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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

NANOホールディングス

Nano Holdings, Inc.4571 · Growth · 医薬品

ミセル化ナノ粒子技術を活用したDDS技術を強みとする創薬ベンチャーから、投資事業(NBI事業)とRNA創薬事業(NANO MRNA事業)を中核とするホールディングスへ転換。

概要

NANOホールディングスは、ナノテクノロジーを応用した医薬品開発から出発し、2026年4月に投資事業を主軸とするホールディングス体制へ移行した企業である。子会社NANO MRNAが核酸医薬の創薬を手掛ける一方、Nano Bridge Investmentがヘルスケア領域のファンド運用を担う。従業員23名、売上高約2億円(2026年3月期)と小規模ながら、DDS技術とRNA創薬の知見に基づく独自の事業モデルを持つ。

二本柱の事業構成──投資事業と創薬事業

2026年4月の新設分割により、NANOホールディングスは持ち株会社として二つの事業を統括する。一つはNano Bridge Investment(NBI)が担う投資事業で、創薬・ヘルスケア領域の未公開企業やパイプラインを対象にファンドを運用。SBI新生グロースキャピタルとの共同ファンド「Bio Bridge I」を組成し、管理報酬と成功報酬を収益源とする。もう一つはNANO MRNAが継承した創薬事業で、TUG1 ASOやRUNX1 mRNAなどの核酸医薬の臨床開発を進め、後期段階で製薬企業へ導出するモデルをとる。両事業はリスクとリターンの性質が異なり、投資事業が安定的な管理報酬を得るのに対し、創薬事業は導出時のマイルストーンやロイヤルティ収入を狙う。

収益構造と財務推移──赤字が続く創薬型バイオの典型

売上高は2013年3月期の4億円をピークに減少傾向にあり、2026年3月期は2億円(前期比60.8%増)だった。内訳は化粧品原料の販売が約9000万円、コムレクス耳科用液の利益分配が約8500万円。営業利益は2013年以降一度も黒字を記録しておらず、2026年3月期は約10億円の営業損失を計上した。投資事業は立ち上げ段階で収益貢献はまだ小さい。研究開発費は補助金や税制還付で一部相殺されるが、キャッシュ・フローはマイナスが続き、自己資金に加えて社債発行や新株予約権付社債で資金を調達している。2026年3月期末の現金同等物は約37億円と前年から急増したが、これは主にファンド設立に伴う資金調達によるものである。

地域展開と子会社網──日・米・中を結ぶ投資プラットフォーム

本社は東京都港区に置き、研究拠点は神奈川県藤沢市にある。米国には子会社NanoCarrier US(現Nano Holdings US)と、オーストラリアにはPrimRNA AU Pty Ltdを設立し、臨床試験や研究開発の現地化を進めている。さらに中国ではNorwich Capitalとの協業により、ライセンスや治験展開の支援基盤を構築。投資事業では、米国のベンチャーキャピタル十数社と連携し、国外からの案件ソーシングを強化する。国内ではSBIグループとの提携を通じて、未公開ヘルスケア企業への投資検討を進めている。グループ全体の従業員は23名と少数だが、外部ネットワークを活用してグローバルな事業展開を目指す。

ホールディングス体制への移行と経営指標

2025年12月に商号をNANOホールディングスに変更し、2026年4月に新設分割でNANO MRNAを設立して創薬事業を承継した。これにより持株会社がグループ全体を統括し、投資事業と創薬事業を分離・明確化した。経営指標として、NBI事業ではファンド期間(約7年)内に管理報酬の安定収入と成功報酬の獲得を目指す。NANO MRNA事業では、複数のRNA医薬アセットを早期に製薬企業へ導出し、継続的な黒字化を中長期目標とする。具体的な数値目標は開示されていないが、投資判断精度の向上やリスク管理体制の強化を重点課題に掲げている。

業界の中での役割は創薬・ヘルスケア領域の投資ファンド運用会社および核酸医薬プラットフォーム企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2億円
営業利益
-10億円
営業利益率
-500.0%
純利益
-9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01創薬・ヘルスケア(投資先企業)主力

NBI事業では、未公開企業、製薬企業の創薬パイプライン、上場バイオベンチャー等を対象に投資ファンドを運用。管理報酬(年率約2%)と成功報酬(キャピタルゲインの約20%)を収益源とし、M&A・IPO・資本市場でのExitにより投資成果を実現する。

主要顧客SBI新生企業投資株式会社

主な製品・サービス1
投資ファンド運用サービス
創薬・ヘルスケア領域に特化したファンド(例:Bio Bridge I)を組成・運用し、投資先のバリューアップを通じて収益獲得を目指す。

02製薬企業・バイオベンチャー準主力

NANO MRNA事業では、TUG1 ASOやRUNX1 mRNAの臨床開発を優先し、PEGフリーLNP技術をコアにmRNA・オリゴ核酸の創薬を推進。後期臨床開発前にライセンスアウトするビジネスモデルで製薬企業に技術を提供する。

PEGフリーのLNP技術を有する

主な製品・サービス1
RNA医薬パイプライン
TUG1 ASO、RUNX1 mRNA等の核酸医薬候補。独自のDDS技術で細胞内送達を実現し、難治性疾患の治療を目指す。

製品と技術

ミセル化ナノ粒子DDS技術と抗がん剤パイプライン

同社の原点は、高分子ミセルに抗がん剤を内包するDDS技術にある。代表的な開発品はシスプラチン内包ミセルNC-6004、パクリタキセルミセル、エピルビシンミセルNC-6300で、いずれも癌細胞への選択的送達による副作用低減を狙った。NC-6004はアジア地域で第Ⅱb相試験が行われたが、2022年に治験非継続。NC-6300は米国で第Ⅰ相試験を実施したが、血管肉腫追加試験まで進んだものの、その後の開発状況は非開示。これらの経験から得たDDS設計のノウハウは、現在のRNA送達技術(LNP)に活かされている。

TUG1 ASO──再発膠芽腫を対象とした核酸医薬

TUG1 ASOは、長鎖非コードRNA TUG1を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドで、再発膠芽腫を適応症とする。2024年2月より名古屋大学主導の医師主導第Ⅰ相試験が開始され、2026年4月の米国癌学会で投与レベル4までの結果が発表された。用量制限毒性がレベル4で認められ、至適用量はレベル3以下に決定。重篤な安全性懸念はなく、1例で長期SD(未確認PR)が観察された。現在、第Ⅰb相試験のプロトコルを策定中で、2026年8月の治験届提出を目指す。再発膠芽腫は難治性癌であり、新規治療への期待は大きい。

RUNX1 mRNA──変形性膝関節症へのmRNA治療

RUNX1 mRNAは、転写因子RUNX1をコードするmRNA医薬で、変形性膝関節症に対する関節内投与で軟骨再生を促す。2025年11月にオーストラリアで第Ⅰ相試験が開始され、2026年2月に初例投与、その後計3例への投与が完了。現在も現地医療機関と連携し被験者登録を加速中。mRNAを治療用タンパク質として用いる点が特徴で、従来のDDS技術をmRNA送達に応用している。同社はLuna RD社買収によりPEGフリーLNP技術も獲得し、mRNAプラットフォームの強化を図る。

