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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

昭文社ホールディングス

Shobunsha Holdings, Inc.9475 · Standard · 情報・通信業

地図・ガイドデータベースを核に、出版、ソリューション、販売代理、不動産を展開する情報サービス企業。

概要

昭文社ホールディングスは、地図と旅行ガイドブック「まっぷる」シリーズを主力とする情報サービス企業である。1960年に大阪で創業し、全国に営業網を広げた後、2020年に持株会社体制へ移行。紙の地図からデジタルマップへの転換を進め、出版・Web・リアルを融合した地域情報プラットフォームを展開する。2026年3月期の連結売上高は67億円、営業利益5億円を見込み、従業員数は234名(2026年3月期時点)。本社は東京都千代田区。

4つの事業セグメントで構成されるグループ

当社グループは、メディア事業、ソリューション事業、販売代理事業、不動産事業の4セグメントで成り立つ。メディア事業は市販出版物や電子書籍・アプリの販売、雑誌広告・Web広告、商標権許諾などを手がける。ソリューション事業は地図・ガイドデータベースの販売と、それを活用したシステム製品やソリューションを提供する。販売代理事業は官公庁等の業務委託の契約窓口となり手数料を得る。不動産事業はグループ保有の土地・建物を有効活用する。2026年3月期のセグメント別売上高は、メディア事業が46億6100万円、ソリューション事業が(入力データ未記載のため省略)である。

持株会社の下に5社の連結子会社

グループは持株会社である昭文社ホールディングス、連結子会社5社、持分法適用関連会社2社で構成される。事業会社の中核は㈱昭文社で、市販出版物や電子書籍・アプリの販売、広告・権利許諾を担当。㈱マップルは地図・ガイドデータベースの販売とシステム製品を、㈱マップル・オンはモバイル向けアプリの企画開発とWeb広告を手がける。㈱昭文社クリエイティブはデジタルデータベースの企画・制作を担う。2025年10月にはBEASTAR株式会社を子会社化し、SNSコンサルティングやデジタルマーケティング事業に参入した。

全国に広がる営業拠点ネットワーク

同社は創業以来、全国に営業所を設置して販売網を築いてきた。現在も札幌、仙台、新潟、東京(本社)、横浜、立川、千葉、埼玉、名古屋、金沢、京都、大阪、広島、福岡などに拠点を持つ。1960年の創業時は大阪のみであったが、1962年に名古屋、1963年に東京へ進出。1970年代には東北から九州まで主要都市に営業所を開設し、1976年には大阪営業所を支社に昇格。1997年の新潟営業所設置をもって全国規模の販売体制を確立した。

減収から回復へ向かう財務推移

2013年3月期の売上高146億円をピークに、2022年3月期の46億円まで減少した。デジタルシフトとコロナ禍が直撃し、2015年3月期には66億円の当期純損失を計上。その後、営業拠点の統廃合や人員削減などの構造改革を進めた結果、2023年3月期には当期純利益が0億円と赤字を脱し、2025年3月期には営業利益2億円、当期純利益5億円を達成。2026年3月期は売上高67億円、営業利益5億円、当期純利益12億円の増収増益を見込む。繰延税金資産の回収も利益を押し上げた。

業界の中での役割は地図・ガイドデータベースの制作・販売と、それを基盤にした出版・ソリューション・業務委託代行を提供する情報サービス企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
67億円
営業利益
5億円
営業利益率
7.5%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
メディア事業47億円70.1%3億円6.4%
ソリューション事業18億円26.9%0億円0.0%
販売代理事業1億円1.5%1億円100.0%
不動産事業1億円1.5%1億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01出版・メディア主力

メディア事業では、市販出版物(地図・旅行ガイド等)や電子書籍・アプリの販売、雑誌広告・Web広告の販売、出版物由来のブランドや商標権のライセンスを行う。

主要顧客書店、オンライン書店、広告主

主な製品・サービス2
市販出版物(地図・旅行ガイド等)
道路地図、観光ガイドブックなどの紙媒体出版物を発行・販売する。
電子書籍・アプリ
地図・ガイドコンテンツを電子書籍やモバイルアプリとして提供する。

02企業・公共(ソリューション)準主力

ソリューション事業では、コアコンピタンスである地図・ガイドデータベースの販売、同データベースを活用したシステム製品やソリューションを提供。官公庁向けのデータ制作業務受託なども行う。

主要顧客官公庁、民間企業

主な製品・サービス2
地図・ガイドデータベース
道路地図や観光情報などの地理空間データを整備し、他社に販売する。
システム製品・ソリューション
地図データを活用したナビゲーションシステム、業務用GIS、コンテンツ管理システムなどを提供。

03官公庁(販売代理)副次

販売代理事業では、官公庁等がデータ制作等の業務委託を行う際の契約窓口となり、手数料収入を得る。

主要顧客官公庁

04不動産副次

保有する土地・建物の有効活用を目的とした不動産事業。

製品と技術

旅行ガイド「まっぷる」と「ことりっぷ」シリーズ

「まっぷる」シリーズは、国内主要観光地を特集する旅行雑誌で、同社の看板商品。2026年3月期は「大阪・関西万博」開催効果もあり好調だった。また、「まっぷる 刀剣乱舞トラベラーズガイド」がAmazon・楽天ブックス「本」部門で1位を獲得し、ヒット商品となった。女性向けの「ことりっぷ」シリーズも展開しており、これら旅行ガイドはメディア事業の売上を牽引している。

ロングセラー「山と高原地図」シリーズ

登山者向けの「山と高原地図」シリーズは、1960年代に創刊されたロングセラー。2026年3月期に創刊60周年を迎え、記念商品として「山と高原地図ジグソーパズル」を発売。一時品切れとなる人気を博し、第二弾「八ヶ岳」、第三弾「富士山」もリリースされた。同時に「御在所・霊仙・伊吹」「比良山系」を全面改訂した2026年版も発売され、登山地図の定番としての地位を固めている。

デジタル地図データベースとソリューション事業

ソリューション事業では、グループのコアコンピタンスである地図・ガイドデータベースを販売。このデータベースを活用したシステム製品やソリューションを官公庁や企業向けに提供する。子会社の㈱マップルがこれを担当し、ナビゲーションシステムや業務用地図サービスを手がける。また、㈱マップル・オンはモバイルアプリの企画開発とWeb広告事業を展開。デジタル技術を活用した情報提供を強化している。

知識本「スッと頭に入る」シリーズなど多様な出版物

メディア事業では、旅行ガイド以外にも様々なジャンルの書籍を刊行。2026年3月期に注力した「スッと頭に入る」シリーズは、『地図でスッと頭に入る豊臣一族の戦国時代』『地図でスッと頭に入る核の脅威』『スッと頭に入るゴッホの世界』『スッと頭に入るモネの世界』『図解でスッと頭に入る物流』『地図でスッと頭に入る日本をとりまく同盟と対立』など、歴史・アート・社会を広くカバー。国別編として『韓国』『ブラジル』『ロシア』も追加。また、都道府県のトリビア本「トリセツシリーズ」も展開し、札幌市・広島市編を出版した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

出版・情報サービス、少数精鋭型

昭文社ホールディングスは、地図出版や旅行ガイドで知られるが、近年はデジタルサービスにも注力。売上高は60億円強と小規模で、情報・通信業の同業にはソラコムやVR AIN SolutionなどIT系企業が多い中、伝統的な出版色が強い。営業利益率は2025年3月期3.17%から2026年3月期7.46%へ急改善見込み。ただし同業比較では規模が小さく、成長性は不透明。

強み

  • 「昭文社」のブランドは地図・ガイド分野で高い認知度を持ち、顧客基盤が強固。
  • 2026年3月期の営業利益率7.46%と収益性が向上しており、収益力強化が進む。
  • 紙媒体からデジタルコンテンツへの移行を進めており、新たな収益源を開拓中。
  • 地図・旅行ガイドという特化分野で差別化が可能で、競合が少ない。

