本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ヤプリ

Yappli, Inc.4168 · Growth · 情報・通信業

ノーコードでアプリを開発・運用できるクラウド型プラットフォーム。マーケティング・HR領域を軸に、企業のデジタル接点構築を支援。

概要

ヤプリは、プログラミング不要でスマートフォンアプリの開発・運用を可能にするクラウド型プラットフォーム「Yappli」を中核とする企業である。2025年12月期の売上高は61億円、営業利益9億円を計上し、営業利益率は14.8%に達した。東証グロース市場に上場(証券コード4168)し、アプリからウェブ、LINEミニアプリまでデジタル接点を統合するDXP(デジタルエクスペリエンスプラットフォーム)への進化を目指す。2013年2月設立、本社は東京都港区六本木。従業員数は294名(2025年12月期)。

「Yappli」を軸としたサブスクリプションモデルの事業構成

当社の主力事業は、ノーコード(プログラミング不要)でiOSおよびAndroidのネイティブアプリを開発・運用できるクラウド型プラットフォーム「Yappli」の提供である。ビジネスモデルはサブスクリプション型を基本とし、収益は基本利用料と追加機能に係るオプション料金から構成される月額課金が大部分を占める。2025年12月期における月額利用料割合は82%に達し、安定的なストック収益を形成している。期末の契約アプリ数は939、月次解約率(直近12カ月平均)は0.92%である。売上高の残りは、アプリ初期制作や運用支援といったプロフェッショナルサービスによるフロー収益であり、ストックとフローの両輪で収益を積み上げる構造を持つ。

マーケティング・HR・BtoBの三ソリューションと契約構成比

当社は主力プロダクト「Yappli」を基盤に、顧客企業の用途に応じたソリューションを提供している。マーケティング領域(Yappli for Marketing)は企業の顧客向け公式アプリ向けで、アパレル・生活雑貨・小売・飲食・食品業界に導入され、プッシュ通知やクーポン、ポイントカードなどの機能を提供する。HR領域(UNITE by Yappli)は従業員向け社内アプリで、社内ポータルや福利厚生施策を通じて従業員エンゲージメント向上を支援する。BtoB領域(Yappli for Business)は取引先向けポータルアプリである。2025年12月期末の契約数構成比はYappli for Marketingが62%、UNITE by Yappliが15%、Yappli for Businessが7%、その他(大学・自治体・イベント向け等)が15%、新規事業(WebX等)が1%となっている。

マルチプロダクト戦略によるデジタル接点の拡大

当社は中長期的に、アプリ・ウェブ・LINEミニアプリ等の多様なデジタル接点を包括的に支援するデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)への進化を目指す。2025年5月にはAIとノーコード技術を活用したウェブ構築プラットフォーム「Yappli WebX」の提供を開始し、アプリに加えてウェブ領域へ事業範囲を拡大した。2026年2月には飲食店向けモバイルオーダー機能「Yappli MobileOrder」と、LINEミニアプリをノーコードで開発できる「Yappli MiniApp」をリリースした。これらのプロダクトは顧客データ基盤「Yappli CRM」を通じて統合され、一貫した顧客体験の提供を可能にする。また、2025年11月には株式会社ヤプリフードコネクト(旧チューズモンスター)を子会社化し、LINEミニアプリ市場への本格参入を実現した。

赤字から黒字転換した収益性とバランス型成長への移行

当社は設立以来、2024年12月期までほぼ毎期営業赤字を計上してきた(2016年12月期から2023年12月期までの営業利益は非開示だが、当期純利益は各期でマイナス)。しかし、2024年12月期には当期純利益7億円(営業利益は非開示)と黒字化を達成し、2025年12月期には売上高61億円、営業利益9億円、営業利益率14.8%と収益性が急改善した。経営方針として「バランス型成長」を掲げ、売上高成長率と利益率の両立を重視している。先行投資によるプロダクト基盤が整ったと判断し、広告宣伝費を抑制しつつ戦略人材への投資は継続することで、投資効率を高めている。主要KPIの推移を見ると、契約アプリ数は2021年12月期の639から2025年12月期の939へ増加、月次解約率は同期間で0.68%から0.92%へやや上昇したが、低水準を維持している。

業界の中での役割は企業のデジタル接点(アプリ)構築を支援するクラウドプラットフォーム提供会社。マーケティング領域とHR領域を中心にソリューションを展開。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
61億円
営業利益
9億円
営業利益率
14.8%
純利益
9億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01マーケティング領域(顧客向けアプリ)主力

企業が顧客向けに提供する公式アプリの開発・運営を支援する「Yappli for Marketing」を提供。CRM施策、販売促進、O2O施策、プッシュ通知等の機能で、主にアパレル、小売、飲食、食品業界に導入されている。契約数構成比で約62%を占める主力セグメント。

主な製品・サービス1
Yappli for Marketing
企業向け公式アプリ開発・運営プラットフォーム。プッシュ通知、会員証、ポイント管理、コンテンツ管理、アクセス分析等の機能を提供。

02HR領域(従業員向けアプリ)準主力

「UNITE by Yappli」を提供し、従業員向け社内アプリの開発・運営を支援。社内ポータル、福利厚生、企業理念の浸透等を通じて従業員エンゲージメント向上に貢献。主に人材業界、製造業、労働組合等で導入され、契約数は増加傾向。

主な製品・サービス1
UNITE by Yappli
従業員向け社内アプリ開発・運営プラットフォーム。社内ポータル、情報共有、福利厚生施策などを提供し、従業員エンゲージメント向上を支援。

03BtoB領域(取引先向けアプリ)副次

「Yappli for Business」を提供し、企業が取引先向けに提供するポータルアプリの開発・運営を支援。営業資料の共有、販売促進情報、動画配信等を通じて、取引先との情報共有や営業活動を高度化。メーカー、卸売、フランチャイズ企業等に導入。

主な製品・サービス1
Yappli for Business
取引先向けポータルアプリ開発・運営プラットフォーム。営業資料共有、販促案内、動画配信などの機能を提供。

04その他(大学、自治体、イベント等)副次

大学・自治体向けアプリ、イベント専用アプリ、会員向け情報提供アプリなど、特定のステークホルダー向けのアプリ開発・運営を支援。様々な用途に対応したカスタマイズが可能。

05新規事業(Web、LINEミニアプリ等)その他

2025年5月に「Yappli WebX」、2026年2月に「Yappli MiniApp」「Yappli MobileOrder」を提供開始。アプリからウェブ、LINEミニアプリへと提供範囲を拡大し、デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)への進化を目指す。

主な製品・サービス3
Yappli WebX
AI・ノーコード技術を活用したウェブ構築プラットフォーム。Yappliとコンテンツ連携し、アプリとウェブのデータを横断活用可能。
Yappli MiniApp
LINEミニアプリをノーコードで開発・運用できるプラットフォーム。LINEを通じた顧客接点を最適化。
Yappli MobileOrder
飲食店向けモバイルオーダー機能。顧客がスマートフォンで注文・決済できる。

製品と技術

ノーコードでアプリ開発を実現するYappliプラットフォーム

「Yappli」は、プログラミングの専門知識を持たない企業担当者でもiOS・Android両対応のネイティブアプリを開発・管理・運用できるクラウド型プラットフォームである。主な機能として、プッシュ通知、会員証・ポイント管理、コンテンツ管理、アクセス分析などを標準装備する。アプリ制作はテンプレートベースの画面編集で行い、アプリストアへの公開申請も一元管理できる。ビジネスモデルは月額課金制で、基本利用料に加えて追加機能のオプション料金が発生する。2025年12月期時点で、Yappliの月額利用料割合は売上高全体の82%を占め、ストック収益の柱となっている。

AIとノーコードを組み合わせたYappli WebXの技術的特徴

「Yappli WebX」は、2025年5月に提供を開始したウェブ構築プラットフォームである。最大の特徴は、AIによるデザイン支援機能を備えている点で、専門的な知識がなくてもノーコードでウェブサイトの構築・運用が可能となる。Yappliで作成したアプリとコンテンツを連携できるため、アプリとウェブで同一のデータを横断的に活用でき、顧客体験の一貫性を保ちながら運用効率を向上させる。これにより、企業はアプリとウェブの両方のデジタル接点を一元管理できる環境を手に入れられる。

