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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

免疫生物研究所

Immuno-Biological Laboratories Co., Ltd.4570 · Growth · 医薬品

抗体技術を基盤に研究用試薬・診断薬・検査サービスを展開し、カイコを使ったタンパク質生産でも知られる高田飼育のバイオベンチャー。

概要

免疫生物研究所は、1982年に創業した抗体専門のバイオ医薬品企業である。抗体作製技術を基盤に研究用試薬、体外診断薬、リポタンパク質解析サービス「LipoSEARCH®」、遺伝子組換えカイコによるタンパク質生産などを展開する。東京証券取引所グロース市場に上場(2007年3月)、2025年3月期の連結売上高は約10億円、従業員数54名。

抗体関連事業が売上の大半を占める構成

当社グループは、抗体関連事業と化粧品関連事業の2セグメントで構成される。2025年3月期の連結売上高10億498万7千円のうち、抗体関連事業が10億230万7千円と99.8%を占める。化粧品関連事業は2,679千円にとどまる。抗体関連事業はさらに診断試薬サービス、検査サービス、TGカイコサービスの3つに分かれる。診断試薬サービスが最大で、研究用ELISAキットや抗体の販売、受託サービス、医薬シーズのライセンス、体外診断用医薬品の製造販売を行う。

研究用試薬から体外診断薬までをカバーする診断試薬サービス

診断試薬サービスの中核はELISA測定キットと抗体販売である。ELISAキットは血液や尿中の抗原濃度を簡便に測定する研究用キットで、海外CRO企業の治験に継続採用されている。抗体は免疫組織染色など基礎研究に広く使われる。また、試薬関連受託サービスとして、抗体の作製・精製・標識や測定系開発を製薬企業や大学に提供する。さらに、赤痢アメーバ抗体ELISA-IBLのような体外診断用医薬品の製造販売承認を取得し、保険適用での販売を開始している。

LipoSEARCH®とTGカイコサービスが支える特殊領域

検査サービスは、高感度ゲルろ過高速液体クロマトグラフィーを用いた血中リポタンパク質プロファイリング「LipoSEARCH®」が主力である。病態や薬剤投与によるリポタンパク質粒子の変化を詳細に捉え、研究機関や製薬企業に利用される。TGカイコサービスは、遺伝子組換えカイコの繭に目的タンパク質を生産する技術である。ヒト型コラーゲン「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」やラミニン511-E8(iMatrix-511 silk)を製造・販売しており、動物由来成分フリーの特徴を持つ。

化粧品事業は子会社が手がける小規模な展開

化粧品関連事業は、完全子会社の株式会社ネオシルク化粧品が担う。同社は遺伝子組換えカイコで生産した「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」を配合した化粧品を通信販売する。2025年3月期の売上高は2,679千円と前年比48.1%減、営業損失609千円と低迷している。競合が多く、広告宣伝を含む販促活動が十分に行えなかったことが要因である。同事業はグループ全体に占める規模は極めて小さい。

業界の中での役割はライフサイエンス領域の研究・診断・創薬支援を提供するバイオ企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
10億円
営業利益
3億円
営業利益率
30.0%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
抗体関連 事業10億円100.0%3億円30.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ライフサイエンス研究(大学・公的研究機関・製薬企業等)主力

抗体を基盤とした研究用試薬(ELISAキット、抗体、合成ペプチド等)の製造・販売、および抗体作製・精製・標識、細胞培養によるタンパク質製造、測定系開発、受託試験などの受託サービスを提供。研究開発のアウトソーシング需要に応える。

主な製品・サービス4
ELISA測定キット
抗原を定性・定量するための研究用キット。血液や尿中の目的物質の濃度を簡便に測定できる。
抗体
生化学・分子生物学・病理学などの基礎研究に使用される。免疫組織染色用など様々な研究用途に対応。
合成ペプチド
抗体作製の抗原として使用される、有機化学的に合成されたペプチド。
細胞培養関連試薬
細胞培養液など、細胞培養に必要な試薬。

02医薬品開発(製薬企業等)主力

治療用抗体医薬品や診断薬の開発を目指し、抗体作製技術を基盤に医薬シーズのライセンス導出を実施。SFTS治療薬やGIST診断薬などの特許取得・提携を進めており、創薬ターゲット探索から抗体作製・薬効評価まで特化した支援を行う。

主要顧客SML Biopharm Co., Ltd.、国立大学法人徳島大学

主な製品・サービス2
ACT101(SFTS治療用抗体医薬品候補)
ダニ媒介性感染症SFTSを治療するための抗体医薬品候補。SML社にライセンス供与。
c-KIT陽性腫瘍特異的抗体断片
GIST(消化管間質腫瘍)の診断・治療用の抗体医薬品候補に関する特許。

03診断薬メーカー(体外診断薬・体外診断薬原料)準主力

ELISAキット等を体外診断薬や体外診断薬原料として提供。CTP測定試薬や赤痢アメーバ検査薬など、具体的な診断薬の開発・承認取得を進める。国内診断薬メーカーとの提携や海外診断薬メーカーへの原料供給にも対応。

主な製品・サービス2
CTP ELISA「コスミック」
外リンパ瘻の診断に用いるコクリン・トモプロテインを検出するELISAキット。
赤痢アメーバ抗体 ELISA-IBL
赤痢アメーバ感染を血液検査で調べる体外診断用医薬品。製造販売承認を取得。

04生活習慣病・予防医療(臨床研究・検査)準主力

LipoSEARCH®を中核とした血中リポタンパク質プロファイリング解析サービスを提供。世界で唯一の高感度ゲルろ過HPLC技術を用い、製薬企業や食品企業の研究開発・創薬支援に貢献。また、自社ELISAキットを用いた受託測定をIBL解析センターで実施。

世界で唯一の高感度ゲルろ過高速液体クロマトグラフィーを用いたリポタンパク質プロファイリング技術

主な製品・サービス2
LipoSEARCH®
血中リポタンパク質を粒子サイズごとに分画し、コレステロール量と中性脂肪量のプロファイルを提供する解析サービス。
LipoTEST
伴侶動物向けの脂質代謝関連疾患検査サービス。動物病院を通じて提供。

05再生医療・細胞培養準主力

遺伝子組換えカイコを用いて、細胞培養の足場材となるラミニン511-E8やフィブロネクチンを生産・販売。Xeno-free(動物由来成分混入なし)で安全性が高い。iPS細胞研究など再生医療領域の研究支援を行う。

主な製品・サービス2
iMatrix-511 silk(ラミニン511-E8)
iPS細胞などの培養足場材として有効なラミニン511-E8をカイコで生産した研究用試薬。
Fibronectin Neosilk®
遺伝子組換えカイコで生産した組換え型フィブロネクチン。細胞接着等を制御し、再生医療研究に使用。

06化粧品・美容副次

カイコで生産したヒト型コラーゲンを化粧品原料として提供。化粧品製造・販売も手掛ける。

主要顧客303 Pharma

主な製品・サービス2
ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ
遺伝子組換えカイコの繭から生産されるヒト型コラーゲン。安全性が高く、化粧品原料として使用。
フレヴァン
ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠを配合した化粧品。

製品と技術

ELISA測定キットと抗体試薬

当社の主力製品はELISA測定キットと抗体試薬である。ELISAキットは抗原を定性・定量するための研究用キットで、抗体、酵素、反応液、プレートがセットになっている。血液や尿中の目的物質を簡便に測定できる。抗体試薬は免疫組織染色などに使われ、病因抗原の有無や局在を調べる。これらの試薬は海外CRO企業の治験にも採用され、安定した需要がある。また、体外診断用医薬品として赤痢アメーバ抗体ELISA-IBLの製造販売承認を取得し、保険適用で販売中である。

リポタンパク質プロファイリング「LipoSEARCH®」

LipoSEARCH®は、高感度ゲルろ過高速液体クロマトグラフィーを利用した血中リポタンパク質の詳細解析サービスである。各リポタンパク質を粒子サイズで分画し、コレステロール量と中性脂肪量をクロマトグラムとして提供する。病態や薬剤投与によるリポタンパク質プロファイルの変化を全体的に捉えられるため、研究機関や製薬企業の創薬支援に用いられる。さらに、伴侶動物向けの脂質代謝検査「LipoTEST」も提供しており、ヒトから動物までカバーする。

