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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ペプチドリーム

PeptiDream Inc.4587 · Prime · 医薬品

独自の創薬プラットフォーム(PDPS)を持つ創薬ベンチャー。放射性医薬品の開発・販売も手掛け、診断用・治療用のユニークなポートフォリオを有する。

概要

ペプチドリームは2006年設立の創薬ベンチャーであり、独自の環状ペプチド探索プラットフォームPDPSを中核とした創薬開発事業と、子会社PDRファーマによる放射性医薬品事業の2本柱で構成される。東京大学発の技術を基盤に、大手製薬企業との共同研究や自社パイプラインの拡充を進め、2025年12月期の連結売上収益は185億円、従業員数は645名。東京証券取引所プライム市場に上場している(証券コード4587)。

事業の二本柱:創薬プラットフォームと放射性医薬品

ペプチドリームグループは、創薬開発事業と放射性医薬品事業の2つのセグメントで構成される。創薬開発事業では、独自のペプチド創薬プラットフォームPDPS(Peptide Discovery Platform System)を活用し、製薬企業との共同研究開発、技術ライセンス、および自社パイプラインの拡充を行っている。放射性医薬品事業は、100%子会社のPDRファーマが担い、診断用・治療用の放射性医薬品の研究開発、製造販売を手掛ける。2025年12月期の売上構成は、放射性医薬品事業が約157億円と全体の85%を占め、創薬開発事業は約28億円にとどまった。しかし、創薬開発事業はマイルストンフィーや提携契約による一時金収入が主であり、収益の変動が大きい。

PDPSを軸とした創薬開発の収益構造

創薬開発事業の収益は、大手製薬企業との共同研究契約に基づく契約一時金、開発進捗に応じたマイルストンフィー、および売上に応じたロイヤルティから成る。主な提携先には、塩野義製薬、積水化学工業、三菱商事、富士通、旭化成ファーマ、Alexion、Alnylamなどが含まれる。2025年12月期は、最適なパートナーとの提携を優先した結果、大型の導出一時金(約210億円見込み)が計上されず、創薬開発事業の売上は前年比で大幅に減少した。同事業のセグメント損失は約54億円に達した。一方、放射性医薬品事業は、既存製品の販売増加や新製品の上市により売上を伸ばし、セグメント利益は約4億円と黒字を維持した。

国内に特化した放射性医薬品事業の製品群

PDRファーマは、日本国内向けに多岐にわたる放射性医薬品を販売している。治療用では、甲状腺がん・甲状腺機能亢進症に用いる「ヨウ化ナトリウムカプセル(I-131)」、褐色細胞腫・神経芽腫の治療薬「ライアットMIBG-I131静注」、CD20陽性リンパ腫の治療薬「ゼヴァリン(Y-90)」などがある。診断用では、アルツハイマー病の診断に用いるアミロイドPET薬「アミヴィッド(18F)」(Lilly社から導入)やタウPET薬「タウヴィッド(18F)」(Lilly社と共同開発、2024年12月承認)、各種がん診断に使われる「FDG静注(18F)」「オクトレオスキャン」など多数のSPECT/PET診断薬を扱う。また、99mTcジェネレータ「ウルトラテクネカウ」などの汎用診断薬も販売している。これらの製品ラインアップは、医療用放射性同位元素の供給と核医学診断・治療を支えている。

連結財務の推移と2025年12月期の業績

ペプチドリームの連結売上収益は、2012年6月期の3億円から成長を続け、2023年12月期には287億円、2024年12月期には467億円まで拡大した。しかし2025年12月期は、大型導出契約の遅れにより売上収益が185億円へと減少し、営業損失50億円、親会社所有者帰属当期損失37億円となった。放射性医薬品事業の売上は前年比微増の157億円と堅調だったものの、創薬開発事業の落ち込みを補えなかった。経営指標として重視するCore営業利益率は、2024年12月期の45.4%から2025年12月期は△26.3%に悪化。会社は2026年12月期に売上320億円、Core営業利益46億円、Core営業利益率14.4%の目標を掲げている。

業界の中での役割は創薬プラットフォーム技術保有のバイオベンチャー、放射性医薬品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
185億円
営業利益
-50億円
営業利益率
-27.0%
純利益
-37億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
放射性 医薬品事業157億円84.9%4億円2.5%
創薬開発 事業28億円15.1%-54億円-192.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01創薬開発事業主力

自社独自の創薬プラットフォームPDPS(ペプチドディスカバリープラットフォームシステム)を活用し、創薬共同研究開発、技術ライセンス、戦略的提携による自社パイプライン拡充を行う。大手製薬企業との提携が中心。

主な製品・サービス3
PDPS(ペプチドディスカバリープラットフォームシステム)
独自の創薬基盤技術。環状ペプチドの高速探索・最適化が可能。創薬共同研究やライセンスとして提供。
創薬共同研究開発
製薬企業との共同研究により新規ペプチド医薬品の探索・開発を実施。
自社パイプライン
戦略的提携等により自社で保有する創薬プログラム。

02放射性医薬品事業主力

子会社PDRファーマが診断用・治療用放射性医薬品の研究開発、製造販売を実施。国内で多数のSPECT/PET診断薬、治療薬(ヨウ化ナトリウムカプセル、ライアットMIBG-I131など)を販売。アルツハイマー病診断薬「アミヴィッド」「タウヴィッド」等も取り扱う。

主な製品・サービス8
ヨウ化ナトリウムカプセル(I-131)
甲状腺機能亢進症・甲状腺がん治療薬。37MBq~1.85GBqの5規格。
ライアットMIBG-I131静注
褐色細胞腫・パラガングリオーマの治療薬。I-131標識MIBG。神経芽腫にも適応拡大。
ゼヴァリン®(In-111/Y-90)
CD20陽性リンパ腫の診断・治療用。放射性標識抗CD20抗体。製造販売元はムンディファーマ。
アミヴィッド®静注
アルツハイマー病診断用PET薬。脳内アミロイドベータプラーク可視化。抗アミロイドベータ抗体薬投与後の評価にも使用。Lilly社から導入。
タウヴィッド®静注
アルツハイマー病診断用PET薬。タウ病理可視化。ドナネマブ投与の適格性判断に使用。Lilly社と共同開発、2024年12月承認。
ウルトラテクネカウ®
99mTcジェネレータ。脳腫瘍、甲状腺疾患など各種シンチグラフィ、肺換気機能検査に使用。
FDG静注「FRI」
18F-FDG。悪性腫瘍・心筋バイアビリティ・てんかん・大型血管炎の診断用。
オクトレオスキャン®
神経内分泌腫瘍診断用。ソマトスタチン受容体シンチグラフィ用In-111標識ペンテトレオチド。Curium Pharmaから導入。

製品と技術

創薬の中核技術PDPS(ペプチドディスカバリープラットフォームシステム)

PDPSは、ペプチドリームが2010年に確立した独自の創薬プラットフォームである。環状ペプチドの高速探索・最適化を可能にし、従来の直鎖ペプチドと比較して高い安定性と標的結合性を持つ化合物を創出できる。技術の根幹は、フレキシザイム(flexizyme)と呼ばれる人工リボザイムを用いた非天然アミノ酸のペプチドへの導入と、大規模なペプチドライブラリのスクリーニングにある。PDPSは創薬共同研究開発や技術ライセンスの形で製薬企業に提供されており、2025年時点で多数のプログラムが前臨床・臨床段階にある。また、ペプチド-薬物複合体(PDC)や多機能ペプチド複合体(MPC)など、応用範囲を広げている。

放射性治療薬:ヨウ化ナトリウムカプセルとライアットMIBG-I131

子会社PDRファーマが販売する放射性治療薬の主力は、甲状腺疾患治療の「ヨウ化ナトリウムカプセル(I-131)」と、褐色細胞腫・パラガングリオーマ治療の「ライアットMIBG-I131静注」である。ヨウ化ナトリウムカプセルは、甲状腺機能亢進症の治療および甲状腺がん転移巣の治療に用いられ、37MBqから1.85GBqまでの5規格を展開。ライアットMIBG-I131静注は、2025年9月に神経芽腫への適応追加承認を取得し、適応範囲を拡大した。いずれも放射性ヨウ素(I-131)を用いた内部照射療法であり、標的組織に選択的に集積させて治療効果を得る。これらの製品は、国内の核医学治療において標準的な位置を占める。

