概要
ケイファーマは、2016年に慶應義塾大学医学部発のベンチャーとして設立された医薬品・再生医療等製品の研究開発企業である。iPS細胞を活用した創薬(iPS創薬)と脊髄損傷などへの再生医療を二本柱とし、2023年10月に東京証券取引所グロース市場に上場した。従業員20名と小規模ながら、ALSや脊髄損傷といった有効な治療法のない神経疾患に焦点を当てる。2025年12月期の売上高はなく、研究開発段階にあり、純損失10億円を計上している。
二つの事業軸で神経疾患に挑む研究開発体制
ケイファーマの事業は、iPS創薬事業と再生医療事業の二つから構成される。iPS創薬事業では、患者由来iPS細胞から分化誘導した神経細胞を用いて既存化合物をスクリーニングし、新たな治療薬候補を見出す。再生医療事業では、他家iPS細胞から分化誘導した神経前駆細胞を損傷部位に移植する治療法を開発する。両事業は単一セグメントで管理され、共通の技術基盤(iPS細胞の神経分化誘導技術)を活用する。2025年12月期現在、iPS創薬に6、再生医療に5の開発パイプラインを有し、すべて前臨床または治験段階にある。
ライセンス契約を中心とする収益モデル
ケイファーマの収益は主に製薬企業との共同研究契約やライセンス契約に依存する。契約一時金、研究開発の進捗に応じたマイルストン収入、上市後の販売ロイヤリティが主な源泉である。2025年12月期の売上高はなく、営業損失9億円、純損失10億円を計上した。ただし、2023年3月にアルフレッサ ファーマとALS治療薬KP2011に関する導出契約を締結し、契約一時金を得た。2025年12月期末の現金及び預金は28.9億円、自己資本比率は43.1%で、当面の研究開発資金は確保されている。
国内大学・研究機関との密接な連携
ケイファーマは、特に慶應義塾大学との関係が深い。創業科学者である岡野栄之教授(慶應義塾大学)は取締役CSO、中村雅也教授(同)は取締役CTOを務める。研究所「ケイファーマラボ」を湘南ヘルスイノベーションパーク内に、さらに慶應義塾大学信濃町キャンパス内に「ケイファーマ・慶應 脊髄再生ラボ」を開設した。また、北里研究所、国立病院機構大阪医療センター、慈恵大学などとも共同研究契約を結び、難聴や慢性期中枢神経損傷など対象疾患を拡大している。海外展開の記述はなく、事業は国内のアカデミア連携が基盤である。
未だ売上なく、研究開発段階が続く財務状況
ケイファーマは設立以来、売上計上に至っていない。2019年10月期から2022年12月期までは毎期2~4億円の当期純損失を計上し、2023年12月期はライセンス契約一時金により約10億円の売上と3億円の純利益を記録したが、翌2024年12月期には再び営業損失8億円、純損失8億円となった。2025年12月期は営業損失9億円、純損失10億円と赤字が拡大した。総資産は29.4億円で、その大部分は現預金である。研究開発費の規模は明記されていないが、人件費や外部委託費用が主な支出と推測される。
業界の中での役割は神経難病領域における医薬品・再生医療等製品の研究開発企業。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01医薬品開発(iPS創薬)主力
患者由来iPS細胞から神経細胞を分化誘導し、化合物スクリーニングによる創薬を行う。ALSを対象にロピニロール塩酸塩の開発を進め、アルフレッサファーマに導出済み。ドラッグリポジショニングで効率的な開発を目指す。
主要顧客アルフレッサ ファーマ
- KP2011(ロピニロール塩酸塩)
- ALS治療薬候補。既存のパーキンソン病治療薬をリポジショニング。
02再生医療等製品(脊髄損傷治療)準主力
iPS細胞から分化誘導した神経前駆細胞を脊髄損傷部位に移植する再生医療を開発。亜急性期脊髄損傷を対象に慶應義塾大学で臨床研究を実施し、企業治験を計画。
世界初のiPS細胞由来神経前駆細胞移植
主要顧客アルフレッサ
- KP8011(神経前駆細胞)
- 亜急性期脊髄損傷治療用の他家iPS細胞由来神経前駆細胞。
製品と技術
ALS治療薬KP2011:ドラッグリポジショニングで臨床へ
KP2011は、パーキンソン病治療薬ロピニロール塩酸塩をALSに適応拡大するドラッグリポジショニング型の開発品である。慶應義塾大学がiPS創薬の手法を用いて、ALS患者由来iPS細胞から分化誘導した神経細胞に対し約1,200化合物をスクリーニングし、ロピニロールがALS病態を改善する可能性を見出した。2018年から2021年にかけてALS患者20例を対象とした医師主導治験(第Ⅰ/Ⅱa相)が実施され、安全性と有効性の兆候が確認された。2023年3月にアルフレッサ ファーマに導出され、現在は第Ⅲ相試験の準備が進んでいる。作用機序としてドーパミンD2受容体非依存的な経路が解明されつつある。
亜急性期脊髄損傷:iPS細胞由来神経前駆細胞移植
ケイファーマの再生医療の中核は、他家iPS細胞から分化誘導した神経前駆細胞を脊髄損傷部位に移植する治療法である。対象は損傷後2~4週間の亜急性期で、炎症が落ち着き細胞が生着しやすい時期とされる。慶應義塾大学医学部で医師主導臨床研究が行われ、2025年3月に4症例すべてで1年間の経過観察を完了し、安全性と有効性が評価された。ケイファーマはこの結果を基に企業治験を計画している。慢性期脊髄損傷や脳梗塞、脳出血、外傷性中枢神経損傷への応用も視野に入れ、大阪医療センターなどと共同研究を進めている。
難聴・認知症など多様な神経疾患への展開
