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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セーフィー

4375 · Growth · 情報・通信業

クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を軸に、カメラ映像のデータ活用を推進する企業。

概要

セーフィーは、クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を開発・提供する企業である。2014年10月に東京都品川区で創業し、2025年12月期の売上高は190億円、従業員数は548名。法人向けの防犯・業務改善カメラサービスを主力とし、2024年時点で国内クラウドモニタリング・録画サービス市場において稼働台数ベースで55.3%のシェアを占める。課金カメラ台数は35.4万台、年間経常収益(ARR)は145億円に達する。

サブスクリプション型の収益モデル

セーフィーの収益は、クラウド録画サービスの月額課金を中心とするリカーリング収益と、カメラ機器販売や設置作業によるスポット収益で構成される。2025年12月期のリカーリング収益は131億円、スポット収益は59億円。また、OEM提供を通じてNTTグループ、キヤノンマーケティングジャパン、KDDIまとめてオフィスなどのパートナー企業が自社ブランドで販売する形態も収益源となっている。サブスクリプションモデルにより、顧客の初期導入コストを抑えながら継続的な利用を促す構造を持つ。

業界横断の顧客基盤と用途拡大

「Safie」は小売・飲食・サービス・建設・物流・製造・インフラ・公共・医療と幅広い業界で導入されている。用途は防犯監視にとどまらず、店舗運営のオペレーション改善、建設現場の遠隔管理・安全管理、マーケティング施策の効果測定など多岐にわたる。例えば大手アパレルチェーンでは店舗映像を本社で一元管理し接客品質の向上に活用する。建設会社ではベテラン社員が遠隔地の現場を確認し品質維持に役立てる。

グループ体制と資本・業務提携

セーフィーは連結子会社としてセーフィーベンチャーズ(2022年設立)、KixおよびSAFIE VIETNAM(2024年)、セーフィーセキュリティ(2025年)、セーフィーフィールドワークス(2025年)、SAFIE THAILAND(2025年)を保有する。さらにNTTグループ、キヤノングループ、SECOMグループなどと資本・業務提携を結び、OEM供給や共同販売を通じて販路を拡大している。これらの提携先のブランド力と工事事業者ネットワークを活用し、エンタープライズ顧客への大規模案件にも対応する。

AIプラットフォーム「Safie AI Studio」への展開

2026年2月に提供開始した「Safie AI Studio」は、映像データを活用したAIソリューションを開発・運用するためのオープンなプラットフォームである。外部開発者も参加可能なAPIを備え、業界ごとの課題に特化したAIモデルを効率的に量産することを目的とする。これにより、建設現場の不安全行動検知や小売店舗の動線解析など、現場AX(AI Transformation)を加速する。将来的には自律的に連携するAIエージェントの社会実装を見据える。

業界の中での役割はクラウド映像サービス市場におけるリーディングカンパニーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
190億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-0.5%
純利益
4億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01小売・飲食主力

店舗運営の効率化や防犯・マーケティング目的で、クラウドカメラを導入。来店客数の分析やスタッフの業務改善に貢献。

主な製品・サービス2
Safie PRO
屋内向けクラウドカメラ。店舗内を高画質で録画し、スマホやPCで遠隔監視できる。
Safie GO
屋外向けクラウドカメラ。防水・防塵性能を持ち、店舗外周や駐車場などの監視に適する。

02建設・物流主力

工事現場や倉庫などの安全管理・監視用としてクラウドカメラを活用。作業の可視化や事故防止に寄与。

主な製品・サービス2
Safie GO
屋外用クラウドカメラ。過酷な環境での使用に耐え、建設現場の監視に適する。
ウェアラブルカメラ
作業員が身につけるカメラで、現場の状況をリアルタイムで共有できる。

03製造準主力

工場内の生産ラインや設備の監視、品質管理にクラウドカメラを活用。異常の早期発見や作業効率の向上を支援。

主な製品・サービス1
Safie PRO
工場内のラインモニタリングに適した屋内カメラ。

04インフラ・公共副次

道路・橋梁などのインフラ監視や公共施設のセキュリティ、防災目的でクラウドカメラを活用。

主な製品・サービス1
Safie GO
屋外インフラの監視に適した防水・防塵カメラ。

05医療・福祉副次

介護施設や医療機関での見守り用途としてクラウドカメラを活用。安全確保とスタッフの負担軽減に寄与。

主な製品・サービス1
Safie PRO
天井などに設置し、患者や入居者の状態を見守る。

製品と技術

屋内・屋外・ウェアラブルを網羅するカメラ製品群

「Safie PRO」は屋内向けの基本モデルで、防犯カメラとして小売店舗やオフィスに広く導入される。「Safie GO」は防水防塵性能を持ち、建設現場や屋外駐車場など過酷な環境に対応。2024年2月に発売された「Safie GO 360」は360度撮影が可能な屋外向けカメラ、同年3月の「Safie GO PTZ AI」はパン・チルト・ズームにAI解析を組み合わせたモデルである。「Safie Pocket2 Plus」はウェアラブル型で、作業員の視点映像をリアルタイム共有できる。2025年4月にはコンパクトな「Safie PT CAM」を追加した。

エッジAI搭載カメラ「Safie One」とAIソリューション

2022年9月にリリースした「Safie One」は、カメラ本体にAI処理機能を搭載し、クラウドに送る前にエッジ側で映像解析を行う。これにより通信負荷を低減し、リアルタイム性が要求される用途に対応する。AIソリューションとしては、映像×AI調査サポートサービス「Safie Survey」(2024年2月提供開始)や、スマートセキュリティシステム「Safie Security Alert」(2025年11月提供開始)がある。これらのAI機能は、膨大な映像データから不安全行動や異常を自動検知する。

周辺機器とプラットフォーム連携サービス

「Safie Connect」(2023年8月提供開始)はHDMI出力対応ルータで、複数のカメラ映像をモニターに映す用途に使われる。「Safie Trail Station」(2025年3月)は既設のカメラシステムをクラウド接続するゲートウェイであり、大規模施設のクラウド移行を容易にする。オプションサービスとしては、POSレジと連動し購買データと映像を紐付ける「Safie POSジャーナル連携オプション」がある。これらの機器・サービスは、サブスクリプション型の「Safie」プラットフォーム上で統合管理される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド監視で急成長、収益改善途上の業界注目企業

同社はクラウドカメラや映像監視サービスを提供する情報・通信業の企業である。売上高は過去3期で約1.6倍の190億円に拡大し、業界内で急速な成長を遂げている。これは、IoTやセキュリティ需要の高まりを追い風に、サブスクリプション型のビジネスモデルが市場に受け入れられていることを示す。一方、営業利益は赤字が続き、2025年12月期も営業損失率0.5%と小幅な赤字となっており、収益化が課題である。同業のソラコムやTinkerが成長産業で先行するが、同社はクラウド映像に特化した独自のポジションを構築し、競争力を高めている。今後はスケールメリットを活かした収益改善が鍵となる。

強み

  • 売上高が3期連続で大幅増加し、クラウド監視市場での存在感を急速に高めている。
  • 映像監視に特化したクラウド基盤を提供し、企業の防犯や業務効率化に貢献する。
  • 月額課金モデルにより継続的な収益が見込みやすく、顧客基盤が拡大すれば収益が安定する。
  • 防災・防犯需要が拡大しており、同業他社と比べても市場の成長から恩恵を受ける余地が大きい。

課題

  • 営業赤字が続いており、売上拡大に伴う投資が先行する中で、収益転換点の実現が急務。
  • クラウド映像市場への参入が増加しており、大手・新興ともに競争が激しく、差別化が困難。
  • 成長のためにはマーケティングや営業強化が必要だが、コストが利益を圧迫する可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がセーフィー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
1590Aギフティグループ386億円42.6倍
24258網屋372億円41.1倍
33989シェアリングテクノロジー371億円24.6倍
49441ベルパーク367億円7.2倍
59405朝日放送グループホールディングス366億円8.2倍
64375セーフィー365億円79.0倍
74826CIJ361億円16.9倍
89438エムティーアイ357億円9.3倍
94847インテリジェント ウェイブ356億円23.8倍
109687KSK355億円13.2倍
114392FIG351億円42.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

創業当初のBtoCとOEM事業の開始

2014年10月、創業者3名が在籍していたモーションポートレートより関連事業と資産を譲り受け、東京都品川区西五反田にセーフィー株式会社を設立。直後にソニーネットワークコミュニケーションズへの第三者割当増資を実施し、BtoC向けクラウド録画型防犯カメラ「Safie HOME」をリリースした。2015年7月には、法人向けの「Safie PRO」を投入。同時にキヤノンマーケティングジャパン、KDDIまとめてオフィス、NTT東日本へのOEM提供を開始し、通信事業者との協業を早期から進めた。

屋外・ウェアラブル製品の投入と事業拡大

2015年7月に屋外向け防水防塵カメラ「Safie GO」をリリースし、建設・物流など過酷な現場にも対応可能な製品群を拡充。2022年9月にはエッジAI搭載カメラ「Safie One」を発売し、カメラ端末上での画像処理を可能にした。2023年6月にはウェアラブル型「Safie Pocket2 Plus」を提供開始し、作業員が身に着けて現場映像を遠隔共有できるようにした。同年7月に本社を現在の東京都品川区西品川に移転、11月には関西支店を開設し、西日本での営業拠点を強化した。

