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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

朝日放送グループホールディングス

ASAHI BROADCASTING GROUP HOLDINGS CORPORATION9405 · Prime · 情報・通信業

在阪キー局テレビ朝日系列の持株会社。放送と住宅展示場・ゴルフ場運営の2軸で収益を構成。

概要

朝日放送グループホールディングスは、大阪市に本社を置く放送持株会社である。中核子会社の朝日放送テレビが関西広域圏を対象にテレビ朝日系列の地上波放送を、朝日放送ラジオがAMラジオ放送を運営する。2026年3月期の連結売上高は959億円、営業利益47億円で、放送・コンテンツ事業が売上の約86%を占める。子会社28社から成るグループは、テレビ・ラジオに加え、アニメ制作、CS放送、住宅展示場、通販などを手掛ける。

放送・コンテンツ事業が売上の85%以上を占める収益構造

当社グループは「放送・コンテンツ事業」と「ライフスタイル事業」の2セグメントで構成される。2026年3月期の放送・コンテンツ事業の売上高は821億5千万円で、全社売上高959億9千8百万円の85.6%を占める。同事業の営業利益は45億6千万円で、グループ全体の営業利益47億6千3百万円の95.8%を生み出す。ライフスタイル事業は売上高138億4千8百万円、営業利益2億4千5百万円と規模は小さい。広告収入のうち、電通と博報堂DYメディアパートナーズの2社で約37%を占める依存構造がある。

関西圏に強固な地盤を持つ在阪メディアグループ

本社を大阪市福島区に置き、朝日放送テレビは関西広域圏を放送対象地域とする。2025年度には個人全体視聴率で開局以来初の2年連続3冠(全日・ゴールデン・プライム)を達成し、関西圏での高い視聴率を背景に広告収入を伸ばしている。また、住宅展示場「ABCハウジング」は関西圏で複数拠点を展開し、ライフスタイル事業の売上の約7割を占める。グループ全体の従業員数は1,724人で、地域密着型の事業運営を行っている。

アニメ・イベント・通販に広がるコンテンツ周辺事業

放送・コンテンツ事業の内訳は、テレビ・ラジオ放送に加え、CS放送「スカイA」、アニメ制作・販売、イベント運営など多岐にわたる。子会社のABCアニメーションやSILVER LINK.がアニメ作品を制作し、中国現地法人「愛漫希(上海)文化伝媒有限公司」を通じて海外展開も強化している。実写コンテンツではバラエティ・ドラマ・スポーツを軸に、番組連動イベントを展開。ライフスタイル事業ではABCファンライフによるテレビ通販・EC、ABCゴルフ倶楽部によるゴルフ場経営も行う。

2025年3月期に黒字転換した財務状況

連結売上高は2013年3月期の788億円から徐々に拡大し、2026年3月期には959億円に達した。営業利益は開示が始まった2025年3月期に26億円、翌期には47億円と倍増した。純利益は2021年3月期に9億円の赤字を計上したが、2025年3月期に25億円の黒字に転換し、2026年3月期は44億円まで改善した。資産合計は1,345億円、純資産842億円で自己資本比率は約62%と健全性を維持している。

業界の中での役割は放送・コンテンツ事業とライフスタイル事業の複合企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
960億円
営業利益
48億円
営業利益率
5.0%
純利益
45億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
放送・コンテンツ事業822億円85.6%46億円5.6%
ライフスタイル事業138億円14.4%2億円1.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01放送・コンテンツ主力

テレビ・ラジオ放送、CS放送、番組やアニメ・イベントなどのコンテンツ企画・制作・販売を行う。当社(朝日放送グループHD)および子会社の朝日放送テレビ、朝日放送ラジオ、スカイA、ABCアニメーションなどが担う。

主な製品・サービス5
テレビ放送(地上波)
関西広域圏を放送対象地域とするテレビ朝日系列のフルネット局。報道・情報・バラエティ・ドラマなどを編成し、広告枠を販売。
ラジオ放送(AM)
朝日放送ラジオによるAMラジオ放送。生ワイド番組やニュース、スポーツ中継などを提供。
CS放送(スカイA)
CS放送チャンネル「スカイA」の運営。スポーツ中継やアニメ・ドラマなどを放送。
アニメ制作・販売
子会社のABCアニメーション、SILVER LINK.などがアニメ作品の企画・制作・販売を手掛ける。
イベント運営
自社コンテンツやスポーツイベントの企画・運営をABCフロンティアなどが行う。

02ライフスタイル準主力

住宅展示場「ABCハウジング」の企画・運営、テレビ通販・EC、ゴルフ場経営などを行う。子会社のエー・ビー・シー開発(現ABCライフィズ)、ABCファンライフ、ABCゴルフ倶楽部が担う。

主な製品・サービス3
住宅展示場運営
「ABCハウジング」ブランドで関西圏に複数の住宅展示場を運営。ハウジングデザインセンターも展開。
テレビ通販・EC
子会社のABCファンライフがテレビ通販やインターネット通販を運営。
ゴルフ場運営
ABCゴルフ倶楽部によるゴルフ場の経営。

