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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

情報戦略テクノロジー

155A · Growth · 情報・通信業

多重下請け構造を排除した「0次DX」を掲げ、アジャイル開発で顧客のDXを支援するシステム開発企業。

概要

情報戦略テクノロジーは2009年に設立されたシステム開発企業で、2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場した。東京都渋谷区に本社を置き、従業員数は406名(2025年12月期時点)。「0次DX」を掲げ、多重下請け構造を否定し、アジャイル開発を中心に顧客と協働するシステム開発を提供する。2025年12月期の連結売上高は約80億円、営業利益は約5.5億円であり、大手企業を中心に継続率約95%の顧客基盤を持つ。

DX総合商社としての事業構成

情報戦略テクノロジーは「DXの総合商社」を標榜し、4つのサービスを展開する。顧客と直接協働してシステムを開発する「0次システム開発」、チーム単位でソリューションを提供する「0次ラボ」、開発前の戦略立案を担う「0次コンサル」、そしてシステム開発業界向けプラットフォーム「WhiteBox」である。これらの事業は単一セグメント「DX関連事業」として管理され、2025年12月期の売上高は8,019,568千円に達した。同事業の特徴は、発注者と受注者の上下関係を排した「0次」の関係構築にあり、アジャイル開発手法を通じて顧客の内製化を支援する。

アジャイル開発を軸とする収益モデル

同社の収益の中心は、顧客エンドユーザーから直接受注する「0次システム開発」である。多くのIT業界で見られる多重下請け構造を排除し、準委任契約に基づくアジャイル開発を採用することで、ウォーターフォール型の請負契約と比べて柔軟な体制変更とコスト効率を実現する。エンジニアの平均月単価は2025年12月期末時点で120万円であり、社員エンジニア数は前事業年度末の253名から339名へ増加した(新卒・中途採用及びM&Aによる)。売上高は既存顧客の深耕と新規開拓によりミルフィーユ状に積み上がり、安定的な成長を示す。

大手顧客を中心とする強固なネットワーク

同社の顧客は年商1,000億円以上の大手企業グループが中心である。積極的なプッシュ型営業により直取引を開拓し、営業代行やセミナーだけでなく、顧客の事業部門と直接対話して潜在ニーズを汲み上げる。この深い関与が高い信頼を生み、継続率約95%を達成している。また、2024年11月には北九州市に九州支店を開設し、地方自治体との協定(北九州市、東武トップツアーズなど)を通じて官民連携のDX推進にも乗り出している。これらの活動は、同社のブランド力と受注基盤の多様化に寄与している。

子会社再編とM&Aによるグループ拡大

情報戦略テクノロジーはグループ経営を通じて事業領域を拡大してきた。2014年に子会社「coolest」(後にiforward、さらに吸収合併)を設立し、2016年にはEC事業子会社「トライアングルファースト」(後にWhiteBox)を設立した。2021年5月にiforward、2022年7月にWhiteBoxをそれぞれ吸収合併し、2025年1月には再びWhiteBoxを連結子会社として新設した。また、2025年2月には株式会社エー・ケー・プラスの全株式を取得し、連結子会社化した。これにより、エンジニアリソースとサービスラインを拡充している。過去にはベトナムにオフショア開発子会社を設立したが、2023年8月に清算を完了している。

業界の中での役割はエンドユーザー企業のDX内製化を支援する、直取引型のシステムインテグレーター。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
80億円
営業利益
6億円
営業利益率
7.5%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01エンドユーザー企業(大手企業中心)主力

各業界のリーディングカンパニーに直接営業を行い、アジャイル開発を中心としたシステム開発を提供。要件定義から開発・保守運用まで一気通貫で支援し、顧客のDXを成功に導く。

主な製品・サービス3
0次システム開発
顧客の社員と当社エンジニアが協働し、アジャイル開発でシステムを構築するサービス。要件未確定でも開始でき、プロトタイプ構築、システム統合、スマホアプリ開発、クラウド移行などに対応。
0次ラボ
生成AI、サイバーセキュリティ、データサイエンス、UI/UXデザインなどの専門領域に精通したチームが、人月ではなくソリューション価値に基づいて提供する支援サービス。
0次コンサル
戦略立案からエンジニアが参画し、実装・運用を見据えたDXコンサルティング。立案後はシステム開発やラボにシームレスにつなげる。

02システム開発企業その他

システム開発企業やフリーランス向けに、エンジニアのスキルシート管理や案件マッチングを行うオープンなプラットフォームサービス「WhiteBox」を提供。多重下請け構造の改革を目指す。

主な製品・サービス1
WhiteBoxプラットフォーム
システム開発企業とフリーランスのエンジニアのスキルシートを登録し、案件発注・受注のマッチングを支援するSaaS。無料プランと有料プラン(パートナープランPRO、SIerプラン)がある。

製品と技術

「0次DX」を支えるアジャイル開発手法

同社が提供するシステム開発の中核は、ウォーターフォール型ではなくアジャイル型である。請負契約ではなく準委任契約を基本とし、顧客とエンジニアが「作っては見せる」を繰り返しながら、仕様の変更に柔軟に対応する。これにより、詳細な要件定義や過剰なドキュメントが不要となり、開発スピードとコスト効率が向上する。同社はこのアプローチを「0次システム開発」と名付け、多重下請け構造の弊害(巨大なシステム障害、不要な修正コスト、エンジニアの疲弊)を解消する手段と位置づけている。実際、社員エンジニアの平均残業時間は1日1時間未満に抑えられている。

AI専門組織「AI CoE」とClaude for Enterpriseの全社展開

同社は全エンジニアに対してエンタープライズレベルのAIツール「Claude for Enterprise」を提供し、社内にAI専門組織「AI CoE(Center of Excellence)」を設置している。これにより、組織横断的なAI活用ナレッジの集約と技術水準の向上を図っている。AI技術の普及に伴い、サイバーセキュリティ対策やデータガバナンス、クラウドインフラ最適化など、関連領域の課題に対しても包括的なソリューションを提供。2025年時点で、同社はAI駆動開発を自社サービス「WhiteBox」の開発にも適用し、コード生成や自動テストのプロセスを徹底している。

システム開発企業向けプラットフォーム「WhiteBox」

「WhiteBox」は、システム開発企業向けのオープンプラットフォームサービスである。同社の連結子会社である株式会社WhiteBoxが運営し、2021年1月に正式リリース、同年9月に有償化を開始した。会員企業は2024年12月期に2,753社、2025年12月期には3,188社に増加。プラットフォーム上では、案件マッチングや開発支援ツールに加え、2025年には「WhiteBox PayAssist」や「TalentSync」のβ版をリリースし、機能を拡充している。同サービスは、業界全体の多重下請け構造を是正し、エンジニアの市場価値を高めることを目的としており、同社のビジョン「すべてを、なくしていく。」を具現化するプロダクトである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

成長中のITサービス、中規模でニッチ

情報戦略テクノロジーは、情報・通信業に属し、ITサービスを提供する企業である。同業他社にはVRain Solution、Cocolive、LisB、ソラコム、ハッチ・ワークが挙げられる。業界内では中規模プレイヤーであり、2025年12月期の売上高80億円、営業利益率7.5%と成長が期待されるが、競合も多く差別化が課題。VRain Solutionやソラコムなどと比較して、特定のニッチ領域に強みを持つ可能性があるが、データからは明確なポジションは不明。

強み

  • 2023年12月期53億円から2025年12月期80億円へ、約51%の成長を見込む。
  • 2025年12月期に営業利益率7.5%を計画し、黒字化を達成見込み。
  • 情報戦略に特化したテクノロジーソリューションを提供し、顧客ニーズに応える。
  • 成長市場であるIT業界で、質の高い人材を確保しサービス品質を維持。

課題

  • 同業他社が多く、独自性の明確化と競争優位の構築が急務。
  • 2025年までの営業利益率7.5%は業界平均と比較して低い可能性。
  • 売上規模から主要顧客への依存度が高く、失注時の影響大。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が情報戦略テクノロジー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13911Aiming87億円13.5倍
24430東海ソフト87億円8.9倍
34769IC87億円21.1倍
45034unerry87億円27.3倍
5155A情報戦略テクノロジー86億円21.2倍
64415ブロードエンタープライズ86億円12.2倍
79478SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ86億円13.3倍
85248テクノロジーズ85億円32.0倍
93623ビリングシステム83億円15.4倍
10478Aフツパー83億円38.9倍
114772SM ENTERTAINMENT JAPAN83億円30.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

渋谷で創業した2009年、3度の本社移転を経て

株式会社情報戦略テクノロジーは2009年1月、東京都渋谷区道玄坂にシステム開発を目的として設立された。創業から間もない2010年4月には渋谷区渋谷へ本社を移転し、さらに2011年8月に円山町、2013年3月に恵比寿へと移転。2015年8月には渋谷区東へ移転し、その後2024年9月に再び恵比寿へ本社を置く。短期間で複数回の移転を繰り返した背景には、事業成長に伴うオフィス拡張の必要性があったとみられる。本社所在地は東京都渋谷区に固定されており、創業時から一貫して渋谷エリアを拠点としている。

