概要
オンコセラピー・サイエンスは、2001年4月に東京大学医科学研究所の中村祐輔教授の研究成果を事業化する目的で設立された研究開発型のバイオベンチャーである。低分子医薬、ペプチドワクチン、抗体医薬のがん治療薬の創薬研究を中核とし、子会社のCancer Precision Medicineを通じてがんプレシジョン医療関連事業も展開する。2003年12月に東証マザーズ(現グロース)に上場。本社は神奈川県川崎市に所在し、連結従業員数は46名。2026年3月期の事業収益は8億円であるが、研究開発費の先行により9億円の当期純損失を計上している。
二つの事業セグメントで構成されるグループ
当社グループは、「医薬品の研究及び開発」と「がんプレシジョン医療関連事業」の二つのセグメントで構成される。前者は低分子医薬、ペプチドワクチン、抗体医薬の創薬研究とライセンス契約に基づく収入を得る事業で、2026年3月期の事業収益は2百万円、営業損失は531百万円である。後者は子会社Cancer Precision Medicineが担い、遺伝子解析サービスや免疫療法の研究開発を行い、同事業収益は806百万円、営業損失は55百万円。グループ全体の収益の大部分を後者が占めるが、両セグメントとも営業損失を計上している。
収益は提携契約に依存する研究開発型モデル
当社グループの収益構造は、製薬企業等とのライセンス契約に依存する。契約一時金、研究開発の進捗に応じたマイルストーン、上市後のロイヤリティが主な収入源である。医薬品開発には10年以上の期間を要するため、収益の発生時期は不確定であり、決算期ごとの変動が大きい。2026年3月期の事業収益8億円は、主にがんプレシジョン医療関連事業の解析サービス収入によるもので、自社開発の医薬品販売収入はまだ生じていない。研究開発費の計上により、当期純損失は9億円と赤字が継続している。
継続的な営業損失と株主資本による資金調達
当社グループは設立以来、営業損失が継続している。2026年3月期の営業損失は810百万円、経常損失は845百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は910百万円である。総資産は2,359百万円で、うち現金及び預金が2,089百万円を占める。負債合計は217百万円と少なく、純資産は2,141百万円。財務活動によるキャッシュ・フローは2,241百万円の増加であり、これは主に株式発行による収入2,284百万円による。研究開発型企業として、収益化までの期間を株主資本で支える構造である。
連結子会社と海外拠点の変遷
当社グループは、連結子会社として株式会社Cancer Precision Medicine(CPM)を有する。CPMは2017年7月に設立され、同年11月に当社の腫瘍免疫解析部を会社分割で承継した。設立時には韓国Theragen Bioの資本参加を得て合弁会社となった。過去には、抗体医薬事業を目的としたイムナス・ファーマ(2004年設立、2007年連結子会社化、2024年吸収合併)、ペプチドワクチン子会社ワクチン・サイエンス(2006年設立、2007年吸収合併)、フランス子会社Laboratoires OncoTherapy Science France(2010年設立、2019年清算)があった。グループの再編が繰り返されてきた。
業界の中での役割は製薬企業向けの医薬品シーズ供給者であり、医療機関向けの遺伝子解析サービス提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| がんプレシジョン医療関連事業 | 8億円 | 100.0% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01製薬業界主力
がんを対象とした創薬研究を行い、低分子医薬、ペプチドワクチン、抗体医薬の候補物質を開発。提携先製薬企業への導出により、契約一時金やマイルストーン、ロイヤリティ収入を得る。
- 低分子医薬
- がん関連遺伝子産物に結合し、その機能を阻害する低分子化合物を利用した抗がん剤。独自に設計した化合物を開発する。
- がんペプチドワクチン
- がん細胞に反応する細胞傷害性T細胞を活性化し、免疫機構を利用してがん細胞を攻撃させる治療用ワクチン。
- 抗体医薬
- がん細胞表面の特定のタンパク質を標的とし、抗体の特異的反応を利用して排除する抗体医薬品。
02医療機関(がんプレシジョン医療)準主力
連結子会社のCancer Precision Medicineを通じ、がん遺伝子の大規模解析検査や免疫療法研究を実施。次世代シーケンサーを用いたT細胞/B細胞受容体解析サービスを提供。
- がん遺伝子大規模解析検査
- 次世代シーケンサーを用いてがん関連遺伝子を網羅的に解析し、個別化医療や新規免疫療法の開発に活用する。
製品と技術
MELKを標的とする低分子医薬OTS167
低分子医薬分野では、がん幹細胞の維持に重要なリン酸化酵素MELKを標的とするOTS167が主要な開発品である。当社は米国でOTS167の臨床試験を実施し、後期臨床開発を目指している。また、臓器線維症治療の標的として有望なキナーゼを強力かつ選択的に阻害する化合物を自社ライブラリ内で確認し、ライセンスアウトを目標に研究を進めている。低分子医薬は、がん関連遺伝子産物に結合して機能を阻害するアプローチで、当社の創薬研究の一つである。
がんペプチドワクチンの創薬
当社は、がん特異的ペプチドワクチンの開発に取り組んでいる。がん細胞にのみ反応する細胞傷害性T細胞を活性化し、免疫機構を利用してがんを攻撃する治療薬である。多数のペプチド候補物質を同定し、臨床試験を実施してきた。また、新型コロナウイルス感染症に対しては、感染制御と重症化抑制を目指したペプチドワクチンの研究開発に着手し、特許出願を完了している。ペプチドワクチンは、副作用の少ない治療法として期待される。
