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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Jストリーム

J-Stream Inc.4308 · Growth · 情報・通信業

インターネット動画配信の専門企業。法人向けに動画配信プラットフォームから制作・配信支援までを一気通貫で提供する。

概要

株式会社Jストリームは、1997年に設立されたインターネット動画配信プラットフォーム「J-Stream」を提供する情報・通信業の企業である。企業向けウェビナー配信やEC向け動画ソリューションを主力とし、売上高約120億円、営業利益8億円、従業員695名。東証グロース市場に上場し、トランス・コスモス株式会社の子会社である。国内に本社を置き、7つの連結子会社とともに動画ソリューション事業を展開する。

動画ソリューション事業の三つの市場領域

当社グループは動画ソリューション事業を単一セグメントとし、その内部を三つの市場領域に区分している。EVC(Enterprise Video Communication)領域は医薬と医薬以外に分けられ、医薬向けにはWeb講演会ライブ配信やデジタルマーケティングを提供する。医薬以外向けには金融等の一般企業のビジネスコミュニケーション支援を行う。OTT領域は放送局やコンテンツ事業者向けの配信基盤を提供する。プラットフォーム系サービスとしてOVP「J-Stream Equipmedia」やCDN「J-Stream CDNext」、ライブ配信支援サービスを提供。非プラットフォーム系としてウェブサイト制作、映像制作、システム開発・運用受託がある。収益は、OVPは月額定額課金、データ配信量に応じた課金、制作系は個別見積もりで決定する。

売上高120億円、営業利益率7%前後の収益構造

売上高は2013年3月期の51億円から成長を続け、2021年3月期にはコロナ禍の特需により130億円に達した。その後は120億円前後で推移し、2026年3月期は120億円の見通しである。営業利益は2025年3月期に9億円、2026年3月期に8億円を見込み、営業利益率は7%前後。純利益は5~6億円程度。財務体質は健全で、2026年3月期末の現金及び預金は77億円、純資産は112億円、自己資本比率は約85%である。連結子会社7社を有し、グループ全体で収益を拡大している。

7社の連結子会社によるグループ連携

当社グループは当社および7社の連結子会社で構成される。株式会社Jクリエイティブワークスはウェブサイト企画・制作・運営代行を担当。クロスコ株式会社は映像制作やライブ配信イベント運営を担う。株式会社ビッグエムズワイは製薬メーカー向けの映像コンテンツ制作やシステム開発を行う。株式会社イノコスは多チャンネル事業者やCATV事業者向けのエンコード設備インテグレーター業務を提供。株式会社VideoStepは動画マニュアルSaaS「VideoStep」を開発・提供する。株式会社アイ・ピー・エルは動画配信サービス「クラストリーム」の開発・提供と技術者派遣を行う。さらに、親会社のトランス・コスモス株式会社は販売代理店として顧客仲介を行う。KDDI株式会社も通信事業者かつ販売代理店としてネットワーク提供と顧客仲介の両面で関与する。

大容量トラフィックを支える自社CDNと運用技術

当社グループの技術の中核は、動画に特化した大容量ネットワークの構築・運用にある。自社でデータセンターに配信インフラを設置し、CDN(Content Delivery Network)を構築している。このCDNは映像コンテンツの配信用に最適化されており、同時に数十万人以上の視聴アクセスに対応可能である。1997年のサービス開始時は同時アクセス5,600ストリームだったが、2000年には30,000ストリームに拡大、その後も増強を続けている。24時間の監視体制と負荷調整により安定配信を実現。また、PC、スマートフォン、VR端末、スマート家電など多様な受信デバイスに合わせた配信方式に対応。最新技術の調査・実験も積極的に行い、AIを活用した字幕生成やプレゼンテーション動画自動生成機能(EQPC)など、常に新しい機能をサービスに組み込んでいる。

業界の中での役割は動画配信プラットフォームベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
120億円
営業利益
8億円
営業利益率
6.7%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般企業主力

一般企業に対し、マーケティング・販促、IR、社内広報、教育等の用途で動画配信サービスを提供しています。動画配信プラットフォーム(OVP)やライブ配信支援、ウェブサイト制作、映像制作などを組み合わせて提供しています。

主な製品・サービス2
J-Stream Equipmedia
企業向け動画共有・配信プラットフォーム(OVP)。視聴ログ取得、視聴解析、ユーザー認証ポータル作成などの機能を持つ。
J-Stream CDNext
動画以外の大容量コンテンツにも対応するCDNサービス。高機能な管理画面とWAFオプションを備える。

02メディア系企業準主力

放送局やコンテンツプロバイダ向けに、大規模な視聴者へのライブ配信やOTTサービスを支えるプラットフォームを提供しています。また、多チャンネル事業者やCATV事業者向けのエンコード設備のインテグレーションなども行っています。

主な製品・サービス3
Stream BIZ
動画コンテンツ配信ビジネス向けのオーダーメイド型CMS。
Stream CORE
動画配信ビジネス向けDRM対応のOVP。
Stream MAM
動画とメタ情報を一元管理するメディアアセット管理システム。

製品と技術

主力プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」

「J-Stream Equipmedia」は、オンデマンド配信とライブ配信を統合したオンラインビデオプラットフォーム(OVP)である。配信基本機能に加え、視聴ログの取得、簡易編集、疑似ライブ機能、視聴解析機能を標準搭載。ユーザー認証型のポータルサイトを簡単に作成できる「EQポータル」や、AI生成技術によりプレゼンテーション資料を自動動画化する「EQ Presentation Cloud(EQPC)」など、継続的に機能拡張が行われている。価格は月額定額制の複数プランが用意され、配信データ量や同時アクセス数に応じて選択可能。専門知識がなくても動画配信を容易に実現できる環境を提供する。

医薬向けWeb講演会ソリューション「Webinar Stream」

「Webinar Stream」は、オンライン学会や学術集会、製薬企業のWeb講演会を低コストで迅速に実現するパッケージシステム(CMS)である。関連サービスとして、講演会で生じた臨床疑問を双方向で解決する「Webinar Lounge」、視聴データを業界平均と比較分析できる「WebinarAnalytics」がある。蓄積された視聴データ資産を活用し、マーケティング施策の高度化に貢献。AIによる字幕生成やデータ分析機能も組み込まれている。主にEVC(医薬)領域の顧客に提供され、グループ会社のビッグエムズワイとの連携により、コンテンツ制作から配信、分析まで一貫したサービスを提供している。

自社CDN「J-Stream CDNext」と付加機能

「J-Stream CDNext」は、Webページや画像、ゲームアプリなど動画以外の大容量コンテンツの配信にも対応するCDNサービスである。高機能かつユーザーが利用しやすい管理画面を備え、WAFオプション等のセキュリティ機能も順次増強されている。当社グループは自社でデータセンターに配信インフラを設置し、映像コンテンツに最適化したCDNを構築している。これにより、同時に数十万人規模の視聴者に対する安定配信を実現。また、国内外のネットワークソリューション企業との連携を通じ、多様なニーズに対応する。価格は配信データ量に基づいて設定される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

映像配信で国内有力、収益性は改善余地

同社は映像配信ソリューションを提供する独立系の企業で、同業他社にはVRAIN、Cocolive、LisB、ソラコム、ハッチ・ワークが存在する。同社の売上高は約100億円強で、営業利益率は7%前後と業界平均的な水準にある。競合のVRAINがAIやデータ分析に特化するのに対し、同社は既存の映像配信インフラの安定運用とトレードショーやイベント向けの配信サービスに強みを持つ。また、ソラコムはIoTプラットフォームで成長しており、同社は音楽・スポーツ配信などニッチな分野でのシェア拡大を狙うが、大手の参入もあり競争は激化している。

強み

  • 映像配信業界で長年の実績を持ち、主要顧客との強固な関係を築いている。
  • 配信の企画から運用までを一括して提供する総合的なサービス力を持つ。
  • 企業、政府機関、イベント運営など多様な顧客を持つことで収益を安定的に確保。
  • 高品質な配信を支えるエンジニア組織を有し、トラブル対応に強い。

課題

  • 大手や新興の映像配信企業が台頭し、価格とサービスの競争が厳しくなっている。
  • 売上は伸びているが、営業利益率は7%前後で頭打ち感があり、改善策が必要。
  • 映像技術者の需要が高い中で、優秀なエンジニアの確保が課題となっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がJストリーム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13641パピレス103億円
23963シンクロ・フード101億円36.1倍
33912モバイルファクトリー101億円15.5倍
42315CAICA DIGITAL101億円
54308Jストリーム100億円18.3倍
64376くふうカンパニーホールディングス100億円
74168ヤプリ98億円8.7倍
89475昭文社ホールディングス96億円7.9倍
95570ジェノバ94億円16.2倍
104356応用技術94億円12.0倍
115582グリッド93億円29.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

1997年、五社出資でストリーミング配信専門会社設立

1997年5月、トランス・コスモス株式会社、国際電信電話株式会社(現KDDI)、株式会社NTT PCコミュニケーションズ、プログレッシブネットワークス・インク(現リアルネットワークス)の五社出資により、リアル・ストリーム株式会社として東京都港区に設立された。資本金は4億8,000万円。同年6月に商号を株式会社ジェイストリームに変更し、8月には同時アクセス5,600ストリームのサービスを開始。1998年8月にはオンデマンド配信を開始し、1999年2月には本店を赤坂に移転するなど、事業拡大の基盤を固めた。

1999年、トランス・コスモスの子会社化

1999年10月、増資により資本金を7億8,000万円とし、トランス・コスモス株式会社の子会社となる。これにより、親会社の販売チャネルを活用した顧客開拓が可能となった。2000年には同時アクセス30,000ストリームにネットワークを拡大し、同年1月にはスライドと動画を連携したプレゼンテーションサービス「ePresenter」を発表。Windows MediaやQuickTimeの正式サポート、ダウンロードサービスの開始など、サービスラインを拡充した。2001年1月には商号を株式会社Jストリームに変更(登記上の商号は株式会社ジェイストリームのまま)。

