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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ネクセラファーマ

Nxera Pharma Co., Ltd.4565 · Prime · 医薬品

GPCR構造解析技術NxStaR™を核とするバイオ医薬品企業。中枢神経系疾患等のアンメットニーズに焦点。

概要

ネクセラファーマは、GPCR(Gタンパク質共役受容体)を標的とした低分子・バイオ医薬品の研究開発から販売までを一貫して手がけるバイオ医薬品企業である。1990年にバイオ医薬品の研究開発と技術移転を目的として設立され、2004年に東京証券取引所マザーズに上場。日本およびAPAC地域での自社販売と、グローバル製薬企業との提携による創薬で事業を展開する。2025年12月期の売上収益は296億円、従業員数382人。

GPCR構造ベース創薬「NxWave™」を中核とする事業モデル

当社グループの中核技術は、独自の安定化GPCR技術「NxStaR™」を用いた構造ベース創薬プラットフォーム「NxWave™」である。このプラットフォームにより、GPCRの結晶構造解析を可能にし、標的に対する高親和性・高選択性の低分子化合物を創出する。創薬から初期臨床開発までは英国子会社Nxera Pharma UK Limitedが担当し、後期開発・販売は日本子会社ネクセラファーマジャパンおよび韓国子会社Nxera Pharma Koreaが担う。事業セグメントは単一の「医薬品事業」であり、売上収益は主に自社販売医薬品と提携先からのマイルストン・ロイヤリティ収入で構成される。

ノバルティス製品からのロイヤリティと自社販売が支える収益基盤

収益の安定的な源泉として、Novartis International AGに導出した呼吸器疾患製品からのロイヤリティ収入がある。2012年にCOPD治療薬「シーブリ®吸入用カプセル50μg」(NVA237)が国内承認を取得し、2013年には配合剤「ウルティブロ®ブリーズへラー®」(QVA149)が欧州で承認された。2020年には「エナジア®吸入用カプセル」が日本・欧州で承認を得ている。自社販売では、2022年に発売した脳血管攣縮治療薬「ピヴラッツ®」(クラゾセンタンナトリウム)と、2024年に日本で上市した不眠症治療薬「クービビック®」(ダリドレキサント)が売上に貢献している。2025年12月期の売上収益は296億円(前年比7.8億円増)だが、研究開発費や販管費の増加により営業損失85億円、当期損失125億円を計上した。

日本・APACとグローバルを結ぶ二軸展開

地域戦略は、日本およびAPAC(中国除く)とそれ以外の地域で明確に分かれている。日本・APACでは、自社で後期臨床開発・販売を行い、外部から承認済みまたは後期段階の開発品を導入する方針である。一方、日本・APAC以外では自社で創薬・初期開発を行い、その後の権利をグローバル製薬企業に導出する。2025年12月期末現在、提携先としてPfizer、Genentech(Roche傘下)、AbbVie、Eli Lilly、Neurocrine Biosciences、Centessa Pharmaceuticalsなどがあり、これらの提携からマイルストン収入を得ている。自社開発プログラムは、神経疾患・精神神経疾患、代謝性疾患、免疫・炎症性疾患など30品目以上のパイプラインを有する。

3つの子会社が担う縦割りの研究開発体制

グループは当社(ネクセラファーマ株式会社)と連結子会社9社で構成される。創薬の中心は英国子会社Nxera Pharma UK Limited(旧Heptares Therapeutics)で、GPCRの構造解析、リード化合物の創出、NxStaR™技術による候補品探索を担当する。日本ではネクセラファーマジャパン株式会社(NPJ)が臨床開発・販売を、韓国ではNxera Pharma Korea Co., Ltd.(NPK)が同地域の開発・販売を担う。2025年12月期末の従業員382人のうち、研究開発には多くの人員が割かれている。なお、スイス子会社Heptares Therapeutics Zurich AGは清算手続き中である。

業界の中での役割はバイオ医薬品メーカー(創薬・開発・販売)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
296億円
営業利益
-85億円
営業利益率
-28.7%
純利益
-125億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01医薬品事業主力

GPCR(Gタンパク質共役受容体)を標的とした低分子医薬品・バイオ医薬品の研究開発、製造、販売を一貫して行う。英国子会社が創薬・初期開発、日本・韓国子会社が後期開発・販売を担当。中枢神経系疾患等のアンメットニーズ領域に注力。

GPCR構造解析技術で独自のポジションを有するバイオ医薬品企業

主な製品・サービス3
GPCR標的創薬プラットフォーム(NxStaR™)
独自の安定化GPCR技術を用いた構造ベース創薬プラットフォーム。受容体を安定化し結晶構造解析を可能にし、高親和性・高選択性の候補化合物を創出。
開発パイプライン(医薬品候補)
中枢神経系疾患(統合失調症、うつ病等)を中心に複数の開発段階の医薬品候補を有する。
販売医薬品
日本で販売承認を得ている既存のスペシャリティ医薬品。

製品と技術

独自の安定化GPCR技術「NxStaR™」と「NxWave™」プラットフォーム

創薬技術の核心は、安定化GPCR(StaR™)技術を用いた構造ベース創薬プラットフォーム「NxWave™」である。GPCRは多くの医薬品標的であるが、結晶構造解析が困難であった。NxStaR™技術は受容体に変異を導入して安定化し、X線結晶構造解析を可能にする。これにより標的タンパク質と化合物の結合様式を原子レベルで解明し、高親和性・高選択性の候補化合物を効率的に創出する。さらに、低分子だけでなくペプチドや抗体医薬品にも応用可能である。この技術を活用して、大手製薬企業との提携や自社プログラムを推進している。

Neurocrineとの提携で前進する中枢神経系パイプライン

中枢神経系疾患は重点領域の一つである。Neurocrine Biosciencesとの提携では、ムスカリン受容体作動薬のポートフォリオが開発中である。統合失調症を対象としたNBI-1117568(M4受容体作動薬)は2025年時点で第III相臨床試験にあり、2027年以降の結果発表が予定されている。双極性障害に対する第II相試験も開始された。NBI-1117570(選択的M1/M4デュアル作動薬)は統合失調症で第II相に進み、NBI-1117567(M1優先作動薬)は2026年に第II相開始予定である。また、Centessa Pharmaceuticalsとの提携による経口オレキシン2受容体作動薬ORX750はナルコレプシーを対象に第II相試験中で、良好な中間結果が得られている。

自社販売品と導出製品で構成される商業化ポートフォリオ

日本で販売中の品目は、脳血管攣縮治療薬「ピヴラッツ®」(2022年発売)と不眠症治療薬「クービビック®」(2024年発売)である。クービビックは2025年12月に2週間処方制限が解除され、台湾ではHolling Bio-Pharmaとの契約により2026年半ばの発売が見込まれる。導出製品としては、Novartisに導出した「シーブリ®」「ウルティブロ®」「エナジア®」の3製品があり、これらからのロイヤリティ収入は重要な資本源泉となっている。また、自社開発のがん免疫療法候補HTL0039732(NXE0039732)はMSS大腸がんなどを対象にフェーズ2a試験を開始し、初期データが学会で発表された。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医薬品事業GPCR構造解析技術で独自のポジションを有するバイオ医薬品企業

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

バイオ医薬品、研究開発負担大きく赤字継続

ネクセラファーマは医薬品業界に属し、同業のジーエヌアイグループやVeritas In Silicoと競合するバイオ医薬品企業。売上高はFY2025/12に296億円と増加傾向にあるが、研究開発費の負担で営業赤字が継続。営業利益率はFY2025/12に-28.72%と悪化。ジーエヌアイグループも赤字だが、ネクセラファーマは売上高規模が大きく、製品化への期待が高い。パイプラインの進捗次第で収益改善の可能性がある。

強み

  • 売上高が128億→288億→296億と急成長し、商業化段階に近づいている。
  • バイオ医薬品領域で独自の技術プラットフォームを持ち、差別化された製品開発が可能。
  • 大手製薬企業との提携やライセンス契約により、収益源を拡大する余地。
  • バイオ医薬品市場は拡大傾向にあり、新薬の成功で大きなリターンが期待。