子会社設立による事業領域の拡張

2022年7月にセーフィーベンチャーズを設立し、新規事業創出を推進。2024年1月にはKixとSAFIE VIETNAMを設立し、海外展開と新サービス開発を加速。2025年1月にセーフィーセキュリティを設立しAI警備・セキュリティ分野に進出、同年11月にセーフィーフィールドワークスで保守・施工の専門子会社を、12月にSAFIE THAILANDを設立してタイ市場に直接進出した。これらのグループ会社は、プラットフォーム事業の周辺領域を専門的にカバーする役割を担う。

既設カメラ市場への参入とAIプラットフォームの基盤構築

2025年3月、ネットワーク接続型ストレージ製品「Safie Trail Station」を投入。これは既設のアナログカメラやネットワークカメラの映像をクラウドに取り込むゲートウェイ機器であり、市場規模約900万台と推定される既設カメラのクラウド移行を狙う。同年10月にはNEDOの「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」にAIソリューションプラットフォーム事業案が採択された。2026年2月の「Safie AI Studio」提供開始により、AIソリューションの量産体制が整った。

年表18件を開く

2010年代

  • 2014年10月創業「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、創業者3名が在籍していたモーションポートレート株式会社より関連事業及び資産の譲渡をうけ、東京都品川区西五反田にセーフィー株式会社設立 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社への第三者割当増資を実施 BtoC向けのクラウド録画型防犯カメラサービス「Safie HOME」をリリース
  • 2015年7月BtoB向けのクラウド録画型防犯カメラ「Safie PRO」をリリース 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC27001:2013」及び「JIS Q 27001:2014」の認証を取得 本社を東京都品川区西五反田一丁目26番7号に移転 オリックス株式会社、関西電力株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、価値共創ベンチャー有限責任事業組合、株式会社ティーガイアへの第三者割当増資を実施 キヤノンマーケティングジャパン株式会社へのSafie PROのOEM提供となる「Visual Stage Type-S」のサービス開始 KDDIまとめてオフィス株式会社へのSafie PROのOEM提供となる「まとめてネットワークカメラ with safie」のサービス開始 屋外現場向け防水防塵性能を兼ね揃えたクラウドカメラ「Safie GO」をリリース POSレジ連携サービス「Safie POSジャーナル連携オプション」をリリース 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)へのSafie PROのOEM提供となる「ギガらくカメラ クラウドプラン」のサービス開始 本

2020年代

  • 2022年7月セーフィーベンチャーズ株式会社(連結子会社)を設立
  • 2022年9月エッジAI搭載カメラ「Safie One」をリリース MUSVI株式会社の株式を取得し持分法適用関連会社化
  • 2023年6月ウェアラブル型クラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」提供開始
  • 2023年7月本社を東京都品川区西品川一丁目1番1号に移転
  • 2023年8月HDMI出力対応ルータ「Safie Connect」提供開始
  • 2023年11月関西支店を開設
  • 2024年1月Kix株式会社(連結子会社)を設立 SAFIE VIETNAM CO., LTD.(連結子会社)を設立
  • 2024年2月創業屋外向けクラウドカメラ「Safie GO 360」提供開始 映像×AIの調査サポートサービス「Safie Survey」提供開始 タイ駐在員事務所を設立
  • 2024年3月屋外向けクラウドカメラ「Safie GO PTZ AI」提供開始
  • 2024年9月関西支店をうめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」へ移転
  • 2024年10月NEDO公募の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」に「AIソリューションプラットフォーム」事業案が採択
  • 2025年1月セーフィーセキュリティ株式会社(連結子会社)を設立
  • 2025年3月ネットワーク接続型ストレージ製品「Safie Trail Station」提供開始
  • 2025年4月コンパクトな屋内用置き型ネットワークカメラ「Safie PT CAM」提供開始
  • 2025年11月セーフィーフィールドワークス株式会社(連結子会社)を設立 スマートセキュリティシステム「Safie Security Alert」提供開始
  • 2025年12月SAFIE (THAILAND) CO., LTD.(連結子会社)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    現場DXを加速する映像プラットフォームの拡充

    クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を核に、小売・建設・物流・医療など幅広い業界の業務改善や生産性向上を支援する。映像・クラウド・AI技術を駆使し、API連携によるオープンなプラットフォームを構築して現場のデジタルトランスフォーメーションを推進する。

  2. 02

    業界特化ソリューションとAI活用の推進

    各業界固有の課題を解決するため、映像データとAI技術を組み合わせた高付加価値ソリューションを展開する。2026年2月に提供開始したAI開発・運用プラットフォーム「Safie AI Studio」により、現場ニーズに合わせたAIソリューションを効率的に大量開発する。

  3. 03

    販売パートナーとの協業強化と直販営業の拡大

    NTTグループ、Canonグループ、SECOMグループなど大手パートナーとの連携を深め、全国規模の営業網を活用して効率的に市場を開拓する。直販営業では各業界の大手顧客とのリレーションを強化し、2022年以降毎年約30%の成長を維持する。

  4. 04

    ワンストップサービスの提供とデリバリー体制の強化

    子会社セーフィーフィールドワークスを通じてカメラ販売から設置工事・保守まで一貫したサービスを提供。現場のトータルサポートを強化し、周辺機器販売やシステムインテグレーション機能も拡充して顧客ニーズに応える。

  5. 05

    リカーリング収益モデルの拡大とARR成長

    クラウド録画サービスの継続課金によるリカーリング収益を重視し、ARR(年間経常収益)を主要指標として成長を目指す。カメラ販売によるスポット収益に加え、継続的な課金収益を積み上げることで安定した収益基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で548人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は767万円で、4期前と比べて+22.7%平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月62534.61.5256
2022年12月65934.81.8337
2023年12月71535.02.0428
2024年12月72035.22.6470−128
2025年12月76735.42.9548−18

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率107.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)77.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 6 / 海外 2、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    セーフィー ベンチャーズ 株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Kix株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    SAFIE VIETNAM CO., LTD.
    ベトナム ホーチミン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セーフィー セキュリティ 株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権61.2%
  • 国内
    セーフィー グロース パートナーズ 株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セーフィー フィールド ワークス 株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SAFIE(THAILAND) CO., LTD.
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    MUSVI株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権16.7%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査生成AI開発者等とデータホルダーの連携に係る先進事例の調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2025-01-08
    8.9億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は190億円営業利益-1億円前期と比べると増収で、売上が+26.7%。

売上高
+26.7%
190億円
営業利益
-1億円
純利益
4億円
営業利益率
-0.5%
前期比 +3.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高232億円190億円
営業利益-1億円
純利益4億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は104億円、営業利益は1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+19.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q25−2−8.0−2
2023年2Q29−2−6.9−2
2023年3Q31−4−12.9−5
2023年4Q33−5
2024年1Q34−1−2.9−1
2024年2Q34−2−5.9−11
2024年4Q82−3−3.7−4
2025年2Q87−1−1.10
2025年4Q10300.04
2026年2Q10411.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は1億円から190億円へ190.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.5%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月1−1−1
2018年3月3−2−2
2018年12月6−2−3
2019年12月20−5−5
2020年12月50−1−1
2021年12月85−2−2
セーフィーベンチャーズ株式会社(連結子会社)を設立
2022年12月93−13−14
関西支店を開設
2023年12月118−11−14
屋外向けクラウドカメラ「Safie GO 360」提供開始 映像×AIの調査サポートサービス「Safie Survey」提供開始 タイ駐在員事務所を設立
2024年12月150−6−6−4.0−16
セーフィーセキュリティ株式会社(連結子会社)を設立
2025年12月190−1−1−0.54

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高190億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-0.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.0%95億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.5%96億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.5%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
50.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.9pt
-0.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.5pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.1pt
5.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが1億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は57億円で、売上の3.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月−8023−821
2020年12月−3−20−515
2021年12月−3−1104−4115
2022年12月−15−141−2987
2023年12月−14−31−1771
2024年12月−1−30−467
2025年12月1−121−1157

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年12月期の総資産は121億円。このうち返さなくてよい自己資本が92億円で、自己資本比率は75.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月2−13
2018年3月108276.6
2018年12月95459.4
2019年12月3022873.6
2020年12月31211067.6
2021年12月1371251291.3
2022年12月1271121588.3
2023年12月1171001785.6
2024年12月110862577.4
2025年12月121922975.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-48億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
29億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中104位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中532位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
26.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥655で、1年前と比べて-33.4%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥655-2.8%1ヶ月+0.0%1年-33.4%時価総額365億円
過去52週の値幅
安値¥590高値¥1,015

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)79.0倍
PBR3.96倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に前日比8.59%高の670円と反発したが、直近1カ月では3.08%上昇、年初来では36.79%下落。25日移動平均線650.52円を約3%上回るものの、200日線767.27円は下回っており、中期的な下落トレンドは継続。52週高値1074円からは約38%低い。8月7日と8月19日に出来高が急増する場面があったが、一貫性はない。RSIは53.21と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