2001年、東京証券取引所マザーズに上場

2001年9月、株式を東京証券取引所マザーズ市場に上場。上場前の同年2月と7月、8月に有償株主割当を実施し、資本金は10億円超に増加。2002年6月には一般募集による公募増資で資本金は21億円超に達した。上場により資金調達力を高め、その後も事業拡大を加速。2002年11月には商号の登記を正式に「株式会社Jストリーム」に変更。2003年10月に本店を渋谷区に移転し、2004年には筆頭株主がトランスコスモス インベストメンツ アンド ビジネス ディベロップメント インクに変更されるなど、資本関係の再編があった。

2000年代のサービス多様化とネットワーク拡充

2000年代に入り、配信技術の進化に対応してサービスを多様化した。2000年8月には大手動画配信ソフトメーカーを集めた「ストリーミングシアター」を開催し、業界プレゼンスを向上。2001年以降もオンデマンド配信やダウンロードサービスに加え、企業向けのプレゼンテーション配信に特化した機能を追加。2000年には同時アクセス30,000ストリーム、その後もネットワークを拡大。配信フォーマットもWindows MediaやQuickTimeなど複数に対応し、技術的な優位性を築いた。2003年には本店を渋谷に移転し、事業基盤を強化。

2010年代の着実な成長と収益基盤の確立

2010年代、売上高は50億円台から着実に増加。2013年3月期に51億円だった売上高は、2017年3月期に55億円、2018年3月期に61億円、2019年3月期に68億円と拡大。2020年3月期には84億円に達した。収益性も安定し、純利益は毎年2~4億円を計上。この間、CDNサービスの強化や、医薬向けWeb講演会システムの開発に注力。子会社の買収や設立によりグループ体制を強化し、動画ソリューションのフルラインアップを整えた。

2020年代、コロナ禍での需要急増と新たな戦略展開

2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行により、企業や医療機関向けのWeb講演会やオンラインイベントの需要が急増。2021年3月期の売上高は過去最高の130億円に達し、純利益も15億円と大幅に増加。その後、特需の一服により売上高は120億円前後で安定している。2020年代半ばからは、生成AIを活用した機能開発(字幕生成、プレゼンテーション動画自動化)を推進。グループ連携を強化し、「The Streaming AX Company」を標榜し、動画×AIによる業務変革を目指している。2025年3月期の営業利益は9億円、2026年3月期は8億円を見込む。

年表21件を開く

1990年代

  • 1997年5月創業トランス・コスモス株式会社、国際電信電話株式会社(現 KDDI株式会社)、株式会社NTTPCコミュニケーションズ、プログレッシブネットワークス・インク(現 リアルネットワークス・インク)の出資により、インターネットを利用したストリーミングによる動画や音楽の配信を行うことを目的として、東京都港区赤坂七丁目5番47号にリアル・ストリーム株式会社(資本金480,000千円)を設立
  • 1997年6月商号変更商号をリアル・ストリーム株式会社から株式会社ジェイストリームに変更
  • 1997年8月同時アクセス5,600ストリームでサービス開始
  • 1998年8月オンデマンド配信開始
  • 1998年11月同時アクセス10,000ストリームにネットワーク拡大
  • 1999年2月業容拡大に伴い、本店を東京都港区赤坂六丁目3番18号に移転
  • 1999年10月資本金を780,000千円とし、トランス・コスモス株式会社の子会社となる

2000年代

  • 2000年1月スライドと動画を連携したプレゼンテーションが行える新サービス「ePresenter」を発表 配信ソフトウエアWindows Media、QuickTimeの正式サポートサービス開始 リッチコンテンツ デリバリーサービス会社としてダウンロードサービス開始
  • 2000年7月同時アクセス30,000ストリームにネットワーク拡大
  • 2000年8月大手動画配信ソフトメーカーを集めた「Jストリーム ストリーミング シアター」を開催
  • 2001年1月商号変更臨時株主総会の定款変更決議に基づき、商号を株式会社Jストリーム(登記上の商号は株式会社ジェイストリーム)に変更(効力発生日:2001年3月1日)
  • 2001年2月有償株主割当(1株につき0.3株の割合)による新株式の発行(発行価格1株につき100,000円)を行い、資本金が225,650千円増加し、1,005,650千円となる
  • 2001年3月当社の親会社であるトランス・コスモス株式会社は、2001年3月29日付で、同社の100%子会社であるトランス・コスモス・ユー・エス・エイ・インクへ所有する当社株式の全てを譲渡し、当社株式を間接所有することとなる これによりトランス・コスモス株式会社に加え、トランス・コスモス・ユー・エス・エイ・インクが当社の親会社となる
  • 2001年6月当社が発行する全ての額面普通株式を無額面普通株式に転換(効力発生日:2001年6月23日)
  • 2001年7月有償株主割当(1株につき2株の割合)による新株式の発行(発行価格1株につき50円)を行い、資本金が1,012千円増加し、1,027,662千円となる
  • 2001年8月有償株主割当(1株につき1株の割合)による新株式の発行(発行価格1株につき50円)を行い、資本金が1,518千円増加し、1,029,181千円となる
  • 2001年9月上場株式を東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2002年6月一般募集による公募新株式の発行(発行株式数6,500株、発行価格1株につき305,500円、発行価額1株につき286,000円)を行い、資本金が929,500千円増加し、2,121,456千円となる
  • 2002年11月商号変更商業登記規則等の一部改正により(2002年11月1日施行)商号の登記についてローマ字の使用が認められたことに伴い、商号を2002年11月1日付で「株式会社ジェイストリーム」から「株式会社Jストリーム」に変更
  • 2003年10月本店を東京都港区赤坂六丁目3番18号から東京都渋谷区渋谷三丁目25番18号に移転
  • 2004年7月M&Aトランス・コスモス・ユー・エス・エイ・インクをトランスコスモス インベストメンツ アンド ビジネス ディベロップメント インク(トランス・コスモス株式会社の100%子会社)が吸収合併したことにより、同社が当社の筆頭株主となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    動画AXによる事業ポートフォリオ多様化

    医薬EVC領域への依存度を低減し、動画活用を通じた業務革新(AX)により、医薬以外のEVC領域やOTT領域へ事業を拡大。グループシナジーを最大化し、売上伸長と利益創出を図る。

  2. 02

    AI活用によるサービスと業務の革新

    AIを活用した動画生成サービス「EQ Presentation Cloud」の機能拡張や視聴データ分析精度向上、社内業務の合理化を推進。『動画×AIエージェント』で顧客の課題解決を加速する。

  3. 03

    サブスクリプションモデルの拡大と顧客基盤強化

    「J-Stream Equipmedia」の新規顧客開拓に特化した専任組織を設置。教育・研修向け「VideoStep」のグループ展開や、AI動画生成サービスなどラインアップを拡充し、継続的な売上基盤を拡大する。

  4. 04

    M&Aと海外展開による事業拡大

    動画AX SaaSの機能拡充や事業規模拡大のため、スタートアップ企業を対象としたM&Aを積極的に推進。サービスの海外展開にも取り組み、成長市場でのプレゼンスを高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で695人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は605万円で、9期前と比べて+1.0%平均年齢は37.3歳、平均勤続年数は7.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月343
2018年3月364
2019年3月59937.86.9388
2020年3月59237.96.8450
2021年3月61437.86.6594
2022年3月53137.16.6641
2023年3月60436.86.3670
2024年3月60136.46.3678
2025年3月60937.27.2671134
2026年3月60537.37.9695115

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 8 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社(東京都港区)(注)21,457百万円
データセンター他 — 東京都港区他195百万円
主な関係会社
  • 国内
    トランス・コスモス 株式会社
    東京都渋谷区
    議決権50.4%
  • 国内
    クロスコ株式会社
    東京都港区
    議決権74.9%
  • 国内
    株式会社CO3
    東京都港区
    議決権55.6%
  • 国内
    株式会社Jクリエイティブ ワークス
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社イノコス
    東京都中央区
    議決権90.0%
  • 国内
    株式会社ビッグエムズワイ
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社VideoStep
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アイ・ピー・エル
    神奈川県厚木市
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    研修講義動画及び講義資料の配信システム提供
    国土交通省 · 2023-05-12
    115万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は120億円営業利益8億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.7%、利益が-11.1%。

売上高
+1.7%
120億円
営業利益
-11.1%
8億円
純利益
-16.7%
5億円
営業利益率
6.7%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高127億円120億円
営業利益9億円8億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥14¥14

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は31億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.7%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q311
2024年1Q2827.11
2024年2Q2813.61
2024年3Q2926.91
2024年4Q280
2025年2Q5747.02
2025年4Q6158.24
2026年2Q5747.02
2026年4Q6346.33
2027年1Q3139.72

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は51億円から120億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5132
2014年3月4634
2015年3月4943
2016年3月5032
2017年3月5532
2018年3月6143
2019年3月6832
2020年3月8462
2021年3月1302415
2022年3月1242113
2023年3月125179
2024年3月11363
2025年3月1189107.66
2026年3月120896.75

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高120億円のうち、営業利益として残るのは8億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の4.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.8%73億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.5%39億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
39.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.5pt
4.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.5pt
4.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は78億円で、売上の7.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−2−4314
2014年3月50−1519
2015年3月6−2−1422
2016年3月3−4−1−121
2017年3月6−3−1323
2018年3月4−5−1−121
2019年3月7−6−2120
2020年3月6−4−2220
2021年3月21−8321365
2022年3月19−8−31173
2023年3月18−7−51179
2024年3月8−13−5−569
2025年3月21−6−51578
2026年3月10−6−5478