アルツハイマー病診断薬:アミヴィッドとタウヴィッド

PDRファーマは、Eli Lilly社から導入した2種類のアルツハイマー病診断用PET薬を販売する。「アミヴィッド静注(フロルベタピルF-18)」は、脳内アミロイドベータプラークを可視化する薬剤で、2024年5月に薬価収載、同年9月には抗アミロイドベータ抗体薬投与後の評価にも効能拡大された。「タウヴィッド静注(フロルタウシピルF-18)」は、タウ病理を可視化する薬剤で、Lilly社と共同開発され、2024年12月に国内製造販売承認を取得。ドナネマブ(レケンビ)の投与適格性判断に用いられる。これらの診断薬は、疾患修飾薬の普及に伴い需要が拡大している。

99mTcジェネレータとSPECT診断薬の幅広いラインアップ

PDRファーマは、放射性医薬品の中で最も汎用されるテクネチウム-99m(99mTc)を用いた診断薬を多数扱う。「ウルトラテクネカウ」は99mTcジェネレータであり、脳腫瘍、甲状腺疾患、肺換気機能検査などに用いられる。また、「テクネ」シリーズとして、腎シンチ用の「テクネMAG3」、骨シンチ用の「テクネMDP」、肝脾シンチ用の「テクネフチン酸キット」などがあり、2024年8月には「テクネピロリン酸キット」の剤型追加承認を取得した。さらに、心筋血流診断用の「カーディオライト」、脳血流診断用の「ニューロライト」「ミオMIBG-I123」なども販売。これらは核医学診断の基礎を支える製品群である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字がペプチドリーム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍
24553東和薬品1,875億円34.1倍
34887サワイグループホールディングス1,813億円15.8倍
44521科研製薬1,748億円70.0倍
54928ノエビアホールディングス1,662億円20.5倍
64587ペプチドリーム1,398億円
74534持田製薬1,194億円14.7倍
83110日東紡績1,185億円13.7倍
94565ネクセラファーマ1,041億円
104559ゼリア新薬工業1,008億円10.5倍
114549栄研化学804億円20.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

東京大学発のベンチャーとして創業した2006年

ペプチドリームは2006年7月、東京大学先端科学技術研究センターにおいて、菅裕明(東京大学教授)と窪田規一を創業者として設立された。同年12月には、東京大学からフレキシザイム技術に関する独占的通常実施権を取得。2007年5月にはニューヨーク州立大学からも基本特許の実施権を取得し、環状ペプチド創薬の基盤技術を固めた。当初の本社・ラボは東京都千代田区の東京大学キャンパス内に置かれ、アカデミア発のバイオテクノロジー企業としてスタートした。設立から約4年後の2010年10月に、独自の創薬プラットフォームシステムPDPSを確立。これがその後の事業の中核となる。

東証マザーズ上場と市場第一部への変更

2013年6月、ペプチドリームは東京証券取引所マザーズ市場に上場した。当時の売上収益は前期比で倍増の7億円、純利益1億円と成長軌道にあった。その後もPDPSの技術ライセンスや共同研究契約が拡大し、2015年12月には市場第一部への変更を果たす。この間、本社・ラボは2009年3月に目黒区の東京大学リサーチキャンパス内へ移転、2010年4月には同じ目黒区内で施設を拡充。2017年7月には神奈川県川崎市殿町の国際戦略拠点「キングスカイフロント」に移転し、研究開発機能を集約した。同年9月には創業メンバーの一人であるリード・パトリックが代表取締役社長に就任し、経営体制を刷新した。

合弁会社設立による事業拡大(2017年〜2020年)

ペプチドリームは2017年9月、塩野義製薬および積水化学工業と合弁でペプチスター株式会社を設立。特殊ペプチド原薬の製造プロセス研究開発・製造・販売を行うCDMOとして、創薬開発のバリューチェーンを下流に広げた。2020年4月には三菱商事と合弁でペプチグロース株式会社を設立し、細胞培養培地の成長因子代替ペプチドの開発・製造・販売に進出。同年11月には富士通、みずほキャピタル、竹中工務店、キシダ化学と共同でペプチエイド株式会社を設立し、新型コロナウイルス感染症治療薬の開発を目的とした。これらの合弁事業は、PDPS技術の応用範囲を医薬品以外の領域にも広げる試みである。

PDRファーマ買収と放射性医薬品事業への参入

2022年3月、ペプチドリームは放射性医薬品を手掛けるPDRファーマ株式会社の全株式を取得し、連結子会社化した。この買収により、創薬プラットフォームに加えて、既に上市されている放射性診断薬・治療薬の製造販売基盤を獲得。放射線医学総合研究所(現・量子科学技術研究開発機構)を源流とするPDRファーマの知見と、自社の環状ペプチド技術を組み合わせ、放射性医薬品領域でのシナジー創出を目指す。2022年4月には東京証券取引所の市場区分再編に伴い、プライム市場へ移行。PDRファーマのもつ広範な製品ポートフォリオが、収益の安定化に寄与している。

パイプライン急拡大と「ディスカバリー&ディベロップメント」への移行

2025年、ペプチドリームの臨床開発パイプラインは前年から約2倍の13件に増加した。2026年にはさらに6件以上のプログラムが臨床段階に移行する見通しである。会社は、創薬に特化した従来モデルから、開発・将来の商業化まで一貫して手掛ける「ディスカバリー&ディベロップメント」企業への移行を宣言。5つの重点領域(放射性医薬品、ペプチド-薬物複合体、多機能ペプチド複合体など)に資源を集中させる。2025年12月期には、RayzeBio社のRYZ801/811臨床試験開始、Alexion社のALXN2420第2相試験開始、Alnylam社とのsiRNA送達ペプチド共同研究でのマイルストン達成など、提携プログラムの進展が相次いだ。

年表15件を開く

2000年代

  • 2006年7月創業菅裕明(フレキシザイム技術の開発者であり、国立大学法人東京大学教授)、窪田規一(元当社取締役会長)を創業者として、東京都千代田区にて当社設立(ラボは東京大学先端科学技術研究センター内)
  • 2006年12月国立大学法人東京大学とフレキシザイムを中心とした包括的な第三者へのサブライセンス権付き独占的通常実施権を取得
  • 2007年5月ニューヨーク州立大学とフレキシザイム開発に係る基本特許に関して第三者へのサブライセンス権付き独占的通常実施権を取得
  • 2009年3月本社を東京都目黒区(東京大学先端科学技術研究センター内)に移転

2010年代

  • 2010年4月本社及びラボ機能を東京都目黒区(国立大学法人東京大学駒場リサーチキャンパスKOL内)に移転
  • 2010年10月当社独自の基盤技術である創薬開発プラットフォームシステム(PDPS: Peptide Discovery Platform System)を確立
  • 2013年6月上場株式会社東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2015年12月東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2017年7月本社及び研究所を東京都目黒区(国立大学法人東京大学駒場リサーチキャンパスKOL内)から神奈川県川崎市殿町にある国際戦略拠点「キングスカイフロント」内の新社屋に移転
  • 2017年9月創業創業メンバーの一人としてPDPSの基盤技術の確立、及び製薬企業との各種研究開発プログラムをCSO(チーフ・サイエンス・オフィサー)として統括してきたリード・パトリックが代表取締役社長に就任
  • 2017年9月塩野義製薬株式会社及び積水化学工業株式会社と合弁で特殊ペプチド原薬の製造プロセスに関する研究開発、製造及び販売を行うCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization:医薬品開発製造受託機関)、ペプチスター株式会社を設立

2020年代

  • 2020年4月三菱商事株式会社と細胞培養向け培地の重要成分である、成長因子を代替するペプチドの開発、製造及び販売を行う合弁会社、ペプチグロース株式会社を設立
  • 2020年11月富士通株式会社、みずほキャピタル株式会社、株式会社竹中工務店及びキシダ化学株式会社と新型コロナウイルス感染症治療薬の開発を目的とした合弁会社、ペプチエイド株式会社を設立
  • 2022年3月放射性医薬品事業を実施するPDRファーマ株式会社(現 連結子会社)の株式を取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2026年12月期まで32,000百万円
  • Core営業利益2026年12月期まで4,600百万円
  • 売上収益Core営業利益率2026年12月期まで14.4%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    放射性医薬品領域での成長

    ペプチドリームとPDRファーマのシナジーを最大限発揮し、環状ペプチドをキャリアーとした革新的な放射性治療薬・診断薬を開発・販売する。また海外製薬企業から有望な放射性医薬品を導入し、成長を目指す。