課題

  • 営業赤字がFY2025/12に-28.72%と悪化。研究開発費の増加が収益を圧迫。
  • 新薬の承認取得や販売開始に時間がかかり、収益化の時期が不透明。
  • 赤字継続により、追加の資金調達が必要となり、株主価値の希薄化が懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品・バイオの時価総額近傍。太字がネクセラファーマ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14521科研製薬1,748億円70.0倍
24928ノエビアホールディングス1,662億円20.5倍
34587ペプチドリーム1,398億円
44534持田製薬1,194億円14.7倍
53110日東紡績1,185億円13.7倍
64565ネクセラファーマ1,041億円
74559ゼリア新薬工業1,008億円10.5倍
84549栄研化学804億円20.8倍
94552JCRファーマ678億円29.3倍
104886あすか製薬ホールディングス596億円10.8倍
112207meito579億円19.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(医薬品・バイオ)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

バイオ医薬品研究開発と技術移転からスタートした1990年

1990年6月、バイオ医薬品の研究開発と技術移転事業を目的として、東京都文京区に株式会社そーせいを設立した。設立当初は受託研究的な色合いが強く、自社開発医薬品は持っていなかった。1999年3月にはDRP(ドラッグ・リプロファイリング・プラットフォーム)プロジェクトを発足し、既存薬の新たな適応症を見つけるリプロファイリング手法で医薬品開発事業を本格化させた。2002年には英国ロンドン事務所を開設し、海外展開の足がかりを築いた。

東証マザーズ上場とガバナンス改革を実施した2004〜2005年

2004年7月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。上場から1年後の2005年6月には、「委員会等設置会社」(現「指名委員会等設置会社」)へ移行し、監査役会設置会社から取締役会の監督機能を強化するガバナンス改革を行った。同年8月には英国Arakis Limited(現Sosei R&D Ltd.)を100%子会社化し、欧州における研究開発基盤を獲得した。2006年10月には純粋持株会社体制へ移行し、商号をそーせいグループ株式会社に変更した。

シーブリ・ウルティブロの承認がもたらした転機(2012〜2015年)

2012年9月、子会社Sosei R&D Ltd.が開発に関与したNVA237が日本で「シーブリ®吸入用カプセル50μg」として製造販売承認を取得した。グリコピロニウム臭化物としては世界初の承認で、COPD治療薬としてNovartisが販売する。2013年9月にはLAMA/LABA配合剤QVA149が欧州で「ウルティブロ®ブリーズへラー®」として承認された。2015年10月には両製品が米国でも承認を取得し、これら製品のグローバルなロイヤリティ収入がグループの財務基盤を支えることになる。

Heptares買収とGPCR創薬への集中投資(2015年)

2015年2月、GPCR構造ベース創薬に強みを持つ英国Heptares Therapeutics Ltd.(現Nxera Pharma UK Limited)を100%子会社化した。これにより独自技術NxStaR™を獲得し、GPCR標的創薬プラットフォーム「NxWave™」の基盤を確立した。同年11月にはPfizerと最大10種のGPCRターゲットに関する戦略的提携契約を締結。以後、大手製薬企業との提携が加速する。2016年にはHeptares傘下でG7 Therapeutics AG(現Heptares Therapeutics Zurich AG)を買収した。

大型提携と社名変更で新たな成長軌道へ(2019〜2024年)

2019年7月、Genentechと複数GPCRターゲットの全世界開発・販売許諾契約を締結。2020年にはAbbVie、Tempero Bio、Biohavenとの提携を相次いで発表した。2021年11月にはNeurocrine Biosciencesと統合失調症向けムスカリン作動薬のライセンス契約を締結し、同社のムスカリン作動薬プログラムが第II相・第III相試験に進展している。2022年8月にはAbbVieと神経疾患分野で新規契約、同年12月にはEli Lillyと糖尿病・代謝性疾患分野での創薬提携を結んだ。2022年4月の市場区分見直しに伴い東証グロース市場へ移行。2024年4月1日、社名をネクセラファーマ株式会社に変更し、戦略刷新を図った。

年表29件を開く

1990年代

  • 1990年6月創業バイオ医薬品の研究開発と技術移転事業を目的として、東京都文京区に株式会社そーせいを設立
  • 1999年3月創業DRP(ドラッグ・リプロファイリング・プラットフォーム)プロジェクトを発足し医薬品開発事業を本格的に開始

2000年代

  • 2002年9月英国にロンドン事務所を開設
  • 2004年7月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2005年6月「委員会等設置会社」(現「指名委員会等設置会社」)へ移行
  • 2005年8月M&AArakis Limited(Sosei R&D Ltd.、英国)を100%子会社化
  • 2006年10月商号変更持株会社体制へ移行し、商号をそーせいグループ株式会社に変更
  • 2009年7月本社を東京都千代田区麹町に移転

2010年代

  • 2011年5月BioAlliance Pharma SA(現 Onxeo S.A.)とSO-1105(口腔咽頭カンジダ症治療薬)の導入に関する契約を締結
  • 2012年9月NVA237が製品名「シーブリ®吸入用カプセル50μg」で国内の製造販売承認を取得(COPD治療薬としてのグリコピロニウム臭化物の世界初の承認)
  • 2013年9月QVA149が製品名「ウルティブロ® ブリーズへラー®」で欧州の製造販売承認を取得(LAMA/LABA配合剤としては世界初の承認)
  • 2015年2月M&AHeptares Therapeutics Ltd.(現 Nxera Pharma UK Limited)を100%子会社化
  • 2015年10月「Seebri®」(NVA237), 「Breezhaler®」(QVA149)が米国において製造販売承認を取得
  • 2015年11月Pfizer Inc.と最大10種のGPCRターゲットに関する新規医薬品の戦略的提携契約を締結
  • 2016年11月M&A子会社Heptares Therapeutics Ltd.(現 Nxera Pharma UK Limited)がG7 Therapeutics AG(現 Heptares Therapeutics Zurich AG)を100%子会社化
  • 2017年11月海外市場における新株式発行(払込金額21,286百万円)
  • 2018年11月Sosei R&D Ltd.の全事業をHeptares Therapeutics Ltd.(現 Nxera Pharma UK Limited)へ譲渡
  • 2019年7月Genentech, Inc.と複数の特定されたGPCRターゲットについて、全世界における開発・販売活動の実施権許諾契約を締結

2020年代

  • 2020年6月AbbVie Ireland Unlimited Companyとグローバルな開発・販売を行うことの独占的ライセンスオプション許諾契約を締結
  • 2020年6月「エナジア® 吸入用カプセル中用量、高用量」の国内での製造販売承認を取得
  • 2020年7月「エナジア® ブリーズヘラー®」の欧州連合での製造販売承認を取得
  • 2020年7月海外市場における新株式発行(払込金額5,055百万円)、及び2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債発行(払込金額16,000百万円)
  • 2020年11月Tempero Bio, Inc.と代謝型グルタミン酸受容体5(mGlu5)NAMのポートフォリオに関するグローバルでの独占権許諾契約を締結
  • 2020年11月Biohaven Pharmaceutical Holding Company Ltd.と新規低分子 CGRP 受容体拮抗薬ポートフォリオの開発・製造及び販売に関するグローバルな独占権許諾契約を締結
  • 2021年7月2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債発行(払込金額30,000百万円)、及び2025年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(2020年7月発行 払込金額16,000百万円)の買入消却の実施
  • 2021年11月M&ANeurocrine Biosciences,Inc.と統合失調症及びその他の精神神経疾患を対象とした新規ムスカリン受容体作動薬のライセンス契約を締結
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2022年8月AbbVie Inc.との神経疾患における複数のターゲットを対象にした研究開発及び製品化に関する新規契約を締結
  • 2022年12月Eli Lilly and Companyとの糖尿病及び代謝性疾患における研究開発・商業化に関する新規創薬提携契約を締結

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    GPCR構造ベース創薬で革新的新薬を創製

    独自の「NxWave™」プラットフォームを活用し、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする低分子、ペプチド、抗体医薬品の創製に注力。神経・精神神経疾患、免疫疾患、炎症性疾患などの領域でファーストインクラスやベストインクラスを目指す30品目超のパイプラインを有する。

  2. 02

    日本・APACへの革新的医薬品の提供

    日本の臨床開発・商業化基盤を活かし、日本およびAPAC(中国除く)の患者に自社開発または外部導入した新薬を届ける。後期開発品や既承認品の導入により開発リスクを低減しつつ、中長期的には自社パイプラインの拡充を図る。

