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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

LINEヤフー

LY Corporation4689 · Prime · 情報・通信業

ヤフー・LINE・ZOZO・PayPayを擁する国内最大級のインターネットサービス企業。メディア・コマース・Fintechの3軸で個人・法人向けに展開。

概要

LINEヤフーは、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」とコミュニケーションアプリ「LINE」を中核とするインターネットサービス企業である。検索・広告・電子商取引・Fintechを柱とし、売上収益2兆円超、従業員約3万人の日本最大級のデジタルプラットフォームを運営する。ソフトバンクグループの傘下にあり、メディア・コマース・戦略(金融)の3セグメントで収益を上げる。

3セグメントで構成される事業ポートフォリオ

LINEヤフーは、メディア事業、コマース事業、戦略事業の3つの報告セグメントで事業を展開する。メディア事業は「Yahoo! JAPAN」の検索広告・ディスプレイ広告、「LINE公式アカウント」などのアカウント広告、LINEスタンプ・ゲーム・マンガ等のコンテンツを含む。コマース事業は「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」に加え、ZOZO(ZOZOTOWN)、アスクル、一休、LINE MAN(タイ)など多様なEC・予約サービスを傘下に持つ。戦略事業はPayPay(QRコード決済)、PayPayカード、PayPay銀行、LINE Bank TaiwanなどのFintechサービスが中心で、グループの成長を牽引する。

グループ全体で2兆円を超える売上収益

2026年3月期の連結売上収益は2兆364億円(前年比6.2%増)で過去最高を記録した。セグメント別では、メディア事業が7,351億円、コマース事業が8,576億円、戦略事業が5,384億円(内部取引消去後)となっている。営業利益は3,413億円、調整後EBITDAは4,966億円であり、いずれも過去最高水準である。従業員数は29,863人(連結)で、日本国内外に広がる子会社・関連会社は164社にのぼる。

子会社を通じた地域・機能別の事業拡大

LINEヤフーグループは、メディア機能を持つLINE Plus Corporation(海外マーケティング・開発)、コマースではZOZO、アスクル、一休、BEENOS、LINE MANなど、FintechではPayPay、PayPayカード、PayPay銀行、LINE Bank Taiwanなど主要子会社がそれぞれの中核事業を担う。タイのフードデリバリー「LINE MAN」や台湾のインターネット銀行「LINE Bank Taiwan」は2025年度に連結子会社化され、海外事業の規模が拡大した。グループ全体で約125の連結子会社と39の関連会社等を有する。

業界の中での役割はインターネットサービスプロバイダ(メディア・コマース・Fintech)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.0兆円
営業利益
3,413億円
営業利益率
16.8%
純利益
1,937億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01メディア事業(広告・コンテンツ)主力

Yahoo! JAPANの検索・ディスプレイ広告、LINE広告、LINEスタンプ・ゲーム・マンガ・音楽等のコンテンツ、不動産関連サービスを提供。広告主向けに多様な広告プロダクトを用意。

主な製品・サービス4
LINEヤフー広告 検索広告
Yahoo!検索結果に連動した検索連動型広告。旧Yahoo!広告「検索広告」。
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)
Yahoo! JAPANやLINEの各メディアに配信されるディスプレイ広告。運用型と予約型を提供。
LINE公式アカウント
企業がLINE上でユーザーとコミュニケーションを取るための公式アカウントサービス。
LINEスタンプ / LINE GAME / LINEマンガ / LINE MUSIC / LINE占い
LINEプラットフォーム上のデジタルコンテンツ・エンターテインメントサービス。

02コマース事業(EC・オークション・トラベル)主力

「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」などのショッピング・リユース事業、ZOZOTOWN(ZOZO)、アスクル(BtoB/LOHACO)、一休.com、LINE MAN(タイ)等のEC・予約サービスを展開。

主な製品・サービス6
Yahoo!ショッピング
総合ショッピングモール。
Yahoo!オークション / Yahoo!フリマ
リユース(オークション・フリマ)サービス。BEENOSも含む。
ZOZOTOWN
ファッション通販サイト。ZOZOが運営。
ASKUL(アスクル)
オフィス関連商品のBtoB通販。アスクルが運営。
一休.com
高級ホテル・旅館・レストランの予約サイト。
LINE MAN
タイ国内のフードデリバリー事業。

03戦略事業(Fintech・金融)準主力

PayPay(QRコード決済)、PayPayカード、PayPay銀行、PayPay証券等のFintechサービスを展開。LINE Bank Taiwanも含む。

主な製品・サービス3
PayPay
モバイルペイメント等電子決済サービス。
PayPayカード
クレジットカード事業。
PayPay銀行
インターネット銀行。

製品と技術

ポータル・検索基盤「Yahoo! JAPAN」

1996年に開始した「Yahoo! JAPAN」は、日本最大級のポータルサイトである。ニュース、天気、路線情報、メールなど日常生活に密着した情報サービスを網羅する。検索機能は2010年からGoogleの検索エンジンを採用し、高い精度を実現。収益源としては「LINEヤフー広告 検索広告」が検索結果に連動した広告を提供する。また、ディスプレイ広告(運用型・予約型)や「LINE公式アカウント」などのアカウント広告がメディア事業の主要な収益を構成する。

ECプラットフォーム群「Yahoo!ショッピング」「ZOZOTOWN」

コマース事業の中核は、「Yahoo!ショッピング」と子会社ZOZOが運営するファッション通販「ZOZOTOWN」である。リユース分野では「Yahoo!オークション」と「Yahoo!フリマ」が、サービスEC分野では「一休.com」(高級ホテル・レストラン予約)が展開される。法人向けにはアスクルがオフィス用品通販を、タイではLINE MANがフードデリバリーを提供する。2025年度にはBEENOS(クロスボーダーEC)とLINE MANが連結子会社化され、取扱高拡大に貢献した。

Fintechエコシステム「PayPay」とグループ金融

戦略事業の要はQRコード決済「PayPay」であり、2018年の開始後、日本国内のキャッシュレス決済市場で急成長した。PayPay株式会社を中心に、クレジットカード「PayPayカード」、ネット銀行「PayPay銀行」、そしてPayPay証券が連携する。台湾では「LINE Bank Taiwan」がインターネット専門銀行として事業を展開する。2025年度にはPayPay銀行とPayPay証券を連結子会社化し、金融サービスの一体運営を強化した。これらのサービスはグループ内で相互に連携し、ユーザーの決済・資産管理を一括で提供する。

LINEプラットフォーム上のコミュニケーションとコンテンツ

LINEは月間アクティブユーザー数(MAU)が国内で約9,300万人(2025年時点)を超えるメッセンジャーアプリである。収益源として「LINE公式アカウント」による企業向けメッセージ配信(有料)や、「LINEスタンプ」の販売、「LINE GAME」「LINEマンガ」「LINE MUSIC」などのデジタルコンテンツがある。広告面ではLINEのタイムラインやニュースフィードに配信されるディスプレイ広告が収益に貢献する。LINEとYahoo! JAPANの統合により、両プラットフォームのデータ連携が進み、広告ターゲティング精度が向上している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ポータル・広告で国内首位級、AI活用進む

LINEヤフーはポータル・広告事業で国内首位級。同業にはソラコムなどのIoT分野もあるが、ヤフーとLINEの統合で巨大プラットフォームを形成。売上高は約2兆円、営業利益率16%超。検索、ニュース、通信アプリ、EC、金融など多角化。近年はAIやビッグデータを活用した広告配信やサービス改善に注力。課題は、他社との競争や規制対応、個人情報保護など。

強み

  • Yahoo!とLINEで国内最大級のユーザーベース。
  • 検索、EC、金融など多彩なサービスを展開。
  • データ活用で広告効果を高め、収益を拡大。

課題

  • Googleやメタなど海外勢との競争が激しい。
  • 個人情報保護や独占禁止法など規制強化への対応。
  • 広告収入への依存度が高く、景気変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字がLINEヤフー

時価総額で並べると、掲載9社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
16758ソニーグループ24.1兆円21.0倍
27974任天堂11.4兆円24.2倍
34661オリエンタルランド5.4兆円40.3倍
44689LINEヤフー3.7兆円19.2倍
57832バンダイナムコホールディングス3.7兆円26.0倍
69766コナミグループ3.1兆円26.1倍
73659ネクソン2.6兆円18.3倍
89697カプコン2.3兆円32.4倍
99042阪急阪神ホールディングス1.2兆円14.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

1996年の創業とYahoo! JAPANの開始

1996年1月、インターネット上の情報検索サービスを目的にヤフー株式会社として東京都中央区に設立された。同年4月に日本語検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始し、ポータルサイトの基盤を築く。1997年11月には店頭登録銘柄として株式公開し、資本市場からの資金調達を可能にした。この時期、日本でインターネット普及が始まったばかりであり、検索サービスの先駆者として成長の礎を固めた。

1999年のEC参入と2000年のモバイル事業への布石

1999年9月、「Yahoo!オークション」と「Yahoo!ショッピング」を開始し、電子商取引分野に本格参入した。2000年9月にはピー・アイ・エムを吸収合併し、携帯端末向けサービスを強化。同時に子会社化した電脳隊(現スポーツナビ)を通じて、モバイルコンテンツ事業の拡大を図った。これにより、検索・EC・モバイルの3本柱が形成され始める。