製品と技術

地上波テレビ放送「朝日放送テレビ」

関西広域圏を対象とするテレビ朝日系列のフルネット局。報道・情報・バラエティ・ドラマを編成し、広告枠を販売する。2025年度には個人全体視聴率で開局以来初の2年連続3冠(全日・ゴールデン・プライム)を達成。ネット配信ではTVerへの番組提供を行い、放送外収入の拡大を図っている。

AMラジオ放送「朝日放送ラジオ」とCS放送「スカイA」

朝日放送ラジオはAMラジオ放送を運営し、生ワイド番組やニュース、スポーツ中継を提供。radikoを通じてインターネットでも配信している。CS放送では子会社のスカイAが「スカイA」チャンネルを運営し、プロ野球や高校野球などのスポーツ中継、アニメ・ドラマを放送。これら放送事業全体でグループ収益の大部分を支える。

アニメ制作・販売と海外展開

子会社のABCアニメーションがアニメ作品の企画・制作・販売を手掛け、SILVER LINK.やゼロジーアクトも制作を担う。中国現地法人「愛漫希(上海)文化伝媒有限公司」を通じて共創パートナーと連携し、アニメ周辺事業や海外展開を強化。成長ドライバーとして位置づけられ、2025年度のコンテンツ収入は増加した。

イベント運営と住宅展示場「ABCハウジング」

ABCフロンティアが番組連動イベントやスポーツイベントを企画・運営。一方、ライフスタイル事業の中核であるABCハウジングは関西圏に複数の住宅展示場を展開し、ハウジングデザインセンターも運営する。2026年の子会社合併により、国内トップクラスのシェアを強化。放送やコンテンツの力を活用したリアルな体験の場を提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

放送局大手、業績回復途上

朝日放送グループホールディングスは情報・通信業の放送セクター大手。売上高905億→919億→960億円と増加、営業利益率も2025年3月期2.83%から2026年3月期5%と改善予想。同業他社はVRaiN Solution、Cocolive、L is B、ソラコム、ハッチ・ワークと、いずれも情報通信の新興企業。伝統的な放送局として、規模とブランドで優位だが、新興企業とは事業内容が異なる。収益改善基調にある。

強み

  • 朝日放送として関西圏で高い知名度と信用を有する。
  • 売上高900億超と同業他社を大きく引き離し、経営基盤が強固。
  • 営業利益率が2.83%→5%と上昇し、収益性が向上傾向。
  • 放送以外の事業も展開し、安定した収益源を持つ。

課題

  • 動画配信の台頭で、従来の放送事業に構造的な課題。
  • 同業他社はIT系新興企業で、技術力で劣る可能性。
  • 関西圏中心の事業で、全国展開が限定的。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字が朝日放送グループホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14718早稲田アカデミー491億円19.2倍
29470学研ホールディングス456億円13.1倍
34337ぴあ419億円12.4倍
46238フリュー404億円18.3倍
56071IBJ382億円15.5倍
69405朝日放送グループホールディングス366億円8.2倍
74714リソー教育グループ357億円22.0倍
84301アミューズ353億円11.4倍
94763クリーク・アンド・リバー社343億円7.8倍
107844マーベラス331億円16.2倍
117952河合楽器製作所318億円26.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2013年度から2019年度の安定的な成長期

開示されている最も古い2013年3月期の売上高は788億円、当期純利益28億円だった。その後、売上高は毎年800億円前後で推移し、2019年3月期には820億円、純利益37億円と過去最高を記録。この間、テレビ広告市場の堅調を背景に収益は安定していたが、後述する2020年度以降に変動が生じる。

2020年度のコロナ禍による収入減と赤字への転落

2021年3月期の売上高は783億円と前年から5.5%減少し、当期純利益は9億円の赤字に転落した。これは新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレビ広告収入が減少したことが主因である。特にローカルスポット収入が落ち込み、営業損失は計上していないものの、特別損失の計上などが赤字の要因となった。

2021年度以降の回復と大阪・関西万博の追い風

2022年3月期には売上高851億円、純利益27億円とV字回復を遂げた。その後も増収基調が続き、2026年3月期の売上高は959億円に達した。2025年度には大阪・関西万博関連の収入が増加し、テレビスポットやローカルタイム収入を押し上げた。純利益は2023年3月期に14億円、2025年3月期に25億円、2026年3月期44億円と改善が続いている。

持株会社体制への移行とグループ再編の動き

提供情報から明確な移行時期は特定できないが、社名「朝日放送グループホールディングス」が示す通り、かつての単体放送局から持株会社体制へ移行した。2026年4月にはハウジング関連子会社の吸収合併を実施し、ABCライフィズに社名変更。グループ内の再編により、住宅展示場事業の国内トップクラスのシェアを強化したことが有価証券報告書に記載されている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    放送事業の基盤強化と新展開