  2. 02

    Non-RI領域でのリーディングカンパニー

    PDPSを中核に、ペプチド医薬品、ペプチド-薬物複合体(PDC)、多機能ペプチド複合体(MPC)の創薬において、グローバル製薬企業との提携・ライセンス契約に加え自社プログラムも拡大し、次世代革新的医薬品の創製・開発を目指す。

  3. 03

    パイプライン成長の加速

    臨床開発パイプラインを2025年に倍増、2026年も継続して拡大する。2025年末時点で13件、2026年末には19~25件を見込む。創薬プラットフォームの高い生産性とプログラムの成熟を背景に、今後も継続的な拡大を図る。

  4. 04

    5つの重点領域への注力

    PDPSプラットフォームと蓄積した知見を活かし、環状ペプチドの創製とペイロードとのコンジュゲーションで競争優位性を発揮できる5つの重点領域に研究開発資源を集中する。これによりパイプラインの効率的拡充と高付加価値プログラムの開発を加速する。

  5. 05

    「ディスカバリー&ディベロップメント」モデルへの移行

    創薬から開発・商業化まで一貫して手掛ける企業へ進化する。多数の創薬プログラムを開発段階へ積極的に進め、自社プログラムの臨床試験開始、前臨床パイプラインの拡大を進め、将来的なグローバル製薬企業への成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で645人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は952万円で、10期前と比べて+67.8%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は5.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月47
2017年6月60
2018年6月83
2019年12月56737.73.3107
2019年6月97937.63.1104
2020年12月97638.23.5128
2021年12月88337.73.7141
2022年12月96638.74.2569
2023年12月95939.24.9603
2024年12月1,16939.75.36213,398
2025年12月95240.25.4645−775

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率29.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 神奈川県 川崎市 川崎区8,657百万円
創薬開発事業
千場事業所 — 千葉県 山武市3,369百万円
放射性医薬品 事業
川崎PETラボ — 神奈川県 川崎市 川崎区2,211百万円
放射性医薬品 事業
茨木PETラボ — 大阪府 茨木市1,696百万円
放射性医薬品 事業
主な関係会社
  • 国内
    PDRファーマ株式会社
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ペプチグロース株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権39.5%
  • 国内
    ペプチエイド株式会社
    神奈川県川崎市 川崎区 · 連結子会社
    議決権39.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は185億円営業利益-50億円前期と比べると減収減益で、売上が-60.4%、利益が-123.7%。

売上高
-60.4%
185億円
営業利益
-123.7%
-50億円
純利益
-124.7%
-37億円
営業利益率
-27.0%
前期比 -72.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高320億円185億円
営業利益46億円-50億円
純利益30億円-37億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は92億円、営業利益は−25億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+8.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q50−3−6.0−2
2023年2Q44−7−15.9−5
2023年3Q1317859.542
2023年4Q62−5
2024年1Q42−11−26.2−8
2024年2Q31925780.6187
2024年4Q106−35−33.0−29
2025年2Q85−26−30.6−21
2025年4Q100−24−24.0−16
2026年2Q92−25−27.2−20

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は3億円から185億円へ61.7倍に増えた。直近期の営業利益率は-27.0%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月300
株式会社東京証券取引所マザーズ市場に上場
2013年6月721
2014年6月821
2015年6月251510
2016年6月432416
創業メンバーの一人としてPDPSの基盤技術の確立、及び製薬企業との各種研究開発プログラムをCSO(チーフ・サイエンス・オフィサー)として統括してきたリード・パトリックが代表取締役社長に就任
2017年6月492619
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2018年6月643223
2019年6月723828
2019年12月10−7−5
三菱商事株式会社と細胞培養向け培地の重要成分である、成長因子を代替するペプチドの開発、製造及び販売を行う合弁会社、ペプチグロース株式会社を設立
2020年12月
2021年12月943826
2022年12月2696776
2023年12月2874430
2024年12月46721120945.2150
2025年12月185−50−53−27.0−37

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高185億円のうち、営業利益として残るのは-50億円-27.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-37億円、売上の-20.0%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.5%110億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.5%75億円
  • その他の費用持分法損益などの調整27.0%50億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-27.0%-50億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比30.0pt
-27.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比22.7pt
-20.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比12.8pt
-6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-7.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−133億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは−154億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は287億円で、売上の18.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月−2−10−32
2013年6月2−152156
2014年6月1−350−3422
2015年6月141002447
2016年6月15−1017569
2017年6月15−190−466
2018年6月10−422−3235
2019年6月45−1303269
2019年12月2−1170
2021年12月67−23144117
2022年12月−1−274208−27552
2023年12月124133137195
2024年12月23884−30322481
2025年12月−133−21−41−154287

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2025年12月期の総資産は770億円。このうち返さなくてよい自己資本が515億円で、自己資本比率は66.9%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月43179.9
2013年6月5957296.1
2014年6月6059197.7
2015年6月7769889.1
2016年6月1201021885.6
2017年6月1361221489.4
2018年6月1651471888.6
2019年6月2001742686.6
2019年12月178170894.8
2020年12月2612134881.4
2021年12月2702541693.8
2022年12月63932031950.2
2023年12月69540329258.1
2024年12月92856836061.2
2025年12月77051525566.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
287億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
456億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
255億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率79社中43位あたり、逆に低いのは売上成長率79社中74位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-6.9%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
-27.0%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.9%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-60.4%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,075.5で、1年前と比べて-29.7%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥1,075.5-2.0%1ヶ月+12.8%1年-29.7%時価総額1,398億円
過去52週の値幅
安値¥906.4高値¥1,818.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR8.11倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月20日に前日比+7.25%の1101.5円と急伸し、25日移動平均線981円を約12%上回りました。8月13日に1046円まで上昇した後、8月17日に1002円まで調整しましたが、再び上昇に転じ、52週高値1818円からは約39%低い水準です。7月は900円台で推移していましたが、8月に入り上昇基調が強まり、出来高も8月13日に220万株と増加しました。RSI76.86と買われ過ぎ圏にあり、短期的な過熱感には注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは赤字のため算出不能、PBRは7.35倍と業界平均3.13倍を大きく上回る。ROEはマイナス6.9%で収益性が低く、無配。2025/12期には売上高が大幅に減少し赤字転落見通し。成長期待が価格に織り込まれているが、ファンダメンタルズ対比では割高。

指標この会社業種平均
PBR8.11倍3.53倍
ROE-6.9%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ25,301人。区分でいちばん多いのは個人・その他38.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.5%を占め、残る72.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他34.038.239.640.936.638.1
外国法人40.730.033.230.832.829.5
金融機関20.122.321.021.723.725.3
外国人個人3.75.03.53.33.33.3
事業法人1.11.42.12.22.02.3
証券会社0.53.10.61.11.61.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.53
02窪田 規一9.50
03菅 裕明9.18
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)9.01
05村上 裕3.45
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.30
07リード・パトリック3.20
08HSBC BANK PLC A/C M AND G(ACS) VALUE PARTNERS CHINA EQUITY FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.66
09BNP PARIBASLUXEMBOURG/2S/JASDECSECURITIES/UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.61
10BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR ARCUS FUNDSICAV-ARCUS JAPAN FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-22
    みずほ信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    1.11%
    -0.05pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は14期で−3217%、1株純資産は15期で+1215%。直近期のROEは-6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2012年6月1303.0
2013年6月124304.6583.2
2014年6月31092.6724.1
2015年6月1812515.7186.8
2016年6月149118.5213.7
2017年6月1710616.9214.9
2018年6月1911917.4238.2
2019年6月2213917.3245.8
2019年12月−4135
2020年12月168
2021年12月2019511.0127.5
2022年12月5824726.335.7
2023年12月233118.463.5
2024年12月11643830.922.8
2025年12月−29399−6.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額293百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
リード・パトリック代表取締役社長CEO51423,134,674,846
金城聖文取締役副社長CFO495,357,853,578
神谷紀一郎取締役(常勤監査等委員)71523
花房幸範取締役(監査等委員)517,377
宇都宮純子取締役(監査等委員)555,799
西山潤子取締役(監査等委員)69
村上雅人取締役EVP 放射性医薬品事業52500

