客との間でトラブル・クレームとなり訴訟や商流の喪失・風評被害につながる可能性があり、結果として当社グループの業績に影響を与える可能性があります。      当社では、PMBOK等の工程管理手法を活用し、商談発生時から納品、検収までのプロジェクトの進行を監視することで、品質の保持、生産性の維持に努めております。またプロジェクトの振り返りにより品質改善や生産性向上に取り組み、システム開発における品質不良や納期遅延による赤字計上の業績への影響や顧客満足度の低下の抑制に努めております。 ①事業活動への悪影響 ③信用の棄損   「労務管理のリスク」  ソフトウエアによるシステム開発は、知識集約型かつ労働集約型の業務であります。また、顧客の要求するシステムに係る開発は、社会的な重要性が高く、納期厳守と高い品質の確保が要求されるため、ソフトウエア開発に当たるエンジニアへの負担が増加するケースが多く、精神的なストレスや長時間労働による健康問題につながる可能性があります。  また、予想外のトラブルや開発環境等の変化により、一時的に特定の従業員に業務負荷がかかるリスクがあります。こうした状況が労務問題に発展した場合には、他の従業員の士気の低下をはじめ、風評被害を含む社会的・法的問題につながり、結果として当社グループの業績に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、政府の掲げる働き方改革の方針を受け、過重労働の撲滅を最重要課題とし、総務人事部主催による各部門の部長以上が参加する衛生委員会を毎月開催し、残業時間をはじめ常に従業員の健康に配慮した労働環境の整備に努めております。 ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響 ③信用の棄損 ④損害賠償   「法的規制に関するリスク」  当社グループは、法令等を遵守しておりますが、法的規制の変更があった場合や法令に違反した場合等において、当社グループが的確に対応できなかった場合には、当社グループの事業活動が制限されると共に、社会的な信用の失墜や損害賠償等により当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、顧客先に社員を派遣してシステム開発等を行う場合があります。当社グループは「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」を遵守し、労働者派遣事業者として監督官庁への必要な届出を行っております。前記の他法令等を遵守する取り組みの一つとして、内部統制を確立させることで、法令他、その他独自のルール違反について未然に防ぐ仕組みを整備し、運用しております。また、社員の行動指針において法令遵守と違反時の罰則を明記し内部通報制度を設け、内部監査室、監査等委員、社外顧問弁護士等と連携して、法令遵守に努めております。 ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響 ③信用の棄損 ④損害賠償   「知的財産権に関するリスク」  近年のソフトウエア開発は、多様化・複雑化しており、商業用に開発されたものではなく、比較的自由に参照・利用できるソフトウエアであるオープンソースの利用等により、当社グループの認識の範囲外で他者の所有する著作権及び特許権を侵害する可能性があります。このように、第三者の知的財産権を侵害してしまった場合、多額の費用負担の発生や損害賠償請求を受けるなど、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、ソフトウエア開発等において、他社の所有する著作権及び特許権を侵害しないように、著作権管理規程を整備した上で開発者に対し十分な啓蒙活動を行うと共に、営業会議・幹部会議等においても該当する事案がないか常に注意を払っております。 リスク分類   リスクの内容   主な取り組み ①事業活動への悪影響   「自然災害に関するリスク」  気候変動に伴う大型台風や洪水、大型地震などの大規模な自然災害により、当社グループや当社グループの主要顧客が被災した場合、 ①当社グループの顧客事業所や当社グループ及び当社グループ開発担当者の被災による、顧客のIT投資計画及び製品開発計画の延伸や中止による受注・売上の減少 ②開発関連資料やソースコードの棄損による既受注案件の納期遅延や開発スケジュールの混乱によるトラブルの発生 ③当社グループ及び協力会社社員が被災した場合における、新規開発受注の機会損失及び既受注案件の納期遅延や開発スケジュールの混乱によるトラブルの発生 が当社グループの業績や財務状態に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、営業会議・幹部会議・取締役会におきまして平時より顧客及び業界を取り巻く環境について広く情報を集め議論しており、災害発生時におきましても同様の手段により顧客、協力会社と当社グループの被害状況について共有・議論を行って参ります。また災害により移動が困難な場合におきましても十分なコミュニケーションが保てるようリモートアクセス環境を整えております。個別の対応につきまして、災害によるプログラムコード等の重要なデータにつきましては、2拠点間の相互バックアップを行いデータの安全性を確保しております。また、従業員の安全を確保する目的で大規模災害時の対応マニュアルを整備し、社内に周知しております。 ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響 ③信用の棄損   「不適切な会計処理に関するリスク」  当社グループは、顧客の情報システムや顧客の製品開発等に係るソフトウエア開発の受託開発及び開発に係る技術者の派遣(役務の提供)を事業としており、その成果物は一般にソフトウエアプログラムという無形物であります。