子会社設立とプライバシーマーク取得(2013~2015年)

2013年11月、同社はプライバシーマークを取得し、情報セキュリティ管理体制を整備した。翌2014年6月にはITコンサルティングを目的として子会社「株式会社coolest」を設立。同年10月には同社を「株式会社情報戦略パートナーズ」に商号変更した。また、2016年6月にはECショップ運営等を目的として「株式会社トライアングルファースト」を設立。これらの子会社は後の事業再編の核となる。2015年8月の本社移転とあわせ、設立から6年で組織基盤を固めた時期である。

オフショア開発拠点の設立とその清算(2018~2023年)

2018年8月、同社はオフショア開発を目的としてベトナムに「Information Strategy and Technology Vietnam Co., Ltd.」を設立した。しかし、約5年後の2023年8月に同社を清算。有価証券報告書には清算理由の詳細は記載されていないが、オフショア開発のニーズ変化やコスト構造の見直しが背景にあると推測される。ベトナム子会社の設立と清算は、同社が国際展開を試みたものの、後に戦略の再評価を迫られた事例であり、現在は国内拠点に集中している。

子会社の改名とWhiteBox孵化(2019~2021年)

2019年4月、子会社「情報戦略パートナーズ」を「株式会社iforward」に改名。同年11月には「トライアングルファースト」を「株式会社WhiteBox」に改名し、2020年1月にクラウドサービスの提供を開始した。2020年4月にはシステム開発企業向けプラットフォーム「WhiteBox」の実証実験を開始し、同年9月にβ版、2021年1月に正式リリース。2021年9月には有償化へと進んだ。この間、2021年5月にはiforwardを吸収合併し、グループ再編を進めた。WhiteBoxは同社のDX関連事業の中核プラットフォームに成長する。

WhiteBoxの本格展開と外部連携(2022年)

2022年7月、同社は子会社WhiteBoxを吸収合併し、プラットフォーム事業を直接運営する体制に移行。同時期に、北九州市及び株式会社CEspaceとの間でDX推進に関する協定書を締結。さらに東武トップツアーズ株式会社とも業務提携を結び、デジタル田園都市国家構想に係る地方公共団体からの業務受託を視野に入れた活動を開始した。これらの動きは、首都圏以外の地域における事業拡大と、官民連携による新たな収益源の開拓を意図したものである。

東証グロース市場への上場(2024年)

2024年3月、情報戦略テクノロジーは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。創業から15年での上場であり、資金調達力を高めるとともに、企業としての認知度と信用力を向上させた。上場後、同年9月には本社を渋谷区恵比寿に再移転し、11月には福岡県北九州市に九州支店を設立。2024年12月期の売上高は58億円(単体ベース)であったが、上場によるブランド力向上がその後の成長に寄与したとみられる。

M&Aによるエンジニアリソースの拡充(2025年)

2025年1月、同社は再び株式会社WhiteBoxを連結子会社として新設し、プラットフォーム事業を分離する形をとった。同年2月には株式会社エー・ケー・プラスの株式を取得し、連結子会社化。これによりエンジニア数を大幅に増やし、売上高は2025年12月期に80億円(連結)に拡大した。また、2件のファンドに出資するなど、M&Aを通じた成長戦略を積極的に推進している。同社の経営指標の一つである「社員エンジニア数」は、この時期に253名から339名へ増加した。

九州支店開設と地方DXへの展開(2024年以降)

2024年11月に開設した九州支店は、北九州市を拠点に地方公共団体や地元企業へのDX支援を担う。2022年に締結した北九州市との協定に基づき、行政手続きのデジタル化や地域産業のIT化など、実際のプロジェクトが動き始めている。同社は「0次DX」の考え方を地方にも展開し、大手企業だけでなく自治体や中小企業へのサービス提供の可能性を広げている。これは、東京都心一極集中からの分散を図る同社の戦略の一環である。

年表28件を開く

2000年代

  • 2009年1月創業東京都渋谷区道玄坂にシステム開発等を目的として株式会社情報戦略テクノロジーを設立

2010年代

  • 2010年4月本社を東京都渋谷区渋谷に移転
  • 2011年8月本社を東京都渋谷区円山町に移転
  • 2013年3月本社を東京都渋谷区恵比寿に移転
  • 2013年11月プライバシーマークを取得
  • 2014年6月東京都渋谷区広尾にITコンサルティング等を目的として子会社「株式会社coolest」を設立
  • 2014年10月商号変更「株式会社coolest」を「株式会社情報戦略パートナーズ」に社名変更
  • 2015年8月本社を東京都渋谷区東に移転
  • 2016年6月東京都渋谷区東にECショップの運営等を目的として子会社「株式会社トライアングルファースト」を設立
  • 2018年8月オフショア開発を目的として子会社「Information Strategy and Technology Vietnam Co., Ltd.」を設立(2023年8月清算結了)
  • 2019年4月商号変更「株式会社情報戦略パートナーズ」を「株式会社iforward」に社名変更
  • 2019年11月商号変更「株式会社トライアングルファースト」を「株式会社WhiteBox」に社名変更

2020年代

  • 2020年1月株式会社WhiteBoxがクラウドサービスの提供を開始
  • 2020年1月パートナー人材の獲得を目的として、ITエンジニア・クリエイター向け賃貸住宅事業を展開する株式会社CEspaceの第三者割当増資を引き受け資本業務提携
  • 2020年4月システム開発企業向けオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」の実証実験を開始
  • 2020年9月株式会社WhiteBoxが「WhiteBox」β版をリリース
  • 2021年1月株式会社WhiteBoxが「WhiteBox」サービスを正式開始
  • 2021年5月M&A株式会社iforwardを吸収合併
  • 2021年9月株式会社WhiteBoxが「WhiteBox」の有償化を開始
  • 2022年7月M&A株式会社WhiteBoxを吸収合併
  • 2022年7月北九州市におけるDXの推進等を目的として、北九州市及び株式会社CEspaceとの間で協定書を締結
  • 2022年7月デジタル田園都市国家構想に係る地方公共団体からの業務受託等を目的として、東武トップツアーズ株式会社及び株式会社CEspaceとの間で業務提携
  • 2023年8月Information Strategy and Technology Vietnam Co., Ltd.を精算
  • 2024年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年9月本社を渋谷区恵比寿に移転
  • 2024年11月創業福岡県北九州市に九州支店を設立
  • 2025年1月株式会社WhiteBox(現・連結子会社)を設立
  • 2025年2月M&A株式会社エー・ケー・プラス(現・連結子会社)の株式取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高記載なし
  • 営業利益記載なし
  • 社員エンジニア人数記載なし
  • 社員エンジニア1人当たり売上高記載なし
  • 総会員数(WhiteBox)記載なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    0次システム開発の推進

    顧客(エンドユーザー)から直接受注し、多重下請けを排除。アジャイル開発により高品質かつ競争力のある価格を実現し、取引先の継続性を高める事業モデルを展開する。

  2. 02

    DXの総合商社として成長

    既存の顧客ネットワークを活かし、ソリューションサービスの強化やAI・サイバーセキュリティ等の先端テクノロジーへの投資、M&A等の手段を活用してサービスを拡充する。

  3. 03

    優秀なエンジニアの確保・育成

    アジャイル開発を担う優秀なエンジニアの積極採用と、給与水準向上や福利厚生充実、評価制度整備、スキルアップ支援等による定着率向上に取り組む。

  4. 04

    パートナー企業との連携拡大

    「WhiteBox」プラットフォームを活用し、理念に共感するパートナー企業を開拓。案件規模拡大に必要な技術・リソースを確保する。

  5. 05

    ソリューション型サービスの強化

    「0次ラボ」「0次コンサル」などの高度なソリューション型サービスの強化と、AI・データサイエンス・サイバーセキュリティ分野の技術力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で406人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は640万円で、2期前と比べて+1.2%平均年齢は32.3歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2023年12月63333.44.1283
2024年12月62632.84.3321
2025年12月64032.34.4406

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率53.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社オフィス — 東京都渋谷区27百万円
九州支店 — 福岡県北九州市2百万円
本社オフィス — 東京都港区1百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社エー・ケー・プラス(注)1.2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社WhiteBox
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は80億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+37.9%、利益が+50.0%。

売上高
+37.9%
80億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
7.5%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高107億円80億円
営業利益8億円6億円
純利益4億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

6期分

直近は2026年2Qで、売上は48億円、営業利益は4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+33.3%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1417.11
2024年2Q1417.11
2024年4Q301
2025年2Q3625.61
2025年4Q4449.12
2026年2Q4848.32

