概要
ナルネットコミュニケーションズは、自動車関連BPO事業を単一セグメントとするサービス企業である。法人向けリース車両のメンテナンス管理受託を主力とし、個人向けリースサポート、データ管理、タイヤ保管、納税管理など多岐にわたる業務を請け負う。2023年12月に東証グロース市場に上場し、2026年3月期の売上高は99億円、従業員108名(2026年3月末時点)である。
メンテナンス受託が収益の柱、管理台数は21万台超
当社は自動車関連BPO事業を4つの区分で管理する。最大のセグメントはメンテナンス受託事業で、法人向けリースサービス提供者から車両の点検・車検・修理を一括受託する。2026年3月末の総管理台数は212,423台に達し、前年比4.6%増加した。内訳はメンテナンス受託事業が84,664台、MLS(マイカーリースサポート)事業が87,632台、BPO事業とその他事業を合わせて約40,000台である。リース期間に応じた安定収入が収益基盤を支える。
個人向けリースサポートで市場成長を取り込む
MLS事業は個人向けリースサービス提供者に対し、限定的な点検・消耗品交換の管理業務を提供する。メンテナンス受託事業と異なり、一般故障整備は含まず、決められたサイクル作業のみを対象とする。個人リース市場の堅調な成長を背景に、同事業の管理台数は2026年3月末に87,632台と前年比5.0%増加した。両事業の管理台数増加が売上高拡大に寄与している。
BPO事業でメンテナンス以外の周辺業務も受託
BPO事業はメンテナンス関連業務を除く、データ管理サービス、タイヤ保管サービス、納税管理サービス、中古車販売の納車前整備などを含む。データ管理では自社システムとコールセンターを活用し、自動車関連企業の整備管理をトータルサポートする。タイヤ保管はシーズンタイヤの履き替え作業手配と保管を一括受託する。これらのサービスは売上構成比は小さいが、収益の多様化に貢献している。
提携整備工場1万3千拠点のネットワーク
当社の事業展開には全国の整備工場との連携が不可欠である。2026年3月末時点の提携整備工場数は13,686ヵ所に上る。オウンドメディア「モビノワ」や定期的なコンタクトを通じて関係強化を図り、クライアントのニーズに応える体制を整えている。このネットワークを活用し、車検プラットフォームやAI音声ボットなど新たなサービスを開発・提供している。
業界の中での役割は自動車業界向けBPO(業務受託)サービスプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| メンテナンス 受託サービス | 84億円 | 84.0% | — | — |
| 手数料収入 | 10億円 | 10.0% | — | — |
| 車両販売 | 5億円 | 5.0% | — | — |
| その他 | 1億円 | 1.0% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01法人向けリース・一般法人主力
法人向けリースサービス提供者や一般法人から、車両管理における点検・車検・修理などのメンテナンス管理業務を一括受託。全国の整備工場と連携し、リース期間に合わせた安定したサービスを提供。
- メンテナンス受託サービス
- 車両の点検・車検・修理などのメンテナンス管理を一括受託。全国の整備工場ネットワークを活用し、リース期間に合わせて管理業務を提供。
02個人向けリース事業者準主力
個人向けリースサービス提供者に対して、リース車両のメンテナンス管理業務を提供。定められたサイクルでの点検や消耗品交換など、限定的な契約内容が特徴。
- MLS(マイカーリースサポート)サービス
- 個人向けリース車両のメンテナンス管理業務。定期点検や消耗品交換など、契約で定められた範囲のサービスを提供。
03自動車関連企業・中古車販売業者副次
メンテナンス費用管理などのデータ管理、タイヤ保管、納税管理、中古車販売の納車前整備など、車両に関する多種多様なBPO業務を受託。システムとコールセンターを活用したトータルサポートを提供。
- データ管理サービス
- 自動車整備・管理をシステムとコールセンターでトータルサポートするサービス。メンテナンス費用管理などのデータ管理業務を提供。
- タイヤ保管サービス
- シーズンごとのタイヤ交換に伴うタイヤの保管や作業手配を一括受託。
- 納税管理サービス
- 自動車税に関する業務を一括で受託。
04その他(個人向けサービス)その他
中古車売却、ワランティ(故障修理保険)、メンテナンスパック、オートリースなど、上記に該当しない事業を展開。
製品と技術
整備工場とつなぐ「momoCan」
2022年6月に始動した「momoCan」は、提携自動車整備工場と当社をオンラインで結ぶ統合管理システムである。整備工場からの作業進捗報告、メンテナンス履歴の共有、コールセンターとの連携を一元化し、業務の効率化を実現する。同システムにより、当社は再現性の高いメンテナンス管理サービスを提供し、クライアントであるリース会社への品質向上に寄与している。
ソーシャルメディア「モビノワ」
2023年8月に公開した「モビノワ」は、クルマのアフターマーケットで働く整備士やスタッフ向けの情報共有プラットフォームである。整備技術のノウハウ、現場の課題解決策、業務効率化のアイデアなどを会員間でシェアする。これにより、当社と提携整備工場のエンゲージメントを高め、13,686拠点のネットワーク維持・拡大に貢献している。
車検プラットフォームのOEM提供
2025年11月から開始した車検プラットフォームは、ユニオンエタニティ株式会社と共同開発され、当社が長年蓄積してきた整備データを活用して適切な整備費用を算出・定額化するサービスである。ユーザーは透明性の高い車検を受けられ、OEMとして流通業や小売業に提供される。初弾として株式会社エネコープを通じコープさっぽろ組合員向けに提供し、多数の問い合わせを獲得した。
AI音声ボットによる電話対応代行
