概要
株式会社ジェノバは、2002年1月に設立された高精度GNSS測位補正情報の配信サービスを主力とする企業である。国土地理院の電子基準点約1,300点を活用し、センチメートル級の誤差補正データをリアルタイムまたは後処理で提供する。2023年4月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年9月期の売上高は14億円、営業利益8億円と高収益体質を持つ。従業員数は17名。
リアルタイムと後処理の二軸で構成される配信サービス
当社のサービスは、補正データの生成タイミングにより二種類に大別される。一つは、観測と同時に補正データを送信する「リアルタイムデータ配信」であり、観測地点の近傍に仮想的な基準局を生成する仮想点方式(VRS方式)と、最寄りの電子基準点の実観測データを使う電子基準点方式の二つの方式を用意する。もう一つは、現地でネットワーク通信を必要とせず、後日データをダウンロードして解析する「後処理データ配信(PPK方式)」である。後処理データも仮想点データと電子基準点データの二種類から選択できる。両サービスとも初回登録料が必要で、利用台数や期間に応じて従量プラン、定額プラン、年間契約プランなどが設定される。
測量・土木・農業と広がる利用分野
従来、公共測量や土地家屋調査、土木工事の位置出しなど測量分野が中心であったが、近年は国土交通省が推進するi-ConstructionによるICT施工や、農林水産省が推奨するスマート農業での利用が拡大している。特に建設現場では、重機の自動操舵システムと組み合わせて、高精度な位置情報をリアルタイムに取得することで、作業効率と安全性を向上させる。農業分野では、トラクターの自動運転や施肥・散布の精密化に活用される。さらに、ドローンを用いた測量や点検でも需要が高まっており、2022年の航空法改正によるレベル4飛行解禁も追い風となっている。
約1,300点の電子基準点網が支える技術基盤
当社の技術的優位性は、国土地理院が運用する電子基準点網(GEONET)約1,300点を全点利用可能である点にある。観測位置から最寄りの3点を自動選定し、仮想点方式ではそのデータから理想空間での仮想観測データを生成する。この際、日本列島の地殻変動(年間0.2ppm程度)も補正し、国家座標系(測地成果2024)に整合する高精度データを提供する。また、GPS(米国)、GLONASS(ロシア)、QZSS(日本)、Galileo(EU)の全GNSS衛星に対応し、マルチGNSS受信により安定した測位精度を実現する。配信システムは冗長化され、24時間365日監視・品質チェックが行われている。
業界の中での役割は測量・建設・農業などに高精度測位のための補正データを提供するインフラ事業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01測量・建設(ICT施工含む)主力
測量業務や位置出し、ICT建機の自動制御などに、リアルタイムまたは後処理の補正データを配信。公共測量にも対応し、効率化に貢献。
業界最多水準の全電子基準点を活用
- リアルタイムデータ配信
- 仮想点方式と電子基準点方式で、リアルタイムにセンチメートル級の補正情報を配信。
- 後処理データ配信
- 観測後にダウンロードして解析する方式で、仮想点データと電子基準点データを提供。
02農業(スマート農業)準主力
トラクターの自動操舵やガイダンスシステム、ドローン農薬散布などに高精度測位を提供し、省力化や熟練技術の継承を支援。
- GNSS補正データ
- 農機の自動操舵などに必要なセンチメートル級の位置情報を提供。
03モビリティ・インフラ点検副次
ドローン測量・物流・点検や、自動車の運行管理など、幅広い分野で高精度測位の利用が進んでおり、当社は補正データを提供。
製品と技術
仮想点方式(VRS方式)と電子基準点方式のリアルタイム配信
リアルタイムデータ配信では、顧客が送信した単独測位データ(NMEA GGA形式)をもとに、当社が補正データを生成しRTCM形式で返送する。VRS方式では、観測位置近傍に仮想的な基準局を生成し、その仮想点からの基線解析を行う。仮想点は地殻変動補正も加えられた理想空間上のデータであり、国家座標に整合した高精度測位が可能。台風や地震の影響を受けない利点がある。一方、電子基準点方式は、最寄りの電子基準点の実観測データを直接利用する。VRS方式が使えない離島などで有効である。顧客は用途や環境に応じて方式を選択できる。
後処理データ配信(PPK方式)の仕組みと利点
後処理データ配信は、現地でネットワーク通信を必要とせず、観測後にデータをダウンロードして解析する方式である。顧客は当社のWebサイトで観測日時と座標を指定し、仮想点データまたは電子基準点データを取得する。仮想点データは任意の位置に仮想的に設置した基準局の後処理データであり、電子基準点データは特定の電子基準点の観測データを基に作成される。これにより、通信環境が不安定な山間部や通信コストを抑えたい現場でも高精度測位が可能となる。土地家屋調査や測量の後処理工程で広く利用されている。
観測支援ツールと品質管理体制
当社は、現場観測支援サイト「J-View」を提供している。スマートフォンやWebアプリから観測状況をリアルタイムに確認でき、事務所PCからもアクセス可能である。また、衛星飛来予測ツールでは、観測地域・日時を指定することで衛星配置と測位精度への影響度を事前に計算できる。品質管理体制としては、電子基準点データを24時間365日監視し、太陽フレア等の障害発生をチェックしている。配信システムは冗長化され、サーバーの物理保護や電源・セキュリティ強化を実施。メンテナンス時も停止しないシステムを構築している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 測量・建設(ICT施工含む)業界最多水準の全電子基準点を活用
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
