概要
カウリスは2015年12月設立、2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場した情報・通信業の企業である。東京都千代田区に本社を置き、従業員数は53名。法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を主力とし、金融機関を中心にマネー・ローンダリング対策やサイバーセキュリティ対策を提供する。2025年12月期の売上高は14億円、営業利益4億円、当期純利益3億円。
主力サービス「Fraud Alert」の三つの検知機能
カウリスの主力サービス「Fraud Alert」は、ログイン検知、入出金検知、新規口座開設検知の三つのサブサービスで構成される。ログイン検知サービスは、エンドユーザーのアクセス環境から250以上のパラメータ(IPアドレス、端末情報、OS、ログイン場所、時間、アクセス履歴、ページ内遷移など)を取得し、独自のアルゴリズムで「本人らしさ」をリアルタイムに判定する。入出金検知サービスは、振込ルールや各種パラメータを組み合わせて不正な入出金をモニタリングし、危険度が高い場合は振込中止や追加認証を即座に実行する。新規口座開設検知サービスは、不正アクセス検知技術に加え、電力会社が保有する電力設備情報を活用し、なりすましのリスクを高精度で検知する。これらのサービスは、主に国内の金融機関、クレジットカード事業者、暗号資産業者、通信・ガス等のインフラ事業者に提供されている。
サブスクリプション型の収益構造と重要指標
カウリスのビジネスモデルは、利用者のインプレッション数またはユニークユーザー数に基づく従量課金型のサブスクリプションである。経営上の重要指標として、月次経常収益(MRR)、契約社数、1社あたり平均単価(ARPU)、契約残高を掲げる。2025年12月期末時点のMRRは119,942千円(前年同期比13.6%増)、ARRは1,439,312千円(同13.6%増)、契約社数は48社(同2.1%増)、ARPUは2,498千円(同11.2%増)、契約残高は585,177千円(同11.9%減)であった。直近12ヶ月の平均月次契約解約率(グロスレベニューチャーンレート)は0.6%と低水準を維持している。売上高は2025年12月期に1,400,716千円(前期比14.3%増)に達し、営業利益408,097千円、当期純利益276,442千円を計上した。
電力データを活用した新事業「Grid Data KYC」
2025年9月、カウリスは全国10社の一般送配電事業者と業務提携契約を締結し、金融機関等向けの本人確認・顧客管理(KYC)サービス「Grid Data KYC」の提供を開始した。本サービスは、規制のサンドボックス制度での実証実験を経ており、送配電事業者が保有する電力設備情報(契約住所、供給地点等)の一部を、不正口座開設の抑止や継続的顧客管理(CDD)に活用する。これにより、従来の本人確認書類だけでは検知困難な架空名義口座や転売目的の口座開設を防止できる。2025年12月期における売上は限定的であるが、金融機関のコンプライアンス強化需要を捉えた新たな成長領域として位置づけられている。なお、同事業において、2021年12月から運用していた一般社団法人キャッシュレス推進協議会の不正利用関連情報確認データベース(CLUE)は2025年9月をもって運用を終了した。
業界の中での役割は金融・インフラ業界向けの不正検知・本人確認サービスプロバイダー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01金融機関(銀行、証券会社、資金移動業者等)主力
マネー・ローンダリング対策やサイバーセキュリティ対策のため、口座開設時やログイン時、送金時などの取引をモニタリングし、不正アクセスをリアルタイムで検知するサービスを提供。金融庁ガイドライン等に対応したモニタリングを支援。
- Fraud Alert ログイン検知サービス
- エンドユーザーのアクセス環境から「本人らしさ」を判定し、不正アクセスのリスクを検知。リスクがある場合のみ追加認証を発動するリスクベース認証を実現する。
- Fraud Alert 入出金検知サービス
- 振込ルールや各種パラメータを組み合わせて不正な入出金をモニタリングし、危険度が高い場合は振込中止や追加認証の制限をリアルタイムで実行する。
- Fraud Alert 新規口座開設検知サービス
- 口座開設申請に対して、不正アクセス検知技術と電力設備情報を組み合わせ、なりすましの可能性に関するリスク情報を提供する。
02インフラ事業者(通信キャリア、ガス等)準主力
膨大な個人ユーザーを有する通信キャリアやガス事業者に対し、顧客サイトやスマホアプリでのなりすましやアカウント乗っ取りなどの不正アクセスを検知するサービスを提供。
- Fraud Alert
- Webブラウザ、モバイルブラウザ、スマートフォンアプリに対応したクラウド型の不正アクセス検知サービス。端末情報など250以上のパラメータから「本人らしさ」を判定する。
03その他サービス事業者副次
クレジットカード事業者やECサイトなど、オンラインサービスを提供する事業者に対しても、不正ログインやポイント不正使用などの対策としてFraud Alertを提供。
- Fraud Alert
- クレジットカード事業者やECサイト向けに、不正ログインや個人情報漏えいを防ぐための不正アクセス検知サービスを提供。
04金融機関等(電力契約情報活用サービス)副次
全国の送配電事業者が保有する電力契約情報を活用し、不正口座開設の抑止や継続的顧客管理を支援する新サービスを提供。
- Grid Data KYC
- 電力契約情報を活用した本人確認・顧客管理サービス。不正口座開設防止と管理コスト低減を同時に実現する。
