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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

住友ファーマ

Sumitomo Pharma Co., Ltd.4506 · Prime · 医薬品

医療用医薬品を開発・製造・販売。日本・北米・アジアでグローバルに事業展開。

概要

住友ファーマは、住友グループに属する製薬会社であり、中枢神経系、がん、感染症領域を重点疾患領域とする。統合失調症治療薬「ラツーダ」や過活動膀胱治療薬「ジェムテサ」などを主力製品とし、北米市場に強みを持つ。2024年3月期には3150億円の巨額赤字を計上したが、構造改革により2025年3月期は営業黒字化、2026年3月期は大幅増益を見込む。従業員数は3,123人(2026年3月末)。

日本・北米・アジアの3セグメントで構成される事業基盤

当社グループは、日本、北米、アジアの3つの報告セグメントで構成される。日本セグメントでは、当社が医療用医薬品の製造・販売を担い、子会社がオーソライズド・ジェネリック品(AG品)や再生・細胞医薬の受託製造・研究開発を行う。北米セグメントはSumitomo Pharma America, Inc.が中心で、精神神経領域やがん領域の医薬品を提供する。アジアセグメントは丸紅ファーマシューティカルズ株式会社(合弁会社)が担う。2025年度にはアジア事業を再編し、住友制葯(中国)などを持分譲渡した。

売上高3988億円、コア営業利益288億円に回復した2025年度

2025年3月期の連結売上高は3988億円、コア営業利益は288億円、当期純利益は236億円となり、前年度の3150億円の赤字から黒字転換を果たした。主力製品「オルゴビクス」「ジェムテサ」「マイフェンブリー」の北米での売上拡大が寄与した。2026年3月期は売上高4533億円、コア営業利益1073億円、当期純利益1069億円の大幅増益を見込む。売上高は2022年3月期の5600億円をピークに減少していたが、収益構造改革により利益率が改善している。

再生・細胞医薬事業を住友化学と共同で展開する体制

再生・細胞医薬分野では、子会社S-RACMOが製法開発・製造受託を、RACTHERAが研究開発を担当する。RACTHERAは2025年2月に当社から会社分割で設立され、株式の66.6%を住友化学に譲渡した。同年3月には、iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞「アムシェプリ」が日本で条件付き承認を取得した。世界初のiPS細胞由来再生医療製品として注目される。一方、フード&ケミカル事業やアニマルヘルス事業は2023年に売却され、経営資源の集中が進められている。

業界の中での役割は医療用医薬品の研究開発・製造・販売を行う製薬企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,533億円
営業利益
1,073億円
営業利益率
23.7%
純利益
1,069億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
北米3,379億円74.5%757億円22.4%
日本924億円20.4%124億円13.4%
アジア230億円5.1%95億円41.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本主力

当社が医療用医薬品の製造、仕入、販売を行う。子会社がオーソライズド・ジェネリック品(AG品)や再生・細胞医薬の受託製造・研究開発も手がける。

主な製品・サービス3
医療用医薬品(先発品)
自社開発または導入した革新的な医薬品。がん、中枢神経系、免疫疾患等の領域。
オーソライズド・ジェネリック品(AG品)
先発品メーカーが承認したジェネリック医薬品。同品質を低価格で提供。
再生・細胞医薬の受託製造・研究開発
再生医療等製品の製法開発、製造受託、研究開発。子会社S-RACMO、RACTHERAが担当。

02北米主力

Sumitomo Pharma America, Inc.等が医療用医薬品の製造・販売を行う。北米市場向けに重点疾患領域の医薬品を提供。

主な製品・サービス1
医療用医薬品
北米市場向けの医薬品。精神神経領域、がん領域等。

03アジア準主力

丸紅ファーマシューティカルズ株式会社(合弁会社)が医療用医薬品等の製造・販売等を行う。

主な製品・サービス1
医療用医薬品等
アジア市場向け医薬品の製造・販売。

製品と技術

統合失調症治療薬「ラツーダ」と中枢神経系領域の製品群

「ラツーダ」(一般名:ルラシドン)は、大日本住友製薬時代に開発された非定型抗精神病薬であり、統合失調症の陽性症状・陰性症状の両方に効果を示す。米国ではSunovion Pharmaceuticalsが販売し、日本でも当社が販売している。また、持続性注射剤「ゼプリオン」(パリペリドンパルミテート)については、2025年2月からヤンセンファーマと共同プロモーションを開始し、2026年1月から当社が流通を担う。さらに、2025年には肥満症治療薬「オゼンピック」「ウゴービ」の共同プロモーションをノボ ノルディスクと開始した。中枢神経系領域は当社の重点領域の一つである。

前立腺がん治療薬「オルゴビクス」と北米基幹3製品

「オルゴビクス」(一般名:レルゴリクス)は進行性前立腺がんに対する経口アンドロゲン除去療法薬であり、Roivant傘下のMyovant Sciencesが開発した。2023年7月の米国グループ再編後は当社が販売を統括し、NCCNガイドラインでの推奨や経口剤の利便性を強みにシェアを拡大している。過活動膀胱治療薬「ジェムテサ」(ビベグロン)および子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「マイフェンブリー」(レルゴリクス配合剤)と合わせて北米基幹3製品と位置づけられる。2025年8月にはこれらの特許権を含む資産を当社に直接移管し、事業運営を強化した。

iPS細胞由来再生医療製品「アムシェプリ」と細胞医薬事業

「アムシェプリ」は、他家iPS細胞から分化誘導したドパミン神経前駆細胞であり、パーキンソン病の治療を目的とする。2026年3月に日本で条件及び期限付承認を取得し、世界初のiPS細胞由来再生医療製品となった。当社は子会社S-RACMOを通じて再生・細胞医薬の製法開発・製造受託を行い、RACTHERAが研究開発を担う。2025年2月にはRACTHERA株式の66.6%を住友化学に譲渡したが、当社は引き続き再生医療分野の事業に参画する。北米では小児先天性無胸腺症向け培養ヒト胸腺組織「リサイミック」の製造施設立ち上げを進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

特化型医薬品で存在感、海外展開が鍵

住友ファーマは、医薬品セクターにおいて、神経精神領域などに強みを持つ中堅製薬企業です。同業他社には、バイオベンチャーのジーエヌアイグループやプリズムバイオラボなどがありますが、売上高は約3988億円と規模で優位です。直近の業績は、売上高4533億円、営業利益率23.67%と高い収益性を示し、成長軌道にあります。しかし、国内市場の成熟や後発品の影響など、課題もあります。

強み

  • 営業利益率23.67%と業界平均を大きく上回り、収益力が高い。
  • 売上高は2024年3月期から2026年3月期にかけて約44%増加と堅調に拡大。
  • 神経精神領域など特化分野で専門性を活かした製品開発が強み。
  • 売上高3000億円超と規模があり、安定的な収益基盤を持つ。

課題

  • 海外展開の遅れが指摘され、グローバル競争での存在感に課題。
  • 主力製品の特許切れに伴う後発品との競争が今後のリスク。
  • 新薬開発に多額の投資が必要となり、収益を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字が住友ファーマ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14528小野薬品工業1.2兆円16.6倍
25201AGC1.2兆円13.2倍
34021日産化学1.1兆円21.7倍
44005住友化学1.0兆円16.6倍
54527ロート製薬7,177億円20.9倍
64506住友ファーマ6,500億円6.1倍
74536参天製薬6,019億円16.4倍
84626太陽ホールディングス5,527億円28.8倍
94967小林製薬4,432億円260.6倍
102531宝ホールディングス4,273億円35.8倍
113401帝人3,497億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

大阪の薬業家21名が出資して設立された1897年

住友ファーマの前身は、1897年5月に大阪市道修町の有力薬業家21名により設立された大阪製薬株式会社である。翌1898年9月に大阪工場を設置し、同年11月には大日本製薬合資会社を買収して社名を大日本製薬株式会社に改めた。1908年7月には大阪薬品試験株式会社を吸収合併し、創業期から合併による事業拡大を進めた。1949年5月には大阪・東京両証券取引所に株式上場し、1961年10月に市場第一部に指定された。