2001年のYahoo! BBとブロードバンド戦略

2001年9月、ブロードバンド接続サービス「Yahoo! BB」の商用提供を開始した。ADSLモデム販売から加入者獲得インセンティブへビジネスモデルを変更し、急速に加入者を増やした。このサービスはYahoo! JAPANのトラフィック拡大に寄与し、広告収益の増加にもつながった。2002年にはオンライン決済基盤としてネットラストを子会社化し、決済サービス「Yahoo!ペイメント」を開始、後のFintech展開の土台を築いた。

2003年の東証一部上場とソフトバンクとの連携強化

2003年10月、東京証券取引所市場第一部に上場し、株式市場での評価を高めた。2006年3月にはソフトバンクと携帯電話事業での業務提携を合意。これによりYahoo! JAPANとソフトバンクのモバイル事業が連携し、ポータルと通信のシナジーが生まれた。2007年には「Yahoo! JAPAN研究所」を設立(現LINEヤフー研究所)し、技術開発を組織化した。

2010年のGoogle検索エンジン採用とデータ戦略の転換

2010年7月、Yahoo! JAPANの検索サービスにおいて、Googleの検索エンジンと検索連動型広告配信システムを採用することを決定した。同時にYahoo! JAPANからGoogleへのデータ提供も合意し、検索精度と収益性の向上を図った。これにより自社開発検索エンジンから外部エンジンへの切り替えが進み、広告事業の競争力強化につながった。

2018年のPayPay開始とFintech事業への本格参入

2018年10月、QRコード決済サービス「PayPay」を提供開始した。同年2月にはジャパンネット銀行(現PayPay銀行)を子会社化し、銀行機能を持つ金融グループの構築を進めた。2015年にはワイジェイカード(現PayPayカード)を子会社化しており、PayPayを核とした決済・金融エコシステムが形成された。この戦略事業は後のグループ収益の主要な成長エンジンとなる。

年表36件を開く

1990年代

  • 1996年1月インターネット上の情報検索サービスの提供を行うことを目的として、東京都中央区日本橋浜町三丁目42番3号にヤフー㈱を設立
  • 1996年4月日本語での情報検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始
  • 1996年5月本社を、東京都中央区日本橋箱崎町24番1号に移転
  • 1997年11月店頭登録銘柄として株式を公開
  • 1998年7月「Yahoo!ゲーム」等の登録サービスを開始
  • 1999年8月本社を、東京都港区北青山三丁目6番7号に移転
  • 1999年9月「Yahoo!オークション」、「Yahoo!ショッピング」を開始

2000年代

  • 2000年9月M&A携帯端末へのインターネットサービス拡充のため、ピー・アイ・エム㈱を吸収合併し、同社の子会社であった㈱電脳隊(現 スポーツナビ㈱)を子会社とする(現 連結子会社)
  • 2001年5月「Yahoo!オークション」において、サービスの安全性確保を目的に、本人確認と補償制度提供を骨子とした有料化を開始
  • 2001年9月ブロードバンド関連の総合サービス「Yahoo! BB」の商用サービスを開始
  • 2002年4月商号変更「Yahoo!オークション」において、出品システム利用料の課金を開始「Yahoo! BB」のビジネスモデルにおいて、モデム販売から、加入者獲得インセンティブ等のモデルに変更
  • 2002年8月オンライン上における決済に関するノウハウ等を当社の事業の強化・充実に結びつけるため、㈱ネットラストの株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)
  • 2003年1月国内初の個人間クレジットカード支払いサービス「Yahoo!ペイメント」(現「Yahoo!かんたん決済」)を開始
  • 2003年4月本社を、東京都港区六本木六丁目10番1号に移転
  • 2003年7月有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始
  • 2003年10月上場東京証券取引所市場第一部へ上場
  • 2003年11月保険関連サービスへの展開を図るため、ワイズ・インシュアランス㈱(現 PayPay保険サービス㈱)を設立(現 連結子会社)
  • 2004年7月東京都主税局とともに全国で初めての「インターネット公売」を実施
  • 2006年3月ソフトバンク㈱(現 ソフトバンクグループ㈱)と携帯電話事業に関する業務提携について合意
  • 2007年4月創業インターネットの健全で豊かな発展への寄与を目指して「Yahoo! JAPAN研究所」を設立(現「LINEヤフー研究所」)
  • 2009年4月M&A本社を、東京都港区赤坂九丁目7番1号に移転 ㈱GyaOの株式を取得(2024年1月 当社を存続会社とする吸収合併により消滅)

2010年代

  • 2010年7月「Yahoo! JAPAN」の検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびに「Yahoo! JAPAN」からグーグルへのデータ提供を決定
  • 2012年4月アスクル㈱(現 連結子会社)とコマース関連事業領域において業務・資本提携を締結
  • 2012年8月YJキャピタル㈱(現 Z Venture Capital㈱)を設立(現 連結子会社)
  • 2012年10月M&Aバリューコマース㈱を子会社とする(2024年5月 同社の自己株式取得に伴い持分法適用関連会社となる)
  • 2013年10月eコマース事業における新戦略を開始
  • 2014年4月㈱ジャパンネット銀行(現 PayPay銀行㈱)の銀行主要株主認可を取得(現 連結子会社)
  • 2014年8月ワイモバイル㈱(現 ソフトバンク㈱)とスマートフォンにおける各種サービスの提供を開始
  • 2015年1月ワイジェイカード㈱(現 PayPayカード㈱)の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)
  • 2015年4月「Yahoo! JAPANカード」の提供を開始
  • 2016年2月㈱一休の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)
  • 2016年10月本社を、東京都千代田区紀尾井町1番3号に移転
  • 2017年6月ソフトバンク㈱と連携し、ソフトバンク会員に「Yahoo!プレミアム」を提供開始
  • 2018年2月㈱ジャパンネット銀行(現 PayPay銀行㈱)に取締役の過半数を派遣し、子会社とする(現 連結子会社)
  • 2018年7月dely㈱(現 クラシル㈱)の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)
  • 2018年10月キャッシュレス決済サービス「PayPay」を提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 設備投資比率2028年度末まで30%程度
  • 株主還元比率2028年度末まで40%程度
  • 成長投資比率2028年度末まで30%程度~

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    データ横断活用とAIによるサービス最適化

    グループの多様なサービスから得られるデータを横断的に活用し、利用者一人ひとりに最適化されたサービスを提供。AI技術を積極的に活用し、データ分析の高度化やサービスの自動化を推進することで付加価値と効率を向上させる。

  2. 02

    キャピタル・アロケーションの戦略的実行

    2026~2028年度の3カ年で約1兆1,600億円(金融業除く)の資本配分を計画。設備投資(30%程度)、株主還元(40%程度)、成長投資(30%程度~)に配分し、事業成長と株主還元を両立する。

  3. 03

    「Connect One」構想による顧客接点の統合

    「LINE公式アカウント」と法人向けサービスを連携し、オンライン・オフラインを一気通貫でつなぐプラットフォームを構築。予約・決済・会員化などを一体化し、顧客生涯価値の最大化と新たな収益基盤を確立する。

  4. 04

    グループ経済圏の拡大とクロスユース促進

    「LINE」「ヤフー」「PayPay」の3つの起点をつなげ、グループサービス間のクロスユースを促進。有料会員プログラム「LYPプレミアム」の特典拡充により、eコマース取扱高や決済サービスの利用拡大を図る。

  5. 05

    パーソナルデータ保護とセキュリティ強化

    パーソナルデータの保護を最優先課題と位置づけ、プライバシーポリシーに基づく適切な管理を徹底。過去の不正アクセス事案を受け、NAVER社とのシステム分離などを完了し、ランサムウェア対策などグループ一体でセキュリティ体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で29,863人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は902万円で、9期前と比べて+17.9%平均年齢は39.0歳、平均勤続年数は9.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月11,231
2018年3月12,244
2019年3月76535.66.812,874
2020年3月1,10541.68.614,168
2021年3月1,08042.09.822,531
2022年3月1,07542.910.623,705
2023年3月91343.510.128,385
2024年3月81937.37.428,196
2025年3月88438.48.827,0031,167
2026年3月90239.09.629,8631,143

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社22(国内 16 / 海外 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社他 — 東京都千代田区他3,630億円
全セグメント
本社他 — 東京都江東区他873億円
コマース事業
主な関係会社
  • 国内
    ソフトバンクグループ㈱(注)1
    東京都港区
  • 国内
    ソフトバンクグループジャパン㈱
    東京都港区
  • 国内
    ソフトバンク㈱(注)1
    東京都港区
  • 国内
    Aホールディングス㈱
    東京都港区
  • 国内
    ㈱ZOZO(注)4、6
    千葉県千葉市稲毛区
    議決権51.9%
  • 国内
    アスクル㈱(注)4、5、6
    東京都江東区
    議決権46.9%
  • 国内
    PayPay㈱(注)3、4、6
    東京都新宿区
    議決権54.6%
  • 国内
    PayPayカード㈱
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱一休
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    PayPay銀行㈱(注)3
    東京都新宿区
    議決権75.5%
  • 国内
    ZVC1号投資事業組合(注)3
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    LINE Plus Corporation
    大韓民国京畿道城南市
    議決権100.0%
残りのグループ会社10社を開く
  • LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD. (注)3シンガポール共和国シンガポール市100%
  • LINE Financial Taiwan Limited (注)3中華民国(台湾)台北市100%
  • Zホールディングス中間㈱東京都千代田区100%
  • Z中間グローバル㈱東京都千代田区100%
  • BEENOS㈱東京都品川区100%
  • LINE Bank Taiwan Limited(注)3中華民国(台湾)台北市51%
  • LINE MAN CORPORATION PTE. LTD.(注)3シンガポール共和国シンガポール市51%
  • DECACORN CO.,LTD.(注)3タイ王国バンコク都100%
  • LINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITED(注)3タイ王国バンコク都100%
  • その他125社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    平成28年度におけるインターネット公売実施のためのインターネットオークションシステムの利用及び運営補助【再々度公告】
    国税庁 · 2016-04-28
    1,385万円
  • 調達
    令和5年度ECサイトと連携した生物多様性に配慮した消費行動への変容方策の調査・検証業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2023-10-27
    700万円
  • 調達
    インターネット公売実施のためのインターネットオークションシステムの利用及び運営補助
    国税庁 · 2019-03-19
    628万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.0兆円営業利益3,413億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.2%、利益が+8.3%。