化粧品原料と耳科用液──収益を支える非中核事業

創薬パイプライン以外に、安定的な収益をもたらす事業として化粧品原料供給と耳科用液の販売がある。化粧品原料はアルビオン向けで、同社のDDS技術を応用した有効成分を美容液「エクラフチュール」や「エクシア ブライトニング イマキュレート セラム」に供給。2026年3月期の売上高は約9000万円。耳科用液「コムレクス耳科用液1.5%」(開発コードENT103)はセオリアファーマが販売し、外耳炎・中耳炎に適用。同社は利益分配を受け、約8500万円の売上を計上した。これらの事業は創薬のキャッシュフローを補完する役割を果たす。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

医薬品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 製薬企業・バイオベンチャーPEGフリーのLNP技術を有する

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

創薬ベンチャーとして成長途上

同社はナノテクノロジーを活用したDDS技術を強みとする創薬ベンチャーである。売上高は1億円前後と極小規模で、医薬品セクター内ではジーエヌアイグループなど同様の研究開発型企業と比較しても突出した存在ではない。研究開発に注力しており、前期は営業損失を計上するなど、収益化には時間を要する段階にある。しかし、ナノキャリア技術の独自性は他社との差別化要素となり得る。今後はパイプラインの進捗が評価され、収益貢献が期待される一方、資金調達や提携など経営戦略が鍵となる。

強み

  • ナノテクノロジーを応用した薬物送達技術で差別化を図る。
  • 全資源を研究開発に投入し、革新的な治療薬の創出を目指す。
  • 複数の開発候補を有し、将来の製品化可能性を秘めている。
  • 医療ニーズの高い分野で、市場拡大の余地がある。

課題

  • 売上高は1億円程度で、営業赤字が続き、事業継続にリスクがある。
  • 研究開発には多額の資金が必要で、増資や提携に依存せざるを得ない。
  • 同業他社もナノ技術の開発を進め、優位性の維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

医薬品の時価総額近傍。太字がNANOホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14570免疫生物研究所96億円29.2倍
24524森下仁丹93億円14.6倍
34896ケイファーマ92億円
44584キッズウェル・バイオ83億円
54571NANOホールディングス81億円
64564オンコセラピー・サイエンス81億円
74572カルナバイオサイエンス78億円
84890坪田ラボ76億円
94597ソレイジア・ファーマ76億円
104596窪田製薬ホールディングス75億円
114594ブライトパス・バイオ72億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

ナノキャリア創業とDDS研究の開始(1996~2000年)

1996年6月、ナノテクノロジーを利用したミセル化ナノ粒子を医薬品開発に応用する目的で、ナノキャリア株式会社が東京都世田谷区に設立された。1999年10月には千葉県柏市の東葛テクノプラザ内に本社を移し、研究所を開設。2001年1月、東京大学TLOとシスプラチン内包高分子ミセルに関する実施許諾契約を締結し、初の本格的な導出契約を結んだ。この時期は基礎研究と特許取得を進め、ナノ粒子技術の核となるミセル化技術の確立に注力した。

大手製薬企業との提携と上場(2002~2008年)

2002年6月、日本化薬とパクリタキセルミセルに関する実施許諾基本契約を締結。2004年8月、千葉県柏市の東大柏ベンチャープラザに本社と研究所を移転・拡充した。2008年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。同年9月には台湾Orient Europharmaとシスプラチンミセル(NC-6004)のアジア地域でのライセンス・共同開発契約を結び、海外展開の第一歩を踏み出した。上場後の資金調達により、複数のパイプラインを同時に進める体制が整った。

臨床試験の進展と化粧品事業への展開(2009~2014年)

2012年7月、化粧品大手のアルビオンと新素材の共同開発契約を締結。これはDDS技術を化粧品に応用するもので、のちに美容液エクラフチュールなどに採用される。2012年10月にはOrient Europharmaとの契約を拡大し、NC-6004の全世界製造権を付与。2014年6月、千葉県柏市若柴に本社・研究所・東京オフィスを統合移転。2015年に川崎市にiCONMラボを開設し、外部研究機関との連携拠点とした。この間、複数の抗がん剤ミセル候補が前臨床から早期臨床段階へと進んだ。

海外臨床試験の開始と開発中止の経験(2015~2022年)

2016年12月、エピルビシンミセル(NC-6300)の米国第Ⅰ相試験を開始。2017年8月には米国子会社NanoCarrier USのオフィスを開設。2017年11月、イスラエルVascular Biogenicsから遺伝子治療製品VB-111の日本ライセンスを取得し、国際共同第Ⅲ相試験に参画したが、2022年7月に主要評価項目未達で開発中止を決定。2022年4月にはNC-6004の頭頸部がん第Ⅱb相試験も治験非継続となった。このように複数の後期開発が頓挫し、事業モデルの見直しを迫られた。

RNA医薬への軸足シフトと組織再編(2020~2023年)

2020年9月、核酸医薬ベンチャーのアキュルナを吸収合併し、RNA創薬の基盤を獲得。2021年4月にPrimRNAを設立。2022年4月、東証マザーズからグロース市場へ移行。2023年6月、商号をNANO MRNA株式会社に変更し、mRNAを中心とする核酸医薬に特化する方針を明確化。同時期、セオリアファーマが共同開発したENT103(コムレクス耳科用液)の販売を開始し、売上の一部を得る。この再編により、低分子抗がん剤からRNA医薬への転換が本格化した。

ホールディングス体制への移行と投資事業の開始(2024~2026年)

2024年1月、Nano Rejuvenation(現Nano Bridge Investment)を設立し、投資事業を準備。同年8月に千寿製薬とmRNA医薬の共同研究契約を締結。2025年2月、オーストラリアにPrimRNA AUを設立。2025年12月、商号をNANOホールディングスに変更。2026年1月、SBI新生グロースキャピタルと共同でファンド「Bio Bridge I」を組成。同年4月、新設分割でNANO MRNAを設立し、ホールディングス体制に移行。5月にLuna RDを買収し、PEGフリーLNP技術を獲得した。これにより、投資事業と創薬事業の二本柱が確立した。

年表39件を開く

1990年代

  • 1996年6月創業ナノテクノロジーを利用したミセル化ナノ粒子を医薬品開発に応用・実用化することを目的として、ナノキャリア株式会社を東京都世田谷区に設立
  • 1999年10月千葉県柏市の東葛テクノプラザ内に本社を移転し、研究所を開設

2000年代

  • 2001年1月株式会社先端科学技術インキュベーションセンター(現 株式会社東京大学TLO)と「シスプラチン内包高分子ミセル」に関する実施許諾契約書を締結
  • 2002年6月日本化薬株式会社とパクリタキセルミセルに関する実施許諾基本契約を締結
  • 2003年7月東京都中央区に東京オフィスを開設
  • 2004年8月千葉県柏市の東大柏ベンチャープラザ内に本社及び研究所を移転・拡充
  • 2008年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2008年9月台湾のOrient Europharma Co.,Ltd.とシスプラチンミセル(NC-6004)のアジア地域におけるライセンス及び共同開発契約締結

