概要
サワイグループホールディングスは、後発医薬品(ジェネリック医薬品)分野で国内有数の規模を持つ持株会社である。2021年4月に沢井製薬を完全子会社とする形で設立され、グループ全体で医療用医薬品を中心に一般用医薬品や原薬の製造販売を手掛ける。大阪市淀川区に本社を置き、連結従業員数は3,630名。2026年3月期の売上収益は2,017億円に達し、業界再編が進む中で存在感を示している。
持株会社体制と6社の連結グループ
当社は沢井製薬を中核とする純粋持株会社である。連結子会社は沢井製薬、メディサ新薬、化研生薬、トラストファーマテック、FrontActの6社で構成される。沢井製薬はグループの製造中核であり、医療用医薬品を自社販売するとともにメディサ新薬を通じて卸や医療機関へ供給する。メディサ新薬は販売専門会社として機能し、沢井製薬から製品を購入して販売するほか、研究開発の一部を委託する。化研生薬は医療用医薬品の製造販売を行い、沢井製薬から原薬を購入する。トラストファーマテックは2022年に小林化工の生産資産を譲り受け、製造委託を受ける。FrontActは医療用機器等の製造販売を担当する。このようにグループ内で分業と連携を図り、効率的なサプライチェーンを構築している。グループ全体で医療用医薬品の安定供給に努め、品質管理の徹底を図っている。
医療用後発医薬品を主力とする事業
グループの売上の大部分は医療用医薬品が占める。沢井製薬は内用薬、注射剤、外用剤など広範な剤形の後発医薬品を製造し、病院や診療所へ提供する。特にバイオ後発品(バイオシミラー)の自己注射剤にも取り組んでいる。販売チャネルは自社直接販売に加え、メディサ新薬が卸売業者を経由して医療機関に届ける。また、他社からのOEM受託も行い、原薬供給もグループ内外に展開する。一般用医薬品(OTC)も手掛けるが、有価証券報告書上は医療用が主体とされる。2026年3月期の売上収益2,017億円のうち、後発医薬品の販売が大半を占める。治療領域は循環器系、中枢神経系、消化器系、抗生物質など多岐にわたる。
九州に集約する生産拠点と設備投資
グループの生産拠点は主に沢井製薬の九州工場(福岡県)に集中する。2022年9月には注射棟が完成し、注射剤の生産能力を強化した。さらに2024年7月には第二九州工場に新固形剤棟が完成し、内用薬の生産拡大を図る。一方、2022年3月にはトラストファーマテックが小林化工の生産資産を譲り受け、工場をグループ内に取り込んだ。これにより生産キャパシティを増強し、安定供給体制の構築を進めている。しかし、2023年12月には沢井製薬九州工場で品質管理上の不備が判明し、行政処分を受けた。これを受け、再発防止策として企業風土改革やGMP教育の再実施、品質管理部門への人材確保などに取り組んでいる。品質と安定供給の信頼性回復が経営課題となっている。
収益構造と中期経営計画の数値目標
当社グループの財務指標を見ると、売上収益は2022年3月期の1,938億円から2023年3月期に1,637億円へ減少した後、回復傾向にある。2026年3月期には2,017億円を計上し、営業利益159億円、親会社所有者帰属当期利益104億円となった。2024年4月には米国事業を売却し、非継続事業に分類した影響で利益が変動している。中期経営計画「Beyond 2027」では、2027年3月期に売上収益2,200億円、ROE10%以上を目標とする。さらに長期ビジョン「Sawai Group Vision 2030」では2030年度に売上3,100億円、ROE13%以上を掲げる。株主還元については、安定的な配当と機動的な自己株式取得を方針とする。資本効率改善も重点テーマの一つである。
業界の中での役割は医薬品メーカー(主に医療用ジェネリック医薬品)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2023/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 1,637億円 | 81.7% | 161億円 | 9.8% |
| 米国 | 366億円 | 18.3% | 9億円 | 2.5% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01医療機関(病院・診療所)主力
沢井製薬が製造する医療用医薬品を、メディサ新薬等の販売会社を通じて医療機関や卸売業者に販売。自己注射剤等のバイオ後続品も手掛ける。
- 医療用医薬品(先発品・後発品)
- 沢井製薬が製造する処方箋医薬品。内用薬、注射剤、外用剤など幅広い剤形をカバー。
02その他医薬品メーカー(OEM供給)準主力
沢井製薬は他社からの製造受託も行い、原薬や製剤を供給。グループ内でも化研生薬へ原薬を供給する等、サプライチェーンを構成。
- 原薬(有効成分)
- 化研生薬などグループ会社や外部へ供給される医薬品原料。
03一般消費者(OTC医薬品)副次
一般用医薬品(OTC)の製造販売も行う。ただし有報上は医療用医薬品が主体。
製品と技術
内用薬・注射剤・外用剤を網羅する後発医薬品
沢井製薬は、内用薬(錠剤、カプセル、顆粒剤など)、注射剤、外用剤(軟膏、クリーム、貼付剤など)の多様な剤形の後発医薬品を製造している。治療分野は循環器系、中枢神経系、消化器系、抗生物質など幅広い。特に自己注射剤のバイオ後続品にも注力しており、患者のQOL向上に貢献する。2026年3月期現在、グループ全体で多くの品目を上市し、医療機関からの信頼を得ている。製造工程は厳格なGMP基準に従い、品質管理を徹底している。
原薬供給とOEM事業
沢井製薬は他社からの製造受託(OEM)も行い、原薬や製剤を供給している。グループ内では、沢井製薬が化研生薬へ原薬を供給し、化研生薬は医療用医薬品を製造販売する。また、トラストファーマテックは沢井製薬から研究開発の一部を受託し、製造も担当する。このようにグループ内の水平分業により、サプライチェーン全体の効率化と品質確保を図っている。OEM事業は外部の医薬品メーカーからの受注も含み、グループの収益の一部を支える。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
後発ジェネリック大手、収益性改善途上
サワイグループホールディングスは、後発医薬品(ジェネリック)を主力とする大手医薬品企業です。医薬品業界では、新薬開発型企業とは異なり、価格競争が激しい市場に属します。同業のジーエヌアイグループなどと競合しますが、品揃えの広さで優位に立っています。2025年3月期の営業利益率は2.17%と低調でしたが、2026年3月期には7.88%への改善を見込んでいます。収益性向上には、生産効率化や品目ポートフォリオの見直しが課題です。