PERが77.55倍と、同業界平均の30.09倍を大きく上回り、PBRも3.84倍と業界平均の3.53倍を上回る。ROEは5%と低く、企業価値に見合う収益性があるとは言い難い。無配当で株主還元も乏しく、成長期待を織り込んだ評価がやや過熱している。ただし、売上高は増加傾向にあり、赤字解消により利益が拡大する可能性もあるが、現時点では株価は割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)79.0倍47.9倍
PBR3.96倍2.96倍
ROE5.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

クラウドカメラサービスを提供する企業。売上高は年率約30%で成長し、今期は黒字転換見込み。強気派は、SaaS型の継続収益の蓄積、AI機能の差別化、市場成長(防犯・業務効率化)を評価する。弱気派は、直近まで赤字が続いたこと、PER77倍と評価が高いこと、競合の台頭による価格圧力を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 高成長の継続

    売上高が2022年93億→2025年190億円と倍増。

  • 黒字化の達成

    2025/12期に純利益4億円と初の黒字転換見込み。

  • AIの活用

    AI分析が付加価値を生み、差別化に寄与。

  • 売上高が118→150→190億円と増収通年影響

    直近3期で売上高1.6倍、成長継続

  • 営業損失が6億円から1億円へ縮小通年影響

    営業損益-6→-1億円と赤字縮小

  • 純利益が4億円と黒字転換決算発表後影響

    純利益-16→4億円、黒字化を達成

  • 株価が1年で44.7%下落し反発余地継続影響

    下落率44.68%、売られ過ぎ感

マイナスに働く材料6
  • 収益性の不安

    2024/12期まで赤字が続き、営業利益率マイナス。

  • 評価の割高感

    PER77倍と高く、成長鈍化時に調整リスク。

  • 競争の激化

    大手や新興の参入で価格競争が激化する可能性。

  • PER77.55倍とバリュエーション過大継続影響

    PER77.55倍、株価は割高水準

  • 営業損益は1億円の赤字継続通年影響

    営業損失1億円は経常赤字の懸念

  • 無配当で株主還元がない継続影響

    配当利回り0%

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長の持続性を確認するため
ARPU(ユーザー単価)
SaaSの収益性を測る重要な指標
解約率
顧客定着率が収益基盤に直結
営業利益率
黒字化後の収益力の改善を確認

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ7,744人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.2%を占め、残る70.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他54.862.761.660.559.7
事業法人26.726.325.623.922.4
外国法人11.57.93.76.07.1
金融機関5.92.66.45.86.8
証券会社1.10.42.63.74.0
自己株式0.00.00.00.1
外国人個人0.10.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01佐渡島 隆平23.80
02下崎 守朗8.42
03ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社8.33
04森本 数馬7.43
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.70
06オリックス株式会社4.67
07キヤノンマーケティングジャパン株式会社4.67
08関西電力株式会社3.45
09GOVERNMENT OF NORWAY 常任代理人 シティバンク1.97
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505012 常任代理人 株式会社みずほ銀行1.48

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+100%、1株純資産は9期で−99%。直近期のROEは5.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPS
2017年3月−2,505
2018年3月−4,98519,597
2018年12月−6,89612,701
2019年12月−1248
2020年12月−246
2021年12月−4240
2022年12月−27209
2023年12月−26181
2024年12月−28154
2025年12月8163

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐渡島隆平代表取締役 社長CEO4613,264,000
森本数馬取締役 開発本部本部長兼 CTO484,140,000
古田哲晴取締役 兼 COO44550,000
岩田彰一郎取締役7692,000
中島早香取締役(常勤監査等委員)44
工藤克己取締役(監査等委員)68
岡田淳取締役(監査等委員)47

