概要
キャンバスは2000年に愛知県豊田市で設立された創薬ベンチャーである。独自の細胞表現型スクリーニング技術を基盤に抗がん剤の研究開発と臨床開発を行い、東京証券取引所グロース市場に上場する(2009年9月)。従業員14名、本社は静岡県沼津市。売上はほぼ皆無で創業以来営業損失が続いており、2025年6月期の営業損失は約11億円。主要パイプラインはCBP501(膵臓がん対象第2相試験終了、次相準備中)とCBS9106(ライセンス解消により権利返還)である。
独自の創薬エンジンで候補化合物を自社創出
キャンバスは「創薬企業」を標榜し、自社独自の創薬アプローチ(創薬エンジン)に基づき抗がん剤候補化合物を探索・最適化し、初期臨床開発まで手掛ける。正常細胞とがん細胞の細胞分裂過程の違いに着目した細胞表現型スクリーニングを中軸とし、これまでにCBP501、CBS9106の2つの臨床段階化合物を創出した。後続パイプラインとしてCBT005、CBP-A08、IDO/TDO阻害剤など前臨床段階の化合物も保有する。
開発パイプラインの現状と臨床試験の進捗
最優先パイプラインはCBP501で、シスプラチンと免疫チェックポイント阻害抗体ニボルマブの3剤併用による膵臓がん対象の第2相試験を米国で完了し、次相臨床試験の準備を進めている。2番目のCBS9106は可逆的CRM1阻害剤で、米国Stemline Therapeutics社にライセンスしていたが、2025年6月に全権利がキャンバスに返還された。今後は基礎研究や財務状況を勘案し開発方針を検討する。
売上ゼロが続く財務構造と資金調達の現実
キャンバスは最初の製品が上市するまで安定的な収益源がなく、創業以来営業損失を計上し続けている。2025年6月期の売上はゼロ、研究開発費は8億2千万円、営業損失は11億1千万円。現金及び預金は28億3千万円を保有するが、臨床試験の進行に伴い資金需要は増大する。新株予約権の行使による資金調達(同年17億5千万円)に依存しており、必要に応じて追加調達を実施する方針である。
外部機関との連携体制と知的財産戦略
基礎研究では東京大学医学部附属病院や静岡県立大学との共同研究、化合物合成は外部委託、臨床開発は大手CROとの提携を活用する。科学顧問会議(SAB)を年2回開催し、元全米がん学会会長のダニエル・D・ヴァンホフ教授が議長を務める。特許面ではCBP501につき米国・日本・欧州で物質特許・用途特許を取得し、CBS9106についても日米欧で特許を保有している。
業界の中での役割は抗がん剤の創薬・開発に特化した研究開発型企業。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01医薬品(抗がん剤)主力
独自の創薬アプローチにより抗がん剤候補化合物を創出し、前臨床試験から臨床開発(第1相〜第2相)を実施しています。現在はCBP501(膵臓がん対象)およびCBS9106(固形がん対象)の臨床開発を進めており、後続パイプラインとしてCBT005やCBP-A08、IDO/TDO阻害剤などの探索研究も実施。開発の各段階で、最適な戦略提携や外部専門機関を活用しています。
- CBP501
- 独自スクリーニングで獲得した抗がん剤。カルモジュリン制御により免疫コールドがんを免疫ホットに変える作用を持ち、免疫チェックポイント阻害薬との併用で薬効増強が期待される。膵臓がん第2相試験完了。
- CBS9106
- 可逆的CRM1阻害剤。前臨床試験後にStemline社へライセンス供与。米国で第1相試験完了。2025年6月に権利が当社へ返還され、開発方針を検討中。
製品と技術
CBP501:カルモジュリン制御による免疫着火剤
CBP501はキャンバスの独自スクリーニングから見出されたペプチド系抗がん剤で、蛋白質カルモジュリンの制御機能を調整し免疫コールドながんを免疫ホットに変える「免疫着火剤」として作用する。シスプラチンや免疫チェックポイント阻害抗体との併用で抗がん活性が増強され、これまでの試験では膵臓がんへの有効性が示唆されている。現在はシスプラチン・ニボルマブとの3剤併用で第2相試験を完了し、次相試験の準備段階にある。米国・日本・欧州で物質特許および用途特許を取得済みである。
CBS9106:可逆的CRM1阻害剤の開発権利が返還
CBS9106は細胞核外輸送因子CRM1(XPO1)を可逆的に阻害する低分子抗がん剤で、固形がんを対象に開発された。前臨床試験を経て2014年12月にStemline社へライセンス供与され、Stemline社が米国で第1相試験を完了した。しかし2025年6月、キャンバスは同社とのライセンス契約を解消し、開発・商業化に関する全世界の権利を再取得した。今後は基礎研究の成果や財務状況を踏まえ、開発方針を検討する。
後続パイプライン:前臨床段階の複数化合物を展開
キャンバスはCBP501やCBS9106の研究過程で得られた知見を基に、新たな作用機序の抗がん剤候補を複数創出している。免疫スイッチ作動薬CBT005は前臨床試験へ移行する準備を開始。CBP-A08はCBP501関連の新規化合物で探索段階。静岡県立大学との共同研究によるIDO/TDO阻害剤は最適化を進めており、2023年6月に日本で特許を取得した。これらのパイプラインは中長期的な企業価値向上の基盤となる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
医薬品のなかでの位置
バイオベンチャー、収益化前の研究開発段階