がん治療用抗体医薬とプレシジョン医療サービス
抗体医薬では、がん細胞表面の特定抗原に結合するOTSA101の臨床試験を日本国内で実施し、患者登録を終了した。一方、がんプレシジョン医療関連事業では、子会社CPMが全ゲノムシーケンス解析、ネオアンチゲン解析、リキッドバイオプシー等の遺伝子解析サービスを提供する。さらに、ネオアンチゲン樹状細胞療法やTCR遺伝子導入T細胞療法といった個別化免疫療法の研究も行っている。これらのサービスは、2026年3月期の事業収益806百万円のほとんどを占める。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
創薬ベンチャー、売上極小で赤字継続
オンコセラピー・サイエンスは売上高8億円と同業他社に比べて極めて小規模であり、営業赤字が続く創薬ベンチャーである。同業のVeritas In SilicoやChordia Therapeuticsも開発段階だが、当社は特に業界内でのポジションが弱く、収益化の目途が立っていない。開発パイプラインの進捗が今後の命運を握る。
強み
- 独自の創薬技術を有するが、売上規模から判断する限り実証段階。
- 特定のがん種に特化したパイプラインで差別化を図る可能性。
- 他社との共同開発により資金負担を軽減する戦略。
- 創薬ベンチャーとして承認取得時の急成長ポテンシャル。
課題
- 売上8億円で営業赤字、開発の成功不確実性が高い。
- 同業他社も類似技術を開発、差別化が困難。
- 赤字継続で資金繰り懸念、増資や提携依存。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がオンコセラピー・サイエンス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4512わかもと製薬 | 108億円 | 47.2倍 |
| 2 | 4570免疫生物研究所 | 96億円 | 29.2倍 |
| 3 | 4524森下仁丹 | 93億円 | 14.6倍 |
| 4 | 4896ケイファーマ | 92億円 | — |
| 5 | 4584キッズウェル・バイオ | 83億円 | — |
| 6 | 4564オンコセラピー・サイエンス | 81億円 | — |
| 7 | 4571NANOホールディングス | 81億円 | — |
| 8 | 4572カルナバイオサイエンス | 78億円 | — |
| 9 | 4890坪田ラボ | 76億円 | — |
| 10 | 4597ソレイジア・ファーマ | 76億円 | — |
| 11 | 4596窪田製薬ホールディングス | 75億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 15件
東京大学との共同研究から始まった創業期(2001年)
2001年4月、がん関連遺伝子及びその産物を利用した治療薬・診断薬の研究開発を目的に、東京都港区芝で設立された。設立後直ちに東京大学医科学研究所との共同研究を開始。同年11月には本店を港区白金台に移転し、2002年10月には同所に自社研究所を開設した。この時期は基礎研究に重点を置き、がん特異的タンパク質の同定と機能解析を進めた。創業者である中村祐輔教授の研究成果を基盤に、ほぼ全てのがんを対象とした網羅的遺伝子発現解析が実施された。
東証マザーズ上場と抗体医薬への進出(2003-2004年)
2003年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。上場後、2004年8月には抗体医薬の商業化を目的として、株式会社医学生物学研究所との合弁でイムナス・ファーマ株式会社を設立した。この子会社は後の連結子会社となる。上場により資金調達の手段を得ると同時に、抗体医薬という新たな開発領域へ事業を拡大した。上場時の市場はマザーズであり、2022年の市場区分見直しまで同市場に属した。
本社移転と子会社の設立・統合(2005-2007年)
2005年3月、本社及びラボ施設を神奈川県川崎市高津区に移転し、同所に創薬研究所を開設した。2006年6月にはペプチドワクチン開発を目的とした連結子会社ワクチン・サイエンス株式会社を設立。しかし2007年9月にはこれを吸収合併し、同時に関連会社であったイムナス・ファーマの株式取得により連結子会社化した。この期間、研究開発拠点を川崎に集約するとともに、グループ会社の整理を進め、経営資源の集中を図った。
海外展開とその後の撤退(2010年)
2010年5月、フランスに抗体医薬等のがん治療薬研究開発を目的とした連結子会社Laboratoires OncoTherapy Science France S.A.R.L.を設立した。しかし、海外拠点での成果が期待通りに上がらず、2019年9月に同社を清算結了した。この海外展開は短期間で終了し、以降は国内での研究開発に再び注力することとなった。フランス子会社の設立と清算は、研究開発型ベンチャーが海外進出に伴うリスクを経験した事例である。
がんプレシジョン医療への本格参入(2017年)
2017年7月、がん遺伝子の大規模解析検査とがん免疫療法の研究開発を目的に、連結子会社株式会社Cancer Precision Medicine(CPM)を設立した。同年8月には韓国Theragen Bioの資本参加と業務提携によりCPMを合弁会社化。同年11月には当社の腫瘍免疫解析部を会社分割でCPMに承継した。これにより、遺伝子解析サービスや個別化免疫療法の事業基盤が形成された。CPMはその後、連結業績において収益の大部分を占める主要子会社となった。