課題

  • 売上高は60億円台で頭打ち傾向にあり、成長市場への参入が急務。
  • 紙媒体需要の減少が長期的な逆風となり、ビジネスモデルの転換が必要。
  • 同業にはIT系企業が多く、技術力や資金力で劣る可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が昭文社ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13912モバイルファクトリー101億円15.5倍
22315CAICA DIGITAL101億円
34376くふうカンパニーホールディングス100億円
44308Jストリーム100億円18.3倍
54168ヤプリ98億円8.7倍
69475昭文社ホールディングス96億円7.9倍
75570ジェノバ94億円16.2倍
84356応用技術94億円12.0倍
95582グリッド93億円29.8倍
102332クエスト93億円11.1倍
11153Aカウリス92億円29.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

大阪で創業し全国に営業所を拡大した1960〜1974年

1960年5月、各種地図の出版販売を目的に株式会社昭文社を大阪市東区に設立。翌年から名古屋、東京へ営業所を設置し、1965年には東京営業所を文京区に移転。1966年に札幌、1968年に福岡、1971年に仙台、1972年に横浜・大阪、1973年に広島・千葉・京都、1974年に金沢・浦和と、主要都市に次々と拠点を設けた。この15年間で全国的な販売網を築き上げた。

本社東京移転と支社体制への移行(1976〜1979年)

1976年9月、大阪営業所を大阪支社に昇格。1977年10月、業容拡大に伴い本社を東京都千代田区に移転。1978年3月に立川営業所、同10月に東京商品センター(足立区)を設置。1979年2月には大阪府摂津市に大阪商品センターを設置し、物流拠点も整備した。東京への本社移転は首都圏での事業拡大を象徴する出来事である。

合併による組織再編と商号変更(1988〜1991年)

1988年11月に大阪商品センターを摂津市内で移転。1989年3月、経営多角化のため株式会社成文社が昭文社の製作・販売部門を引き継ぎ、商号を株式会社昭文社に変更。1991年4月には株式会社昭栄社が昭文社を吸収合併し、再び商号を株式会社昭文社に変更した。この一連の再編は経営基盤の安定化を目的としていた。

店頭登録と販路拡大の1992〜1997年

1992年10月、コンビニエンスストア市場向けに株式会社エアリアマップを設立。1993年7月に埼玉製本センターを設置し、自社製本能力を強化。1994年4月にエアリアマップを吸収合併。1996年3月には地図情報調査・収集のための昭文社データリサーチを設立。同年9月、日本証券協会に株式を店頭登録。1997年5月には新潟営業所を設置し、営業網を完成させた。

情報無料化の波と赤字転落の2010年代

2010年代に入ると、スマートフォン普及と情報無料化の流れが紙媒体の販売を直撃。売上高は2013年3月期の146億円から減少を続け、2015年3月期には当期純損失66億円を計上。その後も業績は低迷し、2016〜2021年までの6期中4期で赤字。2020年にはコロナ禍が追い打ちをかけ、グループ事業の再編を迫られた。営業拠点の統廃合や人員見直しなどの構造改革を断行した。

持株会社体制移行と新たな事業領域への進出

2020年4月1日、持株会社が事業会社を子会社とするホールディングス体制に移行。経営理念を「安心な暮らしと楽しい旅をサポートする企業」に刷新し、グループ全体の戦略マネジメントを強化した。2025年10月にはBEASTAR株式会社を株式取得により子会社化し、SNSコンサルティングやデジタルマーケティング事業に参入。2026年3月期は4期連続の当期純利益計上を見込み、回復基調にある。

年表31件を開く

1960年代

  • 1960年5月創業各種地図の出版販売を目的として株式会社昭文社を大阪市東区に設立
  • 1962年6月名古屋市中区に名古屋営業所を設置
  • 1963年10月東京進出のため東京都新宿区に東京営業所を設置
  • 1965年2月東京営業所を東京都文京区に移転
  • 1966年3月札幌市に札幌営業所を設置
  • 1968年4月福岡県福岡市に福岡営業所を設置
  • 1968年10月本社を東京都文京区に移転

1970年代

  • 1971年5月宮城県仙台市に仙台営業所を設置
  • 1972年5月横浜市神奈川区に横浜営業所を設置
  • 1972年7月大阪市淀川区に大阪営業所を設置
  • 1972年10月創業一般書籍の出版販売を目的として株式会社昭文社出版部(株式会社昭文社地図研究所)を設立
  • 1973年1月広島県広島市に広島営業所を設置
  • 1973年6月千葉県千葉市に千葉営業所を設置
  • 1973年10月京都市中京区に京都営業所を設置
  • 1974年4月石川県金沢市に金沢営業所、埼玉県浦和市(現 さいたま市)に浦和営業所を設置
  • 1976年9月大阪営業所を大阪支社に昇格
  • 1977年10月業容の拡大に伴い本社を東京都千代田区に移転
  • 1978年3月東京都立川市に立川営業所を設置
  • 1978年10月東京都足立区(堀之内)に東京商品センターを設置
  • 1979年2月大阪府摂津市(鳥飼下)に大阪商品センターを設置

1980年代

  • 1984年11月東京都足立区(西新井)に東京商品センターを移転
  • 1988年11月大阪府摂津市(鳥飼上)に大阪商品センターを移転
  • 1989年3月経営多角化の見地から、株式会社成文社が株式会社昭文社の製作および販売部門を引き継ぐとともに商号を株式会社昭文社へ変更

1990年代

  • 1991年4月M&A安定した経営基盤の確立と業績向上を図るため株式会社昭栄社が株式会社昭文社を吸収合併するとともに商号を株式会社昭文社へ変更
  • 1992年10月創業取引形態が異なるコンビニエンスストア市場への販路拡大を目的として、株式会社エアリアマップを設立
  • 1993年7月埼玉県大利根町(現 加須市)に埼玉製本センターを設置
  • 1994年4月M&A業務の効率化を図るため株式会社エアリアマップを吸収合併
  • 1995年4月M&A額面変更のため株式会社昭文社(東京都千代田区)を被合併会社として合併
  • 1996年3月創業地図情報の調査・収集を行うことを目的として、株式会社昭文社データリサーチを設立
  • 1996年9月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1997年5月新潟県新潟市に新潟営業所を設置

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    電子媒体へのシフトと付加価値提供

    WEB、スマホアプリ、電子書籍など電子媒体による情報提供に注力し、独自の情報源やノウハウを活かした特選情報、ユーザー個々の嗜好に寄り添うブランド育成、SNS運営等による情報の付加価値化を推進する。

  2. 02

    コスト構造改革と事業構造の再編

    出版物の流通在庫最適化、営業・間接業務の合理化・省力化、事業拠点の統廃合・再配置、戦略に見合った人員体制の見直しなどを通じてコスト構造改革を進め、グループ事業の再編を実施する。

  3. 03

    DX推進による業務効率化

    グループ各社の事業を支える業務全般にデジタルトランスフォーメーション(DX)を取り入れ、合理化・効率化を図る。

  4. 04

    AI技術への対応と技術蓄積

    最新のAI応用技術やビッグデータを活用し、ユーザー個々のニーズに応える情報・サービス提供を目指すとともに、最新技術やノウハウを蓄積する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で234人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は670万円で、9期前と比べて+21.3%平均年齢は49.3歳、平均勤続年数は20.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月467
2018年3月447
2019年3月55243.616.5333
2020年3月56543.615.4317
2021年3月53946.517.8312
2022年3月50347.318.8229
2023年3月52047.919.6232
2024年3月56447.619.1228
2025年3月62048.320.022888
2026年3月67049.320.9234214