キャンバスは製薬業界のバイオベンチャーであり、現時点では収益化前の研究開発段階にある。同業のVeritas In SilicoやChordia Therapeutics、PRISM BioLab、ジーエヌアイグループなどと同様に、新規医薬品候補の探索・開発に注力している。キャンバスは特にがん免疫領域に特化した創薬プラットフォームを持つが、売上高や営業利益のデータが開示されておらず、パイプラインの進捗状況が評価の鍵となる。大手製薬企業との提携や導出契約が今後の収益化への道筋となり、業界内での競争力はパイプラインの質と進捗に依存する。
強み
- 独自技術でがん免疫治療薬を開発、差別化されたパイプラインを有する。
- 効率的な創薬が可能なプラットフォーム技術を保有し、開発速度を向上。
- 大手製薬企業との提携実績や導出契約の可能性があり、非臨床段階でもバリュエーション創出。
- 経営資源を研究開発に集中しており、早期段階での技術検証を進めやすい。
課題
- 現時点で売上高がなく、製品化まで長期間と多額の資金が必要。
- 同業他社も同様の技術を有し、パイプラインの優位性を示す必要がある。
- 研究開発継続には追加資金が必要で、調達環境悪化時のリスクがある。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
医薬品の時価総額近傍。太字がキャンバス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4593ヘリオス | 341億円 | 286.4倍 |
| 2 | 4595ミズホメディー | 328億円 | 10.2倍 |
| 3 | 4538扶桑薬品工業 | 216億円 | 9.7倍 |
| 4 | 4599ステムリム | 194億円 | — |
| 5 | 504Aイノバセル | 191億円 | — |
| 6 | 4575キャンバス | 170億円 | — |
| 7 | 4889レナサイエンス | 158億円 | — |
| 8 | 4563アンジェス | 152億円 | — |
| 9 | 4579ラクオリア創薬 | 133億円 | 62.4倍 |
| 10 | 4574大幸薬品 | 130億円 | 18.8倍 |
| 11 | 4888ステラファーマ | 121億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 33件
新規抗がん剤研究を目的に愛知で設立
2000年1月、キャンバスは新規抗がん剤の研究開発を目的として愛知県豊田市に設立された。翌2001年1月には静岡県沼津工業技術センター内のインキュベーション施設に研究所を開設し、2002年4月には本社・研究所を沼津市通横町に移転、同センター内に動物実験施設を設けた。
CBP501の特許出願と米国での臨床第1相開始
2003年1月、独自ペプチドTAT-S216を最適化した抗がん剤候補CBP501の特許を出願。2005年2月に米国FDAがCBP501単剤の第1相試験開始を承認し、同年5月に米国で試験を開始。2006年2月には米国特許庁からCBP501の物質特許を取得し、同年10月にはシスプラチンとの併用第1相試験を開始した。
武田薬品との共同事業化契約とその解消
2007年3月、キャンバスはCBP501とバックアップ化合物について武田薬品工業と共同事業化契約を締結した。しかし2010年6月、この契約は解消された。以降キャンバスは単独でCBP501の臨床開発を進め、自社リスクで開発を完遂する「創薬パイプライン型」の戦略へと転換した。
上場と第2相試験の進展
2009年9月、東京証券取引所マザーズ市場に株式上場。同年と翌年にかけてCBP501のシスプラチン・ペメトレキセド3剤併用第2相試験を悪性胸膜中皮腫と非小細胞肺がんを対象に米国で開始した。2010年9月には本社・研究所・動物実験施設を沼津市大手町に集約移転した。
CBS9106の創出とStemline社へのライセンス
2008年4月、低分子化合物CBS9100シリーズの特許を出願。2011年12月に米国特許庁からCBS9106の特許を取得した。2014年12月、CBS9106について米国Stemline Therapeutics社とライセンス契約を締結(当初は日本・中国・台湾・韓国を除く全世界対象)。2018年8月には対象地域を全世界に拡大修正した。
免疫チェックポイント併用試験と前期臨床の成果
2017年10月、CBP501・シスプラチン・ニボルマブの3剤併用第1b相試験を米国で開始(終了済)。この試験のデータから膵臓がんを対象に選定し、2021年12月に第2相試験を開始。2024年2月には米国FDAから第2b相試験開始承認を取得した。一方、CBS9106はStemline社が第1相試験を完了した。
ライセンス解消とグロース市場移行を経た現在
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場に移行。2023年6月にはIDO/TDO阻害剤の特許を日本で取得。2025年6月、Stemline社とのCBS9106ライセンス契約を解消し、全権利をキャンバスが再取得した。現在はCBP501の次相試験準備と後続パイプラインの前臨床研究を進めている。
年表33件を開く
2000年代
- 2000年1月創業新規抗がん剤の研究開発を目的として愛知県豊田市に設立