2010年代

  • 2012年7月株式会社アルビオンと新化粧品素材の共同開発及び化粧品の商業化に関する共同開発契約を締結
  • 2012年10月Orient Europharma Co., Ltd.とシスプラチンミセル(NC-6004)のアジア地域を対象とする開発及び販売権に加え、全世界を対象とする製造権を付与する新たなライセンス契約を締結
  • 2014年6月M&A千葉県柏市若柴に本社及び研究所並びに東京オフィスを移転・統合
  • 2015年3月東京都中央区に新東京オフィスを開設
  • 2015年7月神奈川県川崎市川崎区にiCONMラボ(川崎サテライト研究所)を開設
  • 2016年12月エピルビシンミセル(NC-6300)の米国における第Ⅰ相臨床試験開始
  • 2017年8月米国子会社NanoCarrier USのオフィス開設
  • 2017年11月イスラエルのVascular Biogenics Ltd.と遺伝子治療製品VB-111の日本国における開発及び商業化に関するライセンス契約を締結
  • 2018年6月セオリアファーマ株式会社と耳鼻咽喉科領域及びがん領域の新医薬品等の開発候補品に関する共同開発契約を締結、耳鼻咽喉科領域における開発候補品(ENT103)の開発に着手
  • 2019年5月セオリアファーマ株式会社との共同開発による耳鼻咽喉科領域における開発候補品(ENT103)の第Ⅲ相臨床試験開始
  • 2019年10月エピルビシンミセル(NC-6300)の米国第Ⅰ相臨床試験の血管肉腫を対象とした追加試験開始

2020年代

  • 2020年3月遺伝子治療製品VB-111の国際共同第Ⅲ相臨床試験への日本からの参画を決定
  • 2020年9月M&A核酸医薬に強みを持つベンチャー企業アキュルナ株式会社を吸収合併
  • 2021年4月本社及び研究所を千葉県柏市から東京都中央区及び神奈川県川崎市川崎区に移転
  • 2021年4月株式会社PrimRNA(現・連結子会社)設立
  • 2021年6月VB-111の国際共同第Ⅲ相臨床試験における国内投与開始
  • 2022年4月上場東京証券取引所マザーズからグロースへ上場市場を移行
  • 2022年4月ENT103の共同開発先であるセオリアファーマ株式会社による外耳炎及び中耳炎を対象とした製造販売承認申請
  • 2022年4月NC-6004の頭頸部がんを対象とした第Ⅱb相臨床試験について、治験非継続をOrient Europharma Co.,Ltd.との間で合意
  • 2022年7月VB-111の国際共同第Ⅲ相臨床試験に関し、主要評価項目未達のため開発中止
  • 2023年6月セオリアファーマ株式会社が、コムレクス ® 耳科用液1.5%を発売開始
  • 2023年6月商号変更商号を「NANO MRNA株式会社(英文商号:NANO MRNA Co., Ltd.)」に変更
  • 2023年11月本社を東京都中央区から東京都港区に移転
  • 2024年2月TUG1 ASOの再発膠芽腫を対象とした医師主導第I相臨床試験における投与開始
  • 2024年8月千寿製薬株式会社とのmRNA 医薬品創薬に向けた共同研究契約を締結
  • 2024年1月Nano Rejuvenation株式会社(現・Nano Bridge Investment株式会社、現・連結子会社)設立
  • 2024年11月研究所を神奈川県川崎市川崎区から神奈川県藤沢市に移転
  • 2025年2月株式会社PrimRNAの子会社PrimRNA AU Pty Ltd(現・連結子会社)をオーストラリアに設立
  • 2025年12月商号変更商号を「NANOホールディングス株式会社(英文商号:Nano Holdings Inc.)」に変更
  • 2026年1月創業Nano Bridge Investment 株式会社がSBI新生グロースキャピタル株式会社と共同でファンド「NBI-SBISGC1号投資事業有限責任組合(Bio Bridge Ⅰ)」を設立
  • 2026年4月創業新設分割によりNANO MRNA株式会社を設立し、ホールディングス体制へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    投資案件の発掘力と判断精度の向上

    ヘルスケア・バイオテクノロジー領域のスタートアップや成長企業への投資機会を拡大する。製薬企業や米国VC等とのネットワーク強化により国内外の優良案件へのアクセスを向上し、情報収集体制の強化や専門人材の確保を通じてソーシング力と投資判断精度を高める。

  2. 02

    投資先企業の価値向上とアライアンス推進

    投資実行後、経営支援、人材紹介、資本政策支援等を通じて投資先企業の企業価値向上を図り、投資収益の最大化を目指す。

  3. 03

    リスク管理体制とコンプライアンスの強化

    市場環境変化や投資先業績悪化等のリスクに対応するため、投資管理体制の高度化、内部統制の充実、コンプライアンス意識の徹底を行い、健全かつ安定的な事業運営に努める。

  4. 04

    透明性ある情報開示による企業価値向上

    投資実行、事業進捗、戦略方針に関する適時かつ透明性の高い情報開示を迅速に行い、投資家との信頼関係構築と資本市場からの適切な評価獲得を推進する。

  5. 05

    臨床試験の加速とRNA創薬の推進

    TUG1 ASOとRUNX1 mRNAの臨床開発を優先し、早期にPOCを確立して製薬企業への導出やアライアンスを進める。PEGフリーLNP技術を活用し、mRNAやオリゴ核酸のプラットフォーム事業を加速。in vivo CAR Tの研究開発にも取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で23人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は881万円で、9期前と比べて+31.8%平均年齢は52.3歳、平均勤続年数は5.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月58
2018年3月51
2019年3月66845.86.642
2020年3月68148.46.829
2021年3月66749.56.127
2022年3月68348.86.724
2023年3月70850.08.717
2024年3月77550.97.018
2025年3月73148.95.620−4,000
2026年3月88152.35.523−4,348

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都港区0百万円
医薬事業
研究所 — 神奈川県藤沢市0百万円
医薬事業
ほか2件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2億円営業利益-10億円前期と比べると増収で、売上が+100.0%。