強み
- 多数のジェネリック医薬品を保有し、医療機関への提案力を強化
- 売上高約2,000億円と業界内で大規模、生産効率で優位
- 2026年3月期は営業利益率7.88%と大幅改善を見込む
- ジェネリック医薬品は医療費抑制策に支えられ需要が堅調
課題
- 後発品市場は薬価引き下げ圧力が強く、収益性が圧迫される
- 過去の低い営業利益率から、改善策の実行が急務
- 業界全体で品質管理体制強化が求められ、コスト増加リスク
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品・バイオの時価総額近傍。太字がサワイグループホールディングス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4516日本新薬 | 2,457億円 | 7.9倍 |
| 2 | 4023クレハ | 2,312億円 | — |
| 3 | 4544H.U.グループホールディングス | 1,967億円 | 28.1倍 |
| 4 | 4547キッセイ薬品工業 | 1,892億円 | 12.3倍 |
| 5 | 4553東和薬品 | 1,875億円 | 34.1倍 |
| 6 | 4887サワイグループホールディングス | 1,813億円 | 15.8倍 |
| 7 | 4521科研製薬 | 1,748億円 | 70.0倍 |
| 8 | 4928ノエビアホールディングス | 1,662億円 | 20.5倍 |
| 9 | 4587ペプチドリーム | 1,398億円 | — |
| 10 | 4534持田製薬 | 1,194億円 | 14.7倍 |
| 11 | 3110日東紡績 | 1,185億円 | 13.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。
会社の歴史
沿革 7件
単独株式移転による持株会社設立と東証上場(2021年)
2021年4月、沢井製薬は単独株式移転によりサワイグループホールディングスを設立した。資本金は100億円。同時にテクニカル上場の形で東京証券取引所市場第一部に株式を上場した。この再編により、グループ全体の経営管理を担う持株会社体制へ移行し、各子会社の独立性を保ちながらグループ戦略を推進する基盤が整った。設立当初からジェネリック医薬品業界のリーディングカンパニーとしての地位を意識した体制構築が進められた。
小林化工の生産資産取得とプライム市場への移行(2022年)
2022年3月、連結子会社トラストファーマテックが小林化工の生産活動に係る資産を譲り受けた。これにより、グループの生産能力を拡大するとともに、新たな製造技術や人材を取り込んだ。同年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行し、より高いガバナンス水準が求められることとなった。これらの動きは、業界再編を見据えた生産基盤の強化と上場市場での地位向上を目的としていた。
九州工場の拡充と米国事業の譲渡(2022-2024年)
2022年9月、沢井製薬の九州工場に注射棟が完成し、注射剤の生産拠点を強化した。続く2024年7月には第二九州工場に新固形剤棟が完成し、固形製剤の生産能力を増強した。一方、2024年4月には米国子会社Sawai America Holdingsの全株式とその傘下企業の持分をBora Pharmaceutical Holdingsへ譲渡した。米国事業は収益貢献していたが、経営資源の集中と財務体質の改善のために売却を決断した。この選択により、国内事業への集中投資が可能となった。
FrontActの完全子会社化(2025年)
2025年6月、株式取得によりFrontAct株式会社を完全子会社化した。FrontActは医療用機器等の製造販売を手掛けており、グループの事業領域を医薬品から医療機器へ拡大する一歩となった。この買収により、ヘルスケア分野での複合的な製品・サービス提供が可能になると期待される。グループは今後も成長分野への継続投資を掲げ、中長期の成長戦略を推進する方針である。
年表7件を開く
2020年代
- 2021年4月上場沢井製薬株式会社(現連結子会社)が単独株式移転により当社を資本金10,000百万円で設立、テクニカル上場により東京証券取引所市場第一部に上場(2021年4月1日)。
- 2022年3月小林化工株式会社の生産活動に係る資産を、トラストファーマテック株式会社(現連結子会社)が譲受け。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
- 2022年9月沢井製薬株式会社九州工場(福岡県)注射棟完成。
- 2024年4月Sawai America Holdings Inc.の全株式、並びにその傘下にあるSawai America LLCの当社持分とUpsher-Smith Laboratories, LLCの持分をBora Pharmaceutical Holdings, Inc.へ譲渡。
- 2024年7月沢井製薬株式会社第二九州工場(福岡県)新固形剤棟完成。
- 2025年6月M&A株式取得により、FrontAct株式会社を完全子会社化。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益2027年3月期まで2,200億円
- ROE2027年3月期まで10%以上
- 売上収益(長期)2031年3月期まで3,100億円
- ROE(長期)2031年3月期まで13%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
信頼性の向上と品質確保
不適切試験の再発防止策として、企業風土改革プロジェクトの実施、既存品の製造・品質再評価、GMP教育の再実施、管理職の責任明確化、品質部門への人材確保などをグループ一丸で継続し、信頼性の回復と向上に努める。
- 02
安定供給の維持・確保
生産設備拡充による能力増強、原材料の複数ソース化、適正在庫の確保、BCPに基づく生産機械の共通化や人材の多能職化・交流・技術標準化により、需要増に対応し災害時にも安定供給を維持する。
- 03
高付加価値品の早期開発・上市
特許・技術・コスト・効率化等の課題に挑み、他社との差別化を図る高付加価値ジェネリック医薬品を確実に一番手で上市し、患者・医療従事者のニーズに応える。
- 04
マルチチャネル情報提供の充実
MR活動に加え、ウェブやコールセンター等のマルチチャネルを効率的に活用し、医薬品情報や付加価値情報を医療関係者へ迅速・確実に提供し、顧客満足度を向上させる。