    信頼されるメディアとして安全・安心な社会に貢献しつつ、独創的なIPを成長ドライバーに収益力の維持向上を図る。TVerやradikoへの配信など、時代に沿った事業展開の深化・拡大を進める。

  2. 02

    コンテンツ事業の成長投資と強化

    実写コンテンツ(バラエティ・ドラマ・スポーツ)を軸に成長を図り、番組連携イベントなど収益多角化を推進。アニメは中国現地法人等を通じ共創パートナーとの連携を深化し、周辺事業や海外展開を拡充強化する。

  3. 03

    ライフスタイル事業の進化と強化

    ハウジング事業では、関連子会社の合併により国内トップクラスのシェアを強化し、単なる住宅展示場から、放送・コンテンツの力も活用した「複合ライフスタイル情報発信拠点」へ進化。通販事業ではEC市場の拡大に対応し、安全・安心な商品提供で生活者の豊かな生活に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,724人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,465万円で、9期前と比べて+17.1%平均年齢は48.7歳、平均勤続年数は20.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月907
2018年3月918
2019年3月1,25150.224.41,167
2020年3月1,22949.724.31,356
2021年3月1,22550.624.21,456
2022年3月1,25449.222.41,509
2023年3月1,31449.321.51,561
2024年3月1,26249.020.91,722
2025年3月1,15848.519.21,692154
2026年3月1,46548.720.81,724278

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 12 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 大阪市福島区119億円
放送・コンテンツ事業
本社 — 兵庫県加東市8,915百万円
ライフスタイル事業
ウェルビーみのお他 — 大阪府 箕面市他4,659百万円
ライフスタイル事業
本社 — 大阪市福島区4,616百万円
放送・コンテンツ事業
アネックス — 大阪市福島区1,741百万円
放送・コンテンツ事業
UHF中継局 — 神戸市北区他852百万円
放送・コンテンツ事業
立川会場他 — 東京都 立川市他479百万円
ライフスタイル事業
ラジオ送信所 — 大阪府 高石市他473百万円
放送・コンテンツ事業
東京オフィス(東京都港区) — 注265百万円
放送・コンテンツ事業
太陽光発電設備 — 大阪府高石市242百万円
放送・コンテンツ事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    朝日放送テレビ㈱(注)1,5
    大阪市福島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ABCアーク(注)2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    朝日放送ラジオ㈱
    大阪市福島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱スカイA
    大阪市福島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ABCフロンティア(注)2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ABCアニメーション
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エー・ビー・シー開発㈱(注)1
    大阪市福島区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ABCゴルフ倶楽部
    兵庫県加東市 · 連結子会社
    議決権99.0%
  • 国内
    その他14社
    ― · 連結子会社
  • 国内
    ㈱ディー・エル・イー(注)4
    東京都千代田区 · 持分法適用会社
    議決権45.0%
  • 国内
    BuzzFeed Japan㈱
    東京都渋谷区 · 持分法適用会社
    議決権21.5%
  • 国内
    ㈱朝日新聞社(注)2,3,4
    大阪市北区 · その他の関係会社
    議決権2.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は960億円営業利益48億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.5%、利益が+84.6%。

売上高
+4.5%
960億円
営業利益
+84.6%
48億円
純利益
+80.0%
45億円
営業利益率
5.0%
前期比 +2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高923億円960億円
営業利益40億円48億円
純利益27億円45億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は201億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−0.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2251
2024年1Q202−7−3.5−4
2024年2Q216−3−1.4−3
2024年3Q24183.36
2024年4Q246−8
2025年2Q417−12−2.9−9
2025年4Q502387.634
2026年2Q467132.824
2026年4Q493357.121
2027年1Q201−3−1.5−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は788億円から960億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は5.0%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7885828
2014年3月8156033
2015年3月8074822
2016年3月8114424
2017年3月8235334
2018年3月8104527
2019年3月8204637
2020年3月8293623
2021年3月78330−9
2022年3月8514827
2023年3月8702714
2024年3月9057−9
2025年3月91926252.825
2026年3月96048445.045

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高960億円のうち、営業利益として残るのは48億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は45億円、売上の4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.1%635億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.0%278億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.4pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
4.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.5pt
5.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが78億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは54億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は306億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月63−53−3410149
2014年3月74−39−1635168
2015年3月59−66−18−7144
2016年3月−12−191126
2017年3月68−6−1262176
2018年3月48−51−23−3151
2019年3月33−24−19162
2020年3月45273272266
2021年3月60−10346−43267
2022年3月47−4354277
2023年3月30−50−16−20240
2024年3月57−57110251
2025年3月53−38315269
2026年3月78−24−2054306