市場区分変更と本社再移転(2022-2023年)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、マザーズ市場からグロース市場に移行した。2023年1月には、本店及び研究開発拠点を神奈川県川崎市高津区から川崎区東田町に移転した。この移転により、研究開発施設を新たな場所に集約した。市場区分の変更は上場企業としての位置づけに影響を与えたが、研究開発型企業としての基本戦略に変更はなく、引き続きがん治療薬の創薬研究を推進している。
年表15件を開く
2000年代
- 2001年4月創業がん関連遺伝子及び遺伝子産物を利用したがん治療薬、がん治療法及びがん診断薬の研究開発を目的として、東京都港区芝に設立。
- 2001年5月東京大学医科学研究所と共同研究を開始。
- 2001年11月東京都港区白金台に本店移転。
- 2002年10月東京都港区の本店所在地に自社の研究所を開設。
- 2003年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に上場。
- 2004年8月抗体医薬の商業化(開発・販売)を目的として株式会社医学生物学研究所と合弁にてイムナス・ファーマ株式会社を設立。
- 2005年3月本社及び本社ラボ施設を神奈川県川崎市高津区に移転し、同所に創薬研究所を開設。
- 2006年6月M&Aペプチド・ワクチンの開発を目的として、連結子会社となるワクチン・サイエンス株式会社を設立。(2007年9月吸収合併)
- 2007年9月M&A関連会社イムナス・ファーマ株式会社の株式取得により連結子会社化。(2024年3月吸収合併)
2010年代
- 2010年5月フランスに、抗体医薬をはじめとしたがん治療薬の研究開発を目的に、連結子会社Laboratoires OncoTherapy Science France S.A.R.L.を設立。(2019年9月清算結了)
- 2017年7月がん遺伝子の大規模解析検査ならびにがん免疫療法の研究開発を目的として、連結子会社となる株式会社Cancer Precision Medicineを設立。
- 2017年8月Theragen Bio Co., Ltd.(本社:韓国。旧Theragen Etex Co., Ltd.)の資本参加・業務提携により、株式会社Cancer Precision Medicineを合弁会社化。
- 2017年11月当社を吸収分割会社、株式会社Cancer Precision Medicineを吸収分割承継会社とし、腫瘍免疫解析部を会社分割。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行。
- 2023年1月神奈川県川崎市川崎区に本店及び研究開発拠点(ラボ)を移転。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
基礎研究の継続的実施
元東京大学医科学研究所中村祐輔教授との共同研究で同定した多数の標的分子に対し、自社及び共同研究による研究体制を充実させ、創薬研究の基盤を強化する。
- 02
創薬研究の確実な推進
基礎研究の成果をもとに、低分子医薬、がんペプチドワクチン、抗体医薬等の創薬研究を実施し、ファースト・イン・クラスの創薬を目指す。
- 03
臨床開発の確実かつ迅速な推進
非臨床試験データに基づく適応症選択を行い、自社及び提携先と共同で臨床試験を進め、がん治療薬を一日も早く患者に届ける。
- 04
新規提携先の開拓と既存取引の推進
新規提携先を積極的に開拓し、既存提携先との戦略的対話を促進。提携先の臨床開発を支援し、医薬品候補化合物の上市を目指す。
- 05
がんプレシジョン医療関連事業への取組み
全ゲノムシーケンス解析やリキッドバイオプシー等の遺伝子解析サービス、新規遺伝子パネル検査の開発、個別化がん免疫療法の研究を進める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で46人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は598万円で、9期前と比べて+7.2%。平均年齢は46.3歳、平均勤続年数は11.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 54 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 56 | — |
| 2019年3月 | 558 | 42.7 | 7.6 | 63 | — |
| 2020年3月 | 578 | 42.6 | 8.4 | 62 | — |
| 2021年3月 | 602 | 42.2 | 8.5 | 66 | — |
| 2022年3月 | 539 | 43.6 | 8.6 | 67 | — |
| 2023年3月 | 580 | 43.0 | 8.2 | 60 | — |
| 2024年3月 | 578 | 42.6 | 8.4 | 54 | — |
| 2025年3月 | 553 | 45.3 | 10.9 | 47 | −1,702 |
| 2026年3月 | 598 | 46.3 | 11.9 | 46 | −1,739 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社 Cancer Precision Medicine (注)1、2、3神奈川県川崎市川崎区 · 連結子会社議決権63.6%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は8億円、営業利益は-8億円。前期と比べると増収で、売上が+0.0%。