当社は株式会社インバウンドテックとの協業により、提携整備工場との電話対応をAI音声ボットが代行するシステムを開発中である。従来、当社から工場への「車両の入庫依頼」や「部品交換の確認・承認」などの電話業務が発生しており、つながりにくさが課題だった。AI化により業務効率と品質向上を目指し、中期経営計画ではコンタクト業務の70%自動化を目標に掲げる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
売上高100億円目前の高成長、利益率も向上
ナルネットコミュニケーションズは、サービス業に属し、情報通信やコンサルティングなど幅広いサービスを提供する企業である。同業他社のジンジブやイシンもサービス業で、それぞれ人材派遣や教育事業など異なる分野に特化している。同社の直近業績は売上高が77億円(2024年3月期)から85億円(2025年3月期)、99億円(2026年3月期)と急速に成長しており、営業利益率も4.71%から8.08%へと向上している。これは、収益性の高い事業モデルへの転換が成功していることを示し、業界内で高い成長性と収益性を兼ね備えたポジションにある。ジンジブなどの競合と比較しても、売上高の伸び率は際立っており、市場での存在感を強めている。今後も持続的な成長が期待されるが、競争激化や市場の飽和にどう対応するかが課題となる。
強み
- 売上高は3期連続で20%前後の伸びを示し、99億円に到達
- 営業利益率は4.71%から8.08%へと大幅に改善
- 多様なサービスを展開し、リスク分散を図る
- 売上高と利益率の両面で業界平均を上回る成長
課題
- 同業他社が多く、価格競争に陥るリスク
- 市場全体の成長が鈍化した場合の影響
- サービス業は人材依存度が高く、確保が課題
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がナルネットコミュニケーションズ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2304CSSホールディングス | 49億円 | 6.8倍 |
| 2 | 2449プラップジャパン | 49億円 | 9.9倍 |
| 3 | 2179成学社 | 48億円 | 7.8倍 |
| 4 | 2375ギグワークス | 48億円 | 25.4倍 |
| 5 | 9259タカヨシホールディングス | 48億円 | 9.9倍 |
| 6 | 5870ナルネットコミュニケーションズ | 47億円 | 9.3倍 |
| 7 | 7357ジオコード | 47億円 | — |
| 8 | 2341アルバイトタイムス | 47億円 | 16.5倍 |
| 9 | 9337トリドリ | 47億円 | 16.8倍 |
| 10 | 4645市進ホールディングス | 46億円 | 5.6倍 |
| 11 | 7058共栄セキュリティーサービス | 45億円 | 6.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
2019年7月、ホールディングス設立からLBOによる子会社化
2019年7月、旧ナルネットコミュニケーションズの株式取得を目的として株式会社NALホールディングスを設立した。同年7月にはジャフコ グループ株式会社が運営するファンドに株式譲渡を行い、9月には同ファンドによる第三者割当増資を実施。その後LBO(レバレッジド・バイアウト)により旧ナルネットコミュニケーションズの全株式を取得し、完全子会社化した。この一連の取引で事業基盤を確保した。
2022年4月の合併と商号変更
2022年4月、存続会社である株式会社NALホールディングスが旧ナルネットコミュニケーションズを吸収合併し、同時に商号を株式会社ナルネットコミュニケーションズに変更した。合併により経営資源を一元化し、自動車関連BPO事業に特化した体制を確立。同年6月には、提携自動車整備工場と当社をつなぐオンライン統合管理システム「momoCan」を始動し、デジタル活用の基盤を整えた。
2023年12月の東証グロース市場上場
2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場前の2023年8月には、クルマのアフターマーケットで働く人の情報共有ソーシャルメディア「モビノワ」を公開し、整備工場との交流を強化。同年9月には、ジャフコが保有する当社株式の一部が伊藤忠商事と伊藤忠エネクス共同出資のMobility&Maintenance Japan株式会社に譲渡され、資本構成が変化した。
2024年以降の業務提携と新サービス開始
2024年8月に株式会社WECARS、同年9月に株式会社IDOM CaaS Technologyと業務提携を締結し、中古車販売やリース関連のサービス連携を進めた。2025年11月には、車検プラットフォームのOEM提供サービスを開始し、生活協同組合コープさっぽろの関連会社への提供を皮切りに、流通・小売業への横展開を図った。また、同月に厚生労働大臣より「くるみん認定」を取得した。
2026年1月、イエローハットが筆頭株主に
2026年1月、株式会社イエローハットが当社の発行済株式総数の20.0%を取得し、同社の持分法適用関連会社となった。イエローハットは全国にカー用品店を展開する企業であり、資本提携により整備工場ネットワークの拡充やサービス連携が期待される。この資本参加により、当社の経営基盤はさらに強化された。
年表14件を開く
2010年代
- 2019年7月創業旧ナルネットコミュニケーションズの株式取得を目的として当社(株式会社NALホールディングス)を設立
- 2019年7月ジャフコ グループ株式会社が運営するファンドに株式譲渡
- 2019年9月ジャフコ グループ株式会社が運営するファンドによる第三者割当増資を実施
- 2019年9月M&A旧ナルネットコミュニケーションズの株式をLBOにより取得し完全子会社化
2020年代
- 2022年4月M&A旧ナルネットコミュニケーションズを吸収合併 存続会社である当社(株式会社NALホールディングス)を株式会社ナルネットコミュニケーションズに商号変更
- 2022年6月M&A提携自動車整備工場と当社をつなぐオンライン統合管理システム「momoCan」を始動