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社 — 東京都千代田区2,809百万円
販売代理事業 不動産事業
大阪商品センター — 大阪府摂津市313百万円
メディア事業
埼玉製本センター — 埼玉県加須市190百万円
メディア事業
晴海オフィス — 東京都中央区154百万円
メディア事業
晴海オフィス — 東京都中央区97百万円
メディア事業 ソリューション事業
本社 — 千葉県市原市23百万円
ソリューション事業
本社 — 東京都千代田区15百万円
ソリューション事業
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    中長期未来予測等サービスの利用
    防衛省 · 2024-03-12
    17.6億円
  • 調達
    中長期未来予測等サービスの利用
    防衛省 · 2023-03-20
    16.8億円
  • 調達
    近未来予測等サービスの利用
    防衛省 · 2024-03-12
    1.1億円
  • 調達
    近未来予測等サービスの利用
    防衛省 · 2023-03-20
    1億円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム/大規模実証実験ダイナミックマップ国際協調に向けた海外動向等に係る総合調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-07-25
    859万円
  • 調達
    AIサービスを軸とした効率的な分析要領等に関する委託教育
    防衛省 · 2023-02-09
    665万円
  • 調達
    アドレスマッチングツールの購入
    国土交通省 · 2015-12-09
    288万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は67億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+150.0%。

売上高
+6.3%
67億円
営業利益
+150.0%
5億円
純利益
+140.0%
12億円
営業利益率
7.5%
前期比 +4.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高73億円67億円
営業利益4億円5億円
純利益4億円12億円
1株あたり配当¥5¥5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は15億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+15.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q201
2024年1Q13−1−7.7−1
2024年2Q1516.71
2024年3Q1400.014
2024年4Q224
2025年2Q28−1−3.63
2025年4Q3538.62
2026年2Q28−1−3.6−1
2026年4Q39615.413
2027年1Q15−2−13.3−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は146億円から67億円へ46%に減った。直近期の営業利益率は7.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月14634
2014年3月13974
2015年3月124−9−66
2016年3月13045
2017年3月103−22−34
2018年3月92−10−18
2019年3月88−6−18
2020年3月8101
2021年3月63−14−24
2022年3月46−13−16
2023年3月5620
2024年3月64518
2025年3月63233.25
2026年3月67577.512

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高67億円のうち、営業利益として残るのは5億円7.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の17.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.7%40億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.8%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.5%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.9pt
7.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.3pt
17.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.2pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は65億円で、売上の11.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月11−8−5385
2014年3月233−626104
2015年3月12−567118
2016年3月−9−5−4−1499
2017年3月−8−12−4−2079
2018年3月−62−4−471
2019年3月−6−3−4−958
2020年3月−5−30−850
2021年3月0−40−446
2022年3月−5−10−640
2023年3月53847
2024年3月−72201563
2025年3月7−3−2465
2026年3月6−2−4465

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は189億円。このうち返さなくてよい自己資本が143億円で、自己資本比率は75.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3382875184.8
2014年3月3402905085.3
2015年3月2832245979.2
2016年3月2812216078.6
2017年3月2461965079.7
2018年3月2221764679.3
2019年3月1971534477.5
2020年3月1881523680.8
2021年3月1691333678.7
2022年3月1531054868.6
2023年3月1561055167.5
2024年3月1891276267.2
2025年3月1841305470.7
2026年3月1891434675.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
65億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
18億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
13億円
在庫として抱えている分
負債合計
46億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中137位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中415位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥530で、1年前と比べて+26.4%過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。

¥530+0.0%1ヶ月-0.7%1年+26.4%時価総額96億円
過去52週の値幅
安値¥414高値¥585

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.9倍
PER (会社予想)26.7倍
PBR0.67倍
配当利回り0.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で2.01%上昇し、8月7日終値508円は25日線507.88円とほぼ同水準。7月30日に525円まで上昇し、52週高値585円に接近。75日線490.68円、200日線486.49円を上回り、中期的な上昇トレンド。52週高値585円からは約13%下落、安値414円からは約23%上昇。RSIは56.98で中立。出来高は直近で1万株超と増加傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは7.6倍と業界平均の30.09倍を大幅に下回り、PBRは0.64倍と同3.53倍を大きく下回る。配当利回りは0.98%と低いが、ROEは8.9%で収益性は良好。過去の特別利益で一時的にPERが低くなっている可能性があり、予想PERは25.6倍と割高感がある。ただし、資産価値重視の投資家には魅力的。業界平均と比べてバリュエーションは明らかに割安で、財務健全性も高いが、配当利回りの低さが課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.9倍47.9倍
PER (予想)26.7倍
PBR0.67倍2.96倍
ROE8.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

出版市場縮小の逆風下で、デジタルシフトと地域情報サービスへの転換が投資論点。強気派は、紙出版のコスト削減とデジタル収入拡大で2025/3期に営業利益2億円、2026/3期も増益見込みで、収益改善トレンドが続くと見る。また、地方創生の追い風で自治体案件が増えると期待。弱気派は、紙の需要減が継続しデジタル収益が不十分で、根本的な事業構造の転換が進まないと懸念。また、2024/3期に投資有価証券売却で利益が膨らんだ一過性要因が剥落し、実力利益は低水準と指摘する。

プラスに働く材料7
  • デジタル事業の成長

    Web・アプリの地図サービスが収益貢献を拡大

  • 出版事業のコスト削減

    印刷・物流費の見直しで利益率が改善

  • 地域情報の価値向上

    自治体との連携案件が増加し安定収益に

  • 2026年3月期は営業利益5億円、前期比3億円増決算発表後影響

    売上高67億円、営業利益率7.46%へ改善

  • 純利益12億円と前期比7億円増通年影響

    純利益が5億円から12億円へ増加しROE8.9%

  • PBR0.64倍と割安修正余地継続影響

    株価は純資産の約6割、修正により上値余地

  • 営業利益率が3.17%から7.46%へ急改善通年影響

    利益率が4.3ポイント改善し、高収益化が進む

マイナスに働く材料7
  • 紙出版の市場縮小

    地図需要はカーナビ・スマホに代替され構造的に減少

  • デジタル化の遅れ

    競合の地図プラットフォームに対抗し得る大きな収益源がない

  • 一過性利益の剥落

    2024/3期の利益は投資有価証券売却益を含む特殊要因

  • 予想PER25.6倍は来期減益示唆決算発表後影響

    現行PER7.6倍に対し予想PER25.6倍、EPS約7割減

  • 売上高67億円と低成長通年影響

    前期比6億円増に留まり、成長鈍化が鮮明

  • 配当利回り0.98%と株主還元が薄い継続影響

    利回り1%未満で投資家の選好から外れやすい

  • 紙地図市場の縮小で減収リスク2027年〜2028年影響

    売上高67億円のうち紙媒体依存が高く需要減で減収

次の決算で確かめる点
デジタル売上比率
既存出版頼みからの脱却度合いを示す
出版事業の利益率
紙媒体の収益性が全体の土台を支える
自治体・企業向けサービスの受注
継続的な契約獲得が成長の鍵となる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.94%。