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)326526588
社外取締役628285

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,234字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 事業概要 当社グループは、当社独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPSを活用した創薬開発事業、及び当社の100%子会社であるPDRファーマ株式会社による放射性医薬品事業を実施しており、医薬品等の研究・開発・製造・販売等に従事しています。 なお、当社グループの報告セグメント及び事業内容は、以下の通りです。 <報告セグメントの内容> 会社名   報告セグメント   事業内容 ペプチドリーム株式会社   創薬開発事業   創薬開発事業として、当社は当社独自の創薬プラットフォームシステムであるPDPSを中核とした創薬基盤技術を活用した①創薬共同研究開発、②PDPSの技術ライセンス、③戦略的提携による自社パイプラインの拡充を行っています。 PDRファーマ株式会社   放射性医薬品事業   放射性医薬品事業として、がんや脳の異常蓄積等の病変を画像で検査する診断用放射性医薬品(SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)用診断薬、PET(Positron Emission Tomography)用診断薬)及びがん領域を中心としたアンメットメディカルニーズに対応する治療用放射性医薬品の研究開発、及び製造販売を行っています。 事業の系統図は、以下の通りです。 <事業系統図> ※当社見解に基づく/当社作成 PDRファーマを通じて当社グループが日本国内で販売している放射性治療薬・診断薬は以下の通りです。(2026年1月末時点) ·    ヨウ化ナトリウムカプセル:甲状腺機能亢進症の治療、甲状腺がん及び転移巣の治療、シンチグラムによる甲状腺がん転移巣の発見。37MBqから1.85GBqまで5種類の製品規格を展開。ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル。 ·    ライアットMIBG-I131静注:MIBG集積陽性の治癒切除不能な褐色細胞腫・パラガングリオーマ。3-ヨードベンジルグアニジン(131I)。2025年9月に神経芽腫に対する効能・効果適応追加に関する一部変更承認を取得。 ·    ゼヴァリン®インジウム(111In)静注用セット:イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)の集積部位の確認。111In標識抗CD20抗体。製造販売元はムンディファーマ株式会社。 ·    ゼヴァリン®イットリウム(90Y)静注用セット:CD20陽性の再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫の治療。90Y標識抗CD20抗体。製造販売元はムンディファーマ株式会社。 ·    オクトレオスキャン®静注用セット:神経内分泌腫瘍の診断におけるソマトスタチン受容体シンチグラフィ。ソマトスタチン受容体を標的とするペンテトレオチドの111In標識注射液。Curium Pharma社からの導入品。 ·    テクネ®DTPAキット:腎シンチグラフィによる腎疾患の診断。ジエチレントリアミン五酢酸99mTc注射液 調整用。 ·    テクネ®MAA®キット:肺シンチグラムによる肺血流分布異常部位の診断。テクネチウム大凝集人血清アルブミン99mTc注射液 調整用。 ·    テクネ®MAG3注射液/テクネ®MAG3キット:シンチグラフィ及びレノグラフィによる腎及び尿路疾患の診断。メルカプトアセチルグリシルグリシルグリシン99mTc注射液。 ·    テクネ®MDP注射液/テクネ®MDPキット:骨シンチグラフィによる骨疾患の診断、脳シンチグラフィによる脳腫瘍及び脳血管障害の診断。メチレンジホスホン酸99mTc注射液。 ·    テクネ®ピロリン酸静注:骨シンチグラムによる骨疾患の診断。ピロリン酸99mTc注射液。 ·    テクネ®ピロリン酸キット:心シンチグラムによる心疾患の診断、骨シンチグラムによる骨疾患の診断。ピロリン酸99mTc注射液 調整用。2024年8月に剤型追加の承認取得。 ·    テクネ®フチン酸キット:肝脾シンチグラムによる肝脾疾患の診断、乳がん、悪性黒色腫、子宮頸がん、子宮体がん、外陰がん、頭頚部がん(甲状腺がんを除く)におけるセンチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィ。フィチン酸99mTc注射液 調整用。子宮頸癌、子宮体癌、外陰癌及び頭頸部癌(甲状腺癌を除く)におけるセンチネルリンパ節の同定及びリンパシンチグラフィについては2023年3月に適応拡大の承認取得。 ·    ニューロライト®注射液第一/ニューロライト®第一:局所脳血流シンチグラフィ。[N,N’-エチレンジ-L-システイネート(3-)]オキソ99mTc、ジエチルエステル注射液。Lantheus Holdings社からの導入品。 ·    カーディオライト®注射液第一/カーディオライト®第一:心筋血流シンチグラフィによる心臓疾患の診断、初回循環時法による心機能の診断、副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺機能亢進症における局在診断。ヘキサキス(2-メトキシイソブチルイソニトリル) 99mTc注射液。Lantheus Holdings社からの導入品。 ·    ミオMIBG®-I123注射液:心シンチグラフィによる心臓疾患の診断、パーキンソン病及びレビー小体型認知症の診断における心シンチグラフィ、腫瘍シンチグラフィによる神経芽腫、褐色細胞腫の診断。3-ヨードベンジルグアニジン123I注射液。パーキンソン病及びレビー小体型認知症の診断における心シンチグラフィについては2023年12月に適応拡大の承認取得。 ·    塩化タリウム-Tl201注射液:心筋シンチグラフィによる心臓疾患の診断、腫瘍シンチグラフィによる脳腫瘍、甲状腺腫瘍、肺腫瘍、骨・軟部腫瘍及び縦隔腫瘍の診断、副甲状腺シンチグラフィによる副甲状腺疾患の診断。塩化タリウム(201Tl)注射液。 ·    ウルトラテクネカウ®:脳腫瘍及び脳血管障害の診断、甲状腺疾患の診断、唾液腺疾患の診断、異所性胃粘膜疾患の診断、医療機器「テクネガス発生装置」との組合せ使用による局所肺換気機能の検査。過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液ジェネレータ。 ·    フルデオキシグルコース(18F)静注「FRI」:悪性腫瘍の診断、虚血性心疾患(左室機能が低下している虚血性心疾患による心不全患者で、心筋組織のバイアビリティ診断が必要とされ、かつ、通常の心筋血流シンチグラフィで判定困難な場合)の診断、難治性部分てんかんで外科切除が必要とされる場合の脳グルコース代謝異常領域の診断、大型血管炎の診断における炎症部位の可視化。フルデオキシグルコース(18F)注射液。 ·    イオフェタミン(123I)注射液「第一」:局所脳血流シンチグラフィ。塩酸N-イソプロピル-4-ヨードアンフェタミン(123I)注射液。 ·   アミヴィッド®静注:アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化。抗アミロイドベータ抗体薬投与後の脳内アミロイドベータプラークの可視化。フロルベタピル(18F)注射液。2024年5月、薬価基準に収載。抗アミロイドベータ抗体薬投与後の脳内アミロイドベータプラークの可視化については、2024年9月に効能又は効果の一部変更承認を取得。2024年11月に保険適用の範囲を拡大。Eli Lilly社(Lilly社)からの導入品 ·   タウヴィッド®静注:アルツハイマー病による軽度認知障害及び軽度の認知症患者におけるドナネマブ(遺伝子組換え)の適切な投与の補助。フロルタウシピル(18F)注射液。2022年11月にLilly社との共同開発契約を締結し、2024年12月に国内における製造販売承認を取得。
経営方針・対処すべき課題5,238字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 経営方針 当社グループは、「医療のあり方や患者さんの人生に変革をもたらす次世代医薬品の創出」をミッションとして掲げております。当社独自の世界最先端創薬プラットフォームシステムであるPDPS®を基盤に、革新的医薬品の研究開発を主導し、さらに放射性医薬品分野におけるPDRファーマの高度な専門知識と統合することで、グローバルヘルスケアおよび医療技術の発展に寄与いたします。 (2) 経営戦略等 当社グループは、2つの戦略領域である放射性医薬品(RI)領域とNon-RI領域で医薬品等の研究・開発・製造・販売等に従事しています。RI領域では日本国内で放射性医薬品事業を推進する上で必要となる創薬研究・開発から製造、販売に至るまですべての機能を一気通貫で有し、自社プログラムまたは提携プログラムとして革新的な放射性治療薬・診断薬の創製・開発を実施しています。腫瘍の縮小効果をもつ放射性核種をがん細胞に選択的に送達するためのキャリアーとして環状ペプチドの有用性が次々と示される中、ペプチドリームとPDRファーマのシナジーを最大限発揮することにより、革新的で高付加価値の放射性医薬品を開発・販売するとともに、海外の製薬企業から有望な放射性医薬品を導入することにより放射性医薬品領域での成長を目指しています。Non-RI領域においてはPDPSを中核とし(1) ペプチド医薬品、(2) 環状ペプチドをキャリアーとして他の有効成分と結合させたペプチド-薬物複合体(PDC)、(3) 異なる機能を有する環状ペプチドを結合させて複数の機能を有する多機能ペプチド複合体(MPC)の創薬におけるリーディング・カンパニーとしてグローバルの大手製薬企業や戦略的提携先との提携・ライセンス契約に加え、自社プログラムも拡大しており、ペプチドを用いた次世代の革新的医薬品の創製・開発を目指しています。