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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ブロードエンタープライズ

4415 · Growth · 情報・通信業

賃貸住宅向けに初期費用ゼロのファイナンススキームを武器に、インターネット回線や顔認証システムなど入居率向上の付加価値サービスを提供する。

概要

ブロードエンタープライズは、不動産オーナー向けにインターネット接続、IoTセキュリティ、内装リノベーション、外壁修繕などの付加価値サービスを提供する企業である。独自のファイナンススキーム「BRO-ZERO」により初期費用ゼロ円での導入を可能とし、空室対策や物件価値向上を支援する。2025年12月期の売上高は74億円、従業員127名。本社は大阪市北区に置くが、2026年4月に東京都中央区へ移転予定。情報・通信業に分類されるが、事業の中心は不動産領域向けのソリューション提供である。

BRO-ZEROが可能にする初期負担ゼロの導入モデル

同社の最大の特徴は、債権流動化の仕組みを活用したファイナンススキーム「BRO-ZERO」である。不動産オーナーは初期導入費用を一切負担することなく、インターネット設備やリノベーション工事を導入できる。同社が初期費用を立て替え、オーナーは毎月の定額支払いのみでサービスを受けられるため、キャッシュフローを圧迫せずに物件の付加価値を高められる。この仕組みは、銀行借入やリースに頼る従来の方法と比べて導入ハードルが低く、同社の成長を支える核心的な競争力となっている。BRO-ZEROは「B-CUBIC」「BRO-LOCK」「BRO-ROOM」「BRO-WALL」の全サービスに適用可能であり、ワンストップで空室対策を実現する。

4つの主要サービスが構成する事業ポートフォリオ

同社は主に4つのサービスを展開する。①「B-CUBIC」はマンション全戸一括型の高速インターネットサービス。入居者は申し込み不要で無料利用でき、オーナーが一括契約することで入居促進効果を見込む。②「BRO-LOCK」は顔認証・ICカード・QRコードなど多様な認証に対応したIoTインターフォンシステム。配線工事が不要で、スマートフォンからの遠隔応答や訪問履歴確認が可能。③「BRO-ROOM」は空室に特化したリノベーションサービス。BRO-ZEROにより初期投資ゼロで内装を刷新し、適正賃料での募集を支援。④「BRO-WALL」は外壁塗装や屋上防水などの修繕工事を手がけ、建物全体のバリューアップを図る。これらのサービスは相互に連携し、トータルソリューションとして提案される。

売上高74億円に急成長した近年の業績推移

同社の売上高は2017年12月期の12億円から、2025年12月期には74億円へと約6倍に拡大した。同期間の当期純利益も1億円から4億円へ増加。特に2021年以降の成長が顕著で、2021年12月期25億円から2025年12月期74億円へと年平均40%超の伸びを示している。2025年12月期の営業利益は9.8億円、経常利益7.7億円。利益率は改善傾向にあり、営業利益率は約13%に達した。この成長は「BRO-ROOM」「BRO-WALL」の内装・外装修繕案件の獲得拡大に加え、販売代理店網の強化によるものと説明されている。2026年12月期には売上高100億円、営業利益17億円を目標としており、初の配当実施も予定している。

関西から全国へ広がる営業拠点と顧客網

同社は大阪市北区に本社を置き、東京支店(東京都港区)、京都支店、福岡支店、神戸支店をかつて有していたが、現在は東京支店を中心に営業を展開している。本社は2026年4月に東京都中央区へ移転予定であり、首都圏での事業拡大を視野に入れる。顧客層は不動産オーナー、管理会社、ハウスメーカーが中心。戸建て・集合住宅を問わず物件の空室対策ニーズに応える。また、民泊や宿泊施設、福祉施設向けの提案も進めている。従業員数は127名(2025年12月期)と小規模ながら、代理店ネットワークを通じて全国の案件をカバーする。売上の大半は国内向けだが、インバウンド需要の高まりを背景に地方の宿泊施設関連の受注も増加している。

業界の中での役割は不動産向け設備・サービス供給会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
74億円
営業利益
10億円
営業利益率
13.5%
純利益
4億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01不動産オーナー・管理会社主力

戸建て・集合住宅を所有・管理する不動産オーナーや管理会社、ハウスメーカーに対して、物件の付加価値向上と入居率向上を目的とした設備・サービスを提供。独自の債権流動化スキーム「BRO-ZERO」により初期導入費用ゼロ円を実現し、オーナーの経済的負担を軽減する。

主な製品・サービス4
B-CUBIC
マンション全室にインターネット環境を一括導入するサービス。入居者は申し込み不要で無料利用でき、コールセンターや現地対応などのサポート体制を備える。
BRO-LOCK
顔認証付きIoTインターフォンシステム。エントランスのオートロック化を配線工事不要で実現し、スマートフォンでの遠隔応答や入室履歴管理などが可能。
BRO-ROOM
空室対策サービス。初期投資ゼロで空室のリノベーションを実現し、サブリースと組み合わせてオーナーの負担を軽減する。
BRO-WALL
外壁塗装や屋上防水などの修繕工事を、初期費用ゼロのスキームで提供するサービス。工事は下請け業者に委託する。

製品と技術

全戸一括型インターネット「B-CUBIC」の仕組みと強み

「B-CUBIC」は、マンションの全住戸に一括でインターネット環境を提供するサービスである。大手通信事業者が入居者個別に申し込みと工事を求めるのに対し、B-CUBICはオーナーが一括契約することで、入居者は初期費用・月額料金とも無料で高速インターネットを利用できる。同社はコールセンターを自社運営し、接続ガイドの配布や障害対応を実施。機器の故障時には出張サービスも提供する。また、IoT連携により顔認証インターフォンやスマートカメラとの組み合わせが可能で、遠隔監視機能を付加できる。インターネット回線はBRO-LOCKとも共用できるため、コスト効率が良い。オーナーにはのぼりや看板の無償提供など入居促進ツールも用意されている。

顔認証付きIoTインターフォン「BRO-LOCK」の機能

「BRO-LOCK」は、マンションエントランスをオートロック化する顔認証付きIoTインターフォンシステムである。特徴は、インターネット回線を利用するため住戸内までの配線工事が不要な点。集合玄関機は顔認証、ICカード、QRコード、時限式暗証番号の4方式に対応。室内モニターに加え、専用スマートフォンアプリを使えば外出先から来訪者と通話・解錠でき、訪問履歴や不在時の画像確認も行える。クラウドサービスにより、管理会社はカードキー管理、入居ステータス管理、入室履歴確認、メッセージ通知機能などを利用でき、掲示物削減や鍵受け渡しの効率化に貢献する。B-CUBICの回線と共用すれば通信費の重複負担がなく、オーナーのコストを低減する。