製品と技術
リスクベース認証を実現する独自の検知アルゴリズム
「Fraud Alert」の技術的中核は、リスクベース認証を実現する独自の検知アルゴリズムである。エンドユーザーが顧客のウェブサイトやスマホアプリにアクセスすると、JavaScriptコード数行の埋め込みにより、端末からIPアドレス、端末情報、OS、ログイン場所、時間、アクセス履歴、ページ内遷移など250以上のパラメータを収集。これらを基に、当該アクセスが本人によるものかどうかを「本人らしさ」としてリアルタイムにスコア化する。不正が疑われる場合にのみ追加認証(二要素認証など)を発動させることで、エンドユーザーの負荷を軽減しながら高いセキュリティを維持する。2025年12月期には月間約6.0億件のログインをモニタリングし、そのうち約3.64%が本人らしさの低いアクセスとして検知された。
顧客横断で共有されるブラックリストデータベース
カウリスの「Fraud Alert」は、各顧客企業で検知した不正利用端末やアカウント情報を、クラウド上の共通ブラックリストデータベースに集約し、全顧客で共有する仕組みを持つ。このブラックリストには、警視庁・各県警からの凍結依頼があった銀行口座に紐づく端末情報も登録される。例えば、1つの端末に5つ以上の口座が紐づくアクセスや、東京と大阪で1分以内に同一アカウントのログインが発生した場合など、地理的・時間的に矛盾する行動を検知して即座にリスト化する。これにより、マネー・ローンダリングに利用されるトンネル口座の早期発見や、同一端末を使った複数口座の不正開設防止が可能となる。ブラックリストの内容は個人関連情報または個人情報として取り扱われる。
電力設備情報を活用した「Grid Data KYC」の技術基盤
「Grid Data KYC」は、一般送配電事業者が保有する電力設備情報(契約住所、供給地点特定番号など)を、金融機関の口座開設時の本人確認(KYC)および継続的顧客管理(CDD)に活用するサービスである。規制のサンドボックス制度での実証実験を経て、電力データを不正口座開設の抑止に使用することの有効性が確認された。具体的には、申請者の申告住所と電力契約情報の一致・不一致をリアルタイムに照合し、架空名義や転売目的の口座開設を高精度で検知する。2025年9月の提供開始時点で全国10社の送配電事業者と連携しており、日本全国の電力エリアをカバーする。このサービスは、カウリスが従来蓄積してきた不正検知アルゴリズムとデータ共有基盤のノウハウを応用したものである。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
AI SaaS で成長中、小規模ニッチ
情報・通信業に属し、AI ソリューションを提供する SaaS 型企業。売上高は 10~14 億円と小規模だが、営業利益率は 2024/12 期に 33.33% と極めて高く、高収益モデルを確立。同業の VRAIN Solution や Coc olive と比較して規模は小さいものの、成長率と収益性で優位。ただし、売上高の絶対額が低く、市場でのプレゼンスは限定的。特定顧客や業界への依存度が高い可能性があり、スケーラビリティが課題。
強み
- 営業利益率が 30% 前後と業界トップクラスで、少ない売上でも高い利益を確保
- 売上高が 3 期連続増収、年平均成長率約 18% と安定成長を維持
- サブスクリプション型で継続収入が見込め、顧客解約率が低い可能性
- 先端技術分野に特化し、差別化されたサービスを提供
課題
- 売上高が 14 億円と小さく、大規模投資やリスク分散が困難
- AI SaaS 市場は多数のプレイヤーが参入、差別化が困難
- 売上の一部が特定顧客に依存するリスクが想定される
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がカウリス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4308Jストリーム | 100億円 | 18.3倍 |
| 2 | 2315CAICA DIGITAL | 100億円 | — |
| 3 | 3963シンクロ・フード | 99億円 | 35.5倍 |
| 4 | 4376くふうカンパニーホールディングス | 99億円 | — |
| 5 | 4168ヤプリ | 98億円 | 8.7倍 |
| 6 | 153Aカウリス | 97億円 | 31.1倍 |
| 7 | 5582グリッド | 97億円 | 31.0倍 |
| 8 | 9475昭文社ホールディングス | 96億円 | 7.9倍 |
| 9 | 5588ファーストアカウンティング | 94億円 | 41.0倍 |
| 10 | 4374ROBOT PAYMENT | 93億円 | 16.0倍 |
| 11 | 2332クエスト | 93億円 | 11.1倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 17件
東京都新宿区に設立され、クラウド型不正検知サービスを開始
カウリスは2015年12月、東京都新宿区に設立された。創業から約1年後の2016年12月には、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」の提供を開始した。当初から金融機関のマネー・ローンダリング対策とサイバーセキュリティ対策に焦点を当て、犯罪のビッグデータとアルゴリズムを組み合わせた独自アプローチを採用した。2017年1月には本社を東京都千代田区に移転し、事業基盤を強化している。
ソニーや電通などから第三者割当増資で資金調達