- 2001年1月静岡県沼津市大岡の静岡県沼津工業技術センター付設インキュベーション施設内に研究所を開設
- 2002年4月本社・研究所を静岡県沼津市通横町に移転、動物実験施設を静岡県沼津工業技術センター内に開設
- 2003年1月オリジナルペプチドTAT-S216を最適化した抗がん剤候補化合物CBP501について特許出願
- 2005年2月CBP501単剤の臨床第1相試験開始申請を米国食品医薬品局(FDA)が承認
- 2005年5月CBP501単剤の臨床第1相試験を米国で開始(終了済)
- 2006年2月米国特許庁よりCBP501にかかる物質特許を取得
- 2006年10月CBP501と従来型抗がん剤シスプラチンの併用による臨床第1相試験を米国で開始(終了済)
- 2007年3月CBP501とそのバックアップ化合物について、武田薬品工業株式会社と共同事業化契約を締結
- 2007年11月日本国特許庁よりCBP501にかかる物質特許を取得
- 2008年4月当社の薬剤スクリーニング法によって見出された抗がん剤候補低分子化合物CBS9100シリーズについて特許出願
- 2008年5月CBP501・シスプラチン・細胞傷害性抗がん剤ペメトレキセドの3剤併用臨床第1/2相試験の第1相パートを米国で開始(終了済)
- 2008年8月欧州特許庁よりCBP501にかかる物質特許を取得
- 2008年11月CBP501・シスプラチン・ペメトレキセドの3剤併用臨床第1/2相試験の第2相パート(対象:悪性胸膜中皮腫)を米国で開始(終了済)
- 2009年6月CBP501・シスプラチン・ペメトレキセドの3剤併用臨床第2相試験(対象:非小細胞肺がん)を米国で開始(終了済)
- 2009年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式上場
2010年代
- 2010年6月CBP501とそのバックアップ化合物にかかる武田薬品工業株式会社との共同事業化契約を解消
- 2010年9月本社・研究所・動物実験施設を静岡県沼津市大手町に移転・集約
- 2011年12月米国特許庁よりCBS9106にかかる特許を取得
- 2014年10月日本国特許庁よりCBS9106にかかる特許を取得
- 2014年12月CBS9106について、Stemline Therapeutics, Inc.(以下「Stemline社」)とライセンス契約(当初、日本・中国・台湾・韓国を除く全世界対象。2018年8月に修正。)を締結
- 2015年12月米国特許庁よりCBP501にかかる用途特許を取得
- 2016年5月CBS9106、臨床第1相試験(対象:固形がん)を米国で開始(終了済)
- 2016年6月欧州特許庁よりCBS9106にかかる特許を取得
- 2017年10月CBP501・シスプラチン・免疫チェックポイント阻害抗体ニボルマブの3剤併用臨床第1b相試験を米国で開始(終了済)
- 2018年8月CBS9106についてStemline社とのライセンス契約を修正し、対象地域を日本・中国・台湾・韓国を含む全世界に拡大
- 2018年9月日本国特許庁よりCBP501にかかる用途特許を取得
- 2019年10月欧州特許庁よりCBP501にかかる用途特許を取得
2020年代
- 2021年12月CBP501・シスプラチン・ニボルマブの3剤併用臨床第2相試験を米国で開始
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
- 2023年6月日本国特許庁よりIDO/TDO阻害剤にかかる特許を取得
- 2024年2月米国FDAからCBP501臨床第2b相臨床試験開始承認を取得
- 2025年6月CBS9106についてStemline社とのライセンス契約を解消、開発及び商品化に関する全権利を当社が再取得
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
CBP501の臨床試験推進
免疫チェックポイント阻害抗体とシスプラチンとの3剤併用による臨床開発を加速し、早期の新薬承認と上市を目指す。これが中長期的な企業価値の源泉であり、最重要課題。
- 02
創薬エンジンの改良・充実
細胞表現型スクリーニングに加え、「がん免疫」「がん幹細胞」など新たな作用機序に着目した創薬基盤を強化。CBT005、CBP-A08等の新規パイプライン獲得を通じ、継続的な競争力向上と企業価値最大化を図る。
- 03
資金調達の推進
開発資金確保のため、製薬企業との戦略提携や適時の新株発行等を通じた資金調達を実施。創業以来営業損失が継続しており、安定収益源がない中で増加する資金需要に対応する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で14人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は755万円で、9期前と比べて+21.8%。平均年齢は47.7歳、平均勤続年数は13.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年6月 | — | — | — | 13 | — |
| 2017年6月 | — | — | — | 10 | — |
| 2018年6月 | — | — | — | 13 | — |
| 2019年6月 | 620 | 42.7 | 10.1 | 13 | — |
| 2020年6月 | 618 | 45.3 | 11.7 | 11 | — |