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は131億円。このうち返さなくてよい自己資本が112億円で、自己資本比率は81.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3126576.8
2014年3月3530578.4
2015年3月4033776.5
2016年3月4135678.4
2017年3月4537876.9
2018年3月4839976.8
2019年3月50401074.9
2020年3月59421767.4
2021年3月118922674.9
2022年3月1241042080.5
2023年3月1301092181.1
2024年3月1251091683.3
2025年3月1321112180.1
2026年3月1311121981.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
44億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
49億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
19億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中78位あたり、逆に低いのはROE605社中514位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
1.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥358で、1年前と比べて+0.8%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥358-0.3%1ヶ月+1.1%1年+0.8%時価総額100億円
過去52週の値幅
安値¥335高値¥420

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.3倍
PER (会社予想)16.6倍
PBR0.85倍
配当利回り3.91%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近は357円で推移し、25日線355.48円を僅かに上回る。7月23日に367円へ急伸後は359円水準での揉み合いが続き、25日線と75日線が接近する膠着状態にある。52週高値420円からは15%下落した一方、52週安値335円からは6.6%回復しており、中長期のレンジ相場の中心付近で推移している。出来高は7月23日に175,100株と急増した後も概ね5万株前後で推移し、明確な方向感は乏しい。移動平均線が横ばいでRSIは52.63と中立圏にあり、需給は均衡している。年初来では約6割下落しており、戻りは鈍いが下値も堅い展開。今後は335円の安値が支持線として機能するかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERが18.3倍と同業界平均の29.92倍を下回るが、予想PER16.5倍を考慮すると割安感はある。PBRは0.85倍と1倍未満で、業界平均3.44倍より低い。配当利回りは3.92%と平均3.55%を上回り、ROEは4.6%と低め。業績は安定しており、割安要素と低収益性が混在。総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.3倍47.9倍
PER (予想)16.6倍
PBR0.85倍2.96倍
ROE4.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

主力のライブ配信市場は成熟しつつある一方、ウェビナー需要の定着やEC動画の拡大で中長期的な成長余地が争点。強気派は配信の安定性・信頼性で大手企業の固定顧客を持ち、リカーリング収益が積み上がるとみる。弱気派は売上高の伸び悩み(2024年3月期に前年比減少)や競争激化による単価低下を警戒し、高水準の配当利回り(3.9%超)が株価の下支えにはなっても成長期待は乏しいとみる。ROEが4.6%と低く、資本効率改善が課題。今後の成長ドライバーとして、海外展開やAI活用などの新サービスが注目される。

プラスに働く材料7
  • 安定収益基盤

    大手企業中心の固定顧客とリカーリング収益で売上高は120億円前後で安定

  • 高配当利回り

    配当利回り3.92%と利回り面で下支えがある

  • 成長分野の拡大

    EC動画やオンラインイベント需要の拡大で新規需要の取り込み余地がある

  • 売上高が3期連続増収で120億円に通年影響

    売上高は113→118→120億円と増加し、増収基調が続く

  • 予想PER16.5倍と改善見通し通年影響

    予想PERは16.5倍で現行18.3倍から低下し、評価面で割安感がある

  • PBR0.85倍と純資産割れ水準不定影響

    PBR0.8451倍と1倍を下回り、下値リスクが限定的

  • 配当利回り3.92%の高水準継続影響

    配当利回り3.92%は相対的に高く、投資家の下支えが期待

マイナスに働く材料7
  • 売上高頭打ち

    2024年3月期に減収、2025年3月期も微増に留まり成長鈍化

  • 競争激化

    低価格の競合参入で単価下落圧力がある

  • 低い資本効率

    ROE4.6%と低く、成長投資の成果が見えにくい

  • 営業利益が前期比1億円減の8億円通年影響

    2026年3月期の営業利益は前期比1億円減の8億円で、利益改善が鈍い

  • 最終利益も5億円へ減益通年影響

    純利益は前期比1億円減の5億円、増収効果が利益に反映されていない

  • ROE4.6%と資本効率の低さ継続影響

    ROE4.6%と低く、株主資本を効率的に使えていない

  • 外国持ち株比率2.31%と低位継続影響

    外国人の持株比率2.31%と低く、海外資金の需給改善は見込みにくい

次の決算で確かめる点
リカーリング売上比率
安定収益の柱で、顧客定着度を示す
ウェビナー配信件数
需要動向を反映する主要指標
EC向け動画ソリューション売上
成長分野の伸びを確認する
海外売上比率
国内市場依存からの脱却度合いを測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり14で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.91%。

年間配当
¥14
1株あたり
配当利回り
3.91%
いまの株価に対して
配当性向
79.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月340.9
2018年3月438.927.9
2019年3月3−32.042.4
2020年3月327.518.1
2021年3月7100.013.5
2022年3月15130.835.4
2023年3月166.756.7
2024年3月160.097.8
2025年3月14−12.582.6
2026年3月140.079.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥14

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,844人。区分でいちばん多いのは事業法人56.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.7%を占め、残る43.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人56.356.056.156.356.256.1
個人・その他31.338.037.938.337.839.1
自己株式11.411.411.411.411.411.4
外国法人5.31.53.83.52.52.3
証券会社2.22.01.71.42.91.9
金融機関5.02.40.50.60.60.6
外国人個人0.00.00.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01トランス・コスモス株式会社44.60
02KDDI株式会社10.85
03川上 英之0.69
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.69
05後藤 秀彰0.64
06永井 詳二0.64
07JPモルガン証券株式会社0.61
08株式会社SBI証券0.57
09Jストリーム従業員持株会0.44
10加藤 秀和0.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+36%、1株純資産は14期で+107%。直近期のROEは4.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月142087.635.0
2014年3月3023813.713.7
2015年3月252639.818.6
2016年3月162785.720.6
2017年3月182966.233.040.9
2018年3月121588.120.127.9
2019年3月81625.329.642.4
2020年3月111706.449.418.1
2021年3月6535724.137.013.5
2022年3月5340313.914.835.4
2023年3月354238.516.756.7
2024年3月124192.933.197.8
2025年3月224255.318.182.6
2026年3月204304.618.179.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額68百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
白石清取締役会長6910,000
石松俊雄代表取締役 社長6349,940
三山悟取締役副社長6128,079
髙野範房取締役48
鹿野浩司取締役55
宮野隆取締役75
大下亮取締役70
保住博史常勤監査役654,680
諏訪原敦彦監査役61
森髙陽一監査役61
恩田学監査役49