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は2億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 4 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 1 | −4 | −400.0 | −4 |
| 2024年2Q | 3 | −3 | −100.0 | −3 |
| 2024年3Q | 1 | −3 | −300.0 | −3 |
| 2024年4Q | 1 | — | — | −3 |
| 2025年2Q | 2 | −5 | −250.0 | −5 |
| 2025年4Q | 6 | −3 | −50.0 | −3 |
| 2026年2Q | 4 | −5 | −125.0 | −6 |
| 2026年4Q | 4 | −3 | −75.0 | −3 |
| 2027年1Q | 2 | −3 | −150.0 | −3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は33億円から8億円へ24%に減った。直近期の営業利益率は-100.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 33 | — | −11 | — | −11 |
| 2014年3月 | 10 | — | −38 | — | −37 |
| 2015年3月 | 8 | — | −19 | — | −13 |
| 2016年3月 | 3 | — | −30 | — | −28 |
| がん遺伝子の大規模解析検査ならびにがん免疫療法の研究開発を目的として、連結子会社となる株式会社Cancer Precision Medicineを設立。 | |||||
| 2017年3月 | 3 | — | −30 | — | −30 |
| 2018年3月 | 2 | — | −30 | — | −29 |
| 2019年3月 | 3 | — | −30 | — | −29 |
| 2020年3月 | 3 | — | −22 | — | −22 |
| 2021年3月 | 3 | — | −16 | — | −16 |
| 2022年3月 | 12 | — | −21 | — | −26 |
| 2023年3月 | 11 | — | −11 | — | −11 |
| 2024年3月 | 6 | — | −11 | — | −13 |
| 2025年3月 | 8 | −8 | −8 | −100.0 | −8 |
| 2026年3月 | 8 | −8 | −8 | −100.0 | −9 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高8億円のうち、営業利益として残るのは-8億円で-100.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-9億円、売上の-112.5%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金162.5%13億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.5%3億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-100.0%-8億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが−9億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−10億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は21億円で、売上の31.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | −5 | 0 | 0 | −5 | 85 |
| 2014年3月 | −16 | −130 | 110 | −146 | 48 |
| 2015年3月 | −17 | 19 | 1 | 2 | 51 |
| 2016年3月 | −29 | 109 | 0 | 80 | 131 |
| 2017年3月 | −30 | 0 | 0 | −30 | 101 |
| 2018年3月 | −30 | −4 | 2 | −34 | 67 |
| 2019年3月 | −24 | −1 | 6 | −25 | 49 |
| 2020年3月 | −23 | 0 | 22 | −23 | 47 |
| 2021年3月 | −18 | −1 | — | −19 | 29 |
| 2022年3月 | −21 | −5 | 15 | −26 | 18 |
| 2023年3月 | −8 | 0 | 1 | −8 | 11 |
| 2024年3月 | −12 | 0 | 7 | −12 | 5 |
| 2025年3月 | −8 | 0 | 11 | −8 | 8 |
| 2026年3月 | −9 | −1 | 22 | −10 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は24億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は87.8%(業種中央値69.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 115 | 104 | 11 | 81.3 |
| 2014年3月 | 186 | 178 | 8 | 90.0 |
| 2015年3月 | 166 | 161 | 5 | 93.1 |