空室対策リノベーション「BRO-ROOM」のゼロ円導入モデル

「BRO-ROOM」は、空室に悩む不動産オーナー向けに1戸単位でリノベーションを提供するサービス。通常は多額の初期投資が必要だが、同社のBRO-ZEROスキームにより初期費用ゼロ円で工事を実施する。同社が工事費を立て替え、オーナーは毎月の分割払いのみ。リノベーションは物件の構造や設備を徹底調査し、最適な工事を施して適正募集家賃を実現。さらに、サブリース会社とのパッケージプランを利用すれば、サブリース料金からBRO-ROOM料金を差し引いてオーナーの手出しをゼロにできる。これにより導入後すぐに収入が確定する仕組み。2020年代後半には同社の成長を牽引する主力事業となり、受注件数が大幅に増加した。

外壁塗装・大規模修繕「BRO-WALL」のバリューアップ手法

「BRO-WALL」は、賃貸・分譲マンション、ビル、戸建てなどの外壁塗装や屋上防水、外構エクステリアといった修繕工事を手がけるサービス。BRO-ZEROスキームにより初期費用ゼロ円での導入が可能で、オーナーは老朽化した建物を費用負担なく修繕できる。同社が元請けとなり、工務店や塗装業者に下請け工事を発注する。修繕により物件の外観や耐久性が向上し、入居者にとって魅力的な物件へとバリューアップできる。BRO-ROOMと組み合わせて内外装を同時にリニューアルする提案も行われている。2025年12月期には売上拡大のけん引役の一つとなり、主力事業へと成長した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報サービスで中堅、高成長と高収益を両立

ブロードエンタープライズは情報・通信業に属し、売上高は2024年12月期の47億円から2025年12月期に74億円と急成長が見込まれる。営業利益率も13.51%と高水準を維持する。同業他社にはVRain SolutionやCocoliveなどがあるが、売上高規模ではブロードエンタープライズが上位と推測される。ソラコムはIoT分野で急成長する一方、ブロードエンタープライズはITインフラやクラウドサービスで強みを発揮している可能性がある。ハッチ・ワークは人材領域に特化するなど、各社が異なる戦略を取る中、ブロードエンタープライズは高い成長性と収益性を両立し、業界内で存在感を高めている。

強み

  • 売上高が2023年12月期の40億円から2025年12月期に74億円へ大幅増。
  • 営業利益率が2025年12月期に13.51%と高水準を維持。
  • クラウドやITインフラなど需要拡大分野で事業を展開。
  • ソラコム等とは異なる領域で強みを発揮し、独自の地位を構築。

課題

  • 同業他社が多数存在し、差別化戦略の継続が必要。
  • 高成長が続く中、市場環境の変化への適応が課題。
  • 急成長に伴い、優秀な人材の採用・育成が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がブロードエンタープライズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14075ブレインズテクノロジー88億円46.8倍
23911Aiming87億円13.5倍
34430東海ソフト87億円8.9倍
44769IC87億円21.1倍
55034unerry87億円27.3倍
64415ブロードエンタープライズ86億円12.2倍
7155A情報戦略テクノロジー86億円21.2倍
89478SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ86億円13.3倍
95248テクノロジーズ85億円32.0倍
103623ビリングシステム83億円15.4倍
11478Aフツパー83億円38.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

2000年12月に大阪で創業、光ファイバー販売からスタート

2000年12月、大阪市北区において有限会社ブロードエンタープライズが設立された。創業と同時に子会社株式会社ブロードインターナショナルも設立。同年中に株式会社へ組織変更し、本社を現在の大阪市北区太融寺町に移転。当初の主力事業は西日本電信電話(NTT西日本)の光ファイバー回線「Bフレッツ」の販売であった。インターネット普及初期の需要を取り込み、通信インフラの販売代理店として事業基盤を築いた。資本金は設立時から段階的に増資され、2000年代前半には3,000万円に引き上げられた。また、電気通信事業者の届出を行い、公的な事業者としての地位を確立した。

B-CUBICの開発とマンション向け事業への転換

創業後間もなく、同社はマンションの全居室にインターネットを一斉導入する「B-CUBIC」の販売を開始した。このサービスは、個別申し込みが不要で入居者負担をゼロにする全戸一括型モデルであり、不動産オーナーに新たな付加価値を提供した。販売を担う子会社として有限会社ファイバーリンクジャパンを設立。B-CUBICの成功により、同社は単なる回線販売業者から不動産向けソリューション企業へと進化した。この時期、資本金を5,000万円、さらに9,000万円へ増資し、財務基盤を強化。また、プライバシーマークを取得し、個人情報保護への対応を進めた。

支店網の拡大と子会社整理による経営効率化

事業拡大に伴い、同社は関東・関西・九州への営業展開を加速。東京都港区に東京支店を開設し、京都・福岡・神戸にも支店を設置した。しかし、その後グループ再編を実施。株式会社ブロードインターナショナルを清算し、有限会社ファイバーリンクジャパンはシャインストール株式会社に商号変更した後、清算・閉鎖された。これにより、子会社を整理して本体への事業集中を図った。神戸支店は大阪本社に統合され、営業拠点の効率化が進められた。これらの再編は、収益性の改善と経営リソースの集中を目的としており、後の成長期への布石となった。

2020年代の急成長と初配当への道筋

2017年12月期に12億円だった売上高は、2020年12月期に16億円、2021年12月期に25億円、2023年12月期に40億円、2025年12月期には74億円へと急成長した。特に2023年以降はBRO-ROOMとBRO-WALLが牽引役となり、受注件数が大幅に増加。営業利益も2024年12月期の7.4億円から2025年12月期9.8億円へ伸びた。2026年12月期には売上高100億円を計画し、創業以来初となる配当(配当性向20%基準)の実施を発表。また、本社を大阪から東京へ移転する計画を公表し、次の成長ステージへの準備を進めている。