住友製薬と合併し大日本住友製薬となった2005年

2005年10月、大日本製薬は住友製薬株式会社と合併し、商号を大日本住友製薬株式会社に変更した。この合併により、茨木工場、愛媛工場、大分工場および大阪研究所などを承継し、子会社として住友制葯(蘇州)有限公司などを加えた。住友グループの製薬部門が統合され、研究開発や生産体制の規模が拡大した。また、2010年7月には会社分割によりアニマルサイエンス事業とフード&スペシャリティ・プロダクツ事業を分離し、医薬品事業への集中を図った。

米国での大型買収で北米市場に本格参入した2009〜2012年

2009年7月、米国にDainippon Sumitomo Pharma America Holdings, Inc.(現Sumitomo Pharma America, Inc.)を設立し、同年10月に米国Sepracor Inc.(後のSunovion Pharmaceuticals Inc.)を買収した。Sepracorは統合失調症治療薬「ラツーダ」の開発元であり、これにより北米での販売基盤を獲得した。2012年4月には米国Boston Biomedical, Inc.を買収し、がん領域のパイプラインを拡充。さらに2017年1月にTolero Pharmaceuticals, Inc.を買収し、オンコロジー事業を強化した。

Roivantとの戦略的提携と子会社化で約款を拡大した2019年

2019年12月、Roivant Sciences Ltd.との戦略的提携により、Sumitovant Biopharma Ltd.(後のSumitomo Pharma UK Holdings, Ltd.)およびその傘下企業を子会社化した。これにより、前立腺がん治療薬「オルゴビクス」や過活動膀胱治療薬「ジェムテサ」などの製品群を獲得した。2020年7月にはBoston BiomedicalがTolero Pharmaceuticalsを吸収合併し、Sumitomo Dainippon Pharma Oncology, Inc.(現Sumitomo Pharma America, Inc.)に商号変更した。一連の買収により北米事業の規模が飛躍的に拡大した。

商号変更と構造改革を断行した2022〜2026年

2022年4月、商号を大日本住友製薬株式会社から住友ファーマ株式会社に変更し、東京証券取引所プライム市場へ移行した。2023年3月には住友ファーマフード&ケミカル株式会社の全株式を、同年5月には住友ファーマアニマルヘルス株式会社の全株式を譲渡した。同年7月には米国グループ会社7社を再編し、Sunovion Pharmaceuticals Inc.をSumitomo Pharma America, Inc.に統合した。2025年2月には再生・細胞医薬事業を会社分割し、RACTHERAの株式の66.6%を住友化学に譲渡。同年7月にはアジア事業を丸紅との合弁会社に承継し、事業ポートフォリオの大幅な見直しを完了した。

年表31件を開く

1890年代

  • 1897年5月創業大阪市道修町の有力薬業家21名により、当社の前身大阪製薬株式会社を設立
  • 1898年9月大阪工場設置
  • 1898年11月M&A大日本製薬合資会社を買収し、社名を大日本製薬株式会社に改める

1900年代

  • 1908年7月M&A大阪薬品試験株式会社を吸収合併

1940年代

  • 1947年10月創業五協産業株式会社(後のDSP五協フード&ケミカル株式会社)を設立
  • 1949年5月上場大阪、東京両証券取引所に株式上場(1961年10月両証券取引所市場第一部に指定)

1960年代

  • 1968年10月鈴鹿工場設置

1970年代

  • 1971年2月総合研究所設置

1990年代

  • 1993年1月創業米国に現地法人 Dainippon Pharmaceutical U.S.A. Corporation(後の Dainippon Sumitomo Pharma America, Inc.)を設立

2000年代

  • 2003年4月M&A大阪工場を閉鎖し、生産拠点を鈴鹿工場に統合
  • 2005年10月M&A住友製薬株式会社と合併し、大日本住友製薬株式会社に商号変更
  • 2005年10月M&A合併により茨木工場、愛媛工場、大分工場および大阪研究所他を承継 また主な子会社として、住友制葯(蘇州)有限公司 他を承継
  • 2009年7月創業米国に Dainippon Sumitomo Pharma America Holdings, Inc. (現 Sumitomo Pharma America, Inc.)を設立
  • 2009年10月M&ADainippon Sumitomo Pharma America Holdings, Inc.が 米国 Sepracor Inc.(後のSunovion Pharmaceuticals Inc.)を買収

2010年代

  • 2010年4月M&ASepracor Inc. が Dainippon Sumitomo Pharma America, Inc. を吸収合併
  • 2010年7月会社分割により、当社のアニマルサイエンス事業を新設したDSファーマアニマルヘルス株式会社(後の住友ファーマアニマルヘルス株式会社)に承継 また当社のフード&スペシャリティ・プロダクツ事業をDSP五協フード&ケミカル株式会社(後の住友ファーマフード&ケミカル株式会社)に承継
  • 2012年4月M&A米国 Boston Biomedical, Inc. を買収
  • 2013年1月創業シンガポールに Sunovion Pharmaceuticals Asia Pacific Pte. Ltd. (後の Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.)を設立
  • 2013年7月東京支社を東京本社に改称し、東西両本社制に移行
  • 2017年1月M&A米国 Tolero Pharmaceuticals, Inc. を買収
  • 2019年4月茨木工場および愛媛工場を廃止し、鈴鹿工場と大分工場の2生産拠点体制に再編
  • 2019年12月M&ARoivant Sciences Ltd. との戦略的提携により、 Sumitovant Biopharma Ltd. (後の Sumitomo Pharma UK Holdings, Ltd.)およびその傘下の会社を子会社化

2020年代

  • 2020年7月M&ABoston Biomedical, Inc.がTolero Pharmaceuticals, Inc. を吸収合併し、 Sumitomo Dainippon Pharma Oncology, Inc.(現 Sumitomo Pharma America, Inc.)に商号変更
  • 2022年4月商号変更商号を大日本住友製薬株式会社から住友ファーマ株式会社に変更 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年6月創業住友制葯投資(中国)有限公司を設立
  • 2023年3月住友ファーマフード&ケミカル株式会社の全株式を株式会社メディパルホールディングスに譲渡
  • 2023年5月住友ファーマアニマルヘルス株式会社の全株式を三井物産株式会社に譲渡
  • 2023年7月商号変更米国グループ会社7社について Sunovion Pharmaceuticals Inc. を存続会社として再編し、 Sumitomo Pharma America, Inc. に商号変更
  • 2023年9月商号変更Sumitomo Pharma UK Holdings, Ltd.傘下であったMyovant Sciences GmbH をS umitomo Pharma Switzerland GmbH に商号変更
  • 2025年2月当社の再生・細胞医薬事業を会社分割し、新設した株式会社RACTHERAに承継 株式会社RACTHERAの株式の66.6%を住友化学株式会社に譲渡
  • 2025年7月アジア事業を丸紅グローバルファーマ株式会社との合弁会社である丸紅ファーマシューティカルズ株式会社に承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • コア営業利益2027年3月期まで910億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    がん・精神神経領域に集中

    がん領域と精神神経領域を重点疾患領域とし、医薬品や再生・細胞医薬等多様なアプローチで価値を提供。2033年にグローバル・スペシャライズド・プレーヤー(GSP)の地位確立を目指す。

  2. 02

    北米主力品の価値最大化

    進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」と過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」に注力。ガイドラインでの位置付け確立やDTC広告による認知拡大、営業体制最適化で売上拡大を図る。

  3. 03

    研究開発集中と最速上市

    がん2品目(enzomenib, nuvisertib)に資源集中。臨床試験を日米欧アジアに拡大し最速上市を目指す。精神神経領域ではiPS細胞由来製品「アムシェプリ」の実用化を推進。

  4. 04

    外部提携によるポートフォリオ拡充

    日本ではヤンセンファーマやノボノルディスクとの提携品等に注力。適応拡大等の価値最大化には適切なタイミングでの提携を軸に開発方針を検討する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,123人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は906万円で、9期前と比べて+1.6%平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は18.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月6,492
2018年3月6,268
2019年3月89142.317.26,140
2020年3月90342.817.66,457
2021年3月89743.117.86,822
2022年3月90243.418.06,987
2023年3月90443.818.36,250
2024年3月86844.318.74,980
2025年3月71343.718.43,832752
2026年3月90644.518.93,1233,436