売上高
+100.0%
2億円
営業利益
-10億円
純利益
-9億円
営業利益率
-500.0%
前期比 +300.0%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は0億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1−3
2024年1Q1−3−300.0−3
2024年2Q0−2−2
2024年3Q0−2−2
2024年4Q0−1
2025年2Q0−4−5
2025年4Q1−4−400.0−3
2026年2Q0−4−4
2026年4Q2−6−300.0−5
2027年1Q0−3−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4億円から2億円へ50%に減った。直近期の営業利益率は-500.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4−4−5
千葉県柏市若柴に本社及び研究所並びに東京オフィスを移転・統合
2014年3月5−11−11
東京都中央区に新東京オフィスを開設
2015年3月7−2−2
2016年3月2−24−25
米国子会社NanoCarrier USのオフィス開設
2017年3月2−26−27
2018年3月3−53−54
2019年3月5−18−18
核酸医薬に強みを持つベンチャー企業アキュルナ株式会社を吸収合併
2020年3月6−11−20
株式会社PrimRNA(現・連結子会社)設立
2021年3月3−13−28
東京証券取引所マザーズからグロースへ上場市場を移行
2022年3月3−19−19
商号を「NANO MRNA株式会社(英文商号:NANO MRNA Co., Ltd.)」に変更
2023年3月2−11−13
Nano Rejuvenation株式会社(現・Nano Bridge Investment株式会社、現・連結子会社)設立
2024年3月1−7−8
商号を「NANOホールディングス株式会社(英文商号:Nano Holdings Inc.)」に変更
2025年3月1−8−7−800.0−8
Nano Bridge Investment 株式会社がSBI新生グロースキャピタル株式会社と共同でファンド「NBI-SBISGC1号投資事業有限責任組合(Bio Bridge Ⅰ)」を設立
2026年3月2−10−9−500.0−9

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2億円のうち、営業利益として残るのは-10億円-500.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-9億円、売上の-450.0%にあたる。営業利益率は業種中央値2.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金50.0%1億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金550.0%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-500.0%-10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
100.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比502.9pt
-500.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比452.7pt
-450.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-15.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-70.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−8億円、投資CFが23億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は49億円で、売上の294.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−6−123−735
2014年3月−11−7196−8250
2015年3月−11−265−3721
2016年3月−20743154104
2017年3月−25−61−3174
2018年3月−4920−4727
2019年3月−20−1034−3031
2020年3月−11−122−1240
2021年3月−12−90−2119
2022年3月−18−211−2011
2023年3月−1112113
2024年3月−680216
2025年3月−46−6212
2026年3月−823221549

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は59億円。このうち返さなくてよい自己資本が36億円で、自己資本比率は59.9%(業種中央値69.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月56441277.6
2014年3月143136794.6
2015年3月147145298.0
2016年3月1541213377.2
2017年3月1291012876.0
2018年3月76472958.6
2019年3月86592767.6
2020年3月8988197.0
2021年3月7875394.8
2022年3月71561577.6
2023年3月58431573.5
2024年3月51341767.2
2025年3月40271368.2
2026年3月59362359.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
49億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-39億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

医薬品 79社との比較

同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率79社中5位あたり、逆に低いのは営業利益率79社中71位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 5.9%
P25 2.0%P75 11.0%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-500.0%/中央値 2.9%
P25 -162.5%P75 11.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.9%/中央値 69.9%
P25 53.4%P75 84.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
100.0%/中央値 2.8%
P25 -1.3%P75 12.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.9%
P25 2.3%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥99で、1年前と比べて-36.1%過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。

¥99-2.0%1ヶ月-1.0%1年-36.1%時価総額81億円
過去52週の値幅
安値¥93高値¥254

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR2.49倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月下旬に98円から106円のレンジで推移。7月7日に106円まで上昇するが、7月17日に98円へ下落。以降は95〜100円で胶み合いが続き、8月5日に100円で終了。25日移動平均線(100.32円)とほぼ同水準で、75日線(114.32円)を約12.5%下回る。52週高値254円からは大きく下落した水準で、安値93円に接近。RSI14は36.36とやや弱含み。出来高は7月29日に65.28万株と増加するが、全体的に20〜50万株で推移。週足では下げ止まりつつある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERが算出不能(赤字継続)で、PBR 2.3倍は同業界平均3.11倍を下回るが、ROEはマイナスで収益性が極めて悪い。売上高は微増も営業赤字が続き、今期も赤字予想。業績悪化を考慮すると株価は割高に見える。配当なしのためインカム面も期待できない。

指標この会社業種平均
PBR2.49倍3.53倍

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は小さな売上高と継続的な赤字が続く創薬ベンチャーで、投資の争点は「開発パイプラインの進捗が将来の収益化につながるか」という点にある。強気派は、研究開発費の投資が将来の大型導出契約や提携によるマイルストン収入を生む可能性に注目し、時価総額が80億円規模であることから成功時のリターンが大きいと考える。一方、弱気派は、現時点で売上高が極めて小さく、営業利益率が大幅な赤字であること、直近の株価が1年間で約3割下落していることから、開発リスクや資金調達リスクを重視し、事業の持続可能性に疑問を呈する。両者は、開発品の臨床試験の成果や導出交渉の進展がカギを握るとの点で対立している。

プラスに働く材料7
  • 開発パイプラインの潜在価値

    創薬ベンチャーであり、成功すれば時価総額が大きく拡大する可能性がある

  • 研究開発への集中投資

    売上は小さいが研究開発に資源を集中しており、将来の導出につながりうる

  • 提携戦略の可能性

    製薬企業との提携や導出契約による収益化を目指すビジネスモデル

  • 売上高が1億円から2億円に倍増通年影響

    2026/3期の売上高は2億円で前期の1億円から100%増。医薬品事業の牽引が期待される

  • 営業損失率が▲800%から▲500%に改善通年影響

    売上2億円、営業損失10億円で損失率500%。前期の800%から赤字率は縮小

  • 売上倍増で損益分岐点への接近通年影響

    売上高2億円は前期比+100%。売上増が続けば固定費吸収が進み黒字化が視野に入る

  • 株価100円と低位で個人投資家の流入継続影響

    株価は100円と低位で、時価総額82億円。材料次第で個人資金が入りやすい

マイナスに働く材料7
  • 売上高が極めて小さい

    直近決算で売上高は毎年1億円程度で、事業規模が極めて小さい

  • 継続的な赤字

    営業利益率は大幅な赤字で、黒字化の見通しが立っていない

  • 株価の下落

    直近1年で株価が約3割下落し、市場の期待が低下している

  • 営業損失が8億円から10億円に拡大通年影響

    2026/3期の営業損失は10億円と前期8億円から2億円拡大。時価総額82億円に対して赤字が重荷

  • 最終赤字9億円と3期連続通年影響

    2024/3期▲8億円、2025/3期▲8億円、2026/3期▲9億円と継続赤字

  • 売上高2億円に対し時価総額82億円継続影響

    PSRは41倍と高く、事業規模に対して株価評価が先行。黒字化期待が剥落すると調整

  • 無配当で配当利回りが皆無継続影響

    配当利回りは開示されず、株主還元がない。下落局面で支え材料を欠く

次の決算で確かめる点
研究開発費の額
研究開発への投資額が将来のパイプライン価値に直結するため
提携・導出契約の進捗
収益化への道筋がこの契約によって決まるため
現金及び預金の残高
資金調達の余裕と事業継続可能性を判断する指標となるため

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ30,248人。区分でいちばん多いのは個人・その他82.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.8%を占め、残る92.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他81.283.485.786.085.682.6
事業法人10.710.97.86.47.67.5
証券会社4.93.74.45.44.47.5
外国法人2.61.51.61.71.81.7
外国人個人0.30.30.30.30.40.4
金融機関0.30.10.30.20.20.3
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01セントラル短資株式会社1.99
02株式会社SBI証券1.96
03松井証券株式会社1.36
04上田八木短資株式会社1.34
05中冨 一郎1.22
06楽天証券株式会社1.15
07ノーリツ鋼機株式会社0.91
08マネックス証券株式会社0.82
09京滋建設株式会社0.78
10信越化学工業株式会社0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-27
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    24.91%
    -1.18pt
  • 2026-06-04
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    26.09%
    -0.95pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+32%、1株純資産は14期で−68%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。