年表1件を開く

2000年代

  • 2000年12月M&A通信機器の販売を目的に大阪市北区に有限会社ブロードエンタープライズ設立 株式会社ブロードインターナショナル(子会社)設立 株式会社に組織変更、本社移転 西日本電信電話株式会社(現 NTT西日本株式会社)の光ファイバー回線「Bフレッツ」の販売を主業とする 有限会社ファイバーリンクジャパン(子会社)設立 マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」販売開始 資本金を3,000万円に増資 電気通信事業者届出(E47-2644号)関東地方の営業拡大のため東京都港区に東京支店を開設 取締役会設置会社、監査役設置会社に移行 株式会社ブロードインターナショナルを清算結了・閉鎖 関西・九州地方の営業拡大のため京都府京都市下京区、福岡県福岡市中央区、兵庫県神戸市中央区にそれぞれ京都支店、福岡支店、神戸支店を開設 資本金を5,000万円に増資 有限会社ファイバーリンクジャパンをシャインストール株式会社に商号変更 資本金を9,000万円に増資 プライバシーマーク認証取得(登録番号:20001355(06))神戸支店を大阪本社に統合 シャインストール株式会社を清算結了 シャインストール株式会社を閉鎖 東

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    不動産トータルソリューションの提供

    内外装リフォーム・修繕、インフラ提供、セキュリティ設備など、不動産領域の社会課題に対する解決策を提供し、事業を継続的に発展させる。

  2. 02

    フロー粗利の重視と開示

    客観的指標としてフロー売上総利益(粗利)を重視し、受注した四半期分と工事未完了のフロー粗利額合計を2026年4月より3ヶ月毎に開示する。

  3. 03

    既存物件の価値向上と空き家対策

    リノベーション・修繕を中核施策として、バリアフリー化や省エネ改修などで付加価値を創出し、空き家や稼働率低下の課題を解決する。

  4. 04

    初期費用ゼロのファイナンス活用

    強みである初期導入費用ゼロ円のファイナンススキーム「BRO-ZERO」を活用し、戸建て、分譲、ビル等の幅広い市場への展開を加速する。

  5. 05

    内部管理体制の強化

    事業規模の拡大に伴い、人的補充を行い、コンプライアンスの徹底、内部統制の強化、コーポレート・ガバナンス機能の充実を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で127人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は547万円で、4期前と比べて+16.5%平均年齢は29.7歳、平均勤続年数は4.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月46927.93.0105
2022年12月43328.53.9136
2023年12月39227.83.6127
2024年12月44928.53.3142493
2025年12月54729.74.0127787

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.2%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社・西日本第一支社 — 大阪市北区297百万円
東日本第一支社・東日本第二支社 — 東京都中央区9百万円
西日本第二支社 — 福岡市博多区7百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は74億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+57.4%、利益が+42.9%。

売上高
+57.4%
74億円
営業利益
+42.9%
10億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
13.5%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高126億円74億円
営業利益10億円
純利益4億円
1株あたり配当¥21.16¥21.16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は57億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+90.0%、営業利益は+175.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q700.01
2023年2Q10110.01
2023年3Q9111.10
2023年4Q141
2024年1Q10220.00
2024年2Q1119.11
2024年4Q26415.42
2025年2Q30413.33
2025年4Q44613.61
2026年2Q571119.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は12億円から74億円へ6.2倍に増えた。直近期の営業利益率は13.5%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月1211
2018年12月1211
2019年12月1421
2020年12月1621
2021年12月2553
2022年12月3011
2023年12月4043
2024年12月477614.93
2025年12月7410813.54

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高74億円のうち、営業利益として残るのは10億円13.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の5.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.5%44億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.0%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.5%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
40.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.1pt
13.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.2pt
5.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+16.3pt
29.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが−25億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−26億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は9億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月2−2304
2020年12月−1−35−46
2021年12月−4−217−616
2022年12月−6−21−810
2023年12月−608−611
2024年12月−11011−1110
2025年12月−25−126−269

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は108億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は15.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月71614.4
2018年12月92722.6
2019年12月1431122.8
2020年12月2051522.2
2021年12月45212447.6
2022年12月565519.1
2023年12月7396411.8
2024年12月80126715.2
2025年12月108169115.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
91億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
37
/ 100
安定性自己資本比率10 / 40
収益力営業利益率27 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中15位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中590位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
29.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
13.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
15.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
57.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,404で、1年前と比べて+61.4%過去52週の値幅のなかでは77%の位置にある。

¥1,404-0.8%1ヶ月-3.2%1年+61.4%時価総額86億円
過去52週の値幅
安値¥852高値¥1,570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.2倍
PBR3.96倍
配当利回り1.51%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で7.73%上昇し、8月19日は5.1%高の1422円。終値は25日線(1369円)を約3.9%上回り、75日線(1284円)からも乖離。52週高値1570円からは9.4%下落、52週安値833円からは71%上昇。7月31日に1422円まで上昇後、8月上旬に調整も、直近で再び高値圏。出来高は8月12日に127,800株と急増、個人の参加増加。週足では上昇トレンド継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは21.32倍で業界平均の30.09倍を大幅に下回り、割安感が強い。PBRは4.78倍と平均の3.53倍を上回るが、ROE29.4%の高収益性を考慮すると、資本効率の良さが評価される。配当利回り2.93%は平均3.38%を下回るが、収益は増加傾向で成長性が高い。バリュエーションは割安圏と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.2倍47.9倍
PBR3.96倍2.96倍
ROE29.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、売上高成長の持続性と収益性の維持、業界内での差別化が争点。強気派は、大幅な増収と営業利益率の高さ、成長を評価。弱気派は、情報サービスの競争激化による収益性低下リスク、詳細なビジネスモデルが見えず評価しづらい点を懸念。ただし、市場は52%上昇と期待が先行。

プラスに働く材料7
  • 大幅な増収

    売上高が前年比で大きく伸び、成長が加速。

  • 高い収益性

    営業利益率13%超と、情報サービス業として高い水準。

  • 株主還元

    配当利回り2.93%と配当を実施し、還元姿勢あり。

  • 売上高が47億円から74億円へ急拡大通年影響

    売上高は前期比57%増の74億円、大幅増収を達成

  • 営業利益10億円と前期比43%増通年影響

    営業利益は7億円から10億円に増加、増益基調が継続

  • 配当利回り2.93%の株主還元継続影響

    株価1442円に対する配当利回り2.93%が株価を支える

  • ROE29.4%の高水準継続影響

    ROE29.4%は収益性の高さを示し、成長期待を支える

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    情報サービス業は競合が多く、差別化が難しく価格競争に直面。