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 6 / 海外 1、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
鈴鹿工場 — 三重県鈴鹿市8,790百万円
総合研究所 — 大阪府吹田市6,784百万円
大阪研究所 — 大阪市此花区6,042百万円
大阪本社 — 大阪市中央区2,343百万円
大分工場 — 大分県大分市2,019百万円
東京本社 — 東京都中央区942百万円
全国営業拠点 — 大阪市中央区他906百万円
主な関係会社
  • 国内
    住友化学株式会社
    東京都 中央区 · その他の関係会社
  • 海外
    Sumitomo Pharma America, Inc. (注)3、4
    米国 マサチューセッツ州 マールボロ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住友ファーマプロモ株式会社
    大阪府 吹田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他5社(注)3
    ― · 連結子会社
  • 国内
    株式会社RACTHERA
    東京都 中央区 · 持分法適用会社
    議決権33.4%
  • 国内
    S-RACMO株式会社
    大阪府 吹田市 · 持分法適用会社
    議決権33.4%
  • 国内
    丸紅ファーマ シューティカルズ 株式会社
    東京都 中央区 · 持分法適用会社
    議決権40.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は4,533億円営業利益1,073億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.7%、利益が+272.6%。

売上高
+13.7%
4,533億円
営業利益
+272.6%
1,073億円
純利益
+353.0%
1,069億円
営業利益率
23.7%
前期比 +16.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5,400億円4,533億円
営業利益900億円1,073億円
純利益770億円1,069億円
1株あたり配当¥21

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,295億円、営業利益は182億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+71.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q952−560
2024年1Q757−516−68.2−389
2024年2Q769−349−45.4−288
2024年3Q824−312−37.9−500
2024年4Q796−1,973
2025年2Q1,807−82−4.5−322
2025年4Q2,18137017.0558
2026年2Q2,27196242.4989
2026年4Q2,2621114.980
2027年1Q1,29518214.1170

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,477億円から4,533億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は23.7%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
シンガポールに Sunovion Pharmaceuticals Asia Pacific Pte. Ltd. (後の Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.)を設立
2013年3月3,477245100
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2014年3月3,877406201
2015年3月3,714233154
2016年3月4,032352247
米国 Tolero Pharmaceuticals, Inc. を買収
2017年3月4,084428313
2018年3月4,668849534
Roivant Sciences Ltd. との戦略的提携により、 Sumitovant Biopharma Ltd. (後の Sumitomo Pharma UK Holdings, Ltd.)およびその傘下の会社を子会社化
2019年3月4,593650486
Boston Biomedical, Inc.がTolero Pharmaceuticals, Inc. を吸収合併し、 Sumitomo Dainippon Pharma Oncology, Inc.(現 Sumitomo Pharma America, Inc.)に商号変更
2020年3月4,827839408
2021年3月5,160779562
住友制葯投資(中国)有限公司を設立
2022年3月5,600830564
米国グループ会社7社について Sunovion Pharmaceuticals Inc. を存続会社として再編し、 Sumitomo Pharma America, Inc. に商号変更
2023年3月5,555−479−745
2024年3月3,146−3,231−3,150
2025年3月3,9882881767.2236
2026年3月4,5331,0731,00323.71,069

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高4,533億円のうち、営業利益として残るのは1,073億円23.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,069億円、売上の23.6%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金43.3%1,964億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.9%1,626億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益23.7%1,073億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
56.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+20.7pt
23.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+20.9pt
23.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+40.4pt
46.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが717億円、投資CFが225億円で、差し引きのフリーCFは942億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は443億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月499−550−202−51714
2014年3月499−262−272237739
2015年3月303234−1575371,228
2016年3月494159−4266531,356
2017年3月191−56188−3701,056
2018年3月934−165−2967691,478
2019年3月487−350−2861371,373
2020年3月461−3,1272,311−2,6661,017
2021年3月1,35689−5721,4451,937
2022年3月312−183−2141292,030
2023年3月119524−1,4686431,435
2024年3月−2,419330779−2,089290
2025年3月165998−1,0881,163231
2026年3月717225−913942443

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は8,046億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,925億円で、自己資本比率は36.4%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月0.613,4922,58057.5
2014年3月0.663,9852,60560.5
2015年3月0.714,5102,60663.4
2016年3月0.713,8963,15955.2
2017年3月0.784,1233,66852.9
2018年3月0.814,5273,57055.9
2019年3月0.834,9813,36659.7
2020年3月1.265,3277,23842.4
2021年3月1.315,8067,27544.4
2022年3月1.316,0797,00146.5
2023年3月1.134,0677,28035.8
2024年3月0.911,5617,51417.2
2025年3月0.741,6955,73122.8
2026年3月0.802,9255,12136.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
443億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,590億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5,121億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE79社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率79社中74位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
46.3%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
23.7%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.4%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.7%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,633.5で、1年前と比べて+0.0%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,633.5+2.7%1ヶ月+32.8%1年+0.0%時価総額6,500億円
過去52週の値幅
安値¥1,188高値¥3,288

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.1倍
PER (会社予想)9.4倍
PBR1.79倍
配当利回り1.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月に入り急反発、20日に1465円まで上昇するも、21日に-3.6%と反落し1411円。1ヶ月では+9.8%と上昇するが、200日線(1945円)からは27%下にあり、長期トレンドは依然弱い。25日線(1315円)を7%上回る一方、75日線(1443円)には届かず。出来高は8月4日に1262万株と急増、その後も300万株超で高水準が続き、売買が活発。RSIは68.9とやや過熱気味。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER約5.3倍は同業界平均の約35.3倍を大幅に下回り、PBR約1.6倍も平均の約4.1倍を大きく下回る。ROEは46.3%と非常に高く、収益性は優れている。配当利回りは1.49%と平均の1.43%を僅かに上回るが、配当性向は18.9%と低く、増配余地はあるものの現状は抑制的だ。業績は大幅に改善しており、2026/3期には営業利益率が23.67%に達する見込みで、割安と判断される。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.1倍36.0倍
PER (予想)9.4倍
PBR1.79倍3.53倍
ROE46.3%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、収益構造改革による黒字定着と成長軌道への復帰が実現するかどうか。強気派は、減損を一巡し、2025年3月期に営業黒字化、2026年3月期に大幅増益を見込むことから、業績改善のトレンドが明確とみる。一方、弱気派は、主力製品の特許切れや競争激化による売上成長の鈍化、研究開発の成功確率の低さ、財務体質の脆弱さを懸念する。また、医療制度改革による薬価引き下げ圧力もマイナス要因。

プラスに働く材料7
  • 業績V字回復

    2024年3月期の大幅赤字から、2025年3月期は営業黒字化、2026年3月期は大幅増益の見通し。

  • パイプライン期待

    中枢神経領域などで新薬候補を保有し、成長の芽がある。

  • コスト削減効果

    構造改革によりコスト削減が進み、利益率が改善する見通し。

  • 営業利益1,073億円と前期比3.7倍増通年影響

    営業利益288億円→1,073億円、率23.67%

  • 純利益1,069億円と黒字拡大通年影響

    純利益236億円→1,069億円、EPS約269円

  • 売上高4,533億円と前期比13.7%増通年影響

    売上高3,988億円→4,533億円、13.7%増

  • 実績PER4.81倍と割安感継続影響

    実績PER4.81倍、PBR1.42倍で割安

マイナスに働く材料7
  • 特許切れ懸念

    主力製品の特許切れにより、後発品の登場で売上が減少する可能性。

  • 研究開発の不確実性

    新薬開発は成功率が低く、失敗時は投資回収が困難。

  • 財務リスク

    多額の有利子負債や減損損失の影響で、財務体質が脆弱。

  • 予想PER7.5倍はEPS大幅減の暗示決算発表後影響

    実績PER4.81倍、予想PER7.5倍、EPS約269円→173円

  • 株価は1年で7.2%下落継続影響

    前年比7.2%安と軟調

  • 外国人保有比率14.22%と低い継続影響

    外国人保有14.22%、需給の厚みに欠ける

  • 配当利回り1.62%と株主還元が弱い継続影響

    配当利回り1.62%は主要薬品で最低水準

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益構造改革の進捗を示す重要な指標。
売上高成長率
主力製品の売上動向や新製品の寄与度を確認するため。
研究開発費比率
将来の成長に向けた投資と利益率のトレードオフを見極めるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり21で、前期から25.0%いまの株価に対する利回りは1.29%。