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)343155920
社外取締役4254287

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,875字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、家から街まであらゆるビジネスシーンで活用されている映像をデータ化することで、人々の意思決定を支援するクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie(セーフィー)」を開発・提供しております。「Safie」は高画質・安価・安全で、いつでもどこでも誰もが簡単にスマートフォンやパソコンで利用でき、小売・飲食・サービス・建設・物流・製造・インフラ・公共・医療などの幅広い業界にて活用いただいております。 「Safie」は自社開発のソフトウエアをカメラ機器等のハードウエアに組み込んだサービスであり、映像データをクラウドにアップロードするだけではなく、クラウドからの指示に従ったデバイスの制御やデバイス上での画像処理を柔軟に行うことができます。具体的には、対応デバイスによりカメラの首振りやズーム操作、高精細な静止画の取得、GPS情報の取得、接続された外部デバイスの情報取得ができます。 さらに「Safie」はサブスクリプション型サービスとして、録画機能以外にさまざまな映像分析や連携サービスを追加できるプラットフォームです。2015年のサービス提供開始以来、屋内向けクラウドカメラ「Safie PRO(セーフィー プロ)」、屋外向けクラウドカメラ「Safie GO(セーフィー ゴー)」、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket(セーフィー ポケット)」などのラインナップの他、付帯する多様なオプションサービスやソリューションを提供・開発しています。これらのサービスは、直販および多くの販売パートナーを通じて、法人・個人のお客様に提供されています。2025年12月末時点で、課金カメラ台数は35.4万台に達し、2024年のクラウドモニタリング・録画サービス市場では、稼働台数ベースで約55.3%(注1)のシェアを獲得しています。 「Safie」のソフトウエアモジュールは汎用性が高く、さまざまなハードウエアに組み込むことができ、サブスクリプション型のビジネスモデルへの移行を支援します。通信事業者・サーバー事業者と連携し、固定通信、モバイル通信インフラ、5G、データストレージを活用することで、拡張性が高く、セキュアで安定した映像インフラの構築とサービス提供を実現することができます。また、拡大戦略としてパートナー企業とともに事業成長することを目指しており、NTTグループ、Canonグループ、SECOMグループなどの企業グループとは資本・業務提携を行い、販売パートナーとして当社グループサービスをOEM提供することで先方のブランド力を生かした「Safie」の拡大を担っていただいております。加えて、工事事業者パートナーとも連携することで、大規模な工事を要するエンタープライズ顧客向けのカメラ設置案件にも対応することが可能となっております。 当社グループが日々向き合う深刻な労働力不足という社会課題に対して、AI活用の需要は高まっていきます。当社グループは、これまで現場をDXして参りましたが、AIを活用した「AX(注2)」への歩みを加速させていきます。当社グループが持つ映像プラットフォームと、膨大な映像データを活用し自社開発のみならず、外部開発者も活用可能なオープンなAIプラットフォーム「Safie AI Studio(セーフィー エーアイ スタジオ)」を構築することで、あらゆる現場へのAIの社会実装を推進します。将来的には、自律的に連携する「AIエージェント」が現場で働く人々を支え、フィジカルAI時代の不可欠なインフラ企業としての地位を確立するとともに、現場で働く人々をエンパワーメントしてまいります。 (注1)Techno Systems Research Co.,Ltd.「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2024)」。調査対象は、ネットワークカメラを利用したクラウドサービスであり、モニタリングもしくは録画サービス機能を提供している有料サービス。OEM提供を含むカメラ登録台数ベースでのシェア。 (注2)AI Transformationの略語。AI技術を活用し、企業におけるこれまでの組織やシステム、ビジネスモデル、業務オペレーション等をより付加価値の高いものへ変貌させ、利益の増加や生産性の向上を図ることをいう。当社グループでは特に現場のオペレーションの変革をAIで加速させることを現場AXと称している。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題10,284字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「映像から未来をつくる」というビジョンを掲げ、家から街まであらゆるビジネスシーンの映像をデータ化することで、人々の意思決定を支援するクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を開発・提供しております。「Safie」は高画質・安価・安全で、誰でも簡単にスマートフォンやパソコンで使える防犯カメラサービスであり、優位性の高い製品・サービスやアプリケーション、ソリューションが開発・提供されることで、小売・飲食・サービス・建設・物流・製造・インフラ・公共・医療などの幅広い業界の「現場DX」を支援しています。 加えて、映像、クラウド、AI技術を駆使し、またAPIを通じて様々な開発パートナーがデータ連携をできるオープンなプラットフォームを構築することで、一人一人の日々の意思決定を迅速かつ効果的に行える世界の実現を目指してまいります。 (2)当社グループの強み ① 商品の優位性とそれを支える技術力 「Safie」は従来の防犯カメラサービス(注)に比べ、高画質、高セキュリティ、そして優れたコストパフォーマンスを兼ね揃えたクラウド録画サービスとして、あらゆる業界の顧客に活用されております。 このサービスを支える当社の競争力の源泉は、ユーザー視点を考慮したUI/UX開発力に加え、それを下支えする多層的な技術スタックにあります。膨大な映像トラフィックを遅延なく処理し、スケーラビリティと堅牢性を両立させるクラウドネイティブなバックエンド技術、多様なエッジデバイスをシームレスに統合する高度な組み込みソフトウェア開発能力、そして映像データを価値あるインテリジェンスへと変換する独自のAIパイプライン構築力。これら各領域の専門知を融合させることで、他社の追随を許さないサービス基盤を開発・提供しております。 創業以来、膨大な映像データを安定的にクラウド保存・配信するインフラ構築技術、および外部連携を最適化するAPIなどの技術力と独自の仕組みが本質的な強みであり、映像プラットフォームとしての圧倒的な優位性を追求し続けております。 (注)アナログデータを出力するアナログカメラや、設置場所に録画装置を必要とするネットワークカメラを用いた防犯カメラサービス。 ② あらゆる業界の顧客基盤 当社グループのサービスは、多種多様な業界の大手から中小企業まで幅広く活用されています。従来の「防犯」用途に留まらず、現場運営の生産性向上を目指した業務改善や、売上向上を目的としたマーケティング施策など、経営の根幹を支えるソリューションとして進化を続けています。 例えば、大手アパレルチェーン企業においては、各店舗に設置したカメラを本社で一元管理し、複数の店舗映像を同時に確認・比較することで、接客オペレーションの実態を把握し、改善に当社グループのサービスを活かしています。また、建設会社やハウスメーカーでは、本社のベテラン社員が、全国の施工現場に設置されたカメラを使って、現場の状況をリアルタイムで確認し、指示を出すことで、移動時間や作業時間の短縮、そして施工品質の維持を実現しています。さらに、映像データをAIで解析することにより、不安全行動や危険エリアへの立ち入りをリアルタイムに検知し、属人的な監視に頼らない高精度な安全管理体制などを実現しています。当社グループのサービスは小売・飲食・サービス・建設・物流・製造・インフラ・公共・医療などのさまざまな業界での活用が見込まれていますが、各業界が抱える課題は異なります。そこで当社グループとしては、業界ごとの課題に対する理解を深め、その課題を解決するために膨大な映像データと最新のAI技術を掛け合わせることで、各業界固有の課題を解決する高付加価値なソリューションを展開し、さまざまな業界の「現場AX」を推進してまいります。 ③ プラットフォームの拡張性と豊富なサービス・ソリューションラインナップ 当社グループが提供するプラットフォーム上には既に約35万台のクラウドカメラから送られる膨大なデータが集約され、簡単かつセキュアにデータ連携やAI活用が可能となっております。顧客の膨大な映像データは当社グループが契約するクラウドサービス上で管理されておりますが、当社グループの利用規約において録画映像の知的財産権はそれぞれの顧客に帰属し、当社グループはこの映像を閲覧することはできない仕組みになっており、顧客の映像データは安全に管理されております。ただし、顧客からの個別の同意のもと、適切な認証プロセスを経た上で、当社グループや開発パートナーに映像を共有いただくことで、様々な新サービスの開発検討に活かすことがあります。またAPIを通じて開発パートナーが「Safie」とデータ連携を行うためのアプリケーションの開発や連携を行うことや、「Safie」の組み込みソフトをデバイスメーカー等に提供することで多様な他社機器と連携することが可能です。また、映像データをAIで解析したソリューションを生み出すことが容易にしやすくなり、クラウドとAPIやAIを活用したプラットフォーム基盤の構築が進んでいます。 当社グループは創業以来、あらゆる業界の異なるニーズに応えるため、顧客からのフィードバックを活かしながら、デバイスおよびソリューションラインナップを拡充し続けてきました。主に、建設業界の顧客の声から生まれたウェアラブルカメラ「Safie Pocket」では、現場の遠隔化を実現するなど、当社は常に現場起点の開発を続けてきました。また、2022年9月に提供開始した「Safie One(セーフィー ワン)」、2024年3月に提供開始した「Safie GO PTZ AI(セーフィー ゴー ピーティーゼット エーアイ)」をはじめとしたエッジAI搭載モデルは、導入後も機能をアップデートできる「賢くなるカメラ」として、単なる防犯の枠を超え、変化する社会課題に応えるソリューションとして進化しています。また、業界特化型ソリューションを迅速かつ多数量産するための基盤として、当社は2026年2月にAI開発・運用プラットフォーム「Safie AI Studio」の提供を開始しました。本プラットフォームは、現場ごとに異なる多様なニーズに応じたAIソリューションを効率的に開発・実装する環境を提供し、高付加価値サービスの展開スピードを飛躍的に高めるものです。これにより、顧客ニーズにあったAIソリューションを素早く、大量に生み出せるようになります。 当社グループのサービスを導入済みの顧客からはそのサービスの利便性と拡張性を高く評価されております。数店舗の導入からの全国店舗への導入拡大や、防犯用途で導入されたのちに、マーケティング用途やオペレーション改善を目的とした追加導入など、既存顧客からの多様なリピートオーダーが創出されております。 ④ 販売力と強固なデリバリー体制 当社グループでは、展示会やWebサイトを活用したデジタルマーケティング等を通じて流入した企業への営業を中心とする直販営業網と、販売パートナー各社を通じた拡販が可能な営業網を有しております。双方の商流を活用することでクラウドモニタリング・録画サービス市場における稼働台数のシェアNo.1を獲得しています。直販営業網では、営業組織の強化を進め各業界の大手顧客とのリレーションを築き取引を拡大させてきたことで、2022年以降は毎年約30%の成長率を誇っています。 販売パートナーとしてはNTTグループ、Canonグループ、SECOMグループを筆頭に、全国数千人規模の営業員や顧客ネットワークをもつ大企業の強みを活用した効率的な営業網を構築しております。販売パートナーと密に連携し、販売パートナーの事業成長にもコミットすることで当社グループの安定成長も実現しています。