当社グループは上場企業として会計監査人の監査により当社グループ会計処理の評価・指導を受けると共に、社内におきましても内部統制制度の整備・運用に努めておりますが、個々のソフトウエア開発案件におきまして、原価が正しく賦課されていない場合や収益認識に関する会計基準に従わない売上等の計上が行われこれが看過された場合には、有価証券報告書の虚偽記載等の事案を引き起こし当社グループの信用を損ない、当社グループの事業や資金調達等に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、当社グループ事業がソフトウエア開発という無形物を成果とし、その開発工程が可視化されにくいという特性を十分に理解し、工程及び原価管理システムを自社開発し長年にわたり個々のソフトウエア開発案件の個別原価や工程進捗の可視化に努めて参りました。また内部統制制度の整備・運用におきましても事業の特性を意識した統制を行い、ソフトウエア開発事業に係る適切な会計処理に努めております。なお、2022年5月期の期首から適用されております「収益認識に関する会計基準」につきましても、社内関係部署への周知と教育を行い適切に対応できる体制を整えております。 ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響 ③信用の棄損 ④損害賠償   「情報等漏洩のリスク」  当社グループは、顧客の情報システムや顧客の製品開発等に係るソフトウエア開発を行うに当たり、顧客の個人情報、機密情報、及び重要な顧客情報等を含んだ情報資産を取り扱っております。万が一にも、当社グループ又はその協力会社(外注先)より顧客情報資産の漏洩が発生した場合は、顧客からの損害賠償請求や当社グループの信用失墜等により、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、顧客情報資産の漏洩、紛失、破壊のリスクに対処するために、ISMSの認証やプライバシーマークの認定を取得すると共に外部機関に当社グループのネットワーク等のセキュリティ診断を依頼しセキュリティに係るリスク低減に努めております。また、社内においては各部門担当者と管理者で構成される情報セキュリティ委員会を設置し、従業員教育及び各種の情報セキュリティ対策を講じ常に情報漏洩のリスクの回避に努めております。 ①事業活動への悪影響   「情報システムに関するリスク」  当社グループは、業務効率化や社内情報共有のため、情報システムを構築・運用しておりますが、外部からの予期せぬ不正アクセスやコンピュータウイルス侵入、自然災害・事故等による情報システムの深刻なトラブルが発生した場合には、業務効率性の低下を招く他、被害の規模によっては、当社グループの事業の継続に影響を与える可能性があります。      当社グループでは、顧客情報資産の漏洩、紛失、破壊のリスクに対処するために、ISMSの認証やプライバシーマークの認定を取得すると共に外部機関に当社グループのネットワーク等のセキュリティ診断を依頼しセキュリティに係るリスク低減に努めております。また、社内においては各部門担当者と管理者で構成される情報セキュリティ委員会を設置し、従業員教育及び各種の情報セキュリティ対策を講じ常に情報漏洩のリスクの回避に努めております。 ②財務状況へ  の悪影響   「M&Aの実施によるリスク」 当社は成長戦略の一環として、M&Aを推進しております。M&Aの実施においては市場動向や顧客ニーズ、相手先企業の業績、財政状況及びM&Aに伴うリスク分析等の結果を考慮し進めるよう努めて参りますが、買収後の偶発債務等の何らかの理由により、買収した事業が計画通りに展開する事ができず、投下した資金の回収ができない場合には、追加的費用の発生やのれんの減損等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。     M&Aに際しては、対象となる企業についてデューデリジェンスを慎重に行い、買収後の事業計画を検証することによりリスクの低減に努めると共に、買収後もPMIを通じて、円滑な事業遂行を阻害する要因の早期洗い出しなど適切な対処を行いリスクの軽減に努めて参ります。 リスク分類   リスクの内容   主な取り組み ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響 ③信用の棄損   「資本・ガバナンスに関する特有リスク」  当社株式は上場しており、特定の株主による当社株式の大量取得や公開買付け(TOB)等が行われる可能性があります。これらの行為が実行された場合、当社の経営方針や事業戦略に重大な影響を及ぼす可能性があります。 特に、当社の中長期的な企業価値の向上を必ずしも目的としない短期的な視点に基づく経営方針の変更や、事業ポートフォリオの見直し、人員構成や投資方針の変更等が行われる場合、当社の持続的成長及び従業員の士気、取引先との関係に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当該行為への対応に際しては、買収提案の検討や対抗措置の検討、株主対応等に経営資源を割く必要が生じることから、事業運営に一定の制約が生じる可能性があります。      当社グループでは、当社株式の大量取得や公開買付け(TOB)等の提案が行われた場合には、株主の皆様の共同の利益及び当社の企業価値の向上の観点から、当該提案の内容について十分に検討を行う方針です。具体的には、取締役会を中心に、独立社外取締役等の意見も踏まえながら、当該提案の内容、妥当性及び当社への影響等を慎重に評価し、必要に応じて外部専門家(弁護士、財務アドバイザー等)の助言を得ながら、適切に対応して参ります。また、株主の皆様に対して適時かつ適切な情報提供を行い、必要に応じて対抗提案や代替案の検討を行うなど、透明性の高い意思決定プロセスを確保することに努めます。 ①事業活動への悪影響 ②財務状況への悪影響 ③信用の棄損   「技術革新(AI等)に関するリスク」  近年、生成AIをはじめとする技術革新が急速に進展しており、ソフトウエア開発の手法やビジネスモデルに大きな変化をもたらしております。当社においては、これらの技術を活用することにより開発生産性の向上や新たな付加価値の創出といった機会が期待されます。 一方で、当社が当該技術の進展に適切に対応できない場合、開発競争力の低下や価格競争の激化、顧客ニーズへの対応遅れ等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、AI技術の活用に伴う品質管理、知的財産権、情報セキュリティ及び法規制等への対応が不十分である場合には、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。      当社グループでは、AIをはじめとする新技術の動向を踏まえ、開発プロセスの高度化及びサービスの付加価値向上に取り組んでおります。具体的には、開発支援ツールの活用や技術検証の推進、人材育成の強化を進めております。 また、AI活用に伴うリスクに対応するため、品質管理体制や情報管理体制の整備、法令・契約遵守の徹底に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,095字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復を背景に緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇や人手不足の継続により消費活動には伸び悩みが見られるほか、米国の金融・経済政策動向や中東情勢を含む地政学的リスク等を背景とした海外景気の不確実性が継続しており、先行きは依然として不透明な状況にあります。 当社グループの属するソフトウエア業界においては、人手不足を背景とした業務効率化ニーズの高まりやデジタル化・高度化に向けた戦略的投資を受け、企業のIT投資は堅調に推移いたしました。一方で、中東情勢や主要顧客の再編動向等を背景に、一部で受注環境の不透明感が高まり、その影響も見られ始めております。また、要件の多様化や技術的難易度の上昇に伴い、ソフトウエア開発におけるプロジェクトの複雑性は引き続き高い水準にあります。このような環境を踏まえ、当社グループでは、進捗管理及びリスク管理の強化を中心にプロジェクト管理体制の高度化を推進して参りました。一部の不採算プロジェクトについては、期中の対応により影響の極小化を図り、通期業績への影響は限定的にとどまりました。また、見積精度の向上及び生産性の改善に継続的に取り組むことで、収益性の安定化と中長期的な成長基盤の強化を進めております。 当社グループは、2024年12月(前第3四半期連結会計期間)においてAJ・Flat株式会社の発行済み全株式を取得し、同社を連結子会社といたしました。当期においては、同社の完全子会社化から1年が経過し、当社及びAJ・Flat株式会社の2社でグループを構成しております。 当連結会計年度における各事業分野の事業の状況と取り組みについて、以下に記載いたします。 1)組込み関連事業におきましては、自動車業界においてSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)への本格的なシフトが進展しており、これに伴い、車載組込みソフトウエア開発分野では大規模な投資や技術面における高度化及び開発手法の変革が進んでおります。当社グループは、SDV化の進展により重要性が一層高まる電動化領域(EV)及び先進安全(ADAS)技術を中心に、エンジニアのスキル高度化や開発体制の強化を継続的に推進し、自動車産業向け車載組込みソフトウエア分野における受注拡大を図っております。更に、民生・産業機器メーカーにおきましては、組込みソフトウエアを含む次世代製品の開発が、中長期的な競争力強化に直結する重要な取り組みとなっています。当社グループでは、顧客による将来を見据えた開発投資の拡大に対応するため、新たな技術動向への追従と、顧客要求の高度化に対応可能な体制の構築を進めております。具体的には、開発要員のマルチスキル化を通じて対応力を強化すると共に、AI技術を活用した開発プロセスの効率化及び品質向上を推進しております。 2)製造・流通及び業務システム関連事業におきましては、国内製造業・物流業における競争力強化や業務効率化を目的としたシステム投資は継続して活発な状況にあります。今後も事業のデジタル化に加え、省人化や自動化を目的とした取り組みが進展することで、製造DX関連の投資は高水準で推移すると見込まれます。このような事業環境の下、当社グループは、MES(製造実行システム)、WMS(倉庫管理システム)、SCM(サプライチェーンマネジメント領域)におけるDX支援ソリューション「PlusFORCE」の活用、AMR(自律移動ロボット)・AGV(無人搬送車)・AGF(無人フォークリフト)などのロボットを活用した構内物流の効率化、基幹システム刷新に対し製造業向け統合業務パッケージ「mcframe」による業務プロセスの標準化・効率化、提案活動の強化と、関連領域における開発体制の強化・集中により、受注及び業績の拡大を目指して参ります。また、製造業におけるDX推進やスマートファクトリー化の進展を背景に、生産管理パッケージ「mcframeシリーズ」を展開するビジネスエンジニアリング株式会社との協業関係の下、当社グループが強みを持つ設備制御領域と、同社が強みを持つ生産管理領域を組み合わせたMES関連ソリューションの提供に取り組んでおり、製造業向けソリューションの提供体制強化を進めております。 3)公共関連開発におきましては、国内大手SIerとの良好なパートナーシップを基盤に、これまで参画してきた大型案件の機能強化や改修に加え、デジタル庁が推進する「行政のデジタル化(デジタル・ガバメント実行計画等)」に関連する案件への対応を視野に入れた提案活動を強化しております。