  3. 03

    グローバルな創薬と導出による事業成長

    日本・APAC以外では創薬から初期臨床開発までを自社で行い、その後は権利を提携先へ導出。ノバルティス社からのロイヤリティ収入を安定収入源としつつ、提携を通じて革新的ソリューションを提供する資本効率の良いビジネスモデルを追求。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で382人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,257万円で、9期前と比べて+5.7%平均年齢は46.8歳、平均勤続年数は3.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月145
2018年12月169
2018年3月152
2019年12月1,18946.72.9163
2020年12月1,15245.62.4190
2021年12月1,22945.32.9198
2022年12月1,34543.02.9202
2023年12月1,54243.53.2350
2024年12月1,95345.52.9374−1,444
2025年12月1,25746.83.7382−2,225

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
Nxera Pharma UK Limited 本社 — 英国ケンブリッジ5,336百万円
医薬品事業
ネクセラファーマジャパン株式会社 本社 — 東京都港区1,782百万円
医薬品事業
主な関係会社
  • 国内
    ネクセラファーマジャパン株式会社(注)2、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Nxera Pharma UK Limited (注)2、3
    英国ケンブリッジ · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は296億円営業利益-85億円前期と比べると増収で、売上が+2.8%。

売上高
+2.8%
296億円
営業利益
-85億円
純利益
-125億円
営業利益率
-28.7%
前期比 -10.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高413億円296億円
営業利益82億円-85億円
純利益-125億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は189億円、営業利益は19億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+25.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q9−20−222.2−14
2023年2Q12−22−183.3−7
2023年3Q34−38−111.8−49
2023年4Q73−2
2024年1Q46−31−67.4−33
2024年2Q81−6−7.4−14
2024年4Q161−17−10.6−1
2025年2Q151−28−18.5−31
2025年4Q145−57−39.3−94
2026年2Q1891910.116

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は20億円から296億円へ14.8倍に増えた。直近期の営業利益率は-28.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月20109
2014年3月21715
Heptares Therapeutics Ltd.(現 Nxera Pharma UK Limited)を100%子会社化
2015年3月37135
子会社Heptares Therapeutics Ltd.(現 Nxera Pharma UK Limited)がG7 Therapeutics AG(現 Heptares Therapeutics Zurich AG)を100%子会社化
2016年3月82−33−14
2017年3月18912593
2018年3月70−37−27
2018年12月29−72−60
2019年12月97514
2020年12月881615
Neurocrine Biosciences,Inc.と統合失調症及びその他の精神神経疾患を対象とした新規ムスカリン受容体作動薬のライセンス契約を締結
2021年12月177410
2022年12月156114
2023年12月128−107−72
2024年12月288−54−47−18.8−48
2025年12月296−85−149−28.7−125

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高296億円のうち、営業利益として残るのは-85億円-28.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-125億円、売上の-42.2%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金27.7%82億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金51.4%152億円
  • その他の費用持分法損益などの調整49.7%147億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-28.7%-85億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
72.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比31.7pt
-28.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比45.0pt
-42.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比25.2pt
-19.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-9.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-5.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−27億円、投資CFが54億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は204億円で、売上の8.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−21825
2014年3月4−344172
2015年3月1−220199−21956
2016年3月45−3942101
2017年3月129−23−63106139
2018年3月−22−61226−83283
2018年12月−40−28−23−68188
2019年12月34−2−7032154
2020年12月47−120346400
2021年12月71311174601
2022年12月10010−49110666
2023年12月−53−638483−691491
2024年12月−77−48−69−125323
2025年12月−2754−16027204

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,348億円。このうち返さなくてよい自己資本が610億円で、自己資本比率は45.3%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月8679792.3
2014年3月146144298.4
2015年3月47814633230.5
2016年3月47423124348.9
2017年3月48128419759.0
2018年3月69548920670.3
2018年12月59041617470.5
2019年12月56745111679.5
2020年12月76552424168.5
2021年12月97057539559.3
2022年12月99457941558.3
2023年12月1,57266890442.5
2024年12月1,51568583045.2
2025年12月1,34861073845.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
204億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-175億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
738億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
30
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率79社中41位あたり、逆に低いのはROE79社中74位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-19.3%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
-28.7%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.3%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.8%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,150で、1年前と比べて+17.6%過去52週の値幅のなかでは81%の位置にある。

¥1,150+2.2%1ヶ月+33.9%1年+17.6%時価総額1,041億円
過去52週の値幅
安値¥723高値¥1,247

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.62倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に前日比5.04%高の1167円と上昇し、直近1か月では27.96%の大幅高です。25日移動平均線(941円)を24.0%上回り、RSIは86.67と極端な買われ過ぎを示しています。年初来では20.31%上昇し、8月10日から急伸しており、13日には1087円まで上昇しました。52週高値1247円に対しては6.4%下回る水準で、上値抵抗帯に接近しています。出来高は8月13日に2049300株と急増し、その後も高水準が続いており、投機的な資金流入が顕著です。過熱感は強いですが、勢いは衰えていません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 30/100)

PERは算出不能(純損失のため)で、PBRは1.24倍と業界平均3.01倍を下回る。しかしROEは-19.3%と大幅な赤字で、直近の純利益も-125億円と悪化傾向にある。配当利回り1.14%は業界平均2.78%を下回る。営業赤字が続き、財務体質が悪化しており、割安指標に見えても収益力の低さから割高と判断した。成長期待を織り込むには尚早で、リスクが高い。

指標この会社業種平均
PBR1.62倍3.53倍
ROE-19.3%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

主力製品の特許切れや競合他社の参入により既存事業が縮小する中、新製品の成長がカギを握る。強気派は、新製品の売上拡大や提携による収益貢献に期待し、赤字縮小と黒字化の可能性を主張する。弱気派は、開発の失敗リスクや販売競争の激化で赤字が拡大すると懸念する。財務の悪化と資金調達リスクも論点となる。

プラスに働く材料7
  • 新製品成長

    売上高は2024年12月期に288億円と前年比倍増。

  • パイプライン

    後期開発品の承認取得により収益拡大の可能性。

  • 配当維持

    赤字にもかかわらず配当利回り1.14%を維持。

  • 売上高296億円と倍増通年影響

    2023/12期128億円→2025/12期296億円、新薬候補の進展で更なる増収

  • 営業赤字は開発投資が要因通年影響

    営業損失85億円は研究開発費負担で、製品化成功時には急反転の可能性

  • PBR1.24倍で買収対象にも不定影響

    時価総額793億円に対し純資産が約640億円、パイプライン価値が評価されれば上昇

  • 売上高CAGR約52%の高成長通年影響

    2023/12期128億円→2025/12期296億円、年平均成長率は約52%と医薬品で異例

マイナスに働く材料7
  • 赤字拡大

    2025年12月期の最終赤字は125億円と拡大見込み。

  • 開発リスク

    治験失敗や規制当局の判断次第で業績に悪影響。

  • 競争激化

    同領域で後発品との競争が激しく、販売が伸びない可能性。

  • 純損失125億円と赤字拡大通年影響

    2024/12期純損失48億円→2025/12期125億円、損失が2.6倍に拡大

  • 営業損失85億円と悪化通年影響

    営業損失は前年54億円から85億円に拡大、赤字幅は売上高の29%

  • ROE-19.3%の資本毀損通年影響

    ROE-19.3%で純資産が減少、PBR1.24倍も近く資産価値切り下げ

  • 配当利回り1.14%と減配懸念次回決算発表後影響

    赤字継続で配当維持が困難、利回り自体も低水準

次の決算で確かめる点
売上高成長率
新製品の寄与を測るため。
研究開発費比率
将来の成長への投資状況を確認。
営業赤字幅
収益改善の進捗を監視する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
59.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ23,161人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が17.3%を占め、残る82.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他56.754.050.953.851.854.5
外国法人24.223.127.324.623.622.1
金融機関10.413.510.113.614.611.3
事業法人4.94.76.04.03.86.0
証券会社3.14.65.63.95.95.8
外国人個人0.60.10.10.20.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.43
02五味 大輔8.03
03JICVGIオポチュニティファンド1号投資事業有限責任組合6.20
04CLEARSTREAM BANKING S. A.(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.37
05BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG) SCA CUSTODIANFOR ARCUS FUND SICAV - ARCUS JAPAN FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.81
06ファイザー株式会社2.08
07株式会社SBI証券1.70
08MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.50
09BOFAS INC OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 BofA証券株式会社)1.34
10GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-08-21
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    6.63%
    +1.03pt
  • 2026-05-22
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    2.78%
    +0.11pt
  • 2026-05-12
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    2.67%
  • 2026-04-30
    五味 大輔
    新規の大量保有報告
    11.67%
    +1.03pt
  • 2026-04-22
    みずほ証券 株式会社
    新規の大量保有報告
    2.75%
    -0.91pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−274%、1株純資産は14期で+1%。直近期のROEは-19.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月8066712.941.0
2014年3月1271,04413.720.9
2015年3月92653.673.2
2016年3月−23343−7.6
2017年3月13841936.219.7
2018年3月−38641−6.9
2018年12月−78545−13.2
2019年12月195853.3116.1
2020年12月196503.095.9
2021年12月137051.9152.0
2022年12月57070.7456.8
2023年12月−87747−11.5
2024年12月−54762−7.2
2025年12月−139674−19.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額998百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
クリストファー・カーギル取締役 取締役会会長42131,668
デビッド・ロブリン取締役5912,744
富田英子取締役659,886
志村直子取締役52
ニコラ・ラブソン取締役51
諸岡健雄取締役57
野村広之進執行役副社長 CFO4231,048
前田敏宏執行役副社長COO (チーフ・オペレーティング・オフィサー)47