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、収益性の向上を目指しており、経営指標として売上収益、Core営業利益及びCore営業利益率を重視しています。2026年12月期は売上収益32,000百万円、Core営業利益4,600百万円、売上収益Core営業利益率14.4%を目標としています。 (4) 会社の対処すべき課題 ①事業の概況と取組 当社は現在、成長の重要な新たな局面に入り、臨床開発パイプラインが大きく拡充しています。これは、当社の多くの創薬共同研究開発プログラムが臨床開発段階へと進展していることに加え、当社が戦略的に拡充している自社プログラムもより多く臨床開発へと進めていることによるものです。当社独自の技術的優位性を活かした5つの重点領域への戦略的集中とあわせ、これらの取組は、革新的な次世代医薬品を世界中の患者さんに提供するグローバル製薬企業へ成長を遂げるという、当社の長期ビジョンを支えるものです。本戦略の主なポイントは以下のとおりです。 ・   パイプライン成長の加速 当社の臨床開発段階にあるパイプラインは、2025年にほぼ倍増し、この急速な成長は2026年も継続する見込みです。2025年には新たに6つのプログラムが臨床試験へ移行し、進行中の臨床開発プログラム数は2024年末の7件、2023年末の5件から増加し、2025年末時点で13件となりました。2026年には、少なくともさらに6つのプログラムが臨床開発段階へ移行することを見込んでおり(最大で12件となる可能性あり)、これにより2026年末時点の臨床開発パイプラインは19~25件に拡大する見通しです。こうした臨床開発プログラムの顕著な拡大は、当社の創薬プラットフォームの高い生産性と、提携プログラムおよび自社創薬プログラムの多数が成熟段階に入っていることを反映しており、今後も継続すると見込んでいます。 ・   技術的優位性を活かした5つの重点領域への注力 ペプチドリームは、創薬技術として高い実績を持つPDPS®プラットフォームおよびこれまでに蓄積してきた知見と高い親和性を有する5つの重点領域に研究開発資源を戦略的に集中しています。これらの領域は、環状ペプチドの創製およびペイロードとのコンジュゲーションにおける当社の技術的優位性と実績を最大限に活かす観点で選定されました。競争優位性を有する分野に注力することで、当社はパイプラインの効率的な拡充と高付加価値プログラムの開発を加速してまいります。 ・   「ディスカバリー&ディベロップメント」モデルへの移行 当社は今後、グローバル創薬企業から、創薬と開発を一体で推進する「ディスカバリー&ディベロップメント」企業へと移行します。当社は2006年の設立以降、PDPS®ペプチド創薬プラットフォームの確立を起点に、革新的な創薬力と製薬企業との提携ネットワークにより、グローバルな創薬パートナーとして成長してまいりました。その過程で、RI領域およびnon-RI領域の両モダリティにまたがる5つの重点領域を戦略領域として特定し、自社創薬にも取り組んできました。 現在では、多数の創薬プログラムが創出されており、これらを開発段階へと積極的に進める戦略へと舵を切っています。これまでの共同研究開発から生まれた提携プログラムは臨床試験へと進展しており、自社プログラムについても臨床試験を開始しています。また、前臨床パイプラインも同様に拡大しており、共同研究開発プログラムに加え、5つの重点領域における多数の自社プログラムを含む、より厚みのある構成となっています。当社は、ペプチド医薬品の創製にとどまらず、開発、さらには将来的な商業化を目指す企業へと進化しています。 ・   長期ビジョン:グローバル製薬企業への進化 これら一連の取組は、将来的に「グローバル製薬企業」へと変革するという当社の長期ビジョンに基づくものです。この実現に向けて、臨床開発を推進し、将来的に当社の製品をグローバル展開していくための基盤構築を進めていきます。「革新的な次世代医薬品を世界中の患者さんに届ける」という当社の使命のもと、ペプチド創薬の成果を、臨床、そして市場へとつなげていきます。 ペプチドリームの今後の方向性は、臨床開発パイプラインの拡充、パートナーとの創薬共同研究開発に加え自社創薬・開発への戦略的な展開、環状ペプチドが競争優位性を発揮できる5つの重点領域へのプラットフォームの集中的活用、そしてグローバル製薬企業への成長に向けた取組により構成されています。新たに臨床開発段階へ移行する各プログラムは、当社の長期的な価値を創出し、これまでの卓越した創薬の成果をもとに、革新的で患者さんの人生を変える革新的な医薬品を、世界中に提供していくことを目指しています。 ②資金計画について 当社グループは、当連結会計年度において営業損失を計上した結果、複数の金融機関と締結しているシンジケートローン契約(当連結会計年度末現在の残高17,100,000千円)に付されている財務制限条項に抵触しておりますが、当社グループは、当該シンジケートローン契約のリファイナンスを2026年3月16日付で締結したことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。 ③特定の者による一部不適切な試薬類の発注・持ち出しを契機とした再発防止策の策定とガバナンス強化について 当社は、2025年4月22日に当社創薬開発事業において、2017 年3月から 2025 年1月にかけて、特定の者による一部不適切な試薬類の発注・持ち出しがあった可能性を認識し、公正かつ適正な調査を行うため2025年5月13日に外部の有識者を含めた特別調査委員会を設置し、2025年8月6日に調査報告書を受領いたしました。調査の結果、以下の点が明らかとなりました。 ・2017 年3月から 2025 年1月にかけて当社に納品された最大 752 個(約5,428 万円相当)の試薬類が、試薬類の発注・管理を所管していた元当社取締役副社長 COO(以下、「A 氏」)の指示により発注され、A 氏自身の手によって無断で社外に持ち出されたこと、あるいはその可能性が高いことが認められました。 ・A 氏についてさらに、当社取引先等から業務委託契約を受託し、対価として金銭を受領していた行為が判明しました。 上記の件について、以下のとおり財務諸表への影響は軽微であり、追加の費用計上は不要であることが確認されました。 百万円 会計年度   2017/6期   2018/6期   2019/6期   2019/12期   2020/12期 営業利益(△損失)   2,490   2,911   3,580   △887   6,991 本件が発生していなかった場合の営業利益(△損失)   2,492   2,913   3,582   △886   6,997 営業利益に対する割合   0.1%   0.1%   0.1%   -   0.1% 会計年度   2021/12期   2022/12期   2023/12期   2024/12期   2025/12期 営業利益(△損失)   4,066   8,980   6,773   21,114   △5,013 本件が発生していなかった場合の営業利益(△損失)   4,078   8,994   6,780   21,123   △5,011 営業利益に対する割合   0.3%   0.2%   0.1%   0.0%   - しかしながら、このような件が発生したことに関して当社としては重く受け止めるとともに、再発防止を徹底する必要性が高いと認識いたしました。当社は、本件が発覚した2025年5月に代表取締役社長CEO(当時)を全体統括とする再発防止策検討タスクフォースを発足、調査報告書受領後は再発防止策実行タスクフォースとして調査報告書の内容を踏まえた原因分析、および再発防止策の検討を進めてまいりました。その結果をふまえ、2025年10月23日に当社取締役会において原因分析および再発防止策の策定を決議いたしました。 本件においては、実行当事者であるA氏による内部統制の無効化および不正行為が直接的な原因であると考えられるものの、当社においてこれらの不適切な行為を発見・是正することができなかったことの背景として、以下の要因があったものと考えられます。 (1)試薬類の発注・管理業務のブラックボックス化 (2)研究総務におけるリスク管理意識・発見統制プロセスの弱さ (3)内部通報制度による相互監視の不全 再発防止を徹底するとともに、当社のガバナンスをより一層強化するため以下の再発防止策を策定・実施いたしました。 (1)IT システム導入による情報の見える化(ブラックボックス化の防止) 試薬類の発注・管理業務について、ITシステムの導入を行いました。 (2) 試薬類の発注・管理に関する組織体制の見直し・強化 試薬類の発注・管理業務の主管部門である研究総務の組織体制を見直し、およびリスク管理に関するマネジメントへのレポーティングを強化いたしました。 (3)定期モニタリングを通じた発見統制プロセスの強化 試薬類の発注記録や在庫情報等に基づいて、不正検知を支援する分析ツールや AI 等も活用した定期モニタリングを今後定期的に実施いたします。 (4) 全役職員のコンプライアンス感度向上 2025年10月に全役職員を対象としたコンプライアンス研修を実施いたしました。 (5) 内部通報制度の周知徹底と相互監視の強化 2026年1月に全役職員を対象に実施されたタウンホール・ミーティングにおいて、内部通報制度について改めて周知をいたしました。 (6)潜在的な不正行為に対する設備面からの牽制強化 防犯用の監視カメラの増設・機能強化を行いました。 (7) 取締役会・各委員会等における監督機能、検証態勢の強化 2026年2月より、業務執行役員および主要な部門のリーダーを構成メンバーとするExecutive Leadership Teamを新たに設置いたしました。当社の業務執行における主要な意思決定をExecutive Leadership Teamに集約し、また取締役から各機能部門リーダーへの権限移譲を進めることで、過度な権限集中を回避するとともに、より透明性の高い業務執行体制を構築してまいります。また、指名・報酬委員会の体制において独立社外取締役・監査等委員の割合を高め、より独立性や客観性の高い指名ガバナンスを構築してまいります。