売上高
+6.2%
2.0兆円
営業利益
+8.3%
3,413億円
純利益
+26.2%
1,937億円
営業利益率
16.8%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.2兆円2.0兆円
営業利益3,413億円
純利益1,937億円
1株あたり配当¥11¥11

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は5,540億円、営業利益は1,012億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.7%、営業利益は+70.4%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.43−13
2024年1Q0.4359413.8373
2024年2Q0.4456712.8564
2024年3Q0.4758212.3287
2024年4Q0.47−92
2025年2Q0.931,72718.7873
2025年4Q0.991,42314.3662
2026年2Q1.002,14521.51,383
2026年4Q1.041,26812.2554
2027年1Q0.551,01218.3581

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3,430億円から2.0兆円へ5.9倍に増えた。直近期の営業利益率は16.8%。売上は13期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月0.341,8861,150
2014年3月0.411,9761,286
2015年3月0.431,9701,331
2016年3月0.651,716
2017年3月0.851,366
2018年3月0.901,312
2019年3月0.95787
2020年3月1.05817
2021年3月1.21701
2022年3月1.57773
2023年3月1.671,789
2024年3月1.811,132
2025年3月1.923,15016.41,535
2026年3月2.043,41316.81,937

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.0兆円のうち、営業利益として残るのは3,413億円16.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,937億円、売上の9.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金23.3%4,742億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金60.0%1.2兆円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.8%3,413億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+8.4pt
16.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
9.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.6pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが6,629億円、投資CFが−8,092億円で、差し引きのフリーCFは−1,463億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は1.1兆円で、売上の6.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月1,394514−4021,9080.41
2014年3月1,328−73−5311,2550.48
2015年3月1,262−679−3725830.50
2016年3月1,054−1,105−494−510.45
2017年3月1,270−5702407000.54
2018年3月7552,3262133,0810.87
2019年3月1,500−2,122−2,633−6220.55
2020年3月2,416−5,0375,958−2,6210.88
2021年3月2,079−123−1211,9561.07
2022年3月2,663−3,039916−3761.13
2023年3月9313,1981,0584,1291.65
2024年3月3,165−4,441−815−1,2761.42
2025年3月5,196−5,056−4,1681401.04
2026年3月6,629−8,0921,533−1,4631.07

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は11.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3.0兆円で、自己資本比率は26.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月0.740.550.1973.1
2014年3月0.850.620.2372.9
2015年3月1.010.730.2872.1
2016年3月1.340.840.5062.9
2017年3月1.530.930.6060.7
2018年3月2.521.011.5040.3
2019年3月2.430.821.6133.7
2020年3月3.930.773.1619.6
2021年3月6.692.684.0140.1
2022年3月7.112.684.4337.8
2023年3月8.592.925.6734.0
2024年3月9.043.046.0133.6
2025年3月9.163.005.7432.7
2026年3月11.213.007.4926.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1.1兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9,961億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7.5兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中141位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中564位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.8%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
26.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥534.4で、1年前と比べて+16.1%過去52週の値幅のなかでは84%の位置にある。

¥534.4-4.7%1ヶ月+16.1%1年+16.1%時価総額3.7兆円
過去52週の値幅
安値¥365.1高値¥567.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.2倍
PBR1.22倍
配当利回り2.06%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬から上昇基調を強め、7月29日に472.6円まで買われた後、8月に入っても上昇を続け、8月21日には525.6円と52週高値を更新して引けた。直近1ヶ月で約20.3%上昇し、52週高値の529.9円をわずかに下回る水準にある。25日移動平均線は471.16円で、株価はこれを約11.6%上回っており、短期的な上昇トレンドが加速している。75日線と200日線もそれぞれ437.26円、415.8円と株価を大きく下回り、中長期でも強い上昇基調が続く。RSIは83.97と買われすぎ圏に達しており、短期的な過熱感が強い。出来高も8月4日に3829万株と急増し、買い意欲が旺盛だ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PERが18.87倍と業界平均の48.57倍を大幅に下回り、PBRも1.2倍で平均の2.92倍の半分以下。ROEは6.5%と低いが、配当利回りは2.09%と平均の2.64%に近い。営業利益率は16%台と高く、収益力は改善傾向。ただし、ROEの低さが資本効率の悪さを示しており、割安だが収益性向上が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.2倍47.9倍
PBR1.22倍2.96倍
ROE6.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内インターネット市場の成熟に伴い、広告収益の成長鈍化が懸念される一方、LINEとの統合によるシナジーやAI活用で成長余地がある。強気派は、統合効果で広告のターゲティング精度が向上し、ECや決済など新規事業が収益を牽引すると主張。弱気派は、競合の台頭で広告シェアが徐々に低下し、成長率が頭打ちになると警戒。また、2024年3月期の減益が一時的なものか、構造的な問題かが焦点。

プラスに働く材料7
  • 統合シナジー

    Yahoo! JAPANとLINEのデータ統合で広告効果が向上

  • AI活用

    AI機能の強化で検索・広告の収益性が改善

  • 新規事業

    決済・EC・金融などで新たな収益源が育つ

  • 2026年3月期も増収増益・最高益決算発表後影響

    売上高20,364億円・営業利益3,413億円

  • 営業利益率16.76%へ改善通年影響

    営業利益率16.43%→16.76%

  • 純利益1,937億円の大幅増益決算発表後影響

    純利益1,535→1,937億円(+26.2%)

  • PER17.36倍の割安水準継続影響

    PER17.36倍、配当利回り2.27%

マイナスに働く材料7
  • 広告市場の成熟

    国内広告市場が成熟し、成長率が鈍化

  • 競争激化

    Googleやメタなどグローバル勢に対抗するのが困難

  • 減益の懸念

    2024年3月期の純利益減少が今後の収益性に不安

  • ROE6.5%の低収益性継続影響

    ROE6.5%は資本コスト水準に届かず、PBR1.1倍で割安懸念

  • 売上高成長が5〜6%台に低迷通年影響

    前年比+5.7%/+6.2%と低成長

  • PBR1.1倍でも上値限定継続影響

    ROE6.5%ではPBR1.1倍のまま、改善なき場合上値重い

  • 株価が年▲2%と低迷継続影響

    過去1年▲2%、市場アンダーパフォーム

次の決算で確かめる点
広告売上高
主力事業の成長性を確認するため
LINE MAU
ユーザー基盤の規模とエンゲージメントを測るため
EC取扱高
新規事業の成長が収益構造転換に寄与するか見る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり11で、前期から+4.3%いまの株価に対する利回りは2.06%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥11
1株あたり
配当利回り
2.06%
いまの株価に対して
配当性向
30.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月937.4
2018年3月90.039.9
2019年3月90.051.5
2020年3月90.0141.3
2021年3月6−37.2712.8
2022年3月64.578.9
2023年3月6−4.3215.5
2024年3月60.0368.2
2025年3月725.9133.6
2026年3月74.330.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥11

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ269,316人。区分でいちばん多いのは事業法人62.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が72.4%を占め、残る27.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人64.964.163.963.862.762.7
外国法人20.320.719.720.421.621.0
金融機関9.09.79.49.011.29.7
個人・その他4.44.35.85.53.44.5
証券会社1.31.31.21.31.12.1
自己株式0.81.41.31.40.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Aホールディングス㈱62.34
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)6.51
03㈱日本カストディ銀行(信託口)2.15
04THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.30
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)1.05
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.96
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.75
08THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.59
09JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.55
10JPモルガン証券㈱0.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+41%、1株純資産は14期で+363%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月209522.821.820.6
2014年3月2210922.222.621.2
2015年3月2312819.821.242.4
2016年3月3014821.915.943.9
2017年3月2416415.421.437.4
2018年3月2317813.521.439.9
2019年3月151618.618.451.5
2020年3月1716210.320.6141.3
2021年3月143534.139.3712.8
2022年3月103582.952.678.9
2023年3月243896.415.6215.5
2024年3月154053.825.7368.2
2025年3月214215.124.1133.6
2026年3月284376.513.730.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額1,064百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約49倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
川邊健太郎代表取締役会長5148,105,051,300
出澤剛代表取締役社長 CEO5320,780,074,100
臼見好生取締役(常勤監査等委員)68102,004,800
蓮見麻衣子取締役(監査等委員)51102,004,800
國廣正取締役(監査等委員)70102,004,800
髙橋祐子取締役(監査等委員)6048,004,800
坂上亮介取締役 CFO5116,115,614,459
玉塚元一取締役6450,000
清水亜希取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円賞与百万円株式報酬百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)21705518717455884442
その他役員48379023
社外取締役48379023