決算期EPSBPS
2013年3月−19135
2014年3月−30337
2015年3月−5338
2016年3月−60279
2017年3月−62228
2018年3月−125103
2019年3月−39117
2020年3月−33131
2021年3月−42106
2022年3月−2779
2023年3月−1961
2024年3月−1148
2025年3月−1239
2026年3月−1343

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額181百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松村淳代表取締役会長 兼社長CEO64584,900
飯野智取締役61250,000
富所伸広取締役61250,000
松尾隆取締役65150,000
秋永士朗取締役69592,060
中冨一郎取締役751,005,000
黒圖肇取締役67154,800
江尻隆取締役84100,000
和田成一郎監査役(常勤)64150,000
坂本二朗監査役65100,000
清水琢麿監査役51100,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6775813523
社外取締役63111427
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,601字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、2026年4月より、投資事業(NBI事業)を主たる事業に変更いたしました。日本の優れた技術・事業資産をグローバル資本・事業開発・EXITへ接続し、企業価値向上を実現するため、投資事業を中心とした成長戦略を展開しております。また、有望企業への投資実行、製薬企業・大企業との事業アライアンスおよび米国VCとの連携強化を通じて、中長期的な収益基盤の拡大を目指しております。 当社はミセル化ナノ粒子技術を活用し、ナノ粒子内に低分子などの医薬品を封入した抗がん剤を中心に、革新的な医薬品の開発を進めてまいりましたが、2023年1月、低分子抗がん剤や核酸医薬開発及びDDS技術の知見を活かし、新たな治療技術として注目されるmRNAをはじめとする核酸医薬に特化し、効率的に複数のRNA医薬の創薬及び知財獲得を進め、後期臨床開発ステージに入る時点までに、臨床開発を実施可能な製薬企業にライセンスアウトするビジネスモデルに転換しており、2026年4月のホールディング体制移行後は、新設NANO MRNA株式会社が創薬事業(NANO MRNA事業)を承継しております。 (1)NBI事業の概要 Nano Beidge Investment株式会社(NBI)は、創薬・ヘルスケア領域における投資ファンドの運用を行っております。主な投資対象は、未公開企業、製薬企業の創薬パイプライン、上場バイオベンチャー等であり、投資成果の実現手段としては、M&A、IPO、資本市場でのExit等を想定しております。 従来の創薬事業は、個別の創薬パイプラインの開発進捗に応じた提携の成否に応じて収益が実現する事業モデルです。一方、投資事業は、複数の投資案件から段階的に成果を積み上げることで収益機会の拡大を図る事業モデルです。 (2)NBI事業の収益構造及び収益化イメージ NBI事業の収益源は、大きく「管理報酬」と「成功報酬」の2つから構成されます。 ①管理報酬 ファンド運用期間中、ファンドへの出資者からお預かりした資金の管理・運用に対する対価として継続的に受領する報酬です。管理報酬率はファンドごとに異なりますが、一般的には年率2%程度です。 ファンドが存続する期間中は毎年継続して発生するため、安定的な経営基盤を支える収益源となります。また、運用ファンド数や運用残高が増加することで収益も積み上がっていきます。 ②成功報酬 投資先のM&AやIPO等のEXITが実現した際に発生する収益です。投資先の価値向上(バリューアップ)によって生じたキャピタルゲイン(値上がり益)の一部が、成功報酬としてファンド運用会社に帰属します。一般的に、成功報酬はキャピタルゲインの20%程度です。 NBIとSBI新生企業投資株式会社が共同で組成したファンド「Bio Bridge I」のファンド期間は6年11か月を予定しております。当該期間において、管理報酬等による安定収入を継続的に受領するとともに、投資成果の実現に応じた成功報酬の獲得を目指しております。 (3)NANO MRNA事業の概要 NANO MRNA事業は、2026年4月のホールディング体制移行後は、新設NANO MRNA株式会社がその中核を担う核酸医薬プラットフォーム企業として、技術獲得と事業開発の両面から成長戦略を推進しております。 同事業においては、TUG1 ASO及びRUNX1 mRNAの臨床開発を優先して進めております。RNA創薬に関しては、PEGフリーのLNP技術を有するLuna RD株式会社を買収し、このDDS技術を一つのコア技術として、mRNA或いはオリゴ核酸のプラットフォーム主導型の事業展開を加速いたします。in vivo CAR Tの研究開発に関しては、世界的な開発競争が展開されており、当社も優先的に取り組んでまいります。
経営方針・対処すべき課題2,527字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社の主たる事業は、投資事業であり、当社子会社である Nano Bridge Investment株式会社は、ヘルスケア領域における成長企業への投資機会を拡大するため、SBI新生グロースキャピタル株式会社(SGC)と共同で「NBI-SBISGC1号投資事業有限責任組合(Bio Bridge I)」を組成し、日本のヘルスケア領域に新たな資金供給の枠組みを提供します。 また、新薬開発及びDDS技術の知見を活かしつつ、NANO MRNA事業(創薬事業)を行っており、核酸医薬TUG1 ASO及びRUNX1 mRNAが臨床試験段階にあります。 (2)目標とする経営指標 当社グループにおいては、NBI事業では、現在、投資活動の本格化に向けた案件選定を進めております。既に数十社と秘密保持契約を締結し、投資検討を進めております。また、共同投資を行う米国ベンチャーキャピタル十数社とも連携構築を進め、複数案件のデューデリジェンスを実施し、投資実行に向けて鋭意取り組んでおります。ファンド期間内において、管理報酬等による安定収入を継続的に受領するとともに、投資成果の実現に応じた成功報酬の獲得を目指してしております。 NANO MRNA事業においては、当社は、RNA創薬を目指すアカデミアやバイオベンチャー、企業との共同研究を推進し、当社のRNA創薬にかかるノウハウを活かしIPを創出、非臨床試験や初期臨床試験まで実施し、RMA医薬候補のアセットとして、大規模な臨床開発が実施可能な大手製薬企業等に導出(ライセンスアウト)します。アセットの導出時に、マイルストーンを受領し、また開発に成功し販売に至った場合には、ロイヤリティを受領します。開発候補品の選定については、補助金事業の利用や企業との共同開発などにより自社の開発コストを削減しながら、製薬企業のニーズに沿ったアセットの選択により導出確率を高めたIP取得の積み上げを図り、複数のアセットを継続的に導出し、早期に継続的な黒字化を実現することを中長期的な目標としております。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社は、2026年4月より、投資事業を主たる事業に変更いたしました。日本の優れた技術・事業資産をグローバル資本・事業開発・EXITへ接続し、企業価値向上を実現するため、投資事業を中心とした成長戦略を展開しております。 また、有望企業への投資実行、製薬企業・大企業との事業アライアンスおよび米国VCとの連携強化を通じて、中長期的な収益基盤の拡大を目指しております。 今後の当社の成長戦略として、以下の6項目を重点課題として取り組んでまいります。 ①投資案件の発掘力および投資判断精度の向上 当社グループを取り巻く事業環境は大きく変化しており、成長性・収益性を兼ね備えた投資案件を継続的に発掘することが重要な課題であると認識しております。 