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、売上は33億円から80億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.5%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
「株式会社情報戦略パートナーズ」を「株式会社iforward」に社名変更
2019年12月3300
2020年12月351−1
株式会社iforwardを吸収合併
2021年12月3910
株式会社WhiteBoxを吸収合併
2022年12月4933
2023年12月5343
福岡県北九州市に九州支店を設立
2024年12月5843
株式会社エー・ケー・プラス(現・連結子会社)の株式取得
2025年12月80657.53

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高80億円のうち、営業利益として残るのは6億円7.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.8%59億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.0%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.5%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.9pt
7.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.9pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.3pt
17.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
20.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが4億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−8億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は17億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月100112
2022年12月10−2111
2023年12月30−2312
2024年12月2−16118
2025年12月4−126−817

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は41億円。このうち返さなくてよい自己資本が17億円で、自己資本比率は42.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月1221018.6
2020年12月161157.9
2021年12月172159.0
2022年12月1741325.2
2023年12月1871138.8
2024年12月28181062.2
2025年12月41172342.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
12億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中43位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中472位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
37.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥805で、1年前と比べて-6.8%過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。

¥805-4.2%1ヶ月-3.4%1年-6.8%時価総額86億円
過去52週の値幅
安値¥727高値¥1,750

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.2倍
PER (会社予想)19.1倍
PBR4.40倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬から8月にかけて下落基調が続き、8月21日は820円で、1か月で約4.5%下落しました。25日移動平均線(839.6円)を下回って推移しており、75日線(853.27円)も下回る弱い展開です。52週高値1750円からは約53%下落しており、一方で52週安値727円からは約12.8%高い水準です。8月13日から14日にかけて出来高が急増し、株価は乱高下しましたが、その後は800円台前半で落ち着いています。200日線(1023.97円)を大きく下回っており、中期的な下降トレンドが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER21.55倍は業界平均48.57倍を大きく下回り、予想PER19.4倍と安定。PBR4.48倍は平均2.92倍を上回り、ROE17.4%と高収益。無配当で利回り0%は平均2.64%を下回る。成長性を反映しPBRは高いが、PERは割安で、総合的にほぼ妥当と判断。割安だが配当がなく、株主還元の面で見劣りする。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.2倍47.9倍
PER (予想)19.1倍
PBR4.40倍2.96倍
ROE17.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IT人材不足とDX需要の拡大を背景に成長が期待される一方、競争激化と人材確保の難しさが課題。強気派は企業のDX投資拡大と中期計画の高成長を評価する。弱気派は人材採用・育成コストの増大による利益率の悪化や、大型案件依存のリスクを指摘する。また、時価総額87億円に対してPER21.5倍とやや割高感があり、成長鈍化時の下落リスクを懸念する。

プラスに働く材料7
  • DX需要の拡大

    企業のデジタル投資は継続的に増加し、システム開発需要は旺盛

  • 2025年期の高成長

    売上高が58億円から80億円へ約4割増の計画で、業績拡大が期待

  • 高いROE

    ROE17.4%と資本効率が良好で、株主価値向上に寄与

  • 2025/12期の売上高が前期比37.9%増の80億円に決算発表後影響

    売上高58億円から80億円へ22億円増。営業利益6億円を計上し成長軌道にある。

  • 営業利益率7.5%と高水準の収益性通年影響

    2025/12期の営業利益6億円、率7.5%。売上高80億円に対して高い利益率を確保。

  • 予想PER19.4倍と実績PER21.55倍から改善次の決算発表後影響

    現在PER21.55倍に対し予想PER19.4倍。EPS成長が見込めるため評価が高まる。

  • 外国人保有比率2.87%と低く拡大余地不定影響

    外国人保有2.87%と低位。時価総額87億円で少量の買いでも需給が動く。

マイナスに働く材料7
  • 人材確保の難しさ

    ITエンジニア不足で採用コスト増や納期遅延のリスクがある

  • 利益率の低さ

    営業利益率7.5%は業界平均並みで、成長投資により更に圧迫の恐れ

  • 割高なバリュエーション

    PER21.5倍は成長性を織り込み済みで、計画未達なら株価調整リスク

  • 時価総額87億円に対し純利益3億円と裏付け不足通年影響

    予想PER19.4倍、ROE17.4%でも純利益3億円は小さく、バリュエーションが懸念。

  • 純利益が3億円と3期連続で横ばい決算発表後影響

    売上高80億円まで増えても純利益は3億円のまま。増収が最終益に結び付かない。

  • 無配当で株主還元が乏しい継続影響

    配当利回り0%。内部留保の使い道が示されず、還元期待が持ちにくい。

  • 株価の1年リターンは2.12%と伸び悩む不定影響

    前年比+2.12%とほぼ横ばい。材料が出ても上値が重く、需給は弱い。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
計画80億円の達成ペースを確認し、成長性を測るため
営業利益率
人件費増などが収益性に与える影響を監視するため
エンジニア数・稼働率
人的リソースが売上拡大の制約になるため

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ5,132人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.3%を占め、残る66.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他58.863.662.4
事業法人41.235.733.3
自己株式3.8
外国法人0.22.8
証券会社0.41.4
金融機関0.10.0
外国人個人0.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01髙井 淳34.56
02株式会社ISTホールディングス32.90
03情報戦略テクノロジー社員持株会2.78
04礒谷 幸始2.48
05NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.40
06瀧本 崇1.02
07川原 翔太0.99
08廣田 重徳0.89
09BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.52
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+658%、1株純資産は7期で+566%。直近期のROEは17.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年12月42616.6
2020年12月−1115
2021年12月31817.9
2022年12月345296.6
2023年12月328447.8
2024年12月2816922.217.8
2025年12月3017017.445.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額72百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
髙井淳代表取締役 社長517,176,317
金井一正取締役66
飯田耕造取締役75
藤野孝常勤監査役57
今村元太監査役38
大濱正裕監査役45
川原翔太取締役37104,929
瀧本崇取締役48108,483
宮川説夫常勤監査役65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2505025
社外取締役522224