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)23794623
社外取締役312124
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,005字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当連結会計年度において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が営む事業の内容について、重要な変更はありません。 (1)当社グループ事業の概要 当社グループは、株式会社Jストリーム(当社)、連結子会社7社で構成されており、各種のインターネット動画配信用ソフトウエアを用いて、インターネット上で映像や音声等のコンテンツ配信サービスを行うことを主たる事業としております。 顧客層は一般企業、メディア系企業となっております。顧客に提供するサービスは、顧客企業が動画をエンドユーザーに対して配信する際の動画配信プラットフォームの提供やライブ配信の実施、動画そのものやその配信場所となるウェブサイト制作等が中心となっております。多くの場合、ある顧客に対し、複数のサービスを組み合わせ、一体として提供しております。顧客が動画配信をする狙いは、動画コンテンツそのものの販売から動画を利用したプロモーション、情報提供や教育等多岐にわたりますが、当社グループでは、単に動画を配信するだけでなく、顧客の狙い、目標に沿った適切な機能の提供を重視していることから、この事業を動画ソリューション事業と位置付けております。 一般の事業会社は、当社グループのサービスを利用することで、自社で動画専用サーバの保有などを行わずに 映像を視聴させたい相手に確実に届けることができます。販売促進に映像を利用する場合などは、視聴記録の 集計や分析を行うことを通じて効率的にその目的を果たすことができます。また、様々な業界、用途に精通した プロフェッショナルによる撮影現場対応やウェブサイト構築、映像制作など、当社グループの制作サービスと組み合わせて利用することで、案件管理の労力を抑えつつ、意図した効果を上げることができます。 放送局をはじめとしたコンテンツプロバイダ顧客は、当社グループのサービスを利用することで、自ら設備投資を行って配信に必要な大規模なサーバ設備を保有、常時運用状況の監視、大量の視聴に対応するための回線手配などを予め行うことなく、何時でも必要な時に、アクセス数の多さを気にすることなく、数十万人規模の視聴者に対してコンテンツを提供することができます。 (2)当社グループサービスの内容 <プラットフォーム系サービス> 当社グループでは、インターネットを通じて、企業の説明会、広告、教育映像、テレビ番組やイベント映像、音楽、映画など、種類を問わず映像・音声コンテンツを配信しております。映画・音声などをネットワーク配信するためのデジタル圧縮変換(エンコード)作業のほか、エンターテインメント業界や医薬や金融などの業界で多く利用されるライブイベントにおける撮影、リアルタイムエンコード等現場対応を含むプロフェッショナル・サービスも提供しております。 動画等データの配信にあたっては、当社が通信キャリアのデータセンターなどに設置しております配信インフラを用いて構築したCDN(Content Delivery Network)を利用いたします。CDNは、大容量のデジタルコンテンツを配信する際に、多くのアクセスを複数のサーバに振り分け、ユーザーに近いサーバからデータ配信を行うことで円滑なコンテンツ配信を実現するネットワークシステムであり、当社のCDNはその中でも映像コンテンツの配信用に最適化しております。また、自社のCDNを活用した動画配信プラットフォームにより、専門知識がなくてもだれでも容易に動画を配信できる環境を提供しております。 個別のサービスとして、オンデマンド、ライブといった動画ストリーミング配信に必要なツールや機能をパッケージングした動画共有・配信プラットフォーム(Online Video Platform:OVP)である「J-Stream Equipmedia」(イクイップメディア)を提供しています。ビジネスストリーミング用途向けの配信基本機能に加え、視聴ログの取得や簡易編集、疑似ライブ機能、視聴解析機能、ユーザー認証型のポータルサイトを簡単に作成できる機能(「EQポータル」)、AI生成技術を利用してプレゼンテーション資料を自動的に動画化する機能(「EQ Presentation Cloud(EQPC)」)等、継続して機能拡張を実施し、サービスとしての競争力を高めております。 Webページ、画像、ゲームアプリといった動画以外の大容量コンテンツの配信にも対応するCDNサービス領域においては、高機能かつユーザーが利用しやすい管理画面を備えた「J-Stream CDNext」を提供しております。攻撃的なアクセスからWebサイトやサーバを防御するWAFオプション等の付加機能も順次増強しております。さらに、企業がライブ配信を実施される際に、イベント会場などに現場の回線設備の準備から、撮影、配信業務を担うスタッフを派遣し、映像コンテンツを配信する配信支援サービスも提供しております。これらの他にも、国内外の優れたネットワークソリューション提供企業との連携を通じ、多様なニーズを充足できるサービスを提供しております。 配信サービスの価格は、OVPとしてパッケージで提供されるサービスについては、配信対象となる映像データの預かり量や、視聴に伴い配信されるデータ量、想定される同時アクセス数や利用できる機能などにより設定された複数のプランを設定し、月当たりの定額課金を行っております。その他個別に行われるライブイベントの受注に際しては、データ配信量に応じたネットワーク利用料のほか、受注する業務範囲や必要とする人員等に合わせ、都度見積りを実施し価格を決定します。多くのアクセスが想定されるデータ配信向けのCDN提供については、ウェブサイトや動画、音声、画像といったコンテンツを問わず、配信データのデータ量を基に金額を設定します。 <プラットフォーム系以外のサービス> 動画の利用用途に応じて、他にもパッケージ化されたソリューションを順次発表しております。近年提供開始したソリューションの中で代表的なものは下記のとおりです。 Webinar Stream オンラインでの学会や学術集会を始め、各種オンラインイベント開催を手軽に素早く・ 低コストで実現するパッケージシステム(CMS) Webinar Lounge Web講演会に参加した医師の講演会で生じる臨床疑問を、その場で解決するための双方向 コミュニケーションサービス WebinarAnalytics 蓄積された「Web講演会の視聴データ資産」を有効活用することで、Web講演会の実施結果 を同領域の業界平均と比較できるなど、より確かな振り返り、分析が可能となるサービス Stream BIZ 動画コンテンツ配信ビジネス向けのオーダーメイド型CMS Stream CORE  動画コンテンツ配信ビジネス向けDRM対応OVP Stream MAM 動画・メタ情報を一元管理するメディアアセット管理(Media Asset Management)システム ターゲット顧客、株主、社員といった社内外のユーザーにコンテンツを見せるためのウェブサイトの制作サービスも提供しております。配信サービスを顧客に提供する場合、同時に動画等を掲載するウェブサイトの制作が必要になることが多く、比較的シンプルなIR情報の配信ウェブサイトから、商品プロモーション目的のために高度な音声・映像効果を駆使して作られるウェブサイトに至るまで、様々な目的に応じた制作をしております。特に動画を掲載する場合は、課金を伴う会員専用サイトや従業員向けなど、認証制限があるサイトにおける利用が多く、こうしたサイト構築を多く実施しております。 また、会社紹介等で動画コンテンツそのものを制作するニーズにも対応し、映像制作・収録サービスも提供しています。こうした用途に利用される、ライブ配信にも対応した動画スタジオを保有しております。こうしたウェブ・映像制作サービスは、基本的に受注金額について都度見積りを実施し、納品・検収により案件が比較的短期に完結します。ただし一部においては、動画コンテンツを多く保有するコンテンツプロバイダが、月額課金、いわゆるサブスクリプション型の動画配信サービス(OTTサービス)をはじめる際に必要となるOTTプラットフォームのカスタマイズや、顧客独自のシステムの構築を請け負う開発事業、さらにこうしたウェブサイト、システム等の運用・保守サービスを継続的に受注、提供する場合もあります。その他、連結子会社では多チャンネル事業者、CATV事業者向けのエンコード設備等のインテグレーター業務などを実施しております。 プラットフォーム系以外のサービスの価格は、基本的には実施に要する工数(作業量)を基に決定しております。 (3)当社グループの技術の特徴 ①動画に特化した大容量ネットワークの構築、運用 動画のデータは画像やテキスト等のデータと比較して非常に大容量です。その利用のされ方も、急激に視聴アクセスが集中するといったピーク性が高く、さらにユーザーによる視聴が一定時間継続されることから、視聴途中で配信が断絶するといった事態が許されないという特徴があります。こうした特徴をもつデータを安定して正確に多数の視聴者に配信するためには、適切な負荷分散を実現するネットワーク設計と構築が必要になります。また、それらが円滑に行われているか等、24時間の監視や負荷の調整など日々の運用対応も重要です。 ②多様な配信フォーマット、端末種類に向けた配信のサポート 当社グループのコンテンツ配信は、受信デバイスごとに業界やベンダーで定められる規格に準拠する方法で配信を実施しております。それぞれの受信デバイスに合わせた最適な配信方式などの技術ノウハウや実績を保有していることと、特に同時に数十万人以上のアクセスに及ぶような配信に対応できるサービス技術に当社グループの特徴があります。 配信端末については、PC、スマートフォン、VR端末、スマート家電といった端末市場の拡大に対応してコンテンツ配信の対象を広げております。 また、新たに開発された動画、音声、配信等に関連する技術の調査、実験を積極的に行い、常に最新の技術を提供できるよう努めております。 (4)当社グループの事業系統図 当社グループは主に営業担当者による顧客への直接販売と、販売代理店経由による販売の2形態の販売を行っております。潜在顧客に向けては、情報通信系や、販売促進・総務・人事等、企業活動の中で動画が活用しやすいシーンに関連する展示会に出展したり、こうした利用シーンごとに想定される顧客の課題に即して自社でオンラインセミナーを開催したりすることを通じてサービス紹介を行い、顧客の課題や関心度を把握して顧客開拓を進めております。営業担当者は、各企業のウェブ担当者や広告宣伝担当者といった販売促進、営業企画などの担当者、若しくは、IR、社内広報、社内情報システムといった広報、IR、社内教育等の担当者等、当社グループのサービスを利用する可能性の高い部署へ提案を行い、各企業や各部署のニーズを把握し、適切なサービスを提案するという形態の営業を行っております。また当社グループでは、顧客獲得早期化のために販売代理店契約を複数の会社と締結し、サービスの販売代理を委託しております。主な販売代理店契約先は、自社既存サービスと当社提供サービスを組み合わせることで市場における競争力の強化を図られているサービス提供会社、ウェブ制作会社及び顧客への提案の中で当社提供サービスを活用される広告代理店、印刷会社、IR関連会社、各種コンサルティング会社等であります。 当社グループでは、当社提供サービスをご契約頂いた法人のお客様が、当社サービスを利用して自社の若しくは他社より調達したコンテンツを通信事業者のネットワークを通じて一般消費者若しくは社員、パートナーの方々に配信しており、それらの視聴者はPC、スマートフォン、リビングデバイスなどの端末を利用して視聴しております。こうした当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。 <2026年3月31日における当社グループの事業系統図> (注)1.当社の親会社であるトランス・コスモス株式会社は、情報処理サービス事業等を行っており、当社へはその業務の一環である販売代理店として顧客の仲介を行っております。 