| 2016年3月 | 137 | 131 | 6 | 92.9 |
| 2017年3月 | 106 | 101 | 5 | 91.6 |
| 2018年3月 | 80 | 76 | 4 | 87.0 |
| 2019年3月 | 54 | 49 | 5 | 85.6 |
| 2020年3月 | 51 | 47 | 4 | 89.5 |
| 2021年3月 | 34 | 31 | 3 | 88.8 |
| 2022年3月 | 27 | 20 | 7 | 70.6 |
| 2023年3月 | 15 | 9 | 6 | 51.5 |
| 2024年3月 | 9 | 4 | 5 | 32.2 |
| 2025年3月 | 12 | 7 | 4 | 57.0 |
| 2026年3月 | 24 | 21 | 2 | 87.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で79社中13位あたり、逆に低いのは売上成長率で79社中56位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥21で、1年前と比べて-27.6%。過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 3.65倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は21円で、25日線(19.96円)を約5.2%上回り、75日線(20.08円)を上回っています。直近1ヶ月では+10.5%上昇しましたが、年初来では-25%と依然下落基調です。出来高は常に2億株前後と非常に高く、投機的な売買が続いています。RSIは62.5で中立圏ですが、200日線(21.41円)を上回るかが焦点です。52週高値34円からは-38%の水準です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERはマイナス(赤字)のため算出不可。PBRは3.40倍で業界平均3.01倍を上回り割高感がある。配当利回りは0%(無配)。ROEは赤字のためマイナス。売上高は8億円と小規模で、営業損失が継続しており、2026/3期も赤字見込み。成長性や収益性の改善が見られず、PBRの高さだけが際立つ。割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 3.65倍 | 3.53倍 |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高はわずかで、事業は赤字が常態化している。投資の争点は、がん免疫治療薬のパイプラインが将来商業化に成功し、収益を生むかどうか。強気派は最先端技術の可能性と開発の進展を評価する。弱気派は研究開発の不確実性、資金調達リスク、他社との競争を懸念する。
- 技術の独自性
独自のペプチドワクチン技術は差別化が可能で、将来の事業化に期待
- 提携の可能性
大手製薬との提携契約が発生すれば、一時収入と開発資金が得られる
- 市場の成長
がん免疫治療薬の市場は成長しており、成功すれば大きな利益機会
- 純損失が13億→8億円へ大幅縮小FY2025/3決算影響中
純損失▲13億円から▲8億円と5億円改善。コスト構造の改善が進む
- 売上高が前期比33%増の8億円通年影響中
売上高6億→8億円。新規契約や研究開発の進展が寄与
- 時価総額73億円と低位小型株で材料に敏感不定影響弱
株価19円・時価総額73億円と小さく、わずかなニュースで大きく変動しやすい
- 営業損失が8億円で下げ止まりFY2026/3影響中
営業損失が2期連続で8億円。拡大が止まれば安心感につながる
- 事業の赤字継続
過去3期連続で純損失を計上し、2026/3期も赤字予想
- 資金調達リスク
研究開発には多額の資金が必要で、株式発行等による希薄化が懸念
- 競争の激化
他のバイオ企業や大手製薬が同様の治療薬開発を進めており、優位性が不明
- FY2026/3は純損失9億円へ再拡大の見通し決算発表後影響中
純損失▲8億→▲9億円、改善トレンドが一服し増益期待が後退
- 売上高8億円で営業利益ゼロの構造通年影響強
売上高8億円に対し営業費用8億円。売上を倍増させない限り黒字化は困難
- PER評価不能で投資家層が限定的継続影響弱
赤字が続きPERが出せず、機関投資家の投資対象から外れたままだ
- PBR3.4倍は割高で調整余地不定影響弱
1株純資産が低い中でPBR3.4倍、期待剥落時は下落リスク
- パイプライン進捗
- 開発段階の進行状況が事業価値の核心であり、成功確率を左右する
- 研究開発費
- 研究開発への投資額が将来の成長可能性を示すが、資金消耗の度合いも測る
- 提携・導出契約
- 提携契約の獲得は事業の信頼性と収入の源泉となり、株価に大きな影響を及ぼす
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ49,639人。区分でいちばん多いのは個人・その他で87.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.1%を占め、残る95.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 86.5 | 86.3 | 85.2 | 91.0 | 89.0 | 87.4 |
| 証券会社 | 5.9 | 6.0 | 4.3 | 1.9 | 3.6 | 5.4 |
| 金融機関 | 4.2 | 3.8 | 4.9 | 3.5 | 3.0 | 2.5 |
| 外国法人 | 1.7 | 1.1 | 1.8 | 0.7 | 1.6 | 2.2 |