特に、ヘルスケア・バイオテクノロジー領域において、有望なスタートアップ企業および成長企業への投資機会を拡大するとともに、製薬企業、大企業および米国VC等とのネットワーク強化を通じて、国内外の優良案件へのアクセス向上を図ってまいります。 このため、情報収集体制の強化、専門人材の確保および外部ネットワークの活用等を通じて、投資案件のソーシング力および投資判断精度の向上に努めてまいります。 ②投資先企業の企業価値向上および事業アライアンス推進 投資収益の最大化を図るためには、投資実行後における投資先企業の成長支援および経営改善支援が重要であると認識しております。 当社は、経営支援、人材紹介、資本政策支援等を通じて、投資先企業の企業価値向上に取り組んでまいります。 ③リスク管理体制およびコンプライアンス体制の強化 投資事業においては、市場環境の変化、投資先の業績悪化、法規制の変更等、さまざまなリスクが存在しております。 当社は、投資管理体制の高度化、内部統制の充実およびコンプライアンス意識の徹底を図ることで、健全かつ安定的な事業運営に努めてまいります。 また、投資実行、事業進捗および戦略方針に関する透明性の高い情報開示を迅速に行うことで、投資家との信頼関係構築および企業価値向上を推進してまいります。 ④透明性ある情報開示による企業価値向上 当社は、投資実行、事業進捗および戦略方針に関する適時かつ透明性の高い情報開示を行うことで、投資家との信頼関係構築および企業価値向上を推進してまいります。 また、株主・投資家との建設的な対話を通じて、当社の成長戦略および事業価値への理解促進を図るとともに、資本市場からの適切な評価獲得に努めてまいります。 ⑤中長期的な収益基盤の拡大 当社は、有望企業への投資および投資先企業との連携を通じて、中長期的な収益基盤の拡大を図ってまいります。 加えて、製薬企業・大企業とのアライアンスおよびグローバルネットワークの活用により、新たな収益機会の創出および投資回収機会の多様化を推進し、持続的な成長と企業価値向上に取り組んでまいります。 ⑥臨床試験の加速化及びRNA創薬の推進 NANO MRNA事業においては、TUG1 ASO及びRUNX1 mRNAの臨床開発を優先して進めてまいります。 TUG1 ASOについては、PhaseIb試験を準備中であり、治験を加速化していち早くPOCを確立し、製薬企業との導出或いはアライアンスを進めてまいります。 オーストラリアで、Phase I試験を実施しているRUNX1 mRNAに関しても臨床データを早急に取得し、POC確立および製薬企業とのアライアンスの道を探ってまいります。 また、RNA創薬に関しては、PEGフリーのLNP技術を有するLuna RD株式会社の買収を機に、このDDS技術を一つのコア技術として、mRNA或いはオリゴ核酸のプラットフォーム主導型の事業展開を加速いたします。in vivo CAR Tの研究開発に関しては、世界的な開発競争が展開されており、当社も優先的に取り組んでまいります。
事業等のリスク4,492字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 <NBI事業に関するリスク> (1)投資案件に関するリスク(特に重要なリスク) 当社グループの投資先企業が、研究開発の遅延、事業環境の変化、競争激化、経営不振等により企業価値が低下した場合には、投資有価証券評価損や売却損が発生し、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、投資先企業の成長が計画を下回る場合、投資回収までの期間が長期化し、期待した投資収益を獲得できない可能性があります。 当社は、投資先の成長支援及び定期的な事業進捗管理を実施するとともに、投資回収方針の継続的な見直しを行うことで、当該リスクの低減に努めております。また、投資実行前の十分なデューデリジェンスの実施、投資後のモニタリング及びハンズオン支援等により、当該リスクの低減に努めております。 (2)投資先への集中リスク 当社の投資資産の一部は特定の投資先企業又は特定業界に集中する場合があります。当該企業又は業界の企業価値が低下した場合、当社の業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社は、投資先及び投資領域の分散を基本方針とし、ポートフォリオ管理体制の強化により、当該リスクの低減に努めております。 (3)ファンド組成・資金調達に関するリスク(特に重要なリスク) 当社の収益の一部は投資ファンドの運営報酬及び成功報酬に依存しております。新規ファンドの組成が計画どおり進まない場合、当社の収益基盤に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、国内外の機関投資家及びSBIグループ等との連携強化、共同投資スキームの活用、多様な資金調達手段の確保等により、安定的なファンド組成基盤の確保を図っております。 (4)グローバル展開に関するリスク 当社は、国内外の投資家ネットワークを活用し、海外機関投資家等の資金を日本市場へ呼び込むことを含む投資事業を展開しております。このため、各国・地域における金融・投資関連法規制の変更、税制改正、資本移動規制、経済安全保障政策、地政学的リスク、国際情勢の変化、為替相場の変動ならびに世界的な金融市場環境の悪化等が生じた場合には、投資家の投資意欲の低下や投資資金の流入減少、投資案件の組成・実行の遅延等が発生する可能性があります。 当社は、米国、中国その他複数の地域において投資家及び事業パートナーとのネットワーク構築を進めるとともに、現地パートナーとの連携強化を図っております。また、各国の法規制、金融政策、地政学的動向等に関する情報収集を継続的に実施し、リスク管理体制の強化に努めております。 (5)株式市場環境の変動リスク 株式市場の低迷や新規株式公開(IPO)市場の停滞により、投資先の未上場企業の上場時期が延期又は中止となる場合があります。この結果、投資資金の回収期間が長期化し、当社の収益計画に影響を与える可能性があります。 当社は、IPOに加えM&A等の多様な投資回収手段を検討するとともに、投資先及び投資時期の分散を図ることで、当該リスクの低減に努めてまいります。 (6)投資先のコンプライアンス・不祥事リスク 投資先企業において法令違反、不正会計、情報漏洩等が発生した場合、投資価値の毀損及び当社の社会的信用の低下につながる可能性があります。 当社は、投資実行時のコンプライアンス調査及び投資後の継続的なモニタリングを実施することにより、当該リスクの低減に努めております。 <NANO MRNA事業に関するリスク> (1)パイプラインに関するリスク(特に重要なリスク) 当社のすべてのパイプラインは研究開発途中であり、順調に推移しない可能性が常に存在します。また、当社が意図しない提携解消の可能性、研究開発が一定の段階まで進捗した際にライセンスアウトできない可能性、ライセンスアウトできたとしても当社の望む契約条件とならない可能性もあります。 これらが顕在化した場合、研究開発の遅延、研究開発コストの増加、将来のライセンス収入の減少等により、投下資金の回収が困難又は遅延することとなり、株価の低迷や他のパイプラインへの悪影響等も想定され、研究開発計画及び経営成績等に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 当社は医療ニーズや開発トレンドに応じた開発方針の変更、提携先の探索等により本リスクの低減に努めております。 (2)研究開発資金の確保に関するリスク 新薬の研究開発には長期にわたり多額の研究開発投資を要しますが、当社は大規模となる後期ステージの開発を自社で実施せず早期ライセンスアウトを目指す戦略とし、大規模な資金投入を伴わない開発段階までのパイプライン創製を行うビジネスモデルに転換しました。当社において研究開発資金の確保は重要課題の1つでありますが、これまでに実施したファイナンスによる調達資金及び公的な競争的資金等の活用などにより研究開発資金を確保しております。さらに、新規パイプライン創製を開始後ライセンスアウトまでには複数年の研究開発投資が必要ですが計画通りに進捗する保証はなく、定常的ライセンスアウトが実現する状態に到達するまで営業キャッシュ・フローがマイナスの状態が継続いたします。