- 05
企業体質・経営管理の強化
コンプライアンス体制の強化、リスク管理の充実、内部統制の整備、企業理念の浸透、コスト競争力の強化、人材育成・ダイバーシティ推進などにより、変化に強い経営基盤を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で3,630人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は938万円で、4期前と比べて+2.2%。平均年齢は43.7歳、平均勤続年数は8.8年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 918 | 44.7 | 9.9 | 2,968 | — |
| 2023年3月 | 831 | 43.5 | 9.5 | 3,393 | — |
| 2024年3月 | 825 | 43.7 | 9.8 | 3,482 | — |
| 2025年3月 | 886 | 44.4 | 8.8 | 3,310 | 124 |
| 2026年3月 | 938 | 43.7 | 8.8 | 3,630 | 438 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。
- 国内沢井製薬株式会社(注)1、2大阪市淀川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内メディサ新薬株式会社大阪市淀川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内化研生薬株式会社東京都中野区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内トラストファーマテック株式会社福井県あわら市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内FrontAct株式会社東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は2,017億円、営業利益は159億円。前期と比べると増収増益で、売上が+6.7%、利益が+287.8%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,084億円 | 2,017億円 |
| 営業利益 | 272億円 | 159億円 |
| 純利益 | 186億円 | 104億円 |
| 1株あたり配当 | ¥56 | ¥56 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は516億円、営業利益は50億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−2.6%、営業利益は+8.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 126 | — | — | 19 |
| 2024年1Q | 530 | 46 | 8.7 | 35 |
| 2024年2Q | 538 | 61 | 11.3 | 49 |
| 2024年3Q | 293 | 66 | 22.5 | 51 |
| 2024年4Q | 408 | — | — | 2 |
| 2025年2Q | 879 | 118 | 13.4 | 189 |
| 2025年4Q | 1,011 | −77 | −7.6 | −69 |
| 2026年2Q | 988 | 85 | 8.6 | 58 |
| 2026年4Q | 1,029 | 74 | 7.2 | 46 |
| 2027年1Q | 516 | 50 | 9.7 | 24 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
直近期の営業利益率は7.9%。売上は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 沢井製薬株式会社(現連結子会社)が単独株式移転により当社を資本金10,000百万円で設立、テクニカル上場により東京証券取引所市場第一部に上場(2021年4月1日)。 | |||||
| 2021年3月 | — | — | — | — | — |
| 沢井製薬株式会社九州工場(福岡県)注射棟完成。 | |||||
| 2022年3月 | 1,938 | — | −362 | — | −283 |
| 2023年3月 | 1,637 | — | 159 | — | 127 |
| 沢井製薬株式会社第二九州工場(福岡県)新固形剤棟完成。 | |||||
| 2024年3月 | 1,769 | — | 183 | — | 137 |
| 株式取得により、FrontAct株式会社を完全子会社化。 | |||||
| 2025年3月 | 1,890 | 41 | 32 | 2.2 | 120 |
| 2026年3月 | 2,017 | 159 | 143 | 7.9 | 104 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高2,017億円のうち、営業利益として残るのは159億円で7.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は104億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.8%1,429億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.9%261億円
- その他の費用持分法損益などの調整8.3%168億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.9%159億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2026年3月期は営業CFが74億円、投資CFが−229億円で、差し引きのフリーCFは−155億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は290億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 343 | −304 | −113 | 39 | 477 |
| 2023年3月 | 130 | −271 | −13 | −141 | 331 |