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役62714820352287
取締役(社内)1011413424825
社外取締役910512322825

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容873字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、テクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業であり、日本及び世界中のアンメットニーズにお応えし、患者さまの生活の質を向上させる新しいスペシャリティ医薬品をお届けすることを目指しています。医薬品の研究(創薬)から開発、さらには販売までを中核事業として手掛けています。創薬・トランスレーショナルメディシン、前臨床及び初期臨床開発は英国を拠点とする100%子会社のNxera Pharma UK Limitedが、日本及び韓国における臨床開発・販売は、将来的にはその他のAPAC(除く中国)への拡大を視野に、日本を拠点とする100%子会社のネクセラファーマジャパン株式会社(以下「NPJ」)と、韓国を拠点とするNxera Pharma Korea Co., Ltd.(以下「NPK」)が主にその役割を担っています。 当社グループは、当社(ネクセラファーマ株式会社)及び連結子会社9社(提出日において、Heptares Therapeutics Zurich AGについては清算手続き中)により構成されており、事業セグメントは、「医薬品事業」単一セグメントとしております。当連結会計年度末における当社及び重要な連結子会社は以下のとおりです。 区分   会社名   事業内容 全社(共通)   ネクセラファーマ株式会社   医薬品等の研究開発・輸出入・製造受託及び販売グループ経営戦略の企画立案子会社の管理部門業務受託 医薬品事業   ネクセラファーマジャパン株式会社   医薬品の研究開発、輸出入、梱包及び販売 Nxera Pharma UK Limited   GPCRの構造解析、初期のリード化合物の創出、独自開発のNxStaR™技術による候補品探索 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当します。このため、インサイダー取引規制における重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業系統図は、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,875字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営方針 当社グループは、日本から世界にイノベーションを届け、日本発の国際的なリーディングバイオ医薬品企業となることを目指しています。その実現に向け、当社グループはテクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業として、日本のみならず世界中のアンメットニーズにお応えし、患者さまの生活の質(QOL)を向上させる新しいスペシャリティ医薬品をお届けすることを目指しています。 (2) 経営環境 医薬品開発は、国際的な巨大企業を含む国内外の数多くの企業や研究機関等により激しい競争が行われている分野であり、開発には多額の先行投資と、長期に亘る開発期間が必要となりますが、成功確率は高くありません。しかしながら、世界には、アンメットメディカルニーズが存在し、患者さまに価値をもたらす新薬が待ち望まれています。 (3) 経営戦略等 創薬においては、Gタンパク質共役受容体(以下「GPCR」)を標的とする新規の低分子、ペプチド並びに抗体医薬品など、重要なアンメットメディカルニーズに応える革新的な新薬の創製に注力しています。独自のGPCR構造ベース創薬「NxWave™」プラットフォームにより、GPCRをターゲットとする新薬の設計における世界的リーダーとなり、神経疾患および精神神経疾患、免疫疾患、炎症性疾患などの重要な治療領域をターゲットとした、自社開発あるいは提携中のプログラムを含めファーストインクラスあるいはベストインクラスとなり得る30品目を超える幅広いパイプラインを有しています。 後期開発・販売においては、日本およびAPAC(中国除く)でピヴラッツ®(一般名:クラゾセンタンナトリウム、脳血管攣縮治療薬として日本では2022年に発売済、韓国では承認取得済)およびクービビック®(一般名:ダリドレキサント、日本では2024年に不眠症治療薬として上市済)のライセンスと、Idorsia Pharmaceuticals Ltdが保有する第Ⅲ相臨床開発段階にあるLucerastat(ファブリー病)の同地域でのライセンスの独占的オプション権を保有しています。 また上記に加えて、Novartis International AG(以下「ノバルティス社」)の呼吸器疾患製品シーブリ® ブリーズヘラー®、ウルティブロ® ブリーズヘラー®およびエナジア® ブリーズヘラー®のグローバルでの販売からのロイヤリティ収入を受領しています。ロイヤリティ収入は、当社グループの重要かつ安定的な資本の源泉となっています。 2024年4月1日、社名をそーせいグループ株式会社からネクセラファーマ株式会社に変更したことに伴い、「NxWave™」プラットフォーム、保有するパイプラインおよび創薬・開発・商業化の能力を活用し、自社開発および外部から取得した候補化合物を日本および世界の患者さまに複数の治療オプションとして提供することを目指し、戦略をさらに進化させ、ブラッシュアップしました。この戦略では、以下の2つを戦略的な柱としました。 ① 日本およびAPACの患者さまに革新的な医薬品をお届けする 日本における幅広い臨床開発・商業化事業をテコに、日本およびAPACの患者さまに、自社開発あるいは他社から導入した新薬をお届けする。 ② 「NxWave™」プラットフォーム技術で精密にデザインされた幅広い新薬プログラムを推進する 自社で、あるいは提携先と共に、グローバルでニーズが高く、規模が大きく急成長している治療領域をターゲットとしたプログラムの研究開発を推進する。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 事業の進捗と戦略 当社グループは、テクノロジーに立脚し、医薬品の研究(創薬)から開発、さらには販売までを手掛けるバイオ医薬品企業として、日本・全世界の事業を成長させる戦略を打ち出しています。日本及びAPAC(中国除く)以外の地域では、創薬からトランスレーショナルメディシンを通じた初期臨床開発までの研究開発を自社で行い、その後はこれら自社品の主に日本及びAPAC(中国除く)以外の権利を提携先へ導出することを目指しています。日本及びAPAC(中国除く)においては、外部から開発リスクの低い承認済あるいは後期臨床開発段階の開発品を導入するとともに、中長期的には自社品の開発によりパイプラインの拡充を図る方針です。 ② 当社グループの認識するリスクへの対応 当社グループは、自らが事業を展開している製薬業界特有のさまざまなリスクを負っており、当社グループの事業、財政状態及び業績は、これらのリスクにより悪影響を受ける可能性があります。当社グループは、「3.事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの財政状態及び経営成績に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を認識しており、これらのリスクに対する必要な対策を講じています。 ③ 価値創造 医薬品業界では、特許の失効、承認の負担増大、継続的なコストの増加など、大手企業は多くの困難に直面し、急速な変化が起こっています。これにより、医薬品開発における財務上・商業上のリスクを取って研究開発を目指す事業者の数が減少しています。業界全体を通じて、効率よく外部のイノベーションを確保することが新しい戦略として重視されています。さらに、多くの先進国での高齢化の進行により、差別化されたより良い治療法の必要性が高まっています。その結果、大手製薬・バイオ医薬品企業は、研究、創薬及び開発活動全体にわたり、技術に立脚した比較的小規模な企業との提携により、研究開発における課題への革新的ソリューションを見出そうとする傾向が強くなっており、当社グループは有利な立場にあります。このように業界の状況が変化する中で、当社グループは、事業拡大と価値創造の機会を定期的に認識、評価し、持続的にビジネス機会を創出する資本効率の良いビジネスモデルを追求しています。 ④ コーポレート・ガバナンス 当社グループは複数の地域において事業活動を行っており、コーポレート・ガバナンス体制の重要性を認識しています。各国の規制に対応するため、体制やプロセス強化の方策について継続的に検討しています。さらに、最高水準の透明性、完全性、説明責任にコミットする企業文化の強化に引き続き取り組みます。当社の取締役会は、規範と説明責任を維持するために、経営の監督とリスク管理及びコンプライアンス活動に責任を有しており、取締役の過半数は独立社外取締役です。執行役は、当社の長期的かつ持続可能な成長を達成し、株主価値を創出するために、取締役会との緊密な連携のもと、取締役会の委任を受けて取締役会が定める経営方針と戦略に沿った事業戦略と重要な業務執行について決定し、執行します。
