概要
株式会社グリッドは、社会インフラの計画業務をAI技術で最適化する企業である。電力需給計画、物流・サプライチェーン、都市交通の3分野に特化し、2025年6月期の売上高21億円、営業利益4億円を計上。2009年設立、2023年東証グロース市場に上場。従業員109名。
売上の6割を電力・エネルギー分野が占める収益構造
2025年6月期の売上高21億円のうち、電力・エネルギー分野が12億円(全体の約58%)を占める。物流・サプライチェーン分野は5億6千万円、都市交通・スマートシティ分野は2億1千万円。ストック型売上(運用・サポート)の比率は24.7%で、前期から0.5ポイント上昇した。フロー型売上(AIエンジン・システム開発)が牽引し、電力分野のフロー売上は前期比49.2%増の10億円に拡大した。
大手企業中心の顧客と長期ライフサイクルビジネス
顧客は電力・石油元売り・プラント・物流・都市交通など日本経済を支える大手企業が大半を占める。AIによる計画最適化は化石燃料削減やオペレーションコスト削減といった直接的なROIを明確に示せるため、受注確度が高い。また、AIエンジン開発からシステム実装、運用・サポートまで一貫提供することで顧客との長期関係を構築し、CLTV(顧客生涯価値)の最大化を図っている。
シミュレータとAI技術を組み合わせた独自のアプローチ
当社は、社会インフラの複雑な計画業務を数式化しデジタル空間上に再現するシミュレータを開発。その上で機械学習・深層学習・強化学習と数理最適化・メタヒューリスティクスを組み合わせたAIエンジンにより、実務に耐えうる時間で最適解を導出する。この知見を「ReNom APPS」としてクラウドサービス化し、電力向けReNom POWER、配船向けReNom VESSEL、サプライチェーン向けReNom SCM、鉄道向けReNom Railwayを展開している。
3分野に絞った事業展開と水平展開の仕組み
注力分野を電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野に限定することで、分野内のノウハウ再利用性を高めている。異なる業種の計画問題を共通のアプリケーションアーキテクチャで開発し、過去のモジュールを再利用した水平展開が可能。これにより効率的なシステム開発を実現し、2025年6月期の取引先数は43社(前期比26.5%増)に拡大した。
業界の中での役割は社会インフラ領域のAI計画最適化システム開発・サービス企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01電力・エネルギー主力
国内電力事業者向けに発電所の需給計画をAIで最適化するプログラムを開発。電力需要を予測し、最適な需給計画で過剰発電を抑え燃料使用量を低減する。
- ReNom POWER
- 日々変動する需要に基づき最適な需給計画を自動立案するAIアプリケーション。
02物流・サプライチェーン主力
輸送計画やサプライチェーン全体の計画をAIで最適化。燃料コスト削減や全体最適を実現し、原油・セメント・鉄鋼・製紙・化学品・消費財など多業種の生産者に提供。
- ReNom VESSEL
- 配船の日々の運航計画を自動立案するAIアプリケーション。
- ReNom SCM
- サプライチェーンにおける生産や物流計画を最適化するAIアプリケーション。
03都市交通・スマートシティ準主力
人の動きやエネルギー使用をデジタル空間で再現し、都市空間の最適化を支援。蓄電池を活用したエネルギー管理システムや高速道路渋滞予測システムなどを開発。
- ReNom Railway
- 鉄道会社における運行や修繕計画等を最適化するAIアプリケーション。
製品と技術
ReNom APPSシリーズ:電力・物流・鉄道向け最適化アプリ
「ReNom APPS」は、AI技術を活用した計画最適化のクラウドアプリケーション群である。ReNom POWERは電力需給計画を自動立案し、発電機の起動・停止を最適化して燃料消費を削減。ReNom VESSELは配船計画を、ReNom SCMはサプライチェーン全体の生産・物流計画を最適化する。ReNom Railwayは鉄道の運行・修繕計画を対象とする。各アプリは業種別の業務ベストプラクティスを組み込み、顧客ごとにカスタマイズ可能である。
蓄電所関連サービスとエネルギーマネジメント
2024年8月に開始した蓄電所関連サービスは、大口需要家向けに蓄電池の充放電を最適化するシステムを提供するもの。再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、電力系統の安定化に寄与する。このサービスは、電力・エネルギー分野で培った需給予測や制御技術を応用したもので、都市交通・スマートシティ分野のエネルギーマネジメントシステムとも連携する。CO2削減効果も期待され、脱炭素経営の手段として需要を見込む。
AIエンジン開発と運用・サポートの一貫提供モデル
当社の事業は、コンサルティングから始まり、シミュレータ開発、AIエンジン開発、業務システムへの実装、そして運用・サポートまでを一貫して提供する。これにより顧客の計画業務の属人性を排除し、短時間での最適計画立案を可能にする。2025年6月期のストック型売上比率は24.7%で、運用・サポート収入が安定的な収益源となっている。エンジニア73名のうち、社会インフラ現場経験者にデータサイエンス教育を施す独自の人材育成が強みである。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
クラウドDBで急成長、外部環境に敏感
クラウドデータベース管理サービスを主力とするSaaS企業。売上高は2023年6月期14億→2025年6月期21億円と急拡大中。営業利益率は23.5%→19.1%とやや低下しているが高水準。同業のソラコム(147A)やハッチ・ワーク(148A)と比較して、顧客あたりの単価向上余地がある。競合が大手クラウドベンダーの周辺領域に多い中、特定業界向けの特化型サービスで差別化を図る。ただし市場規模が小さく、外資系との競合激化がリスク。