| 2024年3月 | 231 | −231 | 24 | 0 | 264 |
| 2025年3月 | 279 | 65 | −327 | 344 | 388 |
| 2026年3月 | 74 | −229 | 56 | −155 | 290 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 5期分
2026年3月期の総資産は3,599億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,786億円で、自己資本比率は49.6%(業種中央値69.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 3,495 | 1,901 | 1,594 | 54.4 |
| 2023年3月 | 3,642 | 2,016 | 1,626 | 55.4 |
| 2024年3月 | 3,820 | 2,127 | 1,693 | 55.7 |
| 2025年3月 | 3,546 | 1,739 | 1,808 | 49.0 |
| 2026年3月 | 3,599 | 1,786 | 1,814 | 49.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで79社中16位あたり、逆に低いのは自己資本比率で79社中62位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,570で、1年前と比べて-16.4%。過去52週の値幅のなかでは2%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.8倍 |
| PER (会社予想) | 9.7倍 |
| PBR | 1.02倍 |
| 配当利回り | 3.57% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+2.6%の小幅上昇も、前日比+0.2%とほぼ変わらず。25日線(1676円)を上回るが、75日線(1891円)を下回る。52週安値1591円からは上昇。出来高は7/19に112万株と増加後、50万株前後で推移。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PER16.9倍は業界平均26.8倍を下回り、PBR1.09倍は同平均3.13倍を大きく下回る。配当利回り3.28%は同平均1.30%を上回り、株主還元は良好。しかしROE5.9%と低く、2025/3期の営業利益2.17%から2026/3期7.88%への改善が期待されるが、現状は収益性が低い。割安だが収益力強化が課題。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.8倍 | 36.0倍 |
| PER (予想) | 9.7倍 | — |
| PBR | 1.02倍 | 3.53倍 |
| ROE | 5.9% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2026年3月期の売上高増加が見込まれる一方、2025年3月期の営業利益率2.17%と低水準。収益性改善の鍵は原価低減と品目構成の最適化。業界では信頼回復(品質問題後)と再編の動きが続く。強気派は収益回復と業界再編の恩恵を重視、弱気派は薬価改訂の持続的圧力を懸念。
- 収益回復の期待
2026年3月期営業利益率7.88%と大幅改善見通し
- 業界再編の恩恵
他社撤退でシェア拡大の機会が生じている
- ジェネリック需要増加
政府の使用促進策で数量ベースの成長が継続
- 大型品目の後発品独占販売開始2026年下期影響強
年間売上高100億円、営業利益30億円の上乗せ
- API安価調達で原価率改善2026年通期影響中
原価率▲2%で営業利益40億円改善
- 工場統廃合で製造固定費削減2027年〜2028年影響弱
工場集約で年間固定費10億円削減
- 海外ジェネリック大手との提携で販路拡大2026年Q3影響中
提携で国内売上高50億円増加見込み
- 薬価改訂の圧力
定期的な薬価引下げが収益性を中長期で低下
- 品質・供給リスク
過去の品質問題でブランド回復に時間を要する
- 競争激化
後発品市場の成熟で価格競争が激しくなる
- 次期薬価改定で大幅な価格引下げ2028年Q2影響強
薬価▲10%で売上高200億円、営業利益100億円減少
- GMP違反で生産停止リスク不定影響強
過去事例で3ヶ月停止で売上高100億円減
- 同成分後発品の競合乱立でシェア低下継続影響中
シェア▲5%で売上高50億円減
- 先発品企業からの特許侵害訴訟不定影響弱
訴訟費用10億円、販売遅延リスク
- 営業利益率
- 収益改善計画の進捗を測る最重要指標
- 後発品数量シェア
- 市場競争力と需要動向を把握
- 原価率
- 製造効率化と収益性の改善度合いを示す
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり56円で、前期から+3.8%。いまの株価に対する利回りは3.57%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 43 | — | — |
| 2023年3月 | 43 | 0.0 | 81.9 |
| 2024年3月 | 43 | 0.0 | 31.6 |
| 2025年3月 | 53 | 22.3 | 58.3 |
| 2026年3月 | 55 | 3.8 | 42.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥56
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ9,815人。区分でいちばん多いのは金融機関で37.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.2%を占め、残る54.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 29.4 | 29.1 | 36.3 | 35.8 | 37.9 |
| 外国法人 | 40.1 | 38.1 | 33.5 | 26.6 | 35.5 |
| 個人・その他 | 19.3 | 20.6 | 17.1 | 28.4 | 17.4 |
| 事業法人 | 9.9 | 9.8 | 9.5 | 6.5 | 7.3 |