2017年3月、カウリスはソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)および株式会社電通国際情報サービス(現株式会社電通総研)を引受人として第三者割当増資を実施した。同年12月には、これらに加え株式会社セブン銀行と株式会社リヴァンプを引受人として追加の増資を実施。2019年11月にはSalesforce Ventures LLCを引受人とする増資、2020年1月には関西電力株式会社(現関西電力送配電株式会社)および三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合、同年2月にはSMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合を引受人とする増資を相次いで実行し、大手企業・金融機関からの資金調達を継続した。
電力会社との協業と規制のサンドボックス制度の活用
2019年3月、カウリスは関西電力株式会社(現関西電力送配電株式会社)と共同で、金融と電力データを活用した分野で第一号となる「新技術等実証制度」(規制のサンドボックス制度)の認証を取得した。同年10月には同社と業務提携契約を締結。この実証実験は、電力設備情報を不正口座開設の抑止や継続的顧客管理に活用する概念実証につながり、後の「Grid Data KYC」の開発基盤となった。2020年には関西電力に加えて三菱UFJキャピタルからの出資も受け、金融と電力のデータ連携における先駆的立場を確立した。
全国の送配電事業者との提携ネットワークを拡大
2021年3月、カウリスは関西電力に加え、北海道電力ネットワーク株式会社、中部電力パワーグリッド株式会社、中国電力ネットワーク株式会社と業務提携契約を締結した。2025年9月には、東北電力ネットワーク株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、北陸電力送配電株式会社、四国電力送配電株式会社、九州電力送配電株式会社、沖縄電力株式会社が加わり、全国10社の一般送配電事業者との連携体制が完成。これにより、日本全国の電力エリアをカバーするデータ連携基盤を構築し、2025年9月の「Grid Data KYC」正式提供に至った。
東証グロース市場への上場とサービス拡充
2024年3月、カウリスは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後もサービス開発を継続し、2024年12月には入出金のモニタリングに特化した「Fraud Alert入出金検知」の提供を開始。2025年9月には「Grid Data KYC」をリリースし、不正口座開設防止の領域に本格参入した。上場後の2025年12月期の売上高は14億円、営業利益4億円と順調に成長し、月間約6.0億件のログインモニタリングを処理する規模に達している。
クラウド型不正検知から電力データKYCへ事業領域を拡張
2025年9月の「Grid Data KYC」提供開始により、カウリスは従来の不正アクセス検知サービスに加え、本人確認・顧客管理領域へ事業を拡張した。同サービスは、全国10社の送配電事業者の電力設備情報を活用し、金融機関の口座開設時におけるなりすまし防止や継続的モニタリングの高度化を実現する。これまでに蓄積したブラックリストデータベースやリスクベース認証のノウハウを電力データに応用することで、単なる不正検知を超えた「情報インフラの共創」というミッションの具現化を進めている。2025年12月期の売上高に占める新事業の比率は限定的ながら、金融機関の法規制対応ニーズを背景に成長が期待される。
年表17件を開く
2010年代
- 2015年12月創業東京都新宿区に株式会社カウリス設立
- 2016年12月法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert(フロードアラート)」の提供を開始
- 2017年1月本社を東京都千代田区に移転
- 2017年3月ソニー株式会社(現 ソニーグループ株式会社)及び株式会社電通国際情報サービス(現 株式会社電通総研)を引受人として第三者割当増資を実施
- 2017年12月ソニー株式会社(現 ソニーグループ株式会社)、株式会社電通国際情報サービス(現 株式会社電通総研)、株式会社セブン銀行及び株式会社リヴァンプを引受人として第三者割当増資を実施
- 2019年3月関西電力株式会社(現 関西電力送配電株式会社)と共同で、金融と電力データを活用した分野で第一号となる「新技術等実証制度※」(いわゆる「規制のサンドボックス制度」)の認証を取得
- 2019年10月関西電力株式会社(現 関西電力送配電株式会社)と業務提携契約を締結
- 2019年11月Salesforce Ventures LLCを引受人として第三者割当増資を実施
2020年代
- 2020年1月関西電力株式会社(現 関西電力送配電株式会社)及び三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合を引受人として第三者割当増資を実施
- 2020年2月SMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合を引受人として第三者割当増資を実施
- 2021年3月関西電力株式会社(現 関西電力送配電株式会社)、北海道電力ネットワーク株式会社、中部電力パワーグリッド株式会社、中国電力ネットワーク株式会社と業務提携契約を締結
- 2021年12月一般社団法人キャッシュレス推進協議会が推進する不正利用関連情報確認データベース(CLUE)の構築に技術協力
- 2023年11月規制のサンドボックス制度で実証実験を行った金融機関等向け電力契約情報を活用したサービス(一般送配電事業者が保有する電力設備情報の一部を不正口座開設の抑止、継続的顧客管理に活用するサービス)の概念実証を受注