  • 情報開示の乏しさ

    事業内容や戦略が不明瞭で、投資判断がしづらい。

  • 業績変動リスク

    受注型ビジネスならば、需要変動で業績が悪化する可能性。

  • PER21.32倍と割高水準継続影響

    実績PER21.32倍に対し予想PER非開示、割高感が警戒

  • 営業利益率が14.89%から13.51%へ低下通年影響

    売上高は増えたが営業利益率は1.38pt低下、コスト増

  • 急増収後の反動減リスク2026年下期影響

    前期57%増収の高水準から成長鈍化する可能性

  • 外国人保有1.18%と低流動性継続影響

    外国人保有比率1.18%と低く、売買が細り需給変動

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長の持続性を確認するため。
営業利益率
収益性の維持と競争環境の影響を測る。
受注残高
将来の売上高を占う重要な先行指標。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,191人。区分でいちばん多いのは事業法人55.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.0%を占め、残る44.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人58.458.657.359.355.9
個人・その他32.434.838.236.241.1
証券会社4.71.91.00.61.7
外国法人2.53.22.02.21.2
金融機関2.01.51.41.70.1
外国人個人0.00.10.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中西 良祐(注)271.31
02吉岡 裕之1.40
03楽天証券株式会社(共有口)0.83
04株式会社グローバル0.72
05中西 美津代0.52
06柏木 挙志0.47
07神藤 真沙志0.42
08上田 大介0.41
09山本 和生0.41
10ブロードエンタープライズ従業員持株会0.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-09-02
    中西 良祐
    新規の大量保有報告
    68.58%
    -3.20pt
  • 2026-07-30
    中西 良祐
    新規の大量保有報告
    71.78%
  • 2026-07-29
    中西 良祐
    新規の大量保有報告
    71.78%
    -1.24pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−100%、1株純資産は9期で−100%。直近期のROEは29.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月82,32981,007193.1
2018年12月102,805170,24881.8
2019年12月246744.3
2020年12月289535.1
2021年12月7236626.912.9
2022年12月138816.446.5
2023年12月5614247.813.8
2024年12月5719733.514.4
2025年12月6826529.415.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/12期の役員報酬は総額171百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中西良祐代表取締役社長514,382,000
中西美津代取締役副社長5432,000
上田大介専務取締役4625,200
金子俊二常務取締役5415,200
山口哲央常務取締役4815,200
畑江一生常務取締役 経営企画室長4815,200
山本和生取締役 提携推進室長4825,200
渡邊宗義取締役 経理部長4711,000
井上北斗取締役468,800
木村俊雄取締役80
占部裕二常勤監査役736,000
長井完文監査役544,800
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
村島雅弘監査役574,800