2.KDDI株式会社は、通信事業者として当社にネットワークを提供するとともに販売代理店として顧客の仲介も行っております。 3.株式会社CO3は、インターネット上でコンテンツを配信するプラットフォームや、それに必要な各種機能の開発を主に行っております。当社は同社へ各種の開発や管理業務委託を行うことなどを通じ、事業上の関係を持っております。 4.株式会社Jクリエイティブ ワークスは、ウェブサイトの企画、制作、デザイン及び運営代行等を主に行っております。当社は同社にウェブサイト制作や顧客のウェブ関連システムの運営業務を発注することなどを通じ、事業上の関係を持っております。 5.クロスコ株式会社は、映像制作、ライブ配信イベント運営やサポート等を主に行っております。当社は同社にライブ配信・映像制作関連作業を発注することなどを通じ、事業上の関係を持っております。 6.株式会社ビッグエムズワイは、製薬メーカー等と医師のコミュニケーションに利用される映像、情報コンテンツの制作や各種システム開発、ライブ配信、収録スタジオ提供等を主に行っております。当社は同社と営業協力等を行い事業上の関係を持っております。 7.株式会社イノコスは、多チャンネル事業者、CATV事業者向けのエンコード設備等のインテグレーター業務や動画・音声などのコンテンツ・サービスを提供するOTT(Over-the-Top)事業者向けのサービス基盤提供を行っております。当社は同社に各種関連機器を発注することなどを通じ、事業上の関係を持っております。 8.株式会社VideoStepは、主としてデスクレスワーカーの利用、技術伝承のための利用を対象とする動画マニュアルSaaS『VideoStep』の開発・提供を行っております。当社は同社と営業協力等を行い事業上の関係を持っております。 9.株式会社アイ・ピー・エルは、主として動画配信サービス『クラストリーム』の開発・提供、技術者派遣事業を行っております。当社は同社と営業協力等を行い事業上の関係を持っております。
経営方針・対処すべき課題6,397字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社は、インターネットを利用した動画や音声の配信を一般的なメディアとして普及させることを目的に1997年5月に設立されました。この目的達成のため、事業開始から今日に至るまで、安定した配信・受信環境を提供するためのネットワークの構築を進めるとともに、コンテンツホルダーである当社顧客の様々な要望に応えながら多様な形式による配信サービスの拡充を図ってまいりました。インターネット環境が拡大し、回線の高速化やデバイスの多様化が進んだことから、インターネット動画はコモディティ化しました。また、新型コロナウイルス感染症の流行は、DXを推進し、利用者が動画を活用することに慣れる機会ともなりました。これに伴い、動画のビジネス利用も拡大、用途が多様化していく中、この市場における当社の役割はこれまで以上に重要になってくると認識しております。こうした変化を先んじて捉え、『最先端の動画ソリューションを提供し、企業活動の支援を通じて社会の発展に貢献する』ことが当社の経営の基本方針であります。 当社では、『もっと素敵な伝え方を。』をコーポレートメッセージとし、これを実現するための考え方と行動からなる『JストリームWAY』を社員の活動の指針として事業を推進しております。自社で構築した安定したネットワークを背景に、あらゆる形式の動画、音声(音楽)、画像コンテンツをあらゆる方法であらゆる端末へ配信できるストリーミング、ダウンロードサービス提供能力や、動画企画から制作・配信・分析までをカバーし、動画で達成したいあらゆるコミュニケーション上の課題に応えるソリューションの開発能力や、豊富な経験による専門性を有しております。当社は今後も予想される通信インフラの発展、ソフトウエアの技術革新などに対応しながら、最先端の動画ソリューション提供会社であり続けるよう努めてまいります。 顧客の成果に最大限コミットできるよう、自社サービスだけではなく、顧客の求めるソリューションを持つパートナーとの連携も推進し、あらゆる動画ニーズに応えられるエコシステムを創造して事業基盤の拡大に邁進いたします。 (2)経営戦略 当社グループでは、動画活用を通じて企業活動の高度化を支援する「The Streaming AX Company」を目指してまいります。AI活用については、サービス提供面および社内業務の合理化の両面から取り組みを進め、各市場に向けて、業務変革(AX)の目的達成に資する最適化されたソリューションの提供、リアル施策との融合によるユーザー体験の高度化、ならびにセキュリティ強化等を通じて、安定的に成果創出につながる事業基盤の構築に努めてまいります。 グループ内連携を一層強化し、販売面ではAXに寄与するサービスのグループ横断的な展開を進めるとともに、管理部門では業務集約および合理化を図り、売上拡大とコスト効率の改善を両立させることで、収益力の持続的な向上を目指してまいります。EVC領域(医薬)におけるWeb講演会ライブ配信については、中長期的には一定の成長余地があるものと認識しておりますが、当社グループとしては、当該領域への依存度低減を意識し、動画AXの実現を通じた事業ポートフォリオの多様化を推進してまいります。 事業戦略の方向性は下記のとおりです。 ・グループシナジーを最大化し、売上伸長と利益創出を図る ・『動画×AIエージェント』でコミュニケーションを革新し、顧客と共に企業のあらゆる課題解決を加速させる ・卓越した動画インフラの知見で、収益の最適化を図り、かつ最高品質のサービスを提供する ・自社サービスを有機的に連携させ、課題解決力・市場競争力を高める ・インキュベーションとM&A、サービスの海外展開による事業拡大に取り組む 当社グループにおきましては、以下の3つを軸として市場認識をし、戦略を設定、サービスを構成しております。 ・EVC領域(医薬):医薬関連企業のマーケティング支援を中心としたサービス提供 ・EVC領域(医薬以外):医薬以外の事業会社等のビジネス全般における動画コミュニケーション(EVC:Enterprise Video Communication)を目的とした動画を中心とするソリューション・サービスの開発・提供 ・OTT領域:OTTサービス(Over-the-Top media service:インターネット経由のメディアサービス)を提供する 放送局やコンテンツ事業者等に向けた配信基盤やソリューションの提供 これら3つの市場各々に向けて、目的達成に最適化されたソリューションや、リアルと合わせたユーザー体験の高レベル化、セキュリティ強化等、安定して成果を挙げることにつながるソリューションを提供し、業容の拡大に努めてまいります。 EVC領域(医薬):医薬関連企業向けには、グループ連携を強化し、デジタルソリューションを軸に医療DXパートナーとしての提供価値向上を図ります。売上比率の高いWeb講演会関連市場においては、デジタルマーケティング、広告、運営サポート等、当社グループが比較優位を有する分野を中心に総合的な提案を行い、既存大手顧客との取引維持を図るとともに、中堅規模顧客との取引拡大、ならびに未取引大手企業への新規参入を進めてまいります。デジタルマーケティング領域では、「WebinarAnalytics」におけるデータ連携強化や、AIを活用した視聴データ分析精度の向上、視聴者のリアクション獲得に資するサービスの拡販を進めると同時に、集客を目的としたメディア連携を強化することで、顧客企業のマーケティング施策全体の高度化に貢献してまいります。製薬マーケティング以外の分野については、医師の働き方改革等を背景とした医療現場の課題に着目し、医師から患者への説明補助や疾患啓発等における動画活用の可能性を探索してまいります。 EVC領域(医薬以外):医薬以外の事業会社向け動画コミュニケーション分野においては、動画活用に取り組む企業や担当者にとっての最適なソリューションパートナーとなることを目指します。「J-Stream Equipmedia」を中心としたSaaSサービスについては、新規顧客開拓に特化した専任組織を設置し、売上基盤となる顧客層の裾野拡大を図ります。販促セミナーや株主総会等の用途に加え、社内情報共有や教育・トレーニング用途については、AI動画生成クラウドサービス「EQ Presentation Cloud(EQPC)」を提供し、動画制作負荷の軽減を通じて利用促進を図りま す。また、利用用途に応じて選択可能な「Webinar Stream」「J-Streamミテシル」等のラインアップ拡充を進めるとともに、「VideoStep」のグループ展開を強化し、成長が見込まれるデスクレスワーカー向け教育・研修領域でのシェア拡大を目指します。加えて、「EQポータル」の機能を活用し、顧客企業に蓄積された動画資産の有効活用を促進するとともに、SaaSサービスとしての活用範囲拡大に取り組んでまいります。 OTT領域:インターネット動画サービスの普及拡大を背景に、会員獲得やサービス高度化に取り組む放送局およびコンテンツ事業者を主要なターゲットとし、技術面・ビジネス面の両面から顧客の期待に応える提案と役務提供を進めてまいります。大規模配信やサイト運用を総合的に担う放送局等に対しては、新技術を活用したサービス提案、マルチCDNによる配信品質向上、安定的な運用体制の提供を行います。また、メディアアセット管理システム「Stream MAM」により動画ファイルおよびメタデータの一元管理を実現し、配信業務の効率化を支援します。BS/CS局、スポーツ、各種公営競技等のコンテンツ事業者において高まるセキュリティニーズに対しては、対応するソリューション提案を通じて新規取引拡大を図ります。さらに、動画配信向けオーダーメイド型CMS「Stream BIZ」、OVP「Stream CORE」、キャンペーン展開ツール「マストバイシステム」等の提供に加え、海外SaaSとの機能連携を進めることで、多様化・高度化する顧客ニーズへの対応力強化を図ります。また、セキュリティ対策ソリューションや、動画配信 QoE(Quality of Experience)とQoS(Quality of Service)、リアルイベントでの動画活用など、今後需要拡大が見込まれるサービスの開発を進めます。 これら3市場については、コロナ環境下で急伸した医薬企業関連の市場が大きな比率を占める状況が続きましたが、中長期的には他2領域のニーズを的確に捉えて成長を実現することを通じ、医薬市場だけに依存しないポートフォリオの構成を目指します。 経営管理面におきましては、企業の成長と合わせ、適切なコーポレート・ガバナンスの浸透を図りつつ、グループ経営の統制を強化し、効率化を図ります。コロナ環境下で定着したテレワークについての適切な運用を推進し、一人一人の事情に合わせた時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を実現すると同時に、社員の健康管理・人事労務管理、セキュリティ管理面の向上と業務効率化を進め、必要な業務に邁進できる、快適で働きやすい職場環境を実現します。優秀な人材を育成・獲得するために、評価制度や社内研修制度を継続的に改善し、社員の能力向上を支援すると同時に、魅力ある就職先としての情報発信も継続してまいります。 投資および支出面においては、将来の市場ニーズを見据え、より迅速な対応を行うとともに、需要の多様化・高度化に対応するための案件対応力や開発力等、事業遂行体制の継続的な強化が重要な課題であると認識しております。こうした分野への投資を効率的に行うと同時に、動画マニュアル、コンテンツ配信、動画生成等、当社の中核事業領域およびこれに隣接する分野において事業展開を行うスタートアップ企業を主な対象として、M&Aを通じた動画AX SaaSの機能拡充および事業規模の拡大を進めてまいります。 (3)経営環境 インターネットを通じた各種コンテンツ配信の市場や動画を利用したマーケティング活動や情報発信、情報共有は成長基調にありますが、利用される領域が非常に広範であり、どの領域の活動においても、紙媒体や相対による手段から、ウェブ化、さらに動画の利用が進むことが想定できる状況にあります。