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容11,525字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)ミッション 今日、全ての企業にとって、情報システムを活用しビジネス自体を変革させていく「DX(デジタルトランスフォーメーション)(*1)」が不可欠となっています。企業の命運を握る「DX」ですが、これまでのシステム開発のやり方や常識のままでは成功しないと当社は懸念しております。 システム開発に携わる企業が1次、2次、3次等と多層になるような開発体制で、また、発注者である顧客や上位にいるシステム開発企業が上、受注する側のシステム開発企業が下という「外注」「下請け」意識で、顧客が本当に必要とするシステムを作成できているでしょうか。そもそも、日本では常識になっている多重下請け構造を疑ってみることが必要ではないでしょうか。 多層に分かれたシステム開発においては一部の開発工程にしか携われないエンジニアが増え、本来「DX」の担い手であるエンジニアたちの成長が阻害され、エンジニアが使い捨てられているのではないでしょうか。開発工程の分業によってエンジニア全体の能力の底上げがないため、優秀なエンジニアに仕事が集中し疲弊してしまっている現実があり、エンジニアとしての明るい未来像を描くことができなくなっているように見受けられます。エンジニア出身の経営者がマイクロソフト、グーグル、フェイスブックといった世界的サービスを生み出したような、エンジニアが活躍する環境を日本ではまだ作れていません。 当社はシステム開発におけるこれらの課題を「なくしていく」ことで顧客の「DX」を実現し、未来に向けて日本の産業や社会を力強くしていきたいと考えており、企業理念として「すべてを、なくしていく。」と掲げております。 「すべてを、なくしていく。」 ・私たちは、システム開発における多重下請け構造をなくしていきます。 多重下請け構造の弊害から生まれる巨大なシステム障害と、ユーザーの生活に寄り添っていないサービス開発をなくしていきます。そのシステム障害の修復や、サービスをつくり直すために捻出される本来必要ではなかった莫大なカネをなくしていきます。 ・システムエンジニアの使い捨てという発想をなくしていきます。 優秀なシステムエンジニアが育たないという環境をなくしていきます。先進国では優れたシステムエンジニアが経営者になっていく。そんな環境が日本では少ないという事実をなくしていきます。優秀な人たちがシステムエンジニアという仕事を選ぼうとしていない状況をなくしていきます。 ・「要件定義のウソ」をなくしていきます。 時代も、使う人も常に変化していく中で、システムに完成はありません。「とりあえず要件定義に沿うために」と、中途半端で帳尻だけを合わせるようなデタラメなシステムをなくしていきます。 ・外注という概念をなくしていきます。 外注により生まれる上下関係からコミュニケーションやアイディアが滞ってしまう機会をなくしていきます。相手の言っていることが明らかに間違っているとわかりながら、それでも「はい、はい」とごまかしたまま進行していくような不健全なチームをなくしていきます。 ・世界の基盤は、システムでできている。 企業活動のすべてのシステムが、そしてシステムに携わるすべての人が、健全に懸命に誠実に活躍できるならば、企業が提供するサービスや商品や施設などを享受するすべての人の生活と未来が、確実に豊かに、幸せになっていく。 ・1次請け、2次請け、3次請けという構造から、0次DXへ。 ダイレクトに相談され、私たちと1チームになりカタチにしていく。つねに相談と提案が繰り返されながら、改善と改良が積み重なり、進化し続けていく。 ・多重構造と下請け。 その歪んだ発想を常識にしてしまっている現状を、私たちはなくしていきます。 ・システム開発におけるすべての課題をなくし、あらゆる限界を超えていくことで、この国の、そしてこの国で生きていく人の確実な豊かさと、幸せをつくっていきます。 ・企業と、ともに。 当社は、システム開発における課題の解決やあるべき姿の実現を目指し、顧客とエンジニアが協働して進めるシステム開発のあり方を「0次システム開発」と称して顧客にサービス提供しており、「0次システム開発」によって顧客のDXを成功に導くことを「0次DX」と呼んでおります。 (2)事業の特徴 当社グループは「DXの総合商社」として、顧客のDXを実現する「0次システム開発」、チーム単位でソリューションを提供する「0次ラボ」、開発を見据えた戦略立案を行う「0次コンサル」及びシステム開発業界のDXを実現する「WhiteBox」プラットフォームから成る、DX関連事業を展開しております。DX関連事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。 当社グループの事業の特徴は、以下のとおりであります。 (a)アジャイル開発(*2)を中心とした開発手法 当社グループでは、顧客とエンジニアが、提案・相談を繰り返しながら協働して開発していく、ビジネスの状況変化に対応して変更可能なアジャイル型の開発手法を中心にサービスを提供しております。 IT業界には、多重下請け構造という、顧客から委託された業務を1次請け企業が、2次請け企業、更にその下層の3次、4次請け企業に流していくピラミッド型構造が存在しております。多重下請け構造に基づくシステム開発では、最初に顧客と1次請け企業が決めた要件どおり開発し納品する、ビジネスの状況変化に対応できない後戻りが難しいウォーターフォール型の開発手法(*3)が採られています。 ウォーターフォール開発においては、長期間に亘る開発の最終的な成果物の検収時に要件と合致しない箇所が発見されて、システム開発企業の負担で修正を求められることがあります。その場合、契約上の納期を満たせないことにもなりかねず、開発期間に多くのバッファを見積り、その分のエンジニア人件費が上乗せされるため、顧客に必要以上のコスト負担を求めているのが一般的です。このことが、顧客のIT投資効率を損なう要因の一つであると当社は考えております。 それに対し、アジャイル型の開発手法のメリットは、以下のとおりです。 ①「作っては見せ」を繰り返しながら開発を進めていくため、詳細な要件定義が必要なく、開発・改善のハイスピード化が図れる。 ②「お客様の要望どおり作りましたという証拠」としてのドキュメントが不要或いは最小限になるため、システムの開発・改善に時間及びコストを集中できる。 ③重要度が低い部分も含め全てテストし尽くすのではなく、必要十分なテストを都度行いながら開発を進め、不具合が発生したら即対応するスタイルのため、余計なテストコストをカットできる。 ウォーターフォール開発とアジャイル開発の一般的な違いは、以下のとおりです。 ウォーターフォール開発   アジャイル開発 契約形態   請負契約   準委任契約 開発スタートまで   要件や成果物を全て明確にしてからスタート   要件が概ね決まったものからスタートできる 追加の要望がある場合   見積が必要 追加費用が必要   見積不要 工数内で収まれば追加費用は不要 成果物の確認   開発終盤まで確認不可   随時可能 開発体制   請け負った開発規模に必要なだけの体制を一定期間固定的に用意   最小1ヶ月単位で体制を柔軟に変更可能 ビジネス状況に合わせてシステム及びそれに基づくビジネスモデルを変化し続けられる企業が勝つDXの時代により必要なのは、多重下請けによるウォーターフォール型のシステム開発ではなく、アジャイル型のシステム開発であると考えております。 当社グループは顧客の「DX内製」を支援するにあたり、第三者的な受託者という意識ではなく、顧客との間で相談・提案を繰り返しながら協働してシステム開発を進めることを特徴としており、それを「1次」請けを超えた「0次」と表現しております。このような顧客との密接な関係に基づき、企画や要件定義といった上流工程から、開発や保守・運用に至る下流工程までを一気通貫で支援しております。 (b)AI(*4)をはじめとした最先端のソリューションの提供 昨今、あらゆる産業において生成AI(人工知能)の活用ニーズが急激に高まっております。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が公表した「注目分野に関する動向調査(2023年12月)」の推計によれば、国内における生成AI市場の需要額は、2023年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)47.2%という極めて高い水準で成長する見通しであり、今後も関連投資の拡大が継続するものと認識しております。 このような市場環境に対し、当社グループは、AI(人工知能)を中心とした最新の技術を用いたソリューションの提供により、顧客企業のDXを強力に支援しております。具体的には、以下の施策を通じて競争優位性の構築を図っております。 ①AI開発基盤の整備 全エンジニアにエンタープライズレベルの高度なセキュリティと機能を備えたAIツール「Claude for Enterprise」を提供しているほか、社内にAI専門組織である「AI CoE(Center of Excellence)」を設置し、組織横断的なナレッジの集約と技術水準の向上を推進しております。これにより、組織的にAIを用いたソリューションの提供力を担保しております。 ②関連領域へのソリューションの展開 AI技術の普及に伴い、サイバーセキュリティ対策やデータガバナンスの構築など、関連する様々な経営課題が表れております。当社グループでは、AI単体の導入に留まらず、AI活用において不可欠となるサイバーセキュリティの強化や、データサイエンスによる高度なデータ利活用、ならびにクラウドインフラの最適化など、先端技術領域におけるソリューションを包括的に提供しております。 ③「WhiteBox」プラットフォームにおけるAI駆動開発の実践 当社連結子会社である株式会社WhiteBoxが運営するエンジニア支援プラットフォーム「WhiteBox」等のサービス開発において、自ら「AI駆動開発」を積極的に活用しております。AIによるコード生成や自動テスト等のプロセスを徹底することで、圧倒的なスピードでの機能開発およびプロダクトのリリースを実現しております。 (c)強固な顧客ネットワークの構築 IT業界の案件獲得は1次請けシステム開発企業(SIer)経由が主流です。 国内には34,934社(出所:総務省・経済産業省「2024年 経済構造実態調査」)のシステム開発企業(ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業)が存在していますが、エンドユーザー企業の事業部門の担当者が1社1社調べて適切なシステム開発企業を探すことは非常に手間のかかる作業であり、あまり現実的ではありません。そのため、エンドユーザー企業は既に取引のある1次請け企業にコンタクトを取り、それを受けて1次請け企業が定期的な訪問やコンタクトを受けている2次請け企業の中から顧客(エンドユーザー)の要望に対応可能な外部委託先を選定するというのが、システム開発の受発注において一般的に見受けられる流れであり、多重下請け構造を生じさせております。3次請け以降のシステム開発企業では、商流の上位にいる企業から電子メールで回ってくる提案依頼案件に自社のエンジニアをアサインし、リソースが足りなければ単価の部分を書き換えて他の企業に案件情報を流してリソースを調達するケースもあります。 当社グループは、エンジニアの待遇・市場価値を上げることを通じて優秀な人材がエンジニアを目指す社会を実現し、そのことにより日本の国際競争力を回復・向上させるために、各業界のリーディングカンパニーに集中して営業を行っております。当社グループのようにエンドユーザー企業に自らアポイントを取って新規開拓営業を行い、直取引を獲得するシステム開発企業は比較的少ないものと認識しております。多くのシステム開発企業は企業規模の拡大を目指さない限り、ある程度継続的な受注が見込めることから、プッシュ型の営業は積極的に行わず、Webでの情報発信、セミナー開催、イベント出展等を通じたプル型のマーケティング活動を中心に行っているものと当社グループは考えております。当社グループは、業界改革のために企業規模の拡大を志向していることから、空き稼働が見込まれるエンジニアの稼働を埋めるためという受動的な営業ではなく、絶えず積極的な営業活動を推進しております。 このような積極的な開拓営業の結果、当社グループは各業界を代表する大手企業を主要顧客として、強固な顧客基盤を構築しております。