年間配当
¥21
1株あたり
配当利回り
1.29%
いまの株価に対して
配当性向
18.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2012.4
2018年3月2840.026.3
2019年3月307.116.2
2020年3月28−6.711.0
2021年3月280.09.5
2022年3月280.018.9
2023年3月21−25.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥21

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ94,491人。区分でいちばん多いのは事業法人54.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.3%を占め、残る32.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人58.157.156.156.354.754.5
個人・その他5.86.48.817.113.016.4
外国法人11.512.811.09.313.514.1
金融機関23.922.122.016.117.712.8
証券会社0.81.52.11.11.02.0
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01住友化学株式会社51.68
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.29
03株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行退職給付信託口)1.76
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.56
05住友生命保険相互会社1.45
06BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)1.15
07稲畑産業株式会社1.11
08THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)1.00
09日本生命保険相互会社0.95
10J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 381593(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-05
    SMBC日興証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.55%
    -2.83pt
  • 2026-05-12
    SMBC日興証券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.38%
  • 2026-04-23
    住友化学株式会社
    新規の大量保有報告
    51.68%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+964%、1株純資産は14期で−16%。直近期のROEは46.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月258793.069.463.0
2014年3月501,0035.432.547.0
2015年3月391,1353.636.642.1
2016年3月629815.520.910.7
2017年3月791,0387.823.312.4
2018年3月1351,14012.413.326.3
2019年3月1221,25410.222.416.2
2020年3月1031,3417.913.711.0
2021年3月1421,46110.113.69.5
2022年3月1421,5309.58.518.9
2023年3月−1881,024−14.7
2024年3月−793393−111.9
2025年3月5942714.512.3
2026年3月26973646.37.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額245百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木村徹代表取締役社長66105,000
酒井基行代表取締役 副社長執行役員(経営企画、経理統括、渉外、コーポレートガバナンス、コーポレートコミュニケーション、IT&データアナリティクス担当)6514,000
中川勉取締役 常務執行役員(北米事業担当)589,000
新沼宏取締役68
碓井稔社外取締役71
藤本康二社外取締役63
加島久宜取締役 常勤監査等委員6519,000
射手矢好雄社外取締役 監査等委員70
望月眞弓社外取締役 監査等委員72
道盛大志郎社外取締役 監査等委員69