強み
- 売上高3期連続2桁成長、営業利益率20%前後の高水準を維持。
- 特定業界向けにカスタマイズされたDB管理で顧客定着率が高い。
- 企業のDX推進を背景にクラウドDB需要が継続的に拡大。
- エンジニア中心の組織で固定費を抑制、高い生産性を実現。
課題
- ニッチ市場ゆえに将来的な成長鈍化リスクを抱える。
- AWS等の大手が提供する汎用DBサービスとの差別化が課題。
- 売上拡大に伴い販管費が増加、利益率がやや低下傾向。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がグリッド
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4308Jストリーム | 100億円 | 18.3倍 |
| 2 | 4168ヤプリ | 98億円 | 8.7倍 |
| 3 | 9475昭文社ホールディングス | 96億円 | 7.9倍 |
| 4 | 5570ジェノバ | 94億円 | 16.2倍 |
| 5 | 4356応用技術 | 94億円 | 12.0倍 |
| 6 | 5582グリッド | 93億円 | 29.8倍 |
| 7 | 2332クエスト | 93億円 | 11.1倍 |
| 8 | 153Aカウリス | 92億円 | 29.6倍 |
| 9 | 5588ファーストアカウンティング | 92億円 | 40.2倍 |
| 10 | 472Aミラティブ | 92億円 | 9.1倍 |
| 11 | 3991ウォンテッドリー | 92億円 | 10.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 25件
再生エネルギー事業会社として2009年に設立
2009年10月、東京都港区芝浦に資本金10百万円で株式会社グリッドを設立。当初は再生エネルギー事業を手がけ、2010年2月に太陽光発電システムの販売を開始、2011年2月には集合住宅向けシステムも投入した。2013年6月には発電所運営子会社グリッドソーラーファーム合同会社を設立し、2014年3月には発電電力量予測アルゴリズムの研究開発を開始した。
AI開発事業への転換とReNomの誕生(2015-2016年)
2015年7月、AI開発事業を開始。2016年5月には独自のAIフレームワーク「ReNom(リノーム)」を開発した。これにより、機械学習や深層学習を活用した計画最適化の基盤技術を確立。同時期、2016年12月に本社を現在の東京都港区北青山に移転した。このフェーズで、太陽光販売からAIサービス企業への方向転換が本格化した。
エネルギー事業縮小と商社3社との資本提携(2017年)
2017年1月、エネルギーソリューション事業を縮小。同年3月には三井物産、伊藤忠商事、丸紅の3大商社と資本業務提携を結び、事業基盤を強化した。この提携により、物流・サプライチェーン分野での実績獲得につながった。2020年11月にはエネルギーソリューション事業から完全に撤退し、AI開発に経営資源を集中させる方針を固めた。
計画最適化サービスの拡充(2019-2022年)
2019年12月に輸送計画最適化サービスを開始。2020年12月には電力事業者向け需給計画最適化、2021年4月にはスマートシティ分野と生産計画最適化のサービスを相次いで立ち上げた。2022年4月以降、電力需給計画支援システム、AI配船計画システム、船舶運航管理システム、渋滞予測システム、物流販売計画支援システムと、続々と新サービスを投入し、事業領域を拡大した。
東証グロース市場上場と蓄電所サービス開始(2023-2024年)
2023年7月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。2024年8月には蓄電所関連サービスを開始し、エネルギーマネジメント分野に新たに参入した。上場後の2025年6月期は売上高21億円、営業利益4億円と過去最高を更新。子会社グリッドソーラーファームは2022年2月に清算を結了し、完全にAI事業に特化した体制が整った。
年表25件を開く
2000年代
- 2009年10月創業再生エネルギー事業の会社として東京都港区芝浦に株式会社グリッド(資本金10百万円)を設立
2010年代
- 2010年2月太陽光発電システムの販売開始(エネルギーソリューション事業を開始)
- 2010年6月東京都港区赤坂に本社を移転
- 2011年2月集合住宅用太陽光発電システムの販売開始
- 2013年6月M&A発電所運営を目的とし、グリッドソーラーファーム合同会社(完全子会社)設立
- 2014年3月発電電力量予測アルゴリズムの研究開発を開始
- 2014年6月創業発電所運営を目的とし、H&Gソーラー合同会社(関連会社)設立
- 2015年7月AI開発事業開始
- 2016年5月AIフレームワークReNom(リノーム)を開発
- 2016年12月東京都港区北青山に本社を移転
- 2017年1月エネルギーソリューション事業を縮小
- 2017年3月三井物産株式会社、伊藤忠商事株式会社、丸紅株式会社と資本業務提携
- 2019年12月輸送計画最適化のサービス提供開始
2020年代
- 2020年11月エネルギーソリューション事業からの撤退
- 2020年12月電力事業者向け需給計画最適化のサービス提供開始
- 2021年4月スマートシティ分野のサービス提供開始
- 2021年4月生産計画最適化のサービス提供開始
- 2022年2月グリッドソーラーファーム合同会社清算結了
- 2022年4月電力需給計画支援システム実装、運用・サポートサービス提供開始
- 2022年8月AI配船計画システムの提供、運用・サポートサービス提供開始
- 2022年8月船舶運航管理システムの提供、運用・サポートサービス提供開始