近年の生成AIの急速な発展も、動画の生成等を通じて様々な変化を加速し、同時に状況を複雑化しています。こうした市場環境下においては、様々な代替となるソリューションや類似のサービスが現れますが、当社グループとして健全な成長を遂げるためには、顧客の動画利用用途に適合し、顧客が意図する成果を挙げることに貢献できるソリューションを常に提供し、市場において確固たる地位を占め続けることが重要であると認識しております。 医薬企業関連の市場においては、コロナ環境下でデジタルシフトが急速に進行したマーケティングが、政府の薬価政策、為替等の影響等を考慮しつつ、今後の展開を検討する状況にあります。当社グループとしては、顧客の活動動向を注視しつつ、マーケティングのより上流のプロセスに参加、提案を行い、変容の兆しを早期に捉える営業活動・情報収集を行います。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループにおいては、インターネットを通じた各種コンテンツ配信の市場や、動画を利用したマーケティング活動や情報発信、情報共有は成長基調にあると認識しております。こうした環境下においては、導入顧客の動画利用を促進する知識や情報を提供し、利用実績を積み重ねることで目的達成への効果を実感頂き、取引規模を順次拡大していくことが重要であると判断しております。この方針の達成状況を判断するために重視している指標は、特に継続的売上と利益が期待できる配信系のプラットフォーム売上高や取引先数(サービスによっては同一企業に複数アカウントを発行する場合もあるため、アカウント数)、既存取引先の維持率、また新規の取引先獲得数であります。また、構築した配信基盤を利用して、こうした顧客に適切なサービスを提供して利益を上げられているかの目安として、営業利益率を重要な指標としております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社では、以下の点を重要な課題として掲げております。これらの重要課題への対応策を具体的な施策に反映させ、業容拡大や会社の健全な運営、社会貢献に努めてまいります。 <配信能力、サービス提供にかかる課題> ・医薬企業関連のウェブ講演会のオプションメニューの充実や、データ分析等のデジタルマーケティング・プロモーション領域における専門組織やサービス、ソリューションの確立 ・主力サービスJ-Stream Equipmediaの配信基本機能向上と、株主総会、販売促進セミナー、学会などに代表される顧客の動画利用用途夫々に特化した機能開発、動画内製支援機能の強化や有力SaaSとの連携による活用対象用途・販路の拡大 ・企業自身による動画利用をサポートする、AIを活用した動画生成サービスの機能拡張 ・ライブ案件に関連する制作の合理化・共通化による効率向上と費用削減 ・コンテンツ配信向け開発運用についてのキャパシティ増強や、双方向配信、超低遅延配信、管理制作機能、エンタメ向け販促支援ソリューション等の、メディアのニーズに対する対応 ・ネットワークキャパシティの増強とトラフィック原価削減、監視体制、耐障害性の充実 ・通信量の増加へ対応するネットワーク制御技術開発 ・映像制作表現やクオリティの向上、提案力の向上 ・AIの利用を通じた、サービス全体の機能向上 <営業力強化のための課題> ・医薬企業における新しいチャネルの構築やメディア開拓を通じた販路の拡大 ・一般企業のDX推進、特にイベント配信や社内コミュニケーション活性化、教育の充実といった目標達成を支援するためのプロデュース力の強化と、カスタマーサクセスに寄与する活動の強化 ・一般企業向け市場における、代理店ほか各種ベンダー向けを含めた情報発信、共同提案体制の強化、導入支援等を通じた顧客開拓力の強化 ・放送局を中心としたメディア事業者向け市場におけるコンテンツ配信需要や、番組供給事業者、公営競技等個別のコンテンツプロバイダの事業展開を支援し、収益機会とするための関係強化 <新しい事業領域開拓のための課題> ・M&Aを通じた新領域の開拓、海外市場向けの展開 <経営管理・財務にかかる課題> ・事業展開、M&A等を通じたROEの改善 ・顧客需要動向の把握の精度向上 ・適切な外注比率、外注費のコントロール ・グループ統制の更なる強化浸透 ・新サービス開発・既存サービスの改善のための開発メンバーやネットワークエンジニア育成 ・成果を維持しながら労働時間を短縮する手段、人材採用・維持するための多様な働き方、キャリアパスに即した研修等の能力開発等を補助するシステムの安定した運用 ・テレワーク環境に適応した、AI、RPA等も活用した業務のシステム化と合理化
事業等のリスク7,329字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資家の皆様に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。また、以下の記載は当社株式の投資に関連するリスクを網羅するものではありません。 なお、記載中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①事業環境・市場に関するリスク ・特定業界や顧客への依存について 当社グループの動画配信サービスは、現時点では医薬、メディアなど特定の業界における動画利用のニーズ拡大に基づく利用の比率が高い状況にあります。これらの業界において医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)、円安や日本の製薬市場の世界的比重の低下、放送法やその他自主規制等の要因から、販売促進、情報提供、コンテンツ配信等の手法の大きな変化による動画利用の減少、若しくは企業間提携や支配的な企業の出現によるこうした特定の領域における当社競争力の低下により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。当社では、医薬領域において現在大きな売上があるWeb講演会(ライブ配信)だけでなく、マーケティングプラットフォーム関連のコンテンツや、マーケティングに有益な統合データを提供する体制整備を進め、より上流の工程に関与することでこの領域での収益源の多様化を推進しております。また、プレイヤーの限定されるメディア業界においては、この領域において特に重視される実績を基盤にした安定性、継続した新機能の提供を通じて顧客との関係強化をし、医薬領域に依存しない構成を追求しております。 ・動画コンテンツ視聴市場について 当社グループは、インターネットを通じて映像コンテンツを提供するコンテンツプロバイダにコンテンツ配信サービスを提供しています。Z世代を中心にネットによる動画視聴習慣が定着し、放送局やコンテンツプロバイダもそういった世代をターゲットとしたサービスの拡充を進めていることから、コンテンツの提供、視聴の勢いは継続すると考えておりますが、当社が主要顧客とする国内放送局やコンテンツプロバイダのユーザー獲得状況が芳しくない場合には、当社グループの成長性に影響を及ぼす可能性があります。 ②市場競争・サービスの商品力に関するリスク ・競合他社及び競合するサービスについて 当社グループが事業とするインターネットを利用した動画や音声の配信市場において、当社グループに類似するビジネスモデルを有する競合会社は、動画向けに限らず広くCDNを提供する外資系を中心とした大手事業者、自社会員へのサービスとして配信を行っている大手ISPや、アマゾン社やマイクロソフト社、アルファベット社に代表されるクラウドインフラを提供している事業者、動画配信プラットフォームを開発・提供している事業者などになります。 当社グループは動画配信に特化したビジネスモデルとノウハウを有しており、動画配信に関しては優位性を維持できるものと考えておりますが、今後競争が激化した際、単純な配信規模や、動画以外での総合的な対応能力などの点を考慮した場合は、優位性を構築・維持できるという保証はなく、或いは低価格競争を余儀なくされることにより、当社グループの収益が低下するといった、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループで開発、提供している動画配信プラットフォームの利便性・信頼性、配信に付帯して提供するコンテンツ制作、サイト運用、帯域判別、効果測定等の付帯サービスの内容・品質等の面で同業他社との差別化を図ることができず、ユーザー企業を計画通りに確保できない場合、当社グループの業績に影響が出る可能性があります。 インターネット上で動画を共有する、という名目で動画配信を安価に行うサービスも広く利用されております。当社グループにはセキュリティ、配信の安定性や広告の存在など企業が配慮すべき事項についての差別化要因があり、無償サイトでの展開には不向きなコンテンツも多く存在しているため当社グループの競争力は確保されていると考えられますが、こうした要素を重視しない動画配信においては当社グループで受注できないこともあり、そのような動画利用形態が増加した場合には、当社グループの成長率が市場全体に比較して低い水準となる可能性があります。 いわゆるWeb会議システムについては、比較的少人数での多対多ミーティングに用いられることが大半であり、当社が提供している動画配信プラットフォームは基本的に1対多、同時多数の視聴や高品質な映像を重視していることから、ユーザー企業は機能的にこれらを使い分けており、競合する場面は多くない状況にあります。しかしながら将来においてWeb会議システムが上記のような当社が重視し優位性を持っている領域へサービスを拡大してきた場合には、当社の成長に影響を及ぼす可能性があります。 EVC領域(医薬) 当社グループのこの領域における売上の主力である本社開催のWeb講演会ライブ中継については、高い配信品質とミスのないイベント運用の精度の高さ、さらにそれらの実績が非常に重視されます。当社は2010年前後にこの領域への取組が開始された直後から順調に取り扱いを拡大、大手企業から相当規模の受注を行っており、業界内で一定の地位を確立していると考えております。しかしながら非上場企業を含めた競合企業は存在しており、顧客の乗り換えリスクや一部について複数ベンダーを参入させリスク分散や価格競争を図る動き(マルチベンダーの推進)は存在します。当社グループとしては高品質配信や安定したイベント運営の積み重ねに加え、情報の受け手である医師のニーズに即した提案の実施や効果測定・データ分析等顧客企業のマーケティング全般にかかる提案ができるサービスや体制の構築を進めることでこうした点に対応しております。 EVC領域(医薬以外) 医薬以外の事業会社による動画コミュニケーション市場は利用使途の幅が広く、動画配信についても低価格から無料のものも含め多くのサービス提供者が存在します。関連するWeb制作についても同様の状況となります。こうした企業との競合関係は不可避ですが、当社グループとしては、提供する大規模ネットワーク、十分なセキュリティ対策、安定した配信品質等への需要がある顧客の獲得を行うと同時に、動画以外の機能を複合的に提供し、顧客ニーズにワンストップで応えることや、充実したサポート体制、企業サイドの動画内製を支援するサービス投入等の措置を通じて、優位性を確保し幅広い顧客獲得を図ります。 OTT領域 放送局やコンテンツプロバイダがコンテンツ配信事業を行うにあたり、配信部分について当社グループなどの企業に外注せず、独自の企業体や配信網を設けて配信を実施する可能性が存在します。この結果、コンテンツ配信市場の伸びが当社グループの売上の伸びにつながらなくなる可能性があります。また、この領域でサービス提供を行う大手競合企業も存在しており、案件によっては入札等の結果が不芳となりグループ売上に影響が及ぶ可能性があります。実績、信頼性が重視される顧客層であり、既存顧客向けの実績の積み重ねと運用体制向上により信頼度を向上させ、さらにマネタイズや販促に活用できる新サービスを提供することを通じて、新規案件の獲得や乗り換えリスクの低減を図っております。 ・動画配信関連プラットフォーム/アプリケーションサービスについて 当社グループの動画配信サービスは、コンテンツの配信ウェブサイトの作成・運用を行うプラットフォームや、効果測定、アクセス制限、著作権管理等、各種の機能追加のためのアプリケーションを伴って提供される場合があり、当社グループではこれらの一部を外部から調達しております。