店内DXを促進するYappli MobileOrderとYappli MiniApp

「Yappli MobileOrder」は飲食店向けのモバイルオーダー機能を提供するプロダクトであり、2026年2月に提供が開始された。顧客は自身のスマートフォンからメニューを閲覧し、注文から決済までを完了できる。これにより店舗のオペレーション効率が向上し、顧客の待ち時間も短縮される。「Yappli MiniApp」は、企業がLINEミニアプリをノーコードで開発・運用できるプラットフォームである。LINE上でクーポン配信や会員証などの機能を実装でき、LINEユーザーへのリーチが容易になる。両プロダクトはYappli CRMと連携し、顧客データの統合管理を可能にする。

マルチプロダクト連携の基盤となるYappli CRM

「Yappli CRM」は2021年10月に提供を開始したノーコードの顧客管理システムである。Yappli、Yappli WebX、Yappli MobileOrder、Yappli MiniAppといった全てのデジタル接点で取得した顧客データを一元管理するデータ基盤として機能する。企業はこのCRM上で顧客セグメントを作成し、プッシュ通知やクーポン配信などのマーケティング施策を効果的に実行できる。複数プロダクトにまたがるデータを横断分析することで、顧客の行動パターンを把握し、パーソナライズされた体験を提供するための基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ノーコードアプリ市場で成長中、営業黒字化目前

ヤプリはノーコードでスマホアプリを開発・運用できるプラットフォーム「Yappli」を提供する。同業のVRain SolutionやCocoliveも類似サービスを展開するが、ヤプリは顧客企業数で国内トップクラスとみられ、アプリ導入後の効果測定やマーケティング支援にも強みを持つ。直近の売上高は55億円(2024年12月期)と業界内で中規模ながら、2025年12月期には営業利益率14.75%と黒字化を見込む。ノーコード市場の拡大に伴い、さらなるシェア拡大が期待される。

強み

  • ノーコードアプリ構築プラットフォームで国内導入実績トップクラスを誇る。
  • 2025年12月期には営業利益率14.75%と、事業の収益化が進んでいる。
  • 業種別テンプレートを用意し、小売・飲食など特定業界に特化したソリューションを提供。
  • MAツールやCRMなど外部サービスとの連携が容易で、顧客のDXを包括支援。

課題

  • VRain Solutionなど類似サービスとの機能差が小さく、価格競争に陥るリスク。
  • 現在の顧客は中堅企業中心。大手企業への営業強化が成長の鍵。
  • 成長に伴いエンジニアやカスタマーサクセス人材の需要が高まっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がヤプリ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13963シンクロ・フード101億円36.1倍
23912モバイルファクトリー101億円15.5倍
32315CAICA DIGITAL101億円
44376くふうカンパニーホールディングス100億円
54308Jストリーム100億円18.3倍
64168ヤプリ98億円8.7倍
79475昭文社ホールディングス96億円7.9倍
85570ジェノバ94億円16.2倍
94356応用技術94億円12.0倍
105582グリッド93億円29.8倍
112332クエスト93億円11.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

プログラミング不要のアプリ開発を掲げファストメディアとして創業

2013年2月、東京都港区南青山において資本金5,000千円でファストメディア株式会社が設立された。設立と同時に、プログラミング不要でネイティブアプリを制作・運営できるクラウド型プラットフォーム「Yappli」をリリース。アプリ開発の専門知識を持たない企業でも自社アプリを持てるようにするという構想が、事業の出発点である。同年2月という創業時期は、スマートフォンアプリ市場が急拡大し始めた時期と重なる。

SLUSH ASIA準優勝で知名度を高め社名をヤプリに変更

2014年5月に本社を東京都港区六本木へ移転した後、2015年4月、アジア初開催のスタートアップイベント「SLUSH ASIA」のピッチコンテストで準優勝(国内参加スタートアップとしては1位)を果たす。この受賞により、プラットフォームの認知度が大きく向上した。2016年6月にはプライバシーマーク認証を取得し、企業向けサービスとしての信頼性を高めた。2017年4月には社名を「株式会社ヤプリ」に変更。同年10月には東京都港区赤坂へ本社を移転し、事業拡大の基盤を整えた。

デロイトFast50受賞とGMOアップカプセル事業譲受で規模拡大

2018年10月、有限責任監査法人トーマツが発表した「デロイト 日本テクノロジー Fast50」で7位を受賞し、急成長企業として評価された。2019年3月には、GMO TECH株式会社が提供するアプリ運営支援サービス「GMOアップカプセル」事業を譲受。これにより顧客基盤と機能を拡充した。同年6月には本社を現在の東京都港区六本木(住友不動産六本木グランドタワー)へ移転。同年11月にはForbes JAPANの「日本版CLOUD TOP10」で5位に選出され、クラウド分野での存在感を示した。

東証マザーズ上場と累計ダウンロード1億突破

2020年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場前年の2019年にはForbes JAPAN「日本の起業家ランキング2021」で代表取締役庵原保文が6位に選出されるなど、経営陣の注目度も高まっていた。2021年10月にはノーコード顧客管理システム「Yappli CRM」の提供を開始し、マルチプロダクト戦略の第一歩を踏み出す。2022年1月にはYappliで制作されたアプリの累計ダウンロード数が1億を突破。同年4月の東証市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場へ移行した。

UNITE by Yappli投入と2億ダウンロード達成

2023年8月、組織エンゲージメントを向上させる従業員向けアプリ「UNITE by Yappli」の提供を開始し、HR領域へ本格進出した。2024年6月にはYappliを用いて制作されたアプリの累計ダウンロード数が2億を突破。同じく2024年6月、アプリマーケティング支援のフラー株式会社と資本業務提携を締結し、マーケティング領域の強化を図った。2024年12月期には売上高55億円、当期純利益7億円と、創業以来初の黒字を計上した。

M&AでLINEミニアプリ市場に参入しDXP構想を加速

2025年5月、AIノーコード技術を活用したウェブ構築プラットフォーム「Yappli WebX」の提供を開始。同年11月には株式会社チューズモンスター(現株式会社ヤプリフードコネクト)の全株式を取得し子会社化した。同社はLINEミニアプリの開発実績を持ち、このM&Aにより2026年2月にはモバイルオーダー「Yappli MobileOrder」とLINEミニアプリ「Yappli MiniApp」の提供を開始。アプリ・ウェブ・LINEを統合するデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)構想が具体化し、2025年12月期の売上高は61億円、営業利益9億円に達した。

年表22件を開く

2010年代

  • 2013年2月創業当社は2013年2月にプログラミング不要でネイティブアプリを簡単に制作、運営できるクラウド型のプラットフォームを提供することを目的として設立されました。当社設立以後における経緯は、以下のとおりであります。
  • 2013年2月創業東京都港区南青山において資本金5,000千円でファストメディア株式会社を設立 アプリ運営プラットフォーム「Yappli」をリリース
  • 2014年5月東京都港区六本木へ本社を移転
  • 2015年4月アジア初開催のイベント「SLUSH ASIA」のスタートアップのピッチコンテストにて準優勝(国内参加スタートアップとしては1位)
  • 2015年10月東京都港区赤坂(DAIWA赤坂ビル)へ本社を移転
  • 2016年6月プライバシーマーク認証取得
  • 2017年4月商号変更社名を株式会社ヤプリに変更
  • 2018年1月東京都港区赤坂(国際新赤坂ビル)へ本社を移転
  • 2018年10月有限責任監査法人トーマツが発表した、テクノロジー・メディア・テレコミュニケーション業界の急成長企業のランキング第8回「デロイト 日本テクノロジー Fast50」において50位中7位を受賞
  • 2019年3月GMO TECH株式会社が提供する「GMOアップカプセル」事業を譲受
  • 2019年6月東京都港区六本木(住友不動産六本木グランドタワー)へ本社を移転
  • 2019年11月Forbes JAPANが発表した「日本版CLOUD TOP10」において5位で選出