年間配当
¥5
1株あたり
配当利回り
0.94%
いまの株価に対して
配当性向
8.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月20
2018年3月40100.0
2024年3月10−75.05.2
2025年3月5−50.018.3
2026年3月50.08.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ28,960人。区分でいちばん多いのは事業法人51.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.6%を占め、残る47.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人30.632.232.248.054.451.0
個人・その他58.057.260.244.940.647.2
金融機関8.17.56.46.53.61.6
自己株式0.00.00.00.00.00.9
証券会社0.80.30.70.10.40.1
外国法人2.32.80.50.51.00.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社エムティーアイ29.65
02株式会社MSE18.86
03黒田 茂夫10.34
04光通信KK投資事業有限責任組合5.07
05昭文社ホールディングス社員持株会1.16
06株式会社ファウンダー・マップル0.99
07UHPartners2投資事業有限責任組合0.69
08株式会社三菱UFJ銀行0.68
09三菱UFJ信託銀行株式会社0.40
10河村 政一0.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-20
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    5.07%
    +0.19pt
  • 2026-04-20
    光通信株式会社
    変更報告
    4.88%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+211%、1株純資産は14期で−54%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月221,7231.326.9173.9
2014年3月261,7441.526.5182.6
2015年3月−3961,349−25.6
2016年3月311,3272.319.978.9
2017年3月−2051,076−16.4
2018年3月−97967−9.5
2019年3月−100840−11.1
2020年3月78370.952.3
2021年3月−131731−16.7
2022年3月−87576−13.3
2023年3月25780.3182.1
2024年3月9769815.34.05.2
2025年3月307164.213.518.3
2026年3月677938.97.58.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額89百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
黒田茂夫代表取締役社長61
加藤弘之取締役52
上原嗣則取締役57
飯塚新真取締役(監査等委員)63
関聡介取締役(監査等委員)60
桑野雄一郎取締役(監査等委員)60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3666622
社外取締役212126
取締役(社内)1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容692字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、市販出版物及び電子書籍・アプリの販売、雑誌広告・Web広告の販売、出版物に由来するブランドや商標権の権利許諾等を行う「メディア事業」、当社グループのコアコンピタンスである地図・ガイドデータベースの販売、同データベースを活用したシステム製品やソリューションの販売等を行う「ソリューション事業」、顧客となる官公庁等がデータ制作等の業務委託を行う際に、当社が当該業務委託の契約窓口となり、当該取引の手数料収入を得る「販売代理事業」、当社グループが保有する土地・建物等の有形固定資産について有効活用することを目的とした不動産事業を行っております。 また当社グループは、当社、連結子会社5社、持分法適用関連会社2社で構成されます。㈱昭文社では市販出版物及び電子書籍・アプリの販売、雑誌広告・Web広告の販売、出版物に由来するブランドや商標権の権利許諾等を行っております。㈱マップルでは地図・ガイドデータベースの販売、同データベースを活用したシステム製品やソリューションの販売等を行っております。㈱マップル・オンではモバイル(情報端末/携帯電話・スマートフォン)向けアプリケーションソフトの企画開発及び販売とWeb広告事業を行っております。㈱昭文社クリエイティブでは当社デジタルデータベースの企画・制作業務を担当しております。 また、2025年10月にBEASTAR株式会社を株式取得により子会社化しSNS(Instagram、X、TikTok等)コンサルティング、運用代行事業、デジタルマーケティング、動画、WEB制作等を行っております。 [ 事業系統図 ]
経営方針・対処すべき課題2,616字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 近年、情報提供方法のメインストリームは紙媒体から電子媒体へと移行し、多種多様な情報を多くの利用者に大量かつリアルタイムで提供することが可能となってきたために、これまでの事業形態をそのまま維持継続するのはますます困難な事業環境となっております。そこで旧来の体制における課題を打開すべく、事業ごとの最新状況の透明化と意思決定のさらなる迅速化を図りつつ、グループ全体の戦略マネジメント機能を事業経営から分離することを主眼として、当社グループは2020年4月1日より、持株会社が事業会社を子会社とするいわゆるホールディングス体制に移行いたしております。また、これに合わせて当社グループの経営の中核となる経営理念を『安心な暮らしと楽しい旅をサポートする企業』に刷新し、この新たな経営理念に基づき、下記を経営方針として取り決めております。 『当社グループは、地図や実用情報・サービスの提供により、人々の安心な暮らしを支える環境づくりに貢献するとともに、旅やお出かけの特選情報・サービスの提供により、人々の幸せの記憶づくりのお手伝いを行ってまいります。これを実現すべく、協力会社・提携企業との共生を図りながら、情報収集・提供のノウハウ・技術を獲得、蓄積してまいります。』 当社グループを取り巻く経営環境及び対処すべき課題等については、以下の通りに認識しております。 まずWEBやスマホアプリの普及により、絶えず情報無料化の波にさらされるようになったことがあげられます。無料情報を通じて大量のユーザーを囲い込み、広告やクーポン配布を通じて物品・サービスの購入に導くタイプのWEBやアプリ媒体が普及したことに加えて、ブログ・SNS・動画配信アプリといったユーザー発信・共有型メディアが一般化し、ユーザー相互間の情報交流が活発になるとともにリポスト等のソーシャル機能を通じて瞬く間に情報が拡散し、ユーザーの消費行動に影響を与えるなど既存媒体のメディアパワーを超え得るレベルまでその存在感を高めております。こうした時代にあって単なる情報はすでに価値が乏しく、情報に合わせてどのような付加価値を提供していくかが重要な課題であると認識し対応してまいりました。例えば、独自の情報源や取捨選択ノウハウにより収集した特選情報を斬新な切り口で提供すること、ユーザー個々の価値観や趣味嗜好に寄り添うブランドを育成し公式SNSの運営等を通じて親しみを感じ信頼していただける情報として提供すること、情報のみならず独自のサービスやソリューション等の付加価値を添えて提供すること、等々であります。また同時に、電子媒体の普及はこれまでの版元、取次、書店といった出版物の流通のあり方にも変革をもたらし、出版物の流通の一部をネット書店が担うようになり、また、紙媒体が不要な電子書籍市場も着実に拡大してまいりました。このため従来のやり方を見直し、出版物の流通在庫を最適化する一方、営業や間接業務における合理化・省力化に積極的に取り組むことでコスト構造改革を進め、併せて事業拠点の統廃合・再配置等も実施してまいりました。 さらに、最新のAI応用技術においては、従来とは桁違いのビッグデータを用いてユーザー個々のよりきめ細かなニーズに対応した情報やサービスの提供が可能になるばかりでなく、企業の生産・営業活動の様々な領域において現在ひとが従事している多くの業務を置き換えていくことさえ期待されております。こうした環境変化に対し、当社グループとしても、従来の市販出版物事業やソリューション事業と並行して、これまで以上にWEBやスマホアプリ、電子書籍等、電子媒体による情報提供に注力し、最新の技術やノウハウを蓄積することで、より使いやすく利便性の高い情報提供やソリューションのあり方に取り組んでいくことが重要な課題であると認識しております。加えて、グループ各社の事業を支える業務全般についてDX(デジタルトランスフォーメーション)を採り入れることでさらなる合理化・効率化への変革も進めております。 こうした課題認識の中、2020年初頭から新型コロナウイルス感染症が世界中で流行しパンデミックとなりました。政府や自治体による緊急事態宣言やそれに準じる措置が繰り返し発出されたことで、飲食・宿泊サービス業、旅客輸送業、旅行関連業界が長期にわたる停滞を余儀なくされたため、当社グループでは市販出版物事業においてさらなる営業及び物流拠点の統廃合、戦略に見合った人員体制の見直しなどの大胆な事業構造改革や、観光事業及びそのバックヤード業務が主体のコールセンター事業において第三者割当増資や持ち株譲渡等の施策を通じて当社グループの事業から除外するなどのグループ事業の再編を、矢継ぎ早に実施することになりました。 当社グループを取り巻く足元の事業環境は、一段と不確実性を増しております。ウクライナおよび中東における地政学リスクの長期化や、各国の金融政策の乖離を背景とした歴史的な円安の継続により、エネルギーや食料品を中心とした物価上昇が続いております。国内においては一定の賃上げの動きは見られるものの、実質賃金の上昇は鈍く、個人消費の本格的な回復には至っておりません。 さらに、2025年に発足した米国新政権による広範な高関税政策の展開は、国際貿易の縮小やグローバルサプライチェーンへの深刻な影響が懸念されており、世界経済の先行き不透明感を高める最大の要因となっています。 当社グループは国内市場を主たる事業基盤としているため、当該関税政策が業績に与える直接的な影響は現時点では限定的であると試算しております。しかしながら、輸出を主力とする国内大手クライアント企業の業績悪化、あるいは想定を超える急激な為替変動の波及等を通じて、国内の広告市場や個人消費(旅行・レジャー意欲)へ二次的な悪影響を及ぼすリスクは排除できません。 こうした状況が当社グループの事業環境へどのような影響をもたらすかについて慎重に見極め、適切に対応していくことが新たな課題になっているものと認識しております。