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)81391615519
社外取締役412123
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,312字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)当社の事業の特徴 当社は、不動産オーナー、不動産管理会社、ハウスメーカー等が建築・管理する戸建て・集合住宅を対象に、物件の付加価値を高め、入居率を向上させる設備・サービスを提供しております。また、当社の最たる強みとして、債権流動化の仕組みを活用した初期導入費用ゼロ円のファイナンススキーム「BRO-ZERO」を、提供サービスに適用することで、不動産オーナーの経済的負担を軽減しております。 賃貸アパート・マンションをはじめ、分譲マンション・戸建て・ビル・宿泊施設をターゲットに、増え続ける空室・空き家の利活用を促進させるべく、付加価値向上サービスと独自のファイナンススキームで不動産運用の新たな選択肢を提案し、地方創生・活性化に貢献しております。 また、当社は現状ではインターネットサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (2)具体的な製品・商品又はサービスの特徴 ① 「B-CUBIC」 「B-CUBIC」は、マンションの全居室に対してインターネット環境を一斉に導入する「全戸一括型」のインターネットサービスです。大手通信事業者の入居者向けインターネットサービスは、利用を希望する入居者からの個別の申し込みと導入工事が必要であり、各入居者には初期工事費用や月額利用料の負担が発生しますが、「B-CUBIC」は、不動産オーナーが全戸一括で契約することで、入居者からの申し込みは不要、かつ無料でインターネット利用が可能となります。 入居者へのアフターフォローとして「接続ガイド」の配布や、インターネットに関する問い合わせ窓口としてコールセンターを自社で運営しておりますので、インターネットの通信障害等による現地対応(出張サービス)・機器の故障によるメンテナンスサポートも迅速な対応が可能です。また導入いただいたお客様へ入居促進活動のサポートとしてのぼり・看板の無償提供も行っております。 また、「B-CUBIC」は、インターネット設備の提供を軸に、IoT(Internet of Things)商材である顔認証付きIoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」やスマートカメラ、スマートホーム等の商品やサービスを組み合わせ、スマートフォン・タブレット・PCでの遠隔監視が可能となっております。 ② 「BRO-LOCK」 「BRO-LOCK」は、マンションのエントランスをオートロック化するための顔認証付きIoTインターフォンシステムです。当システムは、インターネット回線を利用することで、取り付けにあたり住戸内までの配線工事が不要であり、かつ「B-CUBIC」のインターネット回線と共用できるため、インターネット利用料を重複して支払う必要がなく、不動産オーナーのコスト負担が軽減されます。 集合玄関機は「顔認証」「ICカード認証」「QRコード認証」「時限式暗証番号認証」など様々な方法で解錠が可能です。また、室内モニターからの通話・解錠だけでなく、専用のアプリを利用することで、入居者が所有するスマートフォンで外出先から来訪者と応答でき、訪問履歴の確認、不在時の訪問者の画像確認など様々な機能を持たせることが可能となります。また、クラウドサービス(注)を利用することにより、不動産管理会社における業務効率化ツールとしての利用も可能となっております。具体的には入居者へのメッセージ通知機能による掲示物の削減、時限式の暗証番号・QRコードの発行機能により対面での鍵の受け渡し作業を不要にするなどが挙げられます。 入居者へのアフターフォローとして、インターフォンに関しての問い合わせ窓口としてコールセンターを自社で運営しておりますので、機器の不具合や故障による対応も迅速に行っております。 (注)具体的なサービスとして、1:カードキー管理、2:スマホ管理、3:入居ステータス管理、4:入室履歴管理、5:メッセージ送信、6:機器動作ステータス確認などが挙げられます。 ③ 「BRO-ROOM」 「BRO-ROOM」は、空室に悩む不動産オーナー向けに、1戸単位で空室対策を行うサービスです。通常であれば空室のリフォーム・リノベーションは多額の投資が初期段階で必要となり、分割での支払いにするとしても銀行借入やローン、リースに頼らざるを得ません。「BRO-ROOM」では当社独自のファイナンススキーム「BRO-ZERO」のメリットを最大限活かし、初期投資は当社が立て替え、不動産オーナーは毎月のお支払いのみで、リスクを最小限に抑えて空室対策が可能となります。 リノベーションはお部屋の構造や設備など課題点を徹底的にお調べし、最適な工事を施すことで、適正な募集家賃を実現します。さらに、サブリース会社とのパッケージプランを利用することで、サブリース料金からBRO-ROOM料金を差し引き、不動産オーナーの手出しをゼロ円にし、導入後すぐに収入が確定します。 ④ 「BRO-WALL」 「BRO-WALL」は賃貸・分譲・ビル・戸建て等不動産の修繕に関わる建築工事を初期導入費用ゼロ円のファイナンススキーム「BRO-ZERO」で実現するサービスです。不動産オーナーは、老朽化した建物を修繕することで、入居者等利用する方にとって魅力的な物件へとバリューアップが可能になります。当社は元請けとなり、不動産オーナーより外壁塗装・屋上防水・外構エクステリア等、建物の修繕工事をご発注いただきます。工事内容によって、工務店や塗装業者等、下請け業者に工事を依頼します [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,204字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等について、主に以下の項目を認識しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「[CS=Customer Satisfaction(顧客満足)]私たちは、お客様の笑顔をトコトン追求します。[ES=Employee Satisfaction(社員満足)]私たちは、社員の笑顔をトコトン追求します。[SC=Social Contribution(社会貢献)]私たちは、優しさと思いやりを持ち、地域・社会に貢献します。」の経営理念のもとに事業を行っております。 (2)経営戦略及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、内外装のリフォーム・修繕工事や、インターネット需要に対するインフラ提供、マンションのセキュリティ・防犯面を強化させる設備など、不動産領域における社会課題に対する解決策を提供し、社会に貢献するための事業を行い、事業を継続的に発展させてまいります。そのためには、収益力を高めるとともに、財務の安定化を図ることが重要だと認識しております。 なお、客観的な指標として、フロー売上総利益(粗利)を重要としております。フロー粗利を達成することで、売上高も達成する計画となっており、営業人員の目標もフロー粗利が目標となっております。そのため、業績予想の参考指標として、受注した四半期分のフロー粗利額と工事未完了(受注残)のフロー粗利額合計を2026年4月より3ヶ月毎(月下旬)に開示いたします。 当該指標に加え、営業利益及び経常利益を当社の収益性及び成長性を測る重要指標とし、各指標を継続的に拡大させることを目指しております。 (3)経営環境 当社を取り巻く業界におきましては、都市部での再開発や海外資本の流入により新築価格が上昇する一方で、中低価格帯における空室リスクが課題となっております。地方ではリモートワークの定着やインフラ整備の進展により郊外需要が堅調に推移しております。若年層の流入が見られるエリアではリノベーション需要が高まり、高齢化が進む地域ではバリアフリー化や医療連携型の用途転換ニーズが顕在化しています。省エネ義務化に伴う改修需要は増加しているものの、補助金制度や施工体制の地域差が存在します。約900万戸超の空き家問題は引き続き重要な社会課題であるものの、短期賃貸や高付加価値リノベーション、福祉用途への転用といった活用機会も拡大しております。インバウンド需要は高水準を維持しており、地方の宿泊需要が増加しましたが、繁忙期の運営負荷や規制対応、労務確保が運営上の課題となっております。民泊・宿泊領域では、管理体制の強化やAI等のデジタル技術導入が一層重要になっています。 このような環境の下、当社は事業用不動産を利用者にとって魅力的な物件とすることで入居率および賃料の改善を図り、最大の強みである債権流動化を活用した初期導入費用ゼロ円プランを中核に、各事業で新規顧客・販売代理店の獲得、管理会社や既存顧客との連携強化を推進し、不動産オーナー様のキャッシュ・フロー最大化に貢献してまいりました。また、賃貸マンションのみならず戸建て住宅やビル・テナント、シェアハウス、民泊などの宿泊施設、福祉施設や分譲住宅に対しても初期導入費用ゼロ円プランと既存商材を組み合わせた提案を拡大し、着実に案件獲得を進めております。 今後もこれらの市場環境と当社の事業経験を最大限に活用して中期的な事業成長と企業価値の向上を実現してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後も空き家問題は重要な社会課題として続くと見込まれ、既存不動産の価値向上へのニーズは一段と高まっております。特に、居住・賃貸の競争力を左右する内装・外装のリノベーション・修繕への関心が強まり、省エネ・バリアフリー化やサステナブルな設計を組み合わせた付加価値創出が重要性を増しています。当社は、内装・外装のリノベーション・修繕を中核施策として優先的に取り組むことで、空き家や稼働率低下といった不動産オーナー様の課題を解決してまいります。具体的には、「BRO-ROOM」「BRO-WALL」を通じたリノベーション及び大規模修繕・改修案件の拡大に注力するとともに、「B-CUBIC」「BRO-LOCK」によるインフラ整備・IoT連携を組み合わせることで、入居率・賃料改善につながるトータルソリューションを提供してまいります。また、当社の強みである初期導入費用ゼロ円のファイナンススキーム「BRO-ZERO」を積極的に活用し、導入障壁を低くすることで戸建・分譲・ビル等の幅広い市場への展開を加速します。 なお、当社は成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。当社が効率的に拡大できる体制の確立に向けて、コンプライアンスの徹底及び内部統制の強化を重要な課題として認識しております。これまでも体制整備を進めてまいりましたが、今後も事業規模の拡大に伴って人的補充を行い、コンプライアンス体制の強化、コーポレート・ガバナンス機能の充実などを行っていく方針であります。