エッジAIソリューション特化の小規模IT企業
当社はエッジAI/IoT分野に特化したIT企業で、産業向けソリューションを提供する。同業のVRAIN Solutionやソラコムもクラウド/IoT領域で事業展開しているが、当社は特にエッジデバイス向けの画像処理・音声認識技術に強みを持つ。ココリブやL is BはSaaS/ライフスタイル系が中心で、直接競合にはならない。売上高は10億円規模と小粒だが、高い営業利益率(50%超)を誇る。業界内ではニッチなポジショニングで収益性を高めている。
強み
- 営業利益率50%超と極めて高く、効率的な事業運営と付加価値の高いソリューションを提供。
- エッジデバイスでのAI処理に特化しており、低遅延・省電力が求められる現場に最適。
- 工場やロボットなど産業分野での導入実績があり、BtoBの信頼性が高い。
- AI/IoT市場は拡大傾向にあり、特にエッジAI需要が高まっている。
課題
- 売上10億円台と小規模で、大手IT企業や同業ベンチャーとの競争でリソース不足。
- 特定技術に依存するビジネスモデルであり、技術の陳腐化リスクが存在。
- AIエンジニアの需給逼迫により、優秀な人材の確保・維持が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がジェノバ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2315CAICA DIGITAL | 101億円 | — |
| 2 | 4376くふうカンパニーホールディングス | 100億円 | — |
| 3 | 4308Jストリーム | 100億円 | 18.3倍 |
| 4 | 4168ヤプリ | 98億円 | 8.7倍 |
| 5 | 9475昭文社ホールディングス | 96億円 | 7.9倍 |
| 6 | 5570ジェノバ | 94億円 | 16.2倍 |
| 7 | 4356応用技術 | 94億円 | 12.0倍 |
| 8 | 5582グリッド | 93億円 | 29.8倍 |
| 9 | 2332クエスト | 93億円 | 11.1倍 |
| 10 | 153Aカウリス | 92億円 | 29.6倍 |
| 11 | 5588ファーストアカウンティング | 92億円 | 40.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 13件
電子基準点の民間開放を機に創業(2002年~2003年)
2002年1月、株式会社ジェノバが創業した。同年5月に国土地理院が電子基準点からの情報を約200点民間開放したのに伴い、社団法人日本測量協会からデータ提供を受け、ネットワーク型GPS補正情報配信サービスを開始。翌2003年6月には全国約1,200点に拡大され、全国配信サービスを開始した。創業期から国土地理院のインフラを活用するビジネスモデルを確立した。
マルチGNSS対応と本店移転(2011年~2013年)
2011年5月、本店所在地を現在の東京都千代田区神田須田町に移転。2013年5月、国土地理院が電子基準点のマルチGNSS化を全国約1,240点で実施したのに伴い、当社もマルチGNSS配信サービスを全国展開した。これにより、GPSに加えてGLONASSやQZSSなどの衛星信号を利用可能となり、都市部や山間部での測位安定性が向上した。
サービスライン拡充と通信一体化(2014年~2017年)
2014年6月には電子基準点RTKサービスを開始。2015年10月には現場観測支援サイト「J-View」の提供を開始し、スマートフォンやWebから観測状況を確認できるようにした。2016年5月には利用電子基準点数を約1,300点に拡大。2017年4月には専用通信装置「CPtrans-SL2/A」を販売し、サービス利用料金と通信料金をワンストップ化した。顧客は煩わしい設定なしで即座に補正データを受信できる環境を整えた。
Galileo対応と株式上場(2019年~2023年)
2019年5月、EUの衛星測位システムGalileoのデータを含むマルチGNSS配信サービスを開始し、対応衛星をさらに拡充。2023年4月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後も測量分野の堅調な需要に加え、ICT施工やスマート農業分野への展開を加速している。
年表13件を開く
2000年代
- 2002年1月創業株式会社ジェノバ発足。
- 2002年2月本店所在地を大阪府豊中市から東京都千代田区に移転。
- 2002年5月国土地理院が電子基準点(※12)からの情報を民間開放(約200点)。これに伴い、社団法人日本測量協会(以下、「日本測量協会」とする。)から電子基準点データの提供を受け、ネットワーク型GPS(※2)補正情報配信サービス開始。
- 2002年6月日本測量協会に入会(特別会員)。
- 2003年6月国土地理院が電子基準点情報を全国開放(約1,200点)。これに伴い、ネットワーク型GPS補正情報の全国配信サービスを開始。
2010年代
- 2011年5月本店所在地を現在地に移転。
- 2013年5月国土地理院が電子基準点のマルチGNSS(※1、※24)化を全国約1,240点で対応。これに伴い、マルチGNSS配信サービスの全国配信を開始。
- 2014年6月電子基準点RTK(※19)サービス配信を開始。
- 2015年10月現場観測支援サイト「J-View®(※23)」の提供を開始。
- 2016年5月電子基準点約1,300点を利用した配信を開始。
- 2017年4月当社の製品(CPTrans-SL2/A・・・携帯電話に替わる当社専用通信装置)にて、サービス利用料金と通信料金をワンストップ化したサービスを開始。
- 2019年5月Galileo(※5)のデータを含んだマルチGNSS配信サービスを開始。
2020年代