遺伝子組換えカイコによるタンパク質生産技術

TGカイコサービスは、遺伝子組換えカイコの繭に目的のタンパク質を産生させる技術である。ヒト型コラーゲン「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」の他、ラミニン511-E8(iMatrix-511 silk)の生産に成功し、研究用試薬として販売している。これらの製品は動物由来成分フリー(Xeno-free)であり、再生医療や化粧品原料として価値が高い。また、フィブロネクチン(Fibronectin Neosilk®)の生産技術も開発し、細胞培養の足場材として提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 生活習慣病・予防医療(臨床研究・検査)世界で唯一の高感度ゲルろ過高速液体クロマトグラフィーを用いたリポタンパク質プロファイリング技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

抗体医薬で差別化、営業利益率急改善

同社は再生医療や創薬支援で培った抗体作製技術を持ち、試験研究用試薬を提供する。売上高は10億円と小規模だが、営業利益率は2026年3月期に30%と前期の20%から急改善した。同業のVeritas In Silicoやジーエヌアイグループは規模は近いが、抗体技術に特化した強みで差別化している。ただ研究開発投資が不可欠で、収益は研究開発の成果次第。大手製薬企業とのアライアンスが成長の鍵を握り、パイプラインの進捗が重要である。

強み

  • 営業利益率30%と同業他社に比べ極めて高く、効率的な事業運営を行っている。
  • 抗体作製技術の専門性が高く、研究支援分野で差別化を実現している。
  • 営業利益率が20%から30%へ急改善し、収益構造が強化されている。
  • 売上高は10億円で推移し、研究開発型企業として持続的な収益を上げている。

課題

  • 売上高10億円と小規模で、大手製薬企業との競争で資金力に劣る。
  • 業績が研究開発の成果に依存し、製品化に時間と費用がかかる。
  • 国内外の販売ネットワークが限られ、商業化に課題を抱える。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品の時価総額近傍。太字が免疫生物研究所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14563アンジェス152億円
24579ラクオリア創薬133億円62.4倍
34574大幸薬品130億円18.8倍
44888ステラファーマ121億円
54512わかもと製薬108億円47.2倍
64570免疫生物研究所96億円29.2倍
74524森下仁丹93億円14.6倍
84896ケイファーマ92億円
94584キッズウェル・バイオ83億円
104564オンコセラピー・サイエンス81億円
114571NANOホールディングス81億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

東京での創業と藤岡研究所への移転 (1982~1987年)

1982年9月、医薬品及び医薬部外品の免疫学的研究・開発・製造・販売を目的に、東京都千代田区で資本金5,000千円の株式会社免疫生物研究所が設立された。同時に群馬県高崎市に研究所を設置し、研究を開始する。1986年8月、研究設備拡充のため群馬県藤岡市に藤岡研究所を新設して移転。1987年12月には同研究所内に本社を移した。

工場新設と初の受託製造成功 (1994~2001年)

1994年4月、生産能力向上を目的に藤岡研究所内に工場を新設した。1999年10月には初の受託製造品となる関節炎発症カクテル抗体の大量生産に成功。これにより受託製造の実績を積む。2001年4月には遺伝子組換え実験施設を備えた新研究棟を建設し、先端技術への投資を進めた。

株式上場と海外ライセンス契約 (2006~2007年)

2006年12月、当社創製の抗アミロイドβ抗体(82E1)に関し、米国Intellect Neuroscience, Inc.とライセンス契約を締結。これが海外企業との初の本格的な導出契約となった。2007年3月、大阪証券取引所ヘラクレス(現東京証券取引所グロース市場)に株式を上場し、資本市場へのアクセスを獲得した。

子会社取得による事業拡大 (2013年)

2013年7月、生活習慣病領域での創薬・研究支援強化を目的に、株式会社スカイライト・バイオテックを完全子会社化した。同年11月には遺伝子組換えカイコで開発した「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」を配合した化粧品販売のため、完全子会社の株式会社ネオシルク化粧品を設立。グループ体制を拡充した。

遺伝子組換えカイコ事業の本格化と合弁会社設立 (2016~2021年)

2016年7月、群馬県前橋市にGMP対応のパイロットプラントである前橋研究所を新設し、遺伝子組換えカイコ事業を本格化した。2021年2月には韓国Abcontek.Incとの合弁で「株式会社AI Bio」を設立(持分法適用会社)。2021年11月には完全子会社のスカイライト・バイオテックを吸収合併し、組織をスリム化した。

近年の拠点再編と子会社化 (2023~2024年)

2023年3月、合弁会社であった株式会社AI Bioを子会社化し、連結の範囲に含めた。2024年10月には秋田解析センターを閉鎖し、その機能を藤岡研究所に移転した。研究資源の集約と効率化を進める一方、連結子会社はAI Bioとネオシルク化粧品の2社体制となっている。

年表19件を開く

1980年代

  • 1982年9月創業医薬品及び医薬部外品の免疫学的研究、開発、製造及び販売を目的として、東京都千代田区に資本金5,000千円をもって株式会社免疫生物研究所を設立。同時に、群馬県高崎市に研究所を設置。
  • 1986年8月研究設備拡充のため、群馬県藤岡市に藤岡研究所を新設し、研究所を移転。
  • 1987年12月藤岡研究所内に本社を移転。

1990年代

  • 1994年4月生産能力向上のため、藤岡研究所内に工場を新設。
  • 1999年10月初の受託製造品となる関節炎発症カクテル抗体の大量生産に成功。

2000年代

  • 2001年4月藤岡研究所内に遺伝子組換え実験施設を備えた新研究棟を建設。
  • 2004年6月群馬県高崎市に本社を移転。
  • 2005年3月北海道三笠市に医薬シーズの探索を目的とする実験動物飼育施設を備えた三笠研究所を新設。
  • 2006年12月当社創製の抗アミロイドβ抗体(82E1)に関して、米国Intellect Neuroscience, Inc.とライセンス契約を締結。
  • 2007年3月上場大阪証券取引所ヘラクレス(現東京証券取引所グロース市場)に株式を上場。
  • 2009年1月診断薬の品質管理及び品質保証を目的にISO13485認証を取得。

2010年代

  • 2010年6月群馬県藤岡市に本社を移転。
  • 2013年7月M&A生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え、予防・診断支援などを強化する目的で、株式会社スカイライト・バイオテック(連結子会社)の株式取得及び簡易株式交換により完全子会社化。
  • 2013年11月M&A「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」含有化粧品の通信販売を目的として、当社の完全子会社、株式会社ネオシルク化粧品(連結子会社)を設立。
  • 2016年7月群馬県前橋市に遺伝子組換えカイコ事業におけるGMP対応のパイロットプラントである前橋研究所を新設。

2020年代

  • 2021年2月Abcontek.Inc(韓国企業)との間で、合弁会社「株式会社AI Bio」(持分法適用会社)を設立。
  • 2021年11月M&A完全子会社の株式会社スカイライト・バイオテックを吸収合併。
  • 2023年3月M&A株式会社AI Bio(合弁会社)を子会社化。
  • 2024年10月秋田解析センターを閉鎖し、藤岡研究所に移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    診断用医薬品市場への本格参入

    市場規模の大きい体外診断用医薬品分野へ参入し、独自の高特異性抗体技術を活かした診断薬の開発・販売を推進する。

  2. 02

    海外研究用試薬市場の拡大

    海外のCRO企業への自社ELISAキット採用や、海外診断薬メーカーとの共同研究を通じて、研究用試薬の海外販路を拡大する。

  3. 03

    医薬品シーズ開発の選択と集中

    限られたリソースを有効活用するため、抗体医薬品や診断薬の開発テーマを絞り込み、重点投資によってパイプラインを充実させる。

  4. 04

    不採算事業の黒字化と利益率向上

    不採算事業の構造改革や生産コスト改善により黒字化を図り、全体の収益性を高める。

  5. 05

    カイコ生産技術の産業利用拡大

    遺伝子組換えカイコで生産した抗体やタンパク質を、研究用試薬・診断薬原料・化粧品原料等に応用し、生産拡大と製造方法の改良を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で54人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は495万円で、9期前と比べて+19.4%平均年齢は46.3歳、平均勤続年数は17.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月56
2018年3月57
2019年3月41443.313.361
2020年3月41842.412.665
2021年3月39943.012.965
2022年3月39843.613.863
2023年3月42344.315.260
2024年3月45645.516.857
2025年3月47845.116.158345
2026年3月49546.317.754556

