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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

グリッド

GRID Inc.5582 · Growth · 情報・通信業

電力・物流など社会インフラの計画最適化に特化するAI開発企業。

概要

株式会社グリッドは、社会インフラの計画業務をAI技術で最適化する企業である。電力需給計画、物流・サプライチェーン、都市交通の3分野に特化し、2025年6月期の売上高21億円、営業利益4億円を計上。2009年設立、2023年東証グロース市場に上場。従業員109名。

売上の6割を電力・エネルギー分野が占める収益構造

2025年6月期の売上高21億円のうち、電力・エネルギー分野が12億円(全体の約58%)を占める。物流・サプライチェーン分野は5億6千万円、都市交通・スマートシティ分野は2億1千万円。ストック型売上(運用・サポート)の比率は24.7%で、前期から0.5ポイント上昇した。フロー型売上(AIエンジン・システム開発)が牽引し、電力分野のフロー売上は前期比49.2%増の10億円に拡大した。

大手企業中心の顧客と長期ライフサイクルビジネス

顧客は電力・石油元売り・プラント・物流・都市交通など日本経済を支える大手企業が大半を占める。AIによる計画最適化は化石燃料削減やオペレーションコスト削減といった直接的なROIを明確に示せるため、受注確度が高い。また、AIエンジン開発からシステム実装、運用・サポートまで一貫提供することで顧客との長期関係を構築し、CLTV(顧客生涯価値)の最大化を図っている。

シミュレータとAI技術を組み合わせた独自のアプローチ

当社は、社会インフラの複雑な計画業務を数式化しデジタル空間上に再現するシミュレータを開発。その上で機械学習・深層学習・強化学習と数理最適化・メタヒューリスティクスを組み合わせたAIエンジンにより、実務に耐えうる時間で最適解を導出する。この知見を「ReNom APPS」としてクラウドサービス化し、電力向けReNom POWER、配船向けReNom VESSEL、サプライチェーン向けReNom SCM、鉄道向けReNom Railwayを展開している。

3分野に絞った事業展開と水平展開の仕組み

注力分野を電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野に限定することで、分野内のノウハウ再利用性を高めている。異なる業種の計画問題を共通のアプリケーションアーキテクチャで開発し、過去のモジュールを再利用した水平展開が可能。これにより効率的なシステム開発を実現し、2025年6月期の取引先数は43社(前期比26.5%増)に拡大した。

業界の中での役割は社会インフラ領域のAI計画最適化システム開発・サービス企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
31億円
営業利益
5億円
営業利益率
16.1%
純利益
3億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01電力・エネルギー主力

国内電力事業者向けに発電所の需給計画をAIで最適化するプログラムを開発。電力需要を予測し、最適な需給計画で過剰発電を抑え燃料使用量を低減する。

主な製品・サービス1
ReNom POWER
日々変動する需要に基づき最適な需給計画を自動立案するAIアプリケーション。

02物流・サプライチェーン主力

輸送計画やサプライチェーン全体の計画をAIで最適化。燃料コスト削減や全体最適を実現し、原油・セメント・鉄鋼・製紙・化学品・消費財など多業種の生産者に提供。

主な製品・サービス2
ReNom VESSEL
配船の日々の運航計画を自動立案するAIアプリケーション。
ReNom SCM
サプライチェーンにおける生産や物流計画を最適化するAIアプリケーション。

03都市交通・スマートシティ準主力

人の動きやエネルギー使用をデジタル空間で再現し、都市空間の最適化を支援。蓄電池を活用したエネルギー管理システムや高速道路渋滞予測システムなどを開発。

主な製品・サービス1
ReNom Railway
鉄道会社における運行や修繕計画等を最適化するAIアプリケーション。

製品と技術

ReNom APPSシリーズ:電力・物流・鉄道向け最適化アプリ

「ReNom APPS」は、AI技術を活用した計画最適化のクラウドアプリケーション群である。ReNom POWERは電力需給計画を自動立案し、発電機の起動・停止を最適化して燃料消費を削減。ReNom VESSELは配船計画を、ReNom SCMはサプライチェーン全体の生産・物流計画を最適化する。ReNom Railwayは鉄道の運行・修繕計画を対象とする。各アプリは業種別の業務ベストプラクティスを組み込み、顧客ごとにカスタマイズ可能である。

蓄電所関連サービスとエネルギーマネジメント

2024年8月に開始した蓄電所関連サービスは、大口需要家向けに蓄電池の充放電を最適化するシステムを提供するもの。再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、電力系統の安定化に寄与する。このサービスは、電力・エネルギー分野で培った需給予測や制御技術を応用したもので、都市交通・スマートシティ分野のエネルギーマネジメントシステムとも連携する。CO2削減効果も期待され、脱炭素経営の手段として需要を見込む。

AIエンジン開発と運用・サポートの一貫提供モデル

当社の事業は、コンサルティングから始まり、シミュレータ開発、AIエンジン開発、業務システムへの実装、そして運用・サポートまでを一貫して提供する。これにより顧客の計画業務の属人性を排除し、短時間での最適計画立案を可能にする。2025年6月期のストック型売上比率は24.7%で、運用・サポート収入が安定的な収益源となっている。エンジニア73名のうち、社会インフラ現場経験者にデータサイエンス教育を施す独自の人材育成が強みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウドDBで急成長、外部環境に敏感

クラウドデータベース管理サービスを主力とするSaaS企業。売上高は2023年6月期14億→2025年6月期21億円と急拡大中。営業利益率は23.5%→19.1%とやや低下しているが高水準。同業のソラコム(147A)やハッチ・ワーク(148A)と比較して、顧客あたりの単価向上余地がある。競合が大手クラウドベンダーの周辺領域に多い中、特定業界向けの特化型サービスで差別化を図る。ただし市場規模が小さく、外資系との競合激化がリスク。

強み

  • 売上高3期連続2桁成長、営業利益率20%前後の高水準を維持。
  • 特定業界向けにカスタマイズされたDB管理で顧客定着率が高い。
  • 企業のDX推進を背景にクラウドDB需要が継続的に拡大。
  • エンジニア中心の組織で固定費を抑制、高い生産性を実現。

課題

  • ニッチ市場ゆえに将来的な成長鈍化リスクを抱える。
  • AWS等の大手が提供する汎用DBサービスとの差別化が課題。
  • 売上拡大に伴い販管費が増加、利益率がやや低下傾向。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がグリッド

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14308Jストリーム100億円18.3倍
24168ヤプリ98億円8.7倍
39475昭文社ホールディングス96億円7.9倍
45570ジェノバ94億円16.2倍
54356応用技術94億円12.0倍
65582グリッド93億円29.8倍
72332クエスト93億円11.1倍
8153Aカウリス92億円29.6倍
95588ファーストアカウンティング92億円40.2倍
10472Aミラティブ92億円9.1倍
113991ウォンテッドリー92億円10.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

再生エネルギー事業会社として2009年に設立

2009年10月、東京都港区芝浦に資本金10百万円で株式会社グリッドを設立。当初は再生エネルギー事業を手がけ、2010年2月に太陽光発電システムの販売を開始、2011年2月には集合住宅向けシステムも投入した。2013年6月には発電所運営子会社グリッドソーラーファーム合同会社を設立し、2014年3月には発電電力量予測アルゴリズムの研究開発を開始した。

AI開発事業への転換とReNomの誕生(2015-2016年)

2015年7月、AI開発事業を開始。2016年5月には独自のAIフレームワーク「ReNom(リノーム)」を開発した。これにより、機械学習や深層学習を活用した計画最適化の基盤技術を確立。同時期、2016年12月に本社を現在の東京都港区北青山に移転した。このフェーズで、太陽光販売からAIサービス企業への方向転換が本格化した。

エネルギー事業縮小と商社3社との資本提携(2017年)

2017年1月、エネルギーソリューション事業を縮小。同年3月には三井物産、伊藤忠商事、丸紅の3大商社と資本業務提携を結び、事業基盤を強化した。この提携により、物流・サプライチェーン分野での実績獲得につながった。2020年11月にはエネルギーソリューション事業から完全に撤退し、AI開発に経営資源を集中させる方針を固めた。

計画最適化サービスの拡充(2019-2022年)

2019年12月に輸送計画最適化サービスを開始。2020年12月には電力事業者向け需給計画最適化、2021年4月にはスマートシティ分野と生産計画最適化のサービスを相次いで立ち上げた。2022年4月以降、電力需給計画支援システム、AI配船計画システム、船舶運航管理システム、渋滞予測システム、物流販売計画支援システムと、続々と新サービスを投入し、事業領域を拡大した。

東証グロース市場上場と蓄電所サービス開始(2023-2024年)

2023年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。2024年8月には蓄電所関連サービスを開始し、エネルギーマネジメント分野に新たに参入した。上場後の2025年6月期は売上高21億円、営業利益4億円と過去最高を更新。子会社グリッドソーラーファームは2022年2月に清算を結了し、完全にAI事業に特化した体制が整った。