iPS創薬事業では、ALS以外にも複数の神経疾患を標的とするパイプラインを有する。2023年6月、北里研究所と難聴治療薬の企業治験に向けた共同研究契約を締結し、内耳の有毛細胞再生を目指す。2025年11月には慈恵大学と新規神経変性疾患治療薬の作用機序解析に関する共同研究を開始した。さらに、前頭側頭型認知症(FTD)についても2025年の国際幹細胞学会で研究成果を発表している。これらのパイプラインは、基礎研究段階から共同研究段階にある。ケイファーマは「Rare to Common戦略」を掲げ、難病で得た知見を患者数の多い疾患に展開する方針である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 再生医療等製品(脊髄損傷治療)世界初のiPS細胞由来神経前駆細胞移植
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
創薬ベンチャー、収益化の途上
ケイファーマは売上高10億円と小規模な創薬ベンチャーであり、業界内では収益化が未達のフェーズにある。同業のVeritas In SilicoやChordia Therapeuticsも同様に研究開発段階で、競合は厳しい。採算性の指標は開示されておらず、パイプラインの進捗が鍵となる。製薬大手への導出や提携に依存するビジネスモデルだが、現状は単独での収益化に至っていない。
強み
- 自社の創薬プラットフォーム技術を強みとし、差別化されたパイプラインを有する可能性がある。
- 売上高10億円ながらも収益を計上しており、完全な開発段階ではなく、一部収益化の兆しがある。
- 医薬品セクターは成長市場であり、創薬ベンチャーへの期待は高い。
- 小規模ながら専門性の高い研究チームを有し、効率的な研究開発が可能。
課題
- 売上高が小さく、安定収益の見通しが立っておらず、事業リスクが高い。
- 研究開発に多額の資金が必要であり、赤字が続くと資金調達リスクが生じる。
- 同業他社も同様のパイプライン開発を進めており、競争が激しい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がケイファーマ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4574大幸薬品 | 130億円 | 18.8倍 |
| 2 | 4888ステラファーマ | 121億円 | — |
| 3 | 4512わかもと製薬 | 108億円 | 47.2倍 |
| 4 | 4570免疫生物研究所 | 96億円 | 29.2倍 |
| 5 | 4524森下仁丹 | 93億円 | 14.6倍 |
| 6 | 4896ケイファーマ | 92億円 | — |
| 7 | 4584キッズウェル・バイオ | 83億円 | — |
| 8 | 4564オンコセラピー・サイエンス | 81億円 | — |
| 9 | 4571NANOホールディングス | 81億円 | — |
| 10 | 4572カルナバイオサイエンス | 78億円 | — |
| 11 | 4890坪田ラボ | 76億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
慶應義塾大学の研究成果を基に2016年に創業
ケイファーマは2016年11月、東京都港区に医薬品および再生医療等製品の研究・開発・製造・販売を目的として設立された。創業の基盤となったのは、慶應義塾大学の岡野栄之教授と中村雅也教授の長年にわたる神経幹細胞およびiPS細胞の研究である。岡野教授は神経幹細胞マーカー「musashi」を発見し、中村教授は脊髄損傷治療の研究をリードしてきた。設立直後の2017年4月には、早くも学校法人慶應義塾と筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療剤に関する特許実施許諾契約を締結し、事業化への第一歩を踏み出した。
湘南に研究所を開設し研究インフラを整備(2018~2020年)
2018年4月、ケイファーマは神奈川県藤沢市の武田薬品工業湘南研究所(当時)内に研究所「ケイファーマラボ」を開設した。これにより、創薬基盤技術の開発と検証を自社で行う体制が整った。2020年4月には、慶應義塾大学とiPS細胞を活用した医薬品および再生医療等製品の開発を目的とする共同研究契約を締結し、研究の幅を広げた。この時期、ALSについては患者由来iPS細胞を用いた化合物スクリーニングが進められ、後にKP2011(ロピニロール塩酸塩)の同定につながった。再生医療では脊髄損傷治療用の細胞調製技術の確立が進んだ。
脊髄損傷治療の特許取得と治験準備(2021~2022年)
2021年3月、ケイファーマは慶應義塾大学と脊髄損傷治療用ニューロスフェア誘導剤に関する特許実施許諾契約を締結した。さらに2022年7月には、亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療の治験に向けた共同研究契約を結んだ。これにより、再生医療事業の中核パイプラインが具体化した。同年、慶應義塾大学医学部では医師主導臨床研究が開始され、ケイファーマはその後の企業治験を担う計画を固めた。また、2022年12月期の純損失は4億円に拡大し、研究開発投資が本格化した。
ALS治療薬の導出と東証グロース上場(2023年)
2023年はケイファーマにとって転機の年となった。3月、アルフレッサ ファーマ株式会社とALS治療薬候補KP2011の日本国内における導出契約を締結し、契約一時金を得た。6月には北里研究所と難聴治療薬の共同研究を開始、8月には国立病院機構大阪医療センターと慢性期脳梗塞などに関する共同研究契約を結んだ。そして10月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資金調達力を強化した。上場時点での時価総額は公表されていないが、上場により社債発行なども可能となった。2023年12月期は初めて売上10億円を計上し、3億円の純利益を達成した。