事業等のリスク8,227字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループの事業等はこれら以外にも様々なリスクを伴っており、以下に記載したものがリスクのすべてではありません。 当社グループではCEOおよびCAOがグループ全体のリスク管理を行っており、各部門の責任者から、主要なリスクを適宜報告される体制を整えています。個別のリスクの程度と内容に応じた対応策に基づき、リスクの回避措置、リスクが顕在化した際の影響の低減措置を行っています。 なお、文中における将来に関する事項は提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 医薬品の研究開発事業一般に関する事項 ① 研究開発の不確実性に関する事項 ・リスク 当社グループは、医薬品の研究開発を主な業務としています。一般的に、医薬品の研究開発は、基礎研究段階から承認取得に至るまで長期間を要し、多額の投資が必要となる反面、その成功の可能性は、他産業に比べて極めて低いものです。従って、研究開発活動は不確実性を伴っており、この不確実性は当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ・対応策 当社グループは、比類のないプラットフォーム技術による複数の新規治療薬候補品を継続的に創出し、さらに臨床開発および商業化を行うための費用の負担とリスクを引き受けることを前提に他の製薬会社との共同研究や開発品の導入も行うことで、開発パイプラインを拡充してきました。多種多様な提携を通じて、開発資金を提供いただくパートナーの分散を図り、また、臨床開発という不確実なリスクのバランスをとることによって、業績への影響を最小限にしております。 ② 提携先の事業戦略見直しに関する事項 ・リスク 医薬品業界は、国際的な巨大企業を含む国内外の数多くの企業や研究機関等による競争が激しい状態にあります。また、その技術革新は急速に進歩しています。そのため、大手製薬・バイオ医薬品企業は、業界での競争力を維持するために定期的に事業戦略の見直しを行っており、その見直しの影響により当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 また、研究、開発、製造および販売のそれぞれの事業活動における競争相手との競争の結果、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、提携先との良好な関係を維持、発展させるとともに、適切な契約の締結に努める等、当該リスクの低減に努めております。また、収益性のある品目を複数研究開発することで、提携関係の解消等があった場合の業績への影響を最小限にするようにしてまいります。 ③ 副作用等に関する事項 ・リスク 医薬品は、臨床試験段階から市販後に至るまで、副作用等が発現するリスクがあります。当社は発売後の医薬品について製造販売業としての医薬品安全性監視(ファーマコビジランス)を行うことで患者様の健康被害リスクを最小化する活動を継続して実施し、これにより医薬品使用に関連するリスクの回避と受けうる影響の低減に最大限努めております。副作用等が発現し、製品の回収、製造販売の中止、薬害訴訟の提起等に発展した場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループでは、提携会社または販売委託会社等と連携し、国内外の安全管理情報(副作用情報等)を収集しております。また、収集された安全管理情報は適切に評価・検討・分析し、各国・地域の規制に応じ適切に当局に報告するとともに、提携会社または販売委託会社等と連携して情報提供することで医薬品の適正使用を推進しております。 ④ 薬事法制その他の規制に関する事項 ・リスク 医薬品業界は、研究、開発、製造および販売のそれぞれの事業活動において、各国の薬事法および薬事行政指導その他関係法令等により、様々な規制を受けています。 医薬品は、創薬から製造販売承認を取得するまでに、多額の研究開発コストと長い年月を必要としますが、安全性および有効性に関する期待したデータが得られず、医薬品としての有用性を示すことができない場合には、規制当局の承認が計画どおり取得できず上市が困難になる可能性があります。これは開発品を他社に導出する場合も同様であり、当初計画した条件での導出もしくは導出そのものが困難になる可能性があります。 このような事象が生じた場合又は将来各国の薬事に関する諸規制に大きな変化が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、提携先と協力しながら、薬事関連規制の改正動向を早期に把握し、対応の要否を分析する体制を取っております。また、リスクを最小限にするための対応について、迅速に判断するガバナンス体制を取っております。 ⑤ 製造物責任に関する事項 ・リスク 当社グループは、医薬品の臨床試験を含む開発、製造、販売を行っております。それらの製品が必要な品質および安全性の基準を満たさず、これを原因とした製造物責任を負う場合、当社グループの財政状態および経営成績に深刻な影響を与える可能性があります。 ・対応策 当社グループは、製品の安全、品質への取り組みを最優先事項としており、社内教育等を通じて、常に従業員の意識向上に努めております。また、適切な保険に加入することで製造物責任によるリスクを軽減しております。 (2) 当社グループの戦略に関する事項 ① 事業戦略の実行に関する事項 ・リスク 当社グループは、新薬開発候補品を創製するための自社プラットフォームの活用と、新たな導出あるいは共同投資を可能にする重要な価値の転換を生み出すためのパイプラインの強化、ならびに日本および一部のAPAC市場における自社開発・商業化の機会創出に注力しています。さらに、日本およびAPAC市場における事業の構築に向け、外部から開発リスクの低い承認済あるいは後期臨床開発段階の開発品の導入に注力していますが、他の新薬開発を行う企業同様、開発が成功しない新薬開発候補品、または機能しないテクノロジーに対して投資が行われる可能性があります。このような事象が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、投資の検討に当たっては、社内外の意見を集約し、研究開発プログラムや技術への投資機会を、その商業的実行可能性を含めて総合的に評価しております。投資に対しては、リスクとリターンのバランスが適切なものになるようなアプローチを取っています。 ② 投資戦略に関する事項 ・リスク 過去において、当社グループは、非常に有望ではあるものの、実証されていないテクノロジーを有する企業に出資を行ってきました。これらの投資により、重要な価値の転換点への到達につながり、ビジネスモデルを加速できる可能性があります。しかし、そのような出資は減損につながる可能性のある失敗のリスクを伴うため、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループにおいては、戦略的投資の評価に責任を有し、係る投資の承認に責任を負う当社の取締役会に対して助言を行う投資委員会を設置しています。また過度な資本リスクに晒されないよう、投資に対しては、リスクとリターンのバランスが適切なものになるようなアプローチを取っています。 (3) 当社グループの事業活動に関する事項 ① 提携関係に関する事項 ・リスク 当社グループは、研究開発の各段階において最先端技術の取り込みを含めた広範な提携関係を構築し、それによって固定費の増加回避を図っています。しかし、現在の提携関係に変化が生じた場合や今後の提携関係が期待どおりに構築できない場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、契約締結においては、発生しうるリスクを想定し、これを低減するための戦略に関する協議と合意形成に努め、必要に応じてその内容を契約書に定めております。さらに、提携先との間で様々な機能・階層を通じた強固なガバナンス体制を構築し、提携におけるリスクの把握と解決策の協議を密に行い、必要な打ち手を講じることで、業績への影響を最小化するよう努めております。 ② 人材の確保及び育成に関する事項 ・リスク 当社グループの事業活動は、現在の経営陣、事業を推進する各部門の責任者や構成員等に依存しているところがあります。そのため、常に適材適所に優秀な人材を確保することや、将来を見据えた人材育成に努めています。労働市場の逼迫により人材確保や人材育成が計画どおりに行えない場合は、当社グループの事業活動や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ・対応策 当社グループは、社員が会社の理念や目標を理解し、進むべき方向性を共有することで一体感を高めるとともに、会社に愛着を持ち安心して働けるように、働く環境の整備と社員教育の充実を図ることが人材リスクを回避するうえで重要と考えています。そのため、快適なオフィス環境の維持、社員それぞれのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方(スーパーフレックス制度の導入やリモートワーク等)、社内外のさまざまな分野の専門家との交流や研修の実施、健康維持を目的とした食育等を実施しています。 ③ 知的財産権に関する事項 ・リスク 当社グループは、研究開発活動等において当社グループが所有し又は使用許諾を受けた様々な知的財産を使用しています。当社グループの事業運営に必要な知的財産について継続して使用許諾を受けることができない場合や第三者の知的財産の侵害による係争が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、保有する知的財産の管理につき、専門弁護士・弁理士事務所を起用しながら、第三者侵害の有無を監視しながら、適切に管理する体制を整えております。 ④ 資金調達に関する事項 ・リスク 医薬品事業においては、多額の研究開発費を要し、その額は研究開発の進捗に応じて増加する傾向にあります。当社グループに資金需要が生じた場合に、市場環境の悪化等により機動的な資金調達を行うことができない可能性があり、その場合には、当社グループの研究開発に係る体制および計画の見直しを余儀なくされるなど、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、適時資金繰り計画を作成・更新し、十分な手元流動性(当連結会計年度末の現金および現金同等物残高20,365百万円)を維持することで当該リスクの低減に努めています。また、新株発行、社債発行、コミットメントラインの設定、および他の借り換え手段の選択肢を定期的に見直すことで、資金調達市場の状況に応じた資金確保を可能としています。当社グループは、手元流動性は十分に確保しており当面の事業運営には影響ありません。今後、営業キャッシュ・フローの収入に加え、上記の資金調達手段も検討し、安定したネットキャッシュの維持を進めます。また、一時的な資金需要に対応するため、売上債権を対象としたファクタリング契約を締結しています。 ⑤ 外国為替変動に関する事項 ・リスク 当社グループは、事業活動をグローバルに展開しており、海外企業とのライセンス取引、海外での研究開発活動等において外貨建取引が存在します。