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)413813835
社外取締役7767611
取締役(社内)1191919
監査役212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容860字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、2026年3月31日現在、当社、親会社、子会社10社および関連会社4社で構成されています。 当社グループが営んでいる主な事業内容と当社グループを構成している各会社の当該事業に係る位置付けの概要およびセグメントとの関連は次のとおりです。 (1) 日本 当社が医療用医薬品の製造、仕入および販売を行っています。 住友ファーマプロモ株式会社が、医療用医薬品(オーソライズド・ジェネリック品(AG品))の製造および販売を行っています。 S-RACMO株式会社(以下、「S-RACMO」)は、当社と親会社である住友化学株式会社(以下、「住友化学」)が設立した合弁会社であり、再生・細胞医薬分野の製法開発、製造等の受託を行っています。 株式会社RACTHERA(以下、「RACTHERA」)は、当社と親会社である住友化学が共同出資する合弁会社であり、再生医療等製品等の研究開発を行っています。 上記の他に子会社4社および関連会社1社があり、国内グループ会社のビジネスサポート業務等の各種サービス業務等を行っています。 (2) 北米 Sumitomo Pharma America, Inc.他1社が、医療用医薬品の製造および販売を行っています。 上記の他に子会社3社があり、グループ会社のビジネスサポート業務等を行っています。 (3) アジア 丸紅ファーマシューティカルズ株式会社は、当社と丸紅グローバルファーマ株式会社が共同出資する合弁会社であり、医療用医薬品等の製造および販売等を行っています。 なお、2025年度において、住友制葯投資(中国)有限公司、住友制葯(蘇州)有限公司およびSumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.ならびにそれらの子会社を、丸紅ファーマシューティカルズ株式会社に吸収分割の方法により承継させた上で同社持分の一部を譲渡したことに伴い、連結の範囲から除外しました。 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,671字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社は、「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」を企業理念として掲げ、事業活動を進めています。 少子高齢化社会の進展などの社会課題を背景に、がん領域および精神神経領域の医療ニーズは拡大していくことが予想されます。また、医療ニーズはますます高度化しており、多様なモダリティを駆使し、デジタルとリアルが融合した生活と人々の価値観に寄り添うヘルスケア課題の解決が社会から期待されています。 かかる環境において、当社グループは、変わりゆくヘルスケア課題の解決に貢献するため、2019年4月に策定したビジョン「もっと、ずっと、健やかに。最先端の技術と英知で、未来を切り拓く企業」に基づき、がん領域および精神神経領域を重点疾患領域とし、医薬品、再生・細胞医薬等による多様なアプローチで人々の健康で豊かな生活に貢献してまいります。また、その他領域においても、保有アセットを生かし、確かな価値を患者さんに届けてまいります。これにより、2033年に「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー(GSP)」の地位を確立することを目指します。 当社は、2025年度に、財務目標等を中心とする2027年度までの活動計画「Reboot 2027 ~力強い住友ファーマへの再始動~」(以下、「Reboot 2027」)を策定し、「価値創造サイクル」の再構築に向けた事業運営に取り組んだ結果、財務目標の前倒しでの達成が見込まれる状況となりました。この状況を受けて、今後の成長を加速させるべく、2028年度までの成長計画である「Boost 2028 -力強い住友ファーマの加速-」(以下、「Boost 2028」)を発表しました。 なお、当社は、グループ一体経営を推進するため、米国グループ会社の再編を契機に、2023年7月1日付けで理念体系を再構成し、理念、バリューおよび行動宣言をグループ全体で共有するフィロソフィとして、グループ内への浸透を進めています。 併せて、当社の理念の実践により、持続可能な社会実現に貢献し持続的な企業価値向上につなげることを「サステナビリティ経営」と定義しています。 理念(当社の存在意義、社会に対する約束・使命) 人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する バリュー(全役員・従業員が共有すべき価値観) Patient First Always with Integrity One Diverse Team 行動宣言(日々の業務において守るべき行動規範) 1."Innovation today, healthier tomorrows" の実現に取り組みます 2.誠実な企業活動を行います 3.積極的な情報開示と適正な情報管理を行います 4.自らの能力を高め、協働します 5.人権を尊重します 6.地球環境問題に積極的に取り組みます 7.社会との調和を図ります 活動方針 当社は、2023年度において多額の損失を計上し、厳しい経営環境に陥りました。この状況に対し、大幅な人員削減を含むグループをあげた抜本的構造改革を断行し、事業面では、再生・細胞医薬事業、アジア事業およびフロンティア事業を再編しました。これらの取組と主力製品の売上伸長の結果、2024年度においてはコア営業損益および最終損益の黒字化を達成しました。この状況を受けて、改めてGSPの地位確立に向けて全社一丸となって取り組むべく、2025年5月 に、2027年度までの活動計画であるReboot 2027を発表しました。 2025年度は、規律あるコストマネジメントの下、主力製品の売上拡大と研究開発活動の推進に取り組み、Reboot 2027で掲げた財務目標の達成に向けて、想定を上回る進捗を示しました。この状況を受けて、2026年3月に、Reboot 2027の計画を更新し2028年度までの成長計画であるBoost 2028を発表しました。Boost 2028では、規律あるコストマネジメントを継続しつつ、主力製品の売上をさらに伸長させ、財務基盤の強化を図るとともに、研究開発の推進を通じた次世代の収益基盤の育成に取り組むことで当社の成長を加速させてまいります。 価値創造サイクル(Reboot 2027 / Boost 2028より) (注)当社は、特定の領域・技術において「価値創造サイクル」を力強く循環させ、継続的にイノベーションを創出・社会実装します。これにより、人々の健康で豊かな生活に貢献しグローバルに「住友ファーマ」ブランドを確立することでGSPの地位確立を目指します。 当社グループは、がん2品目(enzomenibおよびnuvisertib)の開発方針確定後に策定を予定している中期経営計画に向け、財務規律を維持しつつ、再成長に向けた事業基盤を拡充し、2026年新たに発表したR&D基本戦略に沿った研究開発活動を推進すべく、以下の方針に従って事業を運営してまいります。 ① 売上収益の拡大 北米においては、進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」および過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の価値最大化に最注力してまいります。「オルゴビクス」については、強い成長トレンドを維持し、本剤の進行性前立腺がん治療におけるアンドロゲン除去療法の標準治療薬としての位置付け獲得を目指します。また、薬剤給付制度の変更により2025年1月から患者さんの自己負担額の上限が引き下げられたこと、NCCN(National Comprehensive Cancer Network)ガイドラインで他の抗がん剤との併用が支持されるようになったこと、および、ホルモン療法における唯一の経口剤であるという製品特性を有することを周知するなどのプロモーション活動を泌尿器科クリニック、大学病院、グループ病院等に対して行うことで、さらなるシェアの拡大に努めてまいります。「ジェムテサ」については、競合品に対するジェネリック品の市場参入により過活動膀胱におけるβ3作動薬市場が拡大するなか、本剤の臨床的有用性および前立腺肥大症を伴う過活動膀胱に対する適応を有する唯一のβ3作動薬であることを訴求し、DTC(Direct to Consumer)広告を通じて疾患啓発および製品認知度の拡大を図るとともに、営業体制を最適化することにより、さらなる販売拡大に取り組んでまいります。 日本においては、ヤンセンファーマ株式会社との販売提携品である持効性抗精神病剤「ゼプリオン」および「ゼプリオンTRI」ならびにノボ ノルディスク ファーマ株式会社とのプロモーション提携品である2型糖尿病治療薬「オゼンピック皮下注」および肥満症治療薬「ウゴービ皮下注」の情報提供活動に取り組みました。これらの提携品についても、非定型抗精神病薬「ラツーダ」および2型糖尿病治療剤「ツイミーグ」とともに注力製品と位置付け、価値最大化を図ってまいります。 ②将来の成長シーズの確保 2026年度も規律あるコストマネジメントを継続し、がん2品目(enzomenibおよびnuvisertib)に資源を集中させ、日米に加えて欧州・アジアに治験施設を拡大することで、競合の激しいがん領域において、臨床試験を力強く推進し、最速上市を目指します。適応拡大などの価値最大化に向けては、適切なタイミングでの提携を軸に開発方針を検討してまいります。enzomenibについては、急性白血病の単剤療法の承認申請に向けたフェーズ2試験および併用療法のフェーズ1/2試験を引き続き推進してまいります。nuvisertibについては、骨髄線維症を対象とした単剤療法および併用療法のフェーズ1/2試験を引き続き推進いたします。 精神神経領域では、株式会社RACTHERAと連携し、世界初のiPS細胞由来製品の実用化に向け、日本において他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞の「アムシェプリ」(効能、効果又は性能:レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病患者の運動症状の改善)の製造販売承認(条件及び期限付承認)を2026年3月6日に取得しました。本製品がパーキンソン病治療のゲームチェンジャーとなり、より多くの患者さんに届けられるよう、本承認取得を目指し、製造販売後臨床試験および使用成績調査を実施するとともに、米国においてもフェーズ1/2試験を着実に推進してまいります。また、他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞については、網膜色素上皮裂孔を対象とした日本でのフェーズ1/2試験を、他家iPS細胞由来網膜シートについては、網膜色素変性治療に関する米国でのフェーズ1/2試験を着実に推進してまいります。特長ある低分子の初期臨床開発品目群については、2030年代のグループ収益を支える優先品目を選抜し、次のフェーズへの移行に向けた取組を推進してまいります。 その他領域では、ユニバーサルインフルエンザワクチンについて、ベルギーでのフェーズ1試験の中間解析において良好な結果が得られており、引き続き試験を推進してまいります。なお、ユニバーサルインフルエンザワクチンの研究開発は、日本医療研究開発機構(AMED)からの委託研究開発費を活用しています。 また、自社イノベーションを基軸とした連続性のある新薬創出の実現を目指して、がん領域および精神神経領域を注力すべき領域とし、社内に蓄積する非臨床および臨床のノウハウ、バイオマーカー等の活用により成功確度の向上を図りながら探索研究を進めてまいります。 当社グループは、今後も全社一丸となって事業活動を推進し、患者さん、ご家族および介護者の皆さんへも貢献できる新しい価値を一日も早く提供するために、スピード感をもって取り組んでまいります。 株主還元 当社は、業績に裏付けられた成果を適切に配分することを重視しており、安定的な配当に加えて、業績向上に連動した増配を行うことを配当の基本方針としています。 当連結会計年度の業績は、北米における収益の伸長に加え、アジア事業の一部譲渡による利益を計上したことから、コア営業利益は1,059億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,069億円と大幅な増益となりました。一方、当社は本年3月に公表したBoost 2028に基づく成長戦略を推進するため、本年4月に公募増資等による資金調達を実施しました。調達資金については、研究開発を中心とした投資の加速や財務の健全化へ優先的に配分することとし、2026年3月期の期末配当については、期初の予想のとおり無配といたします。 2027年3月期はコア営業利益910億円を見込みますが、「オルゴビクス」の販売マイルストンの受領を前提としたものであり、さらに米国における価格政策、関税施策の発動、紛争に起因するコストの増大など不透明な環境にあることから、2027年3月期の中間配当・期末配当については未定とし、今後の業績動向等を踏まえて決定いたします。 株主の皆様には、ご理解と引き続きのご支援を賜りますようお願い申しあげます。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