2020年代

  • 2020年11月Forbes JAPANが発表した「日本の起業家ランキング2021」において当社代表取締役の庵原保文が6位で選出
  • 2020年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2021年10月ノーコード顧客管理システム「Yappli CRM」の提供を開始
  • 2022年1月「Yappli」を用いて制作されたアプリの累計ダウンロード数が1億を突破
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、同取引所のマザーズからグロース市場に移行
  • 2023年8月組織エンゲージメントを向上させる新サービス「UNITE by Yappli」の提供を開始
  • 2024年6月フラー株式会社と資本業務提携を締結
  • 2024年6月「Yappli」を用いて制作されたアプリの累計ダウンロード数が2億を突破
  • 2025年5月ウェブ構築プラットフォーム「Yappli WebX」の提供を開始
  • 2025年11月M&A株式会社チューズモンスター(現 株式会社ヤプリフードコネクト)の株式を取得し子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    マルチプロダクト戦略の推進

    主力プロダクト「Yappli」に加え、「Yappli WebX」「Yappli MobileOrder」「Yappli MiniApp」などラインナップを拡充し、アプリ・ウェブ・LINEを統合したデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)の実現を目指す。

  2. 02

    ソリューション領域の強化

    マーケティング領域(「Yappli for Marketing」)とHR領域(「UNITE by Yappli」)の2軸に注力し、専門性の高いサービス提供により顧客の課題解決と長期的な収益基盤の強化を図る。

  3. 03

    収益性の向上とバランス型成長

    売上高成長率と利益率の双方を重視し、マルチプロダクト訴求による効率的なリード獲得で広告費を抑制しつつ、人材投資を継続してバランスの取れた成長を実現する。

  4. 04

    M&Aによる事業拡大

    DXP推進のため自社開発に加え、シナジーが見込める企業との提携やM&Aを機動的に実施し、プロダクト・サービスの拡充と新市場へのアクセス拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で294人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は705万円で、5期前と比べて+13.5%平均年齢は35.5歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2020年12月62134.22.2169
2021年12月67034.32.3215
2022年12月66734.22.7249
2023年12月66234.53.2256
2024年12月67335.23.6268
2025年12月70535.53.8294

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率28.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区101百万円
アプリ運営プラットフォーム事業
主な関係会社
  • 国内
    フラー株式会社
    新潟県新潟市中央区
    議決権21.8%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は61億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.9%、利益が+80.0%。

売上高
+10.9%
61億円
営業利益
+80.0%
9億円
純利益
+28.6%
9億円
営業利益率
14.8%
前期比 +5.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高68億円61億円
営業利益10億円9億円
純利益9億円9億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は34億円、営業利益は6億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+17.2%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1218.30
2023年2Q1100.01
2023年3Q1317.7−6
2023年4Q134
2024年1Q13215.44
2024年2Q1317.70
2024年4Q293
2025年2Q29413.84
2025年4Q32515.65
2026年2Q34617.66

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年12月期からの10期で、売上は2億円から61億円へ30.5倍に増えた。直近期の営業利益率は14.8%。売上は9期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月2−2−2
社名を株式会社ヤプリに変更
2017年12月6−1−1
2018年12月10−2−2
2019年12月17−8−8
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年12月24−6−6
2021年12月33−9−9
2022年12月41−8−9
2023年12月493−1
2024年12月5557
株式会社チューズモンスター(現 株式会社ヤプリフードコネクト)の株式を取得し子会社化
2025年12月619914.89

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高61億円のうち、営業利益として残るのは9億円14.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の14.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金34.4%21億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.8%31億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.8%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
65.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.4pt
14.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.1pt
14.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+24.3pt
37.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
19.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
25.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年12月期は営業CFが8億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年12月−20−1−22
2019年12月−7−621−1310
2020年12月−6114−520
2021年12月−9−29−1119
2022年12月−907−917
2023年12月−210−115
2024年12月4−56−120
2025年12月8−1−4722

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年12月期の総資産は47億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は59.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月22079.1
2017年12月75268.6
2018年12月53260.0
2019年12月1991048.3
2020年12月2921872.3
2021年12月3023775.1
2022年12月28131547.2
2023年12月28141448.2
2024年12月41221951.8
2025年12月47301859.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
18億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中29位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中402位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
37.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
14.8%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥757で、1年前と比べて-24.4%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥757-3.1%1ヶ月-5.3%1年-24.4%時価総額98億円
過去52週の値幅
安値¥659高値¥1,157

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.7倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR2.99倍
配当利回り1.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+12.5%上昇し、現在785円。週足では25日線(759.87円)を上抜け、上昇トレンド形成。52週高値1282円から-39%だが、低値659円からは+19%回復。出来高は6/12に21万株の急増後、徐々に減少も高水準維持。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 11.0倍は業界平均29.8倍を大きく下回り割安。PBR 3.10倍は業界平均3.46倍とほぼ同水準だが、ROE 37.4%は極めて高く、収益性を反映すれば妥当。配当利回り1.65%は業界平均1.29%を上回る。割安で高ROEだが、配当性向17.9%と低く、成長再投資に資金を振り向けている。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.7倍47.9倍
PER (予想)10.4倍
PBR2.99倍2.96倍
ROE37.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ノーコードアプリ市場の成長に乗り、収益性が改善している一方、競争激化と顧客解約リスクが焦点。強気派は、2025年12月期の営業利益率14.75%への急改善と、市場シェア拡大を評価。弱気派は、競合の台頭や大手プラットフォームの進出による価格競争、顧客開拓の鈍化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 収益性の急改善

    2025/12期に営業利益率14.75%と黒字化達成見込み(前期は赤字)。

  • ノーコード市場の拡大

    アプリ需要増加と低コード・ノーコード市場の年率20%以上の成長。

  • 既存顧客の拡大

    顧客単価向上やアップセルにより、売上高が前年比11%増の61億円予想。

  • SaaS型収益基盤拡大によるARR成長加速2026年Q2影響

    2025年売上高61億円(前年比+11%)、新規顧客獲得とアップセルでさらに成長余地

  • 固定費率改善で営業利益率20%超の可能性通年影響

    2025年営業利益率14.75%、規模拡大で販管費比率低下、利益率向上見込み

  • 配当性向向上による株主還元強化次回株主総会影響

    2025年EPS71.7円に対し配当性向約17%、増配余地大、株主還元策に期待

  • AI機能搭載で付加価値向上と単価上昇2026年下期影響

    新AI機能が月額課金増加に寄与、1顧客あたりARPU向上で売上押し上げ

マイナスに働く材料7
  • 競争激化リスク

    類似サービスが増加し、価格競争が激化する可能性。

  • 解約率の上昇

    顧客のアプリ離れや他社への乗り換えが発生しやすい。

  • 大手参入の脅威

    GoogleやMicrosoftなど大手プラットフォーマーが同分野に進出するリスク。

  • 競合プラットフォームの価格競争激化継続影響

    ノーコード市場で類似サービス増加、月額料金低下でARPU減少リスク

  • 主要顧客の契約更新停止による収益減少不定影響

    仮に上位2社で売上20%占める場合、解約で約12億円の売上減少

  • エンジニア人材獲得競争による販管費増2026年影響

    2025年販管費52億円、人件費上昇で営業利益圧迫の可能性

  • 小型株ゆえの需給悪化リスク継続影響

    時価総額102億円と小型、大口売りで株価急落しやすい需給構造

次の決算で確かめる点
ARR(年次経常収益)
サブスクリプション収益の成長性を測る重要指標。
解約率
顧客維持率の悪化は成長鈍化のシグナル。
顧客単価
アップセル・クロスセルの進捗を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15いまの株価に対する利回りは1.98%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.98%
いまの株価に対して
配当性向
17.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ7,735人。区分でいちばん多いのは個人・その他80.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.2%を占め、残る92.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他45.551.059.061.965.380.2
外国法人34.621.015.414.711.16.2
証券会社5.74.15.33.18.15.9
事業法人6.86.32.52.12.54.8
金融機関7.417.417.617.912.62.4
自己株式0.01.6
外国人個人0.00.00.20.30.50.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01庵原 保文15.92
02佐野 将史15.92
03黒田 真澄5.01
04木下 圭一郎2.67
05株式会社SBI証券2.15
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.10
07セントラル短資株式会社2.00
08STATE STREET BANK AND TRUST CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OM02 505002(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.47
09株式会社ばんせい総合研究所1.17
10野村證券株式会社0.97