上場後の研究拡大と赤字再拡大(2024~2025年)
上場後も研究開発の加速は続いた。2024年3月、慶應義塾大学と神経突起伸長促進用キットに関する特許実施許諾契約を締結。2025年11月にはアルフレッサ株式会社との業務提携基本契約、慈恵大学との新規神経変性疾患治療薬に関する共同研究契約を締結した。同年12月期の営業損失は9億円、純損失は10億円と赤字が拡大し、研究開発費の増加が主因と考えられる。一方、2025年3月には慶應義塾大学が亜急性期脊髄損傷の臨床研究で4症例すべての経過観察を完了したと発表し、再生医療パイプラインの進展が示された。
年表14件を開く
2010年代
- 2016年11月創業医薬品および再生医療等製品の研究・開発・製造・販売を目的として東京都港区に当社設立
- 2017年4月学校法人慶應義塾と筋萎縮性側索硬化症治療剤および治療用組成物等の特許実施許諾契約を締結
- 2018年4月神奈川県藤沢市にある武田薬品工業株式会社湘南研究所(現 湘南ヘルスイノベーションパーク)内に研究所(ケイファーマラボ)を開所
2020年代
- 2020年4月学校法人慶應義塾とiPS細胞を活用した医薬品および再生医療等製品の開発を目的とした共同研究契約 を締結
- 2021年3月学校法人慶應義塾と脊髄損傷治療用 ニューロスフェア 誘導剤およびその使用の特許実施許諾契約を締結
- 2022年7月学校法人慶應義塾と亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療の治験に向けた共同研究契約を締結
- 2023年2月東京都新宿区にある慶應義塾大学信濃町キャンパス内総合医科学研究棟に「ケイファーマ・慶應 脊髄再生ラボ」を開設
- 2023年3月アルフレッサ ファーマ株式会社と日本国内においてALSの治療薬候補であるKP2011導出に関するライセンス契約を締結
- 2023年6月学校法人北里研究所と 難聴治療薬の企業治験に向けた共同研究契約 を締結
- 2023年8月独立行政法人国立病院機構大阪医療センターと慢性期脳梗塞、脳出血および外傷性中枢神経損傷の再生医療の企業治験に向けた共同研究契約を締結
- 2023年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年3月学校法人慶應義塾と神経突起伸長促進用キット及びその使用の特許実施許諾契約を締結
- 2025年11月アルフレッサ株式会社と業務提携基本契約を締結
- 2025年11月学校法人慈恵大学と新規神経変性疾患治療薬の作用機序解析に関する研究を目的とした共同研究契約を締結
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
iPS創薬と再生医療のハイブリッド展開
iPS創薬事業と再生医療事業を両輪とし、事業リスク分散と技術・ノウハウの共有による相乗効果を狙う。また、基礎研究から臨床応用へつなげるFrom Basic to Clinical戦略、希少疾患から一般疾患へ広げるFrom Rare to Common戦略を推進する。
- 02
ALS治療薬の第Ⅲ相試験実施
難治性神経疾患ALSに対するロピニロール塩酸塩の第Ⅲ相試験の準備を進め、患者に安全で有効な治療薬を提供する。
- 03
脊髄損傷再生医療の治験準備
亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞移植の臨床研究完了後、企業治験を実施するため、大量培養法の確立、GMP対応試薬への切替、CDMO選定など治験薬製造に向けた検討を進める。
- 04
ライセンス契約と自社製造販売の推進
パートナーとの共同研究開発やライセンス契約を各段階で締結するとともに、再生医療事業では中長期的に自社での製造販売を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で20人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は909万円で、2期前と比べて+11.1%。平均年齢は45.9歳、平均勤続年数は3.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 819 | 43.5 | 2.9 | 15 | — |
| 2024年12月 | 801 | 43.7 | 3.2 | 17 | −4,706 |
| 2025年12月 | 909 | 45.9 | 3.6 | 20 | −4,500 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
四半期の推移
2期分
直近は2023年4Qで、売上は0億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 10 | 5 | 50.0 | 4 |
| 2023年4Q | 0 | — | — | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
直近7期の通期業績。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年10月 | — | — | −3 | — | −3 |