また、当社グループが直販営業で培った顧客セグメントごとの販売ノウハウを販売パートナーに共有をしたり、販売パートナーのブランド力を活かして販売パートナー独自の名称でサービス展開をしたり、販売パートナー各社の商材ともAPIで連携して独自商材をつくるなど、お互いの強みを活かして補完し合う協業を行っております。販売パートナーとの収益モデルは、当社グループから販売パートナーへカメラやクラウドサービスを販売し、販売パートナーがそれぞれの顧客へ再販するモデルとなっております。 大手企業や中小企業からの多様なニーズに応えるためのデリバリー体制も強化しています。当社グループでのカメラの導入に伴う設置工事件数は年々増加しておりますが、大規模な大型案件の受注にも耐えられる体制を整えております。こうした中、当連結会計年度においては、カメラの設置工事・保守を専門とする子会社「セーフィーフィールドワークス株式会社」を設立し、カメラ販売からメンテナンスまで一気通貫のワンストップサービスを開始しました。多角的な専門知見と自社施工インフラを融合させることで、顧客体験の向上と自社収益向上の両立を図り、周辺機器販売を含む現場のトータルサポートを推進しています。さらに、当社グループのセーフィーベンチャーズ株式会社からの出資企業をはじめとするスタートアップ企業との協業により、クラウドカメラ以外のデバイスやサービスまで、当社グループが提供可能なサービスラインナップを拡充し、顧客が有する個別のカスタマイズニーズにも対応可能なシステムインテグレーション機能も強化しています。 ⑤ 高い安定性を誇る財務・収益モデル 当社グループの中核サービスであるクラウド録画サービス「Safie」の課金モデルは、継続収入が見込めるリカーリング型の収益モデルとなっておりますが、このサービスの起点となるカメラは顧客に販売されるため、当社グループの売上高の構成は、リカーリング収益のみならず、スポット収益も伴います。スポット収益にはカメラ等の機器販売や設置工事費などが含まれ、リカーリング収益には、クラウド録画サービス、画像解析サービス、一部のカメラのレンタルサービスやLTE通信費などが含まれております。 カメラ1台当たりの収益構造として、導入時にスポット収益が発生し、その後毎月クラウド録画サービスや画像解析サービスなどのリカーリング収益が発生するため、カメラが継続利用されると最終的にはリカーリング収益のほうがスポット収益よりも大きくなる構造になっております。 当社グループはリカーリング収益をより重視しており、その達成状況を判断するための経営上の指標はARR(注1)とし、2024年12月末は11,937百万円、2025年12月末は14,523百万円となっております。また、ARRに関連する指標として、MRR(注2)及び課金カメラ台数(注3)を注視しております。課金カメラ台数は2024年12月末時点で29.3万台、2025年12月末時点で35.4万台と増加しております。 また当社グループの顧客からは、追加のカメラ導入や画像解析サービスが発生しており、2025年12月期において当社グループの直販NRR(注4)は109.9%、販売パートナーNRR(注4)は117.0%、全社平均月次解約率(注5)は0.8%になっております。 (注)1.ARR:Annual Recurring Revenueの略称。該当月のMRRを12倍して算出。 2.MRR:Monthly Recurring Revenueの略称。MRRは対象月末時点における継続課金となる契約に基づく当月分の料金の合計額(販売代理店経由の売上含む)。 3.課金カメラ台数:各四半期に販売したカメラ台数ではなく、各四半期末時点で稼働・課金しているカメラ台数。 4.NRR:Net Revenue Retentionの略称。直販NRRは、「2024年12月末時点における直販課金顧客から生じる2025年12月末時点における直販MRR」を「2024年12月末時点の直販MRR」で除して算出(販売パートナーからのMRRは含まない)。販売パートナーNRRは「2024年12月末時点における販売パートナーから生じる2025年12月末時点におけるMRR」を「2024年12月末時点の販売パートナーから生じるMRR」で除して算出。 5.平均月次解約率:前月末における課金カメラ台数に占める、当月中に解約に伴い減少した月額課金台数の割合の過去12ヶ月平均値 ⑥ 企業文化 当社グループは「映像から未来をつくる」というビジョンを掲げ、それを実現するため、7つのSafie Cultureを行動指針として定義しております。このCultureに共感する社員が集まり、個々人が高い自律性を持ちながらも強い一体感を持つ組織を実現しております。 7つのCulture (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中長期的に安定して売上収益を拡大させることが重要であると考えております。そのため、達成状況を判断するための経営上の指標としてARRを重視しており、2024年12月末は11,937百万円、2025年12月末は14,523百万円となっております。また、ARRに関連する指標として、MRR及び課金カメラ台数を増やしていくことが重要であると考えております。 (4)経営環境 現在、日本が抱える少子高齢化・労働人口減少の問題は地方でも都市部でも顕在化しており、2040年には働き手が現在の8割になるという「8掛け社会」が到来する(注1)と推定され、人々の生活に多大なる影響を及ぼすと考えられています。特に現場を持つ業界では顕著であり、建設業界では必要な労働力が22.0%、小売業界の販売職では24.8%不足(注2)すると予測されています。 このような背景から、人的リソースを補完するAI技術の社会実装に大きな期待が寄せられています。例えば、経済産業省はデジタル社会の実現を目指し、半導体やAI技術への積極的な政策資源の投資を行い(注3)、北海道や熊本県に設立された半導体工場に対し1兆円を超える支援やAI向けの計算資源を国内に整備し提供を行う事業者への支援、生成AIの基盤モデルの開発者に対して計算資源の提供を支援しています。 こうした潮流の中、AIの活用は従来のWeb空間だけでなく、リアル空間へも拡がっており、非構造化データである映像・音声・センサー情報を活用する「フィジカルAI」の時代が到来しました。この変革において、AIの「眼」となるカメラは、現場AXを実現する上で不可欠なインフラとして位置付けられています。 (注)1.出典元:リクルートワークス研究所:「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」 2.労働供給不足率=2040年時点での労働供給÷2040年時点での労働需要 3.出典元:経済産業省:「デジタル社会の実現に向けて」(2024年1月) (5)中長期的な会社の経営戦略 ① ユーザー基盤のさらなる拡大 当社グループは、2025年12月末における課金カメラ台数を35.4万台とし、創業以来、順調に売上を拡大し続けております。しかしながら、日本国内に存在するカメラ台数だけで見ても、「Safie」の導入率は未だ低水準であり、潤沢な開拓余地が残されていると考えております。加えて、グローバル及び他の映像デバイスへの広がりを考えると「Safie」の接続デバイス数及び課金カメラ台数の増加余地は膨大に存在しております。 近年の防犯や安心・安全ニーズの高まりを受け、ネットワークカメラの設置需要も拡大してまいりました。日本国内における既設(オンプレミス)カメラ市場は2028年には900万台程度の稼働台数(注1)と試算され、現時点で弊社にて見積もれるネットワークカメラの国内市場は約4,000万台、グローバルでは2028年には約5億台程度になると推計(注2)しており、今後もさらに成長していくと考えております。またドライブレコーダーやドアホン、ロボットなど様々な映像デバイスに「Safie」を搭載し、また接続することができるため、潜在的な市場はカメラ以外にも見込まれております。 「Safie」はあらゆる業界で活用されていますが、特に、小売・サービス業と建設業での利用が進んでいます。建設業では、2024年4月から適用された「時間外労働の上限規制」を受け生産性向上が喫緊の課題となっており、屋外向けクラウドカメラ「Safie GO」シリーズとウェアラブルカメラ「Safie Pocket」シリーズの導入が拡大しております。これらを活用することで、現場全体の進捗管理や現場巡回管理を遠隔から実施でき、現場業務の効率化を進めています。加えて、今後は映像×AIによる常時監視体制を確立することで、不安全行動や立ち入り制限区域への侵入を即時に検知できるようになり、現場の目視確認に依存しない仕組みを構築し、高精度かつ均質な安全管理を実現することが可能になります。 また、店舗運営の効率化、危機管理、顧客行動の把握といった課題の解決策としてクラウドカメラの活用が進んでいます。既設(オンプレミス)カメラのクラウド化を可能にするネットワーク接続型ストレージ製品「Safie Trail Station(セーフィー トレール ステーション)」の導入により、既設(オンプレミス)カメラのクラウド移行を手軽かつコストをかけずに実現でき、課金カメラ台数の非連続的な増加を実現できます。これにより当社グループが従来得意領域としていた小規模店舗の少数台のカメラ導入に加え、中・大規模店舗の多台数のカメラ導入も進行できます。さらに、AIソリューション「AIApp」や遠隔接客サービス「RURA(SF)」、コミュニケーション支援インカム「BONX」などの映像データを活用した各種ソリューションと組み合わせることで、カメラ単独では応えられない店舗領域における省人化・無人化ニーズにも対応可能になります。個別導入(点)、多店舗展開(線)、店舗全体の映像データ一元管理(面)を目指す点線面 戦術を展開することで、小売・サービス業の多拠点の店舗を持つエンタープライズ企業において「店舗まるごとセーフィー化」を実現し、当社グループのサービス活用のさらなる加速が期待されます。 小売業以外にも、倉庫や工場現場のIoT化が進む物流・製造業、安心安全なスマートシティ構築のための公共やインフラ業界、現場の見守りや安全管理が必要となっている介護・医療業界など新しい業界での当社グループのサービス導入が広がっております。 国内販売戦略においては、まず直販営業を通じて顧客ニーズを把握し、最適な販売手法を確立することから始めます。蓄積された知見を業界特化型の販売パートナーと共有・洗練させることで、当社グループ単独の展開よりもはるかに迅速かつ多くのお客様にアプローチすることが可能になります。また、顧客ニーズを直接把握することで、製品開発へのフィードバックを効率的に行う体制を構築しており、継続的な機能拡充と操作性の向上を通じて、長期的な顧客エンゲージメントの維持向上に努めております。今後は、対象業界のさらなる拡大を図るとともに、各現場に合わせたソリューションやアプリケーションのラインナップも拡充いたします。これらを販売パートナー網にも迅速に展開することで、事業成長をより一層加速させていきます。 (注)1.日本国内における監視/モニタリングカメラ稼働台数は、矢野経済研究所「2024年度版監視カメラ市場予測と次世代戦略」において監視/モニタリングカメラの使用年数を5~7年と仮定し、取材で得た情報を基に算出した当社グループ試算の推計値。 2.グローバル総稼働台数は、国内の総稼働台数に係る矢野経済研究所の算出方法を参考に、その年を含む過去5年間の矢野経済研究所の推定による出荷台数の合計値として算出した当社グループ試算の推定値。 ② クラウド録画型映像プラットフォームとしての価値向上 当社グループは、拡大したカメラユーザー基盤を通じてクラウドに保存される膨大な映像データを活用し、お客様へ高付加価値なサービスを提供する好循環を構築しています。クラウドに保存される映像データは、知的財産権を有する顧客からの適切な承諾を得ることを前提として、AIによる画像解析を実現するための希少性の高い教師データとなり、これらを活用することで、新しい画像解析サービスや画像解析の精度向上が可能です。これにより、商用利用可能なレベルの精度を備えたAI画像解析サービスをお客様に提供できるようになります。機能拡充による利便性の向上がさらなる利用者増を呼び、蓄積されるデータがまた新たな価値を生むという、強固な好循環を構築しております。 特に、映像×AIプラットフォーム「Safie AI Studio」の提供は、この循環を強力に加速させます。35万台を超える設置済みカメラを基盤とし、顧客にはアプリケーション導入のような簡易なAI実装を、開発者にはOpen APIを通じた自由な開発・再販の場を同時に提供いたします。これにより、従来不可避であった個別開発に伴う重いプロセスを省略し、現場のニーズに即したAIソリューションの迅速な量産と社会実装が可能となりました。 