| 2021年6月 | 713 | 46.1 | 11.7 | 12 | — |
| 2022年6月 | 642 | 47.3 | 13.7 | 11 | — |
| 2023年6月 | 644 | 48.6 | 13.5 | 12 | — |
| 2024年6月 | 662 | 49.3 | 15.7 | 11 | −11,818 |
| 2025年6月 | 755 | 47.7 | 13.5 | 14 | −7,857 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
四半期の推移
10期分
直近は2021年4Qで、売上は0億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3Q | 0 | −2 | — | −1 |
| 2019年4Q | 0 | — | — | −2 |
| 2020年1Q | 0 | −1 | — | −1 |
| 2020年2Q | 1 | −2 | −200.0 | −2 |
| 2020年3Q | 0 | −1 | — | −1 |
| 2020年4Q | 0 | — | — | −2 |
| 2021年1Q | 0 | −2 | — | −2 |
| 2021年2Q | 1 | −1 | −100.0 | −1 |
| 2021年3Q | 0 | −1 | — | −1 |
| 2021年4Q | 0 | — | — | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
直近15期の通期業績。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | — | — | −11 | — | −11 |
| 2013年6月 | — | — | −6 | — | −6 |
| 2014年6月 | — | — | −5 | — | −4 |
| 2015年6月 | 1 | — | −3 | — | −3 |
| 2016年6月 | 1 | — | −4 | — | −4 |
| 2017年6月 | 1 | — | −4 | — | −4 |
| 2018年6月 | 1 | — | −5 | — | −5 |
| 2019年6月 | 1 | — | −5 | — | −5 |
| 2020年6月 | 1 | — | −6 | — | −6 |
| 2021年6月 | 1 | — | −6 | — | −5 |
| 2022年6月 | — | — | −9 | — | −9 |
| 2023年6月 | — | — | −13 | — | −12 |
| 2024年6月 | — | −13 | −12 | — | −12 |
| 2025年6月 | — | −11 | −12 | — | −12 |
| 2026年6月 | — | −14 | −13 | — | −13 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年6月期は営業CFが−8億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−8億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は28億円。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | −10 | 7 | 0 | −3 | 9 |
| 2013年6月 | −8 | 0 | 4 | −8 | 5 |
| 2014年6月 | −3 | 0 | 1 | −3 | 3 |
| 2015年6月 | −3 | 0 | 9 | −3 | 9 |
| 2016年6月 | −4 | 0 | 4 | −4 | 8 |
| 2017年6月 | −3 | 0 | 4 | −3 | 9 |
| 2018年6月 | −4 | 0 | 0 | −4 | 5 |
| 2019年6月 | −4 | — | 7 | — | 8 |
| 2020年6月 | −6 | 0 | 9 | −6 | 11 |
| 2021年6月 | −7 | — | 7 | — | 12 |
| 2022年6月 | −7 | 0 | 3 | −7 | 7 |
| 2023年6月 | −14 | — | 23 | — | 16 |
| 2024年6月 | −13 | — | 15 | — | 19 |
| 2025年6月 | −8 | 0 | 17 | −8 | 28 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年6月期の総資産は31億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は95.4%(業種中央値69.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 11 | 9 | 2 | 80.8 |
| 2013年6月 | 7 | 6 | 1 | 89.6 |
| 2014年6月 | 4 | 3 | 1 | 77.5 |
| 2015年6月 | 10 | 10 | 0 | 94.8 |
| 2016年6月 | 10 | 9 | 1 | 93.3 |
| 2017年6月 | 10 | 9 | 1 | 87.3 |