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率25.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)67.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社(藤岡研究所) — 群馬県藤岡市137百万円
抗体関連事業
三笠研究所 — 北海道三笠市61百万円
抗体関連事業
前橋研究所 — 群馬県前橋市8百万円
抗体関連事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ネオシルク化粧品
    群馬県藤岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱AI Bio
    群馬県藤岡市 · 連結子会社
    議決権49.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は10億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+50.0%。

売上高
+0.0%
10億円
営業利益
+50.0%
3億円
純利益
+50.0%
3億円
営業利益率
30.0%
前期比 +10.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高11億円10億円
営業利益3億円3億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥7.5¥7.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2−2
2024年1Q200.00
2024年2Q200.00
2024年3Q100.00
2024年4Q32
2025年2Q4125.01
2025年4Q6116.71
2026年2Q5120.01
2026年4Q5240.02
2027年1Q3133.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は8億円から10億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は30.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え、予防・診断支援などを強化する目的で、株式会社スカイライト・バイオテック(連結子会社)の株式取得及び簡易株式交換により完全子会社化。
2013年3月812
2014年3月7−1−1
2015年3月7−1−2
2016年3月7−10
2017年3月7−12−21
2018年3月80−1
2019年3月8−2−2
2020年3月6−7−7
完全子会社の株式会社スカイライト・バイオテックを吸収合併。
2021年3月6−3−3
2022年3月6−2−3
株式会社AI Bio(合弁会社)を子会社化。
2023年3月8−1−3
2024年3月812
2025年3月102220.02
2026年3月103330.03

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高10億円のうち、営業利益として残るのは3億円30.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の30.0%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.0%3億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.0%4億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益30.0%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
70.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+27.1pt
30.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+27.3pt
30.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+13.7pt
19.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は9億円で、売上の10.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月20228
2014年3月0−15−111
2015年3月−102−112
2016年3月0−63−69
2017年3月−1−521−625
2018年3月10−1125
2019年3月−2−6−1−815
2020年3月−601−610
2021年3月−20−2−26
2022年3月−1−21−34
2023年3月00006
2024年3月10017
2025年3月2−1018
2026年3月3−1029

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は22億円。このうち返さなくてよい自己資本が18億円で、自己資本比率は85.5%(業種中央値69.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2622486.0
2014年3月3128387.9
2015年3月3126583.2
2016年3月3428682.8
2017年3月34132139.0
2018年3月33201361.1
2019年3月3021971.7
2020年3月2419582.0
2021年3月1816288.5
2022年3月1714380.2
2023年3月1411375.2
2024年3月1613378.2
2025年3月1815382.1
2026年3月2218385.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
8億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE79社中5位あたり、逆に低いのは売上成長率79社中56位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.6%/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
30.0%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.5%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.7%/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,030で、1年前と比べて+116.4%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,030-3.4%1ヶ月+7.4%1年+116.4%時価総額96億円
過去52週の値幅
安値¥464高値¥3,820

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.2倍
PER (会社予想)27.6倍
PBR5.08倍
配当利回り0.73%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に1098円と前日比+9.91%上昇。直近1ヶ月で+12.04%と上昇基調。25日移動平均線(982.6円)を約11.7%上回る。RSIは75.07と過熱気味。ただし52週高値3820円からは大幅に下方。年初来では+125.96%と急回復。出来高も42万株と増加。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PER 26.34倍は業界平均(26.46倍)とほぼ同水準。PBR 4.7倍は業界平均(3.02倍)を大幅に上回り、割高感がある。ROE 19.6%と高く収益性は優れるが、配当利回り0.64%と業界平均(2.84%)を大きく下回り、株主還元は乏しい。成長性と収益性を評価しても、PBRの高さと低配当がネックで、やや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.2倍36.0倍
PER (予想)27.6倍
PBR5.08倍3.53倍
ROE19.6%6.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

バイオベンチャーの典型的な投資論点は「パイプラインの進捗」と「導出契約の有無」。強気派は、独自の抗体技術の差別性、導出契約による収益化への期待、研究開発型企業としての将来性を評価。直近の収益率の高さ(営業利益率20〜30%)も成長性の表れと見る。一方、弱気派は、売上高規模が小さく収益の変動が大きい点、主要パイプラインの開発が失敗した場合のリスク、黒字転換したばかりの財務基盤の脆弱性を懸念。また、PERが26倍と割高な点も指摘される。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性の実現

    直近期の営業利益率は20%超で、収益モデルの確立を示す。

  • 技術の独自性

    独自の抗体技術により差別化が可能。

  • 大型提携の可能性

    バイオベンチャーでは導出契約が重要なイベント。

  • 営業利益率30%へ急改善通年影響

    売上高10億円を維持しつつ営業利益が2億円から3億円へ増加、利益率30%

  • 純利益3億円へ増加通年影響

    当期純利益が前期2億円から3億円へ増加し、収益力が向上

  • ROE19.6%の高効率経営継続影響

    ROE19.6%と高く、PBR4.7倍の高さを牽引

  • 株価は1年で86.63%上昇継続影響

    前年比+86.63%と強い上昇モメンタムが続く

マイナスに働く材料7
  • 売上規模の小ささ

    売上高は10億円規模で、事業リスクを分散しにくい。

  • 開発リスク

    パイプラインの失敗で業績が悪化する可能性。

  • バリュエーションの高さ

    PER26倍は今後の成長を織り込み済み。

  • PER26.34倍の割高懸念不定影響

    時価総額87億円、純利益3億円でPER26.34倍、先行期待が強く織り込み済み

  • 売上高10億円で横ばい通年影響

    2025/3期と2026/3期の売上高が10億円と成長が頭打ち

  • 配当利回り0.64%と低い継続影響

    配当利回り0.64%と相対的に低く、株主還元が乏しい

  • 外国人保有比率2.51%と低位継続影響

    外国人持ち株比率2.51%で海外資金の恩恵を受けにくい

次の決算で確かめる点
研究開発費
将来の売上高の源泉となる。
導出契約の進捗
収益化の状態を示す。
パイプラインの進捗
開発段階の指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり7.5で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは0.73%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥7.5
1株あたり
配当利回り
0.73%
いまの株価に対して
配当性向
17.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2013年3月520.1
2026年3月620.017.5

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥7.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,864人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.1%を占め、残る95.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他82.983.380.089.387.387.1
証券会社6.57.09.81.96.26.3
事業法人5.35.63.13.73.23.0
外国法人1.60.63.01.31.62.1
金融機関1.41.11.71.21.41.1
外国人個人2.32.42.52.60.30.4
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01清藤 勉12.06
02楽天証券株式会社共有口2.72
03株式会社トランスジェニックグループ1.72
04中沢 祥子1.09
05株式会社東和銀行1.07
06土井 勝之1.02
07林 剛徳0.89
08林 ラヒム0.75
09野村證券株式会社0.68
10NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW(常任代理人野村證券株式会社)0.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+42%、1株純資産は14期で−46%。直近期のROEは19.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月253657.1116.020.1
2014年3月−18423
2015年3月−24399
2016年3月−5412
2017年3月−288180
2018年3月−7242
2019年3月−20245
2020年3月−76209
2021年3月−34175
2022年3月−28147
2023年3月−31116
2024年3月2013615.926.4
2025年3月2716317.918.0
2026年3月3519819.638.017.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額56百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
清藤勉代表取締役 社長811,123,700
中川正人常務取締役 業務執行責任者 兼事業グループ管理本部長6411,100
小野寺昭子取締役 人事総務部長 兼内部監査室長6550,000
福永健司取締役57
岡住貞宏取締役 常勤監査等委員59
小嶋一慶取締役 監査等委員43
兒島宏和取締役 監査等委員52