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+101%、1株純資産は6期で+24%。直近期のROEは37.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2016年12月−6,306
2017年12月−2,967
2018年12月−28
2019年12月−106
2020年12月−70177
2021年12月−77180
2022年12月−75106
2023年12月−6105
2024年12月5816343.215.2
2025年12月7222137.411.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
庵原保文代表取締役社長CEO49
佐野将史取締役42
佐藤源紀取締役執行役員CTO 開発統括本部長兼システム本部長43
奥本直子取締役59
丸山みさえ常勤監査役56
石川大祐監査役46
伊藤真愛監査役37

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4969624
社外取締役530306

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,952字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)事業の概要 当社は、「デジタルを簡単に、社会を豊かに」というミッションの下、ノーコード(プログラミング不要)でネイティブアプリ(*1)の開発・運用が可能なクラウド型アプリ運営プラットフォームを中核として、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する事業を展開しております。 当社が提供するプラットフォームは、顧客企業における顧客体験(マーケティング領域)および従業員体験(HR領域)を支援するものであり、企業が自社のデジタル接点を効率的に開発・管理・運用するための基盤を提供しております。現在、事業の中心はアプリを起点とした企業のデジタル接点の構築支援であり、ウェブについては2025年5月に「Yappli WebX」の提供を開始し、導入拡大に取り組んでおります。なお、2026年2月には「Yappli MobileOrder」「Yappli MiniApp」の提供を開始し、将来的にはこれらを含むデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)での拡張を目指し、継続的なプロダクト開発に取り組んでまいります。 なお、当社グループの事業は、アプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略をしております。 [事業系統図] (2)主力プロダクト 当社グループの主力プロダクトである「Yappli」は、アプリ開発の専門知識を持たない企業担当者であっても、ノーコードでiOSおよびAndroidのネイティブアプリを開発・管理・運営することができるクラウド型プラットフォームです。プッシュ通知(*2)、会員証・ポイント管理、コンテンツ管理、アクセス分析等の機能を提供しております。 Yappliのビジネスモデルはサブスクリプション型を基本としており、主な収益は基本利用料および追加機能に係る利用料(オプション料金)から構成されます。契約数の増加およびオプション機能の利用拡大に伴い利用料が増加し、低い解約率を維持することで収益が積み上がる構造となっております。 (3)提供ソリューション 当社グループは、主力プロダクト「Yappli」を基盤として、顧客企業の用途に応じたソリューションを提供しております。特に、「マーケティング領域」および「HR領域」を中心に展開しており、主な領域は以下のとおりであります。 ■ マーケティング領域(Yappli for Marketing) 企業が顧客向けに提供する公式アプリの開発・運営を支援するソリューションです。CRM施策、販売促進活動、オンラインとオフラインを連動させるO2O施策(クーポン配信、ポイントカード、ショップ検索等)、プッシュ通知を活用したセグメント別コミュニケーション機能等を提供しております。主にアパレル、生活雑貨、小売、飲食、食品業界を中心に導入されております。 ■ HR領域(UNITE by Yappli) 企業が従業員向けに提供する社内アプリの開発・運営を支援するソリューションです。社内ポータルや情報共有基盤として活用されるほか、ポイント付与等を活用した福利厚生施策の実施や企業理念・文化の浸透支援を通じて、従業員エンゲージメント向上を支援しております。 主に人材業界、製造業、メーカー、労働組合等において導入されております。 ■ BtoB領域(Yappli for Business) 企業が取引先向けに提供するポータルアプリの開発・運営を支援するソリューションです。営業資料や商品情報の共有、販売促進施策の案内、動画コンテンツの配信等を通じて、取引先との情報共有の効率化および営業活動の高度化を支援しております。主にメーカー、卸売業、フランチャイズ展開企業等において導入されております。 ■ その他 上記の各領域に分類されない用途においても、企業が特定のステークホルダー向けに提供するアプリの開発・運営を支援しております。大学向けや自治体向けアプリ、イベント専用アプリ、会員向け情報提供アプリ等、様々な用途に応じた活用がなされております。 ■ 契約数構成比 2025年12月期末時点における契約数ベースの構成比は以下のとおりであります。 ソリューション名   2024年12月期末   2025年12月期末 Yappli for Marketing   66%   62% UNITE by Yappli   11%   15% Yappli for Business   9%   7% その他   15%   15% 新規事業(注)   -   1% (注)新規事業として、「Yappli WebX」、「Yappli MiniApp」の契約数を含めております。 (4)マルチプロダクト戦略 当社グループは中長期的に、アプリ・ウェブ・LINEミニアプリ等を含む多様なデジタル接点を包括的に支援するデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)への進化を目指しております。 主力プロダクトであるYappliを中核に据え、顧客企業のデジタル接点の多様化するニーズに対応するため、プロダクトラインアップの拡充に取り組んでおります。マルチプロダクト戦略のもと、提供範囲を段階的に拡張していくことを基本方針としております。 ■ Yappli WebX Yappli WebXは、AIおよびノーコード技術を活用し、企業のWebサイトを効率的に構築・運用できるウェブ構築プラットフォームであり、2025年5月に提供を開始いたしました。Yappliとのコンテンツ連携が可能で、アプリとウェブのデータを横断的に活用できる環境を提供し、顧客体験の一貫性向上および運用効率の改善を支援しております。 ■ Yappli MiniApp Yappli MiniAppは、企業が LINEミニアプリ をノーコードで開発・運用できるプラットフォームであり、2026年2月に提供を開始いたしました。LINEを通じた顧客接点に特化して、簡単かつ迅速にLINEミニアプリを構築できる環境を提供します。企業はスマートフォンを介した顧客との接点を最適化し、効率的な運用やマーケティング施策の実施を支援します。 今後は、自社開発による機能拡張に加え、M&A等も含め必要に応じた手法を活用しながら、マルチプロダクトを推進し、プラットフォーム全体の価値向上を図ってまいります。 ■ Yappli MobileOrder Yappli MobileOrderは、飲食店におけるモバイルオーダー機能を提供するプロダクトであり、2026年2月に提供を開始いたしました。顧客が自身のスマートフォンを通じて注文および決済を行うことを可能とし、店舗運営の効率化および顧客利便性の向上を支援しております。 (5)ビジネスモデル及び主要KPI 当社グループの売上高は、「プラットフォーム売上(*3)」および「プロフェッショナルサービス売上(*4)」から構成されております。 <プラットフォーム売上> プラットフォーム売上は、主力プロダクトであるYappliならびにその他プロダクトの基本利用料および追加機能に係る利用料等を主な内容とするストック型の収益であります。 契約数の増加やオプション機能の利用拡大に伴い利用料が増加し、一定の解約率を前提に収益が継続的に積み上がる構造となっております。当社グループの売上高の大部分を占める収益区分であり、安定的な収益基盤を形成しております。 <プロフェッショナルサービス売上> プロフェッショナルサービス売上は、顧客企業のデジタル活用を支援するフロー型の収益であり、以下の2種類から構成されております。 ・制作支援:アプリやWebサイトの初期制作に係る企画・設計・構築支援業務 ・成長支援:アプリ運用支援およびマーケティング施策支援等、契約後の継続的な活用を支援 本売上区分は、プラットフォーム売上の拡大を補完する役割を担っております。 ■ 主要KPI 当社グループは、ストック型収益モデルの拡大を重視しており、主要KPIを全社ベースで管理しております。主な指標および直近5年間の推移は以下のとおりであります。 2021年 12月期   2022年 12月期   2023年 12月期   2024年 12月期   2025年 12月期 契約アプリ数(数)   639   783   843   893   939 月次解約率(直近12カ月平均)(%) (*5)   0.68   0.88   0.81   0.78   0.92 月額利用料割合(%)   77   80   82   81   82 (注)2025年12月期より新規事業として「Yappli WebX」を含めており、月額利用料割合は、総売上高に占める月額利用料の割合を示しております。 (*1)ネイティブアプリとは、スマートフォンやタブレットのホーム画面に、App StoreやGoogle Playなどのアプリケーションストア経由でインストールして使用するアプリをいいます。 (*2)プッシュ通知とは、スマートフォンのアプリにユーザーにとって必要な情報を配信し、表示や音で通知する機能を指します。 (*3)プラットフォーム売上とは、月額利用料等のストック売上を指します。 (*4)プロフェッショナルサービス売上とは、初期制作等の単発的に発生するフロー売上を指します。 (*5)月次解約率とは、既存契約の月額課金額に占める、解約に伴い減少した月額課金額の平均割合です。