このため、研究開発プロジェクトの優先順位付けにより質の高いプロジェクトに集中し、進捗管理を厳密に行うことで進捗速度の最大化とコスト削減を両立させております。また、資金調達が必要となった場合に備え、効率的な資金調達手段を検討しております。 (3)第三者への依存に関するリスク 現在当社は、事業の遂行に必要な機能のすべては有していないため、それらの業務は外部へ委託しており、主には、非臨床試験、臨床試験を研究開発業務受託機関に、治験薬の製造を医薬品製造受託機関等にそれぞれ委託しております。これら受託機関等の倒産、契約の解消、当社が望む条件で契約締結又は更新できない等の可能性があり、当社は第三者への依存度が高い状況にあるため、これらリスクが顕在化した場合、代替機関の選定や移管のためのコスト増、臨床試験の遅延等が生じ、事業継続に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 委託先とは相互利益の考えのもとに契約を締結しており、今後もこの考えを継続することで現契約の維持につながると考えております。また、定期的な連絡会議や担当者レベルでの日常的なコミュニケーション等により、関係の強化や認識の共有等にも努めております。万が一の事態に備え、代替候補先の探索検討を行うことでも、本リスクの低減を図っております。 (4)競合に関するリスク 当社は現時点では主にRNA医薬品開発を実施しております。新規医薬品の市場は国内外を問わないことから、常に日本国内のみならず世界中の同業他社と競合状態にあります。当社としては、いち早く競争力のある新薬パイプラインを創製すべく研究開発に邁進しておりますが、他社がより優位性のある製品を開発した場合、当社のパイプラインの導出に関する成功確率が低下する可能性があり、事業継続に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 このため、選択する創薬シードの質を高める、定期的に競合優位性を確認し、優先順位を柔軟に変更するなどにより、当社の研究開発ポートフォリオ価値を保っております。 (5)知的財産に関するリスク 当社は、創薬シードから開発候補を創製する過程で得られた成績を基に、候補ごとに特許を出願し、権利化いたします。しかしながら、出願した特許が全て成立するとは限りません。また、ある候補についての特許を実施するためにはライセンスを受ける必要のある第三者特許が生じ、そのライセンスを受けることができなかった場合や、多額の実施料の支払いが必要になった場合には、当該候補の他社への導出が困難となり事業計画や経営成績等に影響を及ぼすおそれがあります。さらに、他者が当社と同様の研究開発を行っていないという保証はなく、今後も当社が他者の特許に抵触するような問題が発生しないという保証はありません。このような問題を未然に防止するため、当社は、自社及び特許事務所等を通じた特許調査を実施しております。しかし、このような知的財産権の侵害に関する問題の発生を完全に回避することは困難であり、第三者との間で特許権に関する紛争が生じた場合には、事業戦略や経営成績等に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 (6)化粧品材料販売に関するリスク 当社は株式会社アルビオンに対し化粧品の材料供給を行っておりますが、同社に対する依存度が高く、同社からの材料発注が想定を下回ることにより、事業計画を達成できないリスクがあります。 また、化粧品事業は、常に激しい企業間競争にさらされており、他社がより優位性のある製品を発売した場合や、顧客のニーズの移り変わりなど、市場から受け入れられなくなるリスクは常に存在し、これらのリスクが顕在化した場合、化粧品材料供給収入の減少等、経営成績等に影響を及ぼすおそれがあります。このため、消費者ニーズのタイムリーな把握による製品の改良、新製品の開発等により本リスクの低減に努めております。 さらに、当社の供給する原材料等の品質管理には検査の徹底等により万全を期しておりますが、品質や安全性について疑義が生じた場合は、化粧品材料供給収入の減少等により経営成績等に影響を及ぼすおそれがあり、また結果的に当社の製品及び原材料に品質欠陥や安全性に関する問題が生じなかった場合においても、風評被害等により、同様の影響を受けるおそれがあります。このため、製造受託機関による品質適合検査の実施及び当社による検査結果の確認等により、品質管理とその維持に努めております。 <共通リスク> 小規模組織であることに関するリスク 当連結会計年度末現在、当社グループは従業員数23名の小規模組織であります。限られた人的資源に依存しているため、従業員に業務遂行上の支障が生じた場合や大量に退職した場合には、各種業務に影響を及ぼすおそれがあります。また、事業モデルにあわせた採用計画を立案、実施しておりますが、想定したタイミングで適切な人材を採用できなかった場合も、各種業務に影響を及ぼすおそれがあります。 このため、教育訓練の実施、業務手順の文書化等、内部統制のフレームワークを活用した属人化の解消策等により、人材のバックアップ体制を拡充しております。また株式報酬制度の導入等による従業員へのインセンティブの付与や成果主義に基づく人事制度の導入等により従業員のモチベーション向上にも努めております。
経営成績の分析 (MD&A)4,919字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) (1)業績 当連結会計年度における我が国経済は、米国の関税政策による影響が見られたものの、企業収益や雇用・所得環境は堅調に推移し、設備投資や個人消費が回復傾向にあり、景気は緩やかな回復を維持しております。 このような環境のもと、当社グループは、当連結会計年度において、売上高は174,498千円(前連結会計年度比60.8%増)、営業損失は965,988千円(前連結会計年度営業損失755,349千円)、経常損失は866,939千円(前連結会計年度経常損失687,546千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は943,880千円(前連結会計年度親会社株主に帰属する当期純損失835,380千円)となりました。 なお、当連結会計年度におきまして、以下の営業外収益及び営業外費用並びに特別損失を計上しております。 ・外国為替相場の変動による為替差益29,798千円を営業外収益に計上しております。これは主に、当社の保有 する外貨建預金の評価替えにより発生したものであります。 ・研究開発等に係る補助金収入76,995千円を営業外収益に計上しております。 ・雑収入7,954千円を営業外収益に計上しております。これは主に、当社の連結子会社PrimRNA AU Pty Ltdにおいて、豪州における研究開発税制の適用による還付金を受領したことによるものです。 ・支払利息23,139千円を営業外費用に計上しております。これは第1回無担保社債(適格機関投資家限定)に 係る支払利息であります。 ・社債発行費25,000千円を営業外費用に計上しております。これは第1回無担保社債(適格機関投資家限定) を発行したことによるものです。 ・減損損失19,790千円を特別損失に計上しております。これは主に、湘南研究所の建物附属設備及び機械装置の 減損処理を行ったことによるものです。 ・転換社債償還損54,024千円を特別損失に計上しております。これは第6回無担保転換社債型新株予約権付社 債の繰上償還を行ったことによるものです。 当連結会計年度における各事業の状況は以下のとおりです。 (投資事業の状況) 当社は、2025年12月11日に開催した臨時株主総会において商号を「NANOホールディングス株式会社」へ変更し、戦略的投資事業を正式に開始いたしました。同時に、投資事業への転換を進めるとともに、日本の優れた技術・事業資産をグローバル市場へ接続する投資プラットフォームの構築を推進してまいりました。 国内ではSBIグループ等との連携による案件ソーシング体制を整備し、米国ではNano Holdings USを通じた海外VC・投資家ネットワークの構築、中国ではNorwich Capitalとの協業によるライセンス・治験展開支援を進めるなど、海外展開に向けた基盤構築を進めてまいりました。 