事業等のリスク7,414字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)に重要な影響を及ぼす可能性のある主なリスクには以下のようなものがあります。当社は、これらのリスクが発生する可能性を認識した上で、発生の防止または最小化に努めるとともに、発生した場合には的確な対応に努めていく方針です。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです。また、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 (1) 新製品の研究開発に関わるリスク 当社グループは、独創性が高く国際的に通用する有用な新製品の開発に取り組んでいます。しかしながら、新薬開発の難度が高まる中、開発が必ずしも計画どおりに進み承認・発売に至るとは限らず、有効性や安全性の観点から開発が遅延し、または開発を中止しなければならない事態も起こり得ます。大型化を期待している研究開発品目においてそのような事態が発生した場合には、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは研究開発リスクも踏まえつつ、医薬品および再生医療等製品の研究開発に注力し、がん領域、精神神経領域およびその他領域(感染症領域等)における選択と集中を進めています。また、戦略的な計画の策定、効率的な研究開発をグローバルで連携して推進しています。当社では、開発ステージの移行時期にあわせて計画修正の是非等を確認する会議体などを通じて適宜研究開発方針を見直し、適切にポートフォリオを管理しています。 (2)連結売上収益に関するリスク 当社グループの収益の柱である、「オルゴビクス」および「ジェムテサ」(以下「当該製品」)の当連結会計年度の北米での売上収益は、当社連結売上収益の55%を占めています。当該製品の有力な競合品の出現(これには先発医薬品メーカーによる競合品の上市のほか、後発医薬品メーカーによる当該製品の競合品の発売が含まれますが、これらに限りません。)または原材料調達を含むサプライチェーンへの影響その他の予期せぬ事情等により、売上収益が減少した場合には、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3) 知的財産権に関わるリスク 当社グループは研究開発において種々の知的財産権を保有していますが、当社グループの技術を十分な範囲で権利化できない場合、競合他社が当社グループの知的財産権を回避した場合、または当社が厳格に管理しているノウハウなどの営業秘密が予期せぬ事態により外部に流出した場合には、競争上の優位性を確保できない可能性があります。また、当社グループの事業は多くの知的財産権によって保護されていますが、保有する知的財産権が第三者に侵害された場合のほか、知的財産権の有効性や帰属を巡る係争が発生した場合には、競争上の優位性を十分に保持できない可能性があります。例えば、米国においては、特許期間内であっても、ジェネリック医薬品やバイオシミラー品の申請が可能であり、ジェネリック医薬品やバイオシミラー品の申請を行った企業との間で特許権の有効性や侵害の有無を争う特許侵害訴訟の制度があります。それら特許訴訟の結果によっては、ジェネリック医薬品やバイオシミラー品が当該特許期間満了より早期に参入する可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。他方、当社グループは、事業活動に必要な知的財産権について適法に使用する権限を有していると認識していますが、当該認識の範囲外で第三者の知的財産権を侵害する可能性があります。 当社グループでは、主となる物質特許のみならず、用途、製法、製剤などの関連特許を含めたパテントポートフォリオを構築し、製品および開発品の総合的な保護を図っています。 (4) 医療制度改革について 国内においては、少子高齢化の急速な進展等により国家財政が悪化する中、先発医薬品の価格抑制や長期収載品の選定療養の導入、毎年の薬価改定などの薬剤費抑制策が図られ、あわせて医療制度改革の論議も続けられています。また、米国においては、先発医薬品の価格抑制に関する新たな規則や政策が提案されており、今後これらが実施される可能性があります。さらに、中国においては国家医療保険償還医薬品リスト収載による価格引き下げや集中購買制度による安価な後発医薬品の使用が推進されています。医薬品市場は各国の政策による様々な規制を受けており、これら各国の薬価・医療制度改革の方向性によっては当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (5) 副作用に関わるリスク 医薬品および再生医療等製品は開発段階において試験を実施し、世界各国の所轄官庁の厳しい審査を受けて承認されていますが、市販後に新たな副作用が見つかることも少なくありません。当社グループが販売する医薬品および再生医療等製品について市販後に予期せぬ副作用が発生した場合は、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、国内外で収集された安全性情報をデータベースで一元管理して評価し、医薬品および再生医療等製品の安全性確保ならびに適正使用のために必要な対策を立案し、タイムリーな安全対策の実施につなげています。このような活動は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」や「医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全管理の基準に関する省令」を遵守した医薬品安全性監視活動として実践しています。 (6) 品質に関わるリスク 当社グループは、自社もしくは委託先の製造所において、厳格な品質保証の下で製品の製造を行っていますが、重大な品質問題が発生した場合には、製品回収、行政処分、社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社製品のグローバルな製造および流通については、関係各国の薬事法、医薬品等の製造管理及び品質管理の基準(GMP)、再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準(GCTP)等の薬事関連法規や、医薬品規制調和国際会議(ICH)ガイドライン等に準拠するとともに、厚生労働省所管の独立行政法人である独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)、米国食品医薬品局(FDA)等の所管当局の厳しい査察を受け、許可を得ています。また、これら製造所に対しては当社グループにて定期的な品質監査を行い、重大な品質問題や法令違反がないことを確認しています。さらにグローバル品の製造所に対しては、海外提携企業からの品質監査も受けており、グローバルレベルの厳しい品質基準もクリアする、高い品質保証体制や構造設備基準を整えています。 (7) 主要な事業活動の前提となる事項について 当社グループの主な事業は医療用医薬品事業であり、国内においては、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」等の薬事に関する法令に基づき、その研究開発および製造販売等を行うにあたり、「第一種医薬品製造販売業」、「第二種医薬品製造販売業」(いずれも有効期間5年)等の許可等を取得しています。また、海外においても医療用医薬品事業を行うにあたっては、当該国の薬事関連法規等の規制を受け、必要に応じて許可等を取得しています。これらの許可等については、各法令で定める手続きを適切に実施しなければ効力を失います。また各法令に違反した場合、許可等の取消し、または期間を定めてその業務の全部もしくは一部の停止等を命ぜられることがある旨が定められています。当社グループは、現時点において、許可等の取消し等の事由となる事実はないものと認識していますが、将来、当該許可等の取消し等を命ぜられた場合には、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、コンプライアンスの推進を全ての事業活動の土台と位置付け、「行動宣言」において誠実な企業活動を行うことを宣言し、法令および企業倫理の遵守に努めています。当社では、「コンプライアンス行動基準」を制定し、事業活動における具体的な行動の規範としています。また、当社および国内外におけるグループ会社のコンプライアンスに関する事項を統括するコンプライアンス担当執行役員を設置しています。コンプライアンス担当執行役員は、当社のコンプライアンス委員会に加えて、国内グループ会社コンプライアンス委員会および海外グループ会社コンプライアンス委員会の委員長を務めるとともに、各委員会の活動状況を取締役会に報告しています。 (8) 訴訟に関わるリスク 当社グループの事業活動に関連して、医薬品および再生医療等製品の副作用、製造物責任、公正取引等に関連し、訴訟を提起される可能性があります。これらの訴訟およびその他の訴訟には性質上不確実性があり、その動向によっては、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (9) サプライチェーンマネジメントに関するリスク 当社グループの工場や原材料調達先、外部製造委託先などのサプライヤーが、品質や技術上の問題、火災、地震、その他の災害、サイバー攻撃、感染症拡大等により閉鎖または操業停止となり、製品の供給が遅滞もしくは休止した場合、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、予測を超える急激な需要変動が生じた場合、製品の安定供給に支障をきたす可能性があります。当社では、事業継続計画(BCP)の定期的な見直しおよび教育訓練の実施、製品在庫の適正化、原材料調達先の複数化、サプライヤーとの連携強化、製品別リスクアセスメントの推進など、医薬品の安定供給体制を整備し、サプライチェーン全体でリスクの低減を図っています。また、サプライヤーにも「住友ファーマ ビジネスパートナーのためのサステナブル行動指針」の遵守をお願いすることで、当社グループと同様のサステナビリティへの取組を求めています。 (10) 非金融資産の減損損失リスク 当社グループは、持続的成長のために、企業買収や開発品の導入等を行っていますが、これに伴い、のれんおよび特許権や仕掛研究開発等の無形資産を計上しています。前連結会計年度において、「ツイミーグ」に係る特許権(無形資産)42億円を減損するなど、総額55億円の減損損失を計上しました。