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3434314
社外取締役513133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,331字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 1.当社グループの事業概要について (1)当社グループの概要 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、株式会社免疫生物研究所(当社)及び連結子会社2社で構成されております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 ①抗体関連事業 主要なサービスは、診断試薬サービス、検査サービス及びTGカイコサービスを展開しております。診断試薬サービスは、主に抗体を基盤とした研究用試薬、体外診断用医薬品、及び体外診断用医薬品原料の製造・販売並びに試薬関連受託サービスの提供、さらに、医薬シーズライセンス導出事業を行っております。検査サービスは主にLipoSEARCH®を中核事業とし、臨床研究、基礎研究、動物医療及び自由診療領域でのリポタンパク質プロファイリング詳細解析サービスを提供しております。また、藤岡研究所内に登録衛生検査所「IBL解析センター」を開設し、当社独自のELISA測定キットを用いた研究検査の受託測定を実施しております。TGカイコサービスは、カイコの繭中に目的タンパク質や抗体を効率よく大量生産できる技術による受託サービスや試薬原料並びに、ヒト型コラーゲンの製造・販売を行っております。 ・・・株式会社免疫生物研究所 ・・・株式会社AI Bio(連結子会社) ②化粧品関連事業 化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」を配合した化粧品の製品開発、販売が主な事業となっております。 ・・・株式会社ネオシルク化粧品(連結子会社) 当社グループの事業内容を図示すると以下のようになります。 2.当社グループの事業セグメントについて (1)抗体関連事業 抗体関連事業は、診断試薬サービス、検査サービス及びTGカイコサービスから構成されております。その各々の事業内容は次のとおりであります。 ①診断試薬サービス 診断試薬サービスは、研究用試薬販売、試薬関連受託サービス、医薬シーズライセンス及び体外診断用医薬品並びに体外診断用医薬品原料の製造・販売から構成されております。研究用試薬販売は、抗体関連試薬販売及びその他の試薬販売に分類されます。抗体関連試薬販売では、ELISA測定キット及び抗体を販売しております。また、その他の試薬販売では、合成ペプチドその他を販売しております。 ・抗体関連試薬販売 主に抗体を基盤にした研究用試薬を販売しており、当事業の主力製品であります。抗体試薬は、抗原の定性及び定量、単離・精製など幅広く利用されており、現在では生命科学の研究に欠かせないツールとなっております。当事業では様々な研究に使用する抗体試薬を供給できる体制を整えております。また、免疫反応を利用した体外診断用医薬品及び体外診断用医薬品原料では抗体試薬は大量に使用されますが、このような需要に対しても、バルク及びOEM供給できる体制を整えております。これらの事業を適正に遂行するために、診断薬を含む医療機器に関する品質マネジメントシステムISO13485を取得しております。 イ  ELISA測定キット 抗原を定性あるいは定量するための研究用キットであります。抗体、酵素、反応液、反応をさせるためのプレートなど測定に必要な試薬が全てセットになっており、血液や尿中等に存在する目的の抗原物質の濃度を簡便に測定することができます。 ロ  抗体 生化学、分子生物学及び病理学等の基礎研究に広く使用されております。例えば免疫組織染色用の抗体は、薄切された組織を染色することで、病因となる抗原の有無や組織中での局在状態など、多くの情報を得ることができます。その他、抗原抗体反応を利用した多くの技術が広く研究を行う現場で使用されております。 ・その他の試薬販売 イ  細胞培養関連試薬 細胞の栄養源となる細胞培養液など、細胞を培養するために必要な試薬であります。 ロ  合成ペプチド 抗体を作製するために、抗原として使用するペプチドであり、有機化学の手法によって合成されるものであります。 ハ  その他 細胞の分離に必要な試薬や研究用キットの部品などであります。 ・試薬関連受託サービス 製薬企業の多くは、経営の効率化から研究開発をアウトソーシングする方針を打ち出しております。一方、公的研究機関や国立大学においても、法人化への移行に伴い研究の効率化が求められております。このような環境の下、研究開発に対する支援事業の需要は高まっております。一方、確実に成果の得られる支援先企業の選択が行われております。当社グループは「抗体作製に関する技術力の高さ」を強みとして、公的研究機関、大学、製薬企業などに対して、以下に掲げるサービスを主に提供しております。 イ  抗体の作製、精製、標識 ロ  細胞培養によるタンパク質製造 ハ  抗体による測定系の開発 ニ  受託試験 ・医薬シーズライセンス 当社では、抗体作製技術を基盤として、治療用医薬品あるいは診断用医薬品に適した抗体の創製に取り組んでおります。治療用医薬品開発においては、製薬企業各社がパイプラインを充実させるために医薬シーズに係る権利の譲渡又は許諾を受ける活動を積極的に展開していることを受けて、当社の人的資源と効率を鑑み、創薬ターゲットの探索及びそのターゲットに対する各種抗体の作製とそれらの抗体の薬効評価に特化しております。 現在進行している研究開発の状況につきましては、下記のとおりです。 イ  ダニ媒介性感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を治療するための抗体医薬品候補「ACT101」は、SML Biopharm Co., Ltd.(韓国企業、以下「SML」という。)と、SFTSウイルスに対する抗体遺伝子配列を治療薬目的にて使用する独占的実施許諾契約を締結し、SMLにおいて抗体医薬品を目指し研究開発を実施しております。 ロ  国立大学法人徳島大学との共同開発によって、胃や腸の消化管壁の粘膜下にある未熟な間葉系細胞に由来する「肉腫」の一種とされるGIST(消化管間質腫瘍)を診断、治療するための抗体医薬品の研究開発について、日本国内における「c-KIT陽性腫瘍特異的抗体断片」に関する特許を取得(2024年4月4日公表の「特許取得に関するお知らせ」参照)し、今後について、提携先と協議を進めております。 ・体外診断用医薬品販売及び体外診断用医薬品原料 今までに研究用試薬として販売していたELISA測定キットのうち、診断に向け測定価値の認められるものを体外診断用医薬品や体外診断用医薬品原料登録に向けて開発を行ってまいります。既に国内外での登録を視野に入れ、海外他社との連携も開始しており、今後、生産量に応じた収益を見込んでまいります。 現在進行している主要な研究開発の状況は、以下のとおりです。 イ  外リンパ瘻患者は突発性難聴やメニエール病などの症候学的に診断されている疾患に潜伏していることも多く、似通った症候を示す外リンパ瘻が見落とされるケースが発生しております。その患者数は正確には算出されておりませんが、潜在的に外リンパ瘻患者が含まれていると考えられる、めまいなどの有訴者数は約400万人にものぼると算出されており、外リンパ瘻の疑われる患者に対して、当社が製造を担当しているCTP(cochlin-tomoprotein) ELISA「コスミック」を用いることにより正確な診断が可能になることが期待されます。 当社は、学校法人埼玉医科大学と簡便性・迅速性に優れたイムノクロマト法によるCTP測定試薬の開発を共同で行っております。 ロ  神経筋疾患患者の尿中に存在するタイチンというタンパク質に対するELISA測定キットを開発し、神経筋疾患の病気診断・病態のモニタリングマーカーとして、2026年3月期の販売承認申請を目指し、研究開発を行ってまいります。また、販売承認の申請までの間、研究用試薬として販売をするために、認定検査試薬としての確認申請を行い、承認されましたので、認定検査試薬として販売を開始しております。タイチンは神経筋疾患のみならず、老化に伴うサルコペニア、フレイル等の疾患との関係も示唆されており、対象疾患の広がりが期待されています。 当キットの研究開発は、他の開発テーマに開発資源を集中させる目的で、認定検査試薬から研究用試薬へ販売の切り替えを行いました。 ハ  赤痢アメーバ症は赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)という寄生性の原虫が原因となって引き起こされる病気で、日本国内において、2012年以降、感染症法に基づく報告数は900例を超えてきており、増加傾向にあります。 現在、簡便な血液検査で赤痢アメーバ感染の有無をチェックできる体外診断用医薬品(製品名:赤痢アメーバ抗体 ELISA-IBL)の製造販売承認を取得し、保険適用され、販売を開始いたしました。 ニ  国内診断薬メーカーとの提携により、診断薬開発技術の相互利用を進めることで、より独創的で高品質な製品を開発し全世界に向けて提供することを目指しております。現在、数品目の診断薬原料候補の抗体やタンパク質の共同開発を行っておりますが、詳細につきましては、守秘義務があるため、開示しておりません。 ホ  海外診断薬メーカーとの共同研究 当社が保有する有用な抗体を体外診断用医薬品原料として提供するために評価・検討を行っております。なお、現在、1品目の体外診断用医薬品用の原料提供が決定しており、今後も数品目の採用を予定しております。詳細につきましては、守秘義務があるため、開示しておりません。 ヘ  抗HIV抗体について 株式会社CURED(以下「CURED」という。)が中心となり、HIV感染症の治療薬のIND-enabling試験が順調に進んでおります。45期中に抗体産生細胞のマスターセルバンク構築に着手、46期中に治験薬の製造を開始し治験計画届をPMDAに提出する予定ですが、その詳細につきましては非公開とさせていただきます。 なお、本研究開発のもととなる「抗HIV抗体及びその製造方法」についての特許取得状況は、以下のとおりです。 