単なる御用聞きに留まらず、顧客の事業部門と直接対話し、経営課題や現場の潜在的なニーズを深く吸い上げることで、ビジネスの課題解決に資するソリューションを提供しております。こうした深い関与は、顧客との高い信頼関係の構築に寄与しており、結果として継続率約95%という極めて高い割合を実現しております。さらに、顧客との直接的なリレーションシップから得られた現場の一次情報は、当社グループにおける新たなサービス開発へと有機的に還元されております。 (d)エンジニアの就業環境 当社グループは、「すべてを、なくしていく。」という企業理念を掲げており、エンジニアについても以下の事項を掲げております。 ・システムエンジニアの使い捨てという発想をなくしていきます。 ・優秀なシステムエンジニアが育たないという環境をなくしていきます。 ・先進国では優れたシステムエンジニアが経営者になっていく。そんな環境が日本では少ないという事実をなくしていきます。 ・優秀な人たちがシステムエンジニアという仕事を選ぼうとしていない状況をなくしていきます。 そのため、当社はエンジニアの就業環境の整備を以下のとおり進めており、就業環境の整備により優秀なシステムエンジニアが多く採用できるよう、且つ長く就業できるよう努めております。 ・平均年収667万円(2025年12月期、2025年新卒を除く)(*5) ・実績・行動・努力を漏らさず反映できるよう、細かく評価項目を設定した評価制度。 ・マネジメント職以外にもスペシャリスト、またその知見を活かしエンジニア以外の道も広く用意。 ・全工程+クライアントとのコミュニケーションを担当しても、1日当たりの平均残業時間は1時間未満(社内業務含む)。 (e)システム開発企業向けのオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」 「WhiteBox」は、システム開発企業又はフリーランスが利用申込を行い、当社の連結子会社である株式会社WhiteBoxがそれを会員として受付処理することにより利用できるサービスです。企業所属エンジニア又はフリーランス自身の開発経歴(スキルシート)の登録管理等、基本的な機能は無料で利用することができますが、1次請け企業がパートナーを募集する目的でシステム開発案件を掲載・提案したり、パートナーが1次請け企業とエンジニアに関する情報を共有するなどの機能を利用する場合には、月額基本料金が発生します。当社グループは、自ら本サービスを利用するとともに、全てのシステム開発企業が利用できるオープンなプラットフォームサービスとして提供することを通じて、システム開発における多重下請け構造をなくすという当社理念に共感するシステム開発企業を増やし、業界改革を推進することを目指しております。「WhiteBox」は、受発注の成立までのやり取りを依然として電話やメール等の旧来の方法に依っていることが多い、システム開発業界のDXを実現するサービスです。 事業系統図を図示すると、以下のとおりであります。 [事業系統図] (3)サービスライン 当社グループは、顧客から「0次DX」というコンセプトでシステム開発を受注し、更にシステム開発企業向けオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」を自社サービスとして提供しております。 a 0次システム開発 当社グループは、顧客の社員と当社エンジニア及びパートナーが協働し、システム開発を通じて業務上の課題を解決する「0次システム開発」を提供しており、専ら顧客(エンドユーザー)との直取引案件を手掛けております。 「0次システム開発」では、要件が固まっていなくてもスタートできるというアジャイル開発の特徴を生かし、アプリケーションのプロトタイプ構築、システム統合、スマホアプリ開発・運用、システム基盤(インフラ)のクラウドへの移行等の分野でも利用されております。 当社グループはアジャイル開発の中でも代表的な手法であるスクラム開発(*6)に精通したエンジニアの育成に努めており、そうしたエンジニアが顧客の社員と協働してプロジェクトを管理・推進する案件を多く手掛けております。 また当社グループでは、昨今需要が極めて旺盛な生成AIの活用を加速させるとともに、大手クラウド(*7)インフラサービス会社との提携を進めることで、より高度なソリューションを提供するための基盤を整えております。 b 0次ラボ 当社グループが展開する「0次ラボ」は、従来型の人月ベースの支援から脱却し、最先端テクノロジーを有するチームがソリューションを提供するビジネスであります。 一般的な業務委託契約によるシステム開発においては、プロジェクトの工程ごとに適当なスキルを持ったエンジニアを専任型でアサインし、投入した工数(人月)に対して費用が発生するモデルが主流となっております。このモデルでは、リソースの固定化によるコストの硬直性や、要員交代に伴うナレッジの欠落といった非効率が生じやすく、また必要な専門人材の確保が遅れることによる納期遅延リスクを内包しております。 これに対し「0次ラボ」では、特定の専門領域(生成AI、サイバーセキュリティ、データサイエンス、UI/UXデザイン等)に精通したエンジニアによる専属チームがソリューションを提供いたします。対価の設定においては、単なる稼働量ではなく提供したソリューションの価値を基準とすることで、高い粗利率を維持しながら、持続的な売上成長を実現しております。 本サービスの特徴は、市場において極めて希少かつ高コストな全領域で最高水準のスキルを有するエンジニアの機能を、複数の専門家からなるチームによって組織的に実現している点にあります。これにより、属人化の課題を解消しつつ、状況に応じて最適なリソースを柔軟かつ機動的に配分することが可能となり、顧客にとって無駄のない、圧倒的に高いパフォーマンスを発揮できる体制を構築しております。 c 0次コンサル 当社グループの0次DXコンサルは、単なる戦略策定や構想策定の提言に留まらず、その後のシステム実装やビジネスでの実用を前提とした、実効性の高いコンサルティングサービスを提供しております。 現在のIT市場においては、多くの企業が「一気通貫」の支援を標榜しておりますが、実態としてはコンサルティングを担う組織と開発を担う子会社や外部パートナーとの間で情報の分断が生じているケースが少なくありません。このような組織的な乖離は、当初の経営ビジョンが実装フェーズで歪曲される、あるいは現場の制約によって戦略が形骸化するといった、DXにおける典型的な失敗要因となっております。 これに対し当社グループでは、戦略立案からエンジニアが関わることで、開発・運用を見据えた戦略立案が可能となります。策定された戦略から「0次システム開発」や「0次ラボ」といったサービスに連携することで、圧倒的なスピードと確実性をもって顧客企業の経営課題を解決しております。 d システム開発企業向けオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」 システム開発業務を発注又は受注する企業やフリーランスに対して、所属エンジニア又はフリーランス自身の開発経歴(スキルシート)の登録管理等、基本的な機能を無料で提供するとともに、1次請け企業がパートナーを募集する目的でシステム開発案件を掲載・提案したり、パートナーが1次請け企業とエンジニアの情報を共有するなどの機能を利用する場合に定額の月額基本料金が発生するサービスを、以下のプラン別に提供しております。 名称   対象法人   提供機能   月額基本料金 パートナープラン   案件を探したい法人向け   所属エンジニアのスキルシート管理に加え、公開案件への応募ができる。   無料 パートナープランPRO   案件とパートナーの両方を探したい法人向け   パートナープランに加え、自社管理案件のパートナー向け掲載ができる。   10,000円 (税抜) SIerプラン   パートナーを探したい法人向け   公開スキルシートの検索、パートナーへの直接提案を含む全ての機能を使用できる。   25,000円 (税抜) 「WhiteBox」の特徴は、エンジニア情報の登録を促す工夫として、エンジニアの経験スキル・分野や特徴を記録するスキルシートを管理できるクラウドサービスを無償提供している点にあります。システム開発企業にとってエンジニアのスキルシートをファイルで更新管理するのは手間がかかります。「WhiteBox」の機能を使えば、スキルシートの管理がしやすく、また、どのようなスキル・経験を持ったエンジニアが在籍しているかという情報を提供することによって、1次請け企業から案件情報や開発の打診を直接受け取ることが可能です。 案件を複数抱え、有望なパートナーを探しているシステム開発企業は、「WhiteBox」を通じて、登録されているパートナー候補企業所属エンジニアのスキルシートを検索し、候補企業に対して直接提案依頼を出すことが可能になります。また、案件情報を「WhiteBox」で公開し、パートナー候補企業から提案を募ることもできます。 システム開発業界では、契約の終了が間近になってから所属エンジニアの空き稼働を作らないために慌てて営業活動が開始され、その結果、契約が短期間で終了しやすい、引き合いの少ないエンジニアの経験・スキルをベースにした提案営業が一般的に広く行われています。「WhiteBox」においては、SIerプランの会員である1次請け企業はパートナー候補企業所属エンジニアのスキルシートを閲覧可能であることから、顧客のニーズが顕在化していない時点で優秀なエンジニアを抱えるパートナー候補企業との商談を重ね、候補企業と共同で顧客に対して案件を創出するための提案を仕掛ける「未来マッチング」を行うことができます。 当社は、2019年2月から、当社内での利用を目的に、当社社員、及びフリーランスではなく企業に所属するエンジニアを対象としてスキルシートデータベース(DB)作りを始めました。その後、DBをオープンなプラットフォームとしてサービス化することで、システム開発提案能力と事業拡大意欲を有する企業が、受動的でないシステム開発提案を行えるようになり、当社グループが企業理念として掲げている業界の下請け体質の改革に繋がると同時に、当社にとってのパートナー企業開拓力に寄与するものと考え、2020年4月に「WhiteBox」の実証実験を開始し、2021年1月に正式サービスへ移行しました。2025年12月末現在、3,188社が会員登録しており、3万人超のエンジニアのスキルシートが登録されております。 「WhiteBox」の機能強化に加え、SES業界の商慣習に寄り添ったプロダクト開発を進めており、既に築いた会員基盤を最大限に活用しSES事業者の広範な課題を解決するプラットフォームを目指してまいります。 具体的には、人間が行うマッチング業務「Talentsync」のβ版、エンジニア向けキャリアコミュニティ「BlackBox」、「WhiteBox PayAssist」、SI/SES中小の月初の事務作業を約60%削減できるSES特化型Saasである「OmniSquare」といったプロダクトを、AI駆動開発のノウハウを活かし短期間のうちにリリースしています。 <用語解説> 注書き   用語   用語の定義 *1   DX   デジタルトランスフォーメーションの略称。企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。 *2   アジャイル開発   システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法の一つで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていきます。従来の開発手法に比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル(素早い)と呼ばれています。 *3   ウォーターフォール開発   システム開発で用いられる開発手法の一種。システム開発には多くの工程(プロセス)が存在し、この工程を「上から順番に行う」のが、ウォーターフォール開発です。 *4   AI   人工知能(Artificial Intelligence)の略称で、大量の知識データに対して、高度な推論を的確に行うことを目指したもの。コンピューターの性能が大きく向上したことにより、機械であるコンピューターが「学ぶ」ことができるようになりました。これにより、ビジネスの業務効率化と生産性の向上が期待されています。 *5   平均667万円   当社の従業員数に基づき比較する場合、厚生労働省「2024年賃金構造基本統計調査」において、企業規模100~999人におけるソフトウエア作成者(テクニカルスペシャリスト、プログラマー、CGプログラマー、社内システムエンジニア、クリエータ(情報通信産業に関するもの)の職種)の平均年収は、5,489千円でした(平均年収は「きまって支給する現金給与額」×12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」で算出しております。) *6   スクラム開発   チームメンバーにタスクを振り分け、それぞれがそのタスクを達成することでプロダクトの完成を目指す開発手法。それぞれの作業が、他の人の作業を支えている形になるのでチームワークやコミュニケーションが重要になります。 *7   クラウド   インターネットを通じてサーバーやストレージ等のコンピューティングリソースをオンデマンドで利用する形態を指し、物理的な設備を自社で保有することなく、事業規模に応じた柔軟な拡張や迅速なシステム構築を可能とする技術基盤。コンピューティング、ストレージ、データベース等のインフラストラクチャテクノロジーから機械学習、AI(*4)、データレイク(*8)と分析、IoT(*9)等の最新のテクノロジーに至るまで、多くの関連サービスを利用することが可能です。 *8   データレイク   規模に係わらず、全ての構造化データと非構造化データを保存できる一元化されたリポジトリ(アプリケーション開発の際に、システムを構成するデータやプログラムの情報が納められたデータベース)。データをそのままの形で保存できるため、データを構造化しておく必要がありません。また、ダッシュボードや可視化、ビッグデータ処理、リアルタイム分析、機械学習等、様々なタイプの分析を実行し、的確な意思決定に役立てることができます。 *9   IoT   モノのインターネット(Internet of Things)の略称。従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、駆動装置(アクチュエーター)、住宅・建物、車、家電製品、電子機器等)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みです。
経営方針・対処すべき課題3,827字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「すべてを、なくしていく。」を企業理念として、次に挙げるようなシステム開発における課題の解決やあるべき姿の実現を目指しております。 ・システム開発における多重下請け構造をなくしていきます。 ・システムエンジニアの使い捨てという発想をなくしていきます。 ・「要件定義のウソ」をなくしていきます。 ・外注という概念をなくしていきます。 ・世界の基盤は、システムでできている。 ・1次請け、2次請け、3次請けという構造から、0次DXへ。 当社グループではシステム開発における全ての課題をなくし、あらゆる限界を超えていくことで、この国の、そしてこの国で生きていく人の確実な豊かさと、幸せを、企業とともにつくっていきます。 (2)経営環境 経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によれば、当社グループの属する情報サービス業の受注ソフトウェアの2024年度売上高は11兆429億円(前年比7.8%増)であり、受注ソフトウェアのうちシステムインテグレーションの2024年度売上高は7兆3,162億円(前年比9.5%増)となっております。 IDC Japan株式会社の「国内ITサービス市場 産業分野別/従業員規模別/年商規模別予測、2026年~2030年」によれば、2025年の国内ITサービス市場は、既存システムのITモダナイゼーションやデータ・AI活用に向けた環境整備の需要に牽引され7兆5,663億円となりました。2026年以降もこの傾向は継続すると見込まれ、2025年~2030年にかけ年間平均成長率(CAGR)6.2%で成長し、2030年には10兆2,541億円に達すると予測しております。 上記のとおり、当社グループの事業の大半を占める、顧客(エンドユーザー)から直接DX支援の受注を獲得する0次システム開発を含む市場の規模は大きく、また持続的な成長が見込まれております。DX投資の増加やIT人材需給ギャップの拡大が今後も予測されていることは、当社グループにとって良好な事業環境と考えております。 当社グループは年商1千億円以上の大手企業グループを主要顧客としておりますが、それらの企業では既存取引先である大手のシステム開発会社やITコンサルティング会社に何らかの不満を感じていることが多く、当社グループの顧客は既存取引先からの乗り換えが多くなっており、大手のシステム開発会社やITコンサルティング会社が主な競合となります。当社グループの優位性は、0次システム開発という開発姿勢、アジャイル開発という開発手法、アジャイル開発及びそれを担う優秀なエンジニアの存在、そしてAIをはじめとした最先端のテクノロジーに関する知見にあると考えております。当社グループの事業の特徴につきましては、「第1 企業の概況 3 事業の内容 (2)事業の特徴」に記載のとおりです。 (3)経営戦略等 当社グループはITコンサルティングからシステム開発までを一気通貫でサービス提供するための優秀なエンジニアを抱え、顧客と協働して業務上の課題を解決することのできるシステム開発企業であり、ユーザー企業に直接営業できる体制を整えております。 当社グループの0次システム開発は、顧客(エンドユーザー)から直接受注を獲得し、多重下請けを行わないことで、比較的高い価格水準でありながら、不必要なコストを見積る必要のないアジャイル開発により、大手1次請け企業よりも競争力のある価格となっていることから優位性があると考えております。また当社グループは、小規模な案件からリーディングカンパニーとの取引を開始することで徐々に取引実績を積み重ねてきており、システム開発においては、取引先を変更することに係るコスト(スイッチングコスト)が大きいことから、競合他社への切り替えが発生しにくく、受注の継続性が高くなっております。その結果、売上高がミルフィーユ状に重なっていく事業モデルになっており、安定的に収益が成長しております。 これまでに培った顧客ネットワークを活かし、「DXの総合商社」としてさらなる成長を目指してまいります。「0次ラボ」をはじめとするソリューションサービスの強化やAI・サイバーセキュリティ等の最先端のテクノロジーの強化、さらには出資やM&Aといった手段を活用し、顧客のニーズをとらえたサービスを開発し続けてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、システム開発業界の構造改革を推進し、優秀な人材がシステム開発業界を目指すようになるためのエンジニアの地位向上を目指しております。全社においては規模拡大が重要であるとの認識に基づいて売上高及び営業利益、0次システム開発においては売上規模の拡大を牽引する社員エンジニアの人数及び当社グループエンジニアの対外的価値を示す社員エンジニア1人当たり売上高、WhiteBoxにおいてはプラットフォームの規模を示す総会員数を重要な経営指標と考えております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①人材の確保と育成 顧客との間で提案・相談を繰り返しながら協働して開発していくアジャイル型の開発手法である「0次システム開発」を担う優秀なエンジニアをいかに採用し育成するかが、持続的に事業を拡大する上での重要な課題と考えております。これを実現するために、今後も積極的な採用を進めるとともに、人材の定着率を高めるため、給与水準の向上や福利厚生の充実、評価制度の整備、労働時間の管理、社内勉強会の開催等によるスキルアップ支援等、働きがいのある、働きやすい企業風土づくりに取り組んでまいります。 ②パートナー企業との連携の拡大 当社グループが目指すシステム開発業界の構造改革は、当社グループ単独で実現するものではありません。そのため、当社グループの理念に共感し、ともに業界改革を推進するパートナー企業の拡大が必要であると考えております。また、既存顧客の深耕により案件規模の拡大を目指す上でも、当社グループのエンジニアだけでは技術面又はリソース面で不足することが想定され、必要なときに必要な能力・リソースを確保できるパートナー企業の拡大が重要と考えております。この課題に対して当社グループは、所属エンジニアの開発経歴(スキルシート)の登録管理等ができるオープンなプラットフォーム「WhiteBox」を活用し、「0次システム開発」の推進において連携可能なパートナー企業の開拓を進めることでパートナー企業との連携を拡大し、事業の拡充に取り組んでまいります。 ③ソリューションの持続的強化 当社グループの「0次システム開発」はアジャイル型の開発手法であり、当社グループでは、アジャイル開発の中でも代表的な手法であるスクラム開発を担えるエンジニアの育成に引き続き取り組んでいくほか、チームで高度な技術力を提供する「0次ラボ」や戦略立案から支援する「0次コンサル」といったソリューション型サービスの強化を進めてまいります。テクノロジーの面ではAI、データサイエンス、サイバーセキュリティ等の高度な技術力の強化に取り組み、高付加価値なサービスの提供を目指してまいります。 ④情報管理体制の持続的強化 当社グループは、顧客のシステム開発の内製支援というサービスを提供しているため顧客の機密情報を扱うほか、オープンプラットフォームサービス「WhiteBox」を運営しているため多くの個人情報を扱っております。そのため、機密情報・個人情報やIT機器に関する各種規程やセキュリティ・ポリシーを定め、セキュリティ・テストの定期的な実施等により、情報管理に対するセキュリティ意識の喚起や情報リテラシーの向上に努めるなど万全の注意を払っております。今後も情報管理体制や管理方法の持続的な強化に取り組んでまいります。 ⑤内部管理体制の持続的強化 当社グループが今後の事業環境の変化に対応しながら、さらに事業拡大を進める上では、内部管理体制を強化していくことが重要であると認識しており、今後もコーポレート・ガバナンスの充実・強化を図ってまいります。また、それに伴う組織の拡大に応じて、マネジメント人材やバックオフィス要員の採用・育成をすることで内部管理体制の持続的強化に取り組んでまいります。 なお、当社グループは、銀行借入及び上場に伴う資金調達により十分な手許現預金を有していることから、優先的に対処すべき財務上の課題があると考えておりません。今後、リーマンショックと同等の金融危機が生じた場合や当社グループの業績が著しく悪化した場合には、現在と同水準の銀行借入を維持することが難しくなる可能性がありますが、その発生の可能性は低いと考えております。また今後の業績拡大によって銀行借入への依存度を下げながら十分な手許現預金を確保していく方針ですが、M&A等の成長投資のため一時的に資金が必要となった場合には、新規の銀行借入等の手段を検討してまいります。