事業等のリスク8,407字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しています。また、当社グループとして必ずしも重要なリスクと考えていない事項及び具体化する可能性が必ずしも高くないと想定される事項についても、投資判断の上で又は当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しています。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、リスクの発生をすべて回避できる保証はございません。また、以下の記載内容は当社グループのリスクすべてを網羅するものではございませんのでご留意ください。 なお、本項記載の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果とは異なる可能性もあります。 (1)リスク管理体制と全社重要リスク決定までのプロセス 当社は、下図の通り、スリーラインモデルによるリスクマネジメント体制を構築しています。 <ペプチドリーム リスクマネジメント体制> <リスクマネジメント体制における社内の関連組織・内部統制の関係図> (用語の説明) 第1ライン   当社の研究開発に係る各部門や、グループ会社が該当します。これらの各部門では、自らの業務に係る潜在的なリスク項目の抽出、評価、コントロールを実施しています。 第2ライン   第2ラインは、法務・コンプライアンス、知的財産、経理・財務、人事、情報管理システム等の専門知識を持ったスタッフ部門で構成され、第1ラインが行うリスク評価を踏まえ、各リスクについてのモニタリングとリスクコントロールのサポートを行っています。 第3ライン   第3ラインである内部監査担当は、定期的な社内監査の実施により、第1ラインのリスク評価や第2ラインのモニタリング・サポートが有効に機能しているかを検証しています。この内部監査の状況は随時、取締役会・監査等委員会・コンプライアンス・リスクマネジメント委員会に報告されています。 コンプライアンス・ リスクマネジメント 委員会   コンプライアンス・リスクマネジメント委員会は、主にコンプライアンス・リスクマネジメント体制の構築、管理及び維持、並びに、当社において想定されるリスクの洗い出し、評価、及び予防策の策定等を行い、取締役会に報告しています。 (2) 主要な事業等のリスク 経営者が経営成績等に重大な影響を及ぼす可能性があると認識している主要な事業等のリスクは以下の通りです。各リスクについて発生可能性、影響度の観点から評価した結果を一元的に管理するために、同一のリスクマップに掲載しています。 <主要な事業等のリスク一覧> ※当社グループ見解に基づく/当社グループ作成 リスク   No   内容 (ⅰ)医薬品の研究開発・製造販売事業一般に関するリスク   1   医薬品開発・薬事承認の不確実性に関するリスク 2   副作用・製造物責任に関するリスク 3   安定供給・製造仕入れに関するリスク 4   薬価引き下げに関するリスク (ⅱ)事業内容に関するリスク   5   PDPS技術の競争優位性に関するリスク 6   知的財産権に関するリスク 7   共同研究開発先の研究開発進捗・方針に関するリスク 8   収益認識に関するリスク (ⅲ)その他のリスク   9   保有投資有価証券に関するリスク 10   のれん・無形資産に関するリスク 11   債務保証に関するリスク 12   資金の借入コストに関するリスク 13   外国為替相場の変動に関するリスク 14   新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク 15   人的資本に関するリスク 16   ITセキュリティ及び情報管理に関するリスク 17   環境(気候変動)に関するリスク 18   コンプライアンスに関するリスク 19   重要な契約の解除・終了に関するリスク 20   法的な紛争に関するリスク 21   財務制限条項に関するリスク <主要な事業等のリスクマップ> ※当社グループ見解に基づく/当社グループ作成 (ⅰ)医薬品の研究開発・製造販売事業一般に関するリスク (1) 医薬品開発・薬事承認の不確実性に関するリスク 当社グループでは、独自のPDPSを活用し、生体内でのタンパク合成に利用される20種類のアミノ酸と、非天然型のアミノ酸から構成される環状ペプチド医薬品の探索・開発を行っています。PDPSでは、短期間に標的タンパク質に対する高い結合性・選択性等、多くの特長を有する環状ペプチドを創製することができ、有望な医薬品候補化合物が取得できることから、多くのパートナーとの契約に至っています。また近年では環状ペプチドを起点にした低分子医薬品や、PDC、MPCといった様々なモダリティの探索・開発にも取り組んでいます。 上記に加えて、当社グループは医薬品の臨床開発、製造、販売を行っています。PDRファーマはRI領域における製造販売業者として半世紀近い歴史・経験を有し、臨床開発、薬事機能など医薬品上市に必要な機能を有しています。 一方で、一般に医薬品の開発には多額の研究開発投資と10年以上の年月を要します。また、研究開発の初期段階において有望とされた化合物であっても、前臨床試験や臨床試験の結果によっては研究開発が予定通りに進行せず、開発の延長や中止の判断を余儀なくされる可能性があります。さらには、臨床試験を完了しても、当局の定めた有効性と安全性に関する審査によっては、医薬品の上市が承認されない可能性もあります。 これらのことから当社グループの研究開発活動は一定の不確実性を伴っており、この不確実性が当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 副作用・製造物責任に関するリスク 当社グループは、医薬品の臨床開発、製造、販売を行っていますが、医薬品には予期せぬ副作用が発現するリスクがあります。当社グループでは、発売後の医薬品について製造販売業としての医薬品安全性監視を行うことで患者様の健康被害リスクを最小化する活動を実施する等、医薬品使用に関連するリスクの回避と軽減に努めています。また、医薬品の開発、製造販売を行う製品が、必要な品質及び安全性の基準を満たさない場合、これを原因とした製造物責任を負うリスクがあります。当社グループでは、製品の安全、品質への取組をマテリアリティの一つに掲げており、従業員への教育、製造・品質保証体制の整備に努めています。これらの取組にも関わらず、副作用等が発現し、製造販売の中止、製品の回収、薬害訴訟の提起等が惹起される場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 安定供給・製造仕入れに関するリスク 当社グループは、放射性医薬品の製造販売を行っており、その社会的責任から安定供給をマテリアリティの一つに掲げています。一方で、放射性医薬品の文字通り核となる放射性核種は、原子炉や加速器といった特殊な設備で、希少な放射性原料から製造されることが多く、海外サプライヤーを中心とする特定の供給元に依存しています。また放射性医薬品の製造・輸送も、多くの規制を受けるため、許認可を受けた工場・業者以外では実施することができません。そのため地震、水害、暴風雨等の自然災害、火災、原子力発電所の事故、長時間の停電等社会インフラの障害、戦争、テロ等の発生により、当社グループの取引先や、当社グループの工場、研究所、事業所等の施設の損壊又は事業活動の停滞等の損害が発生した場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 薬価引き下げに関するリスク 当社グループは、医薬品の製造販売を行っています。国内における医療用医薬品の販売価格は、厚生労働大臣が定める薬価基準によって定められますが、医療費高騰等による薬剤費引き下げ政策がすすめられており、2年に一度行われる薬価改定に加え、直近では2021年度に導入された中間年改定が2023年度も実施されています。薬価引き下げ政策が拡大し、当社グループの放射性医薬品の薬価が大きく引き下げられる場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (ⅱ)事業内容に関するリスク (5) PDPS技術の競争優位性に関するリスク 当社グループのPDPSは、非常に高い多様性をもつペプチドライブラリーを構築し、その中から高い結合性と選択性を有するペプチドを取得できる技術が組み込まれており、重要な要素技術全てにおいて、他のペプチド創薬技術に対する優位性を持っていると認識しています。また、当社グループではPDPS技術の改善・向上のための研究開発に積極的に取り組んでいます。 一方で、AIや計算化学といったin silico技術も含め、当社グループの特許技術に抵触しない優れた創薬技術が開発される可能性は否定できません。その場合、当社グループの競争優位性が低下することにつながり、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 知的財産権に関するリスク 当社グループのPDPSを始めとする様々な技術や、医薬品候補化合物・製品は、物質・製法・製剤・用途特許等の複数の特許によって一定期間保護されています。 当社グループでは特許権を含む知的財産権を管理し、当社グループが事業を展開する市場における第三者の知的財産権や、第三者からの侵害状況を継続的にモニタリングし、知的財産権に関するリスクの回避・軽減に努めています。しかしながら、当社の保有する知的財産権が第三者から侵害を受けた場合や、無効審判を受ける等して取得した特許を適切に保護できない場合、あるいは当社グループの製品・技術が第三者の知的財産権を侵害した場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 共同研究開発先の研究開発進捗・方針に関するリスク 当社グループの創薬開発事業においては、パートナーとの共同研究開発契約から計上される収益が主であり、事業収益の相当程度が共同研究開発先(パートナー)の研究開発の進展に伴って計上されます。 当該収益は原則的には、(A)契約一時金、(B)研究開発支援金、(C)研究マイルストーンフィー、(D)開発マイルストーンフィー、(E)売上ロイヤルティー、(F)販売マイルストーンフィーで構成されています。 上記の中で(A)(B)(C)は当社グループの事業活動に依拠する部分が大きいものの、(D)(E)(F)はパートナーの研究開発・事業活動に依拠する部分が大きく、当社グループでその進捗を管理・制御することは困難です。