事業等のリスク5,325字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、以下のようなものがあります。このなかには、当社として必ずしもリスク要因とは考えていない事項についても、投資家に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅したものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① 不動産市況の影響について 当社の営むインターネットサービス事業は、主にマンションオーナーや管理会社向けにサービスを提供しているため、景気動向、金利動向、地価動向等によって、不動産業界の景況感が大幅に悪化した場合には、サービス提供の新規契約が減少し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報通信技術の革新 情報通信技術の革新は活発に行われており、その速度は速く、今後、業界の標準技術も継続的に高度化していくことが予想されます。予想を超える急激な情報通信技術の進歩が生じ、当社サービスが競合他社の提供するサービスと比較して陳腐化することにより、当社の競争力が低下した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 通信データ量の急激な増加に関するリスク 近年、スマートフォンの普及やデータ量の多いコンテンツ等の増加、またテレワークの拡大により、使用されるインターネット通信量は急激に増大しております。今後、想定を上回る通信量の急増が生じた場合には、通信回線整備が需要に追いつかずにサービス品質の低下が生じ、品質を担保するための新規通信回線確保に伴う原価率の上昇等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 他社との競合等の影響について 当社が展開するインターネットサービス事業が参入している市場には、多数の競合他社が存在しております。当社は、提供エリア数、サービス提供価格、初期導入費用を求めないプラン、付加価値サービス等の差別化を図っており、今後も更なるサービスの向上を図ってまいります。しかしながら、新規参入者の増加や競合他社の動向によっては競争が更に激化し、収益力が低下した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害等に関するリスク 地震、台風等の大規模な自然災害が発生した場合に備えて、防災対策や防災マニュアルの整備、データサーバのクラウド化等の対策を行っております。しかし、想定を上回る規模で自然災害が発生した場合、当社設備の損壊や電力供給の制限等、事業継続に支障をきたし、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に関するリスク ① 特定事業への依存について 当社は、現在収益の多くをインターネットサービス事業から獲得しております。またマンション向け高速インターネット「B-CUBIC」の提供と併せてIoT(Internet of Things)商材である顔認証付きIoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」、宅内IoTリノベーション「BRO-ROOM」、外壁塗装・大規模修繕「BRO-WALL」、スマートカメラやスマートロックといった周辺設備も同時提供し、現状に留まらず、サービスの幅の拡大に努めておりますが、「B-CUBIC」を取り巻く事業環境の変化等により当該事業が縮小し、その変化への対応が適切でなく、新しい事業も想定通りに成長しなかった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 外注先の確保について 当社は、通信設備設置工事を外部業者に発注しております。外注先は、技術力、地域、評判及び反社会的勢力該当の有無などを調査して選定しております。今後、営業地域の拡大や受注件数の増加により外注先を適時に確保できなかった場合、又は外部業者の事業の継続が困難な状況が発生した場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 事業における通信機器の仕入について 当社は、サービスの提供に必要な機器を他社から購入しております。機器の購入先は機器の種類ごとに購入単価などを勘案して決定しておりますが、特定の会社への依存度が高い機器の購入について、購入先からの納入時期の遅延や購入先の長期休業等により、サービスの提供に必要な機器を適時に購入できない場合には、新規受注の獲得や既存顧客への継続的なサービス提供に支障をきたし、契約の解約等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 有利子負債への依存度について 当社の主たる事業であるインターネットサービス事業は、契約期間にわたり継続的に収益を計上するビジネスであり、収益の計上に先行して通信設備投資が必要となります。現状の事業拡大局面においては、通信設備投資額は増加傾向にあり、資金面では手元資金に加えて金融機関からの借入金によって調達しております。当社では、財政状態の健全性を維持するため売上債権の流動化により早期に回収して自己資金による投資を行っておりますが、売上債権の流動化に失敗した場合又は金利が上昇した場合には、支払利息が増加し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コミットメントライン契約について 当社は安定的な資金調達を図るため、金融機関との間でコミットメントライン契約を締結しており、契約には一定の財務制限条項が付されております。当社の財政状態は、財務制限条項に照らして問題のない水準にあり、随時モニタリングを行い資金調達リスクの低減を図っておりますが、当社がこれらに抵触した場合、期限の利益を喪失し、一括返済を求められる等、資金調達リスクが当社の経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 提携・協力関係について 当社では、事業の競争力を強化するために、不動産販売・管理会社、その他協力企業等のビジネスパートナーと様々な提携・協力を行っており、それらを通じて販売・サービス体制の整備・拡充等の事業展開を図っております。現時点においてビジネスパートナーとの関係は良好でありますが、期待する効果が得られない場合や何らかの事情により提携・協力関係が解消された場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)経営管理体制に関するリスク ① 内部管理体制について 当社は、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、コンプライアンスや財務報告に係る内部統制の整備を含む内部管理体制の一層の充実を図ることが必要であると認識しております。当社では、社内研修によりコンプライアンス意識の向上や内部監査室による内部監査の実施等により、適切な内部管理体制を維持、構築しており、コーポレート・ガバナンス体制の強化等、内部管理体制のより一層の充実に取り組んでおります。しかしながら、事業の急速な拡大等により、それに応じた内部管理体制の構築に遅れが生じる場合には、適切な事業運営が困難となり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定の人物への依存について 当社代表取締役社長の中西良祐は当社の創業者であり、設立以来、経営戦略の策定、新規事業の開発等において重要な役割を果たしております。当社は、人材の育成や経営体制の強化を図り、中西良祐に過度に依存しない経営体制の構築に努めておりますが、何らかの理由により、業務執行できなくなった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材の確保及び育成について 当社は、優秀な人材の採用及び継続的な人材育成の方針により、優秀な人材の確保に努めているとともに、経営理念である「私たちは、社員の笑顔をトコトン追求します。」に基づいた社員が働きやすい職場環境づくりによる人員の定着を推進する他、人材の流動性の高い業界において、一定の人材の流出に備えた採用活動を行っております。