経営方針・対処すべき課題7,215字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「デジタルを簡単に、社会を豊かに」というミッションのもと、企業のデジタル活用を強力に支援することを経営の基本方針としております。 当社グループの主力プロダクトであるノーコードアプリプラットフォーム「Yappli」を中核に据え、以下のマルチプロダクトの展開を積極的に推進しております。 「Yappli」は、プログラミング不要で誰でも簡単にスマートフォンアプリの開発・運用ができるノーコードプラットフォームであり、企業が自ら効率的にアプリを運用し、より高い成果を生み出すことを支援しております。「Yappli WebX」は、AIおよびノーコード技術を活用し、専門知識を必要とせずウェブサイトの構築・運用を実現するウェブ構築プラットフォームです。「Yappli MobileOrder」は、店舗等におけるモバイルオーダー機能を提供し、店舗運営の効率化および顧客利便性の向上を支援するプロダクトです。「Yappli MiniApp」は、企業がLINEミニアプリをノーコードで開発・運用できるプラットフォームであり、LINEを通じた顧客接点の最適化を支援しております。 これらのプロダクト群を有機的に組み合わせることで、アプリ・ウェブ・LINEといった多様なデジタルチャネルを統合管理する「デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(Digital Experience Platform、以下「DXP」)」の実現を目指しております。今後も自社開発による機能拡張に加え、M&A等も含め必要に応じた手法を活用しながら、DXPのさらなる推進を図ってまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは以下の事項を中長期的な経営戦略の方針としております。 ① マルチプロダクト戦略の推進 当社グループは、主力プロダクトである「Yappli」を中核に据えつつ、顧客企業のデジタル接点の多様化するニーズに対応するため、プロダクトラインアップの拡充を積極的に進めております。 2025年5月には、AIおよびノーコード技術を活用したウェブ構築プラットフォーム「Yappli WebX」の提供を開始し、アプリに加えウェブ領域へと事業範囲を拡大いたしました。さらに2026年2月には、店舗等におけるモバイルオーダー機能を提供する「Yappli MobileOrder」および企業がLINEミニアプリをノーコードで開発・運用できる「Yappli MiniApp」の提供を開始し、デジタル接点のさらなる拡充を図っております。 また、「Yappli CRM」は、これらのマルチプロダクト群を横断して顧客データを一元管理するデータ基盤として機能しており、各プロダクトで蓄積されたデータを活用した顧客体験の最適化および効果的なマーケティング施策の実施を支援しております。 引き続き、自社開発による機能拡張を通じて各プロダクトの競争力強化を図るとともに、DXPを構成するプロダクトラインアップのさらなる拡充に取り組んでまいります。 ② ソリューション領域の強化 当社グループは、マルチプロダクト群を活用したソリューション提供において、顧客体験向上を支援する「マーケティング領域」と、従業員体験向上を支援する「HR領域」の2軸に注力しております。 マーケティング領域においては、「Yappli for Marketing」を通じて、企業における顧客接点のデジタル化を支援しております。企業におけるアプリの重要性が高まっていることを背景に、アプリマーケティング等のプロフェッショナルサービスを強化し、顧客アプリのLTV向上を図るとともに、アップセルやクロスセルの創出に取り組んでまいります。 HR領域においては、「UNITE by Yappli」を通じて、従業員向けアプリの開発・運用を支援し、社内コミュニケーションの活性化や業務効率化など、従業員体験の向上を支援しております。 これら2つのソリューション領域において専門性の高いサービスを提供することで、顧客企業の多様な課題解決に貢献し、長期的な顧客関係の構築および収益基盤の強化を図ってまいります。 ③ 収益性の向上とバランス型成長 当社グループは、持続可能な成長を実現するため、売上高の成長率と利益率の双方を重視した「バランス型の成長」を基本方針としております。これまでの先行投資により強固なプロダクト群の基盤が整ったことを受け、現在は投資効率を重視した成長フェーズにあります。 売上原価、販売費及び一般管理費につきましては、主に人件費、広告宣伝費、地代家賃およびサーバー費等から構成されております。マルチプロダクト訴求による効率的なリード獲得を進めることで広告宣伝費を抑制する一方、戦略推進を担う人員への投資を継続することで、収益性の向上と成長投資の最適なバランスを図ってまいります。 引き続き売上高の成長と収益性の改善を両立するバランス型の成長を目指してまいります。 ④ M&Aによる事業拡大 当社グループは、DXPのさらなる推進に向けて、自社開発による機能拡張に加え、シナジーの見込める企業との提携やM&Aを機動的に実施することで、提供価値の向上と事業領域の拡大を図ってまいります。 2025年11月には、株式会社ヤプリフードコネクト(旧株式会社チューズモンスター)の株式を取得し連結子会社化することで、LINEミニアプリ市場への本格参入を実現いたしました。このように、当社グループが持つノーコード技術・プラットフォーム基盤とのシナジーが見込める領域において、M&Aを積極的に活用してまいります。 今後も、DXPを構成するプロダクトおよびサービスの拡充および新たな市場・顧客層へのアクセス拡大を目的として、必要に応じた手法を柔軟に選択しながら、事業領域のさらなる拡大を図ってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社が顧客を獲得して売上を計上するまでのプロセスは、以下に記載のとおりであります。当社では、アプリ運営プラットフォーム事業において、売上高の継続的かつ累積的な増加を実現するため、各プロセスに関連する重要な経営指標は、契約アプリ数、アプリ当たりの平均月額利用料、月次解約率(直近12カ月平均)であると考えております。 (顧客獲得~売上計上のプロセス) リード獲得(*1)・・当社マーケティング部門のマーケティング施策による潜在顧客リードの獲得 商談獲得・・・・・・・当社インサイドセールス(*2)による潜在顧客への啓蒙活動や架電による商談の獲得 契約受注獲得・・・・・当社フィールドセールス(*3)の商談の実施による契約受注の獲得 アプリ制作、申請・・・当社ディレクター(*4)、デザイナーによるアプリの制作、アプリストア申請 アップセル、解約防止・当社カスタマーサクセス(*5)による、顧客のアプリ運用の成功支援 (4)経営環境※ ※以下に記載の統計データは、過去のデータ及び一時点における予測値であり、将来の結果を示唆または保証するものではありません。統計データに関する予測は、高い不確実性を伴うものであり、大きく変動する可能性があります。また、出典元の予測機関は、予測値の達成を保証するものではありません。 近年の情報通信技術の進化によって、インターネットの利用は社会全体に浸透し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が進みつつあります。企業においてもDXを後押しする傾向にあり、㈱富士キメラ総研公表の「2024 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望」(2024年4月)によれば、この市場規模は2030年度には8.35兆円に到達すると予測されております。 一方、日本は他国と比較すると就業者に占めるIT技術者の割合が2.1%(世界37位)と低く(ヒューマンリソシア株式会社「2023版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.9」(2023年12月)より)、このようなデジタル化を下支えするIT人材の供給は年々不足が拡大していく(経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT人材等育成支援のための調査分析事業)- IT人材需給に関する調査 –」(みずほ情報総研委託)(2019年3月)より)と予測されております。さらに日本では、欧米と比較すると、IT企業に就職するIT人材の割合が高く(経済産業省「ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開」(2018年9月)より)、非IT企業は益々エンジニアリソースの不足を強いられる傾向にあると推察されます。 上記の背景の中、エンジニアを必要とせずクラウド上からソフトウェアを利用することができるSaaSの国内市場は2028年度では2023年度比45.8%増の3兆6,638億円(株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2024年版」(2024年8月)より)に拡大することが見込まれております。また、総務省公表の「我が国のICT現状に関する調査研究(2018年3月)」によると、2017年の日本のSaaS導入率は41%に対して米国の導入率は79%であり、国内のSaaS市場は米国と比較するとまだまだ拡大する余地があることが推察されます。 当社グループの事業ドメインである、スマートフォンアプリの市場環境に関しては以下のとおりとなります。 総務省公表の「令和3年版 情報通信白書」(2021年7月)によれば、携帯通信端末は従来型のフィーチャーフォンからスマートフォンに変化しており、スマートフォンの普及は2007年に米国でiPhoneが初めて発売されてから、わずか10年足らずで、加速的に普及してまいりました。2020年の世界のスマートフォン市場規模は3,389億ドル、出荷台数は12.9億台に対し、2023年には市場規模4,038億ドル、出荷台数は15.3億台にまで拡大すると推計されております。 我が国におけるスマートフォン個人保有率についても、2011年は14.6%であったものの、2023年では78.9%まで上昇しており、特に20~50代では約90%の高い利用率であります(総務省「令和5年通信利用動向調査の結果」(2023年5月)より)。