今後も、開発の中止や当初想定した利益の実現が見込めないこと等による期待する将来利益の低下、金利動向による割引率の上昇等により、買収および導入等から見込まれる回収可能価額が、のれんや無形資産の帳簿価額を下回ると想定される場合、減損損失が発生し、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、定期的にこれらののれんや無形資産の減損テストを通じて評価額を把握し、適切に処理しています。 (11) 金融資産に関わるリスク 当社グループは、他社株式等の金融資産を保有しています。これら保有する金融資産の市場価額または公正価値が帳簿価額を下回った場合、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社は、企業提携、重要な取引先との取引関係の構築・維持その他事業上の必要性のある場合を除き、新たに他社の株式を保有しないこととしています。また、定期的にこれらの金融資産の評価額変動の把握および必要な処理を行っています。 (12) 金融市況および為替変動による影響について 金利や株価などの金融市況の変動によっては、借入金等の支払利息が増加するほか、確定給付制度債務の増加や制度資産の減少など、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、為替相場の変動によっては、外貨建て金融資産および連結子会社業績等の円換算において、重要な影響を受ける可能性があります。 (13) 資金調達に関するリスク 当社は、過去の企業買収などに関連して、金融機関からの借り入れや社債などにより資金を調達していました。これらの債務の中には、財務制限条項が付されているものもありましたが、新たに締結したブリッジローンへの借り換えにより、本有価証券報告書提出日現在(6月23日)において当該借入契約は終了しています。 また、将来、当社の財務状況の悪化などによる信用格付けの引き下げや、世界的な経済状況の変化により、資金調達が計画どおりに実施できない場合、支払利息の増加や、当社が希望する条件で資金調達することが困難になり、当社グループの経営成績や財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (14) 親会社との取引について 当社と親会社である住友化学との間で、研究所および工場の土地賃借、これらの事業所等で使用する用役や主に原薬を製造する際に使用する原料の購入契約を締結しています。当該契約等は、一般的な市場価格を参考に双方協議のうえ合理的に価格が決定され、当事者からの申し出がない限り1年ごとに自動更新されるものです。また、当社グループの金融機関からの借入金等について、親会社による債務保証を受けていましたが、新たに締結したブリッジローンへの借り換えにより、本有価証券報告書提出日現在(6月23日)において親会社による債務保証は解消されています。このほか、親会社から出向者の受入を行っています。今後も当該取引等を継続していく方針ですが、親会社との契約・取引内容等に変化が生じた場合には、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社が親会社と行う重要な取引等については、当社の企業価値の向上の観点からその公正性および合理性を確保するために、グループ会社間取引利益相反監督委員会への諮問を経て取締役会において承認を得ることとするなど、重要性に応じて適切に監督しています。 (15) 海外事業展開、大規模災害・感染症等に関するリスク 当社グループは、北米、中国、東南アジアを中心にグローバルな事業活動を展開していますが、各国の規制・制度変更や外交関係の悪化、政情不安、紛争等のリスクが内在しており、このようなリスクに直面した場合、当社グループの事業計画が達成できず、経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。例えば、米国での医薬品事業やそのサプライチェーンに影響を及ぼす関税政策の導入・変更、それに対する各国対抗措置等がコストを上昇させ、経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、大規模災害や感染症の大流行に直面した場合、当社グループの事業計画が達成できず、経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社では、事業活動に影響を及ぼすリスクに対応するため「リスクマネジメント規則」を制定し、社長がリスクマネジメントを統括することを明確にするとともに、リスクごとにマネジメントを推進する体制を整備しています。大規模災害発生・感染症の大流行に際しては、直ちに対策本部を設置して全社的な対応体制を構築するとともに、医薬品企業の使命として製品供給を第一に考え、生産・供給体制を整備いたします。 (16) 情報管理に関するリスク 当社グループは、各種情報システムを使用しているため、システムの障害やコンピューターウィルス等により、業務が阻害される可能性があります。また、個人情報を含め多くの機密情報を保有していますが、これらが社外に漏洩した場合には、損害賠償、行政処分、社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。さらに、サイバー攻撃により、当社グループまたはビジネスパートナーのシステムやネットワークに障害が発生し、または当社グループの機密情報が漏洩した場合は、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、記録・情報の取扱いおよびITセキュリティに関するルールを定め、継続的に社員教育を実施し、適切な運用に努めています。また、サイバー攻撃への対策として、Computer Security Incident Response Team(CSIRT)を設置し、外部からの不正アクセスを常時監視するとともに、有事の際に迅速かつ適切に対処する体制を整備しています。 (17) 環境保全に関するリスク 当社グループは、研究開発および製品製造のために種々の化学物質を使用しており、重大な環境問題が発生した場合には、操業停止、行政処分、社会的信用の毀損等により、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、将来の環境関連法規制等の強化、環境負荷低減の追加的な義務等による環境保全に関連する費用が増加した場合、当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。更には、地球規模の課題である気候変動およびそれに関連する水リスクに関して、大型台風や集中豪雨等の自然災害の増加が国内外事業所および調達先での操業に影響した場合や炭素税導入などの規制強化によって原材料・用役コストが増加した場合にも、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 気候変動に関するリスクと機会については、TCFD(Task Force on Climate Related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に沿った取り組みを進め情報開示を行っています。今後もステークホルダーとの対話を大切にし、様々な視点から気候変動によるリスクと機会を見つめなおし、「緩和」と「適応」の両面から考えることで、より一層のリスク低減を図るとともに、的確に機会をとらえていきます。 なお、上記以外にもさまざまなリスクがあり、ここに記載されたものが当社グループのすべてのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)6,994字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 また、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです。 (1) 重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準(以下「IFRS」)に準拠して作成しています。 連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記3.重要性がある会計方針」に記載しています。 連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っていますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの財政状態又は経営成績に重要な影響を及ぼす会計上の見積りおよび判断は、以下のとおりです。 ・のれん及び無形資産 のれん及び無形資産の減損テストにおける処分コスト控除後の公正価値は、将来キャッシュ・フローの見積額を資金生成単位ごとに設定した加重平均資本コスト等を割引率として用いて現在価値に割り引いて算定しています。 上市後の無形資産の将来キャッシュ・フローの見積りには、対象となる製品の販売価格、関連する疾患領域における患者数及び当該製品のシェア等に基づく製品の収益予測及び固定費の予測等の多くの前提条件が含まれています。また、のれんを含む資金生成単位の将来キャッシュ・フローの見積りは、上述の前提条件に加え、開発品に係る研究開発活動の成功確率等を勘案した開発品の収益予測等の前提条件が含まれています。これらの前提条件や割引率は、将来発生する事象によっては影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、のれん及び無形資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 ・引当金 引当金は、期末日における将来の債務の決済時期及び決済に必要と予想されるキャッシュ・フロー等に関する最善の見積りに基づいて算定しています。特に、米国で販売している製品に適用される売上割戻引当金の見積りに用いられる将来の販売数量や割戻率等は、将来発生する事象によっては影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。 ・繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産は、将来減算一時差異等を利用できる将来課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しています。当該回収可能性の判断は、当社グループの事業計画に基づいて見積もった将来の各事業年度の課税所得を前提としています。当該将来の課税所得の見積りは、将来発生する事象によっては影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、繰延税金資産の金額に重要な影響を生じさせる可能性があります。 ・条件付対価契約に関する金融資産、および条件付対価契約に関する金融負債 子会社売却に伴い生じた条件付対価契約に関する金融資産および企業結合の結果生じる条件付対価契約に関する金融負債の公正価値は、特定の開発品の開発進捗に応じて発生する開発マイルストンや販売後の売上収益に応じて発生する販売マイルストンを考慮して、それらが達成される可能性や貨幣の時間的価値を考慮して算定しています。これらの見積りは、将来発生する事象によっては影響を受ける可能性があり、翌連結会計年度の連結財務諸表において、条件付対価契約に関する金融資産および金融負債の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (2) 経営成績 当連結会計年度の医薬品業界においては、世界的に医療費抑制の動きが継続するなか、革新的な医薬品の創出や医薬品の安定供給の重要性が一層高まり、各国・地域において、創薬力の強化に向けた研究開発環境の整備や、サプライチェーンの強靭化を含む製造体制の強化に向けた取組が進展しました。 このような状況のもと、当社グループは、グローバル・スペシャライズド・プレーヤー(GSP)の地位確立に向けて全社一丸となって取り組むべく、2025年5月に、2027年度までの活動計画であるReboot 2027を策定しました。2025年度はその初年度として、規律あるコストマネジメントのもと、主力製品の売上拡大を図る一方、注力領域に経営資源を集中させることを目指しアジア事業を再編するなど、再成長を目指して事業活動を進めてまいりました。 