| 2018年6月 | 6 | 4 | 2 | 59.9 |
| 2019年6月 | 9 | 7 | 2 | 65.7 |
| 2020年6月 | 13 | 2 | 11 | 12.0 |
| 2021年6月 | 13 | 4 | 9 | 27.2 |
| 2022年6月 | 8 | 3 | 5 | 20.2 |
| 2023年6月 | 21 | 19 | 2 | 91.0 |
| 2024年6月 | 24 | 23 | 1 | 94.7 |
| 2025年6月 | 31 | 29 | 1 | 95.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
医薬品 79社との比較
同じ医薬品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で79社中4位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥860で、1年前と比べて-37.3%。過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 10.33倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月20日に811円と前日比+6.43%と急伸し、直近1ヶ月で+13.59%と上昇基調を強めています。25日線(748円)を約8.4%上回り、75日線(662円)も大きく上抜けています。ただし52週高値1558円からは約48%下の水準であり、戻り相場の途上と見られます。出来高は直近で28万株超と増加しており、買い意欲の強さがうかがえます。RSIは72.7と過熱感が出ており、短期的な調整リスクにも注意が必要です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)。
PBRは7.16倍と業界平均の3.11倍を大きく上回る。PERは算出不能で、ROEもマイナス、配当利回りも不明。直近の業績は赤字続きで、売上高も開示されていないため、収益力は極めて低い。無配で株主還元もなく、バリュエーションは高すぎる。成長への期待だけで支えられている状態で、割高と判断せざるを得ない。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 10.33倍 | 3.53倍 |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
この銘柄の論点は、開発パイプラインの進捗と資金繰りの持続性である。強気派は、PBRが7.16倍と市場が成長性を高く評価していることや、時価総額が148億円とバイオベンチャーとしては中規模である点を挙げ、将来のヒット薬への期待が大きいと主張。また、連続赤字ながら赤字額は縮小傾向(-9億→-12億で横ばい)にあり、計画通りに研究開発が進捗していると見る。一方、弱気派は、売上高がゼロであるため、キャッシュは有限であり、増資による希薄化や資金調達リスクを指摘。さらに、創業から時間が経過しても収益化の目処が立たず、医薬品開発の失敗リスクが高いと強く懸念している。株価は1年で約28%下落しており、市場の信頼が揺らいでいることも弱気派の根拠の一つだ。
- PBR7倍超の将来価値
株価純資産倍率が7.16倍と顕著で、市場が将来の医薬品に高い価値を見込む。
- 赤字幅が安定
2023/6期から2025/6期まで毎年-12億円と赤字が拡大していない。
- 株価下落は仕込み場
1年で27.94%下落した後、値頃感から押し目買いが入る可能性がある。
- 営業赤字13億→11億円と赤字幅が2億円縮小通年影響強
2025/6期営業損益は-11億円、前期-13億円から2億円改善。赤字縮小でキャッシュ消耗が緩やかに
- 最終赤字12億円が前期と同額で下振れ回避決算発表後影響中
2025/6期純損益は-12億円、前期と同水準。悪化がなく安心感が広がる
- 時価総額148億円で機関投資家も参加しやすい継続影響中
時価総額148億円と開発型では大型。売買代金が一定程度あり、好材料時は買いが入りやすい
- 株価が1年で27.94%下落し反発余地不定影響弱
株価は1年間で27.94%下落。失望売りが出尽くせばテクニカルな戻りが期待
- 売上ゼロが継続
2022/6期から2025/6期まで売上高が記載されておらず、事業化のメドが立たない。
- 資金調達リスク
研究開発には多額の資金が必要で、増資による希薄化の懸念が残る。
- 臨床失敗の可能性
創薬は失敗確率が高く、重要な試験で失敗すれば株価は大きく下落する。
- 3期連続の最終赤字12億円で資金が減少通年影響強
2023/6期から3期連続で純損益-12億円。営業赤字11億円もあり自己資本が消耗
- 営業赤字11億円と収益化メドが立たず継続影響中
2025/6期営業損益-11億円。売上高は非開示で、いつ黒字化するか見通せない
- PBR7.16倍は高評価で調整リスク不定影響中
PBR7.16倍・時価総額148億円。開発が遅れると評価損で株価が急落
- 外国人持株0.87%と低流動で下げが加速継続影響弱
外国人持株比率0.87%と低い。売買が細く、売りが出ると株価下落が急
- 研究開発費
- 研究開発への投資額の推移は、将来のパイプライン価値に影響。
- 現預金残高
- 赤字が続く中で、資金がいつまで持つかは存続の鍵。