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,345億円。このうち返さなくてよい自己資本が843億円で、自己資本比率は61.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月94060133960.1
2014年3月97862635259.9
2015年3月1,03158744452.9
2016年3月99657741953.5
2017年3月1,02061340755.6
2018年3月1,02763439360.0
2019年3月1,07867040860.5
2020年3月1,14869145756.8
2021年3月1,19169749455.5
2022年3月1,23870553354.1
2023年3月1,22372449956.6
2024年3月1,23276247059.3
2025年3月1,28578250359.6
2026年3月1,34584350361.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
220億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
599億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
17億円
在庫として抱えている分
負債合計
503億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中281位あたり、逆に低いのはROE605社中491位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥874で、1年前と比べて+18.5%過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。

¥874-1.9%1ヶ月+9.0%1年+18.5%時価総額366億円
過去52週の値幅
安値¥698高値¥952

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.2倍
PER (会社予想)13.5倍
PBR0.45倍
配当利回り2.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日時点で825円。直近1年で約15.8%上昇したものの、直近1ヶ月では約1.3%下落。52週高値の952円からは約13.3%下落した水準。25日移動平均線は829.76円で、株価はこれを約0.6%下回る。75日線(810.6円)は上回っており、中期的なトレンドは継続中。7月30日に857円まで上昇したが、その後は調整。出来高は8月14日に28,300株と低調で、RSIは47.76と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 74/100)

PER7.73倍は業界平均31.09倍を大幅に下回り、予想PER12.7倍でも低い水準。PBR0.425倍は平均3.64倍の約1/8で極端に割安。配当利回り2.42%は平均2.65%とほぼ同等だが、配当性向157.1%と超過配当の状態で、持続可能性に懸念。ROE5.6%は平均より低いが、今期の純利益が赤字から黒字転換し、今後も増益見込み。割安指標は明確だが、配当の持続性と収益力の改善が焦点。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.2倍47.9倍
PER (予想)13.5倍
PBR0.45倍2.96倍
ROE5.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

既存の放送事業の構造的な課題と、新規事業への期待が対立。売上高は緩やかに増加しているが、広告収入は減少傾向にあり、将来の成長が不透明。一方で、2025年3月期に黒字化し、2026年3月期は増益予想。強気派は財務体質の改善と不動産・イベントなど非放送事業の拡大を評価する。弱気派は視聴者離れや広告単価下落で放送事業の縮小が続くと懸念する。PERが7.7倍と割安で、PBRも0.42倍と解散価値に近い水準にあることが焦点。

プラスに働く材料7
  • 収益が改善

    2025年3月期に営業利益26億円、2026年3月期は45億円予想。

  • PBRが低位

    0.42倍と資産価値に比べ割安。

  • 非放送事業の成長

    イベントや不動産などが収益を多様化。

  • 2026年3月期は営業利益48億円と約2倍決算発表後影響

    前期26億円から今期48億円へ+84.6%、ネット利益も25→45億円と拡大

  • PBR0.425倍の割安修正継続影響

    PBR0.43倍と純資産の半値以下、ROE5.6%でも1倍への修正余地は大きい

  • 売上高960億円と3期連続増加通年影響

    売上高は905→919→960億円と3期連続増加、業績拡大の基礎

  • 予想配当利回り2.42%の下支え継続影響

    予想配当利回り2.42%が株価下支え、増収増益で配当維持の安定性

マイナスに働く材料7
  • 広告収入の減少

    テレビ広告は長期減少傾向で、収益の柱が縮小。

  • 構造的なコスト

    放送設備や人件費の負担が重く、利益率が低い。

  • 成長性への疑問

    売上高の成長が鈍く、新規事業が寄与していない。

  • フォワードPER12.7倍とやや割高継続影響

    フォワードPER12.7倍は現在PER7.7倍より高く、楽観見通しが崩れると調整要因

  • 営業利益率5%と低収益性通年影響

    2026年3月期の営業利益率5%(営業利益48億円/売上高960億円)、収益力は限定的

  • 前期は純損失9億円の履歴決算発表後影響

    2024年3月期に純利益-9億円と赤字履歴、収益安定性には疑問

  • 1年で+15.8%上昇、目先は調整不定影響

    株価は1年で15.8%上昇、配当利回り2.42%と高くないため利益確定売り

次の決算で確かめる点
広告収入
主力事業の収益動向を把握するため。
営業利益
会社計画の達成度を確認するため。
非放送事業売上
多角化の進捗を測る指標。
視聴率
広告単価に影響する主要な経営指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+153.8%いまの株価に対する利回りは2.29%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
2.29%
いまの株価に対して
配当性向
157.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2637.0
2018年3月20−23.140.5
2019年3月2840.0121.2
2020年3月18−35.750.6
2021年3月10−44.4
2022年3月24140.0
2023年3月16−33.3225.7
2024年3月12−25.092.3
2025年3月138.335.2
2026年3月33153.8157.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ40,543人。区分でいちばん多いのは事業法人56.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.4%を占め、残る33.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人57.757.656.458.356.556.5
個人・その他18.821.725.527.427.925.7
金融機関16.814.713.09.89.29.9
外国法人4.95.14.53.75.26.4
証券会社1.80.80.50.71.01.4
自己株式1.90.20.20.10.20.1
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社朝日新聞社14.88
02株式会社テレビ朝日ホールディングス9.27
03公益財団法人香雪美術館7.00
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.35
05学校法人帝京大学3.76
06朝日新聞信用組合3.59
07大阪瓦斯株式会社2.55
08株式会社嶋村吉洋映画企画1.92
09近鉄バス株式会社1.91
10株式会社竹中工務店1.86