事業等のリスク5,831字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 事業に関するリスク (1)景気変動リスクについて(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが0次システム開発として提供するシステム開発の主要顧客は、各業界における主要企業、又は国内外に事業を展開する企業が中心であります。そのため国内外の景気動向に伴い、これら主要顧客の経営状態や業績及び事業方針の変更等により事業投資やIT投資を抑制した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、市場動向を注視し、顧客企業やパートナー企業から詳細な情報収集と分析に努めております。 (2)競合について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが0次システム開発として提供するシステム開発は、顧客視点に立ち、顧客によるシステム開発の内製を支援している点で、多くのシステム開発企業が提供している、顧客による要件定義に基づく受託型のシステム開発と異なるものです。要件定義に基づく受託開発主体の多くのシステム開発企業は、現在獲得している収益の一部を失うことになりかねないシステム開発内製支援には消極的と見受けられます。しかしながら、当社グループと全く同じ戦略及びサービス品質でシステム開発内製支援を専門に事業を行う専門能力の高い企業が多数現れた場合や、事業及びITコンサルティングを専門に事業を行う企業がM&Aによる場合を含めてエンジニアの採用を拡大した場合には、それら競合他社との競争が激化し、価格の下落又は価格競争以外の要因でも既存案件を失注する、または新規案件を獲得できないおそれがあり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、顧客との密なコミュニケーションにより顕在及び潜在ニーズを把握し、既存顧客との取引継続率を高めると同時に深耕によるアップセルを図り、システム開発の全工程におけるサービス品質を向上することで差別化を図り、競争力の維持向上に努めております。 (3)エンジニアの採用及び育成について(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、顧客のDX推進のためにシステム開発に企画提案段階から参画でき、システム開発の実装に係る十分な知識を有するエンジニアの採用及び育成が、今後の事業展開のために重要であると考えております。しかしながら、当社グループが必要とする優秀な人材の採用及び育成が計画通りに進まない場合や、人材の離職が計画を超えて生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、人材採用支援会社や人材紹介会社の活用により計画的な新卒及び中途採用を継続的に推進するとともに、リファラル採用の拡大を図ることにより、当社グループが求める水準を満たす人材の採用を行っております。また、エンジニアの技術能力向上に対する支援及び研修に止まらず、ビジネスパーソンとしてのレベルアップを目的とする研修を実施しております。更に、上長との定期的な面談を通じたキャリア形成に係る相談、多様な福利厚生制度の導入、業務環境の改善等により離職率の低減を図っております。 (4)品質リスクについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、顧客のDXを協働して推進することによって顧客の価値創造、課題解決を支援するサービスを提供しております。しかしながら、顧客が期待する品質のサービスが提供できない場合には、契約の継続性に支障を来し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、提供サービスの品質を維持・向上するため、資格取得の費用や技術書籍の購入費を負担するなどしてエンジニアの能力向上を奨励するとともに、研修や社内勉強会を実施するなどの対策をとっております。 (5)外注委託先(パートナー)のリスクについて(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、外部の知識・ノウハウの活用及び人的リソースの確保のため、システム開発業務の一部を信頼できる外部委託先(パートナー)とともに実施することがあり、パートナーの確保が重要と考えております。しかしながら、必要なタイミングで適切なパートナーの確保ができない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、パートナーにおいて当社グループとの契約義務違反等の事態が発生した場合には、システム開発の品質保持のためのコスト増、顧客からの損害賠償等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、WhiteBoxの会員獲得等により継続的にパートナーの新規開拓を実施しており、当社グループが求める水準を満たすパートナーの安定的な確保に努めております。加えて、パートナーに対してサービスの品質水準及び管理体制に関して定期的な確認を実施し、必要に応じて改善指導を行うなどにより品質管理と関係強化に努めております。 (6)機密情報及び個人情報の管理について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの0次システム開発においては、顧客のシステムに係る非常に機密性の高い情報を取り扱っており、また個人情報を取り扱うことがあります。更に、WhiteBoxにおいては、会員企業に所属するエンジニア及びフリーランスエンジニアの個人情報を取り扱っております。しかしながら、不測の事態により、機密情報及び個人情報が外部に漏洩した場合には、対応費用や損害賠償に止まらず、当社グループの社会的信用に重大な影響を与え、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、機密情報の取り扱いに係る規程等を定めるとともに、プライバシーマークを取得しており、役職員に対して、入社時及び定期的に機密情報及び個人情報の取り扱いについて教育・指導を行っております。 (7)法的規制のリスクについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが0次システム開発として提供するシステム開発は、専ら準委任契約の締結により行っております。「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年4月17日 労働省告示第37号)に従い、労働者派遣事業との違いを厳正に適用し、法令に則った事業運営を行っているほか、「個人情報の保護に関する法律」、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」その他の関係法令に従っております。また、派遣契約を締結する場合もあることから、「労働者派遣法」に基づき、厚生労働大臣の許可を受けております。法令の制定や改定、監督官庁による行政処分、新たな規制の策定又は改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受け、又は既存の規制が強化された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、取締役及び従業員の職務の執行が法令に適合することを確保するために定めているリスク・コンプライアンス規程を、職務を遂行するにあたり遵守すべき行動基準とし、全ての役員及び従業員に対し周知徹底を図っております。また、関連法令等に精通した弁護士と情報を共有し、関連法令等の動向についてリスク・コンプライアンス委員会を通じて役職員に共有するなど、対応に不備がないよう細心の注意を払っております。 (8)コンプライアンスリスクについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、リスク・コンプライアンス規程を定め、役職員に対して法令遵守意識を浸透させております。しかしながら、万が一、当社グループの役職員がコンプライアンスに違反する行為を行った場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、当該規程の周知徹底を図るとともに、内部監査による遵守状況の確認等を行い、法令遵守のための定期的な教育・指導に努めております。 (9)知的財産について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループが事業活動を行うに当たり、第三者が保有する知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払っておりますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害し、当該第三者より損害賠償請求、使用差止請求等がなされた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが保有する商標権、当社グループが開発するソフトウェアに係る著作権等の知的財産権が適切に保護されないときは、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、引き続き教育・指導及び社内管理体制を強化するとともに、上記のような事実が判明したときは直ちに、事例に応じて弁護士・弁理士等と連携し解決に努める体制を整えております。 組織に関するリスク (10)特定人物への依存について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社代表取締役社長である髙井淳は、当社設立以来の代表者であり、当連結会計年度末現在、同氏及び同氏の資産管理会社が当社株式の67.4%を所有する株主であります。同氏はシステム開発に関する経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定等、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしております。しかしながら、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては現在、取締役会及び経営会議を通じて他の役員への情報共有を図っており、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。 その他リスク (11)風評リスクについて(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループ及び当社グループサービスや役職員に対して意図的に根拠のない噂や悪意を持った評判等を流布された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、高品質のサービスの提供に努めるとともに、役職員に対して、情報管理やコンプライアンスに係る教育・指導を定期的に実施するなど、注意喚起を行い、経営の健全性の確保を図っております。 (12)訴訟等のリスクについて(発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、顧客やパートナーと契約を締結する際に、損害賠償の上限額を定めるなど、過大な損害賠償の請求をされないようリスク管理を行っております。しかしながら、契約時に想定していないトラブルの発生や、取引先等との何らかの問題が生じた場合等により、他社から損害賠償請求等の訴訟を提起された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、顧問弁護士や外部専門家と連携することで、訴訟等のリスク低減に努めてまいります。 (13)新株予約権行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:高、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:小) 当社は、当社グループの役職員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。当連結会計年度末現在における新株予約権における潜在株式は582,771株であり、発行済株式総数10,637,253株の5.5%に相当します。 これらストック・オプションが行使された場合、新株式が発行され、株式価値が希薄化する可能性があります。 (14)配当政策について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、将来の事業拡大と、それに即応できる財務体質の強化のため、現時点では配当を実施しておりませんが、株主への利益還元の重要性について認識しております。今後、収益力の強化や、経営基盤の安定化を進め、株主に対して安定的且つ継続的な配当の実施を検討していく方針ですが、現時点においては配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (15)自然災害、事故等について(発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループの事業拠点は本社所在地である東京都渋谷区にあり、また当社グループの顧客は首都圏に集中しております。首都圏において大地震、台風等の自然災害及び事故、火災等により、業務の停止、設備の損壊や電力供給の制限等の不測の事態が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、大規模地震等の緊急事態に遭遇した場合において、損害を最小限に止めつつ、中核となる事業の継続又は早期復旧を可能とするために、緊急時における事業継続のための方針、事前対策等を取り決めております。 (16)当社株式の流動性について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の当連結会計年度末現在における流通株式比率は、26.8%となっております。 