為替変動リスクはヘッジ活動によっても完全に取り除くことはできないため、急激な為替変動によって為替リスクが顕在化した場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、通貨保有による外国為替変動リスクを定期的にモニタリングするために、毎月取締役会に通貨毎の預金残高や為替差損益の分析を報告しております。さらに、決済通貨を適宜購入または為替予約を締結することで外国為替変動が軽減するよう管理しています。 ⑥ 契約に基づく支払義務の負担に関する事項 ・リスク 当社グループは、開発パイプラインに関する提携企業との契約において、販売に至る前の開発段階および販売開始後に提携先に対する支払義務を負っている場合があります。また、開発費の共同負担や販売開始後一定額の販売活動経費の投入を行う義務を負う場合もあります。これらの対価の支払形態は、製品開発型バイオベンチャーとしての事業の性質上当然のものと認識していますが、当社グループの資本力に比べ支払額が高額となる場合には、当社グループにとって大きな財務的負担となる可能性があり、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、契約締結においては、発生しうるリスクを想定し、これを低減するための協議と合意形成に努め、その内容を契約書に定めております。さらに、提携中も提携先との間で様々な機能・階層を通じた強固なガバナンス体制を構築し、提携におけるリスクの把握と解決策の協議を密に行い、必要な打ち手を講じることで、業績への影響を最小化するよう努めております。 ⑦ 国内及び海外市場における販売体制の構築及び技術導出に関する事項 (a) 国内市場における自社製品の販売 ・リスク 当社グループは、国内外において、医薬品製造販売業の許可を取得しております。自社製品が医薬品製造販売承認を取得した場合、製造販売元として、製品の市場価値を最大化することを目標とし、自社に限らず販売提携先の締結など適切な販路を確保し、自社製品の安定供給を行います。国内外において、適切な販路の確保が進まない場合、自然災害、火災等により当社又は委託先の製造・物流施設等の損壊又は事業活動の停滞等が生じた場合、原材料の仕入れが遅延又は停止した場合、品質問題が生じた場合、販売委託先による体制の不備などにより自社製品の販売成果が期待通り得られない場合、又は法令遵守等の問題が発生した場合は、自社製品の安定供給に支障が生じ、医薬品製造販売業としての信頼および売上収益の低下により、当社グループの財政状態および経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 また、医療用医薬品という性質上、薬価改定による薬剤価格引き下げにより、売上収益の低下が発生する可能性があります。 ・対応策 当社グループは、自社製品の品質および安全性の確保のため、医薬品製造販売業として必要な社内体制を整備しており、法令遵守を最優先事項としております。また、委託先に対しても、法令遵守状況の把握を含めた適切な能力評価を行い、健全な提携関係の維持と発展に努めております。 また、コンプライアンスを遵守した販売情報提供活動を遂行するため、コンプライアンス部門を設置し、コンプライアンスを推進する環境を整備し、また、当社および販売委託先においてコンプライアンスを遵守していることをモニタリングしております。 薬価引き下げリスクにあたっては、国内外の医療費に係る政策の分析、市場動向のモニタリングを実施しリスクの回避に努めます。 (b) 自社又は子会社の開発品の技術導出 ・リスク 開発品を開発の途中段階で他社に導出することにより、一時金や導出先の販売高に連動した収益を受領することが可能となります。しかし、開発の遅延その他の理由により計画どおりの時期に技術導出ができない場合や技術導出を予定している開発品に関して導出そのものが困難になる場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、想定外の外部要因による遅延やその他の悪影響を及ぼす問題に対処してまいります。開発の遅延リスクを回避するため、外部の専門家を適宜活用するとともに、社内の人材の能力および専門性の育成にも努めております。 ⑧ M&A等(買収、合併、営業の譲渡・譲受、出資)による事業拡大に関する事項 ・リスク 当社グループは、保有する経営資源の効率的運用と企業価値の最大化のため、M&A等を活用して事業規模の拡大を図ることを経営方針の一つとしています。その施策により想定どおりの効果が得られない場合は、最大でのれん25,838百万円及び無形資産49,230百万円の減損損失の計上等により、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、M&Aの実施に際しては、外部専門家を起用しながら、詳細なデューディリジェンスを実施した上で、中期事業戦略との整合性、事業価値、シナジー等を総合的に検証しております。 ⑨ 取得事業の統合に関する事項 ・リスク 当社グループは2023年7月にイドルシア社より同社の日本およびAPAC(中国を除く)地域における子会社を買収しました。その結果、当社グループの事業活動の規模および範囲が拡大し、新たな価値創造の機会がもたらされた一方で、当該新たな事業等に起因するリスクが発生する可能性を認識しております。移行措置や統合活動および当該子会社の事業計画の遂行に不具合が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、当社の執行役複数名を子会社の取締役に任命することにより、子会社管理体制を構築するとともに、当社取締役会や監査委員会による当該子会社の経営状況の定常的な監視、指導、助言を行うことにより、新たなリスクの監視、未然予防など管理を強化しております。なお、当該取得事業の統合に関する活動は概ね完了しております。 ⑩ 重要な契約に関する事項 ・リスク 「第一部 企業情報、第2 事業の状況、5.重要な契約等」に記載した、当社グループの経営上の重要な契約が期間満了、解除その他の理由により終了した場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、重要な契約作成時において、必要に応じ外部弁護士を活用し、適切な解除条項を設けるなどリスク低減措置を講じております。また、経営戦略検討時に重要契約の終了時期を考慮するとともに、重要契約パートナーとの活動を注視し状況に応じた対応を実施するなどのリスク軽減策を講じております。 ⑪ 訴訟等に関する事項 ・リスク 当社グループは、当連結会計年度において財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす訴訟の提起を受けていません。訴訟その他の法的手続や当局による調査を受けたときは、多額の支払命令等の不利益な決定がなされ、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、コンプライアンス体制や品質マネジメントその他必要な社内体制の整備により問題発生の未然防止に努めるとともに、事業活動においては必要に応じて法務部門による審査や外部弁護士等の専門家の助言を得るなど、訴訟に関するリスクの低減に努めております。 ⑫ 内部統制の整備に関する事項 ・リスク 当社グループは、金融商品取引法に基づく財務報告に係る内部統制の評価および監査の基準並びに実施基準に準拠し、財務報告に係る有効な内部統制システムを整備し、その適正な運用に努めています。内部統制が有効に機能せず、あるいは予期しない内部統制上の問題により、多額の損失が発生した場合には、当社グループの財政状態および経営成績に重大な影響が及ぶ可能性があります。 ・対応策 当社グループは、財務報告に係る有効な内部統制システムの構築を行い、適切な運用に努めております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 財政状態および経営成績の状況 日本およびAPACの患者さまに革新的な医薬品をお届けするという目標については重要な進展があり、不眠症治療薬クービビック®については、2024年12月に新発売したことを発表、2025年12月には2週間処方制限解除を報告しました。2025年10月には、クービビック®錠25mg、50mgの製造所の追加に関する医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請において承認取得を発表しました。第二原薬製造所の追加により製造原価低減寄与が期待でき、2027年以降の収益性が向上する見通しです。海外地域では2025年2月にダリドレキサントについて、Holling Bio-Pharma Corp.と台湾でのライセンス、製剤供給及び販売に関する契約締結を発表しました。台湾では2026年半ばにも発売される見込みです。 「NxWave™」プラットフォーム技術で精密にデザインされた幅広い新薬プログラムを推進するについては、成功のための戦略として、「NxWave™」プラットフォームを活用して、自社で開発した個別の候補化合物やプログラム、あるいは提携先が選定したターゲットに対する候補化合物の創薬・開発に関して、世界的なバイオ医薬品企業と提携を行ってきました。当社グループは、これらの提携の多くで、神経疾患及び精神神経疾患、代謝性疾患、免疫疾患、炎症性疾患など、医薬品市場で最も急成長している領域の開発プログラムに対する経済的権利を有しています。 提携プログラムでは、Neurocrine Biosciences Inc.(以下「ニューロクライン社」)との提携が引き続き大きく進展し、同社は業界最大級のムスカリン受容体作動薬候補のポートフォリオを保有しています。ニューロクライン社は、統合失調症に対するNBI-1117568(ムスカリンM4受容体作動薬)の第Ⅲ相臨床試験、双極性障害に対する第Ⅱ相臨床試験も開始しました。第Ⅲ相臨床試験については2027年以降の結果発表を予定しています。その他のムスカリン受容体作動薬候補のポートフォリオでも進展があり、NBI-1117570(選択的M1/M4デュアル受容体作動薬)は統合失調症に対する第Ⅱ相臨床試験を開始しました。ニューロクライン社はNBI-1117567(M1-preferring agonist)の第Ⅱ相臨床試験を2026年に開始する予定です。 さらに当社グループは、Eli Lilly and Company(以下「イーライリリー社」)との糖尿病及び代謝性疾患における複数のターゲットを対象にした研究開発・商業化に関する提携において開発マイルストン達成、AbbVie Inc.