| 2020年12月 | — | — | −3 | — | −3 |
| 2021年12月 | — | — | −2 | — | −2 |
| 2022年12月 | — | — | −4 | — | −4 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年12月 | 10 | — | 3 | — | 3 |
| 2024年12月 | — | −8 | −8 | — | −8 |
| 2025年12月 | — | −9 | −9 | — | −10 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが−9億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−10億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は28億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | −2 | 0 | 4 | −2 | 2 |
| 2022年12月 | −4 | 0 | 15 | −4 | 13 |
| 2023年12月 | 5 | 0 | 15 | 5 | 33 |
| 2024年12月 | −10 | 0 | — | −10 | 23 |
| 2025年12月 | −9 | −1 | 15 | −10 | 28 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年12月期の総資産は29億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は43.1%(業種中央値69.9%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年10月 | 3 | 3 | 0 | 95.0 |
| 2020年12月 | 1 | 0 | 1 | 14.1 |
| 2021年12月 | 2 | 2 | 0 | 86.9 |
| 2022年12月 | 14 | 13 | 1 | 97.2 |
| 2023年12月 | 33 | 31 | 2 | 93.7 |
| 2024年12月 | 24 | 23 | 1 | 96.0 |
| 2025年12月 | 29 | 13 | 17 | 43.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で79社中67位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥792で、1年前と比べて+17.7%。過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 9.07倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で+7.4%と上昇。7月22日に762円まで急伸し、その後は720円前後で推移。25日線(719円)を上回り、75日線(713円)・200日線(707円)も上回っており、中期上昇トレンドが確認できる。52週高値949円にはなお23%の開きがあるが、安値604円からは21%高。出来高は7月22日に5万8900株と増加し、底値圏からの買いが入っている。RSIは49.8と中立。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PERが開示されておらず評価困難だが、PBRが8.33倍と業界平均3.01倍を大幅に上回る。直近の業績は赤字で、2024年12月期以降は営業損失が拡大している。ROEは11.7%と表面上は高いが、赤字企業のため信頼性に欠ける。配当も無配。成長性と収益性の悪化を考慮すると、現在の株価水準は割高と判断せざるを得ない。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 9.07倍 | 3.53倍 |
| ROE | 11.7% | 6.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
未上場企業か新規上場企業で、財務データが不足している。直近の業績は赤字が続いており、研究開発段階の可能性が高い。強気派は、新薬開発への期待や将来の成長性に賭ける。弱気派は、赤字の拡大や資金調達リスク、売上の不透明さを懸念する。情報開示の少なさが投資判断を難しくしている。
- 成長の可能性
医薬品パイプラインの進展による将来の収益化
- PBRの高さ
PBR8.3倍と市場が成長を織り込んでいる
- 株価の持ちこたえ
過去1年で株価はほぼ横ばい(-1%)
- FY2023/12に純利益3億円の実績不定影響中
過去に最終利益3億円、大型契約の再現で大きな業績変化
- 株価の下落率が▲1.1%と底堅い継続影響弱
業績悪化にも関わらず株価は安定、悪材料織り込み済み
- 時価総額85億円規模で提携観測の余地不定影響中
医薬品業界で営業提携や導出先の対象になりやすい規模
- 営業損失の増加額が1億円に縮小FY2025/12影響弱
営業損失▲8億→▲9億円、費用削減で悪化ペース減速
- 赤字の拡大
2023年は黒字だったが、2024年は赤字8億円と悪化
- 売上の不安定さ
2023年は10億円だったが、他の年はデータなし
- 情報開示の不足
企業概要が不明瞭で、評価が困難
- 売上高が3期連続ゼロの可能性通年影響強
FY2024/12以降、売上高が発生していない。事業収益が皆無