スマートフォンが普及したことによって、日常の様々な場面でアプリが使われるようになり、アプリのダウンロード数は2017年に1,781億ダウンロード(data.ai「アプリ市場予測2017-2022年版」(2018年5月)より)であったものの、2023年には2,570億ダウンロードへと増加いたしました(data.ai「モバイル市場年鑑2024」(2024年1月)より)。 また、経済産業省公表の「令和5年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」(2024年9月)によれば、物販のBtoC-EC市場規模は2023年で14兆6,760億円であり、このうちスマートフォン経由の市場規模は8兆6,181億円であります。市場規模に占めるスマートフォン経由の割合は58.7%で、2015年の27.4%と比較すると31.3ポイントの増加となり、今後もBtoC-EC市場規模及びスマートフォン経由比率ともに増加することが見込まれております。 さらに、ニールセンデジタル株式会社「ニールセンモバイルネットビュー2020」(2020年3月)によると、2019年の国内のスマートフォン経由でのオンライン滞在時間の内訳は全体の92%がアプリ経由で行われている事が発表されております。 上記のとおり、国内のDXが加速する一方、IT人材の不足は拡大することが予見される背景のもと、国内のSaaS市場は益々拡大し、あわせてスマートフォンアプリの必要性も継続的に拡大することが予見されております。このような市場環境の中、ノーコードでネイティブなアプリを簡単に開発、運用できる当社のYappliの重要性は益々高まっていくと考えております。 (5)市場規模 当社はYappliを通じてコアソリューションのYappli for Marketingを中心に約5,000億円規模の国内Marketing Tech市場(マーケティング領域)でのシェアを引き続き拡大してまいります。その上で、YappliとYappli CRMを活用する成長ソリューションのUNITE by Yappliを中心に約3,300億円規模のHR Tech市場(HR領域)への拡大も進めてまいります。 (6)競合環境 当社は主力プロダクトであるYappliの開発に創業前から累計10年以上の歳月を注ぎ、サービスの機能拡充、UI/UX(*6)の向上、顧客満足度向上、特許取得などに努め、日本を代表する企業との契約や低い解約率を維持するなどYappliの優位性を確保してまいりました。昨今、スマートフォンアプリの市場拡大により、複数の企業が類似するサービスを提供しておりますが、スマートフォンアプリ黎明期からの開発先行投資と認知を有しており、特に大企業に向けて提供する点においては、当社が優位性のある状況と考えております。また、大企業の多くはスクラッチでネイティブアプリの開発を行うシステムインテグレーターに開発を外注しておりますが、システムインテグレーターとは提供するサービスの特性上、明確な差別化(プログラミング不要で開発・運用・分析を一手に担えるプラットフォーム、個別のカスタマイズは行わない代わりにYappli上で活用できる機能を継続的に拡充、サクセス支援、自動OSアップデート、毎月継続型の料金体系など)を実現しており、市場においてコストパフォーマンスに優れた競争力の高い地位を築いていると考えております。 (7)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、「デジタルを簡単に、社会を豊かに」というミッションのもと、持続的な成長と企業価値の向上に向けて、以下の課題に優先的に取り組んでおります。 ① 既存プロダクトの競争力強化と収益基盤の安定化 主力プロダクトであるアプリ開発プラットフォーム「Yappli」においては、市場競争の激化および顧客ニーズの高度化に対応するため、継続的な機能開発およびサービス品質の向上が重要な課題であると認識しております。AIを活用した機能の拡充やデータ分析機能の強化、外部サービスとの連携強化等によりプロダクト価値の向上を図るとともに、カスタマーサクセス体制の強化により解約率の低減および顧客基盤の安定化を推進してまいります。 ② マルチプロダクト化の推進による成長機会の拡大 当社グループは、アプリに加え、ウェブやLINEミニアプリ等の多様なデジタル接点を統合的に支援するデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)への進化を目指しております。 「Yappli WebX」および「Yappli MobileOrder」等の新規プロダクトの成長を加速させるとともに、プロダクト間の連携およびクロスセルを推進し、顧客当たり収益(LTV)の最大化を図ってまいります。また、M&Aや資本提携を通じた事業領域の拡張にも取り組んでまいります。 ③ 事業領域別戦略の高度化 マーケティング領域においては、エンタープライズ企業を中心に、顧客特性に応じた営業戦略の高度化を進め、既存システムからのリプレイス需要の取り込み等によりシェア拡大を図ってまいります。 HR領域においては、「UNITE by Yappli」を軸として、人的資本経営への関心の高まりを背景とした従業員エンゲージメント向上ニーズを取り込み、導入拡大およびサービス価値の向上に努めてまいります。 ④ 人材の確保・育成および組織基盤の強化 当社グループの持続的成長のためには、優秀な人材の確保および育成が重要な課題であると認識しております。採用活動の強化に加え、教育研修の充実やリーダーシップ開発を通じて組織能力の向上を図ってまいります。 また、事業規模の拡大に対応した組織体制の整備や働きやすい環境の構築を推進し、生産性の向上と人材の定着を図ってまいります。 (*1)リードとは、マーケティング施策により獲得した潜在顧客の連絡先のことを言います。 (*2)インサイドセールスとは、SaaS業界において潜在顧客へのサービスの啓蒙活動や商談設定に従事する部隊を言います。 (*3)フィールドセールスとは、SaaS業界において潜在顧客との商談を実施して契約の受注を獲得する部隊を言います。 (*4)ディレクターとは、当社においては、アプリの制作や申請について顧客と協議し要件の定義をおこない、アプリストア申請が完了するまでのディレクションを行う部隊を言います。 (*5)カスタマーサクセスとは、SaaS業界において契約後の顧客のサービス活用に関するナレッジを共有するなどをして、顧客のサービス導入の目的を達成する(カスタマーサクセス)支援を行う部隊を言います。 (*6)UIとは、User Interfaceの略称でユーザーが電子端末を操作する際の入力や表示方法などの仕組みを言います。また、UXとは、User Experienceの略称でサービスなどによって得られるユーザー体験を言います。
事業等のリスク5,950字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)モバイルアプリ市場について 当社が事業を展開している国内モバイルアプリ市場の売上高は、2016年の126億ドルから2026年には175億ドルまでに成長すると予測されており(出典:総務省「令和5年版情報通信白書」、「令和6年版情報通信白書」)、当社は今後も引き続き同市場を基盤とした事業を展開する計画であります。しかしながら、今後、経済情勢や景気動向により同市場の拡大が鈍化、縮小するような場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競合他社の動向について 当社事業は、プログラミング不要でネイティブアプリを簡単に開発、運用できるクラウド型のアプリ運営プラットフォームを提供しております。プロダクトの継続強化や特許の取得による参入障壁の強化を行っており、現時点において当社事業を脅かす、もしくは同等レベルでノーコードのアプリ開発、運用ができるプラットフォームを大企業向けに提供している競合他社は存在しないと考えております。外部ソリューションとの連携強化やパートナーアライアンスの構築も推進しております。しかしながら、競争環境激化により当社と同様のシステムを大企業向けに提供する競合他社が参入し、当社の優位性が失われるような場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)技術革新について 当社が事業を展開している国内モバイルアプリ市場は、技術革新のスピードが早い市場であります。当社が競争優位性を維持するためには、技術動向を的確に把握し、迅速に製品へ反映していくことが必要です。当社では、各種イベントやセミナーへの参加、社内の定期的な勉強会等を通じて、モバイルアプリ市場の技術革新の動向を把握するとともに、これらに対応した新サービスの提供に努めております。また、近年進展する生成AIをはじめとする新技術についても、製品への活用を含めた検討を進めております。しかしながら、当社が技術革新に適切に対応できない場合、または当社の想定を超える革新的な技術やサービスが生じた場合、当社の競争力が低下し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)生成AI技術の進展について 近年、生成AIをはじめとするAI技術の発展が進んでおり、企業における活用事例も拡大しております。これらの技術の進展は、技術的側面のみならず、企業のIT投資方針やデジタル施策の優先順位にも影響を及ぼす可能性があります。現時点において、AI技術の普及が当社の受注状況や価格水準に重大な影響を及ぼしている状況にはありませんが、企業におけるIT投資の重点がAI関連領域へとシフトした場合、アプリ開発やデジタル体験向上に係る投資予算が抑制又は再配分される可能性があります。また、AI技術を活用した施策の実行にあたっては、適切なセキュリティ対策やデータ管理体制の整備、専門的知見を有する人材の確保等が求められる場合があり、顧客企業の意思決定の在り方が変化する可能性もあります。当社においても生成AIを含む新技術の活用を進めておりますが、市場環境や投資動向の変化に適切に対応できない場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)モバイルアプリに代わるツールの普及について 当社グループのサービスを利用する顧客の多くはモバイルアプリをユーザーへのマーケティング、もしくは情報共有のツールとして使用しております。しかしながら、将来的にモバイルアプリに代わるツールが出現、普及した場合に、当社のサービス利用が減少し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)単一セグメントであることについて 当社グループの事業はアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであることから、市場の変化の影響を受けやすい性質があります。