事業等のリスク9,648字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①当社グループが事業を行う上で根幹となる事業用資産が価値を毀損するリスクについて (データベースに関するリスク) 当社グループにおいては、市販出版物事業をはじめ多くの事業において地図及びガイドデータベースを根幹に事業を営んでおります。大地震や洪水、台風による水害をはじめとする大規模な自然災害等の予期せぬ事態が発生し、当該データベースが消失した場合や使用不可能となった場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社グループでは当該データベースの保管について複数箇所で保管するなどバックアップ体制等を整備しております。 (データベース強化・充実のための投資費用の回収不能リスク) 当社グループにおいては、コア・コンピタンスである地図及びガイドデータベースは、最新で正確な情報への更新を要し、かつ新たな時代のニーズに合わせて収集する情報の項目や内容の追加を要するものであります。そのため、当該データベースの継続的な整備拡充を行っております。この整備拡充は当社グループ事業の維持拡大のため不可欠であり、これまで多くの経営資源を投入して参りましたが、今後も引き続き継続して投入していく必要があります。そのデータベースが、技術革新により急速に陳腐化する等の事態が発生し、投入した資源に見合うだけの充分な収益を計上できない場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社グループでは、データベースの更新や情報の追加等について、毎年期初に年間整備計画を策定しております。そしてこの際、当社グループ内における最新のニーズをヒアリングし、ニーズが不透明な項目については見直すなど、常に必要十分な整備範囲において実施し、かつ原則としてグループ会社にて内製化することで、急な方針変更等にも柔軟に対応できる体制を整えております。 (システムに関するリスク) 当社グループが運営する配信システムに障害が発生した場合(システムのダウンや地図が正常に配信できない等)には、当社グループにおいてはシステムが復旧するまでの間の収益機会を喪失するだけでなく、取引先等から当社グループのシステムに対する信用を失い、取引先等に損害が発生した場合には損害賠償を求められる可能性があります。 また、損害が重大なものであった場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。さらに、近年巧妙化するサイバー攻撃(ランサムウェア等)によるシステム停止やデータ暗号化のリスクも高まっております。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社グループでは、リリースまでに複数の検査ステップを設定する等慎重にシステム開発を行い、完成後においても適切な監視運用体制を確保しております。また同時に、客観的なシステム審査ができるようにするための品質管理体制を整えております。サイバーセキュリティ面においては、セキュリティ専門組織との連携や従業員への訓練、検知システムの導入を進めております。 ②当社グループを取り巻く事業環境に変化が生じることで当社グループの業績が影響を受けるリスクについて (技術革新に関するリスク) 情報を取り扱う事業環境においては、日々、様々な技術革新が進行しております。新たな情報技術が普及したり情報媒体が台頭したりし、それに応じて消費者ニーズやビジネスニーズに急激な変化が生じることにより当社が従来の製品・サービスを製造販売するために投入した資源に見合うだけの十分な収益を計上できない場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社グループにおいても常に研究開発を行っており、生成AIをはじめとする最新の技術を自社コンテンツの制作コスト削減や、新たな付加価値サービスの創出に有効活用すべく、社内ガイドラインの策定、専門組織の設置、および業務プロセスの見直しを常に行う体制を整えております。 また、生成AIの利用に伴う著作権侵害や情報漏洩等のリスクに対しても、法務部門と連携し適切なガバナンス体制を構築しております。 (返品制度に関するリスク) 出版事業における取次・書店取引においては、出版業界における取引慣行として返品制度があります。この制度に基づき当社グループにおいては、取次・書店に対し一旦商品を出庫し対価を請求したものについても、後日取引先より同条件にて返品を受ける約束となっております。よって特殊要因等により出版物の価値が減少した場合には、書店店頭にある在庫分については、取引先との取引時期にかかわらず返品を受けることとなります。このため、過去の返品実績から返品率を予測し、毎月の売上に対する返品見込高として見積り、この見積額をあらかじめ売上から除外して返金負債として計上し、実際に返品が生じた際にここから取り崩す会計処理を行うことといたしますが、通常の返品率を超える返品が発生した場合には、売上原価に対する売上高の割合が減少する状態となり、売上総利益率の減少率が売上高の減少率を上回る可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社グループにおいては、個別の商品単位にて流通在庫を適正な数量に維持すべく営業担当が主要な店舗を巡回し、在庫をチェックしております。また同時に、より返品リスクの少ないネット販売チャネルを利用したり、そもそも返品リスクのない電子書籍を発売したりと、様々な方法を組み合わせることで当該リスクに対処しております。 (法的規制に関するリスク) 当社グループの事業活動においては、知的財産権を始めとする様々な法令または公的規制の下、事業活動を行っております。これらの法令等に重大な変更や当社グループの事業に関係する重大な法令等の新設がある場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社グループの持株会社である昭文社ホールディングスに法務の専任担当を置き、当社グループ全体の製品・サービスにおいて当該リスクが生じぬよう適宜チェックする体制を整えております。 (地政学リスク・国際情勢の緊迫化等に伴うリスク) 近年、世界各地における地政学的緊張の高まりや局地的な軍事紛争の長期化、これらに伴う主要国間の経済対立は、エネルギー資源や紙・インキなどの原材料価格の高騰、物流コストの上昇をもたらしており、わが国および当社グループを取り巻く経済環境に多大な影響を及ぼす可能性があります。また、円安の進行など為替相場の変動が長期化した場合、原材料調達コストがさらに上昇し、出版事業の採算性を悪化させるリスクがあります。 こうした状況に対しては、少なくともそのような事態が起きうることを予め想定し、常に最新の地政学的情報についての情報収集を行い、有事の現実的な可能性が認められる場合には、グループの事業領域や事業内容、グループ従業員の活動領域について見直すなど、当該リスクを最小限にするための行動をとる体制を整えております。 (自然災害に関するリスク) 当社グループの主たる事業拠点は首都圏に集中しており、この地区において地震や台風等による大規模災害が発生した場合には、設備被害による生産停止や物流体制の混乱等による出庫遅延等が発生する可能性があり、また、商品を保管している商品センターが災害に遭い、商品の焼失等があった場合には、一時的に商品の出庫ができず、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、主力事業である出版事業においては編集から製本作業までを外注先に委託していることから、当社グループの設備が被害を免れた場合においても、外注先の被害状況によっては、上記同様のリスクが発生する可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、当社保有の建物や設備、商品についてはそれぞれ保険をかけ、万が一の事態に備えており、また、①に記載の通り、当社グループ事業の根幹となるデータベースの保管について複数箇所で保管するなどバックアップ体制等を整備しております。 (気候変動に関するリスク) 当該リスクに関しては、「第2 事業の状況 2サステナビリティに関する考え方および取組 (3)リスク管理」をご参照ください。 ③当社グループと取引を行う相手先等との関係に関連して生じるリスクについて (特定の取引先への依存に関するリスク) 従来、当社グループにおいては、地図、ガイドブックを中心とした出版事業を営んできましたが、その事業の成果である地図及びガイドデータの構築に伴い、そのデータベースを活用した電子事業を当社グループの事業の2本目の柱とすべく、その発展・拡大を目指しておりました。しかしながら現状においては、いまだ売上高の約53.4%を市販出版物売上に依存している状況にあります。 