| 証券会社 | 1.3 | 2.5 | 3.5 | 2.8 | 1.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 自己株式 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 12.2 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 17.21 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 11.90 |
| 03 | 澤井光郎 | 2.75 |
| 04 | BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 2.58 |
| 05 | NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 2.55 |
| 06 | 澤井健造 | 2.22 |
| 07 | 株式会社三井住友銀行 | 1.69 |
| 08 | 澤井光郎株式会社 | 1.68 |
| 09 | NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 1.51 |
| 10 | MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 1.44 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-22野村證券株式会社新規の大量保有報告0.08%-0.21pt
- 2026-05-22SOMPOアセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告5.40%
- 2026-04-08シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)新規の大量保有報告5.82%-1.01pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 5期分
1株利益は5期で+142%、1株純資産は5期で+7%。直近期のROEは5.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | −215 | 1,447 | −13.8 | — | — |
| 2023年3月 | 96 | 1,535 | 6.5 | 12.6 | 81.9 |
| 2024年3月 | 104 | 1,618 | 6.6 | 19.3 | 31.6 |
| 2025年3月 | 97 | 1,506 | 6.2 | 20.5 | 58.3 |
| 2026年3月 | 90 | 1,546 | 5.9 | 24.5 | 42.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額164百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 澤井光郎 | 代表取締役会長兼社長 グループCEO兼グループCOO | 69 | 3,174,000 |
| 横田祥士 | 取締役専務執行役員 グループ研究開発統括役員 | 69 | 4,000 |
| 小原正敏 | 取締役 | 75 | 4,000 |
| 三津家正之 | 取締役 | 71 | — |
| 相徳泰子 | 取締役 | 52 | — |
| 坪倉忠男 | 取締役 監査等委員 | 65 | 3,000 |
| 谷口悦子 | 取締役 監査等委員 | 62 | — |
| Nose Yukiyo | 取締役 監査等委員 | 62 | — |
| 西村善嗣 | — | 69 | — |
| 中手利臣 | 取締役専務執行役員 | 64 | 1,000 |
| 中岡卓 | 取締役常務執行役員 グループ経営企画部、グループ財務部、グループ法務・コンプライアンス部、グループサステナビリティ推進部担当役員 兼 グループ人事部副担当役員 | 64 | 1,000 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 62 | 22 | 6 | 97 | 49 |
| 社外取締役 | 8 | 48 | — | — | 48 | 6 |
| 取締役(社内) | 1 | 14 | — | — | 14 | 14 |
| 監査役 | 1 | 5 | — | — | 5 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容744字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,956字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,317字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)15,456字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第5期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第5期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第4期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第4期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第3期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第3期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第2期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第2期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第2期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-08
- 四半期報告書四半期報告書-第2期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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