このネットワーク効果を伴うエコシステムは、顧客単価の向上および解約率の低減に寄与し、当社の持続的な成長を支える根幹となります。今後はカメラ映像のみならず、音声や自然言語を含む様々なデータの解析基盤へと領域を拡張し、IoT・AI技術の進展とともに、「Safie」が活用される機会をあらゆる産業現場へと拡大していく所存です。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの対処すべき主な課題は以下のとおりであります。 ① 優秀な人材の採用と育成 当社グループの持続的な成長のためには、多岐にわたる経歴を持つ優秀な人材を多数採用し、営業体制や開発体制、管理体制等を整備していくことが重要であると捉えております。特に経営戦略の実現の中で、業界ごとの顧客ニーズを正確に把握し、業界別のソリューションを開発していくことが重要と考えており、顧客ニーズを適切に把握できる営業や開発の人員を強化していくことが必要であります。当社グループのミッションや事業内容に共感し、高い意欲を持った優秀な人材を採用していくために、積極的な採用活動を進めるとともに、高い意欲を持って働ける環境や仕組みの構築に取り組んでまいります。 ② 情報管理体制の継続的な強化 当社グループは多くの個人情報を扱っており、情報管理体制を継続的に強化していくことが重要であると考えております。経営方針に従って「映像から未来をつくる」ため、当社グループは膨大な顧客の映像データを管理することになり、プラットフォーマーとしての健全性を強く求められると認識しております。当社グループで取り扱う映像データは個人が特定できる鮮明な画像であることが多く、原則として個人情報に該当するため、現在も個人情報保護に係る施策には万全の注意を払っておりますが、今後も社外有識者との会議を含め、社内体制や管理方法の強化・整備を行ってまいります。 ③ 技術力の強化と追加サービスの展開 大量の映像データの処理及び解析に係る技術力は当社グループの競争力の源泉であり、事業の成長を支える基盤でもあることから、継続的な改善、強化が重要であると考えております。優秀な技術者の採用や先端技術への投資・モニタリング等を通じて、技術力の向上に取り組んでまいります。 また映像プラットフォームとしての価値向上のために、自社サービスの追加開発や、他社のソリューションが提供しやすい仕組みを継続的に開発し続けてまいります。 ④ 利益及びキャッシュ・フローの創出(収益化) 当社グループは、事業拡大を目指し、開発投資や広告宣伝活動等に積極的に投資を進めており、2025年12月期は、営業損失を計上しております。当社グループの収益の中心は、サブスクリプション方式でユーザーに提供しており、継続して利用されることでリカーリング収益が積みあがるストック型の収益モデルになります。一方で、開発費用やユーザーの獲得費用が先行して計上される特徴があり、中長期的なキャッシュ・フロー、利益の最大化のために短期的には赤字が先行することが一般的です。当社グループでは事業の拡大に伴い、ストック収益が順調に積みあがることで、先行投資として計上される開発費用やユーザーの獲得費用が売上高に占める割合は低下し、将来的には持続的にキャッシュ・フロー、利益を創出できる体質に改善すると見込んでおります。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社グループの株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 また、以下の各事項において、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化したときに当社グループの経営成績等の状況に与える影響について合理的に予見することが困難な場合には、その可能性の程度や時期・影響についての記述は行っておりません。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。また将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 <当社グループ事業の前提となる外部環境に関するリスク> (1)インターネットの利用環境について 当社グループはインターネット関連事業を主たる事業対象としているため、インターネットの利用環境は当社グループ事業の基本的な条件であります。インターネットの利用に関する新たな規制の導入や弊害の発生、その他予期せざる要因により、今後、インターネットの利用環境に大きな変化が生じた場合、当社グループの業績に広範囲にわたり影響を及ぼす可能性があります。 (2)クラウド事業について クラウドとは、アプリケーション機能をインターネット経由で提供するサービスで、ソフトウエア販売における新しい方法・概念として認知され、浸透が進みつつあります。その一方で、今後クラウドを扱う企業レベルの競争も激化する可能性があります。このような事業環境のもとで、他社においてより画期的なコンセプトをもった商品・サービスが出現した場合、又はクラウド自体の需要が当社グループの予測を大きく下回る場合には、当社グループの業績に広範囲にわたり影響を及ぼす可能性があります。 <ビジネスモデル等に関するリスク> (3)競合について 当社グループは、創業以来、日々進化するテクノロジーによって安全にかつ効率的な映像の大量保存と配信及び分析を行う独自のシステムの開発・運営をし続けてきたことが競争力の源泉となっております。またすでに市場シェアNo.1となっており、それを支える販売網を構築しており、新規の参入者を含む競合に対抗できる事業環境を構築しております。しかしながら、既存事業者との競争の激化や、新たな参入事業者が当社グループのシステムに類似する仕組みを構築する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)先行投資と事業の拡大に伴うリスクについて 当社グループは「Safie」録画サービスのオプションや、ソリューションとして様々な画像解析サービスや機器連携サービス及び他社との連携ソリューションを開発しております。これにより新たな顧客業界の開拓と将来の収益拡大を狙っておりますが、これらの開発は常に継続しており、収益化はまだ初期段階にあります。エンジニアを積極的に採用し開発にあたっておりますが、現時点では収益貢献は少なく、先行投資を継続しております。今後も、収益化が上手く進まない場合や、当該分野に関係する法規制に新たに服することになる場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)研究開発活動と広告宣伝活動等の先行投資について 当社グループの手掛ける事業では、先行者メリットを活かしつつ売上高拡大を目指すため、新機能の拡充や新機種対応などの研究開発投資や広告宣伝活動や営業体制の強化等において一定の先行投資が必要となります。しかしながら、その結果として、設立以来営業損失を計上しているほか、累積損失を抱えております。また、今後の研究開発投資及び広告宣伝活動について、その費用対効果を見ながら慎重に行っていく方針ではありますが、先行投資を縮小する場合には、新規受注や新規ユーザーの獲得に影響が出る可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)販売パートナー経由での販売と売上高比率について 当社グループは、多くの販売パートナーとともに当社グループサービスの拡大を進めており、主要な販売パートナーとの資本業務提携を含めて緊密な関係を構築しており、売上高全体のうち一定の比率は、販売パートナー経由で売上高を獲得しております。 主要な販売パートナーとは良好な関係を築いており、現時点において取引関係等に支障を来たす事象は生じておらず、当社グループとしては今後も継続的な取引が維持されるものと見込んでおります。しかしながら、販売パートナーにおける経営方針、販売方針・販売施策の変更及び取引条件の変更が生ずる場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループといたしましては、今後も主要販売パートナーとの取引拡大に加え、新規顧客からの売上高拡大にも努めることで、特定パートナーへの依存度を低減し、経営リスクの分散に努める方針です。 (7)技術革新への対応について 当社グループは新技術の積極的な投入を行い、適時に独自のサービスを構築していく方針ではありますが、技術革新等への対応が遅れた場合や、予想外に開発費等の費用が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <コンプライアンスに関連するリスク> (8)知的財産権の侵害等について 当社グループで開発・設計しているソフトウエアやプログラムは、当社グループが独自に開発・設計したものであり、当社グループ内に知財の専門組織を設立し、特許権侵害の調査及び出願等を行っております。さらに、当社グループはサービスの名称等について商標の出願、登録を行う等、第三者の商標権を侵害しないように留意しております。 しかしながら、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であるため、他社の知的財産権を侵害してしまう可能性があります。この場合、特許権侵害や商標権侵害を理由とする損害賠償請求や差止請求を受けたり、知的財産権の使用に対する対価の支払い等が発生したりする可能性があり、これらの場合には当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが保有している知的財産権が第三者により侵害された場合には、法的措置を含めた対応を要するなど、当社グループの事業運営に影響が及ぶ可能性があります。 (9)訴訟等について 本書提出日現在において当社グループを当事者とする訴訟手続はありません。しかしながら、将来訴訟等による請求を受け又はその他の形で当社グループを当事者とする訴訟等の手続が行われる可能性はあり、このような事態が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (10)個人情報の取扱いについて 当社グループは、当社グループ従業員の個人情報に加えて、当社グループが提供するサービスにおいて顧客の住所、氏名等の個人情報を保持しており、さらには顧客が保有する録画映像や、限定的ではありますが顔認証を用いたサービスにおいては録画映像に映り込んだ第三者の映像などの個人情報に関与するケースがあります。当社グループは個人情報の取扱いに関する重要性を十分に認識し、個人情報の管理に最大限の注意を払っており、また、2005年4月に全面施行された「個人情報の保護に関する法律」や、当局となる個人情報保護委員会が制定した「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」の要求事項の遵守に努めております。当社グループは、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC27001:2013」及び「JIS Q 27001:2014」の認証を2016年5月、ISMSクラウドセキュリティの国際規格「ISO/IEC 27017:2015」及びプライバシー情報マネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27701:2019」を2022年5月に取得しております。なお、それぞれの認証の登録範囲については、「ISO/IEC27001:2013」及び「JIS Q 27001:2014」はクラウド映像プラットフォーム開発及びそれを用いたサービスの運営・保守・カスタマーサポート、「ISO/IEC 27017:2015」はSafieクラウド録画サービスの影響に係るサービスプロバイダとしてのシステム開発・運用及び保守並びにアマゾンウェブサービスのクラウドサービスカスタマーとしての利用に関わるISMSクラウドセキュリティマネジメントシステム、「ISO/IEC 27701:2019」はクラウド映像プラットフォームの運用・保守及びサービスに関するカスタマーサポート、となっております。加えて、情報セキュリティ委員会の定期的な開催等、様々なセキュリティ対策を行う個人情報保護マネジメントシステムを構築・運用しております。 当社グループのサービスの提供に際しては、カメラの設定、送付、設置工事など顧客の個人情報を用いる業務の一部を当社グループの責任において第三者となる業務委託先に再委託する場合があります。その場合においても、国内の法令等を遵守し、適切かつ合理的な方法で業務委託先の安全管理を行っております。 