今後は、既存株主への一部売出しの要請、新株予約権の行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,526字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当社グループはDX関連事業の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載はしておりません。 また、当社グループは当連結会計年度より連結決算に移行したため、前期との比較分析は行っておりません。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかに回復してきました。当社グループの主要顧客である大企業においても、小幅ではあるものの着実な業況の改善がみられました。また、先行きについては、製造業においてはトランプ関税によるマイナスの影響に目途がつきつつあることや円安がプラス材料となっているものの、非製造業を中心に人手不足の深刻化や物価高の継続などの懸念が続いており、慎重な見通しとなっております。 そのような状況において、当社グループの主要事業領域であるデジタルトランスフォーメーション(DX)に関連するIT投資需要は、わが国では依然として旺盛であります。当社グループの定義する「DX」とは、ITを活用して業務の効率化(コスト低減)や付加価値の増加(収益アップ)を実現し、それを通じて事業の競争力を向上することであり、各企業とも存続のために不可欠な取り組みであり、重要な事業戦略の一つと認識されるようになってきました。 このような経営環境のもと、顧客のIT投資効率の最大化を実現するため、当社グループは各業界大手企業や業界のリーディングカンパニーを中心に、システム開発のDX内製支援「0次DX」を推進してまいりました。当社グループの定義する「内製」とは、事業会社がシステム会社任せにせず自ら主導的にシステム開発を推進することを指しています。当社グループは顧客の「DX内製」を支援するにあたり、第三者的な受託者という意識ではなく、顧客との間で相談・提案を繰り返しながら協働してシステム開発を進めることを特徴としており、それを「1次」請けを超えた「0次」と表現しております。 当連結会計年度においては、「0次DX」実現のために顧客と協働してシステム開発を進める「0次システム開発」において、前事業年度に引き続き既存顧客の深耕と新規顧客の開拓を進めました。新卒入社者を除くエンジニア社員の平均月単価は、当連結会計年度末時点で120万円となりました。社員エンジニア数は、新卒採用、中途採用及び株式会社エー・ケー・プラスの連結子会社化により、前事業年度末時点の253名から当連結会計年度末時点で339名へ増加いたしました。 パートナー企業の拡大に資するシステム開発企業向けオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」においては会員の獲得及び有償化を推進し、総会員数が前事業年度末時点の2,753社から当連結会計年度末時点で3,188社へ増加したほか、「WhiteBox PayAssist」や「TalentSync」のβ版をリリースするなど、サービスの拡充を推進いたしました。 また、当社グループは出資やM&Aを重要な経営戦略として位置づけており、2025年2月に株式を取得した株式会社エー・ケー・プラスのPMIを順調に進めたほか、2件のファンドに出資するなどM&A案件の発掘を積極的に進めております。 これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高8,019,568千円、営業利益553,165千円、経常利益532,928千円、親会社株主に帰属する当期純利益304,310千円となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産合計は2,983,468千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が1,987,756千円、売掛金が882,310千円、前払費用が53,996千円です。固定資産合計は1,089,056千円となりました。主な内訳は、のれんが468,106千円、投資有価証券が298,040千円、敷金が159,451千円、顧客関連資産が67,205千円、繰延税金資産が52,288千円です。 この結果、総資産は、4,072,525千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債合計は1,415,596千円となりました。主な内訳は、買掛金が381,932千円、1年内返済予定の長期借入金が376,080千円、未払金が211,004千円、未払法人税等が185,229千円、賞与引当金が62,182千円です。固定負債合計は917,380千円となりました。主な内訳は、長期借入金893,570千円です。 この結果、負債合計は、2,332,977千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は1,739,548千円となりました。主な内訳は、資本金462,679千円、資本剰余金が412,679千円、利益剰余金が1,240,973千円です。 この結果、自己資本比率は42.7%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,667,756千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は416,644千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益532,054千円、のれん償却額56,172千円、仕入債務の増加額55,489千円計上の一方、売上債権の増加額162,211千円、法人税等の支払額171,929千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は1,191,448千円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出552,570千円、投資有価証券の取得による支出310,002千円、定期預金の預入による支出300,000千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果得られた資金は625,809千円となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,450,000千円計上の一方、自己株式の取得による支出380,121千円、長期借入金の返済による支出354,118千円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日)   前年同期比(%) DX関連事業(千円)   8,019,568   - (注)1.当社グループは、DX関連事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が100分の10を超える相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、次の文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に際し、資産・負債及び収益・費用の決算数値に影響を与える見積り項目について、過去の実績や状況を勘案して合理的に判断していますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 この連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載のとおりです。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度において、売上高は8,019,568千円となりました。既存顧客の売上高の前事業年度比での増加に加え、新規顧客の開拓が進んだことにより増収となりました。当連結会計年度末におけるエンジニア社員数は新卒採用・中途採用及び株式会社エー・ケー・プラスの連結子会社化により、前事業年度末時点の253名から当連結会計年度末時点で339名へ増加いたしました。パートナー企業の拡大に資するシステム開発企業向けオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」においては会員の獲得及び有償化を推進し、総会員数が前事業年度末時点の2,753社から当連結会計年度末時点で3,188社へ増加したほか、「WhiteBox PayAssist」や「TalentSync」のβ版をリリースするなど、サービスの拡充を推進いたしました。これらの結果、売上高が順調に拡大しております。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は5,900,719千円となりました。これは主に、売上高の拡大に伴う給与手当及び業務委託費等の人件費の増加によるものです。この結果、売上総利益は2,118,848千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度において、販売費及び一般管理費は1,565,683千円となりました。これは主に、社員の採用に伴った採用募集費及び人件費、株式会社エー・ケー・プラスの連結子会社化によるのれん償却費によるものです。これらの結果、営業利益は553,165千円となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は主に受取利息及び助成金収入の発生により、6,383千円となりました。営業外費用は主に借入金に関する支払利息及び投資事業組合運用損の計上により、26,620千円となりました。これらの結果、経常利益は532,928千円となりました。 (法人税等合計、当期純利益) 当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税は228,734千円計上しております。また、税効果会計の適用により法人税等調整額を991千円計上しております。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は304,310千円となりました。 ③キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、受注拡大のための人件費及び業務委託費、人員獲得のための採用募集費であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保するため、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入により資金調達を行っております。設備投資をする場合等、必要に応じてエクイティファイナンスも検討する方針であります。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は1,269,650千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高1,667,756千円となっております。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ⑥経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載のとおり、全社においては売上高及び営業利益、0次システム開発においては社員エンジニアの人数及び社員エンジニア1人当たり売上高、WhiteBoxにおいては総会員数を経営指標として重視しております。 当該指標は次のとおり推移しております。なお、社員エンジニア1人当たり売上高については、当該年に入社した新卒エンジニアを除いて計算しております。 当連結会計年度 (自2025年1月1日   至2025年12月31日) 売上高(通期)   8,019,568千円 営業利益(通期)   553,165千円 社員エンジニアの人数(期末)   339 人 社員エンジニア1人当たり売上高(期末)   1,200千円 WhiteBox総会員数(期末)   3,188社 ⑦経営者の問題意識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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