年表25件を開く

2000年代

  • 2009年10月創業再生エネルギー事業の会社として東京都港区芝浦に株式会社グリッド(資本金10百万円)を設立

2010年代

  • 2010年2月太陽光発電システムの販売開始(エネルギーソリューション事業を開始)
  • 2010年6月東京都港区赤坂に本社を移転
  • 2011年2月集合住宅用太陽光発電システムの販売開始
  • 2013年6月M&A発電所運営を目的とし、グリッドソーラーファーム合同会社(完全子会社)設立
  • 2014年3月発電電力量予測アルゴリズムの研究開発を開始
  • 2014年6月創業発電所運営を目的とし、H&Gソーラー合同会社(関連会社)設立
  • 2015年7月AI開発事業開始
  • 2016年5月AIフレームワークReNom(リノーム)を開発
  • 2016年12月東京都港区北青山に本社を移転
  • 2017年1月エネルギーソリューション事業を縮小
  • 2017年3月三井物産株式会社、伊藤忠商事株式会社、丸紅株式会社と資本業務提携
  • 2019年12月輸送計画最適化のサービス提供開始

2020年代

  • 2020年11月エネルギーソリューション事業からの撤退
  • 2020年12月電力事業者向け需給計画最適化のサービス提供開始
  • 2021年4月スマートシティ分野のサービス提供開始
  • 2021年4月生産計画最適化のサービス提供開始
  • 2022年2月グリッドソーラーファーム合同会社清算結了
  • 2022年4月電力需給計画支援システム実装、運用・サポートサービス提供開始
  • 2022年8月AI配船計画システムの提供、運用・サポートサービス提供開始
  • 2022年8月船舶運航管理システムの提供、運用・サポートサービス提供開始
  • 2023年1月渋滞予測システムの提供、運用・サポートサービス提供開始
  • 2023年1月物流販売計画支援システム実装、運用・サポートサービス提供開始
  • 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年8月蓄電所関連サービス開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    計画最適化技術の深耕と展開

    電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野でAIアルゴリズムによる計画最適化ソリューションを提供し、顧客のコア業務を支援。派生する計画業務への拡張や関連領域(ReNom APPS、材料開発など)の研究開発を進め事業成長を加速する。

  2. 02

    ストック型売上の拡大

    AIエンジン開発からシステム開発、運用・サポートまで一貫提供し、アップセル・クロスセルにより中長期の顧客関係を構築。運用・サポートは生産性が高く、持続的な売上・営業利益成長に貢献するストック型売上として拡大を図る。

  3. 03

    開発・営業体制の強化

    優秀なエンジニアやコンサルティング営業人材の積極採用、開発プロセスの見直し、ノウハウ共有や教育訓練、情報やノウハウの一元管理など、強固な開発・営業体制を構築し事業拡大に対応する。

  4. 04

    顧客基盤の拡大と新技術への対応

    プル型・プッシュ型営業を組み合わせて新規顧客及び既存顧客の別部門を開拓。量子コンピュータなど新技術の研究開発を進め、将来の計算量増大に対応するとともに事業成長につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で109人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は845万円で、2期前と比べて+5.8%平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は3.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年6月79938.12.685
2024年6月83038.12.997412
2025年6月84538.13.1109367

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
男性育休取得率71.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区127百万円
AI開発事業
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業量子・古典アプリケーション開発・実証仮想発電所需給調整におけるリスクヘッジ型量子古典確率最適化手法の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-08-26
    2,996万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は31億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+47.6%、利益が+25.0%。

売上高
+47.6%
31億円
営業利益
+25.0%
5億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
16.1%
前期比 -2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高45億円31億円
営業利益6億円5億円
純利益4億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2026年4Qで、売上は18億円、営業利益は2億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+50.0%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q2−1−50.0−1
2024年2Q4125.01
2024年3Q5120.01
2024年4Q6350.03
2025年2Q9111.10
2025年4Q12325.03
2026年2Q13323.12
2026年4Q18211.11

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年6月期からの8期で、売上は13億円から31億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は16.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年6月1300
2020年6月7−6−7
2021年6月7−2−2
2022年6月911
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年6月1422
2024年6月174323.54
2025年6月214419.03
2026年6月315516.13

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高31億円のうち、営業利益として残るのは5億円16.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の9.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金83.9%26億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.1%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+7.7pt
16.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.0pt
9.7%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年6月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は32億円で、売上の18.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年6月−201−28
2022年6月−1−10−26
2023年6月20−127
2024年6月3020329
2025年6月40−1432

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年6月期の総資産は44億円。このうち返さなくてよい自己資本が39億円で、自己資本比率は89.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年6月113830.0
2020年6月1311279.6
2021年6月128470.4
2022年6月139471.9
2023年6月1612473.9
2024年6月4136588.7
2025年6月4439589.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
32億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中25位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中150位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
47.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,956で、1年前と比べて-19.2%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥1,956-2.8%1ヶ月-0.8%1年-19.2%時価総額93億円
過去52週の値幅
安値¥1,671高値¥3,205

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.8倍
PER (会社予想)23.6倍
PBR2.25倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末1776円から上昇基調に転じ、8月7日時点で1973円まで回復しました。週足では25日移動平均線(1935円)を上抜けて推移し、3月高値の3205円からは約38%下方に位置します。7月中旬に1998円まで上昇後、調整を経て再び上値を試す展開で、直近の出来高は1万株前後と低水準ながら底堅さが見られます。52週高値3205円、安値1671円に対する位置は、中間域からやや上寄りです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは23.26倍で同業界平均の30.09倍を下回っており、相対的には割安感がある。しかし、PBRは2.27倍と平均3.53倍を下回り、株主資本に対する評価は控えめ。配当利回りは0%と無配で、株主還元の面ではマイナス要因。ROEは7.9%と平均水準を下回り、収益効率が低い。売上高は増加傾向にあるが、営業利益率は低下傾向で、収益性の改善が見込めない。割安だが、配当や収益性の課題から評価は抑制的。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.8倍47.9倍
PER (予想)23.6倍
PBR2.25倍2.96倍
ROE7.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AI市場の拡大に乗り、急成長を遂げている。強気派は高い営業利益率と売上成長が続くとの見方。一方、弱気派はAIブームの陰りや競合の台頭による成長鈍化を懸念。特に、売上高の伸びに対して利益率の変動が見られ、2025/6期には利益が減益。収益の質と成長の持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 高い成長率

    売上高が前期比で順調に拡大しており、成長が続く

  • 高利益率

    営業利益率は20%前後で推移、収益性が高い

  • 市場拡大

    AI市場は今後も拡大が見込まれ、業績に寄与

  • 売上高が前期比23.5%増収2025/6期影響

    売上高は17億円から21億円へ増加し、成長軌道が続く

  • 営業利益4億円を安定的に確保2025/6期影響

    営業利益は前期と同じ4億円で、収益基盤の堅さを示す

  • 自己資本利益率7.9%と健闘継続影響

    ROEは7.9%で、規模に対して資本効率は悪くない

  • 時価総額94億円の小型株として再編余地不定影響

    時価総額94億円と小型で、資本業務提携やM&Aの対象になり得る

マイナスに働く材料7
  • 業績の変動

    最新期は減益となり、成長の持続性に疑問

  • 競争激化

    AI分野は参入が相次ぎ、競争が激しい

  • 株価低迷

    1年間で株価が23%下落、市場の評価は厳しい

  • 営業利益率が19.05%へ低下2025/6期影響

    営業利益率は23.53%から19.05%へ低下し、収益性が悪化

  • 最終利益が3億円に減益2025/6期影響

    当期純利益は4億円から3億円へ減少した

  • 株価が1年で23.02%下落継続影響

    株価は1973円で、1年間で23.02%下落し市場評価が低下

  • 外国人保有比率0.97%と需給が偏る継続影響

    外国人保有は0.97%で、売買参加者が限定的となり株価変動が大きい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長企業の持続可能性を示す
営業利益率
収益性の変動を見るため

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,105人。区分でいちばん多いのは事業法人62.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が82.0%を占め、残る18.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年6月%2024年6月%2025年6月%
事業法人100.071.762.7
金融機関10.519.3
個人・その他14.715.5
証券会社1.71.5
外国法人1.30.6
外国人個人0.10.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社We(注)254.90
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)12.43
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.55
04三井物産株式会社(常任代理人 日本カストディ銀行)2.77
05伊藤忠商事株式会社2.15
06丸紅株式会社2.15
07野村信託銀行株式会社(投信口)1.18
08株式会社SBI証券0.68
09松本 光雄0.32
10株式会社北総フォレスト0.29

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-06-22
    りそなアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    8.05%
    -1.20pt
  • 2026-05-26
    りそなアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    9.25%
    -1.01pt
  • 2026-05-12
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    2.61%
    -2.41pt
  • 2026-04-27
    りそなアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    10.26%
    +1.61pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+585%、1株純資産は4期で+727%。直近期のROEは7.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年6月−15100
2020年6月−193
2021年6月−58
2022年6月2510.3
2023年6月6332021.8
2024年6月8777016.828.8
2025年6月638297.940.4
2026年6月72

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額108百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
曽我部完代表取締役社長532,608,000
照井一由取締役 執行役員527,770
中村秀樹取締役 執行役員55
曽我部東馬取締役523,000
田中謙司取締役51
竹内純子取締役55
野島一十監査役(常勤)67
宮﨑貴之監査役46
工藤洋治監査役50