しかしながら、上記方針に基づく採用計画や人材育成が計画どおりに進まない、又は社内の優秀な人材が想定を超えて流出した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制に関するリスク ① 事業上の法的規制について 当社の事業におきましては、「電気通信事業法」、「建設業法」等の法的規制を受けております。当社は、電気通信事業者として総務省に届出を行っており、電気通信事業法及び関連する省令等を遵守しております。また、建設業法につきまして、当社は特定建設業許可を受けており、当該許可の諸条件や法令等の遵守に努めております。当事業年度末現在において、これらの法律及び省令による規制の強化や規制の変更等、事業継続に重要な影響を及ぼすものはないものと認識しておりますが、今後、これらの法律及び省令が大きく変更された場合や当社の事業展開を阻害する規制がなされた場合には、当社の事業活動の制限や法的規制の遵守のための費用の増大等につながり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報保護について 当社は電気通信事業者であり、ユーザーの住所、氏名、電話番号等の個人を特定できる情報を取得しております。このため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務が課せられております。当社では、これらの情報の重要性に鑑み、個人情報保護に関する各種規程を定め、2007年9月プライバシーマークの認証取得をし、当社による個人情報管理の社内研修も実施しております。 当事業年度末現在、情報管理に関する重大な事故やトラブルの発生は認識しておりません。しかしながら、外部からの不正アクセスや、当社の関係者や業務提携先等の故意又は過失による漏洩、改ざん、不正使用等の不測の事態により、個人情報が外部に流出した場合には、適切な対応を行うための費用の発生や、当社に対する損害賠償の請求や社会的信用の低下等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産保護について 当社は、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分な注意を払い対応を行っておりますが、当社の事業分野において、既に当社の認識していない知的財産権が成立している可能性、又は契約条件の解釈の齟齬により、当社が第三者の知的財産権を侵害したことによる損害賠償や差止の請求で金銭の支払い要求等を受けることにより、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他のリスク ① 新株予約権の行使による株式の希薄化について 当社では、長期的な企業価値の向上のため取締役、監査役、従業員及び社外協力者に対しインセンティブとして新株予約権を付与しております。当事業年度末現在のストック・オプションによる潜在株式数は553,600株であり、発行済株式総数6,145,000株の9.01%に相当しております。これら新株予約権が行使された場合、発行済株式総数が増加し、既存株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ② 配当政策について 当社は、成長途上であるため、更なる企業価値の向上をめざして財務体質の強化と事業拡大のための投資を優先して配当は実施しておりません。内部留保を充実させ、事業効率化と事業拡大のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。今後、企業価値の最大化のため、当面の間は内部留保の充実を図る方針でありますが、将来的には、将来の財務体質の強化と事業拡大のために必要な内部留保を確保しつつ、各事業年度の経営成績や事業環境を勘案して、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針です。具体的な配当の時期は、税引後利益5億円を達成する時期を目途として、配当性向20%を基準に継続的な株主還元を実施することを考えております。 ③ 大株主について 当社の代表取締役社長である中西良祐は、当社の大株主であり、当事業年度末現在において自身が発行済株式総数の16.96%を保有するとともに、その同族関係者及び同族関係者の資産管理会社の所有株式数を含めると発行済株式総数の71.83%を所有しております。 同人は安定株主として一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。 当社といたしましては、同人及びその同族関係者は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同人及びその同族関係者の株式の多くが減少した場合等には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,236字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当事業年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)の我が国経済におきましては、緩やかな回復基調が続く一方で、米国との関税摩擦が継続的に意識され、対米輸出の伸び悩みや企業の設備投資の慎重姿勢が一定の影を落としております。夏以降は世界的な景気減速懸念やエネルギー価格の変動により物価動向が不安定化し、実質賃金の伸び悩みから個人消費の回復は限定的となりました。雇用は人手不足を背景に底堅く推移し、一部で賃上げの動きが見られるものの、景況感の不透明さは依然として解消されておらず、先行きには注意が必要な状況が続いております。 当社を取り巻く業界におきましては、都市部での再開発や海外資本の流入により新築価格が上昇する一方で、中低価格帯における空室リスクが課題となっております。地方ではリモートワークの定着やインフラ整備の進展により郊外需要が堅調に推移しております。若年層の流入が見られるエリアではリノベーション需要が高まり、高齢化が進む地域ではバリアフリー化や医療連携型の用途転換ニーズが顕在化しています。省エネ義務化に伴う改修需要は増加しているものの、補助金制度や施工体制の地域差が存在します。 約900万戸超の空き家問題は引き続き重要な社会課題であるものの、短期賃貸や高付加価値リノベーション、福祉用途への転用といった活用機会も拡大しております。インバウンド需要はワクチン後の回復基調を受けて高水準を維持しており、地方の宿泊需要が増加しましたが、繁忙期の運営負荷や規制対応、労務確保が運営上の課題となっております。民泊・宿泊領域では、管理体制の強化やAI等のデジタル技術導入が一層重要になっています。 このような環境の下、当社は事業用不動産を利用者にとって魅力的な物件とすることで入居率および賃料の改善を図り、最大の強みである債権流動化を活用した初期導入費用ゼロ円プランを中核に、各事業で新規顧客・販売代理店の獲得、管理会社や既存顧客との連携強化を推進し、不動産オーナー様のキャッシュ・フロー最大化に貢献してまいりました。また、賃貸マンションのみならず戸建て住宅やビル・テナント、シェアハウス、民泊などの宿泊施設、福祉施設や分譲住宅に対しても初期導入費用ゼロ円プランと既存商材を組み合わせた提案を拡大し、着実に案件獲得を進めております。 マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」におきましては、新規顧客・パートナー企業の獲得及び連携強化を推進した結果、受注件数は順調に推移しております。 IoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」におきましては、「BRO-ROOM」「BRO-WALL」事業へ注力したため新規対応を限定的に行いご要望があった場合のみ対応したことにより、売上高は前年比で減少となりましたが、事前に想定していた通りの推移となっております。 内装リノベーション「BRO-ROOM」におきましては、販売代理店の獲得と強化、民泊施設転用案件の獲得を主眼に置き、リフォーム会社や民泊運営代行会社との連携を強め、案件数の増加と受注単価向上に注力してまいりました。その結果、前年同期を大幅に上回る受注を獲得し、持続的な売上成長を続けております。 外壁塗装・大規模修繕工事「BRO-WALL」におきましては、既存の管理会社との連携を強め、拡販に注力した結果、前年同期を大幅に上回る受注を獲得し、主力事業の一つへと変遷を遂げております。 以上の結果、当事業年度における売上高は7,413,568千円(前事業年度比57.8%増)、営業利益は977,807千円(前事業年度比32.4%増)、経常利益は770,299千円(前事業年度比36.6%増)、当期純利益は416,997千円(前事業年度比20.5%増)となり、売上高においては過去最高値を更新することができました。 なお、当社はインターネットサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしておりませ ん。 ② 今後の見通し 今後も空き家問題は重要な社会課題として続くと見込まれ、既存不動産の価値向上へのニーズは一段と高まっております。特に、居住・賃貸の競争力を左右する外装・内装の修繕・リノベーションへの関心が強まり、省エネ・バリアフリー化やサステナブルな設計を組み合わせた付加価値創出が重要性を増しています。 当社は、外装・内装の修繕とリノベーションを中核施策として優先的に取り組むことで、空き家や稼働率低下といった不動産オーナー様の課題を解決してまいります。