- 2023年4月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ブランド確立と新分野開拓
高精度で安定した補正情報配信のバックアップ体制を強化し、営業力・組織力を高める。既存顧客への対応を強化するとともに、新市場への営業活動や実証実験を積み重ね、サービス分野を拡大する。過剰な価格競争を避け、顧客満足度とサービス拡充によりブランドを確立する。
- 02
高精度補正情報ビジネスの開拓
きめ細かな営業活動で顧客ニーズを把握し、個別案件・コンシューマ案件に対して具体案や実証実験を提案する。自社内で実現性を検討し、課題解決を経てビジネス化につなげる。補正情報の高度化・高付加価値化のための設備投資や通信装置開発、解析エンジンのバージョンアップなども行い、オリジナル商品の開発を目指す。
- 03
取次店・パートナーとの連携強化
全国各地の測量機器販売店や業務提携先とのFace to Faceの機会を増やし、Web会議も活用して接点を拡大する。IT化で効率性を重視しつつリレーションを強化し、勉強会を通じて業界動向や技術情報の知識向上を図る。
- 04
測量分野以外への展開拡大
情報化施工分野では建機・レンタル会社への提案外交やサポート体制を充実し、ICT土木やIT農業を推進する自治体・企業を支援する。大規模展示会への出展や地域販売店との連携、ドローン・物流・防犯・点検分野でのビジネスパートナー拡大を進め、サービスが必要な事業領域の裾野を広げ収益基盤を強化する。
- 05
コーポレート・ガバナンスの強化
全役職員向けに定期的な教育研修を実施し、コンプライアンス遵守と経営管理体制の重要性を周知する。コーポレートガバナンス・コードの基本原則に従い、迅速かつ正確な情報開示に努め、株主をはじめとするステークホルダーからの信頼に応える。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で17人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は785万円で、2期前と比べて+6.0%。平均年齢は45.5歳、平均勤続年数は9.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年9月 | 740 | 47.8 | 9.5 | 16 | — |
| 2024年9月 | 745 | 48.9 | 9.9 | 17 | 4,118 |
| 2025年9月 | 785 | 45.5 | 9.6 | 17 | 4,706 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は14億円、営業利益は8億円。前期と比べると増収増益で、売上が+7.7%、利益が+14.3%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 14億円 | 14億円 |
| 営業利益 | 8億円 | 8億円 |
| 純利益 | 5億円 | 5億円 |
| 1株あたり配当 | ¥7 | ¥7 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は4億円、営業利益は2億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+33.3%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 6 | 3 | 50.0 | 2 |
| 2023年3Q | 3 | 2 | 66.7 | 1 |
| 2023年4Q | 3 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 3 | 2 | 66.7 | 1 |
| 2024年2Q | 3 | 1 | 33.3 | 1 |
| 2024年4Q | 7 | 4 | 57.1 | 3 |
| 2025年2Q | 7 | 4 | 57.1 | 3 |
| 2025年4Q | 7 | 4 | 57.1 | 2 |
| 2026年2Q | 7 | 4 | 57.1 | 3 |
| 2026年3Q | 4 | 2 | 50.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2019年9月期からの7期で、売上は9億円から14億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は57.1%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年9月 | 9 | — | 5 | — | 3 |
| 2020年9月 | 10 | — | 5 | — | 4 |
| 2021年9月 | 11 | — | 5 | — | 4 |
| 2022年9月 | 12 | — | 6 | — | 4 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場。 | |||||
| 2023年9月 | 12 | — | 6 | — | 4 |
| 2024年9月 | 13 | 7 | 7 | 53.8 | 5 |
| 2025年9月 | 14 | 8 | 8 | 57.1 | 5 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高14億円のうち、営業利益として残るのは8億円で57.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の35.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金21.4%3億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.4%3億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益57.1%8億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年9月期は営業CFが6億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは3億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は31億円で、売上の26.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年9月 | 4 | −2 | 2 | 2 | 20 |