当社は、市場の変化に対して臨機応変に対応する方針でありますが、市場全体が縮小を続ける等、当社の対応に限度があるような場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)先行投資に伴う財務的影響について 当社が運営するアプリ運営プラットフォーム事業においては、システムの機能性・利便性の向上及び市場シェアの拡大を目的として過年度においてシステム開発人員に係る人件費や広告宣伝費等の先行投資を実施してまいりました。これらの先行投資は2022年度に概ね一巡しております。 2023年12月期以降、先行投資型から売上高と利益の成長を両立するバランス型の成長戦略にシフトしており、費用対効果を重視した先行投資管理を行った結果、営業利益の黒字化を達成いたしました。2025年12月期も収益性の改善がさらに進み営業利益率14.6%となりました。 2026年12月期においても、広告宣伝費及び人件費を中心に一定規模の投資を計画しつつ、LTV/CAC(*1)の水準を4~6倍を目標として、先行的な投資効率を管理する方針であります。しかしながら、経営環境の急激な変化等のリスクの顕在化等により、これらの先行投資が想定通りの成果に繋がらなかった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (*1)LTV/CACとは、顧客1契約あたりの生涯に生み出す収益(LifeTimeValue)を、1契約の顧客獲得コスト(CustomerAcquisitionCost)で割り戻した数値を言います。当社では((新規獲得の顧客単価×粗利率÷月次解約率)+初期制作収入単価×粗利率)/((セールス人件費+マーケティング人件費+広告宣伝費+デモアプリ制作費)/新規顧客数)により算出しており、デモアプリ制作費とは、顧客に納品する初期的なアプリ制作に係る当社従業員の人件費を指します。 (8)知的財産権について 当社グループが保有する知的財産権が違法に侵害されることによって、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は、当社の提供するサービスが第三者の知的財産権を侵害しないように留意しており、現在まで第三者の知的財産権を侵害したとして損害賠償や使用差止めの請求を受けたことはありません。しかしながら、当社が認識せずに第三者の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できず、その第三者より当社に対する損害賠償請求訴訟等が起こされることにより賠償金の支払い等が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)個人情報の管理について 当社グループが提供するYappliでは、顧客企業から委託を受けてお預かりした個人情報を取り扱います。お預かりした個人情報については、外部漏えいや不正利用等の防止のため、情報セキュリティ基本方針を定め、この方針に従って情報資産を適切に管理・保護しております。また、当社は個人情報保護のために、プライバシーマークを取得しており、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。アクセス権限の厳格な管理、定期的なセキュリティ監査の実施、また情報の取り扱いに関する従業員教育を徹底し、万が一の漏洩や不正利用に備えた対応策を整備しております。しかしながら、悪意あるハッキングやコンピューターウィルス等により、当社が保有する個人情報が漏えい、盗用等される可能性を完全に排除することは困難であります。当社が保有する個人情報が漏えい、盗用等されることとなった場合、当社の社会的信用が失われるとともに、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)システムや通信インフラ環境について 当社グループ事業は通信ネットワークやサーバー等のネットワーク機器の作動環境に依存しております。当社が構築しているコンピュータ・システムは、適切なセキュリティや保護手段を講じておりますが、自然災害や不正アクセス等によって通信ネットワークの切断やネットワーク機器の障害が発生した場合、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)Apple Inc.及びGoogle LLCの動向について 当社サービスにおいて主に提供されるモバイルアプリは、Apple Inc.及びGoogle LLCのプラットフォーム運営事業者の仕様に従い、アプリ提供の申請、承認を受けることが重要な前提条件であります。これらのプラットフォーム運営事業者の動向や著しい仕様変更によっては、当社の事業展開や事業運営に影響を与え、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)内部管理体制の強化について 当社グループは、現在の事業規模に応じた内部管理体制を整備・運用しており、今後は事業規模の拡大に合わせ、内部管理体制も強化させていく方針であります。しかしながら、事業規模の拡大及び人員の増加に合わせ、適時に内部管理体制の強化ができなかった場合、適切な事業運営が行えず、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)人材の獲得及び育成について 当社グループが今後成長を続けるためには、各方面で優秀な人材を配置することが必要不可欠であります。そのため、既存の人材の育成はもちろんのこと、優秀な人材の獲得にも努めております。しかしながら、人材の育成・獲得が円滑に進まない場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)法令について 当社グループは、電気通信事業法等、企業活動に関わる各種法令の規制を受けております。現在のところ、当社事業に対する各種法規制の強化等が行われるという認識はありませんが、今後国内において新たにプライバシー関連法規の制定やインターネット関連事業者を規制する新たな法律等による法的規制の整備・強化がなされた場合、当社の業務が一部制約を受け、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)訴訟について 当社グループでは、コンプライアンスの徹底と社会的信用の向上を図ることを目的にコンプライアンス規程を整備し従業員へ周知することで、法令違反などの発生リスクの低減に努めており、本書提出日現在において訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、事業を展開する中で、当社が提供するサービスの不備や取引先、第三者との間での予期せぬトラブルの発生等により何かしらの問題が生じた場合には、これらに起因した損害賠償の請求、訴訟の提起がなされる可能性があります。その場合、当該訴訟に対する防御の為に費用と時間を要する可能性がある他、当社の社会的信用が毀損され、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しております。また、2026年3月開催の定時株主総会において、取締役に対する譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。これらの新株予約権の行使、または譲渡制限付株式報酬制度に基づく新株の発行等が行われた場合、当社株式が新たに発行または処分され、既存株主が保有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (17)株主還元政策について 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つと位置付けております。 当社はこれまで成長投資を優先する観点から、創業以来配当を実施しておりませんでした。しかしながら、収益力の向上及び財務体質の改善が進展する中、資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行を目的として、当事業年度において自己株式の取得を実施いたしました。 その後、事業成長に向けた投資と株主還元を両立できる経営基盤が整ったと判断し、当社として初めて剰余金の配当(中間配当)を実施するとともに、期末配当を実施いたしました。 今後につきましては、中長期的な成長投資とのバランスを図りつつ、自己株式の取得及び配当を含む総合的な株主還元策を、業績動向、財政状態及びキャッシュ・フローの状況等を総合的に勘案のうえ、利益成長に沿って安定的かつ持続的に実現を目指すことを基本方針としております。なお、経営環境の変化、業績の動向又は将来の投資計画等によっては、株主還元策の内容が変更となる可能性があります。 (18)資金使途について 当社のSaaS型アプリ運営プラットフォーム事業においては、上場後の現在においても、システムの機能性・利便性の向上及び市場シェアの獲得が重要と考えております。そのため、上場時に調達した資金の使途につきましては、システム開発や事業拡大に伴う人件費及びマーケティング費用へ積極的に投資していきたいと考えております。しかしながら、インターネット関連市場は変化が激しく、その変化に柔軟に対応するため、上記計画以外の使途に使用する可能性があります。また、上記計画通りに資金を使用したとしても、当初想定していた事業規模の拡大が進まない可能性があります。なお、将来にわたっては、資金調達の使途の前提となっている事業計画・方向性が見直される可能性があります。 (19)為替変動によるリスク 当社は国内で事業を展開しているため、為替の影響は比較的少なく抑えられていると見ておりますが、当社の既存顧客及びターゲット顧客層の中には、円安の影響により事業の運営が厳しくなっている企業が含まれるため、解約また新規顧客獲得に悪影響が出る可能性があります。また、当社の費用についてですが、サーバー費用や社内で使用している一部のツールは為替の影響を受けるため、為替相場が円安になった場合、当社の費用が増加する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,889字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載は しておりません。 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は4,736,613千円となりました。