具体的には、「BRO-WALL」「BRO-ROOM」を通じた大規模修繕・改修およびリノベーション案件の拡大に注力するとともに、「B-CUBIC」「BRO-LOCK」によるインフラ整備・IoT連携を組み合わせることで、入居率・賃料改善につながるトータルソリューションを提供してまいります。また、当社の強みである初期導入費用ゼロ円のファイナンススキーム「BRO-ZERO」を積極的に活用し、導入障壁を低くすることで戸建・分譲・ビル等の幅広い市場への展開を加速します。加えて、不動産経営の収支改善に資するAIをはじめとする分析・自動化ツールの開発を推進し、修繕・リノベ実行後の効果測定や運用最適化を支援してまいります。 これらの取り組みにより、当社は短中期での案件獲得と収益性向上を図るとともに、中長期的には事業規模の拡大と企業価値の向上を実現してまいります。 当事業年度末時点で入手可能な情報や予測等に基づき、業績予想を算定いたしました。 (単位:百万円) 2025年12月期実績   2026年12月期予想   増減率(%) 売上高   7,413   10,000   34.9% 営業利益   977   1,700   73.9% 経常利益   770   1,100   42.8% 当期純利益   416   650   55.9% 以上の背景より、2026年12月期の業績予想は、売上高10,000百万円(前事業年度比34.9%増)、営業利益1,700百万円(前事業年度比73.9%増)、経常利益1,100百万円(前事業年度比42.8%増)、当期純利益650百万円(前事業年度比55.9%増)を見込んでおります。 当社は、成長途上であることを踏まえ、更なる企業価値の向上をめざして財務体質の強化と事業拡大のための投資を優先し、これまで配当は実施しておりませんでした。 一方で、当社は従前より「税引後利益5億円を達成する時期を目途として、配当性向20%を基準に継続的な株主還元を実施する」旨を掲げてまいりました。 今般、2026年12月期において税引後利益が5億円を超える見込みとなりましたことから、当該方針に基づき、将来の成長投資に必要な内部留保を確保しつつも株主還元との両立が可能であると判断し、2026年12月期より創業以来初めてとなる配当(期末配当)を実施する予定といたしました。詳細については2026年2月9日に公表いたしました「2026年12月期配当予想(初配)に関するお知らせ(2027年3月支払予定)」をご覧ください。 なお、上記の業績予想は当事業年度末時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。 ③ 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は10,768,982千円となり、前事業年度末に比べ2,818,225千円増加いたしました。流動資産は、前事業年度末に比べ3,030,318千円増加し、9,890,955千円となりました。これは主に商品が179,922千円、前払費用が151,879千円それぞれ減少、貸倒引当金が306,472千円増加したものの、売掛金が3,124,439千円、未収入金が327,606千円それぞれ増加したことなどによるものであります。固定資産は、前事業年度末に比べ212,093千円減少し、878,026千円となりました。これは主に建設仮勘定を103,369千円計上したものの、繰延税金資産が261,659千円、工具、器具及び備品が59,815千円それぞれ減少したことなどによるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は9,141,620千円となり、前事業年度末に比べ2,398,442千円増加いたしました。流動負債は、前事業年度末に比べ2,305,008千円増加し、7,695,955千円となりました。これは主に前受金が600,107千円減少したものの、短期借入金が2,181,168千円、買掛金が328,173千円、1年内返済予定の長期借入金が250,649千円、未払法人税等が89,306千円それぞれ増加したことなどによるものであります。固定負債は、前事業年度末に比べ93,434千円増加し、1,445,665千円となりました。これは主に長期借入金が169,930千円増加したことなどによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は1,627,361千円となり、前事業年度末に比べ419,782千円増加いたしました。これは当期純利益を計上したことにより利益剰余金が416,997千円増加したことなどによるものであります。 ④ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末と比べ71,110千円減少し、931,820千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動による資金は、2,524,964千円の支出(前事業年度は1,096,803千円の支出)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上770,299千円(前事業年度は564,001千円の計上)、仕入債務の増加額328,173千円(前事業年度は48,304千円の増加)などの収入がありましたものの、売上債権の増加額3,132,698千円(前事業年度は1,183,574千円の増加)、前受金の減少額600,107千円(前事業年度は833,777千円の減少)などがあったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動による資金は、130,927千円の支出(前事業年度は26,691千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出106,636千円(前事業年度は3,063千円の支出)、長期前払費用の支払いによる支出15,061千円(前事業年度は15,570千円の支出)などがあったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動による資金は、2,584,781千円の収入(前事業年度は1,051,758千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出729,421千円(前事業年度は739,595千円の支出)などがありましたものの、短期借入金の純増加額2,181,168千円(前事業年度は908,952千円の増加)、長期借入れによる収入1,150,000千円(前事業年度は900,000千円の収入)などがあったことによるものであります。 ⑤ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、インターネットサービス事業を行っており、提供するサービスの性質上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社は、インターネットサービス事業を行っており、提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) インターネットサービス事業   7,413,568   57.8 合計   7,413,568   57.8 1.当社のセグメントは、インターネットサービス事業の単一セグメントであります。 2.当事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たっては、当事業年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要とされております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、当社の財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載の通りであります。 ② 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の経営成績等につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況、③財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 当事業年度のキャッシュ・フロー分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ④キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社における資金需要は、主として運転資金とインターネットサービス事業における設備投資であります。運転資金需要のうち主なものは売上原価であるインターネットサービス事業の外注費及び回線原価や販売費及び一般管理費である広告宣伝費や人件費であります。これらに加えインターネットサービス事業における設備投資につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入金による調達資金により充当することとしております。 自己資金及び上記の資金調達を併用することにより、当社の事業を継続していくうえで十分な手元流動性を確保するとともに、必要とされる運転資金及び設備投資資金を調達することは可能であると判断しております。 また、資金の流動性については、当事業年度末現在、現金及び預金が969,854千円あり、事業運営上、必要な資金は確保されていますが、より一層、十分な流動性を維持していく考えであります。

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出典

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