| 2022年9月 | 6 | 0 | −2 | 6 | 23 |
| 2023年9月 | 5 | 0 | 3 | 5 | 32 |
| 2024年9月 | 6 | −2 | 0 | 4 | 35 |
| 2025年9月 | 6 | −3 | −8 | 3 | 31 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年9月期の総資産は38億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は88.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年9月 | 14 | 11 | 3 | 79.0 |
| 2020年9月 | 18 | 15 | 3 | 79.6 |
| 2021年9月 | 24 | 21 | 3 | 86.5 |
| 2022年9月 | 27 | 23 | 4 | 85.2 |
| 2023年9月 | 35 | 31 | 4 | 88.6 |
| 2024年9月 | 40 | 35 | 4 | 89.1 |
| 2025年9月 | 38 | 33 | 4 | 88.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で605社中3位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中506位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥635で、1年前と比べて-15.0%。過去52週の値幅のなかでは14%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 16.2倍 |
| PER (会社予想) | 15.5倍 |
| PBR | 2.38倍 |
| 配当利回り | 1.10% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で-1.1%と小動き。25日線(619.68円)を約-1%下回り、もみ合い展開。52週高値(880円)からは-30%の水準で、200日線(680.9円)を下回る。出来高は直近で8000株と低調で、売買が減少。RSI32.8で売られすぎ圏に近く、反発を探る態勢。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER 15.60倍は同業平均29.98倍を大きく下回り割安。PBR 2.29倍は同業平均3.44倍より低く、ROE 15.8%は高収益。配当利回り0.98%は同業平均3.49%を下回り、配当性向14.7%と低く、成長投資を優先している。利益成長と高ROEを考慮すれば割安だが、配当は限定的。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 16.2倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 15.5倍 | — |
| PBR | 2.38倍 | 2.96倍 |
| ROE | 15.8% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、高利益率の維持可能性と今後の成長性である。売上高は2022年9月期の12億円から2025年9月期の14億円と緩やかに増加しており、営業利益率は53%から57%と高水準を維持している。強気派は、この高収益性が今後も続き、売上高が増加することで利益が拡大すると見る。一方、弱気派は、売上高がほぼ横ばいで成長が見られず、営業利益率が異常に高いことから、減益や業績変動リスクを懸念する。PERは15.6倍、PBR2.3倍と割高感もあり、今後の業績成長が株価に見合うかが焦点。
- 超高い収益性
営業利益率50%超は事業の競争力を示す。
- 安定した売上推移
売上高は横ばいも赤字化はせず、業績は安定。
- 資産効率の高さ
ROE15.8%と資本を効率的に活用している。
- 営業利益は前期比7億→8億円に増加決算発表後影響中
FY2025/9営業利益8億円、前期7億円から+1億円。営業利益率57.1%。
- 営業利益率57.1%と極めて高い収益性継続影響中
売上高14億円に対し営業利益8億円。利益率57.14%と高水準。
- ROE15.8%と資本効率が良好継続影響中
自己資本利益率15.8%。PBR2.29倍の水準を裏付ける。
- 売上高は12億→13億→14億円と3期連続増収通年影響弱
FY2023/9 12億→FY2025/9 14億円。毎期1億円ずつ成長。
- 成長性の欠如
売上高が約2年間増加しておらず、成長鈍化。
- 利益率の異常さ
営業利益率50%超は人件費等の投資不足を示す可能性。
- バリュエーション割高
PER15.6倍、PBR2.3倍は成長が無い場合は割高。
- 純利益は5億円のまま2期横ばい通年影響中
営業利益が増えても純利益はFY2024/9、FY2025/9とも5億円。
- 株価は1年で8.4%下落し戻り鈍い継続影響弱
1年前から8.39%安。業績堅調も株価反応は限定的。
- 外国人保有0.57%と需給が細い継続影響弱
外国人の持ち株比率0.57%。売買が少なく下落時に厚みがない。