日本には世界水準の技術力や創薬シーズを有する企業が多数存在する一方で、グローバル資本市場へのアクセスや海外展開機能が十分ではなく、その潜在価値が十分に評価されていないケースも存在しております。また、政府による創薬力強化政策の拡充により、創薬・ヘルスケア分野を取り巻く事業環境も大きく変化しております。 こうした環境変化を背景に、当社は、日・米・中を接続する投資プラットフォームを通じて、創薬ベンチャーやヘルスケア事業の企業価値向上を支援し、IPO・M&A等のグローバルEXIT戦略を推進することで、中長期的な成長につなげてまいります。 当連結会計年度において、投資専門子会社 Nano Bridge Investment株式会社(NBI)を設立しました。また、2026年1月には適格機関投資家に認定され、SBIホールディングス株式会社の連結子会社であるSBI新生企業投資株式会社を親会社とするSBI新生グロースキャピタル株式会社(SGC)と共同でNBI–SBISGC1号投資事業有限責任組合(Bio Bridge I)を組成いたしました。現在、未公開ヘルスケア企業や大企業の事業分割案件を中心に数十社の企業と秘密保持契約を締結し、投資あるいは事業提携に向けた検討を進めております。 (NANO MRNA事業の状況) NANO MRNA事業においては、TUG1 ASO及びRUNX1 mRNAの臨床開発を優先して進めております。RNA創薬に関しては、PEGフリーのLNP技術を有するLuna RD株式会社を2026月5月に買収しており、このDDS技術を一つのコア技術として、mRNA或いはオリゴ核酸のプラットフォーム主導型の事業展開を今後加速いたします。in vivo CAR Tの研究開発に関しては、世界的な開発競争が展開されており、当社も優先的に取り組んでまいります。なお、2026年4月1日より、NANO MRNA事業は、新設子会社「NANO MRNA株式会社」に移管いたしました。また、今後の開示方針として、研究開発パイプラインに関する情報につきましては、臨床開発段階にあるもの及び業績に重要な影響を与える事項を除き、非開示とする方針としております。 臨床パイプラインの状況につきましては以下のとおりです。 TUG1 ASO(再発膠芽腫): 2026年4月20日に米国がん学会(AACR)にて名古屋大学大学院 医学研究科 脳神経外科学 齋藤竜太教授より本製剤のPhase I試験の投与レベル4までの最終結果が報告されました。本製剤はレベル4では用量制限毒性を認め、至適用量はレベル3以下に決定されました。重篤な安全性の懸念はなく、対象疾患である難治性の再発膠芽腫に対し、1例で腫瘍の縮小を伴う長期SD(Unconfirmed PR)の所見が得られていることが公表されました。本試験結果を踏まえて、投与量およびスケジュールを再検討するPhaseIb試験の試験実施計画を策定中であり、2026年8月を目途に治験届を提出する予定です。 RUNX1 mRNA(変形性膝関節症): 2025年11月にオーストラリアで治験実施施設がオープンし、Phase I試験を開始し、2026年2月に第1例目の投与が実施され、これまでに合計3例の被験者への投与が実施されております。今後も現地の医療機関と強固に連携し、スクリーニング機会拡大などを通じて登録の加速化を進めています。 販売事業につきましては、株式会社アルビオンが販売する美容液エクラフチュール及び薬用美白美容液エクシア ブライトニング イマキュレート セラム用の当社技術を応用した原材料を供給しております。これにより、当連結会計年度において、原材料の販売による売上高89,900千円を計上しております。 コムレクス®耳科用液1.5%(開発コードENT103)は、2023年6月からセオリアファーマ株式会社により販売されております。契約変更による利益分配方法の見直しにより、当連結会計年度において、売上高84,598千円を計上しております。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3,713,153千円増加し、4,910,354千円となりました。当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、816,672千円の支出(前連結会計年度は401,617千円の支出)となりました。研究開発の推進に伴う研究開発費の支出等による税金等調整前当期純損失940,753千円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、2,261,576千円の収入(前連結会計年度は587,528千円の収入)となりました。定期預金の払戻による収入510,264千円、有価証券の取得による支出4,000,000千円、有価証券の償還による収入5,700,000千円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、2,222,415千円の収入(前連結会計年度は568,775千円の支出)となりました。新株予約権の行使による株式の発行1,221,392千円による収入、転換社債型新株予約権付社債の償還による支出594,265千円、社債の発行による収入2,475,000千円、社債の償還による支出900,000千円等によるものです。 (生産、受注及び販売の状況) (1)生産実績 当社グループは研究開発を主体としており、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績の記載はしておりません。 (2)受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、受注実績の記載はしておりません。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 174,498   160.8% (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社アルビオン   75,700   69.7   89,900   51.5 セオリアファーマ株式会社   -   -   84,598   48.5 日本電気株式会社   22,816   21.0   -   - (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)財政状態 当連結会計年度末における資産は、現金及び預金の増加、有価証券の減少等により、前連結会計年度末に比べ1,909,455千円増加し、5,906,339千円となりました。負債は、転換社債型新株予約権付社債の償還に伴う減少、社債の発行に伴う増加等により、前連結会計年度末に比べ1,083,544千円増加し、2,340,598千円となりました。純資産は、資本金及び資本準備金の増加、親会社株主に帰属する当期純損失の計上による利益剰余金の減少、その他有価証券評価差額金の増加等により、前連結会計年度末に比べ825,911千円増加し、3,565,741千円となりました。 (2)経営成績 当連結会計年度における経営成績については、「(業績等の概要) (1)業績」をご参照ください。 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、「(業績等の概要) (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、販売費及び一般管理費の人件費、NANO MRNA事業の研究開発費、投資事業の運用資金及びM&A等による関係会社株式の取得等によるものであります。 これらの資金需要につきましては、自己資金及び社債の発行、新株予約権の行使等のエクイティファイナンスで調達し、適切な手元流動性の確保及び財務の健全性の維持を図っております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであます。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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