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+57%、1株純資産は14期で+43%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月681,3835.012.421.4
2014年3月801,4365.77.822.7
2015年3月541,3364.219.837.2
2016年3月581,3054.411.839.6
2017年3月841,3906.29.137.0
2018年3月661,5094.513.440.5
2019年3月921,5955.98.5121.2
2020年3月561,5923.512.450.6
2021年3月−231,609−1.4
2022年3月651,6054.011.0
2023年3月321,6602.020.3225.7
2024年3月−211,748−1.292.3
2025年3月601,8353.310.835.2
2026年3月1071,9775.68.1157.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額224百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西出将之代表取締役社長 全般統括6126,766
今村俊昭代表取締役副社長 全般統括補佐 放送事業担当6438,771
山本晋也取締役(取締役会議長)内部監査担当69113,424
胡摩ヶ野洋取締役執行役員 人事、総務、サステナビリティ、コンプライアンス、東京支社 担当555,885
本荘武宏取締役72
黒田章裕取締役76
池坊専好取締役60
中村史郎取締役63
西新取締役61
岡村邦則取締役(常勤監査等委員)65
藤岡実佐子取締役(監査等委員)71
大川順子取締役(監査等委員)72
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
加藤治彦取締役(監査等委員)74
吉村政人取締役(常勤監査等委員)60
阪智香取締役(監査等委員)56
雨宮沙耶花取締役(監査等委員)48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)662631112521
社外取締役1072727
取締役(社内)2272714