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でLINEヤフーを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,858字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、1996年1月にインターネット上の情報検索サービスの提供を日本で行うことを目的として設立されました。 当社の親会社であるソフトバンクグループ(株)は、持株会社として傘下に多数の関係会社を擁し、持株会社投資事業、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業、ソフトバンク事業、AIコンピューティング事業、その他の事業等、様々な分野・地域で事業活動を行っています。当社グループは、「ソフトバンク事業」に属しています。 1. 当社の関係会社および継続的で緊密な事業上の関係がある関連当事者の主な事業内容と報告セグメントとの関係 区分   名称   主な事業内容   報告 セグメント 親会社   ソフトバンクグループ㈱   持株会社   ― ソフトバンクグループジャパン㈱   持株会社   ― ソフトバンク㈱   移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供   ― Aホールディングス㈱   持株会社   ― 主な子会社   ㈱ZOZO   ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の企画・運営、カスタマーサポート、物流倉庫「ZOZOBASE」の運用   コマース事業 アスクル㈱   オフィス関連商品の販売事業、その他の配送事業   コマース事業 PayPay㈱   モバイルペイメント等電子決済サービスの開発・提供   戦略事業 PayPayカード㈱   クレジットカード事業   戦略事業 ㈱一休   高級ホテルや旅館、厳選レストラン等のインターネット予約サイト運営事業   コマース事業 PayPay銀行㈱   銀行業   戦略事業 ZVC1号投資事業組合   有価証券および出資持分の取得・保有   その他 LINE Plus Corporation   海外マーケティングおよびLINEヤフーグループ関連の各種サービスの開発   メディア事業コマース事業戦略事業 LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD.   持株会社   メディア事業 LINE Financial Taiwan Limited   持株会社   戦略事業 Zホールディングス中間㈱   持株会社   その他 Z中間グローバル㈱   持株会社   その他 BEENOS㈱   国内外における各種Eコマース事業   コマース事業 LINE Bank Taiwan Limited   インターネット専業銀行   戦略事業 LINE MAN CORPORATION PTE. LTD.   持株会社   コマース事業 DECACORN CO.,LTD   持株会社   コマース事業 LINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITED   タイ国内におけるフードデリバリー事業   コマース事業 その他125社   ―   ― 主な関連会社等 全39社   ―   ― (注) 1 当社は、2025年8月1日付で、当社を吸収合併存続会社、Zフィナンシャル(株)を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行い、Zフィナンシャル(株)は同日付で消滅しています。 2 当社は公開買付により、2025年5月14日付で、BEENOS(株)の株式を取得し子会社化しました。 3 当社グループは、LINE Bank Taiwan Limitedへの追加出資により、2025年6月17日付で同社を子会社化しました。 4 2025年9月11日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるLINE SOUTHEAST ASIA CORP. PTE. LTD.(以下、LSEA)を通じてApfarm Investment Pte LtdおよびGamnat Pte. Ltd.からLINE MAN CORPORATION PTE.LTD.(以下、LMWN)株式の一部を取得すること、既存のLMWN株式に係る株主間契約に規定する各株主の権利変更を含む株主間契約の変更について合意すること、ならびに、LSEAが未来Fund有限責任事業組合から、その保有に係るLMWN株式の議決権の今後の行使に関する包括的な委任状の差入れを受け、LSEAが当該議決権行使を受任することを決議し、2025年9月30日に株式の取得および株主間契約の変更を完了するとともに、同日をもって当社はLMWNに対する支配を獲得し、LMWNは新たに当社の連結子会社となりました。また、同社の連結子会社化に伴い、2025年9月30日付で同社の子会社である DECACORN CO.,LTD.およびLINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITEDが連結子会社(孫会社)となりました。 2. セグメントおよび事業内容 メディア事業   検索広告   Yahoo!広告「検索広告」(※1) アカウント広告   「LINE公式アカウント」、「LINEプロモーションスタンプ」、「LINEで応募」、「LINEチラシ」、その他 ディスプレイ広告   運用型広告   Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(運用型)(※1) 、「LINE VOOM」、「LINE NEWS」、「トークリスト」「Talk Head View Custom」、その他 予約型広告   Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(予約型)(※1)、「Talk Head View」、その他 その他LINE広告   「LINEバイト」、その他 その他   「LINEスタンプ」、「LINE GAME」、「LINE占い」、「LINE MUSIC」、「LINEマンガ」、「LINE Search」、「LYPプレミアム」、「ebookjapan」、不動産関連、「Yahoo!メール」、その他 コマース事業   LINEヤフー   ショッピング事業   「Yahoo!ショッピング」、「LINEブランドカタログ」、「LINE FRIENDS」、「LINEギフト」、「LINEショッピング」(※2)、「Yahoo!クイックマート」(※3)、海外EC(「LINE SHOPPING(台湾・タイ)」、「GIFTSHOP」、「MyShop」、その他) リユース事業   「Yahoo!オークション」、「Yahoo!フリマ」、BEENOS(※4) サービスEC事業   「Yahoo!トラベル」、「一休.com」、「LINEトラベル (台湾)」、「LINE MAN」(※5)、その他 その他   その他 ZOZO、アスクル   ZOZO   「ZOZOTOWN」、「ZOZOUSED」、「Lyst」(※6)、その他 アスクル   アスクル BtoB事業(「ASKUL」、「SOLOEL ARENA」、「APMRO」、「FEEDデンタル」、その他)、「LOHACO」、「チャーム」、その他 戦略事業   Fintech   PayPay連結(※7)   PayPay、PayPayカード、クレジットエンジン、PayPay銀行、PayPay証券 その他金融   PayPayアセットマネジメント(※8)、「PayPayほけん」、「LINE Pay」(※9)、LINE Bank Taiwan(※10)、「LINEスコア」、「LINEポケットマネー」、「LINE BITMAX」(※11)、「LINE FX」、「DOSI」(※12)、その他 (※1) Yahoo!広告「検索広告」、Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(運用型)およびYahoo!広告「ディスプレイ広告」(予約型)は2026年4月に「LINEヤフー広告 検索広告」、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)」および「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(予約型)」にサービス名を変更しました。 (※2) 「LINEショッピング」は2026年6月にサービスを終了予定です。 (※3) 「Yahoo!クイックマート」は2025年8月31日にサービスを終了しました。 (※4) 2025年5月にBEENOS(株)を連結子会社化しました。 (※5) 2025年9月にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化しました。 (※6) (株)ZOZOは2025年4月に「Lyst」を運営するLYST LTDを完全子会社化しました。 (※7) PayPay(株)は2025年4月にPayPay銀行(株)およびPayPay証券(株)を連結子会社化しました。 (※8) 「PayPayアセットマネジメント」は2025年9月末に事業を終了しました。 (※9) 日本における「LINE Pay」は2025年4月30日にサービスを終了しました。 (※10) 2025年6月にLINE Bank Taiwan Limitedを連結子会社化しました。 (※11) 「LINE BITMAX」は2026年6月1日にサービスを終了しました。 (※12) 「DOSI」は2025年12月30日にサービスを終了しました。 上記の区分はセグメント情報の区分と同一です。 なお、2026年3月期第3四半期より、一部のサービスをセグメント間で移管しています。詳細は、「第5 経理 の状況 1 連結財務諸表等連結財務諸表注記 6. セグメント情報」をご参照ください。
経営方針・対処すべき課題6,829字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 1. 経営の基本方針 当社グループは、"WOW Our Users!“を新たなミッションに掲げ、その実現を目指しています。 近年、AIをはじめとするデジタル技術の発展により、人々はインターネットを介してあらゆる知識・情報の取得と、世界中に向けた情報発信が可能になりました。今後もこれらの技術の活用により、人々の生活や社会のあり方はさらに変化し、新たな価値が創出されていくものと当社グループは考えます。 常にユーザーファーストの視点を貫き、持続的成長に向けたサービスの向上に努めるとともに、人々や社会の課題解決に貢献し、当社グループの企業価値向上を目指します。 2. 目標とする経営指標 当社グループは主要財務指標として、全社の売上収益、調整後EBITDAおよび調整後EPS(注)を重視しています。これらの指標を設定した理由は以下のとおりです。 売上収益:全ての収益の源泉となるものであり、成長性および収益性、事業規模を表す指標として採用しました。 調整後EBITDA:減価償却費及び償却費に加え、減損損失や企業結合に伴う再測定損益などの非経常かつ非現金の取引損益を除外することにより、経常的な収益性を把握できる指標として採用しました。 調整後EPS:減価償却費及び償却費に加え、減損損失や企業結合に伴う再測定損益などの非経常かつ非現金の取引損益、および企業結合により生じた識別可能無形資産から生じる償却費、営業外損益項目における非経常損益を除外することにより、経常的な当期利益の収益性を把握できる指標として採用しました。当該指標が、役員報酬の評価KPIに含まれ、また業績予想も開示していることから当連結会計年度から主要財務指標に設定しています。 