- 2023年8月クルマのアフターマーケットで働く人の知恵と情報をシェアするソーシャルメディア「モビノワ」を公開
- 2023年9月ジャフコ グループ株式会社が運営するファンドが、保有する当社株式の一部を伊藤忠商事株式会社及び伊藤忠エネクス株式会社の共同出資会社であるMobility&Maintenance Japan株式会社に譲渡
- 2023年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年8月株式会社WECARSと業務提携
- 2024年9月株式会社IDOM CaaS Technologyと業務提携
- 2025年11月車検プラットフォームのOEM提供サービスを開始
- 2025年11月厚生労働大臣より次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん認定」を取得
- 2026年1月株式会社イエローハットが当社の発行済株式総数の20.0%を取得し、同社の持分法適用会社となる
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2029年3月期まで13,320百万円
- 営業利益2029年3月期まで1,240百万円
- 営業利益率2029年3月期まで9%台の定着
- BPO事業売上比率2029年3月期まで16%超
- コンタクト業務の自動化率2029年3月期まで70%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
新規領域の取引規模拡大
自動車メンテナンス受託事業を軸に事業領域を拡大し、新規顧客の獲得と収益源の多様化を図る。
- 02
整備工場ネットワークの拡充
提携整備工場との関係強化とAIによる業務効率化を進め、クライアントニーズに応えるネットワークを構築する。
- 03
新規事業の開発
モビリティ市場全体の受け皿として、リース車両や自動車以外の分野での付加価値サービスを創出する。
- 04
ITシステム高度化とAI活用推進
IT投資を強化し、自社・提携先の業務効率化を推進。AI実装を本格化し、モビリティインフラの高度化に貢献する。
- 05
優秀な人財の確保・育成
専門性を持つ人材の採用と研修を強化し、リモートワークや福利厚生など働きやすい環境を整備して流出リスクを低減する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で108人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は597万円で、2期前と比べて+6.2%。平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は9.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 563 | 40.0 | 8.0 | 106 | — |
| 2025年3月 | 570 | 40.6 | 8.4 | 108 | 370 |
| 2026年3月 | 597 | 41.0 | 9.1 | 108 | 741 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は99億円、営業利益は8億円。前期と比べると増収増益で、売上が+16.5%、利益が+100.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 108億円 | 99億円 |
| 営業利益 | 9億円 | 8億円 |
| 純利益 | 5億円 | 5億円 |
| 1株あたり配当 | ¥30 | ¥30 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
7期分
直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は2億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3Q | 57 | 3 | 5.3 | 2 |
| 2024年4Q | 20 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 39 | 2 | 5.1 | 1 |
| 2025年4Q | 46 | 2 | 4.3 | 1 |
| 2026年2Q | 46 | 4 | 8.7 | 2 |
| 2026年4Q | 53 | 4 | 7.5 | 3 |
| 2027年1Q | 25 | 2 | 8.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
直近期の営業利益率は8.1%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | — | — | −2 | — | −2 |
| 2021年3月 | — | — | −1 | — | −1 |
| 旧ナルネットコミュニケーションズを吸収合併 存続会社である当社(株式会社NALホールディングス)を株式会社ナルネットコミュニケーションズに商号変更 | |||||
| 2022年3月 | 64 | — | 4 | — | 2 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年3月 | 70 | — | 5 | — | 6 |
| 2024年3月 | 77 | — | 5 | — | 3 |
| 2025年3月 | 85 | 4 | 4 | 4.7 | 2 |