その市販出版物売上における中心的販路である書店との取引においては、日本全国に及ぶ中小書店への物流システムの確保及び信用リスク回避のため2大取次と言われる㈱トーハン及び日本出版販売㈱を通した取引が市販出版物売上全体の約81.5%を占めております。近年、出版物輸送の効率化や物流2024年問題等に起因する配送コストの上昇、出版流通構造の変革が進んでおり、取次各社の経営環境の変化や配送体制の見直しは、当社グループの製品流通および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、新規事業等の発展・拡大を目指し、また、出版事業においても電子書籍やアプリ事業、WEB事業、ブランドライセンス事業等、出版物やその版権から派生する事業の拡大を推進しております。 こうした新規事業や出版事業から派生する周辺事業の拡大が、結果として市販出版物の事業への依存度及び特定取引先への依存度を引き下げることにつながるものと考えております。 (国土地理院の動向に関するリスク) 当社グループの地図データについては、その基本部分について国土地理院が発行している地形図等の情報を基に構築・更新を行っております。国土地理院が今後その使用を認めなくなった場合や当社グループの事業の根幹に係る事項について制約が設けられる場合、また、国土地理院において当社同様の地図データの制作及び無償提供等が行われた場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、国土地理院の動向については、常に情報収集に努めております。また、一般的なニーズに対応する無料の地図は、すでにWEBサービスやスマホアプリにおいて提供されており、当社グループとしてはニーズに合わせてカスタマイズできる地図の製品化や市販地図においても独自の付加価値を添えた商品開発を行うなど、こうした状況に対応するための様々な施策を講じております。 (取引先の信用に関するリスク) 当社グループにおいては、取引先などの信用リスクに備えておりますが、取引先の不正行為や経営の悪化等による予期せぬ貸倒れリスクが顕在化し、損失の追加計上や貸倒引当金の計上が発生する場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、新規取引先については原則信用調査を行い、過年度の財務諸表を提出していただく等、取引先の信用につながる情報収集に努めております。また既存の取引先においては、毎月の売掛金回収状況をチェックし、かつ担当者を通じて随時相手先の情報を共有する等、取引先の信用状況について確認できる体制を整えております。 (海外企業との提携に関するリスク) 当社グループの新規事業である「訪日観光客向けインバウンド事業」においては、海外企業との事業提携等が特に重要となります。これにより事業が大きく拡大する可能性がある半面、取引習慣や法律等の違いによる損失の可能性もあるため、慎重な事業推進が必要となってきます。この影響により当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、海外進出に際しては、まず当社グループ社員の現地への派遣や定期的な出張を通じて現地における政治的、法規制的、商慣習的リスクを十分に調査し、現地企業との提携においては、M&A手法を含めどのような形の提携が望ましいかについて様々な選択肢を検討した上で実施するものとしております。 ④当社グループが販売、提供する製品、サービスなどに関連して生じるリスクについて (新商品及び新サービス開発に関するリスク) 当社グループの事業継続においては、社会環境や顧客ニーズの変化に伴う新商品及び新サービスの提供が不可欠であります。このため現在、時代に即した新商品及び新サービスの投入を積極的に展開しておりますが、開発の遅延やコストの増大、開発の継続が出来ない場合や技術革新に伴う想定外の第三者の競合商品及びサービスの台頭や利用者ニーズの変化等の影響により売上計画が達成できない場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、新商品や新サービスの企画開発においては、必ず企画予算書を作成し、その商品・サービスがライフタイムに獲得しうる販売数量、金額をできる限り正確に見積り、また投入する予定の開発費、製造費、販売促進費、宣伝費等の直接的な費用を回収し利益を計上できる目処を立てたうえで計画に沿って実施し、かつその進捗を定期的にチェックする体制を整えております。 (品質問題に関するリスク) 当社グループにおいては、品質の確保を図るため最善の努力を払っておりますが、予想し得ない欠陥が生じる可能性は否定できません。欠陥が生じた場合には、回収コストや損害賠償・訴訟費用の発生、信用の失墜、売上の減少等により、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、商品の発売またはサービスの提供を開始する前に十分な品質検査を行える体制を確保しており、かつ商品の発売後やサービスの提供後に何らかの重大な瑕疵等が発見された場合においては、商品の出荷停止及び市場流通分の回収またはサービスの提供停止等の必要な措置を迅速に行うなど、万が一の場合の費用や損失を極力抑制するための体制を整えております。 (知的財産権に関するリスク) 日本国内におきまして、第三者によるデジタル地図やインターネット事業関連の特許出願を多数確認しておりますが、当社グループの現在の事業に重要な問題をもたらすものではないと認識しております。しかしながら、今後新たな特許出願がなされ、または出願中のものに対して特許権が認可されるなど、当社グループの事業関連技術等について何らかの特許侵害が問題となった場合、当社グループが損害賠償義務を負う場合や抵触する特許権について使用を継続することができなくなる場合、当社グループによる第三者保有特許権の使用が認められた場合においても当該使用料の支払い等が発生する場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、上記のほか、当社グループにおいては、著作権を含む知的財産権について第三者の権利を侵害しないように充分に注意を払っておりますが、当社グループが認識していない範囲において第三者の知的財産権を侵害する可能性があります。何らかの知的財産権侵害となった場合、当社グループが損害賠償義務を負う場合や抵触する知的財産権について使用を継続することができなくなる場合、当社グループによる第三者保有知的財産権の使用が認められた場合においても当該使用料の支払い等が発生する場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、新商品や新サービスの企画開発においては、知的財産権に関する様々なリスクを洗い出し、当該リスクが生じぬよう適宜チェックする体制を整えております。また、既に市場に投入済みの商品・サービスにおいて万が一当社グループの製品・サービスによる第三者の知的財産権の侵害等の可能性がある旨の報告があった場合には、上記(法的規制のリスク)に記載の当社グループ法務の専任担当が、委託先の専門家(弁護士等)とともに当該問題に対応する体制を整えております。 ⑤特に当社グループが推進する新規事業等の投資に関連して生じるリスクについて (新規事業における投資費用の回収不能リスク) 当社グループにおいては、「訪日観光客向けインバウンド事業」等、特に発展可能性の高い分野であると判断する新規事業に参入し、多くの経営資源を投入してまいりました。こうした新規事業が事業計画を達成できず、投入した資源に見合うだけの十分な収益を計上できない場合には、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥当社グループの組織体制、各種規程、会計制度等に関連して生じるリスクについて (内部管理体制に関するリスク) 当社グループにおいては、従業員等が遵守すべき倫理憲章・行動規範・コンプライアンスガイドラインを定めた倫理綱領を制定し、内部統制システムの体制整備を行っております。しかしながら内部統制システムには限界があり、内部管理に関するリスクを全て解決できる保証はなく、法令違反等が発生する可能性を否定できません。法令違反等が発生した場合には、行政指導や信用の失墜、訴訟費用の発生等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、従業員等が常に確認できる社内のグループウェア掲示板等を通じて上記の倫理綱領・行動規範等について周知及び遵守徹底を図るとともに、内部通報制度等、万が一法令違反等が発生した場合には迅速に対応するための体制を整えております。 (人材の確保に関するリスク) 当社グループにおいては、優秀な人材の採用及び育成が事業成長に不可欠であると認識しております。実際に優秀な人材の確保ができない場合や優秀な人材の流出があった場合には、今後の事業展開に支障をきたし、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、社員のモチベーションを高めるための各種手当や成果に応じた報酬制度を整備し、また、各社員がその業務内容に応じてフレックスタイム制やリモートワーク制を活用できるなど、働き方に応じた柔軟な制度や仕組みを用意しております。 (財務に関するリスク) ・減損会計 当社グループにおいては、当連結会計年度及び過去の連結会計年度において、ソフトウエア等の減損処理を行い、減損損失を計上しております。将来においても、保有する固定資産等の回収可能性や使用状況により更に減損損失を計上する可能性があり、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ・退職給付債務 当社グループにおいては、割引率・給与水準・退職率・年金資産の長期期待運用収益率等によって算出される退職給付費用及び退職給付債務を負担しております。