財務以外の主要指標として、ポータルサイトのYahoo! JAPANは1日あたりの利用ブラウザ数(DUB)等、コミュニケーションアプリのLINEは月間アクティブユーザー数(MAU)、DAU/MAU比率(MAUに占める日次アクティブユーザー数(DAU)の比率。アクティブ率)等をそれぞれ重視しています。そのほか、事業別の主要指標は以下のとおりです。 メディア事業:広告関連売上収益、「LINE公式アカウント」有償アカウント数等 コマース事業:eコマース取扱高等 戦略事業:PayPay(株)の連結取扱高、「PayPay」決済回数、PayPayカード(株)の「PayPayカード」クレジットカード取扱高、PayPay銀行(株)の銀行口座数等 (注) 調整後EBITDA、調整後EPSは、IFRSにおいて定義された財務指標ではありませんが、当社グループの業績に対する理解を高め、現在の業績を評価する上での重要な指標として用いることを目的として当該指標を採用しています。そのため、他社において当社グループとは異なる計算方法または異なる目的で用いられる可能性があります。 3. 中長期的な会社の経営戦略 (1)経営環境 近年、情報通信産業においては、デジタル技術の高度化およびネットワークの普及を背景として、急速な発展を遂げており、当該産業の社会及び経済の基盤としての役割は一層重要性を増しています。インターネットやモバイル通信に加え、生成AIをはじめとする先進技術の進展により、情報の流通及び活用は飛躍的に拡大し、産業活動の高度化、新たな市場の創出ならびに生活の利便性向上に寄与しています。 一方で、情報通信市場における競争の激化や産業構造の変化に加え、データ活用の高度化に伴う制度整備、セキュリティの確保および公平性の担保といった諸課題も顕在化しています。 このような状況のもと、当社グループは、情報通信を社会インフラとして安定的かつ有効に機能させるとともに、技術革新の成果を広く社会に還元するための取組みを一層推進していきます。 当社グループの展開する事業はメディア事業、コマース事業、ならびに戦略事業に大別されます。 メディア事業では、多様なメディアサービスを提供し、企業などの広告を掲載することで収益を上げています。㈱電通の発表によると、2025年の日本の総広告費は通年で前年比5.1%増の8兆623億円で、2021年から5年連続で成長し、4年連続で過去最高を更新しました。中でもインターネット広告費は前年比10.8%増の4兆459億円と、社会のデジタル化を背景に継続して高い増加率を保っており、日本の総広告費全体の成長をけん引しています。また、インターネット広告費の約8割を占めるインターネット広告媒体費は、ビデオ(動画)広告、特にSNS上の縦型動画広告の成長により、前年比11.8%増の3兆3,093億円となりました。インターネット広告媒体費は、検索連動型広告とディスプレイ広告の2種が全体の約6割強を占め、ビデオ(動画)広告は前年比21.8%増で全体の3割を超えています。 コマース事業では、eコマースを中心とした多様なサービスを展開しています。経済産業省の調査によると、2024年のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は前年比5.1%増の約26.1兆円、物販系分野におけるEC化率は9.78%となりました。消費者の実店舗回帰やスマートフォンの普及の一巡などを背景に市場環境に変化が見られる中、物販分野におけるEC利用は拡大基調を維持しつつ、成長ペースは従来と比べて緩やかなものとなっています。一方で、ECは消費者の日常的な購買手段として定着しており、小売業においては実店舗の役割の再定義や、ECと実店舗を融合させた取り組みが一層進展しております。加えて、AIをはじめとするデジタル技術の活用が進むことで、顧客体験の高度化が図られるなど、オンラインとオフラインを融合した新たな購買体験の創出が進んでいくものと考えています。 戦略事業では、Fintechを中心とした多様なサービスを展開しています。経済産業省の調査によると、2025年の日本のキャッシュレス決済比率は前年比5.2ポイント増の58.0%と堅調に上昇しています。経済産業省は、中小の飲食店や診療所等での普及を促し、2030年に65%、将来的には80%まで上昇させることを目標としているため、日本のキャッシュレス決済市場は今後も拡大が予想されます。 (2)経営戦略 当社グループは、オンラインからオフラインまで一気通貫でサービスを提供する、世界的にもユニークな企業グループです。当社グループが提供する多様なサービスから得られる豊富なデータは、当社グループならではのサービスを創出するための重要な競争優位性となります。 これらのデータを横断的に活用することにより、利用者一人ひとりに最適化されたサービスの提供を実現するとともに、より質の高い利用者体験の提供を目指します。加えて、近年急速に進展するAI技術を積極的に活用し、データ分析の高度化やサービスの高度化・自動化を推進することで、付加価値の創出及び事業効率の向上を図っていきます。 また、豊富なデータ量と多様性に富むデータ資産を有する国内最大級のデータ保有者として、AIとデータの融合による新たな価値創出に取り組むとともに、その能力を最大限に発揮し、社会全体の価値向上に貢献する企業を目指します。 当社グループの提供するサービスの多くが属するインターネット領域では、競合他社が積極的な投資の下、AIに代表される先端技術を応用した競争力のあるサービスを投入し、競争の激化が続いています。そうした環境下、持続的にサービスを拡大させ継続的な成長を図るためには、経営資源の戦略的な配分が重要となります。2023年度から2025年度までの3カ年においては、キャピタル・アロケーション方針に基づき、事業成長に向けたCAPEX投資やグループ内再編およびM&Aを実施する他、約3,000億円規模の自己株式取得の実施や、1株当たり配当額を5.56円から7.30円へ増配するなど、株主還元を強化しました。 2026年度から2028年度までの3カ年においても、企業価値の最大化を目的として、事業成長に向けた投資を行うとともに、利益成長に応じた配当や機動的な自己株式の取得を通じた株主還元を引き続き推進していきます。 キャピタル・アロケーション方針 (2026-2028年度累計概算値/金融業除く) ● 営業キャッシュ・フロー等を基盤とした資本配分:約1兆1,600億円 -   設備投資(30%程度):既存事業の持続的成長を目的とした設備投資(CAPEX等)の原資 -   株主還元(40%程度):配当および追加還元(自己株式取得等)の原資 -   成長投資(30%程度~):非連続な成長を実現するためのM&A等の原資 ● 資金調達および財務運営 - 営業キャッシュ・フロー等を基盤としつつ、成長投資の実行にあたり、必要に応じて機動的に財務レバレッジを活用 - 有利子負債の活用も含め、財務健全性を維持しながら資本効率の向上を図る (3)主要セグメントの基本方針 メディア事業 メディア事業では、日常に欠かせない多様なメディアサービスを提供することで多くの利用者を集め、広告により収益を上げています。ユーザーファーストの理念に基づき、必要とされるサービスを適切なタイミングで提供することに日々努めています。メディアとしての信頼性を高めることが、結果として中長期的なユーザー数の拡大、広告売上収益の拡大につながると考えています。 また当社グループは、「LINE公式アカウント」とLINEヤフーが保有する法人向けサービスを連携し、あらゆる顧客接点をオンライン・オフライン問わず一気通貫でつなぐプラットフォーム「Connect One」構想を進めています。これにより、顧客との継続的な関係構築を支援し、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化を図るとともに、広告にとどまらない収益機会の拡大を目指していきます。特に、「LINEミニアプリ」の推進により、予約・注文・決済・会員化等のサービス連携を強化し、利用者接点からトランザクションまでを一体的に提供することで、新たな収益基盤の確立を図っていきます。 加えて、グループ横断有料会員プログラム「LYPプレミアム」によるクロスユースの促進を図っています。旧「Yahoo!プレミアム」で提供していた特典に加え、「LINE」アプリがもっと楽しく便利になる特典へと内容を拡充することで新規会員を獲得し、LINEヤフーグループのサービス利用の拡大を目指します。 コマース事業 コマース事業では、eコマース関連サービスを提供しています。国内最大級のユーザー基盤を持つ、「LINE」、「ヤフー」、「PayPay」の3つの起点をつなげ、グループサービス間のクロスユースを促進し、グループ経済圏を拡大することで、収益の持続的な成長を目指します。グループサービスの特典を組み合わせた「LYPプレミアム」により、eコマース取扱高の拡大を図るとともに、「PayPay」や「PayPayカード」等の会員数および取扱高増加にもつなげています。また、2025年度下期から段階的に「LINE」アプリのリニューアルを実施しています。新たに「ショッピング」タブを追加することで、メッセンジャーアプリを起点とした購入体験を提供します。リニューアルを通じて、LINEの利便性向上と、さらなるクロスユースの促進強化に取り組みます。 戦略事業 戦略事業では、Fintechを中心とした多様なサービスを展開しています。国内のコード決済におけるシェア約3分の2を占めるキャッシュレス決済サービス「PayPay」を起点に、クレジットカード、銀行、証券、保険等の様々な金融サービスの拡大を図ります。また、2026年3月には、PayPay(株)普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)がナスダック・グローバルセレクトマーケットに上場したほか、Visa Inc.との米国事業の共同推進や国内事業の連携強化実現に向けた検討を開始するなど、国内外で総合デジタル金融プラットフォーム実現に向けた取組みが進んでいます。 さらに、2026年6月には、PayPay㈱がT&Dフィナンシャル生命保険㈱の株式取得に係る契約を締結し、生命保険分野を含む金融サービスの拡充に向けた取組みを進めています。 4. 優先的に対処すべき課題 当社グループは、(3)2.の経営戦略を実行するにあたり、最優先課題として個人に関する情報(以下パーソナルデータ)の保護をはじめとするセキュリティの強化に取り組んでおります。横断的なマルチビッグデータの利活用を進める上で、最も大切な基本姿勢は利用者のパーソナルデータを尊重することです。当社グループは、プライバシーポリシーを策定し、同ポリシーに基づいて適切にパーソナルデータを保護していくことに努めてまいります。 なお、当社は、2023年11月に公表した不正アクセスによる情報漏洩に関して2023年度に総務省から行政指導および個人情報保護委員会から勧告等を受け、また2024年度において総務省から追加の行政指導を受けたことを受け、以下のコーポレートサイトで公開しているとおり再発防止を推進してまいりました。2026年3月末をもってNAVER社およびNAVER Cloud社とのシステム分離やプライベートネットワーク分離を完了させ、再発防止策として策定した主要な対応を完了しております。 <詳細および最新状況> 不正アクセスによる情報漏洩 URL:https://www.lycorp.co.jp/ja/privacy-security/recurrence-prevention/ また、昨今のサイバー脅威動向においては、ランサムウェア等による被害が深刻化しており、事業継続性に直結する脅威となっています。2025年10月に当社の連結子会社であるアスクル㈱において、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、一部事業活動に影響が生じました。当社および当社グループでは、こうした新たな脅威環境とグループ会社における事案を重く受け止め、従来のセキュリティの取組み全般に加え、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止を想定したデータの保全や、実効性のある復旧手順の検証をはじめとする対策をグループ会社と連携して重点的に推進しております。