主な内訳は、現金及び預金2,204,480千円、売掛金740,772千円、投資有価証券499,097千円及び繰延税金資産479,594千円であります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,775,250千円となりました。主な内訳は、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)1,162,811千円及び未払金390,362千円であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,961,362千円となりました。主な内訳は、資本剰余金1,317,041千円及び利益剰余金1,593,645千円であります。 ②経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、消費活動の回復やインバウンド需要の拡大等の景気回復の兆しが見られる一方で、物価上昇や円安状況の長引き、また労働人口の縮小による人件費の高騰も顕著になり、先行きが不透明な状況が継続しました。しかし、このような経済環境の中、企業はデジタル化を引き続き促進しており、IT技術を使った生産性や効率化への投資は安定して推移し、当社グループが属するソフトウェア業界の重要性はますます高まっております。 当社は、「デジタルを簡単に、社会を豊かに」というミッションのもと、ノーコード(プログラミング不要)で誰でも簡単にスマートフォンアプリの開発・運用ができるプラットフォーム「Yappli」および、AIを活用してウェブ運用を行うことができるシステム「Yappli WebX」を提供しております。 「Yappli」は、従来のアプリ開発における課題を解決し、企業が自ら効率的にアプリを運用できる仕組みを提供することで、より高い成果を生み出せるようになります。一方、「Yappli WebX」は、AIによるデザイン支援機能を備え、専門知識を必要とせずノーコードでウェブ構築を実現しております。これにより、アプリからウェブまで一貫した開発・運用・分析を行うプラットフォームを提供することが可能となり、企業のデジタル活用を強力に支援しております。 さらに、2025年11月には株式会社ヤプリフードコネクト(旧株式会社チューズモンスター)を子会社化し、LINEミニアプリ市場へ本格参入いたしました。これにより、同社が展開する「Yappli MobileOrder」をラインナップに加えるとともに、近年著しい成長を遂げているLINEミニアプリ市場での事業基盤を構築いたしました。これらの取り組みにより、当社グループはアプリからウェブまでのデジタル接点全体を統合管理するDXPへと進化し、多様化する企業のデジタルニーズに対応した包括的なソリューションを提供することで、持続的な成長基盤の構築を進めております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高6,056,126千円、営業利益882,764千円、経常利益877,754千円、親会社株主に帰属する当期純利益920,605千円となりました。 なお、当社グループはアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は2,204,480千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は776,575千円となりました。これは主に、前払費用の増加額が158,608千円及び売上債権の増加額が67,620千円あった一方で、税金等調整前当期純利益が877,480千円及び未払金の増加額が62,428千円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は86,672千円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が66,443千円及び投資有価証券の取得による支出が19,890千円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は445,226千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が227,796千円及び自己株式の取得による支出が150,726千円あったことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループは、アプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 6,056,126   - (注)1.当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は記載しておりません。 2.主要な販売先につきましては、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高、売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上高は、主に新規顧客獲得及び既存顧客に対するアップセル等の営業努力により、6,056,126千円となりました。2025年12月時点でのYappliの契約アプリ数は939となり、月次解約率(直近12カ月平均)は0.92%、月額利用料割合は80%と堅調に推移しています。 売上原価は、契約アプリ数の増加に伴うサーバ費用、アプリマーケティングで発生した広告媒体費及び賞与が発生した影響から2,029,841千円となりました。この結果、売上総利益は4,026,285千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、主に人員増による人件費や展示会を中心とした新規顧客の獲得活動に伴う広告宣伝費、新規事業への投資による研究開発費の計上により3,143,520千円となりました。 この結果、当連結会計年度における営業利益は882,764千円となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は、主に協賛金収入及び持分法による投資利益が発生した影響から11,055千円となりました。営業外費用は、主に借入金の金利上昇に伴う支払利息の影響により、16,065千円となりました。 この結果、当連結会計年度の経常利益は877,754千円となりました。 (特別利益、特別損失、税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度の特別損益は、特別利益として新株予約権戻入益、特別損失として持分変動損失を計上いたしました。この結果、税金等調整前当期純利益は877,480千円となりました。 (法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税等については、法人税、住民税及び事業税の計上の他、法人税等調整額(益)を計上したことにより△43,124千円となりました。 この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は920,605千円となりました。 (当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因) 当社グループが事業展開するサービスは、小売業態において多くの導入実績があり、その中でも特にアパレル関係企業への導入が進んでおります。小売業界においては、これら企業の広告費は引き続き好調な推移を示すと予測する見方ではあるものの、国内外の経済情勢を受け当社グループの予想を超えて下振れするような場合には、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼすリスクがあります。 その他、当社グループが抱える事業等のリスクについての詳細は、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 以上を踏まえ、当社グループは常に市場動向には留意しつつ、顧客に求められる機能やサービスを開発していくとともに、優秀な人材の採用、新規サービスの開拓、内部管理体制の強化をしていくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因に備え、リスクの発生を抑え、適切に対応していく所存であります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金、設備投資や長期運転資金の調達について、自己資金又は金融機関からの借入を基本としており、都度最適な方法を選択しております。 なお、当連結会計年度における借入金の残高は1,162,811千円であります。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は2,204,480千円となります。 なお、当社グループは、アプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、連結会計年度末日における資産及び負債、会計期間における収益及び費用について会計上の見積りを必要としております。この見積りに関しては、過去の実績及び適切な仮定に基づいて合理的に計算しておりますが、実際の結果と相違する場合があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は後述「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ④経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社グループは経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、契約アプリ数、月次解約率、アプリ当たりの平均月額利用料を重要な経営指標と位置付けております。 当該指標については、2025年12月末時点でのYappliの契約アプリ数は939となり、月次解約率は0.92%、アプリ当たりの平均月額利用料は460千円であります。これは、現時点において予定通りの進捗となっており、今後の業績に寄与するものと期待できることから、堅調に推移しているものと認識しております。なお、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の推移については、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。