現在、デジタル庁は「行政のデジタル改革」から「社会全体のデジタル改革」へと舵を切り、AI・クラウド・データ連携を活用した取り組みが加速しています。当社グループは、こうした政策動向を踏まえ、顧客及びパートナー企業との信頼関係を一層強化しながら、安定的かつ継続的な受注・売上の確保を図ると共に、公共ヘルスケア分野を重点領域として、デジタル化やデータ連携基盤の需要を背景に、開発体制の強化と重点領域への集中を進め、パートナー企業との協働を通じて公共分野のDX推進に寄与して参ります。 4)ソフトウエア業界は、デジタル化の進展やAI技術の台頭により、今後も堅調な成長が見込まれる一方で、IT人材不足やAIの進展に伴う求められるスキルの変化が課題となっております。当社グループは、生成AIを活用した開発生産性の向上や製品開発への組込み、更には自社ソリューションへの適用を進めていく上で、専門性と創造性を有する人材の確保・育成が不可欠であると認識しております。このような認識の下、人材を「資本」と捉え、持続的成長を支える人材への教育投資を継続的に強化すると共に、新卒・経験者採用の拡充やM&Aを通じた人材獲得、パートナー企業との協業強化を推進しております。また、成長分野への人材シフトや、事業環境の変化や新たな技術動向への対応力を高める開発者のリスキリングにも注力しております。更に、人材確保・育成の基盤として働きやすい職場環境の整備が重要であると考え、社員の安全・健康・ウェルビーイングを重視した働き方改革を推進し、業績拡大との両立を目指しております。 当社グループはソフトウエア開発事業の単一セグメントであるため、当社グループ事業区分別の業績について、以下に記載いたします。 <組込み関連事業> 事業環境は引き続き堅調に推移している中、民生・産業機器に係る組込み関連開発において製品開発・改良に係る開発需要は活発な状況にあり、組込み関連事業の売上高は、4,169,715千円(前期比20.2%増)となりました。 <製造・流通及び業務システム関連事業> 国内の製造・流通業における設備投資や関連する製造関連業務システム開発は、事業のデジタル化のためのシステム投資は継続して堅調な状況を維持し、製造・流通及び業務システム関連事業の売上高は、6,249,947千円(前期比18.5%増)となりました。 <金融・公共関連事業> 公共関連開発に係る受注は堅調に推移し、受注・開発体制も適切に対応できたものの、前期に比べ売上規模が緩やかな水準で推移したことから、金融・公共関連事業の売上高は、1,752,949千円(前期比6.0%減)となりました。 なお、上記3区分に分類できないAJ・Flat株式会社における一般事務派遣等の売上高は、112,596千円(前期比54.1%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は12,285,207千円(前期比15.0%増)、営業利益は1,376,780千円(前期比22.9%増)、経常利益は1,400,570千円(前期比22.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は956,857千円(前期比17.6%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、2,057,387千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、1,157,043千円(前連結会計年度は751,251千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が1,400,570千円あった一方で、法人税等の支払額が374,857千円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、75,483千円(前連結会計年度は248,356千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が74,512千円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、1,222,852千円(前連結会計年度は3,529千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が955,559千円、配当金の支払額が263,209千円 あったことによるものであります。 ③生産・受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、ソフトウエア開発事業の単一セグメントでありますので、セグメント別の記載に代えて、当社グループ事業戦略上の事業区分別に記載しております。 事業区分   当連結会計年度 (自 2025年6月1日   至 2026年5月31日)   前年同期比(%) 組込み関連事業(千円)   3,058,991   115.0 製造・流通及び業務システム関連事業(千円)   4,806,820   121.9 金融・公共関連事業(千円)   1,384,369   95.2 その他(千円)   95,767   157.1 合計(千円)   9,345,948   115.2 (注)上記の金額は製造原価によっております。 b.受注実績 当社グループは、ソフトウエア開発事業の単一セグメントでありますので、セグメント別の記載に代えて、当社グループ事業戦略上の事業区分別に記載しております。 