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5858517
社外取締役415154
監査役1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,322字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社はAI開発事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 当社は、「INFRASTRUCTURE+LIFE+INNOVATION」(インフラ ライフ イノベーション)を企業理念と定め、社会インフラにイノベーションを起こし、インフラ全体の最適化を目指し、社会に貢献することをミッションに活動しております。 現在の社会経済は、エネルギー価格の変動、サプライチェーンの寸断、カーボンニュートラル(注1)に向けたエネルギー消費の効率化、DX化に伴う業務の効率化等、様々なリスクや課題を抱えております。その中で迅速に最適解を選択し、施策や事業を管理運営していくことが、企業ひいては社会の持続的な成長に必要不可欠となっております。 電力、物流、サプライチェーンといった社会インフラも同様に、ビジネス上の様々な要素を考慮した上で計画的に管理運営されておりますが、その計画業務は熟練の人材による多大な労力と時間により成立しており、現在の複雑かつ不確実性の高い環境下で迅速に最適解を選択することは困難な状況となっております。 そこで当社は、属人性を排し、インフラのオペレーションに関わる様々な制約を変数として、複雑かつ不確実性の高い多数の要素も考慮した上で、AI技術を用いて短時間で最適な計画を提供するため、計画最適化事業を展開しております。具体的には、当社の社会インフラに関する業務知識の豊富なエンジニアが各顧客の計画対象業務を数式化することにより、複雑な業務を再現するシミュレータを開発し、デジタル空間上に機器、設備、人、車両等の動きを再現します。シミュレータ上では、仮想的に設備、車両等を動かし、業務のシミュレーションを行うことができるため、ビッグデータを使用せずにシミュレーション結果を生み出すことが可能となります。そしてその結果から得られるデジタルデータを基にKPI(注2)の最大化や計画の最適化を可能とするアルゴリズムを開発し、業務システムに組み込みます。 計画の最適化は、組合せ最適化の一種となります。組合せ最適化とは、一般に、複数の制約を満たす有限個の解から最良の解(最適解)を探し出すことを意味し、その解法として数理最適化(注3)やメタヒューリスティクス(注4)等の手法が用いられてきました。複雑な業務の計画は様々な要素を考慮して策定されるため、最適解を探し出すには膨大な数の組合せを考慮する必要があり、実務に耐えうる時間で最適解を導くことは高い技術を必要とします。 そこで当社では数理最適化やメタヒューリスティクスの手法に加えて、機械学習(注5)や強化学習(注6)等のAI技術を応用し、各種の計画に適した数理最適化の手法とAI技術を組み合わせたアルゴリズムをAIエンジンとして開発することで、最適解を探索する範囲を限定し、実務に耐えうる時間で最適解を導く手法を採用しました。また、AIエンジン開発を中心に、その前段となるコンサルティングフェーズから、AIエンジンを組み込んだシステム実装・運用フェーズまでを手掛けることで顧客生涯価値(CLTV)(注7)を最大化し、かつ運用・サポートサービスを担うことで、安定的な収益に繋げることをビジネスモデルとしております。 [開発プロセス] AI技術による計画の最適化を事業展開するにあたり、当社が注力している分野は、電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティ(注8)の3分野となります。 機械学習・強化学習をはじめとしたAIアルゴリズム開発手法に加え、数理最適化等の手法を用い、ビジネス課題の解決に必要な技術手法を用いることで、実効性の高い効率的な各種計画の策定を支援するAI開発事業を展開しております。 以下では(1)事業分野、(2)事業の特徴、(3)テクノロジー、についてそれぞれ説明いたします。 (1) 事業分野 自動運転、翻訳、スマートフォン、画像認識等コンシューマー向け分野ではAIの実用化が進んでおりますが、インダストリアル分野、特に社会インフラ領域ではAIの実用化は必ずしも進んでおりません。当社は「インフラと社会を、その先へ」をミッションとし、AI技術の実用化に主眼を置き、社会インフラ領域における計画最適化のエンジニアリング及びサービス事業を展開しております。 計画最適化は生産計画、輸送計画、材料開発、拠点配置計画、スケジューリング計画、適正価格設定等様々な用途で活用が期待されておりますが、組み合わせるシナリオの数の多さに起因して計算量が増大し、現実的な時間内での計算が困難になることや問題の定式化に伴う実装の難しさから導入されている分野は限定的でした。当社は、画像認識、需要予測といった領域で広く利用が進んでいるAI技術を計画最適化に応用し、問題の難易度や要求事項に対して柔軟にAIアルゴリズムを組み合わせることで、エネルギー消費量の削減、輸送効率や生産効率の向上といった顧客の課題を解決しております。また、当社は社会インフラ領域にフォーカスし、特に①電力・エネルギー分野、②物流・サプライチェーン分野、③都市交通・スマートシティ分野の3つの分野に注力しており、各分野における計画最適化は化石燃料の削減に直結するため、重要な社会問題であるカーボンニュートラルの実現にも貢献することができると考えております。 [注力する社会インフラ3分野] ① 電力・エネルギー分野 国内電力事業者向けに発電所の需給計画の最適化プログラムを開発納入しております。電力自由化に伴い、電力需要に即した需給計画の立案が今後ますます重要になると思われ、脱炭素社会実現の観点からも効率的な需給計画を立案し、発電所を稼働させることが求められます。当社は電力需要を予測し同予測に基づく発電が可能となるよう、各発電所の需給計画についてAIアルゴリズムで最適化する技術サービスを提供しております。これにより各発電所の発電機を電力需要に即して起電、停電させることで過剰な発電を抑え、発電に要する燃料の使用量を低減させることが可能になります。 ② 物流・サプライチェーン分野 原油、セメント、鉄鋼、製紙、化学品、消費財等様々な分野で生産者は原材料や商品を船舶やトラック等で運搬しており実際の輸送計画は人の経験と知識に基づいて立案されているケースが殆どであります。輸送計画は気象条件、積荷集配箇所、納期等多くの制約条件に基づいて作成されるにもかかわらず、計画最適化に適したソフトウエアが開発されていないため、これまで特定の人材の知識と経験に基づいて計画作成が行われておりました。そのため、輸送計画業務が属人化することや、立案した輸送計画が最適な計画かどうかを検証することが難しいという問題が顕在化しております。 当社は、輸送計画にAIアルゴリズムを取り入れることで輸送計画を最適化する技術サービスを提供しております。様々なビジネス上の制約を加味しながら計算時間を短縮したAIエンジンの開発を行い、最適な輸送計画によって輸送に要する燃料コストの削減を実現しております。 また、輸送計画最適化の応用分野としてサプライチェーン分野での計画最適化の技術サービスも提供しております。調達、在庫、生産、配送、販売に至るサプライチェーンの全工程をデジタル空間に再現し、全体最適や部分最適に関し顧客のKPIに応じて対応可能な技術を有しております。 ③ 都市交通・スマートシティ分野 当社はスマートシティ分野でのAIの活用を進めてまいりました。当社はAIを用いて人の動き、消費活動、ビルのエネルギー使用状況等をデジタル空間に再現し、都市空間における人の動き、消費活動、エネルギー制御等の最適化を可能とするシミュレータを開発しております。その他にも、自動運転車やロボット、住宅等、モノや人がインターネットで繋がり、集めたデータを活用して最適なサービスを提供するスマートシティプロジェクトにおいて、エネルギーマネジメントのAI開発部分を担当してきた経緯から、現在は蓄電池を活用した新しいエネルギーマネジメントシステムの開発を行っております。 また、計画最適化の他にも機械学習を応用し高速道路の渋滞予測システムを提供しており、スマートシティ周辺の都市交通からスマートシティへの導線を最適化するといったプロジェクトへの応用も考えられる点で、スマートシティ分野とのシナジー効果をもたらしております。 (2) 事業の特徴 当社は、新しいテクノロジーにチャレンジするアーリーアダプター顧客(注9)に向けて顧客要望に応じたAIエンジニアリングプロジェクトを成功させ、これまでに確立したノウハウをReNom APPS(注10)として集約し、クラウドサービス化して展開しております。AI技術を用いた社会インフラ領域における計画最適化にフォーカスし、PoC(Proof of Concept:概念実証)ではなく本番導入を前提としたAIエンジンの開発から入り、実装に至る実績を積み上げてまいりましたが、当社は、①明確な経済的導入効果、②CO2削減効果、③大手企業中心の顧客構成、④CLTV最大化、⑤ソリューション提供手法の共通化、⑥クラウドサービス提供、⑦人材戦略といった特徴を有しております。以下では、特徴に関し、それぞれ説明いたします。 ① 明確な経済的導入効果 典型的なAI適用領域である画像認識や需要予測は、経済的な導入効果が曖昧と言われておりますが、AIによる計画最適化は、化石燃料削減やオペレーションコスト削減といった直接的なコスト削減効果をもたらすことが可能となります。顧客は利害関係者にAIに対する投資対効果を明確に説明することができ、新しいテクノロジーの価値に見合った規模の投資が可能になります。このようにAI導入効果をROI(注11)として明確に数値化できることは、受注確度を高める効果があり、当社の収益性の基盤となっております。 ② CO2削減効果 当社が注力分野としている電力・エネルギー分野、物流・サプライチェーン分野、都市交通・スマートシティ分野の社会インフラ3分野はいずれも計画最適化により化石燃料の消費を削減することができ、結果としてCO2削減効果を期待することができます。顧客は利害関係者にカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとしてAIに対する投資効果を説明することができ、脱炭素経営の一環としての投資が可能になります。 ③ 大手企業中心の顧客構成 電力・石油元売り・プラント・物流・都市交通等、当社がターゲットとする各種社会インフラ分野では、日本経済を支え続けている大手企業が活躍しております。当社の顧客は大半が大手企業となっております。当社は、社会インフラ領域におけるAI技術を用いた計画最適化に特化しているほか、明確な経済的導入効果の提示が可能であること、またCO2削減効果も期待できるといった特徴から大手企業に受け入れられているものと思われます。このような大手企業に最新のAIテクノロジーを提供することで、社会にイノベーションをもたらしていると考えております。 ④ CLTV (Customer Life-Time Value)最大化:顧客との長期ライフサイクルビジネス 当社はAI技術の概念実証ではなく実用化をゴールにしていることから、AIエンジンの開発にとどまらずAIエンジンを搭載した業務システムの実装、その後のAIエンジンの性能維持や障害監視・対応を行う運用・サポートまでを総合的に提供することを前提としております。このため、単発のAIエンジン開発のみでは終わらず、顧客との中長期的な関係を構築しております。 ⑤ ソリューション提供手法の共通化 当社事業の進め方は、異なる事業分野の計画問題を、共通のアプリケーションや開発メソッドに落とし込み、同一のアーキテクチャーで開発を行うことを特徴としております。