しかしながら、上記の取り組みにも関わらず、自然災害や事故、外部からの悪意による不正アクセス行為及び内部の故意又は過失による顧客情報の漏洩、消失、改ざん又は不正利用等、万一当社グループ又は当社グループの業務委託先から個人情報が漏洩した場合には、信用の失墜又は損害賠償による損失が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)映像等の流出について 顧客からの膨大な録画映像は当社グループが契約するクラウドサービスプラットフォーム上で管理されておりますが、当社グループの利用規約において、録画映像の知的財産権はそれぞれの顧客に帰属し、当社グループはこの映像を閲覧することはできない仕組みになっており、顧客の映像データは安全に管理されております。ただし、顧客からの個別の同意のもと、適切な認証プロセスを経た上で、当社グループや開発パートナーに映像を共有いただき、様々な新サービスの開発検討に活かすことがあります。またカメラ設置時や設置後のサポートの中で、一部の社員に限定して顧客からの同意の元、顧客の映像を共有いただく場合があります。さらに、顔認証を用いた一部のサービスで生成される顔の特徴点などのデータ等については、個人情報保護法に基づき、当該個人情報の運用を受託されております。 これらの映像データ等の外部への流出を防止するため、録画映像データはカメラからクラウドへの送信時、クラウド上での保管時、クラウドから顧客への配信時にそれぞれ暗号化を実施しており、万一、第三者が違法に映像データをその録画、配信経路上、もしくはクラウド上から入手したとしても暗号化されているのでデータを再生して見ることができない設計になっております。また顧客が映像を共有する場合においても、共有相手ごとに映像のアクセス権を個別に設定できる仕組みにしており、IDやパスワードの共有による映像流出事故が起きにくい仕組みにしております。その上で社員教育等様々な対策を講じております。 それに加え、膨大なデータを預かるプラットフォームの健全性を保つ取り組みとして、データ憲章の策定・公表、変化する社会情勢の中でプラットフォーマーとしての責務を果たすために必要な取り組みを継続的に議論するため、外部有識者会議を開催しております。会議の参加者は個人情報保護やITに詳しい弁護士、AIの利活用に詳しく憲法学を専門とする大学教授、社外取締役、当社取締役等となっており、年に数回開催し、当社グループでの研究開発や顧客におけるデータ活用に対する啓蒙活動などを協議しております。 以上の取り組みにも関わらず、不測の事態によりこれらの情報の漏洩や映像データに関するトラブルが発生した場合、当社グループの企業価値の毀損、社会的信用の失墜、流出の影響を受けた顧客その他関係者への補償等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)法令について 当社グループは、電気通信事業法等、企業活動に関わる各種法令の規制を受けております。当社グループは、コンプライアンス体制の充実が重要であると考えており、コンプライアンスに関する社内規程類を策定し、適宜研修を実施して周知徹底を図っております。しかしながら、今後国内において新たにプライバシー関連法規の制定やインターネット関連事業者を規制する新たな法律等による法的規制の整備が行われる可能性があります。さらに、インターネットは国境を超えたネットワークであるため、海外諸国からの法的規制による影響を受けることも想定されることから、それらが将来的に当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <一般外部環境及びインフラ整備等に関するリスク> (13)設備及びネットワークの安定性について 当社グループの事業を支えるサーバーは、当社グループが契約するクラウドサービスプラットフォームで管理されており、複数のサーバーによる負荷の分散、冗長化、定期的なバックアップの実施等を図り、システム障害を未然に防ぐべく取り組みを行っております。障害が発生した場合に備え、リアルタイムのシステムの稼働状況、ログチェック機能やソフトウエア障害を即時にスタッフに通知する仕組みを整備しており、また、障害が発生したことを想定した復旧訓練も実施しております。 上記取り組みには地域上の負荷の分散、冗長化も含まれており、限定的な火災、地震等の自然災害や外的破損の発生時にもサービスの維持が可能となるよう設計されております。 しかしながら、上記取り組みにも関わらず、例えば日本全土に渡るような大規模災害、人的ミスによるシステム障害、その他予期せぬ事象の発生により、万一、当社グループが契約するクラウドサービスプラットフォームやネットワークの利用に支障が生じた場合には、サービスの停止等を余儀なくされることとなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)サービス等の不具合について 一般的に、高度なソフトウエアは不具合の発生を完全に解消することは不可能であると言われており、当社グループのアプリケーション、ソフトウエアやシステムにおいても、各種不具合が発生する可能性があります。 当社グループは、すべての新サービスの開始及び更新前に、専任の品質保証チームによるテストを行うなど、信頼度の高いサービス提供をするための開発体制を維持・構築しておりますが、当社グループ事業の運用に支障をきたす致命的な不具合が発見され、その不具合を適切に解決できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)ハードの不具合について 当社グループは、販売・貸与する製品の品質保証体制を確立し、製品の安全性確保及び事故発生防止に努めております。また、万一に備え、賠償責任保険も付保しております。しかし、当社グループが製造・販売した製品に起因する損害が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)製造物責任について 当社グループは、販売・貸与する製品の品質保証体制を確立し、製品の安全性確保及び事故発生防止に努めた上で、各種製品を販売及び製造委託しておりますが、すべての製品に欠陥がなく、将来的にクレーム等が発生しないという保証はありません。また製造物賠償責任については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を担保できるという保証はありません。さらに当社グループが引き続き製造物賠償責任保険に許容できる条件で加入できるとは限りません。大規模な製品の欠陥が生じた場合、それらが多額のコストや当社グループの評価に影響を与え、その結果、売上が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (17)大規模な感染症の発生による影響について 将来的に新型コロナウイルス感染症のような大規模な感染症が再び発生し、経済活動の停滞によって飲食・小売業などの休業・閉店に伴う受注減によるマイナス影響が、遠隔業務需要の高まりを上回るような場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (18)サプライチェーン、自然災害、事故、感染症等について 当社グループはカメラ在庫を保有して迅速にサービス提供ができる体制を構築しております。自然災害、事故、感染症の発生等に備え、BCPを策定し、トラブル発生時の迅速な復旧体制を構築しております。また顧客へ提供しているサービス及び社内の管理システムはすべてクラウドサービスとなっており、故障機器の交換などの一部のハードウエアに関連する業務を除き、基本的なサービスはすべてリモート勤務体制でも提供が可能です。 しかしながら、当社グループ、当社グループが在庫管理を業務委託している株式会社バン・ソフト・コミュニケーション(所在地:福井県)及びその倉庫近辺において、大地震や洪水等の大規模自然災害が発生した場合、当社グループが保有する商品在庫の損壊やインターネットアクセスの制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生して、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 <内部環境等に関するリスク> (19)経営管理体制の確立について 当社グループは、業容の拡大及び従業員の増加に合わせて内部管理体制の整備を進めており、今後も一層の充実を図る予定ですが、適切な人的・組織的な対応ができずに、事業規模に応じた事業体制、内部管理体制の構築が追いつかない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (20)人材の育成及び確保について 当社グループは、積極的に優秀な人材を採用し、社内教育等を行うことによって体制の拡充を図っております。しかし、適切な人材を十分に確保できず、あるいは在職中の従業員が退職するなどした場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、今後の事業拡大に向け、特にエンジニア人員の確保が必要となりますが、採用が計画どおり進まなかった場合、あるいはエンジニア人員の流出が生じた場合には、事業拡大の制約となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (21)特定の人物への依存について 当社代表取締役社長CEOである佐渡島隆平は、当社グループの設立者であるとともに、大株主であり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。このため、当社グループは、佐渡島隆平に過度に依存しない体制を作るために、取締役会等における役員間の相互の情報共有や経営組織の強化を図っております。しかし、現状において、何らかの理由により佐渡島隆平が当社グループの業務を継続することが困難になった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 <その他のリスク> (22)資金使途について 株式上場時の公募増資による調達資金の使途につきましては、事業拡大に伴い増加する人件費、広告宣伝費等の運転資金及びオフィス増床等の設備資金に充当する予定であり、順次充当しております。しかしながら、経営環境の急激な変化等により、上記の資金使途へ予定どおり資金を投入したとしても、想定通りの投資効果をあげられない可能性があります。 また、今後の事業環境の変化や、当社グループ事業戦略等の変更等により、将来において調達資金に係る資金使途に変化が生じる可能性があります。 (23)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、役員及び従業員のモチベーション向上のためストック・オプションを付与しており、本書提出日の前月末現在、その数は1,863,800株、発行済株式総数の3.34%となっております。なお、これらストック・オプションが行使された場合、既存株主の株式価値を希薄化させる可能性があります。 (24)配当政策について 当社は創業以来、株主に対する剰余金の分配を実施しておりません。株主への利益還元については、重要な経営課題と認識しており、将来は経営成績及び財務状況を勘案しつつ剰余金の分配を検討する所存であります。現時点においては、研究開発資金等への投資を優先していくことが企業価値向上、ひいては株主利益の最大化につながるものと考えております。 (25)過年度における継続的な損失計上について 当社グループは、過年度において、継続的な事業成長を図るため、積極的な人材採用と既存のソリューションの強化と新しいソリューション開発への投資、顧客基盤拡大のための積極的な広告宣伝活動を実施しており、2018年12月期(第5期)から当連結会計年度である2025年12月期(第12期)において、継続的な売上高拡大が図られたものの、先行投資と位置付けられる研究開発費や人件費、広告宣伝費の計上により、営業損失の計上が継続しております。 当社グループの映像プラットフォーム事業は、サブスクリプション型課金モデルであり、継続して利用されることで収益が積みあがるストック型の収益モデルになります。一方で、広告宣伝費などの顧客獲得費用や研究開発費用は先行して計上されるため、短期的には赤字が先行することが一般的です。今後もユーザー獲得や組織規模拡大のための費用負担が拡大した場合には、継続した利益計上が実現できない可能性があります。 (26)海外展開について 当社グループは、高い成長を実現するため今後は海外展開を進めていく方針です。