- 2023年1月渋滞予測システムの提供、運用・サポートサービス提供開始
- 2023年1月物流販売計画支援システム実装、運用・サポートサービス提供開始
- 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年8月蓄電所関連サービス開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
計画最適化技術の深耕と展開
電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野でAIアルゴリズムによる計画最適化ソリューションを提供し、顧客のコア業務を支援。派生する計画業務への拡張や関連領域(ReNom APPS、材料開発など)の研究開発を進め事業成長を加速する。
- 02
ストック型売上の拡大
AIエンジン開発からシステム開発、運用・サポートまで一貫提供し、アップセル・クロスセルにより中長期の顧客関係を構築。運用・サポートは生産性が高く、持続的な売上・営業利益成長に貢献するストック型売上として拡大を図る。
- 03
開発・営業体制の強化
優秀なエンジニアやコンサルティング営業人材の積極採用、開発プロセスの見直し、ノウハウ共有や教育訓練、情報やノウハウの一元管理など、強固な開発・営業体制を構築し事業拡大に対応する。
- 04
顧客基盤の拡大と新技術への対応
プル型・プッシュ型営業を組み合わせて新規顧客及び既存顧客の別部門を開拓。量子コンピュータなど新技術の研究開発を進め、将来の計算量増大に対応するとともに事業成長につなげる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で109人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は845万円で、2期前と比べて+5.8%。平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は3.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 799 | 38.1 | 2.6 | 85 | — |
| 2024年6月 | 830 | 38.1 | 2.9 | 97 | 412 |
| 2025年6月 | 845 | 38.1 | 3.1 | 109 | 367 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達2,996万円量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業量子・古典アプリケーション開発・実証仮想発電所需給調整におけるリスクヘッジ型量子古典確率最適化手法の開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-08-26
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は31億円、営業利益は5億円。前期と比べると増収増益で、売上が+47.6%、利益が+25.0%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 45億円 | 31億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 5億円 |
| 純利益 | 4億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年4Qで、売上は18億円、営業利益は2億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+50.0%、営業利益は−33.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 2 | −1 | −50.0 | −1 |
| 2024年2Q | 4 | 1 | 25.0 | 1 |
| 2024年3Q | 5 | 1 | 20.0 | 1 |
| 2024年4Q | 6 | 3 | 50.0 | 3 |
| 2025年2Q | 9 | 1 | 11.1 | 0 |
| 2025年4Q | 12 | 3 | 25.0 | 3 |
| 2026年2Q | 13 | 3 | 23.1 | 2 |
| 2026年4Q | 18 | 2 | 11.1 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2019年6月期からの8期で、売上は13億円から31億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は16.1%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 13 | — | 0 | — | 0 |
| 2020年6月 | 7 | — | −6 | — | −7 |
| 2021年6月 | 7 | — | −2 | — | −2 |
| 2022年6月 | 9 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年6月 | 14 | — | 2 | — | 2 |
| 2024年6月 | 17 | 4 | 3 | 23.5 | 4 |
| 2025年6月 | 21 | 4 | 4 | 19.0 | 3 |