なお、アスクル㈱は、現在、正常化への対応と並行してガバナンスやセキュリティ体制の強化を推進しており、以下のコーポレートサイトにおいて、再発防止策を公表しております。 アスクル㈱のサイバーセキュリティ URL:https://www.askul.co.jp/corp/security/ 当社グループは突発的な事故や自然災害等に対する施設面・業務面でのリスクマネジメントの徹底にも努めております。現代社会において、インターネットは生活やビジネスに欠かせないインフラであり、その中で当社グループの担う公共的な責任も年々増していると考えるためです。また当社グループは、コーポレートガバナンスを中長期的な企業価値の拡大に必要不可欠な機能と位置づけており、少数株主を含む全株主の利益に適う経営が実現できるよう、ガバナンス体制の強化に努めております。加えて、企業の社会的責任を果たすための取組みや、企業経営のリスクに対応するための内部統制システムの構築および運用についても、一層の強化を図ってまいります。 あわせて、企業の価値創造の源泉である人材のパフォーマンス最大化も、重要な課題のひとつです。そのため当社グループは、仕事に対する社員の意識や仕事の質のスタンダードを向上させる仕組み・制度の整備を進めております。当社グループでは、働く人の心身のコンディションを最高の状態にすることが最大のパフォーマンスにつながり、働く人自身とその家族の幸せにつながると考えており、代表取締役社長による「健康宣言」のもと、自律的な健康づくりを支援する部門を設置し、健康経営に注力しております。これらの取り組みの結果、経済産業省および日本健康会議による「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」通称「ホワイト500」に選定されました。今後も全ての社員が心身ともに最高の状態で仕事に向き合えるような環境整備に、継続して取り組んでまいります。 ※「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。 (注)文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
事業等のリスク8,197字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社は、子会社・関連会社(以下、グループ会社という。また、当社と併せて、当社グループという。)を統括して管理する一方で、当社グループが、国内外において多岐にわたる事業を展開しています。これらの企業活動の遂行には様々なリスク(※)を伴います。2026年3月31日現在において、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主なリスクは以下のとおりです。なお、これらは当社グループで発生し得る全てのリスクを網羅しているものではありません。また、将来に関する事項については別段の記載のない限り、2026年3月31日現在において判断したものです。 ※当社における『リスク』の定義は、ISO31000 に基づき、組織の目標に影響を与える不確かさとして、不利益をもたらす『脅威』のみならず、収益機会となり得る『機会』の両面を包含しています。当社は、これら不確かさを適切に管理・活用することが、持続的な企業価値向上に不可欠であると考えています。 当社は、ERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)に関する規程に基づき、包括的に当社グループにおける経営および事業に関わるリスク把握・評価を行い、企業価値の創出につなげるERM活動を推進しています。また、リスクマネジメント委員会を開催し、リスクに関する意思決定を行っています。 (1)リスクマネジメント:当社グループのミッションの実現および、事業活動に関わる目標の達成等に影響を及ぼすリスクを特定し、影響度(リスクが顕在化した場合の事業・財務に与える影響の規模)と発生可能性(リスクが顕在化する可能性または発生頻度)の観点から分析しています。そして、影響度×発生可能性=リスクの大きさとし、リスク評価をした上で対応を行っています。また、内部環境や外部環境の分析、経営層や実務責任者による認識を踏まえ、特に重要度が高いリスクを「グループトップリスク」と位置づけています。「グループトップリスク」は、当社グループを取り巻く環境の影響を考慮しながら適宜見直し、優先度をつけて対応策を実行し、進捗のモニタリングを行っています。 (2)クライシスマネジメント:インシデントが発生した際、迅速かつ適切な初期対応を行い、事態の拡大防止と早期収束、再発防止策等の検討を行っています。 (3)基本ルール、計画、体制の整備:ERMプロセスの運用を支えるための方針、規程、規則等を作成しています。 (4)リスクインテリジェンス活動:事業環境および社会情勢変化等の外部情報を収集・分析し、当社グループのリスクマネジメント関係者へ連携しています。 (5)リスクカルチャーの醸成、教育:リスクマネジメントの重要性をトップメッセージとして全従業員に向けて発信している他、グループ内の全ての関係者がリスクマネジメントの意識を持って日々の活動に取り組むことができるよう、あらゆるチャネルを使い、その意識の向上に努めています。 (6)外部公表情報対応:当社グループにおける重要なリスクおよびその取組状況を、各チャネルを通じて適時適切に公表しています。 ・ERM体制 当社グループは、リスクマネジメント最高責任者を代表取締役社長としたERM体制を構築し、ERMプロセスを円滑に実施することにより、リスクの低減、未然防止等を図っています。なお、外部基準としてISO31000のフレームワークを参照しています。 ※1 「リスクマネジメント委員会」 組織体の役割、構成、開催頻度 役割   構成   開催頻度 当社グループの重要なリスクの把握等を行い、リスクマネジメントに関わる方針決定する。また、重大なインシデント発生時には対応方針の決定、必要な指揮・統制を迅速に行う。   代表取締役社長が委員長を務め、取締役(社外取締役を除く)およびCFO、CTO等リスクマネジメント最高責任者が指名するものを含めた人員とリスクマネジメント統括組織を所管する執行役員で構成する。   年に3回(2月、7月、11月)開催。状況に応じて適宜追加開催。 開催実績 開催月   主な議題 2024年4月、7月、8月、11月、2025年2月、5月、11月2026年2月   ・LYグループトップリスクの決定・LYグループのリスク対応状況の報告・BCP関連の報告および決定・インシデント関連の報告 ・リスクカテゴリー 当社グループにおけるリスクを網羅的に捉えるべく、リスクカテゴリーを設定しています。 なお、今期より、近年の事業を取り巻く環境変化およびリスクを網羅的にとらえる必要性の増加を背景とし、次の点についてリスクカテゴリーを変更しています。 ・「戦略系リスク」「非戦略系リスク」の二軸で分類する方法を見直し、リスクをより網羅的に捉えるため、全ての分類を並記し同じ粒度で捉える枠組みとしました。 ・「経済安全保障リスク」「事業継続リスク」「有形資産リスク」について、既存のリスクに内包できるため廃止しました。 ・「AIガバナンスリスク」について、事業戦略上重要となるため新設しました。 戦略   事業戦略リスク   組織の事業戦略および戦略目標に影響を与える、またはそれらによって生じるリスク 財務   市場リスク   様々な市場のリスク・ファクターの変動により財務的影響を被るリスク 信用リスク   信用供与先の財務状況の悪化等により財務的損失を被るリスク 流動性リスク   必要な資金が確保できず資金繰りがつかなくなるリスク、または通常より著しく高い金利での資金調達を余儀なくされるリスク 投資   投資リスク   自社および企業間の投融資、M&Aにおいて投資した資産の価値が変動し影響を被るリスク IT   システムオペレーションリスク   平時や有事におけるサービスの運営や維持に必要なオペレーションにおいてのミス、システムダウン又は誤作動、不備等に伴い損失を被るリスク プロダクト品質リスク   提供するサービスや商品において品質管理が行き届かずユーザーに影響を与えるリスク 情報セキュリティリスク   情報システムやデータの破損および改ざん、または情報漏洩等で損害を受けるリスク 法令・コンプライアンス   法令・契約リスク   各種取引上の契約等における順守違反や契約違反等に伴い罰則適用や損害賠償の影響を被るリスク、当社グループもしくは従業員が法令違反を犯すリスク コンプライアンスリスク   LINEヤフーグループ行動規範や社内規程に反する行動により影響を被るリスク、当社グループもしくは従業員が、故意または重過失により違反を犯すリスク、贈収賄・腐敗・汚職行為に関与するリスク マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与リスク   当社グループのサービスが、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与に悪用されるリスク、またはマネー・ローンダリング対策の不手際により監督官庁から指摘を受けるリスク ガバナンス   コーポレート・ガバナンスリスク   当社グループにおける重要な意思決定に関するガバナンスの枠組みが十分に整備されず、当社グループにおいて適時適切な意思決定が行われないリスク データガバナンスリスク   保有するデータの管理や利活用に関連するリスク AIガバナンスリスク   AIの利活用において、ガバナンスの不備により信頼を損なうおそれ、または適正管理により信頼と価値を高める可能性に関するリスク サプライチェーンガバナンスリスク   不適切な委託先の選定や、委託業務・委託社員の管理が不十分なことにより影響を被るリスク 環境・社会   規制・政策リスク   事業に関連する特定の国や地域の規制・政策、ステークホルダーの情勢把握等に関する不備、各種法令への対応の不備に関するリスク 環境・社会リスク   事業が環境や社会に悪影響を与えてしまうリスク、または外的な社会環境の影響により事業が影響を被るリスク レピュテーションリスク   悪評や風評の拡大により影響を被るリスク、またはメディア対応を失敗するリスク 事業運用   人的リスク   人材リソースに関連するリスク、または従業員の生命・健康を脅かすリスク 業務オペレーションリスク   業務運営上での事務的なミスにより、損失が発生するリスク ・グループトップリスク 内部環境や外部環境の分析、経営層や実務責任者による認識を踏まえ、特に重要度が高いリスクを「グループトップリスク」と位置づけています。「グループトップリスク」は、当社グループを取り巻く環境の影響を考慮しながら適宜見直し、優先度をつけて対応策を実行し、進捗のモニタリングを行います。 前事業年度の有価証券報告書における「事業等のリスク」の「グループトップリスク」を以下のとおり変更しました。これらのリスクについては、2026年度のグループトップリスクとして、2025年11月のリスクマネジメント委員会にて新たに決定し、現時点での状況を踏まえ判断したものです。 事業戦略リスク 情報セキュリティリスク 規制・政策リスク 人的リスク 事業戦略リスク 当社グループは、生成 AI を中心とした事業変革を推進し、従来の検索・広告事業の基盤を活かしつつ、生成 AI 時代に対応した新たなユーザー接点の構築と体験価値の創出に取り組んでいます。ユーザーの日常生活や企業活動における AI の利活用を促進し、新たな収益の柱を確立することを目指しています。 しかしながら、生成 AI の普及に伴うユーザー行動の変化は急速であり、これに対応した新たなユーザー接点の構築や、生成 AI を活用した広告や AI 機能への課金等の新たなマネタイズモデルの確立が計画通りに進まない場合、将来的な売上・利益目標の達成が困難になる可能性があります。また、大規模言語モデル(LLM)の利用拡大に伴い、AI コスト(推論・学習・運用等の費用)が増大する可能性があり、適切なコスト管理が進まない場合、利益率の悪化や将来の投資余力の低下を招くリスクがあります。 