海外における商習慣や事業環境の差異等を含め、国内における事業展開以上に高いリスクが存在することは否めず、そのリスクに対応しきれない場合や国内と比較してマーケットの開拓や収益化が想定通り進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,789字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は10,931,821千円となり、前連結会計年度末に比べ685,495千円増加いたしました。これは主に、売掛金が491,519千円増加、その他流動資産が97,674千円増加、商品が84,666千円増加したことなどによるものであります。 当連結会計年度末における固定資産は1,147,278千円となり、前連結会計年度末に比べ370,115千円増加いたしました。これは主に、投資有価証券が239,227千円減少した一方で、繰延税金資産が408,660千円増加、投資その他の資産のその他が185,712千円増加したことなどによるものであります。 この結果、当連結会計年度末における資産合計は12,080,583千円となり、前連結会計年度末に比べ1,056,495千円増加しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は2,813,226千円となり、前連結会計年度末に比べ404,705千円増加いたしました。これは主に、未払法人税等が247,301千円増加、その他の流動負債が89,453千円増加、未払金が66,514千円増加したことなどによるものであります。 当連結会計年度末における固定負債は42,835千円となり、前連結会計年度末に比べ3,563千円減少いたしました。これは繰延税金負債が4,126千円増加した一方で、その他固定負債が6,798千円減少したことなどによるものであります。 この結果、当連結会計年度末における負債合計は2,856,061千円となり、前連結会計年度末に比べ401,141千円増加しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は9,224,521千円となり、前連結会計年度末に比べ655,353千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益437,887千円を計上、非支配株主持分が104,092千円増加したことなどによるものであります。 この結果、自己資本比率は75.0%(前連結会計年度末は77.4%)となりました。 b.経営成績 当社グループは「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、家から街まであらゆるビジネスシーンで活用されている映像をデータ化することで、人々の意思決定を支援するクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を開発・提供しております。「Safie」は高画質・安価・安全で、いつでもどこでも誰もが簡単にスマートフォンやパソコンで利用でき、小売・飲食・サービス・建設・物流・製造・インフラ・公共・医療などの幅広い業界にて活用いただいております。 現在、日本が抱える少子高齢化・労働人口減少の問題は地方でも都市部でも顕在化しており、2040年には働き手が現在の8割になるという「8掛け社会」が到来すると推定され、人々の生活に多大なる影響を及ぼすと考えられています。この不可避な労働力不足において、従来の業務効率化だけでは限界を迎えつつあり、今後、AIを活用し、現場そのものを「自律化」させることがますます必要になっていきます。生成AIをはじめとするAI技術の社会実装はデジタル空間において急速に進展している一方で、リアルな現場の事象をデータ化・解析し、自律的な判断を可能にする「フィジカルAI」の活用に注目が集まっています。 当社グループにおいても、かつてないこの需要を確実に捉えるために、映像データとプラットフォームを持つ強みを最大限に活かすことで、労働人口減少という社会課題に対する抜本的な解決策を提示し、現場で働く人々にとって持続可能な社会インフラとなるべく、邁進してまいります。 当社グループでは、2028年時点における既設(オンプレミス)カメラ市場を約900万台と予測しております。当連結会計年度において、当社はクラウドカメラ市場の枠を超え、より大きな既設カメラ市場での事業拡大を目的とし、中・大規模施設におけるシェア拡大の鍵となる「Safie Trail Station(セーフィー トレール ステーション)」を投入いたしました。これにより、これまで技術的・コスト的な制約から困難であった既設カメラのクラウド移行が可能になり、あらゆる現場に設置したカメラ映像のクラウド化を推進しております。 同時に、蓄積された膨大な映像データに最新のAI技術を掛け合わせることで、業界固有の課題を解決する高付加価値なDXソリューションを展開しています。建設業界では、施工前の管理から施工中の安全・進捗管理、さらには竣工後の保守・メンテナンスに至る一連の業務フローを網羅的に支援しております。また、小売・サービス業界では、店舗運営を丸ごとセーフィー化し、AIによる動線解析やオペレーションの業務効率化を通じて、顧客のビジネスモデル変革に寄与しつつあります。 これらの業界特化型ソリューションを迅速かつ多数量産するための基盤として、当社は2026年2月にAI開発・運用プラットフォーム「Safie AI Studio」の提供を開始しました。本プラットフォームは、現場ごとに異なる多様なニーズに応じたAIソリューションを効率的に開発・実装する環境を提供し、高付加価値サービスの展開スピードを飛躍的に高めるものです。これにより、顧客ニーズにあったAIソリューションを素早く、大量に生み出し、現場AXを強力に推進してまいります。 さらに、持続可能な成長基盤を強化すべく、当連結会計年度よりAI警備・セキュリティプロダクトを提供する「セーフィーセキュリティ株式会社」、保守・施工の専門子会社「セーフィーフィールドワークス株式会社」、セーフィーのサービスやソリューションの提供のグローバル展開を進めるためタイに「SAFIE (THAILAND) CO., LTD.」を設立いたしました。各領域において専門性を研ぎ澄ませた複数のグループ会社を設立し、これらの新たなグループ会社とともに、当社グループの映像プラットフォーム事業の成長を加速させていきます。 当社グループのKPIであるARRは2025年12月末時点で14,523百万円(2024年12月末比21.7%増)、課金カメラ台数は35.4万台(2024年12月末比20.8%増)になりました。カメラ等の機器販売や設置作業費などが含まれるスポット収益は5,914百万円となり、クラウド録画サービス、一部のカメラのレンタルサービスや、LTE通信費、画像解析サービス等を含むリカーリング収益は13,114百万円となりました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高19,029,026千円(前年同期比26.4%増)、営業損失81,587千円(前年同期は580,565千円の営業損失)、経常損失119,346千円(前年同期は623,592千円の経常損失)となりました。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「ポスト5G情報通信システ厶基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」により交付された補助金収入634,022千円を特別利益に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益437,887千円(前年同期は1,552,485千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 また、エンタープライズ顧客への課金カメラ導入数の大幅な増加によるスポット収益やリカーリング収益の増加、ソリューションの導入拡大が主要因となり、売上総利益金額は9,508,534千円となり、当初見込みを上回りました。そのため、調整後営業利益が403,180千円(営業損失81,587千円)と2025年2月13日に2024年12月期決算短信にて開示した2025年12月期連結業績予想の調整後営業利益50百万~300百万円との間に差異が生じております。 なお、当社グループは、映像プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末と比べ979,082千円減少し、5,720,149千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は123,553千円(前連結会計年度は101,078千円の資金支出)となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の増加496,692千円(前連結会計年度は525,338千円の増加)、棚卸資産の増加90,899千円(前連結会計年度は163,674千円の減少)等の減少要因があった一方で、税金等調整前当期純利益278,610千円の発生(前連結会計年度は税金等調整前当期純損失1,545,743千円)、投資有価証券評価損の計上176,057千円(前連結会計年度は868,633千円)、未払金の増加72,517千円(前連結会計年度は282,120千円の増加)、株式報酬費用の計上66,233千円(前連結会計年度は45,499千円)、減損損失の計上66,600千円(前連結会計年度は54,317千円)などの増加要因あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,206,331千円(前連結会計年度は274,539千円)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入100,000千円(前連結会計年度は100,000千円)があった一方で、定期預金の預入による支出1,100,000千円(前連結会計年度は100,000千円)、敷金の差入による支出183,389千円(前連結会計年度は10,040千円)などがあったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は104,243千円(前連結会計年度は38,717千円の資金支出)となりました。これは主に、非支配株主からの払込みによる収入87,500千円(前連結会計年度は30,000千円)、新株予約権の行使による株式の発行による収入19,210千円(前連結会計年度は21,658千円)などがあったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは受注生産形態をとる事業を行っていないため、生産規模及び受注規模を金額及び数量で示す記載をしておりません。 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業別に示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは、映像プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 事業の名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 映像プラットフォーム事業   19,029,026   126.4 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、総販売実績に対する割合が10%未満であるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。 c.キャッシュ・フローの分析 前述の「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、仕入資金、従業員の給与手当の他、販売費及び一般管理費の営業費用であります。当社グループは、事業運営上必要な資金を安定的に確保するために、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等でバランスよく調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位については、調達時期における資金需要の額、用途、市場環境、調達コスト等を勘案し、最適な方法を選択する方針であります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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