| 2026年6月 | 31 | 5 | 5 | 16.1 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高31億円のうち、営業利益として残るのは5億円で16.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の9.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金83.9%26億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.1%5億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年6月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は32億円で、売上の18.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | −2 | 0 | 1 | −2 | 8 |
| 2022年6月 | −1 | −1 | 0 | −2 | 6 |
| 2023年6月 | 2 | 0 | −1 | 2 | 7 |
| 2024年6月 | 3 | 0 | 20 | 3 | 29 |
| 2025年6月 | 4 | 0 | −1 | 4 | 32 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年6月期の総資産は44億円。このうち返さなくてよい自己資本が39億円で、自己資本比率は89.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 11 | 3 | 8 | 30.0 |
| 2020年6月 | 13 | 11 | 2 | 79.6 |
| 2021年6月 | 12 | 8 | 4 | 70.4 |
| 2022年6月 | 13 | 9 | 4 | 71.9 |
| 2023年6月 | 16 | 12 | 4 | 73.9 |
| 2024年6月 | 41 | 36 | 5 | 88.7 |
| 2025年6月 | 44 | 39 | 5 | 89.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中25位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中150位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,956で、1年前と比べて-19.2%。過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 29.8倍 |
| PER (会社予想) | 23.6倍 |
| PBR | 2.25倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は6月末1776円から上昇基調に転じ、8月7日時点で1973円まで回復しました。週足では25日移動平均線(1935円)を上抜けて推移し、3月高値の3205円からは約38%下方に位置します。7月中旬に1998円まで上昇後、調整を経て再び上値を試す展開で、直近の出来高は1万株前後と低水準ながら底堅さが見られます。52週高値3205円、安値1671円に対する位置は、中間域からやや上寄りです。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)。
PERは23.26倍で同業界平均の30.09倍を下回っており、相対的には割安感がある。しかし、PBRは2.27倍と平均3.53倍を下回り、株主資本に対する評価は控えめ。配当利回りは0%と無配で、株主還元の面ではマイナス要因。ROEは7.9%と平均水準を下回り、収益効率が低い。売上高は増加傾向にあるが、営業利益率は低下傾向で、収益性の改善が見込めない。割安だが、配当や収益性の課題から評価は抑制的。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 29.8倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 23.6倍 | — |
| PBR | 2.25倍 | 2.96倍 |
| ROE | 7.9% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
AI市場の拡大に乗り、急成長を遂げている。強気派は高い営業利益率と売上成長が続くとの見方。一方、弱気派はAIブームの陰りや競合の台頭による成長鈍化を懸念。特に、売上高の伸びに対して利益率の変動が見られ、2025/6期には利益が減益。収益の質と成長の持続性が焦点。
- 高い成長率
売上高が前期比で順調に拡大しており、成長が続く
- 高利益率
営業利益率は20%前後で推移、収益性が高い
- 市場拡大
AI市場は今後も拡大が見込まれ、業績に寄与
- 売上高が前期比23.5%増収2025/6期影響中
売上高は17億円から21億円へ増加し、成長軌道が続く
- 営業利益4億円を安定的に確保2025/6期影響中
営業利益は前期と同じ4億円で、収益基盤の堅さを示す
- 自己資本利益率7.9%と健闘継続影響弱
ROEは7.9%で、規模に対して資本効率は悪くない
- 時価総額94億円の小型株として再編余地不定影響弱
時価総額94億円と小型で、資本業務提携やM&Aの対象になり得る
- 業績の変動
最新期は減益となり、成長の持続性に疑問
- 競争激化
AI分野は参入が相次ぎ、競争が激しい
- 株価低迷
1年間で株価が23%下落、市場の評価は厳しい
- 営業利益率が19.05%へ低下2025/6期影響中
営業利益率は23.53%から19.05%へ低下し、収益性が悪化
- 最終利益が3億円に減益2025/6期影響中
当期純利益は4億円から3億円へ減少した
- 株価が1年で23.02%下落継続影響弱
株価は1973円で、1年間で23.02%下落し市場評価が低下
- 外国人保有比率0.97%と需給が偏る継続影響弱
外国人保有は0.97%で、売買参加者が限定的となり株価変動が大きい