| 2026年3月 | 99 | 8 | 8 | 8.1 | 5 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高99億円のうち、営業利益として残るのは8億円で8.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.7%70億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.2%21億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.1%8億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは7億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は10億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 7 | −1 | −3 | 6 | 7 |
| 2023年3月 | 4 | −1 | −3 | 3 | 6 |
| 2024年3月 | 8 | −1 | −3 | 7 | 10 |
| 2025年3月 | 4 | −1 | −5 | 3 | 8 |
| 2026年3月 | 8 | −1 | −6 | 7 | 10 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2026年3月期の総資産は100億円。このうち返さなくてよい自己資本が39億円で、自己資本比率は38.6%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 64 | 25 | 39 | 38.4 |
| 2021年3月 | 64 | 24 | 40 | 37.6 |
| 2022年3月 | 94 | 25 | 69 | 26.3 |
| 2023年3月 | 96 | 29 | 67 | 30.3 |
| 2024年3月 | 96 | 33 | 63 | 34.2 |
| 2025年3月 | 99 | 34 | 65 | 34.6 |
| 2026年3月 | 100 | 39 | 61 | 38.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中126位あたり、逆に低いのは自己資本比率で534社中388位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥875で、1年前と比べて-9.6%。過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 9.3倍 |
| PER (会社予想) | 9.1倍 |
| PBR | 1.86倍 |
| 配当利回り | 3.43% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月13日に前日比+9.7%の905円と急伸し、1カ月で+13.27%と上昇基調です。株価は25日線(801.4円)を約13%上回り、75日線(816.15円)も上回っています。ただし52週高値1205円からは約25%下落しており、回復途上です。RSIは82.6と過熱感があり、出来高は12万2900株と低水準ながら増加しています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは8.67倍と同業界平均の22.49倍を大きく下回り、PBRも1.74倍で平均3.19倍を下回る。配当利回りは3.55%と平均2.68%を上回り、株主還元も手厚い。ただし、ROEは13.8%と平均を下回る可能性があり、収益性改善が課題。割安ではあるが、成長鈍化の懸念も残る。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 9.3倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 9.1倍 | — |
| PBR | 1.86倍 | 3.51倍 |
| ROE | 13.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
通信販売代理店市場は成熟しており、今後の成長には法人向け営業の強化が必要。強気派は、売上高が増加しており、特に最新の売上高は99億円と過去最高、営業利益率も改善している点を評価。一方、弱気派は、代理店業界は競争が激しく、手数料率の低下や顧客獲得コストの上昇で収益性が悪化する可能性を指摘。また、2025/3期の純利益が2億円と前年度の6億円から大幅減益であることも懸念材料。
- 売上高の成長
直近の売上高は99億円と成長が続く
- 収益性の改善
営業利益率が4.71%から8.08%へ上昇
- 法人需要
法人向けサービスの拡充が新たな成長源に
- 2026/3期の営業利益が前年比2倍の8億円へ決算発表後影響強
売上高99億円、営業利益8億円で営業利益率8.08%となり、前期比4億円の増益要因。
- 売上高が2年で77億円から99億円へ拡大通年影響中
2024/3期77億円→2026/3期99億円と2年で28.6%増加し、増収が利益成長を牽引。
- ROE13.8%に対しPER8.67倍は割安水準不定影響中
PER8.67倍、PBR1.74倍に対しROE13.8%と高く、株主資本対比で再評価の余地。
- 配当利回り3.55%が下支え継続影響弱
時価総額44億円、配当利回り3.55%は小型株として安定感があり、株価の下値支援。
- 利益の減少
直近の純利益が大幅に減少、収益性に懸念
- 競争激化
多くの代理店が存在し、価格競争に陥る可能性
- 市場飽和
通信市場は成熟し、新規契約の伸びが鈍い
- 営業利益8億円と小規模なため業績ブレが増幅通年影響強
時価総額44億円、営業利益8億円で、数億円の増減益が株価に大きく影響する。
- 営業利益8億円に対し純利益5億円と税金負担通年影響中
実効税率約37.5%で純利益率5.05%、増益効果が希薄化。
- 来期業績予想が未公表で不透明感不定影響中
直近3期の売上・利益はあるが来期予想は示されておらず、予想PERも公表されていない。
- 時価総額44億円と流動性が乏しい継続影響弱
外国人持株比率3.41%、小型株で売買代金が細く需給変動を受けやすい。
- 契約獲得数
- 代理店収益の基盤となる業績指標
- 営業利益率
- 利益率の改善が持続するか確認