(以下「アッヴィ社」)との神経疾患における複数のターゲットを対象とした創薬提携において研究段階における2番目の重要なマイルストン達成を発表しました。また、Centessa Pharmaceuticals Limited(以下「センテッサ社」)が選択的経口オレキシン2受容体(OX2R)作動薬 ORX750のナルコレプシー1型(NT1)、ナルコレプシー2型(NT2)、及び特発性過眠症の患者を対象とし第Ⅱ相臨床試験に関して、良好な途中結果を公表しました。2026年にはORX750レジストレーショナルプログラムを開始する見込みです。 自社開発プログラムでは、がん免疫療法候補薬HTL0039732(NXE0039732)について、2025年9月にマイクロサテライト安定性(MSS)大腸がん(CRC)、胃または食道胃接合部(GOJ)腺がん、淡明細胞型腎細胞がん、及び転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象にした 4 つのコホートのフェーズ2a試験における最初の被験者への投与を発表しました。2025年10月にはCancer Research UKが、現在実施中のフェーズ1/2a試験(NCT05944237)のうちフェーズ1試験に関して、「欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology:ESMO)年次総会」(ESMO Congress 2025)において良好なデータを発表しました。 2025年は、事業基盤の再構築及びパイプラインの本格的な価値顕在化が同時に進んだ重要な年でしたが、当社グループは2030年ビジョン(売上高500億円以上、営業利益30%以上)に向けて大きく前進しております。引き続き、患者さんとご家族、医療現場、そして株主・投資家の皆さまに長期的・持続的な価値をお届けする、国際的なリーディングバイオ医薬品企業構築に邁進してまいります。 2025年12月31日現在、当社グループの従業員数は382人(2024年12月31日時点比8名増)です。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上収益29,615百万円(前連結会計年度比780百万円増加)、コア営業損失352百万円(前連結会計年度は3,606百万円の利益)、営業損失8,462百万円(前連結会計年度は5,423百万円の損失)、税引前損失14,950百万円(前連結会計年度は4,662百万円の損失)、当期損失12,530百万円(前連結会計年度は4,838百万円の損失)となりました。 (単位:百万円) 当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   増減 売上収益   29,615   28,835   780 売上原価   △8,198   △7,616   △583 研究開発費   △14,466   △11,816   △2,650 販売費及び一般管理費   △15,225   △16,015   790 営業費用合計   △37,888   △35,447   △2,442 その他の収益及びその他の費用   △189   1,189   △1,377 営業損失(△)   △8,462   △5,423   △3,039 金融収益及び金融費用   △6,489   761   △7,251 税引前損失(△)   △14,950   △4,662   △10,288 法人所得税費用   2,420   △176   2,596 当期損失(△)   △12,530   △4,838   △7,692 代替業績評価指標 (コア営業損益) 営業損失(△)   △8,462   △5,423   △3,039 調整額 有形固定資産の減価償却費   1,582   1,613   △31 無形資産の償却費   2,784   2,371   413 株式報酬費用 (注)2   1,749   1,396   353 減損損失 (注)3   1,160   -   1,160 構造改革費用 (注)2   636   28   608 統合関連及びその他の一時的支出費用 (注)4   198   1,220   △1,022 売上原価調整額 (注)5   -   2,401   △2,401 コア営業利益又は損失(△)   △352   3,606   △3,958 USD:JPY(期中平均為替レート)   149.65   151.43   △1.78 GBP:JPY(期中平均為替レート)   197.23   193.49   3.74 (注) 1 コア営業損益は営業損益(IFRS)+重要な非現金支出費用+重要な一時的支出費用で定義され、事業の潜在的な経常キャッシュ創出能力を表しております。 2 構造改革に係る株式報酬費用の加速償却による影響額は構造改革費用に含まれております。 3 減損損失は、無形資産及びのれんの減損に伴う非現金支出費用です。 4 統合関連及びその他の一時的支出費用は、ITシステムの統合及び企業ブランド再構築(前連結会計年度実施)を含む一時的支出費用です。 5 売上原価調整額は、2023年7月の企業結合により取得した棚卸資産の販売時に、売上原価に計上される非現金支出費用です。前第3四半期連結累計期間までに当該棚卸資産は払い出しが完了しました。 当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであるため、報告セグメント別の記載は省略しています。 当連結会計年度の経営成績の分析は以下のとおりです。 (売上収益) (単位:百万円) 当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   増減   増減率 (%) 上市済製品   20,136   16,248   3,888   23.9 ピヴラッツ®   13,511   12,651   860   6.8 クービビック®   4,327   1,336   2,991   223.9 呼吸器疾患   2,169   2,190   △21   △1.0 その他   130   71   59   83.1 研究・開発   9,479   12,587   △3,108   △24.7 契約一時金収入   1,571   1,392   179   12.9 マイルストン収入   5,227   8,505   △3,278   △38.5 前受収益取崩額(注)   2,652   2,658   △6   △0.2 その他   30   32   △2   △6.3 合計   29,615   28,835   780   2.7 (注) 第5 経理の状況 20.売上収益 (4) 契約残高 ② 契約負債に含まれている前受収益より取り崩したものになります。 当連結会計年度の上市済製品に関する収益は、前連結会計年度に比べ3,888百万円増加し、20,136百万円となりました。内訳は以下の通りです。 ピヴラッツ® 日本において自社で販売する脳血管攣縮治療薬ピヴラッツ®の製品販売による収益を指します。当連結会計年度は前連結会計年度に比べ6.8%増加しました。これはピヴラッツ®の販売が好調に推移したことによるものです。 クービビック® 提携先の塩野義製薬から得ている、販売に応じたロイヤリティ及び製品供給による収益を指します。当連結会計年度は前連結会計年度に比べ223.9%増加しました。これはクービビック®の販売が前第4四半期連結会計期間より開始されたことによるものです。 呼吸器疾患 提携先のノバルティス社から、シーブリ®、ウルティブロ®及びエナジア®(注)の売上に関連して得ている、ロイヤリティによる収益を指します。当連結会計年度は前連結会計年度と比較して1.0%減少しました。 (注) シーブリ®、ウルティブロ®及びエナジア®はノバルティス社の登録商標です。 当連結会計年度の研究・開発に関する収益は、前連結会計年度に比べ3,108百万円減少し、9,479百万円となりました。内訳は以下の通りです。 契約一時金収入 新規の提携先と研究・開発段階における契約開始時に受領し、かつ認識される収益を指します。当連結会計年度は前連結会計年度と比較して179百万円増加しました。これは前連結会計年度には新規契約が1件であったのに対し、当連結会計年度は2件の新規契約を締結したことによるものです。 マイルストン収入 既存の提携先が研究・開発段階における一定の進捗を達成した時に受領し、かつ認識される収益を指します。当連結会計年度は前連結会計年度と比較して3,278百万円減少しました。これは前連結会計年度は5件、当連結会計年度は7件とマイルストンの達成件数は増加しましたが、マイルストン収入は変動性が高く、個々の受領額が前連結会計年度を下回ったことによるものです。 前受収益取崩額 一部の研究開発提携では、契約一時金及びマイルストンを、前受収益として計上し、研究開発活動の進捗に応じて前受収益から売上収益に振り替えております。当連結会計年度は前連結会計年度と比較して6百万円減少しました。これは対象の研究開発の進捗によるものです。当連結会計年度末のこれらの前受収益の残高は5,356百万円であり、今後の研究開発の進捗に応じて前受収益取崩額として売上に計上される予定です。 (営業費用) 売上原価 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度比583百万円増加し、8,198百万円となりました。これは主に、ピヴラッツ®の原価が減少したこと及び研究開発受託サービスに係る原価が減少した一方で、前第4四半期連結会計期間よりクービビック®の販売が開始されたことに伴い原価が計上されたことによるものです。ピヴラッツ®の原価の減少は、前第3四半期連結累計期間までは売上原価調整額の計上がありましたが、当連結会計年度での計上がなかったことによるものです。 研究開発費 当連結会計年度の研究開発費は、前連結会計年度比2,650百万円増加し、14,466百万円となりました。これは主に、研究開発への投資の増加及び円安の影響によるものです。 当連結会計年度においては、研究開発費全体の89%は英国における活動によるものです。 販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比790百万円減少し、15,225百万円となりました。