- 2024年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年12月入出金のモニタリングを行う「Fraud Alert入出金検知」の提供を開始
- 2025年9月北海道電力ネットワーク株式会社、東北電力ネットワーク株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、中部電力パワーグリッド株式会社、北陸電力送配電株式会社、関西電力送配電株式会社、中国電力ネットワーク株式会社、四国電力送配電株式会社、九州電力送配電株式会社、沖縄電力株式会社と業務提携契約を締結
- 2025年9月金融機関等向け電力契約情報を活用したKYCサービス「Grid Data KYC」の提供を開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
主力サービスの深耕と新規事業への注力
主力の不正検知サービス「Fraud Alert」の既存顧客深耕を進めつつ、新規事業「Grid Data KYC」による不正口座開設防止や継続的顧客管理の需要を取り込み、成長ドライバーとして育成する。
- 02
既存顧客基盤の維持とスイッチングコストの向上
メガバンクなど金融機関との直接取引による関係強化と、サービス改善を継続し、顧客のリプレイスを困難にするスイッチングコストを高める。
- 03
データ共有によるネットワーク効果の活用
顧客間での不正エンドユーザー情報の共有を可能とするビジネスモデルを確立し、ネットワークの外部性を活用して差別化を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で53人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、2期前と比べて−4.4%。平均年齢は37.8歳、平均勤続年数は3.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 682 | 37.6 | 2.6 | 43 | — |
| 2024年12月 | 645 | 38.8 | 3.0 | 42 | 952 |
| 2025年12月 | 652 | 37.8 | 3.0 | 53 | 755 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は14億円、営業利益は4億円。前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 16億円 | 14億円 |
| 営業利益 | 5億円 | 4億円 |
| 純利益 | 3億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥5.5 | ¥5.5 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
6期分
直近は2026年2Qで、売上は8億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.3%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 3 | 1 | 33.3 | 0 |
| 2024年2Q | 3 | 1 | 33.3 | 1 |
| 2024年4Q | 6 | 2 | 33.3 | 2 |
| 2025年2Q | 7 | 2 | 28.6 | 1 |
| 2025年4Q | 7 | 2 | 28.6 | 2 |
| 2026年2Q | 8 | 3 | 37.5 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2019年12月期からの7期で、売上は2億円から14億円へ7.0倍に増えた。直近期の営業利益率は28.6%。売上は6期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 2 | — | −1 | — | −1 |
| 2020年12月 | 3 | — | −2 | — | −2 |
| 2021年12月 | 5 | — | 0 | — | 0 |
| 2022年12月 | 8 | — | 2 | — | 2 |
| 規制のサンドボックス制度で実証実験を行った金融機関等向け電力契約情報を活用したサービス(一般送配電事業者が保有する電力設備情報の一部を不正口座開設の抑止、継続的顧客管理に活用するサービス)の概念実証を受注 | |||||
| 2023年12月 | 10 | — | 3 | — | 3 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年12月 | 12 | 4 | 4 | 33.3 | 3 |
| 2025年12月 | 14 | 4 | 4 | 28.6 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高14億円のうち、営業利益として残るのは4億円で28.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の21.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金42.9%6億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.6%4億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益28.6%4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−2億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は15億円で、売上の12.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 |