- 提携・契約ニュース
- 大手製薬との提携が実現すれば収益化のシグナル。
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ13,865人。区分でいちばん多いのは個人・その他で88.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.2%を占め、残る96.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年6月% | 2021年6月% | 2022年6月% | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 97.8 | 77.5 | 83.6 | 89.3 | 89.4 | 88.6 |
| 証券会社 | 0.5 | 9.8 | 6.8 | 6.8 | 5.2 | 7.3 |
| 事業法人 | 1.0 | 1.4 | 1.8 | 2.0 | 2.5 | 2.6 |
| 外国法人 | 0.5 | 10.7 | 7.2 | 1.5 | 2.4 | 0.8 |
| 金融機関 | 0.0 | 0.5 | 0.5 | 0.3 | 0.4 | 0.6 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
| 自己株式 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 楽天証券株式会社 | 2.22 |
| 02 | 株式会社SBI証券 | 1.19 |
| 03 | マネックス証券株式会社 | 0.91 |
| 04 | 西村彰 | 0.86 |
| 05 | 株式会社三星住発 | 0.63 |
| 06 | 日本証券金融株式会社 | 0.59 |
| 07 | 株式会社SBIネオトレード証券 | 0.57 |
| 08 | SMBC日興証券株式会社 | 0.51 |
| 09 | 河邊拓己 | 0.43 |
| 10 | 安井弘高 | 0.41 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で+83%、1株純資産は14期で−51%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2012年6月 | −385 | 301 |
| 2013年6月 | −199 | 168 |
| 2014年6月 | −101 | 82 |
| 2015年6月 | −63 | 206 |
| 2016年6月 | −86 | 180 |
| 2017年6月 | −83 | 158 |
| 2018年6月 | −97 | 63 |
| 2019年6月 | −77 | 84 |
| 2020年6月 | −84 | 22 |
| 2021年6月 | −70 | 40 |
| 2022年6月 | −88 | 14 |
| 2023年6月 | −83 | 116 |
| 2024年6月 | −68 | 128 |
| 2025年6月 | −61 | 148 |
| 2026年6月 | −66 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/6期の役員報酬は総額77百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 河邊拓己 | 代表取締役 社長 | 68 |
| 加登住眞 | 取締役 最高財務責任者 兼 経営企画室長 | 62 |
| 坂本一良 | 取締役 管理部長 | 63 |
| 小宮山靖行 | 取締役(監査等委員) | 67 |
| 白川彰朗 | 取締役(監査等委員) | 70 |
| 古田利雄 | 取締役(監査等委員) | 64 |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 58 | 12 | 58 | 15 |
| 社外取締役 | 3 | 19 | 6 | 19 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容5,743字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,399字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク11,050字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,198字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 四半期報告書四半期報告書-第25期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
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- 四半期報告書四半期報告書-第24期第3四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第2四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
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