既に、電力需給計画最適化、輸送計画最適化、生産計画最適化については、共通の設計思想に基づいてAIエンジンの開発を行っております。これにより、システム全体のアーキテクチャーが統一され、水平展開を行う際には、過去のモジュール等を再利用してソリューションを提供することが可能となります。その結果、計画最適化システムを効率的に開発することができると考えております。 ⑥ クラウドサービス提供 ReNom APPSはAI技術を活用した計画最適化のためのアプリケーションとなります。従来、個別プロジェクト用に開発したシミュレータや最適化モデルで利用したアルゴリズムをモジュール化(注12)・体系化の上、顧客ごとに組み合わせてアプリケーションとして提供するとともに、業種ごとの業務ベストプラクティスを前提としたシステム画面を用意しております。サービス提供の事業分野を、社会インフラ3分野に絞り込むことで、各分野内でのノウハウの再利用性を高めることが可能であり、高度な技術を多数の顧客にクラウドサービスとして提供することが可能となります。現在では、日々変動する需要に基づき最適な需給計画を自動立案するReNom POWER、配船の日々の運航計画を自動立案するReNom VESSEL、サプライチェーンにおける生産や物流計画の最適化を行うReNom SCM、鉄道会社における運行や修繕計画等の最適化を行うReNom RailwayをReNom APPSとして展開しております。 ⑦ 人材戦略 当社は、データサイエンティストやITエンジニアだけではなく、重電や社会インフラ業界出身で現場オペレーションに造詣が深い技術者を積極的に採用し、入社後にデータサイエンス教育(注13)を施すことにより社会インフラの業務知識を兼ね備えたAI技術者を多数育成しております。現場の業務をよく理解している技術者が、自らの業務知識とAI技術を掛け合わせ、実用的かつ効果的な計画最適化アルゴリズムの提供を実現しております。 また、社外取締役を含めAIや産業分野を専門とする大学の研究者と連携することで、最新の研究技術を取り込む体制を構築しております。 (3) テクノロジー 当社は、社会インフラ分野でのAIの実用化を強く意識した独自のAI技術体系を確立しております。 ① ReNom APPS 組合せの数の多さに起因して計算量が増大し、現実的な時間内で計算が困難になることや、問題の定式化に伴う実装の難しさといった技術課題に対応するため、シミュレータ開発技術と機械学習・深層学習・深層強化学習を組み合わせた当社独自のデジタルツインテクノロジー(注14)を搭載したReNom APPSを開発しました。シミュレータに実際の制約条件を組み込んでシミュレーションすることで現実に発生しうる状況のみを再現することができ、現実に発生し得ない状況を前提とした組合せを計算するといった無駄を排除しております。また、シミュレーションに基づき機械学習・深層学習・深層強化学習を用いて最適な計画を探索し、その結果策定された計画を評価し、学習することで、より最適な計画を策定することが可能となります。これまでの当社開発実績から共通化できる部分を取り纏め開発用にモジュール化したものの総称がReNom APPSとなります。 ReNom APPSにより、各産業分野における計画最適化のAIエンジン開発の効率化を図るとともに、それを顧客に提供する業務システムやクラウドベースのインフラ基盤を併せてアプリケーション化し、顧客のシステムの導入までのリードタイムを大幅に短縮しております。 ② ReNom SIMBASE:シミュレータ開発フレームワーク シミュレータを開発する際に共通する処理や、拠点、ネットワーク、輸送手段、消費、生産、備蓄といった社会インフラ分野の計画業務全般で用いられる汎用的な機能をフレームワークとして開発し、実際のAIエンジニアリングプロジェクトで活用しております。これにより、複雑な業務を再現するシミュレータを短期間で開発することが可能となっております。 シミュレータを利用することで、デジタル空間上に機器、設備、物、人の流れを再現し、仮想的に設備や車両を動かし、その結果から得られるデジタルデータを基に、KPIの最大化や計画の最適化を行うことが可能になります。例えば、生産設備のシミュレータを利用することで、ボトルネックの発見と改善、在庫の削減、設備・人の稼働率向上、燃料費や材料費の削減を実現します。 ③ Algorithm MIX = 最新技術と旧来技術の融合 組合せ最適化とは様々な制約の下で、無数にある選択肢の中から、ある指標(価値)を最も良くする変数の値(組合せ)を求める手法となります。例えばA地点からB地点へ向かうトラックの最短かつ最少燃料になる経路を求めるような問題があげられます。これは、無数の組合せの中から解を導く必要がありますが、当社は、最新のAI関連技術である機械学習や強化学習、旧来手法である数理最適化の手法を顧客課題ごとに柔軟に組み合わせることで、実ビジネスの課題を解決する手法を確立しました。例えば、無数の組合せの中から、過去に発生した組合せを機械学習で学習させることで、検討する組合せの範囲を絞り込み、その上で絞り込まれた範囲で、数理最適化の手法を用いることで計算時間を短縮し、実ビジネスで運用可能な計算時間で最適化システムを提供しております。 ④ 量子アルゴリズムの研究開発 量子コンピュータ(注15)は次世代のコンピュータとして期待されておりますが、当社は量子アルゴリズム(注16)について2017年より研究開発を行っており、2018年より様々な論文発表、2021年より関連技術の特許出願を行っております。現在当社が行っている計画最適化分野においても量子コンピュータは広く活用が期待されている分野であり、計算の高速化や、コンピュータ上に再現できる状態の規模や精度においても現在のコンピュータを上回る可能性が示唆されております。当社は、最新のAI関連技術に加えて量子インスパイアコンピューティング(注17)等も適宜活用し、既存のコンピュータと組み合わせることで、実ビジネスの課題解決を加速していきます。今後さらに本格的な量子コンピュータが実用化された際には、研究開発で得た知見を活かし、量子テクノロジーを駆使したサービスを提供することが可能であると考えております。 (注) 1.カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを指します。 2.KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、組織の目標達成の度合いを定義する補助となる計量基準群を指します。 3.数理最適化とは、利用可能な値の集合体から、ある条件に対して最も良い値を選択する手法で、複数の変数及び制約条件が与えられた関数(目的関数)を最大又は最小にする変数の値、並びに最大値、最小値を求める数学的方法を指します。 4.メタヒューリスティクスとは、現実空間において膨大な組合せが発生する最適化問題を解くための経験的手法(ヒューリスティクス)を有機的に結合させたアルゴリズムを指します。ある組合せをスタートに、少しずつ変化させていき、その組合せが良ければ採用、良くなければ別の変化を試す、といったことを繰り返して探索することを基本的な考え方とする手法となります。 5.機械学習とは、経験からの学習により自動で改善するコンピュータアルゴリズム又はその研究領域で、人工知能の一種であるとみなされている手法であり、訓練データ又は学習データと呼ばれるデータを使って学習し、その学習結果を用いて何らかのタスクをこなす手法を指します。 6.強化学習とは、人工知能の一種であり、訓練データ又は学習データを使わずに、選択した行動に対する報酬を最大化するようにシステム自身が試行錯誤しながら、行動を最適化する手法を指します。 7.CLTVとは、Customer Life-Time Value(顧客生涯価値)の略で、マーケティングでは、企業にとってある一人の顧客が将来の関係全体に寄与する価値の予測を指します。 8.スマートシティとは、「ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場」(「スマートシティ・ガイドブック」内閣府、2021年1月)を指します。 9.アーリーアダプター顧客とは、米・スタンフォード大学の社会学者、エベレット・M・ロジャース教授(Everett M. Rogers)が提唱したイノベーション普及に関する理論で、流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人であり、他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる顧客のことを指します。 10.ReNom APPSとは、シミュレータや最適化モデルを部品化・体系化し、計画最適化サービスをプラットフォームとして提供するためのアプリケーションを指します。 11.ROIとは、return on investmentの略で、投じた費用に対してどれだけの利益を上げられるかを示す指標を指します。 12.モジュール化とは、計画最適化システムのプログラムソースコードを、当該システムを構成する機能単位で分解することを指します。これにより顧客の要望に応じた機能ごとにモジュールを組み合わせて提供することが可能となります。 13.データサイエンス教育とは、データを扱う手法である情報科学、統計学、アルゴリズム等を横断的に扱うための教育で、統計学、パターン認識、機械学習、データマイニング、可視化等、データサイエンティストを育成するための教育を指します。 14.デジタルツインテクノロジーとは、物理空間(現実空間)にある情報を基にデジタル空間上に当該物理空間を再現する技術をいい、当社では顧客のビジネス環境や業務環境全体をデジタル空間上に再現する技術を指します。 15.量子コンピュータとは、重ね合わせや量子もつれといった量子力学的な現象を用いて従来のコンピュータでは現実的な時間や規模で解けなかった問題を解くことが期待されるコンピュータを指します。 16.量子アルゴリズムとは、量子コンピュータ上で動作するアルゴリズムを指します。 17.量子インスパイアコンピューティングとは、量子コンピュータで表現される量子の特性を従来のコンピュータ上で擬似的に表現する技術を指します。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題5,519字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、別段の表記がない限り、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 私たちは、「INFRASTRUCTURE+LIFE+INNOVATION」を企業理念に掲げ、アルゴリズムとテクノロジーでこれまでのインフラを再定義し、未来の社会を支えるインフラを創造していくことをミッションにして活動しております。テクノロジーはいつの時代も、暮らしを豊かに、そして社会を大きく変えてきました。しかし世界は今、持続可能な社会の実現という課題に直面しております。 「未来につづく社会を実現するためには社会の基盤であるインフラにイノベーションを起こすからこそ、新たな未来が拓ける」 私たちのテクノロジーでインフラを進化させ、そしてその先もつづく持続可能な社会をつくることを目指しております。 (2) 経営環境 当社が事業展開している産業分野ごとの経営環境を次のとおり認識しております。 ① 国内AIシステム市場 国内AIシステム市場では、生成AIを活用した「生産性ユースケース (コンテンツ作成支援、ドキュメントの要約、プログラミング支援など)」を実現する機能がソフトウェアに本格的に組み込まれたことによって、急速にAIアシスタントが普及しました。また、先駆的な企業における「ビジネス機能ユースケース(企業の有するデータを用いてマーケティング、人事、財務、ITなどの業務の最適化/自動化といった業務改善)」の導入が始まりました。