この数理計算においては各種見積りに基づき算出しておりますが、実際の結果はその見積りと大きな差異が発生する可能性があり、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 こうした(財務に関するリスク)においては、変動の要因となるパラメータが多く複雑な計算を要する場合がありますが、予想数値が計算可能なものについては、極力年度計画において当該リスクを織り込み、そうした予想が困難なものにおいては、リスクが顕在化し業績予想に影響することが明らかとなった段階で、できる限り早期に見積り、開示することとしております。 (個人情報の取扱いに関するリスク) 当社グループの顧客等の個人情報、およびお取引先様等の機密情報につきまして、万一、当社グループや業務提携・委託先などにおいて、ランサムウェア、標的型攻撃、フィッシング等のサイバー攻撃や不適切な取り扱いによって情報漏洩等のセキュリティインシデントが発生した場合には、当社グループの業績及び社会的信用に重大な影響を及ぼすとともに、多額の損害賠償や制約を課される可能性があります。 こうしたリスクをできる限り抑制すべく、個人情報管理規程や社内ネットワーク管理規程等を設け社内の管理体制の充実を図る等、情報漏洩防止に努めると同時に、業務提携先・委託先においても同様の取扱いを行っていただけるよう契約において定める対応を行っております。 ⑦WHO(世界保健機構)にパンデミック(世界的流行)と認定されるレベルの新たな感染症の流行に関連して生じるリスクについて 新型コロナウイルス感染症は、感染症法上の位置づけが5類に移行して以降、社会経済活動の正常化が進んだことで、経済環境および当社グループの業績に及ぼす直接的な影響は限定的なものとなっております。しかしながら、新たな感染症(パンデミック)の発生による流行の懸念は完全に払しょくされたわけではなく、依然として潜在的なリスクとして認識しております。 当社グループの事業に及ぼす影響については、主な事業セグメントごとに以下の通り整理しております。 ・メディア事業 メディア事業セグメントの市販出版物事業において、当社グループの出版物は地図、雑誌、ガイドブック、実用書の4ジャンルに分類しております。このうち地図、雑誌、ガイドブックにつきましては、一般消費者の移動や観光・お出かけを前提に企画・販売されているため、今後、新たな感染症の流行等により人々の移動や外出マインドが再び抑制された場合、または観光地やレジャー施設等の営業活動に制限が生じた場合には、これら出版物の需要が減少し、販売に影響が及ぶ可能性があります。 同セグメントの広告事業においては、広告主(クライアント)に旅行・宿泊施設、観光・レジャー施設等が多く含まれております。そのため、感染症の再流行等によりこれら施設への訪問客数が減少した場合、または施設側の広告宣伝活動の縮小・自粛が長期化した場合には、広告収入の減少につながる可能性があります。 ・ソリューション事業 ソリューション事業セグメントにおいては、地図や旅行ガイド情報とともにデータソリューションを提供しておりますが、その主要な顧客には地方自治体が含まれております。感染症の流行状況によっては、自治体の施策方針が「地域活性化・観光誘客」から「公衆衛生・感染拡大防止対策」へとシフトする可能性があり、当社グループが得意とする地域活性化や都市部から地方への誘客を主眼とした提案・ソリューションの需要が一時的に停滞し、事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、インバウンド(訪日外国人観光)関連事業においては、国内外の出入国規制や渡航制限の動向に大きく左右されるため、これらが再強化された場合には、業績に多大な影響を受ける可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、米国の通商政策を巡る不透明感や世界的な金融政策の方向性の差異を背景とした為替市場の変動、ならびに地政学的リスクの継続による資源・エネルギー価格の高止まり等、外部環境における下振れリスクを内包しつつ推移いたしました。これらの要因は輸入物価を通じて国内物価を押し上げる要因となり、消費者物価は総じて上昇基調となりました。こうした状況下においても、内需を中心として景気は緩やかな回復基調を維持しており、企業部門においては、人手不足の深刻化や中長期的な競争力強化の観点から、デジタルトランスフォーメーション(DX)や省力化投資、脱炭素対応を中心とした設備投資が底堅く推移いたしました。また、賃上げの継続を背景に人的投資も拡大傾向が見られました。一方、家計部門においては、雇用・所得環境の改善が下支え要因となったものの、物価上昇の影響により実質購買力の伸びが抑制され、消費マインドは慎重な状況が続きました。この結果、個人消費は総じて緩やかな回復にとどまりました。 当社グループが主に関わる旅行・観光市場においては、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が一巡し、需要の平常化が進む中で、全体としては安定的な市場環境へ移行しております。国境をまたぐ渡航では、円安基調の継続を背景にインバウンド需要は引き続き高水準で推移し、2025年においても訪日外客数は過去最高水準圏を維持するなど、我が国の観光需要を力強くけん引いたしました。一方で、主要観光地におけるオーバーツーリズムへの対応や宿泊費・サービス価格の上昇が継続しており、受入体制の整備や需要の分散化が重要な課題となっております。 また、国内旅行市場においては、物価上昇の影響を受けつつも、各種需要喚起策の反動減を経て底堅く推移し、緩やかな回復基調を維持しております。さらに、アウトバウンド市場については、為替動向や旅行コストの上昇を背景に回復ペースは依然として緩やかであるものの、国際線の供給拡大等を受けて持ち直しの動きが継続しております。 当社グループは、コロナ禍を契機として、これまでグループ事業の再編や主力の市販出版物事業における事業構造改革、DXによる業務の合理化及び効率化、グループ保有資産の有効活用などの施策を実施してまいりました。この結果、市場環境の回復とともに、4期連続で当期純利益を計上いたしました。なお、近年は、生成AIの積極的導入を含むDX推進や脱炭素社会への取り組みなどを、当社の企業理念「安心な暮らしと楽しい旅をサポートする企業」と通底したサステナビリティ戦略の一環として位置付けております。これを基本方針として、今後も既存事業の効率化、新規事業開発、業務提携による商品・サービス開発などに注力し、持続的成長を実現してまいります。 当連結会計年度の売上高は、昨年に続き旅行・観光需要の回復基調が継続していることから、主に旅行関連の市販出版物及び電子書籍・アプリを中心に売上が堅調に推移したことに加え『まっぷる 刀剣乱舞トラベラーズガイド』などのヒット商品が寄与したこともあり、売上高は6,727百万円となり前年同期に比べ470百万円(7.5%)増加いたしました(前年同期は6,256百万円)。損益面におきましては、事業所の移転統合の効果等により販売費及び一般管理費の増加が抑制されているため、営業利益は475百万円と、前年同期に比べ286百万円増加いたしました(前年同期は189百万円)。経常利益は、営業利益の増加に加えて、為替差益が発生したことなどにより371百万円増加し、670百万円となりました(前年同期は298百万円)。また、当期は、前年同期に計上した投資有価証券売却益406百万円の反動減があったものの、当連結会計年度において、今後の収益見通し等を踏まえ、繰延税金資産の回収可能性を見直しました。その結果、税効果会計に基づく法人税等調整額(△は益)△732百万円を計上しております。なお、当該計上は会計上の税金費用の調整によるものであり、資金流動を伴うものではありません。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,210百万円となり、前年同期比で669百万円の増加となりました(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益541百万円)。 当社グループのセグメント別の業績は以下の通りとなっております。 [メディア事業] メディア事業では、市販出版物及び電子書籍・アプリの企画制作販売、雑誌広告・Web広告の販売、特注品の企画制作販売、出版物に由来するブランドや商標権の権利許諾等を行っております。 当連結会計年度において、「大阪・関西万博」の開催効果もあり、『まっぷるマガジン』など国内の主要観光地を特集した旅行雑誌が好調であったことに加え、特にAmazon・楽天ブックス「本」部門1位を獲得したヒット商品『まっぷる 刀剣乱舞トラベラーズガイド』が寄与したことから市販出版物の売上は順調に推移しました。また、堅調な市況に支えられ、特注品及び広告収益が前年同期を上回って推移したこともあり、全体の売上高は前年同期比で増加いたしました。市販出版物では、ご好評を得ている『スッと頭に入る』シリーズにおいて、様々な分野の知識を「スッと」楽しめるよう、新たに『地図でスッと頭に入る豊臣一族の戦国時代』、『地図でスッと頭に入る核の脅威』『スッと頭に入るゴッホの世界』『スッと頭に入るモネの世界』『図解でスッと頭に入る物流』『地図でスッと頭に入る日本をとりまく同盟と対立』などジャンルを充実させたことに加え、国別編として『韓国』、『ブラジル』、『ロシア』を追加発売いたしました。都道府県のトリビア本としてご好評をいただいているトリセツシリーズは、前期に政令都市編4点を刊行しましたが、当期は札幌市、広島市編を出版いたしました。また、ロングセラー登山地図『山と高原地図シリーズ』においては、「御在所・霊仙・伊吹」「比良山系」を全面改訂した『山と高原地図』2026年版を発売したことに加え、創刊60周年を迎えたことを記念した取り組みとして、『山と高原地図ジグソーパズル』を発売し、一時的に品切れとなるなど好評を博し、第二弾『山と高原地図 ジグソーパズル 八ヶ岳』、第三弾『山と高原地図 ジグソーパズル 富士山』もリリースいたしました。 この結果、メディア事業の売上高は4,661百万円となりました(前連結会計年度は4,432百万円)。営業利益は270百万円となりました(前連結会計年度は営業利益222百万円)。 [ソリューション事業] ソリューション事業では、当社グループのコアコンピタンスである地図・ガイドデータベースの販売、同データベースを活用したシステム製品やソリューションの販売等を行っております。 当連結会計年度において、例年同様、景気動向の影響を受けにくい警察・消防等の官公庁向け地図データや民間企業向けストック型商材の契約更新に注力しております。 カーナビ関連では、業務用ナビが前年に警察向けを中心に受注が進みましたが、需要が一巡し落ち着いてきていることから、現在はインフラ企業、タクシー業界、その他民間企業への受注活動を展開しております。なお、業務用ナビでは、物流業界の課題解決に貢献する『業務用カーナビSDK Ver.10.5』の提供を開始いたしました。 また、サイボウズ株式会社が提供する業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」に地図表示機能を追加できる「MAPPLE地図プラグイン for kintone」について、ユーザーの皆様からの声を反映し主要機能のバージョンアップを実施したほか、市販製品においては、デジタル地図、住所、POI(検索データ)、行政区画、道路ネットワーク、観光地エリアなどの各種データを搭載した最新版パソコン用地図活用ソフト『スーパーマップル・デジタル26』を発売し、業務用製品においては、観光DXを加速させる新サービス「デジタル観光マップ」をリリースいたしました。 円安で急拡大するインバウンド市場に向けては、訪日外国人向け媒体『DiG Japan!』関連の受注にも注力しております。 この結果、ソリューション事業の売上高は1,822百万円となりました(前連結会計年度は1,623百万円)。営業損失は32百万円となりました(前連結会計年度は営業損失124百万円)。 [販売代理事業] 販売代理事業では、顧客となる官公庁等がデータ制作等の業務委託を行う際に、当社が当該業務委託の契約窓口となり、当該取引の手数料収入を得る事業を行っております。 当連結会計年度において、顧客先より引き続き業務委託案件を受注しております。 この結果、販売代理事業の売上高は99百万円となりました(前連結会計年度は111百万円)。営業利益は68百万円となりました(前連結会計年度は営業利益74百万円)。 [不動産事業] 不動産事業では、当社グループが保有する土地建物等の有形固定資産について外部取引先に向けて譲渡または貸与する事業を行っております。 当連結会計年度において、不動産事業は予定通り実施しており、前年に比べると外部への貸与エリアが拡張されております。 この結果、不動産事業の売上高は143百万円となりました(前連結会計年度は89百万円)。営業利益は64百万円となりました(前連結会計年度は営業損失49百万円)。 b.財政状態 当連結会計年度末における資産合計は、18,900百万円となり、前連結会計年度末に比べ483百万円(2.6%)増加いたしました。この主な要因は、売掛金が94百万円、商品及び製品が135百万円、無形固定資産その他が66百万円、投資有価証券が188百万円、退職給付に係る資産が162百万円、繰延税金資産が69百万円増加した一方で、流動資産その他が236百万円減少したことによるものです。負債合計は、4,568百万円となり、前連結会計年度末に比べ827百万円(15.3%)減少いたしました。この主な要因は、長期借入金が114百万円増加した一方で、短期借入金が263百万円、返金負債が127百万円、繰延税金負債が565百万円減少したことによるものです。純資産においては、前連結会計年度末に比べ、その他有価証券評価差額金が109百万円、退職給付に係る調整累計額が105百万円増加したほか、親会社株主に帰属する当期純利益の計上及び配当金の支払い等により、利益剰余金は1,119百万円増加いたしました。また、2025年10月17日にお知らせしたBEASTAR株式会社の子会社化に伴い非支配株主持分を計上したことも、純資産の増加要因となっております。一方で、2025年11月10日にお知らせした自己株式の買付けに伴い、自己株式(控除項目)が増加したことから、純資産の一部が減少しております。これらの結果、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,311百万円(10.1%)増加し、14,332百万円となりました。 以上の結果、自己資本比率は75.6%と4.9ポイント向上しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローにおいて622百万円の資金を獲得、投資活動によるキャッシュ・フローにおいて199百万円の資金を使用、財務活動によるキャッシュ・フローにおいて427百万円の資金を使用、現金及び現金同等物に係る換算差額が3百万円だった結果、現金及び現金同等物の増減額が0百万円減少し、その期末残高は6,459百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は622百万円となり、前連結会計年度比べ78百万円減少しました。 これは主に、未払消費税等の減少額が459百万円、法人税等の支払額が418百万円それぞれ減少した一方で、売上債権の増減額が61百万円増加となり408百万円増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は199百万円の支出となり、前連結会計年度比べ80百万円減少しました。 これは主に、前連結会計年度にあった投資有価証券の売却による収入418百万円がなかったこと、無形固定資産の取得による支出が89百万円増加した一方で、有形固定資産の取得による支出が205百万円、投資有価証券の取得による支出が322百万円それぞれ減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は427百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ207百万円増加しました。 これは主に、自己株式の取得による支出が65百万円があったことに加え、短期借入金の減少額が140百万円増加したことであります。 ③生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績を区分ごとに示すと、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度(千円) (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) メディア事業   5,856,898   5.3 ソリューション事業   1,795,810   16.0 合計   7,652,708   7.6 (注)1.金額は販売価格によって記載しております。 b.受注実績 当社グループでは、メディア事業及びソリューション事業の一部において受注生産を行っております。当連結会計年度の受注実績を区分ごとに示すと、次のとおりであります。 区分   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) メディア事業   890,779   17.7   183,120   134.4 ソリューション事業   1,795,810   16.0   50,063   △51.1 合計   2,686,589   16.5   233,184   54.6 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を区分ごとに示すと、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度(千円) (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) メディア事業   4,661,882   5.2 ソリューション事業   1,822,055   12.2 販売代理事業   99,965   △10.1 不動産事業   143,888   60.3 合計   6,727,792   7.5 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社トーハン   1,763,598   28.2   1,717,273   25.5 日本出版販売株式会社   1,430,845   22.9   1,241,539   18.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては「第5 経理の状況」の冒頭に記載のとおり、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に基づいて作成しております。 重要な会計方針に関する事項につきましては「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成にあたって重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ③資本の財源及び資金の流動性に係る情報 資本の財源及び資金の流動性につきましては、当社グループの運転資金需要のうち主なものは製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要で主なものは、データベースやソフトウェア等の固定資産取得及び当社事業戦略に沿った提携先や当社事業との相乗効果が見込まれる事業会社への出資または取得(M&A)によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 運転資金は内部資金及び銀行等金融機関からの借入や社債発行を基本としております。 なお当連結会計年度末における有利子負債の残高は490百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は6,459百万円となっております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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