今後こうした動画配信関連プラットフォーム/アプリケーションの進歩や提供される条件、或いは法改正等による制約、為替変動に伴う仕入れ価格の変更等、予想外の変化への対応により当社グループの原価が上昇し、当社グループの想定している利益計画が悪化する可能性があります。 ③サービス等開発に関するリスク ・受託開発について 当社グループのビジネスの大部分はプラットフォームサービスを法人顧客向けに提供する構造ですが、ビジネスの中には、顧客向けに特定用途のコンテンツ運用システム等を受託開発するケースがあります。こうした案件は内容の複雑さから開発が長期化、開発費が多額になる場合が多く、予定外の仕様変更、人的な入れ替わりなどプロジェクト進行上の問題により、予定通り開発が進まずに利益率が悪化するリスクがあります。 ・外部委託について 当社グループでは、ライブ現場対応、撮影、ウェブ制作、エンコーディング、システム監視等の業務において、各々の専門性に特化した外部委託を利用する場合があります。コンテンツに携わる外部委託が発生する関係上、秘密保持契約及び業務委託契約を結んだ上で信頼のおける外部委託業者を利用しておりますが、相互連絡の齟齬に伴う開発の遅延や当社規程のフローに沿わない故意の、又は過失による違法なコンテンツ流用や情報漏洩などの可能性は存在します。またシステムの一部を外部委託する場合には、ネットワーク負荷が高い場合などに、当社グループの想定しないトラブルが発生する可能性があります。こうしたことによる当社グループの信用の失墜が、当社グループの事業や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当該外部委託の運営に支障が生じた場合や、代替先への引継ぎが遅延した等の場合には、当社グループの業務遂行に支障をきたす可能性があります。 ④事故、トラブルに関するリスク ・システムトラブルについて 当社グループのサービスは公共的に幅広く利用されることから、サーバメンテナンス時を除きネットワークシステムを24時間年中無休で運営するように取り組んでおります。システム障害などが発生することのないよう日々監視を行い、また二重化できるものについてはシステム、ネットワークに関わらず対応し、万が一トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できるようにシステム・人的ともに体制を整備しております。しかしながら、電力供給不足、自然災害や不慮の事故などによって通信ネットワークが利用できなくなった場合、サービスプログラムやハードウェアに意図しない挙動が発生した場合、或いは規定フローに沿わない人的ミスなどが発生した場合などには、サービスの提供が停止又は不調となることで顧客の活動に支障が及び、結果として当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。また当社グループが利用しているデータセンターなどで障害が発生した場合等、当社グループが直接管理し得ないシステム障害が、当社グループ事業に影響を及ぼす可能性があります。 ・データセキュリティ/サイバーセキュリティについて 当社グループが顧客から預かるデータの中には、特定の会員だけを対象にしたもの、有料で配信されるもの、無料で公開されてはいるがコピーが認められないものなど、情報管理が重要なコンテンツが存在します。当社グループでは、システムの設計上や運用方式上でこれらの情報が漏洩することのないように厳重に管理運用しております。こうした活動の一環として、運営しているウェブサイトに外部機関による脆弱性検査の実施、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)よりプライバシーマーク付与の認定を受けるなど、管理体制の整備運用に努めております。しかしながら、不正なアクセスによる意図的な侵害や、人的ミスなどによる情報漏洩の可能性、規制の強化に伴う対応体制整備の遅れの可能性が存在し、これにより当社グループの信頼が低下し事業に大きな影響を与える可能性があります。 政府や企業を標的にした標的型攻撃、サービス妨害攻撃等、情報の窃取やサービス提供を不能にすること、また攻撃そのものを目的としたサイバー攻撃の事例が増加しています。当社グループでは、提供するサービスや社内システムの状況把握をし、攻撃のリスクを勘案して強化が必要な箇所については随時強化を実施しており、また社内CSIRTプロジェクトによる抜き打ちテストとフィードバック研修を行う等、社員向けの教育も徹底をしておりますが、こうした攻撃の対象となった結果、当社サービスの提供に不具合が発生し、それにより当社グループの信頼が低下し事業に大きな影響を与える可能性があります。 ・訴訟に関わるリスクについて 当社グループは事業活動を展開する中で、常に当社グループ及び第三者の権利等に留意し、調査等を行い適宜対応しておりますが、当社の調査や対応が第三者にとって十分でかつ妥当であるとは保証できません。万が一、知的財産権、労務等に関連する訴訟その他様々な訴訟が当社グループに対して提起された場合には、これに対応するための費用が生じるほか、かかる訴訟において当社グループに不利な判断が下された場合には、当社グループの業績及び財務状況に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤社内管理面のリスク ・事業投資、設備投資について 当社グループでは、事業強化につながる領域に限って、営業活動によって獲得した資金、公募増資資金、新株予約権の権利行使によって払い込まれた資金等を原資に投資を行ってまいりました。今後も当社グループが行う事業投資は、従来どおり当社グループの事業強化につながる領域に限って行うことについてその方針には変更はありません。しかしながら、今後、当社グループが事業強化を目的として行う投資について、必ずしも期待どおりの成果を上げられる保証はなく、その場合、当社グループの財政状態や経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、顧客へ提供するソフトウエアの開発及び当社サービスを提供するために必要となるサーバ、映像機器・システム等への投資を実施しております。顧客の要件の変化、或いはこうした領域における技術革新が当社グループの予想を超えて進行し、当社提供サービス及び保有する機器・設備等が早期に陳腐化、又は大規模な変更若しくは増強の必要が生じ、新たな投資が必要となる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、政治的なトラブル、或いは災害等によるサプライルートの混乱や資源価格の高騰、急激な為替変動等に伴い、必要とされる機器類の調達に滞りが出る可能性があります。サーバ等設備投資は、随時部分的に更新を行っているため、短期間で大きな影響が出る可能性はありませんが、混乱に伴う機材の受領遅れが長期にわたったり、調達価格が急騰するような事態となった場合は、利益面に相応の影響が及ぶ可能性があります。 ・人材の獲得・育成について 当社グループでは、事業の拡大や多様化に伴い、積極的に人員の獲得と育成を行い、内部管理体制の一層の充実を図る方針であります。しかし、IT業界全体で人材が不足する中、プログラミング、ネットワーク技術やライブ配信イベントのプロデュース業務、コンピューター技術に精通しているなど、当社グループが必要とする人材を獲得したり、また育成することは相応の難易度が伴うものとなっております。新たな人材の獲得・育成が順調に進まなかったり、様々な理由により人員が減少する事態が発生するような場合には、適切かつ十分な組織的対応ができず、事業の拡大及び業務の管理に影響を与える可能性があります。また、人材の獲得・育成が順調に行われた場合においても、人件費、教育及び管理関連コストの増大など、固定費の増加によって利益率が低下する可能性があります。 ⑥グループ管理におけるリスク ・子会社の管理について 当社グループは、子会社に対し、業容の拡大に応じて適宜必要な人員の確保や組織体制の強化を図っていく方針です。当社グループは、当社グループ全体としての目標が達成できるように、子会社に対して経営管理面でのサポートを横断的に行っております。しかしながら、何らかの理由で子会社における体制整備が遅延した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦親会社に関するリスク ・トランス・コスモス株式会社グループにおける当社グループの位置付けについて トランス・コスモス株式会社は、デジタルマーケティングサービス、ECワンストップサービス、コンタクトセンターサービスからなるCXサービス、ビジネスプロセスアウトソーシング、グローバルサービスからなるBPOサービスを軸に、顧客企業の事業パートナーとして、売上拡大とコスト最適化を総合的かつグローバルに支援するアウトソーシングサービスを提供しています。2026年3月31日現在、トランス・コスモス株式会社は当社グループ株式の50.36%(議決権の被所有割合)を所有する親会社であります。同社は株主総会の決議等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 トランス・コスモスグループ内においては、インターネット関連サービスを展開する企業は他にも存在しますが、当社は動画配信サービスを行う唯一の企業であって独立した経営を行っており、これらの企業との事業における競合なく、様々な場面で協働する関係にあります。しかしながら将来のグループの政策変更等により、当社グループの事業展開に影響が及ぶ可能性は存在します。
経営成績の分析 (MD&A)6,488字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が見られ、円安を背景としたインバウンド需要も景気を下支えする状況が続きました。一方で、欧州・中東における地政学的リスクの高まりを受け、原材料価格を含む物価や各種コストの上昇、為替相場の不安定な動向など、先行きに対する不確実性が継続しております。インターネット業界においては、生成AIの活用が進展し、コンテンツ制作や業務効率化を含むデジタルトランスフォーメーション(DX)による新たな価値創出が期待される一方、IT人材不足やレガシーシステム対応といった構造的課題も依然として残っております。 こうした環境のもと、当社グループは動画ソリューション事業において、企業・団体の情報発信ニーズに応えるべく、インターネットライブ配信、オンデマンド動画配信、ならびにこれらに関連するシステム開発・運用受託等のサービス提供を継続してまいりました。AIを活用した機能開発および既存サービスへの組み込みを進めるとともに、主力サービスである「ライブ中継サービス」および「J-Stream Equipmedia」を中心に、顧客の多様なニーズに対応した提案活動を強化いたしました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末の総資産は13,135百万円となり、前連結会計年度末に比べ49百万円減少いたしました。 このうち流動資産は10,347百万円となり、前連結会計年度末より91百万円減少いたしました。これは主に子会社株式の取得により現金及び預金が減少したことに加え、受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことによるものであります。 また、固定資産は2,787百万円となり、前連結会計年度末より41百万円増加いたしました。これは主にソフトウエアが減少したものの、のれん、顧客関連資産、繰延税金資産が増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,939百万円となり、前連結会計年度末より187百万円減少いたしました。これは主にリース債務が増加したものの、未払法人税等、未払消費税等、流動負債その他に含まれる契約負債が減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は11,196百万円となり、前連結会計年度末に比べ138百万円増加いたしました。