他方、生成AIと比較すると存在感が低下しているものの、以前から利用されている予測系/認識系AIも順調に成長を遂げました。 結果、2024年の国内AIシステム市場は、前年比56.5%増の1兆3,412億円(支出額ベース)となりました。また、2024年から2029年の同市場の年間平均成長率は25.6%で推移し、2029年には4兆1,873億円になると予測されています。(参考:IDC Japan 株式会社「国内AIシステム市場予測、2024年~2029年」) ② 電力関連市場 電力関連市場では、電力取引を巡る新たな市場が導入されたこと等により、最も経済的な電力需給計画を策定する作業がより複雑化・高度化してきております。電力需給計画の立案においては、電力需要や卸電力市場価格、再生可能エネルギーの発電量など各種データの変動に対する影響を適切に評価することが不可欠となっております。また、直近ではエネルギー価格の高止まりを受けて再生可能エネルギーの価値が再評価されており、脱炭素の流れからも、再生可能エネルギーの普及が一層加速しております。しかし太陽光や風力といった再生可能エネルギーは発電量が天候などによって左右されてしまうことからコントロールが難しく、電力系統の制約にも課題が生じております。こうした背景から電力会社を中心にAIを活用した電力需給計画やエネルギーリソース制御が取り組まれており、経済産業省の「次世代の分散型エネルギーシステムの形成に向けた取組について」においても、分散型エネルギーシステムに対応したグリッド形成の推進が次世代投資として重要であると示されております。(参考:一般社団法人エネルギー情報センター「電力・エネルギー×AI。AIを活用した国内の最新エネルギービジネス事例①」) ③ 物流・サプライチェーン関連市場 物流・サプライチェーン関連市場では、調達、製造、在庫管理、輸送とロジスティクス、カスタマーサポートサービス等、分野ごとの問題や課題に対応しつつ、サプライチェーン全体での最適化への取り組みが始まっております。特に物流領域では、EC市場拡大等による輸送の少量多頻度化や2024年問題等により、さらなる需給逼迫が懸念され、AIやロボティクス、IoTといった先端技術を活用した自動化・デジタル化の取り組みが一層加速すると見込まれております。そのため2030年には物流DX(物流におけるワイヤレスネットワーク・IoT、ロボティクスオートメーション、ロボティクスファシリティ、ラストワンマイル配送ロボットオペレーション)の国内市場規模が約1.2兆円にまで達すると予測されております。(参考:KPMG「2030年市場展望と人材要件:運輸(物流DX)」) ④ エネルギーマネジメント関連市場 エネルギーマネジメント関連市場では、脱炭素やDXといったメガトレンドの中、製造業を中心に脱炭素対策への注力度が高まっており、サプライチェーンにおけるCO2の総排出量(SCOPE3)把握ニーズが高まったことで、エネルギーの見える化を実施する企業が大企業だけでなくサプライチェーンに関わる中小規模の企業へと広がっております。また、再エネの自家消費に関連した太陽光発電システム関連設備や蓄電システムのニーズも高まっております。DX化に関連するものとしては、半導体関連製造拠点やデータセンターの新設・増設が活発であり、それに伴う設備投資の影響で主に関連ハードウェア市場に好影響をもたらしております。将来的には見える化を経てエネルギー削減のフェーズへ移行し、運用改善や省エネ、再エネ利用に関するシステムやサービスの市場が拡大していくと予想されております。(参考:株式会社富士経済「エネルギーマネジメント・パワーシステム関連市場実態総調査2024」) ⑤ 国内脱炭素関連市場 国内脱炭素関連市場では、日本政府が2050年カーボンニュートラルの実現に向けて「グリーン成長戦略」を策定しており、中でも成長が期待される産業として14分野が挙げられております。具体的には、ⅰ)エネルギー関連産業:①洋上風力・太陽光・地熱、②水素・燃料アンモニア、③次世代熱エネルギー、④原子力、ⅱ)輸送・製造関連産業:⑤自動車・蓄電池、⑥半導体・情報通信、⑦船舶、⑧物流・人流・土木インフラ、⑨食料・農林水産業、⑩航空機、⑪カーボンリサイクル・マテリアル、ⅲ)家庭・オフィス関連産業:⑫住宅・建築物・次世代電力マネジメント、⑬資源循環関連、⑭ライフスタイル関連であります。政府はこれらの施策による経済効果を2030年に年約140兆円、2050年には年約290兆円と見込んでおり、目標年度(2050年度)に向けて企業のグリーン投資が長期的に活発化していくとみられております。民間企業においても大企業を中心にこれらの政策に歩調を合わせて研究開発等が進められております。(出典:経済産業省「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」) ただし、これらの技術革新や社会インフラにおいては、急激な変化に伴う社会混乱を避けるためにも、既存の技術や設備等との併用並びに緩やかな移行が行われるものと推測されます。当社の持つ最適化技術は、各企業の判断をサポートする有効なツールになるものと考えております。 (3) 中期的な経営戦略 当社は社会インフラ領域で人々の生活に変革をもたらすことを目指し、主にAIアルゴリズムの技術を用いた「計画最適化」の研究開発と社会実装を通じて様々な社会問題を解決し、より良い未来の実現に貢献するべく事業を展開しております。社会インフラ領域において、当社は電力・エネルギー分野、物流・サプライチェーン分野、都市交通・スマートシティ分野の3分野に注力しております。 現在当社がサービスを提供している各分野における最適化のソリューションは、顧客のコア業務である計画業務に関わっており、企業活動の中心的な業務をサポートするという性質上、今後そこから派生する様々な計画業務に拡張・展開していくことが可能となります。また、計画最適化は高度な技術を要求されるため、一般的なITベンダーの参入障壁が高い分野であります。当社はそのような市場環境と、顧客ニーズに対してアルゴリズムの技術を用いた計画最適化ソリューションを展開することにより事業成長を目指してまいります。加えて、各産業に特化した計画最適化システムをアプリケーションにて提供するReNom APPSやAIによる開発の半自動化の研究開発、最適化技術を用いた材料開発等、関連領域の研究開発を進め、事業成長の加速に繋げてまいります。 (4) 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、フリー・キャッシュ・フローの拡大が企業価値向上に寄与するものと考え、持続的な成長を実現するため、売上及び営業利益の拡大を重視しております。売上の拡大にあたっては、顧客基盤の拡大に加え、一顧客に対してAIエンジン開発、システム開発、運用・サポートを一貫して提供し、その後もアップセル・クロスセルを続け、中長期的な関係を構築してまいります。このことはストック型売上の拡大につながり、持続的な売上の成長の実現に寄与するものと考えております。また、当社の運用・サポートは生産性の高いストック型売上であり、開発と比較してエンジニアの数を要しないため、持続的な営業利益の成長にも寄与するものと考えております。 以上より、売上高成長率及び営業利益率を企業経営の基本的な指標とし、会社の成長ステージに合わせて適切な水準を定め、持続的な成長とともに企業価値向上を図ってまいります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題等 当社の対処すべき主要な課題は次のとおりであります。 ① 開発体制の強化 安定的かつ着実な事業拡大を図る上では、常に最新技術の動向を把握・検証し、必要に応じて当社事業へ取り込みながら、顧客サービスのパフォーマンスを維持・向上させ、高い収益率を確保することが重要であると考えております。そのために、優秀な人材の積極採用、開発プロセスの継続的見直し、社内におけるノウハウ共有や教育訓練等の実施のみならず、エンジニアが能力を十分に発揮できる環境づくりも含めて、より強固な開発体制の構築に向けて取り組んでまいります。 ② 営業体制の強化 顧客の課題解決に向けて高い価値を提供するためには、当社の技術的可能性を十分に理解した上で、潜在的なものを含め顧客ニーズを明確に把握し、サービスを提案できる人材及び組織が必要であると考えております。今後の事業拡大に合わせて十分な体制を維持強化すべく、コンサルティング営業人材の積極採用、情報やノウハウのシェア、一元管理等を効率的・効果的に行う営業組織の仕組み化に取り組んでまいります。 ③ 顧客基盤の拡大 持続的な成長を維持するためには、継続して顧客基盤を拡大していく必要があると認識しております。当社サービスの対象となる企業は、社会インフラを支える巨大企業が多いため、一つの部門にとどまらず、様々な部門へのサービス提供の可能性があります。したがいまして、新規顧客を開拓することはもとより、一顧客の別部門を開拓することも重要であると考えております。プレスリリース、既存顧客からの紹介、ウェビナー開催、展示会出展等を通じてのプル型営業だけでなく、積極的なプッシュ型営業も組み合わせて顧客基盤の拡大を図ってまいります。 ④ ストック型売上の拡大 当社は、AIエンジンの開発(AI開発)、AIエンジンを搭載した業務システムの顧客への導入(システム開発)、運用・サポートの順で一貫してプロジェクトを進めるビジネスモデルを展開しており、運用・サポートの売上をストック型売上として定義しております。当社が提供するサービスは顧客のコア業務を支えるシステムであるため、スイッチングコストが高く、継続的な契約が見込まれます。したがいまして、安定した成長と収益を確保するために、ストック型売上の拡大を図ってまいります。 ⑤ 内部管理体制の強化 当社は、事業拡大に向けて、エンジニアを中心に積極的な採用を行っており、事業・組織両面での成長を続けている段階にあります。業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が一層求められる状況にあるため、経営管理体制の整備を推進するとともに経営の公正性・透明性を確保し、より強固な内部管理体制の構築に取り組んでまいります。 ⑥ 情報セキュリティの強化 当社は、AI開発やシステム開発、運用・サポートの遂行過程において、秘密情報や個人情報を取り扱う可能性があり、その情報管理を強化していくことが重要であると考えております。現在、情報セキュリティ管理規程等に基づき管理を徹底しておりますが、今後も社内教育・研修の実施やシステムの整備等を継続して行ってまいります。 ⑦ 新技術への対応 当社が強みとするAI関連の技術は、将来的な利用可能性の高さから世界的に研究開発が活発に行われております。当社は2017年より量子コンピュータ上で動作する量子アルゴリズムの研究開発を行っており、複数の特許を出願しております。今後さらに増大していく計算量への対応策として先行して開発成果を実用化させることにとどまらず、様々な分野の新技術動向を注視し当社の成長に繋げてまいります。 ⑧ 脱炭素社会実現への貢献 当社が注力分野としている電力・エネルギー分野、物流・サプライチェーン分野、都市交通・スマートシティ分野はいずれも計画最適化により化石燃料の消費を削減することが可能であり、顧客のコスト削減と併せて環境保護に貢献できる分野です。当社のAI技術をもってより多くの顧客の計画最適化を実現し、脱炭素社会実現への貢献を目指してまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社は、事業展開上のリスクになる可能性があると考えられる主な要因として、以下の記載事項を認識しております。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のあるすべてのリスクを網羅したものではありません。 (1) 事業環境に関するリスク ① 景気動向及び業界動向の変化について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 企業を取り巻く環境や労働人口減少に伴う企業経営の効率化等の動きにより当社が事業を展開するAI技術を用いた計画最適化市場は今後も拡大すると予想されるものの、景気による影響や各種新技術の発展による影響を受ける可能性があります。当社が事業を展開する市場においては、経済情勢や世界的に研究開発が進んでいるAI関連技術の技術革新等により事業環境が急速に変化する可能性があり、そのような経済情勢及び技術革新等への対応が遅れた場合には当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社はこうした技術革新等による事業環境の変化に対応できるよう研究開発活動を推進することに加え、社外取締役を含むAIや産業分野を専門とする大学の研究者と連携し、最新の研究技術を取り込む体制を構築することで事業環境の変化に対応できるよう対策を講じております。 ② 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業に関する競合企業はあるものの、製品・サービスの特性、その導入実績、最適化技術等、様々な点から他社と比較して優位性を確保できていると認識しております。特に、当社は社会インフラ分野に特化して計画最適化システムの開発を行っており、当該開発を通じて蓄積されたノウハウ面で先行優位性があるほか、既に複数の大手企業にシステムを実装・提供し、運用・サポートサービスを開始しているため、競合企業にとっても参入障壁が高いものと認識しております。他方で、将来の成長が期待される市場であり、国内外の事業者がこの分野に参入してくる可能性があります。このため先行して事業を推進していくことで、さらに実績を積み上げて市場内での地位を早期に確立してまいります。しかしながら、今後において十分な差別化等が図られなかった場合や、新規参入により競争が激化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 業績変動に関するリスクについて ① 四半期ごとの業績変動等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社のAI開発事業における売上高は、顧客との契約形態に従った適切な収益認識基準に基づいて計上されております。各プロジェクトにおいては、見積り時に想定しなかった事実の発覚、不測の事態の発生等により、プロジェクトの開始時期や納期に変動があった場合、四半期ごとの業績に影響が生じ、結果として通期業績に影響が生じる可能性があります。このような事態を回避するため、顧客との業務範囲・要件の明確化を図るほか、プロジェクトの積み重ねによる工数見積り精度の向上を図ってまいります。 ② プロジェクト収支の悪化による業績変動の可能性について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、プロジェクトごとに収支管理を行っておりますが、プロジェクトの状況によっては当社の業績に影響が生じる可能性があります。また、各プロジェクトについては、想定工数を基に見積りの作成をしており、乖離の生じないように工数管理を行っておりますが、見積り時に想定しなかった事実の発覚、不測の事態の発生等により工数が増加した場合、プロジェクト収支の悪化を招き、当社の業績に影響が生じる可能性があります。このような事態を回避するため、顧客との業務範囲・要件の明確化を図るほか、プロジェクトの積み重ねによる工数見積り精度の向上を図ってまいります。 ③ AI開発事業の業容拡大期における業績変動について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、2016年6月期よりAI開発事業を始め、着実に実績を積み上げてまいりましたが、積極的に新たな領域も開拓してきており、開発の実績及び経験について今後も積上げが必要な段階にあると考えております。そのため、新規受注の進捗の遅れや開発期間の延長により売上が下振れる場合があり、当社の業績に影響が生じる可能性があります。また、AI開発及びシステム開発における新規受注の進捗の遅れは、運用・サポートというストック型売上の伸び悩みにも繋がり、同様に業績に影響が生じる可能性があります。このような事態を回避するため、受注進捗に合わせた営業活動の適切なマネジメントや開発の標準化及びモジュール化を推進してまいります。 なお、当社は2024年8月に蓄電所関連サービスを開始し、蓄電所の開発の実績及び経験については今後積み上げていく予定でおります。そのため、新規受注の進捗の遅れや開発期間の延長により売上が下振れる場合があり、当社の業績に影響が生じる可能性があります。 ④ 繰延税金資産の回収可能性の評価における影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることに加え、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提となる条件や仮説に変更が生じた場合、繰延税金資産及び法人税等調整額に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 技術革新の影響によるリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の事業に関連するAI技術は、世界的に研究開発が進んでおり、技術革新のスピードが極めて速い分野であります。当社はこうした技術革新に対応できる研究開発活動を推進することに加え、社外取締役を含むAIや産業分野を専門とする大学の研究者と連携し、最新の研究技術を取り込む体制を構築することで、事業基盤の拡大を図ってまいります。しかしながら、技術革新への対応が遅れる可能性もあり、その場合には当社の競争力が低下し、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) コンプライアンス・法的規制に関するリスクについて ① 法的規制等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、当社の事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は本書提出日現在において存在しないと考えております。しかしながら、今後、当社の事業を直接的に制限する法的規制がなされた場合には、当社の事業展開は制約を受ける可能性があります。当社としては引き続き法令を遵守した事業運営を行っていくべく、今後も法令遵守体制の強化や社内教育等を行っていく方針でありますが、今後当社の事業が新たな法的規制の対象となった場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、事業運営の際に第三者の知的財産権侵害等が起こらないような管理体制を構築しておりますが、第三者の知的財産権に抵触しているか否かを完全に調査することは極めて困難であります。このため、知的財産権侵害とされた場合には、損害賠償又は当該知的財産権の使用に対する対価の支払い等が発生する可能性があり、その際には当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このような可能性を最小化するため、特許の侵害調査については、新規の製品・サービスの提供開始に先立つ個別調査と、継続的な年次調査を行うこととしております。 ③ 情報管理について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、その業務の性格上、顧客側で保有している秘密情報(経営戦略上重要な情報等)に触れる場合があります。情報の取扱いについては、情報セキュリティ管理規程等を整備し、適切な運用を義務づけております。このような対策にもかかわらず当社の人的オペレーションのミス、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウイルスの侵入等による情報流出、重要データの破壊、改竄等により何らかの問題が生じた場合には、当社が損害賠償責任等を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、その場合は当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 訴訟等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社では、本書提出日現在において業績に影響を及ぼす訴訟等は生じておりません。しかしながら、今後何らかの事情によって当社に関連する訴訟等が発生する可能性は否定できず、かかる事態となった場合、その経過又は結果によっては、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。訴訟等への発展を未然に防止するため、コンプライアンス・リスク委員会においてリスク管理に必要な情報の共有化を図り、コンプライアンスに関する取り組みを推進するほか、コンプライアンス違反の事例が生じた場合に迅速な対応、事実関係の調査、再発防止策の立案等を行うこととしております。 (5) 事業運営体制に関するリスクについて ① 小規模組織であることについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は2025年6月30日現在、従業員109名と小規模な組織であり、業務執行体制もこれに応じたものとなっております。当社は今後の事業拡大に応じて従業員の育成、人員の採用を行うとともに業務執行体制の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保と育成について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は今後更なる成長を成し遂げていくため、優秀な人材の確保と育成を重要課題の一つであると位置付けております。当社は優秀な人材の採用を進めるべく採用手段の拡充等の採用施策を講じておりますが、これらの要員を十分に採用できない場合や、採用後の育成が十分に進まなかった場合、あるいは在職中の従業員が退職する等した場合には、受注するプロジェクトの開発に制約が発生することや、受注したプロジェクトの品質・利益率の低下を招き、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定人物への依存と筆頭株主との関係性等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の代表取締役社長である曽我部完は、当社の創業者であり、設立以来当社の経営方針や事業戦略の立案やその遂行において重要な役割を担っております。当社は特定の人物に依存しない体制を構築するべく、他の役員や従業員への情報共有や権限の委譲によって同氏に過度に依存しない組織体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社における業務遂行が困難になった場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、同氏の資産管理会社である株式会社Weは当社の筆頭株主であるほか、同氏が過去に代表取締役(2021年9月退任)であった株式会社清長の全株式を保有しております。同社は物流アウトソーシング事業及び物流コンサルティング事業を営んでおりますが、当社の事業との関連性はありません。そのため、これらの会社と当社との間で関連当事者取引の発生は想定しておりませんが、取引が発生する場合には、関連当事者取引管理規程に従って管理することにより、統制を図ってまいります。