| 事業法人 | 1.6 | 2.5 | 3.4 | 2.1 | 2.0 | 1.6 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.2 | 0.3 | 0.8 | 0.8 | 0.9 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 中村 祐輔 | 3.26 |
| 02 | 楽天証券株式会社共有口 | 2.39 |
| 03 | 特定有価証券信託受託者 株式会社SMBC信託銀行 | 1.90 |
| 04 | 中鶴 修一 | 1.52 |
| 05 | 野村證券株式会社 | 0.99 |
| 06 | 仲榮眞 正雄 | 0.78 |
| 07 | 古川 洋一 | 0.77 |
| 08 | 後藤 知近 | 0.74 |
| 09 | 手柴 智行 | 0.67 |
| 10 | 荒川 博文 | 0.65 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-15ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告4.63%-1.18pt
- 2026-06-11ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告5.81%
- 2026-06-10ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告5.81%-1.23pt
- 2026-04-21ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告7.04%-1.13pt
- 2026-04-20ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告8.17%
- 2026-04-20ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告8.17%-1.42pt
- 2026-04-13ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)新規の大量保有報告9.59%+0.23pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+73%、1株純資産は11期で−94%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2013年3月 | −10 | 87 |
| 2014年3月 | −28 | 114 |
| 2015年3月 | −9 | 105 |
| 2016年3月 | −19 | 86 |
| 2017年3月 | −20 | 66 |
| 2018年3月 | −19 | 47 |
| 2019年3月 | −20 | 30 |
| 2020年3月 | −14 | 26 |
| 2021年3月 | −9 | 17 |
| 2022年3月 | −14 | 10 |
| 2023年3月 | −6 | — |
| 2024年3月 | −6 | — |
| 2025年3月 | −3 | — |
| 2026年3月 | −3 | 5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額61百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 嶋田順一 | 代表取締役社長 | 65 | — |
| 加藤肇夫 | 取締役会長 | 82 | — |
| 朴在賢 | 取締役 Chief Scientific Officer 兼 管理本部統括取締役 | 50 | — |
| 三木義男 | 取締役 | 69 | — |
| 小峰雄一 | 取締役 | 54 | — |
| 山根由香 | 監査役(常勤) | 53 | 50,000 |
| 高木美也子 | 監査役 | 74 | 31,000 |
| 田島照久 | 監査役 | 55 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 43 | 43 | 14 |
| 社外取締役 | 4 | 10 | 10 | 3 |
| 監査役 | 1 | 8 | 8 | 8 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容7,209字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,708字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク15,274字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,166字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第25期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第24期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-25
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第22期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-07
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-08
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