当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 事業区分   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 組込み関連事業   4,118,573   114.2   491,646   92.2 製造・流通及び 業務システム関連事業   6,386,039   124.4   1,447,701   131.9 金融・公共関連事業   1,667,686   86.3   239,219   59.1 その他   112,596   154.1   -   - 合計   12,284,895   114.3   2,178,567   107.0 (注)上記の金額は、「収益認識に関する会計基準」等によらず、ソフトウエア開発又はソフトウエア開発に係る役務提供が完了した時点での金額を記載しております。 c.販売実績 当社グループは、ソフトウエア開発事業の単一セグメントでありますので、セグメント別の記載に代えて、当社グループ事業戦略上の事業区分別に記載しております。 事業区分   当連結会計年度 (自 2025年6月1日   至 2026年5月31日)   前年同期比 (%) 組込み関連事業(千円)   4,169,715   120.2 製造・流通及び業務システム関連事業(千円)   6,249,947   118.5 金融・公共関連事業(千円)   1,752,949   94.0 その他(千円)   112,596   154.1 合計(千円)   12,285,207   115.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、経営者により、一定の会計基準の範囲内で、かつ合理的と考えられる見積りが行われている部分があり、資産・負債、収益・費用の金額に反映されております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 ②当連結会計年度の経営成績の分析 「(1)経営成績等の状況の概況 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載の通りであります。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクにつきましては、「3 事業等のリスク」に記載の通りであります。 ④資本の財源及び資金の流動性についての分析 a.資金需要 当社グループの主な資金需要は、運転資金、借入の返済及び利息の支払い、並びに法人税等の支払等であります。 b.資金の源泉 当社グループは、必要な資金を主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金により充当し、負債と資本のバランスに配慮しつつ必要に応じて金融機関からの借入を実施しております。 c.キャッシュ・フロー 「(1)経営成績等の状況の概況②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。 当社グループの事業活動により生じた利益につきましては、手元資金、成長投資、株主還元の順に優先順位を置きながら当社グループの事業環境や成長ステージを考慮しつつバランスよく運用・活用して参ります。当社グループ事業の運営及び維持拡大に必要な運転資金となる手元資金と研究開発や設備に必要な成長投資につきましては、原則的に営業キャッシュ・フローの範囲で賄っておりますが、資金需要の季節性に配慮し金融機関からの借入も併せて対応しております。 なお、事業拠点の取得等の高額な設備投資やM&A等の資金につきましては、内部留保に加え増資や金融機関からの借入等により賄って参ります。 株主還元につきましては、手元資金、成長投資を優先させた上で配当性向の目標を20~30%とし、安定的な株主還元に努めて参ります。 ⑤経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループ事業におきましては、事業の効率性・収益性が営業利益率と非常に強い関係があることから、営業利益率を重要な経営指標としております。当社グループの営業利益率目標10.0%に対し2026年5月期は11.2%(前期比0.7ポイント増)でありました。また、株主価値の最大化のため強固な財務体質の維持に注力することとし、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標としておりますが、当社グループの自己資本当期純利益率目標12.0%に対し2026年5月期は14.9%(前期比1.5ポイント増)でありました。 主な理由として、全ての事業分野においてDX投資が継続して活発な状況であることが、収益性に影響したと考えております。 ⑥当連結会計年度末の財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ201,177千円減少の11,038,299千円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が164,498千円増加した一方、現金及び預金が141,293千円減少、電子記録債権が135,892千円減少、のれんが111,097千円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ963,177千円減少の4,218,542千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が146,100千円減少、長期借入金が809,364千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ761,999千円増加の6,819,757千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が956,857千円増加した一方、配当金の支払いにより利益剰余金が263,193千円減少したことによるものであります。

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開示資料

出典

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