当社グループでは、こうしたリスクの顕在化を抑制するために、データを活用した既存広告の収益性改善施策を実行し、収益基盤の防衛を図っています。新たな収益源としては、新たなユーザー接点の構築に伴い、エージェント型広告の導入やユーザーニーズに即した AI 機能への課金を早期に進め、マネタイズモデルの確立に取り組んでいます。さらに、増大する AI コストに対しては、モデル提供ベンダーと最適な契約条件を随時最適化するとともに、コスト管理体制を整備することで、費用対効果の最大化に努めています。また、技術開発と外部パートナー連携のハイブリッド戦略やガバナンス体制の強化を通じて、事業環境の変化に柔軟に対応し、中長期的な競争力の確保を図ってまいります。 情報セキュリティリスク 当社および当社グループは、安心して利用できる安全なサービスをユーザーに提供するため、中長期的な視点で全社を挙げて情報セキュリティの向上に取り組んでいます。しかしながら、これらの取り組みが及ばず、業務上の人為的ミスや故意による不法行為、災害等によるシステム障害、マルウェア感染や標的型攻撃等のサイバー攻撃、システムや製品等の脆弱性等により、情報漏洩、データの破壊や改ざん、サービスの停止等の被害等が発生した場合、当社グループの業績に影響を与えるだけでなく、当社グループの信用失墜につながる可能性があります。 サイバーセキュリティに関わるリスクに関連して、当社は 2023 年 11 月 27 日に公表した不正アクセスの事案を受け、総務省および個人情報保護委員会へ定期的に報告を行ったほか、行政指導および勧告を踏まえ推進していた再発防止策は、2026 年 3 月末をもって、システム基盤を共有していた関係会社等とのシステム・ネットワークの分離、当社環境における全体的な多要素認証の導入、業務委託先の管理高度化等の主要な技術的・組織的対策の実装を完了し、定常的・継続的な運用フェーズへと移行しています。また、当社社長 CEO が委員長を務める「セキュリティガバナンス委員会」を通じたモニタリング体制を継続し、ガバナンスの実効性維持に努めています。しかしながら、万が一これらの対策を回避する高度な攻撃等が発生した場合、当社への信用毀損や業績等へ影響を及ぼす可能性があります。 また、当社はグループ会社の情報セキュリティを支援しています。具体的には、当社CISO およびグローバルを含む当社の主要なグループ会社 CISO 並びにオブザーバーとしてのソフトバンク株式会社 CISO で構成される「グループ CISO Board」等の体制のもと、情報セキュリティ対策の仕組みの共有や導入支援、脆弱性情報等の情報セキュリティに関する情報の共有、各社の求めに応じて情報セキュリティ対策の相談対応等を行っています。また、グループ会社に対しては当社と同等の情報セキュリティ対策を行うための規程の提供や第三者認証取得支援等の支援を行っています。 一方で、昨今のサイバー脅威動向は、ランサムウェア等による被害が深刻化しており、事業継続性に直結する脅威となっています。2025 年 10 月には当社の連結子会社であるアスクル株式会社において、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、一部事業活動に影響が生じました。さらに、2026 年 2 月には当社グループの BEENOS 株式会社の連結子会社において、不正アクセス事案が発生しました。当社および当社グループでは、こうした新たな脅威環境とグループ会社における事案を重く受け止め、従来のセキュリティの取り組み全般に加え、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止を想定したデータの保全や、実効性のある復旧手順の検証をはじめとする対策をグループ連携して重点的に推進しています。しかしながら、想定以上のサイバー攻撃等の脅威が発生した場合には追加費用が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 規制・政策リスク 当社事業への規制強化に伴う企業価値低下のリスク 昨今、欧州やアジア各国で、ユーザー情報提供・保全、捜査協力義務、法定代理人設置等を義務付ける法令の整備が進んでおり、当社サービスにアクセスできる国では、当社に対して体制整備や運用変更が求められます。海外法規制に対して、迅速かつ適切に対応するため、海外規制のモニタリング、法令対応のための実務運用体制の構築、システム整備を進めています。 また、国内においても、個人情報保護法や消費者契約法および特定商取引法の改正検討、青少年保護や選挙時の SNS 利用等のデジタル空間の諸課題に関する規制の検討等、当社事業を取り巻く規制は強化される傾向です。当社としては、政府の検討会を注視し、必要な場合は関係事業者として提言を行う等、規制が適切なものとなるよう政府とコミュニケーションを図っています。また、将来的に法令に基づき禁止され得るような行為については、すでに自主的に対応を実施している場合もあります。 しかし、仮に、上記の諸問題への対策が不十分である場合、国内外の法令に基づく処分、レピュテーションの低下、法令順守のための更なるサービス変容が発生し、ユーザーの減少やさらなる対応コストの増大につながり、ひいては企業価値が低下する可能性があります。 各種法令対応および国際情勢の変化に伴う事業運営に影響が生じるリスク 2026 年2月のアメリカおよびイスラエルによるイラン攻撃を発端に、中東地域の情勢が急速に悪化しています。また、2022 年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻は、4年が経過した現在も、いつ終息するのか見通せません。さらに、台湾を巡る緊張関係が続いており台湾有事が発生する可能性は否定できません。 このように、国際情勢が混迷を極める中、当社は、「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律」(経済安全保障推進法)に基づき、2023 年 11 月 16 日付で特定社会基盤事業者の指定を受けているため重要設備の導入・変更等に関する事前審査や報告義務への対応が求められており、社内体制の整備および管理態勢の強化を進めています。 しかしながら、当該審査への対応が適切に行われなかった場合、是正勧告や命令等の行政措置を受ける可能性があるほか、重要設備の導入遅延、追加的な設備投資や運用コストの発生、サプライチェーンの見直し、技術選定の制約等が生じる可能性があります。これらは当社の事業運営、業績および信用に影響を及ぼす可能性があります。 また、2025 年 5 月に成立したサイバー対処能力強化法および関連整備法(能動的サイバー防御法)により、特定社会基盤事業者に対して、特定電子計算機の資産登録やサイバーインシデントの報告義務等が課される予定です。当社は当該法令への対応を進めていますが、適切な管理体制を構築できなかった場合、行政上の措置を受ける可能性があるほか、対応コストの増加、情報管理負担の増大等が生じる可能性があります。 さらに、国際的な緊張関係の更なる高まり、各国における安全保障政策や対外経済政策の変更、輸出管理・投資規制・データ越境移転規制等の強化は、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。特に、当社が事業展開する地域における規制環境の変化、国際的な制裁措置の発動、サプライチェーンの分断、クラウド基盤や重要部材の調達制約等が生じた場合、当社のサービス提供体制、事業継続性、業績および信用に影響を与える可能性があります。 当社は、経済安全保障室を中心に国内外の政治・経済動向のモニタリングおよび専門家の助言を通じたリスク管理を実施していますが、地政学リスクの顕在化により予期せぬ事象が発生した場合には、当社の事業運営に重大な影響が生じる可能性があります。 人的リスク 当社グループは、各事業ドメインにおける事業戦略の遂行および中長期的な成長の実現にあたり、人材が重要な経営基盤であると認識しており、グループ各社においても社員の成長支援や優秀人材の獲得・活躍支援を推し進めています。一方で、外部環境や事業環境の変化に伴い、当社グループの人材が、各事業ドメインにおいて実現を目指す事業戦略と十分に整合しなくなるリスクが存在しています。 具体的には、各事業ドメインにおいて想定している要員計画や人材配置が、採用環境の変化、人材の流動化、事業環境や事業構造の急激な変化、特に生成 AI をはじめとする急激な技術進化と進展等の影響により計画どおりに実現しない場合、新しい環境に適合した人材や事業戦略の実行に必要な人材を適切に確保または維持できず、事業戦略と人材との間に乖離が生じる可能性があります。こうした乖離が生じ、または継続した場合には、事業戦略の遂行が遅延する、期待した成果を十分に発揮できない、あるいは事業運営の効率性や競争力の低下を招く等、当社グループの事業活動、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社では、これらの人的リスクに対応するため、人事総務部門を中心として、各事業ドメインの事業戦略と必要となる人材との整合性、ならびに要員計画および人材配置の実現状況について、グループ横断的な視点も含めて継続的な把握およびモニタリングを行っています。これにより、人材と事業戦略との乖離が生じていないかを定期的に確認し、リスクの顕在化を未然に防ぐことに努めています。 しかしながら、将来の外部環境や事業環境の変化の内容およびその影響の程度によっては、当社グループの想定を超える形で人的リスクが顕在化する可能性があり、その場合には当社グループの事業展開、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 1. 財政状態の状況 (1) 資産 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて2,046,845百万円(22.3%増)増加し、11,205,191百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・現金及び現金同等物の主な増減理由は、「3. キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 ・営業債権及びその他の債権は、主にPayPay(株)の資金決済法に基づく供託について、信託契約を通じた預入に変更したことに伴い、銀行事業における他の金融資産として管理・運用されることとなったため、前連結会計年度末と比べて減少しました。 ・カード事業の貸付金は、主にクレジットカード事業の取扱高増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・銀行事業の有価証券は、PayPay銀行(株)の資金運用による有価証券の取得およびLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・銀行事業の貸付金は、主にLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・その他の金融資産は、主にPayPay証券グループ(PayPay証券(株)およびその子会社)の連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・のれんおよび無形資産は、主にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.およびBEENOS(株)の連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・持分法で会計処理されている投資は、主にLINE Bank Taiwan LimitedおよびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.が当社の持分法適用関連会社から連結子会社となったことにより前連結会計年度末と比べて減少しました。 ・繰延税金資産は、主にPayPay(株)の回収可能性の見直しにより前連結会計年度末と比べて増加しました。 (2) 負債 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて1,752,250百万円(30.5%増)増加し、7,491,682百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・営業債務及びその他の債務は、主にPayPay証券グループ(PayPay証券(株)およびその子会社)の連結子会社化およびPayPay(株)の加盟店に対する未払金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・銀行事業の預金は、主にLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化および顧客からの預金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・有利子負債は、主に借入金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 (3) 資本 当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末と比べて294,594百万円(8.6%増)増加し、3,713,509百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・資本剰余金は自己株式の消却により前連結会計年度末と比べて減少しました。 ・利益剰余金は、配当の支払いによる減少があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上による増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 ・非支配持分は、主にLINE Bank Taiwan Limitedおよび LINE MAN CORPORATION PTE. LTD. の連結子会社化およびPayPay(株)の有償増資により、前連結会計年度末と比べて増加しました。 2. 経営成績の状況 (1) 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況 当連結会計年度の売上収益は、戦略事業におけるPayPay連結(PayPay(株)、PayPayカード(株)およびPayPay銀行(株)等)を中心に増加しました。また、コマース事業におけるBEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.連結化もあり、2025年10月にアスクル(株)で発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響があったものの、過去最高となる2兆363億円(前年同期比6.2%増)となりました。 当連結会計年度の調整後EBITDAは、販促費や人件費、減価償却費及び償却費等を中心に販管費が増加したものの、上記増収により、過去最高となる4,966億円(前年同期比5.5%増)となりました。 当連結会計年度の営業利益は3,413億円(前年同期比8.3%増)となりました。これは2026年3月期第2四半期においてLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化したことに伴い、企業結合に伴う再測定益を計上したことが主な要因です。 セグメント別の経営成績は次のとおりです。なお、2026年3月期第1四半期より、テクノロジー部門の人件費、データセンターおよび社内インフラに関わる費用の配賦基準を変更しています。また、2026年3月期第3四半期より、組織再編に伴いサービスをセグメント間で移管しています。これに伴い、前連結会計年度のセグメント情報を修正再表示しています。 ① メディア事業 当連結会計年度におけるメディア事業の売上収益は7,351億円(前年同期比0.4%増)となりました。調整後EBITDAは、販促費や生成AI関連費用等の増加により、2,806億円(前年同期比2.2%減)となりました。 ・アカウント広告:「LINE公式アカウント」における、有償アカウント数の増加や従量課金の拡大を 背景に高成長を継続し、売上収益は前年同期比15.3%増となりました。 ・ディスプレイ広告:運用型商品、予約型商品ともに売上収益は前年同期比で増加しました。 ・検索広告:LINEヤフー面、パートナーサイト面ともに売上収益は前年同期比で減少しました。 ② コマース事業 当連結会計年度におけるコマース事業の売上収益は、2025年10月にアスクル(株)で発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響があったものの、BEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE.LTD.の連結子会社化による増収およびZOZOグループやショッピング事業の増収により、8,576億円(前年同期比1.1%増)となりました。 調整後EBITDAは、上記のアスクル(株)のシステム障害影響のほか、販売促進費や広告宣伝費等の増加、さらに2025年3月期第1四半期におけるバリューコマース(株)の支配喪失に伴う利益計上の反動減等により、1,299億円(前年同期比12.8%減)となりました。 eコマース取扱高(※1)は、ショッピング事業を中心とした国内物販系取扱高の成長に加え、リユース事業および海外EC事業における連結子会社の増加、国内サービス系取扱高の成長等により、4兆6,729億円(前年同期比7.1%増)となり、うち国内物販系取扱高は、3兆3,161億円(前年同期比6.3%増)となりました。 (※1) eコマース取扱高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 33. 売上収益 (1) 売上収益の分解 各セグメントの主なサービス・商品」に掲載しているコマース事業の「LINEヤフー」内の「ショッピング事業」、「リユース事業」、「サービスEC事業」および「ZOZO、アスクル」内の「ZOZO」、「アスクル」ならびにメディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツ等における取扱高の合算値です。 ③ 戦略事業 当連結会計年度におけるPayPay(株)の連結取扱高(※2,3)は、19.4兆円(前年同期比23.4%増(※4))となり、順調に増加しています。また、PayPay銀行(株)の貸出金残高は1兆2,386億円(前年同期比33.6%増)となりました。 当連結会計年度における戦略事業の売上収益は、PayPay連結の成長に加え、2025年6月にLINE BankTaiwan Limitedを連結子会社化したことにより、4,457億円(前年同期比30.6%増)となりました。調整後EBITDAは、販売促進費や支払手数料が増加したものの、前年同期におけるLINE Payの国内サービス撤退費用の計上の反動により、939億円(前年同期比85.0%増)となりました。 (※2) 「PayPay残高」、「PayPayデビット」、「PayPay残高カード」、「PayPayクレジット」、「PayPayカード(物理カード)」、「VISAデビットカード」、「Alipay」、「LINE Pay」等経由の決済を含む。ユーザー間での「PayPay残高」の「送る・受け取る」機能の利用、「VISAデビットカード」のキャッシュカード機能利用時のATM引き出し金額は含まない。PayPay (株)、PayPayカード (株)、PayPay銀行 (株) の決済取扱高を合算し、内部取引を消去。2026年3月期第1四半期にPayPay(株)がPayPay銀行(株)を子会社化したことに伴い、前年同期の数値を遡及修正。 (※3) 値は10億円単位で端数切り捨ての上、1,000億円単位で四捨五入 (※4) PayPayカード(株)およびPayPay銀行(株)の取扱高を含む連結取扱高の増減率 (2) 生産、受注及び販売の実績 当社グループはインターネット上での各種サービスの提供を主たる事業としており、また受注生産形態をとらない事業も多いため、セグメント毎に生産の規模および受注の規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。 なお、販売の状況については、「2 経営成績の状況 (1) 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況」における各セグメントの業績に関連づけて示しています。 (3) 経営指標に関する分析・検討 当社は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の各指標を主要な経営指標としています。当連結会計年度における当該指標の推移のうち、全社の売上収益、調整後EBITDA、広告関連売上収益、eコマース取扱高、PayPay連結取扱高については、「2.経営成績の状況」に記載のとおり堅調に推移しています。 また、その他の経営指標に関しましては、メディア事業では、「Yahoo! JAPAN」ポータルサイトの1日あたりの利用ブラウザ数(DUB)が前年同期比で減少したものの、コミュニケーションアプリ「LINE」の月間アクティブユーザー数(MAU)、DAU/MAU比率(MAUに占める日次アクティブユーザー数(DAU)の比率。アクティブ率)は前年同期比で引き続き、堅調に推移しました。また、戦略事業ではキャッシュレスの推進等により、「PayPay」の決済回数やPayPay銀行(株)の貸出金残高が順調に増加しました。これらの増加は、当連結会計年度における同事業の堅調な成長に寄与していると判断しています。 3. キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて24,087百万円増加し、1,068,032百万円となりました。このうち銀行事業に関する中央銀行預け金は305,473百万円です。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 営業活動によるキャッシュ・フローは、主に銀行事業の貸付金の増加、カード事業の貸付金の増加および法人所得税の支払があったものの、主に銀行事業の預金の増加、営業債務及びその他の債務の増加、税引前利益の計上および営業債権及びその他の債権の減少により662,854百万円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に銀行事業の有価証券の取得による支出により809,247百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、主に自己株式の取得による支出および長期借入金の返済による支出があったものの、主に短期借入金の純増、非支配持分からの払込による収入および長期借入による収入により153,309百万円の収入となりました。 流動性および資金の源泉 流動性リスクとその管理方法については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 30. 金融商品」に記載しています。 当連結会計年度における資金の主な増減要因については、上記に記載していますが、恒常的な支出であるサーバー等ネットワーク設備への設備投資等につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローを源泉としています。 4. 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.見積り及び判断の利用」に記載しています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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