| 2022年12月 | 2 | 0 | 0 | 2 | 6 |
| 2023年12月 | 3 | 0 | 1 | 3 | 10 |
| 2024年12月 | 3 | 0 | 5 | 3 | 17 |
| 2025年12月 | 2 | −4 | −1 | −2 | 15 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年12月期の総資産は22億円。このうち返さなくてよい自己資本が17億円で、自己資本比率は75.9%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 4 | 0 | 4 | — |
| 2020年12月 | 4 | −1 | 5 | — |
| 2021年12月 | 5 | −1 | 6 | — |
| 2022年12月 | 7 | 2 | 5 | 26.6 |
| 2023年12月 | 12 | 5 | 7 | 38.3 |
| 2024年12月 | 20 | 13 | 7 | 65.0 |
| 2025年12月 | 22 | 17 | 5 | 75.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で605社中51位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中581位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥1,487で、1年前と比べて-30.3%。過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 31.1倍 |
| PER (会社予想) | 27.5倍 |
| PBR | 6.20倍 |
| 配当利回り | 0.37% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近5日間で1353円から1324円へ下落したものの、足元は25日線(1267.36円)を約4.5%上回り、1ヶ月で9.42%上昇と中期的な戻り歩調。52週高値2888円からは依然54%下の水準にあり、上値は重い。出来高は8月14日に185400株と急増し、買いの勢いを示す一方、8月19日の95600株と変動が大きく、需給は不安定。RSIは62.08と中立圏を上回り、強気のモメンタムが続くかが焦点。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは30.91倍で業界平均の30.75倍とほぼ同水準であり、妥当な評価といえます。予想PERが24.5倍と改善見込みで、将来の成長を織り込む余地があります。PBRは5.41倍と業界平均の2.92倍を大きく上回り、資産価値に対しては割高です。ROEは18.6%と高く、収益性は優れています。配当利回りは0.42%と低く、利回り面では魅力に欠けますが、配当性向11.2%と低いことから内部留保による成長期待があります。総合的に、PERは妥当、PBRは割高、成長性を考慮してほぼ妥当と判断しました。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 31.1倍 | 47.6倍 |
| PER (予想) | 27.5倍 | — |
| PBR | 6.20倍 | 2.98倍 |
| ROE | 18.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、サブスクリプションモデルによる安定収益と、消費者金融業界のDX需要の高まりを評価する。一方、弱気派は、売上高がまだ14億円規模と小さく、成長の不確実性や特定業界への依存を懸念する。直近の業績は売上高が増加しているが、2025年は営業利益率が28.57%と前年33.33%から低下しており、収益性の持続性が争点。また、PERが30倍を超え、成長期待が株価に織り込まれているかも焦点。
- サブスク収入が安定
定期的なライセンス収入が売上の基盤で、景気変動の影響を受けにくい
- DX需要の追い風
金融業界では審査・与信管理の自動化需要が高く、市場拡大が見込まれる
- 高収益性の維持
2024年実績で営業利益率33%超と、高い付加価値を提供している
- 予想PER24.5倍へ収益改善期待決算発表後影響強
実績PER30.91倍から予想24.5倍に低下、売上高14億円
- 売上高14億円と過去最高更新2025年Q4影響中
売上高は10億→12億→14億円と2期連続増加
- ROE18.6%と資本効率の高さ継続影響中
ROE18.6%と高収益構造が成長を下支え
- 営業利益率28.6%の高水準維持通年影響弱
営業利益率33.33%→28.57%と低下も高水準
- 売上規模が小さい
売上高は14億円程度で、成長の持続性や規模の経済が働きにくい
- 利益率の低下懸念
2025年予想は営業利益率28.57%と低下しており、競争や投資負担が影響か
- 業界依存のリスク
消費者金融業界の規制強化や市場縮小が売上に直結する可能性がある
- 株価が1年で40%超下落継続影響強
株価は過去1年で-40.37%と大幅下落
- 純利益3億円で3期横ばい通年影響中
2023年から2025年まで純利益は各3億円で頭打ち
- PBR5.41倍と高評価が重荷継続影響中
PBR5.41倍はROE18.6%でも割高感
- 配当利回り0.42%と低水準継続影響弱
配当利回り0.42%と株主還元が手薄
- ARR(年間経常収益)