- 売上高成長率
- 成長企業の持続可能性を示す
- 営業利益率
- 収益性の変動を見るため
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ2,105人。区分でいちばん多いのは事業法人で62.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が82.0%を占め、残る18.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 100.0 | 71.7 | 62.7 |
| 金融機関 | — | 10.5 | 19.3 |
| 個人・その他 | — | 14.7 | 15.5 |
| 証券会社 | — | 1.7 | 1.5 |
| 外国法人 | — | 1.3 | 0.6 |
| 外国人個人 | — | 0.1 | 0.4 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社We(注)2 | 54.90 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 12.43 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 5.55 |
| 04 | 三井物産株式会社(常任代理人 日本カストディ銀行) | 2.77 |
| 05 | 伊藤忠商事株式会社 | 2.15 |
| 06 | 丸紅株式会社 | 2.15 |
| 07 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 1.18 |
| 08 | 株式会社SBI証券 | 0.68 |
| 09 | 松本 光雄 | 0.32 |
| 10 | 株式会社北総フォレスト | 0.29 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-22りそなアセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告8.05%-1.20pt
- 2026-05-26りそなアセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告9.25%-1.01pt
- 2026-05-12アセットマネジメントOne株式会社新規の大量保有報告2.61%-2.41pt
- 2026-04-27りそなアセットマネジメント株式会社新規の大量保有報告10.26%+1.61pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で+585%、1株純資産は4期で+727%。直近期のROEは7.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | −15 | 100 | — | — |
| 2020年6月 | −193 | — | — | — |
| 2021年6月 | −58 | — | — | — |
| 2022年6月 | 25 | — | 10.3 | — |
| 2023年6月 | 63 | 320 | 21.8 | — |
| 2024年6月 | 87 | 770 | 16.8 | 28.8 |
| 2025年6月 | 63 | 829 | 7.9 | 40.4 |
| 2026年6月 | 72 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額108百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 曽我部完 | 代表取締役社長 | 53 | 2,608,000 |
| 照井一由 | 取締役 執行役員 | 52 | 7,770 |
| 中村秀樹 | 取締役 執行役員 | 55 | — |
| 曽我部東馬 | 取締役 | 52 | 3,000 |
| 田中謙司 | 取締役 | 51 | — |
| 竹内純子 | 取締役 | 55 | — |
| 野島一十 | 監査役(常勤) | 67 | — |
| 宮﨑貴之 | 監査役 | 46 | — |
| 工藤洋治 | 監査役 | 50 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 85 | 85 | 17 |
| 社外取締役 | 4 | 15 | 15 | 4 |
| 監査役 | 1 | 8 | 8 | 8 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,322字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,519字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,507字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,665字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第17期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-16
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-25
- 半期報告書半期報告書-第16期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-27
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-29
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