これは主に剰余金の配当により348百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益485百万円を計上したことによるものであります。 b.経営成績 当連結会計年度の業績は、連結売上高11,997百万円(前年同期比1.7%増)、連結営業利益826百万円(前年同期比9.9%減)、連結経常利益866百万円(前年同期比8.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益485百万円(前年同期比11.9%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ58百万円減少し、7,773百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と資金の増減要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,039百万円の収入(前年同期比50.2%減)となりました。これは主に法人税等の支払額が407百万円あったものの、税金等調整前当期純利益863百万円の計上、減価償却費686百万円の計上などの資金の増加要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、588百万円の支出(前年同期比4.7%減)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出が511百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が58百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、510百万円の支出(前年同期比2.0%増)となりました。これは主に配当金の支払額が347百万円、長期借入金の返済による支出71百万円があったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.受注実績 当連結会計年度の受注状況を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 動画ソリューション事業   12,860,043   103.2   4,149,564   105.5 (注)金額は販売価格によっております。 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 動画ソリューション事業   11,997,825   101.7 (注)金額は販売価格によっております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1) 財政状態 当連結会計年度における財政状況の分析につきましては「4 経営者による財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」を参照ください。当期利益の計上により資金は前年に比べ充実しており、積極的な事業展開と投資実施により事業の成長を図ります。 2) 経営成績 (売上高) 販売面においては、戦略市場を医薬業界のEVC(Enterprise Video Communication)領域、医薬以外の金融等各業種のEVC領域、放送・メディアコンテンツ業界を中心としたOTT領域、の3領域に区分して営業活動を展開しました。 EVC領域(医薬)においては、Web講演会用途のライブ配信や、集客広告等の関連業務の受注が継続しているものの、薬価改定や製剤の上市状況の影響により、製薬企業各社のマーケティング活動にはばらつきが見られました。講演会の発注先を複数に分散することで、リスク分散やコスト低減を図るマルチベンダー化の動きが広がっており、Web講演会を大規模に展開する企業における入札環境や単価動向にも影響が生じております。 当社グループでは、生成AIを活用した字幕生成等の映像施策の提案に加え、グループ会社による専門性の高いコンテンツ制作や、データ分析ツール「WebinarAnalytics」と広告施策等を組み合わせた総合提案により取引の維持を図りましたが、当社の大口取引先においては、顧客企業の業績動向等の影響もあり、外資系企業と比較して内資系企業における当社売上の前年比減少幅が大きくなる結果となりました。マルチベンダー化が進展するなか、新規顧客の獲得や中堅顧客の取引規模拡大は堅調に推移したものの、ライブ配信案件における単価下落や取引規模の面で、大口取引先の減少を補うには至らず、当社単体での当該領域の年度累計売上高は前年を下回りました。グループ子会社による売上動向もおおむね同様に推移しました。 EVC領域(医薬以外)においては、企業・団体内部での教育や情報共有を目的とした動画活用が進展しております。 当社グループでは、この領域における動画活用事例の開拓に加え、社内外向けウェブセミナーやオンラインイベント関連の受注獲得に注力いたしました。バーチャル株主総会関連の受注については、特に6月の集中期において、上場廃止企業の増加やリアル開催とのハイブリッド化に伴う運営負担の増加等を背景に、市場全体で実施企業数が減少いたしまし た。一方、その他の用途では、顧客のWebサイト構築や社内チャンネル構築に加え、広告運用に係る大口案件の受注等がありました。これらの結果、オンデマンド配信やWeb制作、システム関連売上は前年並みで推移したものの、前年に比較的大口の受注があったメーカー向け販促イベントライブ配信や、シリーズ型映像制作案件の反動減の影響を受け、当社単体での当該領域の年度累計売上高は前年を若干下回りました。グループ子会社においては、成長性の高い教育系SaaSの売上増やM&Aによる一般企業向け動画配信プラットフォームの売上増があり、売上伸長となりました。 OTT領域においては、放送局やコンテンツ事業者によるコンテンツ配信の規模が拡大傾向にあります。 当社グループでは、放送・メディア業界向けのシステム開発、サイト運用、関連する制作・運用業務、ならびに配信ネットワークの提供に注力いたしました。顧客各社における動画配信サービスの拡大を背景に、システム開発や高度なノウハウを要する運用業務については、引き続き安定した需要が見られました。前年に納品したシステム機器関連の運用案件や、配信システム更新に伴うシステム開発、視聴用アプリケーションの保守業務等が売上増に寄与しました。一方で、放送局や専門チャンネル事業者の一部顧客において、サービス終了やシステム移行が発生したことから、ネットワーク関連売上が減少いたしました。放送局向け売上は、配信データ量の増加や随時発生する追加開発案件への対応により比較的安定して推移したものの、コンテンツ事業者向けの配信システムやCDN提供案件の獲得が計画を下回り、当社単体での当該領域全体の年度累計売上高は前年を下回りました。グループ子会社においては、放送関連事業者向けのSI案件の受注が順調に推移した結果、売上伸長となりました。 これらの結果、前連結会計年度に比べ1.7%増の11,997百万円となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 費用面においては、新卒採用を除いた新規増員を抑制するとともに、経費節減および組織運営の効率化に注力いたしました。EVC領域(医薬)においては、グループ子会社を中心に内製比率の高いコンテンツ制作が好調に推移したことから外注費が減少したほか、サービス開発の一巡および内製化の進展により、業務委託手数料についても削減することができました。一方で、サービス開発の進展に伴うソフトウエアを中心とした減価償却費の増加に加え、クラウドインフラ利用の拡大や円安の影響による外貨建てロイヤリティ支出等については増加がみられました。これらの結果、全体では前年同期を若干上回り、7,319百万円(前年比0.8%増)となりました。売上増加幅が原価の上昇を上回ったことから、売上総利益率は前年比0.5ポイント向上しました。 販売費及び一般管理費については、営業支援に係る活動費用、グループ連携での実施を含むイベント出展やセミナー開催、広告出稿および関連するデジタルマーケティング等の各種販売促進活動に加え、企業買収に伴う手数料、社内業務システムのライセンス費用、ならびにグループ会社のオフィス関連費用等が増加いたしました。販売費及び一般管理費は3,852百万円(前年比6.3%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の経常利益は866百万円と前連結会計年度に比べ8.9%の減少となりました。税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ9.2%減の863百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ11.9%減の485百万円となりました。 3) キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 4) 資本の財源及び資金の流動性 (資金需要) 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、受注から開発納品、顧客からの支払受領までの期間と、外注支払等とのギャップ部分の運転資金に加え、各事業についての一般管理費などがあります。設備資金の需要としては、サーバ等の設備、比較的少額のオフィス等の機器に関する設備資金需要があります。無形固定資産に関連するものでは、サービスソフトウエア関連の開発投資、サービス開発投資に加え、社内のシステムに関する開発投資に関する資金需要があります。この他、企業や事業の買収に関する資金需要があります。 (財務政策) 近年の売上増大に伴う運転資金需要の増加や、ソフトウエア開発等の資金需要は自己資金で賄っております。運転資金につきましてはグループ企業を含め事業拡大に伴い需要が増加しておりますため、借入等短期資金を効率的に確保する手法を検討いたします。M&Aによる人材・開発能力の確保や新規事業開拓等に伴う資金については、2021年3月期におきまして自己株式の処分による調達を実施し、その後の投資環境、実績を鑑み、2023年3月期第4四半期において、その支出時期を2028年3月までと延長いたしました。こうした状況を鑑み、当面不足は発生しないものと判断しております。 5) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループにおいては、インターネット動画を利用したマーケティング活動や情報発信、情報共有や、各種コンテンツ配信市場は成長基調にあると認識しております。こうした環境下においては、導入顧客の動画利用を促進する知識や情報を提供し、利用実績を積み重ねることで目的達成への効果を実感頂き、取引規模を順次拡大していくことが重要であると判断しております。この方針の達成状況を判断するために重視している指標は、特に継続的売上と利益が期待できる配信系のプラットフォーム売上高や取引先数(サービスによっては同一企業に複数アカウントを発行する場合もあるため、アカウント数)、既存取引先の維持率、また新規の取引先獲得数であります。また、構築した配信基盤を利用して、こうした顧客に適切なサービスを提供して利益を上げられているかの目安として、営業利益率を重要な指標としております。営業利益率については、営業支援に係る活動費用や、企業買収に伴う手数料支払等の影響が大きく、当連結会計年度において6.9%となり、前期比0.9ポイント低下しております。 当社の主力サービスである「J-Stream Equipmedia」については、競合企業対策、顧客への配慮から現時点での契約アカウント数は公開しておりませんが、サービス利用の累計アカウント数を随時公表しております。2025年9月末時点で4,500件を超えており、イベントによるスポット的利用には波があるものの、企業内コミュニケーションのインフラとしての定常利用は着実に獲得が進んでおります。 ②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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