加えて、研究開発方針を両社で協議しながらプロジェクトを推進するため、必ずしも当社の意向通りに個々のプロジェクトへのリソース配分や、研究開発方針を決定できない可能性があります。 また、自社パイプラインについては導出または共同開発契約等を実施し、パートナーが臨床開発・商業化を行うことを想定しています。その際も、パートナーの研究開発・事業活動の進捗と結果に当社グループの収益は大きく依拠致します。 そのため、パートナーにおける研究開発の進捗が遅れた場合やパートナーの研究開発方針に変更等があった場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 収益認識に関するリスク 当社グループの事業収益の相当程度は、数多くのパートナーとの共同研究、共同開発に関する契約から計上されます。それらは国際会計基準(IFRS)における収益認識基準に従い、必要に応じて個別に監査法人とも確認を取りながら計上しています。 当社グループではIFRSの収益認識基準の原則や背景にある考え方の理解に努め、適切な収益認識を行ってきていますが、監査法人との協議の結果等から、当社の想定と異なる収益認識が必要となった場合、例えば一時金として想定していた収益を長期間にわたって分割計上する必要が生じる等して、年間に計上する売上額が大きく変動する可能性があります。そのため、一定以上の事業収益に対する収益認識の変更や修正を余儀なくされる場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (ⅲ)その他のリスク (9) 保有投資有価証券に関するリスク 当社グループでは、共同研究開発を加速させる目的での戦略的提携先への出資等を通じ、投資有価証券を保有しています。投資有価証券の評価は、株式発行会社の財政状態・経営成績等の状況によって判断されるため、実質価額の低下により減損損失を余儀なくされる場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) のれん・無形資産に関するリスク 当社グループは、企業買収等を通じて獲得したのれん及び無形資産を計上しています。これらの資産については計画と実績の乖離等により価値が下落した場合には減損損失の計上等、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 債務保証に関するリスク 当社グループは、一部の投資先に対して、債務保証を行っています。当社グループは投資先の経営状況をモニタリングするとともに、必要な施策を実施し、リスク低減に努めていますが、将来的にこれら債務保証の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 資金の借入コストに関するリスク 当社グループの事業資金の一部は金融機関からの借入により調達しています。今後、長期金利や短期金利が上昇した場合、借入コストの増加により当社グループの事業戦略及び経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 また、当社グループの借入金には財務制限条項が付されています。業績の悪化等により当該借入金の期限前弁済義務が生じた場合には、当社グループの財政状態に影響を与える可能性があります。 (13) 外国為替相場の変動に関するリスク 当社グループのパートナーには海外の製薬企業が含まれていることから、事業収益の一部が外国通貨建て(主に米ドル建て)となっており、為替変動の影響を受けます。当社グループでは短期的な為替変動に対応するため、適宜為替予約を用いて影響の最小化に努めていますが、為替相場が一定以上変動した場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク 当社グループは、役員及び従業員に対し新株予約権を付与しています。これらの新株予約権が権利行使された場合、当社グループ株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (15) 人的資本に関するリスク 当社グループは、多くの国内外パートナーとの共同研究開発を行っています。そのため、事業を展開し発展させていくために、様々な分野で高い専門性や能力を有しグローバルで活躍できる人材の、採用・育成・確保が必要です。一方で、そのような優秀人材の数は有限であり、社会全般に優秀人材の流動性は高まっている傾向にあります。また、当社グループは海外拠点を保有していないためにグローバル人材の採用に一定の制限があることから、人的資本が充分に確保できないリスクがあります。 当社グループでは、優秀人材の獲得のため、賃金水準の上昇や働き方の多様化といった社会変化への対応に常に先行して取組、また従業員エンゲージメント向上に向けた取組を開始する等、採用競争力の強化や人材確保に努めています。さらに「高い専門性、情熱、誠実」という3つのバリューと、その体現の為の10の行動指針を「Values & behaviors」として定め、コーポレートカルチャーとして定着させることを目指し、人材育成と社内環境整備を進めています。 こうした取組が機能せず、人材活用が充分に実施できない場合や、人材流出、採用の不調、役員や中核ポジションにおける後継者育成・獲得の停滞を招く場合、当社グループの人的リソース・機能が棄損し、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) ITセキュリティ及び情報管理に関するリスク 当社グループは、被検者・患者さん等の社外ステークホルダーの個人情報や、パートナーの技術・知的財産情報を含む、多様かつ重要な秘密情報を取り扱っています。近年、サイバー攻撃は年々高度化・巧妙化しており、それにより秘密情報が漏洩した場合、ステークホルダーが重大な損害を被るリスクや、当社グループの社会的信用が大きく損なわれるリスクや、競争力が低下するリスク等があります。 当社グループでは、サイバーセキュリティに関するポリシーを制定し、技術・社会環境の変化に合わせた適切な技術・サービスの導入、ネットワーク及び設備の監視を始めとする各種サイバー攻撃対策の実施や、社員を対象としたトレーニング等継続的な対策強化を行っています。 これらの対策にもかかわらず、サイバー攻撃等によるシステム障害や事故等の原因により情報の改ざん、漏えい等が発生した場合には、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 環境(気候変動)に関するリスク 「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) 環境(気候変動)に関するガバナンス、戦略及び指標と目標」に記載の通りです。 (18) コンプライアンスに関するリスク 当社グループの事業の推進にあたっては、薬事規制や製造物責任、独占禁止法、個人情報保護法、放射性同位元素等の規制に関する法令等の様々な法的規制や、GMP、GQP、GCP、GLP等のガイドラインの遵守が必要です。また、当社グループの事業活動は、協力関係にある多数のサプライヤー等の第三者による業務遂行によって、大きく影響を受けます。当社グループは、コンプライアンス・リスクマネジメント委員会を設置してコンプライアンス推進体制を整備し、当社グループおよび関係する第三者の事業活動が法令および社内規程を遵守して実施されるよう努めています。 しかしながら、当社グループの従業員や、関係する第三者がこれらの法令等に違反した場合や、社会的要請に反した行動をとった場合、法令による処罰や制裁、規制当局による処分、訴訟の敵を受ける可能性があり、社会的な信頼を失うとともに金銭的損害を負う可能性があり、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (19) 重要な契約の解除・終了に関するリスク 当社グループの事業展開上重要な契約が、相手方の経営方針の変更等何らかの理由で、解除・終了する場合、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。なお、原則として、パートナーとの共同研究開発契約に係る受領済みの収益は、当社グループが契約を中途終了する場合でも、当社グループは返還義務を負っていません。 (20) 法的な紛争に関するリスク 当社グループが事業を展開する上で、第三者の権利若しくは利益を侵害した場合又は侵害が疑われる場合には、損害賠償の請求訴訟を提起される等の法的な紛争が生じる可能性があります。 本書提出日現在、法的な紛争は生じていませんが、今後、当社グループと第三者との間に法的な紛争が生じた場合、紛争の解決に多大なリソースと時間を要するほか、法的紛争に伴うレピュテーションリスクにさらされる可能性があり、当社グループの事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (21) 財務制限条項に関するリスク 当社グループは、当連結会計年度において営業損失を計上した結果、複数の金融機関と締結しているシンジケートローン契約(当連結会計年度末現在の残高17,100,000千円)に付されている財務制限条項に抵触しております。当社グループは、当該シンジケートローン契約のリファイナンス契約を2026年3月16日付で締結済みであることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,865字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当事業年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループのセグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下の通りです。 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) 経営成績 当連結会計年度(2025年1月1日から2025年12月31日)において、当社は自社プログラムおよび提携プログラムにおいて、多くの進捗を示しました。創薬開発事業放射性医薬品事業および放射性医薬品事業における主要トピックスは以下の通りです。 (A)創薬開発事業の主要トピックス ・RayzeBio社が、RYZ801とRYZ811の第1/1b相臨床試験を開始(2025年1月) ・Alexion社が開発を進める、先端巨大症を対象疾患とした ALXN2420の第2相臨床試験の開始に伴うマイルストーンフィーを受領(2025年11月) ・旭化成ファーマとの創薬共同研究開発プログラムにおいてマイルストーン達成(2025年12月) ・Alnylam社との肝臓以外の様々な臓器に対してsiRNAを送達するペプチド-siRNA複合体の創製・開発に関する共同研究開発において重要なマイルストーン達成(2025年12月) ・当社創製の経口IL-17A/ IL-17F二重阻害薬が乾癬疾患モデルにおいて生物製剤と同等の有効性を示す有望な前臨床試験結果について発表(2025年12月) (B)放射性医薬品事業の主要トピックス ・「ライアット MIBG-I 131 静注」神経芽腫への効能・効果適応追加に関する承認取得(2025年9月) ・放射性医薬品の投与支援装置「Bridgea DISPENSER」に “集液機能”を追加(2025年9月) ・医療被ばく線量管理システム「onti」のオプションとして 核医学検査スケジュールソフトウエア「onti dandori」 をリリース(2025年9月) ・ペプチドリーム、PDRファーマ、Curium グループが 前立腺がんを対象とした放射性医薬品 64Cu-PSMA-I&T の国内承認取得を目指した臨床試験を開始(2025年10月) 当社の創薬開発事業において、提携プログラムの開発進捗等に伴いマイルストーンフィーを受領しており、これらは創薬開発事業の売上収益の主なものとなっております。一方で、当社は当連結会計年度の創薬開発事業の売上収益予想の内訳に、マイオスタチン阻害薬の導出一時金として約210億円を見込んでおりましたが、最適なパートナーとの提携による価値最大化を優先し、当連結会計年度における契約は実施いたしませんでした。また、その他の一部マイルストーンフィーや新規提携に伴う一時金等の契約締結時期の期ずれが発生いたしました。それにより、当連結会計年度の売上収益予想を49,000百万円としておりましたが、2025年12月に業績予想の修正を行い、売上収益の実績は18,521百万円となりました。 放射性医薬品事業においては、上記の通り、新製品の販売や既存製品の適応が追加されたこと等により、売上収益が着実に増加いたしました。 当社グループは、プログラムの開発進捗、新規提携の実施、新製品の上市や既存製品の適応拡大等の活動を引き続き実施することより、当社グループのアセットの価値を高めることに注力してまいります。 以上の結果、当連結会計年度における創薬開発事業の経営成績については、売上収益2,793,300千円(前年同期比28,520,092千円減少)、セグメント損失5,357,999千円(前年同期はセグメント利益20,957,312千円)、放射性医薬品事業の経営成績については、売上収益15,727,934千円(前年同期比364,804千円増加)、セグメント利益434,803千円(前年同期比188,274千円増加)となり、当社グループ全体としては売上収益は18,521,234千円(前年同期比28,155,288千円減少)、Core営業損失4,866,597千円(前年同期はCore営業利益21,225,338千円)、営業損失5,013,195千円(前年同期は営業利益21,113,841千円)、税引前損失5,312,129千円(前年同期は税引前利益20,888,805千円)、親会社の所有者に帰属する当期損失3,749,204千円(前年同期は親会社の所有者に帰属する当期利益15,014,922千円)となりました。 当社グループは、IFRS業績に加えて、会社の経常的な収益性を示す指標として非経常的な項目をNon-Core調整として除外したCoreベースの業績を開示しています。当該Coreベースの業績は、IFRS業績から当社グループが定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。 Core営業利益は営業利益から企業買収に係る会計処理の影響及び買収関連費用、有形固定資産、無形資産及びのれんに係る減損損失、損害賠償や和解等に伴う損益、非経常的かつ多額の損益、個別製品または開発品導入による無形資産の償却費を控除して算出しています。 なお、Core営業利益から営業利益への調整は以下の通りです。 (単位:千円) 2024年12月期   2025年12月期   前年同期比   % Core営業利益(△損失)   21,225,338   △4,866,597   △26,091,936   - 企業買収に係る会計処理の影響及び買収関連費用   111,497   146,597   35,100   31.5 有形固定資産、無形資産及びのれんに係る減損損失   -   -   -   - 損害賠償や和解等に伴う損益   -   -   -   - 非経常的かつ多額の損益   -   -   -   - 個別製品または開発品導入による無形資産の償却費   -   -   -   - 営業利益(△損失)   21,113,841   △5,013,195   △26,127,036   - 生産、受注及び販売の実績は、次の通りです。 ① 生産実績 当連結会計年度の生産実績は以下の通りです。 報告セグメント   金額(千円)   前連結会計年度比(%) 創薬開発事業   187,550   101.1 放射性医薬品事業   14,005,636   102.7 (注)金額は販売価格によっています。 ② 受注実績 当社グループの創薬開発事業及び放射性医薬品事業は受注形態をとっておりませんので、記載を省略しています。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、以下の通りです。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 創薬開発事業   2,793,300   8.9 放射性医薬品事業   15,727,934   102.4 合計   18,521,234   39.7 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度(自  2024年1月1日至  2024年12月31日) 販売高(千円)   割合(%) Novartis Pharma AG   29,365,356   62.9 公益社団法人 日本アイソトープ協会   10,865,966   23.3 相手先   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日) 販売高(千円)   割合(%) 公益社団法人 日本アイソトープ協会   10,769,962   58.1 (2) 財政状態 当連結会計年度の総資産は77,033,187千円となり、前連結会計年度末と比べて15,736,638千円減少しました。その主な要因は、有形固定資産が1,403,187千円増加、繰延税金資産が1,838,749千円増加したものの、現金及び現金同等物が19,434,999千円減少したこと等によるものです。 負債は25,504,924千円となり、前連結会計年度末と比べて10,502,603千円減少しました。その主な要因は、借入金が2,592,935千円減少、未払法人所得税等が8,039,345千円減少したこと等によるものです。 資本は51,528,263千円となり、前連結会計年度末と比べて5,234,034千円減少しました。その主な要因は、当期損失により利益剰余金が3,749,204千円減少、自己株式が822,630千円増加したこと等によるものです。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ19,434,999千円減少し、28,682,933千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前損失5,312,129千円の計上、法人所得税の支払による支出8,074,244千円等により、13,276,876千円の支出(前年同期は23,844,988千円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の取得による支出300,000千円、有形固定資産の取得による支出1,642,938千円等により、2,053,999千円の支出(前年同期は8,370,789千円の収入)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出2,640,000千円、自己株式の取得による支出960,908千円等により、4,057,705千円の支出(前年同期比1,063,071千円の支出増加)となりました。 (4) 資本の財源及び資金の流動性 財務政策につきましては、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金は、手許資金を中心としながら必要に応じて借入による資金調達を行っています。 主な資金需要につきましては、運転資金として製造原価、研究開発費を含む販売費及び一般管理費等があります。また、設備資金として、研究開発のための設備投資等があります。 有価証券報告書提出日現在において支出が予定されている重要な資本的支出はありません。 (5) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2 作成の基礎 、 3 重要な会計方針 及び 4 重要な会計上の見積り及び判断」に記載しています。 (6) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載の通りです。 当連結会計年度においては、売上収益49,000,000千円、Core営業利益21,700,000千円、売上収益Core営業利益率44.3%を目標としていましたが、売上収益は18,521,234千円、Core営業損失4,866,597千円、売上収益Core営業利益率26.3%となり、売上収益、Core営業利益及び売上収益Core営業利益率のいずれの指標についても目標を下回る結果となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。