- 純損失が8億→9億→10億と拡大傾向FY2025/12影響強
純損失は▲8億→▲9億→▲10億円と数年で1.25倍
- PBR8.33倍は開発期待を含む継続影響中
無収入の赤字企業としては高評価、期待外れで大幅調整
- 研究開発の進捗が外部から見えにくい決算発表後影響弱
決算書に開発ステージ情報が乏しく、投資判断が困難
- 研究開発費
- 将来の製品開発への投資状況を確認するため
- パイプライン進捗
- 新薬開発が順調かどうかを示す重要な指標
- キャッシュ残高
- 赤字が続く中で資金調達リスクを評価するため
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ4,448人。区分でいちばん多いのは個人・その他で78.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が17.8%を占め、残る82.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 80.1 | 80.3 | 78.9 |
| 事業法人 | 17.8 | 17.7 | 17.8 |
| 証券会社 | 1.8 | 1.4 | 2.1 |
| 外国法人 | 0.2 | 0.5 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
| 金融機関 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 福島 弘明 | 20.08 |
| 02 | SBI Ventures Two株式会社 | 14.87 |
| 03 | 中村 雅也 | 10.14 |
| 04 | 岡野 栄之 | 10.04 |
| 05 | 大和日台バイオベンチャー2号投資事業有限責任組合 | 9.85 |
| 06 | かごしまバリューアップ投資事業有限責任組合 | 5.52 |
| 07 | アルフレッサホールディングス株式会社 | 2.72 |
| 08 | テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合 | 2.02 |
| 09 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 0.86 |
| 10 | 吉田 勝則 | 0.69 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-13岡野 栄之新規の大量保有報告10.03%-1.02pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+100%、1株純資産は3期で−59%。直近期のROEは11.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2019年10月 | −37,033 | — |
| 2020年12月 | −38,751 | — |
| 2021年12月 | −30 | — |
| 2022年12月 | −42 | — |
| 2023年12月 | 25 | 268 |
| 2024年12月 | −73 | 195 |
| 2025年12月 | −86 | 109 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額140百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 福島弘明 | 代表取締役 社長 | 66 | 2,331,000 |
| 松本真佐人 | 常務取締役 CFO | 51 | — |
| 岡野栄之 | 取締役 CSO | 67 | 1,166,000 |
| 中村雅也 | 取締役 CTO | 65 | 1,177,000 |
| 山田美穂 | 社外取締役 | 59 | — |
| 豊川峻輔 | 社外監査役(常勤) | 67 | — |
| 西田恭隆 | 社外監査役(非常勤) | 48 | — |
| 五十畑亜紀子 | 社外監査役(非常勤) | 50 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 108 | 108 | 27 |
| 社外取締役 | 5 | 32 | 32 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容11,240字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,820字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク10,640字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,187字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第10期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-24
- 半期報告書半期報告書-第9期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第8期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-13
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。
関連する企業
関連企業