- 予想PERが開示されず業績見通し不透明継続影響弱
次期予想PERがなく、市場の業績予想が形成されにくい。
- 売上高成長率
- 高利益率の維持に加え、増収が成長の鍵となるため。
- 営業利益率
- 高水準の利益率が持続するか、低下し始めないかを確認。
- 顧客数や契約数
- 売上高に直結する主要KPIで、事業の拡大を測る。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり7円で、前期から+20.0%。いまの株価に対する利回りは1.10%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年9月 | 5 | — | 14.3 |
| 2025年9月 | 6 | 20.0 | 14.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥7
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ4,296人。区分でいちばん多いのは個人・その他で76.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が20.8%を占め、残る79.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 69.7 | 69.7 | 76.8 |
| 事業法人 | 29.0 | 28.4 | 20.7 |
| 自己株式 | 4.3 | 4.2 | 10.8 |
| 証券会社 | 0.9 | 1.3 | 1.8 |
| 外国法人 | 0.1 | 0.3 | 0.4 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.2 |
| 金融機関 | 0.2 | 0.2 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 南 安子 | 17.61 |
| 02 | 南 尚子 | 17.60 |
| 03 | 株式会社トプコン | 10.11 |
| 04 | 株式会社パスコ | 5.90 |
| 05 | 戸上 敏 | 2.56 |
| 06 | 菅原 光一 | 1.70 |
| 07 | 小曽根 毅 | 1.36 |
| 08 | 中村 敏英 | 1.31 |
| 09 | 河野 芳道 | 1.08 |
| 10 | 有限会社ゼンショウ | 1.08 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で−100%、1株純資産は7期で−100%。直近期のROEは15.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年9月 | 26,180 | 91,135 | 33.5 | — | — |
| 2020年9月 | 30,177 | 121,312 | 28.4 | — | 6.6 |
| 2021年9月 | 29 | 154 | 20.1 | — | 10.3 |
| 2022年9月 | 31 | 181 | 18.9 | — | 9.7 |
| 2023年9月 | 34 | 227 | 16.5 | 29.8 | 11.8 |
| 2024年9月 | 35 | 256 | 14.5 | 17.5 | 14.3 |
| 2025年9月 | 41 | 251 | 15.8 | 20.0 | 14.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/9期の役員報酬は総額79百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 戸上敏 | 代表取締役社長 | 64 | 380,000 |
| 細谷素之 | 取締役 | 73 | 100,000 |
| 長尾隆史 | 取締役 | 67 | — |
| 菅原光一 | 常勤監査役 | 70 | 253,000 |
| 大鹿博文 | 監査役 | 74 | 10,000 |
| 野地博久 | 監査役 | 59 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 49 | 8 | 57 | 19 |
| 監査役 | 1 | 11 | 1 | 12 | 12 |
| 社外取締役 | 3 | 10 | — | 10 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容11,748字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,614字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,702字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,867字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第26期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-22
- 半期報告書半期報告書-第25期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-24
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-10
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-22
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-11
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業