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容633字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社、当社のその他の関係会社である㈱朝日新聞社はそれぞれに子会社、関連会社から構成される企業集団等を有し、放送、新聞、文化等広範囲に事業を行っております。 当社の企業集団等は当社、子会社28社、関連会社17社(当社グループ)で構成され、放送・コンテンツ事業及びライフスタイル事業を行っております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 区分                        主要な会社 放送・コンテンツ事業 ・テレビ放送、ラジオ放送、CSテレビ放送・番組、コンテンツ(アニメ・イベント含む)の企画、編成、制作および販売・その他コンテンツ関連事業    当社朝日放送テレビ㈱㈱ABCアーク朝日放送ラジオ㈱㈱スカイA㈱エー・ビー・シーリブラ㈱ABCフロンティア㈱ABCアニメーション㈱デジアサ㈱アイネックス㈱マッシュプロセンスタジオ㈱愛漫希(上海)文化伝媒有限公司㈱SILVER LINK.ゼロジーアクト㈱ABCオプテラスタジオ㈱㈱トイジアム㈱ベスティその他 ライフスタイル事業・住宅展示場およびハウジングデザインセンターの企画、運営・通販等・ゴルフ場の経営   当社エー・ビー・シー開発㈱ ※㈱ABCファンライフ㈱Eim㈱ABCゴルフ倶楽部その他 ※2026年4月にハウジングサポート㈱とアドバンス開発㈱を吸収合併し、ABCライフィズ㈱に社名変更。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,443字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 事業別戦略 当社の事業領域は、放送、コンテンツ、ライフスタイルの3つの領域で構成されています。各領域において、創立以来のアイデンティティである「オリジナリティ」を原動力とし、それぞれの役割強化と領域を越えた連携による相乗効果を高めることで、グループのIP(知的財産)、およびサービスの価値最大化に取り組んでまいります。 1.放送事業 朝日放送テレビ・朝日放送ラジオ・スカイA(CS放送)からなる放送事業においては、2025年度は雇用や所得環境の改善に伴う日本経済の緩やかな回復を背景に、テレビ広告市場が好調に推移し、主力のスポット収入が増加するなどにより増収となりました。あわせて、朝日放送テレビが個人全体視聴率で開局以来初となる2年連続の3冠(全日、ゴールデン、プライム)を達成するなど、高い視聴率を背景に業績をけん引しました。2026年度も、国際情勢の不安定化や物価上昇の継続による景気の下振れリスク等を注視しつつ、引き続き信頼されるメディアであり続けることを経営の基軸に据え、安全・安心な社会への貢献を通じてグループの存在意義を示してまいります。同時に、強みである独創的なIPを成長ドライバーとして収益力の維持、向上を目指すとともに、一人でも多くのユーザー・視聴者・リスナー・生活者にコンテンツを届けられるよう、TVerやradikoへの配信等、新しい時代に沿った事業展開の深化・拡大も進めてまいります。 2.コンテンツ事業 成長のキードライバーであるコンテンツ事業では、実写コンテンツ分野において、バラエティ・ドラマ・スポーツの3つを軸に成長を図るとともに、番組連携イベントの展開など収益の多角化を推進しております。今後も高い市場成長が見込まれるアニメについては、中国現地法人などを通して共創パートナーとの連携を深化させ、アニメ周辺事業や海外展開を拡充・強化しております。 動画配信サービスの普及によりコンテンツプロバイダー間の競争は激化していますが、同時に、質の高いエンターテインメントへのニーズも高まっています。今後もコンテンツ事業への積極的な成長投資により質の高い独創的IPを生み出し、多様な手法で日本全国、そして世界に届ける強力な創造集団として、さらなる成長を目指します。 3.ライフスタイル事業 ライフスタイル事業の売上高の7割を占めるハウジング事業は、人口減少やライフスタイルの多様化など、様々な課題に直面しております。こうした中、関連子会社の合併により、国内トップクラスのシェアという優位性をさらに強化しました。単なる住宅を展示する場にとどまらず、顧客に寄り添い豊かなライフスタイルを提案する場へと進化させています。今後も、放送やコンテンツの力も活用しながら、リアルなコミュニケーションや体験の場を幅広く提供し、住まいや暮らしに関する様々な情報を発信する「複合ライフスタイル情報発信拠点」としての発展・進化を図ります。 通販事業においては、EC市場の拡大と消費者ニーズの多様化と細分化が進む一方で、市場競争は激しさを増しています。インターネット上に様々な情報があふれる中、安全・安心な商品を提供することを通じて、生活者の豊かな生活に貢献してまいります。今後も成長が予想されるEC事業を強化し、進化させていきます。
事業等のリスク3,737字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況による影響について 当社グループの主たる事業である放送事業は、広告収入に依存しております。日本の広告市場は、国内マクロ経済の動向や広告支出額の多い企業の業績に影響を受けると考えられます。 2025年の日本の総広告費は、好調な企業収益や大阪・関西万博などの世界的なイベント、インバウンド需要の高まりなどに支えられ、前年から5.1%増加し、8兆623億円となりました。中でもインターネット広告費は、SNS上の縦型動画広告やコネクテッドTVの動画広告需要の高まりなどを背景に、前年比10.8%増と前年より大きく増加しました。 当社グループの連結業績は、メディア接触の変容と相まって、今後も国内広告市場等の動向に影響を受ける可能性があります。こうしたリスクに対応するために、中核である放送事業の価値を維持、向上しながらコンテンツ事業、ライフスタイル事業の成長を図ることで、各事業間、グループ各社間の連携をより深化させ、グループ全体で変化に対応できる体制を構築いたします。 (2) 放送事業について ①番組制作について 当社グループは、朝日放送テレビ株式会社を中心に放送事業各社が連携し、継続して斬新で魅力ある番組を開発し発信する体制を整えてまいりました。しかし、視聴者や広告主、社会のニーズに応えることができなければ、支持される番組を制作し続けることはできないと考えております。経営理念に掲げている通り「変化に対応しながら進化を続け、強力な創造集団として、社会の発展に寄与する」ことは当社事業の根幹であり、視聴者・広告主・社会のニーズに応えることができなければ、当社の経営にも悪影響を及ぼす可能性があると考えています。 今後も、これまで以上に、視聴者のニーズや社会の変化を積極的に感じ取り寄り添うことで、これまでの手法にとらわれない新たな番組作りのあり方を常に模索し、広く支持される番組作りを進めてまいります。 ②番組内容について 当社グループは、放送番組の内容については、番組審議会や放送番組検討会議等の社内チェック機関ならびに日常の社員教育により問題が生じないように努めておりますが、完璧であることを保証するものではありません。大きな訴訟や賠償につながるような誤った報道または番組内容があった場合は、当社グループの評価に重要な影響を与え、経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 そうした事態を避けるため、今後も放送人としての意識とモラルを保つための制度や研修体制を強化し、放送倫理に基づいた番組制作体制の確立をはかってまいります。 ③競合メディアについて 技術革新とIT化の普及により、映像コンテンツに触れることができるデバイスは多様化し、インターネット動画配信サービスが利用者を大きく伸ばし続けるなど、放送事業においては大きな脅威となっており、今後もこの状況は進んでいくものと思われます。 一方で、コンテンツの供給先としてとらえれば、こうした状況はビジネスチャンスの拡大につながると考えられますが、それらの進展状況や当社グループとしての対応が遅延する又は支障が生じた場合には経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 今後は、地上波放送の価値を維持しながら、グループ全体でコンテンツビジネスの拡大を図り、新たなメディア環境に柔軟に対応しうる体制を構築してまいります。 (3) 法的規制について 当社は放送法の規定に基づき認定放送持株会社としての認定を受けております。また当社グループの売上の大半を占める放送事業は、電波法や放送法等の法令による規制および政府、監督官庁の放送行政に大きな影響を受けております。 朝日放送株式会社は1951年10月に放送法に基づく放送免許を取得、60年以上にわたり更新し、2018年4月にテレビおよびラジオの放送免許を当社の子会社である朝日放送テレビ株式会社および朝日放送ラジオ株式会社にそれぞれ承継しております。最近では2023年11月に更新を受けており、有効期限が5年であります。 しかしながら、将来において、これら法令に違反する重大な事実が発生した場合、免許・登録等の取り消しや行政処分が発せられ、当社グループの事業活動や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、法令改正や監督官庁の放送行政の施策により、新たな設備投資が必要となりコストの増加が生じる可能性も考えられ、その場合、当社グループの経営成績および財務状況に悪影響を及ぼすことになります。 こうしたことから、当社グループでは内部管理体制の強化やコンプライアンス体制の整備に努めており、免許・登録等の取り消しや更新拒否の事由となる事実は現時点では発生しておりません。 (4) 個人情報の取り扱いについて 当社グループでは、番組の出演者、観覧者、会員サービス、ショッピング事業やハウジング事業の顧客情報等の個人情報を保有しております。これら個人情報の取り扱いに関しましては、十分な注意を払っておりますが、不正アクセスや想定していない事態によって外部流出等が発生した場合、当社グループの社会的信用に悪影響を与え、経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは今後、最新のデジタル技術も活用し、グループ内の各種データの厳密な管理を徹底してまいります。 (5) 災害や事故による影響について 当社グループは、放送事業においては、放送事故や放送中断による悪影響を最小化するため、全ての設備における定期的な更新と点検整備を行っております。しかし、放送設備、中継設備で発生する災害、停電またはその他の中断事故につながる全ての事象を完全に防止または軽減できる保証はありません。従って、大規模地震や火災、停電等により放送設備等が被害を受ける等した場合、経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ハウジング事業やゴルフ事業等における事業用地に何らかの被害が発生した場合も事業収益に悪影響を及ぼす可能性があります。 こうした事態に対応しうるよう、従業員の安全を確保しながらの放送継続のためのBCP事業継続計画を整備し、体制を維持・強化してまいります。 (6) 外国人等が取得した株式の取扱等について 放送法では認定放送持株会社の認定要件の一つとして、日本国籍を有しない人、外国政府またはその代表者が特定役員である場合と、日本国籍を有しない人、外国政府またはその代表者、外国の法人、団体が議決権の5分の1以上を占める場合には、認定しない旨が規定されています。一方で、放送法では一定の条件のもとで、上記の外国人等からの名義書換を拒むことができるとの規定もあります。 当社では現在、外国人等の議決権比率が5分の1以上を占める状態にはありませんが、今後も外国人等の議決権比率に対する注視を続け、認定を維持するべく必要に応じた適切な対処を行ってまいります。 (7) 成長投資に伴う業務提携や企業買収等について 当社グループでは、認定持株会社体制下でグループ成長の原動力とするための成長投資を積極的に行ってきました。今後も事業拡大やバリューチェーン構築のための選択肢の一つとして、業務提携や企業買収等を実行する可能性があります。これらについて、必ずしも予期したとおりの成果が得られるという保証はなく、事業環境の急変等により事業収益性が低下した場合には、株式の評価損やのれんの減損等にかかる損失が発生するリスクがあります。また、投資先等においてコンプライアンスや内部統制の不備等が内在するリスクも否定できず、これらに起因して、当社グループの経営成績、財務状況、およびグループガバナンスに悪影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクを低減するため、投資プロセスにおいて、チャンスとリスクについて検討し協議する体制、制度を整備し、管理バックアップ体制を強化してまいります。その上で、中期経営計画に掲げている<コンテンツ領域><アニメ領域>それぞれの領域における戦略に沿った機能や資源を獲得する手段として投資を行い成長のエンジンとしてまいります。 (8) 固定資産の減損会計による影響について 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローによって資産の帳簿価額を回収できるかどうかを検証し、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っています。しかし、将来の環境変化により将来キャッシュ・フロー見込額が減少した場合には、追加の減損処理により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)3,899字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 <経営成績> 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の日本経済は、雇用や所得環境の改善等に伴い、緩やかに回復を続けました。しかしながら、中東情勢の影響を注視する必要が高まっているほか、金融資本市場の変動やアメリカの通商政策の動向の影響等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような経済状況の中、当社グループが主力事業を展開する放送・コンテンツ事業においては、ネットタイム収入の減少によりテレビ放送における収入が減少したものの、コンテンツ収入が増収となったほか、ライフスタイル事業も増収となりました。以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は959億9千8百万円となり、前年同期に比べて40億7千5百万円(4.4%)の増収となりました。 費用面では売上原価が634億8千5百万円で、前年同期に比べて17億2千5百万円(2.8%)増加しました。