- サブスクリプション収入の伸びを示す最重要KPIであり、成長性を測る
- 顧客離脱率
- 顧客の継続利用状況を把握し、サービスの粘着性を確認する
- 売上高成長率
- 事業規模拡大のペースを確認し、市場での成長性を評価する
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり5.5円。いまの株価に対する利回りは0.37%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥5.5
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ4,030人。区分でいちばん多いのは事業法人で52.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.9%を占め、残る42.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 70.2 | 49.8 | 52.9 |
| 個人・その他 | 24.7 | 27.5 | 31.3 |
| 外国法人 | 5.1 | 1.4 | 7.3 |
| 金融機関 | — | 18.9 | 5.0 |
| 証券会社 | — | 1.2 | 2.2 |
| 外国人個人 | — | 1.2 | 1.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社rhizome | 46.17 |
| 02 | 島津敦好 | 6.89 |
| 03 | GMOインターネットグループ株式会社 | 4.36 |
| 04 | 造田洋典 | 3.06 |
| 05 | INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 2.92 |
| 06 | CITICORP TRUSTEE (SINGAPORE) LIMITED PHILLIP GROBAL RISING YIELD INNOVATORS FUND (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 2.30 |
| 07 | 野村信託銀行株式会社(信託口) | 2.06 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.97 |
| 09 | 大久保久幸 | 1.79 |
| 10 | 関西電力送配電株式会社 | 1.66 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+248%、1株純資産は3期で+221%。直近期のROEは18.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | −29 | — | — | — |
| 2020年12月 | −38 | — | — | — |
| 2021年12月 | −2 | — | — | — |
| 2022年12月 | 39 | — | 377.0 | — |
| 2023年12月 | 46 | 79 | 81.0 | — |
| 2024年12月 | 45 | 206 | 31.3 | 31.8 |
| 2025年12月 | 43 | 254 | 18.6 | 27.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額36百万円。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 島津敦好 | 代表取締役社長 | 47 | 3,464,400 |
| 造田洋典 | 取締役 | 54 | 200,000 |
| 眞武信和 | 取締役 | 44 | 85,200 |
| 伊東寛 | 取締役 | 70 | — |
| 澤田和良 | 常勤監査役 | 71 | 2,800 |
| 駒野容子 | 監査役 | 47 | 2,200 |
| 髙橋瑛輝 | 監査役 | 40 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 18 | 18 | 6 |
| 社外監査役 | 3 | 13 | 13 | 4 |
| 社外取締役 | 1 | 5 | 5 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容8,709字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題8,324字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,708字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,044字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第12期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-30
- 半期報告書半期報告書-第11期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-31
- 半期報告書半期報告書-第10期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-13
- 四半期報告書四半期報告書-第10期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-29
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業