特許査定済   米国・中国・日本・台湾・香港・韓国 特許査定中   欧州・カナダ ②検査サービス 当サービスは、「LipoSEARCH®」を主とした研究検査と登録衛生検査所「IBL解析センター」による検査で構成されております。「LipoSEARCH®」を主とした研究検査では、生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え予防・診断支援などに特化した事業を行っております。特に、世界で唯一の高感度ゲルろ過高速液体クロマトグラフィーを用いた血中リポタンパク質詳細プロファイリングサービス「LipoSEARCH®」は、最先端のリポタンパク質解析技術として、当領域の専門研究機関・製薬企業・食品企業における研究・開発及び創薬支援として広く利用されております。 本「LipoSEARCH®」は、血中の各リポタンパク質の粒子サイズにより分画した波形データ(クロマトグラム)と、各分画におけるコレステロール量と中性脂肪量を提供する事により、病態や薬剤投与の影響によるリポタンパク質プロファイルの全体的かつ詳細な変化をとらえることができます。 さらに、伴侶動物(ペット)向けの脂質代謝関連疾患検査サービス「LipoTEST」を動物病院の獣医師を経由して飼い主様に提供しております。 また、IBL解析センターでは、診断試薬サービスで開発された独自のELISA測定キットを用いた研究検査の受託測定を実施しており、生活習慣病関連疾患や老化関連疾患領域での総合的な支援を推進しております。 このように、当社グループはヒトから伴侶動物に至るまで、豊富な研究ネットワークを有して、総合的な支援を通じた医療貢献を目指しております。 ③TGカイコサービス 当サービスは、目的とするタンパク質を遺伝子組換え手法によりカイコの繭に産生させる技術を有しております。この産生技術は、下記の図に示しますように、目的とするタンパク質の元になる遺伝子を用意することから始まります。用意した遺伝子を、ベクターと呼ばれる遺伝子の運び屋に組み込み、次にそのベクターをカイコの卵に注入することで、目的タンパク質の遺伝子が組み込まれた遺伝子組換えカイコを作出します。この遺伝子組換えカイコは、目的タンパク質を繭の中に吐き出すように工夫されており、そのため繭から簡便にタンパク質を回収することが可能です。 当サービスは、遺伝子組換え手法によりカイコの繭に産生させた各種抗体等のタンパク質の販売を行っております。また、株式会社ニッピとの共同研究により、iPS細胞等の培養足場材として有効であるラミニン511-E8の生産にも成功し、研究用試薬としての販売も実現しております。遺伝子組換えカイコで生産したラミニン511-E8(iMatrix-511 silk)は、機能および価格的優位性から、多くの研究者の皆様に利用いただいております。また、化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」につきましても、美容機器製品等の開発に成功したイタリア法人の303 Pharmaとの間でOEM契約を締結し、同社の自社ブランド製品として提供しております。 また、当サービスにおいては、ヒト感染性の病原体を持たないカイコを用い、組換え型の血漿フィブロネクチン(Fibronectin Neosilk®, Plasma)と細胞性フィブロネクチン(Fibronectin Neosilk®, Cellular)の生産技術を開発し、研究用試薬として販売しております。 フィブロネクチンは、代表的な細胞外マトリックスタンパク質の一つであり、細胞の接着・伸展、移動、増殖および分化等を制御することから、間葉系幹細胞をはじめとする各種培養細胞の足場材として再生医療領域での研究等に使用可能です。また、本製品は、遺伝子組換えカイコの繭から精製するために動物由来成分の混入が無い、いわゆるXeno-freeであることから、安全性の高い製品としても期待されています。一方で、化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅢ」の販売が開始されましたが、産生効率が不均等なため、産生効率向上の改善を図っております。 (2)化粧品関連事業 当事業は、当社グループの遺伝子組換えカイコサービスにおいて開発した化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンI」及びネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ配合化粧品「フレヴァン」を化粧品業界や美容業界に広く販売するため、連結完全子会社の株式会社ネオシルク化粧品が事業を展開しております。「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンI」は、遺伝子組換えカイコの繭に生産させたもので、現在使用されている魚や豚等の異種動物から生産されるコラーゲンとは異なる、今までにない全く新しい化粧品原料です。また、繭から精製したネオシルク®-ヒト型コラーゲンIには、組換え遺伝子は含まれておらず、純粋にヒトのコラーゲンと同等なアミノ酸骨格を有するものであることから、安全性が高く、消費者の皆様に安心してお使いいただける化粧品原料であると考えております。 (注)用語解説については、「第4提出会社の状況  5従業員の状況等」の末尾に記載しております。
経営方針・対処すべき課題7,075字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、生物の生命維持に不可欠である免疫機構「抗体」について研鑽することによって、人類が病気から安全に免れるような治療用医薬品、診断用医薬品の開発や生活習慣病領域での検査サービスができるよう、独自の研究開発と協業会社や大学・研究機関などとの共同研究の成果を製品の品質向上に結びつけるべく、研究開発活動を行っております。また、カイコ繭中に、抗体を始めとした様々な安全性の高いタンパク質を発現させる技術を用いて製品化を行っております。 このように、「抗体」を通じて、世界で難病に苦しむ人々が、一日も早く、病気を克服し、明るく豊かな暮らしを営めるよう社会に貢献することを経営理念としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、44年以上抗体を開発し抗体作製のノウハウが蓄積され、コア技術として確立されており、国内外の医薬品関連市場において開発・製造・販売を行ってまいりました。 当社グループは、以下の取り組みにより、収益の拡大をはかり財務を安定化し、株主の皆様への還元の早期実現を目指してまいります。 ①市場規模が大きい診断用医薬品市場へ本格参入 ②海外における研究用試薬市場の拡大 ③医薬品シーズ関連の開発コストの選択と集中 ④不採算事業の黒字化 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループのセグメント別中長期経営戦略は、次のとおりであります。 ・抗体関連事業 (診断試薬サービス) 当サービスは、利益率の高い自社ELISAキットが海外のCRO企業に継続して採用されていることや体外診断用医薬品原料及びネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠの販売が順調に推移し、売上高の増加が予想されます。今後においても、SNS等を活用した情報戦略を強化し販売販路を拡大するとともに、当社の強みである特異性の高い抗体作製技術を用い、国内外の協業会社との共同研究や技術融合により、優位性の高い抗体の開発に注力し、体外診断用医薬品原料の提供を進めてまいります。 当事業の研究開発の状況につきましては、下記のとおりです。 〇医薬品シーズとしての可能性がある研究開発 ・ダニ媒介性感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を治療するための抗体医薬品候補「ACT101」は、SMLと、SFTSウイルスに対する抗体遺伝子配列を治療薬目的にて使用する独占的実施許諾契約を締結(2024年6月20日公表の「抗重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス抗体遺伝子の独占的実施許諾契約締結に関するお知らせ」を参照)し、SMLにおいて抗体医薬品を目指し研究開発を実施しております。 ⇒継続。 ・国立大学法人徳島大学と胃や腸の消化管壁の粘膜下にある未熟な間葉系細胞に由来する「肉腫」の一種とされるGIST(消化管間質腫瘍)を診断、治療するための抗体医薬品の研究開発について、日本国内における「c-KIT陽性腫瘍特異的抗体断片」に関する特許を取得(2024年4月4日公表の「特許取得に関するお知らせ」参照)し、今後について、提携先と協議を進めております。 ⇒継続。 〇下記の体外診断用医薬品の上市を目指します。(開発中の主なテーマと進捗状況) ・外リンパ瘻患者は突発性難聴やメニエール病などの症候学的に診断されている疾患に潜伏していることも多く、似通った症候を示す外リンパ瘻が見落とされるケースが発生しております。その患者数は正確には算出されておりませんが、潜在的に外リンパ瘻患者が含まれていると考えられ、めまいなどの有訴者数は約400万人にものぼると算出されており、外リンパ瘻の疑われる患者に対して、当社が製造を担当しているCTP ELISA「コスミック」を用いることにより正確な診断が可能になることが期待されます。 当社は、学校法人埼玉医科大学と簡便性・迅速性に優れたイムノクロマト法によるCTP測定試薬の開発を共同で行っております。 ・神経筋疾患患者の尿中に存在するタイチンというタンパク質に対するELISA測定キットを開発し、神経筋疾患の病気診断・病態のモニタリングマーカーとして、2026年3月期の販売承認申請を目指し、研究開発を行ってまいります。また、販売承認の申請までの間、研究用試薬として販売をするために、認定検査試薬としての確認申請を行い、承認されましたので、認定検査試薬として販売を開始しております。タイチンは神経筋疾患のみならず、老化に伴うサルコペニア、フレイル等の疾患との関係も示唆されており、対象疾患の広がりが期待されています。 当キットの研究開発は、他の開発テーマに開発資源を集中させる目的で、認定検査試薬から研究用試薬へ販売の切り替えを行いました。 ・赤痢アメーバ症は赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)という寄生性の原虫が原因となって引き起こされる病気で、日本国内において、2012年以降、感染症法に基づく報告数は900例を超えてきており、増加傾向にあります。 当社は、簡便な血液検査で赤痢アメーバ感染の有無をチェックできる体外診断用医薬品(製品名:赤痢アメーバ抗体 ELISA-IBL)の製造販売承認を取得し、保険適用され、販売を開始いたしました。 ・国内診断薬メーカーとの提携により、診断薬開発技術の相互利用を進めることで、より独創的で高品質な製品を開発し全世界に向けて提供することを目指しております。現在、数品目の診断薬原料候補の抗体やタンパク質の共同開発を行っておりますが、詳細につきましては、守秘義務があるため、開示しておりません。 ・海外診断薬メーカーとの共同研究により、当社が保有する有用な抗体を体外診断用医薬品原料として提供するために評価・検討を行っております。なお、現在、1品目の体外診断用医薬品用の原料提供が決定しており、今後も数品目の採用を予定しております。詳細につきましては、守秘義務があるため、開示しておりません。 ・CUREDが中心となり、HIV感染症の治療薬のIND-enabling試験が順調に進んでおります。45期中に抗体産生細胞のマスターセルバンク構築に着手、46期中に治験薬の製造を開始し治験計画届をPMDAに提出する予定ですが、その詳細につきましては非公開とさせていただきます。 なお、本研究開発のもととなる「抗HIV抗体及びその製造方法」についての特許取得状況は、以下のとおりです。 特許査定済   米国・中国・日本・台湾・香港・韓国 特許査定中   欧州・カナダ (検査サービス) 生活習慣病領域での創薬・研究支援に加え予防・診断支援などに特化した事業を行っております。特に、世界で唯一の高感度ゲルろ過高速液体クロマトグラフィーを用いた血中リポタンパク質詳細プロファイリングサービス「LipoSEARCH®」は、最先端のリポタンパク質解析技術として、当領域の専門研究機関・製薬企業・食品企業における研究・開発及び創薬支援として広く利用されております。 本「LipoSEARCH®」は、血中の各リポタンパク質の粒子サイズにより分画した波形データ(クロマトグラム)と、各分画におけるコレステロール量と中性脂肪量を提供する事により、病態や薬剤投与の影響によるリポタンパク質プロファイルの全体的かつ詳細な変化をとらえることができます。 さらに、伴侶動物(ペット)向けの脂質代謝関連疾患検査サービス「LipoTEST」を動物病院の獣医師を経由して飼い主様に提供しております。 また、IBL解析センターでは、診断試薬サービスで開発された独自のELISA測定キットを用いた研究検査の受託測定を実施しており、生活習慣病関連疾患や老化関連疾患領域での総合的な支援を推進しております。なお、秋田臨床検査センターは、人材面や設備面での業務効率を向上させるため、2024年10月に閉鎖し、藤岡研究所(群馬県藤岡市)内に移設しております。 (TGカイコサービス) 遺伝子組換え手法によりカイコの繭に生産させた各種抗体等のタンパク質の販売を行っております。 株式会社ニッピとの共同研究により、iPS細胞等の培養足場材として有効であるラミニン511-E8(iMatrix-511 silk)の生産にも成功し、研究用試薬としての販売も実現しております。遺伝子組換えカイコで生産したラミニン511-E8は、機能および価格的優位性から、多くの研究者の皆様に利用いただいております。 化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ」につきましても、美容機器製品等の開発に成功したイタリア法人の303 Pharmaとの間でOEM契約を締結し、同社の自社ブランド製品として提供してまいります。 ヒト感染性の病原体を持たないカイコを用い、組換え型の血漿フィブロネクチン(Fibronectin Neosilk®,Plasma)と細胞性フィブロネクチン(Fibronectin Neosilk®, Cellular)の生産技術を開発し、研究用試薬として販売をしております。フィブロネクチンは、代表的な細胞外マトリックスタンパク質の一つであり、細胞の接着・伸展、移動、増殖および分化等を制御することから、間葉系幹細胞をはじめとする各種培養細胞の足場材として再生医療領域での研究等に使用可能です。また、本製品は、遺伝子組換えカイコの繭から精製するために動物由来成分の混入が無い、いわゆるXeno-freeであることから、安全性の高い製品としても期待されています。 今後につきましては、ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠの販売増加が見込まれており、生産方法やコストの改善を行い、利益の最大化を目指してまいります。 ・化粧品関連事業 当社グループの遺伝子組換えカイコサービスにおいて開発した化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンI」及びネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ配合化粧品「フレヴァン」を化粧品業界や医療業界に広く販売するため、連結完全子会社の株式会社ネオシルク化粧品が事業を展開しております。「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンI」は、遺伝子組換えカイコの繭に生産させたもので、現在使用されている魚や豚等の異種動物から生産されるコラーゲンとは異なる、今までにない全く新しい化粧品原料です。また、繭から生成したネオシルク®-ヒト型コラーゲンIには、組換え遺伝子は含まれておらず、純粋にヒトのコラーゲンと同等なアミノ酸骨格を有するものであることから、安全性が高く、消費者の皆様に安心してお使いいただける化粧品原料であると考えております。 (4)当社グループをめぐる業界や市場の動向等の経営環境 ・医薬品業界 世界の医薬品関連事業を取り巻く環境は大きく変化し、高齢化社会、高ストレス社会の進展により、医薬品や診断薬に対する需要が伸び続けております。さらに、重症熱性血小板減少症候群やHIVウイルスなどの、治療法がない、もしくは治療満足度の低い疾患が多数あり、そのような疾患に対する治療薬の開発が待たれており、医薬品事業の重要性は、ますます高まっているといえます。 しかしながら、創薬技術の高度化や医薬品承認要件の厳格化などにより、治療用医薬品あるいは診断用医薬品の開発には、多額の研究開発費と長い年月が必要であり、経営環境は厳しさを増しています。従って、これら医薬品や診断薬の開発には、当社グループの人的資源と効率を鑑み、自社では製品化するまでの全過程を行うことが可能かどうか注意深く検討し、製品開発においては、選択と集中による積極的な投資によって、抗体に付加価値を付け、パイプラインを充実させることで企業価値の最大化を追求いたします。 ・化粧品業界 化粧品市場は、2023年に新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが5類へ移行したことなどを受けて外出機会が増加し、身だしなみへの意識も高まり、化粧品需要も増加しております。また、新たなビジネスチャンスとして、ECサイトへのシフトチェンジやインフルエンサーマーケティングを活用して、異業種参入が増えております。 当社グループが販売する化粧品「フレヴァン」シリーズにつきましては、スキンケア製品を中心に安全・安心をコンセプトに製造販売を行っております。 一方で、米国の相互関税問題やウクライナ紛争の長期化、中東情勢をはじめとする地政学リスクや、原油・ナフサなどの市場変動、物価上昇による個人消費への影響、高齢社会や人口縮小などの諸問題により、日本では今後市場の縮小が懸念されていることから、日本の化粧品メーカーは生き残りを懸けて海外進出を図っておりますが、当社グループにおきましても中国を中心に海外販路の開拓を行っております。 (5)会社の対処すべき課題 ・研究開発の重点投資 当社グループは、遺伝子組換えカイコによる医薬品原料生産に向けた新規開発を中止することといたしましたが、治療用医薬品及び診断用医薬品のさらなるパイプラインの充実が、事業の安定化のためには必要となります。そのため、資源投入の集中と研究開発の効率化を図り、また、現行の共同研究先である大学などに加え、優秀な人材を採用し、研究開発のスピードアップを図ってまいります。さらに、海外企業が保有する有用なシーズの発掘も積極的に行ってまいります。 ・体外診断用医薬品関連への取り組み 国内診断薬メーカーとの提携により、診断薬開発技術の相互利用を進めることで、より独創的で高品質な製品を開発し全世界に向けて提供することを目指しております。現在、数品目の診断薬原料候補の抗体やタンパク質の共同開発を行っておりますが、詳細につきましては、守秘義務があるため、開示しておりません。 ・抗HIV抗体について CUREDが中心となり、HIV感染症の治療薬のIND-enabling試験が順調に進んでおりますが、その詳細につきましては非開示とさせていただきます。 ・遺伝子組換えカイコへの取り組み 遺伝子組換えカイコによる医薬品原料生産に向けた新規開発を中止することといたしましたが、遺伝子組換えカイコの繭中に産生される抗体やタンパク質は、非特異反応が低いことや動物愛護の対象とならないことから、短期的には、研究用試薬・体外診断用医薬品関連にて使用する抗体をはじめとした目的タンパク質の置換え利用や、化粧品原料等への産業利用を推進し、具体的な生産拡大や製造方法の改良を目指してまいります。 ・化粧品関連事業における販売の取り組み 海外市場におけるBtoB販売は、コロナ禍の鎮静化により、中国市場への展開を再度、模索しております。今後は、人材を採用し、SNSを活用して、中国国内のバイヤーの方々に直接情報発信し、販路拡大の準備をすすめてまいります。本事業については、既存製品での利益創出を重要課題ととらえ、販売拡大を目指してまいります。また、販売拡大の目途が立ち次第、遺伝子組換えカイコ事業が開発した、化粧品原料「ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅢ」を使用した高級化粧品の開発に取り組み、幅広いユーザーに提供できる製品を開発してまいります。 ・人材の確保及び教育 当社グループは、各事業に精通した研究員及びプロジェクトを推進できる人材の確保が必要不可欠と考えており、研究開発の効率を上げるため、ハード面とソフト面の両面から研究開発に適した環境作りを行い、企業価値の最大化を目指してまいります。 研究開発型企業である当社グループにおいては、自由な発想が生み出される柔軟な組織がふさわしいと考えております。組織が硬直化し、研究開発活動が滞ることがないように、常に問題意識をもって物事に対処する集団として組織を維持運営いたします。 ・財務安定性の確保 当社グループは、研究開発型企業として、選択と集中により積極的かつ継続的に研究開発に投資していく方針であります。投資の源泉は事業からの収益をもって行われることが望ましいと考えております。当社グループは、引き続き、収益確保のため、新製品の開発やコストの効率化に努めてまいります。また、研究テーマの選択を行い、経営資源を集中して効率的な経営を行うことが重要であると認識しております。 ・経営管理体制の強化 既存事業に加え、新規事業やサービスの展開が加速し、多角期を迎える当社グループにおきましては、経営の公正性・透明性・継続性を確保するためのさらなる管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。特に昨今におきましては、世界情勢の悪化や新型コロナウイルス感染症の影響により、物流の停滞・各種コストの増大・急激な為替の変動等、社会環境が不安定・不透明な状況となっております。その状況下においても着実に事業を継続するため、各種社内規程や関係法令等の遵守を積極的に推進し、内部統制に資する業務プロセスの整備・運用、必要に応じた是正活動を定常的に行うことで、より透明性が高く健全な経営管理体制を構築してまいります。 (注)用語解説については、「第4提出会社の状況  5従業員の状況等」の末尾に記載しております。
事業等のリスク3,026字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループの事業活動において、リスクとなる可能性があると考えられる主な事項について記載しております。また、当社グループとして必ずしも重要なリスクとは考えていない事項についても、投資判断のうえで、あるいは当社グループの事業活動を理解するうえで重要と考えられる事項については、投資家及び株主に対する積極的な情報開示の観点から開示いたします。 当社グループは、これらのリスクが発生する可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社グループの経営状況及び将来の事業についての判断は、以下の記載事項及び本書中の本項以外の記載を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、以下の記載における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、当社グループで想定される範囲で記載したものであります。また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクの全てを網羅するものではありません。 (1)他社との業務提携、合弁会社設立等について 当社グループは、戦略を実行していくうえで、合弁企業の設立や子会社化(持分法適用会社化を含む)を行うなど、他社の買収やその他の株式投資を行う可能性があります。その際、各投資の実行の検討に際し、リスクの大きさに応じ、必要十分なデュー・ディリジェンスを実施したうえで、定められた承認プロセスを経て投資判断を行っております。 当社グループの業務提携先や合弁先と共同事業を行う場合には、当局の許認可が必要となったり、当該業務提携先や合弁先と共同事業の内容について合意できることが前提となります。また、当社グループの業務提携先や合弁先に対して当社グループが支配権を有するとは限らず、これらの会社が、当社グループの意向にかかわらず、事業戦略を大幅に変更する可能性があります。さらに、第三者割当増資や当社グループ以外の株主がコールオプションを行使したことにより当社グループの持株比率が低下したり、その経営成績や財政状態が大幅に悪化する可能性もあります。これらの場合、その業務提携、合弁事業などが期待どおりの成果を生まない可能性や、継続が困難となる可能性があります。また、特定の第三者との業務提携や合弁事業などを実施したことにより、他者との業務提携や合弁事業などが制約される可能性もあります。その結果、当社グループの事業展開、財政状態および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)知的財産権に関連するリスクについて 当社グループの事業を遂行していく中で、他者が所有している知的財産権を使用する場合、ライセンス契約等の締結を行い、当該知的財産権を使用する事としておりますが、当社の認識外で他者の知的財産権を侵害してしまうこともあります。当該侵害に対して訴訟が提起された場合は、当社の事業戦略や業績に重大な影響を与える可能性があります。 そのため、当社グループでは、他者の知的財産権への抵触が判明した時は、遅滞なく当該抵触について検討のうえ、当該他社とライセンス契約を締結する等の対応策を講じております。また、事業の拡大とともにこのようなリスクは増大するものと思われますので、知的財産権に関する管理体制をより強化していく方針であります。 (3)機密情報の流出について 当社グループの事業を遂行するうえで、社外の研究者や研究機関との情報交換は有益であると考えております。今後も積極的に情報交換を行っていく方針であり、商品・サービスの提供や営業活動に必要となる顧客氏名・性別・住所・電話番号等の個人情報、その他業務上、必要となる各種情報をシステム上で管理しております。第三者に当該機密情報を窃取された場合、企業にとって致命傷となりかねません。そのため、当社グループでは、基幹システムやサーバーのセキュリティー強化に加え、情報を外部に開示する際の手続を明確化して組織の末端まで周知徹底させております。しかしながら、万が一機密情報が流出した場合には、多大な損害を被るおそれがあります。 (4)個人情報に対する漏洩リスク 当社グループは、個人情報を保有しておりますが、個人情報の漏洩防止のため社内規程を整備し、セキュリティー対策を行っております。 しかしながら、昨今の企業情報漏洩に関しては、悪質化する犯罪の増加に伴い個人情報が流出するなどの不測の事態が起こっております。このような場合、企業の信用は失墜し、社会的制裁を受ける事となり、「個人情報漏洩保険」に加入していますが、当社グループの業績の悪化と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5)特定人物への依存について 代表取締役社長である清藤勉は、当社グループの創業以来の最高経営責任者であり、事業の立案や運営、開発活動の遂行等についてリーダーシップを発揮しています。また、当社グループは、小規模な組織であり、人的資源に限りがあるため、個々の役職員の働きに依存している面があります。こうした属人的な事業体制を見直すために、権限の委譲や業務分掌に取り組んでおります。今後の事業展開に必要な役職員が、不慮の事故等何らかの理由により当社グループの事業展開に関与することが困難になった場合には、当社グループの事業および業績に大きな影響を与える可能性があります。 (6)海外展開による影響について 当社グループの活動の範囲は、世界各地に及んでおり、各々の地域における経済状況等により影響を受ける可能性があります。具体的には、以下に掲げるいくつかのリスクが内在しています。 ・政治的又は経済的要因 ・事業・投資許可、租税、為替管制、独占禁止、通商制限など公的規制の影響 ・他社と合弁・提携する事業の動向により生じる影響 ・戦争、暴動、テロ、海賊、伝染病、ストライキ、コンピューターウイルス、その他の要因による社会的混乱の影響 ・地震、津波、台風等の自然災害の影響 これらリスクに対しては、グループ内での情報収集、外部コンサルタント起用等を通じ、その予防・回避に努めてまいりますが、これらの事象が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。 (7)体外診断用医薬品について 体外診断用医薬品は、所轄官庁の定めた企業としての責任体制、製品の有効性、安全性、生産方法・管理体制に関する厳格な審査により許認可を得てはじめて上市可能となります。このため、研究開発が計画通りに進行しない、許認可取得に時間を要する、あるいは治験段階において新製品が期待通りの性能を示さない等の事由により、開発期間の延長や開発の中止を余儀なくされることがあります。これらにより、多額の追加投資が必要となった場合や、それまでに投下した研究開発投資の回収見込みがなくなったり、主要な製品商品について他社から画期的なものが発売されたりした場合、また、診療報酬が改定された際の内容によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (注)用語解説については、「第4提出会社の状況  5従業員の状況等」の末尾に記載しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,045字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度における経済環境は、米国の相互関税問題やウクライナ紛争の長期化、中東情勢をはじめとする地政学リスクが一段と高まり、金融資本市場の変動や米国の今後の政策動向等について、引き続き注視が必要な状況です。 こうした状況のもと、当社グループの業績につきましては、以下のとおりとなりました。 <抗体関連事業> ・診断試薬サービス 当サービスの売上高は、海外販売において、主力製品であるELISAキットが、継続して海外CRO企業の治験に採用されていることや、国内販売において、体外診断用医薬品原料抗体の販売が増加したこと、受託サービス等の販売が順調に推移したこと等により、前年に比べ増加いたしました。 ・検査サービス 当サービスの売上高は、血中リポタンパク質プロファイリングサービス「LipoSEARCH®」に関連する纏まった国内外の検査がなかったことや、臨床検査サービスの検査数が減少したことにより、前年に比べ大幅に減少いたしました。 ・TGカイコサービス 当サービスの売上高は、ネオシルク®-ヒト型コラーゲンⅠ販売が増加したことや、ラミニン511-E8(iMatrix-511 silk)や大手体外診断用医薬品企業からの抗体受託サービスの販売が予定通り計上され、前年に比べ増加いたしました。 以上により、当事業の売上高は、1,002,307千円(前年同期比3.9%増)となりました。 当事業の営業利益につきましては、人件費や製造費用等のコストが増加しましたが、利益率の高い製品の売上高が増加したことやコスト管理の強化、事業の効率化に努めたことにより、前年と比べ35.4%増加し、281,886千円となりました。 <化粧品関連事業> 当事業においては、国内通信販売を中心として化粧品の販売をしておりますが、広告宣伝等を含め充分な販促活動が行えなかったことにより、売上高は2,679千円(前年同期比48.1%減)となり、営業損失は、609千円(前年同期は1,164千円の営業利益)となりました。 以上の結果、当社グループの連結売上高は、前年に比べ3.7%増の1,004,987千円となり、営業利益については、前年に比べ34.4%増の281,277千円となりました。経常利益につきましては、退職に伴う保険解約返戻金や為替差益、補助金収入等が計上され、前年に比べ43.2%増の300,562千円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益については、法人税等調整額等の計上により、前年に比べ32.1%増の329,015千円となりました。 ②財政状態 ・流動資産 当連結会計年度における流動資産の残高は、前連結会計年度と比較して、12.9%増の1,569,646千円となりました。この主な要因は、売上債権が52,866千円減少しましたが、棚卸資産が61,970千円増加したことや売上債権の回収により現金及び預金が163,741千円増加したこと等によるものであります。 ・固定資産 当連結会計年度における固定資産の残高は、前連結会計年度と比較して、28.7%増の585,475千円となりました。この主な要因は、有形固定資産が22,022千円増加したことや投資有価証券の取得により75,000千円増加したこと等によるものであります。 ・流動負債 当連結会計年度における流動負債の残高は、前連結会計年度と比較して、1.8%減の276,194千円となりました。この主な要因は、1年以内返済予定の長期借入金が12,719千円減少したこと等によるものであります。 ・固定負債 当連結会計年度における固定負債の残高は、前連結会計年度と比較して、28.5%減の35,553千円となりました。この主な要因は、1年以内に到達する長期借入金の振替等により16,417千円減少したこと等によるものであります。 ・純資産 当連結会計年度における純資産の残高は、前連結会計年度と比較して、21.7%増の1,843,374千円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益329,015千円の計上等によるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度と比較して、157,694千円増の928,257千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、301,093千円(前年は183,495千円の獲得)となりました。 この主な要因は、棚卸資産が61,970千円増加しましたが、税金等調整前当期純利益を300,562千円計上したことや、減価償却費を18,543千円計上したこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は、116,463千円(前年は53,660千円の減少)となりました。 この主な要因は、投資有価証券を75,000千円取得したこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少した資金は、27,136千円(前年は31,755千円の減少)となりました。 この主な要因は、長期借入金の返済による支出が29,136千円あったこと等によるものであります。 (注)用語解説については、「第4提出会社の状況  5従業員の状況等」の末尾に記載しております。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 抗体関連事業   302,012   △1.7 化粧品関連事業   -   - 合計   302,012   △1.7 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、製造原価によっております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 抗体関連事業   23,239   △6.2 化粧品関連事業   -   - 合計   23,239   △6.2 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.金額は、仕入価格によっております。 c.受注実績 当社グループは、主として見込生産を行っているため、該当事項はありません。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 抗体関連事業   1,002,307   3.9 化粧品関連事業   2,679   △48.1 合計   1,004,987   3.7 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 (自  2024年4月1日   (自  2025年4月1日 至  2025年3月31日)   至  2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) Immuno-Biological Laboratories, Inc.   150,602   15.5   159,767   15.9 シスメックス㈱   91,282   9.5   112,857   11.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①経営成績の分析 当社グループは抗体関連事業及び化粧品関連事業により構成されており、当連結会計年度の当社グループの業績の分析につきましては、次のとおりであります。 ・売上高 抗体関連事業は、主力製品であるELISAキットが継続して海外CRO企業の治験に採用されていることや、国内販売において体外診断用医薬品原料抗体の販売が増加したことが主な要因となり、前年比3.9%増の1,002,307千円と増加しております。化粧品関連事業については、国内通信販売を中心として化粧品の販売をしておりますが、広告宣伝等を含め充分な販促活動が行えなかったことにより、売上高は前年比48.1%減の2,679千円となっております。 ・売上原価、売上総利益 原価面につきましては、作業効率の改善や仕入価格低減に向けた活動を絶えず行うこと等、原価低減活動を行っておりますが、諸物価高騰及び円安影響を受け、原材料、経費等にかなり影響を受けておりますが、棚卸資産の増加により、売上原価は前期比11.1%減の297,974千円となりました。売上総利益は、売上高が大幅に増加したことにより、前年比11.4%増の707,012千円となりました。 ・販売費及び一般管理費、営業利益 円安や海外情勢の不安定化をはじめとしたさまざまな要因により物価高が進行しており、製造費用はもとより販売費及び一般管理費においても費用高騰圧力となっておりますが、事業所統合や太陽光発電設備の導入等経費削減を行った結果、販売費及び一般管理費は、前年比0.2%増の425,735千円となり、営業利益は、前年比34.4%増加し281,277千円となりました。 ・営業外損益、経常利益 当連結会計年度においては、為替差益や保管解約返戻金の計上等により、経常利益は、前年比43.2%増加し300,562千円となりました。 ・特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度においては、法人税等調整額を33,073千円計上し、これにより親会社株主に帰属する当期純利益は、前年比32.1%増加し329,015千円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源、資金の流動性に係る情報 当連結会計年度においては、営業活動が好調なことや経費削減効果等により営業収支が増加しており、営業活動によるキャッシュ・フローは301,093千円(資金の獲得)となっております。また、投資活動によるキャッシュ・フローにおいては、有形固定資産の取得や投資有価証券の取得による支出等により116,463千円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローにおいては、長期借入金の返済による支出等により27,136円減少いたしました。 資金の財源については、自己資金で賄うことを基本としておりますが、状況に応じて金融機関からの借入や新株発行による増資等によるものも考慮に入れております。 資金の流動性については、前述のとおり当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローが301,093千円の資金の獲得、投資活動によるキャッシュ・フローが116,463千円の資金の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが27,136千円の資金の減少、現金及び現金同等物の期末残高は928,257千円であり、各キャッシュ・フローの規模等を勘案し、十分な手元流動性を確保しているものと考えております。 翌連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、運転資金での支出が主なものであり、重要な設備投資は予定しておりませんので、先に述べましたとおり、現金及び現金同等物で十分賄える見込みであります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

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開示資料

出典

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