- 法人売上比率
- 法人分野の成長が今後のカギを握る
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり30円で、前期から+93.3%。いまの株価に対する利回りは3.43%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 15 | — | 33.6 |
| 2026年3月 | 29 | 93.3 | 30.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥30
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,266人。区分でいちばん多いのは事業法人で57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.0%を占め、残る42.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 36.4 | 36.2 | 57.9 |
| 個人・その他 | 50.2 | 56.5 | 33.1 |
| 証券会社 | 8.2 | 4.3 | 5.5 |
| 外国法人 | 2.4 | 0.1 | 3.3 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.8 | 0.1 |
| 金融機関 | 2.7 | 2.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | Mobility&Maintenance Japan株式会社 | 35.62 |
| 02 | 株式会社イエローハット | 20.02 |
| 03 | 大和証券株式会社 | 2.03 |
| 04 | 上田八木短資株式会社 | 1.86 |
| 05 | 谷口 孝雄 | 1.21 |
| 06 | JIA1号投資事業有限責任組合 | 1.16 |
| 07 | あいぎんベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合 | 1.16 |
| 08 | 楽天証券株式会社 | 1.13 |
| 09 | 大原 和剛 | 1.05 |
| 10 | 株式会社SBI証券 | 1.03 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-26Mobility&Maintenance Japan株式会社新規の大量保有報告35.62%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+103%、1株純資産は7期で−98%。直近期のROEは13.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | −3,264 | 46,735 | — | — | — |
| 2021年3月 | −1,344 | 45,391 | — | — | — |
| 2022年3月 | 38 | 470 | 8.3 | — | — |
| 2023年3月 | 118 | 552 | 23.9 | — | — |
| 2024年3月 | 58 | 613 | 9.9 | 15.7 | 26.0 |
| 2025年3月 | 45 | 643 | 7.1 | 12.1 | 33.6 |
| 2026年3月 | 94 | 723 | 13.8 | 10.3 | 30.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額187百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 鈴木隆志 | 代表取締役 社長 | 61 | 2,489 |
| 東村大介 | 常務取締役 | 54 | 2,489 |
| 服部正次 | 取締役 | 63 | 12,452 |
| 永冶健 | 取締役 | 45 | 2,489 |
| 山田梨津子 | 監査役 | 45 | 496 |
| 田中慎二郎 | 代表取締役 社長 | 63 | — |
| 横山純一 | 取締役 | 68 | 496 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 127 | 20 | 147 | 18 |
| 監査役 | 3 | 16 | — | 16 | 5 |
| 社外監査役 | 3 | 16 | — | 16 | 5 |
| 社外取締役 | 2 | 8 | — | 8 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,111字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,519字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,620字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,628字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-24
- 半期報告書半期報告書-第7期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第6期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第6期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第5期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第5期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
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