当社は関連当事者取引管理規程において、原則として関連当事者取引を行わないことを方針として明記しつつ、例外的に関連当事者取引を開始する場合には取締役会(本書提出日現在において独立社外取締役2名を含む。)の承認を得た上で実施し、実施について取締役会に報告することとしております。 ④ 内部管理体制について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、今後の事業運営及び業容拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しており、今後、事業規模の拡大に合わせて、システムの導入及び人員の拡充により内部管理体制も充実・強化させていく方針であります。しかしながら、事業規模に応じた内部管理体制の整備に遅れが生じた場合は、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) その他のリスクについて ① システムトラブルについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業には、PCやコンピュータシステム並びにこれらを結ぶ通信ネットワークを利用するサービスが存在しております。そのため、これらにトラブルが発生した場合には、業務遂行に障害が生じます。当社では、システムトラブルを回避するために、サーバ負荷の分散、サーバリソース監視、定期バックアップの実施等の手段を講じることでトラブルの防止及び回避に努めております。しかしながら、自然災害や事故等により予期せぬトラブルが発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社が利用しているクラウドサーバの稼働にトラブルが生じた場合、当社が提供するサービスの安定稼働に支障が生じ、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 海外展開について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社はこれまで国内を中心に事業展開をしてまいりましたが、社会インフラの業務オペレーションの多くは世界共通であり、アプリケーションを強みとして今後は海外における事業展開も検討してまいります。海外展開におきましては、為替変動、進出国の経済動向、政情不安、法規制の変更等多岐にわたるリスクが存在し、リスクが顕在化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社はこれらのリスクを最小限にすべく、現地専門家の起用等を含め、十分な対策を講じた上で事業展開を進めていく方針であります。 ③ 配当政策について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を勘案し、利益還元政策を決定していく方針であります。しかしながら、当社は、成長過程にあり、現時点では事業の効率化と事業拡大のための投資等に充当し、なお一層の事業拡大を目指すことが株主に対する最大の利益還元に繋がると考えております。将来的には、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案し、利益還元を行うことを検討してまいりますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 ④ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、企業価値向上に対する役員及び従業員等の意欲向上を目的として時価発行新株予約権信託を導入しており、会社法の規定に基づく新株予約権を当社の役員及び従業員等に付与することが可能となっております。2025年6月30日現在、新株予約権による潜在株式数は530,574株であり、当社発行済株式総数の4,750,626株に対する潜在株式比率は11.2%に相当しております。これらの新株予約権の行使が行われた場合には、当社の株式価値が希薄化する可能性があります。 ⑤ M&Aによる影響について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、事業拡大を加速する有効な手段の一つとして当社に関連する事業のM&A戦略を検討していく方針であります。M&A実施に関しては、対象企業の財務・法務・事業等について事前にデューデリジェンスを行い、十分にリスクを吟味した上で決定いたしますが、買収後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前の調査で把握できなかった問題が生じた場合、また事業の展開等が計画どおりに進まない場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ 資金使途について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社株式上場時の公募増資による調達資金の使途については、主に持続的な成長の実現に向けたプロダクト開発等の研究開発費、事業拡大に向けた優秀な人材の採用費及び人件費、販路拡大に向けた広告宣伝費等に充当する予定であります。しかしながら、急速に変化する経営環境へ柔軟に対応していくため、投資による期待どおりの効果があげられなくなる可能性や、場合によっては資金使途の変更が生ずる可能性があります。この場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 関連会社が保有するメガソーラーに関する災害リスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 関連会社(H&Gソーラー合同会社)が福岡県にメガソーラー施設を1か所保有しております。同施設が災害等の不測の事態により被害を受け又は周辺住民に被害を与えた場合、関連会社の業績に影響が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような不測の事態に備え、火災保険・賠償責任保険に加入しております。 ⑧ 大規模な自然災害等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、台風、地震、津波等の自然災害が想定を大きく上回る規模で発生した場合、当社又は当社の取引先の事業活動に影響を及ぼし、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,665字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は4,417百万円となり、前事業年度末と比較して316百万円増加いたしました。流動資産は4,162百万円となり、416百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が297百万円、契約資産が225百万円、仕掛品が37百万円増加した一方で、売掛金が136百万円減少したことによるものであります。固定資産は254百万円となり、100百万円減少いたしました。これは主に繰延税金資産が89百万円、ソフトウエアが4百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債は477百万円となり、前事業年度末と比較して14百万円増加いたしました。これは主に、未払法人税等が35百万円、買掛金が17百万円、その他に含まれる仮受金が12百万円、賞与引当金が11百万円増加した一方で、長期借入金が65百万円減少したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は3,940百万円となり、前事業年度末と比較して301百万円増加いたしました。これは主に当期純利益の計上により利益剰余金が298百万円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で緩やかに回復してきました。一方で、米国の関税交渉の進展により世界経済は落ち着きを見せ、エネルギー価格も増産方針等により下落基調にありましたが、再度の交渉期限が近づき中東情勢も混乱する中で不透明な状況が続きました。 エネルギー価格の変動の影響を大きく受ける電力に関しては、EVの普及やIT機器の利活用等により今後も旺盛な需要が続くと見込まれており、一層の安定的かつ経済的な供給体制が求められております。昨今は生成AIの需要の高まりに伴い、大規模な電力消費を伴うデータセンターの設置や増強が加速しています。また、大量のデータを必要とする社会全体のデジタル化に伴い、製造に膨大な電力を必要とする半導体の需要も急速に増加しています。電力広域的運営推進機関によると、データセンターや半導体工場の新増設に伴う需要電力量は2034年度までに514億kWh増加し、電力需要全体でも増加の見通しとなっております(出典:全国及び供給区域ごとの需要想定(2025年度)、電力広域的運営推進機関、2025年1月22日公表)。 このような状況下、当社は電力会社に対して、AI技術や数理最適化技術を用いた電力需給計画の最適化を提供しており、AIエンジン開発、システム開発、運用・サポートまで一貫したサービスを展開し、電力会社のエネルギー消費量の削減を実現してまいりました。今後も電力会社におけるサービス拡大を進めつつ、大口需要家に対しても蓄電池の充放電最適化のシステムを搭載した蓄電所を開発・提供し、社会全体のエネルギー消費量の削減に貢献してまいります。 また、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの分野にも注力し、配船計画、生産計画、修繕計画等の最適化も提供してまいりました。 これまでの計画業務は、オペレーションを熟知した熟練人材による多大な労力により成立しておりましたが、AI技術や数理最適化技術を用いた当社の計画最適化サービスは、複雑かつ不確実性の高いビジネス環境下でも短時間で最適な計画を提供し、属人性を排することを可能としております。このことから、今後の労働人口減少から想定される社会インフラの人材不足とサービスの安定供給という課題に対して、当社のサービスは有力な解決方法と考えられ、当社の事業に対する期待は一層高まっております。 当事業年度は、引き続き電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野に注力いたしましたが、予算規模が大きい電力会社からの追加受注や本番導入開発が加速したため、電力・エネルギー分野の売上が全体の6割程度を占めることとなりました。物流・サプライチェーン分野についても、配船計画における運用・サポート売上の増加により全体の3割近くを占める売上となりました。また、都市交通・スマートシティについては、鉄道会社における修繕計画最適化のAIエンジン開発が進展し、堅調に推移しました。結果、3分野での取引先数は増加し、顧客平均売上も増加いたしました。 当社は、AIエンジン及びシステム開発をフロー型売上、運用・サポートをストック型売上として定義しておりますが、2025年6月期の電力・エネルギー分野の合計売上高は1,202百万円(前期比47.9%増)、うちフロー型売上は1,029百万円(前期比49.2%増)でストック型売上は172百万円(前期比40.4%増)、物流・サプライチェーン分野の合計売上高は564百万円(前期比11.4%減)、うちフロー型売上は303百万円(前期比24.5%減)でストック型売上は260百万円(前期比11.0%増)、都市交通・スマートシティ分野の合計売上高は215百万円(前期比21.4%増)、うちフロー型売上は138百万円(前期比2.5%増)でストック型売上は77百万円(前期比81.1%増)、社会インフラ3分野に分類されないその他の合計売上高は81百万円(前期比236.8%増)となりました。 