これは主に、経費削減に取り組んだことにより販売関連費が減少したことによるものです。 その他の収益及びその他の費用 当連結会計年度のその他の収益及びその他の費用の純額は、前連結会計年度比1,377百万円減少し、189百万円の費用となりました。これは主に、英国における研究開発税額控除等の税金の還付金が増加した一方で、減損損失及び構造改革費用を計上したことによるものです。なお、前連結会計年度のその他の収益及びその他の費用の純額は、主に英国における研究開発税額控除によるものです。 (営業損益) 上記の結果、当連結会計年度の営業損益は、8,462百万円の損失(前連結会計年度は5,423百万円の損失)となりました。 金融収益及び金融費用 当連結会計年度の金融収益及び金融費用の純額は、前連結会計年度比7,251百万円減少し、6,489百万円の費用となりました。これは主に、社債の条件変更に伴う費用4,649百万円、及び取得した事業の研究開発の進捗に伴い、旧株主に支払う条件付対価の公正価値が増加したため条件付対価評価損1,940百万円を計上したことによるものです。 (税引前損益) 上記の結果、当連結会計年度の税引前損益は、14,950百万円の損失(前連結会計年度は4,662百万円の損失)となりました。 法人所得税費用 当連結会計年度の法人所得税費用は△2,420百万円(前連結会計年度は176百万円)となりました。これは主に棚卸資産及び税務上の欠損金に係る繰延税金資産の増加、及び繰延税金負債の減少によるものです。 (当期損益) 上記の結果、当連結会計年度の当期損益は、12,530百万円の損失(前連結会計年度は4,838百万円の損失)となりました。特に、社債の条件変更に伴う一時的な費用、企業結合による条件付対価の増加に伴う非現金支出費用、構造改革に伴う一時的な費用、及び減損損失に係る非現金支出費用の影響によるものであり、これらの影響は税効果により一部相殺されております。 (代替業績評価指標:コア営業損益) コア営業損益は、中核事業の潜在的な経常キャッシュ創出能力を示すために、重要な非現金支出費用及び一時的な費用を調整した代替的な業績評価指標です。 当連結会計年度のコア営業損益は、352百万円の損失(前連結会計年度は3,606百万円の利益)となりました。 コア営業損益はIFRSの営業損益に対して以下の調整を行い算出しております。 ・有形固定資産の減価償却費1,582百万円(前連結会計年度比31百万円減少) ・無形資産の償却費2,784百万円(前連結会計年度比413百万円増加) ・株式報酬費用1,749百万円(前連結会計年度比353百万円増加) ・減損損失1,160百万円(前連結会計年度発生なし) 無形資産及びのれんの減損を計上したことによるものです。 ・構造改革費用636百万円(前連結会計年度比608百万円増加) 主に第4四半期連結会計期間に実施した事業再編プログラムに関連する費用であり、うち204百万円(前連結会計年度は0百万円)は株式報酬費用の加速償却の影響によるものです。 構造改革費用はグループ全体の組織の見直しに伴う費用となります。 ・統合関連及びその他の一時的支出費用198百万円(前連結会計年度比1,022百万円減少) 統合関連及びその他の一時的支出費用は、グループ統合推進におけるシステム統合及びその他の一時的な支出によるものです。システム統合は第1四半期連結累計期間に完了しております。 ・売上原価調整額 当連結会計年度発生なし(前連結会計年度比2,401百万円減少) 売上原価調整額は2023年7月の企業結合により取得した棚卸資産の販売時に、売上原価に計上されるものです。前連結会計年度に当該棚卸資産は払い出しが完了しました。以後の調整は発生しません。 当連結会計年度の財政状態の分析は以下のとおりです。 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ16,711百万円減少し、134,787百万円となりました。これは主に、製品売上の拡大に伴い棚卸資産が増加した一方で、社債の買付け(額面50億円)及び条件の変更、借入金の返済及びその他の負債の決済による現金及び現金同等物が減少したことに加え、償却及び減損により無形資産が減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ9,190百万円減少し、73,790百万円となりました。これは主に、社債の買付け(額面50億円)及び借入金の返済によるものです。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ7,521百万円減少し、60,997百万円となりました。これは主に、在外営業活動体の為替換算差額の増加等によりその他の資本の構成要素が3,065百万円、及び事後交付型株式報酬(RSU)の費用計上に伴い資本剰余金が1,955百万円増加した一方で、当期損失12,530百万円により利益剰余金が減少したことによるものです。 なお、現金及び現金同等物並びに有利子負債の総資産に占める比率及び親会社所有者帰属持分比率は、それぞれ15.1%、42.6%、45.3%となります。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ11,904百万円減少し、当連結会計年度末は20,365百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、2,668百万円の支出となりました。これは主に、営業に関する現金支出が売上に関する現金収入を上回ったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、5,430百万円の収入となりました。これは主に、定期預金(3か月超6か月以内)が当連結会計年度に満期を迎えたことにより、現金及び現金同等物に振り替えられたこと、及び上場株式の売却による収入によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、16,028百万円の支出となりました。これは主に、社債の償還による支出、社債の条件変更による支出、及び長期借入金の返済による支出によるものです。 (3) 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、製品販売及び、共同開発やライセンス契約に基づく提携パートナー企業からの契約一時金、マイルストン収入並びにロイヤリティ収入により事業を推進するための運転資金を創出しています。また、持株会社である当社の新株発行、社債発行及び借入等により運転資金及び事業買収にかかる資金を調達しています。 当社グループは主に、導入品の販売及び、保有している候補薬の臨床開発や将来における自社開発パイプラインの研究開発を進めるための投資を継続していきます。 「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 7.金融商品 (1) 資本管理」に、資本管理に関する定量的情報を記載しております。 (4) 生産、受注及び販売の実績 当社グループの事業は医薬品事業の単一セグメントであります。 ① 生産実績 (a) 生産実績 当連結会計年度における生産実績は以下のとおりです。 (単位:百万円) 当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   増減率(%) 生産実績   20,951   10,996   90.5 (注) 1 生産実績の金額は販売価格により算出したものであります。 2 グループ内での生産割合が増加したことに伴い、生産実績が増加しております。 (b) 商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績は以下のとおりです。 (単位:百万円) 当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   増減率(%) 商品仕入実績   103   711   △85.5 (注) 1 商品仕入実績の金額は仕入価格によっております。 2 グループ内での生産割合が増加したことに伴い、生産実績が増加し、商品仕入実績が減少しております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績は以下のとおりです。 (単位:百万円) 受注実績   前年同期比(%)   受注残高   前年同期比(%) 5,941   319.6   1,929   171.9 (注) 1 受注実績の金額は販売価格により算出したものであります。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績は以下のとおりです。 (単位:百万円) 区分   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   増減率(%) 上市後の医薬品   20,136   16,248   23.9 創薬   9,479   12,587   △24.7 合計   29,615   28,835   2.7 前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりです。 相手先   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前連結会計年度(自 2024年1月1日至 2024年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 株式会社メディパルホールディングス   8,556   28.9   7,584   26.3 塩野義製薬株式会社   4,327   14.6   1,336   4.6 Neurocrine Biosciences Inc.   2,163   7.3   7,335   25.4 (注) 上記には、顧客のグループ会社の金額も含めて記載しております。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの重要性がある会計方針、会計上の見積りにつきましては、「第5 経理の状況、1.連結財務諸表等、(1) 連結財務諸表、連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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