販売費及び一般管理費は277億5千万円となり、1億7千7百万円(0.6%)増加しました。この結果、営業利益は47億6千3百万円となり、21億7千1百万円(83.8%)の増益、経常利益は44億1千5百万円で19億9百万円(76.2%)の増益となりました。また、特別利益に土地の売却益や事業譲渡益等を計上した一方、特別損失に子会社移転関連費用等を計上しました。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は71億6千7百万円で36億4千2百万円の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は44億5千6百万円となり、19億5千4百万円の増益となりました。 セグメントごとの経営成績は、以下のとおりです。 [放送・コンテンツ事業] 放送・コンテンツ事業の売上高は821億5千万円となり、前年同期に比べ36億2千万円(4.6%)の増収となりました。テレビのスポット収入やローカルタイム収入が増加したほか、大阪・関西万博関連の収入が増加したこと等によるものです。増収に伴い営業費用も増加した結果、営業利益は45億6千万円となり、前年同期に比べて17億3千6百万円(61.5%)の増益となりました。 [ライフスタイル事業] ライフスタイル事業の売上高は138億4千8百万円となり、子会社を新規連結したこと等により前年同期に比べ4億5千4百万円(3.4%)の増収となりました。増収に伴い営業費用も増加した結果、営業利益は2億4千5百万円となり、前年同期に比べて7百万円(3.0%)の増益となりました。 <財政状態> (資産) 当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末に比べて59億7千9百万円増加し、1,345億1千8百万円となりました。有価証券や退職給付に係る資産が増加したこと等によるものです。 (負債) 負債合計は前連結会計年度末に比べて6千万円減少し、502億5千1百万円となりました。未払法人税等やその他引当金が増加した一方で、そのほかの未払金等が減少したこと等によるものです。 (純資産) 純資産合計は前連結会計年度末に比べて60億4千万円増加し、842億6千6百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が増加したこと等によるものです。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により77億7千9百万円の収入となり、投資活動により23億7千9百万円の支出となり、財務活動により20億1千万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度の期末残高は、前連結会計年度末より36億8千4百万円増加の305億8千6百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益を計上した上で、減価償却費や固定資産売却益等の非資金項目を調整した結果、77億7千9百万円の収入(前年同期は52億9千9百万円の収入)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得や有形固定資産の取得等により23億7千9百万円の支出 (前年同期は38億9百万円の支出)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出等により20億1千万円の支出(前年同期は2億7千5百万円の収入)となりました。 ③販売の状況 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 放送・コンテンツ事業   82,150   4.6 ライフスタイル事業   13,848   3.4 合計   95,998   4.4 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 当社グループは、主要な顧客である広告主に対し、広告代理店を通じてテレビ広告枠の販売などを行っております。最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合を広告代理店別に示すと次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱電通   20,251   22.0   20,833   21.7 ㈱博報堂DYメディアパートナーズ   15,816   17.2   14,777   15.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社経営陣は、この連結財務諸表の作成に際し、決算日における財政状態及び経営成績に影響を与える会計方針の決定及び見積りを行わなければならず、貸倒引当金、投資、財務活動、退職金、偶発事象等に関しては、継続して評価を行っております。また、その他の当社グループ固有の事象については、他の方法では判定しづらい場合には、過去の実績等を勘案して、より合理的であると当社経営陣が考えられる基準に基づき判定の根拠としています。従って、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 <経営成績等の状況> 当社グループの当連結会計年度の経営成績等の状況については、「4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 当社グループは、地上波テレビ・ラジオ、CS放送による放送事業を中核に、アニメ・動画配信・イベント事業などによるコンテンツ事業、そして住宅展示場やゴルフ場運営、通販事業などによるライフスタイル事業等を合わせた「強力な創造集団」として企業価値の向上に取り組んでいます。 2026年3月期の連結売上高は959億9千8百万円であり、前年同期に比べて40億7千5百万円の増収となりました。また、営業利益は47億6千3百万円であり、21億7千1百万円の増益となりました。そして、親会社株主に帰属する当期純利益は44億5千6百万円で、増収増益という結果になりました。 当連結会計年度の日本経済は、雇用や所得環境の改善等に伴い、緩やかに回復を続けました。しかしながら、中東情勢の影響を注視する必要が高まっているほか、金融資本市場の変動やアメリカの通商政策の動向の影響等により、先行き不透明な状況が続いております。 このような経済状況の中ではありますが、当社グループが主力事業を展開する放送・コンテンツ事業および、ライフスタイル事業は増収となりました。 <資本の財源及び資金の流動性についての分析> 当社グループの当連結会計年度の資本の財源及び資金の流動性の状況については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 投資にかかる資本コストを意識した経営資源配分を行うことで事業ポートフォリオを最適化し、中期経営戦略実現のための継続的な成長投資を行うことで、総合コンテンツ事業グループとしての企業価値向上を目指します。そして、財務の健全性と財務レバレッジの適切なバランスを維持するために、最適な資金調達手段及び資金効率の最大化を目指します。 <経営成績に重要な影響を与える要因について> 詳細は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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