また、当社は開発体制の強化に向けて優秀なエンジニアの積極採用を行うことで今後の事業拡大に向けた取り組みを進めており、当事業年度末におけるエンジニアは73名(前期比9.0%増)となりました。加えて、管理体制の強化も進めており、営業・管理部門は36名(前期比20.0%増)となりました。このことから、製造費用におけるエンジニアの人件費は758百万円(前期比22.1%増)、販管費における営業・管理部門の人件費は407百万円(前期比17.0%増)となりました。 以上より、2025年6月期について、売上高は2,063百万円(前期比24.9%増)となり、営業利益428百万円(前期比17.1%増)、経常利益428百万円(前期比24.6%増)となりました。当期純利益は、主に繰越欠損金の解消により法人税、住民税及び事業税が36百万円、法人税等調整額が151百万円増加した影響で、298百万円(前期比26.1%減)となりました。また、ストック型売上比率は24.7%(前期比0.5ポイント増)、全体の顧客平均売上は48.0百万円(前期比1.2%減)、取引先数は43社(前期比26.5%増)、うちAI開発、システム開発、運用・サポートの3区分では、顧客平均売上は54.9百万円(前期比10.3%増)、取引先数は36社(前期比9.1%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は3,197百万円となり、前事業年度末と比較して297百万円増加いたしました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は405百万円(前期は285百万円の資金の獲得)となりました。主な収入要因は、税引前当期純利益425百万円、減価償却費51百万円、仕入債務の増加17百万円、賞与引当金の増加11百万円である一方、主な支出要因は、売掛金及び契約資産の増加89百万円、棚卸資産の増加35百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は46百万円(前期は37百万円の資金の使用)となりました。支出要因は、有形固定資産の取得2百万円、無形固定資産の取得43百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は62百万円(前期は1,980百万円の資金の獲得)となりました。収入要因は、ストックオプションの行使による収入3百万円である一方、主な支出要因は、長期借入金の返済65百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載を省略しております。 b 受注実績 当事業年度の受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) AI開発事業   2,400,078   33.1   1,459,761   30.0 c 販売実績 当事業年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   売上高(千円)   前期比(%) AI開発事業   2,063,415   24.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当事業年度(自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 北海道電力株式会社   317,696   19.2   550,348   26.7 四国電力株式会社   306,885   18.6   166,987   8.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 当社はAI開発事業の単一セグメントであるため、セグメントの記載を省略しております。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度における売上高は2,063百万円(前期比24.9%増)となり、前事業年度と比較して411百万円の増収となりました。これは主に本番導入の進展及び運用・サポートの開始、その後のアップセル・クロスセルによる既存顧客からの継続的な受注によるものであり、既存顧客への売上は1,720百万円と全体の83.4%を占めることとなりました。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度における売上原価は548百万円(前期比36.5%増)となりました。主な内訳は、エンジニアの人件費、ソフトウエア関連費用及び外注費であります。この結果、売上総利益は1,515百万円(前期比21.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は1,086百万円(前期比22.8%増)となりました。主な内訳は、営業・管理の人件費、研究開発費、技術販管費であります。この結果、営業利益は428百万円(前期比17.1%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当事業年度において、営業外収益は2百万円、営業外費用は2百万円発生しました。これは主に受取利息2百万円、補修費用2百万円が発生したことによるものであります。この結果、経常利益は428百万円(前期比24.6%増)となりました。 (当期純利益) 当事業年度において、税金費用(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)を127百万円を計上した結果、当期純利益は298百万円(前期比26.1%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金需要のうち主なものは、従業員の給与手当、プロジェクトに必要なソフトウエア関連費用、地代家賃等の販売費及び一般管理費の営業費用であり、営業活動によるキャッシュ・フローでまかなうことを基本としております。また、事業運営上必要な資金を安定的に確保するとともに、M&Aや新たな事業への投資を行っていく中で最適な資本構成を構築するため、その際には自己資金だけではなく金融機関からの借入も積極的に行っていくことを考えております。当社は3行の金融機関との間で合計900百万円の当座貸越契約を締結(当事業年度末現在で借入実行残高はありません)しており、手許資金の流動性が不足すると想定される場合には、当座貸越契約を活用し金融機関からの短期借入金を通じて、必要な資金残高を確保することを考えております。 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化、優秀な人材の確保、市場のニーズに合った製品やサービスの展開等により、当社の経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応してまいります。 ④ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、様々な課題に対処していく必要があると認識しております。 それらの課題に対応するために、経営者は常に外部環境の変化に関する情報を入手・分析し、現在及び将来における事業環境を認識した上で、当社の経営資源を最適に配分し、有効な解決策を実施していく方針であります。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 当社は、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、売上高成長率及び営業利益率を基本的な経営指標としております。過年度における当社の各指標等の進捗は次のとおりであります。 2021年6月期   2022年6月期   2023年6月期   2024年6月期   2025年6月期 売上高成長率   (全社)   2.0%   28.8%   48.7%   22.0%   24.9% (事業別)AI開発事業   99.4%   33.8%   48.7%   22.0%   24.9% (事業別)エネルギーソリューション事業   △92.6%   △100.0%   ―   ―   ― 営業利益率   △31.5%   7.8%   15.4%   22.1%   20.8% 当社は2016年6月期よりAI開発事業を開始し、エネルギーソリューション事業からAI開発事業への事業転換に向け、2019年6月期よりエンジニア及び営業人員の人的資源をAI開発事業へ拡大集中させ、2021年6月期にエネルギーソリューション事業から撤退いたしました。結果、エネルギーソリューション事業の縮小に伴い全体の売上高は減少し、一方でエンジニア等の人件費は増加し、2020年6月期には営業損失644百万円を計上するとともに営業利益率は△93.1%まで低下いたしました。 そのような状況下、2021年6月期以降のAI開発事業の売上高は堅調に推移しており、2025年6月期は2,063百万円へと売上が拡大し、売上高成長率は24.9%、営業利益率は20.8%となりました。また、2021年6月期から2025年6月期にかけての売上高年平均成長率(CAGR)も43.3%となっており、AIの実装が今後も進んでいくと見込まれる中、売上高の成長を目指してまいります。 また、当社はAIエンジンや業務システムの開発について、顧客間で横展開するとともに標準化やモジュール化を進めており、継続して開発のリードタイムを短縮していることから、今後も売上高の成長に加えて生産効率の向上も目指してまいります。 ⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されておりますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、当社の実態等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。また、当社が行っております会計上の見積りのうち特に重要なものは次のとおりであります。 (進捗度に基づく収益認識) 財又はサービスを顧客に移転する履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識しており、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができる場合には、進捗度に基づき収益を認識しております。 進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した工数が、総工数の見積りに占める割合に基づいて行っております。 進捗度に基づく収益計上の基礎となる総工数の見積りはプロジェクトごとに行っております。各プロジェクトは顧客の重要な業務システムの構築を請け負うことになり、特に顧客のニーズの多様化に応えるため、総工数の見積りの基礎となる作業内容に不確実性を伴っております。 総工数の見積りはプロジェクトの進行に応じて適宜見直しが行われ、総工数の見積り時点では予見できなかった仕様変更や納期変更等により、総工数の変更が発生し、その結果進捗度が変動する可能性があり、翌事業年度の財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能性があります。 (繰延税金資産の計上) 当社は繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることに加え、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提となる条件や仮説に変更が生じた場合、繰延税金資産の計上額が変動し、当期純利益に影響を与える可能性があり、重要と考えております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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