日本においては、2025年2月からヤンセンファーマ株式会社と「ゼプリオン」および「ゼプリオンTRI」の共同プロモーション活動を開始し、2026年1月以降、順次当社が流通を担う形に変更しました。また、「オゼンピック皮下注」および「ウゴービ皮下注」について、それぞれ2025年7月および2025年11月よりノボ ノルディスク ファーマ株式会社と共同プロモーション活動を開始しました。「ラツーダ」および「ツイミーグ」については、引き続き価値最大化に注力しました。再生・細胞医薬事業においては、iPS細胞由来の再生・細胞医薬品として世界初の製品となる、他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞「アムシェプリ」について、当社が日本における製造販売承認(条件及び期限付承認)を2026年3月に取得しました。 北米においては、「オルゴビクス」、子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「マイフェンブリー」および「ジェムテサ」(以下「基幹3製品」)について、競合剤に対して優位性のある製品特性等を医療関係者および患者さんに訴求することによる認知度の向上や、営業体制の最適化等を通じ販売拡大に引き続き注力しました。小児先天性無胸腺症向け培養ヒト胸腺組織「リサイミック」については、米国内の自社細胞製品製造施設の立ち上げ準備を推進しました。また、米国での基幹3製品の売上収益が当社グループの売上収益を支える状況となるなか、当社は、2025年8月に基幹3製品の特許権を含む実質的に全ての資産等を、当社の完全子会社であるSumitomo Pharma Switzerland GmbHおよびUrovant Sciences GmbHより譲り受けました。これにより、当社が基幹3製品の事業運営に直接的に関与する体制を構築しました。 そうしたなか、Reboot 2027で掲げた財務目標の前倒しでの達成が見込まれる状況となりました。この状況を受けて、2028年度までの成長戦略であるBoost 2028を策定しました。 なお、当社は新株式発行を2026年4月8日の取締役会において決議し、このうち公募による新株式発行については、同年4月24日に978億円の払込を受領しました。また、当社は、金融機関からの借入債務等につき、当社の親会社である住友化学株式会社による債務保証を受けていましたが、公募による新株式発行と併せて、同社の債務保証を受けない借入金への借り換えを実施しました。 (業績管理指標として「コア営業利益」を採用) 当社グループでは、IFRSの適用にあたり、会社の収益性を示す利益指標として、「コア営業利益」を設定し、これを当社独自の業績管理指標として採用しています。 「コア営業利益」は、営業利益から一部の項目を除外したものとなります。除外する主なものは、減損損失、事業構造改善費用、条件付対価公正価値の変動額等です。 当連結会計年度の当社グループの連結業績は、以下のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   増減   増減率(%) 売上収益   3,988   4,533   545   13.7 コア営業利益   432   1,059   628   145.4 営業利益   288   1,073   785   272.6 税引前当期利益   176   1,003   827   469.8 親会社の所有者に帰属する当期利益   236   1,069   832   352.2 ■ 売上収益は、4,533億円(前連結会計年度比13.7%増)となりました。 日本およびアジアは減収となりましたが、北米において「オルゴビクス」および「ジェムテサ」の売上が拡大したことに加え、「オルゴビクス」の販売マイルストン収入を計上したこと等により増収となりました。 ■ コア営業利益は、1,059億円(前連結会計年度比145.4%増)となりました。 増収に加え、事業構造改善効果の発現や再生・細胞医薬事業の再編等により販売費及び一般管理費ならびに研究開発費が減少したこと、アジア事業の一部持分を譲渡したことにより関係会社持分譲渡益をその他の収益に490億円計上したことから、コア営業利益は大幅な増益となりました。 ■ 営業利益は、1,073億円(前連結会計年度比272.6%増)となりました。 コア営業利益の増益に加え、事業構造改善費用が減少したことにより、営業利益は大幅な増益となりました。 ■ 税引前当期利益は、1,003億円(前連結会計年度比469.8%増)となりました。 営業利益の増益の影響が大きく、税引前当期利益は大幅な増益となりました。 ■ 親会社の所有者に帰属する当期利益は、1,069億円(前連結会計年度比352.2%増)となりました。 税引前当期利益の増益の影響が大きく、親会社の所有者に帰属する当期利益は大幅な増益となりました。 (セグメント業績指標として「コアセグメント利益」を採用) セグメント別の業績では、各セグメントの経常的な収益性を示す利益指標として、「コアセグメント利益」を設定し、当社独自のセグメント業績指標として採用しています。 「コアセグメント利益」は、「コア営業利益」から、グローバルに管理しているため各セグメントに配分できない研究開発費、事業譲渡損益などを除外したセグメント別の利益となります。 セグメント別の経営成績は次のとおりです。 <日本> ■ 売上収益は、924億円(前連結会計年度比7.5%減)となりました。 「ツイミーグ」の売上が伸長し、「ゼプリオン」および「ゼプリオンTRI」の販売を開始しましたが、2型糖尿病治療剤「エクア」「エクメット」の独占販売期間が終了したことによる売上減少の影響が大きく、減収となりました。 ■ コアセグメント利益は、124億円(前連結会計年度比8.2%増)となりました。 減収により売上総利益は減少しましたが、前連結会計年度に実施した早期退職等に伴う事業構造改善効果により販売費及び一般管理費が減少した影響が大きく、増益となりました。 <北米> ■ 売上収益は、3,379億円(前連結会計年度比34.2%増)となりました。 抗てんかん剤「アプティオム」について独占販売期間が終了したことにより売上が減少しましたが、「オルゴビクス」および「ジェムテサ」の売上拡大ならびに「オルゴビクス」の販売マイルストン収入計上の影響が大きく、増収となりました。 ■ コアセグメント利益は、757億円(前連結会計年度比77.8%増)となりました。 増収による売上総利益の増加の影響が大きく、大幅な増益となりました。 <アジア> ■ 売上収益は、230億円(前連結会計年度比51.2%減)となりました。 連結子会社であった住友制葯投資(中国)有限公司およびSumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.ならびにそれらの子会社を通じて運営するアジア事業の一部持分を譲渡したことに伴い、当該会社が連結子会社でなくなったことにより、減収となりました。 ■ コアセグメント利益は、95億円(前連結会計年度比60.5%減)となりました。 アジア事業の一部持分の譲渡により、減益となりました。 (3) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額 (百万円)   前期比 (%) 日本   66,163   5.7 北米   318,089   106.8 アジア   23,907   △46.8 合計   408,160   56.2 (注) 1 金額は販売価格により換算したものです。 2 セグメント間取引については相殺消去しています。 3 当連結会計年度において、北米セグメントにおける生産実績が著しく増加しました。これは、「オルゴビクス」および「ジェムテサ」の売上が拡大したことによるものです。 4 当連結会計年度において、アジアセグメントにおける生産実績が著しく減少しました。これは、アジア事業の一部持分を譲渡したことによるものです。 ② 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額 (百万円)   前期比 (%) 日本   13,531   △42.4 北米   3,193   △51.7 アジア   -   - 合計   16,724   △44.4 (注) 金額は仕入価格によっています。 ③ 受注状況 当社グループの生産は見込生産で、受注生産は行っていません。 ④ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額 (百万円)   前期比 (%) 日本   92,365   △7.5 北米   337,923   34.2 アジア   23,006   △51.2 合計   453,294   13.7 (注) 1 セグメント間取引については相殺消去しています。 2 当連結会計年度において、北米セグメントにおける販売実績が著しく増加しました。これは、「オルゴビクス」および「ジェムテサ」の売上が拡大したことによるものです。 3 当連結会計年度において、アジアセグメントにおける販売実績が著しく減少しました。これは、アジア事業の一部持分を譲渡したことによるものです。 4 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、次のとおりです。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額 (百万円)   割合 (%)   金額 (百万円)   割合 (%) Cencora, Inc.(米国)   73,304   18.4   102,438   22.6 McKesson Corporation(米国)   71,287   17.9   93,500   20.6 Cardinal Health, Inc.(米国)   53,697   13.5   69,152   15.3 (4) 財政状態 資産については、前連結会計年度末に比べ620億円増加し、8,046億円となりました。 非流動資産では、アジア事業の一部持分を譲渡したことにより持分法で会計処理されている投資が増加したため、前連結会計年度末に比べ359億円増加しました。 流動資産では、売却目的で保有する資産や棚卸資産が減少しましたが、営業債権及びその他の債権や現金及び現金同等物が増加した結果、前連結会計年度末に比べ261億円増加しました。 負債については、借入金や繰延税金負債等が減少した結果、前連結会計年度末に比べ610億円減少し、5,121億円となりました。 資本合計は、当期利益の計上により利益剰余金が増加したため、前連結会計年度末に比べ1,230億円増加し、2,925億円となりました。 なお、当連結会計年度末の親会社所有者帰属持分比率は36.4%となりました。 (5) キャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、当期利益が大きく増加したこと等により、前連結会計年度に比べ552億円増加し、717億円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、アジア事業の一部持分の譲渡に伴う子会社の支配喪失による収入がありましたが、前連結会計年度にはRoivant Sciences Ltd.株式等の投資有価証券の売却による多額の収入があったこと等により、前連結会計年度に比べ772億円収入が減少し、225億円の収入となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度の借入金の返済等による支出が前連結会計年度の返済額を下回った結果、前連結会計年度に比べ176億円支出が減少し、913億円の支出となりました。 上記のキャッシュ・フローに、売却目的で保有する資産の振替および現金及び現金同等物に係る換算差額を加味した結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は443億円となり、前連結会計年度末に比べ212億円増加しました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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